北アルプスの日本百名山15座を一覧で紹介 難易度・登山口・おすすめの選び方も解説
富山県、岐阜県、長野県に広がる北アルプスには、15座もの百名山が連なります。槍ヶ岳や穂高岳、剱岳など登山者が憧れる3000m級の名峰が集まり、アルプスらしい岩稜歩きや大展望が楽しめるのが魅力です。岩場の多い険しい山もありますが、ロープウェイや山小屋を活用すれば初心者でも挑戦できる山もあります。
この記事では、北アルプスにそびえる百名山15座をすべて紹介します。標高や登山シーズン、難易度に加え、山名の由来やアクセス、駐車場情報もまとめました。山旅の計画づくりにぜひ役立ててください。
目次
日本百名山とは?
「日本百名山」とは、作家・深田久弥氏が著書『日本百名山』で選定した、日本を代表する100座の山々のことです。標高の高さだけでなく、「品格・歴史・個性」という基準で選ばれており、それぞれが地理的・文化的な意味を持つ名峰として知られています。
北アルプスの日本百名山一覧

北アルプスには日本百名山が15座あります。槍ヶ岳や穂高岳のような岩稜の名峰から、白馬岳や常念岳のようにお花畑や大展望が楽しめる山まで、多彩な魅力がそろっています。奥地に静かにそびえる黒部五郎岳や水晶岳など、縦走で訪れたい山もあり、登山スタイルに応じて選べるのが特徴です。
※山名前の番号は、深田久弥著『日本百名山』に準拠しています(記事内の並び替えを行う場合があります)。
54.白馬岳 / しろうまだけ
55.五竜岳 / ごりゅうだけ
56.鹿島槍ヶ岳 / かしまやりがたけ
57.剱岳 / つるぎだけ
58.立山<大汝山> / たてやま<おおなんじやま>
59.薬師岳 / やくしだけ
60.黒部五郎岳(中ノ俣岳) / くろべごろうだけ(なかのまただけ)
61.水晶岳(黒岳) / すいしょうだけ(くろだけ)
62.鷲羽岳 / わしばだけ
63.槍ヶ岳 / やりがたけ
64.常念岳 / じょうねんだけ
65.奥穂高岳 / おくほたかだけ
66.笠ヶ岳 / かさがたけ
67.焼岳 / やけだけ
68.乗鞍岳<剣ヶ峰> / のりくらだけ<けんがみね>
北アルプスの日本百名山を難易度・日程・登山口で比較
北アルプスの日本百名山は、乗鞍岳や立山のように高所まで交通機関でアクセスしやすい山から、剱岳や奥穂高岳のように岩場の経験が求められる山、黒部源流域のように長い縦走を前提にした山まで幅広くそろっています。山名だけで選ぶのではなく、登山口、目安日程、難易度を比べながら、自分の体力や経験に合う山を選びましょう。
| 山名 | 標高 | 主な登山口 | 目安日程 | 難易度の目安 | 特徴 | おすすめの選び方 |
| 白馬岳 | 2,932m | 猿倉、栂池高原 | 1泊2日〜2泊3日 | 中級〜上級 | 大雪渓や高山植物の花畑で知られる北アルプス北部の名峰。 | 花の稜線や白馬連峰の展望を楽しみたい人におすすめ。 |
| 五竜岳 | 2,814m | 白馬五竜、遠見尾根、唐松岳方面 | 1泊2日〜2泊3日 | 中級〜上級 | 鋭い岩稜と後立山連峰らしい大展望が魅力。 | 岩稜歩きや縦走にステップアップしたい人向け。 |
| 鹿島槍ヶ岳 | 2,889m | 柏原新道、扇沢 | 1泊2日〜2泊3日 | 中級〜上級 | 双耳峰の美しい山容と、後立山連峰の稜線歩きが楽しめる。 | 北アルプスらしい稜線展望をじっくり味わいたい人におすすめ。 |
