【高知県】の登山コースガイド
高知県
検索結果7件中
1-7件
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土小屋から岩黒山・筒上山・手箱山
- 日帰り
- 6時間5分
- 11.9km
土小屋から岩黒山・筒上山・手箱山
- 日帰り
- 6時間5分
- 11.9km
土小屋から石鎚スカイラインを少し南下すると登山口があります。そこから1時間足らずで岩黒山の山頂に到着です。ルートは整備されています。山頂を経由して丸滝の修験道道場に出て筒上・手箱方面に進みます。筒上山、手箱山は信仰の山であり信者のグループが設置した桟道があるので、トラバース道も歩きやすいです。丸滝の分岐から1時間ほどで手箱越に到着すると、大峰宗覚心寺派の道場が現れます。道場の左側には仁淀川町の安居渓谷登山口へ下る道と、手箱山への道との分岐となりここを右へ石垣の坂を登ると鳥居があり、筒上山に続く鎖道があります。岩場を注意して登っていくと360度の眺望が得られる筒上山の山頂です。南峰に大山衹神社が、北峰に権現者が祀られています。 手箱越から東へ尾根を忠実に辿ると手箱山に至ります。そこから案内板は無いですが名野川分岐から番所跡を通過して、標識のある峠に出たあと、大瀧の大瀧登山口へと下ります。土小屋から石鎚スカイラインを少し南下すると登山口があります。そこから1時間足らずで岩黒山の山頂に到着です。ルートは整備されています。山頂を経由して丸滝の修験道道場に出て筒上・手箱方面に進みます。筒上山、手箱山は信仰の山であり信者のグループが設置した桟道があるので、トラバース道も歩きやすいです。丸滝の分岐から1時間ほどで手箱越に到着すると、大峰宗覚心寺派の道場が現れます。道場の左側には仁淀川町の安居渓谷登山口へ下る道と、手箱山への道との分岐となりここを右へ石垣の坂を登ると鳥居があり、筒上山に続く鎖道があります。岩場を注意して登っていくと360度の眺望が得られる筒上山の山頂です。南峰に大山衹神社が、北峰に権現者が祀られています。 手箱越から東へ尾根を忠実に辿ると手箱山に至ります。そこから案内板は無いですが名野川分岐から番所跡を通過して、標識のある峠に出たあと、大瀧の大瀧登山口へと下ります。 -
西之川から瓶ヶ森へ
- 1泊2日
- 8時間30分
- 13.4km
西之川から瓶ヶ森へ
- 1泊2日
- 8時間30分
- 13.4km
西之川集落は石鎚山登山ロープウェイ駅の下谷集落を5分ほど自動車で過ぎたあたりの集落で、石鎚方面、土小屋方面、東之川方面の登山の起点となります。西之川集落も通り過ぎて対岸の名古瀬の家屋を見ながら舗装の途切れた西之川林道を名古瀬谷沿いに谷を渡りヘアピンを曲がると名古瀬登山口となります。およそ西之川から徒歩で1時間ほどで到着です。「十郎あれ」という名称のついた登山道を常住を目指して歩きます。この区間は道の崩壊、ザレ場がありロープも張ってあります。ジグザグの急登を登り詰めると常住という(石中寺常住別院があった)場所に出ます。今では更地となった所の傍に安置されていたお不動様が迎えてくれます。常住で一息入れてトラバース気味に道が延び、所々橋がかけられた子持権現方面への分岐を過ぎるとその上には石垣の組まれた広場が現れます。ここが鳥越です。ここで休憩を十分にとり釜床谷を山の名前の由来となった瓶壷を目指して急勾配を進みます。この急坂は四国の三大急登にも数えられ、近年の大雨で一時は通行止めにもなるほど道が荒れていましたが、どうにか復旧しロープやハシゴが掛けられ、通れるようになりました。1時間半登行し、ようやく氷見二千石原の末端にたどり着きます。清冽な水をたたえた岩の窪地=瓶壷が待ってくれています。かつての行者が山頂を目指してようやくここにたどり着きこの瓶壷を見た時どれだけ水の大切さ有難さを思い知った事か往時に思いを馳せずにはいられません。 ノドを潤した後はこの氷見二千石原の笹に覆われた男山をまず目指します。瓶ヶ森林道の登山口方向に歩くと道標があり、そこから男山を目指して歩きます。