【福島県】の登山コースガイド
福島県
検索結果44件中
41-44件
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駒ヶ岳登山口から会津駒ヶ岳へ
- 日帰り
- 9時間35分
- 16.8km
駒ヶ岳登山口から会津駒ヶ岳へ
- 日帰り
- 9時間35分
- 16.8km
本コースは長大ですが、檜枝岐村内に泊まれば余裕を持った登山が可能です。会津乗合自動車のバスを駒ヶ岳登山口で下車。マイカーはここから奥にある滝沢登山口まで入車できますが、駐車スペースが少なく、満車の場合には駒ヶ岳登山口付近のグラウンド駐車場に停めて歩きます。林道をショートカットして30分ほど歩くと大きな木製階段のある滝沢登山口に着きます。この階段からヘリポート跡までは急登が続くので、ペースを保ってゆっくり登りましょう。地元で整備してくれた道標が所々にあるので安心して歩くことができます。わずかに傾斜が緩んだ辺りがヘリポート跡で、少し先にはテレビ電波を受信するアンテナが建っています。この辺りはブナの巨木が多く、新緑や紅葉時期には色鮮やかな森歩きが楽しめます。滝沢登山口から1時間30分で水場のある広場に着きます。水場は登山道から3分ほど下ったところにあり、憩いの場所となっています。 ここから登山道は針葉樹の森へと変わります。登山道が大きく掘れている場所もあるので、道脇の植物を踏みつけたり、ストックで土を崩したりしないよう自然に配慮して歩きましょう。森の合間から稜線が見えるようになり、木道が現れれば湿原となって視界が開けます。湿原からは山頂方向の雄大な眺めがのぞめます。池ノ平と呼ばれる湿原を上がると駒ノ大池に着きますが、すぐ横に駒の小屋やベンチがあるので休憩しましょう。駒ノ大池周辺はハクサンコザクラのお花畑で有名なところで、豊富な残雪の溶ける時期に影響されますが、7月下旬から8月上旬頃が見ごろです。山頂はここから20分の登りです。山頂直下には中門岳への巻き道との分岐がありますが、ここは右に山頂を目指します。会津駒ヶ岳山頂はササに囲まれて少し奥まった所にあり、豪雪地帯の標識だけあって巨大な標柱が立っています。この先を下ると、中門岳への稜線がまるで動物の背中のように見えます。片道50分の中門岳への道のりは本コースのハイライトとも言えますが、下山時間が気になる場合は途中で引き返しましょう。 駒の小屋から大津岐峠への稜線は富士見林道とも呼ばれ、燧ヶ岳左後方に富士山を望みながら歩く稜線です。尾根の登降と小湿原の繰り返しを1時間30分ほど行けば三叉路の大津岐峠に着きます。ここからは標高差900mを一気に下りますが、落ち葉でフカフカした歩きやすい道のりで、中間点より下ではブナやトチノキの巨木の森です。1588m地点の小ピークを経て2時間20分でキリンテ登山口に到着しますが、マイカー組は路線バスやミニ尾瀬公園のレンタル自転車を使って駒ヶ岳登山口に帰ると便利です。本コースは長大ですが、檜枝岐村内に泊まれば余裕を持った登山が可能です。会津乗合自動車のバスを駒ヶ岳登山口で下車。マイカーはここから奥にある滝沢登山口まで入車できますが、駐車スペースが少なく、満車の場合には駒ヶ岳登山口付近のグラウンド駐車場に停めて歩きます。林道をショートカットして30分ほど歩くと大きな木製階段のある滝沢登山口に着きます。この階段からヘリポート跡までは急登が続くので、ペースを保ってゆっくり登りましょう。地元で整備してくれた道標が所々にあるので安心して歩くことができます。わずかに傾斜が緩んだ辺りがヘリポート跡で、少し先にはテレビ電波を受信するアンテナが建っています。この辺りはブナの巨木が多く、新緑や紅葉時期には色鮮やかな森歩きが楽しめます。滝沢登山口から1時間30分で水場のある広場に着きます。水場は登山道から3分ほど下ったところにあり、憩いの場所となっています。 ここから登山道は針葉樹の森へと変わります。登山道が大きく掘れている場所もあるので、道脇の植物を踏みつけたり、ストックで土を崩したりしないよう自然に配慮して歩きましょう。