【静岡県】の登山コースガイド

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検索結果52件中  41-52件
  • 白峰南嶺縦走

    白峰南嶺縦走

    白峰南嶺の北部山域は、本地図掲載の山域では大無間山と双璧をなす最難度のエリアです。特にクジラの背中の様なだだっ広い岩稜帯の稜線、また灌木帯あるいは樹林帯でのヤブこぎをしながらのルートファインディングは上級者にのみ可能な山行形態です。水を担いでの縦走はさらにハードな山行を強いますが、全行程を踏破した時の充実感は何物にも代えがたく、自分がステップアップした実感に浸る事ができるでしょう。コースどりは、ルートを見下ろし、またヤブこぎで体重を使える南下がやや有利です。 奈良田温泉からスタートし、大門沢小屋で転付峠までの2日分の水を確保します。ルートは大門沢下降点から広河内岳までは明瞭です。広河内岳から笹山までは南アルプスの大展望を満喫する空中散歩ですが、ガスが出た場合難しく、また踏み跡が消えたり複数に分かれたりする所があり、常に地形図とコンパスでルートを確認しながら縦走して下さい。2772m地点から大籠岳間は、県境がカーブしているのに対し、やや直線的に大籠岳を目指して歩きます。大籠岳南の赤岩の丘は複数ルートがある中で、稜線付近が一番分かり易いでしょう。基本は、切り立った東側の稜線の縁からやや離れて大井川側をハイマツ帯を避けながら歩く事です。長い時間のハイマツ帯の通過は白河内岳と笹山間の猛烈な2箇所以外はありません。 笹山ではルートを稜線の東側から西側に切り替えます。笹山から露地を抜けて樹林帯まではハイマツと灌木をこぐ、次に難しい区間です。露地では稜線の反対側へ灌木帯を横断します。2泊目は国立公園内を避け、また翌日の行程を考え、樹林帯の窪地に幕営します。 奈良田越の標柱で右にUターン気味に曲がり、林道跡に出て左折します。以降徳右衛門岳と荒川東岳を遠望しながら、美しい森を抜ける林道を歩きます。西別当代山の手前、林道崩落箇所は山側に逃げます。乗越の右の先に南アルプス主脈の展望箇所があります。 転付峠から笹をかき分け下降します。道は沢の出合までは明瞭です。内河内川に沿って最初は右岸、途中で左岸に渡るのがポイントです。保利沢小屋からも左岸を行き、旧道崩壊地点の前でロープに従って右岸に橋を渡り、沢から離れトラバース気味に尾根の肩に登ります。ここから下の沢筋までは猛烈に急です。田代川第2発電所入口から伝付峠入口バス停までは足に負担の多い単調な舗装道です。(※転付峠からの下山路は台風被害で非常に危険です。更に縦走を続けるか、二軒小屋への下山をお勧めします。)
    白峰南嶺の北部山域は、本地図掲載の山域では大無間山と双璧をなす最難度のエリアです。特にクジラの背中の様なだだっ広い岩稜帯の稜線、また灌木帯あるいは樹林帯でのヤブこぎをしながらのルートファインディングは上級者にのみ可能な山行形態です。水を担いでの縦走はさらにハードな山行を強いますが、全行程を踏破した時の充実感は何物にも代えがたく、自分がステップアップした実感に浸る事ができるでしょう。コースどりは、ルートを見下ろし、またヤブこぎで体重を使える南下がやや有利です。 奈良田温泉からスタートし、大門沢小屋で転付峠までの2日分の水を確保します。ルートは大門沢下降点から広河内岳までは明瞭です。広河内岳から笹山までは南アルプスの大展望を満喫する空中散歩ですが、ガスが出た場合難しく、また踏み跡が消えたり複数に分かれたりする所があり、常に地形図とコンパスでルートを確認しながら縦走して下さい。2772m地点から大籠岳間は、県境がカーブしているのに対し、やや直線的に大籠岳を目指して歩きます。大籠岳南の赤岩の丘は複数ルートがある中で、稜線付近が一番分かり易いでしょう。基本は、切り立った東側の稜線の縁からやや離れて大井川側をハイマツ帯を避けながら歩く事です。長い時間のハイマツ帯の通過は白河内岳と笹山間の猛烈な2箇所以外はありません。 笹山ではルートを稜線の東側から西側に切り替えます。笹山から露地を抜けて樹林帯まではハイマツと灌木をこぐ、次に難しい区間です。露地では稜線の反対側へ灌木帯を横断します。2泊目は国立公園内を避け、また翌日の行程を考え、樹林帯の窪地に幕営します。 奈良田越の標柱で右にUターン気味に曲がり、林道跡に出て左折します。以降徳右衛門岳と荒川東岳を遠望しながら、美しい森を抜ける林道を歩きます。西別当代山の手前、林道崩落箇所は山側に逃げます。乗越の右の先に南アルプス主脈の展望箇所があります。 転付峠から笹をかき分け下降します。道は沢の出合までは明瞭です。内河内川に沿って最初は右岸、途中で左岸に渡るのがポイントです。保利沢小屋からも左岸を行き、旧道崩壊地点の前でロープに従って右岸に橋を渡り、沢から離れトラバース気味に尾根の肩に登ります。ここから下の沢筋までは猛烈に急です。田代川第2発電所入口から伝付峠入口バス停までは足に負担の多い単調な舗装道です。(※転付峠からの下山路は台風被害で非常に危険です。更に縦走を続けるか、二軒小屋への下山をお勧めします。)
  • 椹島から笊ヶ岳へ

