旭岳登山ガイド ロープウェイを利用する往復コースと黒岳からの縦走ルート
噴煙を上げる火山地形と、高山植物や紅葉に彩られる山肌。大雪山系の主峰である旭岳は、標高2,291mの北海道最高峰で、日本百名山のひとつです。
旭岳ロープウェイを利用すれば、標高約1,600mの姿見駅から登山を始められます。姿見の池を経て山頂を往復するコースが一般的ですが、姿見の池から先は火山特有のザレた急斜面が続きます。天候も変わりやすいため、登山に適した装備と余裕のある行動計画が必要です。
この記事では、旭岳ロープウェイを利用する往復コースと、健脚者向けの黒岳から旭岳への縦走ルートを紹介します。アクセスや登山時の注意点、前泊・後泊に利用しやすい宿泊施設も取り上げるので、旭岳登山の計画に役立ててください。
目次
北海道の最高峰・旭岳の魅力とは?

轟くように噴気を上げる、雄大な旭岳
標高2,291mの旭岳は、大雪山系の主峰であり、北海道の最高峰です。現在も火山活動を続ける山で、山肌から噴気が立ち上る荒々しい火山地形が広がっています。
一方、山麓から中腹では、雪解けとともにチングルマやエゾノツガザクラなどの高山植物が咲き、秋には日本でも特に早い時期に紅葉が始まります。季節によって表情を変える雄大な景観も、旭岳登山の大きな魅力です。
旭岳ロープウェイを利用すれば、標高約1,600mの姿見駅まで上がることができます。ただし、姿見の池から山頂までは、強風や天候の急変が起こりやすい高山帯です。観光用の散策路と山頂へ向かう登山道の違いを理解し、登山に適した装備と計画を整えて訪れましょう。
旭岳ロープウェイへのアクセス

旭岳登山の起点となる旭岳ロープウェイ
旭岳山頂を往復する一般的なコースは、旭岳ロープウェイの姿見駅から始まります。ロープウェイは標高約1,100mの山麓駅と標高約1,600mの姿見駅を約10分で結んでいます。
ここでは、旭岳温泉にある山麓駅までのアクセスを紹介します。
公共交通機関の場合
JR旭川駅や旭川空港からは、旭川電気軌道の路線バス「いで湯号」を利用できます。JR旭川駅から旭岳までは約1時間50分、旭川空港からは約1時間です。
運行本数が限られているため、往路だけでなく、下山後に利用する復路の時刻も事前に確認しておきましょう。路線バスは航空機との接続を前提に運行されていないため、旭川空港から向かう場合は乗り継ぎ時間に余裕を持たせてください。
車の場合
旭岳ロープウェイ山麓駅までは、旭川北ICから約1時間20分、JR旭川駅周辺から約1時間10分、旭川空港から約1時間が目安です。
山麓駅には有料駐車場があり、普通自動車は1日500円で利用できます。ただし、紅葉の見頃を迎える時期の土・日曜、祝日は満車になることがあります。混雑が予想される日は早めに到着できる計画を立てましょう。
駐車場の営業時間や料金は変更される場合があります。出発前に旭岳ロープウェイ公式サイトで最新情報を確認してください。
ロープウェイの始発・最終便を確認する