森の合間から稜線が見えるようになり、木道が現れれば湿原となって視界が開けます。湿原からは山頂方向の雄大な眺めがのぞめます。池ノ平と呼ばれる湿原を上がると駒ノ大池に着きますが、すぐ横に駒の小屋やベンチがあるので休憩しましょう。駒ノ大池周辺はハクサンコザクラのお花畑で有名なところで、豊富な残雪の溶ける時期に影響されますが、7月下旬から8月上旬頃が見ごろです。山頂はここから20分の登りです。山頂直下には中門岳への巻き道との分岐がありますが、ここは右に山頂を目指します。会津駒ヶ岳山頂はササに囲まれて少し奥まった所にあり、豪雪地帯の標識だけあって巨大な標柱が立っています。この先を下ると、中門岳への稜線がまるで動物の背中のように見えます。片道50分の中門岳への道のりは本コースのハイライトとも言えますが、下山時間が気になる場合は途中で引き返しましょう。 駒の小屋から大津岐峠への稜線は富士見林道とも呼ばれ、燧ヶ岳左後方に富士山を望みながら歩く稜線です。尾根の登降と小湿原の繰り返しを1時間30分ほど行けば三叉路の大津岐峠に着きます。ここからは標高差900mを一気に下りますが、落ち葉でフカフカした歩きやすい道のりで、中間点より下ではブナやトチノキの巨木の森です。1588m地点の小ピークを経て2時間20分でキリンテ登山口に到着しますが、マイカー組は路線バスやミニ尾瀬公園のレンタル自転車を使って駒ヶ岳登山口に帰ると便利です。 -
猿倉から木賊温泉へ
- 日帰り
- 7時間10分
- 13.8km
猿倉から木賊温泉へ
- 日帰り
- 7時間10分
- 13.8km
本コースは入下山口が異なるため、マイカー利用の場合には1台を回送する必要があります。公共交通機関利用の場合でも麓の温泉宿に泊まっての利用が適しています。標高1430mにある猿倉登山口には駐車場があり、6月上旬から10月下旬まで会津高原尾瀬口駅とを結ぶシャトルタクシーも運行していて便利です。登山口からすぐ沢を渡り、大きな岩のある谷間を歩けば水場に到着します。コース唯一の水場なので、汲み忘れてしまった方はここで補給しましょう。 つづら折れに登って尾根へと取りつくと、道のりは森の中の急登に変わりますが、段差にはステップが置かれており歩きやすいです。そこから再び登ると1時間40分で小田代です。前方には田代山の台地がそびえて見えますが、ペースを保って急登を30分上れば田代山湿原の東端に着きます。これまで歩いた急登と、頂上一帯に広がる平坦な風景とのギャップの大きさに驚かされる瞬間です。すぐに左から避難小屋方面の木道が合流しますが、田代山湿原の木道は幅が狭く単線区間も多いため、反時計回りの一方通行というルールがあります。この分岐は直進しましょう。すぐに田代山の山名標識がありますが、ここは田代山湿原の最も低いところで、本当の山頂は左に15分歩いた田代山避難小屋が建つ辺りです。避難小屋の横には新しくなったトイレもあり休憩スペースも用意されています。木賊登山口方面は先ほどの山名標識に戻る必要がありますが、一方通行なので避難小屋を背に右側の木道をたどります。この辺りは湿原に入り込んだネズコやハイマツが日本庭園のように配されていて、周りの景色やチングルマの大群落が満喫できます。 山名標識に戻ったら北側へ延びる木道をたどって木賊方面へ向かいます。すぐにロボット雨量計小屋があり、登山道はゆるやかに下ります。1888mピークを右におれて傾斜を落としてゆくと、周りはコメツガの巨木の森へと変わり、深い山を歩いている雰囲気が強まります。標高1600m辺りから傾斜が増して谷へと吸い込まれるような急坂を下るようになりますが、張り出した木の根が落ち葉に隠れてつまづきやすいので要注意。特に標高1250mから谷へと下る区間では、急坂のつづら折れで、落石を発生させる危険もあるので慎重に歩きましょう。しだいに傾斜がゆるみ、草地が現れれば木賊登山口に到着です。ここから川衣ゲートまでは50分程度の林道歩きで、その先は舗装道路となり1時間ほどで木賊温泉に到着します。