【中級者向け】の登山コースガイド
中級者向け
検索結果603件中
481-500件
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畑薙第一ダムから茶臼岳・上河内岳へ
- 1泊2日
- 17時間45分
- 25.7km
畑薙第一ダムから茶臼岳・上河内岳へ
- 1泊2日
- 17時間45分
- 25.7km
上河内岳は南アルプス屈指の聖岳・赤石岳・荒川東岳の展望台です。加えて茶臼岳は、光岳、上河内岳と聖岳の優れた展望台と言って良いでしょう。さらに両座周辺は南アルプス南部で特有の森林限界の稜線が続いていて、ダケカンバとバイケイソウの間を縫う快適な縦走を楽しめます。なお稜線までに無人小屋を含めて3つの山小屋があるので、入山日は体力やその日の登山口の到着時刻に合わせて自由度の高い計画を立てる事が可能です。 畑薙第一ダムから畑薙大吊橋までは林道歩きです。畑薙大吊橋は全長181.7mの東洋一と言われる吊橋で、高所恐怖症の登山者にとってこのコースの核心部になりますが、非常にしっかりしているので不安心を払拭して渡りましょう。ヤレヤレ峠までは高度感があるトラバース道で、2箇所足場が悪いルンゼを通過します。ウソッコ沢小屋までに4回橋を渡ります。3号橋を渡り、増水時は危険な荒れた河原を歩いたあと、荒れた急坂を登った後、高巻きとなります。この先、茶臼小屋までも部分的に急登があり、滑落・落石に注意して下さい。茶臼小屋は、お花畑の中にある富士山の展望に恵まれたキャンプ場を備えています。 茶臼小屋から稜線の鞍部に登ると、初めて見る大きな台形の聖岳と兎岳の連なった姿は誰もが感動するでしょう。茶臼岳までは快適な登りです。山頂は岩稜帯で、富士山、南方向に大きな山頂部を持った光岳を始めとする深南部の山々への縦走路を新たに確認できます。上河内岳へは緩い登りとトラバースの後亀甲状土の窪地を抜け、ダケカンバの間を縫った後は、聖岳を常に見ながらの楽しい登りになります。奇岩竹内門からは急な岩場の登りになるので、注意してください。上河内岳は二重山稜になっていて、縦走路のある肩から山頂へは10分少々の登りです。上河内岳は南アルプス南部の最も優れた展望台で、真正面に兎岳と赤石・荒川東岳を脇侍に従えた聖岳の神々しい姿、さらに背後に見える富士山は、時間の経つのを忘れてしまうほどです。 なお日程に余裕があれば1泊を加えて、茶臼岳からさらに南に希望峰を経由し仁田岳へ、また上河内岳から北に南岳周辺まで足をのばすとよいでしょう。静かな仁田池を含む南アルプス南部固有の稜線の楽しい縦走に加えて、仁田岳からは立派な茶臼岳や堂々とした光岳の姿を見ることができます。上河内岳の肩から南岳間は点在する高山植物を楽しめます。また、本コースは静岡県側から光岳へのアプローチとしても利用することができます。上河内岳は南アルプス屈指の聖岳・赤石岳・荒川東岳の展望台です。加えて茶臼岳は、光岳、上河内岳と聖岳の優れた展望台と言って良いでしょう。さらに両座周辺は南アルプス南部で特有の森林限界の稜線が続いていて、ダケカンバとバイケイソウの間を縫う快適な縦走を楽しめます。なお稜線までに無人小屋を含めて3つの山小屋があるので、入山日は体力やその日の登山口の到着時刻に合わせて自由度の高い計画を立てる事が可能です。 畑薙第一ダムから畑薙大吊橋までは林道歩きです。畑薙大吊橋は全長181.7mの東洋一と言われる吊橋で、高所恐怖症の登山者にとってこのコースの核心部になりますが、非常にしっかりしているので不安心を払拭して渡りましょう。ヤレヤレ峠までは高度感があるトラバース道で、2箇所足場が悪いルンゼを通過します。ウソッコ沢小屋までに4回橋を渡ります。3号橋を渡り、増水時は危険な荒れた河原を歩いたあと、荒れた急坂を登った後、高巻きとなります。この先、茶臼小屋までも部分的に急登があり、滑落・落石に注意して下さい。茶臼小屋は、お花畑の中にある富士山の展望に恵まれたキャンプ場を備えています。 茶臼小屋から稜線の鞍部に登ると、初めて見る大きな台形の聖岳と兎岳の連なった姿は誰もが感動するでしょう。茶臼岳までは快適な登りです。山頂は岩稜帯で、富士山、南方向に大きな山頂部を持った光岳を始めとする深南部の山々への縦走路を新たに確認できます。上河内岳へは緩い登りとトラバースの後亀甲状土の窪地を抜け、ダケカンバの間を縫った後は、聖岳を常に見ながらの楽しい登りになります。奇岩竹内門からは急な岩場の登りになるので、注意してください。上河内岳は二重山稜になっていて、縦走路のある肩から山頂へは10分少々の登りです。上河内岳は南アルプス南部の最も優れた展望台で、真正面に兎岳と赤石・荒川東岳を脇侍に従えた聖岳の神々しい姿、さらに背後に見える富士山は、時間の経つのを忘れてしまうほどです。 なお日程に余裕があれば1泊を加えて、茶臼岳からさらに南に希望峰を経由し仁田岳へ、また上河内岳から北に南岳周辺まで足をのばすとよいでしょう。静かな仁田池を含む南アルプス南部固有の稜線の楽しい縦走に加えて、仁田岳からは立派な茶臼岳や堂々とした光岳の姿を見ることができます。上河内岳の肩から南岳間は点在する高山植物を楽しめます。また、本コースは静岡県側から光岳へのアプローチとしても利用することができます。 -
易老渡から光岳・上河内岳周遊
- 3泊4日
- 23時間0分
- 30km
易老渡から光岳・上河内岳周遊
- 3泊4日
- 23時間0分
- 30km
光岳は南アルプス南部主脈の最南端の山として認識されていますが、実はその南に続く深南部の盟主でもあります。光岳山頂部からの今まで見た事のない深南部の山並みが眼下に広がる有様は、まさに新たな世界の発見に例えられるでしょう。また植物学的にも、南アルプス最南端の高山植物地帯、ハイマツ群生の最南端でもあり、さらに本州唯一の原生自然環境保全地域を抱えていて、光岳は登山のみならず学術的観点からも価値ある山なのです。 易老渡から入山する際の一番の問題は林道の通行可否で、入山前の確認が必須です。2024年現在、一般登山者は芝沢ゲートに車を停め一部高巻きのある林道を1時間30分歩く必要があります。易老渡から易老岳へは尾根筋に沿った遠望の効かない一本調子の急登です。しかし途中の面平の神社の境内の様な森、針葉樹の大木を抜ける登山道は、決して退屈しません。易老岳からは尾根筋を行きます。三吉平は尾根筋が入れ替わる鞍部なので、ルートに注意してください。静高平の水場は流れがあれば取水します。亀甲状土のセンジヶ原を抜けて、光岳小屋から光岳山頂まではダケカンバの間を縫う楽しい登りを行きます。山頂標識からの展望はありませんが、光石方向に行った所に南方向の展望窓が開けています。なお光岳小屋は小さな小屋で利用に制限がありますので注意し、早めに予約して下さい。 光岳は大きな山頂部を持つ山です。それを楽しむには十分時間をとって光石、そして百俣沢ノ頭方向にある日本最南端のハイマツ群生地や360度展望のイザルヶ岳を訪れてください。 易老岳から聖平間が、このコースの第2のハイライトです。樹林帯と広大なシダの群生地、南アルプス南部特有の森林限界を縫うダケカンバとバイケイソウの縦走路が続きます。仁田岳は縦走路から外れていて、兎・聖・上河内・茶臼岳の4座の並んだ姿を見る事ができます。縦走路は希望峰から先が特に素晴らしく、窪地の木道、南アルプスでは珍しい稜線上にある仁田池などゆっくり味わってください。