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343件
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検索結果343件中  281-300件
  • 愛宕山

    • 4時間50分

    愛宕山

    • 4時間50分
    愛宕山北面の首無地蔵のあるサカサマ峠より裏参道を登り、表参道を下るコースを紹介する。清滝バス停から出発し、清滝川に沿って車道を北へ向かう。自家用車の人は有料駐車場がある。清滝川沿いの東海自然歩道と別れ堂承川沿いの林道を行く。月輪寺への分岐を過ぎ、梨ノ木谷を登って行くとだんだん傾斜が増して、林道から登山道へと変わる。尾根まで登ると首無地蔵があるサカサマ峠だ。京都市街地の展望が開けている。 峠から愛宕山頂がある愛宕神社まで、昔から北山に住む人々が参拝に使った裏参道を登る。ゆるやかで自然林がきれいな、気持ちの良い道が続く。889.8mの三角点に立ちたい人は、途中で寄り道をすることになる。愛宕山頂近くの林道に合流し、竜ヶ岳方面へ向かうと10分ほどで鉄塔が立つ展望の開けた三角点へ行くことができる。 境内に着いたら長い石段を登って火伏せの神様が祀られる愛宕神社をお参りしよう。下山は歩きやすい表参道を行く。境内から総門をくぐり、大きな杉並木の道を下ると水尾分かれだ。このT字路を左に曲がり、大杉神社を過ぎると五合目の東屋がある。「あたごしんこ」の茶屋跡、急な石段の壺割坂、火燧権現跡、お助け水などを見ながら下るうちに登山口の鳥居に着く。最後は清滝バス停まで10分ほど車道を登ろう。
    愛宕山北面の首無地蔵のあるサカサマ峠より裏参道を登り、表参道を下るコースを紹介する。清滝バス停から出発し、清滝川に沿って車道を北へ向かう。自家用車の人は有料駐車場がある。清滝川沿いの東海自然歩道と別れ堂承川沿いの林道を行く。月輪寺への分岐を過ぎ、梨ノ木谷を登って行くとだんだん傾斜が増して、林道から登山道へと変わる。尾根まで登ると首無地蔵があるサカサマ峠だ。京都市街地の展望が開けている。 峠から愛宕山頂がある愛宕神社まで、昔から北山に住む人々が参拝に使った裏参道を登る。ゆるやかで自然林がきれいな、気持ちの良い道が続く。889.8mの三角点に立ちたい人は、途中で寄り道をすることになる。愛宕山頂近くの林道に合流し、竜ヶ岳方面へ向かうと10分ほどで鉄塔が立つ展望の開けた三角点へ行くことができる。 境内に着いたら長い石段を登って火伏せの神様が祀られる愛宕神社をお参りしよう。下山は歩きやすい表参道を行く。境内から総門をくぐり、大きな杉並木の道を下ると水尾分かれだ。このT字路を左に曲がり、大杉神社を過ぎると五合目の東屋がある。「あたごしんこ」の茶屋跡、急な石段の壺割坂、火燧権現跡、お助け水などを見ながら下るうちに登山口の鳥居に着く。最後は清滝バス停まで10分ほど車道を登ろう。
  • 峰山・朝日峯

    • 5時間20分

    峰山・朝日峯

    • 5時間20分
    栂ノ尾より峰山と朝日峯を縦走するコースを紹介する。栂ノ尾バス停より出発する。マイカーの人は、バス停横に駐車場がある。登山口は高山寺境内の中だ。まず高山寺拝観料を払い、境内中央の石段を登り詰めたところにある明恵上人御廟をめざす。御廟背後の山側に向かって右手に上がる登山道から入山する。杉林に覆われた沢沿いの道は、やがて右手の尾根を越える。時計を逆回りするように、峰山の頂上に近い北斜面を巻くように登る。樹木に覆われた山頂からの展望はない。 ここから朝日峯まで、なだらかな縦走路が続く。杉や桧の植林地の中にある高さ4mほどの大岩を見て、602mピークを過ぎると道は林道に変わる。愛宕山、竜ヶ岳、朝日峯などを見渡せるビューポイントがある。朝日峯への分岐から山頂までは、15分ぐらいだ。山頂からは、比良山地南部から比叡山や大文字山、京都市街方面まで、北東から南への大展望が開けている。 分岐に戻り林道を行くと松尾峠はすぐだ。峠にある東屋の中には、花崗岩の大きな地蔵様が祀られている。峠から尾根に沿って南に林道は延びているが、登山道は尾根の左斜面をへつるように行く。急な尾根を下りきると谷山6号橋の前に出る。谷山川沿いの林道を下って清滝川に架かる橋を渡り、槙ノ尾バス停をめざそう。
    栂ノ尾より峰山と朝日峯を縦走するコースを紹介する。栂ノ尾バス停より出発する。マイカーの人は、バス停横に駐車場がある。登山口は高山寺境内の中だ。まず高山寺拝観料を払い、境内中央の石段を登り詰めたところにある明恵上人御廟をめざす。御廟背後の山側に向かって右手に上がる登山道から入山する。杉林に覆われた沢沿いの道は、やがて右手の尾根を越える。時計を逆回りするように、峰山の頂上に近い北斜面を巻くように登る。樹木に覆われた山頂からの展望はない。 ここから朝日峯まで、なだらかな縦走路が続く。杉や桧の植林地の中にある高さ4mほどの大岩を見て、602mピークを過ぎると道は林道に変わる。愛宕山、竜ヶ岳、朝日峯などを見渡せるビューポイントがある。朝日峯への分岐から山頂までは、15分ぐらいだ。山頂からは、比良山地南部から比叡山や大文字山、京都市街方面まで、北東から南への大展望が開けている。 分岐に戻り林道を行くと松尾峠はすぐだ。峠にある東屋の中には、花崗岩の大きな地蔵様が祀られている。峠から尾根に沿って南に林道は延びているが、登山道は尾根の左斜面をへつるように行く。急な尾根を下りきると谷山6号橋の前に出る。谷山川沿いの林道を下って清滝川に架かる橋を渡り、槙ノ尾バス停をめざそう。
  • 大文字山

    • 2時間30分

    大文字山

    • 2時間30分
    五山の送り火で有名な大文字山は、東山三六峰のひとつ。京都市民に最も親しまれている山である。地下鉄東西線蹴上駅から三条通を山科方面に歩き疎水のトンネルをくぐる。疎水沿いに右へ行くとインクライン(疎水を結ぶ船が蹴上付近の高差を往来できなかったため、船を陸送した鉄道)が今も保存されている。左手の鳥居をくぐって少し進むと橋のたもとに京都一周トレイルの標識がある。ここの標識番号は32番、大文字山山頂手前にある45番まで標識に従えばよい。日向大神宮の駐車場の奥から登山道が始まる。神社の境内を通って登山道に合流することもできるが、枝道がたくさんあるのでわかりにくい。38番の標識がある峠は七福思案処と呼ばれ、道が5つに分岐し進む道を考えてしまう。45番標識で京都一周トレイルから離れ、正面の急坂を登り稜線に出たら北西に進む。すぐに大文字山山頂の広場に出る。山頂から将軍塚や清水山が見える。山頂から20分ほど下ると突然視界が開けて大文字の火床に出る。京都市内の展望が素晴らしい。下山路は火床の「大」の字の中心へ。階段を下りよく踏まれた雑木林の道を行くと千人塚、川を渡って下ったところに湧き水「中尾の水」がある。住宅地に入ると、そこは銀閣寺参道、多くの観光客で賑わっている。
    五山の送り火で有名な大文字山は、東山三六峰のひとつ。京都市民に最も親しまれている山である。地下鉄東西線蹴上駅から三条通を山科方面に歩き疎水のトンネルをくぐる。疎水沿いに右へ行くとインクライン(疎水を結ぶ船が蹴上付近の高差を往来できなかったため、船を陸送した鉄道)が今も保存されている。左手の鳥居をくぐって少し進むと橋のたもとに京都一周トレイルの標識がある。ここの標識番号は32番、大文字山山頂手前にある45番まで標識に従えばよい。日向大神宮の駐車場の奥から登山道が始まる。神社の境内を通って登山道に合流することもできるが、枝道がたくさんあるのでわかりにくい。38番の標識がある峠は七福思案処と呼ばれ、道が5つに分岐し進む道を考えてしまう。45番標識で京都一周トレイルから離れ、正面の急坂を登り稜線に出たら北西に進む。すぐに大文字山山頂の広場に出る。山頂から将軍塚や清水山が見える。山頂から20分ほど下ると突然視界が開けて大文字の火床に出る。京都市内の展望が素晴らしい。下山路は火床の「大」の字の中心へ。階段を下りよく踏まれた雑木林の道を行くと千人塚、川を渡って下ったところに湧き水「中尾の水」がある。住宅地に入ると、そこは銀閣寺参道、多くの観光客で賑わっている。
  • 貴船山