本コースは入下山口が異なるため、マイカー利用の場合には1台を回送する必要があります。公共交通機関利用の場合でも麓の温泉宿に泊まっての利用が適しています。標高1430mにある猿倉登山口には駐車場があり、6月上旬から10月下旬まで会津高原尾瀬口駅とを結ぶシャトルタクシーも運行していて便利です。登山口からすぐ沢を渡り、大きな岩のある谷間を歩けば水場に到着します。コース唯一の水場なので、汲み忘れてしまった方はここで補給しましょう。 つづら折れに登って尾根へと取りつくと、道のりは森の中の急登に変わりますが、段差にはステップが置かれており歩きやすいです。そこから再び登ると1時間40分で小田代です。前方には田代山の台地がそびえて見えますが、ペースを保って急登を30分上れば田代山湿原の東端に着きます。これまで歩いた急登と、頂上一帯に広がる平坦な風景とのギャップの大きさに驚かされる瞬間です。すぐに左から避難小屋方面の木道が合流しますが、田代山湿原の木道は幅が狭く単線区間も多いため、反時計回りの一方通行というルールがあります。この分岐は直進しましょう。すぐに田代山の山名標識がありますが、ここは田代山湿原の最も低いところで、本当の山頂は左に15分歩いた田代山避難小屋が建つ辺りです。避難小屋の横には新しくなったトイレもあり休憩スペースも用意されています。木賊登山口方面は先ほどの山名標識に戻る必要がありますが、一方通行なので避難小屋を背に右側の木道をたどります。この辺りは湿原に入り込んだネズコやハイマツが日本庭園のように配されていて、周りの景色やチングルマの大群落が満喫できます。 山名標識に戻ったら北側へ延びる木道をたどって木賊方面へ向かいます。すぐにロボット雨量計小屋があり、登山道はゆるやかに下ります。1888mピークを右におれて傾斜を落としてゆくと、周りはコメツガの巨木の森へと変わり、深い山を歩いている雰囲気が強まります。標高1600m辺りから傾斜が増して谷へと吸い込まれるような急坂を下るようになりますが、張り出した木の根が落ち葉に隠れてつまづきやすいので要注意。特に標高1250mから谷へと下る区間では、急坂のつづら折れで、落石を発生させる危険もあるので慎重に歩きましょう。しだいに傾斜がゆるみ、草地が現れれば木賊登山口に到着です。ここから川衣ゲートまでは50分程度の林道歩きで、その先は舗装道路となり1時間ほどで木賊温泉に到着します。 -
猿倉から帝釈山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 8.7km
猿倉から帝釈山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 8.7km
猿倉登山口から田代山までは猿倉から木賊温泉へ(コースガイド)を参照して下さい。 田代山避難小屋で休憩したら帝釈山の鞍部に向けて下ります。オサバグサの咲く6月中旬頃はこの辺りから白く可憐な花を楽しむことができます。すぐに下りの傾斜もゆるみ、小さな登降を繰り返しながら稜線を歩きます。6月であれば最低鞍部では残雪もありますが、誘導のテープが付けられており、稜線を忠実にたどれば迷う心配はありません。また雪解けが終わった後にはあちこちでぬかるみが多くなりますが、地元の方々やボランティアによってステップが置かれているので慌てずに進みましょう。 道のりが帝釈山への登りにさしかかる頃になるとオサバグサを多く見かけるようになります。この植物は背丈が15cm前後の白い釣り鐘のような花を咲かせる植物で、葉の形がシダ植物のようで機織りに使われる筬に似ていることからこの名前が付けられています。開花期が終わっても小さなシダ植物のような葉があればオサバグサの可能性があります。 帝釈山を目前にするころ、道のりは大きな岩を乗り越えて歩くようになります。ハシゴが取り付けられており安全に通行できますが、慌てずに行きましょう。やがて周りの景色が見えてくると山頂標識の立つ帝釈山に到着します。 