【静岡県】の登山コースガイド

静岡県

登山コース検索

絞り込み条件
エリア
コース難易度
山行日数
歩行時間
歩行距離
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
52件
リセット
検索結果52件中  1-20件
  • 公時神社から金時山・乙女峠へ

    公時神社から金時山・乙女峠へ

    仙石バス停で下車したら、信号を渡り国道138号を御殿場方面へ進みます。金時神社入口を過ぎてしばらく行くと、右にゴルフ練習場が見えてきます。そこの駐車場を横切るようにして歩けば公時神社の駐車場に出ます。その上が神社です。 公時神社には金太郎のモデルになった平安時代の武将、坂田公時が祀られています。境内には金太郎がクマと相撲を取った土俵が造られ、マサカリが祀られています。本殿に登山の無事をお願いして登山道に入りましょう。 樹林帯にのびる道は良く整備されています。坂田公時の碑や金時手毬石などを見ながら歩きます。林道を渡ったところで公時神社奥の院に着きます。このあたりから少し登り勾配が強くなります。正面に大きく割れた大岩が見えてきます。金太郎が夜露をしのいだという金時宿り石です。この大岩の左脇を急登して岩の上に出ます。ここから少し平坦な道を進みジグザグに急登します。わずかな時間で公時神社分岐です。明神ヶ岳からの道が右から合流してきます。この分岐を左へ進みましょう。左に大涌谷が見えてきます。簡単な岩場を登って、ブナ林に入るとすぐに正面が開けます。そこが金時山山頂です。 金時山山頂は広く、岩がゴロゴロと転がり、2軒の茶店とトイレが建っています。山頂標識の左に富士山が見えています。好天なら富士山の右後ろに南アルプスの山並みが俯瞰できるはずです。大涌谷から富士山までの眺めを楽しみながらランチタイムにしましょう。 下山は乙女峠方面へ、西にのびる稜線を下ります。粘土質の道が続き、土がえぐれた箇所もあるので滑らないように注意が必要です。段差の大きいところにはロープが張られたり手すりが設置されていますので、頼りましょう。鞍部からゆるやかに登り返せば長尾山山頂です。 長尾山の山頂は平坦な小さな広場といった風情ですが、展望はありません。ここから乙女峠までは下りが続きます。土で滑りやすいので足元に注意しながら歩きましょう。乙女峠の展望櫓で富士山を眺め、樹林帯を下って乙女峠バス停まで行きます。ここから御殿場駅、または高速バスで新宿駅に戻りましょう。
    仙石バス停で下車したら、信号を渡り国道138号を御殿場方面へ進みます。金時神社入口を過ぎてしばらく行くと、右にゴルフ練習場が見えてきます。そこの駐車場を横切るようにして歩けば公時神社の駐車場に出ます。その上が神社です。 公時神社には金太郎のモデルになった平安時代の武将、坂田公時が祀られています。境内には金太郎がクマと相撲を取った土俵が造られ、マサカリが祀られています。本殿に登山の無事をお願いして登山道に入りましょう。 樹林帯にのびる道は良く整備されています。坂田公時の碑や金時手毬石などを見ながら歩きます。林道を渡ったところで公時神社奥の院に着きます。このあたりから少し登り勾配が強くなります。正面に大きく割れた大岩が見えてきます。金太郎が夜露をしのいだという金時宿り石です。この大岩の左脇を急登して岩の上に出ます。ここから少し平坦な道を進みジグザグに急登します。わずかな時間で公時神社分岐です。明神ヶ岳からの道が右から合流してきます。この分岐を左へ進みましょう。左に大涌谷が見えてきます。簡単な岩場を登って、ブナ林に入るとすぐに正面が開けます。そこが金時山山頂です。 金時山山頂は広く、岩がゴロゴロと転がり、2軒の茶店とトイレが建っています。山頂標識の左に富士山が見えています。好天なら富士山の右後ろに南アルプスの山並みが俯瞰できるはずです。大涌谷から富士山までの眺めを楽しみながらランチタイムにしましょう。 下山は乙女峠方面へ、西にのびる稜線を下ります。粘土質の道が続き、土がえぐれた箇所もあるので滑らないように注意が必要です。段差の大きいところにはロープが張られたり手すりが設置されていますので、頼りましょう。鞍部からゆるやかに登り返せば長尾山山頂です。 長尾山の山頂は平坦な小さな広場といった風情ですが、展望はありません。ここから乙女峠までは下りが続きます。土で滑りやすいので足元に注意しながら歩きましょう。乙女峠の展望櫓で富士山を眺め、樹林帯を下って乙女峠バス停まで行きます。ここから御殿場駅、または高速バスで新宿駅に戻りましょう。
  • 足柄駅から金時山・地蔵堂へ

    足柄駅から金時山・地蔵堂へ

    JR御殿場線足柄駅を出たら踏切を渡ります。そのまま直進して、道路標識の足柄古道に従います。しばらく進むと住宅地を抜け未舗装の林道になります。振り返ると、大きく裾を広げた富士山が見えています。登り勾配になると右に銚子ヶ渕という小さな池が現れます。ちょっと早いですが、休憩に適した場所です。ここを過ぎると樹林帯を進むようになります。虎御前石の道標の立つ地点まで来たらすぐに県道78号の舗装道路に出ます。 県道は左へ、登り勾配が続きます。時折車も通るので注意して歩きましょう。15分ほど進むと、左に山道が分岐します。赤坂古道という名称で足柄古道の一部になります。この道を登って足柄峠まで行くこともできますが、コースは赤坂古道には入らず、県道をそのまま直進します。15分登ると、正面に足柄峠の近道が現れます。道標に従って、林の中を15分登ると足柄峠の駐車スペースの端に出ます。逆にここから下る場合は入口が分かりづらいですが、金時山に向かう林道と駐車スペースの境目あたりの踏み跡を見付けてください。足柄峠には足柄城址があり、広い草原が広がっています。トイレは足柄之関跡方面へ5分下った地点にあります。 金時山は道標に従い南へ向かいます。最初は舗装された道ですが、すぐに未舗装になります。この先の駐車スペースまで車に注意しましょう。正面にゲートが見えると、目前が駐車場になっています。 ゲートをくぐってわずかな登り勾配の登山道を歩きます。次第に勾配が強くなってくると左に看板が見えてきます。ここが猪鼻砦跡です。富士山の展望地として知られる場所でもあります。左の道は夕日の滝に向かう道。下山時にこの道を歩きます。 金時山は直進です。右から登山道が合流して鳥居をくぐると登り勾配が強くなり、すぐに鉄製のハシゴを連続して登るようになります。ハシゴとハシゴの間は岩場が多いので慎重に。上方の樹木がまばらになれば山頂です。 山頂では富士山を眺めながらランチを楽しみましょう。2軒ある茶店も利用できます。 下山は猪鼻砦跡まで戻って右に入り、夕日の滝を目指します。ササが茂る気持ちの良い道です。樹林帯に入ると大きく北に進路を変えていきます。そのまま道なりに進み舗装道路に出るとsotosotodays CAMPGROUNDSキャンプ場。ここに金太郎ゆかりの夕日の滝があります。舗装道路をさらに直進すれば地蔵堂バス停です。
    JR御殿場線足柄駅を出たら踏切を渡ります。そのまま直進して、道路標識の足柄古道に従います。しばらく進むと住宅地を抜け未舗装の林道になります。振り返ると、大きく裾を広げた富士山が見えています。登り勾配になると右に銚子ヶ渕という小さな池が現れます。ちょっと早いですが、休憩に適した場所です。ここを過ぎると樹林帯を進むようになります。虎御前石の道標の立つ地点まで来たらすぐに県道78号の舗装道路に出ます。 県道は左へ、登り勾配が続きます。時折車も通るので注意して歩きましょう。15分ほど進むと、左に山道が分岐します。赤坂古道という名称で足柄古道の一部になります。この道を登って足柄峠まで行くこともできますが、コースは赤坂古道には入らず、県道をそのまま直進します。15分登ると、正面に足柄峠の近道が現れます。道標に従って、林の中を15分登ると足柄峠の駐車スペースの端に出ます。逆にここから下る場合は入口が分かりづらいですが、金時山に向かう林道と駐車スペースの境目あたりの踏み跡を見付けてください。足柄峠には足柄城址があり、広い草原が広がっています。トイレは足柄之関跡方面へ5分下った地点にあります。 金時山は道標に従い南へ向かいます。最初は舗装された道ですが、すぐに未舗装になります。この先の駐車スペースまで車に注意しましょう。正面にゲートが見えると、目前が駐車場になっています。 ゲートをくぐってわずかな登り勾配の登山道を歩きます。次第に勾配が強くなってくると左に看板が見えてきます。ここが猪鼻砦跡です。富士山の展望地として知られる場所でもあります。左の道は夕日の滝に向かう道。下山時にこの道を歩きます。 金時山は直進です。右から登山道が合流して鳥居をくぐると登り勾配が強くなり、すぐに鉄製のハシゴを連続して登るようになります。ハシゴとハシゴの間は岩場が多いので慎重に。上方の樹木がまばらになれば山頂です。 山頂では富士山を眺めながらランチを楽しみましょう。2軒ある茶店も利用できます。 下山は猪鼻砦跡まで戻って右に入り、夕日の滝を目指します。ササが茂る気持ちの良い道です。樹林帯に入ると大きく北に進路を変えていきます。そのまま道なりに進み舗装道路に出るとsotosotodays CAMPGROUNDSキャンプ場。ここに金太郎ゆかりの夕日の滝があります。舗装道路をさらに直進すれば地蔵堂バス停です。
  • 宮城野橋から明神ヶ岳・金時山へ

