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1117件
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検索結果1117件中  941-960件
  • 瓢箪崩山

    • 4時間10分

    瓢箪崩山

    • 4時間10分
    岩倉から瓢箪崩山、江文峠を経て大原へ下るコースをご紹介します。花園町バス停から北へ住宅街を抜け、林道をしばらく進むと、右手にトトギ池という貯水池があります。登山道は、その斜め向かいから始まります。ササの斜面をジグザグに登って尾根に出ると、道は緩やかになります。植林地と雑木林が交互に現れます。 登山道の東側を流れる高野川との間に一本、平行して走る尾根があり、その尾根上にも踏み跡があります。その分岐点を過ぎると、すぐにお地蔵様が現れます。道は二手に分かれ、上へ行くと瓢箪崩山の山頂へ、左は山腹を巻いて寒谷峠へ直接抜ける道です。山頂は樹木に囲まれていて展望はききません。山頂から寒谷峠に下る途中には、小さな岩場があり急な場所があります。 寒谷峠は明るく、岩倉から大原井出町に抜ける道が交差しています。尾根の右斜面に付けられた道を進むと、やがて井出町に下る枝道や岩倉長谷町に下る別の枝道が現れます。2万5千分の1地形図の471m付近には大きな岩が二つあり、その岩の上からの展望は良好です。木々の間から金毘羅山を眺めつつ江文峠へ下ります。 江文峠は車道で寸断されており、古道の面影はほとんど残っていません。峠から東へ約30m進むと旧道の入口があり、薄暗い杉林の中を下ると江文神社の下に出ます。ここからは東海自然歩道の標識に従い、井出町を抜けて戸寺バス停を目指します。
    岩倉から瓢箪崩山、江文峠を経て大原へ下るコースをご紹介します。花園町バス停から北へ住宅街を抜け、林道をしばらく進むと、右手にトトギ池という貯水池があります。登山道は、その斜め向かいから始まります。ササの斜面をジグザグに登って尾根に出ると、道は緩やかになります。植林地と雑木林が交互に現れます。 登山道の東側を流れる高野川との間に一本、平行して走る尾根があり、その尾根上にも踏み跡があります。その分岐点を過ぎると、すぐにお地蔵様が現れます。道は二手に分かれ、上へ行くと瓢箪崩山の山頂へ、左は山腹を巻いて寒谷峠へ直接抜ける道です。山頂は樹木に囲まれていて展望はききません。山頂から寒谷峠に下る途中には、小さな岩場があり急な場所があります。 寒谷峠は明るく、岩倉から大原井出町に抜ける道が交差しています。尾根の右斜面に付けられた道を進むと、やがて井出町に下る枝道や岩倉長谷町に下る別の枝道が現れます。2万5千分の1地形図の471m付近には大きな岩が二つあり、その岩の上からの展望は良好です。木々の間から金毘羅山を眺めつつ江文峠へ下ります。 江文峠は車道で寸断されており、古道の面影はほとんど残っていません。峠から東へ約30m進むと旧道の入口があり、薄暗い杉林の中を下ると江文神社の下に出ます。ここからは東海自然歩道の標識に従い、井出町を抜けて戸寺バス停を目指します。
  • 金毘羅山