旭岳ロープウェイの運行時間は、時期や曜日によって異なります。旭岳山頂往復コースの標準歩行時間は約5時間のため、始発と最終下り便を確認して登山計画を立てましょう。
2026年の主な運行時間
| 主な期間 | 始発(上り) | 最終(下り) | 運行間隔 |
| 7~9月の平日を中心とした日 | 6:30 | 17:30 | 15分 |
| 7~9月の土・日曜、祝日を中心とした日 | 6:00 | 17:30 | 15分 |
| 10月1~20日 | 8:00 | 17:00 | 15分 |
| 10月21日以降 | 9:00 | 16:00 | 20分 |
山麓駅から姿見駅までの乗車時間は片道約10分です。休憩や混雑、天候による遅れも見込み、最終下り便に間に合うよう余裕を持って姿見駅へ戻りましょう。
運行時刻は日によって異なるほか、強風や落雷などにより運休・変更されることがあります。登山前日と当日に、旭岳ロープウェイ公式サイトの運行予定表と運行状況を確認してください。
※利用日の正確な時刻は公式サイトでご確認ください。
旭岳山頂を目指す2つの登山ルート
旭岳山頂を目指す主な登山ルートには、旭岳ロープウェイの姿見駅から山頂を往復するコースと、黒岳から大雪山の稜線をたどって旭岳へ縦走するコースがあります。
初めて旭岳山頂を目指す場合は、姿見駅を起点とする往復コースが一般的です。一方、黒岳からの縦走コースでは、御鉢平を望む稜線歩きを楽しめますが、長時間の行動と、登山口・下山口が異なることを考慮した移動計画が必要です。
それぞれの特徴を確認し、登山経験や体力、日程に合ったルートを選びましょう。
| 比較項目 | ルート1 旭岳山頂往復 |
ルート2 黒岳から旭岳への縦走 |
| 起点 | 旭岳ロープウェイ姿見駅 | 黒岳7合目 |
| 主な経由地 | 姿見の池、旭岳石室、旭岳山頂 | 黒岳、黒岳石室、中岳、間宮岳、旭岳 |
| 終点 | 旭岳ロープウェイ姿見駅 | 旭岳ロープウェイ姿見駅 |
| 標準歩行時間 | 往復約4時間55分 | 約7時間25分 |
| ルートの特徴 | 同じ登山口へ戻る一般的な往復コース | 御鉢平の周囲をたどる長距離縦走 |
| 適した登山者 | 登山装備を整えて旭岳山頂を目指す人 | 長時間の縦走経験がある健脚者 |
| 移動計画 | 旭岳温泉側だけで完結 | 層雲峡側から入り、旭岳温泉側へ下山 |
※標準歩行時間に、休憩時間、ロープウェイ・リフトの乗車時間は含みません。
ルート1 旭岳ロープウェイから山頂を往復するコース

火山らしい道が続く姿見の池〜旭岳往復コース
旭岳の山頂を目指す一般的なルートは、旭岳ロープウェイの姿見駅から姿見の池を経て、旭岳山頂を往復するコースです。
姿見駅から山頂までの標準歩行時間は、登り約2時間50分、下り約2時間5分です。往復で約5時間かかるため、休憩時間やロープウェイの最終下り便も考慮し、余裕のある計画を立てましょう。
ロープウェイで標高約1,600mの姿見駅へ

圧倒的なスケールで佇む旭岳に向かって運行する
標高約1,100mの山麓駅からロープウェイに乗り、登山の起点となる姿見駅へ向かいます。乗車時間は約10分です。
眼下にはダケカンバやトドマツの樹林帯が広がり、標高が上がるにつれてハイマツや高山植物が見られる景観へと変化します。姿見駅に近づくと、噴気を上げる旭岳の火山らしい山容が正面に現れます。

車窓から日本一早い紅葉の山肌を望む
旭岳では例年8月下旬ごろから山頂付近で色づきが始まり、紅葉が徐々に山麓へ下りていきます。ただし、見頃はその年の気温や天候によって異なります。紅葉を目的に訪れる場合は、旭岳ロープウェイ公式サイトなどで最新の状況を確認してください。
夫婦池を経て姿見の池へ

旭岳と日本一早い紅葉の共演を楽しむ第1展望台
姿見駅周辺には、夫婦池や姿見の池、複数の展望台を巡る自然観察路があります。1周約1.7km、所要時間約1時間の周回コースで、旭岳山頂へ登らずに高山植物や火山地形を観察することもできます。
山頂を目指す場合は、自然観察路を通って姿見の池へ向かいます。姿見駅周辺は木道や石畳が整備されていますが、濡れていると滑りやすいため、足元に注意して歩きましょう。

パッチワークのように彩られる旭岳の日本一早い紅葉
夏にはチングルマなどの高山植物、秋には赤や黄色に色づく草紅葉を楽しめます。散策路の周囲は貴重な高山植物の生育地となっているため、ロープや案内表示の外へ立ち入らないようにしましょう。

ハイキングコースの見どころの一つ「夫婦池」
「すり鉢池」と「鏡池」は、二つ合わせて夫婦池と呼ばれています。池の周囲からは、火山活動によって形づくられた地形と旭岳の山容を望めます。