    宮城野橋から明神ヶ岳・金時山へ

    7時間以上歩くため上級向けと設定していますが、危険箇所は少なく体力があれば歩くことのできるコースです。 宮城野橋から明星、明神ヶ岳の道標に従って車道を進みます。車道の分岐点には道標があるので見落とさないように注意しましょう。老人ホーム前の分岐で左に曲がり舗装道路を登ります。住宅が途切れてしばらく歩くと左に登山口が現れます。 展望のない退屈な道が続きます。基本的には送電線の鉄塔を縫うようにジグザグに進みます。展望のない登りから大涌谷方面の展望と日当たりに恵まれたところに出ます。毎年8月に箱根大文字焼きが行われる場所。開放的な休憩ポイントです。 さらに樹林帯を登ります。わずかな時間で明星ヶ岳と明神ヶ岳の分岐に出ます。右へ5分ほど歩けば明星ヶ岳です。展望のない山頂で小さな祠が建っています。山頂の確認をしたら分岐まで戻ります。 分岐から展望に恵まれない尾根道を明神ヶ岳に向けて進みます。和留沢から登ってくる道を右に分け、アップダウンを繰り返します。宮城野の別荘地帯から登ってくる道と合流すると正面に明神ヶ岳が見えてきます。少し急な道を登って明神ヶ岳山頂に立ちます。これから向かう金時山を眺めながら休憩しましょう。 明神ヶ岳山頂を過ぎると金時山への縦走路に入ります。左に大きなガレ場や右に無線中継所を見ながら軽く下ります。展望に恵まれた尾根道ですが、やせて細いため、すれ違いには注意が必要です。「矢倉沢峠へ70分」と書かれた道標の近くに宮城野方面へ下る分岐点がありますが、ここは作業用の道。立入禁止です。 火打石岳の説明看板のところで山頂を巻くようにして進みます。ハコネザサの茂る道を軽くアップダウンして行きます。展望はあまり良くありません。道が大きく左に曲がると、まもなく矢倉沢峠です。うぐいす茶屋が建ち休憩用のベンチが整備されています。 矢倉沢峠から30分ほど勾配の強い道を登ると、公時神社からの道と合流します。公時神社分岐からひと登りで金時山山頂です。 大きな山頂標識の後方に広がる富士山の眺めを堪能しましょう。山頂からは公時神社に下る設定をしましたが、乙女峠方面へ下るなら公時神社から金時山・乙女峠へ(コースガイド)、地蔵堂へ下るなら足柄駅から金時山・地蔵堂へ(コースガイド)を参照してください。 山頂から往路を公時神社分岐まで戻り、右へ下ります。大きな岩を下ったところが金時宿り石。その後はゆるい下り道です。公時神社を過ぎれば国道138号沿いの金時神社入口バス停です。左折して仙石バス停に行きます。
    7時間以上歩くため上級向けと設定していますが、危険箇所は少なく体力があれば歩くことのできるコースです。 宮城野橋から明星、明神ヶ岳の道標に従って車道を進みます。車道の分岐点には道標があるので見落とさないように注意しましょう。老人ホーム前の分岐で左に曲がり舗装道路を登ります。住宅が途切れてしばらく歩くと左に登山口が現れます。 展望のない退屈な道が続きます。基本的には送電線の鉄塔を縫うようにジグザグに進みます。展望のない登りから大涌谷方面の展望と日当たりに恵まれたところに出ます。毎年8月に箱根大文字焼きが行われる場所。開放的な休憩ポイントです。 さらに樹林帯を登ります。わずかな時間で明星ヶ岳と明神ヶ岳の分岐に出ます。右へ5分ほど歩けば明星ヶ岳です。展望のない山頂で小さな祠が建っています。山頂の確認をしたら分岐まで戻ります。 分岐から展望に恵まれない尾根道を明神ヶ岳に向けて進みます。和留沢から登ってくる道を右に分け、アップダウンを繰り返します。宮城野の別荘地帯から登ってくる道と合流すると正面に明神ヶ岳が見えてきます。少し急な道を登って明神ヶ岳山頂に立ちます。これから向かう金時山を眺めながら休憩しましょう。 明神ヶ岳山頂を過ぎると金時山への縦走路に入ります。左に大きなガレ場や右に無線中継所を見ながら軽く下ります。展望に恵まれた尾根道ですが、やせて細いため、すれ違いには注意が必要です。「矢倉沢峠へ70分」と書かれた道標の近くに宮城野方面へ下る分岐点がありますが、ここは作業用の道。立入禁止です。 火打石岳の説明看板のところで山頂を巻くようにして進みます。ハコネザサの茂る道を軽くアップダウンして行きます。展望はあまり良くありません。道が大きく左に曲がると、まもなく矢倉沢峠です。うぐいす茶屋が建ち休憩用のベンチが整備されています。 矢倉沢峠から30分ほど勾配の強い道を登ると、公時神社からの道と合流します。公時神社分岐からひと登りで金時山山頂です。 大きな山頂標識の後方に広がる富士山の眺めを堪能しましょう。山頂からは公時神社に下る設定をしましたが、乙女峠方面へ下るなら公時神社から金時山・乙女峠へ(コースガイド)、地蔵堂へ下るなら足柄駅から金時山・地蔵堂へ(コースガイド)を参照してください。 山頂から往路を公時神社分岐まで戻り、右へ下ります。大きな岩を下ったところが金時宿り石。その後はゆるい下り道です。公時神社を過ぎれば国道138号沿いの金時神社入口バス停です。左折して仙石バス停に行きます。
  • 乙女峠から丸岳・芦ノ湖展望公園へ

    乙女峠から丸岳・芦ノ湖展望公園へ

    乙女口バス停から道標に従って乙女峠に登ります。樹林帯にのびるジグザグの道を40分頑張れば乙女峠です。展望櫓があるので好天なら富士山の眺めを堪能しましょう。峠を右に登る道は金時山への尾根道。丸岳は尾根を左へ向かいます。 ハコネザサが茂る道を進みます。20分ほどで小さなピークを越え、ツクバネウツギやアブラチャン、マメザクラなどの低木の間を軽くアップダウンして進みます。 正面にパラボラアンテナが見えたら、そこが丸岳山頂エリア。大きく下って丸太の階段を登れば山頂です。富士山が見えるのはこのパラボラアンテナ付近。山頂からは芦ノ湖や大涌谷が見えています。ベンチが設置された山頂は明るく開放的。乙女峠方面の稜線を眺めてみましょう。最も高く見えるのが金時山です。 丸岳からは左下に芦ノ湖を眺めながら進むようになります。左下に見えるゴルフ場がまるで箱庭のように見えています。登山道の両側にはササが茂り時折視界が遮られますが、上空は大きく広がっています。いったん下って、水平に歩くようになると右に富士見台という展望櫓があります。名前の通り、富士山の好展望が得られるところです。 富士山の展望を満喫して先に進みましょう。樹林帯からシノダケに覆われた中を歩くようになると、すぐに長尾峠に到着します。シノダケに囲まれ、狭く展望はありません。ここから仙石原方面に下る道がありますが直進します。 道は次第に下るようになり、箱根スカイラインの駐車場脇に出ます。このあたりから箱根スカイラインに沿ってアップダウンするようになります。丸太の階段を登ると富士山の展望が素晴らしい富士見公園に出ます。草原状のところなので気に入った場所に座って眺めを楽しみましょう。富士見公園から小さくアップダウンして湖尻水門の道標が立つ分岐へ行きます。ここを右へ行けば芦ノ湖展望公園です。東に芦ノ湖、北西に富士山が見えています。 下山は湖尻水門の道標が立つ分岐から芦ノ湖に下ります。展望のない樹林帯を抜ければ湖尻水門。箱根湯本、小田原、御殿場方面のバスが発着する桃源台バス停までは15分です。
    乙女口バス停から道標に従って乙女峠に登ります。樹林帯にのびるジグザグの道を40分頑張れば乙女峠です。展望櫓があるので好天なら富士山の眺めを堪能しましょう。峠を右に登る道は金時山への尾根道。丸岳は尾根を左へ向かいます。 ハコネザサが茂る道を進みます。20分ほどで小さなピークを越え、ツクバネウツギやアブラチャン、マメザクラなどの低木の間を軽くアップダウンして進みます。 正面にパラボラアンテナが見えたら、そこが丸岳山頂エリア。大きく下って丸太の階段を登れば山頂です。富士山が見えるのはこのパラボラアンテナ付近。山頂からは芦ノ湖や大涌谷が見えています。ベンチが設置された山頂は明るく開放的。乙女峠方面の稜線を眺めてみましょう。最も高く見えるのが金時山です。 丸岳からは左下に芦ノ湖を眺めながら進むようになります。左下に見えるゴルフ場がまるで箱庭のように見えています。登山道の両側にはササが茂り時折視界が遮られますが、上空は大きく広がっています。いったん下って、水平に歩くようになると右に富士見台という展望櫓があります。名前の通り、富士山の好展望が得られるところです。 富士山の展望を満喫して先に進みましょう。樹林帯からシノダケに覆われた中を歩くようになると、すぐに長尾峠に到着します。シノダケに囲まれ、狭く展望はありません。ここから仙石原方面に下る道がありますが直進します。 道は次第に下るようになり、箱根スカイラインの駐車場脇に出ます。このあたりから箱根スカイラインに沿ってアップダウンするようになります。丸太の階段を登ると富士山の展望が素晴らしい富士見公園に出ます。草原状のところなので気に入った場所に座って眺めを楽しみましょう。富士見公園から小さくアップダウンして湖尻水門の道標が立つ分岐へ行きます。ここを右へ行けば芦ノ湖展望公園です。東に芦ノ湖、北西に富士山が見えています。 下山は湖尻水門の道標が立つ分岐から芦ノ湖に下ります。展望のない樹林帯を抜ければ湖尻水門。箱根湯本、小田原、御殿場方面のバスが発着する桃源台バス停までは15分です。
  • 箱根町から山伏峠・三国山へ

    箱根町から山伏峠・三国山へ

    箱根町バス停から箱根峠方面へ歩き始めます。駅伝ミュージアムを過ぎたところに芦川入口というバス停があります。ここを右へ。その後は山伏峠の道標に従います。石畳に入り、短いながら向坂、赤石坂、釜石坂、風越坂、挟石坂と歩きます。 10分ほどで石畳を抜け国道1号に出ます。右に行き、道の駅箱根峠の前で横断歩道を渡り樹林帯に入りましょう。石段から樹林帯に入ると芝生広場の展望所に出ます。視界が開けて芦ノ湖の眺めが良いところです。 ここから展望に恵まれない樹林帯を登るようになります。クマザサやアセビの多い道です。ハコネダケが多くなると前方が開け、外輪山の尾根に乗ります。 尾根道は展望と日当たりに恵まれた、道幅も広く気持ちの良い道です。ひと登りすると海ノ平といわれる草原に出ます。富士山が眺められるところです。ここから広い道を下り、少しずつ登り返して行きます。前方に見えている小高いところが三国山の山頂です。 三国山に向け歩を進めます。樹林帯を抜けると山伏茶屋前で、ベンチが置かれています。その先が山伏茶屋と芦ノ湖スカイラインレストハウスですが、このベンチが絶好の休憩ポイント。ザックを降ろし、芦ノ湖越しに見える駒ヶ岳の眺めを楽しみましょう。 レストハウスの裏手から登山道に入ります。登山道に入ってすぐのところに山伏峠の看板が立っています。明るい樹林帯を登るようになると、木々の間から芦ノ湖が見えます。登りがひと段落すると標高1102mの三国山山頂に到着します。 三国山山頂はブナに囲まれ展望はありません。しかし、緑が濃く深山の雰囲気が味わえます。さほど広くはありませんが、のんびり休憩していきましょう。 三国山からはほとんど下りになります。展望の良い草地に出ると左側に富士山が展望できます。このあたりから比較的広い道になります。下りきったところが湖尻峠です。 湖尻峠から深良水門に下り、芦ノ湖の湖畔を歩いて湖尻水門を経由して桃源台バス停まで行きます。車道を進んでも芦ノ湖キャンプ村の南を歩いても時間は同じです。桃源台からは小田原、箱根湯本、御殿場に向かうバスや新宿までの高速バスが発着しています。
    箱根町バス停から箱根峠方面へ歩き始めます。駅伝ミュージアムを過ぎたところに芦川入口というバス停があります。ここを右へ。その後は山伏峠の道標に従います。石畳に入り、短いながら向坂、赤石坂、釜石坂、風越坂、挟石坂と歩きます。 10分ほどで石畳を抜け国道1号に出ます。右に行き、道の駅箱根峠の前で横断歩道を渡り樹林帯に入りましょう。石段から樹林帯に入ると芝生広場の展望所に出ます。視界が開けて芦ノ湖の眺めが良いところです。 ここから展望に恵まれない樹林帯を登るようになります。クマザサやアセビの多い道です。ハコネダケが多くなると前方が開け、外輪山の尾根に乗ります。 尾根道は展望と日当たりに恵まれた、道幅も広く気持ちの良い道です。ひと登りすると海ノ平といわれる草原に出ます。富士山が眺められるところです。ここから広い道を下り、少しずつ登り返して行きます。前方に見えている小高いところが三国山の山頂です。 三国山に向け歩を進めます。樹林帯を抜けると山伏茶屋前で、ベンチが置かれています。その先が山伏茶屋と芦ノ湖スカイラインレストハウスですが、このベンチが絶好の休憩ポイント。ザックを降ろし、芦ノ湖越しに見える駒ヶ岳の眺めを楽しみましょう。 レストハウスの裏手から登山道に入ります。登山道に入ってすぐのところに山伏峠の看板が立っています。明るい樹林帯を登るようになると、木々の間から芦ノ湖が見えます。登りがひと段落すると標高1102mの三国山山頂に到着します。 三国山山頂はブナに囲まれ展望はありません。しかし、緑が濃く深山の雰囲気が味わえます。さほど広くはありませんが、のんびり休憩していきましょう。 三国山からはほとんど下りになります。展望の良い草地に出ると左側に富士山が展望できます。このあたりから比較的広い道になります。下りきったところが湖尻峠です。 湖尻峠から深良水門に下り、芦ノ湖の湖畔を歩いて湖尻水門を経由して桃源台バス停まで行きます。車道を進んでも芦ノ湖キャンプ村の南を歩いても時間は同じです。桃源台からは小田原、箱根湯本、御殿場に向かうバスや新宿までの高速バスが発着しています。
  • 明神峠から不老山へ

