長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)登山ガイド 青梅の里山で気軽に絶景ハイク

東京都青梅市南部の長淵山ハイキングコースは、都心からアクセスしやすい、里山ハイキングの穴場スポット。山頂の「赤ぼっこ(標高409m)」からは、里山とは思えないほど美しい眺望があり、よく整備された山道で気軽に登れることから、初心者を中心に人気を集めています。

今回は青梅駅から山頂までを往復するコースを歩き、長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)の特徴や魅力をご紹介します。展望スポットなどの見どころをはじめ、おすすめの服装や持ち物、下山後に立ち寄りたい観光情報をまとめました。

2026年2月5日 更新

長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)の魅力 気軽に絶景が楽しめる里山

最高地点の赤ぼっこは1923年の関東大震災によって形成された地形で、360度に近いパノラマが魅力。青梅の街並みをはじめ、奥多摩の山々や関東平野の遠景まで広く見渡せることもあります。

長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)は四季を通して楽しめますが、空気が澄んでいて見通しが良くなる冬がおすすめ。標高が低く積雪の心配がないため、初心者でも安全に登れます。

長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)へのアクセス方法

長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)の起点は、JR青梅線の青梅駅です。駅から登山口までは徒歩約30分。都道31号線「秋川街道」沿いを南下し、多摩川を越えてアクセスします。

車でのアクセス

車の場合、青梅ICから約25分で青梅駅にアクセスできます。駐車場は駅周辺のコインパーキングを利用してください。事前に駐車位置を決めておくと安心です。

長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)詳細 青梅駅から旧二ツ塚峠、馬引沢峠を経由する初心者向け往復ルート

今回ご紹介するのは、青梅駅を出発して住宅街を抜けて天祖神社登山口へ向かい、馬引沢峠を経由して赤ぼっこを目指す初心者向けコースです。山頂からは往路をたどって下山し、青梅駅に戻ります。

よく整備されたハイキングコースは傾斜があまりなく、休憩所や道標も多いため、ビギナーでも歩きやすいのが特徴。一方でコースには分岐が多く、道迷いには注意が必要です。分岐点では設置された道標を必ず確認してください。事前に地図やアプリでコースをしっかりと把握しておきましょう。

タイムスケジュール

青梅駅(199m)→【25分】→天祖神社登山口(212m)→【1時間】→馬引沢峠(329m)→【15分】→赤ぼっこ(409m)→【10分】→馬引沢峠(329m)→【40分】→天祖神社登山口(212m)→【25分】→青梅駅(199m)

コースデータ

・難易度:ふつう
・歩行距離:11.4km
・所要時間:3時間20分(休憩を含む)
・最大高低差:210m
・トイレ:青梅駅
・登山客の数:少ない
※長淵山ハイキングコースではクマの出没が確認されています。単独行動を避け、音を出してクマよけを行ってください。

登山記録メモ(1月下旬の例)

・時期:1月下旬
・天候:晴れ
・気温:最高10℃/最低3℃
・体感メモ:やや冷えるため、羽織りやすい上着があるとよい。山頂は日差しがあり温かい。

青梅駅を出発 住宅街を抜けて天祖神社登山口へ

今回のコースは青梅駅からスタート。住宅街を抜けて、まずは天祖神社を目指します。

駅正面の大通りを抜け交差点を左折したら、しばらく真っすぐ進みましょう。

再び交差点に着いたら、公園の右横に続く秋川街道を道なりに歩きます。

多摩川を渡る橋まで来ると、前方にこれから目指す長淵丘陵の穏やかな山容が目に入りました。登山への期待に胸が膨らみます。

道路の右側に見える鳥居まで歩いていくと、「天祖神社登山口」に到着です。

天祖神社登山口から登山スタート 旧二ツ塚峠を経由して馬引沢峠へ

鳥居をくぐったら、まずは天祖神社を目指して石段を登ります。最初は少し傾斜がきついので、入念にストレッチを行ってから足を踏み入れましょう。

階段を登りきると、正面に社殿があります。天祖神社はかつて存在した長淵村の鎮守として、地域の安全を守り続けてきました。ここで登山の安全を祈願してから、再びハイキングコースへと合流します。

