【関東】の山

野反湖から赤石山に続く国境稜線上のちょうど中間にあり、訪れる人が少ない静かな山です。源義仲にまつわる落人伝説が残る天狗平を眼下に見下ろす山頂からは、草津白根山や浅間山など南側の展望が大きく開けています。2018年に全線開通したぐんま県境稜線トレイル上の中継点の山として、今後たくさんの人に注目してもらえそうな山です。

黒斑山は、浅間山を形成するもっとも古い火山で、もともとは標高2800mもあったと推定されています。2万4千年前頃の噴火による山体崩壊で半円形の今の第一外輪山の形になったといわれています。南端のトーミの頭から時計回りで黒斑山（2404m）、蛇骨岳（2366m）、仙人岳（2319.7ｍ）、鋸岳（2254m）と面白い名前のピークが続きます。どの山からも眼下に湯の平を挟んで雄大な浅間山を眺めることができ、迫力ある稜線漫歩が楽しめる人気のコースです。黒斑山と呼ばれるようになったのは昭和になってからで、江戸時代の元禄国絵図では「ミつを根み禰」、明治17年の群馬県管内全図によれば三ッ尾根山と呼ばれていたようです。

塩原温泉郷の北にそびえる孤峰。中腹はブナ林で山頂付近は花畑。男鹿山塊や高原山、日光連山、会津の山々が眺望できます。

関東平野の北側にある足尾山地の低山で、眺望がよいのが特徴です。またJR両毛線や東武線が山麓を走り、バス路線やタクシーも多く、公共交通機関の便がよいエリアです。地元の人々に愛され、登山道はよく整備されています。足利市では数年前に大きな山火事が起こったため、火気厳禁とされています。低山とはいえ、急峻な岩場もあり事前に難易度を調べたほうがよいでしょう。

オキノ耳、トマノ耳と呼ばれるふたつのピークを持つ、美しい山容の双耳峰です。一ノ倉など日本の登山史に名を残す巨大岩壁には、多くのクライマーを魅了した歴史があります。現在はロープウェイが天神平までかかり、首都圏から日帰り登山の山として人気があります。天神平からのコース以外は、日本有数の急坂の西黒尾根などハードなコースばかりです。山頂直下に営業小屋の谷川岳肩ノ小屋が、谷川岳から朝日岳をめぐる馬蹄型縦走の途中には蓬ヒュッテがあります。

標高こそ 803mの低山ですが、吾妻川が流れる南面から仰ぎ見る峨峨たる山容は吾妻のシンボルの山として知られています。また、戦国時代に活躍した真田氏の山城跡も残されていて、歴史好きな登山者にとっても興味深い山です。岩塔のような山頂に立てば、360度の絶景が広がって低山とは思えない征服感を感じることができる山です。地元に愛される山として登山道も整備されて安心して歩ける山です。

古くから祖先の霊魂を祀る霊山として信仰を集めていました。戦国時代には天然の要塞として山城が築かれ、真田氏に攻め込まれた斎藤氏一族の悲劇の歴史が伝えられている山でもあります。道の駅霊山たけやまにある登山口から2コースある登山道は良く整備されていて安心して歩けます。岩櫃山と並んで吾妻のシンボルの山と言っても過言ではない名山です。

宝の山縁起や日本武尊伝説ゆかりの山。早春のロウバイも見所です。また、長瀞の岩畳や舟下りとセットで自然を満喫することもできます。