茶臼岳から上河内岳までは畑薙第一ダムから茶臼岳・上河内岳へ(コースガイド)を参照ください。上河内岳の先、南岳からは急降下になります。途中のトラバース気味の草原から見上げる聖岳はあくまでも潔く、偉大です。樹林帯を抜ければ聖平小屋のある聖平です。 薊畑で南アルプス南部の山々とお別れした後、西沢渡までは視界のきかない急降下が連続しますが、苔の密生した倒木帯、シダの群生地、大木の林立する針葉樹林帯などが楽しめます。西沢渡は水量が多く大水で橋が流されて渡渉できない場合は非常に重たい荷物用ロープウェイを使い川を渡ります。森林鉄道跡の道を歩き、便ヶ島からは林道を行き易老渡、さらに芝沢ゲートに戻ります。光岳は南アルプス南部主脈の最南端の山として認識されていますが、実はその南に続く深南部の盟主でもあります。光岳山頂部からの今まで見た事のない深南部の山並みが眼下に広がる有様は、まさに新たな世界の発見に例えられるでしょう。また植物学的にも、南アルプス最南端の高山植物地帯、ハイマツ群生の最南端でもあり、さらに本州唯一の原生自然環境保全地域を抱えていて、光岳は登山のみならず学術的観点からも価値ある山なのです。 易老渡から入山する際の一番の問題は林道の通行可否で、入山前の確認が必須です。2024年現在、一般登山者は芝沢ゲートに車を停め一部高巻きのある林道を1時間30分歩く必要があります。易老渡から易老岳へは尾根筋に沿った遠望の効かない一本調子の急登です。しかし途中の面平の神社の境内の様な森、針葉樹の大木を抜ける登山道は、決して退屈しません。易老岳からは尾根筋を行きます。三吉平は尾根筋が入れ替わる鞍部なので、ルートに注意してください。静高平の水場は流れがあれば取水します。亀甲状土のセンジヶ原を抜けて、光岳小屋から光岳山頂まではダケカンバの間を縫う楽しい登りを行きます。山頂標識からの展望はありませんが、光石方向に行った所に南方向の展望窓が開けています。なお光岳小屋は小さな小屋で利用に制限がありますので注意し、早めに予約して下さい。 光岳は大きな山頂部を持つ山です。それを楽しむには十分時間をとって光石、そして百俣沢ノ頭方向にある日本最南端のハイマツ群生地や360度展望のイザルヶ岳を訪れてください。 易老岳から聖平間が、このコースの第2のハイライトです。樹林帯と広大なシダの群生地、南アルプス南部特有の森林限界を縫うダケカンバとバイケイソウの縦走路が続きます。仁田岳は縦走路から外れていて、兎・聖・上河内・茶臼岳の4座の並んだ姿を見る事ができます。縦走路は希望峰から先が特に素晴らしく、窪地の木道、南アルプスでは珍しい稜線上にある仁田池などゆっくり味わってください。茶臼岳から上河内岳までは畑薙第一ダムから茶臼岳・上河内岳へ(コースガイド)を参照ください。上河内岳の先、南岳からは急降下になります。途中のトラバース気味の草原から見上げる聖岳はあくまでも潔く、偉大です。樹林帯を抜ければ聖平小屋のある聖平です。 薊畑で南アルプス南部の山々とお別れした後、西沢渡までは視界のきかない急降下が連続しますが、苔の密生した倒木帯、シダの群生地、大木の林立する針葉樹林帯などが楽しめます。西沢渡は水量が多く大水で橋が流されて渡渉できない場合は非常に重たい荷物用ロープウェイを使い川を渡ります。森林鉄道跡の道を歩き、便ヶ島からは林道を行き易老渡、さらに芝沢ゲートに戻ります。 -
表参道から七面山周遊
- 1泊2日
- 9時間15分
- 14.7km
表参道から七面山周遊
- 1泊2日
- 9時間15分
- 14.7km
200名山に選ばれている七面山は、日蓮聖人が果たせず高弟の日朗上人が開山した法華経の聖地です。山頂直下には七面大明神を祀る七面山敬慎院本社を中心に、伽藍が並んでいます。山頂に至る一般ルートとしては羽衣からの表参道、角瀬(七面山登山口バス停)からの北参道、安倍奥の八紘嶺からの縦走路があります。ただし、八紘嶺ルートは現在倒木が多く、通行困難です。 聖地への登詣なので七面山登山口からスタートし、羽衣からの表参道を歩き山頂を目指します。表参道は良く整備された階段状の登山道なので、膝のためにも登りに使うのがよいでしょう。参道には4つの宿坊があり、全てに水場とトイレがあります。また敬慎院まで丁石があり、敬慎院が50丁目です。中腹までヤマビルが多いので常に足元を確認し、塩水やヒル除けの薬剤を登山靴に散布するなど対策が必要です。敬慎院まで展望のきかない約4時間半の修行の道。随所にある聖人のお言葉の立札、自然の語りかけに耳を傾けましょう。参道を登りきり、和光門を抜けた先の鐘楼から右が敬慎院境内ですが、中に入らずに左の参道を登ります。随身門を通り敬慎院の境内に降り本社に参拝します。本社横の回廊をくぐり下って見る一ノ池の静かな佇まいに心が癒されます。 翌朝、御来光遥拝所からご来光を拝みます。なお七面山は富士山のほぼ真西にあるので、春分・秋分の日の頃にダイヤモンド富士を見ることができます。右手の標識に従って山頂を目指します。途中のナナイタガレの展望所では滑落に注意して見物してください。静かなカラマツ林を抜け、わずかな急登を過ぎれば七面山山頂です。時間に余裕があれば、サルオガセが絡まる美しいカラマツ林を抜けて、笊ヶ岳の最高のビューポイント希望峰まで足をのばしましょう。希望峰は七面山からの唯一の西方の展望箇所で、左は安倍奥の大谷嶺や山伏から始まり、笊ヶ岳を主峰とする白峰南嶺の稜線、その背後に南アルプス南部主脈の山々のピーク、そして右端には傾いた三角形の北岳までの大パノラマが楽しめます。 敬慎院に戻り、そのまま北へ向かって奥の院に下ります。整備された林道で、途中には二ノ池、御神木であるイチイ(アララギ)の大木があります。影嚮石のある奥の院が40丁目で、ここから先は長い下りになります。36丁目からの雨畑参道は、崩壊箇所があり通行禁止です。19丁目安住坊には日朗上人お手植えとされる、栃の木の大木があります。参道の幅が広くなり並木道になれば、北参道入口の神通坊も近くなり、境内を抜けて七面山登山口に戻ります。200名山に選ばれている七面山は、日蓮聖人が果たせず高弟の日朗上人が開山した法華経の聖地です。山頂直下には七面大明神を祀る七面山敬慎院本社を中心に、伽藍が並んでいます。山頂に至る一般ルートとしては羽衣からの表参道、角瀬(七面山登山口バス停)からの北参道、安倍奥の八紘嶺からの縦走路があります。ただし、八紘嶺ルートは現在倒木が多く、通行困難です。 聖地への登詣なので七面山登山口からスタートし、羽衣からの表参道を歩き山頂を目指します。表参道は良く整備された階段状の登山道なので、膝のためにも登りに使うのがよいでしょう。参道には4つの宿坊があり、全てに水場とトイレがあります。また敬慎院まで丁石があり、敬慎院が50丁目です。中腹までヤマビルが多いので常に足元を確認し、塩水やヒル除けの薬剤を登山靴に散布するなど対策が必要です。敬慎院まで展望のきかない約4時間半の修行の道。随所にある聖人のお言葉の立札、自然の語りかけに耳を傾けましょう。参道を登りきり、和光門を抜けた先の鐘楼から右が敬慎院境内ですが、中に入らずに左の参道を登ります。随身門を通り敬慎院の境内に降り本社に参拝します。本社横の回廊をくぐり下って見る一ノ池の静かな佇まいに心が癒されます。 翌朝、御来光遥拝所からご来光を拝みます。なお七面山は富士山のほぼ真西にあるので、春分・秋分の日の頃にダイヤモンド富士を見ることができます。