【徳島県】の登山コースガイド
徳島県
検索結果6件中
1-6件
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見ノ越から剣山頂へ
- 日帰り
- 2時間5分
- 4.1km
見ノ越から剣山頂へ
- 日帰り
- 2時間5分
- 4.1km
四国の山で一番奥深い山と言われている西日本第二の高峰剣山へは、高速道路=徳島道美馬ICもしくは脇町ICからつるぎ町貞光か、美馬市穴吹から国道をたどって登山基地である見ノ越に行くことができます。見ノ越にはJR徳島線の貞光駅・国道沿いの道の駅貞光から季節運行でバス便が運行されていますがバス便は極端に少ないので十分調べて利用して下さい。狭い道ですが自家用車の利用するのも一案でしょう。今回は登山初心者が楽しめるリフトを利用するルートを紹介します。まず見ノ越の二階建ての駐車場の隣にリフトの券売所があるのでそこで乗車券を準備し、一人掛けのリフトにザックを膝に置くようにして乗り込みましょう。15分ほど空中の散歩です。足元に咲く花々も楽しみつつ西島駅へ。ここからは西に延びる剣山系の丸石・三嶺などの眺望に感嘆することでしょう。西島駅は何本かのルートの起点となっており大剱神社に向かうにはその先の赤い鳥居くぐります。緩く登る道を30分進めば剣山の名前の由来の一つとされる大剣岩をご神体とする大剱神社に到着します。この神社の90m下に日本名水百選の剣山御神水の泉が湧いているので訪ねてみるのも良いでしょう。 大剱神社付近からは森林限界付近を歩きながらもう一つの神社である宝蔵石神社を目指します。山頂へはここを経由して剣山頂上ヒュッテ横の階段を上ってみると、ほどなく平家の馬場と呼ばれる頂上台地に出て一等三角点のある剣山山頂は目と鼻の先となります。この辺りからは四国の名だたる山が一望でき、天気が良ければ中国最高峰の伯耆大山も見ることができます。頂上一帯は笹原と登山道の保護のため木道が設置されています。ここへ至るどのルートも比較的短時間に登ることができ、8月には北面の行場に咲き誇るキレンゲショウマにも出会えます。 剣山頂上ヒュッテは四国で二番目に高いところにあるお宿で、宿泊はここに一泊することをお勧めします。ヒュッテでの食事は地元の食材が多く、献立に定評があります。季節毎のイベントもあるので何度でも訪れたくなる場所です。食事後は夕焼けや、夜全天に広がる星空を楽しむのも忘れずに。帰りは刀掛けの松のいわゆる尾根ルートを西島駅に向かいリフトで下るもいいですが、ブナや巨大なヒノキがある天然林を剣神社に下るのもお勧めします。鳥居をくぐり長い階段を下りれば見ノ越駐車場に着きます。 最近、剣山山頂南面にツキノワグマの目撃が多く報告されています。適切な対応を。四国の山で一番奥深い山と言われている西日本第二の高峰剣山へは、高速道路=徳島道美馬ICもしくは脇町ICからつるぎ町貞光か、美馬市穴吹から国道をたどって登山基地である見ノ越に行くことができます。見ノ越にはJR徳島線の貞光駅・国道沿いの道の駅貞光から季節運行でバス便が運行されていますがバス便は極端に少ないので十分調べて利用して下さい。狭い道ですが自家用車の利用するのも一案でしょう。今回は登山初心者が楽しめるリフトを利用するルートを紹介します。まず見ノ越の二階建ての駐車場の隣にリフトの券売所があるのでそこで乗車券を準備し、一人掛けのリフトにザックを膝に置くようにして乗り込みましょう。15分ほど空中の散歩です。足元に咲く花々も楽しみつつ西島駅へ。ここからは西に延びる剣山系の丸石・三嶺などの眺望に感嘆することでしょう。