乗鞍高原ハイキング完全ガイド!絶景と出会う癒しの高原トレイルへ

絶景の宝庫・乗鞍高原で、ハイキングデビュー!
高原の澄んだ空気と美しい自然に出会える乗鞍高原ハイキング。
初心者にもやさしいコースや、池・滝・花の絶景スポットをまとめてご紹介!
乗鞍高原へのアクセス
電車とバス
新宿駅 ⇒JR中央本線特急+松本電鉄(松本駅乗り換え) 3時間30分⇒ 新島々駅 ⇒アルピコ交通バス 54分⇒ 鈴蘭(乗鞍高原)
車
長野自動車道松本IC ⇒国道158号線・県道84号線 約40km、50分⇒ 鈴蘭
※電車やバスの時刻表は季節や曜日によって変動する可能性があります。最新の時刻表や運賃情報は、各交通機関の公式ウェブサイトで事前に確認することをおすすめします。
※車での移動の場合、季節や天候によって道路状況が変わることがあります。特に冬季は積雪や凍結の可能性があるため、最新の道路情報を確認し、安全運転を心掛けてください。
乗鞍高原ハイキングコース① 畳平・お花畑ハイキングコース

絶景の山とお花畑を巡る贅沢コース
標高2702mの畳平は、シャトルバスで行ける日本最高所。駐車場から遊歩道を通り、畳平のランドマーク鶴ヶ池をめざしましょう。富士見岳への登山で大パノラマを楽しんだあとは反対側へ下山し、深い青色が美しい不消ヶ池を眺めながらお花畑へ向かいます。花を愛でながら一周40分の木道をのんびりと歩き、階段を上って乗鞍バスターミナルに戻りましょう。

ウサギギクなど高山植物が咲く
ハイキングコース情報
【Start】乗鞍バスターミナル ⇒徒歩5分⇒ ①鶴ヶ池 ⇒徒歩5分(富士見岳口)⇒ ②富士見岳(登山片道30分) ⇒徒歩20分⇒ ③お花畑(一周40分) ⇒徒歩5分⇒ 【Goal】乗鞍バスターミナル
ハイキングコースポイント
◎シャトルバスで行ける日本最高所、2702mの畳平が出発地点になる。
◎高山植物の宝庫・お花畑が最大の見どころ。7〜8月がベストシーズン。
◎富士見岳山頂を目指す絶景コース。高地なので服装や体力に注意して登ろう。
歩行時間:約2時間15分
歩行距離:約3.5km
体力:★★☆
テクニック:★★☆
トイレ:3カ所
注意点
畳平へ向かう乗鞍スカイラインと乗鞍エコーラインは、マイカー規制があるため、シャトルバスに乗り換えが必要です。長野県側は乗鞍高原にある乗鞍観光センターなどの駐車場、岐阜県側はほおのき平駐車場に停めてバスを利用。シャトルバスは長野県側が7月1日から、岐阜県側が5月15日からで、10月31日までの運行となります。
【Start】乗鞍バスターミナル

北アルプスの山小屋のような赤い三角屋根が目印の「乗鞍バスターミナル」。1階には切符売り場や総合案内所、売店、軽食コーナーがそろい、ハイキングの拠点としてとても便利です。2階はセルフサービスの展望レストランになっていて、お花畑や富士見岳を眺めながらのんびり過ごせます。
施設内には有料の水洗トイレもあり、標高2,700mとは思えないほど快適。さらにすぐ隣には、乗鞍岳の信仰の中心・乗鞍本宮の中宮も。これから山に入る人は、静かに手を合わせて、無事の登山を祈願するのもおすすめです。

1階にはお守りなどが置いてある
①鶴ヶ池

畳平・お花畑ハイキングコースの見どころの一つが、鶴ヶ池。澄みきった水面が空を映し出し、まるでこの世とあの世の境界のような不思議な静けさが漂います。山の空気を胸いっぱいに吸い込むと、日常のざわめきがすっと遠のいていくような感覚に。
池のまわりをゆっくり歩けば、角度によって表情を変える水面や、背後にそびえる乗鞍岳の姿に見とれてしまうはず。朝の光が差し込む時間帯には、水鏡がキラキラと輝き、まさに神秘のひとときです。

大黒岳山頂からは焼岳や穂高連峰なども見える
鶴ヶ池から富士見岳へ向かう途中、体力に余裕があれば、ぜひ立ち寄りたいのが大黒岳。片道10分ほどで登れる気軽なルートながら、山頂からは乗鞍岳の主峰や、遠くに御嶽山を望む雄大な景色が広がります。
少し足を延ばすだけで得られるこの絶景は、まさに寄り道のごほうび。風を感じながらひと息つけば、高原の魅力をより深く味わえるはずです。
②富士見岳

畳平から気軽に登れる山として人気なのが、富士見岳。標高は2,817mと高めですが、登山道は片道30分ほどとコンパクト。登りはじめれば、あっという間に別世界のような眺めが広がります。

