埼玉で登山を楽しむならこの8座 初心者にも人気の歩きやすい山を厳選
関東近郊で自然を気軽に楽しみたい登山者にとって、埼玉の山は心強い選択肢。都心から電車でのアクセスが良く、標高は控えめながら、展望や森林の美しさに恵まれた山が多く揃っています。登山道も整備されていて、初心者でも安心して登れる山が多く揃っています。
今回は「駅から登れる山」や「自然を満喫できる山」など、目的に応じて選べる8座をご紹介。それぞれの特徴や見どころ、登山道の雰囲気を丁寧にお伝えしていきます。
目次
埼玉の登山スポット8座を比較
埼玉には、駅から歩いてアクセスしやすい低山から、沢沿い歩きや標高差のある登山を楽しめる山まで、日帰りで計画しやすい登山スポットがそろっています。ここでは、紹介する8座の標高や難易度、主な魅力を比較できるようにまとめました。体力や目的、季節に合わせて、自分に合う山を選んでみましょう。
| 山名 | 標高 | 難易度の目安 | 日帰りしやすさ | おすすめ時期 | 主な魅力 | 向いている人 |
| 天覧山 | 197m | 初級 | とてもしやすい | 3月〜11月 | 飯能駅から歩いてアクセスできる里山。山頂までの道のりが短く、展望や自然観察を気軽に楽しめます。 | 短時間で山歩きを楽しみたい人、駅から歩ける山を探している人、ゆるやかな低山を歩きたい人 |
| 鐘撞堂山 | 330m | 初級 | しやすい | 3月〜11月 | 寄居駅や波久礼駅からアクセスしやすい静かな里山。山頂の鐘や、春の桜、秋の紅葉が魅力です。 | 落ち着いた山歩きを楽しみたい人、里山の雰囲気が好きな人、春や秋の景色を味わいたい人 |
| 日和田山 | 305m | 初級 | しやすい | 3月〜11月 | 高麗駅から歩いて登れる人気の山。金刀比羅神社前の岩場や、巾着田を見下ろす展望を楽しめます。 | 低山でも変化のある道を歩きたい人、岩場を少し体験したい人、登山と巾着田観光を組み合わせたい人 |
| 宝登山 | 497m | 初級 | とてもしやすい | 1月〜4月 10月〜11月 |
ロープウェイも利用できる長瀞の山。ロウバイ、梅、桜、紅葉など季節の花や、宝登山神社奥宮が見どころです。 | 花や紅葉を楽しみたい人、長瀞観光と登山を組み合わせたい人、無理のないハイキングを計画したい人 |
| 伊豆ヶ岳 | 851m | 中級 | しやすい | 4月〜11月 | 正丸駅から登れる奥武蔵の山。岩場やアップダウンがあり、静かな森歩きと登りごたえを楽しめます。 | 低山から一歩進んだ登山をしたい人、岩場や縦走に挑戦したい人、歩きごたえを求める人 |
| 丸山 | 960m | 初級〜中級 | 計画次第 | 4月〜11月 | 埼玉県民の森に位置する穏やかな山。森林浴を楽しみながら歩け、山頂の展望台から秩父や関東平野を望めます。 | 森歩きと展望を両方楽しみたい人、静かな登山を好む人、車利用で日帰り登山を計画したい人 |
| 棒ノ嶺 (棒ノ折山) |
969m | 初級〜中級 | 計画次第 | 4月〜11月 | 白谷沢ルートの沢沿い歩きが人気。小滝や苔むした岩場など、変化に富んだ登山道を楽しめます。 | 沢沿いの涼しい道を歩きたい人、変化のあるコースを楽しみたい人、達成感のある日帰り登山をしたい人 |
| 武甲山 | 1,304m | 中級 | 計画次第 | 4月〜11月 | 秩父を代表する存在感のある山。標高差が大きく登りごたえがあり、山頂からは奥秩父方面の山並みを望めます。 | 秩父らしい山に登りたい人、体力をつけながら挑戦したい人、歴史や信仰の雰囲気も味わいたい人 |
目的と季節で選ぶ埼玉の登山スポット