    椹島から笊ヶ岳へ

    笊ヶ岳は200名山で人気ですが、その標高に比して行動時間が非常に長く、人を寄せつけない厳しい山です。山頂からの展望は南アルプス南部随一で、鳳凰三山を含み、北岳から光岳まで南アルプス主脈のほとんど全ての山と深南部の山々、さらに富士山が望めるため、眺望を求めて多くの登山者が訪れています。登頂ルートは東西南北4方向あります。その中で二軒小屋・転付峠から縦走する北ルートが、行動時間はやや長くなるものの体力的には最も楽です。本項では、登山者が最も多い椹島コースを紹介します。 本コースは明瞭に3つのパートに分ける事ができます。第1のパートは椹島から標柱までで、肩までは尾根筋の一直線の急登、肩からはゆったりした幅広い尾根歩きです。踏み跡が薄く灌木も無くどこでも歩けてしまうので、下りの時は要注意です。第2のパートは標柱から上倉沢までのトラバース道です。最初は快適な道ですが、上倉沢まで6本の沢と2本の涸沢を横断します。特に2本目の沢からは、尾根を越えて荒れた沢に降り、横断後急登で次の肩を目指すという登り方を何度も繰り返します。部分的に旧登山道が崩壊して、新たな道が設定されている所もあるので、注意してください。トラバースが終わり草原を抜けて上倉沢の右岸に出ます。幅広い沢の横断先の目標は左岸下流の斜面にある大岩と、崩壊地上の草地です。この上倉沢を初めて下山で通過する場合はさらに難しく、上流側右岸脇の涸沢の中に生えたカラマツの木を目標にします。第3のパートは針葉樹林の登りで、左岸草地から樹林帯を抜け、荒れた涸沢に出てそのまましばらく登り、右岸から再び樹林帯に戻り、ジグザグに登って椹島下降点のある稜線に出ます。稜線から山頂まではルートは明瞭ですが、一箇所、右にやせた尾根に登る箇所を見落とさないでください。 樹林帯を抜け、シャクナゲをかき分ければ、待望の笊ヶ岳山頂です。西の真正面に大きな赤石岳、南は白根南嶺の山々、東は小笊のうえにピョコンと鎮座した富士山、北は荒川三山と南アルプス北部の山々と、360度の大パノラマを楽しんでください。小笊へは往復45分のヤブこぎです。 ※下山は同じ道を戻りますが、前述の様に上倉沢の横断には注意してください。長い距離、そして暗い時間帯に歩く日帰り登山は、道迷いと滑落の危険があるため、幕営山行をお勧めします。
    笊ヶ岳は200名山で人気ですが、その標高に比して行動時間が非常に長く、人を寄せつけない厳しい山です。山頂からの展望は南アルプス南部随一で、鳳凰三山を含み、北岳から光岳まで南アルプス主脈のほとんど全ての山と深南部の山々、さらに富士山が望めるため、眺望を求めて多くの登山者が訪れています。登頂ルートは東西南北4方向あります。その中で二軒小屋・転付峠から縦走する北ルートが、行動時間はやや長くなるものの体力的には最も楽です。本項では、登山者が最も多い椹島コースを紹介します。 本コースは明瞭に3つのパートに分ける事ができます。第1のパートは椹島から標柱までで、肩までは尾根筋の一直線の急登、肩からはゆったりした幅広い尾根歩きです。踏み跡が薄く灌木も無くどこでも歩けてしまうので、下りの時は要注意です。第2のパートは標柱から上倉沢までのトラバース道です。最初は快適な道ですが、上倉沢まで6本の沢と2本の涸沢を横断します。特に2本目の沢からは、尾根を越えて荒れた沢に降り、横断後急登で次の肩を目指すという登り方を何度も繰り返します。部分的に旧登山道が崩壊して、新たな道が設定されている所もあるので、注意してください。トラバースが終わり草原を抜けて上倉沢の右岸に出ます。幅広い沢の横断先の目標は左岸下流の斜面にある大岩と、崩壊地上の草地です。この上倉沢を初めて下山で通過する場合はさらに難しく、上流側右岸脇の涸沢の中に生えたカラマツの木を目標にします。第3のパートは針葉樹林の登りで、左岸草地から樹林帯を抜け、荒れた涸沢に出てそのまましばらく登り、右岸から再び樹林帯に戻り、ジグザグに登って椹島下降点のある稜線に出ます。稜線から山頂まではルートは明瞭ですが、一箇所、右にやせた尾根に登る箇所を見落とさないでください。 樹林帯を抜け、シャクナゲをかき分ければ、待望の笊ヶ岳山頂です。西の真正面に大きな赤石岳、南は白根南嶺の山々、東は小笊のうえにピョコンと鎮座した富士山、北は荒川三山と南アルプス北部の山々と、360度の大パノラマを楽しんでください。小笊へは往復45分のヤブこぎです。 ※下山は同じ道を戻りますが、前述の様に上倉沢の横断には注意してください。長い距離、そして暗い時間帯に歩く日帰り登山は、道迷いと滑落の危険があるため、幕営山行をお勧めします。
  • 新田から山伏周遊