    • 5時間10分

    貴船山

    • 5時間10分
    貴船山東斜面に付けられたユリ道(山腹を巻く道)、ニノ瀬ユリはかつてニノ瀬と芹生を繋ぐ峠道であった。貴船神社のある貴船川沿いを交易路として使うのは憚られるということで、平安の頃から盛んにニノ瀬ユリが使われるようになった。叡山電鉄ニノ瀬駅より貴船川沿いに登り、踏み切りを渡ると富士神社がある。ここから夜泣峠とニノ瀬ユリへ行くふたつの道が分かれる。ここでは夜泣峠がある東海自然歩道を行く。沢沿いの急な坂道を過ぎて、雑木林のジグザグ道を登り詰めると祠が祭られている峠に着く。幼少の惟喬親王がここで夜泣きしたという伝説が、峠の名の由来である。峠より稜線を北進する。明るく歩きやすい杉林がしばらく続き、ニノ瀬ユリの広い道と合流する。道が出合うあたりは、東側が開け比叡山や鞍馬の山々がよく見える。樋ノ水峠への分岐より峠を経て、貴船山を往復する。2等三角点の山頂から、展望は良くない。分岐に戻り、貴船山の東斜面に道は進む。地形が複雑、また、いくつかの作業道が枝分かれするので、目印を見失わないように。花背峠方面の展望が開けたところに来ると滝谷峠は近い。峠で右に曲がり、滝谷沿いに急な道を下る。途中小さな滝がいくつか見られる。やがて、林道に出た後、舗装道に合流する。貴船神社奥宮にお参りして貴船バス停に向かう。
    貴船山東斜面に付けられたユリ道(山腹を巻く道)、ニノ瀬ユリはかつてニノ瀬と芹生を繋ぐ峠道であった。貴船神社のある貴船川沿いを交易路として使うのは憚られるということで、平安の頃から盛んにニノ瀬ユリが使われるようになった。叡山電鉄ニノ瀬駅より貴船川沿いに登り、踏み切りを渡ると富士神社がある。ここから夜泣峠とニノ瀬ユリへ行くふたつの道が分かれる。ここでは夜泣峠がある東海自然歩道を行く。沢沿いの急な坂道を過ぎて、雑木林のジグザグ道を登り詰めると祠が祭られている峠に着く。幼少の惟喬親王がここで夜泣きしたという伝説が、峠の名の由来である。峠より稜線を北進する。明るく歩きやすい杉林がしばらく続き、ニノ瀬ユリの広い道と合流する。道が出合うあたりは、東側が開け比叡山や鞍馬の山々がよく見える。樋ノ水峠への分岐より峠を経て、貴船山を往復する。2等三角点の山頂から、展望は良くない。分岐に戻り、貴船山の東斜面に道は進む。地形が複雑、また、いくつかの作業道が枝分かれするので、目印を見失わないように。花背峠方面の展望が開けたところに来ると滝谷峠は近い。峠で右に曲がり、滝谷沿いに急な道を下る。途中小さな滝がいくつか見られる。やがて、林道に出た後、舗装道に合流する。貴船神社奥宮にお参りして貴船バス停に向かう。
  • 瓢箪崩山

    • 4時間10分

    瓢箪崩山

    • 4時間10分
    岩倉より瓢箪崩山、江文峠を経て大原に下るコースを紹介する。花園町バス停より北へ住宅街を抜け、林道を暫く行くと右手にトトギ池という貯水池がある。登山道は、そのはす向かいから始まる。ササの斜面をジグザグに登り尾根に出ると、道はゆるやかになる。植林地と雑木林が交互に現れる。登山道の東を流れる高野川との間に1本、平行して走る尾根があり、その尾根上にも踏み跡がある。その分岐点を過ぎると、すぐにお地蔵様が現れる。道はふたつに分かれ、上へ行くと瓢箪崩山山頂、左は山腹を巻いて寒谷峠へ直接抜ける道だ。山頂は樹木に囲まれ展望がきかない。山頂から寒谷峠に下る途中には、小さな岩場があり急なところがある。峠は明るく岩倉から大原井出町に抜ける道が交差している。尾根の右斜面に付けられた道を進むとやがて、井出町に下る枝道や岩倉長谷町に下る別の枝道が出てくる。2万5千分の1地形図の471m付近には大岩がふたつあり、岩の上から展望が良い。金毘羅山を木々の間から見ながら江文峠へ下る。峠は車道で寸断されて古道の面影は全くなくなってしまった。峠から東へ30mほど行くと旧道の入口がある。薄暗い杉林の中を下って行くと江文神社の下に出る。東海自然歩道の標識に従い、井出町を抜けて戸寺バス停を目指す。
    岩倉より瓢箪崩山、江文峠を経て大原に下るコースを紹介する。花園町バス停より北へ住宅街を抜け、林道を暫く行くと右手にトトギ池という貯水池がある。登山道は、そのはす向かいから始まる。ササの斜面をジグザグに登り尾根に出ると、道はゆるやかになる。植林地と雑木林が交互に現れる。登山道の東を流れる高野川との間に1本、平行して走る尾根があり、その尾根上にも踏み跡がある。その分岐点を過ぎると、すぐにお地蔵様が現れる。道はふたつに分かれ、上へ行くと瓢箪崩山山頂、左は山腹を巻いて寒谷峠へ直接抜ける道だ。山頂は樹木に囲まれ展望がきかない。山頂から寒谷峠に下る途中には、小さな岩場があり急なところがある。峠は明るく岩倉から大原井出町に抜ける道が交差している。尾根の右斜面に付けられた道を進むとやがて、井出町に下る枝道や岩倉長谷町に下る別の枝道が出てくる。2万5千分の1地形図の471m付近には大岩がふたつあり、岩の上から展望が良い。金毘羅山を木々の間から見ながら江文峠へ下る。峠は車道で寸断されて古道の面影は全くなくなってしまった。峠から東へ30mほど行くと旧道の入口がある。薄暗い杉林の中を下って行くと江文神社の下に出る。東海自然歩道の標識に従い、井出町を抜けて戸寺バス停を目指す。
  • 金毘羅山

