【中級者向け】の登山コースガイド

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検索結果603件中  481-500件
  • 畑薙第一ダムから茶臼岳・上河内岳へ

    畑薙第一ダムから茶臼岳・上河内岳へ

    上河内岳は南アルプス屈指の聖岳・赤石岳・荒川東岳の展望台です。加えて茶臼岳は、光岳、上河内岳と聖岳の優れた展望台と言って良いでしょう。さらに両座周辺は南アルプス南部で特有の森林限界の稜線が続いていて、ダケカンバとバイケイソウの間を縫う快適な縦走を楽しめます。なお稜線までに無人小屋を含めて3つの山小屋があるので、入山日は体力やその日の登山口の到着時刻に合わせて自由度の高い計画を立てる事が可能です。 畑薙第一ダムから畑薙大吊橋までは林道歩きです。畑薙大吊橋は全長181.7mの東洋一と言われる吊橋で、高所恐怖症の登山者にとってこのコースの核心部になりますが、非常にしっかりしているので不安心を払拭して渡りましょう。ヤレヤレ峠までは高度感があるトラバース道で、2箇所足場が悪いルンゼを通過します。ウソッコ沢小屋までに4回橋を渡ります。3号橋を渡り、増水時は危険な荒れた河原を歩いたあと、荒れた急坂を登った後、高巻きとなります。この先、茶臼小屋までも部分的に急登があり、滑落・落石に注意して下さい。茶臼小屋は、お花畑の中にある富士山の展望に恵まれたキャンプ場を備えています。 茶臼小屋から稜線の鞍部に登ると、初めて見る大きな台形の聖岳と兎岳の連なった姿は誰もが感動するでしょう。茶臼岳までは快適な登りです。山頂は岩稜帯で、富士山、南方向に大きな山頂部を持った光岳を始めとする深南部の山々への縦走路を新たに確認できます。上河内岳へは緩い登りとトラバースの後亀甲状土の窪地を抜け、ダケカンバの間を縫った後は、聖岳を常に見ながらの楽しい登りになります。奇岩竹内門からは急な岩場の登りになるので、注意してください。上河内岳は二重山稜になっていて、縦走路のある肩から山頂へは10分少々の登りです。上河内岳は南アルプス南部の最も優れた展望台で、真正面に兎岳と赤石・荒川東岳を脇侍に従えた聖岳の神々しい姿、さらに背後に見える富士山は、時間の経つのを忘れてしまうほどです。 なお日程に余裕があれば1泊を加えて、茶臼岳からさらに南に希望峰を経由し仁田岳へ、また上河内岳から北に南岳周辺まで足をのばすとよいでしょう。静かな仁田池を含む南アルプス南部固有の稜線の楽しい縦走に加えて、仁田岳からは立派な茶臼岳や堂々とした光岳の姿を見ることができます。上河内岳の肩から南岳間は点在する高山植物を楽しめます。また、本コースは静岡県側から光岳へのアプローチとしても利用することができます。
    上河内岳は南アルプス屈指の聖岳・赤石岳・荒川東岳の展望台です。加えて茶臼岳は、光岳、上河内岳と聖岳の優れた展望台と言って良いでしょう。さらに両座周辺は南アルプス南部で特有の森林限界の稜線が続いていて、ダケカンバとバイケイソウの間を縫う快適な縦走を楽しめます。なお稜線までに無人小屋を含めて3つの山小屋があるので、入山日は体力やその日の登山口の到着時刻に合わせて自由度の高い計画を立てる事が可能です。 畑薙第一ダムから畑薙大吊橋までは林道歩きです。畑薙大吊橋は全長181.7mの東洋一と言われる吊橋で、高所恐怖症の登山者にとってこのコースの核心部になりますが、非常にしっかりしているので不安心を払拭して渡りましょう。ヤレヤレ峠までは高度感があるトラバース道で、2箇所足場が悪いルンゼを通過します。ウソッコ沢小屋までに4回橋を渡ります。3号橋を渡り、増水時は危険な荒れた河原を歩いたあと、荒れた急坂を登った後、高巻きとなります。この先、茶臼小屋までも部分的に急登があり、滑落・落石に注意して下さい。茶臼小屋は、お花畑の中にある富士山の展望に恵まれたキャンプ場を備えています。 茶臼小屋から稜線の鞍部に登ると、初めて見る大きな台形の聖岳と兎岳の連なった姿は誰もが感動するでしょう。茶臼岳までは快適な登りです。山頂は岩稜帯で、富士山、南方向に大きな山頂部を持った光岳を始めとする深南部の山々への縦走路を新たに確認できます。上河内岳へは緩い登りとトラバースの後亀甲状土の窪地を抜け、ダケカンバの間を縫った後は、聖岳を常に見ながらの楽しい登りになります。奇岩竹内門からは急な岩場の登りになるので、注意してください。上河内岳は二重山稜になっていて、縦走路のある肩から山頂へは10分少々の登りです。上河内岳は南アルプス南部の最も優れた展望台で、真正面に兎岳と赤石・荒川東岳を脇侍に従えた聖岳の神々しい姿、さらに背後に見える富士山は、時間の経つのを忘れてしまうほどです。 なお日程に余裕があれば1泊を加えて、茶臼岳からさらに南に希望峰を経由し仁田岳へ、また上河内岳から北に南岳周辺まで足をのばすとよいでしょう。静かな仁田池を含む南アルプス南部固有の稜線の楽しい縦走に加えて、仁田岳からは立派な茶臼岳や堂々とした光岳の姿を見ることができます。上河内岳の肩から南岳間は点在する高山植物を楽しめます。また、本コースは静岡県側から光岳へのアプローチとしても利用することができます。
  • 易老渡から光岳・上河内岳周遊