    • 5時間10分

    金毘羅山

    • 5時間10分
    大原盆地の西側を囲む金毘羅山、翠黛山、焼杉山の大原三山を縦走するコースをご紹介します。戸寺バス停から東海自然歩道の標識に従い、高野川にかかる橋を渡って江文神社を目指します。大きな杉のある参道を登り、神社境内の左側から登山道に入ります。右手の林道はロックゲレンデに通じる道です。暗い杉林をジグザグに登り、尾根に出たら北へ進みます。 しばらく進むと琴平新宮社が現れます。神社の右側から石段を登って稜線に出て、左へ進みます。山頂には金毘羅権現社があり、その手前には琴平神社奥宮があります。また、縦走路から外れますが、南西の尾根を10分ほど進んだところに三角点があり、そこにも祠が祀られています。琴平神社奥宮からは比叡山や京都方面の展望が良好です。 縦走路の分岐まで戻り、雑木林の急斜面を下ります。コブをひとつ越えると、樹木に覆われた静かな翠黛山に到着します。寂光院へ直接下る道には行かず、寂光院と天ヶ岳をつなぐ寂光院道の峠へ下ります。峠からは杉林の尾根をそのまま北進し、焼杉山を目指します。山頂からは北のナッチョや天ヶ岳方面の展望が開けています。 岩が露出した急斜面を下ると、古知谷方面へ縦走する道と草生町へ延びる南尾根の道の分岐に出ます。右の草生町への道を下り、尾根は東から南へカーブして大原中学校西側の車道に出ます。ここから大原バス停までは徒歩5分で、歩道を東へ進みます。
    大原盆地の西側を囲む金毘羅山、翠黛山、焼杉山の大原三山を縦走するコースをご紹介します。戸寺バス停から東海自然歩道の標識に従い、高野川にかかる橋を渡って江文神社を目指します。大きな杉のある参道を登り、神社境内の左側から登山道に入ります。右手の林道はロックゲレンデに通じる道です。暗い杉林をジグザグに登り、尾根に出たら北へ進みます。 しばらく進むと琴平新宮社が現れます。神社の右側から石段を登って稜線に出て、左へ進みます。山頂には金毘羅権現社があり、その手前には琴平神社奥宮があります。また、縦走路から外れますが、南西の尾根を10分ほど進んだところに三角点があり、そこにも祠が祀られています。琴平神社奥宮からは比叡山や京都方面の展望が良好です。 縦走路の分岐まで戻り、雑木林の急斜面を下ります。コブをひとつ越えると、樹木に覆われた静かな翠黛山に到着します。寂光院へ直接下る道には行かず、寂光院と天ヶ岳をつなぐ寂光院道の峠へ下ります。峠からは杉林の尾根をそのまま北進し、焼杉山を目指します。山頂からは北のナッチョや天ヶ岳方面の展望が開けています。 岩が露出した急斜面を下ると、古知谷方面へ縦走する道と草生町へ延びる南尾根の道の分岐に出ます。右の草生町への道を下り、尾根は東から南へカーブして大原中学校西側の車道に出ます。ここから大原バス停までは徒歩5分で、歩道を東へ進みます。
  • 廃村八丁

