群馬の登山スポットおすすめ7選 初心者・中級者に人気の歩きやすい山旅ガイド

自然豊かな群馬県には、四季折々の風景を楽しめる登山スポットが点在しており、初心者から中級者まで無理なく挑戦できる山が揃っています。山頂からの雄大な眺めや、高原の花々、湖を望む稜線歩きなど、群馬ならではの魅力が詰まったエリアです。

この記事では、歩きやすさやアクセスのしやすさをふまえ、安心して楽しめる群馬の山を7座厳選しました。はじめて群馬の山に挑戦する方はもちろん、次の山選びに迷っている方にも役立つ内容です。ぜひ登山計画の参考にしてみてください。

2025年7月28日 更新

浅間隠山(1,757m、二百名山) 浅間山を望む展望と達成感の“隠れた名峰”

群馬県と長野県の県境に位置する浅間隠山(あさまかくしやま)は、名前のとおり「浅間山を隠す山」として知られる二百名山のひとつです。標高1,757mと聞くとやや高く感じるかもしれませんが、登山口からの標高差は少なめ。登山歴の浅い方でも安心して挑戦できる山です。

登り始めると、広葉樹の林に包まれた静かな道が続き、木漏れ日の中を気持ちよく歩けます。登山道の勾配はなだらかで、急登は一部のみ。道標も要所に整備されており、迷う心配も少ないのが心強いポイントです。

山頂に立てば、目の前には雄大な浅間山がどっしりと構え、さらに草津白根山や谷川岳方面の山々も一望できます。空の広がりと山並みのダイナミックな景色に、思わず足を止めて深呼吸したくなるような開放感。日帰りでもしっかりと“登った”という達成感が得られる一座です。

榛名山<掃部ヶ岳>(1,449m、二百名山) 湖と稜線が織りなす、静けさと絶景のハーモニー

群馬県を代表する火山群・榛名山(はるなさん)の中で、最高峰にあたる掃部ヶ岳(かもんがたけ)。標高1,449mと比較的登りやすく、湖を眺めながらのんびり楽しめる山として、群馬の登山ファンに長く親しまれています。

登山口のある榛名湖畔から歩き始めると、針葉樹と広葉樹が交じる静かな森が広がり、森林浴を楽しみながらゆるやかな登りが続きます。整備された登山道は迷いやすい分岐も少なく、登山初心者や女性のソロ登山者にも人気。途中には展望が開けるポイントもあり、眼下に広がる榛名湖とその向こうの山々の景色が旅の気分を高めてくれます。

山頂からは、群馬の名峰・赤城山や浅間山方面の雄大な山並みが一望でき、晴れた日には遠く上信越の山々まで見渡せるほど。比較的短時間で登れるにもかかわらず、このスケール感ある絶景が待っているのが、掃部ヶ岳の大きな魅力です。

荒船山(1,423m、二百名山) 巨大な岩壁と絶景が迎える、群馬の異彩を放つ名山

群馬県と長野県の県境にそびえる荒船山(あらふねやま)は、まるで巨大な船のような切り立った山容が印象的な、二百名山のひとつ。山頂部が平坦な「テーブルマウンテン」としても知られ、初めて目にする人はその異様な姿にきっと心を奪われるはずです。

登山のスタートは内山峠から。登山道は整備されており、樹林帯の中をゆるやかに登っていくため、群馬で登山を始めたばかりの方にも安心。

「艫岩(ともいわ)」と呼ばれる断崖絶壁の展望台までたどり着けば、そこはまさに空中回廊のような絶景ポイント。眼下には佐久平が広がり、遠く浅間山や八ヶ岳、秩父の山並みまで一望できます。スリルと開放感が同時に味わえる瞬間に、訪れるたびに胸が高鳴る人も多い人気スポット。

春から秋にかけては草花が咲き、秋には紅葉の名所としても知られるため、季節を選んで何度も訪れたくなる山です。

四阿山(2,354m、百名山) 穏やかな稜線と眺望が魅力の、群馬を代表する高峰

群馬県と長野県の県境に位置する四阿山(あずまやさん)は、標高2,354mの堂々たる姿を誇る百名山。草津白根山や浅間山とともに上信越を代表する山として知られ、登山初心者から中級者へのステップアップにもぴったりの山です。

一般的な登山口は、菅平牧場コース。牧草地の中を抜けていく開放感のあるスタートから、針葉樹林帯へと続く道は変化に富み、歩いていて飽きることがありません。登山道はよく整備されており、比較的なだらかな登りが続くため、自分のペースでのんびりと登ることができます。