    易老渡から光岳・上河内岳周遊

    光岳は南アルプス南部主脈の最南端の山として認識されていますが、実はその南に続く深南部の盟主でもあります。光岳山頂部からの今まで見た事のない深南部の山並みが眼下に広がる有様は、まさに新たな世界の発見に例えられるでしょう。また植物学的にも、南アルプス最南端の高山植物地帯、ハイマツ群生の最南端でもあり、さらに本州唯一の原生自然環境保全地域を抱えていて、光岳は登山のみならず学術的観点からも価値ある山なのです。 易老渡から入山する際の一番の問題は林道の通行可否で、入山前の確認が必須です。2024年現在、一般登山者は芝沢ゲートに車を停め一部高巻きのある林道を1時間30分歩く必要があります。易老渡から易老岳へは尾根筋に沿った遠望の効かない一本調子の急登です。しかし途中の面平の神社の境内の様な森、針葉樹の大木を抜ける登山道は、決して退屈しません。易老岳からは尾根筋を行きます。三吉平は尾根筋が入れ替わる鞍部なので、ルートに注意してください。静高平の水場は流れがあれば取水します。亀甲状土のセンジヶ原を抜けて、光岳小屋から光岳山頂まではダケカンバの間を縫う楽しい登りを行きます。山頂標識からの展望はありませんが、光石方向に行った所に南方向の展望窓が開けています。なお光岳小屋は小さな小屋で利用に制限がありますので注意し、早めに予約して下さい。 光岳は大きな山頂部を持つ山です。それを楽しむには十分時間をとって光石、そして百俣沢ノ頭方向にある日本最南端のハイマツ群生地や360度展望のイザルヶ岳を訪れてください。 易老岳から聖平間が、このコースの第2のハイライトです。樹林帯と広大なシダの群生地、南アルプス南部特有の森林限界を縫うダケカンバとバイケイソウの縦走路が続きます。仁田岳は縦走路から外れていて、兎・聖・上河内・茶臼岳の4座の並んだ姿を見る事ができます。縦走路は希望峰から先が特に素晴らしく、窪地の木道、南アルプスでは珍しい稜線上にある仁田池などゆっくり味わってください。茶臼岳から上河内岳までは畑薙第一ダムから茶臼岳・上河内岳へ(コースガイド)を参照ください。上河内岳の先、南岳からは急降下になります。途中のトラバース気味の草原から見上げる聖岳はあくまでも潔く、偉大です。樹林帯を抜ければ聖平小屋のある聖平です。 薊畑で南アルプス南部の山々とお別れした後、西沢渡までは視界のきかない急降下が連続しますが、苔の密生した倒木帯、シダの群生地、大木の林立する針葉樹林帯などが楽しめます。西沢渡は水量が多く大水で橋が流されて渡渉できない場合は非常に重たい荷物用ロープウェイを使い川を渡ります。森林鉄道跡の道を歩き、便ヶ島からは林道を行き易老渡、さらに芝沢ゲートに戻ります。
    光岳は南アルプス南部主脈の最南端の山として認識されていますが、実はその南に続く深南部の盟主でもあります。光岳山頂部からの今まで見た事のない深南部の山並みが眼下に広がる有様は、まさに新たな世界の発見に例えられるでしょう。また植物学的にも、南アルプス最南端の高山植物地帯、ハイマツ群生の最南端でもあり、さらに本州唯一の原生自然環境保全地域を抱えていて、光岳は登山のみならず学術的観点からも価値ある山なのです。 易老渡から入山する際の一番の問題は林道の通行可否で、入山前の確認が必須です。2024年現在、一般登山者は芝沢ゲートに車を停め一部高巻きのある林道を1時間30分歩く必要があります。易老渡から易老岳へは尾根筋に沿った遠望の効かない一本調子の急登です。しかし途中の面平の神社の境内の様な森、針葉樹の大木を抜ける登山道は、決して退屈しません。易老岳からは尾根筋を行きます。三吉平は尾根筋が入れ替わる鞍部なので、ルートに注意してください。静高平の水場は流れがあれば取水します。亀甲状土のセンジヶ原を抜けて、光岳小屋から光岳山頂まではダケカンバの間を縫う楽しい登りを行きます。山頂標識からの展望はありませんが、光石方向に行った所に南方向の展望窓が開けています。なお光岳小屋は小さな小屋で利用に制限がありますので注意し、早めに予約して下さい。 光岳は大きな山頂部を持つ山です。それを楽しむには十分時間をとって光石、そして百俣沢ノ頭方向にある日本最南端のハイマツ群生地や360度展望のイザルヶ岳を訪れてください。 易老岳から聖平間が、このコースの第2のハイライトです。樹林帯と広大なシダの群生地、南アルプス南部特有の森林限界を縫うダケカンバとバイケイソウの縦走路が続きます。仁田岳は縦走路から外れていて、兎・聖・上河内・茶臼岳の4座の並んだ姿を見る事ができます。縦走路は希望峰から先が特に素晴らしく、窪地の木道、南アルプスでは珍しい稜線上にある仁田池などゆっくり味わってください。茶臼岳から上河内岳までは畑薙第一ダムから茶臼岳・上河内岳へ(コースガイド)を参照ください。上河内岳の先、南岳からは急降下になります。途中のトラバース気味の草原から見上げる聖岳はあくまでも潔く、偉大です。樹林帯を抜ければ聖平小屋のある聖平です。 薊畑で南アルプス南部の山々とお別れした後、西沢渡までは視界のきかない急降下が連続しますが、苔の密生した倒木帯、シダの群生地、大木の林立する針葉樹林帯などが楽しめます。西沢渡は水量が多く大水で橋が流されて渡渉できない場合は非常に重たい荷物用ロープウェイを使い川を渡ります。森林鉄道跡の道を歩き、便ヶ島からは林道を行き易老渡、さらに芝沢ゲートに戻ります。
  • 表参道から七面山周遊

    表参道から七面山周遊

    200名山に選ばれている七面山は、日蓮聖人が果たせず高弟の日朗上人が開山した法華経の聖地です。山頂直下には七面大明神を祀る七面山敬慎院本社を中心に、伽藍が並んでいます。山頂に至る一般ルートとしては羽衣からの表参道、角瀬(七面山登山口バス停)からの北参道、安倍奥の八紘嶺からの縦走路があります。ただし、八紘嶺ルートは現在倒木が多く、通行困難です。 聖地への登詣なので七面山登山口からスタートし、羽衣からの表参道を歩き山頂を目指します。表参道は良く整備された階段状の登山道なので、膝のためにも登りに使うのがよいでしょう。参道には4つの宿坊があり、全てに水場とトイレがあります。また敬慎院まで丁石があり、敬慎院が50丁目です。中腹までヤマビルが多いので常に足元を確認し、塩水やヒル除けの薬剤を登山靴に散布するなど対策が必要です。敬慎院まで展望のきかない約4時間半の修行の道。随所にある聖人のお言葉の立札、自然の語りかけに耳を傾けましょう。参道を登りきり、和光門を抜けた先の鐘楼から右が敬慎院境内ですが、中に入らずに左の参道を登ります。随身門を通り敬慎院の境内に降り本社に参拝します。本社横の回廊をくぐり下って見る一ノ池の静かな佇まいに心が癒されます。 翌朝、御来光遥拝所からご来光を拝みます。なお七面山は富士山のほぼ真西にあるので、春分・秋分の日の頃にダイヤモンド富士を見ることができます。右手の標識に従って山頂を目指します。途中のナナイタガレの展望所では滑落に注意して見物してください。静かなカラマツ林を抜け、わずかな急登を過ぎれば七面山山頂です。時間に余裕があれば、サルオガセが絡まる美しいカラマツ林を抜けて、笊ヶ岳の最高のビューポイント希望峰まで足をのばしましょう。希望峰は七面山からの唯一の西方の展望箇所で、左は安倍奥の大谷嶺や山伏から始まり、笊ヶ岳を主峰とする白峰南嶺の稜線、その背後に南アルプス南部主脈の山々のピーク、そして右端には傾いた三角形の北岳までの大パノラマが楽しめます。 敬慎院に戻り、そのまま北へ向かって奥の院に下ります。整備された林道で、途中には二ノ池、御神木であるイチイ(アララギ)の大木があります。影嚮石のある奥の院が40丁目で、ここから先は長い下りになります。36丁目からの雨畑参道は、崩壊箇所があり通行禁止です。19丁目安住坊には日朗上人お手植えとされる、栃の木の大木があります。参道の幅が広くなり並木道になれば、北参道入口の神通坊も近くなり、境内を抜けて七面山登山口に戻ります。
    200名山に選ばれている七面山は、日蓮聖人が果たせず高弟の日朗上人が開山した法華経の聖地です。山頂直下には七面大明神を祀る七面山敬慎院本社を中心に、伽藍が並んでいます。山頂に至る一般ルートとしては羽衣からの表参道、角瀬(七面山登山口バス停)からの北参道、安倍奥の八紘嶺からの縦走路があります。ただし、八紘嶺ルートは現在倒木が多く、通行困難です。 聖地への登詣なので七面山登山口からスタートし、羽衣からの表参道を歩き山頂を目指します。表参道は良く整備された階段状の登山道なので、膝のためにも登りに使うのがよいでしょう。参道には4つの宿坊があり、全てに水場とトイレがあります。また敬慎院まで丁石があり、敬慎院が50丁目です。中腹までヤマビルが多いので常に足元を確認し、塩水やヒル除けの薬剤を登山靴に散布するなど対策が必要です。敬慎院まで展望のきかない約4時間半の修行の道。随所にある聖人のお言葉の立札、自然の語りかけに耳を傾けましょう。参道を登りきり、和光門を抜けた先の鐘楼から右が敬慎院境内ですが、中に入らずに左の参道を登ります。随身門を通り敬慎院の境内に降り本社に参拝します。本社横の回廊をくぐり下って見る一ノ池の静かな佇まいに心が癒されます。 翌朝、御来光遥拝所からご来光を拝みます。なお七面山は富士山のほぼ真西にあるので、春分・秋分の日の頃にダイヤモンド富士を見ることができます。右手の標識に従って山頂を目指します。途中のナナイタガレの展望所では滑落に注意して見物してください。静かなカラマツ林を抜け、わずかな急登を過ぎれば七面山山頂です。時間に余裕があれば、サルオガセが絡まる美しいカラマツ林を抜けて、笊ヶ岳の最高のビューポイント希望峰まで足をのばしましょう。希望峰は七面山からの唯一の西方の展望箇所で、左は安倍奥の大谷嶺や山伏から始まり、笊ヶ岳を主峰とする白峰南嶺の稜線、その背後に南アルプス南部主脈の山々のピーク、そして右端には傾いた三角形の北岳までの大パノラマが楽しめます。 敬慎院に戻り、そのまま北へ向かって奥の院に下ります。整備された林道で、途中には二ノ池、御神木であるイチイ(アララギ)の大木があります。影嚮石のある奥の院が40丁目で、ここから先は長い下りになります。36丁目からの雨畑参道は、崩壊箇所があり通行禁止です。19丁目安住坊には日朗上人お手植えとされる、栃の木の大木があります。参道の幅が広くなり並木道になれば、北参道入口の神通坊も近くなり、境内を抜けて七面山登山口に戻ります。
  • 新田から山伏周遊