    明神峠から不老山へ

    不老山は、丹沢の南西部、神奈川県と静岡県の境に位置します。ここでは、神奈川と静岡の県境の峠、明神峠から入山し、東に不老山まで縦走、南の生土集落まで降りるルートを紹介します。明神峠までは、JR御殿場線駿河小山駅からのバスがありますが、4月下旬〜12月上旬土日祝日運行の1本のみです。駿河小山駅ないし御殿場駅からのタクシー利用も考えたほうが良いでしょう。 明神峠でバスを降りたら、車道北側の登山道に入ります。このあたりは小山町が富士箱根トレイルと銘打って、富士山の須走口五合目から箱根の金時山までを指定し、整備しています。道標の上に金太郎の人形が乗っているのが可愛らしいです。少し行くと送電鉄塔がありこの下を通ります。まもなく明神山です。明神山から1時間弱で湯船山。この付近にはブナの大木が残っておりしっとりとした森の中を歩けるのが嬉しいです。次のピーク白クラノ頭を過ぎると植林の中の下り道となります。植林帯を抜けると南側が開けた尾根の縁を歩く様になり、箱根方面の展望も開けてきます。行く手遥かに不老山が見え、峰坂峠、悪沢峠と越えてサンショウバラの丘に到着です。ここまで来ると不老山も大きく見え、北側の甲相国境尾根や南側の伊豆箱根あたりも良く見えます。休憩におすすめです。 丘から緩やかに下ると林道が通っている世附峠に出ます。十字路になっていて、かつては北に丹沢湖の浅瀬方面、南は柳島方面に歩く事ができましたが、水害のために通行止めになっています。ここはまっすぐ不老山を目指します。不老山までは登り坂が続きます。登り切った西側のピークからは駿河小山駅方面の登山道が分岐しています。ここから標高928mの不老山山頂である東側のピークまではわずかな距離です。山頂にもサンショウバラがあり6月の花の開花期には大輪の花をつけます。 下山はまず、西側のピークまで戻ります。富士山が望めます。神奈川と静岡の県境尾根を南に下り、生土集落を通って駅を目指します。下り始めてすぐに分岐があるので左へ入り、50分程歩けば生土山分岐に到着。 ルートを左に取りJR御殿場線駿河小山駅方面に向かいます。尾根の末端で右に曲がり、長い階段を下り生土集落に入ります。不老山の大きな看板の所で車道を右折すれば駅はすぐ近くです。
    不老山は、丹沢の南西部、神奈川県と静岡県の境に位置します。ここでは、神奈川と静岡の県境の峠、明神峠から入山し、東に不老山まで縦走、南の生土集落まで降りるルートを紹介します。明神峠までは、JR御殿場線駿河小山駅からのバスがありますが、4月下旬〜12月上旬土日祝日運行の1本のみです。駿河小山駅ないし御殿場駅からのタクシー利用も考えたほうが良いでしょう。 明神峠でバスを降りたら、車道北側の登山道に入ります。このあたりは小山町が富士箱根トレイルと銘打って、富士山の須走口五合目から箱根の金時山までを指定し、整備しています。道標の上に金太郎の人形が乗っているのが可愛らしいです。少し行くと送電鉄塔がありこの下を通ります。まもなく明神山です。明神山から1時間弱で湯船山。この付近にはブナの大木が残っておりしっとりとした森の中を歩けるのが嬉しいです。次のピーク白クラノ頭を過ぎると植林の中の下り道となります。植林帯を抜けると南側が開けた尾根の縁を歩く様になり、箱根方面の展望も開けてきます。行く手遥かに不老山が見え、峰坂峠、悪沢峠と越えてサンショウバラの丘に到着です。ここまで来ると不老山も大きく見え、北側の甲相国境尾根や南側の伊豆箱根あたりも良く見えます。休憩におすすめです。 丘から緩やかに下ると林道が通っている世附峠に出ます。十字路になっていて、かつては北に丹沢湖の浅瀬方面、南は柳島方面に歩く事ができましたが、水害のために通行止めになっています。ここはまっすぐ不老山を目指します。不老山までは登り坂が続きます。登り切った西側のピークからは駿河小山駅方面の登山道が分岐しています。ここから標高928mの不老山山頂である東側のピークまではわずかな距離です。山頂にもサンショウバラがあり6月の花の開花期には大輪の花をつけます。 下山はまず、西側のピークまで戻ります。富士山が望めます。神奈川と静岡の県境尾根を南に下り、生土集落を通って駅を目指します。下り始めてすぐに分岐があるので左へ入り、50分程歩けば生土山分岐に到着。 ルートを左に取りJR御殿場線駿河小山駅方面に向かいます。尾根の末端で右に曲がり、長い階段を下り生土集落に入ります。不老山の大きな看板の所で車道を右折すれば駅はすぐ近くです。
  • 広河原から北岳、間ノ岳、農鳥岳を経て大門沢へ

    広河原から北岳、間ノ岳、農鳥岳を経て大門沢へ

    広河原から北岳については大樺沢から北岳へ(コースガイド)または広河原から白根御池を経て北岳へ(コースガイド)を参照してください。 北岳山頂から南へ痩せた岩稜を下っていきます。吊尾根分岐から北岳山荘までの間には高山植物が多く繁っているので楽しみながら進みましょう。ハイマツ帯に入り平坦になると北岳山荘に着きます。なお、少し遠回りとなりますが、吊尾根分岐から一度八本歯のコル分岐まで東に降りた後、北岳山荘へトラバースルートを進むと高山植物(シーズンには固有種であるキタダケソウも)をよりしっかり観察できます。 北岳山荘から南西に緩やかに登ると中白根山に着きます。標高は3055mとここも3000m峰です。振り返れば北岳が凛とした姿を見せてくれます。さらに広い尾根をたどっていくと間ノ岳です。 間ノ岳山頂は広く荒天時には迷いやすいので注意しましょう。南東へ主稜線の岩道をペンキ印に導かれながら下り、三国平からの巻道を合わせて小ピークを巻けば農鳥小屋に着きます。 農鳥小屋から西農鳥岳へ、次第に急坂になっていく登山道をジグザグに登ります。大きな岩稜を右から巻いて急登すると、西農鳥岳の山頂に出ます。標高は200名山の農鳥岳より高い3051mです。ここからいくつかの岩頭の右側を巻いていくと平坦な農鳥岳山頂に着きます。 農鳥岳から広い尾根道を辿って下ります。やがて稜線の東側を巻くように進んでいくと大門沢下降点です。ここには鐘を吊した鉄製の遭難碑があります。広く平らになっているので、ガスの時には注意しましょう。大門沢には、はじめハイマツ帯を大きく蛇行しながら下っていきます。やがてお花畑を過ぎ針葉樹林の中に入ります。右手にガレ沢が近づき、左手に沢の音を聞きながら進めば大門沢小屋に着きます。ここのキャンプ指定地からは、富士山を望むことができます。 大門沢小屋を出てすぐに丸木橋で左岸に渡りますが、間もなく右岸に戻り樹林の中に入っていきます。小尾根を巻き八丁坂と呼ばれる道をジグザグに下りきって大古森沢を渡ります。さらに小古森沢を通過すると、最初の吊橋となります。これを渡ると発電所の取水口があります。沢沿いの登山道を下り、吊橋を2度渡ると間もなく大門沢登山道入口となります。 ここから車道歩きとなり30分ほどで広河内橋となります。さらに早川沿いの県道を30分ほど進めば奈良田バス停に到着します。
    広河原から北岳については大樺沢から北岳へ(コースガイド)または広河原から白根御池を経て北岳へ(コースガイド)を参照してください。 北岳山頂から南へ痩せた岩稜を下っていきます。吊尾根分岐から北岳山荘までの間には高山植物が多く繁っているので楽しみながら進みましょう。ハイマツ帯に入り平坦になると北岳山荘に着きます。なお、少し遠回りとなりますが、吊尾根分岐から一度八本歯のコル分岐まで東に降りた後、北岳山荘へトラバースルートを進むと高山植物(シーズンには固有種であるキタダケソウも)をよりしっかり観察できます。 北岳山荘から南西に緩やかに登ると中白根山に着きます。標高は3055mとここも3000m峰です。振り返れば北岳が凛とした姿を見せてくれます。さらに広い尾根をたどっていくと間ノ岳です。 間ノ岳山頂は広く荒天時には迷いやすいので注意しましょう。南東へ主稜線の岩道をペンキ印に導かれながら下り、三国平からの巻道を合わせて小ピークを巻けば農鳥小屋に着きます。 農鳥小屋から西農鳥岳へ、次第に急坂になっていく登山道をジグザグに登ります。大きな岩稜を右から巻いて急登すると、西農鳥岳の山頂に出ます。標高は200名山の農鳥岳より高い3051mです。ここからいくつかの岩頭の右側を巻いていくと平坦な農鳥岳山頂に着きます。 農鳥岳から広い尾根道を辿って下ります。やがて稜線の東側を巻くように進んでいくと大門沢下降点です。ここには鐘を吊した鉄製の遭難碑があります。広く平らになっているので、ガスの時には注意しましょう。大門沢には、はじめハイマツ帯を大きく蛇行しながら下っていきます。やがてお花畑を過ぎ針葉樹林の中に入ります。右手にガレ沢が近づき、左手に沢の音を聞きながら進めば大門沢小屋に着きます。ここのキャンプ指定地からは、富士山を望むことができます。 大門沢小屋を出てすぐに丸木橋で左岸に渡りますが、間もなく右岸に戻り樹林の中に入っていきます。小尾根を巻き八丁坂と呼ばれる道をジグザグに下りきって大古森沢を渡ります。さらに小古森沢を通過すると、最初の吊橋となります。これを渡ると発電所の取水口があります。沢沿いの登山道を下り、吊橋を2度渡ると間もなく大門沢登山道入口となります。 ここから車道歩きとなり30分ほどで広河内橋となります。さらに早川沿いの県道を30分ほど進めば奈良田バス停に到着します。
  • 北岳、間ノ岳から塩見岳へ