途中大きな岩の上にテラスがあり、そこから眺める石鎚は登山案内書の表紙を飾るほど雄大な景色を眺めることができます。そこから10分ほどで頂上、石中寺の奥之院とその裏にお不動様が待つ瓶ヶ森男山となります。南面の崖に感嘆しつつ高知愛媛県境となる尾根を女山へ。ここは瓶ヶ森最高峰1897mで女山女人不動尊が鎮座し、石鎚山のお山開きと同じ7月1日から10日にかけて祭事が催されます。この女山は眺望が360度あり、四国の大きさが体感できます。下山するには下方に最近整備されたエコトイレも設置された瓶ヶ森避難小屋を目指します。テントを張る場合はその案内板に書かれた眺望の良い瓶ヶ森キャンプ場が便利です。分岐に東之川と書かれているのでその方向に進むと30分ほどで台ヶ森鞍部を通ります。この台ヶ森はアケボノツツジが5月には咲き誇る背景の石鎚が映える場所です。どんどん下ると主な分岐が二か所あります。単調な植林帯を過ぎると東之川集落に架かる橋を渡ります。ここも数台の駐車可能な広場と公衆トイレがあります。アスファルト道を30分ほど歩き歴史的遺構の大宮橋を渡るとゴールの西之川です。西之川集落は石鎚山登山ロープウェイ駅の下谷集落を5分ほど自動車で過ぎたあたりの集落で、石鎚方面、土小屋方面、東之川方面の登山の起点となります。西之川集落も通り過ぎて対岸の名古瀬の家屋を見ながら舗装の途切れた西之川林道を名古瀬谷沿いに谷を渡りヘアピンを曲がると名古瀬登山口となります。およそ西之川から徒歩で1時間ほどで到着です。「十郎あれ」という名称のついた登山道を常住を目指して歩きます。この区間は道の崩壊、ザレ場がありロープも張ってあります。ジグザグの急登を登り詰めると常住という(石中寺常住別院があった)場所に出ます。今では更地となった所の傍に安置されていたお不動様が迎えてくれます。常住で一息入れてトラバース気味に道が延び、所々橋がかけられた子持権現方面への分岐を過ぎるとその上には石垣の組まれた広場が現れます。ここが鳥越です。ここで休憩を十分にとり釜床谷を山の名前の由来となった瓶壷を目指して急勾配を進みます。この急坂は四国の三大急登にも数えられ、近年の大雨で一時は通行止めにもなるほど道が荒れていましたが、どうにか復旧しロープやハシゴが掛けられ、通れるようになりました。1時間半登行し、ようやく氷見二千石原の末端にたどり着きます。清冽な水をたたえた岩の窪地=瓶壷が待ってくれています。かつての行者が山頂を目指してようやくここにたどり着きこの瓶壷を見た時どれだけ水の大切さ有難さを思い知った事か往時に思いを馳せずにはいられません。 ノドを潤した後はこの氷見二千石原の笹に覆われた男山をまず目指します。瓶ヶ森林道の登山口方向に歩くと道標があり、そこから男山を目指して歩きます。途中大きな岩の上にテラスがあり、そこから眺める石鎚は登山案内書の表紙を飾るほど雄大な景色を眺めることができます。そこから10分ほどで頂上、石中寺の奥之院とその裏にお不動様が待つ瓶ヶ森男山となります。南面の崖に感嘆しつつ高知愛媛県境となる尾根を女山へ。ここは瓶ヶ森最高峰1897mで女山女人不動尊が鎮座し、石鎚山のお山開きと同じ7月1日から10日にかけて祭事が催されます。この女山は眺望が360度あり、四国の大きさが体感できます。下山するには下方に最近整備されたエコトイレも設置された瓶ヶ森避難小屋を目指します。テントを張る場合はその案内板に書かれた眺望の良い瓶ヶ森キャンプ場が便利です。分岐に東之川と書かれているのでその方向に進むと30分ほどで台ヶ森鞍部を通ります。この台ヶ森はアケボノツツジが5月には咲き誇る背景の石鎚が映える場所です。どんどん下ると主な分岐が二か所あります。単調な植林帯を過ぎると東之川集落に架かる橋を渡ります。ここも数台の駐車可能な広場と公衆トイレがあります。アスファルト道を30分ほど歩き歴史的遺構の大宮橋を渡るとゴールの西之川です。 -
土小屋から瓶ヶ森を経て伊予富士へ
- 日帰り
- 9時間35分
- 17.6km
土小屋から瓶ヶ森を経て伊予富士へ
- 日帰り
- 9時間35分
- 17.6km