西島駅は何本かのルートの起点となっており大剱神社に向かうにはその先の赤い鳥居くぐります。緩く登る道を30分進めば剣山の名前の由来の一つとされる大剣岩をご神体とする大剱神社に到着します。この神社の90m下に日本名水百選の剣山御神水の泉が湧いているので訪ねてみるのも良いでしょう。 大剱神社付近からは森林限界付近を歩きながらもう一つの神社である宝蔵石神社を目指します。山頂へはここを経由して剣山頂上ヒュッテ横の階段を上ってみると、ほどなく平家の馬場と呼ばれる頂上台地に出て一等三角点のある剣山山頂は目と鼻の先となります。この辺りからは四国の名だたる山が一望でき、天気が良ければ中国最高峰の伯耆大山も見ることができます。頂上一帯は笹原と登山道の保護のため木道が設置されています。ここへ至るどのルートも比較的短時間に登ることができ、8月には北面の行場に咲き誇るキレンゲショウマにも出会えます。 剣山頂上ヒュッテは四国で二番目に高いところにあるお宿で、宿泊はここに一泊することをお勧めします。ヒュッテでの食事は地元の食材が多く、献立に定評があります。季節毎のイベントもあるので何度でも訪れたくなる場所です。食事後は夕焼けや、夜全天に広がる星空を楽しむのも忘れずに。帰りは刀掛けの松のいわゆる尾根ルートを西島駅に向かいリフトで下るもいいですが、ブナや巨大なヒノキがある天然林を剣神社に下るのもお勧めします。鳥居をくぐり長い階段を下りれば見ノ越駐車場に着きます。 最近、剣山山頂南面にツキノワグマの目撃が多く報告されています。適切な対応を。 -
垢離取から剣山を経て三嶺へ
- 1泊2日
- 14時間30分
- 23.2km
垢離取から剣山を経て三嶺へ
- 1泊2日
- 14時間30分
- 23.2km
垢離取とは読んで字のごとく垢を取る場所で、修験道の山に入るときにはここで俗世のアカにまみれた心・身を清めてから入山するのが古の風習であったと言われています。この縦走もそういった山への畏敬の念があってからこそ成し遂げられるのではないでしょうか。国道438号の大カーブの垢離取から穴吹川に掛けられた垢離取橋を渡り龍光寺の鉄門へ進みます。ここに駐車場もあります。鉄門横から舗装路を登り切ってお寺の裏の擁壁の左に登山道があり、ここが縦走路の始まりとなります。垢離取の標高760mから歩けば1100mの高度差を一挙に一ノ森へ登ることになります。途中追分の分岐を過ぎブナの大木のうっそうとした自然林を登っていきます。一ノ森ヒュッテ付近を通る頃には周囲には白骨樹が立つ笹原が広がります。まずは一つ目のピークである一ノ森に立ちます。ここから西に向きを変え剣山に続く稜線を歩きます。木道に囲まれた剣山のピークを通り過ぎ急坂を下り次郎笈峠へ。鞍部を過ぎて今度は急坂を登り切れば次郎笈ピークです。四国第三峰の次郎笈からはこれから進む稜線がよく見えます。直下のトラバース分岐を剣山方面に2~3分進めば水場がありますが、涸れていることもあるので水の携行には注意しましょう。 丸石を過ぎブナ、ミズナラの天然林を抜け丸石避難小屋へ到着します。ここまで実働7時間強になります。徳島の山にはほどよい距離で無人小屋が整備されていますが指定された幕営地がこの先にないためここに泊まるのが賢明でしょう。二日目は高ノ瀬、中東山・石立山の分岐を越え平和丸を過ぎれば白髪避難小屋が近くなります。この小屋の20m下で水の補給をして白髪山分岐で三嶺方向にかじを切ります。途中分岐のあるカヤハゲ(東熊山)を通ります。この分岐を過ぎればこのルートでの最大傾斜の三嶺の登りにかかります、鎖場などもありますがさほど難しくはありません。そこをしのげばほどなく200名山の三嶺が迎えてくれます。