    • 5時間10分

    金毘羅山

    • 5時間10分
    大原盆地の西を囲む金毘羅山、翠黛山、焼杉山の大原三山を縦走するコースを紹介する。戸寺バス停より東海自然歩道の標識に従い、高野川に架る橋を渡って江文神社を目指す。大きな杉のある参道を登り、神社境内の左横から登山道に入る。右側の林道はロックゲレンデに通じる道だ。暗い杉林をジグザグに登り尾根に出たら北進する。しばらくすると琴平新宮社が現れる。神社右横から石段を登って稜線に出、左へ行く。山頂には金毘羅権現社、その手前には琴平神社奥宮、そして縦走路から外れるが南西の尾根を10分ほど行ったところに三角点があり、ここにも祠がある。琴平神社奥宮からは比叡山や京都方面の展望が良い。縦走路分岐まで戻り、雑木林の急斜面を下る。コブをひとつ越すと、樹木に被われた静かな翠黛山だ。寂光院へ直接下る道へは行かず、寂光院と天ヶ岳を繋ぐ寂光院道の峠へ下る。峠より杉林の尾根をそのまま北進して焼杉山を目指す。山頂からは北のナッチョや天ヶ岳方面の展望が開けている。岩が出ている急斜面を下ると、古知谷方面へ縦走する道と草生町へ延びる南尾根の道の分岐がある。右の草生町への道を下る。尾根は東から南にカーブし、大原中学校西側の車道に出る。ここから大原バス停までは5分、歩道を東へ行く。
    大原盆地の西を囲む金毘羅山、翠黛山、焼杉山の大原三山を縦走するコースを紹介する。戸寺バス停より東海自然歩道の標識に従い、高野川に架る橋を渡って江文神社を目指す。大きな杉のある参道を登り、神社境内の左横から登山道に入る。右側の林道はロックゲレンデに通じる道だ。暗い杉林をジグザグに登り尾根に出たら北進する。しばらくすると琴平新宮社が現れる。神社右横から石段を登って稜線に出、左へ行く。山頂には金毘羅権現社、その手前には琴平神社奥宮、そして縦走路から外れるが南西の尾根を10分ほど行ったところに三角点があり、ここにも祠がある。琴平神社奥宮からは比叡山や京都方面の展望が良い。縦走路分岐まで戻り、雑木林の急斜面を下る。コブをひとつ越すと、樹木に被われた静かな翠黛山だ。寂光院へ直接下る道へは行かず、寂光院と天ヶ岳を繋ぐ寂光院道の峠へ下る。峠より杉林の尾根をそのまま北進して焼杉山を目指す。山頂からは北のナッチョや天ヶ岳方面の展望が開けている。岩が出ている急斜面を下ると、古知谷方面へ縦走する道と草生町へ延びる南尾根の道の分岐がある。右の草生町への道を下る。尾根は東から南にカーブし、大原中学校西側の車道に出る。ここから大原バス停までは5分、歩道を東へ行く。
  • 廃村八丁

    • 5時間5分

    廃村八丁

    • 5時間5分
    八丁は豊富な木材の産地であったゆえ、その利権をめぐり、弓削村と知井村との間で約600年にわたり境界紛争が続いた。明治に入り両村の和解が成立し、以前より山番であった5戸が住み、その後設けられた分教場には、多い時で8人の児童が在校したという。しかし時代の流れに取り残され、昭和9年の豪雪を期に全戸離村し廃村となった。 京都と若狭小浜を結ぶいわゆる「鯖街道」には多くのルートがあった。そのひとつが、京都上賀茂から八丁を越え若狭小浜に至る雲ケ畑街道である。八丁はそのほぼ中間点にあり、今なお残る立派な屋敷跡や石垣、又近隣の集落に移築された風格ある家々を見ると、決して辺境の寒村ではなかった事が見て取れる。 京都バス菅原バス停で下車。橋を渡りホトケ谷に入る。最後の民家を過ぎ左手に堰堤を見て谷川を渡るとすぐに谷は二分する。ここで道は左の尾根道と右の沢沿いの道に分かれるが、峠手前で合流するのでどちらをとっても良い。合流した後は杉の植林を一登りでダンノ峠である。 ダンノ峠は杉の植林と自然林に覆われ展望は無い。峠を越えると八丁川源流である。広い自然林の明るい谷を行く。右手奥に同志社大学の山小屋を過ぎると道は二分する。右は四郎五郎峠を越えて八丁に至る。刑部滝へは左のトラバース道を行く。支尾根を越えると奈良谷に下りる。この支尾根から刑部滝一帯はシャクナゲの群落であり、花期に競うように咲き誇る様子はみごとである。刑部滝を右に見て、近年の大雨で荒れた谷沿いを下っていくと四郎五郎谷に出合う。 出合から程なくで、屋敷跡が見え廃村八丁に入る。錆びたトタン小屋の右手が土蔵跡である。白壁の土蔵は、草に覆われたわずかな盛土となってしまった。広場を過ぎた川を渡るとお地蔵さんが迎えてくれる。その先すぐ右手に八幡宮への社跡に登る石段がある。かつての石段は子供達の遊び場でもあったのであろう。 石段から杉の植林を進むと又すぐに川を渡る。番小屋跡や水田跡を右に見てソトバ峠へと向う。左手に墓地を過ぎ、川沿いにしばらく行くと左からのババ谷に出合うのでこれを行く。 杉林が自然林の明るい谷となり、傾斜が増しババ谷の水音が途絶えると林道に出合う。林道を横切り斜面を上がるとソトバ峠である。峠からは南に桟敷ヶ岳や城丹国境尾根が展望できる。峠から自然林の中を下っていくと右手にお地蔵さんを見る。杉林を下り東谷の流れを渡ると、後は林道を京北ふるさとバス小塩バス停に向かう。 なお、小塩バス停の便は少なく、井戸バス停までさらに約50分歩くと便数は増える。いずれにせよ利用の際は「京北ふるさとバス」に事前に確認されること。
    八丁は豊富な木材の産地であったゆえ、その利権をめぐり、弓削村と知井村との間で約600年にわたり境界紛争が続いた。明治に入り両村の和解が成立し、以前より山番であった5戸が住み、その後設けられた分教場には、多い時で8人の児童が在校したという。しかし時代の流れに取り残され、昭和9年の豪雪を期に全戸離村し廃村となった。 京都と若狭小浜を結ぶいわゆる「鯖街道」には多くのルートがあった。そのひとつが、京都上賀茂から八丁を越え若狭小浜に至る雲ケ畑街道である。八丁はそのほぼ中間点にあり、今なお残る立派な屋敷跡や石垣、又近隣の集落に移築された風格ある家々を見ると、決して辺境の寒村ではなかった事が見て取れる。 京都バス菅原バス停で下車。橋を渡りホトケ谷に入る。最後の民家を過ぎ左手に堰堤を見て谷川を渡るとすぐに谷は二分する。ここで道は左の尾根道と右の沢沿いの道に分かれるが、峠手前で合流するのでどちらをとっても良い。合流した後は杉の植林を一登りでダンノ峠である。 ダンノ峠は杉の植林と自然林に覆われ展望は無い。峠を越えると八丁川源流である。広い自然林の明るい谷を行く。右手奥に同志社大学の山小屋を過ぎると道は二分する。右は四郎五郎峠を越えて八丁に至る。刑部滝へは左のトラバース道を行く。支尾根を越えると奈良谷に下りる。この支尾根から刑部滝一帯はシャクナゲの群落であり、花期に競うように咲き誇る様子はみごとである。刑部滝を右に見て、近年の大雨で荒れた谷沿いを下っていくと四郎五郎谷に出合う。 出合から程なくで、屋敷跡が見え廃村八丁に入る。錆びたトタン小屋の右手が土蔵跡である。白壁の土蔵は、草に覆われたわずかな盛土となってしまった。広場を過ぎた川を渡るとお地蔵さんが迎えてくれる。その先すぐ右手に八幡宮への社跡に登る石段がある。かつての石段は子供達の遊び場でもあったのであろう。 石段から杉の植林を進むと又すぐに川を渡る。番小屋跡や水田跡を右に見てソトバ峠へと向う。左手に墓地を過ぎ、川沿いにしばらく行くと左からのババ谷に出合うのでこれを行く。 杉林が自然林の明るい谷となり、傾斜が増しババ谷の水音が途絶えると林道に出合う。林道を横切り斜面を上がるとソトバ峠である。峠からは南に桟敷ヶ岳や城丹国境尾根が展望できる。峠から自然林の中を下っていくと右手にお地蔵さんを見る。杉林を下り東谷の流れを渡ると、後は林道を京北ふるさとバス小塩バス停に向かう。 なお、小塩バス停の便は少なく、井戸バス停までさらに約50分歩くと便数は増える。いずれにせよ利用の際は「京北ふるさとバス」に事前に確認されること。
  • 桟敷ヶ岳