    新田から山伏周遊

    山伏は東に笹原と安倍奥の山々を前景とした美しい富士山の姿、北西に光岳から笊ヶ岳までの南アルプス南部の山々の眺望が広がる300名山です。またブナの新緑、初夏のヤナギラン、秋の全山黄葉と四季折々に草木を楽しめる山です。山頂に立つには、県民の森を車で抜け百畳峠からアタックする簡単な方法もありますが、山伏の素晴らしさを満喫するには安倍川側からの入山がベストです。 バスなら新田バス停、車なら大谷崩分岐点、または5分程先の河原の駐車場からスタートします。林道を行き、山伏登山口から西日影沢右岸をモノレールとともに歩き、渡渉して左岸に渡ります。植林帯、ワサビ田跡を抜け渡渉して、今にも転がり出しそうな大岩の麓に到着します。沢に絡んで登った後、水場から先は峠までザレた道がしばらく続くので、注意してください。蓬峠は休憩に最適な雰囲気のある場所です。ひと息入れながら森林浴を楽しみましょう。峠から山伏小屋分岐までは蓬尾根に絡みながら登って行きます。登山道は、途中から部分的に狭い所や急峻な所、滑りやすい所があるので注意してください。危険箇所にはロープがあります。大汗をかいた後登山道が平坦になれば、山伏小屋への分岐点です。朽ちた階段状の登山道を登り笹原に出ると山頂部で、初夏にはヤナギランの群生が広がっています。山頂手前で右に折れると、富士山の最高のビューポイントで、その素晴らしさは筆舌に尽くし難いほどです。山伏山頂は広く、笹原の先からは南アルプス南部の大パノラマが広がります。 新窪乗越へは幅広い尾根筋を行きます。途中尾根筋を乗り換える所があるので、ルートに注意してください。大平沢ノ頭から新窪乗越間は部分的に急峻になっているので、足元に注意して下さい。新窪乗越からは足元が不安定な砂礫の急斜面につけられたジグザグ道を下ります。落石が大変多く、細心の注意が必要です。扇の要で小休止し、幅広い土砂の涸沢を横断すれば注意箇所の通過は終わり、大谷嶺登山口に出ます。幸田文の文学碑を見て、林道を下り大谷崩分岐点、新田バス停に戻ります。 ※時間に余裕があれば大谷嶺へ足をのばします。大谷崩の縁の危険な歩行や急登が連続しますが、大谷嶺の山頂からの荒涼とした大谷崩の両側に広がる安倍奥連山に囲まれた安倍川流域の展望は、他の山で見る事のできない独特の景観です。なお水場のある山伏小屋に泊まれば、安倍奥の静かな一夜をじっくり味わうことができます。
    山伏は東に笹原と安倍奥の山々を前景とした美しい富士山の姿、北西に光岳から笊ヶ岳までの南アルプス南部の山々の眺望が広がる300名山です。またブナの新緑、初夏のヤナギラン、秋の全山黄葉と四季折々に草木を楽しめる山です。山頂に立つには、県民の森を車で抜け百畳峠からアタックする簡単な方法もありますが、山伏の素晴らしさを満喫するには安倍川側からの入山がベストです。 バスなら新田バス停、車なら大谷崩分岐点、または5分程先の河原の駐車場からスタートします。林道を行き、山伏登山口から西日影沢右岸をモノレールとともに歩き、渡渉して左岸に渡ります。植林帯、ワサビ田跡を抜け渡渉して、今にも転がり出しそうな大岩の麓に到着します。沢に絡んで登った後、水場から先は峠までザレた道がしばらく続くので、注意してください。蓬峠は休憩に最適な雰囲気のある場所です。ひと息入れながら森林浴を楽しみましょう。峠から山伏小屋分岐までは蓬尾根に絡みながら登って行きます。登山道は、途中から部分的に狭い所や急峻な所、滑りやすい所があるので注意してください。危険箇所にはロープがあります。大汗をかいた後登山道が平坦になれば、山伏小屋への分岐点です。朽ちた階段状の登山道を登り笹原に出ると山頂部で、初夏にはヤナギランの群生が広がっています。山頂手前で右に折れると、富士山の最高のビューポイントで、その素晴らしさは筆舌に尽くし難いほどです。山伏山頂は広く、笹原の先からは南アルプス南部の大パノラマが広がります。 新窪乗越へは幅広い尾根筋を行きます。途中尾根筋を乗り換える所があるので、ルートに注意してください。大平沢ノ頭から新窪乗越間は部分的に急峻になっているので、足元に注意して下さい。新窪乗越からは足元が不安定な砂礫の急斜面につけられたジグザグ道を下ります。落石が大変多く、細心の注意が必要です。扇の要で小休止し、幅広い土砂の涸沢を横断すれば注意箇所の通過は終わり、大谷嶺登山口に出ます。幸田文の文学碑を見て、林道を下り大谷崩分岐点、新田バス停に戻ります。 ※時間に余裕があれば大谷嶺へ足をのばします。大谷崩の縁の危険な歩行や急登が連続しますが、大谷嶺の山頂からの荒涼とした大谷崩の両側に広がる安倍奥連山に囲まれた安倍川流域の展望は、他の山で見る事のできない独特の景観です。なお水場のある山伏小屋に泊まれば、安倍奥の静かな一夜をじっくり味わうことができます。
  • 梅ヶ島温泉から八紘嶺へ