| 剱岳 | 2,999m | 室堂、剱沢、別山尾根 | 1泊2日〜2泊3日 | 上級 | 鎖場や岩場が連続する、北アルプス屈指の険しい名峰。 | 岩場の経験を積んだ登山者が慎重に計画したい山。 |
| 立山<大汝山> | 3,015m | 室堂 | 日帰り〜1泊2日 | 初級〜中級 | 立山黒部アルペンルートを利用し、標高の高い室堂から歩き出せる。 | 3,000m級の展望と信仰の山の雰囲気を味わいたい人におすすめ。 |
| 薬師岳 | 2,926m | 折立 | 1泊2日〜2泊3日 | 中級〜上級 | 大きなカール地形と、ゆったりした山容が印象的な名峰。 | 長めの行程でも、穏やかな稜線と雄大な地形を楽しみたい人向け。 |
| 黒部五郎岳 | 2,840m | 折立、新穂高温泉方面 | 2泊3日〜3泊4日 | 中級〜上級 | 黒部源流域に位置し、巨大なカールと静かな山旅が魅力。 | 北アルプス奥地の縦走を楽しみたい人におすすめ。 |
| 水晶岳(黒岳) | 2,986m | 七倉、高瀬ダム、折立方面 | 2泊3日〜3泊4日 | 中級〜上級 | 北アルプス最奥部に位置する鋭峰で、到達感が大きい。 | 黒部源流や雲ノ平を含めた長い縦走を計画したい人向け。 |
| 鷲羽岳 | 2,924m | 七倉、高瀬ダム、新穂高温泉方面 | 2泊3日〜3泊4日 | 中級〜上級 | 槍ヶ岳を望む黒部源流域の名峰。鷲羽池の景観も印象的。 | 水晶岳や三俣蓮華岳と組み合わせて縦走したい人におすすめ。 |
| 槍ヶ岳 | 3,180m | 上高地、新穂高温泉、中房温泉方面 | 1泊2日〜3泊4日 | 中級〜上級 | 鋭く突き上げる山容で知られる北アルプスの象徴的存在。 | 山頂直下の梯子・鎖場に対応できる経験を積んでから計画したい山。 |
| 常念岳 | 2,857m | 一ノ沢、三股 | 日帰り〜1泊2日 | 中級 | 槍・穂高連峰の展望台として人気の高い山。 | 北アルプスらしい展望を比較的計画しやすく楽しみたい人におすすめ。 |
| 奥穂高岳 | 3,190m | 上高地、涸沢、穂高岳山荘 | 2泊3日〜3泊4日 | 上級 | 穂高連峰の最高峰で、日本第3位の高峰。岩場の通過が多い。 | 岩稜歩きの経験があり、涸沢や穂高の景観を味わいたい人向け。 |
| 笠ヶ岳 | 2,898m | 新穂高温泉、笠新道 | 1泊2日〜2泊3日 | 中級〜上級 | 端正な笠型の山容が美しい奥飛騨の名峰。笠新道は標高差が大きい。 | 長い登りに対応できる体力があり、槍・穂高の展望を楽しみたい人におすすめ。 |
| 焼岳 | 2,455m | 中の湯、上高地 | 日帰り〜1泊2日 | 中級 | 北アルプスで唯一の活火山。噴気や火山地形を間近に感じられる。 | 日帰りで北アルプスらしい展望を楽しみたい人におすすめ。火山情報の確認は必須。 |
| 乗鞍岳<剣ヶ峰> | 3,026m | 畳平 | 日帰り | 初級〜中級 | 畳平までバスで上がることができ、3,000m級の山としては計画しやすい。 | 高山の景色を手軽に楽しみたい人や、観光と登山を組み合わせたい人におすすめ。 |
初めて北アルプスの日本百名山を計画するなら、乗鞍岳、立山、焼岳、常念岳が候補になります。ただし、北アルプスは天候の変化が大きく、登山口までのアクセスやマイカー規制、山小屋の営業状況も山行に影響します。日帰りで歩ける山でも、最新情報を確認し、時間と体力に余裕を持った計画を立てましょう。
初めて北アルプスの日本百名山を計画するなら、乗鞍岳・立山・焼岳・常念岳が候補