    新田から山伏周遊

    山伏は東に笹原と安倍奥の山々を前景とした美しい富士山の姿、北西に光岳から笊ヶ岳までの南アルプス南部の山々の眺望が広がる300名山です。またブナの新緑、初夏のヤナギラン、秋の全山黄葉と四季折々に草木を楽しめる山です。山頂に立つには、県民の森を車で抜け百畳峠からアタックする簡単な方法もありますが、山伏の素晴らしさを満喫するには安倍川側からの入山がベストです。 バスなら新田バス停、車なら大谷崩分岐点、または5分程先の河原の駐車場からスタートします。林道を行き、山伏登山口から西日影沢右岸をモノレールとともに歩き、渡渉して左岸に渡ります。植林帯、ワサビ田跡を抜け渡渉して、今にも転がり出しそうな大岩の麓に到着します。沢に絡んで登った後、水場から先は峠までザレた道がしばらく続くので、注意してください。蓬峠は休憩に最適な雰囲気のある場所です。ひと息入れながら森林浴を楽しみましょう。峠から山伏小屋分岐までは蓬尾根に絡みながら登って行きます。登山道は、途中から部分的に狭い所や急峻な所、滑りやすい所があるので注意してください。危険箇所にはロープがあります。大汗をかいた後登山道が平坦になれば、山伏小屋への分岐点です。朽ちた階段状の登山道を登り笹原に出ると山頂部で、初夏にはヤナギランの群生が広がっています。山頂手前で右に折れると、富士山の最高のビューポイントで、その素晴らしさは筆舌に尽くし難いほどです。山伏山頂は広く、笹原の先からは南アルプス南部の大パノラマが広がります。 新窪乗越へは幅広い尾根筋を行きます。途中尾根筋を乗り換える所があるので、ルートに注意してください。大平沢ノ頭から新窪乗越間は部分的に急峻になっているので、足元に注意して下さい。新窪乗越からは足元が不安定な砂礫の急斜面につけられたジグザグ道を下ります。落石が大変多く、細心の注意が必要です。扇の要で小休止し、幅広い土砂の涸沢を横断すれば注意箇所の通過は終わり、大谷嶺登山口に出ます。幸田文の文学碑を見て、林道を下り大谷崩分岐点、新田バス停に戻ります。 ※時間に余裕があれば大谷嶺へ足をのばします。大谷崩の縁の危険な歩行や急登が連続しますが、大谷嶺の山頂からの荒涼とした大谷崩の両側に広がる安倍奥連山に囲まれた安倍川流域の展望は、他の山で見る事のできない独特の景観です。なお水場のある山伏小屋に泊まれば、安倍奥の静かな一夜をじっくり味わうことができます。
    山伏は東に笹原と安倍奥の山々を前景とした美しい富士山の姿、北西に光岳から笊ヶ岳までの南アルプス南部の山々の眺望が広がる300名山です。またブナの新緑、初夏のヤナギラン、秋の全山黄葉と四季折々に草木を楽しめる山です。山頂に立つには、県民の森を車で抜け百畳峠からアタックする簡単な方法もありますが、山伏の素晴らしさを満喫するには安倍川側からの入山がベストです。 バスなら新田バス停、車なら大谷崩分岐点、または5分程先の河原の駐車場からスタートします。林道を行き、山伏登山口から西日影沢右岸をモノレールとともに歩き、渡渉して左岸に渡ります。植林帯、ワサビ田跡を抜け渡渉して、今にも転がり出しそうな大岩の麓に到着します。沢に絡んで登った後、水場から先は峠までザレた道がしばらく続くので、注意してください。蓬峠は休憩に最適な雰囲気のある場所です。ひと息入れながら森林浴を楽しみましょう。峠から山伏小屋分岐までは蓬尾根に絡みながら登って行きます。登山道は、途中から部分的に狭い所や急峻な所、滑りやすい所があるので注意してください。危険箇所にはロープがあります。大汗をかいた後登山道が平坦になれば、山伏小屋への分岐点です。朽ちた階段状の登山道を登り笹原に出ると山頂部で、初夏にはヤナギランの群生が広がっています。山頂手前で右に折れると、富士山の最高のビューポイントで、その素晴らしさは筆舌に尽くし難いほどです。山伏山頂は広く、笹原の先からは南アルプス南部の大パノラマが広がります。 新窪乗越へは幅広い尾根筋を行きます。途中尾根筋を乗り換える所があるので、ルートに注意してください。大平沢ノ頭から新窪乗越間は部分的に急峻になっているので、足元に注意して下さい。新窪乗越からは足元が不安定な砂礫の急斜面につけられたジグザグ道を下ります。落石が大変多く、細心の注意が必要です。扇の要で小休止し、幅広い土砂の涸沢を横断すれば注意箇所の通過は終わり、大谷嶺登山口に出ます。幸田文の文学碑を見て、林道を下り大谷崩分岐点、新田バス停に戻ります。 ※時間に余裕があれば大谷嶺へ足をのばします。大谷崩の縁の危険な歩行や急登が連続しますが、大谷嶺の山頂からの荒涼とした大谷崩の両側に広がる安倍奥連山に囲まれた安倍川流域の展望は、他の山で見る事のできない独特の景観です。なお水場のある山伏小屋に泊まれば、安倍奥の静かな一夜をじっくり味わうことができます。
  • 梅ヶ島温泉から八紘嶺へ

    梅ヶ島温泉から八紘嶺へ

    八紘嶺は安倍奥最深部の山でありながら、安倍街道の新静岡IC付近から安倍川の上流にその山並みを確認できます。中腹の八紘嶺登山口まで車が通れた時は、比較的アプローチが楽でしたが、現在は林道が通行止めになっており、梅ヶ島温泉がスタート地点となります。 梅ヶ島温泉から中腹の八紘嶺登山口までは、間伐展示林の中を行きます。登山口駐車場からそのまま直登し、稜線に出るとすぐに崩壊が進む富士見台になります。ここから八紘嶺山頂部まではヤセ尾根なので、注意が必要です。急登が終わると右に富士山の展望箇所があります。危険箇所にはロープのサポートがあり安心です。八紘嶺山頂は樹木が茂って展望がききませんが、縦走路を先に少し下るとツツジの茂る美しいトンネルがあります。
    八紘嶺は安倍奥最深部の山でありながら、安倍街道の新静岡IC付近から安倍川の上流にその山並みを確認できます。中腹の八紘嶺登山口まで車が通れた時は、比較的アプローチが楽でしたが、現在は林道が通行止めになっており、梅ヶ島温泉がスタート地点となります。 梅ヶ島温泉から中腹の八紘嶺登山口までは、間伐展示林の中を行きます。登山口駐車場からそのまま直登し、稜線に出るとすぐに崩壊が進む富士見台になります。ここから八紘嶺山頂部まではヤセ尾根なので、注意が必要です。急登が終わると右に富士山の展望箇所があります。危険箇所にはロープのサポートがあり安心です。八紘嶺山頂は樹木が茂って展望がききませんが、縦走路を先に少し下るとツツジの茂る美しいトンネルがあります。
  • 真先峠から十枚山へ

