三頭山登山ガイド 都民の森からブナ林と三頭大滝を巡る周回コース

三頭山は、東京都檜原村と山梨県上野原市の境に位置する標高1,531mの山です。檜原都民の森から歩く周回コースでは、美しいブナ林を抜けて山頂を目指し、富士山や奥多摩の山々の眺望、落差約35mの三頭大滝を楽しめます。

この記事では、三頭山登山のコース概要や見どころ、アクセス、服装・持ち物を、実際に歩く流れに沿って紹介します。標高差500m以上の登り下りがあるため、体力や経験に合わせて余裕のある計画を立てましょう。下山後に立ち寄りやすい「檜原温泉センター 数馬の湯」についても紹介します。

※檜原都民の森では、野生動物の出没や天候、登山道の状況などにより、入山規制やコースの閉鎖が行われる場合があります。出発前に、檜原都民の森公式サイトの「お知らせ」で最新の利用状況を確認してください。

2026年7月29日 更新

三頭山は奥多摩三山の最高峰

三頭山(標高1,531m)は、大岳山、御前山とともに「奥多摩三山」と呼ばれ、そのなかで最も標高が高い山です。

山頂付近にはブナの自然林が広がり、新緑や紅葉の季節には多くの登山者が訪れます。三頭山には西峰(約1,525m)・中央峰(1,531m)・東峰(約1,528m)の三つのピークがあり、最高地点は中央峰です。展望に優れた西峰からは、天候に恵まれると富士山や周辺の山々を望めます。

「三頭山」という山名の由来には、三つの峰にちなんだとする説のほか、「御堂(みどう)」が転じたとする説もあります。

三頭山へのアクセス

【電車・バス】
新宿駅からJR中央線・青梅線・五日市線を乗り継ぎ、武蔵五日市駅へ向かいます。武蔵五日市駅から檜原都民の森までは、急行バスまたは数馬バス停で無料連絡バスに乗り継ぐ便を利用でき、所要時間は約75分が目安です。

都民の森までのバスは、原則として4~11月の休園日を除く毎日と、3月の土・日曜、祝日に運行されます。12~2月は都民の森まで運行されないため注意してください。運行日や乗り継ぎ、発車時刻は変更される場合があるため、出発前に最新の時刻表を確認しましょう。

【車】
車では、圏央道日の出ICまたはあきる野ICから五日市街道を経由し、檜原都民の森まで約60分が目安です。中央自動車道上野原ICから甲武トンネルを経由する場合は、約45分で到着します。

檜原都民の森には、普通車100台を収容できる無料駐車場があります。駐車場の利用時間と休場日は季節によって異なり、混雑時には臨時駐車場へ案内される場合があります。奥多摩周遊道路も降雨や積雪などにより通行止めになることがあるため、出発前に最新の道路・駐車場情報を確認してください。


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三頭山登山コース紹介 自然と絶景を満喫する周回ルート

 

今回紹介するのは、檜原都民の森から鞘口峠へ登り、三頭山の東峰・中央峰・西峰を経て、ムシカリ峠と三頭大滝を巡る周回コースです。

登りではブナ林を歩き、山頂付近からは天候に恵まれると富士山や奥多摩の山々を望めます。下山は沢沿いのブナの路を通って三頭大滝へ向かい、最後はウッドチップが敷かれた森林セラピーロードを歩いて都民の森へ戻ります。

危険度の高い岩場や鎖場はありませんが、標高差は500m以上あり、急な登り下りもあります。濡れた木の根や石、落ち葉で滑りやすい場所に注意し、時間と体力に余裕を持って歩きましょう。

【コース概要】
【スタート】都民の森バス停⇒(徒歩すぐ)⇒檜原都民の森⇒鞘口峠⇒見晴らし小屋⇒三頭山東峰⇒三頭山中央峰⇒三頭山西峰⇒ムシカリ峠⇒三頭大滝⇒森林セラピーロード⇒【ゴール】都民の森バス停

所要時間:約4時間~4時間30分(休憩含まず)
難易度:★★★☆☆(中級)
標高差:約500m以上
最高地点:三頭山中央峰(1,531m)

【スタート】都民の森バス停から檜原都民の森へ


入口にある大きな看板

バス停を降りるとすぐに、空気がひんやりと澄んだ檜原都民の森へ。緑のアーチをくぐりながら、これから始まる冒険に胸が高鳴ります。

まずは整備された道を歩きながら、体を徐々に登山モードへ慣らしていきましょう。

檜原都民の森で登山準備


森林館では、森の様子や動植物を紹介している

檜原都民の森は、まさに「東京の秘境」と呼ぶにふさわしい場所。標高1000〜1500mに広がる広大な森は、ブナやミズナラの木々に覆われ、木漏れ日の中を歩くだけで心がリフレッシュされます。

