【中級者向け】の登山コースガイド
中級者向け
検索結果603件中
501-520件
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大津ワンゲル道から釈迦岳
- 日帰り
- 4時間10分
大津ワンゲル道から釈迦岳
- 日帰り
- 4時間10分
大津ワンゲル道は思いのほか厳しく感じる道である。頂上までが長く、上に行くほど険しさが増すからであろうか。 まずはイン谷口から北へ100mほど進む。舗装路の広がった右手に大津ワンゲル道入口の道標と登山ポストがある。橋を渡り、登り始めると、最初は侵食された狭い道が続くが、鞍部を過ぎて尾根を巻くころから明るい里山のような雰囲気に変わる。ゆるい坂をしばらく行くと、やがて道は傾斜を増し、標高680m付近で雄松山荘道(道標無し)と出会う。これより上、尾根は狭くなり、北側は切り立った崖になっている箇所も出てくる。一箇所、数mの岩登りをするところもある。ロープが張ってあるが、気をつけて登りたい。 岩場の上部はいよいよ道狭く、北側は切り立ち、木の根が浮き出ていたり段差が大きかったりで歩きにくくなる。そうこうするうちにイチョウガレのザレ場である。登りよりは下りが危険な箇所である。ここを過ぎて少し歩くと南から登ってくる道との合流点に着く。ブナの木が生え、なにかほっとした感じになる。ここから頂上までは10分ほどである。帰りは来た道を戻るか南へ下る道からイン谷口への道、あるいは北比良峠へ行くかのいずれかとなる。大津ワンゲル道は思いのほか厳しく感じる道である。頂上までが長く、上に行くほど険しさが増すからであろうか。 まずはイン谷口から北へ100mほど進む。舗装路の広がった右手に大津ワンゲル道入口の道標と登山ポストがある。橋を渡り、登り始めると、最初は侵食された狭い道が続くが、鞍部を過ぎて尾根を巻くころから明るい里山のような雰囲気に変わる。ゆるい坂をしばらく行くと、やがて道は傾斜を増し、標高680m付近で雄松山荘道(道標無し)と出会う。これより上、尾根は狭くなり、北側は切り立った崖になっている箇所も出てくる。一箇所、数mの岩登りをするところもある。ロープが張ってあるが、気をつけて登りたい。 岩場の上部はいよいよ道狭く、北側は切り立ち、木の根が浮き出ていたり段差が大きかったりで歩きにくくなる。そうこうするうちにイチョウガレのザレ場である。登りよりは下りが危険な箇所である。ここを過ぎて少し歩くと南から登ってくる道との合流点に着く。ブナの木が生え、なにかほっとした感じになる。ここから頂上までは10分ほどである。帰りは来た道を戻るか南へ下る道からイン谷口への道、あるいは北比良峠へ行くかのいずれかとなる。 -
北小松から釈迦岳
- 日帰り
- 4時間0分
北小松から釈迦岳
- 日帰り
- 4時間0分
北比良の最高峰に北小松から登るコースである。途中、比良げんき村、楊梅滝があるので立ち寄ってみるとよい。 JR北小松駅の北側に楊梅滝へ通じる舗装道がある。坂がきつく、カーブの多い道だが、この道を40分ほど歩くと楊梅滝入口に着く。車ならここに5台分程度の駐車場がある。 入口の横の橋を渡ると登山道である。途中、滝見台で樹間から滝を眺め、花崗岩のごろごろする道を登り、ひと汗かく頃涼峠に着く。手前に崩落箇所あり注意。涼峠で道は分岐する。右手はオトシに通じているがここは左の道を進む。始めは平坦だが、徐々にきつくなる。ヤケ山の頂上近くは段差も大きく、滑りやすくなっているので注意する。 ヤケ山からは、平坦部を経て、いったん鞍部に下りる。ここからヤケオ山までは急な登りである。かつては、この登りは坂のきつさ以上に雨後のぬかるみがひどい時があった。今は側道が造られて、そのようなこともなくなったが、以前は登山者泣かせの道であった。 この急坂を登るとヤケオ山である。ヤケオ山の頂上はなだらかで、タンヤマノ頭付近から釈迦の手前までは灌木地帯である。展望がきいて気持ちのよい山歩きが楽しめる。ところどころ崩壊地の際を通るので転落しないよう注意が必要だ。北比良の最高峰に北小松から登るコースである。途中、比良げんき村、楊梅滝があるので立ち寄ってみるとよい。 JR北小松駅の北側に楊梅滝へ通じる舗装道がある。坂がきつく、カーブの多い道だが、この道を40分ほど歩くと楊梅滝入口に着く。車ならここに5台分程度の駐車場がある。 入口の横の橋を渡ると登山道である。途中、滝見台で樹間から滝を眺め、花崗岩のごろごろする道を登り、ひと汗かく頃涼峠に着く。手前に崩落箇所あり注意。涼峠で道は分岐する。右手はオトシに通じているがここは左の道を進む。始めは平坦だが、徐々にきつくなる。ヤケ山の頂上近くは段差も大きく、滑りやすくなっているので注意する。 ヤケ山からは、平坦部を経て、いったん鞍部に下りる。ここからヤケオ山までは急な登りである。かつては、この登りは坂のきつさ以上に雨後のぬかるみがひどい時があった。今は側道が造られて、そのようなこともなくなったが、以前は登山者泣かせの道であった。 この急坂を登るとヤケオ山である。ヤケオ山の頂上はなだらかで、タンヤマノ頭付近から釈迦の手前までは灌木地帯である。展望がきいて気持ちのよい山歩きが楽しめる。ところどころ崩壊地の際を通るので転落しないよう注意が必要だ。 -
寒風峠からリトル比良
- 日帰り
- 7時間15分
寒風峠からリトル比良
- 日帰り
- 7時間15分
北小松から涼峠を経てオトシへ入る。オトシは盆地状になった湿地帯で、小川が流れ、湿地があり、岩や灌木も多い。平坦でどこか庭園を歩いている気分になる。 寒風峠からはいよいよリトル比良の稜線だ。どの部分もそれほど大きな木はなく、花崗岩の巨岩が行く手を遮ったりする。何度かのアップダウンを繰り返して稜線を行くと約1時間40分で林道鵜川村井線に出会う。 ここから30分の登りで岩阿沙利山、先端への立ち入りは禁止されている。そこを下りてコルを過ぎれば、巨岩が現れ、さらに進んで鳥越峰出合となる。鳥越峰の頂上は右手の分岐を少し入ったすぐ左手にあるが、ブッシュの中で展望もない。 岳山へは分岐を左に進む。オウム岩は少し道からそれて突き出ているが、ここからは眺めが良い。ここを下って鞍部を過ぎれば道は右に屈曲し、岩に囲まれて祠のある岳山に至る。ここからは花崗岩のザレ場や白坂とよばれる露岩地帯を横に見ながら約1時間で音羽の大炊神社に着く。 なお、鳥越峰出合を右に行けば、見張山、打下城跡を観て近江高島駅に下りられるが、見張山までの尾根は倒木が多く迷いやすいので注意。また、見張山から天頑山方面へ下りることもできる。送電線下から高島方面の眺めが良いが、尾根が急で注意が必要だ。北小松から涼峠を経てオトシへ入る。オトシは盆地状になった湿地帯で、小川が流れ、湿地があり、岩や灌木も多い。平坦でどこか庭園を歩いている気分になる。 寒風峠からはいよいよリトル比良の稜線だ。どの部分もそれほど大きな木はなく、花崗岩の巨岩が行く手を遮ったりする。何度かのアップダウンを繰り返して稜線を行くと約1時間40分で林道鵜川村井線に出会う。 ここから30分の登りで岩阿沙利山、先端への立ち入りは禁止されている。そこを下りてコルを過ぎれば、巨岩が現れ、さらに進んで鳥越峰出合となる。鳥越峰の頂上は右手の分岐を少し入ったすぐ左手にあるが、ブッシュの中で展望もない。 岳山へは分岐を左に進む。オウム岩は少し道からそれて突き出ているが、ここからは眺めが良い。ここを下って鞍部を過ぎれば道は右に屈曲し、岩に囲まれて祠のある岳山に至る。ここからは花崗岩のザレ場や白坂とよばれる露岩地帯を横に見ながら約1時間で音羽の大炊神社に着く。 なお、鳥越峰出合を右に行けば、見張山、打下城跡を観て近江高島駅に下りられるが、見張山までの尾根は倒木が多く迷いやすいので注意。また、見張山から天頑山方面へ下りることもできる。送電線下から高島方面の眺めが良いが、尾根が急で注意が必要だ。 -
黒谷から八淵の滝を経て北比良峠
- 日帰り
- 4時間40分
黒谷から八淵の滝を経て北比良峠
- 日帰り
- 4時間40分