    真先峠から十枚山へ

    十枚山へは中の段から行くのが直登ルートですが、真先峠からの岩岳、下十枚山を経て尾根をたどるコースでは、展望と季節の花や紅葉をゆったりと楽しめます。山葵栽培発祥の地・有東木を車で抜け、真先(正木)峠登山口から歩き出します。峠の先に地蔵峠・青笹山への登山口があります。祠がある地蔵峠まで上がったら、以降は尾根道を歩きます。稜線にはモミの木や落葉松、ブナなどの大木、サラサドウダンやシロヤシオなどのツツジ類があります。5月中旬から6月初めにかけてはシロヤシオツツジが見頃です。ササの低い開けた場所からは、西は大無間山など深南部や南アルプス主部の山並み、東は樹々の間から富士山が見られます。特に、下十枚山頂から十枚峠へ少し下れば、光岳から北岳まで見られる好展望地です。十枚山山頂からは下十枚山や、静岡市と太平洋の展望があります。帰りは往路を戻ります。
    十枚山へは中の段から行くのが直登ルートですが、真先峠からの岩岳、下十枚山を経て尾根をたどるコースでは、展望と季節の花や紅葉をゆったりと楽しめます。山葵栽培発祥の地・有東木を車で抜け、真先(正木)峠登山口から歩き出します。峠の先に地蔵峠・青笹山への登山口があります。祠がある地蔵峠まで上がったら、以降は尾根道を歩きます。稜線にはモミの木や落葉松、ブナなどの大木、サラサドウダンやシロヤシオなどのツツジ類があります。5月中旬から6月初めにかけてはシロヤシオツツジが見頃です。ササの低い開けた場所からは、西は大無間山など深南部や南アルプス主部の山並み、東は樹々の間から富士山が見られます。特に、下十枚山頂から十枚峠へ少し下れば、光岳から北岳まで見られる好展望地です。十枚山山頂からは下十枚山や、静岡市と太平洋の展望があります。帰りは往路を戻ります。
  • 戸中山林道から黒法師岳へ

    戸中山林道から黒法師岳へ

    黒法師岳、またそれと対峙する丸盆岳は、比較的アプローチが良くペアにして登られる深南部のエッセンスが詰まった名山です。 戸中山林道入口ゲートから約6km勾配のある林道を歩きます。登山口から等高尾根下降点までは標高差約900mの直線的な登りです。最初の急登は、標高差250mの小石の混じる滑りやすい道です。ヤレヤレ平を過ぎ、ガレの縁を通り、木の根をつかんでよじ登るアルバイトを3時間続けると、ひょっこり等高尾根下降点の稜線に出ます。今までの樹林帯と全く違った開放的な笹原です。周囲は5月下旬から6月上旬シロヤシオの花園になります。右方向に深い笹原をかき分け、最後にガレ場の縁を登り黒法師岳山頂に至ります。時間に余裕があれば丸盆岳に登り、聖岳・光岳の眺望、黒法師岳の美しい姿を楽しみましょう。また南にあるバラ谷の頭は深南部随一の展望の山です。
    黒法師岳、またそれと対峙する丸盆岳は、比較的アプローチが良くペアにして登られる深南部のエッセンスが詰まった名山です。 戸中山林道入口ゲートから約6km勾配のある林道を歩きます。登山口から等高尾根下降点までは標高差約900mの直線的な登りです。最初の急登は、標高差250mの小石の混じる滑りやすい道です。ヤレヤレ平を過ぎ、ガレの縁を通り、木の根をつかんでよじ登るアルバイトを3時間続けると、ひょっこり等高尾根下降点の稜線に出ます。今までの樹林帯と全く違った開放的な笹原です。周囲は5月下旬から6月上旬シロヤシオの花園になります。右方向に深い笹原をかき分け、最後にガレ場の縁を登り黒法師岳山頂に至ります。時間に余裕があれば丸盆岳に登り、聖岳・光岳の眺望、黒法師岳の美しい姿を楽しみましょう。また南にあるバラ谷の頭は深南部随一の展望の山です。
  • 権現山から蓬莱山

    権現山から蓬莱山

    栗原から蓬莱山へのコースをご紹介します。JR和邇駅から栗原まではバスで行き、そこから西に進んで妙道会の分岐まで向かいます。分岐では右に進み、そのまま舗装道を詰めていきます。徐々に傾斜がきつくなり、ひと汗かく頃に霊仙山口に着きます。ここから山道に入り、しばらくまっすぐ進むと左に折れて砂防ダム工事用の林道に出ます。山道や左に折れる箇所には道標があるので安心です。 さらに進むと旧林道の終点に着きます。まっすぐ進むと新しくできた林道が権現山への急坂手前まで通じていますが、未舗装でかなりの傾斜があるため、車の通行はできません。 寸断された旧登山道を横目に見ながら新しい道を登ります。途中、T字路になっている箇所では北へ進んでください。ズコノバンから少し進むと林道終点の広場となり、いよいよ急斜面の登りが始まります。岩や木株が多くつらい坂ですが、ここを越えれば頂上に着きます。頂上からは湖西南部が一望でき、権現山から蓬莱山へは二、三の登りがありますが、概ね快適な稜線歩きとなります。 霊仙山を登るコースは、霊仙山口からさらに舗装道を電波塔まで詰めていきます。電波塔のすぐ手前、山手側に灌木に覆われた目立たない細い道があります。そこを入って行くと植林地帯になり、かなりの急斜面ですが登り詰めたところが霊仙山の頂上です。ここからは広葉樹林が広がり、景色も一変してとても面白いです。
    栗原から蓬莱山へのコースをご紹介します。JR和邇駅から栗原まではバスで行き、そこから西に進んで妙道会の分岐まで向かいます。分岐では右に進み、そのまま舗装道を詰めていきます。徐々に傾斜がきつくなり、ひと汗かく頃に霊仙山口に着きます。ここから山道に入り、しばらくまっすぐ進むと左に折れて砂防ダム工事用の林道に出ます。山道や左に折れる箇所には道標があるので安心です。 さらに進むと旧林道の終点に着きます。まっすぐ進むと新しくできた林道が権現山への急坂手前まで通じていますが、未舗装でかなりの傾斜があるため、車の通行はできません。 寸断された旧登山道を横目に見ながら新しい道を登ります。途中、T字路になっている箇所では北へ進んでください。ズコノバンから少し進むと林道終点の広場となり、いよいよ急斜面の登りが始まります。岩や木株が多くつらい坂ですが、ここを越えれば頂上に着きます。頂上からは湖西南部が一望でき、権現山から蓬莱山へは二、三の登りがありますが、概ね快適な稜線歩きとなります。 霊仙山を登るコースは、霊仙山口からさらに舗装道を電波塔まで詰めていきます。電波塔のすぐ手前、山手側に灌木に覆われた目立たない細い道があります。そこを入って行くと植林地帯になり、かなりの急斜面ですが登り詰めたところが霊仙山の頂上です。ここからは広葉樹林が広がり、景色も一変してとても面白いです。
  • 権現山から蓬莱山

    権現山から蓬莱山

    栗原から蓬莱山へのコースをご紹介します。JR和邇駅から栗原まではバスで行き、そこから西に進んで妙道会の分岐まで向かいます。分岐では右に進み、そのまま舗装道を詰めていきます。徐々に傾斜がきつくなり、ひと汗かく頃に霊仙山口に着きます。ここから山道に入り、しばらくまっすぐ進むと左に折れて砂防ダム工事用の林道に出ます。山道や左に折れる箇所には道標があるので安心です。 さらに進むと旧林道の終点に着きます。まっすぐ進むと新しくできた林道が権現山への急坂手前まで通じていますが、未舗装でかなりの傾斜があるため、車の通行はできません。 寸断された旧登山道を横目に見ながら新しい道を登ります。途中、T字路になっている箇所では北へ進んでください。ズコノバンから少し進むと林道終点の広場となり、いよいよ急斜面の登りが始まります。岩や木株が多くつらい坂ですが、ここを越えれば頂上に着きます。頂上からは湖西南部が一望でき、権現山から蓬莱山へは二、三の登りがありますが、概ね快適な稜線歩きとなります。 霊仙山を登るコースは、霊仙山口からさらに舗装道を電波塔まで詰めていきます。電波塔のすぐ手前、山手側に灌木に覆われた目立たない細い道があります。そこを入って行くと植林地帯になり、かなりの急斜面ですが登り詰めたところが霊仙山の頂上です。ここからは広葉樹林が広がり、景色も一変してとても面白いです。
    栗原から蓬莱山へのコースをご紹介します。JR和邇駅から栗原まではバスで行き、そこから西に進んで妙道会の分岐まで向かいます。分岐では右に進み、そのまま舗装道を詰めていきます。徐々に傾斜がきつくなり、ひと汗かく頃に霊仙山口に着きます。ここから山道に入り、しばらくまっすぐ進むと左に折れて砂防ダム工事用の林道に出ます。山道や左に折れる箇所には道標があるので安心です。 さらに進むと旧林道の終点に着きます。まっすぐ進むと新しくできた林道が権現山への急坂手前まで通じていますが、未舗装でかなりの傾斜があるため、車の通行はできません。 寸断された旧登山道を横目に見ながら新しい道を登ります。途中、T字路になっている箇所では北へ進んでください。ズコノバンから少し進むと林道終点の広場となり、いよいよ急斜面の登りが始まります。岩や木株が多くつらい坂ですが、ここを越えれば頂上に着きます。頂上からは湖西南部が一望でき、権現山から蓬莱山へは二、三の登りがありますが、概ね快適な稜線歩きとなります。 霊仙山を登るコースは、霊仙山口からさらに舗装道を電波塔まで詰めていきます。電波塔のすぐ手前、山手側に灌木に覆われた目立たない細い道があります。そこを入って行くと植林地帯になり、かなりの急斜面ですが登り詰めたところが霊仙山の頂上です。ここからは広葉樹林が広がり、景色も一変してとても面白いです。
  • 葛川坂下から蓬莱山