北アルプスの日本百名山を初めて計画するなら、まずは登山口までのアクセスや目安日程を確認しやすい山から選ぶと、無理のない山行につなげやすくなります。候補にしやすいのは、乗鞍岳、立山、焼岳、常念岳です。いずれも北アルプスらしい展望を楽しめる山ですが、必要な体力や注意点はそれぞれ異なります。
乗鞍岳は畳平までバスでアクセスでき、立山は室堂を起点にできるため、標高の高いエリアまで交通機関で入りやすいのが特徴です。焼岳は上高地や中の湯方面から日帰りで計画されることも多く、常念岳は槍ヶ岳や穂高連峰を望む展望の山として人気があります。ただし、どの山も天候の変化や標高差への備えは必要です。焼岳は活火山のため、登山前に火山活動や登山道の規制情報も確認しておきましょう。
一方で、剱岳、槍ヶ岳、奥穂高岳のように岩場や鎖場の経験が求められる山は、初めての北アルプス登山で無理に選ぶ必要はありません。まずはアクセスや行程を確認しやすい山で北アルプスの標高感や天候変化に慣れ、経験を重ねてから難度の高い山へステップアップすると安心です。
北アルプスの日本百名山はエリアごとに山旅の雰囲気が変わる

北アルプスの日本百名山は15座あり、山域によって登山口、必要な日数、歩く稜線の雰囲気が大きく変わります。比較的アクセスを確認しやすい山もあれば、長い縦走や岩場の通過を前提に計画したい山もあります。山名だけで選ぶのではなく、エリアごとの特徴を押さえておくと、自分の体力や経験に合う山を選びやすくなります。
後立山エリアは白馬岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳が連なる展望の山域
後立山エリアには、白馬岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳があります。北アルプス北部らしい大きな稜線と、残雪、高山植物、岩稜の景観を楽しめるエリアです。白馬岳は花の名山として知られ、五竜岳や鹿島槍ヶ岳は鋭い山容と稜線歩きの充実感が魅力です。
一方で、稜線上は天候の影響を受けやすく、コースによっては岩場や長い歩行時間への備えが必要になります。白馬岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳を単独で計画する場合も、山小屋を利用した1泊2日以上の行程を基本に考えると、無理のない山旅につなげやすくなります。
立山・剱エリアはアクセスしやすい高山と険しい岩峰が隣り合う
立山・剱エリアには、立山と剱岳があります。立山は室堂を起点にできるため、標高の高い場所から歩き始められるのが特徴です。雄山、大汝山、富士ノ折立をめぐる稜線では、信仰の山としての雰囲気と北アルプスらしい展望を楽しめます。
一方、剱岳は北アルプスの中でも難度の高い山として知られています。鎖場や岩場が連続するため、体力だけでなく、岩稜歩きの経験や慎重な判断が求められます。同じ室堂方面から計画できる山でも、立山と剱岳では必要な経験値が大きく異なるため、自分のレベルに合わせて選ぶことが大切です。
黒部源流エリアは長い縦走で山深さを味わうエリア
黒部源流エリアには、薬師岳、黒部五郎岳、水晶岳、鷲羽岳があります。北アルプスの奥深さを感じられる山域で、折立、七倉、高瀬ダム、新穂高温泉方面など、登山口によって計画の組み方が大きく変わります。
薬師岳は大きなカール地形とゆったりした山容が魅力で、黒部五郎岳、水晶岳、鷲羽岳は、黒部源流や雲ノ平、三俣蓮華岳方面と組み合わせる縦走で魅力が深まります。山小屋泊を前提にした長い行程になるため、日数に余裕を持ち、天候や体力を見ながら歩ける計画を立てましょう。
槍・穂高・常念エリアは北アルプスを象徴する稜線と展望が魅力
槍・穂高・常念エリアには、槍ヶ岳、常念岳、奥穂高岳、笠ヶ岳があります。槍ヶ岳や奥穂高岳は北アルプスを象徴する名峰で、鋭い山容や岩稜の景観に憧れる人も多い山です。常念岳は槍ヶ岳や穂高連峰を望む展望の山として人気があり、笠ヶ岳は端正な山容と奥飛騨側からの大きな登りが印象的です。
このエリアは、北アルプスらしい迫力を味わえる一方で、山によって難度の差が大きいのが特徴です。槍ヶ岳や奥穂高岳は山頂付近に梯子や鎖場があり、岩場への対応力が必要です。常念岳や笠ヶ岳も標高差や歩行時間が大きいため、コースタイムだけでなく、登山口までの移動や山小屋の位置も含めて計画しましょう。
上高地・乗鞍エリアは観光と登山を組み合わせやすい
上高地・乗鞍エリアには、焼岳と乗鞍岳があります。焼岳は上高地や中の湯方面から計画されることが多く、火山地形と穂高連峰の展望を楽しめる山です。乗鞍岳は畳平までバスで上がることができ、3,000m級の高山風景を比較的短い行程で味わえます。
どちらも観光と登山を組み合わせやすい山ですが、注意点もあります。焼岳は活火山のため、火山活動や登山道の規制情報を必ず確認する必要があります。乗鞍岳は歩行時間が短めでも、標高の高い場所から歩き始めるため、天候の急変や気温差への備えが欠かせません。
北アルプスの日本百名山を選ぶときは、エリアごとの特徴を見ながら、アクセス、日程、体力、経験のバランスを考えることが大切です。まずは計画しやすい山で北アルプスの標高感や天候変化に慣れ、経験を重ねながら、縦走や岩稜の山へステップアップしていくとよいでしょう。
北アルプス登山前に確認したいアクセス・マイカー規制・山小屋情報

