【三重県】の登山コースガイド

三重県

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岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
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検索結果27件中  21-27件
  • 杉谷から高見山へ

    杉谷から高見山へ

    登山コースはよく整備され、冬の霧氷シーズンには臨時バスも運行され、ちょっとしたラッシュを見せます。春から初夏にかけてはアセビ、ツツジ、コアジサイなどの花が楽しめ、紅葉は10月中旬から11月上旬でブナ、ヒメシャラの黄葉が見事です。 高見登山口でバスを下車、道標を見て石段を登り山裾に取り付きます。杉、檜林に入り、撞木松を過ぎしばらく登ると尾根上の平坦なところに出て古市跡に着きます。旧伊勢南街道の古市跡で、昔は紀州、大和、伊勢からの商人が集まり、米や塩、魚などの市が立ったといわれるところです。沓掛場を過ぎ、その先雲母曲という坂道を登っていくと広い道に出て程なく小峠に着きます。小峠には林道が横切っていて、道脇にある石地蔵が旅人の安全を守っています。ここで旧街道と分かれて高見山への急登となります。 鳥居をくぐり木立を頼りに登ること20分で尾根に達し、杉谷平野分岐で左から平野道が合流します。再び急坂で、左側に続いていた植林も徐々になくなり自然林に変わると、高度も上がり、神武天皇が大和に入る際に立ち止まって大和を眺めたと伝えられる国見岩や、藤原鎌足が三度唱えると揺れだしたという揺岩を道脇に見送ります。ブナとスズタケの茂る尾根伝いの緩やかな登りを行くと、右に少しそれた所に笛吹岩があり、岩頭からは明神平へと延びる山稜が眺められます。 笛吹岩からわずかで高見山の頂に立ちます。眺めは雄大で北に宇陀、曽爾の山々、南に大峰、台高の諸峰がずらりと並び、東では三峰の山容が展開します。高角神社の小祠の背後には2等三角点の標石と、曽爾側の展望を示した指示盤があります。山頂直下には避難小屋を兼ねた展望台があり、悪天時には有り難い存在です。 高見山から杉谷平野分岐までは、尾根伝いの道を引き返し、平野への道標に従います。植林帯の山腹を下って行くとトタン葺きの植林小屋跡を見て枝谷を渡ります。逆コースを取った場合の最後の水場です。清流沿いの道は初夏にはコアジサイの淡青紫色の小花が楽しめます。 しばらく進むと樹齢700年と伝わる高見杉が大きく枝葉を広げており、避難小屋が開放されています。その先で左からの枝谷を渡り、大谷の流れを外れて山腹を絡む平たん路を行くと尾根に出ます。 植林の中に続く整備された道を下って行くと、平野川に架かる舟ノ浦橋に出て、左に行けば下平野バス停に着きます。