帝釈山は福島県と栃木県の県境にそびえる山脈の盟主で、展望の山としても知られています。尾瀬方面には燧ヶ岳と至仏山を並んで望めるほかにも、隣の会津駒ヶ岳ののびやかな稜線や日光連山の特徴的な山並みなど、地図を片手に飽きない時間が過ごせます。 帝釈山の眺めを満喫したら下山にかかります。馬坂峠登山口まで下ることもでき、こちらの道はオサバグサの大群生地として有名なコースですが、交通の便がとても悪いので注意が必要です。 復路は同じ道を帰ることになりますが、復路は帝釈山を過ぎてすぐの岩場の下りに注意して通行しましょう。午後になればこの辺り一帯の稜線は人影もまばらになり、一気に深山の雰囲気が深まります。日の短い秋であれば帰りには日がかげる時間帯にさしかかりますが、田代山避難小屋から猿倉登山口の下りは慌てず安全に下山しましょう。猿倉登山口から田代山までは猿倉から木賊温泉へ(コースガイド)を参照して下さい。 田代山避難小屋で休憩したら帝釈山の鞍部に向けて下ります。オサバグサの咲く6月中旬頃はこの辺りから白く可憐な花を楽しむことができます。すぐに下りの傾斜もゆるみ、小さな登降を繰り返しながら稜線を歩きます。6月であれば最低鞍部では残雪もありますが、誘導のテープが付けられており、稜線を忠実にたどれば迷う心配はありません。また雪解けが終わった後にはあちこちでぬかるみが多くなりますが、地元の方々やボランティアによってステップが置かれているので慌てずに進みましょう。 道のりが帝釈山への登りにさしかかる頃になるとオサバグサを多く見かけるようになります。この植物は背丈が15cm前後の白い釣り鐘のような花を咲かせる植物で、葉の形がシダ植物のようで機織りに使われる筬に似ていることからこの名前が付けられています。開花期が終わっても小さなシダ植物のような葉があればオサバグサの可能性があります。 帝釈山を目前にするころ、道のりは大きな岩を乗り越えて歩くようになります。ハシゴが取り付けられており安全に通行できますが、慌てずに行きましょう。やがて周りの景色が見えてくると山頂標識の立つ帝釈山に到着します。 帝釈山は福島県と栃木県の県境にそびえる山脈の盟主で、展望の山としても知られています。尾瀬方面には燧ヶ岳と至仏山を並んで望めるほかにも、隣の会津駒ヶ岳ののびやかな稜線や日光連山の特徴的な山並みなど、地図を片手に飽きない時間が過ごせます。 帝釈山の眺めを満喫したら下山にかかります。馬坂峠登山口まで下ることもでき、こちらの道はオサバグサの大群生地として有名なコースですが、交通の便がとても悪いので注意が必要です。 復路は同じ道を帰ることになりますが、復路は帝釈山を過ぎてすぐの岩場の下りに注意して通行しましょう。午後になればこの辺り一帯の稜線は人影もまばらになり、一気に深山の雰囲気が深まります。日の短い秋であれば帰りには日がかげる時間帯にさしかかりますが、田代山避難小屋から猿倉登山口の下りは慌てず安全に下山しましょう。 -
大清水から尾瀬沼を経て、鬼怒沼へ
- 2泊3日
- 16時間50分
- 32.6km
大清水から尾瀬沼を経て、鬼怒沼へ
- 2泊3日
- 16時間50分
- 32.6km
1日目は大清水から尾瀬沼ヒュッテへの約3時間の道のりです。一ノ瀬までの林道は6月中旬から10月中旬にかけて低公害車運行もあり、出発が遅れた場合には利用すると便利です。一ノ瀬には休憩所とトイレがあります。ここから登山道が始まり、木道や石階段を繰り返して標高をあげると岩清水に着きます。すぐに十二曲りのつづら折れとなり、12回目のカーブの後は尾根上に出ます。しばらく針葉樹に包まれた木道を行けば三平峠に着きます。三平峠から滑りやすい木道を15分下れば三平下です。ここからは尾瀬沼東岸から燧ヶ岳を望む道のりです。尾瀬沼ヒュッテに到着後、時間があれば大江湿原を散策してみましょう。 2日目はロングコースなので早朝出発しましょう。小淵沢田代へは尾瀬沼キャンプ場を抜けるコースと、小淵沢田代分岐からのコースがありますが、後者がなだらかなので、時間が許せばこちらをお勧めします。