右手の標識に従って山頂を目指します。途中のナナイタガレの展望所では滑落に注意して見物してください。静かなカラマツ林を抜け、わずかな急登を過ぎれば七面山山頂です。時間に余裕があれば、サルオガセが絡まる美しいカラマツ林を抜けて、笊ヶ岳の最高のビューポイント希望峰まで足をのばしましょう。希望峰は七面山からの唯一の西方の展望箇所で、左は安倍奥の大谷嶺や山伏から始まり、笊ヶ岳を主峰とする白峰南嶺の稜線、その背後に南アルプス南部主脈の山々のピーク、そして右端には傾いた三角形の北岳までの大パノラマが楽しめます。 敬慎院に戻り、そのまま北へ向かって奥の院に下ります。整備された林道で、途中には二ノ池、御神木であるイチイ(アララギ)の大木があります。影嚮石のある奥の院が40丁目で、ここから先は長い下りになります。36丁目からの雨畑参道は、崩壊箇所があり通行禁止です。19丁目安住坊には日朗上人お手植えとされる、栃の木の大木があります。参道の幅が広くなり並木道になれば、北参道入口の神通坊も近くなり、境内を抜けて七面山登山口に戻ります。 -
新田から山伏周遊
- 日帰り
- 8時間45分
- 17.4km
新田から山伏周遊
- 日帰り
- 8時間45分
- 17.4km
山伏は東に笹原と安倍奥の山々を前景とした美しい富士山の姿、北西に光岳から笊ヶ岳までの南アルプス南部の山々の眺望が広がる300名山です。またブナの新緑、初夏のヤナギラン、秋の全山黄葉と四季折々に草木を楽しめる山です。山頂に立つには、県民の森を車で抜け百畳峠からアタックする簡単な方法もありますが、山伏の素晴らしさを満喫するには安倍川側からの入山がベストです。 バスなら新田バス停、車なら大谷崩分岐点、または5分程先の河原の駐車場からスタートします。林道を行き、山伏登山口から西日影沢右岸をモノレールとともに歩き、渡渉して左岸に渡ります。植林帯、ワサビ田跡を抜け渡渉して、今にも転がり出しそうな大岩の麓に到着します。沢に絡んで登った後、水場から先は峠までザレた道がしばらく続くので、注意してください。蓬峠は休憩に最適な雰囲気のある場所です。ひと息入れながら森林浴を楽しみましょう。峠から山伏小屋分岐までは蓬尾根に絡みながら登って行きます。登山道は、途中から部分的に狭い所や急峻な所、滑りやすい所があるので注意してください。危険箇所にはロープがあります。大汗をかいた後登山道が平坦になれば、山伏小屋への分岐点です。朽ちた階段状の登山道を登り笹原に出ると山頂部で、初夏にはヤナギランの群生が広がっています。山頂手前で右に折れると、富士山の最高のビューポイントで、その素晴らしさは筆舌に尽くし難いほどです。山伏山頂は広く、笹原の先からは南アルプス南部の大パノラマが広がります。 新窪乗越へは幅広い尾根筋を行きます。途中尾根筋を乗り換える所があるので、ルートに注意してください。大平沢ノ頭から新窪乗越間は部分的に急峻になっているので、足元に注意して下さい。新窪乗越からは足元が不安定な砂礫の急斜面につけられたジグザグ道を下ります。落石が大変多く、細心の注意が必要です。扇の要で小休止し、幅広い土砂の涸沢を横断すれば注意箇所の通過は終わり、大谷嶺登山口に出ます。幸田文の文学碑を見て、林道を下り大谷崩分岐点、新田バス停に戻ります。 ※時間に余裕があれば大谷嶺へ足をのばします。大谷崩の縁の危険な歩行や急登が連続しますが、大谷嶺の山頂からの荒涼とした大谷崩の両側に広がる安倍奥連山に囲まれた安倍川流域の展望は、他の山で見る事のできない独特の景観です。なお水場のある山伏小屋に泊まれば、安倍奥の静かな一夜をじっくり味わうことができます。山伏は東に笹原と安倍奥の山々を前景とした美しい富士山の姿、北西に光岳から笊ヶ岳までの南アルプス南部の山々の眺望が広がる300名山です。またブナの新緑、初夏のヤナギラン、秋の全山黄葉と四季折々に草木を楽しめる山です。山頂に立つには、県民の森を車で抜け百畳峠からアタックする簡単な方法もありますが、山伏の素晴らしさを満喫するには安倍川側からの入山がベストです。 バスなら新田バス停、車なら大谷崩分岐点、または5分程先の河原の駐車場からスタートします。林道を行き、山伏登山口から西日影沢右岸をモノレールとともに歩き、渡渉して左岸に渡ります。植林帯、ワサビ田跡を抜け渡渉して、今にも転がり出しそうな大岩の麓に到着します。沢に絡んで登った後、水場から先は峠までザレた道がしばらく続くので、注意してください。蓬峠は休憩に最適な雰囲気のある場所です。ひと息入れながら森林浴を楽しみましょう。峠から山伏小屋分岐までは蓬尾根に絡みながら登って行きます。登山道は、途中から部分的に狭い所や急峻な所、滑りやすい所があるので注意してください。危険箇所にはロープがあります。大汗をかいた後登山道が平坦になれば、山伏小屋への分岐点です。朽ちた階段状の登山道を登り笹原に出ると山頂部で、初夏にはヤナギランの群生が広がっています。山頂手前で右に折れると、富士山の最高のビューポイントで、その素晴らしさは筆舌に尽くし難いほどです。山伏山頂は広く、笹原の先からは南アルプス南部の大パノラマが広がります。 新窪乗越へは幅広い尾根筋を行きます。途中尾根筋を乗り換える所があるので、ルートに注意してください。大平沢ノ頭から新窪乗越間は部分的に急峻になっているので、足元に注意して下さい。新窪乗越からは足元が不安定な砂礫の急斜面につけられたジグザグ道を下ります。落石が大変多く、細心の注意が必要です。扇の要で小休止し、幅広い土砂の涸沢を横断すれば注意箇所の通過は終わり、大谷嶺登山口に出ます。幸田文の文学碑を見て、林道を下り大谷崩分岐点、新田バス停に戻ります。 ※時間に余裕があれば大谷嶺へ足をのばします。大谷崩の縁の危険な歩行や急登が連続しますが、大谷嶺の山頂からの荒涼とした大谷崩の両側に広がる安倍奥連山に囲まれた安倍川流域の展望は、他の山で見る事のできない独特の景観です。なお水場のある山伏小屋に泊まれば、安倍奥の静かな一夜をじっくり味わうことができます。 -
梅ヶ島温泉から八紘嶺へ
- 日帰り
- 5時間40分
- 7.4km
梅ヶ島温泉から八紘嶺へ
- 日帰り
- 5時間40分
- 7.4km
八紘嶺は安倍奥最深部の山でありながら、安倍街道の新静岡IC付近から安倍川の上流にその山並みを確認できます。中腹の八紘嶺登山口まで車が通れた時は、比較的アプローチが楽でしたが、現在は林道が通行止めになっており、梅ヶ島温泉がスタート地点となります。 梅ヶ島温泉から中腹の八紘嶺登山口までは、間伐展示林の中を行きます。登山口駐車場からそのまま直登し、稜線に出るとすぐに崩壊が進む富士見台になります。ここから八紘嶺山頂部まではヤセ尾根なので、注意が必要です。急登が終わると右に富士山の展望箇所があります。危険箇所にはロープのサポートがあり安心です。八紘嶺山頂は樹木が茂って展望がききませんが、縦走路を先に少し下るとツツジの茂る美しいトンネルがあります。八紘嶺は安倍奥最深部の山でありながら、安倍街道の新静岡IC付近から安倍川の上流にその山並みを確認できます。中腹の八紘嶺登山口まで車が通れた時は、比較的アプローチが楽でしたが、現在は林道が通行止めになっており、梅ヶ島温泉がスタート地点となります。 梅ヶ島温泉から中腹の八紘嶺登山口までは、間伐展示林の中を行きます。登山口駐車場からそのまま直登し、稜線に出るとすぐに崩壊が進む富士見台になります。ここから八紘嶺山頂部まではヤセ尾根なので、注意が必要です。急登が終わると右に富士山の展望箇所があります。危険箇所にはロープのサポートがあり安心です。八紘嶺山頂は樹木が茂って展望がききませんが、縦走路を先に少し下るとツツジの茂る美しいトンネルがあります。 -