笹原が広がり、少し下った池をたたえた台地には三嶺ヒュッテもあり、風景も相まってここが四国で一番の人気を誇るにふさわしい山というのもうなずけます。水場は離れていますがこの日の宿としてもいいでしょう。ゴールは大駐車場が整備された名頃の新登山口に下山します。このルートは、エスケープルートも多く取れるので、実力に合わせた計画をして避難小屋を利用した稜線歩きを楽しめます。垢離取とは読んで字のごとく垢を取る場所で、修験道の山に入るときにはここで俗世のアカにまみれた心・身を清めてから入山するのが古の風習であったと言われています。この縦走もそういった山への畏敬の念があってからこそ成し遂げられるのではないでしょうか。国道438号の大カーブの垢離取から穴吹川に掛けられた垢離取橋を渡り龍光寺の鉄門へ進みます。ここに駐車場もあります。鉄門横から舗装路を登り切ってお寺の裏の擁壁の左に登山道があり、ここが縦走路の始まりとなります。垢離取の標高760mから歩けば1100mの高度差を一挙に一ノ森へ登ることになります。途中追分の分岐を過ぎブナの大木のうっそうとした自然林を登っていきます。一ノ森ヒュッテ付近を通る頃には周囲には白骨樹が立つ笹原が広がります。まずは一つ目のピークである一ノ森に立ちます。ここから西に向きを変え剣山に続く稜線を歩きます。木道に囲まれた剣山のピークを通り過ぎ急坂を下り次郎笈峠へ。鞍部を過ぎて今度は急坂を登り切れば次郎笈ピークです。四国第三峰の次郎笈からはこれから進む稜線がよく見えます。直下のトラバース分岐を剣山方面に2~3分進めば水場がありますが、涸れていることもあるので水の携行には注意しましょう。 丸石を過ぎブナ、ミズナラの天然林を抜け丸石避難小屋へ到着します。ここまで実働7時間強になります。徳島の山にはほどよい距離で無人小屋が整備されていますが指定された幕営地がこの先にないためここに泊まるのが賢明でしょう。二日目は高ノ瀬、中東山・石立山の分岐を越え平和丸を過ぎれば白髪避難小屋が近くなります。この小屋の20m下で水の補給をして白髪山分岐で三嶺方向にかじを切ります。途中分岐のあるカヤハゲ(東熊山)を通ります。この分岐を過ぎればこのルートでの最大傾斜の三嶺の登りにかかります、鎖場などもありますがさほど難しくはありません。そこをしのげばほどなく200名山の三嶺が迎えてくれます。笹原が広がり、少し下った池をたたえた台地には三嶺ヒュッテもあり、風景も相まってここが四国で一番の人気を誇るにふさわしい山というのもうなずけます。水場は離れていますがこの日の宿としてもいいでしょう。ゴールは大駐車場が整備された名頃の新登山口に下山します。このルートは、エスケープルートも多く取れるので、実力に合わせた計画をして避難小屋を利用した稜線歩きを楽しめます。 -
名頃新登山口から三嶺を経て矢筈峠へ
- 1泊2日
- 10時間40分
- 18.6km
名頃新登山口から三嶺を経て矢筈峠へ
- 1泊2日
- 10時間40分
- 18.6km
このルートの醍醐味は何といっても三嶺から天狗塚の笹原を空中散歩するかのごとく絶景の中を歩けることです。三嶺山頂は四国随一360度展望が楽しめます。国道439号(=通称439街道)の案山子の里である名頃の集落の対岸には50台収容可能な駐車場があります。水洗トイレなどが完備される立派な駐車場です。ここが名頃新登山口で道標に従って尾根を忠実にたどります。このルートの一つの見どころであるブナ・ミズナラ林の静かな登山道が迎えてくれます。防獣ネットのあるダケモミの丘を過ぎると少し平坦になり三嶺の東尾根を詰めていきます。