ハイキングコースは社殿右側から続いています。看板を目印にしてください。

ここから先は本格的な山歩きが始まります。木の階段が設置され、やや傾斜がある場所も歩きやすくなっていました。

コース上にはベンチや道標が頻繁に設置されています。長淵山ハイキングコースは全体的によく整備されていて、登山未経験の人でも歩きやすい印象です。

最初の分岐では案内に従って左の道へ。正面の尾根を行くと、崖と民家に出てしまうため注意してください。

しばらく進むと、コースは突き当たりで左右に分岐。ここでは右折して山頂方面へ向かいましょう。左側は秋川街道に戻ってしまう道なので、注意してください。

分岐に注意しながら、中継地点の旧二ツ塚~馬引沢峠を目指す

右折後にも分岐が現れますが、今回はどちらも同じコースへと合流します。右のほうが近道ですが、見晴らしの良さそうな左の坂道へ行ってみることに。

長淵山ハイキングコースは、このような小さな分岐点が多くあります。こまめに地図を確認し、現在地や進行方向を把握しておくことが大切です。

坂を上りきるとキノコの形をした小さな東屋を発見。かわいらしい見た目で登山客の間で親しまれているスポットです。

正面に視界が少し開け、木々の隙間から「青梅市墓地公園」が見えました。ここでは右に曲がり、公園を左手に見ながら先へと進んでいきます。

一度ハイキングコースを出て、道路をカーブに沿って歩きます。車の通りがあるため、必ず左右を確認してください。

すぐ正面にハイキングコースへ続く階段が見えるので、ここから再び山の中へ入っていきましょう。

この分岐は、長淵8丁目方面につながるコースと合流する地点。道標の案内に従って、左奥の道へ進みます。

旧二ツ塚・馬引沢峠に到着

少し開けた場所に出ると、大きな分岐点である「旧二ツ塚」に到着です。

近くにベンチが設置されていたので、ここで少し休憩していくことに。荷物を下ろし、足を休ませながら水分もしっかり補給しておきます。

次の中継地点である「馬引沢峠」を目指し、道標の示すルートを進みましょう。

ここからしばらく黒いフェンスに沿った道が続きます。フェンスの向こうに見えるのはごみ処理場。自然の中でも人々の暮らしを感じられるのは、里山ハイクの面白さのひとつです。

旧二ツ塚峠から約15分、中継地点である馬引沢峠に到着しました。バス停「明治橋」や「宮ノ平駅」方面へ続く山道が合流する場所です。

ここでは、「天狗岩・梅の公園」と書かれた方向に進み、フェンス沿いの道を歩いていきます。

頻繁に現れる道標や、たくさんの注意喚起の看板を見ていると、ハイキングコース全体に整備が行き届いていることを実感します。

この付近では分岐が何度も現れますが、すべて同じ道で合流します。

左側のフェンス沿いの道は平坦で歩きやすく、右側の道は稜線を越えるやや傾斜があります。自分の体力に合わせて、好きな方へ進みましょう。

「天狗岩・梅の公園」方向に進みながら山頂へ

山頂のすぐ手前で道が3つに分岐しますが、「天狗岩・梅の公園」と書かれた方向に進むのが正解。右側の道へと回り込むように進んでください。

正面に見える2つの道は日の出町方面へと続いていて、山頂へ続くコースから外れてしまいます。この分岐点はやや分かりにくく、道迷いの注意喚起が多い場所。必ず地図と道標を照らし合わせて確認しましょう。

木々が途切れ、前方の視界がわずかに開けます。差し込む暖かな日差しに心がほっと癒され、再び樹林帯へ入っていきます。

道標と分岐点が現れますが、ここも「天狗岩・梅の公園」と書かれた方向へ。

やがてコースは階段となり、山頂手前の傾斜をラストスパートで登ります。

山頂・赤ぼっこに到着 青梅里山の絶景に思わず息をのむ

階段を登りきった先が最後の分岐点。「赤ぼっこ 0.1km」と書かれた道標の先に目をやると、木々の隙間から青空がのぞいていました。

分岐を過ぎるとすぐに視界が開け、1本のヒノキが立っているのを確認できます。山頂はすぐ目の前。

天祖神社登山口からおよそ1時間20分、山頂の赤ぼっこに到着です。

ヒノキの下にある山頂標識からは、標高409mとは思えないほど素晴らしい景色を存分に堪能できます。木々に覆われたコースを歩いた後ということもあるのでしょうか。とても明るく、美しく感じられました。