真先峠から十枚山へ
- 日帰り
- 6時間5分
- 10.3km
真先峠から十枚山へ
- 日帰り
- 6時間5分
- 10.3km
十枚山へは中の段から行くのが直登ルートですが、真先峠からの岩岳、下十枚山を経て尾根をたどるコースでは、展望と季節の花や紅葉をゆったりと楽しめます。山葵栽培発祥の地・有東木を車で抜け、真先(正木)峠登山口から歩き出します。峠の先に地蔵峠・青笹山への登山口があります。祠がある地蔵峠まで上がったら、以降は尾根道を歩きます。稜線にはモミの木や落葉松、ブナなどの大木、サラサドウダンやシロヤシオなどのツツジ類があります。5月中旬から6月初めにかけてはシロヤシオツツジが見頃です。ササの低い開けた場所からは、西は大無間山など深南部や南アルプス主部の山並み、東は樹々の間から富士山が見られます。特に、下十枚山頂から十枚峠へ少し下れば、光岳から北岳まで見られる好展望地です。十枚山山頂からは下十枚山や、静岡市と太平洋の展望があります。帰りは往路を戻ります。十枚山へは中の段から行くのが直登ルートですが、真先峠からの岩岳、下十枚山を経て尾根をたどるコースでは、展望と季節の花や紅葉をゆったりと楽しめます。山葵栽培発祥の地・有東木を車で抜け、真先(正木)峠登山口から歩き出します。峠の先に地蔵峠・青笹山への登山口があります。祠がある地蔵峠まで上がったら、以降は尾根道を歩きます。稜線にはモミの木や落葉松、ブナなどの大木、サラサドウダンやシロヤシオなどのツツジ類があります。5月中旬から6月初めにかけてはシロヤシオツツジが見頃です。ササの低い開けた場所からは、西は大無間山など深南部や南アルプス主部の山並み、東は樹々の間から富士山が見られます。特に、下十枚山頂から十枚峠へ少し下れば、光岳から北岳まで見られる好展望地です。十枚山山頂からは下十枚山や、静岡市と太平洋の展望があります。帰りは往路を戻ります。 -
戸中山林道から黒法師岳へ
- 日帰り
- 11時間45分
- 17.5km
戸中山林道から黒法師岳へ
- 日帰り
- 11時間45分
- 17.5km
黒法師岳、またそれと対峙する丸盆岳は、比較的アプローチが良くペアにして登られる深南部のエッセンスが詰まった名山です。 戸中山林道入口ゲートから約6km勾配のある林道を歩きます。登山口から等高尾根下降点までは標高差約900mの直線的な登りです。最初の急登は、標高差250mの小石の混じる滑りやすい道です。ヤレヤレ平を過ぎ、ガレの縁を通り、木の根をつかんでよじ登るアルバイトを3時間続けると、ひょっこり等高尾根下降点の稜線に出ます。今までの樹林帯と全く違った開放的な笹原です。周囲は5月下旬から6月上旬シロヤシオの花園になります。右方向に深い笹原をかき分け、最後にガレ場の縁を登り黒法師岳山頂に至ります。時間に余裕があれば丸盆岳に登り、聖岳・光岳の眺望、黒法師岳の美しい姿を楽しみましょう。また南にあるバラ谷の頭は深南部随一の展望の山です。黒法師岳、またそれと対峙する丸盆岳は、比較的アプローチが良くペアにして登られる深南部のエッセンスが詰まった名山です。 戸中山林道入口ゲートから約6km勾配のある林道を歩きます。登山口から等高尾根下降点までは標高差約900mの直線的な登りです。最初の急登は、標高差250mの小石の混じる滑りやすい道です。ヤレヤレ平を過ぎ、ガレの縁を通り、木の根をつかんでよじ登るアルバイトを3時間続けると、ひょっこり等高尾根下降点の稜線に出ます。今までの樹林帯と全く違った開放的な笹原です。周囲は5月下旬から6月上旬シロヤシオの花園になります。右方向に深い笹原をかき分け、最後にガレ場の縁を登り黒法師岳山頂に至ります。時間に余裕があれば丸盆岳に登り、聖岳・光岳の眺望、黒法師岳の美しい姿を楽しみましょう。また南にあるバラ谷の頭は深南部随一の展望の山です。 -
権現山から蓬莱山
- 日帰り
- 4時間0分
権現山から蓬莱山
- 日帰り
- 4時間0分
まずは栗原から蓬莱山のコースを紹介する。JR和邇駅から栗原まではバスで行き、そこから西に進んで妙道会の分岐まで行く。分岐は右に進み、そのまま舗装道を詰める。徐々に傾斜がきつくなり、ひと汗かくころ霊仙山口に着く。ここから山道に入り、しばらくまっすぐ行くと左に折れて、砂防ダム工事用の林道に出る。山道や左に折れる箇所には道標がある。さらに行くと旧林道終点。まっすぐ進むと新しくできた林道が権現山への急坂手前まで通じているが、未舗装でかなりの傾斜のため、車の通行は不可能。 寸断された旧登山道を横目に見ながら新しい道を登る。途中T字路になっている箇所は、北へ進む。ズコノバンから少し進むと林道終点の広場となり、いよいよ急斜面へ。岩や木株でつらい坂だが、ここを越えれば頂上である。湖西南部が一望でき、権現山から蓬莱山へは二、三の登りがあるものの概ね快適な稜線歩きとなる。 霊仙山を登るコースは霊仙山口からさらに舗装道を電波塔まで詰める。電波塔のすぐ手前、山手側に灌木に覆われた目立たない道がある。細い道だが、そこを入って行くと植林地帯になる。かなりの急斜面だが、そこを登り詰めたところが霊仙山である。ここからは広葉樹林が広がり、景色も一変して面白い。まずは栗原から蓬莱山のコースを紹介する。JR和邇駅から栗原まではバスで行き、そこから西に進んで妙道会の分岐まで行く。分岐は右に進み、そのまま舗装道を詰める。徐々に傾斜がきつくなり、ひと汗かくころ霊仙山口に着く。ここから山道に入り、しばらくまっすぐ行くと左に折れて、砂防ダム工事用の林道に出る。山道や左に折れる箇所には道標がある。さらに行くと旧林道終点。まっすぐ進むと新しくできた林道が権現山への急坂手前まで通じているが、未舗装でかなりの傾斜のため、車の通行は不可能。 寸断された旧登山道を横目に見ながら新しい道を登る。途中T字路になっている箇所は、北へ進む。ズコノバンから少し進むと林道終点の広場となり、いよいよ急斜面へ。岩や木株でつらい坂だが、ここを越えれば頂上である。湖西南部が一望でき、権現山から蓬莱山へは二、三の登りがあるものの概ね快適な稜線歩きとなる。 霊仙山を登るコースは霊仙山口からさらに舗装道を電波塔まで詰める。電波塔のすぐ手前、山手側に灌木に覆われた目立たない道がある。細い道だが、そこを入って行くと植林地帯になる。かなりの急斜面だが、そこを登り詰めたところが霊仙山である。ここからは広葉樹林が広がり、景色も一変して面白い。 -
権現山から蓬莱山
- 日帰り
- 4時間45分
権現山から蓬莱山
- 日帰り
- 4時間45分
