【熊本県】の登山コースガイド

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検索結果10件中  1-10件
  • 砂千里ヶ浜から中岳、高岳へ

    砂千里ヶ浜から中岳、高岳へ

    阿蘇山上駐車場が登山口です。古坊中登山口の南側から、阿蘇山公園道路(有料)の料金所に出て、公園道路沿いにある遊歩道を歩きます。右手に退避壕が見えてきたら、登山者用駐車場があるので、南方向へ右折します。また、遊歩道を歩かず、「阿蘇山火口シャトル」に乗って阿蘇山火口へ行き、中岳火口展望台で火口を見学して、この駐車場まで降りてきても良いです。 左手に中岳の火口を見ながら、砂千里ヶ浜の平原へと続く木道を進み、砂千里ヶ浜南端の小高い尾根で左折します。小高い尾根が終わるところから左へ回り込み、正面のガレた沢を登ります。ここは倶利伽羅谷川の源頭部となっています。ガレやザレを登っていくと、中岳の火口が見えるようになり、稜線にたどり着き右手に南岳が見えます。 左手にルートをとり、いくつかの小ピークを越えると、中岳の山頂です。西面には中岳の火口が大きく、噴気を上げている様子が望め、東面にはこれから登る高岳が望めます。一度下り、徐々に高度を上げていくと月見小屋分岐。ここを左折し、少しの登りで高岳の山頂です。周りには、さえぎるものもなく、九州一円の山岳が望めます。また、東方向の手前には高岳東峰(通称、 天狗の舞台)と高岳火口跡(通称、大鍋)が見え、その南端は絶壁となっています。 北東方向に尾根を進んで仙酔峡への分岐、直進して高岳東峰の基部を南に巻いて戻ると天狗の舞台に上がれます。目の前には、鋸歯状の根子岳と祖母山や、高岳の北尾根、鷲ヶ峰の岩峰が望めます。 高岳東峰から大鍋の南西方向に進むと、途中に井戸状の水場、さらに進むと避難小屋の月見小屋があり、緊急時には使用できます。小屋の前から西へ進んで、高岳南の肩を越え、中岳〜高岳間の登山路に戻ります。あとは、往路を引き返します。 阿蘇中岳は火山活動中で、気象庁などが常時観測している山です。入山にあたっては、必ず最新情報の問い合わせをお願いします。以下のアドレスでもチェックができます。 火山活動が活発化し火口から1km圏内の立ち入り規制の場合、阿蘇山上ターミナル付近と砂千里を結ぶ「皿山経由ルート」を通行し登山が出来ます。
    阿蘇山上駐車場が登山口です。古坊中登山口の南側から、阿蘇山公園道路(有料)の料金所に出て、公園道路沿いにある遊歩道を歩きます。右手に退避壕が見えてきたら、登山者用駐車場があるので、南方向へ右折します。また、遊歩道を歩かず、「阿蘇山火口シャトル」に乗って阿蘇山火口へ行き、中岳火口展望台で火口を見学して、この駐車場まで降りてきても良いです。 左手に中岳の火口を見ながら、砂千里ヶ浜の平原へと続く木道を進み、砂千里ヶ浜南端の小高い尾根で左折します。小高い尾根が終わるところから左へ回り込み、正面のガレた沢を登ります。ここは倶利伽羅谷川の源頭部となっています。ガレやザレを登っていくと、中岳の火口が見えるようになり、稜線にたどり着き右手に南岳が見えます。 左手にルートをとり、いくつかの小ピークを越えると、中岳の山頂です。西面には中岳の火口が大きく、噴気を上げている様子が望め、東面にはこれから登る高岳が望めます。一度下り、徐々に高度を上げていくと月見小屋分岐。ここを左折し、少しの登りで高岳の山頂です。周りには、さえぎるものもなく、九州一円の山岳が望めます。また、東方向の手前には高岳東峰(通称、 天狗の舞台)と高岳火口跡(通称、大鍋)が見え、その南端は絶壁となっています。 北東方向に尾根を進んで仙酔峡への分岐、直進して高岳東峰の基部を南に巻いて戻ると天狗の舞台に上がれます。目の前には、鋸歯状の根子岳と祖母山や、高岳の北尾根、鷲ヶ峰の岩峰が望めます。 高岳東峰から大鍋の南西方向に進むと、途中に井戸状の水場、さらに進むと避難小屋の月見小屋があり、緊急時には使用できます。小屋の前から西へ進んで、高岳南の肩を越え、中岳〜高岳間の登山路に戻ります。あとは、往路を引き返します。 阿蘇中岳は火山活動中で、気象庁などが常時観測している山です。入山にあたっては、必ず最新情報の問い合わせをお願いします。以下のアドレスでもチェックができます。 火山活動が活発化し火口から1km圏内の立ち入り規制の場合、阿蘇山上ターミナル付近と砂千里を結ぶ「皿山経由ルート」を通行し登山が出来ます。
  • 仙酔峡から高岳、中岳へ