北アルプスの日本百名山を計画するときは、山そのものの難易度だけでなく、登山口までのアクセス、マイカー規制、山小屋の営業状況を確認しておくことが大切です。上高地、室堂、畳平、新穂高温泉、折立、七倉・高瀬ダムなど、登山口によって利用する交通機関や注意点が大きく変わります。出発前には、必ず各交通機関や自治体、山小屋の最新情報を確認しましょう。
上高地方面は槍ヶ岳・奥穂高岳・焼岳の起点になる
上高地は、槍ヶ岳、奥穂高岳、焼岳などを計画する際の代表的な起点です。梓川沿いの美しい景観を楽しみながら歩き始められる一方で、マイカーで直接入ることはできません。沢渡や平湯方面の駐車場に車を停め、シャトルバスやタクシーに乗り換える必要があります。
槍ヶ岳や奥穂高岳を目指す場合は、上高地から長いアプローチを歩くことになります。山小屋泊を前提に、歩行時間だけでなく、バスの始発・最終時刻、前泊の有無、下山後の移動時間まで含めて計画しましょう。焼岳は日帰りで計画されることもありますが、活火山のため、登山前に火山活動や登山道の規制情報を確認しておくことが欠かせません。
室堂方面は立山・剱岳の重要な登山口
立山や剱岳を計画する場合は、立山黒部アルペンルートを利用して室堂へ入るのが一般的です。室堂は標高の高い場所にあり、立山であれば比較的短い行程で3,000m級の稜線を楽しめます。ただし、高所から歩き始めるため、天候の急変や気温差、残雪の状況には注意が必要です。
剱岳を目指す場合は、室堂から剱沢方面へ入り、山小屋泊を組み合わせる計画が基本になります。別山尾根や早月尾根などのルートはいずれも難度が高く、岩場や鎖場の経験が求められます。立山と同じエリアにある山でも、必要な体力や技術は大きく異なるため、自分の経験に合った山を選びましょう。
畳平方面は乗鞍岳を短い行程で楽しめる
乗鞍岳は、畳平までバスでアクセスできるため、北アルプスの日本百名山の中では計画しやすい山です。観光と登山を組み合わせやすく、短い行程で3,000m級の高山景観を楽しめるのが魅力です。
一方で、畳平周辺は標高が高く、平地とは気温や天候が大きく異なります。歩行時間が短めでも、雨具や防寒着は必要です。また、乗鞍岳方面はマイカー規制が行われるため、バスの運行期間や時刻、乗り換え場所を事前に確認しておきましょう。
新穂高温泉方面は槍ヶ岳・笠ヶ岳・黒部源流方面への起点
新穂高温泉は、槍ヶ岳、笠ヶ岳、双六岳方面、さらに黒部源流域へ向かう縦走の起点として利用される登山口です。奥飛騨側から北アルプスへ入れる便利な登山口ですが、夏山シーズンや連休は駐車場が混雑しやすくなります。
笠ヶ岳へ向かう笠新道は標高差が大きく、槍ヶ岳方面へ向かう場合も長いアプローチになります。登山者用駐車場の場所、利用条件、満車時の対応を事前に確認し、早朝出発や前泊も含めて無理のない計画を立てましょう。
折立方面は薬師岳・黒部五郎岳への登山口
薬師岳や黒部五郎岳を計画する場合、折立は代表的な登山口のひとつです。折立へは有峰林道を利用するため、林道の通行期間や通行時間、通行料金、道路状況の確認が必要になります。悪天候や落石などで通行規制が行われる場合もあるため、出発前の確認を欠かさないようにしましょう。
薬師岳は折立から太郎平方面へ登り、山小屋を利用して計画するのが一般的です。黒部五郎岳まで足を延ばす場合は、さらに長い縦走になるため、日数に余裕を持つことが大切です。山小屋の予約状況やテント場の利用条件もあわせて確認しておきましょう。
七倉・高瀬ダム方面は水晶岳・鷲羽岳方面の長い山旅の入口
水晶岳や鷲羽岳を目指す場合、七倉・高瀬ダム方面から入る計画もあります。七倉から高瀬ダムまでは、一般車両で入れない区間があるため、特定タクシーなどを利用する必要があります。バスやタクシーの運行状況、待ち時間、下山時の移動手段まで確認しておくと安心です。
この方面は、北アルプスの中でも奥深い山域へ入る入口です。水晶岳や鷲羽岳は日帰りで考える山ではなく、山小屋泊を前提にした長い縦走計画が基本になります。天候が崩れた場合の停滞や行程変更も想定し、余裕のある日程を組みましょう。
山小屋は営業期間・予約方法・テント場の条件を確認する
北アルプスの山小屋は、営業期間や予約方法が小屋ごとに異なります。完全予約制の山小屋も多く、テント場も予約が必要な場合があります。食事提供の有無、支払い方法、キャンセル規定、混雑状況なども山小屋によって変わるため、登山日程を決めたら早めに確認しておきましょう。
また、北アルプスは天候の急変や混雑によって、予定通りに行動できないこともあります。地図でコースを確認するだけでなく、登山口までの交通手段、マイカー規制、山小屋予約、下山後の移動までをひとつの計画として整えておくことが大切です。
白馬岳|2,932m|中級〜上級

北アルプス北部を象徴する名峰で、夏でも雪を抱く大雪渓と、稜線一帯に広がる花畑が登山者を惹きつけます。特にシロウマアサツキやウルップソウといった固有の高山植物が咲く光景は白馬岳ならではで、稜線は華やかで彩り豊かな雰囲気に包まれます。
猿倉から大雪渓を登るルートは北アルプスらしい迫力を味わえる一方、雪渓歩きの技術や装備が必要なため中上級者向けです。初心者や家族連れであれば、栂池からロープウェイとゴンドラを乗り継ぎ稜線に出るコースが安心。比較的短時間で標高の高い稜線に立てるのが魅力で、花々や大パノラマを無理なく楽しめます。
山頂周辺には複数の山小屋があり、行程や体力に合わせて宿泊を調整できるのも安心材料です。アルプスらしい雄大さと花の美しさを併せ持ち、幅広い登山者に親しまれる名峰です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:山腹に現れる「代かき馬」の雪形から「代馬」と呼ばれ、それが転じて白馬となった。
■アクセス:上信越自動車道・長野ICから約54km
■駐車場:栂池高原に有料・無料駐車場あり(計800台以上)
五竜岳|2,814m|中級〜上級

北アルプス後立山連峰の名峰で、鋭く切り立った岩稜の山容は一目で存在感を放ちます。唐松岳からの縦走ルートは変化に富んだ稜線歩きを満喫でき、遠見尾根からの登頂コースでは高度を上げるごとに視界が開け、立山連峰や槍・穂高の大展望が広がります。
岩稜帯が続くため中級以上向けですが、途中の五竜山荘を拠点にすれば行程を分けられ、落ち着いて岩場を越えることができます。山小屋では温かい食事や水の補給も可能で、縦走や周辺の山々との組み合わせ計画にも便利です。
岩場の登攀感はアルプスらしいスリルを味わえつつ、整備された登山道と山小屋の存在が安心感を与えてくれるのも魅力。経験を積みたい登山者にとって、北アルプスの岩稜歩き入門から本格縦走まで幅広く挑戦できる山です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:断崖を意味する「菱」から転じ、武田家の家紋・武田菱との関わりから「五竜」と呼ばれるようになった。
■アクセス:長野自動車道・安曇野ICから国道147・148号経由で白馬五竜(エスカルプラザ)まで約45km
■駐車場:白馬五竜エスカルプラザに無料駐車場あり
鹿島槍ヶ岳|2,889m|中級〜上級

