【群馬県】の登山コースガイド

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検索結果71件中  61-71件
  • 長七郎山から地蔵岳周遊

    長七郎山から地蔵岳周遊

    地蔵岳は山頂からの展望もよく、短時間で登れ、赤城山のなかでも人気の山です。地蔵岳に登頂するだけならば、八丁峠から往復するのが簡単です。それではちょっと物足りなく感じるなら、小沼を挟んで反対側にある長七郎山も合わせて登ると楽しいでしょう。ふたつの山と山上湖を結ぶ、変化の大きい山歩きが楽しめます。実は長七郎山はシロヤシオとトウゴクミツバツツジ、アカヤシオを同時に見ることができる日本有数のツツジの山でもあるのです。 スミレが咲きツツジの花が満開の春、新緑が美しくコメツツジやメギが咲く初夏、紅葉の秋、冬の霧氷の頃まで四季を通じて登山が楽しめます。それほど危険な場所もなく、初心者でもコースを選べば楽しめます。マイカーの場合は小沼スタートでもいいでしょう。 赤城公園ビジターセンターから歩きはじめ、まずは鳥居峠を目指します。春には、鳥居峠周辺にはアカヤシオの花が咲いています。 鳥居峠から斜面をトラバース気味に緩やかに登ります。小沼からの登山道と合流し、少し登っていくと、尾根の少し開けた場所に出て、左の分岐に入っていきます。ミズナラなどの林の中を少し登ると、展望がなく地味な山頂の小地蔵岳に到着します。分岐に戻りさらに進むと、左側は急斜面で、木々の間から赤城山の広がる裾野を見渡す気持ちのよい尾根道です。この林を抜けると、突然展望が広がり、地蔵岳をはじめ周囲の展望がある長七郎山の山頂に出ます。 長七郎山の山頂から、登ってきたのとは反対側の少し急なザレた山道を下っていくと、春にはシロヤシオやトウゴクミツバツツジの花が咲いています。少し広い場所に出て、右に緩やかに下り、小沼の湖畔に出ます。ここもシロヤシオの木が多い場所です。小沼は左に回ったほうが早いですが、右回りは長くても、湖畔を歩くよい雰囲気です。小沼から離れて少し登ると、車道に出ます。 しばらく歩くと八丁峠です。車道から外れ、少し行った場所から地蔵岳への山道に入っていきます。地蔵岳への登山者は多く、登山道はよく整備され、木製の階段が続きます。登り始めは林の中ですが、だんだん草原状になり、振り返ると小沼がはるか下に見えるでしょう。大きく右にトラバースするようになり、やがて山頂部に出ます。山頂は広く、花も多い草地になっており、展望もよいです。残念なのは山頂部の裏側にテレビ塔などの大きな人工物があることです。山頂からはいくつか下山ルートがあり、北側に降りるコースもあります。ここは、もと来た道を戻ります。八丁峠手前から左に行き、林の中をどんどん下ります。左側に明るいスキー場の草地が現れ、別荘地を抜けると車道に出て、赤城大洞バス停があります。車道を右に少し行くと、赤城公園ビジターセンターに到着します。
    地蔵岳は山頂からの展望もよく、短時間で登れ、赤城山のなかでも人気の山です。地蔵岳に登頂するだけならば、八丁峠から往復するのが簡単です。それではちょっと物足りなく感じるなら、小沼を挟んで反対側にある長七郎山も合わせて登ると楽しいでしょう。ふたつの山と山上湖を結ぶ、変化の大きい山歩きが楽しめます。実は長七郎山はシロヤシオとトウゴクミツバツツジ、アカヤシオを同時に見ることができる日本有数のツツジの山でもあるのです。 スミレが咲きツツジの花が満開の春、新緑が美しくコメツツジやメギが咲く初夏、紅葉の秋、冬の霧氷の頃まで四季を通じて登山が楽しめます。それほど危険な場所もなく、初心者でもコースを選べば楽しめます。マイカーの場合は小沼スタートでもいいでしょう。 赤城公園ビジターセンターから歩きはじめ、まずは鳥居峠を目指します。春には、鳥居峠周辺にはアカヤシオの花が咲いています。 鳥居峠から斜面をトラバース気味に緩やかに登ります。小沼からの登山道と合流し、少し登っていくと、尾根の少し開けた場所に出て、左の分岐に入っていきます。ミズナラなどの林の中を少し登ると、展望がなく地味な山頂の小地蔵岳に到着します。分岐に戻りさらに進むと、左側は急斜面で、木々の間から赤城山の広がる裾野を見渡す気持ちのよい尾根道です。この林を抜けると、突然展望が広がり、地蔵岳をはじめ周囲の展望がある長七郎山の山頂に出ます。 長七郎山の山頂から、登ってきたのとは反対側の少し急なザレた山道を下っていくと、春にはシロヤシオやトウゴクミツバツツジの花が咲いています。少し広い場所に出て、右に緩やかに下り、小沼の湖畔に出ます。ここもシロヤシオの木が多い場所です。小沼は左に回ったほうが早いですが、右回りは長くても、湖畔を歩くよい雰囲気です。小沼から離れて少し登ると、車道に出ます。 しばらく歩くと八丁峠です。車道から外れ、少し行った場所から地蔵岳への山道に入っていきます。地蔵岳への登山者は多く、登山道はよく整備され、木製の階段が続きます。登り始めは林の中ですが、だんだん草原状になり、振り返ると小沼がはるか下に見えるでしょう。大きく右にトラバースするようになり、やがて山頂部に出ます。山頂は広く、花も多い草地になっており、展望もよいです。残念なのは山頂部の裏側にテレビ塔などの大きな人工物があることです。山頂からはいくつか下山ルートがあり、北側に降りるコースもあります。ここは、もと来た道を戻ります。八丁峠手前から左に行き、林の中をどんどん下ります。左側に明るいスキー場の草地が現れ、別荘地を抜けると車道に出て、赤城大洞バス停があります。車道を右に少し行くと、赤城公園ビジターセンターに到着します。
  • 鈴ヶ岳