    梅ヶ島温泉から八紘嶺へ

    八紘嶺は安倍奥最深部の山でありながら、安倍街道の新静岡IC付近から安倍川の上流にその山並みを確認できます。中腹の八紘嶺登山口まで車が通れた時は、比較的アプローチが楽でしたが、現在は林道が通行止めになっており、梅ヶ島温泉がスタート地点となります。 梅ヶ島温泉から中腹の八紘嶺登山口までは、間伐展示林の中を行きます。登山口駐車場からそのまま直登し、稜線に出るとすぐに崩壊が進む富士見台になります。ここから八紘嶺山頂部まではヤセ尾根なので、注意が必要です。急登が終わると右に富士山の展望箇所があります。危険箇所にはロープのサポートがあり安心です。八紘嶺山頂は樹木が茂って展望がききませんが、縦走路を先に少し下るとツツジの茂る美しいトンネルがあります。
    八紘嶺は安倍奥最深部の山でありながら、安倍街道の新静岡IC付近から安倍川の上流にその山並みを確認できます。中腹の八紘嶺登山口まで車が通れた時は、比較的アプローチが楽でしたが、現在は林道が通行止めになっており、梅ヶ島温泉がスタート地点となります。 梅ヶ島温泉から中腹の八紘嶺登山口までは、間伐展示林の中を行きます。登山口駐車場からそのまま直登し、稜線に出るとすぐに崩壊が進む富士見台になります。ここから八紘嶺山頂部まではヤセ尾根なので、注意が必要です。急登が終わると右に富士山の展望箇所があります。危険箇所にはロープのサポートがあり安心です。八紘嶺山頂は樹木が茂って展望がききませんが、縦走路を先に少し下るとツツジの茂る美しいトンネルがあります。
  • 真先峠から十枚山へ