    仙酔峡から高岳、中岳へ

    仙酔峡が登山口です。公共交通機関がないので、マイカーかタクシーで向かいます。駐車場の東端にある花酔橋を渡り、ミヤマキリシマ群落の遊歩道を登っていきます。分岐がありますが、左ルートは鷲見平を経由して仙酔峠へ、右ルートは直接仙酔峠へ行けます。鷲見平には、鷲ヶ峰でクライミング中に遭難した岳人たちの慰霊碑が多くあります。 仙酔峠からは、目の前の仙酔尾根を忠実にたどります。最初 は小灌木がありますが、次第に草木もなくなり、溶岩で固めら れた岩尾根となります。尾根の左右は切れ落ちていますが、目印のペンキマーク通りに登ると、固定ロープが設置さ れている段差があり、その上からは、次第にガレからザレと登山道の様子が変化していきます。傾斜が緩やかになると尾根の上に出ます。分岐(高岳火口壁)があり、左へ行けば高岳東峰(通称、天狗の舞台)、右へ行けば10分ほどで高岳の頂上です。さえぎることのない360度の眺望が楽しめます。 南西方向に下ると、中岳へ続く尾根に出るので西に向かい、登り返すと中岳の山頂です。噴煙を上げている火口を望めます。 西へ尾根を下っていき、北面へ一度下り、尾根下をトラバースし て尾根に戻り、下って登り返すと火口東展望所です。目下に火口を見下ろすことができます。あとは、仙酔峡ロープウェイがかつてあっ た火口東駅跡へと遊歩道を下っていきます。火口東駅からも遊歩道を下ります。 阿蘇中岳は火山活動中で、噴火警戒レベルが高い場合は、高岳には登山できても、中岳には登山できない場合もあります。その時は、高岳より仙酔尾根を引き返すことになります。 また、阿蘇中岳第一火口の活動が活発化し火口から1km圏内の立ち入りが規制された場合、仙酔峡ロープウェイ火口東駅跡地付近から中岳山頂に向かう「すずめ岩経由ルート」が通過出来ます。いずれにしても、登山開始前に最新の火山情報を入手して、安全登山を心がけましょう。
    仙酔峡が登山口です。公共交通機関がないので、マイカーかタクシーで向かいます。駐車場の東端にある花酔橋を渡り、ミヤマキリシマ群落の遊歩道を登っていきます。分岐がありますが、左ルートは鷲見平を経由して仙酔峠へ、右ルートは直接仙酔峠へ行けます。鷲見平には、鷲ヶ峰でクライミング中に遭難した岳人たちの慰霊碑が多くあります。 仙酔峠からは、目の前の仙酔尾根を忠実にたどります。最初 は小灌木がありますが、次第に草木もなくなり、溶岩で固めら れた岩尾根となります。尾根の左右は切れ落ちていますが、目印のペンキマーク通りに登ると、固定ロープが設置さ れている段差があり、その上からは、次第にガレからザレと登山道の様子が変化していきます。傾斜が緩やかになると尾根の上に出ます。分岐(高岳火口壁)があり、左へ行けば高岳東峰(通称、天狗の舞台)、右へ行けば10分ほどで高岳の頂上です。さえぎることのない360度の眺望が楽しめます。 南西方向に下ると、中岳へ続く尾根に出るので西に向かい、登り返すと中岳の山頂です。噴煙を上げている火口を望めます。 西へ尾根を下っていき、北面へ一度下り、尾根下をトラバースし て尾根に戻り、下って登り返すと火口東展望所です。目下に火口を見下ろすことができます。あとは、仙酔峡ロープウェイがかつてあっ た火口東駅跡へと遊歩道を下っていきます。火口東駅からも遊歩道を下ります。 阿蘇中岳は火山活動中で、噴火警戒レベルが高い場合は、高岳には登山できても、中岳には登山できない場合もあります。その時は、高岳より仙酔尾根を引き返すことになります。 また、阿蘇中岳第一火口の活動が活発化し火口から1km圏内の立ち入りが規制された場合、仙酔峡ロープウェイ火口東駅跡地付近から中岳山頂に向かう「すずめ岩経由ルート」が通過出来ます。いずれにしても、登山開始前に最新の火山情報を入手して、安全登山を心がけましょう。
  • 箱石釣井尾根から根子岳(東峰)へ