    葛川坂下から蓬莱山

    国道367号の坂下トンネルを越えたところに下坂下バス停があります。下坂下から延びる旧道を安曇川に沿って南へ戻り、集落の南端、道が西に曲がる手前で左下の道に入ります。橋を渡ってすぐ左手に、川沿いを上るサカ谷登山道の入口があります。入口は目立たないので注意が必要です。そのまま右に進むと近畿自然歩道に入ってしまいます。 入口から堰堤をいくつか越えると渡渉点があります。対岸に渡り道標を過ぎると、やがて急坂になります。このジグザグ道を登り尾根を横切り、さらに進むと広い広葉樹林帯の緩斜面になり、その後は杉の植林の急斜面が続きます。谷状の急斜面を登って尾根に出ると坂はゆるやかになり、あとは少しずつ登って高度を稼ぎます。しばらくシダの草原の中を歩くと蓬莱山頂も見えてきます。稜線を下って左に曲がると小女郎ヶ池の湿原です。 池のほとりには小女郎池伝説の看板がありますので、それを読んでから小女郎峠に向かいましょう。小女郎峠南の小高いピークは眺めも良く休憩に適しています。峠から蓬莱山までは少し距離がありますが、快適な稜線の道です。頑張って登れば30分程度で頂上に着きます。頂上はスキー場のリフト降り場となっており、半円形の展望デッキもあります。琵琶湖の眺めも最高です。
    国道367号の坂下トンネルを越えたところに下坂下バス停があります。下坂下から延びる旧道を安曇川に沿って南へ戻り、集落の南端、道が西に曲がる手前で左下の道に入ります。橋を渡ってすぐ左手に、川沿いを上るサカ谷登山道の入口があります。入口は目立たないので注意が必要です。そのまま右に進むと近畿自然歩道に入ってしまいます。 入口から堰堤をいくつか越えると渡渉点があります。対岸に渡り道標を過ぎると、やがて急坂になります。このジグザグ道を登り尾根を横切り、さらに進むと広い広葉樹林帯の緩斜面になり、その後は杉の植林の急斜面が続きます。谷状の急斜面を登って尾根に出ると坂はゆるやかになり、あとは少しずつ登って高度を稼ぎます。しばらくシダの草原の中を歩くと蓬莱山頂も見えてきます。稜線を下って左に曲がると小女郎ヶ池の湿原です。 池のほとりには小女郎池伝説の看板がありますので、それを読んでから小女郎峠に向かいましょう。小女郎峠南の小高いピークは眺めも良く休憩に適しています。峠から蓬莱山までは少し距離がありますが、快適な稜線の道です。頑張って登れば30分程度で頂上に着きます。頂上はスキー場のリフト降り場となっており、半円形の展望デッキもあります。琵琶湖の眺めも最高です。
  • 白滝谷から蓬莱山

    白滝谷から蓬莱山

    坊村から地主神社の横を通って明王谷の林道に入ります。ただし、林道へは車の立入は禁止されています。また、近年林道で大規模な壁面崩落がありましたので、通行には十分注意してください。途中、三の滝に立ち寄るのもよいでしょう。約1時間で牛コバに着き、そこから登山道に入ります。ほどなく谷べりの道となりますが、ここ数年の豪雨で道は荒れており、危険箇所も増えています。しかし、大岩や小滝を楽しみながら上っていくと、ジグザグの急登にさしかかります。ここを越えてしばらく行くと、夫婦滝入口への広場に着きます。ここから夫婦滝までは約5分です。また、ここは白滝山コースとの分岐にもなっています。分岐を過ぎると谷の様子は少し穏やかになり、ゆるやかな流れや淵を横目に橋を渡ると、周囲はびわ湖バレイの散策コースの風情となり、広い汁谷に着きます。最後はスキーコースの急な斜面を登って蓬莱山頂に至ります。夫婦滝より上は人工物が多く趣に欠けますが、それまでは比良の中で最も身近に渓流美を味わえるコースだと思います。なお、びわ湖バレイから来る場合、このコースは決して安易な道ではありませんので、観光気分で下りないようにしてください。特に夫婦滝より下部は崩壊している箇所も多く、足元をしっかりさせておかないと危険です。 なお、白滝山から長池方面を巡るコースも捨てがたいです。道がわかりにくいため上級者向けとなりますが、白滝山からの池めぐりや長池から汁谷へのルートも趣があります。
    坊村から地主神社の横を通って明王谷の林道に入ります。ただし、林道へは車の立入は禁止されています。また、近年林道で大規模な壁面崩落がありましたので、通行には十分注意してください。途中、三の滝に立ち寄るのもよいでしょう。約1時間で牛コバに着き、そこから登山道に入ります。ほどなく谷べりの道となりますが、ここ数年の豪雨で道は荒れており、危険箇所も増えています。しかし、大岩や小滝を楽しみながら上っていくと、ジグザグの急登にさしかかります。ここを越えてしばらく行くと、夫婦滝入口への広場に着きます。ここから夫婦滝までは約5分です。また、ここは白滝山コースとの分岐にもなっています。分岐を過ぎると谷の様子は少し穏やかになり、ゆるやかな流れや淵を横目に橋を渡ると、周囲はびわ湖バレイの散策コースの風情となり、広い汁谷に着きます。最後はスキーコースの急な斜面を登って蓬莱山頂に至ります。夫婦滝より上は人工物が多く趣に欠けますが、それまでは比良の中で最も身近に渓流美を味わえるコースだと思います。なお、びわ湖バレイから来る場合、このコースは決して安易な道ではありませんので、観光気分で下りないようにしてください。特に夫婦滝より下部は崩壊している箇所も多く、足元をしっかりさせておかないと危険です。 なお、白滝山から長池方面を巡るコースも捨てがたいです。道がわかりにくいため上級者向けとなりますが、白滝山からの池めぐりや長池から汁谷へのルートも趣があります。
  • イン谷から武奈ヶ岳