    登山コースはよく整備され、冬の霧氷シーズンには臨時バスも運行され、ちょっとしたラッシュを見せます。春から初夏にかけてはアセビ、ツツジ、コアジサイなどの花が楽しめ、紅葉は10月中旬から11月上旬でブナ、ヒメシャラの黄葉が見事です。 高見登山口でバスを下車、道標を見て石段を登り山裾に取り付きます。杉、檜林に入り、撞木松を過ぎしばらく登ると尾根上の平坦なところに出て古市跡に着きます。旧伊勢南街道の古市跡で、昔は紀州、大和、伊勢からの商人が集まり、米や塩、魚などの市が立ったといわれるところです。沓掛場を過ぎ、その先雲母曲という坂道を登っていくと広い道に出て程なく小峠に着きます。小峠には林道が横切っていて、道脇にある石地蔵が旅人の安全を守っています。ここで旧街道と分かれて高見山への急登となります。 鳥居をくぐり木立を頼りに登ること20分で尾根に達し、杉谷平野分岐で左から平野道が合流します。再び急坂で、左側に続いていた植林も徐々になくなり自然林に変わると、高度も上がり、神武天皇が大和に入る際に立ち止まって大和を眺めたと伝えられる国見岩や、藤原鎌足が三度唱えると揺れだしたという揺岩を道脇に見送ります。ブナとスズタケの茂る尾根伝いの緩やかな登りを行くと、右に少しそれた所に笛吹岩があり、岩頭からは明神平へと延びる山稜が眺められます。 笛吹岩からわずかで高見山の頂に立ちます。眺めは雄大で北に宇陀、曽爾の山々、南に大峰、台高の諸峰がずらりと並び、東では三峰の山容が展開します。高角神社の小祠の背後には2等三角点の標石と、曽爾側の展望を示した指示盤があります。山頂直下には避難小屋を兼ねた展望台があり、悪天時には有り難い存在です。 高見山から杉谷平野分岐までは、尾根伝いの道を引き返し、平野への道標に従います。植林帯の山腹を下って行くとトタン葺きの植林小屋跡を見て枝谷を渡ります。逆コースを取った場合の最後の水場です。清流沿いの道は初夏にはコアジサイの淡青紫色の小花が楽しめます。 しばらく進むと樹齢700年と伝わる高見杉が大きく枝葉を広げており、避難小屋が開放されています。その先で左からの枝谷を渡り、大谷の流れを外れて山腹を絡む平たん路を行くと尾根に出ます。 植林の中に続く整備された道を下って行くと、平野川に架かる舟ノ浦橋に出て、左に行けば下平野バス停に着きます。
  • 杉谷から高見山をへて明神平へ