土小屋の岩黒山荘にその建物に入るように一つの車道があり、そこに縦走路の始まりがあります。縦走路に入ると岩黒山のトラバースが始まり、毎年2回ほど県内外の登山者のボランティア活動で縦走路の笹刈り作業を行っており歩き易く保全されています。20分も進めば瓶ヶ森林道に出ます。ここが名野川越です。自動車、バイク、自転車の往来が多く注意が必要な場所です。先へ進むとよさこい峠(予佐越峠)に土小屋から1時間足らずで到着します。車道を下ればいの町の越裏門集落に下ることができます。トイレ裏に登山道が延び、30分も登ればちょっとした広場に出て1503.1mの三角点が確認できる伊吹山の頂上となります。林道と交差しつつ今度はシラサ峠(白笹峠)に出て2021年4月に改装した山荘しらさに到着します。雲上のカフェで休憩もでき、宿泊も可能です。西に石鎚山を眺めながら瓶ヶ森林道の上部を歩き子持権現の東壁の真下を横切り再び林道に戻り瓶ヶ森登山口に着きます。峠から1時間20分ほどです。トイレもあるので休憩に適しますが、指定キャンプ場ではないのでテント等張るのは厳禁です。 瓶ヶ森は男山を40分ほどで登り、春にはイシヅチサクラなどが咲く尾根を女山に向かい、頂上をきわめたら少し引き返して瓶ヶ森の東側を下っていきます。コル(鞍部)に吉野川源流の碑があり西黒森への縦走路に接続します。この山は瓶ヶ森林道ができる前は登るのが難しい山でどこから登るにも遠い深山でしたが、林業が盛んだった昭和の時代に長大な林道ができ難易度が大きく下がりました。 縦走路から少し北にはずれて山頂がある西黒森は、その最頂部への急登が登山者の体力を奪います。ここは訪れる人も少なく静かな山頂を楽しめます。頂上ピストンの後、いったん林道に出て神鳴池の看板を見て、歩き続けると次に続くジネンゴノ頭(自念子の頭)を通ります。この縦走路のピークはどこも眺望がよく、コマーシャルのロケ地になったこともあるほどです。瓶ヶ森林道は別名UFO(雄峰)ラインと呼び、ロケ地巡りのバイク・車がこの辺りでよく休憩をしています。東黒森を過ぎると富士山型の山が前方に出張ってきます。これが300名山の伊予富士です。360度の展望があり、東に寒風山や200名山の笹ヶ峰を眺めることができます。土小屋を出て9時間ほどの時間が経ち一日の行動としては長めです。日が暮れるのが早い秋は下山のことを考えて早出に努めましょう。縦走は桑瀬峠から旧寒風山トンネル南口に下ります。ここは休日にはカフェが開き30台ほどの駐車場、トイレ、休憩舎などがある登山基地です。土小屋の岩黒山荘にその建物に入るように一つの車道があり、そこに縦走路の始まりがあります。縦走路に入ると岩黒山のトラバースが始まり、毎年2回ほど県内外の登山者のボランティア活動で縦走路の笹刈り作業を行っており歩き易く保全されています。20分も進めば瓶ヶ森林道に出ます。ここが名野川越です。自動車、バイク、自転車の往来が多く注意が必要な場所です。先へ進むとよさこい峠(予佐越峠)に土小屋から1時間足らずで到着します。車道を下ればいの町の越裏門集落に下ることができます。トイレ裏に登山道が延び、30分も登ればちょっとした広場に出て1503.1mの三角点が確認できる伊吹山の頂上となります。林道と交差しつつ今度はシラサ峠(白笹峠)に出て2021年4月に改装した山荘しらさに到着します。雲上のカフェで休憩もでき、宿泊も可能です。西に石鎚山を眺めながら瓶ヶ森林道の上部を歩き子持権現の東壁の真下を横切り再び林道に戻り瓶ヶ森登山口に着きます。峠から1時間20分ほどです。トイレもあるので休憩に適しますが、指定キャンプ場ではないのでテント等張るのは厳禁です。 瓶ヶ森は男山を40分ほどで登り、春にはイシヅチサクラなどが咲く尾根を女山に向かい、頂上をきわめたら少し引き返して瓶ヶ森の東側を下っていきます。コル(鞍部)に吉野川源流の碑があり西黒森への縦走路に接続します。この山は瓶ヶ森林道ができる前は登るのが難しい山でどこから登るにも遠い深山でしたが、林業が盛んだった昭和の時代に長大な林道ができ難易度が大きく下がりました。 縦走路から少し北にはずれて山頂がある西黒森は、その最頂部への急登が登山者の体力を奪います。