    • 5時間10分

    桟敷ヶ岳

    • 5時間10分
    王位継承争いに敗れ北山に隠棲した惟喬親王(844〜897年)が山頂付近に桟敷を作り、都を眺めて懐かしんだという伝説から桟敷ヶ岳の名が付けられたといわれている。雲ケ畑岩屋橋バス停前の橋を渡り、林道を30分登ると岩屋不動の駐車場に着く。ゴールデンウィークの頃は、岩屋不動のシャクナゲが見事に咲き誇る。駐車場脇から登山道に入り、沢沿いに登って行くと六体地蔵のある薬師峠。ここは、かつて雲ヶ畑と大森を結ぶ生活道であった。ここで右に曲がり、稜線伝いに北上する。岩茸山付近から美しい自然林となり、尾根は広くゆるやかで気持ちいい道が続く。途中、登山道を少し離れたところに大きな石がたくさんあるガレ場のような場所がある。都ながめの岩と昔から呼ばれている岩の位置は不明だが、このガレ場がそうなのかもしれない。送電線鉄塔付近は樹木が伐採されササ原となっており、東の花背峠方面と西の周山方面の展望が開けている。ここから巡視路をたどって下る道もある。鞍部を超えて少し登れば桟敷ヶ岳山頂だ。北東に位置する石仏峠方面の展望が開けている。杉林の中の急な坂道を下ると45分で林道に着く。祖父谷川沿いの林道をどんどん下って行けば、雲ケ畑岩屋橋バス停に戻る。
    王位継承争いに敗れ北山に隠棲した惟喬親王(844〜897年)が山頂付近に桟敷を作り、都を眺めて懐かしんだという伝説から桟敷ヶ岳の名が付けられたといわれている。雲ケ畑岩屋橋バス停前の橋を渡り、林道を30分登ると岩屋不動の駐車場に着く。ゴールデンウィークの頃は、岩屋不動のシャクナゲが見事に咲き誇る。駐車場脇から登山道に入り、沢沿いに登って行くと六体地蔵のある薬師峠。ここは、かつて雲ヶ畑と大森を結ぶ生活道であった。ここで右に曲がり、稜線伝いに北上する。岩茸山付近から美しい自然林となり、尾根は広くゆるやかで気持ちいい道が続く。途中、登山道を少し離れたところに大きな石がたくさんあるガレ場のような場所がある。都ながめの岩と昔から呼ばれている岩の位置は不明だが、このガレ場がそうなのかもしれない。送電線鉄塔付近は樹木が伐採されササ原となっており、東の花背峠方面と西の周山方面の展望が開けている。ここから巡視路をたどって下る道もある。鞍部を超えて少し登れば桟敷ヶ岳山頂だ。北東に位置する石仏峠方面の展望が開けている。杉林の中の急な坂道を下ると45分で林道に着く。祖父谷川沿いの林道をどんどん下って行けば、雲ケ畑岩屋橋バス停に戻る。
  • 魚谷山

    • 5時間45分

    魚谷山

    • 5時間45分
    三条大橋から鴨川の上流に目をやると、たおやかな北山の山並みが遠望できる。その山並みのまんなか付近に位置するのが魚谷山である。雲ヶ畑の出合橋バス停より中津川沿いに林道を登って行くと松尾谷分岐がある。魚谷峠に続く松尾谷を見送り、そのまま登って行くと貴船山に続く滝谷峠と柳谷峠への分岐がある。その分岐のひとつ手前の沢が細ヶ谷で、ここにも登山道がある。この道は上述の分岐を左にとったアズキ坂経由の道といずれは合流するので、どちらを行ってもよい。森の中の岩に埋め込まれた今西錦司のレリーフを見、沢沿いにどんどん登って行くと柳谷峠に着く。クマザサと自然林に被われ、広く気持ちがいいところだ。ここで左に曲がり深いクマザサの中を登って行くと森に囲まれ展望がきかない魚谷山山頂に着く。魚谷峠は林道の交差点で、昔の本に記述されていた峠の趣はもうない。林道を横切り、登山道に入り831mの稜線伝いに狼峠をめざす。狼峠へは魚谷の林道を通ると早いが、この稜線は自然林が多く、気持ちの良い道が続く。狼峠は杉林に囲まれた平凡な峠だ。峠を左に曲がり、急坂を下って行くと桟敷ヶ岳との境を分ける祖父谷川に出る。飛び石伝いに沢を渡ると林道に合流する。この祖父谷林道をどんどん下って行くと雲ケ畑岩屋橋バス停に着く。
    三条大橋から鴨川の上流に目をやると、たおやかな北山の山並みが遠望できる。その山並みのまんなか付近に位置するのが魚谷山である。雲ヶ畑の出合橋バス停より中津川沿いに林道を登って行くと松尾谷分岐がある。魚谷峠に続く松尾谷を見送り、そのまま登って行くと貴船山に続く滝谷峠と柳谷峠への分岐がある。その分岐のひとつ手前の沢が細ヶ谷で、ここにも登山道がある。この道は上述の分岐を左にとったアズキ坂経由の道といずれは合流するので、どちらを行ってもよい。森の中の岩に埋め込まれた今西錦司のレリーフを見、沢沿いにどんどん登って行くと柳谷峠に着く。クマザサと自然林に被われ、広く気持ちがいいところだ。ここで左に曲がり深いクマザサの中を登って行くと森に囲まれ展望がきかない魚谷山山頂に着く。魚谷峠は林道の交差点で、昔の本に記述されていた峠の趣はもうない。林道を横切り、登山道に入り831mの稜線伝いに狼峠をめざす。狼峠へは魚谷の林道を通ると早いが、この稜線は自然林が多く、気持ちの良い道が続く。狼峠は杉林に囲まれた平凡な峠だ。峠を左に曲がり、急坂を下って行くと桟敷ヶ岳との境を分ける祖父谷川に出る。飛び石伝いに沢を渡ると林道に合流する。この祖父谷林道をどんどん下って行くと雲ケ畑岩屋橋バス停に着く。
  • 雲取山

    • 5時間0分

    雲取山

    • 5時間0分
    花背高原前バス停から橋を渡り、旧小学校横の林道を登る。ススキ原のスキー場跡を左手に過ぎ、沢沿いの登山道を登る。傾斜がだんだん増したところで、道は直角に右に折れて山腹を巻くように進む。登りきったところが寺山峠で展望はない。杉、アスナロ林の中を下りると一ノ谷出合に出る。ゆるやかな谷を、目印に注意して登って行くと、広く明るい雲取峠に着く。フカンド峠とも呼ばれており、峠の東側は展望が開けている。北側はリョウブの純林で、夏には白い花を咲かせる。峠から武路谷に下る道は、一部荒れている。雲取山へは南西側へ続く稜線の右側をたどる。山腹を巻き終えてふたつ目のコブが雲取山である。山頂は狭く樹木に被われ展望はきかない。下りは南側の二ノ谷への道を取るが、西側の三ノ谷への道も山頂から出ているので間違えないように。二ノ谷へは急な下りで始まり、続いて高巻きも含めた沢沿いの道。立命ワンゲル小屋から先は、沢の中のゆるやかな道が一ノ谷出合まで続く。出合から造林地を下流に向かうとすぐに三ノ谷出合で林道に出る。勢竜天満宮、京見坂への林道を左にやり過ごせば、芹生の里。これより貴船バス停まで舗装道だが、芹生峠までの杉の美林、峠からの展望や貴船川の清流など北山らしさを感じさせてくれる。
    花背高原前バス停から橋を渡り、旧小学校横の林道を登る。ススキ原のスキー場跡を左手に過ぎ、沢沿いの登山道を登る。傾斜がだんだん増したところで、道は直角に右に折れて山腹を巻くように進む。登りきったところが寺山峠で展望はない。杉、アスナロ林の中を下りると一ノ谷出合に出る。ゆるやかな谷を、目印に注意して登って行くと、広く明るい雲取峠に着く。フカンド峠とも呼ばれており、峠の東側は展望が開けている。北側はリョウブの純林で、夏には白い花を咲かせる。峠から武路谷に下る道は、一部荒れている。雲取山へは南西側へ続く稜線の右側をたどる。山腹を巻き終えてふたつ目のコブが雲取山である。山頂は狭く樹木に被われ展望はきかない。下りは南側の二ノ谷への道を取るが、西側の三ノ谷への道も山頂から出ているので間違えないように。二ノ谷へは急な下りで始まり、続いて高巻きも含めた沢沿いの道。立命ワンゲル小屋から先は、沢の中のゆるやかな道が一ノ谷出合まで続く。出合から造林地を下流に向かうとすぐに三ノ谷出合で林道に出る。勢竜天満宮、京見坂への林道を左にやり過ごせば、芹生の里。これより貴船バス停まで舗装道だが、芹生峠までの杉の美林、峠からの展望や貴船川の清流など北山らしさを感じさせてくれる。
  • 桑谷山