まずは栗原から蓬莱山のコースを紹介する。JR和邇駅から栗原まではバスで行き、そこから西に進んで妙道会の分岐まで行く。分岐は右に進み、そのまま舗装道を詰める。徐々に傾斜がきつくなり、ひと汗かくころ霊仙山口に着く。ここから山道に入り、しばらくまっすぐ行くと左に折れて、砂防ダム工事用の林道に出る。山道や左に折れる箇所には道標がある。さらに行くと旧林道終点。まっすぐ進むと新しくできた林道が権現山への急坂手前まで通じているが、未舗装でかなりの傾斜のため、車の通行は不可能。 寸断された旧登山道を横目に見ながら新しい道を登る。途中T字路になっている箇所は、北へ進む。ズコノバンから少し進むと林道終点の広場となり、いよいよ急斜面へ。岩や木株でつらい坂だが、ここを越えれば頂上である。湖西南部が一望でき、権現山から蓬莱山へは二、三の登りがあるものの概ね快適な稜線歩きとなる。 霊仙山を登るコースは霊仙山口からさらに舗装道を電波塔まで詰める。電波塔のすぐ手前、山手側に灌木に覆われた目立たない道がある。細い道だが、そこを入って行くと植林地帯になる。かなりの急斜面だが、そこを登り詰めたところが霊仙山である。ここからは広葉樹林が広がり、景色も一変して面白い。まずは栗原から蓬莱山のコースを紹介する。JR和邇駅から栗原まではバスで行き、そこから西に進んで妙道会の分岐まで行く。分岐は右に進み、そのまま舗装道を詰める。徐々に傾斜がきつくなり、ひと汗かくころ霊仙山口に着く。ここから山道に入り、しばらくまっすぐ行くと左に折れて、砂防ダム工事用の林道に出る。山道や左に折れる箇所には道標がある。さらに行くと旧林道終点。まっすぐ進むと新しくできた林道が権現山への急坂手前まで通じているが、未舗装でかなりの傾斜のため、車の通行は不可能。 寸断された旧登山道を横目に見ながら新しい道を登る。途中T字路になっている箇所は、北へ進む。ズコノバンから少し進むと林道終点の広場となり、いよいよ急斜面へ。岩や木株でつらい坂だが、ここを越えれば頂上である。湖西南部が一望でき、権現山から蓬莱山へは二、三の登りがあるものの概ね快適な稜線歩きとなる。 霊仙山を登るコースは霊仙山口からさらに舗装道を電波塔まで詰める。電波塔のすぐ手前、山手側に灌木に覆われた目立たない道がある。細い道だが、そこを入って行くと植林地帯になる。かなりの急斜面だが、そこを登り詰めたところが霊仙山である。ここからは広葉樹林が広がり、景色も一変して面白い。 -
葛川坂下から蓬莱山
- 日帰り
- 3時間25分
葛川坂下から蓬莱山
- 日帰り
- 3時間25分
国道367号の坂下トンネルを越えたところに下坂下バス停がある。下坂下から延びる旧道を安曇川に沿って南に戻り、集落の南端、道が西に曲がる手前で左下の道に入る。橋を渡ってすぐ左手に、川沿いを上るサカ谷登山道の入口がある。目立たぬ入口なので要注意、そのまま右に進めば近畿自然歩道となってしまう。 さて、入口から堰堤をいくつか越えると、渡渉点がある。対岸に渡り、道標を過ぎると、やがて急坂になる。このジグザグ道を登り、尾根を横切り、さらに進んで広い広葉樹林帯の緩斜面となり、ついで杉の植林の急斜面となる。谷状の急斜面を登り、尾根に出ると、坂はゆるやかになる。あとは少しずつ登って高度を稼ぐ。しばらくシダの草原の中を歩くと蓬莱山頂も見えてくる。稜線を下って左に曲がれば小女郎ヶ池の湿原である。 池のほとりには小女郎池伝説の看板があるので、それを読んでから小女郎峠に向かう。小女郎峠南の小高いピークは眺めも良く休憩によいだろう。峠から蓬莱山までは少しあるが快適な稜線の道で、がんばって登れば30分程度で頂上である。頂上はスキー場のリフト降り場になっており、半円形の展望デッキもあり、琵琶湖の眺めも最高である。国道367号の坂下トンネルを越えたところに下坂下バス停がある。下坂下から延びる旧道を安曇川に沿って南に戻り、集落の南端、道が西に曲がる手前で左下の道に入る。橋を渡ってすぐ左手に、川沿いを上るサカ谷登山道の入口がある。目立たぬ入口なので要注意、そのまま右に進めば近畿自然歩道となってしまう。 さて、入口から堰堤をいくつか越えると、渡渉点がある。対岸に渡り、道標を過ぎると、やがて急坂になる。このジグザグ道を登り、尾根を横切り、さらに進んで広い広葉樹林帯の緩斜面となり、ついで杉の植林の急斜面となる。谷状の急斜面を登り、尾根に出ると、坂はゆるやかになる。あとは少しずつ登って高度を稼ぐ。しばらくシダの草原の中を歩くと蓬莱山頂も見えてくる。稜線を下って左に曲がれば小女郎ヶ池の湿原である。 池のほとりには小女郎池伝説の看板があるので、それを読んでから小女郎峠に向かう。小女郎峠南の小高いピークは眺めも良く休憩によいだろう。峠から蓬莱山までは少しあるが快適な稜線の道で、がんばって登れば30分程度で頂上である。頂上はスキー場のリフト降り場になっており、半円形の展望デッキもあり、琵琶湖の眺めも最高である。 -
白滝谷から蓬莱山
- 日帰り
- 4時間15分
白滝谷から蓬莱山
- 日帰り
- 4時間15分
坊村から地主神社の横を通って明王谷の林道に入る。ただし、林道へは車は立入禁止。また、近年林道で大規模な壁面崩落があった。通行には十分注意のこと。途中、三の滝に立ち寄るのもよい。約1時間で牛コバ、そこから登山道に入る。ほどなく谷べりの道となる。ここ数年の豪雨で道は荒れ、危険箇所も増えているが、大岩や小滝を楽しみながら上っていくと、ジグザグの急登にさしかかる。ここを越えてしばらく行けば夫婦滝入口への広場となる。ここから夫婦滝までは約5分である。また、ここは白滝山コースとの分岐にもなっている。ここを過ぎると谷の様子は少し穏やかになる。ゆるやかな流れや淵を横目に橋を渡ると、周りはびわ湖バレイの散策コースの風情となり、広い汁谷に着く。最後はスキーコースの急な斜面を登って蓬莱山頂に至る。夫婦滝より上は人工物が多く趣にかけるが、それまでは比良の中で最も身近に渓流美を味わえるコースではなかろうか。なお、びわ湖バレイからくる場合、このコースは決して安易な道ではないので観光気分で下りないこと。とくに夫婦滝より下部は崩壊している箇所も多く、足元をしっかりさせておかないと危険である。 なお、白滝山から長池方面を巡るコースも捨てがたい。道がわかりにくいので上級者向けとなるが、白滝山からの池めぐりや長池から汁谷へのルートも趣がある。坊村から地主神社の横を通って明王谷の林道に入る。ただし、林道へは車は立入禁止。また、近年林道で大規模な壁面崩落があった。通行には十分注意のこと。途中、三の滝に立ち寄るのもよい。約1時間で牛コバ、そこから登山道に入る。ほどなく谷べりの道となる。ここ数年の豪雨で道は荒れ、危険箇所も増えているが、大岩や小滝を楽しみながら上っていくと、ジグザグの急登にさしかかる。ここを越えてしばらく行けば夫婦滝入口への広場となる。ここから夫婦滝までは約5分である。また、ここは白滝山コースとの分岐にもなっている。ここを過ぎると谷の様子は少し穏やかになる。ゆるやかな流れや淵を横目に橋を渡ると、周りはびわ湖バレイの散策コースの風情となり、広い汁谷に着く。最後はスキーコースの急な斜面を登って蓬莱山頂に至る。夫婦滝より上は人工物が多く趣にかけるが、それまでは比良の中で最も身近に渓流美を味わえるコースではなかろうか。なお、びわ湖バレイからくる場合、このコースは決して安易な道ではないので観光気分で下りないこと。とくに夫婦滝より下部は崩壊している箇所も多く、足元をしっかりさせておかないと危険である。 なお、白滝山から長池方面を巡るコースも捨てがたい。道がわかりにくいので上級者向けとなるが、白滝山からの池めぐりや長池から汁谷へのルートも趣がある。 -
イン谷から武奈ヶ岳
- 日帰り
- 4時間40分
イン谷から武奈ヶ岳
- 日帰り
- 4時間40分