    杉谷から高見山をへて明神平へ

    高見山から南の明神平へと向かう縦走路は台高山脈の中でもササ原が多くなだらかで、女性的な山容の山となっています。かつては大和と伊勢を結んだ道の名残を示す伊勢辻、源義経伝説のある馬駈場、2等三角点の国見山へと縦走し、大又へと下るコースは素晴らしい展望風景と四季の花が目を楽しませてくれます。 高見登山口から高見山までは杉谷から高見山へ(コースガイド)を参照してください。高見山から南へ向かい、樹林の中、ジグザグの急斜面を一気に駆け下り高見峠(大峠)に出ます。この峠は旧伊勢南街道の最大の難所で、大管の人たちの杖を止めたところとしても知られています。 雲ヶ瀬山へは、峠にある道標を見て小道に入ります。クマザサが茂る中テープを目印に進むと、カラマツの植林がまばらに現れ、道はやがて雲ヶ瀬山に向かう登りにさしかかり、振り返ると高見山の山容が大きく垣間見られます。雲ヶ瀬山のピークは樹林に囲まれ展望は得られません。ここから南タワ、ハッピノタワと起伏を越えて、背丈ほどのササヤブを分けて登行するとハンシ山の頂ですが、ここも檜植林に囲まれ展望はありません。 右寄りに尾根上を進み地蔵谷頭を過ぎると、左手三重県側はアカマツと雑木の自然林に変わり、南へ樹林の中を登り直すと伊勢辻に到着し、大又方面からの道が出合います。辻を左へ進めばわずかで伊勢辻山山頂です。 広い眺めを楽しみながら下ると、赤ゾレ山との鞍部に出ます。赤ゾレ山は登らず南側の裾を伝いますが、時間が許せば山頂からのワイドな展望を楽しむのも良いでしょう。馬駈ヶ辻に出ると、左に木梶山への小道が分岐します。正面に国見山を望みながらスズタケの茂みを分け、バイケイソウの群落を足元に見て登ると国見山の山頂に着きます。 国見山から少し下ったところにウシロ嵓があり、岩頭からは薊岳と背後に大峰のスカイラインが遠望できます。あとは水無山の隆起を越えれば泊まり場、明神平はすぐそこです。 翌日は明神谷沿いに大又へと下ります。道は急ですがよく踏まれていて迷うことはありません。小さな谷を何本か過ぎると明神滝が見えます。その先、道は谷沿いとなり、やがて鉄橋を渡るとほどなく林道終点(登山口)で、あとはのんびり林道を歩いて大又バス停に向かいます。
    高見山から南の明神平へと向かう縦走路は台高山脈の中でもササ原が多くなだらかで、女性的な山容の山となっています。かつては大和と伊勢を結んだ道の名残を示す伊勢辻、源義経伝説のある馬駈場、2等三角点の国見山へと縦走し、大又へと下るコースは素晴らしい展望風景と四季の花が目を楽しませてくれます。 高見登山口から高見山までは杉谷から高見山へ(コースガイド)を参照してください。高見山から南へ向かい、樹林の中、ジグザグの急斜面を一気に駆け下り高見峠(大峠)に出ます。この峠は旧伊勢南街道の最大の難所で、大管の人たちの杖を止めたところとしても知られています。 雲ヶ瀬山へは、峠にある道標を見て小道に入ります。クマザサが茂る中テープを目印に進むと、カラマツの植林がまばらに現れ、道はやがて雲ヶ瀬山に向かう登りにさしかかり、振り返ると高見山の山容が大きく垣間見られます。雲ヶ瀬山のピークは樹林に囲まれ展望は得られません。ここから南タワ、ハッピノタワと起伏を越えて、背丈ほどのササヤブを分けて登行するとハンシ山の頂ですが、ここも檜植林に囲まれ展望はありません。 右寄りに尾根上を進み地蔵谷頭を過ぎると、左手三重県側はアカマツと雑木の自然林に変わり、南へ樹林の中を登り直すと伊勢辻に到着し、大又方面からの道が出合います。辻を左へ進めばわずかで伊勢辻山山頂です。 広い眺めを楽しみながら下ると、赤ゾレ山との鞍部に出ます。赤ゾレ山は登らず南側の裾を伝いますが、時間が許せば山頂からのワイドな展望を楽しむのも良いでしょう。馬駈ヶ辻に出ると、左に木梶山への小道が分岐します。正面に国見山を望みながらスズタケの茂みを分け、バイケイソウの群落を足元に見て登ると国見山の山頂に着きます。 国見山から少し下ったところにウシロ嵓があり、岩頭からは薊岳と背後に大峰のスカイラインが遠望できます。あとは水無山の隆起を越えれば泊まり場、明神平はすぐそこです。 翌日は明神谷沿いに大又へと下ります。道は急ですがよく踏まれていて迷うことはありません。小さな谷を何本か過ぎると明神滝が見えます。その先、道は谷沿いとなり、やがて鉄橋を渡るとほどなく林道終点(登山口)で、あとはのんびり林道を歩いて大又バス停に向かいます。
  • 奥香肌峡から迷岳へ