    真先峠から十枚山へ

    十枚山へは中の段から行くのが直登ルートですが、真先峠からの岩岳、下十枚山を経て尾根をたどるコースでは、展望と季節の花や紅葉をゆったりと楽しめます。山葵栽培発祥の地・有東木を車で抜け、真先(正木)峠登山口から歩き出します。峠の先に地蔵峠・青笹山への登山口があります。祠がある地蔵峠まで上がったら、以降は尾根道を歩きます。稜線にはモミの木や落葉松、ブナなどの大木、サラサドウダンやシロヤシオなどのツツジ類があります。5月中旬から6月初めにかけてはシロヤシオツツジが見頃です。ササの低い開けた場所からは、西は大無間山など深南部や南アルプス主部の山並み、東は樹々の間から富士山が見られます。特に、下十枚山頂から十枚峠へ少し下れば、光岳から北岳まで見られる好展望地です。十枚山山頂からは下十枚山や、静岡市と太平洋の展望があります。帰りは往路を戻ります。
    十枚山へは中の段から行くのが直登ルートですが、真先峠からの岩岳、下十枚山を経て尾根をたどるコースでは、展望と季節の花や紅葉をゆったりと楽しめます。山葵栽培発祥の地・有東木を車で抜け、真先(正木)峠登山口から歩き出します。峠の先に地蔵峠・青笹山への登山口があります。祠がある地蔵峠まで上がったら、以降は尾根道を歩きます。稜線にはモミの木や落葉松、ブナなどの大木、サラサドウダンやシロヤシオなどのツツジ類があります。5月中旬から6月初めにかけてはシロヤシオツツジが見頃です。ササの低い開けた場所からは、西は大無間山など深南部や南アルプス主部の山並み、東は樹々の間から富士山が見られます。特に、下十枚山頂から十枚峠へ少し下れば、光岳から北岳まで見られる好展望地です。十枚山山頂からは下十枚山や、静岡市と太平洋の展望があります。帰りは往路を戻ります。
  • 梅ヶ島温泉からバラの段へ

    梅ヶ島温泉からバラの段へ

    梅ヶ島温泉からバラの段に登り、下りにかつての交易路をたどる周回コースです。八紘嶺登山口までは梅ヶ島温泉から八紘嶺へ(コースガイド)を参照してください。八紘嶺登山口から約25分の八紘嶺と安倍峠の分岐を右折します。植林帯を過ぎた先の尾根道は、初夏はシロヤシオツツジの花、秋にはブナやカエデ、ツツジの紅葉が美しいところです。石仏がたたずむ安倍峠にはオオイタヤメイゲツの純林が広がります。バラの段まではやや傾斜がきつく、特にバラの段山頂直下はロープがあり、下りでは注意が必要です。バラの段山頂は正面に富士山がそびえ、眼下には富士川と身延町が広がっています。下山時、安倍峠からは逆川沿いにかつて金を運んだ、駿府と甲州を結んだ古道をたどります。沢沿いに踏み跡とテープを追い、細い流れを右左に渡ります。車道に出てから10分程で八紘嶺登山口に着きます。往路と同じ道を梅ヶ島温泉まで戻ります。
    梅ヶ島温泉からバラの段に登り、下りにかつての交易路をたどる周回コースです。八紘嶺登山口までは梅ヶ島温泉から八紘嶺へ(コースガイド)を参照してください。八紘嶺登山口から約25分の八紘嶺と安倍峠の分岐を右折します。植林帯を過ぎた先の尾根道は、初夏はシロヤシオツツジの花、秋にはブナやカエデ、ツツジの紅葉が美しいところです。石仏がたたずむ安倍峠にはオオイタヤメイゲツの純林が広がります。バラの段まではやや傾斜がきつく、特にバラの段山頂直下はロープがあり、下りでは注意が必要です。バラの段山頂は正面に富士山がそびえ、眼下には富士川と身延町が広がっています。下山時、安倍峠からは逆川沿いにかつて金を運んだ、駿府と甲州を結んだ古道をたどります。沢沿いに踏み跡とテープを追い、細い流れを右左に渡ります。車道に出てから10分程で八紘嶺登山口に着きます。往路と同じ道を梅ヶ島温泉まで戻ります。
  • 静岡県民の森から笹山へ