琵琶湖側から武奈ヶ岳へ登るコースはいくつかあるが、正面谷とダケ道のコースを紹介しよう。上記のタイムは正面谷からコヤマノ岳を経由して武奈ヶ岳に至るコースである。ただし、正面谷は利用者が多いものの、途中の青ガレと呼ばれるガレ場や金糞峠手前の急登は険しく危険だ。また、青ガレまでの道は斜面の崩壊が進み、危険な状況になっている。十分注意してほしい。 正面谷へはイン谷口をまっすぐ西に林道を上がる。園地や堰堤を過ぎると大山口だが、ここもまっすぐ進む。カーブは曲がらず、そのまま川沿いの登山道に入る。なお進み、左に登ると旧道に合流する。やがて小さな堰の下流で渡渉して青ガレに取り付く。ガレ場では左端が通路、登りきってから水平道を経て金糞峠への急登となる。ヨキトウゲ谷は一転、中古生層の落ち着いた谷筋である。中峠まで行き、ササとブナがきれいなコヤマノ岳に向かう。ここから武奈ヶ岳は目と鼻の先である。 ダケ道コースは大山口から入り、八雲ヶ原を経て武奈ヶ岳に至る。ダケ道は、関係者の努力で整備され歩きやすくなった。カモシカ台で一息つき、さらに登り、荒々しい神璽谷を見下ろしながら進むと北比良峠に出る。そこから八雲ヶ原に下ったら、武奈ヶ岳までは1時間強である。琵琶湖側から武奈ヶ岳へ登るコースはいくつかあるが、正面谷とダケ道のコースを紹介しよう。上記のタイムは正面谷からコヤマノ岳を経由して武奈ヶ岳に至るコースである。ただし、正面谷は利用者が多いものの、途中の青ガレと呼ばれるガレ場や金糞峠手前の急登は険しく危険だ。また、青ガレまでの道は斜面の崩壊が進み、危険な状況になっている。十分注意してほしい。 正面谷へはイン谷口をまっすぐ西に林道を上がる。園地や堰堤を過ぎると大山口だが、ここもまっすぐ進む。カーブは曲がらず、そのまま川沿いの登山道に入る。なお進み、左に登ると旧道に合流する。やがて小さな堰の下流で渡渉して青ガレに取り付く。ガレ場では左端が通路、登りきってから水平道を経て金糞峠への急登となる。ヨキトウゲ谷は一転、中古生層の落ち着いた谷筋である。中峠まで行き、ササとブナがきれいなコヤマノ岳に向かう。ここから武奈ヶ岳は目と鼻の先である。 ダケ道コースは大山口から入り、八雲ヶ原を経て武奈ヶ岳に至る。ダケ道は、関係者の努力で整備され歩きやすくなった。カモシカ台で一息つき、さらに登り、荒々しい神璽谷を見下ろしながら進むと北比良峠に出る。そこから八雲ヶ原に下ったら、武奈ヶ岳までは1時間強である。 -
イン谷から武奈ヶ岳
- 日帰り
- 4時間45分
イン谷から武奈ヶ岳
- 日帰り
- 4時間45分
琵琶湖側から武奈ヶ岳へ登るコースはいくつかあるが、正面谷とダケ道のコースを紹介しよう。上記のタイムは正面谷からコヤマノ岳を経由して武奈ヶ岳に至るコースである。ただし、正面谷は利用者が多いものの、途中の青ガレと呼ばれるガレ場や金糞峠手前の急登は険しく危険だ。また、青ガレまでの道は斜面の崩壊が進み、危険な状況になっている。十分注意してほしい。 正面谷へはイン谷口をまっすぐ西に林道を上がる。園地や堰堤を過ぎると大山口だが、ここもまっすぐ進む。カーブは曲がらず、そのまま川沿いの登山道に入る。なお進み、左に登ると旧道に合流する。やがて小さな堰の下流で渡渉して青ガレに取り付く。ガレ場では左端が通路、登りきってから水平道を経て金糞峠への急登となる。ヨキトウゲ谷は一転、中古生層の落ち着いた谷筋である。中峠まで行き、ササとブナがきれいなコヤマノ岳に向かう。ここから武奈ヶ岳は目と鼻の先である。 ダケ道コースは大山口から入り、八雲ヶ原を経て武奈ヶ岳に至る。ダケ道は、関係者の努力で整備され歩きやすくなった。カモシカ台で一息つき、さらに登り、荒々しい神璽谷を見下ろしながら進むと北比良峠に出る。そこから八雲ヶ原に下ったら、武奈ヶ岳までは1時間強である。琵琶湖側から武奈ヶ岳へ登るコースはいくつかあるが、正面谷とダケ道のコースを紹介しよう。上記のタイムは正面谷からコヤマノ岳を経由して武奈ヶ岳に至るコースである。ただし、正面谷は利用者が多いものの、途中の青ガレと呼ばれるガレ場や金糞峠手前の急登は険しく危険だ。また、青ガレまでの道は斜面の崩壊が進み、危険な状況になっている。十分注意してほしい。 正面谷へはイン谷口をまっすぐ西に林道を上がる。園地や堰堤を過ぎると大山口だが、ここもまっすぐ進む。カーブは曲がらず、そのまま川沿いの登山道に入る。なお進み、左に登ると旧道に合流する。やがて小さな堰の下流で渡渉して青ガレに取り付く。ガレ場では左端が通路、登りきってから水平道を経て金糞峠への急登となる。ヨキトウゲ谷は一転、中古生層の落ち着いた谷筋である。中峠まで行き、ササとブナがきれいなコヤマノ岳に向かう。ここから武奈ヶ岳は目と鼻の先である。 ダケ道コースは大山口から入り、八雲ヶ原を経て武奈ヶ岳に至る。ダケ道は、関係者の努力で整備され歩きやすくなった。カモシカ台で一息つき、さらに登り、荒々しい神璽谷を見下ろしながら進むと北比良峠に出る。そこから八雲ヶ原に下ったら、武奈ヶ岳までは1時間強である。 -
葛川坊村から武奈ヶ岳
- 日帰り
- 2時間55分
葛川坊村から武奈ヶ岳
- 日帰り
- 2時間55分
まずは西南稜コースを紹介する。このコースは始めが急であるが、そこをがんばれば西南稜の快適な稜線歩きが楽しめる。 坊村でバスを降りたら地主神社前に行き、明王院の橋を渡り院内に入る。そのまま進むと登山道である。まずは植林の急なジグザグ道を登る。標高600mを越えると広葉樹林に変わり、道は明るくなって幾分気分も和らぐが、相変わらず坂は急だ。標高800mを過ぎるころから、坂はゆるやかになる。ここからもうひと息登ると御殿山。御殿山からは西南稜から武奈ヶ岳方面が一望できる。この西南稜は快適な稜線で、蓬莱山方面の眺めも良い。武奈ヶ岳山頂は360度パノラマで景色は最高である。 もうひとつ、坊村から牛コバ、小川新道を経て武奈ヶ岳に至るコースを紹介する。牛コバまでは林道である。終点の手前にある道標地点から奥ノ深谷方面に入る。初めはつづら折れのきつい坂である。続くトラバース道は幅狭く、なお倒木や崩落で危険箇所が多い。深谷(現在、渡渉はロープのみ)も注意して渡る。しばらくで小川新道の道標がある。道標を左折して注意して踏み跡をたどり、北東方向へ進み、その先の谷筋に取り付く。ここから急な岩場状の谷を詰める。月見岩で道が落ち着くが、ここまでは難所である。上部はブナの美林が続き、中峠に通じる。まずは西南稜コースを紹介する。このコースは始めが急であるが、そこをがんばれば西南稜の快適な稜線歩きが楽しめる。 坊村でバスを降りたら地主神社前に行き、明王院の橋を渡り院内に入る。そのまま進むと登山道である。まずは植林の急なジグザグ道を登る。標高600mを越えると広葉樹林に変わり、道は明るくなって幾分気分も和らぐが、相変わらず坂は急だ。標高800mを過ぎるころから、坂はゆるやかになる。ここからもうひと息登ると御殿山。御殿山からは西南稜から武奈ヶ岳方面が一望できる。この西南稜は快適な稜線で、蓬莱山方面の眺めも良い。武奈ヶ岳山頂は360度パノラマで景色は最高である。 もうひとつ、坊村から牛コバ、小川新道を経て武奈ヶ岳に至るコースを紹介する。牛コバまでは林道である。終点の手前にある道標地点から奥ノ深谷方面に入る。初めはつづら折れのきつい坂である。続くトラバース道は幅狭く、なお倒木や崩落で危険箇所が多い。深谷(現在、渡渉はロープのみ)も注意して渡る。しばらくで小川新道の道標がある。道標を左折して注意して踏み跡をたどり、北東方向へ進み、その先の谷筋に取り付く。ここから急な岩場状の谷を詰める。月見岩で道が落ち着くが、ここまでは難所である。上部はブナの美林が続き、中峠に通じる。 -