    • 5時間0分

    桑谷山

    • 5時間0分
    桑谷山には、その南方に位置する大悲山峰定寺の経典が山頂に埋められたという伝説がある。それで、経塚山とも呼ばれている。登山道は関西電力の高圧線巡視路を使うのでよく整備され歩き易い。大悲山口バス停より峰定寺の方へ1kmほど行くと、左手に新しい家と橋がある。橋を渡り桑谷沿いの林道を30分ほど歩くと、右手に登山口の標識がある。急な尾根道を登って行くと標高600m付近に大きな芦生杉の群落が見られる。やがて、道は東隣の尾根へ斜面を巻くように行き、高圧線鉄塔に出る。片波山や雲取山、滝谷山など花背周辺の山々の展望が開ける。少し登って別の鉄塔の横に出、さらに尾根道を行くと桑谷山東峰に着く。桑谷山は東峰と西峰で双耳峰を成しており、3等三角点のある西峰へ往復する。頂上稜線の北側は伐採され、三国岳方面の展望が良い。稜線上には大きなブナやミズナラの木が見られる。東峰に戻り久多峠へ延びる尾根を下る。東峰のすぐ東側にある鉄塔の手前から、北に延びる尾根だ。道はだんだん急な下りとなり、やがて岩場や梯子が出てくるとシャクナゲが多く見られる。鞍部まで下り、再び登り返すと最後の鉄塔の横に出る。さらに尾根を下ると桑谷山の北東面がよく見えるところがある。久多峠からは舗装道を能見川沿いに下り、能見口バス停をめざす。
    桑谷山には、その南方に位置する大悲山峰定寺の経典が山頂に埋められたという伝説がある。それで、経塚山とも呼ばれている。登山道は関西電力の高圧線巡視路を使うのでよく整備され歩き易い。大悲山口バス停より峰定寺の方へ1kmほど行くと、左手に新しい家と橋がある。橋を渡り桑谷沿いの林道を30分ほど歩くと、右手に登山口の標識がある。急な尾根道を登って行くと標高600m付近に大きな芦生杉の群落が見られる。やがて、道は東隣の尾根へ斜面を巻くように行き、高圧線鉄塔に出る。片波山や雲取山、滝谷山など花背周辺の山々の展望が開ける。少し登って別の鉄塔の横に出、さらに尾根道を行くと桑谷山東峰に着く。桑谷山は東峰と西峰で双耳峰を成しており、3等三角点のある西峰へ往復する。頂上稜線の北側は伐採され、三国岳方面の展望が良い。稜線上には大きなブナやミズナラの木が見られる。東峰に戻り久多峠へ延びる尾根を下る。東峰のすぐ東側にある鉄塔の手前から、北に延びる尾根だ。道はだんだん急な下りとなり、やがて岩場や梯子が出てくるとシャクナゲが多く見られる。鞍部まで下り、再び登り返すと最後の鉄塔の横に出る。さらに尾根を下ると桑谷山の北東面がよく見えるところがある。久多峠からは舗装道を能見川沿いに下り、能見口バス停をめざす。
  • 峰床山・八丁平

    • 6時間20分

    峰床山・八丁平

    • 6時間20分
    八丁平は関西では珍しい高層湿原である。その背後に 位置する峰床山と合わせて一帯は京都市山村都市交流の森として整備が進んでいる。葛川中村バス停から江賀谷沿いの林道に入り、終点の二俣で木橋を渡り右俣に入る。沢沿いの滑りやすい道を行くと道がふたつに分かれるが、左側の道は廃道だ。正面に巨岩が現れるところで、道は左側の山腹に取り付き、登り詰めたところが中村乗越だ。広く刈り開かれた道を下り、八丁平の周回路に降り立つ。周回路を反時計回りに半周してクラガリ谷口へ。クラガリ谷のサワグルミ林を登って鞍部に出る。北へ稜線をたどると小さな広場の峰床山山頂だ。 東から南方面の展望が良い。東へ広葉樹の尾根を下り、オグロ坂峠の祠の前に出る。ここは、かつて京都と小浜を結んだ最短距離の交易路鞍馬街道のほぼ中間地点で、オグロ坂峠から八丁平側は六尺道の名残が見られる。峠の北面で東側の鎌倉山へ続く道と分かれる。トチ、イヌブナ、ミズナラ、アスナロ等の大木が美しい。オグロ坂を下り、杉造林地に入れば、ひと息で林道に下り立つ。オグロ谷沿いに林道を下り、久多の里自然環境活用センター前の橋を渡る。そして、久多川沿いに車道を梅ノ木バス停まで歩く。車で入山する場合、江賀谷林道は入れるが、オグロ坂はゲートがある。
    八丁平は関西では珍しい高層湿原である。その背後に 位置する峰床山と合わせて一帯は京都市山村都市交流の森として整備が進んでいる。葛川中村バス停から江賀谷沿いの林道に入り、終点の二俣で木橋を渡り右俣に入る。沢沿いの滑りやすい道を行くと道がふたつに分かれるが、左側の道は廃道だ。正面に巨岩が現れるところで、道は左側の山腹に取り付き、登り詰めたところが中村乗越だ。広く刈り開かれた道を下り、八丁平の周回路に降り立つ。周回路を反時計回りに半周してクラガリ谷口へ。クラガリ谷のサワグルミ林を登って鞍部に出る。北へ稜線をたどると小さな広場の峰床山山頂だ。 東から南方面の展望が良い。東へ広葉樹の尾根を下り、オグロ坂峠の祠の前に出る。ここは、かつて京都と小浜を結んだ最短距離の交易路鞍馬街道のほぼ中間地点で、オグロ坂峠から八丁平側は六尺道の名残が見られる。峠の北面で東側の鎌倉山へ続く道と分かれる。トチ、イヌブナ、ミズナラ、アスナロ等の大木が美しい。オグロ坂を下り、杉造林地に入れば、ひと息で林道に下り立つ。オグロ谷沿いに林道を下り、久多の里自然環境活用センター前の橋を渡る。そして、久多川沿いに車道を梅ノ木バス停まで歩く。車で入山する場合、江賀谷林道は入れるが、オグロ坂はゲートがある。
  • 天ヶ岳