勾配が急になり始めどんどん進んでいくと灌木帯になり、水場・大岩を過ぎ、乗越の階段を登れば神秘的な頂上台地の池のほとりに出ます。この台地には三嶺ヒュッテがあり入山が遅ければここで宿とするのも一案です。三嶺の山頂はその先の三角の形をした場所になります。季節には多くの高山植物が足元を飾り、笹の広がる風景と遠望に疲れを忘れるほどです。青ザレ、大タオと稜線の笹をかき分け進み、西熊山を越えれば下方に小屋が見えてきます、高知県が設置したお亀岩避難小屋です。縦走する登山者にはうれしいタイミングで現れる休息地であり宿泊場所です。水場は小屋の下か、徳島側の幕営地にあります。西に進み天狗峠がジャンクションポイントになりますが、少し時間を取って天狗塚に足を延ばしても良いでしょう。これから南下して綱附森を目指します。稜線は笹が再び生い茂り歩行に難がありますが、山頂は展望が開けた心地よい場所です。春にはこの稜線はツルギミツバツツジの花が咲き誇ります。まさに桃源郷を彷彿させるルートです。笹の高原のアップダウンを繰り返せば2時間ほどで矢筈峠(アリラン峠)に到着します。登山には自家用車が最適ですが、縦走するにはこの峠にも駐車可能な広場もあるのであらかじめ回送しておきましょう。ここもトイレが設置され登山起点となるところです。土佐矢筈山、小桧曽山を経由して京柱峠にも歩を進めることができます。 この近辺では熊の目撃情報があります。絶滅が確実視されている四国のツキノワグマですが、遭遇したら慌てず落ち着いて対処・退避しましょう。決して荷物を置いて逃げ出すことの無いように。登山は人間がその地域のゲストだということを忘れずに。このルートの醍醐味は何といっても三嶺から天狗塚の笹原を空中散歩するかのごとく絶景の中を歩けることです。三嶺山頂は四国随一360度展望が楽しめます。国道439号(=通称439街道)の案山子の里である名頃の集落の対岸には50台収容可能な駐車場があります。水洗トイレなどが完備される立派な駐車場です。ここが名頃新登山口で道標に従って尾根を忠実にたどります。このルートの一つの見どころであるブナ・ミズナラ林の静かな登山道が迎えてくれます。防獣ネットのあるダケモミの丘を過ぎると少し平坦になり三嶺の東尾根を詰めていきます。勾配が急になり始めどんどん進んでいくと灌木帯になり、水場・大岩を過ぎ、乗越の階段を登れば神秘的な頂上台地の池のほとりに出ます。この台地には三嶺ヒュッテがあり入山が遅ければここで宿とするのも一案です。三嶺の山頂はその先の三角の形をした場所になります。季節には多くの高山植物が足元を飾り、笹の広がる風景と遠望に疲れを忘れるほどです。青ザレ、大タオと稜線の笹をかき分け進み、西熊山を越えれば下方に小屋が見えてきます、高知県が設置したお亀岩避難小屋です。縦走する登山者にはうれしいタイミングで現れる休息地であり宿泊場所です。水場は小屋の下か、徳島側の幕営地にあります。西に進み天狗峠がジャンクションポイントになりますが、少し時間を取って天狗塚に足を延ばしても良いでしょう。これから南下して綱附森を目指します。稜線は笹が再び生い茂り歩行に難がありますが、山頂は展望が開けた心地よい場所です。春にはこの稜線はツルギミツバツツジの花が咲き誇ります。まさに桃源郷を彷彿させるルートです。笹の高原のアップダウンを繰り返せば2時間ほどで矢筈峠(アリラン峠)に到着します。登山には自家用車が最適ですが、縦走するにはこの峠にも駐車可能な広場もあるのであらかじめ回送しておきましょう。ここもトイレが設置され登山起点となるところです。土佐矢筈山、小桧曽山を経由して京柱峠にも歩を進めることができます。 この近辺では熊の目撃情報があります。絶滅が確実視されている四国のツキノワグマですが、遭遇したら慌てず落ち着いて対処・退避しましょう。決して荷物を置いて逃げ出すことの無いように。登山は人間がその地域のゲストだということを忘れずに。 -
