網張スキー場から岩手山へ

コース難易度
中級
  • 1泊2日
  • 9時間55分
  • 16.4km
注意情報
2024年10月現在、岩手山は噴火警戒レベル2(火口周辺規制)のため、入山禁止

コースガイド

リフトを使って稜線へ上がり、裏岩手連峰東端の岩場の連続する鬼ヶ城を通るスリルと展望のルートです。
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
1泊2日
歩行時間
9時間55分
歩行距離
16.4km
最大高低差
1,428m
水場
八合目避難小屋
トイレ
八合目避難小屋
 網張温泉へはJR盛岡駅からマイカーかタクシー利用が良いでしょう。休暇村網張温泉のすぐ隣が網張スキー場リフト乗り場です。無料の広い駐車場もあります。
 リフトを三基乗り継いで約40分、標高1300mの第3リフト降場から歩き始めます。階段状の道を登ると稜線に出ます。右手に網張温泉の源泉を見下ろす展望地を過ぎると間もなく三ツ石山への分岐です。ここを右へ進むとわずかでまた分岐。ここは犬倉山を巻いて左へ進みます。木道を下ると小さな広場があり、左へわずかに下ると水場、犬倉清水があります。広場からは樹林の中のなだらかに道が続き、樹林を抜けて尾根に上がると姥倉山分岐です。展望が開け、東に鬼ヶ城から岩手山へ続く稜線が見え、登山意欲がかき立てられます。左に八幡平の山々を見て、噴気の上がる黒倉山分岐は右へ巻き道を進み、黒倉山からの道と合流すると切通分岐です。ここはまっすぐ鬼ヶ城コースへ進みます。左手の枝越しに荒々しい屏風尾根を見ながら登っていくと、やがて灌木帯を抜けて鬼ヶ城に入って行きます。ダイナミックな景色が広がる、起伏と変化に富んだ岩場が続きます。アップダウンが激しく、滑落転落注意の箇所も随所にあり、通過に時間がかかりますので余裕を持って歩きましょう。やがて岩手山の山頂部が大きく迫り、右からの御神坂コースと出会い、左下に見える不動平に下ると瀟洒な造りの不動平避難小屋があります。ここに宿泊するのも良いのですが、ここでは八合目避難小屋へ。水場があり、夜は一晩中LED照明が灯ります。約100人泊まることができ、夏のシーズン中は管理人が常駐するので登山者には安心の快適な小屋です。
 二日目は早朝に出発し、不動平から山頂を目指します。外輪に出たら火口へ下り、岩手山神社奥宮を通って反対側の外輪へ登り返し左へ折れて頂上へ。岩手県最高峰の頂からご来光を拝みましょう。山頂(薬師岳)を踏んだら反時計回りに不動平へ戻り、鬼ヶ城コースへ登り返して分岐から御神坂コースへ。古くはお山掛けに使われた急坂で、笠締、わらじ脱ぎ場など信仰登山の名残りを感じさせる箇所があります。標高1200m付近の大滝展望地からは、雪解けの水が流れる大滝が見られます。林道に出たら、案内看板に従うと御神坂登山口に出ます。タクシーを利用しましょう。
鬼ヶ城の全容とその向こうに秋田駒ヶ岳を望む
八合目避難小屋からのご来光
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