黒谷から八淵の滝を経てまぼろしの滝展望台(今は滝は見えない)を通るコースを紹介する。黒谷でバスを降りたら、集落を通過しそのまま舗装された林道を進んで行く。べばやし橋という橋を越えると浄水場があるが、ここから地道で川の右岸をずっと進む。1kmほど進むと小水力発電所の取水施設がある。ここを通り過ぎて300mほど行くと、橋と堰堤が現れその先で林道は終わる。 橋で左岸に渡ったところから登山道である。崩落して道が荒れているが慎重に進み、渡渉すると、ガリバー村上部の登山道から谷筋へ下りてきた道と出合う。この先の障子滝方面は岩盤崩落で通れないので、ガリバー村上部の登山道に合流しよう。そして、そこから大摺鉢で渡歩し、七遍返し分岐で左前に進み谷に出る。七遍返し付近はクサリ場も多く慎重に進む。 オガサカ道へ入らずに、そのまま谷沿いに進むと、小さな谷間の平坦部に出る。さらに進むと左手斜面に登山道がある。急坂を登っていくとシャクナゲやアスナロが増えてくる。そのアスナロの木に「まぼろしの滝→」の看板があるが、木が成長して今は滝は見えない。ここから約5分でひょっこりとゲレンデ跡に出る。黒谷から八淵の滝を経てまぼろしの滝展望台(今は滝は見えない)を通るコースを紹介する。黒谷でバスを降りたら、集落を通過しそのまま舗装された林道を進んで行く。べばやし橋という橋を越えると浄水場があるが、ここから地道で川の右岸をずっと進む。1kmほど進むと小水力発電所の取水施設がある。ここを通り過ぎて300mほど行くと、橋と堰堤が現れその先で林道は終わる。 橋で左岸に渡ったところから登山道である。崩落して道が荒れているが慎重に進み、渡渉すると、ガリバー村上部の登山道から谷筋へ下りてきた道と出合う。この先の障子滝方面は岩盤崩落で通れないので、ガリバー村上部の登山道に合流しよう。そして、そこから大摺鉢で渡歩し、七遍返し分岐で左前に進み谷に出る。七遍返し付近はクサリ場も多く慎重に進む。 オガサカ道へ入らずに、そのまま谷沿いに進むと、小さな谷間の平坦部に出る。さらに進むと左手斜面に登山道がある。急坂を登っていくとシャクナゲやアスナロが増えてくる。そのアスナロの木に「まぼろしの滝→」の看板があるが、木が成長して今は滝は見えない。ここから約5分でひょっこりとゲレンデ跡に出る。 -
畑および朽木スキー場から蛇谷ヶ峰
- 日帰り
- 2時間50分
畑および朽木スキー場から蛇谷ヶ峰
- 日帰り
- 2時間50分
蛇谷ヶ峰に登るコースをふたつ紹介する。まずは畑から須川峠(ボボフダ峠)に登るコース。畑でバスを降りたら、前の橋は渡らずに北方向に集落を抜ける。道はそのまま棚田のあぜ道となり、途中で右に曲がり林道鵜川村井線に出る。林道には獣除けの金網が張ってあるが、開閉できる扉が付けられているので、そこを開けて林道に出る。 林道に出たら左に600mほど歩き、「ボボフダ峠」の小さな案内板に従って須川峠への登山道に入る。植林地で迷いやすいがテープを頼りに進んで行く。谷筋では数箇所崩落地もある。谷の奥の標高450m付近が最も迷いやすいが、右にトラバースすれば問題ない。あとはつづら折れを繰り返して尾根を登り、峠に着く。峠からは稜線沿いの道、滝谷ノ頭から少し細い尾根が続いて面白いが、左に折れて急坂を登れば頂上である。 朽木スキー場からは2通りある。まず登山者用駐車場からゲレンデの西端を登っていくと、その奥に道標の立つ入り口が見える。ここを入るのがひとつ目のコース。この道は標高650m付近の尾根までがつづら折れで、少し体力がいるが歩行には問題ない。尾根に出た後はゆるい坂を経て、最後がんばれば頂上に着く。ふたつ目はリフト終点から入るが、急坂ですすめられない。蛇谷ヶ峰に登るコースをふたつ紹介する。まずは畑から須川峠(ボボフダ峠)に登るコース。畑でバスを降りたら、前の橋は渡らずに北方向に集落を抜ける。道はそのまま棚田のあぜ道となり、途中で右に曲がり林道鵜川村井線に出る。林道には獣除けの金網が張ってあるが、開閉できる扉が付けられているので、そこを開けて林道に出る。 林道に出たら左に600mほど歩き、「ボボフダ峠」の小さな案内板に従って須川峠への登山道に入る。植林地で迷いやすいがテープを頼りに進んで行く。谷筋では数箇所崩落地もある。谷の奥の標高450m付近が最も迷いやすいが、右にトラバースすれば問題ない。あとはつづら折れを繰り返して尾根を登り、峠に着く。峠からは稜線沿いの道、滝谷ノ頭から少し細い尾根が続いて面白いが、左に折れて急坂を登れば頂上である。 朽木スキー場からは2通りある。まず登山者用駐車場からゲレンデの西端を登っていくと、その奥に道標の立つ入り口が見える。ここを入るのがひとつ目のコース。この道は標高650m付近の尾根までがつづら折れで、少し体力がいるが歩行には問題ない。尾根に出た後はゆるい坂を経て、最後がんばれば頂上に着く。ふたつ目はリフト終点から入るが、急坂ですすめられない。 -
畑および朽木スキー場から蛇谷ヶ峰
- 日帰り
- 1時間40分
畑および朽木スキー場から蛇谷ヶ峰
- 日帰り
- 1時間40分
蛇谷ヶ峰に登るコースをふたつ紹介する。まずは畑から須川峠(ボボフダ峠)に登るコース。畑でバスを降りたら、前の橋は渡らずに北方向に集落を抜ける。道はそのまま棚田のあぜ道となり、途中で右に曲がり林道鵜川村井線に出る。林道には獣除けの金網が張ってあるが、開閉できる扉が付けられているので、そこを開けて林道に出る。 林道に出たら左に600mほど歩き、「ボボフダ峠」の小さな案内板に従って須川峠への登山道に入る。植林地で迷いやすいがテープを頼りに進んで行く。谷筋では数箇所崩落地もある。谷の奥の標高450m付近が最も迷いやすいが、右にトラバースすれば問題ない。あとはつづら折れを繰り返して尾根を登り、峠に着く。峠からは稜線沿いの道、滝谷ノ頭から少し細い尾根が続いて面白いが、左に折れて急坂を登れば頂上である。 朽木スキー場からは2通りある。まず登山者用駐車場からゲレンデの西端を登っていくと、その奥に道標の立つ入り口が見える。ここを入るのがひとつ目のコース。この道は標高650m付近の尾根までがつづら折れで、少し体力がいるが歩行には問題ない。尾根に出た後はゆるい坂を経て、最後がんばれば頂上に着く。ふたつ目はリフト終点から入るが、急坂ですすめられない。蛇谷ヶ峰に登るコースをふたつ紹介する。まずは畑から須川峠(ボボフダ峠)に登るコース。畑でバスを降りたら、前の橋は渡らずに北方向に集落を抜ける。道はそのまま棚田のあぜ道となり、途中で右に曲がり林道鵜川村井線に出る。林道には獣除けの金網が張ってあるが、開閉できる扉が付けられているので、そこを開けて林道に出る。 林道に出たら左に600mほど歩き、「ボボフダ峠」の小さな案内板に従って須川峠への登山道に入る。植林地で迷いやすいがテープを頼りに進んで行く。谷筋では数箇所崩落地もある。谷の奥の標高450m付近が最も迷いやすいが、右にトラバースすれば問題ない。あとはつづら折れを繰り返して尾根を登り、峠に着く。峠からは稜線沿いの道、滝谷ノ頭から少し細い尾根が続いて面白いが、左に折れて急坂を登れば頂上である。 朽木スキー場からは2通りある。まず登山者用駐車場からゲレンデの西端を登っていくと、その奥に道標の立つ入り口が見える。ここを入るのがひとつ目のコース。この道は標高650m付近の尾根までがつづら折れで、少し体力がいるが歩行には問題ない。尾根に出た後はゆるい坂を経て、最後がんばれば頂上に着く。ふたつ目はリフト終点から入るが、急坂ですすめられない。 -
国境高原スノーパークから乗鞍岳
- 日帰り
- 2時間0分
国境高原スノーパークから乗鞍岳
- 日帰り
- 2時間0分
