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検索結果359件中  221-240件
  • 北岳、間ノ岳から塩見岳へ

    北岳、間ノ岳から塩見岳へ

    広河原から北岳を経て間ノ岳までは、広河原から北岳、間ノ岳、農鳥岳を経て大門沢へ(コースガイド)を参照してください。 間ノ岳から西へ、岩礫の登山道を下っていきます。最低鞍部で仙丈ヶ岳からの道を合わせ、左に少し登ると三峰岳山頂です。目前の北岳から間ノ岳と長大な仙塩尾根を望むことができます。頂上は太い標柱やケルンもありますが、広くはありません。三峰岳の岩稜を下り、ハイマツが広がる三国平では農鳥小屋方面へ間ノ岳山腹をトラバースするコースを分けます。さらに下り、井川越を経てお花畑のなかにある熊の平小屋に着きます。 熊の平から樹林帯を進んで一度稜線上に出ますが、すぐに稜線直下東側の樹林帯を南下します。安倍荒倉岳も山頂直下東側を巻いており、山頂方面を示す指導標でそれとわかる程度です。緩やかに登降を繰り返し、展望の利く小岩峰の竜尾見晴を経由して、小さな草原からハイマツ帯を上り詰めると北荒川岳山頂です。 山頂は広く平坦ですが、西側は南荒川の源頭が断崖となっていて稜線が侵食されつつありあります。稜線の東側につけられた登山道周辺にはマルバダケブキが群生しています。点在するダケカンバの斜面から再び稜線に出て、ハイマツ帯の雪投沢源頭部から岩道をひと登りすると北俣岳分岐です。さらに高山植物を楽しみながら南西に登っていくと塩見岳東峰に着きます。三角点は西峰に在りますが、いずれからも眺望は抜群です。北岳、間ノ岳、荒川三山をはじめ南アルプスの主な山々を楽しむことができます。 塩見岳西峰山頂から岩場をジグザグに下ったり、ザレた場所を注意深く進んでいきます。さらに天狗岩からの急坂を下りハイマツ帯までいけば塩見小屋はもうすぐです。 塩見小屋を出て間もなく塩見新道の分岐を右に送り、権右衛門沢の源頭部の針葉樹の中を進んでいきます。さらに明るい立ち枯れの林を抜けると、ハイマツに囲まれた小さな本谷山山頂に着きます。ここから南へ稜線上を下った鞍部からは、三伏小屋跡に向かうルートがありましたが、通行止めとなっています。灌木帯を登り、三伏山までくれば三伏峠小屋はすぐです。 三伏峠小屋は日本一高い峠と言われる三伏峠の上に建っています。ここから鳥倉登山口までは1/10毎に標識があるので目安となるでしょう。木製の桟道も多くあるので滑らないように注意して進みましょう。豊口山とのコルで南斜面に乗り越し、整備された樹林帯を下っていくと鳥倉(豊口)登山口となります。
    広河原から北岳を経て間ノ岳までは、広河原から北岳、間ノ岳、農鳥岳を経て大門沢へ(コースガイド)を参照してください。 間ノ岳から西へ、岩礫の登山道を下っていきます。最低鞍部で仙丈ヶ岳からの道を合わせ、左に少し登ると三峰岳山頂です。目前の北岳から間ノ岳と長大な仙塩尾根を望むことができます。頂上は太い標柱やケルンもありますが、広くはありません。三峰岳の岩稜を下り、ハイマツが広がる三国平では農鳥小屋方面へ間ノ岳山腹をトラバースするコースを分けます。さらに下り、井川越を経てお花畑のなかにある熊の平小屋に着きます。 熊の平から樹林帯を進んで一度稜線上に出ますが、すぐに稜線直下東側の樹林帯を南下します。安倍荒倉岳も山頂直下東側を巻いており、山頂方面を示す指導標でそれとわかる程度です。緩やかに登降を繰り返し、展望の利く小岩峰の竜尾見晴を経由して、小さな草原からハイマツ帯を上り詰めると北荒川岳山頂です。 山頂は広く平坦ですが、西側は南荒川の源頭が断崖となっていて稜線が侵食されつつありあります。稜線の東側につけられた登山道周辺にはマルバダケブキが群生しています。点在するダケカンバの斜面から再び稜線に出て、ハイマツ帯の雪投沢源頭部から岩道をひと登りすると北俣岳分岐です。さらに高山植物を楽しみながら南西に登っていくと塩見岳東峰に着きます。三角点は西峰に在りますが、いずれからも眺望は抜群です。北岳、間ノ岳、荒川三山をはじめ南アルプスの主な山々を楽しむことができます。 塩見岳西峰山頂から岩場をジグザグに下ったり、ザレた場所を注意深く進んでいきます。さらに天狗岩からの急坂を下りハイマツ帯までいけば塩見小屋はもうすぐです。 塩見小屋を出て間もなく塩見新道の分岐を右に送り、権右衛門沢の源頭部の針葉樹の中を進んでいきます。さらに明るい立ち枯れの林を抜けると、ハイマツに囲まれた小さな本谷山山頂に着きます。ここから南へ稜線上を下った鞍部からは、三伏小屋跡に向かうルートがありましたが、通行止めとなっています。灌木帯を登り、三伏山までくれば三伏峠小屋はすぐです。 三伏峠小屋は日本一高い峠と言われる三伏峠の上に建っています。ここから鳥倉登山口までは1/10毎に標識があるので目安となるでしょう。木製の桟道も多くあるので滑らないように注意して進みましょう。豊口山とのコルで南斜面に乗り越し、整備された樹林帯を下っていくと鳥倉(豊口)登山口となります。
  • 北沢峠から甲斐駒ヶ岳へ

    北沢峠から甲斐駒ヶ岳へ

    北沢峠バス停から林道を山梨県側に500mほど進み、指導標に従って左側に北沢へと下ります。まもなく左手の岩に、甲斐駒・仙丈ヶ岳の開拓に力を尽くした竹沢長衛のレリーフがあらわれ、その先に長衛小屋があります。河原はキャンプ指定地です。 キャンプ指定地上流部で北沢にかかる橋を渡って栗沢山への分岐を右に見送り、左へ北沢沿いに登っていくと仙水小屋に着きます。小屋前には水場があります。周辺はキャンプ指定地になっています。 さらに進んで樹林帯を抜け、ハイマツのある岩塊の中、V字型の地形の底付近の登山道を進むと仙水峠に着きます。峠には多くのケルンが積まれており、また摩利支天が大きく聳える姿を見ることができます。 仙水峠からは急坂が続きます。針葉樹林を経てハイマツやダケカンバの林を抜けると森林限界となり、展望が開けるとまもなく駒津峰の山頂です。小広い山頂は展望がきき休憩にも適しています。 駒津峰からハイマツ帯の中の稜線上の道を進んでいくと、やがて六方石と呼ばれる巨岩が現れます。六方石の右側を巻くと、頂上への直登コースと巻道コースとに分かれます。直登コースは岩場が主体なので初心者は避けたほうがよいでしょう。分岐を右に巻道コースを進みます。岩場を下り、さらに続く坂を下りきると砂地の斜面をトラバース気味に進むようになります。砂に足を取られて登りづらいところですが頑張りましょう。摩利支天分岐から左へ山頂を目指します。ザラ場を着実に登っていくとやがて黒戸尾根分岐を示す指導標に出会います。ここまでくれば山頂はすぐです。駒ヶ岳神社本社を左に見送れば甲斐駒ヶ岳山頂となります。山頂には威力不動尊の石祠と1等三角点が設置してあります。眺望は言うまでもありません。大いに満喫しましょう。 山頂から来た道を戻ります。時間があれば、摩利支天に行くのもいいでしょう。片道10分ほどで行くことができます。谷底からそそり立つ摩利支天を実感できます。頂上には鉄剣も奉納されており、往時盛んだった山岳信仰の様子が伺えます。 駒津峰まで戻り、双児山に向かいます。前方に見える北岳や仙丈ヶ岳を楽しみながら背の低いハイマツ帯の中を下っていきます。やがて樹林帯となり駒津峰と双児山との鞍部を過ぎて登り返せば双児山となります。南東側の展望が開けています。双児山山頂を後にするとまもなく樹林帯に入ります。ここから単調な下りを進みます。登山道がジグザグになれば北沢峠バス停はもうすぐです。
    北沢峠バス停から林道を山梨県側に500mほど進み、指導標に従って左側に北沢へと下ります。まもなく左手の岩に、甲斐駒・仙丈ヶ岳の開拓に力を尽くした竹沢長衛のレリーフがあらわれ、その先に長衛小屋があります。河原はキャンプ指定地です。 キャンプ指定地上流部で北沢にかかる橋を渡って栗沢山への分岐を右に見送り、左へ北沢沿いに登っていくと仙水小屋に着きます。小屋前には水場があります。周辺はキャンプ指定地になっています。 さらに進んで樹林帯を抜け、ハイマツのある岩塊の中、V字型の地形の底付近の登山道を進むと仙水峠に着きます。峠には多くのケルンが積まれており、また摩利支天が大きく聳える姿を見ることができます。 仙水峠からは急坂が続きます。針葉樹林を経てハイマツやダケカンバの林を抜けると森林限界となり、展望が開けるとまもなく駒津峰の山頂です。小広い山頂は展望がきき休憩にも適しています。 駒津峰からハイマツ帯の中の稜線上の道を進んでいくと、やがて六方石と呼ばれる巨岩が現れます。六方石の右側を巻くと、頂上への直登コースと巻道コースとに分かれます。直登コースは岩場が主体なので初心者は避けたほうがよいでしょう。分岐を右に巻道コースを進みます。岩場を下り、さらに続く坂を下りきると砂地の斜面をトラバース気味に進むようになります。砂に足を取られて登りづらいところですが頑張りましょう。摩利支天分岐から左へ山頂を目指します。ザラ場を着実に登っていくとやがて黒戸尾根分岐を示す指導標に出会います。ここまでくれば山頂はすぐです。駒ヶ岳神社本社を左に見送れば甲斐駒ヶ岳山頂となります。山頂には威力不動尊の石祠と1等三角点が設置してあります。眺望は言うまでもありません。大いに満喫しましょう。 山頂から来た道を戻ります。時間があれば、摩利支天に行くのもいいでしょう。片道10分ほどで行くことができます。谷底からそそり立つ摩利支天を実感できます。頂上には鉄剣も奉納されており、往時盛んだった山岳信仰の様子が伺えます。 駒津峰まで戻り、双児山に向かいます。前方に見える北岳や仙丈ヶ岳を楽しみながら背の低いハイマツ帯の中を下っていきます。やがて樹林帯となり駒津峰と双児山との鞍部を過ぎて登り返せば双児山となります。南東側の展望が開けています。双児山山頂を後にするとまもなく樹林帯に入ります。ここから単調な下りを進みます。登山道がジグザグになれば北沢峠バス停はもうすぐです。
  • 黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳へ

    黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳へ

    登山口の尾白川渓谷駐車場までは、マイカーか韮崎駅からタクシーで向かいます。竹宇駒ヶ岳神社の社殿の横から登山道に入り、尾白川に架かる吊橋を渡って、山腹に取りつき尾白川渓谷道を分け、十二曲りの急坂を登ると再び渓谷周遊路を分けます。ひと登りすると道は左へ山腹を巻くようにつけられていますが、尾根上に出たところから尾根をたどって登るようになります。 樹林帯の中の坂を登っていくと、笹ノ平分岐となり、横手駒ヶ岳神社からの道と合わせます。さらにクマザサの中を進むと、八丁登りと呼ばれる長い登りが続いています。平坦な前屏風ノ頭を越えると、刃渡りの岩場となります。ここは尾根が急に細くなり、道の両側が左右の谷に深く落ちこんでいます。鎖も張られていますが、注意して進みましょう。 一度樹林帯に入り、鎖場を超え、はしごを登り切ったところが刀利天狗です。ここには「黒砥山刀利天狗」の碑や祠が設置されています。ここから黒戸山北面を巻き終えると、鞍部の少し手前の五合目小屋跡に出ます。 鞍部からすぐ屏風岩の登りとなります。要所には梯子と鎖が付けられているので安心です。やがて樹林帯を抜けると七丈第一小屋に着きます。30mほど先に七丈第二小屋があり、キャンプ指定地はさらに一段上にあります。 キャンプ指定地の脇を抜け、ところどころに梯子や鎖の設置された道を登っていくと、次第にハイマツやダケカンバが目立つようになり、やがて八合目の石鳥居(倒壊)に着きます。この台地は、御来迎場としてかつて講中が日の出を拝する霊場でした。眺望は開けており、眼前には駒ヶ岳山頂の岩肌が白く輝いて見えます。ここからは、花崗岩のザレと鎖のついた岩場が連続しており、確実に進んでいくと2965.5mの東峰に着きます。ここは大己貴命を祀る駒ヶ岳神社本社の石祠が立っています。 さらに左から北沢峠からの道を合わせて少し登れば、1等三角点の設置された標高2967mの甲斐駒ヶ岳山頂に着きます。展望は申し分ありません。八ヶ岳、北アルプス、南アルプス、富士山、奥秩父など存分に楽しみましょう。ここにも石祠があり威力不動尊が祀られています。 甲斐駒ヶ岳山頂から北沢峠までは北沢峠から甲斐駒ヶ岳へ(コースガイド)を参照して下さい。
    登山口の尾白川渓谷駐車場までは、マイカーか韮崎駅からタクシーで向かいます。竹宇駒ヶ岳神社の社殿の横から登山道に入り、尾白川に架かる吊橋を渡って、山腹に取りつき尾白川渓谷道を分け、十二曲りの急坂を登ると再び渓谷周遊路を分けます。ひと登りすると道は左へ山腹を巻くようにつけられていますが、尾根上に出たところから尾根をたどって登るようになります。 樹林帯の中の坂を登っていくと、笹ノ平分岐となり、横手駒ヶ岳神社からの道と合わせます。さらにクマザサの中を進むと、八丁登りと呼ばれる長い登りが続いています。平坦な前屏風ノ頭を越えると、刃渡りの岩場となります。ここは尾根が急に細くなり、道の両側が左右の谷に深く落ちこんでいます。鎖も張られていますが、注意して進みましょう。 一度樹林帯に入り、鎖場を超え、はしごを登り切ったところが刀利天狗です。ここには「黒砥山刀利天狗」の碑や祠が設置されています。ここから黒戸山北面を巻き終えると、鞍部の少し手前の五合目小屋跡に出ます。 鞍部からすぐ屏風岩の登りとなります。要所には梯子と鎖が付けられているので安心です。やがて樹林帯を抜けると七丈第一小屋に着きます。30mほど先に七丈第二小屋があり、キャンプ指定地はさらに一段上にあります。 キャンプ指定地の脇を抜け、ところどころに梯子や鎖の設置された道を登っていくと、次第にハイマツやダケカンバが目立つようになり、やがて八合目の石鳥居(倒壊)に着きます。この台地は、御来迎場としてかつて講中が日の出を拝する霊場でした。眺望は開けており、眼前には駒ヶ岳山頂の岩肌が白く輝いて見えます。ここからは、花崗岩のザレと鎖のついた岩場が連続しており、確実に進んでいくと2965.5mの東峰に着きます。ここは大己貴命を祀る駒ヶ岳神社本社の石祠が立っています。 さらに左から北沢峠からの道を合わせて少し登れば、1等三角点の設置された標高2967mの甲斐駒ヶ岳山頂に着きます。展望は申し分ありません。八ヶ岳、北アルプス、南アルプス、富士山、奥秩父など存分に楽しみましょう。ここにも石祠があり威力不動尊が祀られています。 甲斐駒ヶ岳山頂から北沢峠までは北沢峠から甲斐駒ヶ岳へ(コースガイド)を参照して下さい。
  • 北沢峠から藪沢を経て仙丈ヶ岳へ

    北沢峠から藪沢を経て仙丈ヶ岳へ

    北沢峠バス停から林道を250mほど長野県側に進み、指導標に従って左の登山道を下っていくと再び林道と出会い、大平山荘に着きます。山荘の右を通り、そこから樹林帯の中を藪沢へと向かって進みます。まもなく、鋸岳榛の木展望台と記された場所からは甲斐駒ヶ岳北西の鋸岳が見事です。再び樹林帯に入り、やがてジグザグに切られた急坂を登るようになります。尾根を乗り越え、右に沢の音を聞きながら藪沢へと進みます。(大滝の展望台への道は通行できません。)藪沢沿いに左岸登っていくと丸木橋で左岸へと導かれます。振り返ると甲斐駒ケ岳がⅤ字谷の向こうに大きく聳えています。少しずつお花畑も見られるようになり、小仙丈ヶ岳コース5合目からの登山道と合わせた場所から沢を離れて右手斜面をひと登りすればダケカンバ林の中に馬の背ヒュッテが現れます。この周辺からは植生保護柵が張られ、以前見られたお花畑が回復しつつあります。馬の背ヒュッテからひと登りで馬ノ背との鞍部に出ます。時間があればここから北へ、馬ノ背まで足を延ばしてもいいでしょう。高山植物が多彩です。 馬ノ背との鞍部から南西に稜線上を登っていきます。ハイマツの向こうに大きなカール地形を抱えた仙丈ヶ岳が見えるようになり、点在するお花畑のなかの登山道を進みます。 稜線を外れ、藪沢カールを目指すようになり、藪沢源流部に着けば仙丈小屋はもうすぐです。源流部には水場もありますが、夏から秋を中心に枯れることもあるので、馬の背ヒュッテやその前の藪沢を遡行している段階で補給しておくと安心です。 仙丈小屋はカールの下端に位置しています。小屋から山頂へ向かって、カールの右寄りのガラ場を登ります。西側から地蔵尾根ルートを合わせるとひと登りで仙丈ヶ岳山頂に到着します。山頂部はやや狭いですが、眺望は一級品です。十分に堪能しましょう。 下山は小仙丈ヶ岳方面に進みます。藪沢カールを左側に見下ろしながら、やがて右側に小仙丈カールを眺めながら緩やかに下ります。仙丈小屋へのルートを分けハイマツ帯を下って、露岩帯を再び登ると小仙丈ヶ岳です。振り返れば小仙丈カールの向こうの仙丈ヶ岳が見事です。小仙丈ヶ岳から、尾根上をはじめジグザグに下り、やがて樹林帯の中の登山道を進めば、大滝ノ頭五合目となります。ここで薮沢小屋から馬ノ背に通じる登山道を左に見送ります。展望のない原生林のなかの登山道をひたすら下れば、北沢峠へと到着します。
    北沢峠バス停から林道を250mほど長野県側に進み、指導標に従って左の登山道を下っていくと再び林道と出会い、大平山荘に着きます。山荘の右を通り、そこから樹林帯の中を藪沢へと向かって進みます。まもなく、鋸岳榛の木展望台と記された場所からは甲斐駒ヶ岳北西の鋸岳が見事です。再び樹林帯に入り、やがてジグザグに切られた急坂を登るようになります。尾根を乗り越え、右に沢の音を聞きながら藪沢へと進みます。(大滝の展望台への道は通行できません。)藪沢沿いに左岸登っていくと丸木橋で左岸へと導かれます。振り返ると甲斐駒ケ岳がⅤ字谷の向こうに大きく聳えています。少しずつお花畑も見られるようになり、小仙丈ヶ岳コース5合目からの登山道と合わせた場所から沢を離れて右手斜面をひと登りすればダケカンバ林の中に馬の背ヒュッテが現れます。この周辺からは植生保護柵が張られ、以前見られたお花畑が回復しつつあります。馬の背ヒュッテからひと登りで馬ノ背との鞍部に出ます。時間があればここから北へ、馬ノ背まで足を延ばしてもいいでしょう。高山植物が多彩です。 馬ノ背との鞍部から南西に稜線上を登っていきます。ハイマツの向こうに大きなカール地形を抱えた仙丈ヶ岳が見えるようになり、点在するお花畑のなかの登山道を進みます。 稜線を外れ、藪沢カールを目指すようになり、藪沢源流部に着けば仙丈小屋はもうすぐです。源流部には水場もありますが、夏から秋を中心に枯れることもあるので、馬の背ヒュッテやその前の藪沢を遡行している段階で補給しておくと安心です。 仙丈小屋はカールの下端に位置しています。小屋から山頂へ向かって、カールの右寄りのガラ場を登ります。西側から地蔵尾根ルートを合わせるとひと登りで仙丈ヶ岳山頂に到着します。山頂部はやや狭いですが、眺望は一級品です。十分に堪能しましょう。 下山は小仙丈ヶ岳方面に進みます。藪沢カールを左側に見下ろしながら、やがて右側に小仙丈カールを眺めながら緩やかに下ります。仙丈小屋へのルートを分けハイマツ帯を下って、露岩帯を再び登ると小仙丈ヶ岳です。振り返れば小仙丈カールの向こうの仙丈ヶ岳が見事です。小仙丈ヶ岳から、尾根上をはじめジグザグに下り、やがて樹林帯の中の登山道を進めば、大滝ノ頭五合目となります。ここで薮沢小屋から馬ノ背に通じる登山道を左に見送ります。展望のない原生林のなかの登山道をひたすら下れば、北沢峠へと到着します。
  • 仙丈ヶ岳から間ノ岳を経て北岳へ

    仙丈ヶ岳から間ノ岳を経て北岳へ

    北沢峠から仙丈ヶ岳までは北沢峠から藪沢を経て仙丈ヶ岳へ(コースガイド)を参照して下さい。 仙丈ヶ岳から南へ仙塩尾根に入っていくと、歩く人の数は格段に少なくなります。大仙丈沢カールを左に見下ろしながら下り、尾根の西側の道を登り返すと大仙丈ヶ岳です。 さらに南へ進むと二重山稜となります。ハイマツ帯の尾根道を下っていきますが、ところどころ窪地がみられます。2676m峰を過ぎたあたりから樹林帯に入ります。マルバダケブキやバイケイソウの群落は地図上のフキノ平より北側にあります。次第に高度を下げると伊那荒倉岳に着きます。展望のきかない樹林の中の小さなピークです。ここを越えるとすぐに高望池です。池は干上がっており、長野側の往復5分ほどの所にある水場は夏を中心に枯れることがあるので注意しましょう。ここから2499m峰までの間は倒木が多くなっています。樹林帯の中の小ピークをいくつか乗り越し、小さく開けた露岩の独標2499mで展望が開けます。再び樹林帯に入りアップダウンを繰り返すと、横川岳に着きます。ここから登山道は南東方向に直角に曲がっており、これを下りきると仙塩尾根の最低鞍部である野呂川越です。 両俣小屋へは一度稜線から離れ、北東へ急坂を下って、野呂川右俣沢を下流に進むと着きます。 両俣小屋から野呂川越に戻り、南東に三峰岳を目指します。樹間に北岳などが見えてきます。独標2699mを超えると灌木帯となり、やがて尾根はやせてきて、途中5mほどの鎖場を超えていくと、砂礫地の急坂となります。 三峰岳直下で間ノ岳からの縦走路を合わせます。三峰岳山頂はすぐ上なので行っておきましょう。分岐に戻り、ガレているやせた岩稜を右手に農鳥岳を見ながら間ノ岳に向かって登っていきます。やがて着いた広い間ノ岳山頂からは南に赤石岳、聖岳、光岳、西に中央アルプス、さらに乗鞍岳、北アルプスの山々、北から東へは八ヶ岳、奥秩父山系と360°の展望が得られます。ここから北へ小さなアップダウンを繰り返して、中白根山を越えてさらに北上すれば北岳山荘に着きます。 北岳山荘から北岳への道は稜線上と稜線南東側のトラバース道の二つがあります。二つの道は吊り尾根分岐との中間地点で合流します。(トラバース道はここから稜線を通らず、再び山腹を巻いて八本歯のコル方面へ向かっていきます。シーズンにはこの道沿いにキタダケソウを見ることができます。)岩稜帯の尾根上を登り、八本歯のコルへと続く吊り尾根分岐を東へ分けてさらに北上すると標高3193mの北岳山頂です。ここからは広河原から白根御池を経て北岳へ(コースガイド)を参照してください。
    北沢峠から仙丈ヶ岳までは北沢峠から藪沢を経て仙丈ヶ岳へ(コースガイド)を参照して下さい。 仙丈ヶ岳から南へ仙塩尾根に入っていくと、歩く人の数は格段に少なくなります。大仙丈沢カールを左に見下ろしながら下り、尾根の西側の道を登り返すと大仙丈ヶ岳です。 さらに南へ進むと二重山稜となります。ハイマツ帯の尾根道を下っていきますが、ところどころ窪地がみられます。2676m峰を過ぎたあたりから樹林帯に入ります。マルバダケブキやバイケイソウの群落は地図上のフキノ平より北側にあります。次第に高度を下げると伊那荒倉岳に着きます。展望のきかない樹林の中の小さなピークです。ここを越えるとすぐに高望池です。池は干上がっており、長野側の往復5分ほどの所にある水場は夏を中心に枯れることがあるので注意しましょう。ここから2499m峰までの間は倒木が多くなっています。樹林帯の中の小ピークをいくつか乗り越し、小さく開けた露岩の独標2499mで展望が開けます。再び樹林帯に入りアップダウンを繰り返すと、横川岳に着きます。ここから登山道は南東方向に直角に曲がっており、これを下りきると仙塩尾根の最低鞍部である野呂川越です。 両俣小屋へは一度稜線から離れ、北東へ急坂を下って、野呂川右俣沢を下流に進むと着きます。 両俣小屋から野呂川越に戻り、南東に三峰岳を目指します。樹間に北岳などが見えてきます。独標2699mを超えると灌木帯となり、やがて尾根はやせてきて、途中5mほどの鎖場を超えていくと、砂礫地の急坂となります。 三峰岳直下で間ノ岳からの縦走路を合わせます。三峰岳山頂はすぐ上なので行っておきましょう。分岐に戻り、ガレているやせた岩稜を右手に農鳥岳を見ながら間ノ岳に向かって登っていきます。やがて着いた広い間ノ岳山頂からは南に赤石岳、聖岳、光岳、西に中央アルプス、さらに乗鞍岳、北アルプスの山々、北から東へは八ヶ岳、奥秩父山系と360°の展望が得られます。ここから北へ小さなアップダウンを繰り返して、中白根山を越えてさらに北上すれば北岳山荘に着きます。 北岳山荘から北岳への道は稜線上と稜線南東側のトラバース道の二つがあります。二つの道は吊り尾根分岐との中間地点で合流します。(トラバース道はここから稜線を通らず、再び山腹を巻いて八本歯のコル方面へ向かっていきます。シーズンにはこの道沿いにキタダケソウを見ることができます。)岩稜帯の尾根上を登り、八本歯のコルへと続く吊り尾根分岐を東へ分けてさらに北上すると標高3193mの北岳山頂です。ここからは広河原から白根御池を経て北岳へ(コースガイド)を参照してください。
  • 甲斐駒ヶ岳から鋸岳縦走