    北岳、間ノ岳から塩見岳へ

    広河原から北岳を経て間ノ岳までは、広河原から北岳、間ノ岳、農鳥岳を経て大門沢へ(コースガイド)を参照してください。 間ノ岳から西へ、岩礫の登山道を下っていきます。最低鞍部で仙丈ヶ岳からの道を合わせ、左に少し登ると三峰岳山頂です。目前の北岳から間ノ岳と長大な仙塩尾根を望むことができます。頂上は太い標柱やケルンもありますが、広くはありません。三峰岳の岩稜を下り、ハイマツが広がる三国平では農鳥小屋方面へ間ノ岳山腹をトラバースするコースを分けます。さらに下り、井川越を経てお花畑のなかにある熊の平小屋に着きます。 熊の平から樹林帯を進んで一度稜線上に出ますが、すぐに稜線直下東側の樹林帯を南下します。安倍荒倉岳も山頂直下東側を巻いており、山頂方面を示す指導標でそれとわかる程度です。緩やかに登降を繰り返し、展望の利く小岩峰の竜尾見晴を経由して、小さな草原からハイマツ帯を上り詰めると北荒川岳山頂です。 山頂は広く平坦ですが、西側は南荒川の源頭が断崖となっていて稜線が侵食されつつありあります。稜線の東側につけられた登山道周辺にはマルバダケブキが群生しています。点在するダケカンバの斜面から再び稜線に出て、ハイマツ帯の雪投沢源頭部から岩道をひと登りすると北俣岳分岐です。さらに高山植物を楽しみながら南西に登っていくと塩見岳東峰に着きます。三角点は西峰に在りますが、いずれからも眺望は抜群です。北岳、間ノ岳、荒川三山をはじめ南アルプスの主な山々を楽しむことができます。 塩見岳西峰山頂から岩場をジグザグに下ったり、ザレた場所を注意深く進んでいきます。さらに天狗岩からの急坂を下りハイマツ帯までいけば塩見小屋はもうすぐです。 塩見小屋を出て間もなく塩見新道の分岐を右に送り、権右衛門沢の源頭部の針葉樹の中を進んでいきます。さらに明るい立ち枯れの林を抜けると、ハイマツに囲まれた小さな本谷山山頂に着きます。ここから南へ稜線上を下った鞍部からは、三伏小屋跡に向かうルートがありましたが、通行止めとなっています。灌木帯を登り、三伏山までくれば三伏峠小屋はすぐです。 三伏峠小屋は日本一高い峠と言われる三伏峠の上に建っています。ここから鳥倉登山口までは1/10毎に標識があるので目安となるでしょう。木製の桟道も多くあるので滑らないように注意して進みましょう。豊口山とのコルで南斜面に乗り越し、整備された樹林帯を下っていくと鳥倉(豊口)登山口となります。
    広河原から北岳を経て間ノ岳までは、広河原から北岳、間ノ岳、農鳥岳を経て大門沢へ(コースガイド)を参照してください。 間ノ岳から西へ、岩礫の登山道を下っていきます。最低鞍部で仙丈ヶ岳からの道を合わせ、左に少し登ると三峰岳山頂です。目前の北岳から間ノ岳と長大な仙塩尾根を望むことができます。頂上は太い標柱やケルンもありますが、広くはありません。三峰岳の岩稜を下り、ハイマツが広がる三国平では農鳥小屋方面へ間ノ岳山腹をトラバースするコースを分けます。さらに下り、井川越を経てお花畑のなかにある熊の平小屋に着きます。 熊の平から樹林帯を進んで一度稜線上に出ますが、すぐに稜線直下東側の樹林帯を南下します。安倍荒倉岳も山頂直下東側を巻いており、山頂方面を示す指導標でそれとわかる程度です。緩やかに登降を繰り返し、展望の利く小岩峰の竜尾見晴を経由して、小さな草原からハイマツ帯を上り詰めると北荒川岳山頂です。 山頂は広く平坦ですが、西側は南荒川の源頭が断崖となっていて稜線が侵食されつつありあります。稜線の東側につけられた登山道周辺にはマルバダケブキが群生しています。点在するダケカンバの斜面から再び稜線に出て、ハイマツ帯の雪投沢源頭部から岩道をひと登りすると北俣岳分岐です。さらに高山植物を楽しみながら南西に登っていくと塩見岳東峰に着きます。三角点は西峰に在りますが、いずれからも眺望は抜群です。北岳、間ノ岳、荒川三山をはじめ南アルプスの主な山々を楽しむことができます。 塩見岳西峰山頂から岩場をジグザグに下ったり、ザレた場所を注意深く進んでいきます。さらに天狗岩からの急坂を下りハイマツ帯までいけば塩見小屋はもうすぐです。 塩見小屋を出て間もなく塩見新道の分岐を右に送り、権右衛門沢の源頭部の針葉樹の中を進んでいきます。さらに明るい立ち枯れの林を抜けると、ハイマツに囲まれた小さな本谷山山頂に着きます。ここから南へ稜線上を下った鞍部からは、三伏小屋跡に向かうルートがありましたが、通行止めとなっています。灌木帯を登り、三伏山までくれば三伏峠小屋はすぐです。 三伏峠小屋は日本一高い峠と言われる三伏峠の上に建っています。ここから鳥倉登山口までは1/10毎に標識があるので目安となるでしょう。木製の桟道も多くあるので滑らないように注意して進みましょう。豊口山とのコルで南斜面に乗り越し、整備された樹林帯を下っていくと鳥倉(豊口)登山口となります。
  • 仙丈ヶ岳から間ノ岳を経て北岳へ

    仙丈ヶ岳から間ノ岳を経て北岳へ

    北沢峠から仙丈ヶ岳までは北沢峠から藪沢を経て仙丈ヶ岳へ(コースガイド)を参照して下さい。 仙丈ヶ岳から南へ仙塩尾根に入っていくと、歩く人の数は格段に少なくなります。大仙丈沢カールを左に見下ろしながら下り、尾根の西側の道を登り返すと大仙丈ヶ岳です。 さらに南へ進むと二重山稜となります。ハイマツ帯の尾根道を下っていきますが、ところどころ窪地がみられます。2676m峰を過ぎたあたりから樹林帯に入ります。マルバダケブキやバイケイソウの群落は地図上のフキノ平より北側にあります。次第に高度を下げると伊那荒倉岳に着きます。展望のきかない樹林の中の小さなピークです。ここを越えるとすぐに高望池です。池は干上がっており、長野側の往復5分ほどの所にある水場は夏を中心に枯れることがあるので注意しましょう。ここから2499m峰までの間は倒木が多くなっています。樹林帯の中の小ピークをいくつか乗り越し、小さく開けた露岩の独標2499mで展望が開けます。再び樹林帯に入りアップダウンを繰り返すと、横川岳に着きます。ここから登山道は南東方向に直角に曲がっており、これを下りきると仙塩尾根の最低鞍部である野呂川越です。 両俣小屋へは一度稜線から離れ、北東へ急坂を下って、野呂川右俣沢を下流に進むと着きます。 両俣小屋から野呂川越に戻り、南東に三峰岳を目指します。樹間に北岳などが見えてきます。独標2699mを超えると灌木帯となり、やがて尾根はやせてきて、途中5mほどの鎖場を超えていくと、砂礫地の急坂となります。 三峰岳直下で間ノ岳からの縦走路を合わせます。三峰岳山頂はすぐ上なので行っておきましょう。分岐に戻り、ガレているやせた岩稜を右手に農鳥岳を見ながら間ノ岳に向かって登っていきます。やがて着いた広い間ノ岳山頂からは南に赤石岳、聖岳、光岳、西に中央アルプス、さらに乗鞍岳、北アルプスの山々、北から東へは八ヶ岳、奥秩父山系と360°の展望が得られます。ここから北へ小さなアップダウンを繰り返して、中白根山を越えてさらに北上すれば北岳山荘に着きます。 北岳山荘から北岳への道は稜線上と稜線南東側のトラバース道の二つがあります。二つの道は吊り尾根分岐との中間地点で合流します。(トラバース道はここから稜線を通らず、再び山腹を巻いて八本歯のコル方面へ向かっていきます。シーズンにはこの道沿いにキタダケソウを見ることができます。)岩稜帯の尾根上を登り、八本歯のコルへと続く吊り尾根分岐を東へ分けてさらに北上すると標高3193mの北岳山頂です。ここからは広河原から白根御池を経て北岳へ(コースガイド)を参照してください。
    北沢峠から仙丈ヶ岳までは北沢峠から藪沢を経て仙丈ヶ岳へ(コースガイド)を参照して下さい。 仙丈ヶ岳から南へ仙塩尾根に入っていくと、歩く人の数は格段に少なくなります。大仙丈沢カールを左に見下ろしながら下り、尾根の西側の道を登り返すと大仙丈ヶ岳です。 さらに南へ進むと二重山稜となります。ハイマツ帯の尾根道を下っていきますが、ところどころ窪地がみられます。2676m峰を過ぎたあたりから樹林帯に入ります。マルバダケブキやバイケイソウの群落は地図上のフキノ平より北側にあります。次第に高度を下げると伊那荒倉岳に着きます。展望のきかない樹林の中の小さなピークです。ここを越えるとすぐに高望池です。池は干上がっており、長野側の往復5分ほどの所にある水場は夏を中心に枯れることがあるので注意しましょう。ここから2499m峰までの間は倒木が多くなっています。樹林帯の中の小ピークをいくつか乗り越し、小さく開けた露岩の独標2499mで展望が開けます。再び樹林帯に入りアップダウンを繰り返すと、横川岳に着きます。ここから登山道は南東方向に直角に曲がっており、これを下りきると仙塩尾根の最低鞍部である野呂川越です。 両俣小屋へは一度稜線から離れ、北東へ急坂を下って、野呂川右俣沢を下流に進むと着きます。 両俣小屋から野呂川越に戻り、南東に三峰岳を目指します。樹間に北岳などが見えてきます。独標2699mを超えると灌木帯となり、やがて尾根はやせてきて、途中5mほどの鎖場を超えていくと、砂礫地の急坂となります。 三峰岳直下で間ノ岳からの縦走路を合わせます。三峰岳山頂はすぐ上なので行っておきましょう。分岐に戻り、ガレているやせた岩稜を右手に農鳥岳を見ながら間ノ岳に向かって登っていきます。やがて着いた広い間ノ岳山頂からは南に赤石岳、聖岳、光岳、西に中央アルプス、さらに乗鞍岳、北アルプスの山々、北から東へは八ヶ岳、奥秩父山系と360°の展望が得られます。ここから北へ小さなアップダウンを繰り返して、中白根山を越えてさらに北上すれば北岳山荘に着きます。 北岳山荘から北岳への道は稜線上と稜線南東側のトラバース道の二つがあります。二つの道は吊り尾根分岐との中間地点で合流します。(トラバース道はここから稜線を通らず、再び山腹を巻いて八本歯のコル方面へ向かっていきます。シーズンにはこの道沿いにキタダケソウを見ることができます。)岩稜帯の尾根上を登り、八本歯のコルへと続く吊り尾根分岐を東へ分けてさらに北上すると標高3193mの北岳山頂です。ここからは広河原から白根御池を経て北岳へ(コースガイド)を参照してください。
  • 香貫山から徳倉山へ

    香貫山から徳倉山へ

    沼津駅から大平行、沼商(沼津商業高校の略)行のバスに乗り黒瀬バス停で下車。甲羅本店の先に香貫山への登山口があり、桜や松の茂る道を登ると車道に出ます。左へ上がれば五重の塔がある香陵台で眼下に狩野川と沼津の街が広がり、春は桜の名所です。香貫山は公園として整備されています。山頂へは登山道がふたつありますが、どちらを行っても合流し山頂へと導いてくれます。西側にある展望台は富士山を始め箱根の山々、沼津港や千本松原が望めます。 山頂を巻くように車道を進み、桜台を抜けると長い丸太の階段を下り再び車道に出ます。ゴルフ練習場を過ぎ、その先で近道を下って舗装道路に出ます。左に少し行き、切通しの八重坂峠を抜けたところから急坂をロープを頼りに登りきると横山山頂に着きます。松や女竹の道を下り、左から沼津商業高校からの登山道と合わさると横山峠です。 反対側に取り付き、もう一つの道を横断すると灌木の急登が始まり徳倉山の登りです。その形から象山と呼ばれ徳倉山山頂は象の頭にあたります。北に沼津市街と富士山、南にこれから向かう鷲頭山、大平山、さらに奥沼津アルプスが望めます。 手すりのついた急な階段を下ります。その後は象の背中の緩やかな道になります。樹林が開けると“千金岩”と書かれた大岩があり正面に鷲頭山が立ちはだかって見えます。右手には大瀬崎へと続く海岸線、その上には伊豆の山々も望めます。 ロープのある急坂を下ると志下坂峠に到着。登り返すとカヤの草原に出て、しばらくは緩やかな登り下りが続きます。好天に恵まれれば駿河湾越しに静岡市の三保半島、安倍奥の山々、さらに雪をいただいた荒川三山、赤石岳など南アルプス南部の山々も望むこともできます。途中、ピークらしからぬ志下山を過ぎると志下峠に着きます。かつての海底火山のなごりと思われる“ぼたもち岩”があり、ぼたもち峠の別名もあります。左は御前帰への下山路ですが、今回は、右へ下ります。足元が悪いので注意しながら下り、市街地に出れば角に銀行のある県道に出ます。右手の志下公会堂前バス停で沼津駅行のバスを待ちます。
    沼津駅から大平行、沼商(沼津商業高校の略)行のバスに乗り黒瀬バス停で下車。甲羅本店の先に香貫山への登山口があり、桜や松の茂る道を登ると車道に出ます。左へ上がれば五重の塔がある香陵台で眼下に狩野川と沼津の街が広がり、春は桜の名所です。香貫山は公園として整備されています。山頂へは登山道がふたつありますが、どちらを行っても合流し山頂へと導いてくれます。西側にある展望台は富士山を始め箱根の山々、沼津港や千本松原が望めます。 山頂を巻くように車道を進み、桜台を抜けると長い丸太の階段を下り再び車道に出ます。ゴルフ練習場を過ぎ、その先で近道を下って舗装道路に出ます。左に少し行き、切通しの八重坂峠を抜けたところから急坂をロープを頼りに登りきると横山山頂に着きます。松や女竹の道を下り、左から沼津商業高校からの登山道と合わさると横山峠です。 反対側に取り付き、もう一つの道を横断すると灌木の急登が始まり徳倉山の登りです。その形から象山と呼ばれ徳倉山山頂は象の頭にあたります。北に沼津市街と富士山、南にこれから向かう鷲頭山、大平山、さらに奥沼津アルプスが望めます。 手すりのついた急な階段を下ります。その後は象の背中の緩やかな道になります。樹林が開けると“千金岩”と書かれた大岩があり正面に鷲頭山が立ちはだかって見えます。右手には大瀬崎へと続く海岸線、その上には伊豆の山々も望めます。 ロープのある急坂を下ると志下坂峠に到着。登り返すとカヤの草原に出て、しばらくは緩やかな登り下りが続きます。好天に恵まれれば駿河湾越しに静岡市の三保半島、安倍奥の山々、さらに雪をいただいた荒川三山、赤石岳など南アルプス南部の山々も望むこともできます。途中、ピークらしからぬ志下山を過ぎると志下峠に着きます。かつての海底火山のなごりと思われる“ぼたもち岩”があり、ぼたもち峠の別名もあります。左は御前帰への下山路ですが、今回は、右へ下ります。足元が悪いので注意しながら下り、市街地に出れば角に銀行のある県道に出ます。右手の志下公会堂前バス停で沼津駅行のバスを待ちます。
  • 鷲頭山から大平山へ

