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281-300件
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吉田ルート
- 1泊2日
- 9時間7分
- 13.6km
吉田ルート
- 1泊2日
- 9時間7分
- 13.6km
北口、裏口とも呼ばれた吉田口は、北口本宮冨士浅間神社を起点とする富士講で栄えた登拝道です。小御嶽神社の建つ船津口五合目(現在の富士スバルライン五合目)までバスで達せられるようになって登山者の流れは一変し、現在は吉田ルートとして富士登山道中で最多の登山者数を誇ります。なお吉田ルートの基調色は黄色です。 スバルライン五合目の標高は2305m。宿泊施設や売店が立ち並ぶ広場を抜けると登山道に導かれます。眺めのよい水平道がわずかに下り始めると泉ヶ滝の分岐点。佐藤小屋への道を左手に見送り、右手のスロープを登って、富士山安全指導センターの建つ吉田口六合目に上がります。わずか上方で復路となる下山道を合せ、左手上方を目指します。行く手には七合目に連なる山小屋が仰がれます。 標高2700mの花小屋から始まる七合目には、7軒の山小屋が建ち並びます。七合目救護所をへて最上部の東洋館までは、吉田大沢右岸をなす急峻な岩尾根をたどります。眺めは素晴らしく小気味よく高度が上がる反面、雨模様や強風時はスリップや転倒に注意が必要です。標高3000mを超えると、救護所のある太子館はじめ4軒の山小屋が建つ八合目。傾斜はいくぶん緩むものの足をとられる砂礫の道で、疲れも加わりペースが鈍る所です。下山道への連絡道を分けた先が、須走ルートを合せた本八合目(3370m)。ここからは胸突き八丁と呼ばれる山頂への登高です。御来光館の建つ八合五勺から九合目の小屋跡を過ぎます。赤褐色の岩礫が転がる道は歩きにくく、道幅もないゆえ夏山最盛期の夜明け前などは、山頂での御来光目当ての登山者で渋滞もします。登り着いた吉田・須走ルート山頂には、浅間大社東北奥宮である久須志神社が祀られています。 下山道は、久須志神社から左に進んだ大日岳との鞍部状から左に分岐します。幅広のブルドーザー道をたどり、本八合目をかすめて須走ルート八合目(下江戸屋分岐)前に降り立ちます。ここで下山道が二分します。道なりに下っていくのは須走ルート下山道。吉田ルート下山道は標識に従って左に折れ、下江戸屋の軒先を通って延びています。下江戸屋手前にも注意喚起の標識が立ちますが、分岐を見落とす人が後を絶ちません。広大な斜面に続くジグザグ道は、飽きるほどに単調です。緊急避難所を過ぎ、七合目公衆トイレのやや下方で左に方向を変えます。吉田口六合目に出て往路に合流し、スバルライン五合目に戻ります。北口、裏口とも呼ばれた吉田口は、北口本宮冨士浅間神社を起点とする富士講で栄えた登拝道です。小御嶽神社の建つ船津口五合目(現在の富士スバルライン五合目)までバスで達せられるようになって登山者の流れは一変し、現在は吉田ルートとして富士登山道中で最多の登山者数を誇ります。なお吉田ルートの基調色は黄色です。 スバルライン五合目の標高は2305m。宿泊施設や売店が立ち並ぶ広場を抜けると登山道に導かれます。眺めのよい水平道がわずかに下り始めると泉ヶ滝の分岐点。佐藤小屋への道を左手に見送り、右手のスロープを登って、富士山安全指導センターの建つ吉田口六合目に上がります。わずか上方で復路となる下山道を合せ、左手上方を目指します。行く手には七合目に連なる山小屋が仰がれます。 標高2700mの花小屋から始まる七合目には、7軒の山小屋が建ち並びます。七合目救護所をへて最上部の東洋館までは、吉田大沢右岸をなす急峻な岩尾根をたどります。眺めは素晴らしく小気味よく高度が上がる反面、雨模様や強風時はスリップや転倒に注意が必要です。標高3000mを超えると、救護所のある太子館はじめ4軒の山小屋が建つ八合目。傾斜はいくぶん緩むものの足をとられる砂礫の道で、疲れも加わりペースが鈍る所です。下山道への連絡道を分けた先が、須走ルートを合せた本八合目(3370m)。ここからは胸突き八丁と呼ばれる山頂への登高です。御来光館の建つ八合五勺から九合目の小屋跡を過ぎます。赤褐色の岩礫が転がる道は歩きにくく、道幅もないゆえ夏山最盛期の夜明け前などは、山頂での御来光目当ての登山者で渋滞もします。登り着いた吉田・須走ルート山頂には、浅間大社東北奥宮である久須志神社が祀られています。 下山道は、久須志神社から左に進んだ大日岳との鞍部状から左に分岐します。幅広のブルドーザー道をたどり、本八合目をかすめて須走ルート八合目(下江戸屋分岐)前に降り立ちます。ここで下山道が二分します。道なりに下っていくのは須走ルート下山道。吉田ルート下山道は標識に従って左に折れ、下江戸屋の軒先を通って延びています。下江戸屋手前にも注意喚起の標識が立ちますが、分岐を見落とす人が後を絶ちません。広大な斜面に続くジグザグ道は、飽きるほどに単調です。緊急避難所を過ぎ、七合目公衆トイレのやや下方で左に方向を変えます。吉田口六合目に出て往路に合流し、スバルライン五合目に戻ります。 -
富士宮ルート
- 1泊2日
- 8時間40分
- 7.6km
富士宮ルート
- 1泊2日
- 8時間40分
- 7.6km
富士山本宮浅間大社の建つ大宮(現在の富士宮)から富士山頂を目指す修験の道が富士表口、大宮口と呼ばれ栄えた富士宮口(三島口)です。富士宮ルートとしての登山起点、五合目の標高は2380m。富士山の各五合目にあって最高所に位置します。下山専用道を持たないゆえ下山者も加わり混雑も見られますが、山頂へ至る最短路として吉田ルートに次ぐ人気を誇ります。ルートの基調色は青色。 森林限界上に位置する富士宮口五合目バス停から右手の階段を上がれば登山口です。登山道開通期間中には富士山総合指導センターが開設されます。外国人で初の富士登山を果たしたオールコックの胸像脇から登山道は始まります。すぐ上で立派な公衆トイレを見て、斜上するスロープをたどります。小尾根を越えると、2軒の山小屋が建つ六合目です。宝永山荘の右端からは、山頂を目指し一直線の登高が始まります。六合目から新七合目、七合目、八合目へと、ほぼ50分から1時間の歩程毎に山小屋が現れます。宝永山と肩を並べる位置に新七合目、標高3000mラインを超せば七合目です。頂上直下と並び急峻かつ険しいのが八合目直下。赤褐色の岩塊や砂礫のスロープを右方向へたどり、短い岩場を越えてひと登りすると、救護所である富士山衛生センターも建つ八合目です。八合目の上方には大きな凹状地形が広がり、遅くまで残雪が見られます。ルートは左手の尾根状をたどり、九合目をへて本ルート最終の山小屋が建つ九合五勺に達します。山頂直下は脆そうな岩肌が左右からせり出した急峻な喉状です。下山者とのすれ違いや落石にも注意してこれを登り切れば、富士山頂上浅間大社奥宮の建つ富士宮ルート山頂です。 下山は往路をたどります。このほか御殿場ルート下山~宝永山馬の背経由で富士宮口五合目に至る行程も広く利用されています。ただし営業小屋は限られます。数箇所の分岐点があるほか、視界不良時の宝永第一火口底では、ルートを見失わぬよう注意が必要です。富士山本宮浅間大社の建つ大宮(現在の富士宮)から富士山頂を目指す修験の道が富士表口、大宮口と呼ばれ栄えた富士宮口(三島口)です。富士宮ルートとしての登山起点、五合目の標高は2380m。富士山の各五合目にあって最高所に位置します。下山専用道を持たないゆえ下山者も加わり混雑も見られますが、山頂へ至る最短路として吉田ルートに次ぐ人気を誇ります。ルートの基調色は青色。 森林限界上に位置する富士宮口五合目バス停から右手の階段を上がれば登山口です。登山道開通期間中には富士山総合指導センターが開設されます。外国人で初の富士登山を果たしたオールコックの胸像脇から登山道は始まります。すぐ上で立派な公衆トイレを見て、斜上するスロープをたどります。小尾根を越えると、2軒の山小屋が建つ六合目です。宝永山荘の右端からは、山頂を目指し一直線の登高が始まります。六合目から新七合目、七合目、八合目へと、ほぼ50分から1時間の歩程毎に山小屋が現れます。宝永山と肩を並べる位置に新七合目、標高3000mラインを超せば七合目です。頂上直下と並び急峻かつ険しいのが八合目直下。赤褐色の岩塊や砂礫のスロープを右方向へたどり、短い岩場を越えてひと登りすると、救護所である富士山衛生センターも建つ八合目です。八合目の上方には大きな凹状地形が広がり、遅くまで残雪が見られます。ルートは左手の尾根状をたどり、九合目をへて本ルート最終の山小屋が建つ九合五勺に達します。山頂直下は脆そうな岩肌が左右からせり出した急峻な喉状です。下山者とのすれ違いや落石にも注意してこれを登り切れば、富士山頂上浅間大社奥宮の建つ富士宮ルート山頂です。 下山は往路をたどります。このほか御殿場ルート下山~宝永山馬の背経由で富士宮口五合目に至る行程も広く利用されています。ただし営業小屋は限られます。数箇所の分岐点があるほか、視界不良時の宝永第一火口底では、ルートを見失わぬよう注意が必要です。 -