埼玉には、駅から気軽に登れる低山や、沢沿い歩きが楽しめる山、秩父の山並みを望める展望スポットなど、日帰りで楽しめる登山スポットが数多くあります。山ごとに特徴が異なるため、体力や目的、訪れる季節に合わせて選ぶことで、より充実した登山を楽しめるでしょう。
ここでは、埼玉の登山スポットの中から、目的別・季節別におすすめの山を紹介します。
駅からアクセスしやすい山に登りたい人におすすめ
公共交通機関を利用して気軽に登山を楽しみたいなら、天覧山・日和田山・鐘撞堂山がおすすめです。
天覧山と日和田山は最寄り駅から徒歩でアクセスしやすく、登山時間も比較的短いため、半日程度でも山歩きを楽しめます。鐘撞堂山も寄居駅や波久礼駅から歩いて登ることができ、静かな里山の雰囲気を味わえるのが魅力です。車がなくても登りやすい山を探している人は、この3座を候補にするとよいでしょう。
展望や絶景を楽しみたい人におすすめ
山頂からの景色を楽しみたいなら、丸山・武甲山・日和田山がおすすめです。
丸山では展望台から秩父の山並みや関東平野を一望でき、天気が良ければ富士山を望める日もあります。武甲山は秩父を代表する名峰で、山頂から広がる奥秩父の景色が魅力です。日和田山では金刀比羅神社付近から巾着田を見下ろす印象的な景色を楽しめます。それぞれ異なる景観を楽しめるため、展望を目的に山を選びたい人におすすめです。
歩きごたえのある登山に挑戦したい人におすすめ
登山経験を少しずつ積みながらレベルアップしたいなら、伊豆ヶ岳・棒ノ嶺・武甲山がおすすめです。
伊豆ヶ岳はアップダウンや岩場があり、変化に富んだコースを歩けます。棒ノ嶺は沢沿い歩きや岩場など変化のあるルートが人気で、自然を満喫しながら歩けます。武甲山は標高差が大きく、体力を活かした登山を楽しみたい人に適しています。日帰りでも達成感を味わえる山を探している人は、この3座を選んでみてください。
花や新緑を楽しむなら春がおすすめ
春に登るなら、宝登山・鐘撞堂山・天覧山がおすすめです。
宝登山ではロウバイや梅、桜など季節の花を楽しめるほか、長瀞観光とあわせて訪れることもできます。鐘撞堂山は桜の名所として知られ、春らしい景色の中を歩けます。天覧山でも新緑が美しく、気持ちのよい里山歩きを満喫できます。気候も穏やかな春は、埼玉の低山を楽しみやすい季節です。
紅葉を楽しむなら秋がおすすめ
秋の登山を楽しむなら、棒ノ嶺・丸山・鐘撞堂山がおすすめです。
棒ノ嶺では沢沿いを彩る紅葉が美しく、歩くたびに景色の変化を楽しめます。丸山では落ち着いた森林と紅葉が調和し、静かな山歩きを満喫できます。鐘撞堂山も色づく里山の景色が魅力で、初心者でも秋山を楽しみやすい山です。気温が下がって歩きやすくなる秋は、埼玉の山の魅力を存分に味わえるシーズンといえるでしょう。
天覧山(197m) 駅から歩ける気軽な里山で、眺望と自然を楽しむ

さわやかな高麗峠付近の道
西武池袋線・飯能駅から徒歩圏にある天覧山は、登山口から山頂まで30分ほどと短く、気軽に楽しめる里山。標高は197mと控えめながら、登山道には四季折々の草木が見られ、野鳥観察にも適しています。
山名は1883年に明治天皇が陸軍の演習を視察したことに由来します。晴れた日には、山頂から秩父や多摩の山並み、さらに遠く富士山まで見渡せることもあります。
山頂から多峯主山へと続く尾根道も傾斜が緩やかで、軽装のハイカーや家族連れの姿も多く、初めての登山にも安心して楽しめる一座。飯能駅からの往復に加えて、隣駅の高麗駅を起点に周回ルートを取ることもでき、気分に合わせたプランで歩けるのも魅力です。
鐘撞堂山(330m) 鐘の音が響く里山で、静かな山歩きを

