大雪渓から白馬岳

コース難易度
中級
  • 1泊2日
  • 6時間5分
  • 6.4km
注意情報
雪渓の状況については事前に最新状況を確認のこと。

コースガイド

一般的には、白馬岳(2932m)、杓子岳(2812m)、鑓ヶ岳(2903m)を白馬三山と呼び、その周辺の山岳一帯を白馬連峰と呼んでいる。後立山連峰と呼ばれる北アルプス北部のなかの、最北部にあたる。白馬大雪渓は日本三大雪渓のひとつとして有名で、山域一帯は高山植物が豊富なことでも知られる。雪と花の織りなすロマンを求めて、登山者は老若男女を問わず多い。
テクニック度
山行日数
1泊2日
歩行時間
6時間5分
歩行距離
6.4km
最大高低差
水場
トイレ
 白馬大雪渓から白馬岳を目指すコースは白馬周辺でも最もポピュラーで、シーズンには大勢の登山者で賑わいます。簡単なコースとみなされがちですが、雪渓の登降には十分な注意が必要です。
 猿倉山荘手前より登山道に入ると、10分ほどで工事用林道に出ます。途中、鑓温泉への道を左にみて長走沢の木橋を渡ると、前方に白馬岳から小蓮華山への稜線が見えます。やがて山道に入り、シラネアオイやキヌガサソウなどがみられるようになると白馬尻に到着です。水やトイレがあるので身仕度していきましょう。
 小屋の前から灌木帯を少し登ると広い台地に出ると、ケルンが立っています。このあたりから、いよいよ大雪渓に取り付きますが、午後2時以降は大雪渓から白馬岳への入山が禁止されているので要注意。見上げれば、シーズンなら雪渓に登山者が長い列をなして登って行く様子を見ることができます。雪渓ではコース沿いに紅ガラの赤い筋が引かれているので、ガスで視界が悪い時などはこれを目印に歩きます。また、雪上の落石は音をたてずに転がるので、視界が悪い時にはとくに注意が必要です。止まっている岩でも自然に転がりだす時があるので、うっかり岩に腰掛けたりするのは禁物です。上方に常に気を配りながら、マイペースで登りましょう。
 ゆるやかな斜面がだんだんきつくなり、ひと息入れるころ、上方に葱平が見えてきます。最後に胸を突くような急斜面を登りきって葱平に到着です。葱平の登りは慣れない雪渓で疲れた足にはきつい斜面ですが、近年は道が整備され歩きやすくなりました。とはいえ、もろい地質なので、人工落石には十分注意して進みましょう。8月初旬頃まで、道は葱平の上部で小雪渓をトラバースします。足場は切ってあるものの、急斜面なので、慎重にゆっくり歩きましょう。やがてお花畑の中を進みます。お花畑は最盛期にはシナノキンバイやミヤマキンポウゲで黄色いジュウタンを敷き詰めたような光景を見ることができます。
 稜線に頂上宿舎が見えてくるころ、左手に赤い巨岩があるのですが、その岩肌についた擦痕は氷河の名残といわれています。このあたりは、のんびり花など愛でながら歩きたいところ。
やがて頂上宿舎に出ます。ここから白馬山荘を経て30分あまりで、白馬岳頂上です。360度の大展望を存分に楽しみましょう。
登山者の列が続くハイシーズンの白馬大雪渓