    箱石釣井尾根から根子岳(東峰)へ

    根子岳の名は、猫のきばのようにギザギザしているから、あるい は切り株のようだから、その名がついたといわれています。 箱石峠より、国道265号を1.2kmほど西に下ったところが根子岳 への登山口で、登山案内標識と登山届ポストがあり、ここから歩き始めます。ここには、2 ~ 3台程度の駐車スペースがあり、また箱石峠にも、5 ~ 6台程度の駐車スペースがあります。 国道より、コンクリート作業道を下り、黒川支流の砂防ダム上流側より、釣井尾根に登り上がり、尾根を忠 実に歩きます。右に植林、左に草原を見て、標高890mの地点まで登ると、鏡ガウド(谷)からの登山道と合流します。 草原から、小灌木帯となり、標高1250m付近で、箱石峠からの登山道と合流します。急峻な尾根となり、ロープが連続するようになり、尾根の左側を2回ばかり巻き、根子岳東峰に登り上がります。 西の稜線には、根子岳最高峰の天狗岩と鋸歯状の尾根が見えます。下山は往路を慎重に下ります。 最近の豪雨や地震などの自然災害で、阿蘇山の多くの登山道が被害を受けました。特に根子岳では、ほとんどの登山道が壊滅的となり、復旧不可能で、廃道となったものもあります。 西峰、天狗岩へは、すべての登山道が通行不可となり、東峰のみ登山可能で、前原牧場ルート、大戸尾根ルート、箱石釣井尾根ルートのみ通行可能でした。2023年7月には、その3ルートのうち、東峰とわくど石間の崩落により、前原ルート、大戸尾根ルートが通行禁止となりました。現在、根子岳には、箱石釣井尾根ルートのみ登山可能で、ピークも東峰のみ登頂可能です。 また、紹介した登山口より、2、3km西に下ったところにも、釣井尾根登山口案内標識があり、林道を車で入り、林道終点手前の路肩のスペースに駐車可能です。オフロード車のみ。そこから、釣井尾根に登ることも出来ます。 また、箱石尾根ルートは、夏はヤブが深く、ルートがわかりにくく、注意が必要です。
    根子岳の名は、猫のきばのようにギザギザしているから、あるい は切り株のようだから、その名がついたといわれています。 箱石峠より、国道265号を1.2kmほど西に下ったところが根子岳 への登山口で、登山案内標識と登山届ポストがあり、ここから歩き始めます。ここには、2 ~ 3台程度の駐車スペースがあり、また箱石峠にも、5 ~ 6台程度の駐車スペースがあります。 国道より、コンクリート作業道を下り、黒川支流の砂防ダム上流側より、釣井尾根に登り上がり、尾根を忠 実に歩きます。右に植林、左に草原を見て、標高890mの地点まで登ると、鏡ガウド(谷)からの登山道と合流します。 草原から、小灌木帯となり、標高1250m付近で、箱石峠からの登山道と合流します。急峻な尾根となり、ロープが連続するようになり、尾根の左側を2回ばかり巻き、根子岳東峰に登り上がります。 西の稜線には、根子岳最高峰の天狗岩と鋸歯状の尾根が見えます。下山は往路を慎重に下ります。 最近の豪雨や地震などの自然災害で、阿蘇山の多くの登山道が被害を受けました。特に根子岳では、ほとんどの登山道が壊滅的となり、復旧不可能で、廃道となったものもあります。 西峰、天狗岩へは、すべての登山道が通行不可となり、東峰のみ登山可能で、前原牧場ルート、大戸尾根ルート、箱石釣井尾根ルートのみ通行可能でした。2023年7月には、その3ルートのうち、東峰とわくど石間の崩落により、前原ルート、大戸尾根ルートが通行禁止となりました。現在、根子岳には、箱石釣井尾根ルートのみ登山可能で、ピークも東峰のみ登頂可能です。 また、紹介した登山口より、2、3km西に下ったところにも、釣井尾根登山口案内標識があり、林道を車で入り、林道終点手前の路肩のスペースに駐車可能です。オフロード車のみ。そこから、釣井尾根に登ることも出来ます。 また、箱石尾根ルートは、夏はヤブが深く、ルートがわかりにくく、注意が必要です。
  • 草千里駐車場から烏帽子岳へ