    イン谷から武奈ヶ岳

    琵琶湖側から武奈ヶ岳へ登るコースはいくつかありますが、正面谷とダケ道のコースをご紹介します。上記の所要時間は正面谷からコヤマノ岳を経由して武奈ヶ岳に至るコースのものです。ただし、正面谷は利用者が多いものの、途中の青ガレと呼ばれるガレ場や金糞峠手前の急登は険しく危険です。また、青ガレまでの道は斜面の崩壊が進んでおり、危険な状況になっていますので、十分に注意してください。 正面谷へはイン谷口をまっすぐ西に林道を上がります。園地や堰堤を過ぎると大山口ですが、ここもまっすぐ進み、カーブは曲がらずそのまま川沿いの登山道に入ります。さらに進むと左に登る道があり、旧道に合流します。やがて小さな堰の下流で渡渉し、青ガレに取り付きます。ガレ場では左端が通路となっており、登りきってから水平道を経て金糞峠への急登となります。ヨキトウゲ谷は一転して、中古生層の落ち着いた谷筋です。中峠まで行き、ササとブナがきれいなコヤマノ岳に向かいます。ここから武奈ヶ岳は目と鼻の先です。 ダケ道コースは大山口から入り、八雲ヶ原を経て武奈ヶ岳に至ります。ダケ道は関係者の努力で整備され、歩きやすくなりました。カモシカ台で一息つき、さらに登り、荒々しい神璽谷を見下ろしながら進むと北比良峠に出ます。そこから八雲ヶ原に下ると、武奈ヶ岳までは1時間強です。
    琵琶湖側から武奈ヶ岳へ登るコースはいくつかありますが、正面谷とダケ道のコースをご紹介します。上記の所要時間は正面谷からコヤマノ岳を経由して武奈ヶ岳に至るコースのものです。ただし、正面谷は利用者が多いものの、途中の青ガレと呼ばれるガレ場や金糞峠手前の急登は険しく危険です。また、青ガレまでの道は斜面の崩壊が進んでおり、危険な状況になっていますので、十分に注意してください。 正面谷へはイン谷口をまっすぐ西に林道を上がります。園地や堰堤を過ぎると大山口ですが、ここもまっすぐ進み、カーブは曲がらずそのまま川沿いの登山道に入ります。さらに進むと左に登る道があり、旧道に合流します。やがて小さな堰の下流で渡渉し、青ガレに取り付きます。ガレ場では左端が通路となっており、登りきってから水平道を経て金糞峠への急登となります。ヨキトウゲ谷は一転して、中古生層の落ち着いた谷筋です。中峠まで行き、ササとブナがきれいなコヤマノ岳に向かいます。ここから武奈ヶ岳は目と鼻の先です。 ダケ道コースは大山口から入り、八雲ヶ原を経て武奈ヶ岳に至ります。ダケ道は関係者の努力で整備され、歩きやすくなりました。カモシカ台で一息つき、さらに登り、荒々しい神璽谷を見下ろしながら進むと北比良峠に出ます。そこから八雲ヶ原に下ると、武奈ヶ岳までは1時間強です。
  • イン谷から武奈ヶ岳

    イン谷から武奈ヶ岳

    琵琶湖側から武奈ヶ岳へ登るコースはいくつかありますが、正面谷とダケ道のコースをご紹介します。上記のタイムは正面谷からコヤマノ岳を経由して武奈ヶ岳に至るコースのものです。ただし、正面谷は利用者が多いものの、途中の青ガレと呼ばれるガレ場や金糞峠手前の急登は険しく危険です。また、青ガレまでの道は斜面の崩壊が進んでおり、危険な状況になっていますので、十分に注意してください。 正面谷へはイン谷口をまっすぐ西に林道を上がります。園地や堰堤を過ぎると大山口ですが、ここもまっすぐ進み、カーブは曲がらずそのまま川沿いの登山道に入ります。さらに進むと左に登る道があり、旧道に合流します。やがて小さな堰の下流で渡渉し、青ガレに取り付きます。ガレ場では左端が通路となっており、登りきってから水平道を経て金糞峠への急登となります。ヨキトウゲ谷は一転して、中古生層の落ち着いた谷筋です。中峠まで行き、ササとブナがきれいなコヤマノ岳に向かいます。ここから武奈ヶ岳は目と鼻の先です。 ダケ道コースは大山口から入り、八雲ヶ原を経て武奈ヶ岳に至ります。ダケ道は関係者の努力で整備され、歩きやすくなりました。カモシカ台で一息つき、さらに登り、荒々しい神璽谷を見下ろしながら進むと北比良峠に出ます。そこから八雲ヶ原に下ると、武奈ヶ岳までは1時間強です。
    琵琶湖側から武奈ヶ岳へ登るコースはいくつかありますが、正面谷とダケ道のコースをご紹介します。上記のタイムは正面谷からコヤマノ岳を経由して武奈ヶ岳に至るコースのものです。ただし、正面谷は利用者が多いものの、途中の青ガレと呼ばれるガレ場や金糞峠手前の急登は険しく危険です。また、青ガレまでの道は斜面の崩壊が進んでおり、危険な状況になっていますので、十分に注意してください。 正面谷へはイン谷口をまっすぐ西に林道を上がります。園地や堰堤を過ぎると大山口ですが、ここもまっすぐ進み、カーブは曲がらずそのまま川沿いの登山道に入ります。さらに進むと左に登る道があり、旧道に合流します。やがて小さな堰の下流で渡渉し、青ガレに取り付きます。ガレ場では左端が通路となっており、登りきってから水平道を経て金糞峠への急登となります。ヨキトウゲ谷は一転して、中古生層の落ち着いた谷筋です。中峠まで行き、ササとブナがきれいなコヤマノ岳に向かいます。ここから武奈ヶ岳は目と鼻の先です。 ダケ道コースは大山口から入り、八雲ヶ原を経て武奈ヶ岳に至ります。ダケ道は関係者の努力で整備され、歩きやすくなりました。カモシカ台で一息つき、さらに登り、荒々しい神璽谷を見下ろしながら進むと北比良峠に出ます。そこから八雲ヶ原に下ると、武奈ヶ岳までは1時間強です。
  • 葛川坊村から武奈ヶ岳

    葛川坊村から武奈ヶ岳

    西南稜コースは、急な登りでスタートしますが、それを乗り越えれば快適な稜線歩きが楽しめる人気のルートです。 坊村でバスを降りたら、まず地主神社前を通り、明王院の橋を渡って院内に入ります。そこから登山道に入り、植林帯の急なジグザグ道を登っていきます。標高600mを越えると広葉樹林帯に変わり、道は明るくなって気分も楽になりますが、坂はまだ急です。標高800mを過ぎるあたりから徐々に坂が緩やかになり、もうひと踏ん張りで御殿山に到着します。御殿山からは西南稜と武奈ヶ岳方面の景色が一望でき、この稜線は歩きやすく蓬莱山方面の眺めも素晴らしいです。武奈ヶ岳山頂では360度のパノラマビューが楽しめます。 また、坊村から牛コバ、小川新道経由で武奈ヶ岳へ向かうルートもあります。牛コバまでは林道を歩き、終点手前の道標から奥ノ深谷方面へ入ります。最初はつづら折れの急坂で、続くトラバース道は幅が狭く、倒木や崩落など危険箇所が多いので注意が必要です。深谷の渡渉は現在ロープのみで渡るため慎重に。しばらく歩くと小川新道の道標があり、左折して踏み跡をたどって北東方向へ進み、谷筋に取り付きます。ここから急な岩場の谷を詰め、月見岩で道が落ち着きますが、そこまでは難所が続きます。上部には美しいブナの林が広がり、中峠へとつながります。
    西南稜コースは、急な登りでスタートしますが、それを乗り越えれば快適な稜線歩きが楽しめる人気のルートです。 坊村でバスを降りたら、まず地主神社前を通り、明王院の橋を渡って院内に入ります。そこから登山道に入り、植林帯の急なジグザグ道を登っていきます。標高600mを越えると広葉樹林帯に変わり、道は明るくなって気分も楽になりますが、坂はまだ急です。標高800mを過ぎるあたりから徐々に坂が緩やかになり、もうひと踏ん張りで御殿山に到着します。御殿山からは西南稜と武奈ヶ岳方面の景色が一望でき、この稜線は歩きやすく蓬莱山方面の眺めも素晴らしいです。武奈ヶ岳山頂では360度のパノラマビューが楽しめます。 また、坊村から牛コバ、小川新道経由で武奈ヶ岳へ向かうルートもあります。牛コバまでは林道を歩き、終点手前の道標から奥ノ深谷方面へ入ります。最初はつづら折れの急坂で、続くトラバース道は幅が狭く、倒木や崩落など危険箇所が多いので注意が必要です。深谷の渡渉は現在ロープのみで渡るため慎重に。しばらく歩くと小川新道の道標があり、左折して踏み跡をたどって北東方向へ進み、谷筋に取り付きます。ここから急な岩場の谷を詰め、月見岩で道が落ち着きますが、そこまでは難所が続きます。上部には美しいブナの林が広がり、中峠へとつながります。
  • 葛川坊村から武奈ヶ岳