高島トレイルの出発点ともなっている国境高原スノーパークから登るコースを紹介する。頂上は灌木の中だが、頂上から在原側の稜線上には、関西電力の電波塔等が並ぶ。ここへは作業道も通じ、一帯は草原状で福井側の展望も良い。なお、作業道は関係者以外通行禁止である。 国境高原スノーパークへは高島市コミュニティバスか車で行く。車の場合、冬は駐車場が開くが、夏場は鎖が張られて、その前はバス回転場となるため、駐車スペースは無い。 スキー場入口にある高島トレイル案内板から西に約50m入ると、右手に大谷ゲレンデに通じる広い道がついている。ここからゲレンデに入り、大谷第一コースの最上部まで登る。この最上部にあるリフト終点前広場の北端に全く目立たない登山道入口がある。ここから小尾根にとりついて10分程歩くと、右手に鉄塔の見える出合に出る。 ここから標高789m付近の稜線までは実に気持ちのよい広葉樹林である。上部は見事なブナ林も形成する。急坂もあるが、この広葉樹林は必見だ。鞍部を経て、坂を登り、しばらく進みY字路で左の薄い踏み跡の方へ登っていく。この先灌木で歩きづらく、ほぼ水平で、どこが頂上か分かりにくいが、しばらく進むと、建物の横に標識が立つ。拍子抜けの頂上だが、これより南に、草原状の伸びやかな稜線があり奥琵琶湖の眺望が良い。高島トレイルの出発点ともなっている国境高原スノーパークから登るコースを紹介する。頂上は灌木の中だが、頂上から在原側の稜線上には、関西電力の電波塔等が並ぶ。ここへは作業道も通じ、一帯は草原状で福井側の展望も良い。なお、作業道は関係者以外通行禁止である。 国境高原スノーパークへは高島市コミュニティバスか車で行く。車の場合、冬は駐車場が開くが、夏場は鎖が張られて、その前はバス回転場となるため、駐車スペースは無い。 スキー場入口にある高島トレイル案内板から西に約50m入ると、右手に大谷ゲレンデに通じる広い道がついている。ここからゲレンデに入り、大谷第一コースの最上部まで登る。この最上部にあるリフト終点前広場の北端に全く目立たない登山道入口がある。ここから小尾根にとりついて10分程歩くと、右手に鉄塔の見える出合に出る。 ここから標高789m付近の稜線までは実に気持ちのよい広葉樹林である。上部は見事なブナ林も形成する。急坂もあるが、この広葉樹林は必見だ。鞍部を経て、坂を登り、しばらく進みY字路で左の薄い踏み跡の方へ登っていく。この先灌木で歩きづらく、ほぼ水平で、どこが頂上か分かりにくいが、しばらく進むと、建物の横に標識が立つ。拍子抜けの頂上だが、これより南に、草原状の伸びやかな稜線があり奥琵琶湖の眺望が良い。 -
品谷山
- 2時間30分
品谷山
- 2時間30分
ダンノ峠から北に杉林の尾根を上る。すぐに自然林となり尾根が西に向きを変えると、北斜面から佐々里峠方面が展望できる。アップダウンを過ぎた佐々里峠分岐では、前方の樹間に品谷山が顔を出す。分岐を過ぎ866mのピークへ至る。 品谷山へは、さらにブナをはじめとしたなだらかな自然林の尾根道を行く。品谷山山頂は北から西方面に樹間の展望が開ける。 山頂から南西に下り鞍部を過ぎ、ひとつピークを越えると自然林の明るい品谷峠である。南に下りるスモモ谷をいくつかの炭焼窯跡を見ながら廃村八丁に至る。ダンノ峠から北に杉林の尾根を上る。すぐに自然林となり尾根が西に向きを変えると、北斜面から佐々里峠方面が展望できる。アップダウンを過ぎた佐々里峠分岐では、前方の樹間に品谷山が顔を出す。分岐を過ぎ866mのピークへ至る。 品谷山へは、さらにブナをはじめとしたなだらかな自然林の尾根道を行く。品谷山山頂は北から西方面に樹間の展望が開ける。 山頂から南西に下り鞍部を過ぎ、ひとつピークを越えると自然林の明るい品谷峠である。南に下りるスモモ谷をいくつかの炭焼窯跡を見ながら廃村八丁に至る。 -
天童山から桟敷ヶ岳へ
- 8時間30分
天童山から桟敷ヶ岳へ
- 8時間30分
天童山は、城丹国境尾根の西に位置し、台形状の頂をもつどっしりとした山容の山である。 京北ふるさとバス山国バス停で下車し、大堰川に架かる中江橋を渡り中江集落に着く。寺の横からが登山道。竹林の先の六地蔵を左に折れ、墓地を過ぎると京都一周トレイルの道標が立つ林道に出る。ここから竜ヶ坂までは、かつての小浜街道を歩く。ところどころ残る石垣や峠の石窟に祀られた石仏がその名残だ。竜ヶ坂の峠からは、天童山方面に延びるすぐそばの林道を行く。林道終点の基地からは北方の展望が開ける。尾根道をたどると、標識No.D3のある城丹国境尾根に出合う。 左に歩き杉林の急登を過ぎ天童山頂に着く。山頂は木々に囲まれ展望はない。飯森山へはいったん下った後登り返し、南方の展望が開ける消防局の反射板に出る。さらに関電の反射板を過ぎ、飯森山の急登にかかる。山頂は展望はないが雑木の明るい広場だ。山頂を越した鞍部が大谷峠。登り返してしばらく歩くと、左斜面が伐採され展望が開ける。左前方には遠く比良山系が望める。自然林の尾根歩きが続き、2本目の送電鉄塔をくぐると、右への道に入り城丹国境尾根を離れる。わずかなアップダウンを繰り返し、桟敷ヶ岳山頂に至る。山頂より雲ヶ畑の雲ケ畑岩屋橋バス停へは桟敷ヶ岳(コースガイド)を参照。天童山は、城丹国境尾根の西に位置し、台形状の頂をもつどっしりとした山容の山である。 京北ふるさとバス山国バス停で下車し、大堰川に架かる中江橋を渡り中江集落に着く。寺の横からが登山道。竹林の先の六地蔵を左に折れ、墓地を過ぎると京都一周トレイルの道標が立つ林道に出る。ここから竜ヶ坂までは、かつての小浜街道を歩く。ところどころ残る石垣や峠の石窟に祀られた石仏がその名残だ。竜ヶ坂の峠からは、天童山方面に延びるすぐそばの林道を行く。林道終点の基地からは北方の展望が開ける。尾根道をたどると、標識No.D3のある城丹国境尾根に出合う。 左に歩き杉林の急登を過ぎ天童山頂に着く。山頂は木々に囲まれ展望はない。飯森山へはいったん下った後登り返し、南方の展望が開ける消防局の反射板に出る。さらに関電の反射板を過ぎ、飯森山の急登にかかる。山頂は展望はないが雑木の明るい広場だ。山頂を越した鞍部が大谷峠。登り返してしばらく歩くと、左斜面が伐採され展望が開ける。左前方には遠く比良山系が望める。自然林の尾根歩きが続き、2本目の送電鉄塔をくぐると、右への道に入り城丹国境尾根を離れる。わずかなアップダウンを繰り返し、桟敷ヶ岳山頂に至る。山頂より雲ヶ畑の雲ケ畑岩屋橋バス停へは桟敷ヶ岳(コースガイド)を参照。 -
皆子山
- 4時間40分
皆子山
- 4時間40分
京都府最高峰、皆子山の北面を流れるツボクリ谷から登り、南東側の寺谷へ下る横断コースを紹介する。新道足尾谷橋バス停から北に向かい安曇川沿いの旧国道を西に行き、作業道足尾谷線に入る。林道終点からは沢沿いを行く登山道となる。三度木橋を渡り、目印のテープが付けられたツボクリ谷出合に達する。一つ手前の沢にも踏み跡があるので、間違えないように。沢伝いに右岸左岸と渡りながらツボクリ谷を登る。小滝を固定ロープを頼りに高巻く箇所などあり、なかなかスリルがある。やがて、谷が開け大きなトチノキが現れる。お弁当にいい場所だ。そこから3分ほど登ると道は左に折れて、ツボクリ谷を離れ皆子山に突き上げる急な沢に取り付く。曲がるポイントの標識を見落とさないように。沢は、やがてクマザサのヤブ尾根に吸収されていく。傾斜が落ちてきたところで山頂に飛び出す。東側の展望が少し開けるが、展望は、下山ルート途中の頂上稜線から寺谷ルートへの下り口付近の方が良い。そこからは、比良の山々が目前に広がる。寺谷への下り口は、標識がなくわかりにくいので注意。ササヤブからやがて急斜面の杉林に変わる。大岩や壊れかけた小屋を見ながら寺谷沿いに下る。安曇川との出合いで、丸木橋を渡ると林道に出る。川沿いに林道を30分も下って行くと平バス停だ。京都府最高峰、皆子山の北面を流れるツボクリ谷から登り、南東側の寺谷へ下る横断コースを紹介する。新道足尾谷橋バス停から北に向かい安曇川沿いの旧国道を西に行き、作業道足尾谷線に入る。林道終点からは沢沿いを行く登山道となる。三度木橋を渡り、目印のテープが付けられたツボクリ谷出合に達する。一つ手前の沢にも踏み跡があるので、間違えないように。沢伝いに右岸左岸と渡りながらツボクリ谷を登る。小滝を固定ロープを頼りに高巻く箇所などあり、なかなかスリルがある。やがて、谷が開け大きなトチノキが現れる。お弁当にいい場所だ。そこから3分ほど登ると道は左に折れて、ツボクリ谷を離れ皆子山に突き上げる急な沢に取り付く。曲がるポイントの標識を見落とさないように。沢は、やがてクマザサのヤブ尾根に吸収されていく。傾斜が落ちてきたところで山頂に飛び出す。東側の展望が少し開けるが、展望は、下山ルート途中の頂上稜線から寺谷ルートへの下り口付近の方が良い。そこからは、比良の山々が目前に広がる。寺谷への下り口は、標識がなくわかりにくいので注意。ササヤブからやがて急斜面の杉林に変わる。大岩や壊れかけた小屋を見ながら寺谷沿いに下る。安曇川との出合いで、丸木橋を渡ると林道に出る。川沿いに林道を30分も下って行くと平バス停だ。 -