ここは訪れる人も少なく静かな山頂を楽しめます。頂上ピストンの後、いったん林道に出て神鳴池の看板を見て、歩き続けると次に続くジネンゴノ頭(自念子の頭)を通ります。この縦走路のピークはどこも眺望がよく、コマーシャルのロケ地になったこともあるほどです。瓶ヶ森林道は別名UFO(雄峰)ラインと呼び、ロケ地巡りのバイク・車がこの辺りでよく休憩をしています。東黒森を過ぎると富士山型の山が前方に出張ってきます。これが300名山の伊予富士です。360度の展望があり、東に寒風山や200名山の笹ヶ峰を眺めることができます。土小屋を出て9時間ほどの時間が経ち一日の行動としては長めです。日が暮れるのが早い秋は下山のことを考えて早出に努めましょう。縦走は桑瀬峠から旧寒風山トンネル南口に下ります。ここは休日にはカフェが開き30台ほどの駐車場、トイレ、休憩舎などがある登山基地です。 -
寒風山から笹ヶ峰を経て平家平、三ツ森山へ
- 1泊2日
- 14時間40分
- 22.6km
寒風山から笹ヶ峰を経て平家平、三ツ森山へ
- 1泊2日
- 14時間40分
- 22.6km
登山基地の旧寒風山トンネル南口のカフェの左側に桑瀬峠に向かう登山口があり、ここから急登を登り桑瀬峠に出て進路を東へ。途中にステンレスのハシゴが数か所設置されており、歩くには容易ですが急登と緩斜面の繰り返す登山道が続きます。 中腹はブナの林が続き山頂間近では森林限界が過ぎコメツツジなどの低木、笹原が頂部を占めるようになります。その森林限界を越せばすぐに寒風山です。ステンレスの頂上標が立っており、アップダウンの続く尾根道が続き笹ヶ峰に到達します。ここは一等三角点が配置された日本200名山であると同時に、お不動様が祀られている信仰の山でもあります。また眺望も抜群で、北面には大きな宿泊施設の丸山荘があり、頂上から視認できます。宿泊、キャンプ地としてはこの丸山荘がこのルート上では最後になり、そこまで下るのに頂上からおよそ35分ほどかかります。秋には紅葉が綺麗で、ちち山に向かう際に通る鞍部は紅葉谷分岐と呼ばれ、そこを抜けると新居浜市と西条市を分ける尾根になります。 紅葉谷分岐からちち山へは25分ほどで到着します。ちち山は新居浜市最高峰であり笹ヶ峰と双耳峰を成します。南面を貫くトラバース道は笹が茂り、浮石等足元が悪いため廃道となりました。ちち山の分れで北に赤石山系、東に四国の中央脊梁の山脈とに分離します。そこを右にとり徐々に高度を下げ一ノ谷越へ。そこから平家平方面に向かうと冠山を通過します。冠とは安徳帝がここに逃れてきた折に、帝(天皇)が頭に載せるカンムリに高知側からは見えるとの由来から名が付いたと言われています。山頂は見通しが悪いですが南に数十歩行けば大岩の上に立つことができ眺望も開けます。 2021年にガイド協会有志による再整備された笹尾根のパノラマコースを50分ほど進めば平家平です。広い山頂で休憩にも適しています。この平家平も登山口が数か所あり、高知国体が行われた際の縦走競技のルートにも採用されました。 巡視路分岐、三森峠を経てアケボノツツジで有名な三ツ森山に向かいます。県境の尾根を北に進み、間もなくあえぐほどの急登になりシャクナゲやツツジ、ブナの坂を登ること50分で峠から山頂に達します。そこから東に3時間ほどで大座礼山の県境分岐へ。この間に鉄塔広場から愛媛側の筏津に下りるルートもあります。県境分岐からブナの巨木で有名な大座礼山に行くことができ、県境の尾根に戻り太田尾越に下ることもできます。今回は井野川越経由で林道大座礼線に出てゴールである駐車場登山口に下りましょう。登山基地の旧寒風山トンネル南口のカフェの左側に桑瀬峠に向かう登山口があり、ここから急登を登り桑瀬峠に出て進路を東へ。途中にステンレスのハシゴが数か所設置されており、歩くには容易ですが急登と緩斜面の繰り返す登山道が続きます。 中腹はブナの林が続き山頂間近では森林限界が過ぎコメツツジなどの低木、笹原が頂部を占めるようになります。その森林限界を越せばすぐに寒風山です。