眼下には、青梅市街と多摩川に架かる赤い橋。遠景には筑波山や日の出山、大岳山の穏やかな稜線が続き、スカイツリーやビル群まで見ることができます。

絶景を存分に堪能した後は、名残惜しさを感じつつ、来た道を戻って下山します。

下山ルート 来た道を引き返して青梅駅まで戻る

迷いやすい分岐点に戻ってきました。下山では左の道へと回り込むように進みましょう。

下山時は落ち葉や石に足を取られやすく、やや歩きにくい箇所があります。疲労もたまり集中力が切れやすいタイミングなので、足元に注意しながら下っていきましょう。

天祖神社へ着くと登山口はもう目の前。車の走る音が聞こえ、住宅街のすぐ近くまで来たことが分かります。

山頂から約1時間20分で登山口まで戻ってくることができました。ここから住宅街を25分ほど歩いて、青梅駅に向かいましょう。

青梅駅に到着したら、長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)登山終了です。

緩やかで自然豊かなハイキングコースと、里山とは思えない絶景に癒され、短い時間でかなりリフレッシュできる登山でした。

長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)におすすめの服装・持ち物まとめ あると便利な携帯品を紹介

山歩きを気軽に楽しめる長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)ですが、気温や天候の変化に合わせた服装管理や、思わぬトラブルに備えた登山グッズを準備しておくことが大切です。

ここでは、長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)でおすすめの服装と持ち物をまとめました。

長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)の基本的な服装イメージ

・ベースレイヤー(インナー)
・速乾性のある長袖シャツ(速乾ロンT)
・登山パンツ
薄手のフリース(山頂付近は雨風で体感温度が下がりやすいため、1枚あると快適)
・登山用ソックス
・足元はトレッキングシューズ、またはソールのしっかりした運動靴

標高の低い長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)では、地上の気温の変化に合わせた服装がおすすめ。重ね着や薄手のフリースを持っておくと、暑さや寒さに対応しやすくなります。

長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)に持っていきたいアイテムリスト

以下は日帰り登山における基本装備の一例です。怪我や体調不良、悪天候に備えて必要なものはしっかり準備しましょう。

必携アイテム

・飲み物(500ml~1L以上、夏は多めに)
軽食・行動食(チョコやナッツなど手軽に食べられるもの。夏は塩分補給タブレットなども便利)
・タオル、手ぬぐい
・日焼け止め、帽子(つば付きが便利)
レインウェア(急な雨に備えて必ず携行)
・スマートフォン+モバイルバッテリー
・地図アプリまたは紙地図(オフラインでも確認できるもの)

あると便利な装備品

トレッキングポール
・登山用グローブ
・サングラス
・虫除けスプレー
クマ鈴、ホイッスル
・携帯トイレ、ティッシュ、ゴミ袋
・エマージェンシーシート
救急セット(絆創膏、常備薬など)
・テーピング

長淵山ハイキングコースは迷いやすいポイントが多いです。紙の地図とスマホアプリを2つ以上持ち、コースを確認しながら歩いてください。

長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)下山後に立ち寄りたい温泉・グルメ・観光情報まとめ

赤ぼっこの麓には温泉やグルメスポットが点在しています。ここでは、下山後に立ち寄りたいおすすめ施設やお店をご紹介します。

河辺温泉 梅の湯

JR河辺駅から徒歩すぐの「河辺温泉 梅の湯」は、美肌効果が期待されるアルカリ性の泉質で、自然石でできた露天風呂や贅沢なひのき湯にゆったりと浸かれます。疲れた体をほぐすボディケアや、メニュー豊富なレストランもあり、登山後のご褒美にぴったりの施設です。

