砂防新道から御前峰・観光新道下山

コース難易度
中級
  • 1泊2日
  • 8時間50分
  • 13.1km

コースガイド

別当出合から最短の砂防新道で室堂・山頂に登り、花と展望の観光新道で下山するメインルート
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
1泊2日
歩行時間
8時間50分
歩行距離
13.1km
最大高低差
1,442m
水場
中飯場、甚之助避難小屋、室堂
トイレ
中飯場、甚之助避難小屋、室堂
 起点となる別当出合へのバスは、時期や曜日によって運行されない日もあり、またマイカーの場合は7~10月中旬の週末を中心に交通規制が行われ、市ノ瀬でシャトルバスに乗り換えとなるので、事前によく確認しておきましょう。
 別当出合休憩舎から吊橋を渡って行くと、登り専用の急な石段があり、転倒しないよう注意が必要です。中飯場、別当覗を経て、樹木がまばらになり別山方面を眺めるようになると、甚之助避難小屋です。前後の広場にもベンチがあり登山者で賑わいます。
 小屋からは花も多くなり、南竜道分岐に着きます。ここからはエコーライン(P10)経由も魅力的ですが、初めての人はそのまま登るのがよいでしょう。最短で水も得られ、十二曲り一帯のお花畑は見所の一つです。延命水で喉を潤せば、まもなく別山などの眺めが良い黒ボコ岩で観光新道に合流します。弥陀ヶ原からは、御前峰を仰ぎながら木道を進み、五葉坂をひとふんばりで室堂に着きます。
 翌朝、日の出の1時間ほど前に白山比咩神社祈祷殿の太鼓が鳴らされます。防寒着とヘッドランプを付けた登山者が列をなして御前峰を目指します。山頂には奥宮の社が鎮座し、神職の万歳で日の出を迎えます。北アルプス連峰や乗鞍岳・御嶽山をはじめ、遠く八ヶ岳や南アルプス連峰までの大展望が楽しめます。
 山頂からは、お池めぐりコースで室堂に戻るのがおすすめ。夏場は自然解説員のガイドも行われます。神秘的な水の色の翠ヶ池や秋まで雪が残る伝説の千蛇ヶ池など、火口湖や火山地形、高山植物を満喫できます。千蛇ヶ池分岐から室堂へは、通称「近道」と西の巻き道があります。
 下山は、五葉坂を下り、黒ボコ岩から観光新道に入ります。この道は、832(天長9)年には開かれていたとされる三禅定道の一つ、越前禅定道の一部です。景観に優れ、下山に使われることが多い道ですが、ガレ場や急坂があり、悪天候のときは避けるのが賢明です。
 蛇塚を過ぎたあたりからお花畑が広がり、タカネマツムシソウやハクサンシャジンなどが混生する馬のたてがみ・真砂坂一帯は、この道ならではの美観です。殿ヶ池避難小屋を過ぎたやせ尾根の岩場に咲くハクサンオミナエシやツガザクラも砂防新道では見ない花です。別当坂分岐から急な沢状の道となり、落石や転倒に注意しながら下ります。ブナ林を抜けると別当出合に着きます。
 また、中級者向けですが、別当坂分岐から禅定道をたどって市ノ瀬に下山すれば、信仰の道をより実感できることでしょう。
室堂センターと白山主峰の御前峰。
御前峰から朝の大汝峰(左)と剣ヶ峰を望む。
火口湖で最も大きい翠ヶ池