鐘撞堂山山頂から南東方向、荒川と鉢形城を望む
東武東上線・寄居駅や秩父鉄道・波久礼駅から歩いてアクセスできる鐘撞堂山は、標高330mの気軽に登山を楽しめる山。山頂まではなだらかな登山道が整備され、歩きやすく、登山初心者でも安心して登れます。
山頂には、戦国時代に敵の接近を知らせるために使われたという鐘が設置されていて、現在も自由に撞くことができます。静かな山頂に響く鐘の音が印象的です。
四季を通じて訪れる人が多く、春は桜、秋は紅葉が登山道を彩ります。比較的空いている朝の時間帯には、静けさの中で落ち着いた山歩きが楽しめます。日帰りで歩けるコースとして、初めての里山登山にも適しています。
日和田山(305m) 岩場に挑み、展望が待つ初級者の定番コース

巾着田から日和田山を望む
西武池袋線・高麗駅から歩いて登れる日和田山は、標高305mながら眺望と自然に恵まれた、初級者に人気の山。山頂直下にある金刀比羅神社前の岩場が特徴で、「岩場を試してみたい」という方にも適したコースです。
岩の上に立てば、眼下に広がる巾着田の田園風景や秩父の山々を望むことができます。登山道は整備されていて、慎重に歩けば初心者でも安心です。
山頂の先には物見山方面へ続く自然歩道もあり、時間や体力に応じてコースを延ばすことも可能。とくに秋には巾着田の彼岸花を目当てに訪れる人が多く、登山と観光をあわせて楽しむ姿も見られます。
宝登山(497m) ロープウェイも使える、花と伝承が息づく親しみやすい山

長瀞の荒川河原より紅葉の宝登山
長瀞駅からロープウェイでアクセスできる宝登山は、標高497mのなだらかな山で、展望と花の名所として親しまれています。山頂周辺では早春にロウバイが咲き、続いて梅や桜、秋には紅葉と、季節ごとに花や木々の色づきが楽しめます。
この山には、「火止山(ほどさん)」とも呼ばれた伝承が残り、日本武尊が山火事に巻き込まれた際、神犬に救われたという神話が語り継がれています。山頂には宝登山神社奥宮があり、信仰の対象としても長い歴史を持っています。
ロープウェイを利用すれば、山頂近くまで一気に移動できるため、軽いハイキングとして訪れる人も多く見られます。下山後は、長瀞の岩畳や舟下りなど観光と組み合わせて楽しむこともでき、山歩きと観光を気軽に味わえる一座です。
伊豆ヶ岳(851m) 岩場と静寂の森、変化を楽しむ中級ルート

伊豆ヶ岳山頂のミツバツツ
西武秩父線・正丸駅から登る伊豆ヶ岳は、標高851m。アップダウンや岩場もあり、登りごたえのある山として知られています。駅からのアクセスも良く、日帰りで歩ける中級寄りのルートです。
登山道は整備されていますが、一部には滑りやすい急斜面もあるため注意が必要です。登るにつれて周囲は静かな森に包まれ、木漏れ日の中を歩く落ち着いた時間が流れます。
かつては360度の展望があった山頂は、現在では樹木の成長により見晴らしが限られますが、尾根道からは周囲の稜線が垣間見えます。体力に余裕があれば、子ノ権現までの縦走も可能です。
丸山(960m) 森と展望を楽しめる、秩父の穏やかな山歩き

丸山展望台から秩父方面の展望
秩父の山あいに位置する丸山は標高960m。高篠山系の最高峰であり、「埼玉県民の森」の一部として整備されている山。登山道は緩やかな樹林帯を進み、森林浴を楽しみながら歩けるコースとなっています。
山頂には展望台が設置されていて、秩父盆地や関東平野、奥多摩・奥秩父の山々まで見渡せる広がりのある景色が広がります。天気が良ければ、遠く富士山を望むこともできます。
この眺望は「埼玉県指定名勝」にも登録されていて、訪れる時期や時間帯によって異なる景色が楽しめるのも特徴。整備された道と展望の両方を味わえる、穏やかな雰囲気の一座です。
棒ノ嶺(969m) 沢沿いの変化に富んだ道を歩き、達成感を味わう

白谷沢の中を歩く
奥武蔵と奥多摩の境に位置する棒ノ嶺(棒ノ折山)は標高969m。埼玉・飯能側から入る白谷沢ルートは、沢沿いの地形をたどる変化に富んだ道のりが魅力です。苔むした岩や小滝が点在し、沢音を聞きながら涼やかに歩くことができます。
登山道には一部滑りやすい箇所もありますが、全体としては整備されていて、足元に注意すれば問題なく歩けます。沢を抜けると次第に勾配が増し、森の中を登っていきます。
山頂は樹林に囲まれ展望は限られるものの、登り切ったときの達成感が心に残ります。奥多摩側への縦走ルートも整備されていて、さまざまな歩き方ができる一座です。
武甲山(1304m、二百名山) 歴史と信仰の残る、秩父の象徴的な名峰