    鈴ヶ岳

    赤城山で3番目に高い鈴ヶ岳は、赤城山の西側にある外輪山のひとつ。独特なドーム型の山容が美しく、深山的な雰囲気を持つ山です。鈴ヶ岳を構成する岩質は、赤城山の多くの部分をなす岩に比べると硬いため、長い年月をかけて雨などによって山の周囲を削られ、硬い部分だけが残り、山頂の周辺は断崖絶壁に囲まれた、ドーム型の山容になりました。登山ルートは展望に恵まれ、岩場の登り下り、雑木林の尾根歩き、明るいカラマツ林や、緑と紅葉の美しい落葉広葉樹林歩きなど、山歩きのさまざまな魅力を味わえます。 ほぼ一年中登れますが、この山に登るのは、5月末〜6月中旬がおすすめです。 登山口の白樺牧場から見晴山までの大地をレンゲツツジとヤマツツジが埋め尽くす絶景が見られるからです。ヤマツツジとレンゲツツジは有毒で牛が食べないために、牧場ではツツジの純林になりやすいのです。また、秋の紅葉もよいでしょう。 白樺牧場の脇にある、鈴ヶ岳登山口から登り始めます。白樺牧場を右に見ながらしばらく登ると尾根に出ます。ここからはダケカンバやヤマザクラが生える、明るい尾根歩きとなります。この尾根には踏み跡がいくつか分かれますが、また途中で合流するので、尾根を忠実にたどっていきましょう。小さなアップダウンを繰り返しながら、姥子峠、鍬柄峠と進んで行くと、急坂も出てきて、展望もだんだんとひらけてきます。右に黒檜山、大沼が、振り返ると地蔵岳が大きく見えます。岩場を登ると、南アルプス、富士山などの展望もあるでしょう。左に下る踏み跡には入らず、正面の尾根をたどると鍬柄山で、展望は最高潮に達します。 鍬柄山から急坂を下ると、ドーム型の山容の鈴ヶ岳が木々の間から見えてきます。下りきった、林の中に開けた草地の大ダオ(タルミ)からは急坂を登ることになります。急できついため、手を使わないと登りにくい岩場も数箇所現れます。登山道脇にはアカヤシオ、シロヤシオ、ヤマツツジなどのツツジが多く生えています。ぐんぐんと高度を稼ぎ、最後の岩場を登ると鈴ヶ岳に到着です。 山頂には、赤城神社の大きな石碑があります。明るい広場になっている周囲には、背があまり高くないものの木が生えていて、それほど展望がよいとは言えませんが、山頂のはずれに一部開けた場所があり、今度は今まで見えなかった、谷川岳や苗場山など北側の山々の展望がわずかにあります。 山頂からは、また岩場を下り、往路を鈴ヶ岳登山口に戻ります。体力と時間があれば、 大ダオから出張峠、大沼を回ってもよいでしょう。また、レンゲツツジやヤマツツジが咲く頃ならば白樺牧場を抜けて、見晴山に登るのも楽しいでしょう。
    赤城山で3番目に高い鈴ヶ岳は、赤城山の西側にある外輪山のひとつ。独特なドーム型の山容が美しく、深山的な雰囲気を持つ山です。鈴ヶ岳を構成する岩質は、赤城山の多くの部分をなす岩に比べると硬いため、長い年月をかけて雨などによって山の周囲を削られ、硬い部分だけが残り、山頂の周辺は断崖絶壁に囲まれた、ドーム型の山容になりました。登山ルートは展望に恵まれ、岩場の登り下り、雑木林の尾根歩き、明るいカラマツ林や、緑と紅葉の美しい落葉広葉樹林歩きなど、山歩きのさまざまな魅力を味わえます。 ほぼ一年中登れますが、この山に登るのは、5月末〜6月中旬がおすすめです。 登山口の白樺牧場から見晴山までの大地をレンゲツツジとヤマツツジが埋め尽くす絶景が見られるからです。ヤマツツジとレンゲツツジは有毒で牛が食べないために、牧場ではツツジの純林になりやすいのです。また、秋の紅葉もよいでしょう。 白樺牧場の脇にある、鈴ヶ岳登山口から登り始めます。白樺牧場を右に見ながらしばらく登ると尾根に出ます。ここからはダケカンバやヤマザクラが生える、明るい尾根歩きとなります。この尾根には踏み跡がいくつか分かれますが、また途中で合流するので、尾根を忠実にたどっていきましょう。小さなアップダウンを繰り返しながら、姥子峠、鍬柄峠と進んで行くと、急坂も出てきて、展望もだんだんとひらけてきます。右に黒檜山、大沼が、振り返ると地蔵岳が大きく見えます。岩場を登ると、南アルプス、富士山などの展望もあるでしょう。左に下る踏み跡には入らず、正面の尾根をたどると鍬柄山で、展望は最高潮に達します。 鍬柄山から急坂を下ると、ドーム型の山容の鈴ヶ岳が木々の間から見えてきます。下りきった、林の中に開けた草地の大ダオ(タルミ)からは急坂を登ることになります。急できついため、手を使わないと登りにくい岩場も数箇所現れます。登山道脇にはアカヤシオ、シロヤシオ、ヤマツツジなどのツツジが多く生えています。ぐんぐんと高度を稼ぎ、最後の岩場を登ると鈴ヶ岳に到着です。 山頂には、赤城神社の大きな石碑があります。明るい広場になっている周囲には、背があまり高くないものの木が生えていて、それほど展望がよいとは言えませんが、山頂のはずれに一部開けた場所があり、今度は今まで見えなかった、谷川岳や苗場山など北側の山々の展望がわずかにあります。 山頂からは、また岩場を下り、往路を鈴ヶ岳登山口に戻ります。体力と時間があれば、 大ダオから出張峠、大沼を回ってもよいでしょう。また、レンゲツツジやヤマツツジが咲く頃ならば白樺牧場を抜けて、見晴山に登るのも楽しいでしょう。
  • 掃部ヶ岳

    掃部ヶ岳

    榛名山で最も標高が高い掃部ヶ岳は、円錐形の榛名富士や周囲が切り立った独特な形をした山容の烏帽子ヶ岳や相馬山ほど目立った特徴はありませんが、榛名湖畔にすっくとそびえる美しい山です。登山の対象としては意外と地味な山で、途中の硯岩と山頂以外は林の中を歩くため展望はありません。しかし、登山途中のミズナラやカラマツの林は美しく、趣があります。掃部ヶ岳だけだと簡単すぎると思われる場合は、足を伸ばして杖ノ神峠まで回る周遊コースを選ぶこともできます。 榛名湖畔にはいくつか駐車場があるので、県営駐車場か、県道沿いの小さな駐車場を利用します。榛名湖畔周遊道路との分岐から少し北に入ったあたりに道標があり、ここが登山口になります。始めは舗装路ですが、すぐに山道になります。ゆるやかな歩きやすい登り道です。途中の木々にはプレートがかけられ、木の名前を知ることができます。大きく右にカーブしながら登り、尾根に出ると硯岩の分岐です。分岐を右に行き、展望がよい硯岩を往復しましょう(往復10分)。分岐から急峻な坂道を登ると硯岩の上の展望台に到着します。突然、榛名湖がはるか下に見え、美しい円錐形の榛名富士を正面に、多くの榛名の山々の展望も広がります。足元は激しく切れ落ち、恐ろしいほどの高度感です。展望を楽しんだら、先ほど登ってきた急坂を下り、林の中の分岐に戻ります。 硯岩の分岐からは、右手には林の向こうに民家が見ながら緩やかに登りますが、次第に勾配は急になります。林床にはササが地面一帯に生えるミズナラ林をどんどん登っていきます。木の階段などで整備してありますが、ところどころ土が流出して歩きにくい場所もあります。とにかく同じような明るい林の中の斜面を登り続け、高度を稼いでいきます。細い尾根に出ると、榛名湖の別の登山口から登ってくる、もうひとつの登山道と合流します。尾根の急坂を登れば、途中左側に榛名湖や相馬山など榛名山の山々も見えてきます。ササの間の細い登山道をさらにもうひと登りすれば、掃部ヶ岳の山頂に到着します。山頂の北側には木が生えていて展望はありませんが、南西方面は大きく開け、天気がよければ南アルプスや富士山、関東北部の山々、関東平野など、はるか遠くまで見渡すことができる絶景が広がります。 下山は、山頂からしばらくは同じ尾根道を下ります。途中の分岐まで、登りと同じ道を下ります。分岐からは、尾根をそのまま下ります。勾配が急で、濡れると滑りやすい柔らかな土の道で、ミズナラの林の下草にササが茂った尾根が続きます。やがて、勾配が緩やかになると、遊歩道になっている巻き道にぶつかるので、左に行くと駐車場に戻ります。
    榛名山で最も標高が高い掃部ヶ岳は、円錐形の榛名富士や周囲が切り立った独特な形をした山容の烏帽子ヶ岳や相馬山ほど目立った特徴はありませんが、榛名湖畔にすっくとそびえる美しい山です。登山の対象としては意外と地味な山で、途中の硯岩と山頂以外は林の中を歩くため展望はありません。しかし、登山途中のミズナラやカラマツの林は美しく、趣があります。掃部ヶ岳だけだと簡単すぎると思われる場合は、足を伸ばして杖ノ神峠まで回る周遊コースを選ぶこともできます。 榛名湖畔にはいくつか駐車場があるので、県営駐車場か、県道沿いの小さな駐車場を利用します。榛名湖畔周遊道路との分岐から少し北に入ったあたりに道標があり、ここが登山口になります。始めは舗装路ですが、すぐに山道になります。ゆるやかな歩きやすい登り道です。途中の木々にはプレートがかけられ、木の名前を知ることができます。大きく右にカーブしながら登り、尾根に出ると硯岩の分岐です。分岐を右に行き、展望がよい硯岩を往復しましょう(往復10分)。分岐から急峻な坂道を登ると硯岩の上の展望台に到着します。突然、榛名湖がはるか下に見え、美しい円錐形の榛名富士を正面に、多くの榛名の山々の展望も広がります。足元は激しく切れ落ち、恐ろしいほどの高度感です。展望を楽しんだら、先ほど登ってきた急坂を下り、林の中の分岐に戻ります。 硯岩の分岐からは、右手には林の向こうに民家が見ながら緩やかに登りますが、次第に勾配は急になります。林床にはササが地面一帯に生えるミズナラ林をどんどん登っていきます。木の階段などで整備してありますが、ところどころ土が流出して歩きにくい場所もあります。とにかく同じような明るい林の中の斜面を登り続け、高度を稼いでいきます。細い尾根に出ると、榛名湖の別の登山口から登ってくる、もうひとつの登山道と合流します。尾根の急坂を登れば、途中左側に榛名湖や相馬山など榛名山の山々も見えてきます。ササの間の細い登山道をさらにもうひと登りすれば、掃部ヶ岳の山頂に到着します。山頂の北側には木が生えていて展望はありませんが、南西方面は大きく開け、天気がよければ南アルプスや富士山、関東北部の山々、関東平野など、はるか遠くまで見渡すことができる絶景が広がります。 下山は、山頂からしばらくは同じ尾根道を下ります。途中の分岐まで、登りと同じ道を下ります。分岐からは、尾根をそのまま下ります。勾配が急で、濡れると滑りやすい柔らかな土の道で、ミズナラの林の下草にササが茂った尾根が続きます。やがて、勾配が緩やかになると、遊歩道になっている巻き道にぶつかるので、左に行くと駐車場に戻ります。
  • 相馬山から天目山へ