    草千里駐車場から烏帽子岳へ

    本コースは、草千里ヶ浜という直径1kmの広くて浅い火口跡の縁を一周する草原のルートです。 烏帽子岳は3万年以上前に噴火し、その後、草千里ヶ浜が約2万7000年前に大規模噴火をおこしました。活発な噴火活動史を持つ山の一つであるため烏帽子岳の北麓には気象庁の火山観測点が設置されています。 草千里駐車場(有料)から、南方向を眺めると、奥に烏帽 子岳、その手前の左右に二つの池、その間に小山が見えま す。右手(西側)の池は、最初の噴火の名残り、左手(東側)の池は、溶岩ドームを噴き飛ばした後の火口跡、真ん中の山は駒立山といい、その溶岩ドームの残骸です。 駐車場から、県道111号阿蘇吉田線を西方向に向かい、火口縁の尾根に出たら、その尾根を南方向に進みます。すぐに、右手から湯の谷歩道が合流し、20分程で、また右手より垂玉温泉からの牧野道が合流します。ゲートがありますので、ゲートを開け閉めして、尾根を進みます。 次第に急坂になり、階段状に整備してあるところを登ると、前衛 ピークに到着、右折すると烏帽子岳の山頂です。 烏帽子岳の山頂には、1等三角点が設置されています。阿蘇の高岳や中岳の三角点は、1等ではなく、それより標高の低い烏帽子岳に、なぜ1等三角点があるのか。それは、高岳や中岳は噴火の煙で測量しにくいためであるといわれています。 1等三角点の山だけに眺望は素晴らしく、東面は大分宮崎の祖母・傾山群、西面は熊本市内から雲仙の山々、南面は南外輪山と九州脊梁の山々、北面は福岡の山々から九重と、多くの山々が望めます。 下山は、北東方向に尾根を下ります。階段状の道を下ると分岐が出てくるので左折し、草千里ヶ浜の東にある緩やかな尾根を進みます。そのまま進むと駐車場の東端にたどりつきます。分岐を左折せずに直進すると中岳に行くこともできます。 また、草千里ヶ浜には自然探勝路があり、登山道から探勝路へ入ることもできます。自然探勝路は、一周約1.5km約1時間の歩道です。
    本コースは、草千里ヶ浜という直径1kmの広くて浅い火口跡の縁を一周する草原のルートです。 烏帽子岳は3万年以上前に噴火し、その後、草千里ヶ浜が約2万7000年前に大規模噴火をおこしました。活発な噴火活動史を持つ山の一つであるため烏帽子岳の北麓には気象庁の火山観測点が設置されています。 草千里駐車場(有料)から、南方向を眺めると、奥に烏帽 子岳、その手前の左右に二つの池、その間に小山が見えま す。右手(西側)の池は、最初の噴火の名残り、左手(東側)の池は、溶岩ドームを噴き飛ばした後の火口跡、真ん中の山は駒立山といい、その溶岩ドームの残骸です。 駐車場から、県道111号阿蘇吉田線を西方向に向かい、火口縁の尾根に出たら、その尾根を南方向に進みます。すぐに、右手から湯の谷歩道が合流し、20分程で、また右手より垂玉温泉からの牧野道が合流します。ゲートがありますので、ゲートを開け閉めして、尾根を進みます。 次第に急坂になり、階段状に整備してあるところを登ると、前衛 ピークに到着、右折すると烏帽子岳の山頂です。 烏帽子岳の山頂には、1等三角点が設置されています。阿蘇の高岳や中岳の三角点は、1等ではなく、それより標高の低い烏帽子岳に、なぜ1等三角点があるのか。それは、高岳や中岳は噴火の煙で測量しにくいためであるといわれています。 1等三角点の山だけに眺望は素晴らしく、東面は大分宮崎の祖母・傾山群、西面は熊本市内から雲仙の山々、南面は南外輪山と九州脊梁の山々、北面は福岡の山々から九重と、多くの山々が望めます。 下山は、北東方向に尾根を下ります。階段状の道を下ると分岐が出てくるので左折し、草千里ヶ浜の東にある緩やかな尾根を進みます。そのまま進むと駐車場の東端にたどりつきます。分岐を左折せずに直進すると中岳に行くこともできます。 また、草千里ヶ浜には自然探勝路があり、登山道から探勝路へ入ることもできます。自然探勝路は、一周約1.5km約1時間の歩道です。
  • 杵島岳から往生岳へ