別府峡谷から石立山へ
- 日帰り
- 5時間50分
- 6km
別府峡谷から石立山へ
- 日帰り
- 5時間50分
- 6km
四国の中で最難関の一般ルートはどこかと尋ねられたら、このルートを挙げてみてもいいのではないでしょうか。そういったルートも四国本島内で一番紅葉が綺麗だと言われる場所でもあります。高知別府峡とその東隣の剣山スーパー林道が通る高の瀬峡は、深く切れ込む渓谷の石灰岩の白さと笹の緑は紅葉の赤を際立たせます。その紅葉時期にここを訪れることをお奨めします。登山基地となる別府峡は駐車場・公衆トイレも整備され、シーズンは売店も営業し地元の料理を楽しむ事もできるので下山後は利用してみましょう。 別府峡登山口は峡谷を渡る吊り橋から。いきなりの急坂で息を弾ませることとなります、残念ながら頂上まで急坂は登り下りともにこの調子で続きます。登山口から竜頭谷へは40分ほどで着きますが谷への下りはザレ場となり、少々神経を使います。ルートが消えかかっていることもありテープを注意して見落とさないようにしましょう。そして尾根を根気よく登ることとなります。登りのルート半ばに石灰岩の露頭・岩場があり左右に転落しないように注意しましょう。数年前までは山頂に近づけばササが生い茂り、山に緑色を添えていたのですが、ニホンジカの食害による裸地化が進み茶色の地肌が目立つようになってきました。 山頂は二つに分かれており剣山系に縦走できる尾根との接続点である西峰に近づくとようやく傾斜が緩くなります。その先20分も歩けば石立山最高峰の東峰に立つことができます。山系の特徴である石灰岩の捨身嶽は西峰を北に数分で行けますが、左右に切れ込んだ谷が恐怖感をあおります。石灰岩のザレ場にもなっており、転落事故もあった危険個所になっています。自信が無ければチャレンジしないことが肝要です。東峰山頂は防獣ネットが設置されています。視界を邪魔するのですが、北に綱附森、天狗塚、三嶺、丸石、次郎笈と剣山の山脈が並び、南は室戸岬につながる山塊と太平洋が望まれます。 展望を楽しんだ後は徳島高知県境の尾根を南に下り、崩壊激しい元造林小屋を横目に見ながら1時間ほど歩いて滑りやすい石灰岩の尾根と別れます。スギ・ヒノキ林の中を下りますが、その急な坂道は疲労を高めます。尾根分岐から40分ほどで水場に出ます。その沢を渡り、皆伐した斜面になればあと30分ほどで日和田登山口に到着します。この石立山山塊もクマの生息域とされています。四国の中で最難関の一般ルートはどこかと尋ねられたら、このルートを挙げてみてもいいのではないでしょうか。そういったルートも四国本島内で一番紅葉が綺麗だと言われる場所でもあります。高知別府峡とその東隣の剣山スーパー林道が通る高の瀬峡は、深く切れ込む渓谷の石灰岩の白さと笹の緑は紅葉の赤を際立たせます。その紅葉時期にここを訪れることをお奨めします。登山基地となる別府峡は駐車場・公衆トイレも整備され、シーズンは売店も営業し地元の料理を楽しむ事もできるので下山後は利用してみましょう。 別府峡登山口は峡谷を渡る吊り橋から。いきなりの急坂で息を弾ませることとなります、残念ながら頂上まで急坂は登り下りともにこの調子で続きます。登山口から竜頭谷へは40分ほどで着きますが谷への下りはザレ場となり、少々神経を使います。ルートが消えかかっていることもありテープを注意して見落とさないようにしましょう。