【滋賀県】の登山コースガイド
滋賀県
検索結果46件中
41-46件
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瓜生山から比叡山へ
- 6時間25分
瓜生山から比叡山へ
- 6時間25分
京都市内から望み、最も目立つ山が比叡山である。変化に富んだ比叡山のロングルートを紹介しよう。まず、比叡山南西支稜上の瓜生山から縦走し、音羽川源流を経て無動寺の寺院をお参りする。そして、大比叡山頂に立ち、平安時代からの参拝道、雲母坂を下るコースだ。 北白川仕伏町バス停より、京都一周トレイルの標識に導かれてバプテスト病院の横を抜ける。大山祇神社や清沢口石切り場跡を見て沢沿いの道を登ると、臨済禅の発展に尽くした白隠禅師の恩人である白幽子仙人が巌居した跡地だ。かつて北白川城本丸があったとされる瓜生山頂には、勝軍地蔵が安置された石室が残されている。 北白川城出丸(本丸の物見の砦)があった白鳥山山頂は、雑木林に囲まれてかつての面影はない。曼殊院の背後にあるてん子山へは、登山道から往復15分の寄り道になる。三角点はあるが、ここも林に囲まれて展望はない。 弁財天二ノ鳥居で京都一周トレイルと分かれ、花崗岩が明るい雰囲気をつくる音羽川沿いの林道を行く。稲荷神社を見て、比叡山ドライブウェイ下のトンネル歩道をくぐると東海自然歩道に合流する。鳥居がある桜茶屋跡を過ぎると、「七曲り」と呼ばれる水平な道が続く。いくつかの寺院がある無動寺に着いたら、明王堂境内を訪れてみよう。目の前に広がる琵琶湖の展望に驚くばかりだ。 坂本ケーブルの延暦寺駅から、「西尊院堂すぐこの上」の石標がある急な山道を登って、無動寺バス停へ。車道をそのまま登ると東塔へ行ってしまうので注意しよう。 無動寺バス停前の三叉路の信号を渡り、ガーデンミュージアム方面へ30m行くと古い墓地へ登る山道がある(道標はない)。墓地を突っ切ると、檜林の山道はやがて尾根に合流して西に向かう。「智證大師御」を過ぎると、無線中継所やテレビアンテナ、給水プールなどの施設がある山頂台地に着く。檜に囲まれた小さな丘の上に三角点のある最高地点、大比叡山頂がある。残念ながら、ここからの展望はまったくない。 山頂から西に下るとすぐに車道に合流し、ガーデンミュージアムの前にある、広い比叡山頂駐車場に出る。比叡山のもうひとつの山頂である四明岳山頂は、ガーデンミュージアムの敷地内にある。ガーデンミュージアム北側の車道を南西へ進み、スキー場跡地から雲母坂への登山道に入る。このあたりも登山者向けの道標が少なく、道がいくつかあるのでわかりにくい。 平安時代から比叡山と都を結ぶ主要路である雲母坂は、ここで見られる花崗岩に含まれる雲母がきらきらと光るので、その名がつけられた。後醍醐天皇に仕えた武将、千種忠顕の碑からどんどん下っていくと浄刹結界址の石碑を見て、水飲対陣跡碑に着く。この石碑は、1336(延元元)年に足利尊氏の攻撃から比叡山へ逃れた後醍醐天皇を擁護するための戦いがここであったことを示すものだ。修学院離宮の敷地の柵が出てくるあたりから、登山道は雨の侵食で深くえぐられて歩きにくくなる。雲母坂登山口から修学院駅まで、音羽川沿いに住宅街を下ろう。京都市内から望み、最も目立つ山が比叡山である。変化に富んだ比叡山のロングルートを紹介しよう。まず、比叡山南西支稜上の瓜生山から縦走し、音羽川源流を経て無動寺の寺院をお参りする。そして、大比叡山頂に立ち、平安時代からの参拝道、雲母坂を下るコースだ。 北白川仕伏町バス停より、京都一周トレイルの標識に導かれてバプテスト病院の横を抜ける。大山祇神社や清沢口石切り場跡を見て沢沿いの道を登ると、臨済禅の発展に尽くした白隠禅師の恩人である白幽子仙人が巌居した跡地だ。