駒ヶ岳から桜谷山へ
- 6時間40分
駒ヶ岳から桜谷山へ
- 6時間40分
山と高原地図「京都北山」の最北部に位置する、江若国境尾根の駒ヶ岳から桜谷山へ縦走するコースを紹介する。このコースは高島トレイルに指定されているので、登山道は整備されており、京都北山の中ではおそらく最も広く美しいブナ林が見られる。 麻生川上流の木地山バス停よりスタートする。自家用車の人はバス停前のスペースに駐車したい。登山口に標識はないがバス停の真ん前に架かる小さな橋を渡り、畑地を通って焼尾谷に入る。焼尾西谷出合を過ぎると駒ヶ岳西尾根へ上がる尾根道の分岐がある。 焼尾東谷に沿って登り、大きな桂の木があるオユキ谷出合を過ぎる。しばらく進んで、標識に導かれて焼尾東谷へ右から入ってくる支流を登る。地図上ではルートが逆U字に曲がるところだ。道は沢からやがて右の尾根に取り付く。百里ヶ岳が麻生川対岸に見え、登り詰めたところが駒ヶ岳南尾根だ。周りは美しいブナ純林のゆるやかな尾根が続いている。寄り道になるが、時間と体力に余裕があれば、南に20分ほど歩くと美しい駒ヶ池が稜線の脇の凹地にあるのが見られる。 ブナ林が続く駒ヶ岳南尾根を北へ進み駒ヶ岳をめざす。かつて木地山と若狭の河内を結んだ峠越えの駒ヶ越を過ぎ、駒ヶ岳に着く。山頂からの展望は良い。北東を見ると武奈ヶ嶽や三重嶽など、野坂山地の山々が見える。さらに南に目をやると琵琶湖が広がり、その向こうに金糞岳や伊吹山、そして鈴鹿の峰々の連なりが見渡せる。 西に向かって縦走を続けよう。20分ほどで674mピークを経て木地山へ下る尾根の分岐に出る。時間または体力的に余裕がない人はここから下山する選択肢がある。少し行くと縦走路の南側に平行して走る林道が出てくるが、それは木地山へ下る林道なので入らないように。 ゆるやかな与助谷山を越えて、池ノ河内越に出る。かつて、ここは木地山と若狭の池ノ河内を結んだ古くからの峠道だが、今はその頃の面影はなく自然に帰りつつある状態で、それがどこであるのかも判然としない。765mピークを越えると広い窪地があり、そこはヌタ場となっている。その先は二重山稜になっているので、積雪期などはルートがわかり難いと思われる。今回の最高地点桜谷山からの展望は素晴らしい。歩いてきた駒ヶ岳からの稜線とその向こうに野坂山地の山々、朽木の池蔵谷峰や白倉岳、その向こうに比良山地の山々が見渡せる。 桜谷山からの下りでは、迷いやすいところがある。山頂からなだらかな北西尾根が続き、そちらへ入り込みやすい。ところが、登山道は木地山峠へ南西の急斜面の山腹を下ることになり、踏み跡もはっきりしない。南西の尾根にうまく乗ることができた後は、迷うことはなくお地蔵様がある木地山峠に着くことができるだろう。 木地山峠は、木地山と上根来を結ぶ古い峠道だ。峠から麻生川源流の大谷の道を下って行くが、急な谷の斜面をへつるように付けられた道なので気をつけて下ろう。木地山バス停まで、林道に出たらもうひとがんばりだ。山と高原地図「京都北山」の最北部に位置する、江若国境尾根の駒ヶ岳から桜谷山へ縦走するコースを紹介する。このコースは高島トレイルに指定されているので、登山道は整備されており、京都北山の中ではおそらく最も広く美しいブナ林が見られる。 麻生川上流の木地山バス停よりスタートする。自家用車の人はバス停前のスペースに駐車したい。登山口に標識はないがバス停の真ん前に架かる小さな橋を渡り、畑地を通って焼尾谷に入る。焼尾西谷出合を過ぎると駒ヶ岳西尾根へ上がる尾根道の分岐がある。 焼尾東谷に沿って登り、大きな桂の木があるオユキ谷出合を過ぎる。しばらく進んで、標識に導かれて焼尾東谷へ右から入ってくる支流を登る。地図上ではルートが逆U字に曲がるところだ。道は沢からやがて右の尾根に取り付く。百里ヶ岳が麻生川対岸に見え、登り詰めたところが駒ヶ岳南尾根だ。周りは美しいブナ純林のゆるやかな尾根が続いている。寄り道になるが、時間と体力に余裕があれば、南に20分ほど歩くと美しい駒ヶ池が稜線の脇の凹地にあるのが見られる。 ブナ林が続く駒ヶ岳南尾根を北へ進み駒ヶ岳をめざす。かつて木地山と若狭の河内を結んだ峠越えの駒ヶ越を過ぎ、駒ヶ岳に着く。山頂からの展望は良い。北東を見ると武奈ヶ嶽や三重嶽など、野坂山地の山々が見える。さらに南に目をやると琵琶湖が広がり、その向こうに金糞岳や伊吹山、そして鈴鹿の峰々の連なりが見渡せる。 西に向かって縦走を続けよう。20分ほどで674mピークを経て木地山へ下る尾根の分岐に出る。時間または体力的に余裕がない人はここから下山する選択肢がある。少し行くと縦走路の南側に平行して走る林道が出てくるが、それは木地山へ下る林道なので入らないように。 ゆるやかな与助谷山を越えて、池ノ河内越に出る。かつて、ここは木地山と若狭の池ノ河内を結んだ古くからの峠道だが、今はその頃の面影はなく自然に帰りつつある状態で、それがどこであるのかも判然としない。765mピークを越えると広い窪地があり、そこはヌタ場となっている。その先は二重山稜になっているので、積雪期などはルートがわかり難いと思われる。今回の最高地点桜谷山からの展望は素晴らしい。歩いてきた駒ヶ岳からの稜線とその向こうに野坂山地の山々、朽木の池蔵谷峰や白倉岳、その向こうに比良山地の山々が見渡せる。 桜谷山からの下りでは、迷いやすいところがある。山頂からなだらかな北西尾根が続き、そちらへ入り込みやすい。ところが、登山道は木地山峠へ南西の急斜面の山腹を下ることになり、踏み跡もはっきりしない。南西の尾根にうまく乗ることができた後は、迷うことはなくお地蔵様がある木地山峠に着くことができるだろう。 木地山峠は、木地山と上根来を結ぶ古い峠道だ。峠から麻生川源流の大谷の道を下って行くが、急な谷の斜面をへつるように付けられた道なので気をつけて下ろう。木地山バス停まで、林道に出たらもうひとがんばりだ。 -
鷹ヶ峰から白倉岳へ
- 5時間50分
鷹ヶ峰から白倉岳へ
- 5時間50分
滋賀県朽木の鷹ヶ峰から烏帽子岳、白倉岳を縦走する自然林が美しいコースを紹介しよう。桑野橋バス停から桑野橋を渡ったところに登山口がある。杉林の道を安曇川上流側へ進み、イバリ谷を渡って急な尾根道に取り付く。548m三角点の手前あたりは、尾根が広くゆるやかで迷いやすいところがあるので注意しよう。鷹ヶ峰の山頂では、存在感が強い大きなブナが1本静かにたたずんでいる。ヌタ場がある823mの東のピーク手前で尾根は右(北西側)に曲がる。823m付近からは烏帽子岳や白倉岳の山容がよく見える。 高圧線巡視路への分岐を右に見送り、ゆるやかな尾根道を行くとやがて村井からの登山道と出合う。烏帽子岳付近からは、蛇谷ヶ峰がよく見える。朽木小川への道が分かれる烏帽子峠を過ぎると、白い岩が山腹に見える。おそらく、この岩が白倉岳の名の由来であろう。三角点の白倉岳山頂もいいが、見事な芦生杉の巨木が山頂にある中岳がおすすめ。南岳山頂にはブナの巨木がある。この縦走登山では見応えある樹木との出会いが楽しい。 主稜線を10分ほど南下した後、直角に左折して東からの尾根を下る。上部は自然林だが、下るにつれて杉林に変わる。岩が出ている急なところがあるので注意しよう。栃生橋を渡ったところに朽木栃生バス停がある。滋賀県朽木の鷹ヶ峰から烏帽子岳、白倉岳を縦走する自然林が美しいコースを紹介しよう。桑野橋バス停から桑野橋を渡ったところに登山口がある。杉林の道を安曇川上流側へ進み、イバリ谷を渡って急な尾根道に取り付く。548m三角点の手前あたりは、尾根が広くゆるやかで迷いやすいところがあるので注意しよう。鷹ヶ峰の山頂では、存在感が強い大きなブナが1本静かにたたずんでいる。ヌタ場がある823mの東のピーク手前で尾根は右(北西側)に曲がる。823m付近からは烏帽子岳や白倉岳の山容がよく見える。 高圧線巡視路への分岐を右に見送り、ゆるやかな尾根道を行くとやがて村井からの登山道と出合う。烏帽子岳付近からは、蛇谷ヶ峰がよく見える。朽木小川への道が分かれる烏帽子峠を過ぎると、白い岩が山腹に見える。おそらく、この岩が白倉岳の名の由来であろう。三角点の白倉岳山頂もいいが、見事な芦生杉の巨木が山頂にある中岳がおすすめ。南岳山頂にはブナの巨木がある。この縦走登山では見応えある樹木との出会いが楽しい。 主稜線を10分ほど南下した後、直角に左折して東からの尾根を下る。上部は自然林だが、下るにつれて杉林に変わる。岩が出ている急なところがあるので注意しよう。栃生橋を渡ったところに朽木栃生バス停がある。 -