須走ルート
- 1泊2日
- 9時間57分
- 12.2km
須走ルート
- 1泊2日
- 9時間57分
- 12.2km
東口と呼ばれた須走口は、東口本宮須走浅間神社を起点とした古い歴史を誇る富士登山道です。須走ルートとしての登山起点は、標高1970mの須走口五合目。吉田・富士宮両ルートの五合目より数百m低いものの、これら2ルートの混雑に比せば、比較的落ち着いています。ルートの基調色は赤色に設定されています。 須走口五合目から2軒の山小屋の軒先を抜け、ミヤマハンノキやダケカンバなどが主体の樹陰の道をたどります。下山道をあわせた先で山頂を仰ぐ砂礫の斜面に出ますが、長田山荘が建つ新六合目から先も低灌木帯が続き、林床には花も多くみられます。瀬戸館の建つ本六合目は標高2620m余。この高さまで緑があるのは須走ルートだけです。六合目を過ぎて草木は低くなり、やがて岩礫の斜面に移ろいます。岩稜状に続くジグザグの急登を登り切ると、下山道を分ける七合目。右へ斜上して溶岩流を渡ると、本七合目下の急登が待っています。八合目までは下山道やブルドーザー道が複雑に交錯するので、下山時も含め標識に従って進みます。須走ルート八合目(下江戸屋分岐)からひと登りで、吉田ルート合流点の本八合目(3370m)です。ここからは吉田ルートをたどり(吉田ルート(コースガイド)参照)久須志神社(東北奥宮)に立ちます。 下山路は須走ルート八合目(下江戸屋分岐)まで吉田ルートと重なります。左折する吉田ルート下山道と分かれ、須走ルート下山は右方向へ道なりに続くスロープを下ります。本七合目で登山道と分かれ右(南)方向へ進むと、左手に下る砂走り道が現れます。砂礫が堆積した急斜面は足への負担も少なく、効率よく高度が下がります。ただし御殿場ルートの大砂走りに比べ転石もまじるので慎重さも必要です。傾斜が緩んで砂払五合目に降り立ち、樹林を抜けて須走口五合目に戻ります。東口と呼ばれた須走口は、東口本宮須走浅間神社を起点とした古い歴史を誇る富士登山道です。須走ルートとしての登山起点は、標高1970mの須走口五合目。吉田・富士宮両ルートの五合目より数百m低いものの、これら2ルートの混雑に比せば、比較的落ち着いています。ルートの基調色は赤色に設定されています。 須走口五合目から2軒の山小屋の軒先を抜け、ミヤマハンノキやダケカンバなどが主体の樹陰の道をたどります。下山道をあわせた先で山頂を仰ぐ砂礫の斜面に出ますが、長田山荘が建つ新六合目から先も低灌木帯が続き、林床には花も多くみられます。瀬戸館の建つ本六合目は標高2620m余。この高さまで緑があるのは須走ルートだけです。六合目を過ぎて草木は低くなり、やがて岩礫の斜面に移ろいます。岩稜状に続くジグザグの急登を登り切ると、下山道を分ける七合目。右へ斜上して溶岩流を渡ると、本七合目下の急登が待っています。八合目までは下山道やブルドーザー道が複雑に交錯するので、下山時も含め標識に従って進みます。須走ルート八合目(下江戸屋分岐)からひと登りで、吉田ルート合流点の本八合目(3370m)です。ここからは吉田ルートをたどり(吉田ルート(コースガイド)参照)久須志神社(東北奥宮)に立ちます。 下山路は須走ルート八合目(下江戸屋分岐)まで吉田ルートと重なります。左折する吉田ルート下山道と分かれ、須走ルート下山は右方向へ道なりに続くスロープを下ります。本七合目で登山道と分かれ右(南)方向へ進むと、左手に下る砂走り道が現れます。砂礫が堆積した急斜面は足への負担も少なく、効率よく高度が下がります。ただし御殿場ルートの大砂走りに比べ転石もまじるので慎重さも必要です。傾斜が緩んで砂払五合目に降り立ち、樹林を抜けて須走口五合目に戻ります。 -
御殿場ルート
- 1泊2日
- 11時間50分
- 17.8km
御殿場ルート
- 1泊2日
- 11時間50分
- 17.8km
東表口と呼ばれた御殿場口は1883(明治16)年、御殿場から須山口(南口)下部に連結して開削された新道です。登山起点の新五合目は標高1440mと、他の三登山道に比して圧倒的に低く、山頂までの距離も長大ですが、落ち着いた雰囲気と大砂走り下山道の存在により根強い支持も得ています。ルートを表す基調色は緑色です。 御殿場口新五合目バス停からひと登りした大石茶屋からは、小さな蛇行を繰り返しながら緩やかな砂礫の斜面をたどります。次郎坊(新五合五勺)で下山道と交差したのち、顕著に右斜上していきます。単調なうえに砂礫に足をとられて歩きにくい所です。新六合目からは、露岩や転石も目立つようになります。六合目をへて標高3000mを超え、日の出館(休業中)の建つ七合目に上がります。七合五勺へと緩やかに左斜上の後は、赤褐色の火山礫が覆う急峻な岩稜状に変わります。赤岩八合館が建つ七合九勺から八合目・見晴館跡を傍らに見て尾根を左に回り込むと、山頂直下の凹状部です。露岩や浮き石が覆うつづら折りの急登を登り切った小鞍部が、銀明水が祀られた御殿場ルート山頂です。 下山は七合目まで往路を下ります。七合目直下で登山道を左に分け、砂礫が堆積した砂走り状の道へと導かれます。下り(走り)六合で、御殿場口六合目へつづくプリンスルートを左に分け、すぐ下方で宝永山馬の背への道を右に分けます。天候がよければ、宝永山に立ち寄るとよいでしょう。 岩まじりの道が細かい砂礫主体となり、急峻かつ豪快な大砂走りとなります。木柱とロープに沿ってぐんぐんと高度を下げ、次郎坊(新五合五勺)で大砂走りを終えます。まっすぐ続く緩やかなスロープをたどり、御殿場口新五合目に下り着きます。東表口と呼ばれた御殿場口は1883(明治16)年、御殿場から須山口(南口)下部に連結して開削された新道です。登山起点の新五合目は標高1440mと、他の三登山道に比して圧倒的に低く、山頂までの距離も長大ですが、落ち着いた雰囲気と大砂走り下山道の存在により根強い支持も得ています。ルートを表す基調色は緑色です。 御殿場口新五合目バス停からひと登りした大石茶屋からは、小さな蛇行を繰り返しながら緩やかな砂礫の斜面をたどります。次郎坊(新五合五勺)で下山道と交差したのち、顕著に右斜上していきます。単調なうえに砂礫に足をとられて歩きにくい所です。新六合目からは、露岩や転石も目立つようになります。六合目をへて標高3000mを超え、日の出館(休業中)の建つ七合目に上がります。七合五勺へと緩やかに左斜上の後は、赤褐色の火山礫が覆う急峻な岩稜状に変わります。赤岩八合館が建つ七合九勺から八合目・見晴館跡を傍らに見て尾根を左に回り込むと、山頂直下の凹状部です。露岩や浮き石が覆うつづら折りの急登を登り切った小鞍部が、銀明水が祀られた御殿場ルート山頂です。 下山は七合目まで往路を下ります。七合目直下で登山道を左に分け、砂礫が堆積した砂走り状の道へと導かれます。下り(走り)六合で、御殿場口六合目へつづくプリンスルートを左に分け、すぐ下方で宝永山馬の背への道を右に分けます。天候がよければ、宝永山に立ち寄るとよいでしょう。 岩まじりの道が細かい砂礫主体となり、急峻かつ豪快な大砂走りとなります。木柱とロープに沿ってぐんぐんと高度を下げ、次郎坊(新五合五勺)で大砂走りを終えます。まっすぐ続く緩やかなスロープをたどり、御殿場口新五合目に下り着きます。 -