    • 5時間25分

    天ヶ岳

    • 5時間25分
    大原小出石よりシャクナゲ尾根を登り、鞍馬への尾根を下るコースを紹介する。小出石バス停より国道477号を百井方面に20分ほど歩くと、左手を流れる高谷川に架る橋から林道が延びている。橋を渡って50mほど行くと登山道の標識がある。杉林の急登で始まり、やがてゆるやかな尾根となる。登るにつれてシャクナゲが増え、高圧線鉄塔前後付近が最も多く、ゴールデンウィークの頃は見事である。尾根道はやがて百井峠と寂光院を繋ぐ寂光院道に合流する。右に曲がり、岩が多い雑木林の道をたどって天ヶ岳を目指す。山頂付近は地形が複雑、その上幾つか枝道があるので迷わないように。ササと杉林に囲まれた山頂は展望がきかない。南西に延びる尾根を下っていくと大きな赤松が混じった気持ちのよい雑木林になる。三又岳からは鞍馬山や貴船山の展望が良い。やがて杉林に入り静原へ下る水谷との分岐で右に曲がり、さらに524.8mの三角点で今度は左に曲がる。尾根がクランク状になっているのだ。経塚を見てどんどん下っていくと薬王坂に出る。古い石段が残るこの古道は、鞍馬と静原を結ぶだけでなく、敦賀街道と鞍馬街道を横に繋ぐ峠だ。かつて、鞍馬寺と比叡山延暦寺の僧たちが行き来した道でもある。旧街道筋の雰囲気が残る鞍馬の家並みを通って叡山電鉄鞍馬駅に下る。
    大原小出石よりシャクナゲ尾根を登り、鞍馬への尾根を下るコースを紹介する。小出石バス停より国道477号を百井方面に20分ほど歩くと、左手を流れる高谷川に架る橋から林道が延びている。橋を渡って50mほど行くと登山道の標識がある。杉林の急登で始まり、やがてゆるやかな尾根となる。登るにつれてシャクナゲが増え、高圧線鉄塔前後付近が最も多く、ゴールデンウィークの頃は見事である。尾根道はやがて百井峠と寂光院を繋ぐ寂光院道に合流する。右に曲がり、岩が多い雑木林の道をたどって天ヶ岳を目指す。山頂付近は地形が複雑、その上幾つか枝道があるので迷わないように。ササと杉林に囲まれた山頂は展望がきかない。南西に延びる尾根を下っていくと大きな赤松が混じった気持ちのよい雑木林になる。三又岳からは鞍馬山や貴船山の展望が良い。やがて杉林に入り静原へ下る水谷との分岐で右に曲がり、さらに524.8mの三角点で今度は左に曲がる。尾根がクランク状になっているのだ。経塚を見てどんどん下っていくと薬王坂に出る。古い石段が残るこの古道は、鞍馬と静原を結ぶだけでなく、敦賀街道と鞍馬街道を横に繋ぐ峠だ。かつて、鞍馬寺と比叡山延暦寺の僧たちが行き来した道でもある。旧街道筋の雰囲気が残る鞍馬の家並みを通って叡山電鉄鞍馬駅に下る。
  • 天ヶ森(ナッチョ)

    • 4時間10分

    天ヶ森(ナッチョ)

    • 4時間10分
    天ヶ森は大原の北に位置する展望が良い山である。百井分れバス停より国道477号を通って百井峠を目指す。国道といっても林道のような道だ。峠の手前に地蔵堂があり、百井峠にも古い地蔵がある。京都市青少年村キャンプ場の跡を左に見て、隠れ山里の趣がある百井の集落に入り、三叉路を大原方面に行かずそのまま進む。小学校跡を30m過ぎたあたりに登山道の標識がある。百井川に架る橋を渡って川沿いに左へ畦道を進み、杉林を抜けると前ヶ畑峠から来た林道に合流する。林道を東に進むと2度分岐があり、道標に従う。途中、686mの峠越えの山道(目印がたくさん付いている)が枝分かれするが、林道をそのまま進む。やがて、つづら折りとなる林道を登ったところに登山道の道標がある。雑木林の中の登山道をしばらく行くと小出石に下る道の分岐があり、シカ除けの柵をくぐると展望が開けた造林地に出る。比叡山から途中越に続く山々、琵琶湖がよく見える。すぐそばの山頂よりここからの展望の方が良い。小出石への分岐に戻り、シカ除けの柵を二度ほどくぐり抜けて三谷へ下る作業道との分岐に出る。よく手入れされた杉林に囲まれ、広場になっており休憩するのにいいところだ。やがて、雑木林のなだらかな稜線から、南の尾根に道が折れると急な下りとなる。最後は小出石バス停まで国道を歩く。
    天ヶ森は大原の北に位置する展望が良い山である。百井分れバス停より国道477号を通って百井峠を目指す。国道といっても林道のような道だ。峠の手前に地蔵堂があり、百井峠にも古い地蔵がある。京都市青少年村キャンプ場の跡を左に見て、隠れ山里の趣がある百井の集落に入り、三叉路を大原方面に行かずそのまま進む。小学校跡を30m過ぎたあたりに登山道の標識がある。百井川に架る橋を渡って川沿いに左へ畦道を進み、杉林を抜けると前ヶ畑峠から来た林道に合流する。林道を東に進むと2度分岐があり、道標に従う。途中、686mの峠越えの山道(目印がたくさん付いている)が枝分かれするが、林道をそのまま進む。やがて、つづら折りとなる林道を登ったところに登山道の道標がある。雑木林の中の登山道をしばらく行くと小出石に下る道の分岐があり、シカ除けの柵をくぐると展望が開けた造林地に出る。比叡山から途中越に続く山々、琵琶湖がよく見える。すぐそばの山頂よりここからの展望の方が良い。小出石への分岐に戻り、シカ除けの柵を二度ほどくぐり抜けて三谷へ下る作業道との分岐に出る。よく手入れされた杉林に囲まれ、広場になっており休憩するのにいいところだ。やがて、雑木林のなだらかな稜線から、南の尾根に道が折れると急な下りとなる。最後は小出石バス停まで国道を歩く。
  • 百里ヶ岳

    • 6時間40分

    百里ヶ岳

    • 6時間40分
    百里四方見渡せることから百里ヶ岳と名付けられた。展望と山頂一帯のブナ林は見事。小入谷バス停から進み針畑川にかかる橋を渡り、標識に従って畑の脇から山道を登る。マイカー利用の人は、駐車スペースがある小入谷越まで、車道を通って車で行ける。小入谷越が百里新道の登山口となる。広葉樹の明るい森が続く、ほどよい勾配の気持ちよい尾根道だ。シチグレ峠の200mほど手前には展望が開けるところがあり、天気が良けれ南谷を挟んで百里ヶ岳がそびえる姿が望める。シチグレ峠で一旦下った後は登りが続く。県境尾根に出たら右に曲がる。左に行けば、鞍馬街道の根来坂峠へ至る。しばらく杉林が続くが、ブナ林の急登を登りきると山頂だ。山頂からは、若狭湾や奥琵琶湖の展望が良い。数年前まで木が生え混んで見渡せなかったが、地元山岳会の努力により元の展望が得られるようになった。下山は県境尾根を北進し、木地山峠を目指す。ブナの純林からミズナラやカエデの広葉樹、そして杉の植林地に入る。やがて、お地蔵様が祭られている木地山峠に着く。昔はこの峠を越えて、若狭側の上根来と朽木側の木地山の往来があった。峠からは右手の大谷に踏み跡を注意してたどる。沢を何度か渡り、やがて林道に合流。木地山の集落には、木地山バス停がある。
    百里四方見渡せることから百里ヶ岳と名付けられた。展望と山頂一帯のブナ林は見事。小入谷バス停から進み針畑川にかかる橋を渡り、標識に従って畑の脇から山道を登る。マイカー利用の人は、駐車スペースがある小入谷越まで、車道を通って車で行ける。小入谷越が百里新道の登山口となる。広葉樹の明るい森が続く、ほどよい勾配の気持ちよい尾根道だ。シチグレ峠の200mほど手前には展望が開けるところがあり、天気が良けれ南谷を挟んで百里ヶ岳がそびえる姿が望める。シチグレ峠で一旦下った後は登りが続く。県境尾根に出たら右に曲がる。左に行けば、鞍馬街道の根来坂峠へ至る。しばらく杉林が続くが、ブナ林の急登を登りきると山頂だ。山頂からは、若狭湾や奥琵琶湖の展望が良い。数年前まで木が生え混んで見渡せなかったが、地元山岳会の努力により元の展望が得られるようになった。下山は県境尾根を北進し、木地山峠を目指す。ブナの純林からミズナラやカエデの広葉樹、そして杉の植林地に入る。やがて、お地蔵様が祭られている木地山峠に着く。昔はこの峠を越えて、若狭側の上根来と朽木側の木地山の往来があった。峠からは右手の大谷に踏み跡を注意してたどる。沢を何度か渡り、やがて林道に合流。木地山の集落には、木地山バス停がある。
  • 経ヶ岳から三国岳へ

