栃木の登山スポットおすすめ7選 初心者も絶景を楽しめる名峰ばかり

自然豊かな栃木県には、関東からアクセスしやすい登山スポットが多く、日帰りで楽しめるコースも充実しています。那須連山をはじめ、季節の花や高原湿原、火山地形など、さまざまな山の魅力を気軽に味わえるエリアです。

この記事では、栃木でおすすめの登山スポットを7座厳選。初心者からステップアップを目指す方に向けて、登山道の特徴や見どころをわかりやすく紹介します。「次はどの山に登ろうかな?」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

2025年7月21日 更新

太平山(341m) 気軽に楽しめる栃木の名所登山

栃木市にある太平山(おおひらさん)は、気軽に登れる低山ながら、展望や自然を楽しめる人気スポットです。標高は341mと控えめですが、ふもとから見上げる山の姿はどこか親しみやすく、ハイキング気分の軽い登山にもぴったり。

登山道は、太平山神社へ続く約1,000段の石段が有名。春には桜やツツジが咲き誇り、秋には紅葉が彩りを添えます。道中には茶屋もあり、名物のだんごや玉子焼きを楽しみながら歩くことができるのも、太平山ならではの魅力。

山頂に着くと、関東平野を一望する絶景が広がります。晴れた日には、遠く筑波山や東京スカイツリーまで見渡せることも。疲れた体を癒してくれる、清々しい風が迎えてくれます。日帰りで行ける自然体験として、ぜひ訪れてみてください。

横根山(1,373m) 高原と湿原を歩く、癒しの前日光ハイキング

鹿沼市の西部に広がる前日光エリアに位置する横根山(よこねやま)は、標高1,373mながらも気軽にアクセスできる山として親しまれています。前日光牧場までは車で上がることができ、登山初心者でも無理のない行程で山頂を目指すことができます。

登山道の周辺には、井戸湿原や古峰ヶ原湿原などの自然豊かな湿地帯が点在し、春から夏にかけては高山植物や湿原の草花がハイカーの目を楽しませてくれます。なだらかな起伏の高原を歩きながら、心地よい風を感じるのもこの山の醍醐味。

ふもとには古峰神社があり、かつては修験の山としても信仰を集めていました。自然と文化、両方の魅力に触れられる横根山は、静かな時間を過ごしたい人におすすめの一座です。

那須岳<茶臼岳>(1,915m、百名山) ロープウェイで一気に登れる名峰

那須岳は、栃木県を代表する名峰のひとつ。主峰の茶臼岳(ちゃうすだけ)は、円錐形の美しい山容と、火山らしい荒々しい岩肌が特徴です。標高は1,915mですが、山麓からロープウェイを使えば、標高1,700m付近まで一気にアクセスできるため、初心者にも登りやすい登山スポットとして人気を集めています。

登山道に足を踏み入れると、そこは火山地帯特有のガレ場や岩場が広がり、火山活動による地形を間近に感じることができます。道標もしっかり整備されていて、迷いにくいのが安心ポイント。岩場が多いものの、ゆっくり自分のペースで歩けば問題なくクリアできます。

山頂からの展望はまさに圧巻。眼下には那須高原、遠くには日光連山や磐梯山も見渡せる大パノラマが広がります。風が吹き抜ける山頂で深呼吸をすれば、登ってきた達成感とともに、心まで晴れやかになるような気持ちよさを味わえます。時期により高山植物や紅葉も楽しめるので、ぜひ季節を変えて何度も訪れてみてください。

三本槍岳(1,917m) 栃木県最高峰に挑戦する稜線歩き

三本槍岳(さんぼんやりだけ)は、栃木県の最高峰として知られる山です。標高は1,917m。那須岳の北側に位置し、茶臼岳や朝日岳とあわせて縦走する人も多いルートです。

登山道は、那須ロープウェイ山頂駅から朝日岳を経由し、開放的な稜線歩きが楽しめるのが特徴。稜線上では、風に吹かれながら360度の大パノラマが広がります。左手には福島県の山並み、右手には那須高原や日光連山。晴れた日には、遠く尾瀬や会津の山々まで見渡せることもあります。