葛川坊村から武奈ヶ岳
- 日帰り
- 5時間5分
葛川坊村から武奈ヶ岳
- 日帰り
- 5時間5分
まずは西南稜コースを紹介する。このコースは始めが急であるが、そこをがんばれば西南稜の快適な稜線歩きが楽しめる。 坊村でバスを降りたら地主神社前に行き、明王院の橋を渡り院内に入る。そのまま進むと登山道である。まずは植林の急なジグザグ道を登る。標高600mを越えると広葉樹林に変わり、道は明るくなって幾分気分も和らぐが、相変わらず坂は急だ。標高800mを過ぎるころから、坂はゆるやかになる。ここからもうひと息登ると御殿山。御殿山からは西南稜から武奈ヶ岳方面が一望できる。この西南稜は快適な稜線で、蓬莱山方面の眺めも良い。武奈ヶ岳山頂は360度パノラマで景色は最高である。 もうひとつ、坊村から牛コバ、小川新道を経て武奈ヶ岳に至るコースを紹介する。牛コバまでは林道である。終点の手前にある道標地点から奥ノ深谷方面に入る。初めはつづら折れのきつい坂である。続くトラバース道は幅狭く、なお倒木や崩落で危険箇所が多い。深谷(現在、渡渉はロープのみ)も注意して渡る。しばらくで小川新道の道標がある。道標を左折して注意して踏み跡をたどり、北東方向へ進み、その先の谷筋に取り付く。ここから急な岩場状の谷を詰める。月見岩で道が落ち着くが、ここまでは難所である。上部はブナの美林が続き、中峠に通じる。まずは西南稜コースを紹介する。このコースは始めが急であるが、そこをがんばれば西南稜の快適な稜線歩きが楽しめる。 坊村でバスを降りたら地主神社前に行き、明王院の橋を渡り院内に入る。そのまま進むと登山道である。まずは植林の急なジグザグ道を登る。標高600mを越えると広葉樹林に変わり、道は明るくなって幾分気分も和らぐが、相変わらず坂は急だ。標高800mを過ぎるころから、坂はゆるやかになる。ここからもうひと息登ると御殿山。御殿山からは西南稜から武奈ヶ岳方面が一望できる。この西南稜は快適な稜線で、蓬莱山方面の眺めも良い。武奈ヶ岳山頂は360度パノラマで景色は最高である。 もうひとつ、坊村から牛コバ、小川新道を経て武奈ヶ岳に至るコースを紹介する。牛コバまでは林道である。終点の手前にある道標地点から奥ノ深谷方面に入る。初めはつづら折れのきつい坂である。続くトラバース道は幅狭く、なお倒木や崩落で危険箇所が多い。深谷(現在、渡渉はロープのみ)も注意して渡る。しばらくで小川新道の道標がある。道標を左折して注意して踏み跡をたどり、北東方向へ進み、その先の谷筋に取り付く。ここから急な岩場状の谷を詰める。月見岩で道が落ち着くが、ここまでは難所である。上部はブナの美林が続き、中峠に通じる。 -
ガリバー村から広谷を経て武奈ヶ岳
- 日帰り
- 3時間45分
ガリバー村から広谷を経て武奈ヶ岳
- 日帰り
- 3時間45分
現在、八淵の滝のコース状況が相当厳しくなってきており、ガリバー村から武奈ヶ岳に登るときには、このコースをおすすめしたい。 まずガリバー村から八淵の滝大摺鉢まで登山道を歩き、大摺鉢で川を渡って広谷コースへ入る。ここは大雨で橋が流され現在も鎖があるのみなので、十分注意したい。ここからしばらく支谷を西に20分ほど進み、谷を渡る。ほどなく七遍返し方面へ下りる細い分岐道が左に付いているが、ここはまっすぐ進む。あとは滝の音を聞きながら登り、稜線を巻いて水平道を行けば広谷に出る。広谷からはふた手のコースがとれる。川を渡るとイブルキノコバから武奈ヶ岳ヘのコースである。イブルキノコバからは谷沿いに進むコースと尾根を進むコースがある(上部で合流する)。どちらもブナやカエデが多く、ゆっくりと探勝しながら登ることをおすすめする。 もうひとつは広谷で川を渡らず、スゲ原方面に進むコースである。広谷の出合いから川に沿って行くと、すぐに広谷小屋(利用不可)の前を過ぎる。何度か渡渉を繰り返すとスゲ原に着く。狭いながらも源流部の湿原でのどかな雰囲気が漂う。ここからは15分ほどの登りで細川越につき、約1時間の北稜を登って武奈ヶ岳である。現在、八淵の滝のコース状況が相当厳しくなってきており、ガリバー村から武奈ヶ岳に登るときには、このコースをおすすめしたい。 まずガリバー村から八淵の滝大摺鉢まで登山道を歩き、大摺鉢で川を渡って広谷コースへ入る。ここは大雨で橋が流され現在も鎖があるのみなので、十分注意したい。ここからしばらく支谷を西に20分ほど進み、谷を渡る。ほどなく七遍返し方面へ下りる細い分岐道が左に付いているが、ここはまっすぐ進む。あとは滝の音を聞きながら登り、稜線を巻いて水平道を行けば広谷に出る。広谷からはふた手のコースがとれる。川を渡るとイブルキノコバから武奈ヶ岳ヘのコースである。イブルキノコバからは谷沿いに進むコースと尾根を進むコースがある(上部で合流する)。どちらもブナやカエデが多く、ゆっくりと探勝しながら登ることをおすすめする。 もうひとつは広谷で川を渡らず、スゲ原方面に進むコースである。広谷の出合いから川に沿って行くと、すぐに広谷小屋(利用不可)の前を過ぎる。何度か渡渉を繰り返すとスゲ原に着く。狭いながらも源流部の湿原でのどかな雰囲気が漂う。ここからは15分ほどの登りで細川越につき、約1時間の北稜を登って武奈ヶ岳である。 -
ガリバー村から広谷を経て武奈ヶ岳
- 日帰り
- 3時間45分
ガリバー村から広谷を経て武奈ヶ岳
- 日帰り
- 3時間45分
現在、八淵の滝のコース状況が相当厳しくなってきており、ガリバー村から武奈ヶ岳に登るときには、このコースをおすすめしたい。 まずガリバー村から八淵の滝大摺鉢まで登山道を歩き、大摺鉢で川を渡って広谷コースへ入る。ここは大雨で橋が流され現在も鎖があるのみなので、十分注意したい。ここからしばらく支谷を西に20分ほど進み、谷を渡る。ほどなく七遍返し方面へ下りる細い分岐道が左に付いているが、ここはまっすぐ進む。あとは滝の音を聞きながら登り、稜線を巻いて水平道を行けば広谷に出る。広谷からはふた手のコースがとれる。川を渡るとイブルキノコバから武奈ヶ岳ヘのコースである。イブルキノコバからは谷沿いに進むコースと尾根を進むコースがある(上部で合流する)。どちらもブナやカエデが多く、ゆっくりと探勝しながら登ることをおすすめする。 もうひとつは広谷で川を渡らず、スゲ原方面に進むコースである。広谷の出合いから川に沿って行くと、すぐに広谷小屋(利用不可)の前を過ぎる。何度か渡渉を繰り返すとスゲ原に着く。狭いながらも源流部の湿原でのどかな雰囲気が漂う。ここからは15分ほどの登りで細川越につき、約1時間の北稜を登って武奈ヶ岳である。現在、八淵の滝のコース状況が相当厳しくなってきており、ガリバー村から武奈ヶ岳に登るときには、このコースをおすすめしたい。 まずガリバー村から八淵の滝大摺鉢まで登山道を歩き、大摺鉢で川を渡って広谷コースへ入る。ここは大雨で橋が流され現在も鎖があるのみなので、十分注意したい。ここからしばらく支谷を西に20分ほど進み、谷を渡る。ほどなく七遍返し方面へ下りる細い分岐道が左に付いているが、ここはまっすぐ進む。あとは滝の音を聞きながら登り、稜線を巻いて水平道を行けば広谷に出る。広谷からはふた手のコースがとれる。川を渡るとイブルキノコバから武奈ヶ岳ヘのコースである。イブルキノコバからは谷沿いに進むコースと尾根を進むコースがある(上部で合流する)。どちらもブナやカエデが多く、ゆっくりと探勝しながら登ることをおすすめする。 もうひとつは広谷で川を渡らず、スゲ原方面に進むコースである。広谷の出合いから川に沿って行くと、すぐに広谷小屋(利用不可)の前を過ぎる。何度か渡渉を繰り返すとスゲ原に着く。狭いながらも源流部の湿原でのどかな雰囲気が漂う。ここからは15分ほどの登りで細川越につき、約1時間の北稜を登って武奈ヶ岳である。 -