    静岡県民の森から笹山へ

    静岡県県民の森は県政100年を記念して整備された、自然に親しむ総合レクリエーション施設です。笹山への尾根道は標識なども整備され、初心者も安心して歩けるコースです。 スタートは県民の森センターの先、大無間山と南アルプス南部の大パノラマの広がる展望所。アツラ沢ノ頭はいきなりの登り坂ですが、以降は起状の少ない尾根道が続きます。左にレクリエーション広場を見て、なだらかにピークを越えると井川峠です。この先は登山道がやや不明瞭で、急な小さなピークを越えると、再びゆったりした樹木の豊かな尾根になります。途中右に登山道から離れガレの上端に立つと富士山と安倍奥東山稜の大パノラマが広がります。その先は落葉時期は登山道が不明瞭になります。笹山へは短い非常に急な登りで、山頂付近からは左に井川湖、後ろには富士山の展望があります。帰路は林道を戻ります。
    静岡県県民の森は県政100年を記念して整備された、自然に親しむ総合レクリエーション施設です。笹山への尾根道は標識なども整備され、初心者も安心して歩けるコースです。 スタートは県民の森センターの先、大無間山と南アルプス南部の大パノラマの広がる展望所。アツラ沢ノ頭はいきなりの登り坂ですが、以降は起状の少ない尾根道が続きます。左にレクリエーション広場を見て、なだらかにピークを越えると井川峠です。この先は登山道がやや不明瞭で、急な小さなピークを越えると、再びゆったりした樹木の豊かな尾根になります。途中右に登山道から離れガレの上端に立つと富士山と安倍奥東山稜の大パノラマが広がります。その先は落葉時期は登山道が不明瞭になります。笹山へは短い非常に急な登りで、山頂付近からは左に井川湖、後ろには富士山の展望があります。帰路は林道を戻ります。
  • 遠山郷から池口岳へ

    遠山郷から池口岳へ

    池口岳は200名山です。美しい双耳峰の山頂部を確認しながら長く苦しい尾根を登った後、山頂南の笹原から南に広がる深南部の山々を眺めた時の感激はひとしおです。注意点として、途中のピークでは、特に下山時は方向を必ず確認する必要があります。 JR平岡駅からタクシーで池口岳登山口へ。登山口の先の避難小屋は前泊に利用可能なので、仮眠をとって早朝発の日帰りという登り方もあります。登山口から視界の無い若木の林を登り1235.4mの三角点を通ってゆったりした登りの林を行くと、大きな岩の山の神の脇に着きます。 ここからは少し急な登りになりますが、すぐに緩やかになり南側に広がる立派なアカマツ林に沿って歩きます。面切平は静かな段(平らな場所)になっています。1561mの平らなピークは小さな窪地があるので、下山時方角に注意が必要です。黒薙の展望所でガレの縁から池口岳を仰ぎ見ます。ここも下りの時にガレの縁を通過後、そのまま南下せず西南西の幅広い尾根を下るのがポイントです。 緩い下りの後、久しぶりの急登で1902mのピークに着きます。ここも下山時、西に斜面を急降下するのが重要です。コルを経て登り返すと途中、北側に聖岳や兎岳を中心とした展望が得られ、またイワカガミの群生があります。急登で1971m地点に到着します。ここも同様に下りの時、山頂部から北北西に行くのがポイントです。東へ少し下ると幕営可能なザラ薙平です。稜線をしばらく行くと本格的な登りになります。標高2170mと2230mあたりで大岩が現れびっくりしますが、しっかりした岩でしかもロープがありますので、慌てずに落ち着いて通過して下さい。すぐに南アルプス深南部の主稜線となるジャンクションに着きます。短い急登の後、高山植物の咲く小さな窓を通過し、池口岳の肩に到着します。肩からは加加森山、光岳が大きく見えます。池口岳山頂は静かなたたずまいで、展望はありません。少し南へ下ると西側の展望が得られ、深南部西山稜の山々を、黒法師岳まで含んだ大パノラマが楽しめます。 時間があれば池口岳南峰に足をのばしましょう。南峰は展望はありませんが、日当たりが良くのんびりできる広い山頂です。 下山は往路を戻りますが、ピークでの方向に注意して下さい。
    池口岳は200名山です。美しい双耳峰の山頂部を確認しながら長く苦しい尾根を登った後、山頂南の笹原から南に広がる深南部の山々を眺めた時の感激はひとしおです。注意点として、途中のピークでは、特に下山時は方向を必ず確認する必要があります。 JR平岡駅からタクシーで池口岳登山口へ。登山口の先の避難小屋は前泊に利用可能なので、仮眠をとって早朝発の日帰りという登り方もあります。登山口から視界の無い若木の林を登り1235.4mの三角点を通ってゆったりした登りの林を行くと、大きな岩の山の神の脇に着きます。 ここからは少し急な登りになりますが、すぐに緩やかになり南側に広がる立派なアカマツ林に沿って歩きます。面切平は静かな段(平らな場所)になっています。1561mの平らなピークは小さな窪地があるので、下山時方角に注意が必要です。黒薙の展望所でガレの縁から池口岳を仰ぎ見ます。ここも下りの時にガレの縁を通過後、そのまま南下せず西南西の幅広い尾根を下るのがポイントです。 緩い下りの後、久しぶりの急登で1902mのピークに着きます。ここも下山時、西に斜面を急降下するのが重要です。コルを経て登り返すと途中、北側に聖岳や兎岳を中心とした展望が得られ、またイワカガミの群生があります。急登で1971m地点に到着します。ここも同様に下りの時、山頂部から北北西に行くのがポイントです。東へ少し下ると幕営可能なザラ薙平です。稜線をしばらく行くと本格的な登りになります。標高2170mと2230mあたりで大岩が現れびっくりしますが、しっかりした岩でしかもロープがありますので、慌てずに落ち着いて通過して下さい。すぐに南アルプス深南部の主稜線となるジャンクションに着きます。短い急登の後、高山植物の咲く小さな窓を通過し、池口岳の肩に到着します。肩からは加加森山、光岳が大きく見えます。池口岳山頂は静かなたたずまいで、展望はありません。少し南へ下ると西側の展望が得られ、深南部西山稜の山々を、黒法師岳まで含んだ大パノラマが楽しめます。 時間があれば池口岳南峰に足をのばしましょう。南峰は展望はありませんが、日当たりが良くのんびりできる広い山頂です。 下山は往路を戻りますが、ピークでの方向に注意して下さい。
  • 田代から大無間山P1へ