そして尾根を根気よく登ることとなります。登りのルート半ばに石灰岩の露頭・岩場があり左右に転落しないように注意しましょう。数年前までは山頂に近づけばササが生い茂り、山に緑色を添えていたのですが、ニホンジカの食害による裸地化が進み茶色の地肌が目立つようになってきました。 山頂は二つに分かれており剣山系に縦走できる尾根との接続点である西峰に近づくとようやく傾斜が緩くなります。その先20分も歩けば石立山最高峰の東峰に立つことができます。山系の特徴である石灰岩の捨身嶽は西峰を北に数分で行けますが、左右に切れ込んだ谷が恐怖感をあおります。石灰岩のザレ場にもなっており、転落事故もあった危険個所になっています。自信が無ければチャレンジしないことが肝要です。東峰山頂は防獣ネットが設置されています。視界を邪魔するのですが、北に綱附森、天狗塚、三嶺、丸石、次郎笈と剣山の山脈が並び、南は室戸岬につながる山塊と太平洋が望まれます。 展望を楽しんだ後は徳島高知県境の尾根を南に下り、崩壊激しい元造林小屋を横目に見ながら1時間ほど歩いて滑りやすい石灰岩の尾根と別れます。スギ・ヒノキ林の中を下りますが、その急な坂道は疲労を高めます。尾根分岐から40分ほどで水場に出ます。その沢を渡り、皆伐した斜面になればあと30分ほどで日和田登山口に到着します。この石立山山塊もクマの生息域とされています。 -
落合峠から寒峰へ
- 日帰り
- 5時間15分
- 9.2km
落合峠から寒峰へ
- 日帰り
- 5時間15分
- 9.2km
祖谷地方と吉野川方面を結ぶ落合峠は時にカモシカが歩いているような静かな峠です。四国山地の中央脊梁の北側に位置し、黒笠山や矢筈山を有するいわゆる祖谷山系と呼ばれる山塊に寒峰はあります。この寒峰に異常なまで登山者が多くなるのは残雪まだ残る3月中旬頃から4月にかけての初春です。日本の三瑞草であるフクジュソウ(福寿草)の観草登山が盛んになります。その一つ登山口である落合峠は祖谷街道である国道439号を三好市落合からか、吉野川沿いの国道192号を東みよし町西庄から県道44号を上ります。深淵地区を過ぎ、高度を稼いでいくと国土交通省が設置した雨量計施設のある場所が落合峠です。この峠にも小さいながら避難小屋といえる建物がありトイレも設置されています。 この登山起点からは東に矢筈山・黒笠山に延びる稜線と西に寒峰へと延びる尾根があります。この峠を西に緩やかに続く斜面を登っていくと落禿を通ります。この辺りには鎖を掛けた急坂があり笹が深く少し歩道は整備がなされていませんが踏み跡がしっかりしているので苦労なく歩けます。前烏帽子山は展望が良好で烏帽子山の分岐にもなっています。ここからアップダウンを繰り返し奥ノ井への分岐を過ぎればすぐに寒峰頂上です。ここは南に剣山系、北側の風景は西から愛媛の石鎚山系・赤石山系、阿讃山脈の展望が開けます。このピークは東側にある矢筈山も同様に、四国の高峰を一挙に見たいというのならこの山域をお勧めします。 フクジュソウの群落を目当てに急勾配を下り栗枝渡の住吉神社へ進みます。フクジュソウは途中の谷あいの残雪がある所に多く、雪の間に鮮やかな黄色い花の大群落を見ることができます。ただし登山道を離れる場合は節度ある行動をして自然破壊にならないよう努めることを忘れずに。この沢筋で転落事故も発生しています。住吉神社付近にも多くのフクジュソウを見ることができますので観草だけが目的であれば、山の中に入らずともこの周辺を散策するのもよいでしょう。なお、この住吉神社を起点に寒峰を周回するルートも取れます。