釣瓶岳登山口から武奈ヶ岳
- 日帰り
- 4時間5分
釣瓶岳登山口から武奈ヶ岳
- 日帰り
- 4時間5分
朽木から武奈ヶ岳に登るコースを紹介する。栃生のバス停を降りると川べりに登山道を示す道標があるので、ここから山側に舗装道を入る。ヘアピン状に曲がる坂を登ってすぐ、地蔵峠、釣瓶岳への道標がある。ここから民家の前の道を進み、小さな墓地を越えると林道に出る。左へ進むとすぐに釣瓶岳への道標があり、階段状の登山道に入る。始めはつづら折れの急登である。尾根に出るところで道標があり「コメカイ道」の表示に出会う。周囲は広葉樹林となり、しばらく行くとコメカイ道出合がある。さらに上ってアカマツの美林を行くと笹峠道出合となる。どちらも分岐から先は登山道崩落により通行禁止になっているので、右に進路をとり、奥比良の主稜線のイクワタ峠に出る。急に視界が広がり、釣瓶岳などの展望が素晴らしい。釣瓶岳までは急な登りが続くが、振り返ると蛇谷ヶ峰や琵琶湖北部が見渡せ、元気が出る。釣瓶岳からは、灌木の茂みを縫うように南に下ると細川越がある。ブナの林やササの坂を縫いながら北稜を詰めて武奈ヶ岳山頂となる。北稜は冬季、見事な雪の芸術が見られる。朽木から武奈ヶ岳に登るコースを紹介する。栃生のバス停を降りると川べりに登山道を示す道標があるので、ここから山側に舗装道を入る。ヘアピン状に曲がる坂を登ってすぐ、地蔵峠、釣瓶岳への道標がある。ここから民家の前の道を進み、小さな墓地を越えると林道に出る。左へ進むとすぐに釣瓶岳への道標があり、階段状の登山道に入る。始めはつづら折れの急登である。尾根に出るところで道標があり「コメカイ道」の表示に出会う。周囲は広葉樹林となり、しばらく行くとコメカイ道出合がある。さらに上ってアカマツの美林を行くと笹峠道出合となる。どちらも分岐から先は登山道崩落により通行禁止になっているので、右に進路をとり、奥比良の主稜線のイクワタ峠に出る。急に視界が広がり、釣瓶岳などの展望が素晴らしい。釣瓶岳までは急な登りが続くが、振り返ると蛇谷ヶ峰や琵琶湖北部が見渡せ、元気が出る。釣瓶岳からは、灌木の茂みを縫うように南に下ると細川越がある。ブナの林やササの坂を縫いながら北稜を詰めて武奈ヶ岳山頂となる。北稜は冬季、見事な雪の芸術が見られる。 -
シャクナゲ尾根と深谷源流周遊
- 日帰り
- 3時間55分
シャクナゲ尾根と深谷源流周遊
- 日帰り
- 3時間55分
北比良峠から南のシャクナゲ尾根を歩き、南比良峠より奥の深谷へおりて、八雲ヶ原まで戻るというコースである。途中の金糞峠より深谷へおりてもおもしろい。 まず、北比良峠の南にある小高いピーク、前山を越える。このあと、ゆるいアップダウンを繰り返しながら木立の間を抜けて行くと約40分で金糞峠に着く。この道はシャクナゲが多く、シャクナゲ尾根といわれている。5月の連休のころは見応えがある。 金糞峠で一服し、さらに尾根筋を南に進む。堂満分岐までには琵琶湖側に切り立った崖があり、注意が必要だ。分岐点を過ぎ、堂満の西尾根を越えて、なお行くと南比良峠に着く。 ここから、大橋への道はあまり踏まれていない。途中、谷をまたぐところで迷いやすい箇所があるので注意する。迷ったら、右岸に道を探すとよい。大橋からの奥ノ深谷は季節を問わず、趣のある道であるが、近年は荒れ気味で、道が不明瞭な部分もある。渓流のせせらぎを聞きながら、ゆっくり八雲ヶ原に向かいたい。北比良峠から南のシャクナゲ尾根を歩き、南比良峠より奥の深谷へおりて、八雲ヶ原まで戻るというコースである。途中の金糞峠より深谷へおりてもおもしろい。 まず、北比良峠の南にある小高いピーク、前山を越える。このあと、ゆるいアップダウンを繰り返しながら木立の間を抜けて行くと約40分で金糞峠に着く。この道はシャクナゲが多く、シャクナゲ尾根といわれている。5月の連休のころは見応えがある。 金糞峠で一服し、さらに尾根筋を南に進む。堂満分岐までには琵琶湖側に切り立った崖があり、注意が必要だ。分岐点を過ぎ、堂満の西尾根を越えて、なお行くと南比良峠に着く。 ここから、大橋への道はあまり踏まれていない。途中、谷をまたぐところで迷いやすい箇所があるので注意する。迷ったら、右岸に道を探すとよい。大橋からの奥ノ深谷は季節を問わず、趣のある道であるが、近年は荒れ気味で、道が不明瞭な部分もある。渓流のせせらぎを聞きながら、ゆっくり八雲ヶ原に向かいたい。 -
イン谷から堂満岳
- 日帰り
- 6時間55分
イン谷から堂満岳
- 日帰り
- 6時間55分
比良の暮雪で有名な堂満岳に堂満東稜道を登り、正面谷を下りるコースである。堂満岳は北壁の岩場でも有名である。登り口はイン谷口。まずは正面谷に架かる橋を渡り、いったん南へ向かう。200mほど下ったところに桜のコバという分岐があり、道標がある。そこで西方向の山道に入る。次に、小さな木の橋を渡り、別荘の脇をすり抜けて行くと、いったん舗装道に出る。ここを西に詰めたところから登山道に入る。 始めはアカマツの山を登る。ついで谷筋となり植林地になる。谷筋を詰め、そこから右にまっすぐ斜面を登る。道が平らになってくるとノタノホリである。静かなこの池にはイモリが棲み、6月にはモリアオガエルが卵塊をぶらさげる。 ノタノホリを過ぎ分岐を右にとり、尾根をまたぐと植林の北斜面となる。道はいったん水平となり、谷筋に入る。道ははじめ不明瞭だが傾斜を増し、やがて山腹を大きく斜めに切りながら登るようになる。 標高700mを過ぎる頃、前方が明るくなり始め、稜線に出る。ここから広葉樹の心地よい稜線を詰め、最後の急登を凌げば堂満岳頂上である。琵琶湖の景色を十分堪能したら金糞峠に下る。あとは正面谷を注意して下りよう。比良の暮雪で有名な堂満岳に堂満東稜道を登り、正面谷を下りるコースである。堂満岳は北壁の岩場でも有名である。登り口はイン谷口。まずは正面谷に架かる橋を渡り、いったん南へ向かう。200mほど下ったところに桜のコバという分岐があり、道標がある。そこで西方向の山道に入る。次に、小さな木の橋を渡り、別荘の脇をすり抜けて行くと、いったん舗装道に出る。ここを西に詰めたところから登山道に入る。 始めはアカマツの山を登る。ついで谷筋となり植林地になる。谷筋を詰め、そこから右にまっすぐ斜面を登る。道が平らになってくるとノタノホリである。静かなこの池にはイモリが棲み、6月にはモリアオガエルが卵塊をぶらさげる。 ノタノホリを過ぎ分岐を右にとり、尾根をまたぐと植林の北斜面となる。道はいったん水平となり、谷筋に入る。道ははじめ不明瞭だが傾斜を増し、やがて山腹を大きく斜めに切りながら登るようになる。 標高700mを過ぎる頃、前方が明るくなり始め、稜線に出る。ここから広葉樹の心地よい稜線を詰め、最後の急登を凌げば堂満岳頂上である。琵琶湖の景色を十分堪能したら金糞峠に下る。あとは正面谷を注意して下りよう。