三国峠
- 7時間30分
三国峠
- 7時間30分
京都、福井、滋賀の県境にある三国峠を北のクチクボ峠から南の岩谷峠まで縦走するコースを紹介する。生杉バス停より生杉集落を抜けて若走路谷の登山口へ。自家用車はここまで来ることができる。杉林を登り詰めて稜線に出たところがクチクボ峠だ。ここは、朽木一帯の村と久田川沿いの村を繋いだ、江若国境尾根上の古い峠である。峠の一角に「○経墓」と刻まれた石塔が佇んでいる。ここから自然林に覆われた歩きやすい尾根が三国峠へ続く。三国峠山頂からは、百里ヶ岳や地蔵谷峰など東の展望が開け、山頂直下には長池という湿地がある。 生杉ブナ原生林方面へ少し進んだ後、すぐに地蔵峠への道が分かれる。地蔵峠は生杉から続く林道が来ており、石塔が斜面を削った穴の中に安置されている。 林道を横断し、ブナやカエデ、芦生杉などの自然林が続くゆるやかで歩きやすい尾根道をカベヨシヘ。カベヨシには山頂の標識がなく展望がきかないので、うっかりしていると見落としてしまう。岩谷峠から少し下ったところには「○般若心経 延命地蔵経 一石一字塔」と彫られた石塔が立っている。地蔵峠の石塔も同じ文字が刻まれているが、こちらの方がずっと大きく立派だ。尾根道を下って行くと、やがて保谷沿いの林道に出合う。針畑川に合流すると古屋郵便局前バス停は近い。京都、福井、滋賀の県境にある三国峠を北のクチクボ峠から南の岩谷峠まで縦走するコースを紹介する。生杉バス停より生杉集落を抜けて若走路谷の登山口へ。自家用車はここまで来ることができる。杉林を登り詰めて稜線に出たところがクチクボ峠だ。ここは、朽木一帯の村と久田川沿いの村を繋いだ、江若国境尾根上の古い峠である。峠の一角に「○経墓」と刻まれた石塔が佇んでいる。ここから自然林に覆われた歩きやすい尾根が三国峠へ続く。三国峠山頂からは、百里ヶ岳や地蔵谷峰など東の展望が開け、山頂直下には長池という湿地がある。 生杉ブナ原生林方面へ少し進んだ後、すぐに地蔵峠への道が分かれる。地蔵峠は生杉から続く林道が来ており、石塔が斜面を削った穴の中に安置されている。 林道を横断し、ブナやカエデ、芦生杉などの自然林が続くゆるやかで歩きやすい尾根道をカベヨシヘ。カベヨシには山頂の標識がなく展望がきかないので、うっかりしていると見落としてしまう。岩谷峠から少し下ったところには「○般若心経 延命地蔵経 一石一字塔」と彫られた石塔が立っている。地蔵峠の石塔も同じ文字が刻まれているが、こちらの方がずっと大きく立派だ。尾根道を下って行くと、やがて保谷沿いの林道に出合う。針畑川に合流すると古屋郵便局前バス停は近い。 -
白尾山・鉢ヶ峰
- 5時間40分
白尾山・鉢ヶ峰
- 5時間40分
茅葺きの里として有名な美山町北地区の北西にある、白尾山と鉢ヶ峰を縦走するコースを紹介する。大内バス停前の細い車道を北に向かい、由良川にかかる橋を渡る。マイカーの人は橋の手前に駐車スペースがある。橋を渡って林道分岐を左に取る。沢の左岸の林道へ行かないように。林道終点で左の沢を行き、標識に従って右から来る沢沿いの道を登ると、植林地を抜けて自然林の尾根道に出る。597m地点まで登ると新設された林道のすぐ横に出る。展望が開け西に長老ヶ岳が見える。白尾山の山頂からは、南のホサビ山と北東の八ヶ峰方面の展望が良い。 北に延びる主稜線を下り鞍部をめざす。705mピークの少し北で尾根が分かれて、北へ延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部から先は、左が檜の植林で右が自然林の尾根道が続く。692mピークで尾根が左に直角に曲がり、少し下って登り詰めると鉢ヶ峰頂上だ。桧に囲まれて展望はきかない。山頂からすぐの下りでは、南西に延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部に戻り、津ノ本谷川沿いの登山道を下る。道が浸食されて不明瞭なところがあるから気を付けよう。小滝と大岩があるところまで下れば林道はすぐだ。もしも、林道ゲートに鍵がかかっていたらヨイショ!と乗り越える必要がある。北バス停までは、もうひとがんばりだ。茅葺きの里として有名な美山町北地区の北西にある、白尾山と鉢ヶ峰を縦走するコースを紹介する。大内バス停前の細い車道を北に向かい、由良川にかかる橋を渡る。マイカーの人は橋の手前に駐車スペースがある。橋を渡って林道分岐を左に取る。沢の左岸の林道へ行かないように。林道終点で左の沢を行き、標識に従って右から来る沢沿いの道を登ると、植林地を抜けて自然林の尾根道に出る。597m地点まで登ると新設された林道のすぐ横に出る。展望が開け西に長老ヶ岳が見える。白尾山の山頂からは、南のホサビ山と北東の八ヶ峰方面の展望が良い。 北に延びる主稜線を下り鞍部をめざす。705mピークの少し北で尾根が分かれて、北へ延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部から先は、左が檜の植林で右が自然林の尾根道が続く。692mピークで尾根が左に直角に曲がり、少し下って登り詰めると鉢ヶ峰頂上だ。桧に囲まれて展望はきかない。山頂からすぐの下りでは、南西に延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部に戻り、津ノ本谷川沿いの登山道を下る。道が浸食されて不明瞭なところがあるから気を付けよう。小滝と大岩があるところまで下れば林道はすぐだ。もしも、林道ゲートに鍵がかかっていたらヨイショ!と乗り越える必要がある。北バス停までは、もうひとがんばりだ。 -
紀見峠から槇尾山へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 14.4km
紀見峠から槇尾山へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 14.4km