旭岳の姿が映り込む幻想的な「姿見の池」
姿見の池は、旭岳の噴火によってできた窪地に水がたまった池です。風が弱く晴れた日には、噴気を上げる旭岳が水面に映ることがあります。
姿見の池の近くにある旭岳石室は、緊急時に利用する避難小屋です。宿泊を前提とした施設ではなく、山頂までの登山道にトイレや水場はありません。姿見駅で準備を整えてから登り始めましょう。
姿見の池から旭岳山頂へ 砂礫の急斜面を登る

登山道の途中からは、山麓に広がる絶景が一面に
姿見の池から先は、観光用の散策路ではなく、本格的な登山道です。山頂まで標高差約690mを登り、火山特有の砂礫や浮石が多い急斜面が続きます。
特に下りでは足を取られやすいため、滑りにくい登山靴を履き、必要に応じてトレッキングポールを使用しましょう。登山者が多くても安全が保証されるわけではありません。落石を起こさないよう、前後の登山者との間隔にも注意が必要です。

ふと振り返ると、遥か下に広がる森林限界
標高が上がるにつれて、姿見の池や森林限界が次第に遠ざかります。登山道には日差しや風を遮る樹林がないため、レインウェア、防寒着、帽子などを準備し、天候の変化に対応できるようにしてください。

十勝岳連峰の峰々まで、一連の山並みが見渡せる
旭岳は天候が急変しやすく、濃霧になると登山道や山頂付近の進行方向を見失うおそれがあります。視界や体調に不安を感じた場合は、無理に山頂を目指さず、早めに引き返しましょう。
北海道最高峰の旭岳山頂に到着

北海道最高峰から日本一早い紅葉を眺める
砂礫の斜面を登りきると、標高2,291mの旭岳山頂に到着します。天候に恵まれれば、表大雪の山々や十勝岳連峰などを望めます。
山頂は風を遮る場所が少なく、姿見駅周辺よりも気温が大きく下がることがあります。長時間滞在せず、帰りのロープウェイの時刻と下山に必要な時間を確認して、余裕を持って下り始めましょう。
下山は往路と同じ砂礫の急斜面を通ります。登頂後も気を緩めず、転倒や落石に注意しながら姿見駅へ戻ってください。
ルート2 黒岳から旭岳へ縦走するコース

憧れの表大雪・黒岳〜旭岳縦走コース
もうひとつは、層雲峡から黒岳に登り、大雪山の稜線をたどって旭岳へ縦走するコースです。御鉢平の周囲を歩き、間宮岳と旭岳を経て、旭岳ロープウェイの姿見駅へ下山します。
黒岳7合目から姿見駅までの標準歩行時間は約7時間25分です。休憩時間やロープウェイ・リフトの乗車時間を含めると、さらに長い行程となります。長時間の縦走経験があり、天候の変化に対応できる健脚者向けのルートです。
登山口は層雲峡側、下山口は旭岳温泉側となり、両地点は大雪山を挟んで大きく離れています。日帰りで歩く場合も、前泊・後泊を含め、登山前後の移動手段をあらかじめ決めておきましょう。
黒岳ロープウェイとリフトで7合目へ

層雲峡から大雪山へアクセスする黒岳ロープウェイ
層雲峡温泉街から黒岳ロープウェイに乗り、標高約1,300mの黒岳駅へ向かいます。乗車時間は片道約7分です。
黒岳駅のある5合目からは、ペアリフトに乗り継いで標高約1,520mの7合目へ上がります。リフトの乗車時間は片道約15分です。黒岳7合目が登山道の起点となります。
ロープウェイとリフトの運行時間は時期によって異なります。長い行程となるため、始発便を利用できるよう計画し、運行開始時刻を事前に確認してください。

途中、心洗われるような雲海の絶景に出会えることも
気象条件がそろえば、ロープウェイやリフトから雲海を望めることがあります。ただし、雲海が発生する時期や時間帯を特定することはできません。景観を目的に時間を調整するのではなく、縦走に必要な行動時間を優先しましょう。
黒岳7合目から黒岳山頂へ