かつて北白川城本丸があったとされる瓜生山頂には、勝軍地蔵が安置された石室が残されている。 北白川城出丸(本丸の物見の砦)があった白鳥山山頂は、雑木林に囲まれてかつての面影はない。曼殊院の背後にあるてん子山へは、登山道から往復15分の寄り道になる。三角点はあるが、ここも林に囲まれて展望はない。 弁財天二ノ鳥居で京都一周トレイルと分かれ、花崗岩が明るい雰囲気をつくる音羽川沿いの林道を行く。稲荷神社を見て、比叡山ドライブウェイ下のトンネル歩道をくぐると東海自然歩道に合流する。鳥居がある桜茶屋跡を過ぎると、「七曲り」と呼ばれる水平な道が続く。いくつかの寺院がある無動寺に着いたら、明王堂境内を訪れてみよう。目の前に広がる琵琶湖の展望に驚くばかりだ。 坂本ケーブルの延暦寺駅から、「西尊院堂すぐこの上」の石標がある急な山道を登って、無動寺バス停へ。車道をそのまま登ると東塔へ行ってしまうので注意しよう。 無動寺バス停前の三叉路の信号を渡り、ガーデンミュージアム方面へ30m行くと古い墓地へ登る山道がある(道標はない)。墓地を突っ切ると、檜林の山道はやがて尾根に合流して西に向かう。「智證大師御」を過ぎると、無線中継所やテレビアンテナ、給水プールなどの施設がある山頂台地に着く。檜に囲まれた小さな丘の上に三角点のある最高地点、大比叡山頂がある。残念ながら、ここからの展望はまったくない。 山頂から西に下るとすぐに車道に合流し、ガーデンミュージアムの前にある、広い比叡山頂駐車場に出る。比叡山のもうひとつの山頂である四明岳山頂は、ガーデンミュージアムの敷地内にある。ガーデンミュージアム北側の車道を南西へ進み、スキー場跡地から雲母坂への登山道に入る。このあたりも登山者向けの道標が少なく、道がいくつかあるのでわかりにくい。 平安時代から比叡山と都を結ぶ主要路である雲母坂は、ここで見られる花崗岩に含まれる雲母がきらきらと光るので、その名がつけられた。後醍醐天皇に仕えた武将、千種忠顕の碑からどんどん下っていくと浄刹結界址の石碑を見て、水飲対陣跡碑に着く。この石碑は、1336(延元元)年に足利尊氏の攻撃から比叡山へ逃れた後醍醐天皇を擁護するための戦いがここであったことを示すものだ。修学院離宮の敷地の柵が出てくるあたりから、登山道は雨の侵食で深くえぐられて歩きにくくなる。雲母坂登山口から修学院駅まで、音羽川沿いに住宅街を下ろう。 -
皆子山
- 4時間40分
皆子山
- 4時間40分
京都府最高峰、皆子山の北面を流れるツボクリ谷から登り、南東側の寺谷へ下る横断コースを紹介する。新道足尾谷橋バス停から北に向かい安曇川沿いの旧国道を西に行き、作業道足尾谷線に入る。林道終点からは沢沿いを行く登山道となる。三度木橋を渡り、目印のテープが付けられたツボクリ谷出合に達する。一つ手前の沢にも踏み跡があるので、間違えないように。沢伝いに右岸左岸と渡りながらツボクリ谷を登る。小滝を固定ロープを頼りに高巻く箇所などあり、なかなかスリルがある。やがて、谷が開け大きなトチノキが現れる。お弁当にいい場所だ。そこから3分ほど登ると道は左に折れて、ツボクリ谷を離れ皆子山に突き上げる急な沢に取り付く。曲がるポイントの標識を見落とさないように。沢は、やがてクマザサのヤブ尾根に吸収されていく。傾斜が落ちてきたところで山頂に飛び出す。東側の展望が少し開けるが、展望は、下山ルート途中の頂上稜線から寺谷ルートへの下り口付近の方が良い。そこからは、比良の山々が目前に広がる。寺谷への下り口は、標識がなくわかりにくいので注意。ササヤブからやがて急斜面の杉林に変わる。大岩や壊れかけた小屋を見ながら寺谷沿いに下る。安曇川との出合いで、丸木橋を渡ると林道に出る。