    • 5時間5分

    廃村八丁

    • 5時間5分
    八丁は豊富な木材の産地であったことから、その利権をめぐって弓削村と知井村との間でおよそ600年にわたり境界紛争が続いていました。明治時代に入り、ようやく両村の和解が成立し、以前から山番として暮らしていた5戸が定住しました。その後に設けられた分教場には、多いときで8人の児童が在籍していたといいます。しかし時代の流れに取り残され、昭和9年の豪雪を機に全戸が離村し、廃村となりました。 京都と若狭小浜を結ぶ、いわゆる「鯖街道」には多くのルートがありました。その一つが、京都上賀茂から八丁を越えて若狭小浜に至る雲ケ畑街道です。八丁はそのほぼ中間点に位置しており、今なお残る立派な屋敷跡や石垣、また近隣の集落に移築された風格ある家々を見ると、決して辺境の寒村ではなかったことがうかがえます。 登山は京都バスの菅原バス停で下車し、橋を渡ってホトケ谷に入ります。最後の民家を過ぎ、左手に堰堤を見ながら谷川を渡ると、谷はすぐに二手に分かれます。ここで道は左の尾根道と右の沢沿いの道に分かれますが、峠手前で合流するため、どちらを選んでも問題ありません。合流後、杉の植林地をひと登りするとダンノ峠に到着します。 ダンノ峠は杉の植林と自然林に覆われており、展望はありません。峠を越えると八丁川の源流にあたる、広々とした自然林の明るい谷に入ります。右手奥に同志社大学の山小屋を見送り、やがて道は分岐します。右は四郎五郎峠を越えて八丁に至り、刑部滝へは左のトラバース道を進みます。支尾根を越えると奈良谷に下り、このあたり一帯はシャクナゲの群落地となっており、花の季節には見事に咲き誇ります。 刑部滝を右に見ながら、近年の大雨で荒れた谷沿いを下っていくと四郎五郎谷に出合います。そのすぐ後に屋敷跡が見え、廃村・八丁に入ります。錆びたトタン小屋の右手がかつての土蔵跡で、白壁の土蔵は今では草に覆われ、わずかな盛土となっています。広場を過ぎ、川を渡るとお地蔵さまが迎えてくれます。そのすぐ先、右手に八幡宮の社跡へ続く石段があり、かつては子どもたちの遊び場でもあったのでしょう。 石段を上がったあとは、杉の植林地を進み、再び川を渡ります。番小屋跡や水田跡を右に見ながらソトバ峠を目指します。左手に墓地を過ぎ、川沿いに進むと左から流れるババ谷に出合うため、これに沿って登ります。 やがて杉林は自然林の明るい谷に変わり、傾斜が増してババ谷の水音が途絶えると林道に出合います。林道を横切り、斜面を登るとソトバ峠に到着します。峠からは南方向に、桟敷ヶ岳や城丹国境尾根の展望が広がります。峠からは自然林の中を下っていくと、右手にお地蔵さまを見かけます。さらに杉林を下り、東谷の流れを渡ると、そのあとは林道をたどって京北ふるさとバスの小塩バス停を目指します。 なお、小塩バス停の便数は少ないため、さらに約50分歩いて井戸バス停まで進むと、バスの便は増えます。いずれにしても、「京北ふるさとバス」を利用する際は、事前に時刻などの確認をおすすめします。
    八丁は豊富な木材の産地であったことから、その利権をめぐって弓削村と知井村との間でおよそ600年にわたり境界紛争が続いていました。明治時代に入り、ようやく両村の和解が成立し、以前から山番として暮らしていた5戸が定住しました。その後に設けられた分教場には、多いときで8人の児童が在籍していたといいます。しかし時代の流れに取り残され、昭和9年の豪雪を機に全戸が離村し、廃村となりました。 京都と若狭小浜を結ぶ、いわゆる「鯖街道」には多くのルートがありました。その一つが、京都上賀茂から八丁を越えて若狭小浜に至る雲ケ畑街道です。八丁はそのほぼ中間点に位置しており、今なお残る立派な屋敷跡や石垣、また近隣の集落に移築された風格ある家々を見ると、決して辺境の寒村ではなかったことがうかがえます。 登山は京都バスの菅原バス停で下車し、橋を渡ってホトケ谷に入ります。最後の民家を過ぎ、左手に堰堤を見ながら谷川を渡ると、谷はすぐに二手に分かれます。ここで道は左の尾根道と右の沢沿いの道に分かれますが、峠手前で合流するため、どちらを選んでも問題ありません。合流後、杉の植林地をひと登りするとダンノ峠に到着します。 ダンノ峠は杉の植林と自然林に覆われており、展望はありません。峠を越えると八丁川の源流にあたる、広々とした自然林の明るい谷に入ります。右手奥に同志社大学の山小屋を見送り、やがて道は分岐します。右は四郎五郎峠を越えて八丁に至り、刑部滝へは左のトラバース道を進みます。支尾根を越えると奈良谷に下り、このあたり一帯はシャクナゲの群落地となっており、花の季節には見事に咲き誇ります。 刑部滝を右に見ながら、近年の大雨で荒れた谷沿いを下っていくと四郎五郎谷に出合います。そのすぐ後に屋敷跡が見え、廃村・八丁に入ります。錆びたトタン小屋の右手がかつての土蔵跡で、白壁の土蔵は今では草に覆われ、わずかな盛土となっています。広場を過ぎ、川を渡るとお地蔵さまが迎えてくれます。そのすぐ先、右手に八幡宮の社跡へ続く石段があり、かつては子どもたちの遊び場でもあったのでしょう。 石段を上がったあとは、杉の植林地を進み、再び川を渡ります。番小屋跡や水田跡を右に見ながらソトバ峠を目指します。左手に墓地を過ぎ、川沿いに進むと左から流れるババ谷に出合うため、これに沿って登ります。 やがて杉林は自然林の明るい谷に変わり、傾斜が増してババ谷の水音が途絶えると林道に出合います。林道を横切り、斜面を登るとソトバ峠に到着します。峠からは南方向に、桟敷ヶ岳や城丹国境尾根の展望が広がります。峠からは自然林の中を下っていくと、右手にお地蔵さまを見かけます。さらに杉林を下り、東谷の流れを渡ると、そのあとは林道をたどって京北ふるさとバスの小塩バス停を目指します。 なお、小塩バス停の便数は少ないため、さらに約50分歩いて井戸バス停まで進むと、バスの便は増えます。いずれにしても、「京北ふるさとバス」を利用する際は、事前に時刻などの確認をおすすめします。
  • 品谷山