双耳峰の端正なシルエットで知られ、後立山連峰を象徴する存在が鹿島槍ヶ岳です。南峰と北峰が並び立つ姿はどの角度から見ても美しく、北アルプスを代表する景観のひとつとして登山者を惹きつけます。
定番ルートは柏原新道から爺ヶ岳を経て冷池山荘に宿泊し、翌日に山頂を往復する行程。冷池山荘を利用することで標高差の大きなルートも無理なく歩け、山小屋から眺める夕暮れや星空も忘れられない体験となります。稜線に出れば槍・穂高連峰から白馬岳まで続く大パノラマが広がり、天候に恵まれれば立山・剱岳も視界に収まります。
岩稜を伴う北峰への縦走や五竜岳との連結ルートなど、経験を積めばより挑戦的な山旅も楽しめます。美しい姿と多彩なルートが揃い、初心者からステップアップを目指す人にも魅力的な名峰です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:二つの峰が並ぶ姿から「背比岳」とも呼ばれた。鹿島地区から望む槍の形にちなみ現在の名となる。
■アクセス:長野自動車道・安曇野ICから扇沢まで約40km
■駐車場:柏原新道登山口や扇沢周辺に駐車場あり
剱岳|2,999m|上級

「岩と雪の殿堂」と称される剱岳は、北アルプスでも屈指の険しさを誇る名峰です。鋭い岩稜と鎖場が連続し、一般登山道の中でも国内最高難度とされる別山尾根ルートは登山者の憧れの対象となっています。
一方で、ルートはよく整備されており、慎重に行動すれば一般登山者でも挑戦が可能です。剱沢キャンプ場や剱岳周辺の山小屋をベースにすれば、天候や体力に応じて柔軟に計画を調整できるのも安心材料です。山頂からは立山連峰や後立山の稜線、遠く槍・穂高までを望み、達成感は格別。
かつては「登頂不可能の山」とまで言われ、測量隊が初登頂を成し遂げた歴史を持つなど、信仰と挑戦の対象としても特別な存在です。険しさの中に文化的な背景と圧倒的な展望を兼ね備え、アルピニズムの真髄を体感できる一座です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:剣のように尖った山容、また信仰で剣を奉納したことに由来する。
■アクセス:北陸自動車道・富山ICから立山駅まで約30km(立山駅から立山黒部アルペンルートで室堂へ)
■駐車場:立山駅に無料駐車場(約940台)
立山<大汝山>|3,015m|中級〜上級

雄山・大汝山・富士ノ折立をあわせて立山三山と呼び、日本三霊山のひとつとして古来より人々の信仰を集めてきました。最高峰の大汝山は堂々とした山容を誇り、山頂からは剱岳をはじめとする立山連峰や遠く白山・槍穂高連峰までを望むことができます。
拠点となる室堂までは立山黒部アルペンルートで容易にアクセスでき、標高2,400mを超える高地から出発できるのも大きな魅力。整備の行き届いた登山道を辿れば短時間で稜線に立つことができ、初心者でも3,000m級の展望を味わいやすい山といえます。
夏には雄山神社での参拝が行われ、神事に立ち会えば信仰登山の歴史を肌で感じられるでしょう。さらに、チングルマやイワギキョウなどの高山植物が彩る稜線は華やかで、文化と自然が融合した立山ならではの魅力を体験できます。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:屏風を立てたような山容から「立山」と呼ばれる。雄山・大汝山・富士ノ折立を総称する。
■アクセス:北陸自動車道・富山ICから立山駅まで約30km
■駐車場:立山駅に無料駐車場(約940台)
薬師岳|2,926m|中級〜上級

花崗岩の白い山肌が陽光に映える姿から「北アルプスの貴婦人」と呼ばれる優美な名峰です。山頂部は広々としており、東側には氷河時代の名残を示す大きなカールが口を開け、雄大な地形美を実感できます。
折立から太郎平小屋を経由するルートがもっとも一般的で、行程は長いものの道はよく整備され、要所には山小屋が点在しているため計画を段階的に組める安心感があります。初夏から盛夏にかけてはチングルマやハクサンイチゲなどの高山植物が咲き誇り、白い山肌に彩りを添えます。
山頂には薬師如来を祀る祠があり、古来より信仰の対象としても大切にされてきました。穏やかな山容の中に歴史と自然の豊かさが息づき、静かに歩を進めるほどに北アルプスの奥深さを感じさせてくれる一座です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:薬師如来信仰にちなみ、山頂には祠が祀られている。
■アクセス:北陸自動車道・立山ICから約30km、有峰林道経由(有料)
■駐車場:折立に無料駐車場あり
黒部五郎岳(中ノ俣岳)|2,840m|中級〜上級