川沿いに林道を30分も下って行くと平バス停だ。京都府最高峰、皆子山の北面を流れるツボクリ谷から登り、南東側の寺谷へ下る横断コースを紹介する。新道足尾谷橋バス停から北に向かい安曇川沿いの旧国道を西に行き、作業道足尾谷線に入る。林道終点からは沢沿いを行く登山道となる。三度木橋を渡り、目印のテープが付けられたツボクリ谷出合に達する。一つ手前の沢にも踏み跡があるので、間違えないように。沢伝いに右岸左岸と渡りながらツボクリ谷を登る。小滝を固定ロープを頼りに高巻く箇所などあり、なかなかスリルがある。やがて、谷が開け大きなトチノキが現れる。お弁当にいい場所だ。そこから3分ほど登ると道は左に折れて、ツボクリ谷を離れ皆子山に突き上げる急な沢に取り付く。曲がるポイントの標識を見落とさないように。沢は、やがてクマザサのヤブ尾根に吸収されていく。傾斜が落ちてきたところで山頂に飛び出す。東側の展望が少し開けるが、展望は、下山ルート途中の頂上稜線から寺谷ルートへの下り口付近の方が良い。そこからは、比良の山々が目前に広がる。寺谷への下り口は、標識がなくわかりにくいので注意。ササヤブからやがて急斜面の杉林に変わる。大岩や壊れかけた小屋を見ながら寺谷沿いに下る。安曇川との出合いで、丸木橋を渡ると林道に出る。川沿いに林道を30分も下って行くと平バス停だ。 -
駒ヶ岳から桜谷山へ
- 6時間40分
駒ヶ岳から桜谷山へ
- 6時間40分
山と高原地図「京都北山」の最北部に位置する、江若国境尾根の駒ヶ岳から桜谷山へ縦走するコースを紹介する。このコースは高島トレイルに指定されているので、登山道は整備されており、京都北山の中ではおそらく最も広く美しいブナ林が見られる。 麻生川上流の木地山バス停よりスタートする。自家用車の人はバス停前のスペースに駐車したい。登山口に標識はないがバス停の真ん前に架かる小さな橋を渡り、畑地を通って焼尾谷に入る。焼尾西谷出合を過ぎると駒ヶ岳西尾根へ上がる尾根道の分岐がある。 焼尾東谷に沿って登り、大きな桂の木があるオユキ谷出合を過ぎる。しばらく進んで、標識に導かれて焼尾東谷へ右から入ってくる支流を登る。地図上ではルートが逆U字に曲がるところだ。道は沢からやがて右の尾根に取り付く。百里ヶ岳が麻生川対岸に見え、登り詰めたところが駒ヶ岳南尾根だ。周りは美しいブナ純林のゆるやかな尾根が続いている。寄り道になるが、時間と体力に余裕があれば、南に20分ほど歩くと美しい駒ヶ池が稜線の脇の凹地にあるのが見られる。 ブナ林が続く駒ヶ岳南尾根を北へ進み駒ヶ岳をめざす。かつて木地山と若狭の河内を結んだ峠越えの駒ヶ越を過ぎ、駒ヶ岳に着く。山頂からの展望は良い。北東を見ると武奈ヶ嶽や三重嶽など、野坂山地の山々が見える。さらに南に目をやると琵琶湖が広がり、その向こうに金糞岳や伊吹山、そして鈴鹿の峰々の連なりが見渡せる。 西に向かって縦走を続けよう。20分ほどで674mピークを経て木地山へ下る尾根の分岐に出る。時間または体力的に余裕がない人はここから下山する選択肢がある。少し行くと縦走路の南側に平行して走る林道が出てくるが、それは木地山へ下る林道なので入らないように。 ゆるやかな与助谷山を越えて、池ノ河内越に出る。かつて、ここは木地山と若狭の池ノ河内を結んだ古くからの峠道だが、今はその頃の面影はなく自然に帰りつつある状態で、それがどこであるのかも判然としない。765mピークを越えると広い窪地があり、そこはヌタ場となっている。その先は二重山稜になっているので、積雪期などはルートがわかり難いと思われる。今回の最高地点桜谷山からの展望は素晴らしい。歩いてきた駒ヶ岳からの稜線とその向こうに野坂山地の山々、朽木の池蔵谷峰や白倉岳、その向こうに比良山地の山々が見渡せる。 