    • 2時間30分

    品谷山

    • 2時間30分
    ダンノ峠から北へ、杉林の尾根を登っていきます。まもなく自然林に変わり、尾根が西へと向きを変えると、北斜面から佐々里峠方面の展望が開けてきます。アップダウンを繰り返しながら進むと、やがて佐々里峠分岐に到着します。分岐の手前では、前方の樹間に品谷山の姿が顔をのぞかせます。分岐を過ぎると、866メートルのピークに至ります。 品谷山へは、さらにブナをはじめとする緩やかな自然林の尾根道をたどっていきます。品谷山の山頂からは、北から西方面にかけて樹間越しに展望が開けています。 山頂からは南西方向へと下り、鞍部を越えてひとつピークを過ぎると、自然林に包まれた明るい品谷峠に着きます。ここから南へ下りるスモモ谷沿いの道には、いくつかの炭焼窯跡が残されています。それらを眺めながら進むと、やがて廃村・八丁に到着します。
    ダンノ峠から北へ、杉林の尾根を登っていきます。まもなく自然林に変わり、尾根が西へと向きを変えると、北斜面から佐々里峠方面の展望が開けてきます。アップダウンを繰り返しながら進むと、やがて佐々里峠分岐に到着します。分岐の手前では、前方の樹間に品谷山の姿が顔をのぞかせます。分岐を過ぎると、866メートルのピークに至ります。 品谷山へは、さらにブナをはじめとする緩やかな自然林の尾根道をたどっていきます。品谷山の山頂からは、北から西方面にかけて樹間越しに展望が開けています。 山頂からは南西方向へと下り、鞍部を越えてひとつピークを過ぎると、自然林に包まれた明るい品谷峠に着きます。ここから南へ下りるスモモ谷沿いの道には、いくつかの炭焼窯跡が残されています。それらを眺めながら進むと、やがて廃村・八丁に到着します。
  • 天童山から桟敷ヶ岳へ

    • 8時間30分

    天童山から桟敷ヶ岳へ

    • 8時間30分
    天童山は、城丹国境尾根の西に位置し、台形状の頂をもつどっしりとした山容の山です。 京北ふるさとバスの山国バス停で下車し、大堰川に架かる中江橋を渡って中江集落に入ります。寺の横から登山道が始まります。竹林を抜け、六地蔵を左に折れて墓地を過ぎると、京都一周トレイルの道標が立つ林道に出ます。ここから竜ヶ坂までは、かつての小浜街道をたどることになります。ところどころに残る石垣や、峠の石窟に祀られた石仏がその名残を感じさせます。 竜ヶ坂の峠からは、天童山方面に延びるすぐそばの林道を歩きます。林道の終点である基地からは、北方の展望が開けています。尾根道をたどると、標識No.D3のある城丹国境尾根に出合います。 左に進み、杉林の急登を越えると天童山の山頂に着きます。山頂は木々に囲まれており、展望はありません。飯森山へは一度下ってから登り返し、南方の展望が開ける消防局の反射板のある場所に出ます。さらに関電の反射板を過ぎて、飯森山の急登にかかります。山頂には展望はありませんが、雑木林に囲まれた明るい広場となっています。 山頂を越えた鞍部が大谷峠です。登り返してしばらく進むと、左斜面が伐採されて展望が開けます。左前方には、遠く比良山系を望むことができます。自然林の中を尾根づたいに歩き、2本目の送電鉄塔をくぐると、右手に分かれる道があり、ここで城丹国境尾根を離れます。わずかなアップダウンを繰り返しながら進むと、やがて桟敷ヶ岳の山頂に到着します。山頂より雲ヶ畑の雲ケ畑岩屋橋バス停へは桟敷ヶ岳(コースガイド)を参照してください。
    天童山は、城丹国境尾根の西に位置し、台形状の頂をもつどっしりとした山容の山です。 京北ふるさとバスの山国バス停で下車し、大堰川に架かる中江橋を渡って中江集落に入ります。寺の横から登山道が始まります。竹林を抜け、六地蔵を左に折れて墓地を過ぎると、京都一周トレイルの道標が立つ林道に出ます。ここから竜ヶ坂までは、かつての小浜街道をたどることになります。ところどころに残る石垣や、峠の石窟に祀られた石仏がその名残を感じさせます。 竜ヶ坂の峠からは、天童山方面に延びるすぐそばの林道を歩きます。林道の終点である基地からは、北方の展望が開けています。尾根道をたどると、標識No.D3のある城丹国境尾根に出合います。 左に進み、杉林の急登を越えると天童山の山頂に着きます。山頂は木々に囲まれており、展望はありません。飯森山へは一度下ってから登り返し、南方の展望が開ける消防局の反射板のある場所に出ます。さらに関電の反射板を過ぎて、飯森山の急登にかかります。山頂には展望はありませんが、雑木林に囲まれた明るい広場となっています。 山頂を越えた鞍部が大谷峠です。登り返してしばらく進むと、左斜面が伐採されて展望が開けます。左前方には、遠く比良山系を望むことができます。自然林の中を尾根づたいに歩き、2本目の送電鉄塔をくぐると、右手に分かれる道があり、ここで城丹国境尾根を離れます。わずかなアップダウンを繰り返しながら進むと、やがて桟敷ヶ岳の山頂に到着します。山頂より雲ヶ畑の雲ケ畑岩屋橋バス停へは桟敷ヶ岳(コースガイド)を参照してください。
  • 桟敷ヶ岳