    相馬山から天目山へ

    関越自動車道を北に向かうと、大きく裾野を広げ、その上に多くのピークが林立する榛名山がよく見えます。なかでも鋭く切り立ち一番目立つピークが相馬山です。山麓から見ると登るのが大変そうですが、実際は急峻な岩場はあっても、積雪期以外は一般的な登山が可能な山です。初夏のヤマツツジが咲き乱れる頃は、相馬山が一番美しい季節です。紅葉の頃もいい季節です。 ヤセオネ峠から、新しい大きな赤い鳥居をくぐり、登山道に入ります。周囲は明るいミズナラやリョウブなどの広葉樹の林で、はじめはなだらかに登ります。少し登ると、相馬山分岐に出るので、左に向かいます。ここから山頂近くまでは、急峻な岩場が続き、長い鉄梯子や鎖場が連続する最大の難所で、緊張を強いられます。 岩場を抜けると、勾配も緩やかになります。小さな石の祠がある木に囲まれた山頂のような場所に出ますが、山頂はさらにその奥になります。ここからは明るい尾根歩きになり、相馬山はすぐです。 相馬山の山頂には、山小屋かなと思わせるほどしっかりした建物の黒髪神社があり、その前に小さな広場があります。南面の関東平野の展望はすばらしく、平野部まで標高差は1000m近くあり、高度感があります。振り返ると榛名山のピークも見えます。 山頂から往路を分岐まで戻ります。下りのほうが危険なので注意して歩いてください。分岐からは、木の階段を延々と下ります。しばらく歩くと、広場に出ますが、ここから振り返った相馬山の雄姿は迫力があります。尾根から少し離れて右に下ると、コンクリート製の階段を下ります。また、尾根をしばらく歩いていくと、東屋があり、相馬山の眺めがよい磨墨峠に到着します。少し先には分岐があり、「行人洞」「磨墨岩」へ、それぞれ往復する小道があります。磨墨岩は断崖絶壁に見えますが、多少岩登りの心得があれば、それほど難しくなく登れます。岩の上には烏天狗がまつられ、岩上からの沼の原や榛名富士の展望はすばらしいです。往復10分程度です。分岐に戻り、しばらく下って舗装路を渡り、また長い階段を登ります。七曲峠でまた舗装路を渡り、しばらく登ると、ベンチがあるだけで展望もない地味な天目山です。さらに尾根歩きを続け、また少し登ると、狭く木々に覆われた氷室山の山頂に到着します。氷室山からは、急坂をまっすぐ榛名湖に向かって下る感じがすばらしいですが、すぐに左に曲がって林の中へ降りていきます。榛名神社の分岐から林道を歩き、少し下ったところが天神峠。榛名湖に向かって舗装路を少し下ると榛名湖バス停に到着します。 初夏~夏であれば、そのまま沼ノ原を散策しながら戻ってもいいでしょう。初夏にはレンゲツツジやヤマツツジ、夏にはユウスゲやマツムシソウがたくさん咲いています。
    関越自動車道を北に向かうと、大きく裾野を広げ、その上に多くのピークが林立する榛名山がよく見えます。なかでも鋭く切り立ち一番目立つピークが相馬山です。山麓から見ると登るのが大変そうですが、実際は急峻な岩場はあっても、積雪期以外は一般的な登山が可能な山です。初夏のヤマツツジが咲き乱れる頃は、相馬山が一番美しい季節です。紅葉の頃もいい季節です。 ヤセオネ峠から、新しい大きな赤い鳥居をくぐり、登山道に入ります。周囲は明るいミズナラやリョウブなどの広葉樹の林で、はじめはなだらかに登ります。少し登ると、相馬山分岐に出るので、左に向かいます。ここから山頂近くまでは、急峻な岩場が続き、長い鉄梯子や鎖場が連続する最大の難所で、緊張を強いられます。 岩場を抜けると、勾配も緩やかになります。小さな石の祠がある木に囲まれた山頂のような場所に出ますが、山頂はさらにその奥になります。ここからは明るい尾根歩きになり、相馬山はすぐです。 相馬山の山頂には、山小屋かなと思わせるほどしっかりした建物の黒髪神社があり、その前に小さな広場があります。南面の関東平野の展望はすばらしく、平野部まで標高差は1000m近くあり、高度感があります。振り返ると榛名山のピークも見えます。 山頂から往路を分岐まで戻ります。下りのほうが危険なので注意して歩いてください。分岐からは、木の階段を延々と下ります。しばらく歩くと、広場に出ますが、ここから振り返った相馬山の雄姿は迫力があります。尾根から少し離れて右に下ると、コンクリート製の階段を下ります。また、尾根をしばらく歩いていくと、東屋があり、相馬山の眺めがよい磨墨峠に到着します。少し先には分岐があり、「行人洞」「磨墨岩」へ、それぞれ往復する小道があります。磨墨岩は断崖絶壁に見えますが、多少岩登りの心得があれば、それほど難しくなく登れます。岩の上には烏天狗がまつられ、岩上からの沼の原や榛名富士の展望はすばらしいです。往復10分程度です。分岐に戻り、しばらく下って舗装路を渡り、また長い階段を登ります。七曲峠でまた舗装路を渡り、しばらく登ると、ベンチがあるだけで展望もない地味な天目山です。さらに尾根歩きを続け、また少し登ると、狭く木々に覆われた氷室山の山頂に到着します。氷室山からは、急坂をまっすぐ榛名湖に向かって下る感じがすばらしいですが、すぐに左に曲がって林の中へ降りていきます。榛名神社の分岐から林道を歩き、少し下ったところが天神峠。榛名湖に向かって舗装路を少し下ると榛名湖バス停に到着します。 初夏~夏であれば、そのまま沼ノ原を散策しながら戻ってもいいでしょう。初夏にはレンゲツツジやヤマツツジ、夏にはユウスゲやマツムシソウがたくさん咲いています。
  • 十二ヶ岳から小野子山へ