桜谷山からの下りでは、迷いやすいところがある。山頂からなだらかな北西尾根が続き、そちらへ入り込みやすい。ところが、登山道は木地山峠へ南西の急斜面の山腹を下ることになり、踏み跡もはっきりしない。南西の尾根にうまく乗ることができた後は、迷うことはなくお地蔵様がある木地山峠に着くことができるだろう。 木地山峠は、木地山と上根来を結ぶ古い峠道だ。峠から麻生川源流の大谷の道を下って行くが、急な谷の斜面をへつるように付けられた道なので気をつけて下ろう。木地山バス停まで、林道に出たらもうひとがんばりだ。山と高原地図「京都北山」の最北部に位置する、江若国境尾根の駒ヶ岳から桜谷山へ縦走するコースを紹介する。このコースは高島トレイルに指定されているので、登山道は整備されており、京都北山の中ではおそらく最も広く美しいブナ林が見られる。 麻生川上流の木地山バス停よりスタートする。自家用車の人はバス停前のスペースに駐車したい。登山口に標識はないがバス停の真ん前に架かる小さな橋を渡り、畑地を通って焼尾谷に入る。焼尾西谷出合を過ぎると駒ヶ岳西尾根へ上がる尾根道の分岐がある。 焼尾東谷に沿って登り、大きな桂の木があるオユキ谷出合を過ぎる。しばらく進んで、標識に導かれて焼尾東谷へ右から入ってくる支流を登る。地図上ではルートが逆U字に曲がるところだ。道は沢からやがて右の尾根に取り付く。百里ヶ岳が麻生川対岸に見え、登り詰めたところが駒ヶ岳南尾根だ。周りは美しいブナ純林のゆるやかな尾根が続いている。寄り道になるが、時間と体力に余裕があれば、南に20分ほど歩くと美しい駒ヶ池が稜線の脇の凹地にあるのが見られる。 ブナ林が続く駒ヶ岳南尾根を北へ進み駒ヶ岳をめざす。かつて木地山と若狭の河内を結んだ峠越えの駒ヶ越を過ぎ、駒ヶ岳に着く。山頂からの展望は良い。北東を見ると武奈ヶ嶽や三重嶽など、野坂山地の山々が見える。さらに南に目をやると琵琶湖が広がり、その向こうに金糞岳や伊吹山、そして鈴鹿の峰々の連なりが見渡せる。 西に向かって縦走を続けよう。20分ほどで674mピークを経て木地山へ下る尾根の分岐に出る。時間または体力的に余裕がない人はここから下山する選択肢がある。少し行くと縦走路の南側に平行して走る林道が出てくるが、それは木地山へ下る林道なので入らないように。 ゆるやかな与助谷山を越えて、池ノ河内越に出る。かつて、ここは木地山と若狭の池ノ河内を結んだ古くからの峠道だが、今はその頃の面影はなく自然に帰りつつある状態で、それがどこであるのかも判然としない。765mピークを越えると広い窪地があり、そこはヌタ場となっている。その先は二重山稜になっているので、積雪期などはルートがわかり難いと思われる。今回の最高地点桜谷山からの展望は素晴らしい。歩いてきた駒ヶ岳からの稜線とその向こうに野坂山地の山々、朽木の池蔵谷峰や白倉岳、その向こうに比良山地の山々が見渡せる。 桜谷山からの下りでは、迷いやすいところがある。山頂からなだらかな北西尾根が続き、そちらへ入り込みやすい。ところが、登山道は木地山峠へ南西の急斜面の山腹を下ることになり、踏み跡もはっきりしない。南西の尾根にうまく乗ることができた後は、迷うことはなくお地蔵様がある木地山峠に着くことができるだろう。 木地山峠は、木地山と上根来を結ぶ古い峠道だ。峠から麻生川源流の大谷の道を下って行くが、急な谷の斜面をへつるように付けられた道なので気をつけて下ろう。木地山バス停まで、林道に出たらもうひとがんばりだ。 -
百里ヶ岳
- 6時間40分
百里ヶ岳
- 6時間40分
