神奈川の登山スポット10選 日帰りで自然と絶景を楽しめる山旅へ

神奈川県には、都心からアクセスしやすく、自然や展望をたっぷり満喫できる登山スポットが点在しています。標高はそれほど高くなくても、整備された道や静かな自然、富士山の眺望を楽しめるルートが多く、初心者から経験者まで幅広く楽しめるのが魅力です。
この記事では、日帰りで気軽に訪れながらも、「しっかり山を歩いた」という満足感が得られる神奈川の登山スポットを10座に厳選。観光とセットで楽しめるコースや、静けさに包まれる里山など、それぞれの魅力をご紹介します。
目次
大山(1,252m、三百名山) 信仰の山で味わう、絶景と安心感のある登山体験

大山は、古くから信仰を集めてきた神奈川の名峰で、阿夫利神社の参拝とともに山歩きを楽しめるスポットです。ケーブルカーを使えば中腹まで一気にアクセスでき、登山初心者でも無理なく山頂を目指せるルートが整っています。
参道には茶屋や土産店が並び、山頂からは相模湾や江の島方面の開放的な眺望が広がります。秋には紅葉が美しく、文化と自然の両方を満喫できるのも魅力です。伊勢原駅からのアクセスも良く、観光とセットで楽しめる週末に最適な山です。
箱根山<金時山>(1,212m、三百名山) 富士山を真正面に望む、歩きやすく達成感もある箱根の名峰

箱根外輪山にある金時山は、山頂から富士山を真正面に望める絶景で知られ、登山初心者にも人気の高い一座です。登山道は複数ありますが、どのルートもよく整備されており、体力に合わせて無理のない山歩きが楽しめます。
山頂に立てば、眼前にどんと構える富士山の姿と開放的な景色に思わず息をのむはず。山頂の茶屋で一息つけるのも嬉しいポイントです。金太郎伝説の舞台としても知られ、富士山の絶景と達成感の両方を楽しめる、箱根を代表する一座です。
陣馬山(855m) のびやかな山頂でくつろぐ、展望と開放感のやさしい縦走ルート

なだらかな登山道と、広々と開けた山頂が魅力の陣馬山。標高はそれほど高くありませんが、山頂に立てば奥多摩方面まで見渡せる雄大な景色が広がり、思わず深呼吸したくなるような開放感があります。
白馬の像が立つ山頂にはベンチや茶屋もあり、昼食や休憩にも最適。高尾山方面への縦走ルートとしても知られていますが、初心者は藤野駅からのピストンコースでゆったり楽しむのもおすすめです。静かな山歩きを楽しみたいときにぴったりの一座です。
石老山(702m) 巨岩と自然林に癒される、静けさに満ちた里山ハイク

相模湖の西側にたたずむ石老山は、登山道の途中に巨岩や石仏が点在し、自然と歴史が織りなす景色が楽しめる落ち着いた山です。道はよく整備されていて歩きやすく、案内板や道標も明確で、登山初心者にも安心感があります。
ルート全体が自然林に包まれているため、暑い季節でも木陰が心地よく、静かな環境でマイペースに歩けるのが魅力。混雑を避け、自然の中で穏やかに過ごしたい日におすすめの里山です。
大野山(723m) 牧草地と富士山が迎える、のんびり歩ける開放的な山

大野山は、御殿場線・谷峨駅からアクセスできる、のどかで歩きやすい低山です。登山道はなだらかで、森林を抜けると一気に視界が開け、牧草地の広がる山頂にたどり着きます。
晴れた日には、草原越しに堂々とそびえる富士山の姿をのんびりと眺められ、春や秋の陽気な季節には特に心地よいハイキングが楽しめます。観光地の喧騒から少し離れ、自然の広がりに癒されたい休日にぴったりの一座です。
明神ヶ岳(1,169m) 箱根の稜線を歩いて絶景を満喫、自然と温泉を楽しむ一日旅