富士山頂・お鉢巡り
- 日帰り
- 1時間42分
- 2.5km
富士山頂・お鉢巡り
- 日帰り
- 1時間42分
- 2.5km
富士山頂は大内院、あるいはお鉢と呼ばれる直径約600m、深さ200m余の噴火口が口を開け、八峰(九峰とも)を数える峰頭がこれを取り囲みます。古来、富士山信仰ではこれをハスの八つの花びらに見立て、仏の尊名をあてた各峰を巡拝しながら一周しました。これが八葉巡りで、噴火口のすり鉢状から「お鉢巡り」と解釈されるようにもなったようです。お鉢はどちら回りでもよいですが、古来の通例は時計回りでした。ここでは久須志神社(東北奥宮)の建つ吉田・須走ルート山頂から一周します。成就岳から伊豆岳~朝日岳をへて東安ノ河原までは、路肩に注意して東側を巻き進みます。銀明水の小鞍部を越えた先が富士山頂上浅間大社奥宮の建つ富士宮ルート山頂です。三島岳の北を巻いて馬の背の急斜面に取付き、登り切った分岐を左へ上がれば剣ヶ峰です。分岐に戻り左(北)へ進み、西安ノ河原を抜けて大沢崩源頭部の外輪尾根上に上がります。小内院と呼ぶ噴火口跡を左に見て白山岳の裾を進みますが、金名水経由でもよいでしょう。久須志岳に上がり久須志神社(東北奥宮)でお鉢一周を終えます。富士山頂は大内院、あるいはお鉢と呼ばれる直径約600m、深さ200m余の噴火口が口を開け、八峰(九峰とも)を数える峰頭がこれを取り囲みます。古来、富士山信仰ではこれをハスの八つの花びらに見立て、仏の尊名をあてた各峰を巡拝しながら一周しました。これが八葉巡りで、噴火口のすり鉢状から「お鉢巡り」と解釈されるようにもなったようです。お鉢はどちら回りでもよいですが、古来の通例は時計回りでした。ここでは久須志神社(東北奥宮)の建つ吉田・須走ルート山頂から一周します。成就岳から伊豆岳~朝日岳をへて東安ノ河原までは、路肩に注意して東側を巻き進みます。銀明水の小鞍部を越えた先が富士山頂上浅間大社奥宮の建つ富士宮ルート山頂です。三島岳の北を巻いて馬の背の急斜面に取付き、登り切った分岐を左へ上がれば剣ヶ峰です。分岐に戻り左(北)へ進み、西安ノ河原を抜けて大沢崩源頭部の外輪尾根上に上がります。小内院と呼ぶ噴火口跡を左に見て白山岳の裾を進みますが、金名水経由でもよいでしょう。久須志岳に上がり久須志神社(東北奥宮)でお鉢一周を終えます。 -
水ヶ塚公園から須山口~宝永山周回
- 日帰り
- 7時間55分
- 13.5km
水ヶ塚公園から須山口~宝永山周回
- 日帰り
- 7時間55分
- 13.5km
南口とも呼ばれた須山口は、古くから存在したという富士登山道ですが、宝永の大噴火で須山口五合目付近が消滅。安永年間に復興もされましたが廃れてしまいます。これが平成に入り、須山浅間神社から水ヶ塚公園~現六合目間を登山歩道、旧二合八勺から須山御胎内~水ヶ塚公園間を下山歩道として整備・復興されました。水ヶ塚公園を起点に、宝永山山頂を介して須山口の両歩道を周回します。 須山口登山歩道の入口は水ヶ塚公園の駐車場東端、富士山スカイラインの向かい側です。ここが上り一合(水ヶ塚入口)で、登山歩道の案内板が立ちます。苔むした樹林帯を緩やかに進み、上り一合五勺(上り)を過ぎて登山道らしくなります。荒れた雨裂などでは、これを巻いて踏み跡や目印のテープがつけられています。しだいに傾斜は強くなり、愛鷹連峰や西伊豆稜線が樹間にのぞく二合目を抜けると、顕著な左カーブで尾根上に上がります。ここが高鉢およびガラン沢コースへの分岐点で、わずかに右へ進むと御殿庭下の標識が立つ二合五勺・御殿庭下です。矮小化したカラマツが目を引く宝永第三火口一帯を御殿庭と呼び、カラマツが黄に色づく秋の景観は見事です。須山口登山歩道はこの先、火口の西縁をなす尾根状をたどります。御殿庭中(上り三合)を過ぎると木々も低くなり、視界も開けてきます。「三合五勺 御殿庭上」の標柱を見て森林限界に達し、不安定な岩礫の急斜面を登り切って第二、第一火口を仰ぐ四合目に上がります。宝永第一火口縁で右へ折れ、ベンチとテーブルが置かれた宝永第一火口に降り立ちます。 宝永山へは火口壁に「Z」型となって登山道が続きます。砂礫に足をとられ、体力を消耗する登りです。二度目の屈曲点の先で右方向のスロープに移り、宝永山に立ちます。宝永山からは馬の背をへて、御殿場ルート下山道へ。大砂走りの豪快な下りで一気に高度を下げると、旧二合八勺(須山口下山歩道分岐)から須山口下山歩道が分岐します。二合五勺を通り四辻への道は、砂礫地に続くだけに明瞭とはいえません。ルートを示す標柱も立ちますが、視界不良時はルートを外さぬよう注意しましょう。フジアザミが群生する斜面をへて二ツ塚上塚を右(西)に巻き、四辻(二合)を突っ切ります。幕岩への下降点をへて下り着いた須山御胎内(一合)が下り一合。ここから山腹道をたどり水ヶ塚公園に戻ります。なお須山口登山歩道の下部は、水ヶ塚公園~弁当場~富士山資料館をへて須山浅間神社を結びます(詳細は裾野市観光協会および富士山須山口登山歩道ホームページなどへ)。南口とも呼ばれた須山口は、古くから存在したという富士登山道ですが、宝永の大噴火で須山口五合目付近が消滅。安永年間に復興もされましたが廃れてしまいます。これが平成に入り、須山浅間神社から水ヶ塚公園~現六合目間を登山歩道、旧二合八勺から須山御胎内~水ヶ塚公園間を下山歩道として整備・復興されました。水ヶ塚公園を起点に、宝永山山頂を介して須山口の両歩道を周回します。 須山口登山歩道の入口は水ヶ塚公園の駐車場東端、富士山スカイラインの向かい側です。ここが上り一合(水ヶ塚入口)で、登山歩道の案内板が立ちます。苔むした樹林帯を緩やかに進み、上り一合五勺(上り)を過ぎて登山道らしくなります。荒れた雨裂などでは、これを巻いて踏み跡や目印のテープがつけられています。しだいに傾斜は強くなり、愛鷹連峰や西伊豆稜線が樹間にのぞく二合目を抜けると、顕著な左カーブで尾根上に上がります。ここが高鉢およびガラン沢コースへの分岐点で、わずかに右へ進むと御殿庭下の標識が立つ二合五勺・御殿庭下です。矮小化したカラマツが目を引く宝永第三火口一帯を御殿庭と呼び、カラマツが黄に色づく秋の景観は見事です。須山口登山歩道はこの先、火口の西縁をなす尾根状をたどります。御殿庭中(上り三合)を過ぎると木々も低くなり、視界も開けてきます。「三合五勺 御殿庭上」の標柱を見て森林限界に達し、不安定な岩礫の急斜面を登り切って第二、第一火口を仰ぐ四合目に上がります。宝永第一火口縁で右へ折れ、ベンチとテーブルが置かれた宝永第一火口に降り立ちます。 宝永山へは火口壁に「Z」型となって登山道が続きます。砂礫に足をとられ、体力を消耗する登りです。二度目の屈曲点の先で右方向のスロープに移り、宝永山に立ちます。宝永山からは馬の背をへて、御殿場ルート下山道へ。大砂走りの豪快な下りで一気に高度を下げると、旧二合八勺(須山口下山歩道分岐)から須山口下山歩道が分岐します。二合五勺を通り四辻への道は、砂礫地に続くだけに明瞭とはいえません。ルートを示す標柱も立ちますが、視界不良時はルートを外さぬよう注意しましょう。フジアザミが群生する斜面をへて二ツ塚上塚を右(西)に巻き、四辻(二合)を突っ切ります。幕岩への下降点をへて下り着いた須山御胎内(一合)が下り一合。ここから山腹道をたどり水ヶ塚公園に戻ります。なお須山口登山歩道の下部は、水ヶ塚公園~弁当場~富士山資料館をへて須山浅間神社を結びます(詳細は裾野市観光協会および富士山須山口登山歩道ホームページなどへ)。 -
御殿場口新五合目から二ツ塚下塚(下双子山)
- 日帰り
- 2時間55分
- 6km
御殿場口新五合目から二ツ塚下塚(下双子山)
- 日帰り
- 2時間55分
- 6km