この場合は寒峰を過ぎて奥ノ井分岐を南に下るのですが道中のヒノキ林は残雪期には迷うことがあるのでルートファインディングは慎重に。最も人出が見込まれるフクジュソウのシーズンは雪が多少なりともあります。アイゼンの準備はお忘れなく。 車を回送する場合は林道登山口、住吉神社登山口ともに駐車できますが、交通の障害にならないようにしましょう。祖谷地方と吉野川方面を結ぶ落合峠は時にカモシカが歩いているような静かな峠です。四国山地の中央脊梁の北側に位置し、黒笠山や矢筈山を有するいわゆる祖谷山系と呼ばれる山塊に寒峰はあります。この寒峰に異常なまで登山者が多くなるのは残雪まだ残る3月中旬頃から4月にかけての初春です。日本の三瑞草であるフクジュソウ(福寿草)の観草登山が盛んになります。その一つ登山口である落合峠は祖谷街道である国道439号を三好市落合からか、吉野川沿いの国道192号を東みよし町西庄から県道44号を上ります。深淵地区を過ぎ、高度を稼いでいくと国土交通省が設置した雨量計施設のある場所が落合峠です。この峠にも小さいながら避難小屋といえる建物がありトイレも設置されています。 この登山起点からは東に矢筈山・黒笠山に延びる稜線と西に寒峰へと延びる尾根があります。この峠を西に緩やかに続く斜面を登っていくと落禿を通ります。この辺りには鎖を掛けた急坂があり笹が深く少し歩道は整備がなされていませんが踏み跡がしっかりしているので苦労なく歩けます。前烏帽子山は展望が良好で烏帽子山の分岐にもなっています。ここからアップダウンを繰り返し奥ノ井への分岐を過ぎればすぐに寒峰頂上です。ここは南に剣山系、北側の風景は西から愛媛の石鎚山系・赤石山系、阿讃山脈の展望が開けます。このピークは東側にある矢筈山も同様に、四国の高峰を一挙に見たいというのならこの山域をお勧めします。 フクジュソウの群落を目当てに急勾配を下り栗枝渡の住吉神社へ進みます。フクジュソウは途中の谷あいの残雪がある所に多く、雪の間に鮮やかな黄色い花の大群落を見ることができます。ただし登山道を離れる場合は節度ある行動をして自然破壊にならないよう努めることを忘れずに。この沢筋で転落事故も発生しています。住吉神社付近にも多くのフクジュソウを見ることができますので観草だけが目的であれば、山の中に入らずともこの周辺を散策するのもよいでしょう。なお、この住吉神社を起点に寒峰を周回するルートも取れます。この場合は寒峰を過ぎて奥ノ井分岐を南に下るのですが道中のヒノキ林は残雪期には迷うことがあるのでルートファインディングは慎重に。最も人出が見込まれるフクジュソウのシーズンは雪が多少なりともあります。アイゼンの準備はお忘れなく。 車を回送する場合は林道登山口、住吉神社登山口ともに駐車できますが、交通の障害にならないようにしましょう。 -
中尾山高原から丸笹山へ
- 日帰り
- 4時間10分
- 8.3km
中尾山高原から丸笹山へ
- 日帰り
- 4時間10分
- 8.3km
穴吹川の上流に位置する中尾山高原は、剣山の北東、丸笹山・赤帽子山から連なる標高1,000mの高原で大森ノ池を中心としたアウトドア施設があります。ここを起点としたミニ縦走も楽しめます。その縦走の始まりはこの施設内から歩き始めますが注意しないといけないのは、グラススキー場の芝の中を通らないことです。幸いゲレンデ沿いに整備された遊歩道がありますので標識に従ってください。ログハウス横から中尾山の頂上には50分ほどで展望はあまりありませんが休憩するには都合のよい中尾山南峰の頂上に登れます。頂上へは北の樹林の中へ5分ほどヤブの中を移動しなければなりません。 