ステンレスの頂上標が立っており、アップダウンの続く尾根道が続き笹ヶ峰に到達します。ここは一等三角点が配置された日本200名山であると同時に、お不動様が祀られている信仰の山でもあります。また眺望も抜群で、北面には大きな宿泊施設の丸山荘があり、頂上から視認できます。宿泊、キャンプ地としてはこの丸山荘がこのルート上では最後になり、そこまで下るのに頂上からおよそ35分ほどかかります。秋には紅葉が綺麗で、ちち山に向かう際に通る鞍部は紅葉谷分岐と呼ばれ、そこを抜けると新居浜市と西条市を分ける尾根になります。 紅葉谷分岐からちち山へは25分ほどで到着します。ちち山は新居浜市最高峰であり笹ヶ峰と双耳峰を成します。南面を貫くトラバース道は笹が茂り、浮石等足元が悪いため廃道となりました。ちち山の分れで北に赤石山系、東に四国の中央脊梁の山脈とに分離します。そこを右にとり徐々に高度を下げ一ノ谷越へ。そこから平家平方面に向かうと冠山を通過します。冠とは安徳帝がここに逃れてきた折に、帝(天皇)が頭に載せるカンムリに高知側からは見えるとの由来から名が付いたと言われています。山頂は見通しが悪いですが南に数十歩行けば大岩の上に立つことができ眺望も開けます。 2021年にガイド協会有志による再整備された笹尾根のパノラマコースを50分ほど進めば平家平です。広い山頂で休憩にも適しています。この平家平も登山口が数か所あり、高知国体が行われた際の縦走競技のルートにも採用されました。 巡視路分岐、三森峠を経てアケボノツツジで有名な三ツ森山に向かいます。県境の尾根を北に進み、間もなくあえぐほどの急登になりシャクナゲやツツジ、ブナの坂を登ること50分で峠から山頂に達します。そこから東に3時間ほどで大座礼山の県境分岐へ。この間に鉄塔広場から愛媛側の筏津に下りるルートもあります。県境分岐からブナの巨木で有名な大座礼山に行くことができ、県境の尾根に戻り太田尾越に下ることもできます。今回は井野川越経由で林道大座礼線に出てゴールである駐車場登山口に下りましょう。 -
垢離取から剣山を経て三嶺へ
- 1泊2日
- 14時間30分
- 23.2km
垢離取から剣山を経て三嶺へ
- 1泊2日
- 14時間30分
- 23.2km
垢離取とは読んで字のごとく垢を取る場所で、修験道の山に入るときにはここで俗世のアカにまみれた心・身を清めてから入山するのが古の風習であったと言われています。この縦走もそういった山への畏敬の念があってからこそ成し遂げられるのではないでしょうか。国道438号の大カーブの垢離取から穴吹川に掛けられた垢離取橋を渡り龍光寺の鉄門へ進みます。ここに駐車場もあります。鉄門横から舗装路を登り切ってお寺の裏の擁壁の左に登山道があり、ここが縦走路の始まりとなります。垢離取の標高760mから歩けば1100mの高度差を一挙に一ノ森へ登ることになります。途中追分の分岐を過ぎブナの大木のうっそうとした自然林を登っていきます。一ノ森ヒュッテ付近を通る頃には周囲には白骨樹が立つ笹原が広がります。まずは一つ目のピークである一ノ森に立ちます。ここから西に向きを変え剣山に続く稜線を歩きます。木道に囲まれた剣山のピークを通り過ぎ急坂を下り次郎笈峠へ。鞍部を過ぎて今度は急坂を登り切れば次郎笈ピークです。四国第三峰の次郎笈からはこれから進む稜線がよく見えます。直下のトラバース分岐を剣山方面に2~3分進めば水場がありますが、涸れていることもあるので水の携行には注意しましょう。 丸石を過ぎブナ、ミズナラの天然林を抜け丸石避難小屋へ到着します。ここまで実働7時間強になります。徳島の山にはほどよい距離で無人小屋が整備されていますが指定された幕営地がこの先にないためここに泊まるのが賢明でしょう。二日目は高ノ瀬、中東山・石立山の分岐を越え平和丸を過ぎれば白髪避難小屋が近くなります。この小屋の20m下で水の補給をして白髪山分岐で三嶺方向にかじを切ります。途中分岐のあるカヤハゲ(東熊山)を通ります。この分岐を過ぎればこのルートでの最大傾斜の三嶺の登りにかかります、鎖場などもありますがさほど難しくはありません。そこをしのげばほどなく200名山の三嶺が迎えてくれます。