御殿場口新五合目のやや上方、愛らしい二つコブを見せるのが富士山の寄生火山のひとつである二ツ塚(双子山)です。大石茶屋で富士登山道から左に分かれ、鉄杭とロープに従って砂礫のスロープをたどります。急斜面を登り切ると二ツ塚(双子山)分岐の標識が立つ鞍部状。左へひと登りで二ツ塚下塚(下双子山)の山頂です。上塚をへて間近に仰ぐ富士山頂をはじめ360度の眺望が広がります。 山頂から西側に下って(視界が悪いときは道迷いに注意)山腹をたどり、四辻(二合)で左折して須山口下山歩道に入ります。幕岩への分岐で須山御胎内方面と分かれ、やや荒れた急斜面を下って明るい沢床に降り立ちます。見上げる幕岩は富士山噴火の溶岩やスコリアと呼ばれる噴出物が積み重なった懸崖をなしています。幕岩から溶岩流の沢床をわずかに下ると、涸滝状の崖上で行く手を阻まれます。ここで新五合目への標識に従って左に折れ、樹林が美しい山腹道に移ろいます。長々とした水平道が下りに変わると、砂礫地に出合います。わずか先が御殿場口新五合目の第1駐車場です。御殿場口新五合目のやや上方、愛らしい二つコブを見せるのが富士山の寄生火山のひとつである二ツ塚(双子山)です。大石茶屋で富士登山道から左に分かれ、鉄杭とロープに従って砂礫のスロープをたどります。急斜面を登り切ると二ツ塚(双子山)分岐の標識が立つ鞍部状。左へひと登りで二ツ塚下塚(下双子山)の山頂です。上塚をへて間近に仰ぐ富士山頂をはじめ360度の眺望が広がります。 山頂から西側に下って(視界が悪いときは道迷いに注意)山腹をたどり、四辻(二合)で左折して須山口下山歩道に入ります。幕岩への分岐で須山御胎内方面と分かれ、やや荒れた急斜面を下って明るい沢床に降り立ちます。見上げる幕岩は富士山噴火の溶岩やスコリアと呼ばれる噴出物が積み重なった懸崖をなしています。幕岩から溶岩流の沢床をわずかに下ると、涸滝状の崖上で行く手を阻まれます。ここで新五合目への標識に従って左に折れ、樹林が美しい山腹道に移ろいます。長々とした水平道が下りに変わると、砂礫地に出合います。わずか先が御殿場口新五合目の第1駐車場です。 -
鉄砲木ノ頭から高指山~富士岬平
- 日帰り
- 3時間50分
- 9.4km
鉄砲木ノ頭から高指山~富士岬平
- 日帰り
- 3時間50分
- 9.4km
三国山ハイキングコース入口バス停から旭日丘側に架かる橋を渡り、山側に分かれる道に入ります。パノラマ台への標識で左折、ついで右折すると木々が美しい山道となります。県道に出て右にたどれば、ドライブ客にも人気の展望地、パノラマ台です。トイレ脇から登山道に取付き、富士山と山中湖を背にカヤトの斜面をたどります。傾斜が強くなれば、ひと頑張りで鉄砲木ノ頭(明神山)です。山頂台地の中央には、山中諏訪神社奥宮が祀られています。県境稜線をなす高指山への道は、三角点の脇から延びています。やや道が荒れた箇所もある急下降をへて切通峠へ。この先は明るい尾根歩きに転じます。東海自然歩道をあわせて短く急登すれば高指山山頂。バラシマ峠をへて、かわいらしい富士展望ピーク、富士岬平に立ちます。振り返ると鉄砲木ノ頭から篭坂峠へ続くたおやかな山稜が望まれます。ここで県境稜線と分かれ、左(西)に下ります。別荘地を抜け下り、国道413号・道志みちに出て左折、車の往来に注意をして山中湖平野バス停を目指します。三国山ハイキングコース入口バス停から旭日丘側に架かる橋を渡り、山側に分かれる道に入ります。パノラマ台への標識で左折、ついで右折すると木々が美しい山道となります。県道に出て右にたどれば、ドライブ客にも人気の展望地、パノラマ台です。トイレ脇から登山道に取付き、富士山と山中湖を背にカヤトの斜面をたどります。傾斜が強くなれば、ひと頑張りで鉄砲木ノ頭(明神山)です。山頂台地の中央には、山中諏訪神社奥宮が祀られています。県境稜線をなす高指山への道は、三角点の脇から延びています。やや道が荒れた箇所もある急下降をへて切通峠へ。この先は明るい尾根歩きに転じます。東海自然歩道をあわせて短く急登すれば高指山山頂。バラシマ峠をへて、かわいらしい富士展望ピーク、富士岬平に立ちます。振り返ると鉄砲木ノ頭から篭坂峠へ続くたおやかな山稜が望まれます。ここで県境稜線と分かれ、左(西)に下ります。別荘地を抜け下り、国道413号・道志みちに出て左折、車の往来に注意をして山中湖平野バス停を目指します。 -
石割山から石割山稜
- 日帰り
- 4時間15分
- 9.8km
石割山から石割山稜
- 日帰り
- 4時間15分
- 9.8km
石割ハイキングコース入口バス停から平野側にわずかに戻り、丁字路を北に進むと、参道の登り口となる赤い鳥居が現れます。長い石段から東屋の建つ富士見平に上がり、幅広の作業道をたどった先に石割神社が祀られています。社殿背後の巨岩が御神体で、「石」の字に割れていることが石割の起源といいます。神社からは笹が覆う急登をへて西面に開けた石割山山頂に飛び出します。山頂からの石割山稜は、滑りやすい急下降から始まります。傾斜が緩んだ先、肩状をなす台地が平尾山で、目指す大平山への山稜に富士が重なります。平尾山をへて大窪山を越えると、明るくのびやかな山稜の先に大平山が望まれます。コース中、最も気持ちのよい所です。中継施設が建つ大平山からは小さな突起を越え、ホテルマウント富士と湖畔を結ぶ車道に出ます。湖畔に出た所が大出山入口バス停。富士山山中湖(ホテルマウント富士入口)バス停まで出ればバスの本数も増えます。石割ハイキングコース入口バス停から平野側にわずかに戻り、丁字路を北に進むと、参道の登り口となる赤い鳥居が現れます。長い石段から東屋の建つ富士見平に上がり、幅広の作業道をたどった先に石割神社が祀られています。社殿背後の巨岩が御神体で、「石」の字に割れていることが石割の起源といいます。神社からは笹が覆う急登をへて西面に開けた石割山山頂に飛び出します。山頂からの石割山稜は、滑りやすい急下降から始まります。傾斜が緩んだ先、肩状をなす台地が平尾山で、目指す大平山への山稜に富士が重なります。平尾山をへて大窪山を越えると、明るくのびやかな山稜の先に大平山が望まれます。コース中、最も気持ちのよい所です。中継施設が建つ大平山からは小さな突起を越え、ホテルマウント富士と湖畔を結ぶ車道に出ます。湖畔に出た所が大出山入口バス停。富士山山中湖(ホテルマウント富士入口)バス停まで出ればバスの本数も増えます。 -
三ツ峠登山口から三ツ峠山~河口湖駅
- 日帰り
- 5時間30分
- 12.1km
三ツ峠登山口から三ツ峠山~河口湖駅
- 日帰り
- 5時間30分
- 12.1km
開運山を最高点に御巣鷹山、木無山の3山でなる三ツ峠山は、古来、修験道で栄えた篤き信仰の山です。山頂へ通じる道は6本余。ここでは最短路である裏口(裏登山道とも)と呼ばれる登山道を登り、河口湖東端まで延びる府戸尾根をたどって河口湖駅を目指します。 天下茶屋行きハイキングバスを三ツ峠登山口バス停で下車。バス停先のY字路を直進し、清八林道に出合って左折すれば登山道入口です。三ツ峠山上へは山小屋の荷上げ車両も通る幅広の山道で、明瞭かつ危険箇所もありません。ジグザグの急坂をへて傾斜が緩んだ先、稜線直下の分岐点では開運山へと左に進みます。四季楽園の裏手から稜線に上がると、屏風岩を従えた開運山が堂々たる風格で仰がれます。富士見山荘(閉鎖中)前から木組みの階段を登り切れば、開運山山頂です。時間が許せば御巣鷹山に立ち寄るのもいいでしょう。 四季楽園前まで戻ったなら木無山の台地を越し、三ツ峠山荘前をへて季節の花も多い平坦な稜線を進みます。木無山の西端部の府戸尾根・母ノ白滝分岐点で母ノ白滝コースを右に分けると、顕著に下り始めます。やや単調な樹林の尾根道も、送電鉄塔の建つ台地で富士をはじめ周辺展望が開けます。新倉山分岐をへて霜山を過ぎ(左手の小突起に三角点あり)、西川新倉林道を横断した先で分岐に出合います。右は河口湖・富士山パノラマロープウェイ富士見台駅へ続く山腹道、左は天上山をへて富士見台駅に至る尾根道です。河口湖を俯瞰する富士見台駅からは、アジサイ散策路と名づけられた歩道を天上山護国神社に下ります。神社下の丁字路を左折すれば、河口湖駅まであとわずかです。開運山を最高点に御巣鷹山、木無山の3山でなる三ツ峠山は、古来、修験道で栄えた篤き信仰の山です。山頂へ通じる道は6本余。ここでは最短路である裏口(裏登山道とも)と呼ばれる登山道を登り、河口湖東端まで延びる府戸尾根をたどって河口湖駅を目指します。 