    杵島岳から往生岳へ

    杵島岳・往生岳ともに、阿蘇火山のなかでは3000 ~ 4000年前に形成された新しい火山です。浸食を受けておらず、なだらかな山容の草原の山で、いくつかの火口跡も見ることができます。 草千里駐車場の東端からアスファルト舗装の遊歩道があり、それを進むと草千里駐車場東登山口、登山道を左に取り、杵島岳分岐でも左に登ります。 次第に急坂になり階段状となると、杵島岳の山頂に到着します。 北面には、遠くに福岡県筑後の山々から大分県日田の山々、九重、近くに阿蘇北外輪山の山々と往生岳、目前の足元には杵島岳の火口跡(直径約250m)。東面には噴気を上げている中岳、高岳。南面には、烏帽子岳と阿蘇南外輪山、遠方に九州脊梁の山々。西面には、金峰山などの熊本市内の山々と 雲仙普賢岳を望め、素晴らしい眺望です。杵島岳の火口縁は周回することができます。また火口跡に降りることもできます。 山頂より、時計周りに火口縁を半周し、火口縁から北東尾根を下ります。分岐があり、往生岳方向にルートがのびているので、それを進むと、鞍部にたどり着きます。そのまま往生岳の東尾根を登ると往生岳の最高点(1268m)です。そのまま下り気味に北東方向に進むと、左下に火口跡が二つあり、その次の丸いピークが三角点のある往生岳です。ここも素晴らしい眺望で す。 杵島岳と往生岳の鞍部まで引き返し、鞍部より左方向に登ると、杵島岳の火口縁からのびている北東尾根にたどり着きます。その尾根の内側は古御池旧火口群といい、いくつもの火口跡や、噴出物の盛り上がった小山などが眺められます。そのまま火口の縁を回ると分岐があり、どちらも草千里駐車場へ戻れます。 右へ進んでやや登り返し、杵島岳の中腹の杵島岳分岐経由で駐車場方面へ。途中の分岐から左へ進めば、少し時間がかかりますがスキー場跡の西端を通って駐車場に戻ることができます。
    杵島岳・往生岳ともに、阿蘇火山のなかでは3000 ~ 4000年前に形成された新しい火山です。浸食を受けておらず、なだらかな山容の草原の山で、いくつかの火口跡も見ることができます。 草千里駐車場の東端からアスファルト舗装の遊歩道があり、それを進むと草千里駐車場東登山口、登山道を左に取り、杵島岳分岐でも左に登ります。 次第に急坂になり階段状となると、杵島岳の山頂に到着します。 北面には、遠くに福岡県筑後の山々から大分県日田の山々、九重、近くに阿蘇北外輪山の山々と往生岳、目前の足元には杵島岳の火口跡(直径約250m)。東面には噴気を上げている中岳、高岳。南面には、烏帽子岳と阿蘇南外輪山、遠方に九州脊梁の山々。西面には、金峰山などの熊本市内の山々と 雲仙普賢岳を望め、素晴らしい眺望です。杵島岳の火口縁は周回することができます。また火口跡に降りることもできます。 山頂より、時計周りに火口縁を半周し、火口縁から北東尾根を下ります。分岐があり、往生岳方向にルートがのびているので、それを進むと、鞍部にたどり着きます。そのまま往生岳の東尾根を登ると往生岳の最高点(1268m)です。そのまま下り気味に北東方向に進むと、左下に火口跡が二つあり、その次の丸いピークが三角点のある往生岳です。ここも素晴らしい眺望で す。 杵島岳と往生岳の鞍部まで引き返し、鞍部より左方向に登ると、杵島岳の火口縁からのびている北東尾根にたどり着きます。その尾根の内側は古御池旧火口群といい、いくつもの火口跡や、噴出物の盛り上がった小山などが眺められます。そのまま火口の縁を回ると分岐があり、どちらも草千里駐車場へ戻れます。 右へ進んでやや登り返し、杵島岳の中腹の杵島岳分岐経由で駐車場方面へ。途中の分岐から左へ進めば、少し時間がかかりますがスキー場跡の西端を通って駐車場に戻ることができます。
  • 揺ヶ池から阿蘇南外輪山の俵山へ

    揺ヶ池から阿蘇南外輪山の俵山へ

    米俵をいくつも積み重ねたような山容から、その名前がついたと いわれている俵山。このコースではその山頂を越え、俵山峠を目指 します。 揺ヶ池は阿蘇伏流水の一つで、水温約13℃。病気平癒という霊験あらたかな水で、地震が起こったあとは濁ってしまうという不思議な霊水です。 この揺ヶ池と県道28号を挟んで、俵山交流館「萌の里」があります。ここの一般駐車場の北側の台地に登山者専用駐車場があり、ここが登山口です。北端のコンクリート舗装の牧野道を登り、左手の送電線の鉄塔を目指します。そのまま尾根を登ると612mピークへたどり着き、鞍部に下りゲートを越え、尾根を登ると牧野と植林地の境に到着します。ここもゲートがあり、左手の作業道を進むと防火帯があり、右折します。一の坂、二の坂と急坂を登ると標高865mの尾根にたどり着きます。 あるいは、先のゲートに入ったところから植林地を登る急坂ルートもあり、同じく標高865mの尾根に出ることも可能です。 ここまでは牧場内のルートで、紹介ルート以外にも、多くの道や 牛の道がありますが、牧野と植林の境界を目指して登って行けば、時間の大差はありません。 そのまま尾根を登ると926mピーク、左手に展望台を見つつ右の緩やかな尾根を進むと、次第に急坂になり、1070mピークとの鞍部に出て、傾斜が緩やかになったところが俵山の山頂です。 正面に阿蘇五岳の山々、南外輪山、振り返れば熊本市内の山々、有明海を隔てて雲仙普賢岳とすばらしい眺望です。 山頂から250m程東へ進み、外輪山の縁、南外輪山自然歩道に出て分岐を左折します。いくつかの小ピークを登り下りし、966mピー クの先には、一般コースと急坂を迂回するコースがあります。どち らのルートも急坂の下で合流します。 その先の緩やかな広場には分岐があり、直進すると俵山峠へ、左折すると、灌木と風力発電の風車群を通って、俵山峠へ到着します。 俵山峠は阿蘇外輪山の主要峠の一つで、かつては阿蘇高森町と熊本市を結び、七曲峠とも呼ばれた交通の難所でした。現 在は園地として整備され、阿蘇山方面の展望を楽しむことができます。
    米俵をいくつも積み重ねたような山容から、その名前がついたと いわれている俵山。このコースではその山頂を越え、俵山峠を目指 します。 揺ヶ池は阿蘇伏流水の一つで、水温約13℃。病気平癒という霊験あらたかな水で、地震が起こったあとは濁ってしまうという不思議な霊水です。 この揺ヶ池と県道28号を挟んで、俵山交流館「萌の里」があります。ここの一般駐車場の北側の台地に登山者専用駐車場があり、ここが登山口です。北端のコンクリート舗装の牧野道を登り、左手の送電線の鉄塔を目指します。そのまま尾根を登ると612mピークへたどり着き、鞍部に下りゲートを越え、尾根を登ると牧野と植林地の境に到着します。ここもゲートがあり、左手の作業道を進むと防火帯があり、右折します。一の坂、二の坂と急坂を登ると標高865mの尾根にたどり着きます。 あるいは、先のゲートに入ったところから植林地を登る急坂ルートもあり、同じく標高865mの尾根に出ることも可能です。 ここまでは牧場内のルートで、紹介ルート以外にも、多くの道や 牛の道がありますが、牧野と植林の境界を目指して登って行けば、時間の大差はありません。 そのまま尾根を登ると926mピーク、左手に展望台を見つつ右の緩やかな尾根を進むと、次第に急坂になり、1070mピークとの鞍部に出て、傾斜が緩やかになったところが俵山の山頂です。 正面に阿蘇五岳の山々、南外輪山、振り返れば熊本市内の山々、有明海を隔てて雲仙普賢岳とすばらしい眺望です。 山頂から250m程東へ進み、外輪山の縁、南外輪山自然歩道に出て分岐を左折します。いくつかの小ピークを登り下りし、966mピー クの先には、一般コースと急坂を迂回するコースがあります。どち らのルートも急坂の下で合流します。 その先の緩やかな広場には分岐があり、直進すると俵山峠へ、左折すると、灌木と風力発電の風車群を通って、俵山峠へ到着します。 俵山峠は阿蘇外輪山の主要峠の一つで、かつては阿蘇高森町と熊本市を結び、七曲峠とも呼ばれた交通の難所でした。現 在は園地として整備され、阿蘇山方面の展望を楽しむことができます。
  • 阿蘇北外輪山の鞍岳、ツームシ山へ