笹原が広がり、少し下った池をたたえた台地には三嶺ヒュッテもあり、風景も相まってここが四国で一番の人気を誇るにふさわしい山というのもうなずけます。水場は離れていますがこの日の宿としてもいいでしょう。ゴールは大駐車場が整備された名頃の新登山口に下山します。このルートは、エスケープルートも多く取れるので、実力に合わせた計画をして避難小屋を利用した稜線歩きを楽しめます。垢離取とは読んで字のごとく垢を取る場所で、修験道の山に入るときにはここで俗世のアカにまみれた心・身を清めてから入山するのが古の風習であったと言われています。この縦走もそういった山への畏敬の念があってからこそ成し遂げられるのではないでしょうか。国道438号の大カーブの垢離取から穴吹川に掛けられた垢離取橋を渡り龍光寺の鉄門へ進みます。ここに駐車場もあります。鉄門横から舗装路を登り切ってお寺の裏の擁壁の左に登山道があり、ここが縦走路の始まりとなります。垢離取の標高760mから歩けば1100mの高度差を一挙に一ノ森へ登ることになります。途中追分の分岐を過ぎブナの大木のうっそうとした自然林を登っていきます。一ノ森ヒュッテ付近を通る頃には周囲には白骨樹が立つ笹原が広がります。まずは一つ目のピークである一ノ森に立ちます。ここから西に向きを変え剣山に続く稜線を歩きます。木道に囲まれた剣山のピークを通り過ぎ急坂を下り次郎笈峠へ。鞍部を過ぎて今度は急坂を登り切れば次郎笈ピークです。四国第三峰の次郎笈からはこれから進む稜線がよく見えます。直下のトラバース分岐を剣山方面に2~3分進めば水場がありますが、涸れていることもあるので水の携行には注意しましょう。 丸石を過ぎブナ、ミズナラの天然林を抜け丸石避難小屋へ到着します。ここまで実働7時間強になります。徳島の山にはほどよい距離で無人小屋が整備されていますが指定された幕営地がこの先にないためここに泊まるのが賢明でしょう。二日目は高ノ瀬、中東山・石立山の分岐を越え平和丸を過ぎれば白髪避難小屋が近くなります。この小屋の20m下で水の補給をして白髪山分岐で三嶺方向にかじを切ります。途中分岐のあるカヤハゲ(東熊山)を通ります。この分岐を過ぎればこのルートでの最大傾斜の三嶺の登りにかかります、鎖場などもありますがさほど難しくはありません。そこをしのげばほどなく200名山の三嶺が迎えてくれます。笹原が広がり、少し下った池をたたえた台地には三嶺ヒュッテもあり、風景も相まってここが四国で一番の人気を誇るにふさわしい山というのもうなずけます。水場は離れていますがこの日の宿としてもいいでしょう。ゴールは大駐車場が整備された名頃の新登山口に下山します。このルートは、エスケープルートも多く取れるので、実力に合わせた計画をして避難小屋を利用した稜線歩きを楽しめます。 -
名頃新登山口から三嶺を経て矢筈峠へ
- 1泊2日
- 10時間40分
- 18.6km
名頃新登山口から三嶺を経て矢筈峠へ
- 1泊2日
- 10時間40分
- 18.6km
このルートの醍醐味は何といっても三嶺から天狗塚の笹原を空中散歩するかのごとく絶景の中を歩けることです。三嶺山頂は四国随一360度展望が楽しめます。国道439号(=通称439街道)の案山子の里である名頃の集落の対岸には50台収容可能な駐車場があります。水洗トイレなどが完備される立派な駐車場です。ここが名頃新登山口で道標に従って尾根を忠実にたどります。このルートの一つの見どころであるブナ・ミズナラ林の静かな登山道が迎えてくれます。防獣ネットのあるダケモミの丘を過ぎると少し平坦になり三嶺の東尾根を詰めていきます。勾配が急になり始めどんどん進んでいくと灌木帯になり、水場・大岩を過ぎ、乗越の階段を登れば神秘的な頂上台地の池のほとりに出ます。この台地には三嶺ヒュッテがあり入山が遅ければここで宿とするのも一案です。三嶺の山頂はその先の三角の形をした場所になります。季節には多くの高山植物が足元を飾り、笹の広がる風景と遠望に疲れを忘れるほどです。青ザレ、大タオと稜線の笹をかき分け進み、西熊山を越えれば下方に小屋が見えてきます、高知県が設置したお亀岩避難小屋です。