天下茶屋行きハイキングバスを三ツ峠登山口バス停で下車。バス停先のY字路を直進し、清八林道に出合って左折すれば登山道入口です。三ツ峠山上へは山小屋の荷上げ車両も通る幅広の山道で、明瞭かつ危険箇所もありません。ジグザグの急坂をへて傾斜が緩んだ先、稜線直下の分岐点では開運山へと左に進みます。四季楽園の裏手から稜線に上がると、屏風岩を従えた開運山が堂々たる風格で仰がれます。富士見山荘(閉鎖中)前から木組みの階段を登り切れば、開運山山頂です。時間が許せば御巣鷹山に立ち寄るのもいいでしょう。 四季楽園前まで戻ったなら木無山の台地を越し、三ツ峠山荘前をへて季節の花も多い平坦な稜線を進みます。木無山の西端部の府戸尾根・母ノ白滝分岐点で母ノ白滝コースを右に分けると、顕著に下り始めます。やや単調な樹林の尾根道も、送電鉄塔の建つ台地で富士をはじめ周辺展望が開けます。新倉山分岐をへて霜山を過ぎ(左手の小突起に三角点あり)、西川新倉林道を横断した先で分岐に出合います。右は河口湖・富士山パノラマロープウェイ富士見台駅へ続く山腹道、左は天上山をへて富士見台駅に至る尾根道です。河口湖を俯瞰する富士見台駅からは、アジサイ散策路と名づけられた歩道を天上山護国神社に下ります。神社下の丁字路を左折すれば、河口湖駅まであとわずかです。 -
達磨石から三ツ峠山~母ノ白滝
- 日帰り
- 6時間45分
- 11.4km
達磨石から三ツ峠山~母ノ白滝
- 日帰り
- 6時間45分
- 11.4km
三つ峠駅を出て左へ進み、富士急行線のガードをくぐります。三ッ峠グリーンセンターのY字を左に取り、柄杓流川に沿う舗装道をたどります。その途上、神鈴の滝遊歩道を経由するとよいでしょう。登山道に入るとすぐ達磨石が鎮座します。ここから八十八大師までは急登の連続です。三ツ峠信仰を物語る数々の遺構を傍らに高度を上げていき、八十八大師からは一転、左方向へと山肌を巻き登っていきます。屏風岩の基部を横切って山頂台地への急斜面に取り付き、富士見山荘(閉鎖中)前をへて開運山に立ちます。下りにとる母ノ白滝コースは、標高差は大きいものの三ツ峠山頂部から終日運行の定期路線バス停への最短路です。2軒の山小屋の前を通って木無山西端の府戸尾根・母ノ白滝分岐点へ。府戸尾根から右に分かれ、滑りやすい急斜面を下ります。舗装された西川新倉林道に降り立ち、分岐する未舗装林道に進みます。送電鉄塔が建つ地点で母ノ白滝へ下る登山道が左に分岐します。二段の滝でなる母ノ白滝下から寺川右岸沿いをたどり、河口浅間神社をへて河口局前バス停に出ます。三つ峠駅を出て左へ進み、富士急行線のガードをくぐります。三ッ峠グリーンセンターのY字を左に取り、柄杓流川に沿う舗装道をたどります。その途上、神鈴の滝遊歩道を経由するとよいでしょう。登山道に入るとすぐ達磨石が鎮座します。ここから八十八大師までは急登の連続です。三ツ峠信仰を物語る数々の遺構を傍らに高度を上げていき、八十八大師からは一転、左方向へと山肌を巻き登っていきます。屏風岩の基部を横切って山頂台地への急斜面に取り付き、富士見山荘(閉鎖中)前をへて開運山に立ちます。下りにとる母ノ白滝コースは、標高差は大きいものの三ツ峠山頂部から終日運行の定期路線バス停への最短路です。2軒の山小屋の前を通って木無山西端の府戸尾根・母ノ白滝分岐点へ。府戸尾根から右に分かれ、滑りやすい急斜面を下ります。舗装された西川新倉林道に降り立ち、分岐する未舗装林道に進みます。送電鉄塔が建つ地点で母ノ白滝へ下る登山道が左に分岐します。二段の滝でなる母ノ白滝下から寺川右岸沿いをたどり、河口浅間神社をへて河口局前バス停に出ます。 -
足和田山から三湖台
- 日帰り
- 4時間30分
- 10.3km
足和田山から三湖台
- 日帰り
- 4時間30分
- 10.3km
羽根子山への登山道は、道の駅かつやまの西側に位置する三差路から直登コースと緩やかな回遊コースの2経路が整備されています。一湖台とも呼ばれる羽根子山で河口湖俯瞰の後は、大嵐天神社の小鞍部をへて尾根伝いに登っていきます。林道に出合って右折、ひと登りで東面の眺望がよい肩状に上がります(「知事様」の標石あり)。この先で登山道に移り、左から東海自然歩道を合わせた先が展望舎の建つ足和田山(五湖台)山頂です。三湖台へは、作業道と交錯して続きます。小突起はあるものの穏やかな雑木の尾根道です。三湖台の北端には展望デッキが設けられ、鬼ヶ岳・十二ヶ岳の急峻な山肌や、眼下に広がる青木ヶ原樹海が印象的に望まれます。紅葉台に建つレストハウスの右脇から尾根を下り、国道をトンネルで越せば青木ヶ原樹海です。数多くの溶岩洞窟を有するこの地にあって鳴沢氷穴、富岳風穴とも一般入洞(有料)が可能な洞穴として貴重です。国道上に出た所が風穴・富岳風穴バス停です。羽根子山への登山道は、道の駅かつやまの西側に位置する三差路から直登コースと緩やかな回遊コースの2経路が整備されています。一湖台とも呼ばれる羽根子山で河口湖俯瞰の後は、大嵐天神社の小鞍部をへて尾根伝いに登っていきます。林道に出合って右折、ひと登りで東面の眺望がよい肩状に上がります(「知事様」の標石あり)。この先で登山道に移り、左から東海自然歩道を合わせた先が展望舎の建つ足和田山(五湖台)山頂です。三湖台へは、作業道と交錯して続きます。小突起はあるものの穏やかな雑木の尾根道です。三湖台の北端には展望デッキが設けられ、鬼ヶ岳・十二ヶ岳の急峻な山肌や、眼下に広がる青木ヶ原樹海が印象的に望まれます。紅葉台に建つレストハウスの右脇から尾根を下り、国道をトンネルで越せば青木ヶ原樹海です。数多くの溶岩洞窟を有するこの地にあって鳴沢氷穴、富岳風穴とも一般入洞(有料)が可能な洞穴として貴重です。国道上に出た所が風穴・富岳風穴バス停です。 -
黒岳から御坂主稜線を大石峠へ
- 日帰り
- 6時間5分
- 10.3km
黒岳から御坂主稜線を大石峠へ
- 日帰り
- 6時間5分
- 10.3km
三ツ峠入口バス停は国道137号上、新御坂トンネルの河口湖側にあります。三差路を天下茶屋へとわずかに進んだ左手が御坂峠越えの古道、御坂路の入口です。つづら折れの登りで御坂峠に上がれば、稜線縦走の始まりです。自然林の美しい穏やかな道は、1646m標高点を経て露岩まじりの急坂に変わります。傾斜が緩み北面からの登山道を合せたわずか先が黒岳山頂です。広々として木々に囲まれた山頂ですが、南側へ数分たどったテラスからは、高度感あふれる富士展望が広がります。黒岳からすずらん峠へは、ブナ林が覆う急斜面を下ります。緩く登り返せば破風山の平頂。破風山から新道峠へと下り始めると、富士山側に開けた展望地が随所に現れます。2021年に完成した「FUJIYAMAツインテラス」のファーストテラスをへてセカンドテラスが設置された新道峠に達します。北面直下までシャトルバスの運行があるので(冬期運休)、これを利用した多くの観光客が、御坂稜線からの絶景を楽しんでいます。 新道峠の喧騒から離れた後は、緩急を繰り返して中藤山(節三郎岳)へ。この周辺も秀逸な富士展望台を有しています。大石峠へは小突起の登下降やヤセ尾根、露岩をぬって進む箇所も現れます。不逢山の標識を見て緩やかに下ると、かつての官道、若彦路が越える大石峠です。富士を望む明るく開けた草原状で季節の花も多いところです。大石峠からは、若彦路を左(南)に下っていきます。大淵谷に沿う林道に降り立った大石峠入口の丁字を左へ折れ、大石峠バス停のある若彦トンネル南口に出ます。車の往来に注意して県道を渡れば、河口湖駅行きバス停です。バス便は限られるので調べておきましょう。さらに河口湖北岸、河口湖自然生活館まで1時間弱歩けば、バス便は格段に増えます。三ツ峠入口バス停は国道137号上、新御坂トンネルの河口湖側にあります。三差路を天下茶屋へとわずかに進んだ左手が御坂峠越えの古道、御坂路の入口です。つづら折れの登りで御坂峠に上がれば、稜線縦走の始まりです。自然林の美しい穏やかな道は、1646m標高点を経て露岩まじりの急坂に変わります。傾斜が緩み北面からの登山道を合せたわずか先が黒岳山頂です。広々として木々に囲まれた山頂ですが、南側へ数分たどったテラスからは、高度感あふれる富士展望が広がります。