稜線に出ると、目の前には根子岳や浅間山、そして遠く北アルプスの山並みまでが広がる絶景が。山頂部は風が抜ける涼やかな草地になっており、ベンチで腰を下ろしながら、長野側・群馬側の両方の山々を見渡すことができます。自然の雄大さと静けさに包まれながら、ゆったりとした時間が流れるのも、四阿山の大きな魅力です。

赤城山<黒檜山>(1,828m、百名山) 群馬の名峰で楽しむ、達成感と絶景の山歩き

群馬県中央部にそびえる赤城山(あかぎさん)は、いくつもの峰が連なる火山群。その中で最高峰を誇るのが、標高1,828mの黒檜山(くろびさん)です。群馬の登山といえば外せない存在で、県民に親しまれる名山でもあります。

登山のスタートは、大沼湖畔の駐車場から。登山道の入口には案内板やトイレも整備されており、初めての訪問でも安心してスタートできます。序盤は石がごろついたやや急な道が続きますが、段差は適度で、ゆっくり歩けば問題ありません。登山歴1〜2年ほどの方にとっては「ちょっと頑張った感」が味わえるちょうどよいバランスです。

尾根に出ると視界が一気に開け、眼下には大沼の青い水面が広がり、遠くには榛名山や浅間山、日光連山までも見渡せる大パノラマが待っています。晴れた日には、青空と湖のコントラストが美しく、思わず写真を撮りたくなるような絶景スポットが点在していますよ。

至仏山(2,228m、百名山) 花の楽園と絶景を歩く、群馬で人気の癒しの山

群馬県の尾瀬国立公園に位置する至仏山(しぶつさん)は、標高2,228mの日本百名山。高山植物の宝庫としても知られ、初夏から秋にかけては花と湿原に彩られた道が続き、多くの登山者を魅了しています。

登山口は鳩待峠(はとまちとうげ)から。アクセスが良く、整備された登山道は木道や階段が多く取り入れられており、登山歴が浅い方でも安心して歩ける設計です。山頂までは標高差約600m、片道2〜3時間ほどの行程で、急な箇所もありますが休憩を挟みながら無理なく登れます。

特に魅力的なのは、7月から8月にかけて咲き誇る高山植物の数々。まるで“花の回廊”を歩いているような気分にさせてくれます。標高2,000mを超える環境で、これほど豊かな植生が見られるのは尾瀬ならではの特徴。

自然保護の観点から登山可能な期間は限られていますが、その短いシーズンゆえに、特別感もひとしおです。

谷川岳<オキノ耳>(1,977m、百名山) 迫力の岩稜と開放的な稜線歩きが魅力の名峰

群馬県と新潟県の県境に位置する谷川岳(たにがわだけ)は、日本百名山に数えられる群馬を代表する名峰。双耳峰のひとつであるオキノ耳は、天神尾根ルートの先にある山頂の最高点で、多くの登山者が目指す人気のピークです。

天神平ロープウェイを使えば、標高1,300m付近まで一気にアクセスでき、歩行距離と高低差を抑えた登山が可能に。登山歴1〜2年の方でも、しっかりと装備と計画を整えれば、安全に楽しめるルートです。

登山道は整備されており、途中には休憩に適したポイントが点在。道中は樹林帯から草原地帯へと景色が変化し、やがて視界が一気に開けると、目の前には岩稜を連ねる谷川岳の全容が姿を現します。

肩の小屋を過ぎてからの稜線歩きは、風に吹かれながら空の広がりを全身で感じられる特別な時間。山頂のオキノ耳からは、越後の山々や群馬北部の山並みを見渡す大パノラマが広がり、訪れた誰もがその美しさに心を奪われるはずです。

群馬で登山を楽しむなら、しっかり準備と情報収集を


黒檜山の展望地から北側の大展望

群馬県には、登山初心者から中級者までが安心して楽しめる山々が揃っており、花や紅葉、稜線歩きといった自然の魅力を存分に味わえるフィールドが広がっています。標高の高い山でもアクセスが良好なコースが多く、日帰りでも気軽に挑戦できるのが大きな魅力。

安全に登山を楽しむには、地図アプリの活用も重要です。登山地図アプリ「山と高原地図ホーダイ」を使えば、コースの確認や現在地の把握が簡単にでき、初心者でも安心して山歩きに挑めます。自然を満喫しながら、快適に登山を楽しんでください。

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尾瀬 燧ヶ岳・至仏山・会津駒ヶ岳 2025
谷川岳 苗場山・武尊山 2025
志賀高原 草津白根山・四阿山 2025
浅間山 軽井沢・浅間隠山・岩櫃山 2025
赤城・皇海・榛名 袈裟丸山・足尾山地 2025
西上州 妙義山・荒船山 2025
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