    葛川坊村から武奈ヶ岳

    西南稜コースは、急な登りでスタートしますが、それを乗り越えれば快適な稜線歩きが楽しめる人気のルートです。 坊村でバスを降りたら、まず地主神社前を通り、明王院の橋を渡って院内に入ります。そこから登山道に入り、植林帯の急なジグザグ道を登っていきます。標高600mを越えると広葉樹林帯に変わり、道は明るくなって気分も楽になりますが、坂はまだ急です。標高800mを過ぎるあたりから徐々に坂が緩やかになり、もうひと踏ん張りで御殿山に到着します。御殿山からは西南稜と武奈ヶ岳方面の景色が一望でき、この稜線は歩きやすく蓬莱山方面の眺めも素晴らしいです。武奈ヶ岳山頂では360度のパノラマビューが楽しめます。 また、坊村から牛コバ、小川新道経由で武奈ヶ岳へ向かうルートもあります。牛コバまでは林道を歩き、終点手前の道標から奥ノ深谷方面へ入ります。最初はつづら折れの急坂で、続くトラバース道は幅が狭く、倒木や崩落など危険箇所が多いので注意が必要です。深谷の渡渉は現在ロープのみで渡るため慎重に。しばらく歩くと小川新道の道標があり、左折して踏み跡をたどって北東方向へ進み、谷筋に取り付きます。ここから急な岩場の谷を詰め、月見岩で道が落ち着きますが、そこまでは難所が続きます。上部には美しいブナの林が広がり、中峠へとつながります。
    西南稜コースは、急な登りでスタートしますが、それを乗り越えれば快適な稜線歩きが楽しめる人気のルートです。 坊村でバスを降りたら、まず地主神社前を通り、明王院の橋を渡って院内に入ります。そこから登山道に入り、植林帯の急なジグザグ道を登っていきます。標高600mを越えると広葉樹林帯に変わり、道は明るくなって気分も楽になりますが、坂はまだ急です。標高800mを過ぎるあたりから徐々に坂が緩やかになり、もうひと踏ん張りで御殿山に到着します。御殿山からは西南稜と武奈ヶ岳方面の景色が一望でき、この稜線は歩きやすく蓬莱山方面の眺めも素晴らしいです。武奈ヶ岳山頂では360度のパノラマビューが楽しめます。 また、坊村から牛コバ、小川新道経由で武奈ヶ岳へ向かうルートもあります。牛コバまでは林道を歩き、終点手前の道標から奥ノ深谷方面へ入ります。最初はつづら折れの急坂で、続くトラバース道は幅が狭く、倒木や崩落など危険箇所が多いので注意が必要です。深谷の渡渉は現在ロープのみで渡るため慎重に。しばらく歩くと小川新道の道標があり、左折して踏み跡をたどって北東方向へ進み、谷筋に取り付きます。ここから急な岩場の谷を詰め、月見岩で道が落ち着きますが、そこまでは難所が続きます。上部には美しいブナの林が広がり、中峠へとつながります。
  • ガリバー村から広谷を経て武奈ヶ岳

    ガリバー村から広谷を経て武奈ヶ岳

    ガリバー村から武奈ヶ岳へ登る際におすすめのルートとして、現在は八淵の滝のコース状況がかなり厳しいため、広谷コースを紹介します。 まず、ガリバー村から八淵の滝大摺鉢まで登山道を進みます。大摺鉢で川を渡って広谷コースへ入りますが、大雨の影響で橋が流されており、現在は鎖のみで渡る状態なので、ここは特に慎重に行動してください。 広谷コースに入ると支谷を西へ20分ほど歩き、谷を渡ります。途中、左に七遍返し方面への細い分岐がありますが、ここは直進します。そのまま滝の音を聞きながら登り、稜線を巻いて水平道を進むと広谷に出ます。 広谷からは二手に分かれます。ひとつは川を渡ってイブルキノコバから武奈ヶ岳へ向かうコースで、谷沿いの道と尾根を進む道があります。どちらもブナやカエデの美しい森の中をゆっくりと散策しながら登ることができます。 もうひとつは川を渡らずスゲ原方面へ向かうコースです。広谷出合から川沿いに進み、広谷小屋(現在は利用不可)の前を通り、何度か渡渉を繰り返すとスゲ原に着きます。ここは源流部の湿原で静かでのどかな雰囲気が楽しめます。スゲ原からは15分ほど登ると細川越に出て、さらに約1時間の北稜を登れば武奈ヶ岳の頂上に到着します。 このルートは自然の美しさを満喫しつつ、安全面に配慮しながら武奈ヶ岳を目指すのに適しています。
    ガリバー村から武奈ヶ岳へ登る際におすすめのルートとして、現在は八淵の滝のコース状況がかなり厳しいため、広谷コースを紹介します。 まず、ガリバー村から八淵の滝大摺鉢まで登山道を進みます。大摺鉢で川を渡って広谷コースへ入りますが、大雨の影響で橋が流されており、現在は鎖のみで渡る状態なので、ここは特に慎重に行動してください。 広谷コースに入ると支谷を西へ20分ほど歩き、谷を渡ります。途中、左に七遍返し方面への細い分岐がありますが、ここは直進します。そのまま滝の音を聞きながら登り、稜線を巻いて水平道を進むと広谷に出ます。 広谷からは二手に分かれます。ひとつは川を渡ってイブルキノコバから武奈ヶ岳へ向かうコースで、谷沿いの道と尾根を進む道があります。どちらもブナやカエデの美しい森の中をゆっくりと散策しながら登ることができます。 もうひとつは川を渡らずスゲ原方面へ向かうコースです。広谷出合から川沿いに進み、広谷小屋(現在は利用不可)の前を通り、何度か渡渉を繰り返すとスゲ原に着きます。ここは源流部の湿原で静かでのどかな雰囲気が楽しめます。スゲ原からは15分ほど登ると細川越に出て、さらに約1時間の北稜を登れば武奈ヶ岳の頂上に到着します。 このルートは自然の美しさを満喫しつつ、安全面に配慮しながら武奈ヶ岳を目指すのに適しています。
  • ガリバー村から広谷を経て武奈ヶ岳

    ガリバー村から広谷を経て武奈ヶ岳

    ガリバー村から武奈ヶ岳へ登る際におすすめのルートとして、現在は八淵の滝のコース状況がかなり厳しいため、広谷コースを紹介します。 まず、ガリバー村から八淵の滝大摺鉢まで登山道を進みます。大摺鉢で川を渡って広谷コースへ入りますが、大雨の影響で橋が流されており、現在は鎖のみで渡る状態なので、ここは特に慎重に行動してください。 広谷コースに入ると支谷を西へ20分ほど歩き、谷を渡ります。途中、左に七遍返し方面への細い分岐がありますが、ここは直進します。そのまま滝の音を聞きながら登り、稜線を巻いて水平道を進むと広谷に出ます。 広谷からは二手に分かれます。ひとつは川を渡ってイブルキノコバから武奈ヶ岳へ向かうコースで、谷沿いの道と尾根を進む道があります。どちらもブナやカエデの美しい森の中をゆっくりと散策しながら登ることができます。 もうひとつは川を渡らずスゲ原方面へ向かうコースです。広谷出合から川沿いに進み、広谷小屋(現在は利用不可)の前を通り、何度か渡渉を繰り返すとスゲ原に着きます。ここは源流部の湿原で静かでのどかな雰囲気が楽しめます。スゲ原からは15分ほど登ると細川越に出て、さらに約1時間の北稜を登れば武奈ヶ岳の頂上に到着します。 このルートは自然の美しさを満喫しつつ、安全面に配慮しながら武奈ヶ岳を目指すのに適しています。
    ガリバー村から武奈ヶ岳へ登る際におすすめのルートとして、現在は八淵の滝のコース状況がかなり厳しいため、広谷コースを紹介します。 まず、ガリバー村から八淵の滝大摺鉢まで登山道を進みます。大摺鉢で川を渡って広谷コースへ入りますが、大雨の影響で橋が流されており、現在は鎖のみで渡る状態なので、ここは特に慎重に行動してください。 広谷コースに入ると支谷を西へ20分ほど歩き、谷を渡ります。途中、左に七遍返し方面への細い分岐がありますが、ここは直進します。そのまま滝の音を聞きながら登り、稜線を巻いて水平道を進むと広谷に出ます。 広谷からは二手に分かれます。ひとつは川を渡ってイブルキノコバから武奈ヶ岳へ向かうコースで、谷沿いの道と尾根を進む道があります。どちらもブナやカエデの美しい森の中をゆっくりと散策しながら登ることができます。 もうひとつは川を渡らずスゲ原方面へ向かうコースです。広谷出合から川沿いに進み、広谷小屋(現在は利用不可)の前を通り、何度か渡渉を繰り返すとスゲ原に着きます。ここは源流部の湿原で静かでのどかな雰囲気が楽しめます。スゲ原からは15分ほど登ると細川越に出て、さらに約1時間の北稜を登れば武奈ヶ岳の頂上に到着します。 このルートは自然の美しさを満喫しつつ、安全面に配慮しながら武奈ヶ岳を目指すのに適しています。
  • 釣瓶岳登山口から武奈ヶ岳