縦走する登山者にはうれしいタイミングで現れる休息地であり宿泊場所です。水場は小屋の下か、徳島側の幕営地にあります。西に進み天狗峠がジャンクションポイントになりますが、少し時間を取って天狗塚に足を延ばしても良いでしょう。これから南下して綱附森を目指します。稜線は笹が再び生い茂り歩行に難がありますが、山頂は展望が開けた心地よい場所です。春にはこの稜線はツルギミツバツツジの花が咲き誇ります。まさに桃源郷を彷彿させるルートです。笹の高原のアップダウンを繰り返せば2時間ほどで矢筈峠(アリラン峠)に到着します。登山には自家用車が最適ですが、縦走するにはこの峠にも駐車可能な広場もあるのであらかじめ回送しておきましょう。ここもトイレが設置され登山起点となるところです。土佐矢筈山、小桧曽山を経由して京柱峠にも歩を進めることができます。 この近辺では熊の目撃情報があります。絶滅が確実視されている四国のツキノワグマですが、遭遇したら慌てず落ち着いて対処・退避しましょう。決して荷物を置いて逃げ出すことの無いように。登山は人間がその地域のゲストだということを忘れずに。このルートの醍醐味は何といっても三嶺から天狗塚の笹原を空中散歩するかのごとく絶景の中を歩けることです。三嶺山頂は四国随一360度展望が楽しめます。国道439号(=通称439街道)の案山子の里である名頃の集落の対岸には50台収容可能な駐車場があります。水洗トイレなどが完備される立派な駐車場です。ここが名頃新登山口で道標に従って尾根を忠実にたどります。このルートの一つの見どころであるブナ・ミズナラ林の静かな登山道が迎えてくれます。防獣ネットのあるダケモミの丘を過ぎると少し平坦になり三嶺の東尾根を詰めていきます。勾配が急になり始めどんどん進んでいくと灌木帯になり、水場・大岩を過ぎ、乗越の階段を登れば神秘的な頂上台地の池のほとりに出ます。この台地には三嶺ヒュッテがあり入山が遅ければここで宿とするのも一案です。三嶺の山頂はその先の三角の形をした場所になります。季節には多くの高山植物が足元を飾り、笹の広がる風景と遠望に疲れを忘れるほどです。青ザレ、大タオと稜線の笹をかき分け進み、西熊山を越えれば下方に小屋が見えてきます、高知県が設置したお亀岩避難小屋です。縦走する登山者にはうれしいタイミングで現れる休息地であり宿泊場所です。水場は小屋の下か、徳島側の幕営地にあります。西に進み天狗峠がジャンクションポイントになりますが、少し時間を取って天狗塚に足を延ばしても良いでしょう。これから南下して綱附森を目指します。稜線は笹が再び生い茂り歩行に難がありますが、山頂は展望が開けた心地よい場所です。春にはこの稜線はツルギミツバツツジの花が咲き誇ります。まさに桃源郷を彷彿させるルートです。笹の高原のアップダウンを繰り返せば2時間ほどで矢筈峠(アリラン峠)に到着します。登山には自家用車が最適ですが、縦走するにはこの峠にも駐車可能な広場もあるのであらかじめ回送しておきましょう。ここもトイレが設置され登山起点となるところです。土佐矢筈山、小桧曽山を経由して京柱峠にも歩を進めることができます。 この近辺では熊の目撃情報があります。絶滅が確実視されている四国のツキノワグマですが、遭遇したら慌てず落ち着いて対処・退避しましょう。決して荷物を置いて逃げ出すことの無いように。登山は人間がその地域のゲストだということを忘れずに。 -
別府峡谷から石立山へ
- 日帰り
- 5時間50分
- 6km
別府峡谷から石立山へ
- 日帰り
- 5時間50分
- 6km