    鷲頭山から大平山へ

    志下公会堂前バス停を出発し、志下峠を目指します。志下峠からは、以前は直登していましたが植生保護と土壌流失防止のため左へ巻きながら登ります。中将石と言われる大岩の下に一体の石仏が祀られています。中将とは源平の戦いで敗れた三位中将重衡(平清盛の五男)のことで、捕らえられ伊豆のこの地に流されたといわれています。山麓には、重衡ゆかりの地名も残されています。歴史のロマンに触れられるのも里山の楽しみの一つです。 鷲頭山の登りは沼津アルプス最大の難所。ロープをたどり慎重に登ります。急登が緩やかになると小鷲頭山です。富士山と眼下の沼津の街と駿河湾の眺めは格別です。もうひと登りで沼津アルプスの最高峰鷲頭山山頂です。鷲頭神社の奥宮と桜の木が迎えてくれます。 展望を楽しんだら石灯篭の間を通ってアオキの茂る道を下ります。これから登る大平山のピラミダルな姿が望めます。滑りやすいので注意して下ると多比峠に到着。変則な峠を右上に登ります。この付近からウバメガシの林を行きます。途中の岩場から振り返ると鷲頭山が高くそびえて見えます。 多比口峠は十字路で、ここから右へ下山すると沼津駅行のバス停に出ることができます。さらに登ると大平山山頂です。ここから奥沼津アルプスに入ります。大平山までは要所に道標が整備されていますが、ここからはほぼ稜線づたいにテープなどの目印に注意しながら進みましょう。 かつての海底火山が隆起し侵食されたやせた岩稜が続きます。途中稜線コースと巻道コースに分かれますが先で合流します。はしごやロープがあるので慎重に行動しましょう。所々で左右の展望が開けます。左は田方平野が広がり富士山が望め、右は伊豆三山など伊豆の山々が連なって見えます。 新城分岐は三差路で大嵐山へは案内板を確認しながら右に進みます。小さなアップダウンを繰り返すと樹の間から大嵐山が目の前に高く望めます。ジグザクの急登を登ると柵が見え、狭い柵の間を抜けると望遠鏡やベンチのある大嵐山山頂に着きます。地元では麓の地名をとって日守山とも呼んでいます。正面に愛鷹山越しの富士山が大きく山裾を広げ、眼下には狩野川が蛇行して見え、右に箱根の山から伊豆スカイライン沿いの山々が望めます。 ここから下山し大平バス停から沼津駅行のバスを利用します。
    志下公会堂前バス停を出発し、志下峠を目指します。志下峠からは、以前は直登していましたが植生保護と土壌流失防止のため左へ巻きながら登ります。中将石と言われる大岩の下に一体の石仏が祀られています。中将とは源平の戦いで敗れた三位中将重衡(平清盛の五男)のことで、捕らえられ伊豆のこの地に流されたといわれています。山麓には、重衡ゆかりの地名も残されています。歴史のロマンに触れられるのも里山の楽しみの一つです。 鷲頭山の登りは沼津アルプス最大の難所。ロープをたどり慎重に登ります。急登が緩やかになると小鷲頭山です。富士山と眼下の沼津の街と駿河湾の眺めは格別です。もうひと登りで沼津アルプスの最高峰鷲頭山山頂です。鷲頭神社の奥宮と桜の木が迎えてくれます。 展望を楽しんだら石灯篭の間を通ってアオキの茂る道を下ります。これから登る大平山のピラミダルな姿が望めます。滑りやすいので注意して下ると多比峠に到着。変則な峠を右上に登ります。この付近からウバメガシの林を行きます。途中の岩場から振り返ると鷲頭山が高くそびえて見えます。 多比口峠は十字路で、ここから右へ下山すると沼津駅行のバス停に出ることができます。さらに登ると大平山山頂です。ここから奥沼津アルプスに入ります。大平山までは要所に道標が整備されていますが、ここからはほぼ稜線づたいにテープなどの目印に注意しながら進みましょう。 かつての海底火山が隆起し侵食されたやせた岩稜が続きます。途中稜線コースと巻道コースに分かれますが先で合流します。はしごやロープがあるので慎重に行動しましょう。所々で左右の展望が開けます。左は田方平野が広がり富士山が望め、右は伊豆三山など伊豆の山々が連なって見えます。 新城分岐は三差路で大嵐山へは案内板を確認しながら右に進みます。小さなアップダウンを繰り返すと樹の間から大嵐山が目の前に高く望めます。ジグザクの急登を登ると柵が見え、狭い柵の間を抜けると望遠鏡やベンチのある大嵐山山頂に着きます。地元では麓の地名をとって日守山とも呼んでいます。正面に愛鷹山越しの富士山が大きく山裾を広げ、眼下には狩野川が蛇行して見え、右に箱根の山から伊豆スカイライン沿いの山々が望めます。 ここから下山し大平バス停から沼津駅行のバスを利用します。
  • 伊豆三山を縦走し駿河湾の三津長浜へ

    伊豆三山を縦走し駿河湾の三津長浜へ

    三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り大仁駅で下車。改札口を出たところに城山の登山口への案内地図があるので確認し、注意しながら登山口を目指します。城山の南壁を見ながら行くと案内板のある登山口に着きます。ここから山道で途中南壁に入る道がありますが、落石などがあるためクライマー以外は立入らないこと。石仏とベンチのある城山峠に出たら城山を往復します。やせ尾根なので足元に注意をしながらウバメガシの林を過ぎると城山山頂に出ます。眼下に狩野川の流れ、富士山、箱根から天城山方面の展望が開けます。 峠まで戻り緩やかな道を行き、七つ岩と言われる巨石を過ぎると林道に出ます。少し左に葛城山への登り口があり杉や檜の緩やかな道が続きます。葛城山分岐から葛城山へは、途中舗装された林道を緩やかに下ると右に葛城山登山口の標識があります。ジグザクの急登を登ると山頂の一角に到着。伊豆長岡温泉からのロープウェイ山頂駅があり観光客で賑わっています。三角点のある葛城山山頂には展望台があり、富士山を始め天城山、駿河湾など360度の展望が楽しめます。源頼朝像、葛城神社、足湯もあり、初夏は花の公園になります。来た道を下ってもよいですが、下りはコースを変えて板状節理が見事な竜神岩のある巻き道から林道に出て葛城山分岐に戻ります。 分岐を右に登り発端丈山に向かい、杉や檜の林を過ぎると益山寺分岐。左に10分程で益山寺に着きます。修禅寺より古い寺とされ、境内には観音堂、三十三観音、県指定天然記念物の大カエデ、伊豆市指定の大イチョウがあり秋には紅葉・黄葉が見事です。 分岐に戻り発端丈山に向かいます。松林のきつい登りですが、桜の木も多くその季節には楽しめます。分岐から25分程で発端丈山の山頂に到着。正面には、富士山、東には先に登った葛城山が望め、西には駿河湾が光っています。展望を楽しんだら長浜へ下ります。山頂から少し下ると分岐。長浜へは左の急坂を下ります。下り始めるとさらに展望が開け、内浦湾に浮かぶ淡島の上、沼津の街越しに富士山が裾野を大きく広げ、このコース一番の絶景です。松の灌木が繁ったジグザグの道を下るとコンクリート製の展望台があるが、こちらは樹間に駿河湾と富士山がわずかに望める程度です。さらに下るとミカン畑に出て、住本寺を過ぎると長浜の集落、駿河湾沿いの県道に出ると左に長浜バス停があり、沼津駅行のバスが出ています。
    三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り大仁駅で下車。改札口を出たところに城山の登山口への案内地図があるので確認し、注意しながら登山口を目指します。城山の南壁を見ながら行くと案内板のある登山口に着きます。ここから山道で途中南壁に入る道がありますが、落石などがあるためクライマー以外は立入らないこと。石仏とベンチのある城山峠に出たら城山を往復します。やせ尾根なので足元に注意をしながらウバメガシの林を過ぎると城山山頂に出ます。眼下に狩野川の流れ、富士山、箱根から天城山方面の展望が開けます。 峠まで戻り緩やかな道を行き、七つ岩と言われる巨石を過ぎると林道に出ます。少し左に葛城山への登り口があり杉や檜の緩やかな道が続きます。葛城山分岐から葛城山へは、途中舗装された林道を緩やかに下ると右に葛城山登山口の標識があります。ジグザクの急登を登ると山頂の一角に到着。伊豆長岡温泉からのロープウェイ山頂駅があり観光客で賑わっています。三角点のある葛城山山頂には展望台があり、富士山を始め天城山、駿河湾など360度の展望が楽しめます。源頼朝像、葛城神社、足湯もあり、初夏は花の公園になります。来た道を下ってもよいですが、下りはコースを変えて板状節理が見事な竜神岩のある巻き道から林道に出て葛城山分岐に戻ります。 分岐を右に登り発端丈山に向かい、杉や檜の林を過ぎると益山寺分岐。左に10分程で益山寺に着きます。修禅寺より古い寺とされ、境内には観音堂、三十三観音、県指定天然記念物の大カエデ、伊豆市指定の大イチョウがあり秋には紅葉・黄葉が見事です。 分岐に戻り発端丈山に向かいます。松林のきつい登りですが、桜の木も多くその季節には楽しめます。分岐から25分程で発端丈山の山頂に到着。正面には、富士山、東には先に登った葛城山が望め、西には駿河湾が光っています。展望を楽しんだら長浜へ下ります。山頂から少し下ると分岐。長浜へは左の急坂を下ります。下り始めるとさらに展望が開け、内浦湾に浮かぶ淡島の上、沼津の街越しに富士山が裾野を大きく広げ、このコース一番の絶景です。松の灌木が繁ったジグザグの道を下るとコンクリート製の展望台があるが、こちらは樹間に駿河湾と富士山がわずかに望める程度です。さらに下るとミカン畑に出て、住本寺を過ぎると長浜の集落、駿河湾沿いの県道に出ると左に長浜バス停があり、沼津駅行のバスが出ています。
  • 伊東駅から馬場の平へ