    • 6時間40分

    経ヶ岳から三国岳へ

    • 6時間40分
    昔の峠道、丹波越を通って経ヶ岳に登り、近江、山城、丹波国境に位置する三国岳へ縦走するコースを紹介する。針畑川の桑原橋バス停より橋を渡り、お堂の裏手の桧林から登山道が始まる。まっすぐに付けられた尾根道をどんどん登って行くと、稜線手前で道が右手の小沢に吸収されるところがある。ここが丹波越の茶屋跡といわれている。丹波越は近江の桑原と丹波の久多を繋ぐ山越えの道であるが、久多側はどこを道が通っていたのか不明であるということだ。稜線に出てから50分ほどで経ヶ岳山頂に着く。風化した経塚が、杉の木の下にひっそりと納められている。稜線を戻り、縦走路を三国岳へと向かう。三叉路で左に道を取ると、約10分で縦走路から外れたところに位置する三国岳山頂だ。山頂からは東側のみ展望がきく。ブナの大木まで戻り、岩谷峠をめざす。ここより針畑側へ下る尾根道もある。自然林に被われた稜線をしばらく行くと岩場があり、百里ヶ岳方面の展望が良いところがある。かつて古屋の人々が生活道として使っていた岩谷峠。そこより少し古屋側に下ったところには、石塔が立っている。シャクナゲが多い尾根道から沢に下り、保谷沿いの林道に合流して40分ほどで古屋郵便局前バス停に出る。
    昔の峠道、丹波越を通って経ヶ岳に登り、近江、山城、丹波国境に位置する三国岳へ縦走するコースを紹介する。針畑川の桑原橋バス停より橋を渡り、お堂の裏手の桧林から登山道が始まる。まっすぐに付けられた尾根道をどんどん登って行くと、稜線手前で道が右手の小沢に吸収されるところがある。ここが丹波越の茶屋跡といわれている。丹波越は近江の桑原と丹波の久多を繋ぐ山越えの道であるが、久多側はどこを道が通っていたのか不明であるということだ。稜線に出てから50分ほどで経ヶ岳山頂に着く。風化した経塚が、杉の木の下にひっそりと納められている。稜線を戻り、縦走路を三国岳へと向かう。三叉路で左に道を取ると、約10分で縦走路から外れたところに位置する三国岳山頂だ。山頂からは東側のみ展望がきく。ブナの大木まで戻り、岩谷峠をめざす。ここより針畑側へ下る尾根道もある。自然林に被われた稜線をしばらく行くと岩場があり、百里ヶ岳方面の展望が良いところがある。かつて古屋の人々が生活道として使っていた岩谷峠。そこより少し古屋側に下ったところには、石塔が立っている。シャクナゲが多い尾根道から沢に下り、保谷沿いの林道に合流して40分ほどで古屋郵便局前バス停に出る。
  • 八ヶ峰

    • 4時間30分

    八ヶ峰

    • 4時間30分
    八ヶ峰は、山頂より八つの国(能登、越前、近江、丹波、丹後、山城、若狭、加賀)が見渡せる展望の良さからその名が付いた。福井側の染ヶ谷から登り若丹国境尾根を縦走するコースを紹介する。登山口の八ヶ峰家族旅行村までバスの便がないので、マイカーかタクシーを使う。 木工実習館左横の林道の終点から登山道が始まる。杉林の尾根道は、やがて自然林となる。途中、林道を横断する箇所がある。登山口より50分ぐらいで、作業小屋やベンチがあるところに出る。このあたりより尾根はゆるやかになる。国境稜線に出てからは西に進路を取る。ひとつピークを越えて約30分で山頂に達する。山頂からの展望は素晴らしく、若狭湾や青葉山が良く見える。国境稜線を引き返して五波峠まで縦走する。ここは森林浴の森日本百選に選定されている森でブナ、カエデ、ミズナラなどの落葉広葉樹が美しい。ゆるやかな6つのピークを越えて峠を目指す。五波峠は昔の若狭街道のひとつである雲ヶ畑街道だが、今ではおおい町と南丹市美山町を結ぶ車道「遊車道ビレッジライン」が通っている。峠付近は広く駐車スペースがあるので、複数で登山に来た場合は車をここに回しておけば便利だ。徒歩の場合、旅行村あるいは南丹市美山町田歌まで、どちらも約6km、1時間半の車道歩きとなる。
    八ヶ峰は、山頂より八つの国(能登、越前、近江、丹波、丹後、山城、若狭、加賀)が見渡せる展望の良さからその名が付いた。福井側の染ヶ谷から登り若丹国境尾根を縦走するコースを紹介する。登山口の八ヶ峰家族旅行村までバスの便がないので、マイカーかタクシーを使う。 木工実習館左横の林道の終点から登山道が始まる。杉林の尾根道は、やがて自然林となる。途中、林道を横断する箇所がある。登山口より50分ぐらいで、作業小屋やベンチがあるところに出る。このあたりより尾根はゆるやかになる。国境稜線に出てからは西に進路を取る。ひとつピークを越えて約30分で山頂に達する。山頂からの展望は素晴らしく、若狭湾や青葉山が良く見える。国境稜線を引き返して五波峠まで縦走する。ここは森林浴の森日本百選に選定されている森でブナ、カエデ、ミズナラなどの落葉広葉樹が美しい。ゆるやかな6つのピークを越えて峠を目指す。五波峠は昔の若狭街道のひとつである雲ヶ畑街道だが、今ではおおい町と南丹市美山町を結ぶ車道「遊車道ビレッジライン」が通っている。峠付近は広く駐車スペースがあるので、複数で登山に来た場合は車をここに回しておけば便利だ。徒歩の場合、旅行村あるいは南丹市美山町田歌まで、どちらも約6km、1時間半の車道歩きとなる。
  • 京阪私市駅から生駒山へ

