秩父の日帰り登山おすすめ8座 初心者も楽しめる人気の山を紹介

秩父エリアには、首都圏からアクセスが良く、日帰り登山にぴったりの山が数多くあります。標高は比較的低めでも展望や観光性に優れた山が多く、登山初心者でも安心して歩けます。気軽に楽しめるハイキング感覚の山から、達成感を味わえる本格的な登山まで揃っており、自分のレベルに合わせて選べるのが魅力です。
この記事では、秩父で日帰り登山におすすめの8座を紹介します。山ごとの特徴や見どころに加え、登山シーズンやアクセス方法、駐車場情報もまとめています。
目次
天覧山と多峯主山 飯能駅から歩ける秩父の低山ハイキング

さわやかな高麗峠付近の道(天覧山)
天覧山(てんらんざん、197m)と多峯主山(とうのすやま、271m)は、飯能駅から徒歩で登れる手軽さが魅力の里山で、秩父の日帰り登山スポットとしても人気があります。天覧山は標高が低く、登山口から30分ほどで山頂に到着。展望台からは飯能市街を一望でき、晴れた日には秩父の山並みや関東平野まで広がる景色が楽しめます。
さらに足を延ばして多峯主山へ向かえば、なだらかな稜線歩きが待っています。山頂からは奥武蔵や奥多摩の山々が広がり、天覧山よりも自然味のある景観を味わえます。登山道はよく整備されており危険箇所も少ないため、初心者や親子連れの日帰り登山にも安心。飯能市街からのアクセスが良く、買い物や観光と組み合わせやすい点も大きな魅力です。
登山シーズン:通年
名前の由来:天覧山は明治天皇の行幸に由来、多峯主山は「多くの峰を従える山」の意
アクセス:西武池袋線「飯能駅」から徒歩で登山口へ
駐車場:市内の有料駐車場を利用可
日和田山 高麗駅から徒歩で行ける秩父の日帰り登山スポット

巾着田から日和田山を望む
日和田山(ひわだや、305m)は、西武池袋線・高麗駅から登山口まで徒歩で行けるアクセス抜群の里山で、秩父の日帰り登山スポットとして人気があります。短時間で山頂に立てる気軽さに加え、山頂からは巾着田や曼珠沙華の群生を見下ろす絶景が広がります。低山ながら岩場もあり、ちょっとした本格登山の雰囲気を味わえるのも魅力です。
春の新緑や秋の紅葉は美しく、特に曼珠沙華が一面に咲く秋には多くの登山者で賑わいます。標高は低いものの達成感を得られるため、登山初心者が自然に親しむのに最適。家族連れや観光と合わせて訪れる人にも親しまれている山です。
登山シーズン:通年(特に秋の曼珠沙華が人気)
名前の由来:東の空から昇る太陽を拝む「日和」の山
アクセス:西武池袋線「高麗駅」から徒歩約20分で登山口
駐車場:近隣に有料駐車場あり
宝登山 花とロープウェイで楽しむ長瀞観光と秩父の日帰り登山

長瀞の荒川河原より紅葉の宝登山
宝登山(ほどさん、497m)は、埼玉県長瀞町にある観光色の強い名山で、秩父の日帰り登山スポットとしても人気があります。ロープウェイを利用すれば短時間で山頂へ到達でき、初心者や観光客でも気軽に楽しめます。冬のロウバイ、春の桜やツツジなど、四季折々の花々が登山者を魅了し、花の名所としても知られています。
山頂からは秩父盆地を一望でき、奥秩父の山並みが美しく広がります。登山道も整備されているため、ハイキング感覚で歩けるのが魅力。下山後は長瀞渓谷や岩畳の散策、ライン下りなど観光資源が豊富で、一日を通して楽しめるスポットです。
登山シーズン:通年(ロウバイは1〜2月、桜は3〜4月、ツツジは4〜5月が見頃)
名前の由来:日本武尊の宝剣を祀ることに由来
アクセス:秩父鉄道「長瀞駅」から徒歩約20分で登山口
駐車場:山麓に宝登山ロープウェイ駐車場あり
丸山 展望台から秩父の街並みと武甲山を望む日帰り登山