    阿蘇北外輪山の鞍岳、ツームシ山へ

    阿蘇北外輪山で、一番登られている山が鞍岳です。大同元年に坂上田村麻呂が、肥後の国に下った際に、馬の鞍のように見えたので鞍岳と称したという伝説があります。 熊本県の県有林(県有林鞍岳団地)であり、鳥獣特別保護地区に指定されていて、「全国遊歩道百選」にも選定されています。 登山口へは、県道339号北外輪山大津線(通称ミルクロード)の的石原野の3本のテレビ中継所が目印です。一番北にある中継所の約400m先に阿蘇牧場への牧野道がありそれを進むと、林道新山線となり、鞍岳園地に到着します。園地には、いくつもの駐車場がありますが、広い第一駐車場か第二駐車場に駐車します。 林道新山線を約1km程戻り、左手に県有林管理小屋跡を見て、沢沿いに登ります。まもなく沢を渡り右手の尾根へ入ると、ミヤマの広場があり、ミヤマキリシマ群落があります。なおも、直進するとアセビの林のある尾根へ上がります。 この尾根は、鞍岳とツームシ山の稜線となっています。右に進む とツームシ山へ、左へ進むと鞍岳です。 右にアセビの繁る尾根を進み、ひと登りでツームシ山に到着です。草原状の山頂で、阿蘇五岳などの山々や草原を望むことができます。尾根を北に下り登り返すとマゴ山です。往路を引き返して再度ツームシ山を越え、歩きやすい尾根を歩くと、途中左手の登山道横5mのところに、山の神の祠が祀られています。 次第に登りになると分岐があり、右に150m程で馬頭観音堂に着きます。立派なお堂の中には、穏やかな観音様が祀られています。 分岐まで戻り、急坂を登ると鞍岳の山頂。さえぎることのない眺望が360度広がり、九重をはじめ、阿蘇五岳、南外輪山の山々、有明海を挟んで雲仙普賢岳、ほかに福岡や佐賀の山々も望めます。 南の鞍部に下り、やや西方向に登ると女岳の頂、少し東へ戻り、小尾根を下って登り返して、小さなピークが子岳 です。駐車場へは女岳との鞍部に戻って右折すると戻れます。 鞍岳は園地として整備されていて、ルートは多く、本紹介ルートでなくても、ゆっくり歩くことができます。
    阿蘇北外輪山で、一番登られている山が鞍岳です。大同元年に坂上田村麻呂が、肥後の国に下った際に、馬の鞍のように見えたので鞍岳と称したという伝説があります。 熊本県の県有林(県有林鞍岳団地)であり、鳥獣特別保護地区に指定されていて、「全国遊歩道百選」にも選定されています。 登山口へは、県道339号北外輪山大津線(通称ミルクロード)の的石原野の3本のテレビ中継所が目印です。一番北にある中継所の約400m先に阿蘇牧場への牧野道がありそれを進むと、林道新山線となり、鞍岳園地に到着します。園地には、いくつもの駐車場がありますが、広い第一駐車場か第二駐車場に駐車します。 林道新山線を約1km程戻り、左手に県有林管理小屋跡を見て、沢沿いに登ります。まもなく沢を渡り右手の尾根へ入ると、ミヤマの広場があり、ミヤマキリシマ群落があります。なおも、直進するとアセビの林のある尾根へ上がります。 この尾根は、鞍岳とツームシ山の稜線となっています。右に進む とツームシ山へ、左へ進むと鞍岳です。 右にアセビの繁る尾根を進み、ひと登りでツームシ山に到着です。草原状の山頂で、阿蘇五岳などの山々や草原を望むことができます。尾根を北に下り登り返すとマゴ山です。往路を引き返して再度ツームシ山を越え、歩きやすい尾根を歩くと、途中左手の登山道横5mのところに、山の神の祠が祀られています。 次第に登りになると分岐があり、右に150m程で馬頭観音堂に着きます。立派なお堂の中には、穏やかな観音様が祀られています。 分岐まで戻り、急坂を登ると鞍岳の山頂。さえぎることのない眺望が360度広がり、九重をはじめ、阿蘇五岳、南外輪山の山々、有明海を挟んで雲仙普賢岳、ほかに福岡や佐賀の山々も望めます。 南の鞍部に下り、やや西方向に登ると女岳の頂、少し東へ戻り、小尾根を下って登り返して、小さなピークが子岳 です。駐車場へは女岳との鞍部に戻って右折すると戻れます。 鞍岳は園地として整備されていて、ルートは多く、本紹介ルートでなくても、ゆっくり歩くことができます。
  • 地蔵峠から冠ヶ岳へ