    田代から大無間山P1へ

    大無間山は山の大きさ、奥深さ、そして登山のハードさにおいて南アルプス深南部屈指です。かつては井川湖畔田代より入山し、小無間山を越えて大無間山に登るのが一般的でしたが、現在小無間尾根の鋸歯の崩壊が激しく、ナイフリッジ状になっていて、また地盤が脆く日々崩壊が進んでおり非常に危険な状態になっています。 田代集落から林道田代線を車で3分ほど上がった、諏訪神社の登山者用臨時駐車場からスタート、参道の鳥居を過ぎると登山道入り口があります。雷段を通って、小ピークを越えてP4の小無間小屋までは、一般の登山道と変わりません。P4から大無間山の山頂を仰ぎ見ます。その先登山道は一変し、かすかな踏み跡をたどり岩をよじ登るようになります。さらに先のP1と小無間山山頂間のコルでは、登山道が激しく崩壊し通行不能になっていますのでP1から往路を戻ります。
    大無間山は山の大きさ、奥深さ、そして登山のハードさにおいて南アルプス深南部屈指です。かつては井川湖畔田代より入山し、小無間山を越えて大無間山に登るのが一般的でしたが、現在小無間尾根の鋸歯の崩壊が激しく、ナイフリッジ状になっていて、また地盤が脆く日々崩壊が進んでおり非常に危険な状態になっています。 田代集落から林道田代線を車で3分ほど上がった、諏訪神社の登山者用臨時駐車場からスタート、参道の鳥居を過ぎると登山道入り口があります。雷段を通って、小ピークを越えてP4の小無間小屋までは、一般の登山道と変わりません。P4から大無間山の山頂を仰ぎ見ます。その先登山道は一変し、かすかな踏み跡をたどり岩をよじ登るようになります。さらに先のP1と小無間山山頂間のコルでは、登山道が激しく崩壊し通行不能になっていますのでP1から往路を戻ります。
  • 戸中山林道から黒法師岳へ

    戸中山林道から黒法師岳へ

    黒法師岳、またそれと対峙する丸盆岳は、比較的アプローチが良くペアにして登られる深南部のエッセンスが詰まった名山です。 戸中山林道入口ゲートから約6km勾配のある林道を歩きます。登山口から等高尾根下降点までは標高差約900mの直線的な登りです。最初の急登は、標高差250mの小石の混じる滑りやすい道です。ヤレヤレ平を過ぎ、ガレの縁を通り、木の根をつかんでよじ登るアルバイトを3時間続けると、ひょっこり等高尾根下降点の稜線に出ます。今までの樹林帯と全く違った開放的な笹原です。周囲は5月下旬から6月上旬シロヤシオの花園になります。右方向に深い笹原をかき分け、最後にガレ場の縁を登り黒法師岳山頂に至ります。時間に余裕があれば丸盆岳に登り、聖岳・光岳の眺望、黒法師岳の美しい姿を楽しみましょう。また南にあるバラ谷の頭は深南部随一の展望の山です。
    黒法師岳、またそれと対峙する丸盆岳は、比較的アプローチが良くペアにして登られる深南部のエッセンスが詰まった名山です。 戸中山林道入口ゲートから約6km勾配のある林道を歩きます。登山口から等高尾根下降点までは標高差約900mの直線的な登りです。最初の急登は、標高差250mの小石の混じる滑りやすい道です。ヤレヤレ平を過ぎ、ガレの縁を通り、木の根をつかんでよじ登るアルバイトを3時間続けると、ひょっこり等高尾根下降点の稜線に出ます。今までの樹林帯と全く違った開放的な笹原です。周囲は5月下旬から6月上旬シロヤシオの花園になります。右方向に深い笹原をかき分け、最後にガレ場の縁を登り黒法師岳山頂に至ります。時間に余裕があれば丸盆岳に登り、聖岳・光岳の眺望、黒法師岳の美しい姿を楽しみましょう。また南にあるバラ谷の頭は深南部随一の展望の山です。
  • 山犬段から高塚山へ