    奥香肌峡から迷岳へ

    迷岳への登路は南北と東から、いくつかのルートがありますが、京阪神からはアプローチが遠く、マイカー利用でも前夜発のプランとなります。本ガイドでは北側、奥香肌峡(唐谷川)からのコースを紹介します。 京阪神からなら、1日目はスメールで宿泊になります。2日目、早朝出発。スメールを出て唐谷川に向かい、唐谷林道終点まで行きます。4WD車であれば途中まで入れます。林道終点から山道に入ると二ノ滝が足元に落ちています。二ノ滝は15m、15m、12m滝と続く連瀑帯で、総称して二ノ滝と呼んでいます。 谷はこの先二俣となり、左の谷を大きく絡み終えると本谷には地形図に記載のある三ノ滝二段50mが美しくかかっています。その先で倒壊した小屋が岩場にあり、唐谷分岐に着きます。本谷を飛び石で左岸に渡り杉林の支尾根に取り付いて急斜面を汗して登り切ると、飯盛山からの尾根上北肩のコルに達します。このあたりから迷岳にかけてはブナ林が美しい尾根で、陽春にはヤマツツジやシロヤシオが沿道を彩り、秋には紅葉・黄葉に染まる気持ちの良い尾根歩きが楽しめます。迷岳の直下は急勾配の登りとなって、ひと頑張りすれば、2等三角点の標石が埋まる迷岳の頂を踏みます。展望はわずかに北方のみですが、高見山と三峰山方面が木の間越しに眺められます。また、周辺にはシロヤシオが多く、自然いっぱいの景観が楽しめます。 山頂での憩いを満喫したら、下山は来た道を北肩のコルまで戻り、飯盛山へと向かう尾根筋を登って行きます。尾根筋にはシャクナゲが多く、花の季節には周囲が美しく飾られます。尾根を登り切ると930mの飯盛山山頂に着きます。北東の視界が開け奥香肌湖が眼下に眺められます。ここからは岩稜帯となり、急勾配を木の根や岩角をつかんでの下降が続くので、転落には十分気をつけて一歩一歩確実に足場を固めて下ってください。鞍部に降り立ち40mほど登り返したピークが飯盛山北峰で、麓のスメールから見上げる山容は均整の取れたピラミッド形で登行欲をそそります。 飯盛山北峰からの下りも、気の抜けない岩稜帯の急傾斜がしばらく続き、下り切った鞍部が本尾根分岐です。スメールには右に折れて杉、檜の植林帯の急斜をジグザグに下って行くと、唐谷沿いの山道に出合い、左へ取り唐谷橋に出てスメールに着きザックを降ろします。
    迷岳への登路は南北と東から、いくつかのルートがありますが、京阪神からはアプローチが遠く、マイカー利用でも前夜発のプランとなります。本ガイドでは北側、奥香肌峡(唐谷川)からのコースを紹介します。 京阪神からなら、1日目はスメールで宿泊になります。2日目、早朝出発。スメールを出て唐谷川に向かい、唐谷林道終点まで行きます。4WD車であれば途中まで入れます。林道終点から山道に入ると二ノ滝が足元に落ちています。二ノ滝は15m、15m、12m滝と続く連瀑帯で、総称して二ノ滝と呼んでいます。 谷はこの先二俣となり、左の谷を大きく絡み終えると本谷には地形図に記載のある三ノ滝二段50mが美しくかかっています。その先で倒壊した小屋が岩場にあり、唐谷分岐に着きます。本谷を飛び石で左岸に渡り杉林の支尾根に取り付いて急斜面を汗して登り切ると、飯盛山からの尾根上北肩のコルに達します。このあたりから迷岳にかけてはブナ林が美しい尾根で、陽春にはヤマツツジやシロヤシオが沿道を彩り、秋には紅葉・黄葉に染まる気持ちの良い尾根歩きが楽しめます。迷岳の直下は急勾配の登りとなって、ひと頑張りすれば、2等三角点の標石が埋まる迷岳の頂を踏みます。展望はわずかに北方のみですが、高見山と三峰山方面が木の間越しに眺められます。また、周辺にはシロヤシオが多く、自然いっぱいの景観が楽しめます。 山頂での憩いを満喫したら、下山は来た道を北肩のコルまで戻り、飯盛山へと向かう尾根筋を登って行きます。尾根筋にはシャクナゲが多く、花の季節には周囲が美しく飾られます。尾根を登り切ると930mの飯盛山山頂に着きます。北東の視界が開け奥香肌湖が眼下に眺められます。ここからは岩稜帯となり、急勾配を木の根や岩角をつかんでの下降が続くので、転落には十分気をつけて一歩一歩確実に足場を固めて下ってください。鞍部に降り立ち40mほど登り返したピークが飯盛山北峰で、麓のスメールから見上げる山容は均整の取れたピラミッド形で登行欲をそそります。 飯盛山北峰からの下りも、気の抜けない岩稜帯の急傾斜がしばらく続き、下り切った鞍部が本尾根分岐です。スメールには右に折れて杉、檜の植林帯の急斜をジグザグに下って行くと、唐谷沿いの山道に出合い、左へ取り唐谷橋に出てスメールに着きザックを降ろします。
  • カラスキ谷から古ヶ丸山・白倉山へ