    地蔵峠から冠ヶ岳へ

    地蔵峠は、かつては阿蘇南郷谷と御船、矢部地方を結ぶ交通の要衝で、お地蔵様が祀られています。また冠ヶ岳は、熊本平野から望むと円錐形に見え、昔は南外輪山の最高峰と考えられていました。 登山口は南阿蘇村のグリーンロード沿いの二つの駐車場、どちら の駐車場からも遊歩道で地蔵峠まで登れます。峠からは、南外輪山自然歩道の尾根を北に進みます。途中左手には、「天然水の森」があります。一度グリーンロードを横断し、緩やかな尾根を進むと、植林地、ササ原、広葉樹林が交互に現れ、冠ヶ岳分岐に到着します。左折し、15分程で冠ヶ岳の山頂に達し、眺望が開けます。 また山頂の先、30mの所には露岩があり、南面の素晴らしい眺望が開けます。 帰りは往路を引き返します。あるいは南西方向に下り、送電線の巡視路に出て、グリーンロードから地蔵峠の駐車場に戻ることもで きます。
    地蔵峠は、かつては阿蘇南郷谷と御船、矢部地方を結ぶ交通の要衝で、お地蔵様が祀られています。また冠ヶ岳は、熊本平野から望むと円錐形に見え、昔は南外輪山の最高峰と考えられていました。 登山口は南阿蘇村のグリーンロード沿いの二つの駐車場、どちら の駐車場からも遊歩道で地蔵峠まで登れます。峠からは、南外輪山自然歩道の尾根を北に進みます。途中左手には、「天然水の森」があります。一度グリーンロードを横断し、緩やかな尾根を進むと、植林地、ササ原、広葉樹林が交互に現れ、冠ヶ岳分岐に到着します。左折し、15分程で冠ヶ岳の山頂に達し、眺望が開けます。 また山頂の先、30mの所には露岩があり、南面の素晴らしい眺望が開けます。 帰りは往路を引き返します。あるいは南西方向に下り、送電線の巡視路に出て、グリーンロードから地蔵峠の駐車場に戻ることもで きます。
  • 高森町村山から清栄山へ

    高森町村山から清栄山へ

    高森町村山交差点付近から左折して村山地区内の道に入り、進みます。この道は、九州自然歩道でもあります。 次第に周辺は牧場になり、正面左手に清栄山が見えるようになると、右手200m先に杉の密林が見えてきます。この杉の密林は高森殿の杉といわれ、幹回り10mを超える一対の大木で、樹齢400年を超えるといわれています。1586(天正14)年1月23日、島津勢に敗れた高森城主伊予守惟直が自刃 した場所です。 牧野道へ戻り登っていくと、黒岩峠。左の防火帯を登っていくと、次第に尾根が狭まり、清栄山の山頂へたどり着きます。 下山は往路を引き返しますが、直進して東外輪山の縦走をすると、所要時間2時間20分で、国道265号の色見付近に降りることができます。
    高森町村山交差点付近から左折して村山地区内の道に入り、進みます。この道は、九州自然歩道でもあります。 次第に周辺は牧場になり、正面左手に清栄山が見えるようになると、右手200m先に杉の密林が見えてきます。この杉の密林は高森殿の杉といわれ、幹回り10mを超える一対の大木で、樹齢400年を超えるといわれています。1586(天正14)年1月23日、島津勢に敗れた高森城主伊予守惟直が自刃 した場所です。 牧野道へ戻り登っていくと、黒岩峠。左の防火帯を登っていくと、次第に尾根が狭まり、清栄山の山頂へたどり着きます。 下山は往路を引き返しますが、直進して東外輪山の縦走をすると、所要時間2時間20分で、国道265号の色見付近に降りることができます。
  • 登山口から市房山へ