富士見岳山頂から見た穂高連峰。大パノラマの山岳風景を楽しめる
山頂からは、お花畑や鶴ヶ池を見下ろす絶景に加え、天気が良ければ北アルプスの稜線が一望!西側には、夏でも雪が残る不消ヶ池(きえずがいけ)も見渡せ、360度の大パノラマに思わず足が止まります。

一年中雪が消えない美しい不消ヶ池
登山道は石が多く、足元に注意が必要ですが、その分、達成感もひとしお。高山の風を感じながらのプチ登山は、乗鞍高原ハイキングのハイライトになるはずです。

富士見岳山頂。向こうに見えるのが乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰
③お花畑

一周約40分の木道が整備されていて、山に登らなくても、自然の息吹を間近に感じられる癒しの場所です。
7月中旬から8月下旬にかけては、ハクサンイチゲやミヤマキンポウゲなど、高山植物が一斉に咲き誇り、足元に広がる花の絨毯にうっとり。風にそよぐ花々と、背後にそびえる山々とのコントラストは、まるで絵画のような美しさです。
木道をのんびり歩くだけでも、山の自然が体にしみわたるような感覚に。ハイキングの締めくくりにぴったりのスポットです。
お花畑をぐるりと歩いたあとは、なだらかな坂道をのぼって乗鞍バスターミナルへ。行きとはまた違った景色に目をとめながら、余韻を楽しむ帰り道です。

バスターミナルからそのまま登れる魔王岳
時間や体力にまだ少し余裕があれば、最後に足を運びたいのが魔王岳。乗鞍バスターミナルからもっとも近く、片道わずか15分ほどで登れるお手軽な山です。
駐車場北側の階段を上がるとすぐに登山口があり、山頂近くまで整備された階段が続いているので、気軽にチャレンジしやすいのも魅力。短い道のりの先に待っているのは、乗鞍スカイラインの先にそびえる穂高連峰の大パノラマ。思わず深呼吸したくなるような景色が広がります。
ちょっとした寄り道感覚で、乗鞍の絶景をもうひとつ楽しんでみてはいかがでしょうか。
乗鞍高原ハイキングコース② 一の瀬園地ハイキングコース

美しい水辺を巡る高原一周コース
一の瀬園地内のレストハウスネイチャープラザ一の瀬からスタート。渓流沿いを歩くと白樺に囲まれたあざみ池に到着。林道を抜け、ゆるやかな坂道を越えると現れるのがねじねじの木。すぐ先の展望所から牛留池を眺めましょう。再び山道へと戻り、右に分岐してしばらく下ると左手に善五郎の滝が姿を現します。豪快な水音をBGMにアップダウンの続く道を進み滝見橋を渡れば、ゴールへつながる白樺の小径にたどり着きます。
ハイキングコース情報
【START】ネイチャープラザ一の瀬 ⇒徒歩15分⇒ ①あざみ池 ⇒徒歩50分⇒ ②ねじねじの木 ⇒徒歩すぐ⇒ ③牛留池 ⇒徒歩25分⇒ ④善五郎の滝 ⇒徒歩1時間⇒ ⑤白樺の小径 ⇒徒歩すぐ⇒ 【GOAL】ネイチャープラザ一の瀬
ハイキングコースポイント
◎4月下旬のミズバショウから7〜8月の山野草までの花の多い時期がおすすめ。
◎歩きやすい平坦な道だが、善五郎の滝近くは急な坂道が続くので注意しよう。
◎晴れた日には、牛留池では乗鞍岳が池の水面に映る「逆さ乗鞍」が撮影できる。
歩行時間:約2時間30分
歩行距離:約5.5km
体力:★☆☆
テクニック:★☆☆
トイレ:2カ所
【Start】ネイチャープラザ一の瀬

木のぬくもりを感じるレストハウス「ネイチャープラザ一の瀬」は、自然とのふれあいの拠点にぴったりの場所。館内には食事処や売店、レンタサイクルがそろい、外では手ぶらで楽しめるバーベキューも用意されています。
散策前の準備にも、歩き疲れたあとのひと休みにも頼れる存在。高原の風を感じながら、一の瀬園地ハイキングをここから始めましょう。
①あざみ池

白樺に囲まれた静かな池のほとりに立つと、水面に映る木々の姿に思わず息をのんでしまいます。風が止まった瞬間、湖面がまるで鏡のように白樺林を映し出し、まわりの時間がふっとゆるむような、そんな穏やかなひとときが流れます。
池の周囲にはベンチも点在しているので、ゆっくり腰をおろして自然を眺めるのもおすすめ。季節によって出会える花々も、一の瀬園地ならではの楽しみのひとつです。
春のはじまりを告げるミズバショウは、4月下旬から5月中旬にかけて湿地に可憐な白い花を咲かせ、初夏にはレンゲツツジが草原を朱色に染め上げます。乗鞍岳の山並みと緑の木々、そして鮮やかな花々が織りなす風景は、まさに絵のような美しさです。
②ねじねじの木