    カラスキ谷から古ヶ丸山・白倉山へ

    「からすき谷公園」の看板が古ヶ丸山への登山口です。登山口から20分ほどで尾根に出て、植林帯の中の急坂を登り切れば三角点標石のある柁山に着きます。山頂は樹林に囲まれていて眺望はありません。 尾根上は自然林が多くなり、清治山までは軽い登りで25分ほど。清治山を過ぎるとブナ、ミズナラ、ヒメシャラなどの落葉樹が美しく、シャクナゲの群生が見られ、5月の開花期には花のトンネルになります。 尾根道を行くと目指す古ヶ丸山がきりりとした山容で望まれ、坂を上がると奥芋口に着きます。道標があり、北にレンガ滝経由のコースが分岐しますが、こちらは不明瞭な箇所もあり要注意です。 ひと息入れたらブナの巨木が点在する尾根を進み、岩が露出した急坂をひと頑張りすれば古ヶ丸山の山頂に達します。3等三角点の標石が埋まる頂からは、北側から西にかけての展望が開け、峰続きの白倉山と池木屋山を中心とする台高山脈の諸峰が居並び、遠くには高見山が鋭鋒となって霞んでいます。 白倉山へは北に向かって尾根を下るが、踏み跡程度の道で、一つのピークを越えます。ヒメシャラの純林を抜けると始まる大熊おとしの岩場は本コースでの最大の難所で、ロープを頼りに慎重によじ登っていきます。う回路もあるので無理をしないように。岩場を登り切ると、振り返り見る古ヶ丸山が実に美しい山容を見せてくれます。 その先、緩やかな尾根をたどるとわずかで1236mの白倉山の山頂に着きます。周囲の樹林が成長して好展望とは言い難いものの、秋であれば紅葉が美しく枝越しに台高山脈の連なりが眺められます。静けさもまた格別の山を堪能したら、下山は往路を引き返し、犁谷公園まで戻ります。
    「からすき谷公園」の看板が古ヶ丸山への登山口です。登山口から20分ほどで尾根に出て、植林帯の中の急坂を登り切れば三角点標石のある柁山に着きます。山頂は樹林に囲まれていて眺望はありません。 尾根上は自然林が多くなり、清治山までは軽い登りで25分ほど。清治山を過ぎるとブナ、ミズナラ、ヒメシャラなどの落葉樹が美しく、シャクナゲの群生が見られ、5月の開花期には花のトンネルになります。 尾根道を行くと目指す古ヶ丸山がきりりとした山容で望まれ、坂を上がると奥芋口に着きます。道標があり、北にレンガ滝経由のコースが分岐しますが、こちらは不明瞭な箇所もあり要注意です。 ひと息入れたらブナの巨木が点在する尾根を進み、岩が露出した急坂をひと頑張りすれば古ヶ丸山の山頂に達します。3等三角点の標石が埋まる頂からは、北側から西にかけての展望が開け、峰続きの白倉山と池木屋山を中心とする台高山脈の諸峰が居並び、遠くには高見山が鋭鋒となって霞んでいます。 白倉山へは北に向かって尾根を下るが、踏み跡程度の道で、一つのピークを越えます。ヒメシャラの純林を抜けると始まる大熊おとしの岩場は本コースでの最大の難所で、ロープを頼りに慎重によじ登っていきます。う回路もあるので無理をしないように。岩場を登り切ると、振り返り見る古ヶ丸山が実に美しい山容を見せてくれます。 その先、緩やかな尾根をたどるとわずかで1236mの白倉山の山頂に着きます。周囲の樹林が成長して好展望とは言い難いものの、秋であれば紅葉が美しく枝越しに台高山脈の連なりが眺められます。静けさもまた格別の山を堪能したら、下山は往路を引き返し、犁谷公園まで戻ります。
  • 不動滝から三峰山へ