かつて峠越えの人で賑わった紀見峠。九度山で隠棲していた真田幸村は、1614(慶長19)年にこの峠を越えて大阪城入城を果たしました。 岩湧山へは南海高野線紀見峠駅から根古川沿いの越ケ滝に入るルートもありますが、ダイヤモンドトレールは峠沿いの登山口が起点となります。アップダウンを繰り返しながらひっそりとしたボ谷ノ池を過ぎ、道標を確認しつつ、長い急登を経て岩湧山三合目へ進み、越ヶ滝からのルートと合流します。この先はしばらく道なりに進みます。右手に根古峰の分岐がありますが、ルートから外れるので訪れる人は少ない不遇の山です。 阿弥陀山前分岐へは自然林のルートもありますが、林道ルートは南葛城山方面への分岐があり、注意が必要です。沼地のある広場から登山道に戻り、錦明水の小さな流れで喉を潤して蛇行しながら北斜面を進めば五ツ辻に出ます。さらに岩湧寺に至るいわわきの道を分け、樹林帯を登っていくと岩湧の森(岩湧寺)からきゅうざかの道(兼松新道)の合流点があり、少し下ったトイレを過ぎると一気に展望が広がる岩湧山山頂です。大阪平野や淡路島、大峰山や高野山が望め、西に伸びる和泉山脈も手に取るように眺められます。また秋には、山頂一帯が黄金色のススキの穂で染め上げられます。山頂からは、左手に和泉山脈最高峰の南葛城山を眺めながら西斜面を下り、人工林の中の整備された登山道を歩きます。次第に高度を下げていき、カキザコで右折れして林道を横切ると、いったん滝畑ダムサイトに降り立ちます。週末にはバーベキューを楽しむ人で賑わうこの場所にはトイレや売店もあり、南海高野線河内長野駅前へ向かうバスも利用できます。 槇尾山へは石川に架かる橋を渡って民家の間を抜け、標識に注意しながら石段を上がって登山道に入ります。ここから先は昨今の大雨による倒木被害が大きいため、足元に注意しましょう。ボテ峠と、沢に絡むようにして番屋峠を過ぎると、追分からは遺構を垣間見ながら槇尾山、西国三十三所第四番札所の施福寺に登り詰めます。ダイヤモンドトレール起点碑を確認したら、越えてきた山々を振り返り、下山します。本堂脇から足場の良い参道を仁王門へ進み、さらに舗装路を下ると槇尾山バス停です。 槇尾山バス停からは乗り継ぎで南海本線泉大津駅、JR阪和線和泉府中駅、南海泉北線和泉中央駅へ通じていますが、本数が少ないので、紀見峠とつなぐ場合は逆ルートにして、帰路に紀見峠駅からの電車を利用するのが便利です。かつて峠越えの人で賑わった紀見峠。九度山で隠棲していた真田幸村は、1614(慶長19)年にこの峠を越えて大阪城入城を果たしました。 岩湧山へは南海高野線紀見峠駅から根古川沿いの越ケ滝に入るルートもありますが、ダイヤモンドトレールは峠沿いの登山口が起点となります。アップダウンを繰り返しながらひっそりとしたボ谷ノ池を過ぎ、道標を確認しつつ、長い急登を経て岩湧山三合目へ進み、越ヶ滝からのルートと合流します。この先はしばらく道なりに進みます。右手に根古峰の分岐がありますが、ルートから外れるので訪れる人は少ない不遇の山です。 阿弥陀山前分岐へは自然林のルートもありますが、林道ルートは南葛城山方面への分岐があり、注意が必要です。沼地のある広場から登山道に戻り、錦明水の小さな流れで喉を潤して蛇行しながら北斜面を進めば五ツ辻に出ます。さらに岩湧寺に至るいわわきの道を分け、樹林帯を登っていくと岩湧の森(岩湧寺)からきゅうざかの道(兼松新道)の合流点があり、少し下ったトイレを過ぎると一気に展望が広がる岩湧山山頂です。大阪平野や淡路島、大峰山や高野山が望め、西に伸びる和泉山脈も手に取るように眺められます。また秋には、山頂一帯が黄金色のススキの穂で染め上げられます。山頂からは、左手に和泉山脈最高峰の南葛城山を眺めながら西斜面を下り、人工林の中の整備された登山道を歩きます。次第に高度を下げていき、カキザコで右折れして林道を横切ると、いったん滝畑ダムサイトに降り立ちます。週末にはバーベキューを楽しむ人で賑わうこの場所にはトイレや売店もあり、南海高野線河内長野駅前へ向かうバスも利用できます。 槇尾山へは石川に架かる橋を渡って民家の間を抜け、標識に注意しながら石段を上がって登山道に入ります。ここから先は昨今の大雨による倒木被害が大きいため、足元に注意しましょう。ボテ峠と、沢に絡むようにして番屋峠を過ぎると、追分からは遺構を垣間見ながら槇尾山、西国三十三所第四番札所の施福寺に登り詰めます。ダイヤモンドトレール起点碑を確認したら、越えてきた山々を振り返り、下山します。本堂脇から足場の良い参道を仁王門へ進み、さらに舗装路を下ると槇尾山バス停です。 槇尾山バス停からは乗り継ぎで南海本線泉大津駅、JR阪和線和泉府中駅、南海泉北線和泉中央駅へ通じていますが、本数が少ないので、紀見峠とつなぐ場合は逆ルートにして、帰路に紀見峠駅からの電車を利用するのが便利です。 -
山中渓駅から雲山峰、俎石山・大福山へ
- 日帰り
- 6時間20分
- 15.8km
山中渓駅から雲山峰、俎石山・大福山へ
- 日帰り
- 6時間20分
- 15.8km
JR山中渓駅から縦走路の起点となる第一パノラマ展望台までは、銀ノ峰パノラマコースを経て約1時間。第二展望台を経由して比較的緩やかに登ると約70分です。展望台で汗をぬぐい、六甲の山並みや遠く明石海峡大橋などの景観を見てひと息ついたら、自然林に包まれた心地よい縦走路の始まりです。四ノ谷山をやり過ごして45分ほど歩くと、南側に連なった山並が見通せる露岩帯に出ます。今までとは雰囲気が変わり、抜ける風までが異なった香りを運んできます。 さらに進むと、北側に絶景ポイントがあります。大阪湾側の景色は、ここでいったん見納めとなります。そこから約15分、最後の急坂を登れば雲山峰山頂に出ます。三角点は山道の脇にあります。ここでお弁当など広げてもいいのですが、紀ノ川の景色を道連れに25分ほど下れば、和歌山県側の景観が一望できる広場がありますので、そこまで足を延ばしてはいかがでしょう。地蔵山分岐から紀伊駅方面に2〜3分ほどの場所に展望広場があり、その先に東屋があります。さて、展望広場から地蔵山分岐まで戻り、井関峠を目指す道中ではヤマモモやクリなどを記した銘板が楽しみを増してくれます。樹林帯を抜け、尾根から逸れるとまもなく井関峠。 今までの開放的な景色と違い、ひっそりとした山間の趣。足を休めていると、野鳥のさえずりに心が和みます。 ここから大福山までは約40分、ぜひ籤法ヶ嶽東峰、籤法ヶ嶽双方にも立ち寄りましょう。それぞれの山頂からは、異なった切り絵のような眺望が楽しめます。鉄塔を過ぎ、ひと登りすれば大福山。役行者葛城修験二十八宿の第三経塚跡が大切に祀られています。広い山頂にはベンチや机が配置され、眺望を楽しみながら木陰でくつろげます。和歌山県側の景色に別れを告げ、大阪府下で唯一、1等三角点を持つ俎石山を目指して北に向かいます。約15分で着く山頂は眺望こそありませんが、落ち着いた佇まいで静かな雰囲気を醸しています。その先にある展望所で、久々に眺める大阪湾の風景を楽しめば、ここから南海箱作駅まではあとひと踏ん張り。照葉樹林帯を尾根伝いに東進して徐々に高度を下げ、尾根から逸れて大きく進路を北に変えると、深い森の中へと道が誘います。林道に突き当たれば、そこから飯ノ峯川に沿いに、苔むしたコンクリート道をスリップに注意しながら下ります。15分ほど歩くと、大きな陸橋が横切っています。その陸橋を渡ると、桃の木台7丁目バス停(南海ウイングバス、電話:072-467-0601、1時間1〜3便運行)までは約10分。陸橋を渡らず先に進み、川に沿った遊歩道約40分で、東屋のある親水公園に到着です。箱作駅までは指呼の間。電車の時間までゆっくりと過ごし、一日を振り返るのも良いでしょう。JR山中渓駅から縦走路の起点となる第一パノラマ展望台までは、銀ノ峰パノラマコースを経て約1時間。第二展望台を経由して比較的緩やかに登ると約70分です。展望台で汗をぬぐい、六甲の山並みや遠く明石海峡大橋などの景観を見てひと息ついたら、自然林に包まれた心地よい縦走路の始まりです。四ノ谷山をやり過ごして45分ほど歩くと、南側に連なった山並が見通せる露岩帯に出ます。今までとは雰囲気が変わり、抜ける風までが異なった香りを運んできます。 さらに進むと、北側に絶景ポイントがあります。大阪湾側の景色は、ここでいったん見納めとなります。そこから約15分、最後の急坂を登れば雲山峰山頂に出ます。三角点は山道の脇にあります。ここでお弁当など広げてもいいのですが、紀ノ川の景色を道連れに25分ほど下れば、和歌山県側の景観が一望できる広場がありますので、そこまで足を延ばしてはいかがでしょう。地蔵山分岐から紀伊駅方面に2〜3分ほどの場所に展望広場があり、その先に東屋があります。さて、展望広場から地蔵山分岐まで戻り、井関峠を目指す道中ではヤマモモやクリなどを記した銘板が楽しみを増してくれます。樹林帯を抜け、尾根から逸れるとまもなく井関峠。 今までの開放的な景色と違い、ひっそりとした山間の趣。足を休めていると、野鳥のさえずりに心が和みます。 ここから大福山までは約40分、ぜひ籤法ヶ嶽東峰、籤法ヶ嶽双方にも立ち寄りましょう。