小淵沢田代は池溏のある小さな湿原で、日光連山や富士山も見える穴場です。湿原を抜けるとすぐにぬかるみの多い登山道が始まります。途中、小淵沢(ニゴリ沢)方面の分岐がありますが、直進するとササの刈り払われた送電線巡視路を横切ります。濃霧時は巡視路に迷い込まないよう注意しましょう。登山道は細いですが明瞭で通行の心配はありません。なだらかな稜線を進めば赤安清水の標識に到着です。 赤安山は登山道から少し外れたところにあるため、無理をして登ろうとせずに先へ進みましょう。黒岩山南側を大きく巻いて歩けば黒岩山分岐に着きます。ここから黒岩山は登り35分、下り20分と若干ヤブの濃い道ですが、3県境の高峰だけあって雄大な眺めを楽しむことができます。黒岩山分岐から鬼怒沼方面は道をふさぐような倒木が多く、またいだ先の道を見落としやすいので見定めて歩きましょう。小ピークの登降を繰り返すと小さな沢と広場に出ますが、これが小松湿原の水場です。 大きく崩壊した斜面を左に見て行けば鬼怒沼山分岐に着きます。ここから鬼怒沼山は登り20分、下り15分の急坂ですがあまり眺めはありません。分岐に戻ってなだらかに下れば鬼怒沼湿原です。鬼怒沼湿原は鬼怒川の源流部にあたり、南北約700m、東西約400mの広さに250個もの池溏が点在しています。日光連山の山並みを楽しんだら日光澤温泉への急坂をいっきに下ります。オロオソロシの滝展望台を過ぎれば日光澤温泉はもうすぐです。 3日目は奥鬼怒歩道をのんびりと行けば1時間45分ほどで女夫淵に到着です。1日目は大清水から尾瀬沼ヒュッテへの約3時間の道のりです。一ノ瀬までの林道は6月中旬から10月中旬にかけて低公害車運行もあり、出発が遅れた場合には利用すると便利です。一ノ瀬には休憩所とトイレがあります。ここから登山道が始まり、木道や石階段を繰り返して標高をあげると岩清水に着きます。すぐに十二曲りのつづら折れとなり、12回目のカーブの後は尾根上に出ます。しばらく針葉樹に包まれた木道を行けば三平峠に着きます。三平峠から滑りやすい木道を15分下れば三平下です。ここからは尾瀬沼東岸から燧ヶ岳を望む道のりです。尾瀬沼ヒュッテに到着後、時間があれば大江湿原を散策してみましょう。 2日目はロングコースなので早朝出発しましょう。小淵沢田代へは尾瀬沼キャンプ場を抜けるコースと、小淵沢田代分岐からのコースがありますが、後者がなだらかなので、時間が許せばこちらをお勧めします。小淵沢田代は池溏のある小さな湿原で、日光連山や富士山も見える穴場です。湿原を抜けるとすぐにぬかるみの多い登山道が始まります。途中、小淵沢(ニゴリ沢)方面の分岐がありますが、直進するとササの刈り払われた送電線巡視路を横切ります。濃霧時は巡視路に迷い込まないよう注意しましょう。登山道は細いですが明瞭で通行の心配はありません。なだらかな稜線を進めば赤安清水の標識に到着です。 赤安山は登山道から少し外れたところにあるため、無理をして登ろうとせずに先へ進みましょう。黒岩山南側を大きく巻いて歩けば黒岩山分岐に着きます。ここから黒岩山は登り35分、下り20分と若干ヤブの濃い道ですが、3県境の高峰だけあって雄大な眺めを楽しむことができます。黒岩山分岐から鬼怒沼方面は道をふさぐような倒木が多く、またいだ先の道を見落としやすいので見定めて歩きましょう。小ピークの登降を繰り返すと小さな沢と広場に出ますが、これが小松湿原の水場です。 大きく崩壊した斜面を左に見て行けば鬼怒沼山分岐に着きます。ここから鬼怒沼山は登り20分、下り15分の急坂ですがあまり眺めはありません。分岐に戻ってなだらかに下れば鬼怒沼湿原です。鬼怒沼湿原は鬼怒川の源流部にあたり、南北約700m、東西約400mの広さに250個もの池溏が点在しています。日光連山の山並みを楽しんだら日光澤温泉への急坂をいっきに下ります。オロオソロシの滝展望台を過ぎれば日光澤温泉はもうすぐです。 3日目は奥鬼怒歩道をのんびりと行けば1時間45分ほどで女夫淵に到着です。