    不動滝から三峰山へ

    三峰山地の主峰、三峰山(三畝山)は北面に高原台地を持つ顕著なピークで、この山の魅力は冬の霧氷です。室生火山群の展望と、雪煙をあげる台高北部の山々を仰げば雪山気分が満喫できます。また、ツツジが尾根道を彩る春から初夏にかけてと、八丁平のススキが銀波に揺れる秋も素晴らしい景色が楽しめます。山慣れた人には、北に続く岳ノ洞や、高見山、修験業山への縦走コースが変化に富み面白いです。登路は三重県、奈良県側から数本ありますが、霧氷シーズン以外は交通の便が悪く、車利用でないと日帰りはできません。 みつえ青少年旅行村でタクシーを下車。車道を戻り、大タイ谷分岐で右折して不動滝への道標に従います。橋を渡り10分も行くと道は左岸に移り、不動谷コースを選び林道を直進。橋の手前で林道を離れ、右岸の山道を参篭所へと向かいます。鳥居をくぐり不動滝前に立ちます。落差は12mで美しい形をしています。 ひと息ついたら滝前の橋を渡って山道に入ります。杉植林の中にジグザグの急登が続き、ひと汗かく頃杣道が分岐します。右に取りさらに登り続けると30分ほどで五本杉に出て、立派な避難小屋が建ち、登り尾のコースが合流します。 その後、登山道を緩やかに登り稜線に出ると三畝峠です。峠からは東へ進みます。八丁平への道を分け、緩やかな尾根を登って、1等三角点の標石が埋まる三峰山の山頂に立ちます。展望は北東方向の眺めが開け、古光山から倶留尊山へと続く山群や尼ヶ岳、大洞山など個性的な山々が望めます。 のんびりと憩うなら、南に少し下った八丁平が良いでしょう。八丁平は広々としたヒメザサの草原で、南方は明るい展望が開け、飯高の山村を眼下に迷岳、古ヶ丸山を正面に、台高の池木屋山、国見山などの秀峰が一望されます。 下山は八丁平から五本杉へと戻り、左の登り尾コースを下ります。変化のない杉・檜の植林帯を下って行くと40分程で林道に出ます。休憩小屋が建っていてそこから右へ曲がる尾根道を下って行くと、大タイ林道に出て、あとは往路をみつえ青少年旅行村に戻ります。
    三峰山地の主峰、三峰山(三畝山)は北面に高原台地を持つ顕著なピークで、この山の魅力は冬の霧氷です。室生火山群の展望と、雪煙をあげる台高北部の山々を仰げば雪山気分が満喫できます。また、ツツジが尾根道を彩る春から初夏にかけてと、八丁平のススキが銀波に揺れる秋も素晴らしい景色が楽しめます。山慣れた人には、北に続く岳ノ洞や、高見山、修験業山への縦走コースが変化に富み面白いです。登路は三重県、奈良県側から数本ありますが、霧氷シーズン以外は交通の便が悪く、車利用でないと日帰りはできません。 みつえ青少年旅行村でタクシーを下車。車道を戻り、大タイ谷分岐で右折して不動滝への道標に従います。橋を渡り10分も行くと道は左岸に移り、不動谷コースを選び林道を直進。橋の手前で林道を離れ、右岸の山道を参篭所へと向かいます。鳥居をくぐり不動滝前に立ちます。落差は12mで美しい形をしています。 ひと息ついたら滝前の橋を渡って山道に入ります。杉植林の中にジグザグの急登が続き、ひと汗かく頃杣道が分岐します。右に取りさらに登り続けると30分ほどで五本杉に出て、立派な避難小屋が建ち、登り尾のコースが合流します。 その後、登山道を緩やかに登り稜線に出ると三畝峠です。峠からは東へ進みます。八丁平への道を分け、緩やかな尾根を登って、1等三角点の標石が埋まる三峰山の山頂に立ちます。展望は北東方向の眺めが開け、古光山から倶留尊山へと続く山群や尼ヶ岳、大洞山など個性的な山々が望めます。 のんびりと憩うなら、南に少し下った八丁平が良いでしょう。八丁平は広々としたヒメザサの草原で、南方は明るい展望が開け、飯高の山村を眼下に迷岳、古ヶ丸山を正面に、台高の池木屋山、国見山などの秀峰が一望されます。 下山は八丁平から五本杉へと戻り、左の登り尾コースを下ります。変化のない杉・檜の植林帯を下って行くと40分程で林道に出ます。休憩小屋が建っていてそこから右へ曲がる尾根道を下って行くと、大タイ林道に出て、あとは往路をみつえ青少年旅行村に戻ります。
  • 中太郎生から倶留尊山へ