    釣瓶岳登山口から武奈ヶ岳

    朽木から武奈ヶ岳に登るコースをご紹介します。栃生のバス停を降りると川べりに登山道を示す道標がありますので、そこから山側の舗装道に入ります。ヘアピン状に曲がる坂を登ってすぐ、地蔵峠や釣瓶岳への道標があります。そこから民家の前の道を進み、小さな墓地を越えると林道に出ます。左へ進むとすぐに釣瓶岳への道標があり、階段状の登山道に入ります。はじめはつづら折れの急登です。 尾根に出るところで道標があり、「コメカイ道」の表示に出会います。周囲は広葉樹林となり、しばらく行くとコメカイ道出合があります。さらに上ってアカマツの美林を進むと笹峠道出合に着きます。どちらも分岐から先は登山道崩落により通行禁止となっていますので、右に進路をとり、奥比良の主稜線にあるイクワタ峠に出ます。急に視界が広がり、釣瓶岳などの展望が素晴らしいです。釣瓶岳までは急な登りが続きますが、振り返ると蛇谷ヶ峰や琵琶湖北部が見渡せ、元気が出ます。釣瓶岳からは灌木の茂みを縫うように南に下ると細川越があります。ブナの林やササの坂を縫いながら北稜を詰めて武奈ヶ岳山頂に至ります。北稜は冬季に見事な雪の芸術が見られます。
    朽木から武奈ヶ岳に登るコースをご紹介します。栃生のバス停を降りると川べりに登山道を示す道標がありますので、そこから山側の舗装道に入ります。ヘアピン状に曲がる坂を登ってすぐ、地蔵峠や釣瓶岳への道標があります。そこから民家の前の道を進み、小さな墓地を越えると林道に出ます。左へ進むとすぐに釣瓶岳への道標があり、階段状の登山道に入ります。はじめはつづら折れの急登です。 尾根に出るところで道標があり、「コメカイ道」の表示に出会います。周囲は広葉樹林となり、しばらく行くとコメカイ道出合があります。さらに上ってアカマツの美林を進むと笹峠道出合に着きます。どちらも分岐から先は登山道崩落により通行禁止となっていますので、右に進路をとり、奥比良の主稜線にあるイクワタ峠に出ます。急に視界が広がり、釣瓶岳などの展望が素晴らしいです。釣瓶岳までは急な登りが続きますが、振り返ると蛇谷ヶ峰や琵琶湖北部が見渡せ、元気が出ます。釣瓶岳からは灌木の茂みを縫うように南に下ると細川越があります。ブナの林やササの坂を縫いながら北稜を詰めて武奈ヶ岳山頂に至ります。北稜は冬季に見事な雪の芸術が見られます。
  • シャクナゲ尾根と深谷源流周遊

    シャクナゲ尾根と深谷源流周遊

    北比良峠から南のシャクナゲ尾根を歩き、南比良峠より奥の深谷へ下って、八雲ヶ原まで戻るコースです。途中で金糞峠から深谷へ下るルートも面白いでしょう。 まず、北比良峠の南にある小高いピーク、前山を越えます。その後、ゆるやかなアップダウンを繰り返しながら木立の間を抜けて行くと、約40分で金糞峠に着きます。この道はシャクナゲが多いため「シャクナゲ尾根」と呼ばれており、特に5月の連休頃は見応えがあります。 金糞峠で一息つき、さらに尾根筋を南に進みます。堂満分岐までは琵琶湖側に切り立った崖があるため、注意が必要です。分岐点を過ぎて堂満の西尾根を越え、さらに進むと南比良峠に到着します。 ここから大橋への道はあまり踏まれていません。途中、谷を渡る場所で迷いやすい箇所があるため注意してください。もし迷ったら、右岸側に道を探すとよいでしょう。大橋からの奥ノ深谷は季節を問わず趣のある道ですが、近年は荒れ気味で道が不明瞭な部分もあります。渓流のせせらぎを聞きながら、ゆっくりと八雲ヶ原に向かうことをおすすめします。
    北比良峠から南のシャクナゲ尾根を歩き、南比良峠より奥の深谷へ下って、八雲ヶ原まで戻るコースです。途中で金糞峠から深谷へ下るルートも面白いでしょう。 まず、北比良峠の南にある小高いピーク、前山を越えます。その後、ゆるやかなアップダウンを繰り返しながら木立の間を抜けて行くと、約40分で金糞峠に着きます。この道はシャクナゲが多いため「シャクナゲ尾根」と呼ばれており、特に5月の連休頃は見応えがあります。 金糞峠で一息つき、さらに尾根筋を南に進みます。堂満分岐までは琵琶湖側に切り立った崖があるため、注意が必要です。分岐点を過ぎて堂満の西尾根を越え、さらに進むと南比良峠に到着します。 ここから大橋への道はあまり踏まれていません。途中、谷を渡る場所で迷いやすい箇所があるため注意してください。もし迷ったら、右岸側に道を探すとよいでしょう。大橋からの奥ノ深谷は季節を問わず趣のある道ですが、近年は荒れ気味で道が不明瞭な部分もあります。渓流のせせらぎを聞きながら、ゆっくりと八雲ヶ原に向かうことをおすすめします。
  • イン谷から堂満岳

    イン谷から堂満岳

    比良の暮雪で有名な堂満岳に、堂満東稜道を登り、正面谷を下るコースをご紹介します。堂満岳は北壁の岩場でも知られています。登り口はイン谷口です。まずは正面谷に架かる橋を渡り、いったん南へ向かいます。200メートルほど下ったところに「桜のコバ」という分岐があり、道標があります。そこで西方向の山道に入ります。 次に、小さな木の橋を渡り、別荘の脇をすり抜けて進むと、一旦舗装道に出ます。ここを西に詰めたところから登山道に入ります。 始めはアカマツの山を登り、続いて谷筋となって植林地を進みます。谷筋を詰め、そこから右にまっすぐ斜面を登ります。道が平らになってくると「ノタノホリ」という池に着きます。静かなこの池にはイモリが棲んでおり、6月にはモリアオガエルが卵塊をぶらさげます。 ノタノホリを過ぎ、分岐を右にとって尾根をまたぐと植林の北斜面となります。道はいったん水平になり、谷筋に入ります。道は最初不明瞭ですが傾斜を増し、やがて山腹を大きく斜めに切りながら登るようになります。 標高700メートルを過ぎる頃、前方が明るくなり始め、稜線に出ます。ここから広葉樹の心地よい稜線を詰め、最後の急登を乗り越えれば堂満岳の頂上です。琵琶湖の景色を十分に堪能したら金糞峠に下り、あとは正面谷を注意しながら下山してください。
    比良の暮雪で有名な堂満岳に、堂満東稜道を登り、正面谷を下るコースをご紹介します。堂満岳は北壁の岩場でも知られています。登り口はイン谷口です。まずは正面谷に架かる橋を渡り、いったん南へ向かいます。200メートルほど下ったところに「桜のコバ」という分岐があり、道標があります。そこで西方向の山道に入ります。 次に、小さな木の橋を渡り、別荘の脇をすり抜けて進むと、一旦舗装道に出ます。ここを西に詰めたところから登山道に入ります。 始めはアカマツの山を登り、続いて谷筋となって植林地を進みます。谷筋を詰め、そこから右にまっすぐ斜面を登ります。道が平らになってくると「ノタノホリ」という池に着きます。静かなこの池にはイモリが棲んでおり、6月にはモリアオガエルが卵塊をぶらさげます。 ノタノホリを過ぎ、分岐を右にとって尾根をまたぐと植林の北斜面となります。道はいったん水平になり、谷筋に入ります。道は最初不明瞭ですが傾斜を増し、やがて山腹を大きく斜めに切りながら登るようになります。 標高700メートルを過ぎる頃、前方が明るくなり始め、稜線に出ます。ここから広葉樹の心地よい稜線を詰め、最後の急登を乗り越えれば堂満岳の頂上です。琵琶湖の景色を十分に堪能したら金糞峠に下り、あとは正面谷を注意しながら下山してください。