黒岳からすずらん峠へは、ブナ林が覆う急斜面を下ります。緩く登り返せば破風山の平頂。破風山から新道峠へと下り始めると、富士山側に開けた展望地が随所に現れます。2021年に完成した「FUJIYAMAツインテラス」のファーストテラスをへてセカンドテラスが設置された新道峠に達します。北面直下までシャトルバスの運行があるので(冬期運休)、これを利用した多くの観光客が、御坂稜線からの絶景を楽しんでいます。 新道峠の喧騒から離れた後は、緩急を繰り返して中藤山(節三郎岳)へ。この周辺も秀逸な富士展望台を有しています。大石峠へは小突起の登下降やヤセ尾根、露岩をぬって進む箇所も現れます。不逢山の標識を見て緩やかに下ると、かつての官道、若彦路が越える大石峠です。富士を望む明るく開けた草原状で季節の花も多いところです。大石峠からは、若彦路を左(南)に下っていきます。大淵谷に沿う林道に降り立った大石峠入口の丁字を左へ折れ、大石峠バス停のある若彦トンネル南口に出ます。車の往来に注意して県道を渡れば、河口湖駅行きバス停です。バス便は限られるので調べておきましょう。さらに河口湖北岸、河口湖自然生活館まで1時間弱歩けば、バス便は格段に増えます。 -
毛無山から十二ヶ岳~鬼ヶ岳
- 日帰り
- 7時間0分
- 9.4km
毛無山から十二ヶ岳~鬼ヶ岳
- 日帰り
- 7時間0分
- 9.4km
毛無山登山口バス停で下車、文化洞トンネルの左手から尾根上に上がり右へ折れます。急登で三角点峰を越えると雑木林が美しい長浜分岐で、ここからは山頂へ向け最後の登りが始まります。山頂直下は笹とカヤトが覆う草原状で、山中湖から西富士方面まで広がるパノラマを傍らに毛無山山頂に立ちます。山頂から西へ歩を進めると、「一ヶ岳」の標識が現れます。十二ヶ岳までは鎖やロープを使った登下降や、岩尾根を右へ左へと巻き進んでいきますが、極端に困難な悪場や危険箇所はなく、山歩き中級者から経験者で、かつ悪天候時や冬場でなければ十分に楽しめる一般登山道です。 十一ヶ岳からロープが設置された高差50~60mの急峻な溝状を下り、キレット状に切れ込んだ鞍部に架かる吊橋を渡ります。鎖を追って急峻な岩稜を登り切れば十二ヶ岳です。狭い山頂ながら、富士山をはじめ素晴らしい展望があります。ヤセ尾根の登下降をへて、緩やかな尾根を登れば三差路となった金山。時間と天候が許せば主稜線を右へたどり、節刀ヶ岳からの展望を楽しむとよいでしょう。金山から鬼ヶ岳へは、おおむね穏やかな稜線歩きです。西湖側が切れ落ちた急登をこなせば、鬼の角を思わせる露岩が突き出した鬼ヶ岳山頂で、360度の眺望が広がります。根場への下降は、岩場に架かるアルミハシゴの下りで始まります。岩尾根を進んだ尾根の肩状が雪頭ヶ岳で、お花畑の先に大パノラマが広がります。スリップや転倒に注意して急斜面を下り、東入川堰堤広場をへて西湖いやしの里根場、または根場民宿バス停に出ます。毛無山登山口バス停で下車、文化洞トンネルの左手から尾根上に上がり右へ折れます。急登で三角点峰を越えると雑木林が美しい長浜分岐で、ここからは山頂へ向け最後の登りが始まります。山頂直下は笹とカヤトが覆う草原状で、山中湖から西富士方面まで広がるパノラマを傍らに毛無山山頂に立ちます。山頂から西へ歩を進めると、「一ヶ岳」の標識が現れます。十二ヶ岳までは鎖やロープを使った登下降や、岩尾根を右へ左へと巻き進んでいきますが、極端に困難な悪場や危険箇所はなく、山歩き中級者から経験者で、かつ悪天候時や冬場でなければ十分に楽しめる一般登山道です。 十一ヶ岳からロープが設置された高差50~60mの急峻な溝状を下り、キレット状に切れ込んだ鞍部に架かる吊橋を渡ります。鎖を追って急峻な岩稜を登り切れば十二ヶ岳です。狭い山頂ながら、富士山をはじめ素晴らしい展望があります。ヤセ尾根の登下降をへて、緩やかな尾根を登れば三差路となった金山。時間と天候が許せば主稜線を右へたどり、節刀ヶ岳からの展望を楽しむとよいでしょう。金山から鬼ヶ岳へは、おおむね穏やかな稜線歩きです。西湖側が切れ落ちた急登をこなせば、鬼の角を思わせる露岩が突き出した鬼ヶ岳山頂で、360度の眺望が広がります。根場への下降は、岩場に架かるアルミハシゴの下りで始まります。岩尾根を進んだ尾根の肩状が雪頭ヶ岳で、お花畑の先に大パノラマが広がります。スリップや転倒に注意して急斜面を下り、東入川堰堤広場をへて西湖いやしの里根場、または根場民宿バス停に出ます。 -
女坂峠から三方分山~パノラマ台
- 日帰り
- 4時間15分
- 6.6km
女坂峠から三方分山~パノラマ台
- 日帰り
- 4時間15分
- 6.6km
精進バス停で下車。マイカー利用なら山田屋ホテル前バス停付近の県営駐車場を起点に周回可能です。バス停から湖面を背に山側(北側)に延びるかつての古道、旧中道往還をたどります。杉の巨樹が目を引く精進諏訪神社を過ぎ山道へ移ろうと、石積も残る道が沢沿いから山肌を巻くように続きます。つづら折れの急斜面で尾根上に出れば、女坂峠(阿難坂峠)は間近です。女坂峠からは稜線歩きとなり、最低鞍部から山頂部への急斜面に取付きます。緩やかな頂稜をたどった先が、木々に囲まれた三方分山山頂です。南面の切り開きからは、大室山を従えた子抱き富士が眺められます。山頂からは精進山をへて精進峠(三ツ沢峠)に降り立ち、いくつかの突起を越えて根子峠に至ります。雑木の斜面を登り返した先がパノラマ台です。その名の通り素晴らしい眺望が広がります。パノラマ台からは、根子峠に戻りパノラマ台下バス停に下ります。バスの時間を確認のうえ、烏帽子岳から本栖湖に下るのもお勧めです。精進バス停で下車。マイカー利用なら山田屋ホテル前バス停付近の県営駐車場を起点に周回可能です。バス停から湖面を背に山側(北側)に延びるかつての古道、旧中道往還をたどります。杉の巨樹が目を引く精進諏訪神社を過ぎ山道へ移ろうと、石積も残る道が沢沿いから山肌を巻くように続きます。つづら折れの急斜面で尾根上に出れば、女坂峠(阿難坂峠)は間近です。女坂峠からは稜線歩きとなり、最低鞍部から山頂部への急斜面に取付きます。緩やかな頂稜をたどった先が、木々に囲まれた三方分山山頂です。南面の切り開きからは、大室山を従えた子抱き富士が眺められます。山頂からは精進山をへて精進峠(三ツ沢峠)に降り立ち、いくつかの突起を越えて根子峠に至ります。雑木の斜面を登り返した先がパノラマ台です。その名の通り素晴らしい眺望が広がります。パノラマ台からは、根子峠に戻りパノラマ台下バス停に下ります。バスの時間を確認のうえ、烏帽子岳から本栖湖に下るのもお勧めです。 -
毛無山からタカデッキ~雨ヶ岳
- 日帰り
- 7時間55分
- 12.1km
毛無山からタカデッキ~雨ヶ岳
- 日帰り
- 7時間55分
- 12.1km
毛無山山頂へは高差1100m余の登高となり、富士登山を除いた当該エリアでは三ツ峠山表登山道と並ぶスケールです。バス便は限られるので、現地前泊やタクシー併用なども考慮し、念入りかつ余裕をもった計画を立てましょう。 朝霧グリーンパーク入口バス停から西側に分かれる車道を進みます。行く手には毛無山の大きな山体が反り立ちます。麓地区の丁字を左に折れた先が、登山道案内板が設置された毛無山登山口です。金山沢左岸に出ると傾斜も強まり、地蔵峠コースを左に分けます。ひと登りで「毛無山一合目」の標識が現れます。「はさみ岩」など露岩帯の急登が緩んで二合目を越し、金山沢側のスロープをへて不動ノ滝見晴台に上がります。この先は再び急斜面の登高が続きます。四合目、ついでヘリコプターでの救出可能ポイントである平坦地をへて五合目。七合目、八合目と高度を上げるにつれ、天子山地南部や遠く安倍川左岸の山々も顔を出し、春ならばツツジが登山道を彩ります。顕著な露岩を右から巻き上がると富士山展望台があり、九合目を過ぎて間もなく地蔵峠・麓分岐です。ここは県境をなす主稜線上で、山頂へは右へ歩を進めます。毛無山山頂には1等三角点本点が置かれ、草原状のスロープの先に高度感満点の富士展望が広がります。 毛無山山頂からは北へ向かって縦走開始です。毛無山最高点1964m付近も眺めは素晴らしく、明るく雰囲気もよい所です。