    十二ヶ岳から小野子山へ

    赤城山と榛名山の間に位置する小野子山、中ノ岳、十二ヶ岳の小野子三山は、それほど有名ではないためか、登山者の少ない静かな山歩きが楽しめます。これらの山頂からは、北に谷川連峰から北アルプス、八ヶ岳、浅間山、南に榛名山など、抜群の展望を誇るすばらしい山々です。公共交通機関を使う場合、行動時間がかなり長くなり車道歩きが増えます。春のツツジの頃が人気です。秋から冬は空気が澄んで展望がすばらしい日が続きます。 暗く細い林道を車で走り、名水で知られる水場を横に見ると、ゲートがあり、その横が登山者駐車場です。ゲートを抜けて、林道を歩き出ししばらくすると、入道坊主の大岩が現れます。林道を歩いた場合は、すぐにT字路に出ます。これを左に行くと十二ヶ岳登山道入口です。林道を歩いてもすぐですが、入道坊主の左にはショートカットルートもあります。 道標に従い、林道から登山道に入ります。少しえぐれて、岩がゴロゴロした沢沿いの道です。さらに暗いスギ林を歩いていくと、勾配は急にきつくなります。冬に落ち葉が積もると、登山道が不明瞭なので気をつけましょう。美しい落葉広葉樹の自然林の間から左に十二ヶ岳が見えてきます。大岩の下を歩き、急坂を登りきると、中ノ岳と十二ヶ岳の分岐になっている鞍部に出ます。左に行くと、すぐに右に女坂、左に男坂に分かれる分岐です。男坂は勾配も急で、足場は悪く、木につかまってようやく登ることができる強烈な急坂です。天気が悪い時や、自信がない時は、回り込むように登る女坂を歩きましょう。男坂を登りきると、突然十二ヶ岳に飛び出します。 よく開けた山頂で、北には谷川連峰、西に浅間山や西上州の山々、その奥には北アルプスの槍・穂高連峰、さらには富士山、榛名山、赤城山、尾瀬の山々まで見渡すことができます。 山頂を後に、登ってきた反対側の尾根を女坂方面に向かいます。最初は少し急ですが、小野上温泉へ下る分岐から分かれて、右側の女坂に入ると男坂の緊張がうそのように快適な登山道です。美しい自然林の斜面を巻くように下ると、男坂との分岐に戻ります。すぐに登ってきた道との分岐がある鞍部に着きます。そのまま尾根を登ると、勾配はだんだんきつくなり、急勾配の斜面を直登していくと、中ノ岳山頂です。山頂はほぼ全体を木々に覆われています。中ノ岳を通り過ぎ、しばらくゆるやかに下ります。高山村へ下る分岐のある鞍部からは左側のカラマツ林を見ながらの急登になりますが、やがて小野子山に到着します。山頂には木も生えていますが、上州武尊山や上越の山、赤城山、浅間山などの展望がある小さな広場になっています。 下山は、往路を中ノ岳経由、十二ヶ岳の鞍部に戻り、さらに駐車場まで下ります。
    赤城山と榛名山の間に位置する小野子山、中ノ岳、十二ヶ岳の小野子三山は、それほど有名ではないためか、登山者の少ない静かな山歩きが楽しめます。これらの山頂からは、北に谷川連峰から北アルプス、八ヶ岳、浅間山、南に榛名山など、抜群の展望を誇るすばらしい山々です。公共交通機関を使う場合、行動時間がかなり長くなり車道歩きが増えます。春のツツジの頃が人気です。秋から冬は空気が澄んで展望がすばらしい日が続きます。 暗く細い林道を車で走り、名水で知られる水場を横に見ると、ゲートがあり、その横が登山者駐車場です。ゲートを抜けて、林道を歩き出ししばらくすると、入道坊主の大岩が現れます。林道を歩いた場合は、すぐにT字路に出ます。これを左に行くと十二ヶ岳登山道入口です。林道を歩いてもすぐですが、入道坊主の左にはショートカットルートもあります。 道標に従い、林道から登山道に入ります。少しえぐれて、岩がゴロゴロした沢沿いの道です。さらに暗いスギ林を歩いていくと、勾配は急にきつくなります。冬に落ち葉が積もると、登山道が不明瞭なので気をつけましょう。美しい落葉広葉樹の自然林の間から左に十二ヶ岳が見えてきます。大岩の下を歩き、急坂を登りきると、中ノ岳と十二ヶ岳の分岐になっている鞍部に出ます。左に行くと、すぐに右に女坂、左に男坂に分かれる分岐です。男坂は勾配も急で、足場は悪く、木につかまってようやく登ることができる強烈な急坂です。天気が悪い時や、自信がない時は、回り込むように登る女坂を歩きましょう。男坂を登りきると、突然十二ヶ岳に飛び出します。 よく開けた山頂で、北には谷川連峰、西に浅間山や西上州の山々、その奥には北アルプスの槍・穂高連峰、さらには富士山、榛名山、赤城山、尾瀬の山々まで見渡すことができます。 山頂を後に、登ってきた反対側の尾根を女坂方面に向かいます。最初は少し急ですが、小野上温泉へ下る分岐から分かれて、右側の女坂に入ると男坂の緊張がうそのように快適な登山道です。美しい自然林の斜面を巻くように下ると、男坂との分岐に戻ります。すぐに登ってきた道との分岐がある鞍部に着きます。そのまま尾根を登ると、勾配はだんだんきつくなり、急勾配の斜面を直登していくと、中ノ岳山頂です。山頂はほぼ全体を木々に覆われています。中ノ岳を通り過ぎ、しばらくゆるやかに下ります。高山村へ下る分岐のある鞍部からは左側のカラマツ林を見ながらの急登になりますが、やがて小野子山に到着します。山頂には木も生えていますが、上州武尊山や上越の山、赤城山、浅間山などの展望がある小さな広場になっています。 下山は、往路を中ノ岳経由、十二ヶ岳の鞍部に戻り、さらに駐車場まで下ります。
  • 獅子岩(大黒岩)から子持山