    中太郎生から倶留尊山へ

    倶留尊山は日本300名山のひとつに数えられる室生火山群の名峰で、随所に柱状節理や板状節理の壮観な断崖が見られます。 中太郎生でバスを下車。倶留尊山への道標に従い、林道池の平線をたどると、約30分で池の平分岐に着きます。ここは、急崖をなす俱留尊、二本ボソの連なりを眺めるビューポイントです。T字路を右に折れ、200m進んだところで林道を離れ左の山道に入ります。次第に勾配がきつくなり七曲りの急坂を登り切ると、西浦峠に着きます。 倶留尊山へは左を取って登ります。尾根はほどなく雑木の自然林に変わり、道を塞ぐ岩塊を越えると展望が開け、足元に池の平が広がり大洞山や尼ヶ岳の優美な山容が眺められます。三ツ岩は脇道をわずか行った先にあり、すっぱりと切れ落ちた断崖になっています。元に戻り、鞍部へと一旦下って、雑木の茂る急坂の登りを続けます。やがて傾斜もゆるみ番小屋を過ぎれば倶留尊山の山頂に登り着きます。展望は樹木の成長で今ひとつです。 ひと息付いたら二本ボソへ向かいます。露岩の急斜面をフィックスロープを便って鞍部まで下ります。灌木に混じってシャクナゲが見られ花期には沿道を彩ります。鞍部で滝川道が合流し、露岩混じりの道を登り返せば二本ボソの頂に立ちます。絶壁に立つと池の平を眼下に大洞山が間近に迫り、歩いてきた倶留尊山の尖峰を前景に尼ヶ岳の山容が美しく眺められます。 すぐ先の番小屋で入山料を払い、亀山峠へと下って行きますが、露岩帯を過ぎた先からは、樹林が切れ絶景が展開します。ススキの斜面が曽爾高原となって広がり、亀山から見事な山稜を連ねる古光山、岩稜の屏風岩や住塚山、国見山、兜岳、鎧岳といった曽爾の山々の眺めが展開し、遠く高見山、三峰山までもが指呼され、いつまでも眺めていたい衝動に駆られます。 ススキ草原のお亀池を眼下に見て下り切った鞍部が亀山峠で、東海自然歩道が越えています。ここは交通の要といったところで、休日ともなると曽爾高原から登ってくるハイカーで賑わいを見せます。 太郎路への道標に従い、西へ丸太階段の歩道を下りお亀池の湿原を左廻りに歩いて、曽爾高原口に出ます。あとは東海自然歩道をたどり坂道を下って行きます。集落の中を通り、寺の前で右に折れ、青蓮寺川に架かる橋を渡り右折すれば太郎路バス停に着きます。
    倶留尊山は日本300名山のひとつに数えられる室生火山群の名峰で、随所に柱状節理や板状節理の壮観な断崖が見られます。 中太郎生でバスを下車。倶留尊山への道標に従い、林道池の平線をたどると、約30分で池の平分岐に着きます。ここは、急崖をなす俱留尊、二本ボソの連なりを眺めるビューポイントです。T字路を右に折れ、200m進んだところで林道を離れ左の山道に入ります。次第に勾配がきつくなり七曲りの急坂を登り切ると、西浦峠に着きます。 倶留尊山へは左を取って登ります。尾根はほどなく雑木の自然林に変わり、道を塞ぐ岩塊を越えると展望が開け、足元に池の平が広がり大洞山や尼ヶ岳の優美な山容が眺められます。三ツ岩は脇道をわずか行った先にあり、すっぱりと切れ落ちた断崖になっています。元に戻り、鞍部へと一旦下って、雑木の茂る急坂の登りを続けます。やがて傾斜もゆるみ番小屋を過ぎれば倶留尊山の山頂に登り着きます。展望は樹木の成長で今ひとつです。 ひと息付いたら二本ボソへ向かいます。露岩の急斜面をフィックスロープを便って鞍部まで下ります。灌木に混じってシャクナゲが見られ花期には沿道を彩ります。鞍部で滝川道が合流し、露岩混じりの道を登り返せば二本ボソの頂に立ちます。絶壁に立つと池の平を眼下に大洞山が間近に迫り、歩いてきた倶留尊山の尖峰を前景に尼ヶ岳の山容が美しく眺められます。 すぐ先の番小屋で入山料を払い、亀山峠へと下って行きますが、露岩帯を過ぎた先からは、樹林が切れ絶景が展開します。ススキの斜面が曽爾高原となって広がり、亀山から見事な山稜を連ねる古光山、岩稜の屏風岩や住塚山、国見山、兜岳、鎧岳といった曽爾の山々の眺めが展開し、遠く高見山、三峰山までもが指呼され、いつまでも眺めていたい衝動に駆られます。 ススキ草原のお亀池を眼下に見て下り切った鞍部が亀山峠で、東海自然歩道が越えています。ここは交通の要といったところで、休日ともなると曽爾高原から登ってくるハイカーで賑わいを見せます。 太郎路への道標に従い、西へ丸太階段の歩道を下りお亀池の湿原を左廻りに歩いて、曽爾高原口に出ます。あとは東海自然歩道をたどり坂道を下って行きます。集落の中を通り、寺の前で右に折れ、青蓮寺川に架かる橋を渡り右折すれば太郎路バス停に着きます。
  • 三多気から大洞山へ