    甲斐駒ヶ岳から鋸岳縦走

    甲斐駒ヶ岳までは北沢峠から甲斐駒ヶ岳へ(コースガイド)を参照してください。 甲斐駒ヶ岳山頂から北西に六合目小屋を目指します。見通しの良い稜線上の登山道をグングン下っていきます。途中、標高2860m付近と標高2780m付近には岩場に針金がつけられていますが、さほど危険はありません。さらに下っていくと、標高2520m付近に何本かの石柱が立っている砂礫地に出ます。ここから南東に山腹を巻くように5分ほど下れば六合目小屋に到着します。六合目小屋は土間も広く、床がある部分は8~10名ほどのスペースがあります。水は砂礫地から南へトラバース気味に10分ほど下ったところにあります。砂礫地を過ぎるとすぐ左手に旧七丈ヶ滝コースを分けます。このコースは戸台から甲斐駒ヶ岳への信仰登山の由緒ある登路でしたが、南アルプス林道の開通や丹渓山荘の閉鎖に伴って次第に荒れて、廃道となっています。 三ツ頭まではいくつかの小ピークを越えながら進みます。登山道は基本的に稜線付近北東斜面側の樹林帯の中を行きます。三ツ頭ピークの北側を巻くように進むと、烏帽子岳へのルートを右に分け、中ノ川乗越へと進みます。中ノ川乗越への下りの一部はかなり急坂です。中ノ川乗越は熊の穴沢からのルートを合わせていて、南西にはごつごつした岩が一面に転がっています。ここから第二高点へは、右側の岩壁下に沿ってガレ沢を登ります。石が小さく崩れやすいのでなかなか標高が稼げません。ガレ場を過ぎて少し左に折れ、岩稜を登り切ったところが鋸岳の第二高点です。頂上には錆びた鉄剣が立つのみですが、眺望は見事です。 第二高点から北に進むと大ギャップとなり通行不能となるので、南西に延びる尾根上の道を標高差80mほど下ります。ダケカンバの中の草付から右側の岩壁を巻くように進み、大ギャップから落ち込んでくるガレ沢の底に入ります。ここを距離で15mほど下ると右にバンド(岩壁を横切る岩棚)が現れここを登ります。岩尾根を回り込むと鹿ノ窓からの岩溝に出ます。落石に注意しながら左にある草付の尾根や鎖も利用して、鹿ノ窓へと進みます。 鹿ノ窓をくぐり、山梨県側に出て、左手のナイフリッジを越えていくと小ギャップとなります。約15m鎖で下降すると小ギャップの底に着きます。反対側は約8mほど(鎖あり)ですが、ほぼ垂直の壁なので注意して登りましょう。ここから稜線上を気を抜かずに登れば鋸岳第一高点です。ここもまた好展望です。 ここからは戸台から鋸岳第一高点・第二高点へ(コースガイド)の往路を参照して下さい。
    甲斐駒ヶ岳までは北沢峠から甲斐駒ヶ岳へ(コースガイド)を参照してください。 甲斐駒ヶ岳山頂から北西に六合目小屋を目指します。見通しの良い稜線上の登山道をグングン下っていきます。途中、標高2860m付近と標高2780m付近には岩場に針金がつけられていますが、さほど危険はありません。さらに下っていくと、標高2520m付近に何本かの石柱が立っている砂礫地に出ます。ここから南東に山腹を巻くように5分ほど下れば六合目小屋に到着します。六合目小屋は土間も広く、床がある部分は8~10名ほどのスペースがあります。水は砂礫地から南へトラバース気味に10分ほど下ったところにあります。砂礫地を過ぎるとすぐ左手に旧七丈ヶ滝コースを分けます。このコースは戸台から甲斐駒ヶ岳への信仰登山の由緒ある登路でしたが、南アルプス林道の開通や丹渓山荘の閉鎖に伴って次第に荒れて、廃道となっています。 三ツ頭まではいくつかの小ピークを越えながら進みます。登山道は基本的に稜線付近北東斜面側の樹林帯の中を行きます。三ツ頭ピークの北側を巻くように進むと、烏帽子岳へのルートを右に分け、中ノ川乗越へと進みます。中ノ川乗越への下りの一部はかなり急坂です。中ノ川乗越は熊の穴沢からのルートを合わせていて、南西にはごつごつした岩が一面に転がっています。ここから第二高点へは、右側の岩壁下に沿ってガレ沢を登ります。石が小さく崩れやすいのでなかなか標高が稼げません。ガレ場を過ぎて少し左に折れ、岩稜を登り切ったところが鋸岳の第二高点です。頂上には錆びた鉄剣が立つのみですが、眺望は見事です。 第二高点から北に進むと大ギャップとなり通行不能となるので、南西に延びる尾根上の道を標高差80mほど下ります。ダケカンバの中の草付から右側の岩壁を巻くように進み、大ギャップから落ち込んでくるガレ沢の底に入ります。ここを距離で15mほど下ると右にバンド(岩壁を横切る岩棚)が現れここを登ります。岩尾根を回り込むと鹿ノ窓からの岩溝に出ます。落石に注意しながら左にある草付の尾根や鎖も利用して、鹿ノ窓へと進みます。 鹿ノ窓をくぐり、山梨県側に出て、左手のナイフリッジを越えていくと小ギャップとなります。約15m鎖で下降すると小ギャップの底に着きます。反対側は約8mほど(鎖あり)ですが、ほぼ垂直の壁なので注意して登りましょう。ここから稜線上を気を抜かずに登れば鋸岳第一高点です。ここもまた好展望です。 ここからは戸台から鋸岳第一高点・第二高点へ(コースガイド)の往路を参照して下さい。
  • 戸台から鋸岳第一高点・第二高点へ

    戸台から鋸岳第一高点・第二高点へ

    戸台川河原にある広い駐車場東側登山道脇にある指導所で登山届を提出し、ここから広い河原の中を進み、左岸にある三峰川発電所取水口の施設の通路を通ります。台風等の影響でルートが変わるので、周囲をよく見て歩きやすいところを探しながら進みましょう。 標高1320m付近で角兵衛沢と出会います。ここから戸台川を渡ります。その後、小尾根を越えるように登っていくと、一合目です。ここで道は二手に分かれますが、左へ横岳峠への道は廃道となっています。ここを右へ針葉樹林帯の中を進んでいきます。標高2200m付近で登山道から右に離れ、2~3分ほど進むと大岩下ノ岩小屋に着きます(テント3、4張可能、水あり)。 登山道に戻り、再びガレ場を登ります。コルに近くなると踏み跡が薄く、登りやすいところを選んでの登高となります。 やっと着いた標高2550m、角兵衛沢のコルは狭く、ここから南東へ尾根通しに鋸岳の第一高点を目指します。ダケカンバ、ハイマツなどの枝に捕まりながら、20分ほど進むと鋸岳第一高点に着きます。ここでは甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳はもちろん、中央アルプス、さらに遠く北アルプスの峰々を望むことができます。 第一高点から岩稜上を下っていくと小ギャップです。ここは8mほどの岩壁が垂直に切れています。設置されている鎖を頼りに慎重に下りましょう。小ギャップの底からは右手の小さな尾根通しの鎖を頼りに約15m程登り、ナイフエッジ状の岩を越えると鹿ノ窓です。鹿ノ窓にも長い鎖が設置されています。鹿ノ窓の岩溝から右手の草付きの尾根側を下ると、第三高点につながる岩尾根上にバンド(岩尾根を横切る岩棚)があり、ここを進むと大ギャップからのガレ沢に入ります。ここを距離で15mほど登り返し、第二高点から延びる南西稜に取りつきます。灌木帯の急登を登っていくと第二高点です。頂上には錆びた鉄剣が立っており、眺望もまた素晴らしく、核心部を終えた安堵感が広がることでしょう。 第二高点から幅広の岩稜を右へ回り込みながら、岩稜と岩稜の間のガラ場を下っていくと中ノ川乗越です(テント3張ほど可能、水なし)。ここからはガレの上をひたすら下ります。標高1850m付近からはカラマツなどの林がところどころ途切れながら続き、やがて林床にみごとな苔を持つ針葉樹林を過ごします。 戸台川を渡り、ここから10分ほど下ると角兵衛沢に出会います。戸台川沿いに来た道を進んで、戸台の駐車場に着きます。
    戸台川河原にある広い駐車場東側登山道脇にある指導所で登山届を提出し、ここから広い河原の中を進み、左岸にある三峰川発電所取水口の施設の通路を通ります。台風等の影響でルートが変わるので、周囲をよく見て歩きやすいところを探しながら進みましょう。 標高1320m付近で角兵衛沢と出会います。ここから戸台川を渡ります。その後、小尾根を越えるように登っていくと、一合目です。ここで道は二手に分かれますが、左へ横岳峠への道は廃道となっています。ここを右へ針葉樹林帯の中を進んでいきます。標高2200m付近で登山道から右に離れ、2~3分ほど進むと大岩下ノ岩小屋に着きます(テント3、4張可能、水あり)。 登山道に戻り、再びガレ場を登ります。コルに近くなると踏み跡が薄く、登りやすいところを選んでの登高となります。 やっと着いた標高2550m、角兵衛沢のコルは狭く、ここから南東へ尾根通しに鋸岳の第一高点を目指します。ダケカンバ、ハイマツなどの枝に捕まりながら、20分ほど進むと鋸岳第一高点に着きます。ここでは甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳はもちろん、中央アルプス、さらに遠く北アルプスの峰々を望むことができます。 第一高点から岩稜上を下っていくと小ギャップです。ここは8mほどの岩壁が垂直に切れています。設置されている鎖を頼りに慎重に下りましょう。小ギャップの底からは右手の小さな尾根通しの鎖を頼りに約15m程登り、ナイフエッジ状の岩を越えると鹿ノ窓です。鹿ノ窓にも長い鎖が設置されています。鹿ノ窓の岩溝から右手の草付きの尾根側を下ると、第三高点につながる岩尾根上にバンド(岩尾根を横切る岩棚)があり、ここを進むと大ギャップからのガレ沢に入ります。ここを距離で15mほど登り返し、第二高点から延びる南西稜に取りつきます。灌木帯の急登を登っていくと第二高点です。頂上には錆びた鉄剣が立っており、眺望もまた素晴らしく、核心部を終えた安堵感が広がることでしょう。 第二高点から幅広の岩稜を右へ回り込みながら、岩稜と岩稜の間のガラ場を下っていくと中ノ川乗越です(テント3張ほど可能、水なし)。ここからはガレの上をひたすら下ります。標高1850m付近からはカラマツなどの林がところどころ途切れながら続き、やがて林床にみごとな苔を持つ針葉樹林を過ごします。 戸台川を渡り、ここから10分ほど下ると角兵衛沢に出会います。戸台川沿いに来た道を進んで、戸台の駐車場に着きます。
  • 夜叉神峠から鳳凰三山を経て御座石鉱泉へ