黒部源流域にひっそりとたたずむ黒部五郎岳は、奥深い位置にあるため静けさに包まれた雰囲気が魅力です。山頂直下には氷河時代に形成された巨大なカールが広がり、岩壁のスケール感と一面に咲く高山植物が織りなす風景は圧巻。なだらかな山頂部に立てば、薬師岳や槍・穂高連峰、さらに黒部源流を見渡す雄大な展望が広がります。
アプローチは長く、健脚向きとされますが、太郎平小屋や黒部五郎小舎、三俣蓮華岳周辺の山小屋を利用すれば行程を無理なく分けられるため、経験の浅い登山者でも計画しやすいのが特長です。
にぎやかな主稜線の山々に比べて訪れる人も少なく、静かな山歩きを楽しみたい人にとって理想的な一座。奥深さと穏やかさを兼ね備えた黒部五郎岳は、北アルプスの懐の深さを感じさせてくれる名峰です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:岩がゴロゴロする山を意味する方言「ゴーロ」に由来する。
■アクセス:北陸自動車道・立山ICから有峰林道経由で折立へ
■駐車場:折立に無料駐車場あり
水晶岳(黒岳)|2,986m|中級〜上級

黒岳の別名を持つ水晶岳は、北アルプスの最奥にそびえる鋭峰です。黒々とした岩肌と鋭い山容は周囲の山々の中でもひときわ目立ち、山頂に立てば360度の大展望が広がります。槍・穂高連峰や立山・剱岳、遠く富士山までを望むことができ、奥深く歩いてきたからこそ味わえる充実感があります。
一般的には鷲羽岳や三俣蓮華岳と組み合わせた縦走ルートで訪れることが多く、道中には雲ノ平や黒部源流といった名だたる景観が待っています。山小屋やテント場が適所に整備されているため、行程を分けながら無理なく歩けるのも安心材料です。
アクセスの長さゆえに登山者の数は少なく、静けさが保たれているのも魅力。最奥の地に立つ達成感と、静寂の中で得られる展望の大きさは格別で、北アルプスの懐の深さを実感できる一座です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:周辺で水晶が採れたことにちなむ。別名「黒岳」。
■アクセス:長野自動車道・安曇野ICから七倉へ。高瀬ダムまではタクシー利用
■駐車場:七倉に無料市営駐車場あり
鷲羽岳|2,924m|中級〜上級

鷲が翼を広げたような優美な山容で知られる鷲羽岳は、北アルプスの奥地に静かにそびえる名峰です。山頂直下には紺碧に輝く鷲羽池が広がり、険しい山々の中でひときわ印象的な景観をつくり出しています。
奥まった場所に位置するため単独で登るには長い行程となりますが、三俣蓮華岳や水晶岳との縦走に組み込めば無理なくアプローチでき、周辺には三俣山荘や雲ノ平山荘など山小屋も充実しているため計画を立てやすいのが特徴です。
山頂からは槍ヶ岳が間近にそびえ、立山・剱岳から白山までを一望する大展望が広がります。奥地ならではの静けさの中で迎える朝日や夕暮れは格別で、歩き通して辿り着いた者だけが味わえるご褒美といえるでしょう。雄大な景観と縦走の楽しさが融合した、北アルプス屈指の人気峰です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:鷲が羽を広げたような山容から名づけられた。
■アクセス:長野自動車道・安曇野ICから七倉へ。高瀬ダムまではタクシー利用
■駐車場:七倉に無料市営駐車場あり
槍ヶ岳|3,180m|中級〜上級

天に突き上げるように鋭くそびえる槍ヶ岳は「日本のマッターホルン」とも称され、北アルプスを象徴する存在です。上高地から槍沢をたどる王道ルートは整備が行き届き、槍沢ロッヂや槍ヶ岳山荘を利用すれば無理のない行程が組めるため、多くの登山者が目指す定番コースとなっています。
山頂直下には梯子や鎖が連続する岩場があり緊張を強いられますが、確実に三点支持を守れば初心者でも登頂可能です。ピークに立てば360度の大展望が広がり、穂高連峰から立山・剱岳、遠く富士山までを望む圧倒的な眺めを楽しめます。
槍ヶ岳は北アルプス縦走のハイライトでもあり、表銀座・裏銀座・大キレットなど多彩なルートと結びつくことで、登山者の挑戦心をかき立てます。険しさと安心感が共存し、誰もが一度は憧れる名峰です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:槍の穂先のような鋭い山容から。周辺には小槍・孫槍などもある。
■アクセス:長野自動車道・松本ICから沢渡を経て上高地へ
■駐車場:沢渡地区に駐車場多数あり
常念岳|2,857m|中級