    三多気から大洞山へ

    「日本のさくら名所100選」に選ばれた三多気の背後にそびえる大洞山は、雄岳、雌岳の2つの頂を持つドーム状の優雅な山容で、峰続きの円錐形の美しい山容を見せる尼ヶ岳とともに室生火山群に属し人気の高い山です。山名は、山の形が大きなほら貝を伏せて置いた形に見えることから名づけられました。登山口までマイカーかタクシー利用となります。 第1駐車場から北に真福院への参道を歩き、桜並木を三多気の集落へと上がっていきます。ここの桜は例年4月中旬頃が見頃です。真福院を右に見て、三多気キャンプ場跡を抜けて登ると林道に出て、すぐ左が大洞山登山口です。 階段道に取り付き杉・檜の植林の中を登行。高度差300mをあえぎ登ると大洞山(雌岳)に着きます。山頂からの眺めは素晴らしく、室生火山群の諸峰がぐるりと見渡せ、目の前の雄岳の右に伊賀富士の別名を持つ尼ヶ岳の秀麗な姿が眺められます。方位盤で山座同定を楽しんだら雄岳に向かいます。 鞍部へと下り、少し登れば雄岳の山頂に出ます。山頂は低い笹とススキの草原です。古くからの信仰の山で、「富士浅間」と刻まれた石碑があります。秋には草ヤブの中にリンドウの花が散見されます。 ここから四ノ峰へ灌木の茂る道を下降して、三ノ峰手前から二ノ峰にかけて一気に駆け下ると東海自然歩道に合流します。尼ヶ岳へはすぐ先の倉骨峠で切り通しの林道を横切り北へ小ピークを越えて行きます。時間に余裕があれば尼ヶ岳まで足を延ばしましょう(倉骨峠から往復1時間30分程)。 下山は大洞山の東面を絡む東海自然歩道を桔梗平へと向かいます。苔むした石畳の敷かれた平担路で、秋には雑木の紅葉・黄葉が美しく、ハガクレツリフネやダイモンジソウなどの草花が散見されます。50分ほども歩くと桔梗平に着きます。桔梗平は四季の花咲く大洞園地の一角で春には桜やツツジの類、秋にはキキョウやリンドウなどの花々が楽しめます。あとは杉林を下り、林道に出て、往路に通った大洞山登山口から三多気キャンプ場跡へと出て、真福院をへて第1駐車場へと戻ります。
    「日本のさくら名所100選」に選ばれた三多気の背後にそびえる大洞山は、雄岳、雌岳の2つの頂を持つドーム状の優雅な山容で、峰続きの円錐形の美しい山容を見せる尼ヶ岳とともに室生火山群に属し人気の高い山です。山名は、山の形が大きなほら貝を伏せて置いた形に見えることから名づけられました。登山口までマイカーかタクシー利用となります。 第1駐車場から北に真福院への参道を歩き、桜並木を三多気の集落へと上がっていきます。ここの桜は例年4月中旬頃が見頃です。真福院を右に見て、三多気キャンプ場跡を抜けて登ると林道に出て、すぐ左が大洞山登山口です。 階段道に取り付き杉・檜の植林の中を登行。高度差300mをあえぎ登ると大洞山(雌岳)に着きます。山頂からの眺めは素晴らしく、室生火山群の諸峰がぐるりと見渡せ、目の前の雄岳の右に伊賀富士の別名を持つ尼ヶ岳の秀麗な姿が眺められます。方位盤で山座同定を楽しんだら雄岳に向かいます。 鞍部へと下り、少し登れば雄岳の山頂に出ます。山頂は低い笹とススキの草原です。古くからの信仰の山で、「富士浅間」と刻まれた石碑があります。秋には草ヤブの中にリンドウの花が散見されます。 ここから四ノ峰へ灌木の茂る道を下降して、三ノ峰手前から二ノ峰にかけて一気に駆け下ると東海自然歩道に合流します。尼ヶ岳へはすぐ先の倉骨峠で切り通しの林道を横切り北へ小ピークを越えて行きます。時間に余裕があれば尼ヶ岳まで足を延ばしましょう(倉骨峠から往復1時間30分程)。 下山は大洞山の東面を絡む東海自然歩道を桔梗平へと向かいます。苔むした石畳の敷かれた平担路で、秋には雑木の紅葉・黄葉が美しく、ハガクレツリフネやダイモンジソウなどの草花が散見されます。50分ほども歩くと桔梗平に着きます。桔梗平は四季の花咲く大洞園地の一角で春には桜やツツジの類、秋にはキキョウやリンドウなどの花々が楽しめます。あとは杉林を下り、林道に出て、往路に通った大洞山登山口から三多気キャンプ場跡へと出て、真福院をへて第1駐車場へと戻ります。