    夜叉神峠から鳳凰三山を経て御座石鉱泉へ

    夜叉神峠登山口から幅広の登山道を夜叉神峠に向かいます。五本松といわれる巨木や炭焼き釜跡などがあるカラマツ林の中を1時間ほど登ると稜線に出ます。ここが本来の夜叉神峠ですが、さらに北へほんの少し登った小屋のある平地を普通夜叉神峠としています。ここから見る白根三山は実に見事です。 鳳凰三山へは北へ尾根上のカラマツ林を進んでいきます。大崖頭山西肩には鉄製の杖立峠表示があり、ここから尾根の西側を北上すると山火事跡である、明るいダケカンバの林となります。再び針葉樹林の中に入り、緩やかになった斜面を登っていくと苺平に着きます。さらに、辻山の北東斜面を巻きながら進んでいくと明るく開けた南御室小屋に到着します。この先の薬師岳小屋に水場はないのでここで十分に補給しておきましょう。 南御室小屋裏から登りはじめると道は二手に分かれるので左に進み、更に登って森林限界を超えるとまもなく砂払岳です。一気に広がった展望の良い山頂には、巨岩が立ち並んでいます。ここからザレ場を下ると、ハイマツとダケカンバ林の中の2017年に改装となった薬師岳小屋に着きます。 薬師岳小屋からハイマツの中をくぐり、白砂の道を一登りすれば、広い頂に幾つかの花崗岩の塔がある薬師岳山頂です。白根三山、八ヶ岳、富士山など、展望を満喫しましょう。 薬師岳山頂から白砂と花崗岩の気持ちの良い稜線を北へ進んで行くと、観音岳に到着します。ここは鳳凰三山の最高峰であり、正面の地蔵岳のオベリスクがいよいよ間近になっています。 観音岳を後にし、岩と砂の斜面を注意しながら下って行きます。鳳凰小屋への近道を右に過ごし、赤抜沢ノ頭山頂で白鳳峠から早川尾根へのルートを分けて、賽ノ河原へと下ると、ここには数多くの子授け地蔵が祀られています。 賽ノ河原から鳳凰小屋へと下ります。最初、砂礫の斜面、やがてダケカンバなどの樹林帯を下って行くと鳳凰小屋です。 鳳凰小屋から右に青木鉱泉に向かうルートを分け、御座石鉱泉に向かう尾根上の道を進みます。道ははじめドンドコ沢側に着いていますが、尾根筋を超えて北側を巻くように下ります。やがてコメツガ林の中、ササが目立つようになると平坦な燕頭山の山頂となります。展望は望めません。 燕頭山から急坂を下って旭岳頂上の石柱を見送り、やがて傾斜が緩やかになったところが西ノ平で、林道を横断します。再び東へ向かう急な坂を下っていくと御座石鉱泉に到着します。
    夜叉神峠登山口から幅広の登山道を夜叉神峠に向かいます。五本松といわれる巨木や炭焼き釜跡などがあるカラマツ林の中を1時間ほど登ると稜線に出ます。ここが本来の夜叉神峠ですが、さらに北へほんの少し登った小屋のある平地を普通夜叉神峠としています。ここから見る白根三山は実に見事です。 鳳凰三山へは北へ尾根上のカラマツ林を進んでいきます。大崖頭山西肩には鉄製の杖立峠表示があり、ここから尾根の西側を北上すると山火事跡である、明るいダケカンバの林となります。再び針葉樹林の中に入り、緩やかになった斜面を登っていくと苺平に着きます。さらに、辻山の北東斜面を巻きながら進んでいくと明るく開けた南御室小屋に到着します。この先の薬師岳小屋に水場はないのでここで十分に補給しておきましょう。 南御室小屋裏から登りはじめると道は二手に分かれるので左に進み、更に登って森林限界を超えるとまもなく砂払岳です。一気に広がった展望の良い山頂には、巨岩が立ち並んでいます。ここからザレ場を下ると、ハイマツとダケカンバ林の中の2017年に改装となった薬師岳小屋に着きます。 薬師岳小屋からハイマツの中をくぐり、白砂の道を一登りすれば、広い頂に幾つかの花崗岩の塔がある薬師岳山頂です。白根三山、八ヶ岳、富士山など、展望を満喫しましょう。 薬師岳山頂から白砂と花崗岩の気持ちの良い稜線を北へ進んで行くと、観音岳に到着します。ここは鳳凰三山の最高峰であり、正面の地蔵岳のオベリスクがいよいよ間近になっています。 観音岳を後にし、岩と砂の斜面を注意しながら下って行きます。鳳凰小屋への近道を右に過ごし、赤抜沢ノ頭山頂で白鳳峠から早川尾根へのルートを分けて、賽ノ河原へと下ると、ここには数多くの子授け地蔵が祀られています。 賽ノ河原から鳳凰小屋へと下ります。最初、砂礫の斜面、やがてダケカンバなどの樹林帯を下って行くと鳳凰小屋です。 鳳凰小屋から右に青木鉱泉に向かうルートを分け、御座石鉱泉に向かう尾根上の道を進みます。道ははじめドンドコ沢側に着いていますが、尾根筋を超えて北側を巻くように下ります。やがてコメツガ林の中、ササが目立つようになると平坦な燕頭山の山頂となります。展望は望めません。 燕頭山から急坂を下って旭岳頂上の石柱を見送り、やがて傾斜が緩やかになったところが西ノ平で、林道を横断します。再び東へ向かう急な坂を下っていくと御座石鉱泉に到着します。
  • 青木鉱泉から鳳凰三山へ

    青木鉱泉から鳳凰三山へ

    青木鉱泉本館前の庭から左へ指導標に導かれてドンドコ沢登山道に出ます。工事中の迂回路を経て、山腹を巻くように登り、一度ジグザグ道で標高を稼いだ後、再び山腹を巻くように進みます。指導標から5分ほどで南精進ヶ滝展望台に着きます。二段に分かれた落差70mほどの滝は岩を大きくえぐり、見ごたえがあります。(展望台を経ずに進むコースもあります。)急坂となった道を、グングン登っていくと、鳳凰ノ滝への指導標が2か所あります。鳳凰ノ滝は上部の指導標から左へ10分程度ですが、近づくのはさらに時間がかかります。登山道に戻り、尾根の南側に戻ると白糸ノ滝が見えてきます。ここから枝沢を渡り、針葉樹の中を進んでいくと五色ノ滝への分岐です。滝の近くまでは3~4分です。五色ノ滝分岐から急坂を登り、ザレ場をいくつか過ぎて林を抜けると、ドンドコ沢源流の河原歩きとなります。正面に地蔵岳のオベリスクも見えます。御座石鉱泉からのルートと合流するのは鳳凰小屋前です。 鳳凰小屋から地蔵岳へ向かいます。小屋からすぐ急坂の中の樹林帯を抜けると、歩きづらい白ザレの斜面となります。ここを登りきると子授け地蔵の並ぶ賽ノ河原です。下方には地蔵岳の表示板もあり、オベリスクが最も近くに眺められる場所です。ここからハイマツとダケカンバの中の道を登ると、素晴らしい眺めの赤抜沢ノ頭に着きます。南東に進路を変えて、岩尾根を進んでいきます。鳳凰小屋への分岐を左に見送り、ハイマツと白砂のコントラストが美しい稜線を登りきると観音岳山頂です。この鳳凰三山最高点もまた360度の展望を満喫できます。ハイマツ帯のなだらかな稜線上の道を右手に北岳を見ながら進みます。気持ちの良い稜線上の道をすこし登りかえすと薬師岳山頂です。広い山頂には、白砂の中に巨岩が積み増さなり、庭園のようにも見えます。相変わらず素晴らしい眺めです。なお、2017年に建て替えられた薬師岳小屋は砂払岳との鞍部にあります。 大パノラマを十分満喫したら、夜叉神峠に向かう縦走路を右手に分け、東へ、標高差1600mほどを一気に下る中道に入ります。ダケカンバ林を経て、針葉樹林をグングン下っていくと標高2390m程に御座石と名付けられた大岩があります。展望のない樹林帯の中の道なので一つの目安となるでしょう。長く単調な樹林帯の中の道を延々と下っていき、林道を横切りさらに尾根上のジグザグ道を下っていくと、ようやく中道登山道入口に着きます。ここから林道をたどって青木鉱泉に戻ります。
    青木鉱泉本館前の庭から左へ指導標に導かれてドンドコ沢登山道に出ます。工事中の迂回路を経て、山腹を巻くように登り、一度ジグザグ道で標高を稼いだ後、再び山腹を巻くように進みます。指導標から5分ほどで南精進ヶ滝展望台に着きます。二段に分かれた落差70mほどの滝は岩を大きくえぐり、見ごたえがあります。(展望台を経ずに進むコースもあります。)急坂となった道を、グングン登っていくと、鳳凰ノ滝への指導標が2か所あります。鳳凰ノ滝は上部の指導標から左へ10分程度ですが、近づくのはさらに時間がかかります。登山道に戻り、尾根の南側に戻ると白糸ノ滝が見えてきます。ここから枝沢を渡り、針葉樹の中を進んでいくと五色ノ滝への分岐です。滝の近くまでは3~4分です。五色ノ滝分岐から急坂を登り、ザレ場をいくつか過ぎて林を抜けると、ドンドコ沢源流の河原歩きとなります。正面に地蔵岳のオベリスクも見えます。御座石鉱泉からのルートと合流するのは鳳凰小屋前です。 鳳凰小屋から地蔵岳へ向かいます。小屋からすぐ急坂の中の樹林帯を抜けると、歩きづらい白ザレの斜面となります。ここを登りきると子授け地蔵の並ぶ賽ノ河原です。下方には地蔵岳の表示板もあり、オベリスクが最も近くに眺められる場所です。ここからハイマツとダケカンバの中の道を登ると、素晴らしい眺めの赤抜沢ノ頭に着きます。南東に進路を変えて、岩尾根を進んでいきます。鳳凰小屋への分岐を左に見送り、ハイマツと白砂のコントラストが美しい稜線を登りきると観音岳山頂です。この鳳凰三山最高点もまた360度の展望を満喫できます。ハイマツ帯のなだらかな稜線上の道を右手に北岳を見ながら進みます。気持ちの良い稜線上の道をすこし登りかえすと薬師岳山頂です。広い山頂には、白砂の中に巨岩が積み増さなり、庭園のようにも見えます。相変わらず素晴らしい眺めです。なお、2017年に建て替えられた薬師岳小屋は砂払岳との鞍部にあります。 大パノラマを十分満喫したら、夜叉神峠に向かう縦走路を右手に分け、東へ、標高差1600mほどを一気に下る中道に入ります。ダケカンバ林を経て、針葉樹林をグングン下っていくと標高2390m程に御座石と名付けられた大岩があります。展望のない樹林帯の中の道なので一つの目安となるでしょう。長く単調な樹林帯の中の道を延々と下っていき、林道を横切りさらに尾根上のジグザグ道を下っていくと、ようやく中道登山道入口に着きます。ここから林道をたどって青木鉱泉に戻ります。
  • 北沢峠から早川尾根縦走