住所:東京都青梅市河辺町10−8−15 5~6階
アクセス:JR青梅線 河辺駅からすぐ
営業時間:10:00~23:00(閉館23:30)
休業日:不定休
公式HPはこちら

火打屋本店

明治10年創業の「火打屋本店」。戦後に保育園で提供されていたコッペパンがおいしいと評判になり、広く知られるようになった老舗パン店です。一番人気のコッペパンは、柔らかくふわふわの食感にこだわった逸品。青梅を訪れるならぜひ立ち寄っておきたいスポットです。

住所:東京都青梅市勝沼1-43
アクセス:JR青梅線 東青梅駅から徒歩4分
営業時間:9:00〜18:30
休業日:日曜、祝日
公式HPはこちら

ダイニング&ギャラリー 繭蔵(まゆぐら)

築100年の石造りの外観が印象的な「ダイニング&ギャラリー 繭蔵(まゆぐら)」では、季節の食材を生かした創作和食や、ヘルシーで味わい深いシチューなどの洋食メニューが楽しめます。穏やかな時間が流れる店内で、登山の疲れをゆっくり癒してみませんか。

住所:東京都青梅市西分3-127
アクセス:JR青梅線 青梅駅またはJR東青梅駅から徒歩10分
営業時間:11:00~14:00(L.O.)、土・日曜、祝日は~14:30(L.O.)、ティータイムは14:00~16:30(L.O.)、夜はパーティーや歓迎会などの予約のみ営業
休業日:火曜、不定休あり(パーティーやライブによる貸切や閉店時間が早まる場合あり)
公式HPはこちら

長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)のよくある質問

Q. 長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)は初心者でも登れますか?

A. 傾斜は少なく、看板や道標、休憩所も頻繁に設置されているため、初心者でも気軽に登れます。ただし、分岐での道迷いには注意が必要で、事前に地図やコースをよく確認しておくことが大切です。

Q. 長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)の展望スポットはどこにありますか?

A. 標高409mの山頂、赤ぼっこからは、青梅市街地や奥多摩の山域が一望できます。コースは樹林帯に囲まれているため、山頂の景色はより一層美しく感じられます。

Q. 長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)はどの季節に登るのがおすすめですか?

A. 特に冬がおすすめです。見通しが良く、積雪の心配もありません。夏は熱中症のリスクや虫の影響が大きいため、避けたほうが無難です。

Q. 赤ぼっこ(山頂)周辺は混雑しますか?

A. それほど混雑しませんが、山頂スペースは狭くなっています。他の登山客とゆずりあいながら頂上の景色を楽しみましょう。

穏やかな里山と絶景に癒される長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)

都心から気軽にアクセスできる長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)は、静かで自然が豊かな山道と、里山であることを忘れるほど美しい山頂からの絶景が魅力。短い時間で里山歩きを楽しめるので、週末の日帰り登山に最適です。

よく整備された緩やかなコースは歩きやすい一方で、分岐での道迷いに注意が必要です。事前に地図やアプリでコースを確認し、必要な装備を整えて安全に登山を楽しみましょう。

今回ご紹介したコースのほかにも、周回や縦走などの楽しみ方もあり、自分の体力に合わせたコース選択が可能です。里山ならではの穏やかな景観に癒されながら、長淵山ハイキングコース(赤ぼっこ)を満喫してください。

登山歴1年の編集者。週末は山に出かけて、スマホで風景を撮るのが楽しみです。自然の中で出会う光や空の色に夢中になり、気づけばカメラロールは山と愛猫の写真でいっぱいに。最初は不安もありましたが、今では自分のペースで歩けるようになってきたのが嬉しいです。これから登る方が安心して楽しめるように、わかりやすく丁寧な登山記事をお届けします。
山と高原地図ホーダイ
道迷いの不安を軽減 登山専用地図アプリ
山と高原地図ホーダイ
紙地図60年以上の信頼をスマホで
複雑な登山道も、正確な地図で不安を軽減。
登山の専門家が調査した正確なルートやコースタイム、見どころ情報までを一つにまとめました。
紙地図「山と高原地図」として60年以上の信頼を重ねてきた情報が、アプリ「山と高原地図ホーダイ」で。
今すぐダウンロードして安全登山を楽しみましょう。