丸山展望台から秩父方面の展望
丸山(まるやま、960m)は、埼玉県横瀬町・芦ヶ久保に位置する山で、秩父の日帰り登山スポットとして知られています。山頂には展望台が設けられており、秩父市街や武甲山、さらに両神山まで一望できる抜群の眺めが魅力です。
自然林に囲まれた登山道は静かで歩きやすく、標高のわりにコースタイムも手頃。半日ほどで登って下りられるため、日帰り登山に最適です。森林浴を楽しみながら山頂で絶景を味わえることから、初心者から中級者まで幅広い層に人気があります。
登山シーズン:4月〜11月(冬は積雪に注意)
名前の由来:山容が円形に見えることから「丸山」
アクセス:西武秩父線「芦ヶ久保駅」から登山口まで徒歩約15分
駐車場:道の駅あしがくぼに駐車可
棒ノ嶺(棒ノ折山) 沢歩きが爽快な秩父の日帰り登山

白谷沢の中を歩く
棒ノ嶺(ぼうのみね、969m)は、奥武蔵と秩父の境に位置する山で、秩父の日帰り登山スポットとして高い人気を誇ります。沢沿いを進む白谷沢コースが代表的で、岩場や小滝を越えて進む変化に富んだ道は、沢歩きの爽快感と冒険気分を味わえるのが魅力です。初心者が次のステップとして挑戦するのにちょうど良い難易度で、多くの登山者に親しまれています。
山頂は広く開け、奥多摩の山々や秩父連峰を一望できる絶景が広がります。夏は清涼感ある沢歩き、秋は紅葉と展望といった季節ごとの楽しみ方ができるため、休日には多くの登山者で賑わう人気の一座です。
登山シーズン:4月〜11月(沢歩きは夏が特に人気)
名前の由来:山頂が棒のように突き出た形から
アクセス:西武池袋線「飯能駅」からバスで「さわらびの湯」下車、登山口へ
駐車場:さわらびの湯周辺に有料駐車場あり
伊豆ヶ岳 縦走で達成感を味わえる秩父の日帰り登山

伊豆ヶ岳山頂のミツバツツ
伊豆ヶ岳(いずがたけ、851m)は、西武秩父線・正丸駅から登れる奥武蔵を代表する山で、秩父の日帰り登山スポットとして人気があります。山頂へ向かう登山道は変化に富み、途中には鎖場もありますが、現在は女坂が閉鎖されているため、男坂と女坂の中間ルートを利用します。巻き道を通れば危険箇所を避けられるため、初心者でも安心して挑戦できます。
山頂からは関東平野の広がりや奥秩父の山並みを望め、達成感ある景色を楽しめます。正丸駅から伊豆ヶ岳を経て子ノ権現方面へ縦走するコースも人気で、健脚向けながら歩きごたえのある日帰り登山を体験できます。初心者が次のステップとして目指す山としてもおすすめです。
登山シーズン:4月〜11月
名前の由来:山容が伊豆の島々を連想させることから
アクセス:西武秩父線「正丸駅」から徒歩で登山口へ
駐車場:駅周辺に有料駐車場あり
武甲山 秩父のシンボルを登る本格日帰り登山

小持山から武甲山を望む。
武甲山(ぶこうさん、1,304m)は、秩父市のシンボルとして親しまれる名峰で、秩父の日帰り登山の代表的な山のひとつです。石灰岩の採掘によって独特の山容となりましたが、山頂からの景観は圧巻。秩父盆地や奥秩父の山々を一望でき、天候に恵まれれば遠く富士山まで見渡せます。
登山口の一つである横瀬町・一の鳥居からは、急登が続く本格的な山歩きとなります。標高を上げるごとに展望が開け、達成感を味わえるコースで、登山経験を積んだ初心者がステップアップとして挑戦するのに適しています。夏は暑さ対策を十分に整え、安全に登りたい山です。
登山シーズン:4月〜11月(夏は暑さ対策必須)
名前の由来:武甲神社に祀られる武甲大神から
アクセス:西武秩父線「横瀬駅」から徒歩で登山口へ
駐車場:横瀬町「一の鳥居登山口」に駐車場あり
秩父で日帰り登山を楽しむために

多峯主山山頂の経塚
秩父には、駅からアクセスしやすい低山ハイキングから、本格的な日帰り登山まで多彩な山が揃っています。観光やグルメとあわせて楽しめるのも魅力です。
登山に出かける際は、天候や登山道の状況、林道規制などの最新情報を事前に確認し、安全に配慮して計画を立てましょう。
また、登山をより安心して楽しむためには、登山専用アプリ「山と高原地図ホーダイ」の活用がおすすめです。最新の登山道情報や通行止め情報の確認、GPSでの現在地把握ができるため、初心者はもちろん中級者にも役立ちます。秩父の自然豊かな山々を歩く際には、ぜひ活用してみてください。

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