    北沢峠から早川尾根縦走

    北沢峠バス停から林道を南東に500mほど進んで、指導標に従い北沢に下っていくと長衛小屋があります。小屋の手前左手には、甲斐駒、仙丈ヶ岳の開拓に尽力した竹沢長衛のレリーフがあります。長衛小屋前の北沢を渡って栗沢山への直登コースを右に見送り、樹林帯の中の仙水小屋を過ごしてゴーロ状の斜面の下部を進んでいくと、仙水峠に到着します。 仙水峠からは、摩利支天が眼前に迫ってきます。ここから南へ、甲斐駒を背に栗沢山への急坂をのぼります。低灌木帯からハイマツ帯に変わり、岩礫上の道を進めば、ようやく栗沢山の頂上です。ここは岩が積み重なっており、先程北沢で分岐した西尾根ルートと合流します。 栗沢山からしばらくは岩の上のルートを進みます。周囲の展望はよく、小ピークを数個乗り越し、ハイマツ、ダケカンバなどの気持ちの良い稜線を進んでいくとアサヨ峰山頂です。 山頂からの展望はすばらしく、甲斐駒、仙丈ヶ岳、北岳、更に遠く北アルプス、八ヶ岳、鳳凰三山そして富士山などを望めます。 山頂から東へハイマツの中の岩稜を進みます。小ピークを越えながら下って行き、ミヨシノ頭を越えて2553m岩峰から急下降して再び登り返し、さらに小さな登降を繰り返しながら2463.4m早川尾根ノ頭を過ぎれば、すぐに早川尾根小屋です。ここはキャンプ指定地にもなっており、水場もあります。 早川尾根小屋から、南南東へなだらかに下って行き、傾斜が急になるとまもなく広河原峠に到着です。時間がなければ、ここから南アルプス林道へ下ると良いでしょう。 広河原峠から、南東へ樹林帯の中を登っていきます。標高2510m付近には、登山道が崩壊したためできた迂回路があり、赤テープに導かれて進みます。これを過ぎればすぐに赤薙沢ノ頭に到着します。ここから緩やかに尾根を下ると白鳳峠です。 余裕があれば高嶺にピストンしましょう。ここも展望は素晴らしく、歩いてきた早川尾根がほぼ一望できます。 白鳳峠から広河原への道を下っていくとすぐに樹林帯が切れてゴーロ状の斜面となります。これを過ぎ、再び樹林帯に入れば、下って行くほど斜面は急になっていきます。鉄ハシゴなども設置されているので、焦らず着実に下って行きましょう。ようやく南アルプス林道に降り立てば、林道を15分ほどで広河原に到着します。
    北沢峠バス停から林道を南東に500mほど進んで、指導標に従い北沢に下っていくと長衛小屋があります。小屋の手前左手には、甲斐駒、仙丈ヶ岳の開拓に尽力した竹沢長衛のレリーフがあります。長衛小屋前の北沢を渡って栗沢山への直登コースを右に見送り、樹林帯の中の仙水小屋を過ごしてゴーロ状の斜面の下部を進んでいくと、仙水峠に到着します。 仙水峠からは、摩利支天が眼前に迫ってきます。ここから南へ、甲斐駒を背に栗沢山への急坂をのぼります。低灌木帯からハイマツ帯に変わり、岩礫上の道を進めば、ようやく栗沢山の頂上です。ここは岩が積み重なっており、先程北沢で分岐した西尾根ルートと合流します。 栗沢山からしばらくは岩の上のルートを進みます。周囲の展望はよく、小ピークを数個乗り越し、ハイマツ、ダケカンバなどの気持ちの良い稜線を進んでいくとアサヨ峰山頂です。 山頂からの展望はすばらしく、甲斐駒、仙丈ヶ岳、北岳、更に遠く北アルプス、八ヶ岳、鳳凰三山そして富士山などを望めます。 山頂から東へハイマツの中の岩稜を進みます。小ピークを越えながら下って行き、ミヨシノ頭を越えて2553m岩峰から急下降して再び登り返し、さらに小さな登降を繰り返しながら2463.4m早川尾根ノ頭を過ぎれば、すぐに早川尾根小屋です。ここはキャンプ指定地にもなっており、水場もあります。 早川尾根小屋から、南南東へなだらかに下って行き、傾斜が急になるとまもなく広河原峠に到着です。時間がなければ、ここから南アルプス林道へ下ると良いでしょう。 広河原峠から、南東へ樹林帯の中を登っていきます。標高2510m付近には、登山道が崩壊したためできた迂回路があり、赤テープに導かれて進みます。これを過ぎればすぐに赤薙沢ノ頭に到着します。ここから緩やかに尾根を下ると白鳳峠です。 余裕があれば高嶺にピストンしましょう。ここも展望は素晴らしく、歩いてきた早川尾根がほぼ一望できます。 白鳳峠から広河原への道を下っていくとすぐに樹林帯が切れてゴーロ状の斜面となります。これを過ぎ、再び樹林帯に入れば、下って行くほど斜面は急になっていきます。鉄ハシゴなども設置されているので、焦らず着実に下って行きましょう。ようやく南アルプス林道に降り立てば、林道を15分ほどで広河原に到着します。
  • 沢入から入笠湿原を経て入笠山、大阿原湿原へ

    沢入から入笠湿原を経て入笠山、大阿原湿原へ

    富士見駅からタクシーなどに乗って、入笠山登山口である沢入の駐車場まで行きます。駐車場の脇からカラマツを主体とした樹林帯の中を入笠湿原に向かって登っていきます。途中で富士見町の水道管理小屋の脇を抜け、「法華道」と記された表示を左に見送るとまもなく入笠湿原です。 湿原の周囲は鹿対策の防護柵があり入口には鉄格子の引き戸が設置されています。また、湿原内には木道が敷かれていて、6月上旬のスズランをはじめ、四季折々の花が満喫できます。湿原を通り抜け西側の山彦荘手前で防鹿柵の外に出ます。 車道に出て南へ進み、すぐに車道に沿った遊歩道に入ります。小沢を渡り再び車道に出ると元スキー場だったお花畑下に着きます。ここで防鹿柵の中に入って、お花畑の中の斜面を登るか、車道を南西に進んでマナスル山荘脇から南東へ入笠山を目指すこととなります。 お花畑の中を進んだ場合、斜面の途中で西へと進み、マナスル山荘(御所平峠)からの道と合流します。この合流地点を過ぎるとほどなく、岩場コースと岩場迂回コースの分岐となります。岩場コースといっても、岩と木の根で多少滑りやすくなっている程度です。また、岩場迂回コースは山頂を巻くように進み、南東側から山頂へ向かっています。 入笠山山頂は広く、周囲の山々がすべて展望できます。十分に堪能しましょう。山頂を後に、大阿原湿原を目指します。下り始めは傾斜が急でやや滑りやすいので注意しましょう。ここを下りきったところが仏平峠で、さらに進むとすぐに首切登山口です。ここから車道歩きとなります。まもなく首切清水が右側に現れます。さらにカラマツ林の中の車道を進み、大阿原湿原北東部の湿原入口に着きます。大阿原湿原を1周するのには30分程度かかります。湿原の北西側の木道からは湿原全体が見渡せます。湿原の最下部から流れ出ているテイ沢も美しいので余裕があれば歩いてみるといいでしょう。湿原南東側の木道は樹林帯の中にあり、湿原そのものはあまり見渡せません。 湿原入口まで戻り、車道を北へ進みます。途中、八ヶ岳ビューポイントと名付けられた場所を過ごし、往路で通過したお花畑最下部から山彦荘まで戻ります。再び入笠湿原に入り、登ってきた道を沢入の駐車場に戻ります。もし余裕があれば、ゴンドラ山頂駅周辺の入笠すずらん山野草公園に行くと四季折々の花を楽しめます。
    富士見駅からタクシーなどに乗って、入笠山登山口である沢入の駐車場まで行きます。駐車場の脇からカラマツを主体とした樹林帯の中を入笠湿原に向かって登っていきます。途中で富士見町の水道管理小屋の脇を抜け、「法華道」と記された表示を左に見送るとまもなく入笠湿原です。 湿原の周囲は鹿対策の防護柵があり入口には鉄格子の引き戸が設置されています。また、湿原内には木道が敷かれていて、6月上旬のスズランをはじめ、四季折々の花が満喫できます。湿原を通り抜け西側の山彦荘手前で防鹿柵の外に出ます。 車道に出て南へ進み、すぐに車道に沿った遊歩道に入ります。小沢を渡り再び車道に出ると元スキー場だったお花畑下に着きます。ここで防鹿柵の中に入って、お花畑の中の斜面を登るか、車道を南西に進んでマナスル山荘脇から南東へ入笠山を目指すこととなります。 お花畑の中を進んだ場合、斜面の途中で西へと進み、マナスル山荘(御所平峠)からの道と合流します。この合流地点を過ぎるとほどなく、岩場コースと岩場迂回コースの分岐となります。岩場コースといっても、岩と木の根で多少滑りやすくなっている程度です。また、岩場迂回コースは山頂を巻くように進み、南東側から山頂へ向かっています。 入笠山山頂は広く、周囲の山々がすべて展望できます。十分に堪能しましょう。山頂を後に、大阿原湿原を目指します。下り始めは傾斜が急でやや滑りやすいので注意しましょう。ここを下りきったところが仏平峠で、さらに進むとすぐに首切登山口です。ここから車道歩きとなります。まもなく首切清水が右側に現れます。さらにカラマツ林の中の車道を進み、大阿原湿原北東部の湿原入口に着きます。大阿原湿原を1周するのには30分程度かかります。湿原の北西側の木道からは湿原全体が見渡せます。湿原の最下部から流れ出ているテイ沢も美しいので余裕があれば歩いてみるといいでしょう。湿原南東側の木道は樹林帯の中にあり、湿原そのものはあまり見渡せません。 湿原入口まで戻り、車道を北へ進みます。途中、八ヶ岳ビューポイントと名付けられた場所を過ごし、往路で通過したお花畑最下部から山彦荘まで戻ります。再び入笠湿原に入り、登ってきた道を沢入の駐車場に戻ります。もし余裕があれば、ゴンドラ山頂駅周辺の入笠すずらん山野草公園に行くと四季折々の花を楽しめます。
  • みはらし台から北尾根経由で櫛形山へ