    伊東駅から馬場の平へ

    伊東駅より車道を、ホタルで知られている丸山公園まで行きます。ここから雑木林の歩道に入ります。昭和20年代の後半、パルプ材採取の目的で植えられ伐採されずに残っているユーカリの大木などを見ながら登ると程なく檜林に入り、さらに進むと江戸城築城石の看板があり、傍らに加賀藩前田家の印と言われる刻印がある大きな石があります。石に向かい左下を見ると矢穴を穿ち石を割った丁場跡があります。割った石は海岸まで下ろされ、海路江戸まで運ばれました。休憩ついでに見学し往時を偲ぶのも良いかもしれません。 ゆるやかな坂を登りきると健康回復公園大平の森からの分岐点に差しかかります。頂上は目の前ですが伊東市街を見下ろす展望のポイントです。大平山山頂は3等三角点が設置されていますが周りの樹木が大きいので景色は望めません。先に進むと北側が開け箱根山や富士山が望める展望ゾーンです。この辺りから樹齢50年は越すと思われる桜の大木が目立ちますが、これは花見のために植えられたものと考えられます。また、あまり広い範囲ではありませんが、関東地方以西に自生すると言われているヒメシャラも目に付きます。自然林と檜林が混ざる稜線を進むと四辻(柏峠)に到着。そのまま進むと東西の斜面が切り立った箇所があります。この下を明治時代に掘られた伊豆最古のトンネルと言われる柏トンネルが通っていますが、現在では崩落して西側の入口のみが残っています。柏峠道は伊東と中伊豆を結ぶ交通の要衝でした。断崖を避けた脇道を下ると旧柏峠です。 西側は県道59号へ通じていますが、直進し馬場の平へ向かいます。送電線の鉄塔がある辺りから歩道はなだらかになりほどなく車道へ出ます。車道をほぼ直角に折れ曲がり右斜面を登ると馬場の平です。馬場の平は火山噴火でできたなだらかな平原で、南西から東方向に天城連山、遠笠山、矢筈山、大室山、小室山から伊東市街まで望める素晴らしい眺望箇所です。北西の方角には一部ですが富士山の雄姿を見ることができます。 再び車道まで下り少し進み反対側の歩道へ入ると柏峰です。そのまま歩道を歩き檜林、雑木林を経て下ると車道へ出ます。しばらく下ると水道分岐です。ここで伊東駅へ行く道と分かれ南伊東駅へ向かいます。20分弱で南伊東駅に到着します。
    伊東駅より車道を、ホタルで知られている丸山公園まで行きます。ここから雑木林の歩道に入ります。昭和20年代の後半、パルプ材採取の目的で植えられ伐採されずに残っているユーカリの大木などを見ながら登ると程なく檜林に入り、さらに進むと江戸城築城石の看板があり、傍らに加賀藩前田家の印と言われる刻印がある大きな石があります。石に向かい左下を見ると矢穴を穿ち石を割った丁場跡があります。割った石は海岸まで下ろされ、海路江戸まで運ばれました。休憩ついでに見学し往時を偲ぶのも良いかもしれません。 ゆるやかな坂を登りきると健康回復公園大平の森からの分岐点に差しかかります。頂上は目の前ですが伊東市街を見下ろす展望のポイントです。大平山山頂は3等三角点が設置されていますが周りの樹木が大きいので景色は望めません。先に進むと北側が開け箱根山や富士山が望める展望ゾーンです。この辺りから樹齢50年は越すと思われる桜の大木が目立ちますが、これは花見のために植えられたものと考えられます。また、あまり広い範囲ではありませんが、関東地方以西に自生すると言われているヒメシャラも目に付きます。自然林と檜林が混ざる稜線を進むと四辻(柏峠)に到着。そのまま進むと東西の斜面が切り立った箇所があります。この下を明治時代に掘られた伊豆最古のトンネルと言われる柏トンネルが通っていますが、現在では崩落して西側の入口のみが残っています。柏峠道は伊東と中伊豆を結ぶ交通の要衝でした。断崖を避けた脇道を下ると旧柏峠です。 西側は県道59号へ通じていますが、直進し馬場の平へ向かいます。送電線の鉄塔がある辺りから歩道はなだらかになりほどなく車道へ出ます。車道をほぼ直角に折れ曲がり右斜面を登ると馬場の平です。馬場の平は火山噴火でできたなだらかな平原で、南西から東方向に天城連山、遠笠山、矢筈山、大室山、小室山から伊東市街まで望める素晴らしい眺望箇所です。北西の方角には一部ですが富士山の雄姿を見ることができます。 再び車道まで下り少し進み反対側の歩道へ入ると柏峰です。そのまま歩道を歩き檜林、雑木林を経て下ると車道へ出ます。しばらく下ると水道分岐です。ここで伊東駅へ行く道と分かれ南伊東駅へ向かいます。20分弱で南伊東駅に到着します。
  • 池代から長九郎山へ

    池代から長九郎山へ

    長九郎登山口バス停より左手の持草川に沿って池代林道を進みます。ルート上には番号入りの案内標柱があるので、確認しながら進みましょう。持草川にかかる御座木橋の右手前に3番標柱があります。ここから登山道が始まり、まず岩を削った階段を登り、炭焼窯跡や山神社の祠を過ぎたら石がゴロゴロしている急なジグザグ道を注意して進みます。登りきると先ほどの池代林道に出ます。この先、右に緩やかな林道歩き。滝や深く切れ込んだ渓谷を眺めながら安田橋を渡り、池代新橋の手前のゲートをくぐると左側に9番標柱が設置されています。 沢に沿って進み、わさび沢を左右に見ながら堰堤を越え、上流に向うと大きな岩(13番標柱)が行く手を遮ります。左に回り、対岸の14番標柱へは河床の大きな石を選んで渡って行きます。増水時には引き返すことも覚悟しておきましょう。 鎖の柵に沿って登り、80年程前の硫黄採掘土置場を過ぎ、人工林内を進むと急なルートは再び林道に出ます。林道を横断して直登するとカンス林道に出ます。右に進んで20番標柱を左、ここから長九郎シャクナゲ希少個体群保護林に入ります。沢の氾濫で転石が多いので足元に十分注意して進みましょう。人工林からブナやヒメシャラの林に変わり、明るい自然林の鞍部に出るとそこが三方平分岐(24番標柱)です。山頂へは左へ緩やかな登りで、山の神や石仏が安置されたルートを進み「長九郎山ふれあいの森」の看板を右へ、シャクナゲ林をくぐりながら直登すると長九郎山山頂に到着。 帰りは展望台の下から西の林間を下ります。頂上から30分程で長九郎林道と交差、八瀬峠(31番標柱)です。林道を横断して富貴野山・宝蔵院方向へは右斜めに登ります。 ガレた山肌を横切り、勾配の急な下り、その先は人工林内を出合(35番標柱)に向います。「富貴野山・宝蔵院450m」の道標からは平坦な人工林です。宝蔵院に近づくと霊場・古刹にふさわしい杉並木を下ります。境内には弘法大師の開基とされる古刹、開山堂や180体の石仏群が往時を物語っています。参道を出て左に進むと富貴野山駐車場です。交通手段が無いのでタクシーを予約しておくか、船田バス停まで門野地区を抜けて約2時間の車道歩きとなります。バスの運行については東海バス松崎営業所にお問い合わせください。
    長九郎登山口バス停より左手の持草川に沿って池代林道を進みます。ルート上には番号入りの案内標柱があるので、確認しながら進みましょう。持草川にかかる御座木橋の右手前に3番標柱があります。ここから登山道が始まり、まず岩を削った階段を登り、炭焼窯跡や山神社の祠を過ぎたら石がゴロゴロしている急なジグザグ道を注意して進みます。登りきると先ほどの池代林道に出ます。この先、右に緩やかな林道歩き。滝や深く切れ込んだ渓谷を眺めながら安田橋を渡り、池代新橋の手前のゲートをくぐると左側に9番標柱が設置されています。 沢に沿って進み、わさび沢を左右に見ながら堰堤を越え、上流に向うと大きな岩(13番標柱)が行く手を遮ります。左に回り、対岸の14番標柱へは河床の大きな石を選んで渡って行きます。増水時には引き返すことも覚悟しておきましょう。 鎖の柵に沿って登り、80年程前の硫黄採掘土置場を過ぎ、人工林内を進むと急なルートは再び林道に出ます。林道を横断して直登するとカンス林道に出ます。右に進んで20番標柱を左、ここから長九郎シャクナゲ希少個体群保護林に入ります。沢の氾濫で転石が多いので足元に十分注意して進みましょう。人工林からブナやヒメシャラの林に変わり、明るい自然林の鞍部に出るとそこが三方平分岐(24番標柱)です。山頂へは左へ緩やかな登りで、山の神や石仏が安置されたルートを進み「長九郎山ふれあいの森」の看板を右へ、シャクナゲ林をくぐりながら直登すると長九郎山山頂に到着。 帰りは展望台の下から西の林間を下ります。頂上から30分程で長九郎林道と交差、八瀬峠(31番標柱)です。林道を横断して富貴野山・宝蔵院方向へは右斜めに登ります。 ガレた山肌を横切り、勾配の急な下り、その先は人工林内を出合(35番標柱)に向います。「富貴野山・宝蔵院450m」の道標からは平坦な人工林です。宝蔵院に近づくと霊場・古刹にふさわしい杉並木を下ります。境内には弘法大師の開基とされる古刹、開山堂や180体の石仏群が往時を物語っています。参道を出て左に進むと富貴野山駐車場です。交通手段が無いのでタクシーを予約しておくか、船田バス停まで門野地区を抜けて約2時間の車道歩きとなります。バスの運行については東海バス松崎営業所にお問い合わせください。
  • 岩科学校から長者ヶ原へ

    岩科学校から長者ヶ原へ

    松崎バス停から八木山行きに乗り約9分、重文・岩科学校バス停で下車。重文・岩科学校は明治13年に建造されたもので、社寺風建築“なまこ壁”を活かした建物は全国的にも珍しいものです。 岩科川を上流に向って中野橋を渡り、左折して田んぼに沿って進みます。最初の農道を右折して数軒先の民家を過ぎると左側の高垣は清眼山真福寺です。舗装された農道の入口付近、右隅の石の祠に祀られている石仏2体は“イボ地蔵”と呼ばれています。舗装された勾配の緩い農道はゴロタ石が覆っていて歩きにくいため注意が必要です。舗装の終点近には炭焼き小屋があります。 この先は檜林内の石畳を登ります。急な切通を右折すると指川峠です。峠をすぎて常緑樹が繁る緩やかで広い古道をしばらく進むと、八木山からの舗装された林道に出ます。合流部手前の開けた広場からは西海岸と駿河湾越しの富士山が絶景です。その先、しばらく舗装された道を進むと、石畳の山道は静寂な人工林となります。丸太階段を急登すると大峠です。峠の祠には石仏1体が安置されています。 暗沢山へは左側の平坦な道を進み、舗装された管理用道路に出て、左折して登りあげアンテナ施設に向います。施設の間を10mほど進むと、そこが暗沢山山頂です。東方向に天城連山、北方向に富士山や南アルプスと眼下に松崎の街並みが望める絶景ポイントです。 来た道を大峠に戻ります。岩科からの道を右に見て直進してほどなく、長者ヶ原展望休憩所に到着します。この先、北西方向から南西方向に延びる山稜は蛇石火山(140~130万年前)の外輪部分を高通公園に向って進みます。平坦な山稜を15分程で石仏2体が安置される小峠です。山口と雲見への分岐点となっています。石部への分岐標柱を過ぎると歩経路は左に直角に曲がります。途中、尾根道を外さないように下ると、丸太階段が現れ、まもなく天神原からの町道に出ます。右折して国道136号に向かい国道を横断して高通山コースとの合流点、高通公園です。この先は、舗装された旧道を下り花沢園地から登りあげてオートキャンプ花沢より富士見農園バス停に向かいます。バスの本数が非常に少ないため、時間が合わなければ、35分程歩いて雲見入谷バス停を目指します。
    松崎バス停から八木山行きに乗り約9分、重文・岩科学校バス停で下車。重文・岩科学校は明治13年に建造されたもので、社寺風建築“なまこ壁”を活かした建物は全国的にも珍しいものです。 岩科川を上流に向って中野橋を渡り、左折して田んぼに沿って進みます。最初の農道を右折して数軒先の民家を過ぎると左側の高垣は清眼山真福寺です。舗装された農道の入口付近、右隅の石の祠に祀られている石仏2体は“イボ地蔵”と呼ばれています。舗装された勾配の緩い農道はゴロタ石が覆っていて歩きにくいため注意が必要です。舗装の終点近には炭焼き小屋があります。 この先は檜林内の石畳を登ります。急な切通を右折すると指川峠です。峠をすぎて常緑樹が繁る緩やかで広い古道をしばらく進むと、八木山からの舗装された林道に出ます。合流部手前の開けた広場からは西海岸と駿河湾越しの富士山が絶景です。その先、しばらく舗装された道を進むと、石畳の山道は静寂な人工林となります。丸太階段を急登すると大峠です。峠の祠には石仏1体が安置されています。 暗沢山へは左側の平坦な道を進み、舗装された管理用道路に出て、左折して登りあげアンテナ施設に向います。施設の間を10mほど進むと、そこが暗沢山山頂です。東方向に天城連山、北方向に富士山や南アルプスと眼下に松崎の街並みが望める絶景ポイントです。 来た道を大峠に戻ります。岩科からの道を右に見て直進してほどなく、長者ヶ原展望休憩所に到着します。この先、北西方向から南西方向に延びる山稜は蛇石火山(140~130万年前)の外輪部分を高通公園に向って進みます。平坦な山稜を15分程で石仏2体が安置される小峠です。山口と雲見への分岐点となっています。石部への分岐標柱を過ぎると歩経路は左に直角に曲がります。途中、尾根道を外さないように下ると、丸太階段が現れ、まもなく天神原からの町道に出ます。右折して国道136号に向かい国道を横断して高通山コースとの合流点、高通公園です。この先は、舗装された旧道を下り花沢園地から登りあげてオートキャンプ花沢より富士見農園バス停に向かいます。バスの本数が非常に少ないため、時間が合わなければ、35分程歩いて雲見入谷バス停を目指します。
  • 雲見浜から高通山へ