    京阪私市駅から生駒山へ

    京阪私市駅最寄りの、私市水辺プラザから遊歩道を歩きます。星の里いわふねを川沿いに通過し、徐々に自然を感じながら歩みを進めると、府民の森ほしだの木道に入ります。ほどなくトイレや案内所のあるピトンの小屋と、右手には「なみはや国体」の公式競技場として使用された、高さ16.5mの大きなクライミングウォールが出現します。体験用ウォールもあるので、時間に余裕があれば試してみましょう。 道なりに坂道を登ると、前方に「星のブランコ」という吊橋が見えてきます。鳥のさえずりや立夏の風、鮮やかに山を彩る紅葉など、季節ごとに移りゆく風景に心を奪われることでしょう。 やまびこ広場に入り、管理道を南へ進むと、眼下にはまぶしく光る御影石が並ぶ飯盛霊園が広がります。墓地内の脇を通過して国道163号へ。下田原西交差点で信号を渡り、国道を離れ住宅地へ入り、進むこと約5分、戎公園バス停前の小さな橋を渡って川沿いを道なりに進み、ビオトープ原田の里山ゲートを潜ると、再び山道が始まります。堂尾池沿いにしばらく進むと自動車道に出ます。歩道を北西へ3分ほど進んだところにある信号のない横断歩道を渡ります。ここは見落としやすいうえ、比較的交通量が多いので、注意して横断してください。 ここから府民の森むろいけ園地に入ります。自然林に囲まれた遊歩道が張り巡らされ、目的に応じたルートが楽しめます。この園地を西に抜ければ飯盛山経由でJR四条畷駅へ、野崎観音経由でJR野崎駅へ行くことも可能です。どちらも園地から約1時間です。 むろいけ園地を後にして、細い山道を抜けると阪奈道路に出ます。歩道橋を渡り、田園を眺めながら道路を進むと再び山道へ入ります。ゴルフ場の脇を通りすぎて、燈籠ゲート(石の灯籠)から府民の森くさか園地に入ります。歩きやすい管理道を登るとくさかコース合流点で南側からくさかハイキングコースと合流します。ここから近鉄石切駅まで約50分で下山可能です。このコースは、春先になると白くて愛らしいこぶしの花がハイカーを出迎えてくれます。 管理道をさらに進むと、府民の森ぬかた園地に入ります。興法寺との分岐が辻子谷コースとの出合です。この園には関西屈指のあじさい園があり、6月中頃から幻の紫陽花や七段花などが見頃を迎えます。ぜひカメラを持って訪れてください。あじさいプロムナード最上位の通路から生駒縦走歩道を外れ、あじさい新道経由で山頂へ向かいます。摂河泉コースと合流後、信貴生駒スカイラインのトンネルを潜り急登を上り詰めれば、電波塔とその向こうに生駒山頂遊園地が現れます。生駒山山頂の三角点はミニSLの敷地内にあります。
    京阪私市駅最寄りの、私市水辺プラザから遊歩道を歩きます。星の里いわふねを川沿いに通過し、徐々に自然を感じながら歩みを進めると、府民の森ほしだの木道に入ります。ほどなくトイレや案内所のあるピトンの小屋と、右手には「なみはや国体」の公式競技場として使用された、高さ16.5mの大きなクライミングウォールが出現します。体験用ウォールもあるので、時間に余裕があれば試してみましょう。 道なりに坂道を登ると、前方に「星のブランコ」という吊橋が見えてきます。鳥のさえずりや立夏の風、鮮やかに山を彩る紅葉など、季節ごとに移りゆく風景に心を奪われることでしょう。 やまびこ広場に入り、管理道を南へ進むと、眼下にはまぶしく光る御影石が並ぶ飯盛霊園が広がります。墓地内の脇を通過して国道163号へ。下田原西交差点で信号を渡り、国道を離れ住宅地へ入り、進むこと約5分、戎公園バス停前の小さな橋を渡って川沿いを道なりに進み、ビオトープ原田の里山ゲートを潜ると、再び山道が始まります。堂尾池沿いにしばらく進むと自動車道に出ます。歩道を北西へ3分ほど進んだところにある信号のない横断歩道を渡ります。ここは見落としやすいうえ、比較的交通量が多いので、注意して横断してください。 ここから府民の森むろいけ園地に入ります。自然林に囲まれた遊歩道が張り巡らされ、目的に応じたルートが楽しめます。この園地を西に抜ければ飯盛山経由でJR四条畷駅へ、野崎観音経由でJR野崎駅へ行くことも可能です。どちらも園地から約1時間です。 むろいけ園地を後にして、細い山道を抜けると阪奈道路に出ます。歩道橋を渡り、田園を眺めながら道路を進むと再び山道へ入ります。ゴルフ場の脇を通りすぎて、燈籠ゲート(石の灯籠)から府民の森くさか園地に入ります。歩きやすい管理道を登るとくさかコース合流点で南側からくさかハイキングコースと合流します。ここから近鉄石切駅まで約50分で下山可能です。このコースは、春先になると白くて愛らしいこぶしの花がハイカーを出迎えてくれます。 管理道をさらに進むと、府民の森ぬかた園地に入ります。興法寺との分岐が辻子谷コースとの出合です。この園には関西屈指のあじさい園があり、6月中頃から幻の紫陽花や七段花などが見頃を迎えます。ぜひカメラを持って訪れてください。あじさいプロムナード最上位の通路から生駒縦走歩道を外れ、あじさい新道経由で山頂へ向かいます。摂河泉コースと合流後、信貴生駒スカイラインのトンネルを潜り急登を上り詰めれば、電波塔とその向こうに生駒山頂遊園地が現れます。生駒山山頂の三角点はミニSLの敷地内にあります。
  • 生駒山から暗峠へ

    生駒山から暗峠へ

    電波塔のある南口から生駒山上遊園地を抜け、右側の摂河泉コース入口へ進みましょう。急な階段に注意してあじさい新道との分岐を見送り、ほどなく生駒縦走歩道と合流します。やや薄暗い別石十三仏前をフェンス沿いに進み、ぬかた園地の木のゲート脇を通り抜けます。そこから500mほどでコンクリートに○模様が書かれた国道308号と合流します。 国道とは思えないほどの急勾配ながら、暗峠の最高地は大阪府と奈良県の県境であり、峠付近の美しくも威厳がある石畳からは、ここが古来からどの時代も変わらず極めて重要な峠であることを感じずにはいられません。ちなみに、この峠から北向きにも山道があり、急登を詰めると奈良と大阪の市街地が一望できる絶景のパノラマ駐車場に出合います。
    電波塔のある南口から生駒山上遊園地を抜け、右側の摂河泉コース入口へ進みましょう。急な階段に注意してあじさい新道との分岐を見送り、ほどなく生駒縦走歩道と合流します。やや薄暗い別石十三仏前をフェンス沿いに進み、ぬかた園地の木のゲート脇を通り抜けます。そこから500mほどでコンクリートに○模様が書かれた国道308号と合流します。 国道とは思えないほどの急勾配ながら、暗峠の最高地は大阪府と奈良県の県境であり、峠付近の美しくも威厳がある石畳からは、ここが古来からどの時代も変わらず極めて重要な峠であることを感じずにはいられません。ちなみに、この峠から北向きにも山道があり、急登を詰めると奈良と大阪の市街地が一望できる絶景のパノラマ駐車場に出合います。
  • 暗峠から高安山を経て信貴山へ

    暗峠から高安山を経て信貴山へ

    暗峠から南へ向かい、府民の森なるかわ園地へ入ります。坂道を登って視界が開けると、ぼくらの広場です。大阪平野を一望でき、近くには森のレストハウスやトイレがあります。再び生駒縦走歩道へ入ると、ほどなく鳴川峠です。信貴生駒スカイラインに並走して階段を進みます。ここから小刻みにアップダウンが続きます。 急坂を登り切ると、鐘の鳴る展望台に出ます。右の階段を下り、分岐をさらに右に進みます。赤い高架橋を渡り、スカイライン沿いに進めば、左手側のこんもりとした最高点に十三塚の石標が確認できます。ほどなく十三峠でみずのみコースとの出合です。スカイラインの下をくぐり、近鉄高安山駅へ向かう道中の右手側に、高安山山頂登り口があります。高安山霊園脇を通り、恩智峠を経て信貴山のどか村に到着します。一般道から外周を回り、開運橋を渡れば信貴山朝護孫子寺です。山城跡のある山頂を目指すもよし、ご本堂へお参りして戒壇巡りで心願成就するのもよいでしょう。
    暗峠から南へ向かい、府民の森なるかわ園地へ入ります。坂道を登って視界が開けると、ぼくらの広場です。大阪平野を一望でき、近くには森のレストハウスやトイレがあります。再び生駒縦走歩道へ入ると、ほどなく鳴川峠です。信貴生駒スカイラインに並走して階段を進みます。ここから小刻みにアップダウンが続きます。 急坂を登り切ると、鐘の鳴る展望台に出ます。右の階段を下り、分岐をさらに右に進みます。赤い高架橋を渡り、スカイライン沿いに進めば、左手側のこんもりとした最高点に十三塚の石標が確認できます。ほどなく十三峠でみずのみコースとの出合です。スカイラインの下をくぐり、近鉄高安山駅へ向かう道中の右手側に、高安山山頂登り口があります。高安山霊園脇を通り、恩智峠を経て信貴山のどか村に到着します。一般道から外周を回り、開運橋を渡れば信貴山朝護孫子寺です。山城跡のある山頂を目指すもよし、ご本堂へお参りして戒壇巡りで心願成就するのもよいでしょう。