    みはらし台から北尾根経由で櫛形山へ

    みはらし台へはマイカーまたはタクシーを利用します。みはらし台には、駐車スペースが30台ほど有り簡易トイレも設置してあります。また、田中澄江による「花の百名山」の記念碑も建っています。県民の森駐車場からここまでは、1時間30分ほどで、登山道もしっかりしているので、本コースでは物足りないと考える人は、下から登っても良いでしょう。 みはらし台の登山道入口の階段を上がると東屋があります。さらに登っていくと平成峡への遊歩道が分岐するので、これを見送り直進します。幾つかの炭焼き釜跡や標高表示板に励まされながら登っていくと標高1670m付近で平成峡からの登山道と合流します。クマザサで地表が覆われ、カラマツやツガなどの樹木にぶら下がるサルオガセが目立ってくるとまもなくアヤメ平に到着です。 アヤメ平には避難小屋が建っており、周辺は草原で平らな木陰も広くあるので休憩するには適しています。この辺り一帯は、東洋一のアヤメの群落で有名でしたが、鹿の食害でその数を大きく減らしてしまいました。その後食害対策の防護柵が設置され、その内側では少しずつ以前の植生が回復しつつあります。 ここから南西に裸山へと緩やかに登っていきます。裸山手前の鞍部から裸山山頂へは周回できるようになっています。裸山山頂は2003mで南側が開けており、櫛形山山頂も間近に見ることができます。周辺の草原はここもまた防護ネットが張り巡らされており、アヤメの回復が進んでいます。 裸山から戻り、櫛形山山頂へと向かいます。バラボタン平付近にはマルバダケブキの群落が見られます。ここから南西にコメツガやカラマツなどの原生林の中を進んでいくと、櫛形山の標柱のあるピークです。山頂は広いですが展望は良くありません。三角点ピークはさらに南西に20分ほど進んだところにあります。 山頂から、登ってきた道をバラボタン平まで戻り、東方向へカラマツ林の中を下っていくと、祠頭のほこら小屋に到着します。小屋はきれいに整備されており、別棟でトイレもあります。また、小屋の裏手には水場もあります。 ここから中尾根登山道を櫛形山林道へと下ります。こちらにも標高表示板があり、目安となるでしょう。整備されていて歩きやすい道です。40分ほどで櫛形山林道に出て、さらに40分ほど林道を歩くとみはらし台に到着します。
    みはらし台へはマイカーまたはタクシーを利用します。みはらし台には、駐車スペースが30台ほど有り簡易トイレも設置してあります。また、田中澄江による「花の百名山」の記念碑も建っています。県民の森駐車場からここまでは、1時間30分ほどで、登山道もしっかりしているので、本コースでは物足りないと考える人は、下から登っても良いでしょう。 みはらし台の登山道入口の階段を上がると東屋があります。さらに登っていくと平成峡への遊歩道が分岐するので、これを見送り直進します。幾つかの炭焼き釜跡や標高表示板に励まされながら登っていくと標高1670m付近で平成峡からの登山道と合流します。クマザサで地表が覆われ、カラマツやツガなどの樹木にぶら下がるサルオガセが目立ってくるとまもなくアヤメ平に到着です。 アヤメ平には避難小屋が建っており、周辺は草原で平らな木陰も広くあるので休憩するには適しています。この辺り一帯は、東洋一のアヤメの群落で有名でしたが、鹿の食害でその数を大きく減らしてしまいました。その後食害対策の防護柵が設置され、その内側では少しずつ以前の植生が回復しつつあります。 ここから南西に裸山へと緩やかに登っていきます。裸山手前の鞍部から裸山山頂へは周回できるようになっています。裸山山頂は2003mで南側が開けており、櫛形山山頂も間近に見ることができます。周辺の草原はここもまた防護ネットが張り巡らされており、アヤメの回復が進んでいます。 裸山から戻り、櫛形山山頂へと向かいます。バラボタン平付近にはマルバダケブキの群落が見られます。ここから南西にコメツガやカラマツなどの原生林の中を進んでいくと、櫛形山の標柱のあるピークです。山頂は広いですが展望は良くありません。三角点ピークはさらに南西に20分ほど進んだところにあります。 山頂から、登ってきた道をバラボタン平まで戻り、東方向へカラマツ林の中を下っていくと、祠頭のほこら小屋に到着します。小屋はきれいに整備されており、別棟でトイレもあります。また、小屋の裏手には水場もあります。 ここから中尾根登山道を櫛形山林道へと下ります。こちらにも標高表示板があり、目安となるでしょう。整備されていて歩きやすい道です。40分ほどで櫛形山林道に出て、さらに40分ほど林道を歩くとみはらし台に到着します。
  • 椹池から甘利山、千頭星山、大笹池へ

    椹池から甘利山、千頭星山、大笹池へ

    韮崎駅から車で約30分程度で椹池に着きます。椹池の畔にある白鳳荘脇の登山道を北西に進みます。白鳳荘の裏で、すぐに左へ小さな沢を渡って進んでいく道を分けますが、これは南甘利山経由の道なので注意しましょう。少し登るとすぐに県道に出ます。独標1306m付近の甘利神社脇から再び登山道に入り、木の階段を緩やかに登ります。さらに九十九折れの県道をショートカットし、一度県道に出たのち、標高1480mで県道から北西に登山道に入ります。カラマツ林の中の道をしばらく登っていけば広河原の甘利山駐車場です。 駐車場から南東に遊歩道を進みます。売店の前ですぐに道が分かれており、左は東屋経由、右は直接山頂への道です。甘利山山頂は広く平坦で360度の展望が得られます。6月には15万本と言われるレンゲツツジが美しく咲き誇り、多くのハイカーで賑わいます。 甘利山から奥甘利山へと進みます。奥甘利山との鞍部で南に大笹池への分岐を分け、好展望のカラマツの尾根道を西へ進んでいくと奥甘利山山頂分岐に着きます。指導標から1分程度北へ行くと奥甘利山山頂です。南側が好展望です。分岐からさらに西進し、目指す千頭星山や北側にカラマツ越しの八ヶ岳などを楽しみながら、笹尾根を登ります。標高2066mの大西峰手前で御所山・青木鉱泉につながる分岐を分け、左に登れば千頭星山の稜線に出ます。カラマツの疎林と熊笹の中のたおやかな尾根を気持ちよく登っていくと千頭星山に到着です。山頂は木立に囲まれており展望はききません。 千頭星山から、来た道を戻ります。大西峰を東へ下り、往路で見送った奥甘利山と甘利山との鞍部にある大笹池に向かう分岐を南南西に下ります。クマザサの中のつづら折れの道を下っていくとやがて大笹池に着きます。大笹池は東西約50m、南北約20mほどの、地形図に載っていない静かな池で、6月のシーズンにはクリンソウの群落が見事です。大笹池から南甘利山に向かって東に進みます。標高1652mの南甘利山山頂の展望はきかず小さな表示があるのみです。山頂のすぐ東で甘利山からの道を合わせて、尾根上につけられた道を緩やかに下り、標高1430mピークとの鞍部から北東へ山腹を巻くようにつけられた道をたどります。ヒノキの植林内の道は沢側に傾斜しているので気を付けましょう。市界線上の尾根を回り込めば椹池へと戻ります。
    韮崎駅から車で約30分程度で椹池に着きます。椹池の畔にある白鳳荘脇の登山道を北西に進みます。白鳳荘の裏で、すぐに左へ小さな沢を渡って進んでいく道を分けますが、これは南甘利山経由の道なので注意しましょう。少し登るとすぐに県道に出ます。独標1306m付近の甘利神社脇から再び登山道に入り、木の階段を緩やかに登ります。さらに九十九折れの県道をショートカットし、一度県道に出たのち、標高1480mで県道から北西に登山道に入ります。カラマツ林の中の道をしばらく登っていけば広河原の甘利山駐車場です。 駐車場から南東に遊歩道を進みます。売店の前ですぐに道が分かれており、左は東屋経由、右は直接山頂への道です。甘利山山頂は広く平坦で360度の展望が得られます。6月には15万本と言われるレンゲツツジが美しく咲き誇り、多くのハイカーで賑わいます。 甘利山から奥甘利山へと進みます。奥甘利山との鞍部で南に大笹池への分岐を分け、好展望のカラマツの尾根道を西へ進んでいくと奥甘利山山頂分岐に着きます。指導標から1分程度北へ行くと奥甘利山山頂です。南側が好展望です。分岐からさらに西進し、目指す千頭星山や北側にカラマツ越しの八ヶ岳などを楽しみながら、笹尾根を登ります。標高2066mの大西峰手前で御所山・青木鉱泉につながる分岐を分け、左に登れば千頭星山の稜線に出ます。カラマツの疎林と熊笹の中のたおやかな尾根を気持ちよく登っていくと千頭星山に到着です。山頂は木立に囲まれており展望はききません。 千頭星山から、来た道を戻ります。大西峰を東へ下り、往路で見送った奥甘利山と甘利山との鞍部にある大笹池に向かう分岐を南南西に下ります。クマザサの中のつづら折れの道を下っていくとやがて大笹池に着きます。大笹池は東西約50m、南北約20mほどの、地形図に載っていない静かな池で、6月のシーズンにはクリンソウの群落が見事です。大笹池から南甘利山に向かって東に進みます。標高1652mの南甘利山山頂の展望はきかず小さな表示があるのみです。山頂のすぐ東で甘利山からの道を合わせて、尾根上につけられた道を緩やかに下り、標高1430mピークとの鞍部から北東へ山腹を巻くようにつけられた道をたどります。ヒノキの植林内の道は沢側に傾斜しているので気を付けましょう。市界線上の尾根を回り込めば椹池へと戻ります。
  • 尾白川渓谷駐車場から日向山、鞍掛山往復

    尾白川渓谷駐車場から日向山、鞍掛山往復

    尾白川渓谷の市営駐車場から雑木林の中を登っていくと、矢立石に着きます。駐車スペースのあるこの場所から尾根上の登山道に入っていきます。カラマツ林の下、ササの生い茂った歩きやすい登山道を登っていくと白砂の斜面が広がる日向山に着きます。北側から西側にかけての展望は素晴らしく、八ヶ岳や霧ヶ峰、美ヶ原、甲斐駒ヶ岳など見事な展望を得ることができます。 白砂の登山道を下り、鞍掛山を目指します。日向八丁尾根は樹林の中をひたすら登高しますが、時々南側が開けて、鞍掛山やその奥の甲斐駒ヶ岳を望むことができます。 日向八丁尾根を登りきって駒岩から進路を南にとり、鞍掛山を目指します。このあたりは5月から6月上旬にクモイコザクラ、コイワカガミの群落を観察することができます。 鞍掛山山頂の展望は開けてませんが、さらに南東方面に尾根筋を下った所にある展望台からは甲斐駒ヶ岳を中心に、鋸岳、黒戸山などを見渡すことができます。十分に楽しんだら、来た道を戻ります。
    尾白川渓谷の市営駐車場から雑木林の中を登っていくと、矢立石に着きます。駐車スペースのあるこの場所から尾根上の登山道に入っていきます。カラマツ林の下、ササの生い茂った歩きやすい登山道を登っていくと白砂の斜面が広がる日向山に着きます。北側から西側にかけての展望は素晴らしく、八ヶ岳や霧ヶ峰、美ヶ原、甲斐駒ヶ岳など見事な展望を得ることができます。 白砂の登山道を下り、鞍掛山を目指します。日向八丁尾根は樹林の中をひたすら登高しますが、時々南側が開けて、鞍掛山やその奥の甲斐駒ヶ岳を望むことができます。 日向八丁尾根を登りきって駒岩から進路を南にとり、鞍掛山を目指します。このあたりは5月から6月上旬にクモイコザクラ、コイワカガミの群落を観察することができます。 鞍掛山山頂の展望は開けてませんが、さらに南東方面に尾根筋を下った所にある展望台からは甲斐駒ヶ岳を中心に、鋸岳、黒戸山などを見渡すことができます。十分に楽しんだら、来た道を戻ります。
  • ヴィレッヂ白州から雨乞岳を経て雨乞岳登山口

    ヴィレッヂ白州から雨乞岳を経て雨乞岳登山口

    ヴィレッヂ白州から300mほど北西にある駐車場から、道路の反対側にある登山口から登山道に入り、木製の階段を登ります。木製の階段がなくなるとカラマツ林から落葉広葉樹となり、さらに登ると、名前の通り一面に笹が生い茂る笹ノ平です。尾根上の笹原の中の登山道を登っていくと雨乞岳山頂に到着です。 頂上からは日向山、甲斐駒、鳳凰三山、富士山を望めます。 雨乞岳山頂から南東へ尾根上の道を下っていくと、水晶ナギとの分岐があります。水晶ナギは花崗岩が風化した砂礫地で、南に向かって大きく眺望が開けています。 分岐に戻り、黒沢ノ頭南腹をトラバースし、さらに尾根を下っていくとサントリーの作業小屋があるホクギノ平です。 ホクギノ平から単調な尾根上の道をひたすら下っていくと石尊神社の雨乞岳登山口に着きます。
    ヴィレッヂ白州から300mほど北西にある駐車場から、道路の反対側にある登山口から登山道に入り、木製の階段を登ります。木製の階段がなくなるとカラマツ林から落葉広葉樹となり、さらに登ると、名前の通り一面に笹が生い茂る笹ノ平です。尾根上の笹原の中の登山道を登っていくと雨乞岳山頂に到着です。 頂上からは日向山、甲斐駒、鳳凰三山、富士山を望めます。 雨乞岳山頂から南東へ尾根上の道を下っていくと、水晶ナギとの分岐があります。水晶ナギは花崗岩が風化した砂礫地で、南に向かって大きく眺望が開けています。 分岐に戻り、黒沢ノ頭南腹をトラバースし、さらに尾根を下っていくとサントリーの作業小屋があるホクギノ平です。 ホクギノ平から単調な尾根上の道をひたすら下っていくと石尊神社の雨乞岳登山口に着きます。
  • 香貫山から徳倉山へ