    獅子岩(大黒岩)から子持山

    古い火山である子持山は、ダイナミックな火山地形がみられるなど、地質学上貴重な山です。関越道を車で走っていると、子持山のシャープな山容と、鋭く尖った獅子岩(大黒岩)の姿を見ることができます。山頂付近からの展望もよい山で、信仰の山でもあります。ルートはいくつもありますが日帰り登山としてはややきつく岩場もある、子持山登山らしい周遊コースを紹介します。 6号橋より奥は車は通行止めになります(最新の状況については要確認)。 6号橋を過ぎると、次が7号橋、さらに少し歩くと登山口です。広い木道を登ると、左は屏風岩の絶壁が頭の上にかぶさってくるかのようです。子持神社の奥ノ院を過ぎ、さらに沢沿いに登ると、この辺りから勾配が急になってきます。何度も沢を渡渉することになりますが、ルートはペンキで示されているので注意して歩きましょう。やがて流れがなくなり、暗いスギ林を進み、沢をつめるとカエデなどの自然林となり、勾配のきつい広い谷をジグザクに登ります。 やがて斜面をトラバースするようになると、6号橋からの登山道と合流し、ついに稜線に出ます。しばらく登ると獅子岩(大黒岩)への分岐があるので、獅子岩に登ってみましょう。梯子や鎖場をよじった岩上は、目も眩むほどの断崖絶壁に囲まれます。大昔、地中から登ってきたマグマが煙突状の火道でそのまま固くなった岩が残り、非常に硬いために他の部分が浸食されても、その部分だけが残ってできた珍しい火山地形です。 分岐に戻り、急勾配の尾根を登ります。振り返ると塔のような獅子岩を見ることができます。さらに少し登ると柳木ヶ峰です。ここで大タルミからのコースと合流し、岩場の急坂を登ると日光、赤城、上越の山々などの展望がよい子持山山頂に到着します。 山頂から柳木ヶ峰に戻り、大タルミに向かいます。しばらくは滑りやすい急坂なので注意しましょう。勾配が緩み、尾根を下ると大タルミ。6号橋への分岐をそのまま下ると、石に開けられた穴が顔のように見える牛十二の石祠です。木々に囲まれた浅間を過ぎ、尾根を下り、仏岩への分岐から、一気に5号橋に向かって滑りやすい急坂を下り始めます。やがて勾配が緩やかになり、アカマツが生える尾根歩きになります。少し登って尾根をまた右に下ります。最後に急坂を下れば5号橋に到着するので、そこから6号橋はすぐです。
    古い火山である子持山は、ダイナミックな火山地形がみられるなど、地質学上貴重な山です。関越道を車で走っていると、子持山のシャープな山容と、鋭く尖った獅子岩(大黒岩)の姿を見ることができます。山頂付近からの展望もよい山で、信仰の山でもあります。ルートはいくつもありますが日帰り登山としてはややきつく岩場もある、子持山登山らしい周遊コースを紹介します。 6号橋より奥は車は通行止めになります(最新の状況については要確認)。 6号橋を過ぎると、次が7号橋、さらに少し歩くと登山口です。広い木道を登ると、左は屏風岩の絶壁が頭の上にかぶさってくるかのようです。子持神社の奥ノ院を過ぎ、さらに沢沿いに登ると、この辺りから勾配が急になってきます。何度も沢を渡渉することになりますが、ルートはペンキで示されているので注意して歩きましょう。やがて流れがなくなり、暗いスギ林を進み、沢をつめるとカエデなどの自然林となり、勾配のきつい広い谷をジグザクに登ります。 やがて斜面をトラバースするようになると、6号橋からの登山道と合流し、ついに稜線に出ます。しばらく登ると獅子岩(大黒岩)への分岐があるので、獅子岩に登ってみましょう。梯子や鎖場をよじった岩上は、目も眩むほどの断崖絶壁に囲まれます。大昔、地中から登ってきたマグマが煙突状の火道でそのまま固くなった岩が残り、非常に硬いために他の部分が浸食されても、その部分だけが残ってできた珍しい火山地形です。 分岐に戻り、急勾配の尾根を登ります。振り返ると塔のような獅子岩を見ることができます。さらに少し登ると柳木ヶ峰です。ここで大タルミからのコースと合流し、岩場の急坂を登ると日光、赤城、上越の山々などの展望がよい子持山山頂に到着します。 山頂から柳木ヶ峰に戻り、大タルミに向かいます。しばらくは滑りやすい急坂なので注意しましょう。勾配が緩み、尾根を下ると大タルミ。6号橋への分岐をそのまま下ると、石に開けられた穴が顔のように見える牛十二の石祠です。木々に囲まれた浅間を過ぎ、尾根を下り、仏岩への分岐から、一気に5号橋に向かって滑りやすい急坂を下り始めます。やがて勾配が緩やかになり、アカマツが生える尾根歩きになります。少し登って尾根をまた右に下ります。最後に急坂を下れば5号橋に到着するので、そこから6号橋はすぐです。
  • 庚申山から皇海山へ

    庚申山から皇海山へ

    皇海山の名の由来は、ドーム型に近い台形の山容を、髪を留めるかんざし(こうがい)に見立て、「こうがいさん」と呼んでいたものが、「こうがい」の漢字に「皇海」を当て字し、さらにその漢字の読みが「すかい」に変化したという複雑なものです。中級山岳である皇海山の登山ルートは、大きな登高差、避難小屋で1泊する必要、危険な岩場の連続、長い行動時間、エスケープルートがないことなど、様々な要素が重なり、ハードな登山となります。ここでは、往路は庚申山を経由して岩場を縦走し、帰路は庚申山の山腹を巻く1泊2日のコースを紹介しますが、かなりハードなので2泊3日で登ることも多いです。関東の山とは思えないような、山深さをたっぷり味わえる山です。山頂は針葉樹の原生林に覆われ展望はありませんが、ルートのところどころでは展望が広がります。春5月には残雪があり、11月になると降雪の可能性があります。登山口の銀山平には「四季の彩りに風薫る足尾の宿かじか」があります。 1日目。皇海山登山1日目は避難小屋である庚申山荘(使用不可)に宿泊します。庚申山荘(使用不可)、庚申山までは庚申山とお山めぐり(コースガイド)をください。 2日目。行動時間が長いので、できるだけ庚申山荘(使用不可)を早立ちし、また水場が登山後半までないので、多めに水を準備しましょう。 いきなり鎖やはしごを使って急登し、最後に緩やかに歩くと、庚申山山頂です。山頂は展望がありませんが、さらに2~3分、奥まで歩くと展望地があり、皇海山、日光連山や袈裟丸山などが見られます。ここから先は急に登山者が少なくなり、何度も激しいアップダウンや、ハシゴがある岩場が連続する、ハードな部分に差し掛かります。尾根筋を外さないように歩きましょう。一気に下り、また登り返し、これが延々と続きます。さらに地蔵岳など、ピークをいくつも超えて、展望のよい薬師岳に至ります。蔵王岳への急登を終えると、さらにハシゴ、鎖、ロープなどを使って歩く、緊張が強いられる岩場の急坂です。さらに鋸山まで鎖がある岩場が続きますが、鋸山からは、皇海山、日光の山々や谷川連峰などの展望も広がります。不動沢のコルまで尾根を丁寧にたどりましょう。このコルは以前、群馬県側からの登山道がありました。不動沢のコルからは倒木が多く歩きにくい深い針葉樹林の中、標高差350mを登ります。最後の坂を登ると皇海山山頂です。往路を鋸山へ戻ります。ここで、往路と分かれ、庚申山への分岐を見てそのまま尾根を注意深く女山に向かいます。女山を過ぎて笹原を行くと六林班峠に出ます。峠から庚申山荘(使用不可)までは、沢をいくつか渡りながら、庚申山の山腹を巻いていきます。くねくねと何度も尾根を巻いていくので、とても長く感じられます。それでも樺平を過ぎれば、庚申山荘(使用不可)はもう少しです。庚申山荘(使用不可)からは、往路を下り、銀山平に戻ります。
    皇海山の名の由来は、ドーム型に近い台形の山容を、髪を留めるかんざし(こうがい)に見立て、「こうがいさん」と呼んでいたものが、「こうがい」の漢字に「皇海」を当て字し、さらにその漢字の読みが「すかい」に変化したという複雑なものです。中級山岳である皇海山の登山ルートは、大きな登高差、避難小屋で1泊する必要、危険な岩場の連続、長い行動時間、エスケープルートがないことなど、様々な要素が重なり、ハードな登山となります。ここでは、往路は庚申山を経由して岩場を縦走し、帰路は庚申山の山腹を巻く1泊2日のコースを紹介しますが、かなりハードなので2泊3日で登ることも多いです。関東の山とは思えないような、山深さをたっぷり味わえる山です。山頂は針葉樹の原生林に覆われ展望はありませんが、ルートのところどころでは展望が広がります。春5月には残雪があり、11月になると降雪の可能性があります。登山口の銀山平には「四季の彩りに風薫る足尾の宿かじか」があります。 1日目。皇海山登山1日目は避難小屋である庚申山荘(使用不可)に宿泊します。庚申山荘(使用不可)、庚申山までは庚申山とお山めぐり(コースガイド)をください。 2日目。行動時間が長いので、できるだけ庚申山荘(使用不可)を早立ちし、また水場が登山後半までないので、多めに水を準備しましょう。 いきなり鎖やはしごを使って急登し、最後に緩やかに歩くと、庚申山山頂です。山頂は展望がありませんが、さらに2~3分、奥まで歩くと展望地があり、皇海山、日光連山や袈裟丸山などが見られます。ここから先は急に登山者が少なくなり、何度も激しいアップダウンや、ハシゴがある岩場が連続する、ハードな部分に差し掛かります。尾根筋を外さないように歩きましょう。一気に下り、また登り返し、これが延々と続きます。さらに地蔵岳など、ピークをいくつも超えて、展望のよい薬師岳に至ります。蔵王岳への急登を終えると、さらにハシゴ、鎖、ロープなどを使って歩く、緊張が強いられる岩場の急坂です。さらに鋸山まで鎖がある岩場が続きますが、鋸山からは、皇海山、日光の山々や谷川連峰などの展望も広がります。不動沢のコルまで尾根を丁寧にたどりましょう。このコルは以前、群馬県側からの登山道がありました。不動沢のコルからは倒木が多く歩きにくい深い針葉樹林の中、標高差350mを登ります。最後の坂を登ると皇海山山頂です。往路を鋸山へ戻ります。ここで、往路と分かれ、庚申山への分岐を見てそのまま尾根を注意深く女山に向かいます。女山を過ぎて笹原を行くと六林班峠に出ます。峠から庚申山荘(使用不可)までは、沢をいくつか渡りながら、庚申山の山腹を巻いていきます。くねくねと何度も尾根を巻いていくので、とても長く感じられます。それでも樺平を過ぎれば、庚申山荘(使用不可)はもう少しです。庚申山荘(使用不可)からは、往路を下り、銀山平に戻ります。
  • 郡界尾根から後袈裟丸山