百里四方見渡せることから百里ヶ岳と名付けられた。展望と山頂一帯のブナ林は見事。小入谷バス停から進み針畑川にかかる橋を渡り、標識に従って畑の脇から山道を登る。マイカー利用の人は、駐車スペースがある小入谷越まで、車道を通って車で行ける。小入谷越が百里新道の登山口となる。広葉樹の明るい森が続く、ほどよい勾配の気持ちよい尾根道だ。シチグレ峠の200mほど手前には展望が開けるところがあり、天気が良けれ南谷を挟んで百里ヶ岳がそびえる姿が望める。シチグレ峠で一旦下った後は登りが続く。県境尾根に出たら右に曲がる。左に行けば、鞍馬街道の根来坂峠へ至る。しばらく杉林が続くが、ブナ林の急登を登りきると山頂だ。山頂からは、若狭湾や奥琵琶湖の展望が良い。数年前まで木が生え混んで見渡せなかったが、地元山岳会の努力により元の展望が得られるようになった。下山は県境尾根を北進し、木地山峠を目指す。ブナの純林からミズナラやカエデの広葉樹、そして杉の植林地に入る。やがて、お地蔵様が祭られている木地山峠に着く。昔はこの峠を越えて、若狭側の上根来と朽木側の木地山の往来があった。峠からは右手の大谷に踏み跡を注意してたどる。沢を何度か渡り、やがて林道に合流。木地山の集落には、木地山バス停がある。百里四方見渡せることから百里ヶ岳と名付けられた。展望と山頂一帯のブナ林は見事。小入谷バス停から進み針畑川にかかる橋を渡り、標識に従って畑の脇から山道を登る。マイカー利用の人は、駐車スペースがある小入谷越まで、車道を通って車で行ける。小入谷越が百里新道の登山口となる。広葉樹の明るい森が続く、ほどよい勾配の気持ちよい尾根道だ。シチグレ峠の200mほど手前には展望が開けるところがあり、天気が良けれ南谷を挟んで百里ヶ岳がそびえる姿が望める。シチグレ峠で一旦下った後は登りが続く。県境尾根に出たら右に曲がる。左に行けば、鞍馬街道の根来坂峠へ至る。しばらく杉林が続くが、ブナ林の急登を登りきると山頂だ。山頂からは、若狭湾や奥琵琶湖の展望が良い。数年前まで木が生え混んで見渡せなかったが、地元山岳会の努力により元の展望が得られるようになった。下山は県境尾根を北進し、木地山峠を目指す。ブナの純林からミズナラやカエデの広葉樹、そして杉の植林地に入る。やがて、お地蔵様が祭られている木地山峠に着く。昔はこの峠を越えて、若狭側の上根来と朽木側の木地山の往来があった。峠からは右手の大谷に踏み跡を注意してたどる。沢を何度か渡り、やがて林道に合流。木地山の集落には、木地山バス停がある。 -
鷹ヶ峰から白倉岳へ
- 5時間50分
鷹ヶ峰から白倉岳へ
- 5時間50分
滋賀県朽木の鷹ヶ峰から烏帽子岳、白倉岳を縦走する自然林が美しいコースを紹介しよう。桑野橋バス停から桑野橋を渡ったところに登山口がある。杉林の道を安曇川上流側へ進み、イバリ谷を渡って急な尾根道に取り付く。548m三角点の手前あたりは、尾根が広くゆるやかで迷いやすいところがあるので注意しよう。鷹ヶ峰の山頂では、存在感が強い大きなブナが1本静かにたたずんでいる。ヌタ場がある823mの東のピーク手前で尾根は右(北西側)に曲がる。823m付近からは烏帽子岳や白倉岳の山容がよく見える。 高圧線巡視路への分岐を右に見送り、ゆるやかな尾根道を行くとやがて村井からの登山道と出合う。烏帽子岳付近からは、蛇谷ヶ峰がよく見える。朽木小川への道が分かれる烏帽子峠を過ぎると、白い岩が山腹に見える。おそらく、この岩が白倉岳の名の由来であろう。三角点の白倉岳山頂もいいが、見事な芦生杉の巨木が山頂にある中岳がおすすめ。南岳山頂にはブナの巨木がある。この縦走登山では見応えある樹木との出会いが楽しい。 主稜線を10分ほど南下した後、直角に左折して東からの尾根を下る。上部は自然林だが、下るにつれて杉林に変わる。岩が出ている急なところがあるので注意しよう。栃生橋を渡ったところに朽木栃生バス停がある。滋賀県朽木の鷹ヶ峰から烏帽子岳、白倉岳を縦走する自然林が美しいコースを紹介しよう。