    香貫山から徳倉山へ

    沼津駅から大平行、沼商(沼津商業高校の略)行のバスに乗り黒瀬バス停で下車。甲羅本店の先に香貫山への登山口があり、桜や松の茂る道を登ると車道に出ます。左へ上がれば五重の塔がある香陵台で眼下に狩野川と沼津の街が広がり、春は桜の名所です。香貫山は公園として整備されています。山頂へは登山道がふたつありますが、どちらを行っても合流し山頂へと導いてくれます。西側にある展望台は富士山を始め箱根の山々、沼津港や千本松原が望めます。 山頂を巻くように車道を進み、桜台を抜けると長い丸太の階段を下り再び車道に出ます。ゴルフ練習場を過ぎ、その先で近道を下って舗装道路に出ます。左に少し行き、切通しの八重坂峠を抜けたところから急坂をロープを頼りに登りきると横山山頂に着きます。松や女竹の道を下り、左から沼津商業高校からの登山道と合わさると横山峠です。 反対側に取り付き、もう一つの道を横断すると灌木の急登が始まり徳倉山の登りです。その形から象山と呼ばれ徳倉山山頂は象の頭にあたります。北に沼津市街と富士山、南にこれから向かう鷲頭山、大平山、さらに奥沼津アルプスが望めます。 手すりのついた急な階段を下ります。その後は象の背中の緩やかな道になります。樹林が開けると“千金岩”と書かれた大岩があり正面に鷲頭山が立ちはだかって見えます。右手には大瀬崎へと続く海岸線、その上には伊豆の山々も望めます。 ロープのある急坂を下ると志下坂峠に到着。登り返すとカヤの草原に出て、しばらくは緩やかな登り下りが続きます。好天に恵まれれば駿河湾越しに静岡市の三保半島、安倍奥の山々、さらに雪をいただいた荒川三山、赤石岳など南アルプス南部の山々も望むこともできます。途中、ピークらしからぬ志下山を過ぎると志下峠に着きます。かつての海底火山のなごりと思われる“ぼたもち岩”があり、ぼたもち峠の別名もあります。左は御前帰への下山路ですが、今回は、右へ下ります。足元が悪いので注意しながら下り、市街地に出れば角に銀行のある県道に出ます。右手の志下公会堂前バス停で沼津駅行のバスを待ちます。
    沼津駅から大平行、沼商(沼津商業高校の略)行のバスに乗り黒瀬バス停で下車。甲羅本店の先に香貫山への登山口があり、桜や松の茂る道を登ると車道に出ます。左へ上がれば五重の塔がある香陵台で眼下に狩野川と沼津の街が広がり、春は桜の名所です。香貫山は公園として整備されています。山頂へは登山道がふたつありますが、どちらを行っても合流し山頂へと導いてくれます。西側にある展望台は富士山を始め箱根の山々、沼津港や千本松原が望めます。 山頂を巻くように車道を進み、桜台を抜けると長い丸太の階段を下り再び車道に出ます。ゴルフ練習場を過ぎ、その先で近道を下って舗装道路に出ます。左に少し行き、切通しの八重坂峠を抜けたところから急坂をロープを頼りに登りきると横山山頂に着きます。松や女竹の道を下り、左から沼津商業高校からの登山道と合わさると横山峠です。 反対側に取り付き、もう一つの道を横断すると灌木の急登が始まり徳倉山の登りです。その形から象山と呼ばれ徳倉山山頂は象の頭にあたります。北に沼津市街と富士山、南にこれから向かう鷲頭山、大平山、さらに奥沼津アルプスが望めます。 手すりのついた急な階段を下ります。その後は象の背中の緩やかな道になります。樹林が開けると“千金岩”と書かれた大岩があり正面に鷲頭山が立ちはだかって見えます。右手には大瀬崎へと続く海岸線、その上には伊豆の山々も望めます。 ロープのある急坂を下ると志下坂峠に到着。登り返すとカヤの草原に出て、しばらくは緩やかな登り下りが続きます。好天に恵まれれば駿河湾越しに静岡市の三保半島、安倍奥の山々、さらに雪をいただいた荒川三山、赤石岳など南アルプス南部の山々も望むこともできます。途中、ピークらしからぬ志下山を過ぎると志下峠に着きます。かつての海底火山のなごりと思われる“ぼたもち岩”があり、ぼたもち峠の別名もあります。左は御前帰への下山路ですが、今回は、右へ下ります。足元が悪いので注意しながら下り、市街地に出れば角に銀行のある県道に出ます。右手の志下公会堂前バス停で沼津駅行のバスを待ちます。
  • 鷲頭山から大平山へ

    鷲頭山から大平山へ

    志下公会堂前バス停を出発し、志下峠を目指します。志下峠からは、以前は直登していましたが植生保護と土壌流失防止のため左へ巻きながら登ります。中将石と言われる大岩の下に一体の石仏が祀られています。中将とは源平の戦いで敗れた三位中将重衡(平清盛の五男)のことで、捕らえられ伊豆のこの地に流されたといわれています。山麓には、重衡ゆかりの地名も残されています。歴史のロマンに触れられるのも里山の楽しみの一つです。 鷲頭山の登りは沼津アルプス最大の難所。ロープをたどり慎重に登ります。急登が緩やかになると小鷲頭山です。富士山と眼下の沼津の街と駿河湾の眺めは格別です。もうひと登りで沼津アルプスの最高峰鷲頭山山頂です。鷲頭神社の奥宮と桜の木が迎えてくれます。 展望を楽しんだら石灯篭の間を通ってアオキの茂る道を下ります。これから登る大平山のピラミダルな姿が望めます。滑りやすいので注意して下ると多比峠に到着。変則な峠を右上に登ります。この付近からウバメガシの林を行きます。途中の岩場から振り返ると鷲頭山が高くそびえて見えます。 多比口峠は十字路で、ここから右へ下山すると沼津駅行のバス停に出ることができます。さらに登ると大平山山頂です。ここから奥沼津アルプスに入ります。大平山までは要所に道標が整備されていますが、ここからはほぼ稜線づたいにテープなどの目印に注意しながら進みましょう。 かつての海底火山が隆起し侵食されたやせた岩稜が続きます。途中稜線コースと巻道コースに分かれますが先で合流します。はしごやロープがあるので慎重に行動しましょう。所々で左右の展望が開けます。左は田方平野が広がり富士山が望め、右は伊豆三山など伊豆の山々が連なって見えます。 新城分岐は三差路で大嵐山へは案内板を確認しながら右に進みます。小さなアップダウンを繰り返すと樹の間から大嵐山が目の前に高く望めます。ジグザクの急登を登ると柵が見え、狭い柵の間を抜けると望遠鏡やベンチのある大嵐山山頂に着きます。地元では麓の地名をとって日守山とも呼んでいます。正面に愛鷹山越しの富士山が大きく山裾を広げ、眼下には狩野川が蛇行して見え、右に箱根の山から伊豆スカイライン沿いの山々が望めます。 ここから下山し大平バス停から沼津駅行のバスを利用します。
    志下公会堂前バス停を出発し、志下峠を目指します。志下峠からは、以前は直登していましたが植生保護と土壌流失防止のため左へ巻きながら登ります。中将石と言われる大岩の下に一体の石仏が祀られています。中将とは源平の戦いで敗れた三位中将重衡(平清盛の五男)のことで、捕らえられ伊豆のこの地に流されたといわれています。山麓には、重衡ゆかりの地名も残されています。歴史のロマンに触れられるのも里山の楽しみの一つです。 鷲頭山の登りは沼津アルプス最大の難所。ロープをたどり慎重に登ります。急登が緩やかになると小鷲頭山です。富士山と眼下の沼津の街と駿河湾の眺めは格別です。もうひと登りで沼津アルプスの最高峰鷲頭山山頂です。鷲頭神社の奥宮と桜の木が迎えてくれます。 展望を楽しんだら石灯篭の間を通ってアオキの茂る道を下ります。これから登る大平山のピラミダルな姿が望めます。滑りやすいので注意して下ると多比峠に到着。変則な峠を右上に登ります。この付近からウバメガシの林を行きます。途中の岩場から振り返ると鷲頭山が高くそびえて見えます。 多比口峠は十字路で、ここから右へ下山すると沼津駅行のバス停に出ることができます。さらに登ると大平山山頂です。ここから奥沼津アルプスに入ります。大平山までは要所に道標が整備されていますが、ここからはほぼ稜線づたいにテープなどの目印に注意しながら進みましょう。 かつての海底火山が隆起し侵食されたやせた岩稜が続きます。途中稜線コースと巻道コースに分かれますが先で合流します。はしごやロープがあるので慎重に行動しましょう。所々で左右の展望が開けます。左は田方平野が広がり富士山が望め、右は伊豆三山など伊豆の山々が連なって見えます。 新城分岐は三差路で大嵐山へは案内板を確認しながら右に進みます。小さなアップダウンを繰り返すと樹の間から大嵐山が目の前に高く望めます。ジグザクの急登を登ると柵が見え、狭い柵の間を抜けると望遠鏡やベンチのある大嵐山山頂に着きます。地元では麓の地名をとって日守山とも呼んでいます。正面に愛鷹山越しの富士山が大きく山裾を広げ、眼下には狩野川が蛇行して見え、右に箱根の山から伊豆スカイライン沿いの山々が望めます。 ここから下山し大平バス停から沼津駅行のバスを利用します。
  • 伊豆三山を縦走し駿河湾の三津長浜へ