安曇野から見上げる端正なピラミッド型の山容で知られ、北アルプスのシンボル的存在として親しまれてきました。山頂に立てば正面に穂高連峰と槍ヶ岳を望み、特に夕暮れに染まる姿は迫力と美しさを兼ね備えた絶景です。そのため「穂高連峰の展望台」と呼ばれることも多く、写真愛好家にも人気の山です。
代表的な一ノ沢ルートは登山道が明瞭で迷いにくく、沢沿いに高山植物や清流のせせらぎを楽しみながら歩けるため、北アルプス入門としても適しています。山頂直下には常念小屋があり、宿泊や休憩を挟めば長い行程も安心して計画できます。
アクセスの良さと展望の大きさが両立している点も魅力で、初めてアルプスに挑む人から経験を積んだ登山者まで幅広く楽しめる一座。雄大な穂高を眺めつつ登る常念岳は、北アルプスの魅力を体感するのに最適な舞台です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:坂上田村麻呂に仕えた常念坊にちなむ説や、読経と鐘の音にちなむ説がある。 ■アクセス:長野自動車道・安曇野ICから約27km
■駐車場:一ノ沢登山口付近に駐車場あり
奥穂高岳|3,190m|上級

穂高連峰の最高峰にして日本第3位の高峰であり、北アルプスを象徴する存在が奥穂高岳です。代表的なルートは涸沢カールから穂高岳山荘を経由する道で、夏にはテントの花が咲き誇る涸沢の景観を楽しみながらアプローチできます。
山荘やテント場が整っているため計画を組みやすい一方、山頂直下は岩場の通過が続き難易度は高め。ただし山小屋泊をうまく取り入れれば体力的な負担を分散でき、経験を積みたい登山者にとって挑戦しやすい舞台となります。
山頂からは槍ヶ岳をはじめ立山・剱岳、さらには南アルプスや富士山までを望む大展望が広がり、その迫力は北アルプス随一と称されます。槍ヶ岳方面やジャンダルムを経て西穂高岳へ至る縦走路など、挑戦的なルートの起点でもあり、多くの登山者の憧れを集め続ける名峰です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:穂高見命(ほたかみのみこと)を祀る穂高神社奥宮にちなむ。
■アクセス:長野自動車道・松本ICから沢渡を経て上高地へ
■駐車場:沢渡地区に駐車場多数あり
笠ヶ岳|2,898m|中級〜上級

端正な笠型のシルエットで知られる奥飛騨の名峰。どこから眺めても美しい姿を見せることから、北アルプスを代表する景観のひとつとされています。新穂高温泉から笠新道を登るルートは標高差が大きく、長い行程となるため健脚向きですが、森林帯を抜けて稜線に出た瞬間、槍・穂高連峰が目前に広がる迫力は格別です。
山頂直下には笠ヶ岳山荘があり、宿泊を利用すれば長い行程を分割でき、体力に不安のある登山者でも余裕を持って登頂可能。稜線上ではシナノキンバイやハクサンイチゲなどの高山植物も彩りを添え、山旅を華やかにしてくれます。
端正な姿は遠望でもひときわ目立ち、登頂すれば北アルプスの大展望とともに深い達成感を味わえるでしょう。景観・登山の手応え・花々の魅力が揃い、忘れがたい思い出を残してくれる一座です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:笠を伏せたような山容から名づけられた。
■アクセス:長野自動車道・松本ICから新穂高温泉まで約1時間30分
■駐車場:新穂高温泉周辺に登山者用駐車場あり
焼岳|2,455m|中級

上高地の背後にそびえる焼岳は、北アルプスで唯一の活火山です。赤茶けた荒々しい山肌から噴煙が立ちのぼる光景は迫力があり、他の山にはない独特の雰囲気を漂わせています。
現在、一般に登られるのは北峰で、中の湯や上高地からのルートが代表的。いずれも整備が行き届いており、健脚であれば日帰り登山も可能です。途中の展望地からは穂高連峰や乗鞍岳を望むことができ、山頂からの眺めはさらに雄大。噴気孔や火山特有の地形を間近に見ることができる点も魅力です。
山頂周辺には立入規制区域が設けられているため、事前に最新情報を確認することが重要ですが、山小屋を拠点にすれば計画にゆとりが生まれ、初心者でも安心して活火山の景観を体験できます。生きた火山の力強さとアルプスの大展望を同時に味わえる、貴重な一座です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:噴火活動や山肌が焼けたように見えることに由来する。
■アクセス:長野自動車道・松本ICから沢渡へ。上高地はマイカー規制あり
■駐車場:沢渡地区に駐車場多数あり
乗鞍岳<剣ヶ峰>|3,026m|初級〜中級

23の峰々が連なる乗鞍岳の最高峰が剣ヶ峰で、標高3,000mを超える山の中でも最も親しみやすい名峰といわれます。畳平までバスで一気に上がることができ、登山口から山頂までは往復2時間程度と短いため、初心者でも無理なく挑戦できるのが大きな魅力です。
道中には権現池や雪渓が残り、火山活動の痕跡を間近に感じられる地形が広がります。夏にはコマクサやハクサンイチゲなどの高山植物が咲き、登山道を彩ります。山頂に立てば北アルプスの槍・穂高連峰や御嶽山、さらには白山までを望む雄大な展望が広がり、高所登山の魅力を存分に味わえます。
山小屋や売店、休憩施設も整備されているため安心感があり、観光と組み合わせた山旅にも最適。高山の自然と大パノラマを気軽に楽しめる、アルプス入門にふさわしい一座です。
■登山シーズン:7月~9月
■名前の由来:馬の背に鞍を置いたような山容から「乗鞍」の名が付いた。
■アクセス:長野自動車道・松本ICから乗鞍高原まで約41km
■駐車場:乗鞍高原に登山者用駐車場あり
北アルプスの日本百名山に関するよくある質問