    山犬段から高塚山へ

    山犬段への林道は2024年現在通行止めのため、入山時に可否を確認してください。林道通行止の場合は、三ッ星天文台から大札山経由の長い稜線歩きになり、山犬段に一泊が必要です。山犬段から蕎麦粒山へのゆったりした登りは、太いブナが林立する静かな道。蕎麦粒山の山頂では眼前に大札山、そして富士山から伊豆半島へかけての遠望を楽しみます。 三ッ合山山頂までは、シロヤシオの大群生が随所に見られ、5月末から6月初旬にかけての開花時期は、この世の楽園とも言えるほどの美しい世界が広がります。また三ッ合山山頂部にはオオイタヤメイゲツの大木が見られ、新緑や黄葉時期は素晴らしい雰囲気を醸し出しています。高塚山はバイケイソウが群生する静かな山頂です。蕎麦粒山から山犬段への下りは、灌木も無くどこでも歩けてしまうのでルートに注意してください。なお、山犬段は静岡の自然100選です。
    山犬段への林道は2024年現在通行止めのため、入山時に可否を確認してください。林道通行止の場合は、三ッ星天文台から大札山経由の長い稜線歩きになり、山犬段に一泊が必要です。山犬段から蕎麦粒山へのゆったりした登りは、太いブナが林立する静かな道。蕎麦粒山の山頂では眼前に大札山、そして富士山から伊豆半島へかけての遠望を楽しみます。 三ッ合山山頂までは、シロヤシオの大群生が随所に見られ、5月末から6月初旬にかけての開花時期は、この世の楽園とも言えるほどの美しい世界が広がります。また三ッ合山山頂部にはオオイタヤメイゲツの大木が見られ、新緑や黄葉時期は素晴らしい雰囲気を醸し出しています。高塚山はバイケイソウが群生する静かな山頂です。蕎麦粒山から山犬段への下りは、灌木も無くどこでも歩けてしまうのでルートに注意してください。なお、山犬段は静岡の自然100選です。
  • 寸又峡温泉から沢口山周遊

    寸又峡温泉から沢口山周遊

    寸又峡温泉バス停の先にある茶屋の裏を行くと、沢口山の日向山コース登山口になります。稜線部は所々右側が切り立った岩場の縁で、また急登箇所があるので注意が必要です。2箇所ある展望所、イワカガミの群生、そして太い針葉樹の森を楽しみます。 富士見平の先にある鹿のヌタ場には、周囲6.5mもあるミズナラの大木が、あたかも沢口山の主のように根を張っています(2019年ナラ枯れに遭い、枝が落ちてしまいました)。沢口山山頂では朝日岳や南アルプス南部の大展望が待っています。 山頂からルートに注意し右折して富士見平に戻り、猿並平コースを下ると長島ダム方向の展望が、さらに下ると左に寸又川を囲む深南部の山々を望む素晴らしい展望箇所があります。以降尾根を忠実に下り、送電鉄塔の先標高700m付近で尾根を離れて折り返し水平道を行くと、寸又峡の温泉街の中程に出ます。
    寸又峡温泉バス停の先にある茶屋の裏を行くと、沢口山の日向山コース登山口になります。稜線部は所々右側が切り立った岩場の縁で、また急登箇所があるので注意が必要です。2箇所ある展望所、イワカガミの群生、そして太い針葉樹の森を楽しみます。 富士見平の先にある鹿のヌタ場には、周囲6.5mもあるミズナラの大木が、あたかも沢口山の主のように根を張っています(2019年ナラ枯れに遭い、枝が落ちてしまいました)。沢口山山頂では朝日岳や南アルプス南部の大展望が待っています。 山頂からルートに注意し右折して富士見平に戻り、猿並平コースを下ると長島ダム方向の展望が、さらに下ると左に寸又川を囲む深南部の山々を望む素晴らしい展望箇所があります。以降尾根を忠実に下り、送電鉄塔の先標高700m付近で尾根を離れて折り返し水平道を行くと、寸又峡の温泉街の中程に出ます。