森林館やウッドクラフト体験施設などもあり、自然とのふれあいを五感で楽しめる場所です。

鞘口峠から本格的な登山道へ


鞘口峠の標識

緩やかに標高を上げながら歩くこと約45分、鞘口峠に到着。ここから本格的な登山道が始まり、自然の静けさがより濃くなります。

風が枝を揺らす音、土を踏みしめる足音、鳥たちのさえずり、それだけが響く贅沢な空間です。呼吸を整えながら、無理のないペースで登り続けましょう。

見晴らし小屋で奥多摩の山並みを望む

 
見晴らし小屋のテラスでひと休み

鞘口峠からさらに50分ほど登ると、木造の温かみを感じる「見晴らし小屋」が現れます。ウッドデッキからは御前山、大岳山をはじめ、奥多摩の山並みが大パノラマで広がり、思わず歓声をあげてしまうほど。

ここはベンチもあり、座って景色を眺めながらゆったり休憩できる特等席。お弁当やおやつタイムにもぴったりの場所です。

三頭山東峰・中央峰を経て西峰へ

 

見晴らし小屋から登山道を進むと、三頭山東峰、中央峰、西峰の順に三つのピークをたどります。最高地点は中央峰ですが、広く休憩しやすい西峰は眺望に優れ、天候に恵まれると富士山を望めます。

 
眼下には絶景が広がる

三つのピークは近い場所にありますが、分岐や案内板を確認しながら進みましょう。山頂で休憩する場合は、下山に必要な時間も考えて早めに出発してください。

ムシカリ峠から三頭大滝へ下る


案内板で三頭大滝方面を確認して進む

山頂での余韻を胸に、少しずつ下山開始。西峰から階段状の登山道を下り、ムシカリ峠へ向かいます。峠では案内板で三頭大滝方面を確認し、沢沿いのブナの路を下りましょう。


ムシカリ峠からしばらく歩くと沢沿いの道になり、石がゴロゴロした沢を渡る

この区間には、木の根や石が露出した場所、濡れると滑りやすい斜面があります。下山時は疲れも出やすいため、歩幅を小さくして慎重に進んでください。

三頭大滝を滝見橋から眺める


秋川水系最大で、最も上流にある滝

1時間ほどかけて山道を下った先、遠くから聞こえていた水音が一気に大きくなり、「三頭大滝」が目の前に現れます。高さ約35mから流れ落ちる水の白い帯、その迫力と清らかさに圧倒されます。

滝見橋からは、滝つぼまで見渡す絶好のビューポイント。ぜひ深呼吸して、滝のミストに包まれる感覚を味わってください。

森林セラピーロードで都民の森へ戻る


疲れを忘れさせるほど快適な道

滝で癒された後は、ふかふかのウッドチップが敷かれた「森林セラピーロード」へ。全長1km、所要20分ほどの道は、足に優しく、リズムよく歩ける快適な道。

ラストは、清々しい森の香りに包まれながら、都民の森バス停へと戻ります。

三頭山登山の服装・持ち物

三頭山の周回コースには危険度の高い岩場や鎖場はありませんが、標高差は500m以上あります。沢沿いの下りでは木の根や石が露出し、雨の後は滑りやすくなるため、靴底に凹凸のある登山靴やトレッキングシューズを履きましょう。

服装は、汗を乾かしやすいインナーに、気温や風に合わせて重ね着できる長袖シャツや防寒着を組み合わせるのがおすすめです。標高1,500m前後の山頂付近は登山口より気温が低く、休憩中に体が冷えることもあります。季節を問わず、上下に分かれたレインウェアも用意してください。

持ち物は、水分、行動食、地図または登山地図アプリ、ヘッドライト、モバイルバッテリー、救急用品が基本です。檜原都民の森に売店やレストランがあっても、営業日や利用時間が変わる場合があるため、水分と行動食は事前に準備しておきましょう。

三頭山周辺はツキノワグマの生息域です。クマ鈴など音の出るものを携帯し、単独行動を避けるなど、遭遇を防ぐための対策も行ってください。冬から早春は積雪や凍結が見られる場合があるため、登山道の状況に応じてチェーンスパイクなどの滑り止めも必要です。

三頭山登山後のグルメ・立ち寄りスポット

三頭山の下山後には、檜原都民の森で食事や休憩を取ったり、帰路の途中にある日帰り温泉へ立ち寄ったりできます。営業時間や休業日は変更される場合があるため、利用前に最新情報を確認してください。

レストラン・売店「とちの実」

「とちの実」は、今回の周回コースの起点・終点となる檜原都民の森にあるレストランと売店です。レストランでは、そばやうどん、丼物などの食事を楽しめ、売店では軽食や土産物を購入できます。

下山後に立ち寄りやすい場所ですが、季節によって営業時間や営業日が変わるほか、臨時休業する場合もあります。下山時刻によっては営業を終了している可能性があるため、食事を予定している場合も、水分と行動食は事前に用意しておきましょう。

レストラン・売店「とちの実」
営業時間:売店は8:30~17:30(冬季は~16:30)、レストランは10:00~16:00(冬季は~15:30)
定休日:月曜(祝日の場合は翌日休)、冬季のレストランは月~金曜休(祝日の場合は営業)
アクセス:西東京バス「温泉センター」停留所下車すぐ