    郡界尾根から後袈裟丸山

    袈裟丸山は皇海山から南に連なるピークで、奥袈裟丸山、後袈裟丸山、前袈裟丸山、中袈裟丸山からなる稜線上にあり、最高点は奥袈裟丸山です。登山としては前袈裟丸山と後袈裟丸山が人気です。 後袈裟丸山の登山は、日帰り登山としては少し長く高低差のある山ですが、特に危険な場所もなく登ることができます。また深山の雰囲気もあり展望もよい山です。花が多く新緑が美しい5月中旬からはアカヤシオ、トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ、ヤマツツジ、アズマシャクナゲなど、ツツジの花が尾根を彩ります。本来これらのツツジは季節を変えて咲くのですが、後袈裟丸山の登山は標高差があるため、一度に多くの種類のツツジが見られるのが特長です。山には落葉広葉樹が多く、10月上旬に紅葉します。登山口までのアプローチは細く曲がりくねった舗装路の走行が長くなります。なお、後袈裟丸と前袈裟丸の間の鞍部の八反張は通行止めになっています。 郡界尾根登山口には駐車場があり、向かいの斜面に登山口の看板があります。登山口からは、いきなり急な木の階段を上ります。この辺りはヤマツツジ、トウゴクミツバツツジが多い支尾根で、かなり急勾配で、短いはしごなども設置してあります。しばらく登ると大きな尾根に出ます。この開けた尾根が八重樺原と呼ばれています。ここからは勾配が緩やかになります。カラマツやダケカンバの木々が生える明るい林に囲まれた尾根です。1415mの三角点など、いくつかの小ピークを越えながら歩いていきます。 やがて東側が草地になって大きく展望が開け、前袈裟丸山からの尾根がよく見えてきます。この奥には谷川連峰や上州武尊山などの展望があります。後袈裟丸山までの登山道は、まだ長く続きます。 この辺りからシロヤシオとトウゴクミツバツツジの木が目立ちます。なだらかなアップダウンが長く続きます。つつじ岩の看板を見て、また樹林帯に入り、アズマシャクナゲのトンネルを抜けると、樹林の中に小さな石祠が現れます。細い尾根になると、赤城山が見え、今度はアカヤシオの木が増えてきます。やがて深いコメツガの森に入り、急勾配を登っていきます。尾根にとりつくと、傾斜が緩やかになり、明るい林になります。林にはアズマシャクナゲが多く生えています。山頂直下の急勾配の岩場を抜けて後袈裟丸山山頂に到着します。 山頂の周囲はアズマシャクナゲが多く、林に囲まれあまり展望もないですが、正面に前袈裟丸山が見える、開けた小さな山頂です。 下山は往路を戻ります。
    袈裟丸山は皇海山から南に連なるピークで、奥袈裟丸山、後袈裟丸山、前袈裟丸山、中袈裟丸山からなる稜線上にあり、最高点は奥袈裟丸山です。登山としては前袈裟丸山と後袈裟丸山が人気です。 後袈裟丸山の登山は、日帰り登山としては少し長く高低差のある山ですが、特に危険な場所もなく登ることができます。また深山の雰囲気もあり展望もよい山です。花が多く新緑が美しい5月中旬からはアカヤシオ、トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ、ヤマツツジ、アズマシャクナゲなど、ツツジの花が尾根を彩ります。本来これらのツツジは季節を変えて咲くのですが、後袈裟丸山の登山は標高差があるため、一度に多くの種類のツツジが見られるのが特長です。山には落葉広葉樹が多く、10月上旬に紅葉します。登山口までのアプローチは細く曲がりくねった舗装路の走行が長くなります。なお、後袈裟丸と前袈裟丸の間の鞍部の八反張は通行止めになっています。 郡界尾根登山口には駐車場があり、向かいの斜面に登山口の看板があります。登山口からは、いきなり急な木の階段を上ります。この辺りはヤマツツジ、トウゴクミツバツツジが多い支尾根で、かなり急勾配で、短いはしごなども設置してあります。しばらく登ると大きな尾根に出ます。この開けた尾根が八重樺原と呼ばれています。ここからは勾配が緩やかになります。カラマツやダケカンバの木々が生える明るい林に囲まれた尾根です。1415mの三角点など、いくつかの小ピークを越えながら歩いていきます。 やがて東側が草地になって大きく展望が開け、前袈裟丸山からの尾根がよく見えてきます。この奥には谷川連峰や上州武尊山などの展望があります。後袈裟丸山までの登山道は、まだ長く続きます。 この辺りからシロヤシオとトウゴクミツバツツジの木が目立ちます。なだらかなアップダウンが長く続きます。つつじ岩の看板を見て、また樹林帯に入り、アズマシャクナゲのトンネルを抜けると、樹林の中に小さな石祠が現れます。細い尾根になると、赤城山が見え、今度はアカヤシオの木が増えてきます。やがて深いコメツガの森に入り、急勾配を登っていきます。尾根にとりつくと、傾斜が緩やかになり、明るい林になります。林にはアズマシャクナゲが多く生えています。山頂直下の急勾配の岩場を抜けて後袈裟丸山山頂に到着します。 山頂の周囲はアズマシャクナゲが多く、林に囲まれあまり展望もないですが、正面に前袈裟丸山が見える、開けた小さな山頂です。 下山は往路を戻ります。
  • 鳴神山、大滝登山口から周遊

