乗鞍畳平バスターミナルから剣ヶ峰、九蔵ノ尾根へ

コース難易度
上級
  • 1泊2日
  • 7時間50分
  • 16.3km
注意情報
「九蔵ノ尾根」上部はササヤブの状態が悪いため、必ず高山市朝日支所に問い合わせ下さい。

コースガイド

明治から昭和にかけて開かれた歴史ある登山ルート。長時間の歩行に、難路など上級者向けの本格コース
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
1泊2日
歩行時間
7時間50分
歩行距離
16.3km
最大高低差
2,006m
水場
なし
トイレ
畳平
 山岳信仰の対象として崇められた乗鞍岳への登山ルートには古いルートがいくつかありましたが、乗鞍スカイラインなどの車道による登山の普及で、廃れてしまったところも多くあります。そんな廃道となった旧道のひとつに、旧朝日村(現高山市朝日町)の上牧太郎之助が明治から大正、昭和にかけて九蔵ノ尾根に登山道を開き、一里塚の石仏を登山道沿いに88箇所に置いたという乗鞍青屋登山道があります。地元の有志が復興を目指し、再整備されました。
 長野県側の乗鞍高原から入ると畳平手前で2716mに達しますが、そこは日本の公共交通機関車両が到達できる最高点です。
 肩ノ小屋の立つ鞍部には宇宙線観測所があり、その向こうには五ノ池を有する室堂ヶ原が広がっています。肩ノ小屋からのザレた道は、一定のペースで徐々に高度を稼ぎましょう。剣ヶ峰から千町側への分岐道はガレた岩が多いため、充分注意して下ります。
 大日岳の脇をトラバースするように道は続きますが、大岩のゴロゴロした箇所もあり、ペンキ印などを見失わないように歩きます。
 長大な千町尾根の大半は深いハイマツ帯が多く、通過にはそれなりに体力を消費するので充分余裕を持って行動しなければなりません。奥千町避難小屋は宿泊は可能ですが飲料水はありません。健脚でないと対応できないルートといえます。千町尾根からの派生尾根がいくつかあり、いざという時はエスケープルートとして使えますが、整備が行き届いていない場合も多いので利用する際は注意しましょう。
 避難小屋から先は池塘は少なくなりますが、木道もなく雨天時は登山道がぬかるむので用心しましょう。千町ヶ原の末端付近に九蔵ノ尾根への分岐がありますが、道標を見落としやすいので注意です。分岐を左に折れてすぐに池塘の脇を歩くと、祠に収まった石仏があります。十分に注意したいのは、九蔵ノ尾根の青屋登山道は復興してまだ新しいため、刈り払いが遅れるとササが増えて道が荒れる傾向にあります。高山市役所朝日支所などで必ず状況を事前に確認しておきましょう。
 定期的に現れる石仏の祠を確認しながら長い尾根を降りていきます。尾根が細くなり植林された杉や檜に囲まれたつづら折れの道を下ると大きな祠があり、九蔵林道に出ます。林道を少し上流側に歩くと水場があり、冷たい山の水を補給することができます。林道をしばらく歩けば、青屋集落の小俣谷橋に出ます。
奥千町から望む乗鞍岳
奥千町避難小屋。
大日岳直下の砂礫に群生するコマクサ