    雲見浜から高通山へ

    雲見浜バス停下車。高通山へは国道をバスの終点雲見入谷に向かって進みます。バス停の先、入谷橋を渡って舗装された緩い登り勾配の道を40分ほどで雲見オートキャンプ場入口に到着、ここが高通山の登山口です。常緑樹の茂るこの道は昔の茅刈りに使った作業道で、ゴロタ石が多く急登が続きます。約40分ほどで大きな岩塊(猿岩)、さらにこの先10分ほどで山頂手前の北の展望台に到着します。海岸線と富士山の絶景ポイントです。 ここからは5分程度で高通山山頂です。ヤマザクラやヤマツツジに覆われた静かな山頂からは南伊豆の山並みが広がり、天気が良ければ伊豆諸島も望めます。下りは東に向かい、丸太階段を下り、途中視界が開けると長者ヶ原や暗沢山を望みながらクリーンピア松崎(焼却場)に出ます。ここから雲見入谷バス停を目指します。
    雲見浜バス停下車。高通山へは国道をバスの終点雲見入谷に向かって進みます。バス停の先、入谷橋を渡って舗装された緩い登り勾配の道を40分ほどで雲見オートキャンプ場入口に到着、ここが高通山の登山口です。常緑樹の茂るこの道は昔の茅刈りに使った作業道で、ゴロタ石が多く急登が続きます。約40分ほどで大きな岩塊(猿岩)、さらにこの先10分ほどで山頂手前の北の展望台に到着します。海岸線と富士山の絶景ポイントです。 ここからは5分程度で高通山山頂です。ヤマザクラやヤマツツジに覆われた静かな山頂からは南伊豆の山並みが広がり、天気が良ければ伊豆諸島も望めます。下りは東に向かい、丸太階段を下り、途中視界が開けると長者ヶ原や暗沢山を望みながらクリーンピア松崎(焼却場)に出ます。ここから雲見入谷バス停を目指します。
  • 天城縦走登山口から天城峠へ(天城縦走路)

    天城縦走登山口から天城峠へ(天城縦走路)

    天城縦走路には宿泊のできる山小屋は無く、国立公園内のためテント泊も禁止です。縦走には概ね8時間かかるため、時間的に余裕のある計画を立てましょう。 天城縦走登山口バス停までは、伊東駅から天城高原ゴルフ場行のバスかタクシーを利用します。登山口〜万三郎岳下分岐点までのコースガイドは、天城シャクナゲコース(コースガイド)を参照して下さい。 万三郎岳下分岐の三差路を左の戸塚峠・八丁池方面への道をとり、ブナ林を15分ほど下ると鞍部の片瀬峠に出ます。登り返したピークが小岳です。平坦な山頂はブナの純林、また、山頂から西に広がる緩傾斜地にはブナやヒメシャラなどの美しい森が見られます。 ほどなく道は岩や石の転がる下り坂となり、岩場に付けられた補助ロープからは急な下りがしばらく続きます。歩経路沿いに付けられた黄色の標識テープとロープをたどって下りましょう。急坂が終わるとまもなく戸塚峠に到着。ここから八丁池までは、起伏も少なく歩きやすい道が4kmほど続きます。 ブナやヒメシャラにカエデなどが混じる原生的な森の中に、杉・檜の人工林が所々に現れます。戸塚峠から1.4km程進むと、縦走路のほぼ中間点にあたる白田峠です。その後も相変わらず樹林帯を進み、歩道が凹状に変わるとまもなく八丁池です。 湖畔を西に向かい下り御幸歩道入口を過ぎ、ひと登りでトイレのある見晴台入口に着きます。見晴台からはブナ林に囲まれた八丁池、天気に恵まれれば富士山や南アルプスの遠望が楽しめます。見晴台入口から40mほど下ると「上り御幸歩道入口」の道標があります。林道を道なりに下れば八丁池口へと続きますが、縦走路は右手の上り御幸歩道を下ります。アセビのトンネルからヒメシャラの混じるブナ林を下り、コマドリ歩道入口を過ぎると、程なく大見分岐点です。 大見分岐点を過ぎると山腹を巻くような平坦な道になり、藤ヶ沢からひと登りして下ると再び平坦な道に変わります。向峠の先で一度稜線に登り、天城最大級のヒメシャラの大木を右手に見ると下りになり、平坦な道に変わればほどなく天城峠に到着します。道はここから伊豆山稜線歩道となり西へ延びています。 峠からは右へ旧天城トンネルへ下り、トイレ脇の急坂を下れば新天城トンネル前の天城峠バス停に出ます。
    天城縦走路には宿泊のできる山小屋は無く、国立公園内のためテント泊も禁止です。縦走には概ね8時間かかるため、時間的に余裕のある計画を立てましょう。 天城縦走登山口バス停までは、伊東駅から天城高原ゴルフ場行のバスかタクシーを利用します。登山口〜万三郎岳下分岐点までのコースガイドは、天城シャクナゲコース(コースガイド)を参照して下さい。 万三郎岳下分岐の三差路を左の戸塚峠・八丁池方面への道をとり、ブナ林を15分ほど下ると鞍部の片瀬峠に出ます。登り返したピークが小岳です。平坦な山頂はブナの純林、また、山頂から西に広がる緩傾斜地にはブナやヒメシャラなどの美しい森が見られます。 ほどなく道は岩や石の転がる下り坂となり、岩場に付けられた補助ロープからは急な下りがしばらく続きます。歩経路沿いに付けられた黄色の標識テープとロープをたどって下りましょう。急坂が終わるとまもなく戸塚峠に到着。ここから八丁池までは、起伏も少なく歩きやすい道が4kmほど続きます。 ブナやヒメシャラにカエデなどが混じる原生的な森の中に、杉・檜の人工林が所々に現れます。戸塚峠から1.4km程進むと、縦走路のほぼ中間点にあたる白田峠です。その後も相変わらず樹林帯を進み、歩道が凹状に変わるとまもなく八丁池です。 湖畔を西に向かい下り御幸歩道入口を過ぎ、ひと登りでトイレのある見晴台入口に着きます。見晴台からはブナ林に囲まれた八丁池、天気に恵まれれば富士山や南アルプスの遠望が楽しめます。見晴台入口から40mほど下ると「上り御幸歩道入口」の道標があります。林道を道なりに下れば八丁池口へと続きますが、縦走路は右手の上り御幸歩道を下ります。アセビのトンネルからヒメシャラの混じるブナ林を下り、コマドリ歩道入口を過ぎると、程なく大見分岐点です。 大見分岐点を過ぎると山腹を巻くような平坦な道になり、藤ヶ沢からひと登りして下ると再び平坦な道に変わります。向峠の先で一度稜線に登り、天城最大級のヒメシャラの大木を右手に見ると下りになり、平坦な道に変わればほどなく天城峠に到着します。道はここから伊豆山稜線歩道となり西へ延びています。 峠からは右へ旧天城トンネルへ下り、トイレ脇の急坂を下れば新天城トンネル前の天城峠バス停に出ます。
  • 天城峠から仁科峠へ

    天城峠から仁科峠へ

    伊豆山稜線歩道は天城峠から修善寺公園もみじ林まで続く全長約43kmの道です。天城分水嶺トレイル(天城縦走登山口~だるま山高原レストハウス)の中では、この天城峠から仁科峠の間が、最も秘境の趣が残る場所です。 天城峠バス停から新天城トンネル左脇を入り、急坂を登ると旧天城トンネルに出ます。旧トンネル脇から登山道に入り、ジグザグの道を登りきるとブナの巨木がある天城峠です。伊豆山稜線歩道は峠の丁字路を右へ道をとります。稜線の北面を巻くほぼ平坦な道ですが、道幅が狭く危険な箇所があるので注意して歩きましょう。ブナやヒメシャラなどの自然林、檜などの人工林が混じる樹林帯を進むと1時間15分ほどで休憩舎のある二本杉峠(旧天城峠)に着きます。幕末、開国をめぐり吉田松陰やハリスなどが越えた峠です。 道はここから稜線の南面に変わり、滑沢峠を越えると再び稜線の北面に変わります。100mほど行くと崩落跡に歩道が付けられています。道幅が狭いので慎重に通り抜けましょう。ほどなく三蓋山への急登の階段が始まり、登りきるとこのコースを代表するブナ林が現れます。緩やかな登り坂を進むと山名標のある三蓋山に到着します。 三蓋山から尾根道を下り、平坦な道をしばらく進めばつげ峠です。道はここから稜線の南面に変わり、時折、左手の樹間から西伊豆方面の山が望めます。また、道すがらブナの巨木に何本も出会えます。相変わらず平坦な道が続き、50分ほどで猫越峠に着きます。峠を右に折れ、アセビ林などの中を緩やかに登って行くと猫越岳山頂に到着します。山頂から少し下った所を左手に30mほど入ると猫越岳山頂の池があります。モリアオガエルの産卵地で、初夏には枝先に産み付けられた卵塊が観察できます。 コースに戻り、急な階段を下ってひと山越え、登り返したピークが後藤山です。後藤山を越えると視界が開け、天城放牧場や稜線のササ原に続く分水嶺トレイルが見えます。道が平坦に変わるとまもなく放牧場の管理道路に出ます。道路を横断し、ササ原の中を登った所がナベ石と言われる巨石がある展望所です。分水嶺トレイルの中でも屈指の眺望を誇る場所です。眼下に仁科峠が見え、そこからササ原の道を5分ほど下れば仁科峠に到着します。
    伊豆山稜線歩道は天城峠から修善寺公園もみじ林まで続く全長約43kmの道です。天城分水嶺トレイル(天城縦走登山口~だるま山高原レストハウス)の中では、この天城峠から仁科峠の間が、最も秘境の趣が残る場所です。 天城峠バス停から新天城トンネル左脇を入り、急坂を登ると旧天城トンネルに出ます。旧トンネル脇から登山道に入り、ジグザグの道を登りきるとブナの巨木がある天城峠です。伊豆山稜線歩道は峠の丁字路を右へ道をとります。稜線の北面を巻くほぼ平坦な道ですが、道幅が狭く危険な箇所があるので注意して歩きましょう。ブナやヒメシャラなどの自然林、檜などの人工林が混じる樹林帯を進むと1時間15分ほどで休憩舎のある二本杉峠(旧天城峠)に着きます。幕末、開国をめぐり吉田松陰やハリスなどが越えた峠です。 道はここから稜線の南面に変わり、滑沢峠を越えると再び稜線の北面に変わります。100mほど行くと崩落跡に歩道が付けられています。道幅が狭いので慎重に通り抜けましょう。ほどなく三蓋山への急登の階段が始まり、登りきるとこのコースを代表するブナ林が現れます。緩やかな登り坂を進むと山名標のある三蓋山に到着します。 三蓋山から尾根道を下り、平坦な道をしばらく進めばつげ峠です。道はここから稜線の南面に変わり、時折、左手の樹間から西伊豆方面の山が望めます。また、道すがらブナの巨木に何本も出会えます。相変わらず平坦な道が続き、50分ほどで猫越峠に着きます。峠を右に折れ、アセビ林などの中を緩やかに登って行くと猫越岳山頂に到着します。山頂から少し下った所を左手に30mほど入ると猫越岳山頂の池があります。モリアオガエルの産卵地で、初夏には枝先に産み付けられた卵塊が観察できます。 コースに戻り、急な階段を下ってひと山越え、登り返したピークが後藤山です。後藤山を越えると視界が開け、天城放牧場や稜線のササ原に続く分水嶺トレイルが見えます。道が平坦に変わるとまもなく放牧場の管理道路に出ます。道路を横断し、ササ原の中を登った所がナベ石と言われる巨石がある展望所です。分水嶺トレイルの中でも屈指の眺望を誇る場所です。眼下に仁科峠が見え、そこからササ原の道を5分ほど下れば仁科峠に到着します。
  • 仁科峠からだるま山高原へ