赤帽子山へは忠実に目印のテープに従い、広葉樹林帯を抜け笹原を登ると360度展望の利くピークに出ます。三角点と頂上は少し離れていますが、そこは笹の高原を行くさわやかな歩行時間を提供してくれるでしょう。先へ進みアップダウンを繰り返すと鞍部に出ます。そこに標識があり40分ほど下れば国道438号に直接下りることができる道の分岐あります。中尾山と赤帽子山のミニ縦走であればここで下りればよいでしょう。 丸笹方向へはその分岐を西に向かいます。ほどなくして平坦部に出て、丸笹山ピークには源流への分岐から20分ほどで到着します。山頂から直接ゴールのラ・フォーレつるぎ山に下りるのも良いですが一度源流への分岐に戻り貞光川の源流を経由して、そこでノドを潤して下山するのもよいでしょう。このルートは苔の美しさで知られています。源流の水は清らかに涸れることなく苔の覆う谷間を流れ、つるぎ町の貞光川に注がれています。 下山すればそこは夫婦池という所で、宿泊施設でもあるラ・フォーレつるぎ山は冬期以外の期間は日帰りの温泉を利用できます。おしゃれなレストランでは食事を摂ることもでき、薪ストーブの燃えるラウンジは登山以外でも楽しめる癒しの場所となってまいます。ここは西に続くある塔ノ丸の登山の拠点にもなります。積雪期は塔ノ丸、丸笹山、赤帽子山は初心者の雪山経験・トレーニングにもってこいの山になります。丸笹山は徳島県の県民の森に指定されていて、花の百名山にも選ばれ、4月〜6月にはワチガイソウが出迎えてくれます。穴吹川の上流に位置する中尾山高原は、剣山の北東、丸笹山・赤帽子山から連なる標高1,000mの高原で大森ノ池を中心としたアウトドア施設があります。ここを起点としたミニ縦走も楽しめます。その縦走の始まりはこの施設内から歩き始めますが注意しないといけないのは、グラススキー場の芝の中を通らないことです。幸いゲレンデ沿いに整備された遊歩道がありますので標識に従ってください。ログハウス横から中尾山の頂上には50分ほどで展望はあまりありませんが休憩するには都合のよい中尾山南峰の頂上に登れます。頂上へは北の樹林の中へ5分ほどヤブの中を移動しなければなりません。 赤帽子山へは忠実に目印のテープに従い、広葉樹林帯を抜け笹原を登ると360度展望の利くピークに出ます。三角点と頂上は少し離れていますが、そこは笹の高原を行くさわやかな歩行時間を提供してくれるでしょう。先へ進みアップダウンを繰り返すと鞍部に出ます。そこに標識があり40分ほど下れば国道438号に直接下りることができる道の分岐あります。中尾山と赤帽子山のミニ縦走であればここで下りればよいでしょう。 丸笹方向へはその分岐を西に向かいます。ほどなくして平坦部に出て、丸笹山ピークには源流への分岐から20分ほどで到着します。山頂から直接ゴールのラ・フォーレつるぎ山に下りるのも良いですが一度源流への分岐に戻り貞光川の源流を経由して、そこでノドを潤して下山するのもよいでしょう。このルートは苔の美しさで知られています。源流の水は清らかに涸れることなく苔の覆う谷間を流れ、つるぎ町の貞光川に注がれています。 下山すればそこは夫婦池という所で、宿泊施設でもあるラ・フォーレつるぎ山は冬期以外の期間は日帰りの温泉を利用できます。おしゃれなレストランでは食事を摂ることもでき、薪ストーブの燃えるラウンジは登山以外でも楽しめる癒しの場所となってまいます。ここは西に続くある塔ノ丸の登山の拠点にもなります。積雪期は塔ノ丸、丸笹山、赤帽子山は初心者の雪山経験・トレーニングにもってこいの山になります。丸笹山は徳島県の県民の森に指定されていて、花の百名山にも選ばれ、4月〜6月にはワチガイソウが出迎えてくれます。