美しい北大雪の山並みを見渡すパノラマ登山道が続く
黒岳7合目から標高1,984mの黒岳山頂までは、標準歩行時間約1時間25分です。標高差約460mを登る急斜面で、つづら折りの登山道が続きます。
登山道には大きな段差や石が多く、雨のあとはぬかるみやすくなります。黒岳の斜面は雪が遅くまで残るため、登山シーズン初期には残雪の状態と必要な装備を確認してください。

色鮮やかな紅葉に包まれるマネキ岩
標高が上がると展望が開け、特徴的な形をしたマネキ岩が見えてきます。紅葉の時期には、ナナカマドなどに彩られた斜面を望めます。

雲上の稜線美に出会える黒岳山頂
黒岳山頂からは、北鎮岳や凌雲岳など、表大雪の山々を望めます。ここから先は、黒岳だけを往復する登山とは異なる長距離の縦走路です。天候や体調、残り時間を確認し、少しでも不安がある場合は先へ進まず7合目へ引き返しましょう。
黒岳駅のある5合目を出ると、黒岳山頂の先にある黒岳石室までトイレはありません。7合目にもトイレはないため、ロープウェイからリフトへ乗り継ぐ前に済ませておきましょう。
黒岳石室から御鉢平の周囲をたどる

表大雪の稜線を辿りながら、旭岳の山頂へと向かう
黒岳山頂からいったん下り、黒岳石室を経て御鉢平の外輪部へ向かいます。黒岳石室には避難小屋、野営指定地、トイレがありますが、営業期間や利用条件は毎年確認が必要です。
黒岳石室の水は雨水などを利用しており、煮沸が必要です。時期によっては確保できない場合もあるため、縦走に必要な水は出発時に携行してください。携帯トイレも用意しておきましょう。

異世界のような趣を見せる「御鉢平」
御鉢平は、大雪山の中心部に広がる大規模なカルデラです。縦走路はカルデラの底へ下りるのではなく、その周囲の稜線をたどります。
御鉢平の底部には有毒な火山性ガスが発生する場所があり、立ち入りは禁止されています。登山道を外れず、案内表示に従って歩いてください。
中岳・間宮岳を経て旭岳へ

黒岳と旭岳の縦走の途中に通る間宮岳
御鉢平の周囲を進み、中岳、間宮岳を経て旭岳へ向かいます。樹林がなく風を遮る場所が少ないため、晴天時でも強風や気温の低下に備えた防寒着が必要です。
広い稜線では、濃霧によって分岐や進行方向が分かりにくくなることがあります。登山地図とGPSを併用し、現在地をこまめに確認しましょう。