    仁科峠からだるま山高原へ

    全行程18.7kmと長く時間がかかるため、湯ヶ島温泉か宇久須に前泊し、スタートの仁科峠まで宿の車で送ってもらうかタクシーの利用となります。 開拓記念碑がある駐車スペースから県道を横断して牧柵の尾根道をたどり、ササ原を下ると風早峠です。尾根に沿って登り返すと休憩舎のある宇久須峠に着きます。小さな石仏を左に見て、丸太の階段を上がると広大なササ原に出ます。小さなピークを越えた先からは樹林帯に入り、右に折れると丸太階段の下りになります。十字路を過ぎ、長い階段を急登し、アセビ林を抜けると魂の山です。山頂からの下りは丸太の階段が続き、県道が近づいて来たら土肥峠の分岐です。右上のカルバートを潜ると左手に湯ヶ島温泉へ下る林道達原線が見えます。 土肥峠からは登り下りを繰り返してベンチのある南無妙峠に到着します。供養碑から緩やかな樹林帯を進むと古い石柱が残る吉奈峠、この先、急登の丸太階段を登りきると棚場山です。緩やかな林間を下り、旧国道と西伊豆スカイラインが交差する高架橋下が船原峠です。達磨山方面へは前方の橋脚擁壁の左側に沿った階段を上がります。灌木林を抜けて一旦車道に出ます。再び灌木林に入り、再び車道を50分ほど歩けば土肥駐車場に到着です。駐車場の端からササ原の歩道を登り、再び道路に出た所に伽藍山の標柱があります。しばらく道路沿いに進み、小土肥駐車場先の左手に道標がある歩道に入ります。風倒木の多いところを過ぎると下り坂、左側がガレたやせ尾根を進むと古稀山です。階段を下りると眼下に戸田港が望める駐車場に着きます。駐車場の端からササ原の緩やかな階段を20分ほど登ると達磨山山頂に到着です。 山頂を後にし、富士山に向かって長い丸太階段を下ります。いったん道路に出て再びササ原を登り、アセビやイヌツゲの林の小達磨山を下ると戸田峠です。バス停を横断して修善寺方面に進み、トンネル右手の鎖ゲートのある道路に入ります。7~8分で金冠山との分岐点、右折して日本一幅の広い遊歩道(防火帯)を東に進みます。この付近はマメザクラの群生地で、4月中・下旬は山肌がパッチワークのように彩られます。金冠山分岐から25分ほどでだるま山高原レストハウスに到着です。
    全行程18.7kmと長く時間がかかるため、湯ヶ島温泉か宇久須に前泊し、スタートの仁科峠まで宿の車で送ってもらうかタクシーの利用となります。 開拓記念碑がある駐車スペースから県道を横断して牧柵の尾根道をたどり、ササ原を下ると風早峠です。尾根に沿って登り返すと休憩舎のある宇久須峠に着きます。小さな石仏を左に見て、丸太の階段を上がると広大なササ原に出ます。小さなピークを越えた先からは樹林帯に入り、右に折れると丸太階段の下りになります。十字路を過ぎ、長い階段を急登し、アセビ林を抜けると魂の山です。山頂からの下りは丸太の階段が続き、県道が近づいて来たら土肥峠の分岐です。右上のカルバートを潜ると左手に湯ヶ島温泉へ下る林道達原線が見えます。 土肥峠からは登り下りを繰り返してベンチのある南無妙峠に到着します。供養碑から緩やかな樹林帯を進むと古い石柱が残る吉奈峠、この先、急登の丸太階段を登りきると棚場山です。緩やかな林間を下り、旧国道と西伊豆スカイラインが交差する高架橋下が船原峠です。達磨山方面へは前方の橋脚擁壁の左側に沿った階段を上がります。灌木林を抜けて一旦車道に出ます。再び灌木林に入り、再び車道を50分ほど歩けば土肥駐車場に到着です。駐車場の端からササ原の歩道を登り、再び道路に出た所に伽藍山の標柱があります。しばらく道路沿いに進み、小土肥駐車場先の左手に道標がある歩道に入ります。風倒木の多いところを過ぎると下り坂、左側がガレたやせ尾根を進むと古稀山です。階段を下りると眼下に戸田港が望める駐車場に着きます。駐車場の端からササ原の緩やかな階段を20分ほど登ると達磨山山頂に到着です。 山頂を後にし、富士山に向かって長い丸太階段を下ります。いったん道路に出て再びササ原を登り、アセビやイヌツゲの林の小達磨山を下ると戸田峠です。バス停を横断して修善寺方面に進み、トンネル右手の鎖ゲートのある道路に入ります。7~8分で金冠山との分岐点、右折して日本一幅の広い遊歩道(防火帯)を東に進みます。この付近はマメザクラの群生地で、4月中・下旬は山肌がパッチワークのように彩られます。金冠山分岐から25分ほどでだるま山高原レストハウスに到着です。
  • 八丁池口から三筋山へ

    八丁池口から三筋山へ

    季節運行路線バス停の八丁池口を起点とし、三筋山へ下る尾根をたどる本コースは、近年、風力発電機の建設によりさらに良好な展望が得られるようになりました。にわかにクローズアップされている細野高原ススキ原など、より魅力的なコースに変貌しています。 八丁池口バス停を出発後10分ほどで八丁池方面へ向かう林道と本コースとの分岐点に出ます。東(右)へ向かう林道を進み、大きな地図看板設置地点より階段状の遊歩道となります。この付近はマメザクラやカエデ類などが点在し、さらに進むとアセビ群落の中に固有種アマギツツジを見ることができます。南側が開けた場所からは、これから向かう三筋山方面の風力発電機群が見え隠れしています。急坂となりこれを一気に登ると大ブナが立ち並ぶピークに到着します。ベンチが設置されているので、ゆっくり休憩できます。ここからしばらく美しいブナ林の下りが続いたあと、さらに下るとシカ防護柵設置付近で見事なヒメシャラの純林が現れます。 上佐ヶ野林道分岐にさしかかると風力発電機が至近距離に唐突と現れます。その異様とも思われる姿に驚きます。ここからしばらくは21基設置された風力発電機の管理道を歩くことになります。管理道には歩道区域として約1m幅の赤色ラインが引かれています。許可車両以外の進入はありませんがなるべくこのライン上を歩きましょう。ただし、展望所(現時点では展望が良いとは言えません)、小ピーク、三筋山山頂は、これまでの遊歩道を歩くようになっていますので、管理道から外れる指示標識をしっかり確認してください。管理道上からは右手に鉢ノ山や遠く南伊豆・西伊豆方面の山々が見え隠れします。また小ピーク付近からは、箒木山から万二郎岳、馬の背、万三郎岳と天城の主峰が手に取るようです。三筋山展望台からは、伊豆諸島が望め、ほぼ360度のパノラマとなります。 三筋山からの下山ルートは、細野高原経由伊豆稲取駅方面と、大池高原経由河津駅方面の2つがあります。 今回は前者のルートをメインとして紹介します。三筋山山頂からまず広大なススキ原の中を細野高原第一駐車場へ下ります。貴重植物が群生する湿原が4箇所あるので興味のある方は巡ってみるのも良いでしょう。駐車場からはひたすら国道135号へ向かって下り、稲取小学校前バス停を目指します。なお、細野高原はタクシーを呼ぶことができるので、非常時のエスケープルートとしても利用できます。 後者は風力発電機作業道を進み、途中大池方面へ向かう従来の遊歩道へ入ります。大池上部から林道となるのでひたすら下り、国道135号オレンヂヶ丘バス停を目指します。
    季節運行路線バス停の八丁池口を起点とし、三筋山へ下る尾根をたどる本コースは、近年、風力発電機の建設によりさらに良好な展望が得られるようになりました。にわかにクローズアップされている細野高原ススキ原など、より魅力的なコースに変貌しています。 八丁池口バス停を出発後10分ほどで八丁池方面へ向かう林道と本コースとの分岐点に出ます。東(右)へ向かう林道を進み、大きな地図看板設置地点より階段状の遊歩道となります。この付近はマメザクラやカエデ類などが点在し、さらに進むとアセビ群落の中に固有種アマギツツジを見ることができます。南側が開けた場所からは、これから向かう三筋山方面の風力発電機群が見え隠れしています。急坂となりこれを一気に登ると大ブナが立ち並ぶピークに到着します。ベンチが設置されているので、ゆっくり休憩できます。ここからしばらく美しいブナ林の下りが続いたあと、さらに下るとシカ防護柵設置付近で見事なヒメシャラの純林が現れます。 上佐ヶ野林道分岐にさしかかると風力発電機が至近距離に唐突と現れます。その異様とも思われる姿に驚きます。ここからしばらくは21基設置された風力発電機の管理道を歩くことになります。管理道には歩道区域として約1m幅の赤色ラインが引かれています。許可車両以外の進入はありませんがなるべくこのライン上を歩きましょう。ただし、展望所(現時点では展望が良いとは言えません)、小ピーク、三筋山山頂は、これまでの遊歩道を歩くようになっていますので、管理道から外れる指示標識をしっかり確認してください。管理道上からは右手に鉢ノ山や遠く南伊豆・西伊豆方面の山々が見え隠れします。また小ピーク付近からは、箒木山から万二郎岳、馬の背、万三郎岳と天城の主峰が手に取るようです。三筋山展望台からは、伊豆諸島が望め、ほぼ360度のパノラマとなります。 三筋山からの下山ルートは、細野高原経由伊豆稲取駅方面と、大池高原経由河津駅方面の2つがあります。 今回は前者のルートをメインとして紹介します。三筋山山頂からまず広大なススキ原の中を細野高原第一駐車場へ下ります。貴重植物が群生する湿原が4箇所あるので興味のある方は巡ってみるのも良いでしょう。駐車場からはひたすら国道135号へ向かって下り、稲取小学校前バス停を目指します。なお、細野高原はタクシーを呼ぶことができるので、非常時のエスケープルートとしても利用できます。 後者は風力発電機作業道を進み、途中大池方面へ向かう従来の遊歩道へ入ります。大池上部から林道となるのでひたすら下り、国道135号オレンヂヶ丘バス停を目指します。