北アルプスの日本百名山を計画するときは、「どの山から選べばよいのか」「日帰りで登れる山はあるのか」「登山口までどうアクセスすればよいのか」など、事前に確認しておきたい疑問も多いものです。最後に、山選びや登山計画で迷いやすいポイントをFAQ形式でまとめました。
北アルプスの日本百名山は全部で何座ありますか?
北アルプスには、日本百名山に選ばれている山が15座あります。白馬岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、剱岳、立山、薬師岳、黒部五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、槍ヶ岳、常念岳、奥穂高岳、笠ヶ岳、焼岳、乗鞍岳です。後立山連峰、立山・剱、黒部源流、槍・穂高、上高地・乗鞍方面まで広い範囲に点在しており、山によって登山口や必要な日数、難易度が大きく異なります。
北アルプスの日本百名山で、初めて計画しやすい山はどこですか?
初めて北アルプスの日本百名山を計画するなら、乗鞍岳、立山、焼岳、常念岳が候補になります。乗鞍岳は畳平、立山は室堂を起点にできるため、標高の高い場所まで交通機関でアクセスしやすいのが特徴です。焼岳は日帰りで計画されることも多く、常念岳は槍ヶ岳や穂高連峰の展望を楽しめる山として人気があります。ただし、いずれの山も天候の急変や標高差への備えは必要です。
北アルプスの日本百名山は日帰りで登れますか?
山やコースによっては日帰りで計画できる日本百名山もあります。乗鞍岳、立山、焼岳、常念岳などは、条件が合えば日帰りで歩かれることもあります。ただし、北アルプスは標高が高く、天候の変化も大きい山域です。登山口までの移動時間、バスやロープウェイの運行時間、コースタイムを確認し、余裕を持った計画を立てましょう。剱岳、奥穂高岳、黒部源流域の山々は、基本的に山小屋泊を前提に考えたい山です。
剱岳・槍ヶ岳・奥穂高岳は初心者でも登れますか?
剱岳、槍ヶ岳、奥穂高岳は、北アルプスの中でも人気の高い名峰ですが、岩場や鎖場、梯子の通過があるため、初めての北アルプス登山で無理に選ぶ山ではありません。特に剱岳や奥穂高岳は、体力だけでなく岩稜歩きの経験や慎重な判断が求められます。まずは比較的計画しやすい山で経験を積み、山小屋泊や長時間歩行、岩場の通過に慣れてから検討するとよいでしょう。
北アルプスの日本百名山に登るベストシーズンはいつですか?
北アルプスの日本百名山は、一般的には夏山シーズンから秋にかけて計画しやすくなります。高山植物を楽しむなら夏、澄んだ展望や紅葉を楽しむなら初秋が候補になります。ただし、山域や標高によって残雪の状況や気温は大きく変わります。山小屋や交通機関の営業期間も山によって異なるため、登山前には最新情報を確認しましょう。
北アルプス登山ではマイカー規制に注意が必要ですか?
北アルプスでは、上高地、乗鞍岳、立山・室堂方面など、マイカーで直接入れない、または交通機関への乗り換えが必要な登山口があります。上高地へは沢渡や平湯方面でバス・タクシーに乗り換える必要があり、乗鞍岳の畳平方面もマイカー規制があります。立山は立山黒部アルペンルートを利用して室堂へ入るのが一般的です。登山口までのアクセスは山行全体に影響するため、運行期間や時刻表、駐車場情報を事前に確認しておきましょう。
北アルプスの日本百名山を縦走するなら、どの組み合わせがありますか?
代表的な縦走の組み合わせとしては、白馬岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳を含む後立山連峰、薬師岳・黒部五郎岳・水晶岳・鷲羽岳をめぐる黒部源流方面、槍ヶ岳・奥穂高岳・常念岳周辺の稜線などがあります。いずれも山小屋泊を前提にした長い行程になるため、天候や体力、山小屋の予約状況をふまえて計画することが大切です。初めて縦走を計画する場合は、無理に長いルートを選ばず、1泊2日程度の行程から経験を積むとよいでしょう。
北アルプスの日本百名山を選ぶときは、何を基準にすればよいですか?
北アルプスの日本百名山を選ぶときは、知名度や標高だけでなく、登山口までのアクセス、目安日程、歩行時間、標高差、山小屋の利用しやすさ、岩場の有無を確認しましょう。乗鞍岳や立山のように高所までアクセスしやすい山もあれば、剱岳や奥穂高岳のように技術と経験が求められる山もあります。自分の体力や経験に合う山を選ぶことが、安全で充実した山旅につながります。
北アルプスの百名山で四季の自然と出会おう

北アルプスの百名山は、春の残雪、夏の花畑、秋の紅葉、冬の雪景と四季ごとに異なる表情を見せます。日帰りで登れる焼岳や常念岳、ロープウェイを利用できる立山や白馬岳、縦走の達成感を味わえる槍ヶ岳や穂高岳など、目的や体力に応じて選べるのも魅力です。
ただし、気象の急変やマイカー規制、林道の通行止めが登山計画を左右するため、事前に最新情報を確認することが大切です。紙の登山地図とGPSアプリを併用し、安全で楽しい登山を心がけましょう。
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