檜原温泉センター 数馬の湯

「檜原温泉センター 数馬の湯」は、檜原都民の森から武蔵五日市駅方面へ戻る途中にある日帰り温泉施設です。公共交通機関では、西東京バス「温泉センター」停留所からすぐの場所にあり、車でも帰路に立ち寄りやすい立地です。

館内ではアルカリ性単純温泉の浴場を利用でき、レストランでは舞茸やこんにゃく、豆腐など、檜原村の食材を使った料理も楽しめます。

檜原温泉センター 数馬の湯
営業時間:10:00~18:00(閉館19:00)
定休日:月曜(祝日の場合は翌日休)
アクセス:西東京バス「温泉センター」停留所下車すぐ

三頭山登山のよくある質問

三頭山登山を計画する際に気になる、コースの難易度や所要時間、必要な装備、下山後の日帰り温泉についてまとめました。

Q. 三頭山登山は初心者でも楽しめますか?

A. 檜原都民の森から歩く周回コースには、危険度の高い岩場や鎖場はありません。ただし、標高差は500m以上あり、休憩を含めると5時間程度の行動になります。登山初心者は、ハイキングや低山歩きで体力をつけてから挑戦し、時間に余裕を持って歩きましょう。

Q. 三頭山登山にかかる時間はどのくらいですか?

A. 今回紹介する檜原都民の森からの周回コースは、休憩を含まず約4時間~4時間30分が目安です。昼食や写真撮影の時間を含める場合は、5時間程度を見込んでおきましょう。下山後のバスや駐車場の利用時間も確認し、余裕のある計画を立ててください。

Q. 三頭山登山で注意が必要な場所はありますか?

A. 今回のコースに危険度の高い岩場や鎖場はありませんが、急な登り下りがあります。特にムシカリ峠から三頭大滝へ下る沢沿いの道は、木の根や石が露出し、雨の後は滑りやすくなります。下山時は歩幅を小さくし、足元を確認しながら慎重に歩きましょう。

Q. 三頭山登山におすすめの季節はいつですか?

A. 三頭山は、ブナの新緑を楽しめる春から初夏と、紅葉に彩られる秋が人気です。夏も山頂付近は比較的涼しいものの、暑さや雷雨への備えが必要です。冬から早春は積雪や凍結が見られる場合があるため、登山道の状況を確認し、雪山に対応できる装備と経験がない場合は無理に入山しないでください。

Q. 三頭山登山口へのアクセス方法を教えてください。

A. 今回のコースは、檜原都民の森が起点です。公共交通機関では、JR武蔵五日市駅から急行バス、または数馬バス停で無料連絡バスへ乗り継ぐ便を利用できます。車の場合は、檜原都民の森の無料駐車場を利用できます。バスの運行日や駐車場の利用時間は季節によって異なるため、出発前に最新情報を確認してください。

Q. 三頭山登山に登山靴は必要ですか?

A. 木の根や石が多く、沢沿いには滑りやすい場所もあるため、靴底に凹凸のある登山靴やトレッキングシューズがおすすめです。レインウェア、防寒着、水分、行動食、地図または登山地図アプリ、ヘッドライト、救急用品も携帯しましょう。冬から早春は、登山道の状況に応じてチェーンスパイクなどの滑り止めも必要です。

Q. 三頭山登山の後に日帰り温泉へ立ち寄れますか?

A. 檜原都民の森から武蔵五日市駅方面へ戻る途中にある「檜原温泉センター 数馬の湯」へ立ち寄れます。公共交通機関では「温泉センター」停留所からすぐですが、入浴後に利用できるバスの時刻も確認しておきましょう。営業時間や休館日は変更される場合があるため、利用前に公式サイトで最新情報を確認してください。

Q. 三頭山登山と日帰り温泉を楽しむなら何時に登り始めるとよいですか?

A. 今回の周回コースは休憩を含めると5時間程度かかるため、午前中の早い時間に登り始めるのがおすすめです。公共交通機関を利用する場合は、できるだけ早い都民の森行きの便を選び、帰りのバス時刻から逆算して行動しましょう。日没時刻、温泉の最終受付、駐車場の利用時間も考慮し、時間に余裕がなければ温泉への立ち寄りを見送ってください。

三頭山登山は装備と時間に余裕を持って楽しもう

 

檜原都民の森から歩く三頭山の周回コースでは、ブナ林や三つのピーク、三頭大滝など、変化に富んだ自然を楽しめます。休憩を含めると5時間程度かかるため、登山靴やレインウェアなどの基本装備を整え、時間と体力に余裕を持って歩きましょう。

下山後は、都民の森で食事や休憩を取ったり、帰路の途中にある数馬の湯へ立ち寄ったりすることもできます。バスの時刻や施設の営業時間を事前に確認し、三頭山登山と下山後の時間を無理のない計画で楽しんでください。

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