室堂から加賀禅定道へ

コース難易度
中級
  • 1泊2日
  • 13時間5分
  • 23.5km
注意情報
※一里野から新岩間温泉および元湯への道は崩壊により当分の間、通行止。岩間道・噴泉塔歩道も荒廃し通行不可。

コースガイド

御前峰に登り、白山ならではの豊かな自然と信仰の歴史に彩られた加賀禅定道を下ります
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
1泊2日
歩行時間
13時間5分
歩行距離
23.5km
最大高低差
2,152m
水場
室堂
トイレ
室堂、奥長倉避難小屋
 加賀禅定道は、平安時代に開かれたとされる三禅定道の一つです。別当出合から室堂、御前峰を経て七倉山分岐までは、室堂から釈迦新道へ(コースガイド)を参照してください。
 七倉山分岐から約15分の四塚山には、名の由来となった石積み塚があり、妖術を使う老婆と3匹の化け猫が埋められたという伝説があります。一帯はハクサンイチゲやハクサンコザクラなどの花園で、登りの際、ここで初めて大汝峰を間近に拝することができる場所です。山頂を後にハイマツの中の長坂を下った鞍部に油池と呼ぶ池塘があり、標識に従い5分ほど下ると水場があります。ただし、涸れていることもあります。池から道は尾根の東側を巻き、雪が残る8月上旬頃までは滑落や道迷いに要注意です。尾根に出た所には、天池と昔の宿泊施設である天池室跡の石垣があり、往時が偲ばれます。
 ここから緩やかに下り、ニッコウキスゲなどが咲くササ原の中の木道を行くと、右に百四丈滝を眺める展望台への道があります。オオシラビソの林を抜け、女人禁制を破った美女が神の怒りで岩にされたという伝説の美女坂を下ります。急でやせており、残雪期には死亡事故も起きている本コース最大の難所です。登り返した奥長倉山の肩に奥長倉避難小屋が建っています。この先はアップダウンを繰り返す尾根道となり、長倉山を経てしかり場分岐に着きます。
 分岐からは右の檜新宮参道を下ります。歩いてきた四塚山からの尾根を見渡せば、感慨もひとしおです。檜やダケカンバの大木に囲まれた檜新宮は、昔は修験の一大行場でした。かつての古道は、ハライ谷のお壺の水(御仏供水)から谷沿いにありましたが、今は付け替えられた尾根道を下ります。ブナ林から杉植林地を通ってハライ谷登山口に降り立てば、あとは30分ほどで一里野に到着です。
 なお、しかり場分岐から直進の加賀新道は、白山一里野温泉スキー場のゴンドラ山頂駅を経て下る道です。檜倉下まで林道がありますが、ゴンドラ運行や林道の通行可否は事前に問い合わせが必要です。
 また、七倉山分岐からは岩間温泉へ下る道もあります。七倉山を経て清浄ヶ原の緩斜面を巻き、見返坂を下って行くと樅ヶ丘の分岐に着きます。左の楽々新道は、避難小屋のある小桜平を経て新岩間温泉に下ります。一方の岩間道は、薬師山を越えて岩間元湯に下る道です。露天風呂や休憩舎があり、国の特別天然記念物「岩間の噴泉塔群」への歩道が分岐します。
石垣が残る天池室跡と四塚山
落差約90mの百四丈滝。
しかり場付近から望む主峰部(左奥から大汝峰・七倉山・四塚山)と加賀禅定道の尾根