    伊豆三山を縦走し駿河湾の三津長浜へ

    三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り大仁駅で下車。改札口を出たところに城山の登山口への案内地図があるので確認し、注意しながら登山口を目指します。城山の南壁を見ながら行くと案内板のある登山口に着きます。ここから山道で途中南壁に入る道がありますが、落石などがあるためクライマー以外は立入らないこと。石仏とベンチのある城山峠に出たら城山を往復します。やせ尾根なので足元に注意をしながらウバメガシの林を過ぎると城山山頂に出ます。眼下に狩野川の流れ、富士山、箱根から天城山方面の展望が開けます。 峠まで戻り緩やかな道を行き、七つ岩と言われる巨石を過ぎると林道に出ます。少し左に葛城山への登り口があり杉や檜の緩やかな道が続きます。葛城山分岐から葛城山へは、途中舗装された林道を緩やかに下ると右に葛城山登山口の標識があります。ジグザクの急登を登ると山頂の一角に到着。伊豆長岡温泉からのロープウェイ山頂駅があり観光客で賑わっています。三角点のある葛城山山頂には展望台があり、富士山を始め天城山、駿河湾など360度の展望が楽しめます。源頼朝像、葛城神社、足湯もあり、初夏は花の公園になります。来た道を下ってもよいですが、下りはコースを変えて板状節理が見事な竜神岩のある巻き道から林道に出て葛城山分岐に戻ります。 分岐を右に登り発端丈山に向かい、杉や檜の林を過ぎると益山寺分岐。左に10分程で益山寺に着きます。修禅寺より古い寺とされ、境内には観音堂、三十三観音、県指定天然記念物の大カエデ、伊豆市指定の大イチョウがあり秋には紅葉・黄葉が見事です。 分岐に戻り発端丈山に向かいます。松林のきつい登りですが、桜の木も多くその季節には楽しめます。分岐から25分程で発端丈山の山頂に到着。正面には、富士山、東には先に登った葛城山が望め、西には駿河湾が光っています。展望を楽しんだら長浜へ下ります。山頂から少し下ると分岐。長浜へは左の急坂を下ります。下り始めるとさらに展望が開け、内浦湾に浮かぶ淡島の上、沼津の街越しに富士山が裾野を大きく広げ、このコース一番の絶景です。松の灌木が繁ったジグザグの道を下るとコンクリート製の展望台があるが、こちらは樹間に駿河湾と富士山がわずかに望める程度です。さらに下るとミカン畑に出て、住本寺を過ぎると長浜の集落、駿河湾沿いの県道に出ると左に長浜バス停があり、沼津駅行のバスが出ています。
    三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り大仁駅で下車。改札口を出たところに城山の登山口への案内地図があるので確認し、注意しながら登山口を目指します。城山の南壁を見ながら行くと案内板のある登山口に着きます。ここから山道で途中南壁に入る道がありますが、落石などがあるためクライマー以外は立入らないこと。石仏とベンチのある城山峠に出たら城山を往復します。やせ尾根なので足元に注意をしながらウバメガシの林を過ぎると城山山頂に出ます。眼下に狩野川の流れ、富士山、箱根から天城山方面の展望が開けます。 峠まで戻り緩やかな道を行き、七つ岩と言われる巨石を過ぎると林道に出ます。少し左に葛城山への登り口があり杉や檜の緩やかな道が続きます。葛城山分岐から葛城山へは、途中舗装された林道を緩やかに下ると右に葛城山登山口の標識があります。ジグザクの急登を登ると山頂の一角に到着。伊豆長岡温泉からのロープウェイ山頂駅があり観光客で賑わっています。三角点のある葛城山山頂には展望台があり、富士山を始め天城山、駿河湾など360度の展望が楽しめます。源頼朝像、葛城神社、足湯もあり、初夏は花の公園になります。来た道を下ってもよいですが、下りはコースを変えて板状節理が見事な竜神岩のある巻き道から林道に出て葛城山分岐に戻ります。 分岐を右に登り発端丈山に向かい、杉や檜の林を過ぎると益山寺分岐。左に10分程で益山寺に着きます。修禅寺より古い寺とされ、境内には観音堂、三十三観音、県指定天然記念物の大カエデ、伊豆市指定の大イチョウがあり秋には紅葉・黄葉が見事です。 分岐に戻り発端丈山に向かいます。松林のきつい登りですが、桜の木も多くその季節には楽しめます。分岐から25分程で発端丈山の山頂に到着。正面には、富士山、東には先に登った葛城山が望め、西には駿河湾が光っています。展望を楽しんだら長浜へ下ります。山頂から少し下ると分岐。長浜へは左の急坂を下ります。下り始めるとさらに展望が開け、内浦湾に浮かぶ淡島の上、沼津の街越しに富士山が裾野を大きく広げ、このコース一番の絶景です。松の灌木が繁ったジグザグの道を下るとコンクリート製の展望台があるが、こちらは樹間に駿河湾と富士山がわずかに望める程度です。さらに下るとミカン畑に出て、住本寺を過ぎると長浜の集落、駿河湾沿いの県道に出ると左に長浜バス停があり、沼津駅行のバスが出ています。
  • 伊東駅から馬場の平へ

    伊東駅から馬場の平へ

    伊東駅より車道を、ホタルで知られている丸山公園まで行きます。ここから雑木林の歩道に入ります。昭和20年代の後半、パルプ材採取の目的で植えられ伐採されずに残っているユーカリの大木などを見ながら登ると程なく檜林に入り、さらに進むと江戸城築城石の看板があり、傍らに加賀藩前田家の印と言われる刻印がある大きな石があります。石に向かい左下を見ると矢穴を穿ち石を割った丁場跡があります。割った石は海岸まで下ろされ、海路江戸まで運ばれました。休憩ついでに見学し往時を偲ぶのも良いかもしれません。 ゆるやかな坂を登りきると健康回復公園大平の森からの分岐点に差しかかります。頂上は目の前ですが伊東市街を見下ろす展望のポイントです。大平山山頂は3等三角点が設置されていますが周りの樹木が大きいので景色は望めません。先に進むと北側が開け箱根山や富士山が望める展望ゾーンです。この辺りから樹齢50年は越すと思われる桜の大木が目立ちますが、これは花見のために植えられたものと考えられます。また、あまり広い範囲ではありませんが、関東地方以西に自生すると言われているヒメシャラも目に付きます。自然林と檜林が混ざる稜線を進むと四辻(柏峠)に到着。そのまま進むと東西の斜面が切り立った箇所があります。この下を明治時代に掘られた伊豆最古のトンネルと言われる柏トンネルが通っていますが、現在では崩落して西側の入口のみが残っています。柏峠道は伊東と中伊豆を結ぶ交通の要衝でした。断崖を避けた脇道を下ると旧柏峠です。 西側は県道59号へ通じていますが、直進し馬場の平へ向かいます。送電線の鉄塔がある辺りから歩道はなだらかになりほどなく車道へ出ます。車道をほぼ直角に折れ曲がり右斜面を登ると馬場の平です。馬場の平は火山噴火でできたなだらかな平原で、南西から東方向に天城連山、遠笠山、矢筈山、大室山、小室山から伊東市街まで望める素晴らしい眺望箇所です。北西の方角には一部ですが富士山の雄姿を見ることができます。 再び車道まで下り少し進み反対側の歩道へ入ると柏峰です。そのまま歩道を歩き檜林、雑木林を経て下ると車道へ出ます。しばらく下ると水道分岐です。ここで伊東駅へ行く道と分かれ南伊東駅へ向かいます。20分弱で南伊東駅に到着します。
    伊東駅より車道を、ホタルで知られている丸山公園まで行きます。ここから雑木林の歩道に入ります。昭和20年代の後半、パルプ材採取の目的で植えられ伐採されずに残っているユーカリの大木などを見ながら登ると程なく檜林に入り、さらに進むと江戸城築城石の看板があり、傍らに加賀藩前田家の印と言われる刻印がある大きな石があります。石に向かい左下を見ると矢穴を穿ち石を割った丁場跡があります。割った石は海岸まで下ろされ、海路江戸まで運ばれました。休憩ついでに見学し往時を偲ぶのも良いかもしれません。 ゆるやかな坂を登りきると健康回復公園大平の森からの分岐点に差しかかります。頂上は目の前ですが伊東市街を見下ろす展望のポイントです。大平山山頂は3等三角点が設置されていますが周りの樹木が大きいので景色は望めません。先に進むと北側が開け箱根山や富士山が望める展望ゾーンです。この辺りから樹齢50年は越すと思われる桜の大木が目立ちますが、これは花見のために植えられたものと考えられます。また、あまり広い範囲ではありませんが、関東地方以西に自生すると言われているヒメシャラも目に付きます。自然林と檜林が混ざる稜線を進むと四辻(柏峠)に到着。そのまま進むと東西の斜面が切り立った箇所があります。この下を明治時代に掘られた伊豆最古のトンネルと言われる柏トンネルが通っていますが、現在では崩落して西側の入口のみが残っています。柏峠道は伊東と中伊豆を結ぶ交通の要衝でした。断崖を避けた脇道を下ると旧柏峠です。 西側は県道59号へ通じていますが、直進し馬場の平へ向かいます。送電線の鉄塔がある辺りから歩道はなだらかになりほどなく車道へ出ます。車道をほぼ直角に折れ曲がり右斜面を登ると馬場の平です。馬場の平は火山噴火でできたなだらかな平原で、南西から東方向に天城連山、遠笠山、矢筈山、大室山、小室山から伊東市街まで望める素晴らしい眺望箇所です。北西の方角には一部ですが富士山の雄姿を見ることができます。 再び車道まで下り少し進み反対側の歩道へ入ると柏峰です。そのまま歩道を歩き檜林、雑木林を経て下ると車道へ出ます。しばらく下ると水道分岐です。ここで伊東駅へ行く道と分かれ南伊東駅へ向かいます。20分弱で南伊東駅に到着します。
  • 池代から長九郎山へ

    池代から長九郎山へ

    長九郎登山口バス停より左手の持草川に沿って池代林道を進みます。ルート上には番号入りの案内標柱があるので、確認しながら進みましょう。持草川にかかる御座木橋の右手前に3番標柱があります。ここから登山道が始まり、まず岩を削った階段を登り、炭焼窯跡や山神社の祠を過ぎたら石がゴロゴロしている急なジグザグ道を注意して進みます。登りきると先ほどの池代林道に出ます。この先、右に緩やかな林道歩き。滝や深く切れ込んだ渓谷を眺めながら安田橋を渡り、池代新橋の手前のゲートをくぐると左側に9番標柱が設置されています。 沢に沿って進み、わさび沢を左右に見ながら堰堤を越え、上流に向うと大きな岩(13番標柱)が行く手を遮ります。左に回り、対岸の14番標柱へは河床の大きな石を選んで渡って行きます。増水時には引き返すことも覚悟しておきましょう。 鎖の柵に沿って登り、80年程前の硫黄採掘土置場を過ぎ、人工林内を進むと急なルートは再び林道に出ます。林道を横断して直登するとカンス林道に出ます。右に進んで20番標柱を左、ここから長九郎シャクナゲ希少個体群保護林に入ります。沢の氾濫で転石が多いので足元に十分注意して進みましょう。人工林からブナやヒメシャラの林に変わり、明るい自然林の鞍部に出るとそこが三方平分岐(24番標柱)です。山頂へは左へ緩やかな登りで、山の神や石仏が安置されたルートを進み「長九郎山ふれあいの森」の看板を右へ、シャクナゲ林をくぐりながら直登すると長九郎山山頂に到着。 帰りは展望台の下から西の林間を下ります。頂上から30分程で長九郎林道と交差、八瀬峠(31番標柱)です。林道を横断して富貴野山・宝蔵院方向へは右斜めに登ります。 ガレた山肌を横切り、勾配の急な下り、その先は人工林内を出合(35番標柱)に向います。「富貴野山・宝蔵院450m」の道標からは平坦な人工林です。宝蔵院に近づくと霊場・古刹にふさわしい杉並木を下ります。境内には弘法大師の開基とされる古刹、開山堂や180体の石仏群が往時を物語っています。参道を出て左に進むと富貴野山駐車場です。交通手段が無いのでタクシーを予約しておくか、船田バス停まで門野地区を抜けて約2時間の車道歩きとなります。バスの運行については東海バス松崎営業所にお問い合わせください。
    長九郎登山口バス停より左手の持草川に沿って池代林道を進みます。ルート上には番号入りの案内標柱があるので、確認しながら進みましょう。持草川にかかる御座木橋の右手前に3番標柱があります。ここから登山道が始まり、まず岩を削った階段を登り、炭焼窯跡や山神社の祠を過ぎたら石がゴロゴロしている急なジグザグ道を注意して進みます。登りきると先ほどの池代林道に出ます。この先、右に緩やかな林道歩き。滝や深く切れ込んだ渓谷を眺めながら安田橋を渡り、池代新橋の手前のゲートをくぐると左側に9番標柱が設置されています。 沢に沿って進み、わさび沢を左右に見ながら堰堤を越え、上流に向うと大きな岩(13番標柱)が行く手を遮ります。左に回り、対岸の14番標柱へは河床の大きな石を選んで渡って行きます。増水時には引き返すことも覚悟しておきましょう。 鎖の柵に沿って登り、80年程前の硫黄採掘土置場を過ぎ、人工林内を進むと急なルートは再び林道に出ます。林道を横断して直登するとカンス林道に出ます。右に進んで20番標柱を左、ここから長九郎シャクナゲ希少個体群保護林に入ります。沢の氾濫で転石が多いので足元に十分注意して進みましょう。人工林からブナやヒメシャラの林に変わり、明るい自然林の鞍部に出るとそこが三方平分岐(24番標柱)です。山頂へは左へ緩やかな登りで、山の神や石仏が安置されたルートを進み「長九郎山ふれあいの森」の看板を右へ、シャクナゲ林をくぐりながら直登すると長九郎山山頂に到着。 帰りは展望台の下から西の林間を下ります。頂上から30分程で長九郎林道と交差、八瀬峠(31番標柱)です。林道を横断して富貴野山・宝蔵院方向へは右斜めに登ります。 ガレた山肌を横切り、勾配の急な下り、その先は人工林内を出合(35番標柱)に向います。「富貴野山・宝蔵院450m」の道標からは平坦な人工林です。宝蔵院に近づくと霊場・古刹にふさわしい杉並木を下ります。境内には弘法大師の開基とされる古刹、開山堂や180体の石仏群が往時を物語っています。参道を出て左に進むと富貴野山駐車場です。交通手段が無いのでタクシーを予約しておくか、船田バス停まで門野地区を抜けて約2時間の車道歩きとなります。バスの運行については東海バス松崎営業所にお問い合わせください。