一の瀬園地の散策路を歩いていると、ふと目を引く「ねじねじの木」。その名の通り、幹がくるりと輪を描くようにねじれてから、再び空へ向かってすっと伸びる、なんとも不思議な松の木です。
まるで誰かが意図して曲げたかのような、美しい自然の造形。どうしてこんな形になったのか、つい立ち止まって見入ってしまいます。高原の風にそよぐ松の枝を眺めながら、自然の遊び心に触れてみてはいかがでしょうか。
③牛留池

森の中にひっそりとたたずむ牛留池は、乗鞍岳の景観を楽しむなら外せない絶景スポット。乗鞍岳の噴火によってできたくぼ地に水が溜まり、今では静かな池となって、訪れる人を迎えてくれます。
晴れた日には、水面にくっきりと乗鞍岳が映り込む“逆さ乗鞍”が現れ、まるで鏡のような光景に心を奪われます。風が止まるその瞬間を待ちながら、静けさの中に身を置いてみるのも、乗鞍高原ハイキングの楽しみのひとつです。
④善五郎の滝

森の奥で轟音を響かせながら流れ落ちる善五郎の滝は、乗鞍三名滝のひとつに数えられる名所。落差21.5メートル、幅8メートルというスケールで、目の前に立つとその迫力に圧倒されます。
駐車場から徒歩15分で着く滝見台は、晴れた日には滝の背後にそびえる乗鞍岳を望むことができ、まさに絶景。滝の真下の展望デッキはそこから5分ほど遊歩道を下ります。

滝見台からの眺め
水しぶきを浴びながら眺めるダイナミックな風景は、心に残る自然のひとコマです。伝説が語り継がれるこの滝に、自然の力強さと神秘を感じてみましょう。
⑤白樺の小径

まっすぐに伸びた白樺の木々が道の両脇を彩る「白樺の小径」は、一の瀬園地の中でもひときわ美しい散策ルート。白い幹と鮮やかな緑の葉が織りなすコントラストは、歩くたびに心を和ませてくれます。
木漏れ日の下、風に葉がそよぐ音を聞きながら、ただのんびりと歩く時間。それだけで、自然とつながっているような感覚を味わえる小径です。
白と緑のコントラストが美しい白樺の小径を抜けると、やがてスタート地点のネイチャープラザ一の瀬が見えてきます。高原の風景に包まれたひとときが、心に静かに余韻を残してくれるはずです。
一の瀬園地のショートコースハイキング
体力と時間に少し余裕があるなら、ネイチャープラザ一の瀬の南側から始まるショートコースもおすすめ。点在する3つの小さな池をめぐる静かなハイキングは、朝の澄んだ空気の中でこそ味わいたい贅沢な時間です。
偲ぶの池

水面をのぞけば、乗鞍岳が映り込む
草地の奥に現れる、湿原のような静かな池は、まるで時間がゆっくりと流れているかのような穏やかな空間です。
秋には周囲の木々が色づき、池の水面に紅葉が映り込む風景は格別。季節の移ろいを静かに感じられる、知る人ぞ知る癒しのスポットです。
まいめの池

水面は浅く、ところどころで底が見える
偲ぶの池の奥にそっと広がる、ひとまわり大きな「まいめの池」。水面には、乗鞍岳と青空、そして周囲の木々が静かに映り込み、まるで風景そのものがひとつの絵画のようです。
ただ立ち止まり、眺めているだけで時間がゆっくりとほどけていくような感覚に。朝の光や季節の移ろいによって、さまざまな表情を見せてくれる、乗鞍高原でも屈指の癒しスポットです。
どじょう池

開花シーズンには、水面の大半を花が覆うことも
車道に戻って10分ほど南へ歩くと、右手に現れる小さな看板が「どじょう池」への目印。周囲には湿地が広がり、5月頃になるとミズバショウが一斉に白い花を咲かせ、春の訪れを静かに告げてくれます。
そして、秋に訪れるならぜひ注目したいのが、池の近くにぽつんと立つ1本の大きなカエデ。通称「オオカエデ」と呼ばれるこの木は、一の瀬園地でもひときわ目を引く紅葉スポット。

乗鞍高原の紅葉の見ごろは10月中旬
毎年深紅に染まり、その美しさに思わず足を止める人も多い、隠れた名所です。
朝の澄んだ空気のなか、ゆっくりと3つの池をめぐるこのショートコースは、乗鞍高原の静かな魅力をたっぷり感じられる、とっておきのハイキングルートです。
乗鞍高原の自然に包まれる、癒しと感動のハイキングへ
雄大な乗鞍岳のふもとに広がる乗鞍高原は、季節ごとに表情を変える自然の宝庫。澄んだ池に映る山、白樺林をぬける小径、そして力強く流れ落ちる滝。そのどれもが、訪れる人の心をそっとほどいてくれます。
整備されたコースが多く、初心者でも安心して楽しめるのも魅力。体力や時間にあわせて、朝の静かな池めぐりから、大パノラマが広がる富士見岳まで、自分だけの“乗鞍時間”を見つけてみてください。
乗鞍高原のハイキングは、ただ歩くだけではない――自然と心が響き合う、特別な体験です。

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