羅臼温泉から羅臼岳へ

コース難易度
上級
  • 日帰り
  • 10時間5分
  • 14.9km

コースガイド

岩尾別コースができる以前はメインルートでしたが、現在は静かで奥深い知床の自然を堪能することができます
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
10時間5分
歩行距離
14.9km
最大高低差
1,541m
水場
泊場
トイレ
羅臼温泉キャンプ場
 羅臼岳の登山道は市街地が近かった羅臼温泉からのほうが歴史が古いですが、斜里町ウトロが知床観光の中心になると岩尾別コースのほうがメインとなりました。8月まで急傾斜地に雪渓が残ることもあり、シーズン中の利用者は岩尾別コースに比べて少ないため、静かで奥深い知床の自然の中に入っていくことができるともいえるでしょう。
 登山口にあたる羅臼温泉野営場が混み合っている場合は、羅臼ビジターセンターに駐車することでスムーズに入山できます。野営場を通り抜けて少し下った場所に入林届があります。
 木がくれの滝まで川沿いの道を進み、それ以降は尾根の斜面を回り込むように登りとなります。ミズナラやトドマツの樹林帯は里見台をすぎるとダケカンバなどに変わっていき、第一の壁、第二の壁も急傾斜地を横断するように登山道が付いていますが、高度を稼ぐことなく緩やかな登りが続き、その後スズラン峠で一度下りになります。
 泊場までは川の脇の岩場を登っていきますが渡渉点まで石へのペイントが頼りになります。渡渉自体は流れから頭を出している石を辿ります。泊場は火山活動で湧き出る冷泉の白い沈殿物と濃い緑のコケが生み出す独特のコントラストが目を引きます。登山道は沢型に沿って付いていますが、一段上がる場所は7月中旬まで雪が残りコースが不明瞭になります。
 狭く低木のかぶった沢型から抜けると屏風岩が目の前に現れます。ここからお花畑分岐上部までの雪渓は遅くまで残り、8月上旬まで急傾斜の雪渓を行動できる装備や技術が必要になります。お花畑分岐から岩清水に向かっていくルートは急傾斜のザレ場となっていますが、羅臼平に向かっていくルートは雪渓が遅くまで残るためチングルマやエゾツガザクラ、アオノツガザクラの群落が遅い時期まで楽しめます。岩清水または羅臼平で岩尾別コースと合流となり山頂部に到着です。
 下山時は屏風岩から泊場方向への登山コースを見失わないことが重要です。特に雪渓が残っている時は滑落とともに降りすぎなど道迷いに注意が必要です。
 羅臼温泉コースは知床連山の主稜線に日が暮れ、谷あいを通ることから早々に足元が暗くなってしまいます。長い行動時間と日の入りの時間も計画に入れて、ヘッドランプなどの装備もお忘れなく。また、岩尾別コースと組み合わせて横断登山とするなら、日の昇る羅臼温泉側から入山して日の入りとなる岩尾別温泉に下山するようにすれば日照時間を有効に行動に当てることができます。
羅臼岳山頂。左奥が硫黄山、右の国後島には雲の上に爺爺岳が見える。
泊場。
屏風岩。残雪期のみ数条の滝が岩壁を流れ落ちる
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