頂稜の北端が1959m標高点の大見岳。ここから暗く湿っぽい北側斜面の下りに変わります。明るい笹原の鞍部からは、富士を傍らに、駿河湾を背にする登高です。これを登り詰めたタカデッキから深い針葉樹の森を抜け、鞍部をへて短く登り返しますが、意外にあっけなく雨ヶ岳山頂に飛び出します。雨ヶ岳からの富士展望もまた素晴らしく、この一山を目的としても十分に魅力的な頂といえます。 雨ヶ岳から端足峠へは、高度差500m余を下ります。急峻で足元が悪い部分もあるので、雨後のスリップや転倒には十分に注意しましょう。端足峠からは最寄りバス停である根原へと右折。A沢貯水地をへて国道に出た右手に根原バス停があります。時間と体力に余裕がある場合、端足峠から本栖湖へ下るか竜ヶ岳越えで本栖湖バス停へ出れば、河口湖駅方面へのバス便が増えます。毛無山山頂へは高差1100m余の登高となり、富士登山を除いた当該エリアでは三ツ峠山表登山道と並ぶスケールです。バス便は限られるので、現地前泊やタクシー併用なども考慮し、念入りかつ余裕をもった計画を立てましょう。 朝霧グリーンパーク入口バス停から西側に分かれる車道を進みます。行く手には毛無山の大きな山体が反り立ちます。麓地区の丁字を左に折れた先が、登山道案内板が設置された毛無山登山口です。金山沢左岸に出ると傾斜も強まり、地蔵峠コースを左に分けます。ひと登りで「毛無山一合目」の標識が現れます。「はさみ岩」など露岩帯の急登が緩んで二合目を越し、金山沢側のスロープをへて不動ノ滝見晴台に上がります。この先は再び急斜面の登高が続きます。四合目、ついでヘリコプターでの救出可能ポイントである平坦地をへて五合目。七合目、八合目と高度を上げるにつれ、天子山地南部や遠く安倍川左岸の山々も顔を出し、春ならばツツジが登山道を彩ります。顕著な露岩を右から巻き上がると富士山展望台があり、九合目を過ぎて間もなく地蔵峠・麓分岐です。ここは県境をなす主稜線上で、山頂へは右へ歩を進めます。毛無山山頂には1等三角点本点が置かれ、草原状のスロープの先に高度感満点の富士展望が広がります。 毛無山山頂からは北へ向かって縦走開始です。毛無山最高点1964m付近も眺めは素晴らしく、明るく雰囲気もよい所です。頂稜の北端が1959m標高点の大見岳。ここから暗く湿っぽい北側斜面の下りに変わります。明るい笹原の鞍部からは、富士を傍らに、駿河湾を背にする登高です。これを登り詰めたタカデッキから深い針葉樹の森を抜け、鞍部をへて短く登り返しますが、意外にあっけなく雨ヶ岳山頂に飛び出します。雨ヶ岳からの富士展望もまた素晴らしく、この一山を目的としても十分に魅力的な頂といえます。 雨ヶ岳から端足峠へは、高度差500m余を下ります。急峻で足元が悪い部分もあるので、雨後のスリップや転倒には十分に注意しましょう。端足峠からは最寄りバス停である根原へと右折。A沢貯水地をへて国道に出た右手に根原バス停があります。時間と体力に余裕がある場合、端足峠から本栖湖へ下るか竜ヶ岳越えで本栖湖バス停へ出れば、河口湖駅方面へのバス便が増えます。 -
本栖湖から竜ヶ岳
- 日帰り
- 4時間40分
- 7.7km
本栖湖から竜ヶ岳
- 日帰り
- 4時間40分
- 7.7km
本栖湖バス停先、駐車場の一角から本栖湖岸へ下ります。湖岸沿いの県道をたどりキャンプ場入口で左折、「竜ヶ岳登山道入口」の標識に従ってキャンプ場内を抜けます。舗装道を横断して三叉路に出合い、これを左へ進むと登山道入口です。登山道は植林の急登から始まります。雑木林に変わって小ピークを越え、富士山側に開けたスロープを登ると石仏が祀られた台地です。富士に臨んで東屋が建ち休憩にも適しています。山頂へはスズタケの急斜面につづら折れに登山道が続きます。登るにつれ高度感のある展望が広がるので、それほど苦にはならないでしょう。傾斜が緩んで北面ルートの分岐点を過ぎ、ひと登りで広々とした竜ヶ岳山頂です。山頂からは往路を戻り、分岐点から木々の美しさが際立つ北面を下ります。急斜面の下り道なので、足元には十分に注意しましょう。周遊歩道の丁字で左に折れ、階段状を下れば湖岸道路出合です。キャンプ場入口で往路を合わせ、本栖湖バス停へ向かいます。本栖湖バス停先、駐車場の一角から本栖湖岸へ下ります。湖岸沿いの県道をたどりキャンプ場入口で左折、「竜ヶ岳登山道入口」の標識に従ってキャンプ場内を抜けます。舗装道を横断して三叉路に出合い、これを左へ進むと登山道入口です。登山道は植林の急登から始まります。雑木林に変わって小ピークを越え、富士山側に開けたスロープを登ると石仏が祀られた台地です。富士に臨んで東屋が建ち休憩にも適しています。山頂へはスズタケの急斜面につづら折れに登山道が続きます。登るにつれ高度感のある展望が広がるので、それほど苦にはならないでしょう。傾斜が緩んで北面ルートの分岐点を過ぎ、ひと登りで広々とした竜ヶ岳山頂です。山頂からは往路を戻り、分岐点から木々の美しさが際立つ北面を下ります。急斜面の下り道なので、足元には十分に注意しましょう。周遊歩道の丁字で左に折れ、階段状を下れば湖岸道路出合です。キャンプ場入口で往路を合わせ、本栖湖バス停へ向かいます。 -
長者ヶ岳から天子ヶ岳
- 日帰り
- 5時間10分
- 10.6km
長者ヶ岳から天子ヶ岳
- 日帰り
- 5時間10分
- 10.6km
休暇村富士行きのバスを田貫湖南バス停で下車し、バス停の丁字を右に折れて舗装道を進みます。途中からは左に並行するサイクリング道に移るのもよいでしょう。湖岸に出て右手の坂道を上がると長者ヶ岳登山口です。植林帯の急登から始まり、これが緩んで休暇村分岐に出ます。尾根はこの先で左方向へカーブし、美しい広葉樹林を抜けて長者ヶ岳山頂に達します。東面が開けた山頂からは日本最高点、剣ヶ峰から深く切れ込む大沢崩が印象的です。山頂からは主稜線を西へたどります。鞍部で東海自然歩道を右に分け、ツツジが多い岩まじりのヤセ尾根を登り返します。ゆるゆると山頂台地を進んだ先に、木々に囲まれて天子ヶ岳山頂があります。一段下ると休憩にも適した広場状となっています。西側に小祠が祀られ、東側には富士山展望地があります。山頂からは広場状を突っ切り、緩やかな左カーブを描いて東側斜面に移ります。露岩まじりの急下降から、桜並木のスロープをへて林道を横断します。天子ヶ岳登山口で舗装道に降り立ち、立石の交差点をへて白糸滝バス停を目指します。休暇村富士行きのバスを田貫湖南バス停で下車し、バス停の丁字を右に折れて舗装道を進みます。途中からは左に並行するサイクリング道に移るのもよいでしょう。湖岸に出て右手の坂道を上がると長者ヶ岳登山口です。植林帯の急登から始まり、これが緩んで休暇村分岐に出ます。尾根はこの先で左方向へカーブし、美しい広葉樹林を抜けて長者ヶ岳山頂に達します。東面が開けた山頂からは日本最高点、剣ヶ峰から深く切れ込む大沢崩が印象的です。山頂からは主稜線を西へたどります。鞍部で東海自然歩道を右に分け、ツツジが多い岩まじりのヤセ尾根を登り返します。ゆるゆると山頂台地を進んだ先に、木々に囲まれて天子ヶ岳山頂があります。一段下ると休憩にも適した広場状となっています。西側に小祠が祀られ、東側には富士山展望地があります。山頂からは広場状を突っ切り、緩やかな左カーブを描いて東側斜面に移ります。露岩まじりの急下降から、桜並木のスロープをへて林道を横断します。天子ヶ岳登山口で舗装道に降り立ち、立石の交差点をへて白糸滝バス停を目指します。 -
十里木高原から越前岳~黒岳
- 日帰り
- 5時間25分
- 8.3km
十里木高原から越前岳~黒岳
- 日帰り
- 5時間25分
- 8.3km