    登山口から市房山へ

    市房山キャンプ場前から川沿いに車道を歩き、祓川橋(令和2年豪雨により被災。現在は仮設道が設けられています。)を渡ると鳥居があり、市房神社参道を進むことになります。登山口には登山届用の箱が設置されているので、必ず記入してから出発しましょう。出発してから約10分ほどで沢に架けられた橋を渡り、緩やかな傾斜の道を進むと市房神社駐車場からの道と合流します。ここから杉の大木を見ながら進むと3合目(八丁坂登り口)です。大きな石段と木の根が階段状になった参道を約15分ほど登れば4合目の市房神社に到着です。市房神社の拝殿内部は避難小屋も兼ねています。神社の横に水場がありますが、雨量の少ない時期は涸れることもあるので、水はあらかじめ持参していきましょう。 市房神社の裏手を登っていくと、急傾斜道で丸太の階段と岩と木の根がむき出しになった歩きにくい道となり、梯子や残地ロープを使いながらの苦しい登りが延々と続きます。5合目の仏岩から6合目の馬ノ背の間はヤセ尾根で、道の両側とも崖なので十分気を付けて歩きましょう。市房神社から約1時間で6合目(馬ノ背展望台)です。巨岩があり眺めがいいので休憩には最適です。先へ進むとやがて傾斜は緩やかになり、ヒメシャラやブナの木がひときわ目立つ7合目を過ぎると道は歩きやすく見通しも良くなります。鹿の防御ネットも張られていますが、年々枯れ木が多く見られるようになりました。9合目を過ぎると展望も良くなり、山頂が近づくにつれこれまでの疲労が一気に吹き飛ぶはずです。いよいよ眼前に山頂が見えはじめると1等三角点の広大な市房山山頂です。眼下には湯山から市房ダム、東側に石堂山、南側に霧島山、北に九州山地の雄大な山容を眺めることができます。山頂からの下山は往路を戻ります。 なお心見ノ橋経由での二ツ岩への縦走路については、崩壊し危険のため立入禁止です。今にも崩壊しそうな岩稜を慎重に進むと、約3分ほどでチョックストーンが山肌に挟まった「心見ノ橋」と呼ばれる場所に行き着きますが、そこから先は登山道にロープが張られています。
    市房山キャンプ場前から川沿いに車道を歩き、祓川橋(令和2年豪雨により被災。現在は仮設道が設けられています。)を渡ると鳥居があり、市房神社参道を進むことになります。登山口には登山届用の箱が設置されているので、必ず記入してから出発しましょう。出発してから約10分ほどで沢に架けられた橋を渡り、緩やかな傾斜の道を進むと市房神社駐車場からの道と合流します。ここから杉の大木を見ながら進むと3合目(八丁坂登り口)です。大きな石段と木の根が階段状になった参道を約15分ほど登れば4合目の市房神社に到着です。市房神社の拝殿内部は避難小屋も兼ねています。神社の横に水場がありますが、雨量の少ない時期は涸れることもあるので、水はあらかじめ持参していきましょう。 市房神社の裏手を登っていくと、急傾斜道で丸太の階段と岩と木の根がむき出しになった歩きにくい道となり、梯子や残地ロープを使いながらの苦しい登りが延々と続きます。5合目の仏岩から6合目の馬ノ背の間はヤセ尾根で、道の両側とも崖なので十分気を付けて歩きましょう。市房神社から約1時間で6合目(馬ノ背展望台)です。巨岩があり眺めがいいので休憩には最適です。先へ進むとやがて傾斜は緩やかになり、ヒメシャラやブナの木がひときわ目立つ7合目を過ぎると道は歩きやすく見通しも良くなります。鹿の防御ネットも張られていますが、年々枯れ木が多く見られるようになりました。9合目を過ぎると展望も良くなり、山頂が近づくにつれこれまでの疲労が一気に吹き飛ぶはずです。いよいよ眼前に山頂が見えはじめると1等三角点の広大な市房山山頂です。眼下には湯山から市房ダム、東側に石堂山、南側に霧島山、北に九州山地の雄大な山容を眺めることができます。山頂からの下山は往路を戻ります。 なお心見ノ橋経由での二ツ岩への縦走路については、崩壊し危険のため立入禁止です。今にも崩壊しそうな岩稜を慎重に進むと、約3分ほどでチョックストーンが山肌に挟まった「心見ノ橋」と呼ばれる場所に行き着きますが、そこから先は登山道にロープが張られています。