行動時間は約5~6時間とやや長めですが、道標も整備されていて迷いにくく、「次はちょっと長めの登山に挑戦したい」という方にぴったりの山。茶臼岳よりも人が少なく、静かな雰囲気の中で稜線歩きを楽しめるのも魅力のひとつです。

高原山<釈迦ヶ岳>(1,795m、三百名山) 静けさと展望を楽しめる栃木の名山

栃木県北部にそびえる高原山(たかはらやま)は、山全体がなだらかな稜線で構成された美しい山容が特徴です。その主峰が釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)。標高は1,795mで、山頂にはお釈迦様の石像が静かに佇み、登山者を迎えてくれます。

登山道は、樹林帯から始まり、徐々に笹原や岩場の稜線へと変化していきます。途中のルートでは、春のアカヤシオや夏のシャクナゲなど、季節の花々が登山道を彩るのも魅力のひとつ。静かな山歩きを楽しみたい方にとっては、ぴったりの環境です。

山頂からの眺めは素晴らしく、那須岳や日光連山、遠く尾瀬や会津の山々まで一望できる大パノラマが広がります。特に朝の時間帯は、雲海に浮かぶ山々の風景に出会えることもあり、思わず足を止めて見入ってしまうような美しさです。

登山道はよく整備されていて、行動時間は約4~5時間程度。「静かな山を自分のペースで登りたい」と考えている方におすすめの一座です。

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袈裟丸山(1,961m、三百名山) 三百名山で花と展望を満喫

袈裟丸山(けさまるやま)は、栃木県と群馬県の県境に位置する、奥深い自然に包まれた静かな名峰です。標高は1,961m。三百名山にも選ばれており、春のアカヤシオやシャクナゲの群生で知られる花の山として、多くの登山者に親しまれています。

登山道に入ると、カラマツやブナの森が広がり、やわらかな土の道が続きます。新緑の季節には、木漏れ日のなかを歩く心地よさを全身で感じることができ、自然と歩みも軽くなるでしょう。登山道はよく整備されており、道標もきちんとあるため、はじめての中級登山にもおすすめです。

前袈裟丸山まで登れば、関東平野や赤城山を一望できる大展望が待っています。さらに本袈裟丸山まで足を延ばせば、奥深い山並みが広がる静かな稜線歩きが楽しめます。途中には岩場や鎖場もありますが、落ち着いて進めば問題ないレベル。自分のペースで登れば、達成感もひとしおです。

田代山(1,971m) 湿原の絶景が広がる栃木の高層湿原

田代山(たしろやま)は、山頂一帯が湿原になっている珍しい山です。標高は1,971m。福島県と栃木県の県境に位置し、山好きの間では「天空の湿原」として知られています。

登山道は、ブナやカラマツの森を抜け、徐々に高度を上げていきます。道はよく整備されていて、急な箇所は少なく、初心者でも安心して登れる登山コース。途中の木道では、足元に咲く高山植物を眺めながら、のんびりと歩けるのも魅力です。

山頂に着くと、そこには一面に広がる湿原が待っています。初夏にはワタスゲが揺れ、ニッコウキスゲやコバイケイソウが咲き誇る風景はまるで別世界のよう。登山道のゴールが「山頂の湿原」という珍しい体験は、他の山にはない特別な魅力。高原の風が心地よく、「栃木でこんな景色が見られるんだ」と驚く方も多い場所です。

栃木の登山を楽しむなら、しっかり準備と情報収集を

栃木県には、初心者から中級者まで楽しめる登山スポットが数多くあります。稜線歩きや湿原、火山地形、花の名所など、それぞれの山に個性があり、四季折々の自然を味わえるのが魅力。関東からアクセスしやすく、日帰りで楽しめる山も多いため、次の週末はどの山に登ろうかなと考えている方におすすめのエリアです。

安全に登山を楽しむには、地図アプリの活用も重要です。登山地図アプリ「山と高原地図ホーダイ」を使えば、コースの確認や現在地の把握が簡単にでき、初心者でも安心して山歩きに挑めます。自然を満喫しながら、安全・快適に栃木の登山を楽しんでください。

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