富士駅発のバスで十里木高原下車。御殿場駅からバスの場合は十里木で下車し、徒歩約10分で十里木高原です。両路線ともに登山に使えるバス便が限られます。登山口となる十里木高原バス停前にはトイレや駐車場があり、見上げるとカヤトの斜面に階段状の登路が延びています。これをひと登りで十里木高原展望台。ついで2つの中継塔を過ぎ、三角点が置かれた馬ノ背見晴台に達します。目前に迫る富士山南面は、宝永火口の巨大な窪みに目を引かれます。左手には南アルプス南部の高峰や安倍川東山稜が続きます。登山道は馬ノ背見晴台の先で顕著に傾斜を強めます。露岩まじりの雨裂状など、やや荒れた感のある急登です。「平坦地」標識が立つ展望地をへて勢子辻からの道を合せ、山頂への最後の登りとなります。ブナやミズナラなどの樹林が美しく、ツツジも多い所です。登り着いた越前岳山頂では、南側に駿河湾の大展望が加わります。富士山側(北側)は木々に遮られ、山頂部のみ顔を出します。 山頂からは東へ延びる尾根をたどります。富士見台からの富士山は、かつて五十銭紙幣の図案に採用された景観です。富士見台からは急峻な下りに変わります。位牌岳へ続く主稜線を望む北白ガレンのガレ場をかすめ、鋸岳展望台をへて尾根が平坦となれば富士見峠です。天候と時間が許せば黒岳を往復しましょう。富士見峠から短い急登を登り切った所で直角に右へ折れ、緩やかな鞍部をへて雑木が美しい斜面をたどれば黒岳です。山頂台地の北側からは富士山、南側からは箱根方面が望見されます。黒岳から富士見峠に戻り、山神社へと下ります。急峻かつ足元が悪い箇所もあるので慎重に下りましょう。山神社入口で大沢沿いの舗装道に降り立ちます。左へたどった国道上が愛鷹登山口バス停です。富士駅発のバスで十里木高原下車。御殿場駅からバスの場合は十里木で下車し、徒歩約10分で十里木高原です。両路線ともに登山に使えるバス便が限られます。登山口となる十里木高原バス停前にはトイレや駐車場があり、見上げるとカヤトの斜面に階段状の登路が延びています。これをひと登りで十里木高原展望台。ついで2つの中継塔を過ぎ、三角点が置かれた馬ノ背見晴台に達します。目前に迫る富士山南面は、宝永火口の巨大な窪みに目を引かれます。左手には南アルプス南部の高峰や安倍川東山稜が続きます。登山道は馬ノ背見晴台の先で顕著に傾斜を強めます。露岩まじりの雨裂状など、やや荒れた感のある急登です。「平坦地」標識が立つ展望地をへて勢子辻からの道を合せ、山頂への最後の登りとなります。ブナやミズナラなどの樹林が美しく、ツツジも多い所です。登り着いた越前岳山頂では、南側に駿河湾の大展望が加わります。富士山側(北側)は木々に遮られ、山頂部のみ顔を出します。 山頂からは東へ延びる尾根をたどります。富士見台からの富士山は、かつて五十銭紙幣の図案に採用された景観です。富士見台からは急峻な下りに変わります。位牌岳へ続く主稜線を望む北白ガレンのガレ場をかすめ、鋸岳展望台をへて尾根が平坦となれば富士見峠です。天候と時間が許せば黒岳を往復しましょう。富士見峠から短い急登を登り切った所で直角に右へ折れ、緩やかな鞍部をへて雑木が美しい斜面をたどれば黒岳です。山頂台地の北側からは富士山、南側からは箱根方面が望見されます。黒岳から富士見峠に戻り、山神社へと下ります。急峻かつ足元が悪い箇所もあるので慎重に下りましょう。山神社入口で大沢沿いの舗装道に降り立ちます。左へたどった国道上が愛鷹登山口バス停です。 -
鳥倉登山口から塩見岳へ
- 2泊3日
- 14時間0分
- 18.7km
鳥倉登山口から塩見岳へ
- 2泊3日
- 14時間0分
- 18.7km
塩見岳はアルペン的なその凛とした姿から、多くの登山者を魅了して止まない山です。しかし鳥倉登山口から三伏峠まではガレ場や桟道の多いトラバース、塩見小屋から上部では岩稜帯の急登があり、危険度の高い山である事を念頭に入山してください。 鳥倉登山口の広場で登山バスを下車し、手入れされた植林帯を登って行きます。登山道には三伏峠までの距離を示した1/10毎の標識があるので、以降のペース配分の参考になります。尾根筋を歩いた後、右方向にトラバースしながら登って行きます。豊口山間のコルからは北斜面の美しい針葉樹林のトラバース道になり、第2のコルに到着します。再び北面のトラバースを続けて行くと道幅が狭くなり、また桟道も数多く出てくるので、注意して歩きます。塩川ルート分岐を過ぎると、左手はるか遠くに仙丈ヶ岳が見えるポイントに着きます。三伏峠で荷物を降ろし、三伏山に登って明日の塩見岳へのルートの確認と、小河内岳へのルートにあるお花畑を散策しましょう。お花畑はボランティアの設置した防鹿柵によって、植生が復活しつつあります。なお三伏峠側からの塩見岳は早朝は逆光になるので、写真撮影は昼前から夕方までがお勧めです。 三伏山から、灌木帯の尾根筋を下ります。本谷山はハイマツに囲まれた小さな山頂で、やや傾いた塩見岳を確認することができます。立ち枯れの森を通り抜け、しばらく下って、苔と深い針葉樹の美しい森を通りなだらかな道を行くと、権右衛門沢の源頭です。荒れた樹林帯の道を登り塩見新道の分岐を過ぎ森林限界に出れば、塩見岳が天狗岩と共に双耳峰の様に、登山者を圧するが如くそびえています。岩場を注意して登り、肩に出て左の窪地に下ると塩見小屋です。この先は岩稜帯のクサリ場で両手を使うので、ストックは置いて行きます。再び登山道に戻ると天狗岩への急登が眼前に迫ります。一歩ずつゆっくり天狗岩に登り、最後は岩場をトラバースして塩見岳本峰とのコルに降ります。この先は完全な岩場登りになり、場所によってはザレているのでさらに注意が必要で、山頂部までクサリ場の連続です。右に左にジグザグに岩場を登りきり、やや平坦になれば塩見岳西峰はすぐです。ここから東峰とその左に見える富士山の姿、そして西に広がる伊那谷への空間の広がりは、全ての疲れを忘れさせてくれるでしょう。三角点は西峰にありますが、標高の高い東峰からは美しい三角形の山頂を持つ蝙蝠岳を見る事ができます。 鳥倉登山口へは同じ道を戻ります。時間に余裕があれば塩見岳の最高のビューポイント、烏帽子岳を往復するのも良いでしょう。塩見岳はアルペン的なその凛とした姿から、多くの登山者を魅了して止まない山です。しかし鳥倉登山口から三伏峠まではガレ場や桟道の多いトラバース、塩見小屋から上部では岩稜帯の急登があり、危険度の高い山である事を念頭に入山してください。 鳥倉登山口の広場で登山バスを下車し、手入れされた植林帯を登って行きます。登山道には三伏峠までの距離を示した1/10毎の標識があるので、以降のペース配分の参考になります。尾根筋を歩いた後、右方向にトラバースしながら登って行きます。豊口山間のコルからは北斜面の美しい針葉樹林のトラバース道になり、第2のコルに到着します。再び北面のトラバースを続けて行くと道幅が狭くなり、また桟道も数多く出てくるので、注意して歩きます。塩川ルート分岐を過ぎると、左手はるか遠くに仙丈ヶ岳が見えるポイントに着きます。三伏峠で荷物を降ろし、三伏山に登って明日の塩見岳へのルートの確認と、小河内岳へのルートにあるお花畑を散策しましょう。お花畑はボランティアの設置した防鹿柵によって、植生が復活しつつあります。なお三伏峠側からの塩見岳は早朝は逆光になるので、写真撮影は昼前から夕方までがお勧めです。 三伏山から、灌木帯の尾根筋を下ります。本谷山はハイマツに囲まれた小さな山頂で、やや傾いた塩見岳を確認することができます。立ち枯れの森を通り抜け、しばらく下って、苔と深い針葉樹の美しい森を通りなだらかな道を行くと、権右衛門沢の源頭です。荒れた樹林帯の道を登り塩見新道の分岐を過ぎ森林限界に出れば、塩見岳が天狗岩と共に双耳峰の様に、登山者を圧するが如くそびえています。岩場を注意して登り、肩に出て左の窪地に下ると塩見小屋です。この先は岩稜帯のクサリ場で両手を使うので、ストックは置いて行きます。再び登山道に戻ると天狗岩への急登が眼前に迫ります。一歩ずつゆっくり天狗岩に登り、最後は岩場をトラバースして塩見岳本峰とのコルに降ります。この先は完全な岩場登りになり、場所によってはザレているのでさらに注意が必要で、山頂部までクサリ場の連続です。右に左にジグザグに岩場を登りきり、やや平坦になれば塩見岳西峰はすぐです。ここから東峰とその左に見える富士山の姿、そして西に広がる伊那谷への空間の広がりは、全ての疲れを忘れさせてくれるでしょう。三角点は西峰にありますが、標高の高い東峰からは美しい三角形の山頂を持つ蝙蝠岳を見る事ができます。 鳥倉登山口へは同じ道を戻ります。時間に余裕があれば塩見岳の最高のビューポイント、烏帽子岳を往復するのも良いでしょう。