四国の中で最難関の一般ルートはどこかと尋ねられたら、このルートを挙げてみてもいいのではないでしょうか。そういったルートも四国本島内で一番紅葉が綺麗だと言われる場所でもあります。高知別府峡とその東隣の剣山スーパー林道が通る高の瀬峡は、深く切れ込む渓谷の石灰岩の白さと笹の緑は紅葉の赤を際立たせます。その紅葉時期にここを訪れることをお奨めします。登山基地となる別府峡は駐車場・公衆トイレも整備され、シーズンは売店も営業し地元の料理を楽しむ事もできるので下山後は利用してみましょう。 別府峡登山口は峡谷を渡る吊り橋から。いきなりの急坂で息を弾ませることとなります、残念ながら頂上まで急坂は登り下りともにこの調子で続きます。登山口から竜頭谷へは40分ほどで着きますが谷への下りはザレ場となり、少々神経を使います。ルートが消えかかっていることもありテープを注意して見落とさないようにしましょう。そして尾根を根気よく登ることとなります。登りのルート半ばに石灰岩の露頭・岩場があり左右に転落しないように注意しましょう。数年前までは山頂に近づけばササが生い茂り、山に緑色を添えていたのですが、ニホンジカの食害による裸地化が進み茶色の地肌が目立つようになってきました。 山頂は二つに分かれており剣山系に縦走できる尾根との接続点である西峰に近づくとようやく傾斜が緩くなります。その先20分も歩けば石立山最高峰の東峰に立つことができます。山系の特徴である石灰岩の捨身嶽は西峰を北に数分で行けますが、左右に切れ込んだ谷が恐怖感をあおります。石灰岩のザレ場にもなっており、転落事故もあった危険個所になっています。自信が無ければチャレンジしないことが肝要です。東峰山頂は防獣ネットが設置されています。視界を邪魔するのですが、北に綱附森、天狗塚、三嶺、丸石、次郎笈と剣山の山脈が並び、南は室戸岬につながる山塊と太平洋が望まれます。 展望を楽しんだ後は徳島高知県境の尾根を南に下り、崩壊激しい元造林小屋を横目に見ながら1時間ほど歩いて滑りやすい石灰岩の尾根と別れます。スギ・ヒノキ林の中を下りますが、その急な坂道は疲労を高めます。尾根分岐から40分ほどで水場に出ます。その沢を渡り、皆伐した斜面になればあと30分ほどで日和田登山口に到着します。この石立山山塊もクマの生息域とされています。四国の中で最難関の一般ルートはどこかと尋ねられたら、このルートを挙げてみてもいいのではないでしょうか。そういったルートも四国本島内で一番紅葉が綺麗だと言われる場所でもあります。高知別府峡とその東隣の剣山スーパー林道が通る高の瀬峡は、深く切れ込む渓谷の石灰岩の白さと笹の緑は紅葉の赤を際立たせます。その紅葉時期にここを訪れることをお奨めします。登山基地となる別府峡は駐車場・公衆トイレも整備され、シーズンは売店も営業し地元の料理を楽しむ事もできるので下山後は利用してみましょう。 別府峡登山口は峡谷を渡る吊り橋から。いきなりの急坂で息を弾ませることとなります、残念ながら頂上まで急坂は登り下りともにこの調子で続きます。登山口から竜頭谷へは40分ほどで着きますが谷への下りはザレ場となり、少々神経を使います。ルートが消えかかっていることもありテープを注意して見落とさないようにしましょう。そして尾根を根気よく登ることとなります。登りのルート半ばに石灰岩の露頭・岩場があり左右に転落しないように注意しましょう。数年前までは山頂に近づけばササが生い茂り、山に緑色を添えていたのですが、ニホンジカの食害による裸地化が進み茶色の地肌が目立つようになってきました。 山頂は二つに分かれており剣山系に縦走できる尾根との接続点である西峰に近づくとようやく傾斜が緩くなります。その先20分も歩けば石立山最高峰の東峰に立つことができます。山系の特徴である石灰岩の捨身嶽は西峰を北に数分で行けますが、左右に切れ込んだ谷が恐怖感をあおります。石灰岩のザレ場にもなっており、転落事故もあった危険個所になっています。自信が無ければチャレンジしないことが肝要です。東峰山頂は防獣ネットが設置されています。視界を邪魔するのですが、北に綱附森、天狗塚、三嶺、丸石、次郎笈と剣山の山脈が並び、南は室戸岬につながる山塊と太平洋が望まれます。 展望を楽しんだ後は徳島高知県境の尾根を南に下り、崩壊激しい元造林小屋を横目に見ながら1時間ほど歩いて滑りやすい石灰岩の尾根と別れます。スギ・ヒノキ林の中を下りますが、その急な坂道は疲労を高めます。尾根分岐から40分ほどで水場に出ます。その沢を渡り、皆伐した斜面になればあと30分ほどで日和田登山口に到着します。この石立山山塊もクマの生息域とされています。