明神ヶ岳は、箱根外輪山のなかでも広く開けた稜線歩きが楽しめる人気の一座です。登山道はよく整備されており、歩きやすさとほどよい起伏のある道が続き、登りごたえと達成感のあるハイキングが楽しめます。
稜線からは相模湾や富士山を望むパノラマが広がり、晴れた日には箱根の自然を一望できる絶好の展望ルートに。箱根湯本や強羅エリアからアクセスできるため、登山後に温泉や観光も楽しめるのが魅力です。やや行程が長めなので、時間と体力にゆとりを持って計画を立てるのがおすすめです。
明星ヶ岳(924m) 静かな尾根道と箱根の展望を楽しむ、地元に親しまれるやさしい山

明星ヶ岳は、箱根外輪山のなかでも比較的登山者が少なく、静かな山歩きが楽しめる一座です。山頂付近は開けており、相模湾や箱根の町並みを見渡す穏やかな展望が広がります。
明神ヶ岳との縦走ルートとして歩かれることも多いですが、明星ヶ岳単体でも落ち着いた尾根歩きができるコースが整備されています。毎年8月の「大文字焼き」でも知られ、地元に根ざした存在として長く親しまれています。静かな登山を楽しみたい日に訪れたい、穏やかな魅力に満ちた一座です。
鉄砲木ノ頭(1,291m) 山中湖と富士山を見渡す、手軽に絶景が楽しめる展望の山

神奈川県と山梨県の県境に位置する、別名「明神山」とも呼ばれる鉄砲木ノ頭は、山中湖の東側に広がる展望の山として親しまれています。標高1,290mにありながら、登山口が高所にあるため、歩行距離が短く、比較的楽に登れるルートとして親しまれています。
山頂に立てば、眼下に広がる山中湖と、正面にそびえる富士山の姿が一望でき、思わず足を止めて見入ってしまう絶好のロケーション。ドライブや観光のついでに、ちょっと山に登ってみたいという方にもぴったりです。
生藤山(990m) ヤマザクラと新緑の尾根道を静かに楽しむ、春の穴場ルート

生藤山は、東京都と山梨県の県境に位置する静かな山で、春になるとヤマザクラが山肌を彩ります。陣馬山にも近いエリアながら、訪れる人は比較的少なく、のんびりと山時間を楽しみたい方にぴったりの一座です。
コースの大半は開放感のある尾根道が続き、途中には富士山を望めるビュースポットも。新緑の季節には、木漏れ日を浴びながらの爽快な山歩きが楽しめます。人混みを避けて自然を満喫したい日にぴったりの、静けさと開放感が魅力の一座です。
仙元山(118m) 葉山の里山で海を見渡す、気軽なハイキングスポット

葉山・逗子エリアにある仙元山は、標高こそ低いものの、海と山を同時に味わえる眺望が魅力。山頂からは相模湾や江の島、さらには天気が良ければ富士山まで望めることもあります。
登山道は整備されており、短時間で達成感が得られるため、ハイキング初心者や家族連れにもぴったり。緑に包まれた山道を抜けて開けた山頂に立てば、潮風を感じる心地よい景色が広がります。都心からのアクセスも良く、週末のリフレッシュにおすすめの一座です。
神奈川の登山を楽しむなら、安心できる装備と地図の確認を忘れずに

今回ご紹介した10座は、いずれも登山初心者にも歩きやすく、道標や登山道の整備が進んだ安心の山ばかりです。都心からアクセスしやすく週末の気分転換に最適ですが、標高や天気、体調によっては時間がかかることもあります。無理のない計画と基本的な装備は、どんな登山でも欠かせません。
特に初めての山を歩くときは、登山地図でルートを確認しておくことが重要です。スマホアプリ「山と高原地図ホーダイ」なら、詳細な登山地図に加えGPSによる現在地表示も可能。電波の届かない場所でも使えるオフライン地図機能もあり、神奈川県内の多くの山域をカバーしています。道迷いを防ぎ、安全な登山をサポートしてくれる心強いツールです。
神奈川の山は、アクセスの良さと安心して歩ける環境が魅力です。日帰りでも充実した自然体験ができるので、自分の体力や目的に合った山を選び、安全に登山を楽しみましょう。
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