横瀬から見る、緑に包まれた武甲山
秩父盆地から望む武甲山は、標高1304mの独立峰。石灰岩の採掘により山の形は変化していますが、荒々しくも存在感のある姿が印象的な山です。
中腹には武甲山御嶽神社が鎮座し、古くから信仰を集めてきました。江戸時代には文人・谷文晁がこの山を記録に残していて、歴史的にも知られた存在です。
秩父鉄道・浦山口駅からの登山道は、標高差約1,000mと登りごたえがありますが、道は整備されていて計画的に歩けば初心者でも挑戦可能。山頂からは奥多摩や奥秩父方面の山並みを望むことができ、秩父の自然と歴史を感じられる一座です。
埼玉の登山に関するよくある質問

Q. 埼玉で登山初心者におすすめの山はどこですか?
A. 埼玉で登山初心者におすすめなのは、天覧山や日和田山、鐘撞堂山などです。標高が比較的低く、登山道が整備されているため、体力に合わせて無理なく歩きやすいでしょう。まずは短時間で登れる山から経験を積み、少しずつ標高の高い山へ挑戦するのがおすすめです。
Q. 埼玉で標高1,000m前後の登山が楽しめる山はありますか?
A. はい、埼玉には棒ノ嶺や丸山、武甲山など、標高1,000m前後の登山を楽しめる山があります。低山よりも歩行時間や標高差が大きくなるため、十分な体力と装備を準備して計画的に登山を楽しみましょう。
Q. 埼玉の山は電車でもアクセスできますか?
A. 埼玉県内には西武線や秩父鉄道、JR八高線などを利用してアクセスできる山が数多くあります。駅から登山口まで徒歩で向かえる山も多いため、車がなくても日帰り登山を楽しみやすいエリアです。
Q. 埼玉で登山を楽しむのにおすすめの季節はいつですか?
A. 春と秋が特に人気です。春は新緑や花々、秋は紅葉を楽しみながら快適に歩けます。夏は暑さ対策、冬は積雪や凍結の有無を事前に確認し、安全を優先して登山計画を立てることが大切です。
Q. 埼玉の低山でも登山装備は必要ですか?
A. 標高が低い山でも、滑りにくい登山靴やレインウェア、飲み物、行動食などの基本装備は準備しておくと安心です。天候が急変することもあるため、低山だからと油断せず、安全を意識した装備選びを心がけましょう。
Q. 埼玉の山は一人でも登れますか?
A. 登山者の多い人気の山であれば単独で登る方も少なくありません。ただし、登山届の提出や登山計画の共有、地図アプリの活用など、安全対策を十分に行うことが重要です。初めて訪れる山では、できるだけ人の多い時間帯を選ぶと安心でしょう。
Q. 埼玉で登山と温泉を一緒に楽しめますか?
A. はい、秩父エリアを中心に、登山後に立ち寄れる温泉施設が充実しています。汗を流して疲れを癒やせるため、登山と観光を組み合わせた日帰りプランにもおすすめです。
Q. 埼玉の登山では熊対策も必要ですか?
A. 山域によってはツキノワグマの目撃情報が報告されることがあります。登山前に最新の情報を確認し、熊鈴を携帯する、人の少ない時間帯を避けるなど、基本的な熊対策を行うと安心です。
埼玉の山で、自分に合った登山スタイルを見つけよう

埼玉県内には、駅から歩ける低山から、登りごたえのある本格的な山まで、登山初心者にも歩きやすい山が多く揃っています。都心からのアクセスが良く、自然や展望、歴史を身近に感じながら、自分のペースで山歩きを楽しめるのが大きな魅力です。
どの山に向かう場合でも、安全を第一にした計画が欠かせません。ルート確認や現在地の把握には、地図アプリ「ヤマチズ」の活用がおすすめ。紙地図と同等の情報をスマートフォンで確認でき、初めての山でも安心して行動できます。
季節や体力に合わせて選べる埼玉の山々で、自分らしい登山の楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。
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