それぞれの山頂からは、異なった切り絵のような眺望が楽しめます。鉄塔を過ぎ、ひと登りすれば大福山。役行者葛城修験二十八宿の第三経塚跡が大切に祀られています。広い山頂にはベンチや机が配置され、眺望を楽しみながら木陰でくつろげます。和歌山県側の景色に別れを告げ、大阪府下で唯一、1等三角点を持つ俎石山を目指して北に向かいます。約15分で着く山頂は眺望こそありませんが、落ち着いた佇まいで静かな雰囲気を醸しています。その先にある展望所で、久々に眺める大阪湾の風景を楽しめば、ここから南海箱作駅まではあとひと踏ん張り。照葉樹林帯を尾根伝いに東進して徐々に高度を下げ、尾根から逸れて大きく進路を北に変えると、深い森の中へと道が誘います。林道に突き当たれば、そこから飯ノ峯川に沿いに、苔むしたコンクリート道をスリップに注意しながら下ります。15分ほど歩くと、大きな陸橋が横切っています。その陸橋を渡ると、桃の木台7丁目バス停(南海ウイングバス、電話:072-467-0601、1時間1〜3便運行)までは約10分。陸橋を渡らず先に進み、川に沿った遊歩道約40分で、東屋のある親水公園に到着です。箱作駅までは指呼の間。電車の時間までゆっくりと過ごし、一日を振り返るのも良いでしょう。 -
姿見の池から旭岳
- 日帰り
- 7時間30分
- 11.3km
姿見の池から旭岳
- 日帰り
- 7時間30分
- 11.3km
観光客で賑わう大雪山旭岳ロープウェイ姿見駅から遊歩道を歩いて姿見の池に到着します。いく筋も噴煙を上げる旭岳は大雪山系で最も若い火山の一つで今も活動を続けています。 姿見の池から先は登山道となります。植生はほとんど見られず、火山特有の荒々しさを感じながら登っていきます。右手遥か遠くに見えるトムラウシ山は、初めのうちは頭を出すだけですが、登るにつれてその姿がどんどんあらわになります。忠別川源流部を挟んで見るトムラウシ山は大雪山の雄大さを感じさせてくれます。9合目を越えニセ金庫岩・金庫岩のあたりで登山道がS字を描くと最後の登り。広い旭岳山頂に到着します。北海道最高峰、一等三角点の置かれた山頂は草木一本たりとも無く、景色を遮るものはありません。間近に表大雪北部が迫り、高根ヶ原からトムラウシ山にかけては伸びやかな台地状の尾根が続き、その一列後ろに東大雪の山、十勝連峰は遠くへと連なっていきます。条件が良ければ、道南を除く北海道の著名な山のほとんどを見られるので、じっくりと山座同定するのも良いでしょう。 景色を堪能したら裏旭野営指定地に向けて下ります。7月中は雪が残る急坂ですが、雪が無くなってからの方がざらざらと滑りやすいので一層の注意が必要です。裏旭野営指定地は旭岳・後旭岳・熊ヶ岳に囲まれた鞍部に位置します。どれも標高2200mを超え、順に北海道で1位・4位・5位の高峰です。熊ヶ岳の斜面を登り、間宮岳分岐に至ると、そこは御鉢平の縁。巨大な火口跡である御鉢平の対面には黒岳が、左右には北鎮岳・白雲岳が鎮座し、雄大な景色を見せてくれます。それぞれ北海道2位と3位の高峰なので、ここまでで標高ベスト5が出揃ったことになります。広く平らな地形なのであまり高度感がありませんが、確かに北海道の屋根とも呼ばれる高所の上を歩いているのです。分岐を左に進み間宮岳を越え、御鉢平の縁を下ります。この辺りの高山植物は広いお花畑を作るわけではありませんが、種類は豊富で見飽きることはありません。 中岳分岐を左に折れて中岳温泉へ。眼下に広がる平坦地が裾合平です。広大なグラウンドのような開けた場所で、チングルマを始めとする高山植物が群生します。7月には花が、9月には紅葉が一面を染め上げるので、遠くからでもその色がよくわかります。沢に向けて急坂を下ったら岸壁に挟まれた谷底に中岳温泉があります。石で囲った湯船があるだけの簡素な温泉ですが、湯が湧き出るのを間近に見ながら足湯が楽しめます。中岳温泉から沢沿いに進むと先ほど見下ろした裾合平に出ます。裾合分岐まではお花畑や紅葉を楽しむ散歩道。分岐からは旭岳の裾野を巻くように姿見駅に向かい、最高峰を巡る一周の完成となります。観光客で賑わう大雪山旭岳ロープウェイ姿見駅から遊歩道を歩いて姿見の池に到着します。いく筋も噴煙を上げる旭岳は大雪山系で最も若い火山の一つで今も活動を続けています。 姿見の池から先は登山道となります。植生はほとんど見られず、火山特有の荒々しさを感じながら登っていきます。右手遥か遠くに見えるトムラウシ山は、初めのうちは頭を出すだけですが、登るにつれてその姿がどんどんあらわになります。忠別川源流部を挟んで見るトムラウシ山は大雪山の雄大さを感じさせてくれます。9合目を越えニセ金庫岩・金庫岩のあたりで登山道がS字を描くと最後の登り。広い旭岳山頂に到着します。北海道最高峰、一等三角点の置かれた山頂は草木一本たりとも無く、景色を遮るものはありません。間近に表大雪北部が迫り、高根ヶ原からトムラウシ山にかけては伸びやかな台地状の尾根が続き、その一列後ろに東大雪の山、十勝連峰は遠くへと連なっていきます。条件が良ければ、道南を除く北海道の著名な山のほとんどを見られるので、じっくりと山座同定するのも良いでしょう。 景色を堪能したら裏旭野営指定地に向けて下ります。7月中は雪が残る急坂ですが、雪が無くなってからの方がざらざらと滑りやすいので一層の注意が必要です。裏旭野営指定地は旭岳・後旭岳・熊ヶ岳に囲まれた鞍部に位置します。どれも標高2200mを超え、順に北海道で1位・4位・5位の高峰です。熊ヶ岳の斜面を登り、間宮岳分岐に至ると、そこは御鉢平の縁。巨大な火口跡である御鉢平の対面には黒岳が、左右には北鎮岳・白雲岳が鎮座し、雄大な景色を見せてくれます。それぞれ北海道2位と3位の高峰なので、ここまでで標高ベスト5が出揃ったことになります。広く平らな地形なのであまり高度感がありませんが、確かに北海道の屋根とも呼ばれる高所の上を歩いているのです。分岐を左に進み間宮岳を越え、御鉢平の縁を下ります。この辺りの高山植物は広いお花畑を作るわけではありませんが、種類は豊富で見飽きることはありません。 中岳分岐を左に折れて中岳温泉へ。眼下に広がる平坦地が裾合平です。広大なグラウンドのような開けた場所で、チングルマを始めとする高山植物が群生します。7月には花が、9月には紅葉が一面を染め上げるので、遠くからでもその色がよくわかります。沢に向けて急坂を下ったら岸壁に挟まれた谷底に中岳温泉があります。石で囲った湯船があるだけの簡素な温泉ですが、湯が湧き出るのを間近に見ながら足湯が楽しめます。中岳温泉から沢沿いに進むと先ほど見下ろした裾合平に出ます。裾合分岐まではお花畑や紅葉を楽しむ散歩道。分岐からは旭岳の裾野を巻くように姿見駅に向かい、最高峰を巡る一周の完成となります。 -
層雲峡から黒岳、旭岳
- 日帰り
- 8時間15分
- 12.4km
層雲峡から黒岳、旭岳
- 日帰り
- 8時間15分
- 12.4km
層雲峡温泉からロープウェイとリフトを乗り継ぎ、七合目登山口から出発します。九十九折の道を進み、進行方向に「招き岩」が現れ、それを見下ろす高さまで登れば黒岳山頂はすぐそこ。わずか1時間強の登りで雄大な高山帯の只中に立つことができます。 黒岳石室まで緩やかに下り、十字路を直進すると山上とは思えないような広くて平らなお花畑が現れます。雲の平です。短い岩塊斜面を登ると御鉢平展望台。御鉢平は過去の噴火でできた直径約2kmの巨大な凹地で、表大雪らしい景色を作り出しています。ここから御鉢平の縁を半周します。 北鎮分岐手前の急坂は8月まで雪が残り、このコース唯一の難所といえます。北海道第二の高峰である北鎮岳は展望が良く寄り道する価値は十分あります。中岳分岐まで下り、ほぼ同じだけ登り返すと間宮岳。わずか先の間宮岳分岐からは御鉢平越しに黒岳、反対方向にトムラウシ山が眺められます。ここから旭岳を経由して姿見駅までは姿見の池から旭岳(コースガイド)を参照して下さい。層雲峡温泉からロープウェイとリフトを乗り継ぎ、七合目登山口から出発します。九十九折の道を進み、進行方向に「招き岩」が現れ、それを見下ろす高さまで登れば黒岳山頂はすぐそこ。わずか1時間強の登りで雄大な高山帯の只中に立つことができます。 黒岳石室まで緩やかに下り、十字路を直進すると山上とは思えないような広くて平らなお花畑が現れます。雲の平です。短い岩塊斜面を登ると御鉢平展望台。御鉢平は過去の噴火でできた直径約2kmの巨大な凹地で、表大雪らしい景色を作り出しています。ここから御鉢平の縁を半周します。 北鎮分岐手前の急坂は8月まで雪が残り、このコース唯一の難所といえます。北海道第二の高峰である北鎮岳は展望が良く寄り道する価値は十分あります。中岳分岐まで下り、ほぼ同じだけ登り返すと間宮岳。わずか先の間宮岳分岐からは御鉢平越しに黒岳、反対方向にトムラウシ山が眺められます。ここから旭岳を経由して姿見駅までは姿見の池から旭岳(コースガイド)を参照して下さい。 -
