【朝日軍道】長井葉山から大朝日岳へ

コース難易度
上級
  • 3泊4日
  • 25時間10分
  • 44.2km

コースガイド

朝日軍道跡を辿る、大朝日岳へのロングルート
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
3泊4日
歩行時間
25時間10分
歩行距離
44.2km
最大高低差
1,641m
水場
卯の花清水他
トイレ
葉山山荘他
 朝日軍道とは、戦国時代、上杉の居城米沢と自領の庄内を結ぶ連絡道として、他国の領土を通らずに行き来するために直江兼続が開削した山岳道路です。草岡(長井市)から葉山、大朝日岳、以東岳、高安山を通り鱒渕(鶴岡市)へと続く、全長65㎞にのぼるルートの大半が現在の縦走路ですが、中でも南側の起点である草岡登山口から中沢峰までの間には数々の遺構が確認できます。
 長井市草岡の中里バス停から小学校の脇を通り、縄文時代の居住地跡やキャンプ場などの施設がある古代の丘を抜け、「梨の木平のナシ」近くの林道を入っていくと大石大明神の石碑があります。ここから登山道になりますが、沢の中を通ったり左岸から右岸へ渡ったりと最初は分かりにくいので地形と印を見極めながら進みます。間もなく「荷馬車が通れる」くらい道幅の広い道が九十九折に続き、「オケサ堀」に出ます。江戸時代に作られた、深く掘られた用水路跡です。比較的若いブナ林を登って行き、嘉永堰を横切ると勧進代コースと合流します。さらに直進すると昭和堰入口の分岐です。左に進むと昭和堰を辿るコースですが、直進し葉山山荘に向かいます。この辺りでも朝日軍道の道跡を確認することができます。翌日の長丁場に備えて、葉山山荘に宿泊します。時間に余裕があるので奥ノ院まで往復します。祝瓶山、吾妻連峰と飯豊連峰が展望でき、いかにもかつての葉山修験の聖地といった雰囲気の場所です。
 葉山から中沢峰までの間は、樹林帯の中の起伏の少ない緩やかな道です。いくつか湿原を通り「四ツブナ清水(水場なし)」、「八形峰」、「熊の相撲場」を過ぎると、林床に目立った下草のない不思議な雰囲気の「木立草原」に出ます。山腹をトラバースしていくと「御殿御小屋平」と「卯の花清水」があります。軍道の宿場だったのでしょうか、幕営したくなるような広場です。「杖切坂」を登ると中沢峰分岐で、その先80歩ほど行くと三角点のある中沢峰山頂です。分岐に戻り急斜面を下って行き、ブナの低木帯に入っていきます。前御影森山を超えて御影森山山頂に至ります。大朝日岳へは、まだまだ長い尾根が続いています。展望の良い尾根を進んで大沢峰を過ぎると、ハイマツとチングルマなどの高山植物がきれいな平岩山に至ります。分岐を右へ進み下っていきますが、砂礫風衝地で視界不良時には道を見失わないように注意します。大岩がゴロゴロしている場所を過ぎると急登が始まります。アルペン的景観の偽ピークを越え、子砂利の急斜面をジグザグ登り切ると大朝日岳山頂です。山頂から辿ってきた長い道のりを振り返ると感慨深くなります。北へ下ると大朝日岳山頂避難小屋です。
 翌日早朝に小屋を発ち、往路を戻ります。一日で下山もできますが、ゆとりを持って葉山山荘にもう1泊すると良いでしょう。
御影森山付近から大朝日岳への縦走路を望む
オケサ堀。
葉山山荘と葉山神社・月山神社。
葉山周辺の随所に設置されている朝日軍道の標識