    鳴神山、大滝登山口から周遊

    鳴神山は山頂からの展望もよく、登山コースも多く、花の名山でもあり、多くの登山者に愛されている山です。春の鳴神山は花登山になります。4月中旬にはナルカミスミレが咲き、その後アカヤシオが咲き始め、5月に入るとカッコソウも咲きます。しかし近年シカによる食害の影響が大きく、ヤマブキソウなどの花が数年前に比べると、大きく減っているのが気がかりです。花の時期が終っても、秋の紅葉も美しい山です。 鳴神山は南北に長い尾根があり、南は吾妻山を通り、桐生市街まで続きます。鳴神山の山頂には眺めがよい桐生嶽と木々に囲まれた仁田嶽のふたつがあります。 細い舗装路の林道から、大滝登山口にある鳥居をくぐります。暗いスギ林の中を通り、沢沿いに少し荒れた林道部分もある山道を登っていきます。水場を過ぎて、大岩を乗り越え、岩がガラガラとして足場が悪い急斜面を、赤テープなどで登山道を確認しながら登ります。急な斜面を詰めていくと、また暗いスギ林になり、柵に囲まれて保護されているカッコソウの移植地が現れます。春になるとサクラソウ科の植物らしいピンク色の美しい花が見られるでしょう。さらに少し登り、鞍部に出ます。ここは広場のようになっており、鳴神神社と、最近作られた避難小屋があります。歴史を感じさせる狛犬の間を通り急坂を登り、分岐を右に行きさらに岩場を登ると、たくさんの石の祠がある鳴神山桐生嶽の山頂です。展望はすばらしく、遠く関東平野の向こうに富士山が見えることもあります。北側には足尾山地の山並みが見えます。 桐生嶽から岩場を分岐に戻り、尾根上を木に覆われて展望がなく小さな祠がある仁田嶽に向かいます。この先には南側の展望が開く展望地もあります。尾根を北に進み、急坂の尾根を下ります。左右は岩場で、切れ落ちる急斜面にはアカヤシオが多く、春にはピンク色のトンネルになります。斜面を降り、少し行ったところが椚田峠と呼ばれる十字路です。 椚田峠から、右に曲がり暗いスギ林を少し下ったところにも、カッコソウの保護地があり、春にはピンクの花が咲いています。ここからはスギやヒノキの植林地を単調に下ります。登山道は単調ですが、ヤマブキソウやフタバアオイ、ヒイラギソウなどの植物が生えて、目を楽しませてくれます。 しばらく下ると、沢には流れが出てきます。数回流れを渡りながら下っていくと、小さな道標があるコツナギ橋登山口に出ますので、細い舗装路を下っていくと大滝登山口に到着します。
    鳴神山は山頂からの展望もよく、登山コースも多く、花の名山でもあり、多くの登山者に愛されている山です。春の鳴神山は花登山になります。4月中旬にはナルカミスミレが咲き、その後アカヤシオが咲き始め、5月に入るとカッコソウも咲きます。しかし近年シカによる食害の影響が大きく、ヤマブキソウなどの花が数年前に比べると、大きく減っているのが気がかりです。花の時期が終っても、秋の紅葉も美しい山です。 鳴神山は南北に長い尾根があり、南は吾妻山を通り、桐生市街まで続きます。鳴神山の山頂には眺めがよい桐生嶽と木々に囲まれた仁田嶽のふたつがあります。 細い舗装路の林道から、大滝登山口にある鳥居をくぐります。暗いスギ林の中を通り、沢沿いに少し荒れた林道部分もある山道を登っていきます。水場を過ぎて、大岩を乗り越え、岩がガラガラとして足場が悪い急斜面を、赤テープなどで登山道を確認しながら登ります。急な斜面を詰めていくと、また暗いスギ林になり、柵に囲まれて保護されているカッコソウの移植地が現れます。春になるとサクラソウ科の植物らしいピンク色の美しい花が見られるでしょう。さらに少し登り、鞍部に出ます。ここは広場のようになっており、鳴神神社と、最近作られた避難小屋があります。歴史を感じさせる狛犬の間を通り急坂を登り、分岐を右に行きさらに岩場を登ると、たくさんの石の祠がある鳴神山桐生嶽の山頂です。展望はすばらしく、遠く関東平野の向こうに富士山が見えることもあります。北側には足尾山地の山並みが見えます。 桐生嶽から岩場を分岐に戻り、尾根上を木に覆われて展望がなく小さな祠がある仁田嶽に向かいます。この先には南側の展望が開く展望地もあります。尾根を北に進み、急坂の尾根を下ります。左右は岩場で、切れ落ちる急斜面にはアカヤシオが多く、春にはピンク色のトンネルになります。斜面を降り、少し行ったところが椚田峠と呼ばれる十字路です。 椚田峠から、右に曲がり暗いスギ林を少し下ったところにも、カッコソウの保護地があり、春にはピンクの花が咲いています。ここからはスギやヒノキの植林地を単調に下ります。登山道は単調ですが、ヤマブキソウやフタバアオイ、ヒイラギソウなどの植物が生えて、目を楽しませてくれます。 しばらく下ると、沢には流れが出てきます。数回流れを渡りながら下っていくと、小さな道標があるコツナギ橋登山口に出ますので、細い舗装路を下っていくと大滝登山口に到着します。
  • 根本山から熊鷹山へ