銀泉台から赤岳、白雲岳、緑岳
- 日帰り
- 8時間40分
- 13.3km
銀泉台から赤岳、白雲岳、緑岳
- 日帰り
- 8時間40分
- 13.3km
銀泉台からスタートします。標高はすでに1500m近くのため歩き始めてすぐに高山帯に出ます。 林の中をわずかに登ると最初の見どころ、見晴台です。紅葉の時期には斜面を染めるダケカンバの黄色とナナカマドの赤がお互いを引き立て合います。岩がちな急坂・第三雪渓のナナカマドは大雪山を代表する紅葉の一つです。山頂部は平坦でそこに飛び出た岩峰が赤岳です。表大雪の山々が間近に眺められます。 小泉分岐、白雲岳分岐と直進し、徐々に急になる斜面を登ると白雲岳です。北海道三番目の高峰からは旭岳方向の迫力ある景色を望めます。白雲岳分岐に引き返し、白雲岳避難小屋に向かいます。赤に塗られた白雲岳避難小屋と背後に広がる高根ヶ原、遠くに鎮座するトムラウシ山。この伸びやかさは、最も大雪山らしい景色と言えるかもしれません。小屋を過ぎて板垣新道経由で緑岳山頂へ。高原温泉の池沼群を眺めながら岩場を下ります。大雪高原温泉へと下り、早めに下山できたら登山口の温泉に入るのも良いでしょう。銀泉台からスタートします。標高はすでに1500m近くのため歩き始めてすぐに高山帯に出ます。 林の中をわずかに登ると最初の見どころ、見晴台です。紅葉の時期には斜面を染めるダケカンバの黄色とナナカマドの赤がお互いを引き立て合います。岩がちな急坂・第三雪渓のナナカマドは大雪山を代表する紅葉の一つです。山頂部は平坦でそこに飛び出た岩峰が赤岳です。表大雪の山々が間近に眺められます。 小泉分岐、白雲岳分岐と直進し、徐々に急になる斜面を登ると白雲岳です。北海道三番目の高峰からは旭岳方向の迫力ある景色を望めます。白雲岳分岐に引き返し、白雲岳避難小屋に向かいます。赤に塗られた白雲岳避難小屋と背後に広がる高根ヶ原、遠くに鎮座するトムラウシ山。この伸びやかさは、最も大雪山らしい景色と言えるかもしれません。小屋を過ぎて板垣新道経由で緑岳山頂へ。高原温泉の池沼群を眺めながら岩場を下ります。大雪高原温泉へと下り、早めに下山できたら登山口の温泉に入るのも良いでしょう。 -
トムラウシ短縮コース登山口からトムラウシ山
- 日帰り
- 11時間50分
- 17.2km
トムラウシ短縮コース登山口からトムラウシ山
- 日帰り
- 11時間50分
- 17.2km
長い林道の奥に位置するトムラウシ温泉から、さらに林道を進みトムラウシ短縮コース登山口に至ります。トムラウシ温泉から歩き始めるのと比べて標高300m以上も高くから出発できるので、今では多くの登山者がこちらを利用し、元の登山道を歩く人は稀です。登山口の駐車場は広く、立派なバイオトイレが設置されています。 トムラウシ温泉からの登山道と合流するまでは緩やかな道のりです。合流後は急登と平坦な箇所を何度か繰り返しカムイ天上に到着。木々の間から目指すトムラウシ山山頂が遠くに見えます。カムイ天上からコマドリ沢までは、かつてカムイサンケナイ川沿いの登山道が使われていましたが、増水などの危険があり遭難事故も起きたため、尾根上に笹の刈り分け道が新設されました。この新道は開削数年のうちにひどいぬかるみ状態になり、通行に苦労する箇所でした。近年、木道の設置などが進みかなり歩きやすくなっています。木々の間から時折トムラウシ山を眺め尾根を進み、カムイサンケナイ川まで急な斜面を下り、少し上流に進むとコマドリ沢分岐です。 コマドリ沢の登りは7月中は雪渓歩きで、さほど斜度はありません。コマドリ沢から離れると大きな岩が積み重なる岩塊斜面が現れます。その下部を横切ったのち、右側の縁を伝いぐんぐん登っていきます。コース中一番の急登です。登っているうちに高木がなくなり高山植物が増えてきます。岩の間からナキウサギの声がよく聞こえる所でもあります。登り切って平坦な場所が前トム平。トムラウシ山がだいぶ近く見えるようになってきます。 前トム平からひと登り、右手にニペソツ山を望みながら岩場を通過し、トムラウシ公園に向けて下りとなります。この下り斜面から見るトムラウシ山は雄大の一言。初夏には大きな雪田を纏い、秋には紅葉が山肌を染めます。トムラウシ公園からの登り返しは7月上旬くらいまでは雪で埋まっており、雪が解けるとお花畑になっていきます。その後トラバースで南沼野営指定地に出ます。水場と携帯トイレ用ブースがあるので、多くの登山者が休憩を取るところです。 山頂への最後の登りは大きな岩を踏みながら30分ほど。長い道のりの果てにたどり着いたトムラウシ山山頂からは、旭岳を盟主とする表大雪北部の山々、武利岳を擁する北大雪、音更山から石狩岳へと繋がる東大雪、オプタテシケ山がよく目立つ十勝連峰と、大雪山系の山の全てを望むことができます。帰りは往路を戻ります。長い林道の奥に位置するトムラウシ温泉から、さらに林道を進みトムラウシ短縮コース登山口に至ります。トムラウシ温泉から歩き始めるのと比べて標高300m以上も高くから出発できるので、今では多くの登山者がこちらを利用し、元の登山道を歩く人は稀です。登山口の駐車場は広く、立派なバイオトイレが設置されています。 トムラウシ温泉からの登山道と合流するまでは緩やかな道のりです。合流後は急登と平坦な箇所を何度か繰り返しカムイ天上に到着。木々の間から目指すトムラウシ山山頂が遠くに見えます。カムイ天上からコマドリ沢までは、かつてカムイサンケナイ川沿いの登山道が使われていましたが、増水などの危険があり遭難事故も起きたため、尾根上に笹の刈り分け道が新設されました。この新道は開削数年のうちにひどいぬかるみ状態になり、通行に苦労する箇所でした。近年、木道の設置などが進みかなり歩きやすくなっています。木々の間から時折トムラウシ山を眺め尾根を進み、カムイサンケナイ川まで急な斜面を下り、少し上流に進むとコマドリ沢分岐です。 コマドリ沢の登りは7月中は雪渓歩きで、さほど斜度はありません。コマドリ沢から離れると大きな岩が積み重なる岩塊斜面が現れます。その下部を横切ったのち、右側の縁を伝いぐんぐん登っていきます。コース中一番の急登です。登っているうちに高木がなくなり高山植物が増えてきます。岩の間からナキウサギの声がよく聞こえる所でもあります。登り切って平坦な場所が前トム平。トムラウシ山がだいぶ近く見えるようになってきます。 前トム平からひと登り、右手にニペソツ山を望みながら岩場を通過し、トムラウシ公園に向けて下りとなります。この下り斜面から見るトムラウシ山は雄大の一言。初夏には大きな雪田を纏い、秋には紅葉が山肌を染めます。トムラウシ公園からの登り返しは7月上旬くらいまでは雪で埋まっており、雪が解けるとお花畑になっていきます。その後トラバースで南沼野営指定地に出ます。水場と携帯トイレ用ブースがあるので、多くの登山者が休憩を取るところです。 山頂への最後の登りは大きな岩を踏みながら30分ほど。長い道のりの果てにたどり着いたトムラウシ山山頂からは、旭岳を盟主とする表大雪北部の山々、武利岳を擁する北大雪、音更山から石狩岳へと繋がる東大雪、オプタテシケ山がよく目立つ十勝連峰と、大雪山系の山の全てを望むことができます。帰りは往路を戻ります。