道中から望む北海道最高峰・旭岳の山容
間宮岳から旭岳へ向かう区間では、旭岳東側の火山地形を通ります。旭岳山頂直下は砂礫の急斜面となり、足元が崩れやすい場所もあります。特に登りでは落石を起こさないよう、前後の登山者との間隔に注意してください。
旭岳山頂に到着した時点で行程は終わりではありません。姿見駅まで約2時間5分の下りが残っています。休憩は短めにし、旭岳ロープウェイの最終下り便に間に合うよう下山を始めましょう。
旭岳山頂から姿見駅へ下山する
旭岳山頂からは、ルート1で紹介した登山道を姿見駅へ下ります。火山特有の砂礫や浮石が続き、疲労がたまった状態では転倒しやすい区間です。登頂後も気を緩めず、足元と落石に注意して下りましょう。
姿見の池まで下れば、その先は自然観察路を通って姿見駅へ戻ります。ロープウェイで山麓駅へ下り、旭岳温泉側で行程終了となります。
黒岳から旭岳へ縦走した場合、層雲峡に置いた車へその日のうちに簡単に戻ることはできません。公共交通機関を組み合わせるか、送迎、タクシー、前泊・後泊などを利用し、登山前後の移動まで含めて計画してください。
旭岳登山の前泊・後泊におすすめの宿泊施設
旭岳登山では、登山口に近い宿へ前泊すると、朝の移動を抑えて余裕を持って出発できます。姿見駅から旭岳山頂を往復する場合は旭岳温泉、黒岳から旭岳へ縦走する場合は、出発前に層雲峡温泉、下山後に旭岳温泉へ宿泊する行程がおすすめです。
登山前にゆっくり体を休めたい人にも、下山後に温泉や食事を楽しみたい人にも適した宿泊施設を紹介します。
東川・旭岳温泉 ホテルベアモンテ
旭岳ロープウェイ山麓駅から徒歩約3分。朝の移動時間をできるだけ短くし、余裕を持って登山を始めたい人におすすめのホテルです。下山後もすぐに宿へ戻れるため、長時間歩いたあとに移動を続ける必要がありません。
館内では天然温泉の大浴場やサウナを利用でき、登山で疲れた体をゆっくり休められます。暖炉のあるラウンジや、大雪山に関する本をそろえたライブラリーもあり、翌日の山行を思い描きながら落ち着いた時間を過ごせるのも魅力です。
食事は、北海道産の肉や魚介、東川町の野菜などを取り入れた和洋ビュッフェ。登山の利便性だけでなく、温泉や北海道らしい食事も楽しみたい人に適しています。早朝出発に対応した宿泊プランが用意される場合もあるため、登山日のスケジュールに合わせて選びましょう。
旭川旭岳温泉 湯元 湧駒荘
旭岳の山麓にたたずむ、温泉と食事をじっくり楽しみたい人におすすめの温泉宿です。5つの自家源泉を持ち、泉質の異なる温泉を源泉かけ流しで楽しめます。登山前の緊張をほぐしたいときはもちろん、下山後に疲れを癒やす後泊にも適しています。
夕食には、北海道の旬の食材を生かした会席料理を味わえます。季節感だけでなく、盛り付けや食べ方にも工夫を凝らした料理が並び、登山旅行の夜をゆっくり楽しみたい人にも向いています。
館内には石造りの暖炉を備えたラウンジがあり、温泉や食事のあとは、炎を眺めながら静かに過ごせます。旭岳ロープウェイ山麓駅までは距離があるため、登山当日の移動方法と所要時間を確認したうえで宿泊しましょう。
ホテル大雪 ONSEN&CANYON RESORT
層雲峡温泉の高台に位置し、黒岳ロープウェイの層雲峡駅まで徒歩約5分。黒岳から旭岳へ縦走する前日に宿泊し、朝から行動を始めたい人におすすめのホテルです。
館内には趣の異なる3つの大浴場と2つの露天風呂があり、層雲峡の雄大な景観を感じながら温泉を楽しめます。夕食では、北海道産の食材を中心に、ステーキや刺身、天ぷら、デザートなど多彩な料理が並ぶビュッフェを味わえます。縦走前にしっかり食事を取り、温泉で体を整えておきたい人にも適しています。
客室の種類が多く、登山を目的とした滞在から、温泉旅行を兼ねた宿泊まで、過ごし方に合わせて選べるのも魅力です。黒岳から旭岳へ縦走すると旭岳温泉側へ下山するため、車で訪れる場合は、下山後の移動方法や車の回収方法も事前に決めておきましょう。
周辺エリアから宿泊施設を探す
宿泊料金や空室状況は、宿泊日やシーズンによって異なります。希望する施設に空室がない場合は、利用する登山ルートや交通手段に合わせて、周辺エリアの宿泊施設も確認してみましょう。
旭岳温泉から探す
旭岳ロープウェイを利用して山頂を往復する場合は、山麓に広がる旭岳温泉が便利です。前泊すれば朝の移動を抑えて早い時間から登り始められ、後泊を組み合わせれば、下山後に温泉で体を休めてから帰路につけます。
層雲峡温泉から探す
黒岳から旭岳へ縦走する場合は、黒岳ロープウェイに近い層雲峡温泉への前泊が便利です。朝の移動時間を短縮できるため、行動時間の長い縦走でも余裕のある計画を立てやすくなります。宿からロープウェイ駅までの距離や、朝食の提供時間を確認して選びましょう。
旭川から探す
旭岳温泉や層雲峡温泉で宿を確保できない場合は、宿泊施設や飲食店の選択肢が多い旭川も候補になります。登山前後に市街地で食事や買い物をしたい人にも便利です。
ただし、旭岳温泉や層雲峡温泉までは移動時間がかかります。早朝に出発できる交通手段を確保し、ロープウェイの運行開始時刻や登山開始予定時刻から逆算して計画しましょう。
旭岳登山に関するよくある質問