    根本山から熊鷹山へ

    日帰り低山歩きでも登高差が大きく、稜線も長く、長時間の山歩きになります。ルートには最低限の道標はあるものの、細かい分岐が多く、登山道は分かりにくく、登山者は少なく、中級者以上の方におすすめのコースです。季節的には春のアカヤシオの咲く季節がおすすめですが、新緑の頃も美しく、紅葉もすばらしいです。 桐生市街から車で石鴨林道の奥にある、不死熊橋の少し手前の三境林道入口にある駐車場へ。ここから少し林道を歩くと不死熊橋で、山を説明した看板などがあります。さらに林道を歩くと、左右に分かれる分岐があり、右は熊鷹山から下山する林道なので、分岐は左へ、しばらく行くと道標があり、ここから山道に入っていきます。 広い尾根の暗いヒノキの樹林帯の中、ジグザグにつけられている登山道をたどります。標高を稼いていると、左が明るい落葉広葉樹林になります。尾根は細くなり、だんだん急坂になっていき、ところどころ岩場も出てきます。この付近から密度はそれほど濃くないものの、早春にはたくさんのアカヤシオの花が現れてきます。 さらに尾根の登りが続きます。早春であればアカヤシオの花が咲きます。小さく下ったり、崖下を右へトラバースしたりする箇所がありますが、尾根を目標に登れば問題ありません。モミの巨木が出てくると、左側に三境山の尾根も見えてきます。再びヒノキの樹林帯に入ると、中尾十字路です。右は十二山への巻き道なので、ここから急勾配をまっすぐ登り、尾根を右に進むと小さな祠があって、その奥のピークが根本山です。地味な山頂で、木々に囲まれて展望はないものの、木々の間からちらりと山を見ることはできます。 山頂から道標に従いかなり急な尾根を下ると、巻き道と合流します。すぐに大きなお社があった十二山根本山神社です。今は石祠があるだけの簡素なものですが、神聖な雰囲気はそのままです。 神社からしばらくは林の中、尾根の南面を巻いていきます。明るい尾根の鞍部に出て、最後に少し登ると、小さな看板があるだけで木々に囲まれた十二山の山頂です。ここから熊鷹山まではのびやかで美しい尾根が続き、ミズナラやカラマツの明るい林が続き、低山とは思えない美しい稜線歩きが楽しめます。最後に少し登ると、小さな展望台がある熊鷹山の山頂です。展望台からの景色はすばらしく、日光など北関東の山々を見渡すことができます。山頂付近はシロヤシオやヤマツツジなどのツツジが生えています。 熊鷹山から反対側の急坂をまっすぐ下ります。左に分岐が2回ありますが、尾根に忠実に下ります。突然一度右に巻き、また尾根を下り、最後に左に大きく巻くように下ると林道に出ます。あとは延々と続く長い林道歩きで、不死熊橋に到着し、さらにしばらく林道を歩くと三境林道入口に到着します。
    日帰り低山歩きでも登高差が大きく、稜線も長く、長時間の山歩きになります。ルートには最低限の道標はあるものの、細かい分岐が多く、登山道は分かりにくく、登山者は少なく、中級者以上の方におすすめのコースです。季節的には春のアカヤシオの咲く季節がおすすめですが、新緑の頃も美しく、紅葉もすばらしいです。 桐生市街から車で石鴨林道の奥にある、不死熊橋の少し手前の三境林道入口にある駐車場へ。ここから少し林道を歩くと不死熊橋で、山を説明した看板などがあります。さらに林道を歩くと、左右に分かれる分岐があり、右は熊鷹山から下山する林道なので、分岐は左へ、しばらく行くと道標があり、ここから山道に入っていきます。 広い尾根の暗いヒノキの樹林帯の中、ジグザグにつけられている登山道をたどります。標高を稼いていると、左が明るい落葉広葉樹林になります。尾根は細くなり、だんだん急坂になっていき、ところどころ岩場も出てきます。この付近から密度はそれほど濃くないものの、早春にはたくさんのアカヤシオの花が現れてきます。 さらに尾根の登りが続きます。早春であればアカヤシオの花が咲きます。小さく下ったり、崖下を右へトラバースしたりする箇所がありますが、尾根を目標に登れば問題ありません。モミの巨木が出てくると、左側に三境山の尾根も見えてきます。再びヒノキの樹林帯に入ると、中尾十字路です。右は十二山への巻き道なので、ここから急勾配をまっすぐ登り、尾根を右に進むと小さな祠があって、その奥のピークが根本山です。地味な山頂で、木々に囲まれて展望はないものの、木々の間からちらりと山を見ることはできます。 山頂から道標に従いかなり急な尾根を下ると、巻き道と合流します。すぐに大きなお社があった十二山根本山神社です。今は石祠があるだけの簡素なものですが、神聖な雰囲気はそのままです。 神社からしばらくは林の中、尾根の南面を巻いていきます。明るい尾根の鞍部に出て、最後に少し登ると、小さな看板があるだけで木々に囲まれた十二山の山頂です。ここから熊鷹山まではのびやかで美しい尾根が続き、ミズナラやカラマツの明るい林が続き、低山とは思えない美しい稜線歩きが楽しめます。最後に少し登ると、小さな展望台がある熊鷹山の山頂です。展望台からの景色はすばらしく、日光など北関東の山々を見渡すことができます。山頂付近はシロヤシオやヤマツツジなどのツツジが生えています。 熊鷹山から反対側の急坂をまっすぐ下ります。左に分岐が2回ありますが、尾根に忠実に下ります。突然一度右に巻き、また尾根を下り、最後に左に大きく巻くように下ると林道に出ます。あとは延々と続く長い林道歩きで、不死熊橋に到着し、さらにしばらく林道を歩くと三境林道入口に到着します。
  • 坂本から二子山へ

    坂本から二子山へ

    二子山は、その名の通り双耳峰で、石灰岩の岩峰はロッククライミングのゲレンデとしても有名です。 西武秩父駅から西武観光バスに乗車。小鹿野町役場で乗り換え、坂本バス停で下車します。バスの本数が少ないので、帰りも含めて事前に確認しておきましょう。バス停から少し戻って脇道に入り、仁平川沿いに進み、20分ほどで国道に出ます。登山道入口で右に折れると、案内表示やバイオトイレが設置されています。車道を少し歩くと左側に二子山への登山口の道標があります。 登り始めは杉の暗い植林帯で、沢沿いになると明るくなります。やや道が不明瞭なので、沢から離れないように登ります。つづら折りの急な登りとなり、ローソク岩への道標を過ぎるとすぐに股峠に出ます。このあたりは、4月下旬から5月上旬頃に咲くニリンソウの群生地となっています。 東岳へは右へ踏み跡をたどり、北面からクサリ場のある岩場を登り稜線伝いに進むと東岳山頂です。やや難しく一般登山者向きではないので注意してください。 股峠には西岳への案内図があり、一般コースと正面の岩稜を登る上級コースが書かれていますが、ここでは、一般コースを行きます。西岳の北側の裾を巻くように進み、両手を使っての急な登りで一気に稜線まで登ります。高度感があり、スリップしないよう注意してください。上級コースと稜線上で合流すると西岳山頂はすぐです。360度の展望で、両神山、群馬県境の山々、御荷鉾山方面まで望むことができます。稜線の先には、石灰岩採掘のため山頂が削られ白く痛々しい叶山が見えます。 両側が切れて高度感のある稜線を慎重に進みます。登攀中のクライマーもいるので落石にも十分注意を。稜線を外れて左へ下ると、金属製の足場がつけられたクサリ場となります。植林帯を抜けるとローソク岩分岐です。志賀坂峠、ローソク岩の道標が現われ、志賀坂方面に進むと坂本への分岐となります。鹿除けのネットを2箇所通過するので開け放しにしないよう出入口の通過には注意しましょう。下山途中、鉄塔下付近から二子山が良く見えます。 国道に出て坂本方面へ10分ほど下り、登山道入口に出て往路と同じ沢沿いの道を坂本バス停に下ります。
    二子山は、その名の通り双耳峰で、石灰岩の岩峰はロッククライミングのゲレンデとしても有名です。 西武秩父駅から西武観光バスに乗車。小鹿野町役場で乗り換え、坂本バス停で下車します。バスの本数が少ないので、帰りも含めて事前に確認しておきましょう。バス停から少し戻って脇道に入り、仁平川沿いに進み、20分ほどで国道に出ます。登山道入口で右に折れると、案内表示やバイオトイレが設置されています。車道を少し歩くと左側に二子山への登山口の道標があります。 登り始めは杉の暗い植林帯で、沢沿いになると明るくなります。やや道が不明瞭なので、沢から離れないように登ります。つづら折りの急な登りとなり、ローソク岩への道標を過ぎるとすぐに股峠に出ます。このあたりは、4月下旬から5月上旬頃に咲くニリンソウの群生地となっています。 東岳へは右へ踏み跡をたどり、北面からクサリ場のある岩場を登り稜線伝いに進むと東岳山頂です。やや難しく一般登山者向きではないので注意してください。 股峠には西岳への案内図があり、一般コースと正面の岩稜を登る上級コースが書かれていますが、ここでは、一般コースを行きます。西岳の北側の裾を巻くように進み、両手を使っての急な登りで一気に稜線まで登ります。高度感があり、スリップしないよう注意してください。上級コースと稜線上で合流すると西岳山頂はすぐです。360度の展望で、両神山、群馬県境の山々、御荷鉾山方面まで望むことができます。稜線の先には、石灰岩採掘のため山頂が削られ白く痛々しい叶山が見えます。 両側が切れて高度感のある稜線を慎重に進みます。登攀中のクライマーもいるので落石にも十分注意を。稜線を外れて左へ下ると、金属製の足場がつけられたクサリ場となります。植林帯を抜けるとローソク岩分岐です。志賀坂峠、ローソク岩の道標が現われ、志賀坂方面に進むと坂本への分岐となります。鹿除けのネットを2箇所通過するので開け放しにしないよう出入口の通過には注意しましょう。下山途中、鉄塔下付近から二子山が良く見えます。 国道に出て坂本方面へ10分ほど下り、登山道入口に出て往路と同じ沢沿いの道を坂本バス停に下ります。