桑野橋バス停から桑野橋を渡ったところに登山口がある。杉林の道を安曇川上流側へ進み、イバリ谷を渡って急な尾根道に取り付く。548m三角点の手前あたりは、尾根が広くゆるやかで迷いやすいところがあるので注意しよう。鷹ヶ峰の山頂では、存在感が強い大きなブナが1本静かにたたずんでいる。ヌタ場がある823mの東のピーク手前で尾根は右(北西側)に曲がる。823m付近からは烏帽子岳や白倉岳の山容がよく見える。 高圧線巡視路への分岐を右に見送り、ゆるやかな尾根道を行くとやがて村井からの登山道と出合う。烏帽子岳付近からは、蛇谷ヶ峰がよく見える。朽木小川への道が分かれる烏帽子峠を過ぎると、白い岩が山腹に見える。おそらく、この岩が白倉岳の名の由来であろう。三角点の白倉岳山頂もいいが、見事な芦生杉の巨木が山頂にある中岳がおすすめ。南岳山頂にはブナの巨木がある。この縦走登山では見応えある樹木との出会いが楽しい。 主稜線を10分ほど南下した後、直角に左折して東からの尾根を下る。上部は自然林だが、下るにつれて杉林に変わる。岩が出ている急なところがあるので注意しよう。栃生橋を渡ったところに朽木栃生バス停がある。 -
経ヶ岳から三国岳へ
- 6時間40分
経ヶ岳から三国岳へ
- 6時間40分
昔の峠道、丹波越を通って経ヶ岳に登り、近江、山城、丹波国境に位置する三国岳へ縦走するコースを紹介する。針畑川の桑原橋バス停より橋を渡り、お堂の裏手の桧林から登山道が始まる。まっすぐに付けられた尾根道をどんどん登って行くと、稜線手前で道が右手の小沢に吸収されるところがある。ここが丹波越の茶屋跡といわれている。丹波越は近江の桑原と丹波の久多を繋ぐ山越えの道であるが、久多側はどこを道が通っていたのか不明であるということだ。稜線に出てから50分ほどで経ヶ岳山頂に着く。風化した経塚が、杉の木の下にひっそりと納められている。稜線を戻り、縦走路を三国岳へと向かう。三叉路で左に道を取ると、約10分で縦走路から外れたところに位置する三国岳山頂だ。山頂からは東側のみ展望がきく。ブナの大木まで戻り、岩谷峠をめざす。ここより針畑側へ下る尾根道もある。自然林に被われた稜線をしばらく行くと岩場があり、百里ヶ岳方面の展望が良いところがある。かつて古屋の人々が生活道として使っていた岩谷峠。そこより少し古屋側に下ったところには、石塔が立っている。シャクナゲが多い尾根道から沢に下り、保谷沿いの林道に合流して40分ほどで古屋郵便局前バス停に出る。昔の峠道、丹波越を通って経ヶ岳に登り、近江、山城、丹波国境に位置する三国岳へ縦走するコースを紹介する。針畑川の桑原橋バス停より橋を渡り、お堂の裏手の桧林から登山道が始まる。まっすぐに付けられた尾根道をどんどん登って行くと、稜線手前で道が右手の小沢に吸収されるところがある。ここが丹波越の茶屋跡といわれている。丹波越は近江の桑原と丹波の久多を繋ぐ山越えの道であるが、久多側はどこを道が通っていたのか不明であるということだ。稜線に出てから50分ほどで経ヶ岳山頂に着く。風化した経塚が、杉の木の下にひっそりと納められている。稜線を戻り、縦走路を三国岳へと向かう。三叉路で左に道を取ると、約10分で縦走路から外れたところに位置する三国岳山頂だ。山頂からは東側のみ展望がきく。ブナの大木まで戻り、岩谷峠をめざす。ここより針畑側へ下る尾根道もある。自然林に被われた稜線をしばらく行くと岩場があり、百里ヶ岳方面の展望が良いところがある。かつて古屋の人々が生活道として使っていた岩谷峠。そこより少し古屋側に下ったところには、石塔が立っている。シャクナゲが多い尾根道から沢に下り、保谷沿いの林道に合流して40分ほどで古屋郵便局前バス停に出る。