旭岳登山を計画する際は、コースの難易度や所要時間、必要な装備など、事前に確認しておきたいことが多くあります。ここでは、旭岳登山に関するよくある質問に回答します。
Q. 旭岳は登山初心者でも登れますか?
A. 旭岳ロープウェイの姿見駅から山頂を往復するルートは、旭岳登山の一般的なコースです。ただし、姿見の池から先は、砂礫や浮石の多い急斜面を登る本格的な登山道となります。
登山に適した装備と体力が必要で、天候によって難易度も大きく変わります。登山経験が少ない場合は、経験者と同行するか、姿見駅周辺の自然観察路を歩くことも検討しましょう。黒岳から旭岳への縦走は、長時間の行動を伴うため、縦走経験のある健脚者向けです。
Q. 姿見駅から旭岳山頂まで何時間かかりますか?
A. 姿見駅から旭岳山頂までは、登り約2時間50分、下り約2時間5分が目安です。往復の標準歩行時間は約4時間55分ですが、休憩時間は含まれていません。
混雑や天候、登山道の状態によっては、さらに時間がかかることがあります。旭岳ロープウェイの最終下り便に間に合うよう、余裕のある行程を組みましょう。
Q. 旭岳登山のベストシーズンはいつですか?
A. 一般的な夏山登山の時期は、残雪が減る夏から初秋にかけてです。夏には高山植物が咲き、例年8月下旬ごろから山頂付近で紅葉が始まります。
ただし、積雪や紅葉の時期は、その年の気温や天候によって異なります。旭岳では夏でも気温が大きく下がることがあり、秋には降雪する場合もあります。登山前に天気予報、登山道、ロープウェイの最新情報を確認してください。
Q. 旭岳登山にはどのような服装・装備が必要ですか?
A. 登山靴、レインウェア、防寒着、帽子、手袋、飲料水、行動食など、一般的な夏山登山の装備が必要です。姿見の池から山頂までの登山道は、火山特有の砂礫や浮石が多いため、滑りにくい登山靴を選びましょう。
山頂付近は風を遮る場所が少なく、姿見駅や山麓よりも気温が大きく下がることがあります。晴天の予報でも、防風・防寒に対応できる装備を携行してください。
Q. 登山道にトイレや水場はありますか?
A. 姿見駅から旭岳山頂までの登山道に、トイレや水場はありません。姿見駅でトイレを済ませ、必要な飲料水を用意してから出発しましょう。姿見の池付近にある旭岳石室は緊急時に利用する避難小屋で、トイレや水場はありません。
黒岳から縦走する場合、黒岳石室には開設期間中に利用できるトイレがあります。ただし、利用できる期間や施設の状況は事前に確認し、携帯トイレも準備しておくと安心です。
Q. 天候が悪化した場合はどうすればよいですか?
A. 旭岳は天候が変わりやすく、強風や濃霧によって体感温度が下がったり、進行方向を見失ったりすることがあります。視界や体調に不安を感じた場合は、無理に山頂を目指さず、早めに引き返してください。
特に黒岳から旭岳への縦走では、途中から短時間で出発地点へ戻ることが難しくなります。出発前だけでなく行動中も天候と時刻を確認し、黒岳山頂など引き返せる段階で続行の可否を判断することが重要です。
旭岳の雄大な自然を楽しむために、余裕のある登山計画を立てよう

一面が鮮やかな風景に包まれる初秋の「旭岳」
旭岳は、噴気を上げる火山地形や高山植物、紅葉など、大雪山ならではの雄大な自然を楽しめる山です。旭岳ロープウェイを利用すれば、姿見駅周辺の自然観察路を散策するだけでも、その魅力に触れられます。
山頂を目指す場合、姿見の池から先は砂礫や浮石の多い本格的な登山道となります。登山初心者は姿見駅から山頂を往復するルートを基本とし、黒岳から旭岳への縦走は、十分な体力と経験を備えたうえで計画しましょう。
旭岳では夏でも気温が大きく下がり、強風や濃霧などによって天候が急変することがあります。登山前に天気予報や登山道、ロープウェイの運行状況を確認し、適切な装備と余裕のある行程で旭岳の自然を楽しんでください。

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