登山の防寒対策というと、レインウェアやダウンジャケットがまず思い浮かびます。一方で、「登山でハンドウォーマーは必要なのか」と迷う人も少なくありません。
手元の冷えについては、「グローブがあれば十分」と考えがちです。しかし、標高が上がり風が強くなると、体は動いていても、手先だけが冷える場面は意外と多くあります。
そうした場面で選択肢になるのが、登山用ハンドウォーマーです。ハンドウォーマーは、指先を覆わず、手首から手の甲を中心に保温する防寒アイテムで、グローブを補助する役割を持っています。
この記事では、登山でハンドウォーマーが活躍する具体的な使いどころを整理しながら、グローブとの違い、選び方の考え方、主要ブランドの特徴を解説します。
登山でハンドウォーマーが活躍する場面

画像:Canva
ハンドウォーマーが力を発揮するのは、登山中すべての時間ではありません。風にさらされる稜線、行動を止めた休憩中、地図やスマートフォンを操作する短い時間など、冷えを感じやすい特定の場面で、その価値がはっきりします。
風が強い稜線や標高の高いルート
稜線では、気温以上に風の影響を受けます。体は温まっていても、風にさらされた手元だけが一気に冷えることがあります。グローブだけでは防ぎきれない冷えを、ハンドウォーマーで補うことで、行動中のストレスを軽減できます。
休憩中や行動を止めたときの冷え対策
登山では、立ち止まった瞬間に体温が下がりやすくなります。特に秋冬や早朝の山では、休憩中に手がかじかむ経験をした人も多いはずです。ハンドウォーマーは、休憩中だけ着用する使い方でも効果的で、体温低下の影響を受けやすい手元を効率よく保温できます。
地図やスマートフォンを操作する場面
地図やスマートフォンを確認する際、グローブを外した瞬間に冷えを感じることがあります。ハンドウォーマーで手首や甲を温めておくことで、短時間の操作でも冷えにくくなり、再びグローブを着ける動作もスムーズになります。
ハンドウォーマーとグローブの違い

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ハンドウォーマーは、グローブの代わりになる装備ではありません。両者は役割が異なります。
グローブは、指先の操作性や保護を担う装備です。一方、ハンドウォーマーは、手首から手の甲を中心に覆い、手元全体の冷えを抑えるための補助的な防寒装備です。
役割が重ならないため、登山では用途ごとに組み合わせて使われることが多くなります。
・薄手のグローブ+ハンドウォーマー
・行動用グローブ+休憩用ハンドウォーマー
防寒を一つの装備で完結させるよりも、冷えを感じる場面ごとに対策を分けるほうが、結果的に快適さにつながります。
登山向けハンドウォーマーの選び方

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ハンドウォーマー選びで重要なのは、「どれが一番暖かいか」ではありません。まず考えたいのは、使いどころです。
・行動中に使いたいのか
・休憩中に使いたいのか
・軽さを重視したいのか、保温性を優先したいのか
・今使っているグローブと重ねて使うのか
こうした前提を整理することで、選ぶべきモデルやブランドの方向性は自然と絞られてきます。
ハンドウォーマーは単体で考えるのではなく、手元の防寒全体の一部として選ぶことが、失敗しにくいポイントです。
登山用ハンドウォーマーの主要ブランド4選
ここからは、登山用途で選ばれることの多い主要ブランドを紹介します。性能の優劣ではなく、「どんな人に向いているか」を軸に整理します。
備を増やしすぎたくない人の、安心できる基準「モンベル」
軽さや携行性だけでなく、登山装備としての過不足を抑え、扱いやすさを重視している点がモンベルらしさと言えます。
コンパクトに携行でき、迷わず使える設計は、防寒装備を最小限にまとめたい人にとって安心感があります。
向いている人
・防寒装備をできるだけ軽くまとめたい
・稜線や休憩中の冷えを最低限カバーしたい
・必須ではない装備は、負担にならないものを選びたい
身近なブランドから、登山用防寒を選びたい人向け「ザ・ノース・フェイス」
幅広いアウトドア用途を想定した製品展開の中に、登山でも使いやすいハンドウォーマーを揃えているのが特徴です。登山専用装備に限らず、汎用性のある防寒アイテムとして取り入れやすく、「まずは信頼できるブランドから選びたい」という人にも向いています。
向いている人
・知名度のあるブランドから装備を選びたい
・登山以外でも使える防寒アイテムを探している
・ハードすぎない装備感を重視したい
日本の山での使いやすさを重視したい人向け「フォックスファイヤー」
日本のフィールドを前提に、素材選びや機能性を丁寧に積み上げているブランドです。派手さはありませんが、冷えやすい場面を想定した実直な設計は、登山中の「困りどころ」を確実にカバーしてくれます。
向いている人
・日本の山での実用性を重視したい
・派手さよりも、理由のある機能を選びたい
・装備に安心感を求めたい
軽さと扱いやすさを、無理なく取り入れたい人向け「フーディニ」
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軽量性やパッキング性を重視しつつ、日常的にも扱いやすい設計が特徴です。極端な軽量化を追い求めるというより、「余計な装備を増やさず、必要な分だけ持つ」考え方にフィットします。
向いている人
・装備全体をできるだけ軽くまとめたい
・ハンドウォーマーも最小限で済ませたい
・特別な使い分けをせず、自然に取り入れたい
登山用ハンドウォーマーが向いている人

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ハンドウォーマーは、なくても登れる装備です。ただし、向いている人は比較的はっきりしています。
・行動中は問題なくても、手先の冷えが気になった経験がある
・休憩中や稜線で、グローブだけでは寒さを感じたことがある
・秋冬や標高の高い山に行く機会がある
こうした経験に心当たりがある場合、ハンドウォーマーは行動の快適さを静かに底上げしてくれる装備になります。
紹介したブランドは、使う場面や重視したいポイントが異なります。自分の登山スタイルと照らし合わせながら見比べることで、必要以上に装備を増やさずに選びやすくなるはずです。
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