    • 5時間10分

    桟敷ヶ岳

    • 5時間10分
    王位継承争いに敗れ、北山に隠棲した惟喬親王(844〜897年)が山頂付近に桟敷を作り、都を眺めて懐かしんだという伝説から、桟敷ヶ岳という名前が付けられたといわれています。 雲ケ畑岩屋橋バス停前の橋を渡り、林道を30分ほど登ると、岩屋不動の駐車場に着きます。ゴールデンウィークの頃には、この岩屋不動周辺でシャクナゲの花が見事に咲き誇ります。 駐車場脇から登山道に入り、沢沿いを登っていくと、六体地蔵のある薬師峠に出ます。ここはかつて、雲ヶ畑と大森を結ぶ生活道でありました。ここで右に曲がり、稜線に沿って北へ進みます。 岩茸山付近からは美しい自然林となり、広くゆるやかな尾根道が続く気持ちのよい区間になります。途中、登山道から少し離れた場所に、大きな岩がたくさんあるガレ場のような地形があります。「都ながめの岩」と昔から呼ばれている岩の正確な位置は不明ですが、この場所がその候補のひとつかもしれません。 送電線鉄塔付近は樹木が伐採され、ササ原が広がっており、東の花背峠方面や西の周山方面の展望が開けています。ここからは、巡視路をたどって下山するルートもあります。 ひとつ鞍部を越えて少し登ると、桟敷ヶ岳の山頂に着きます。山頂からは、北東に位置する石仏峠方面の展望が開けています。 杉林の中にある急な坂道を下っていくと、約45分で林道に出ます。そこからは祖父谷川沿いの林道をどんどん下っていけば、出発点である雲ケ畑岩屋橋バス停に戻ることができます。
    王位継承争いに敗れ、北山に隠棲した惟喬親王(844〜897年)が山頂付近に桟敷を作り、都を眺めて懐かしんだという伝説から、桟敷ヶ岳という名前が付けられたといわれています。 雲ケ畑岩屋橋バス停前の橋を渡り、林道を30分ほど登ると、岩屋不動の駐車場に着きます。ゴールデンウィークの頃には、この岩屋不動周辺でシャクナゲの花が見事に咲き誇ります。 駐車場脇から登山道に入り、沢沿いを登っていくと、六体地蔵のある薬師峠に出ます。ここはかつて、雲ヶ畑と大森を結ぶ生活道でありました。ここで右に曲がり、稜線に沿って北へ進みます。 岩茸山付近からは美しい自然林となり、広くゆるやかな尾根道が続く気持ちのよい区間になります。途中、登山道から少し離れた場所に、大きな岩がたくさんあるガレ場のような地形があります。「都ながめの岩」と昔から呼ばれている岩の正確な位置は不明ですが、この場所がその候補のひとつかもしれません。 送電線鉄塔付近は樹木が伐採され、ササ原が広がっており、東の花背峠方面や西の周山方面の展望が開けています。ここからは、巡視路をたどって下山するルートもあります。 ひとつ鞍部を越えて少し登ると、桟敷ヶ岳の山頂に着きます。山頂からは、北東に位置する石仏峠方面の展望が開けています。 杉林の中にある急な坂道を下っていくと、約45分で林道に出ます。そこからは祖父谷川沿いの林道をどんどん下っていけば、出発点である雲ケ畑岩屋橋バス停に戻ることができます。
  • 魚谷山

    • 5時間45分

    魚谷山

    • 5時間45分
    三条大橋から鴨川の上流に目をやると、たおやかな北山の山並みが遠望できます。その山並みのまんなか付近に位置するのが魚谷山です。 雲ヶ畑の出合橋バス停から中津川沿いに林道を登っていくと、松尾谷への分岐があります。魚谷峠へと続く松尾谷を左に見送り、そのまま登っていくと、貴船山に続く滝谷峠と柳谷峠への分岐に差しかかります。この分岐のひとつ手前の沢が細ヶ谷で、ここにも登山道があります。細ヶ谷の道は、先述の分岐を左にとったアズキ坂経由の道といずれ合流するため、どちらを進んでも問題ありません。 道中では、森の中の岩に埋め込まれた今西錦司のレリーフを見ることができます。沢沿いにどんどん登っていくと、柳谷峠に到着します。クマザサと自然林に覆われた、広くて気持ちのよい場所です。 ここで左に曲がり、深いクマザサの中を登っていくと、森に囲まれて展望のない魚谷山の山頂に着きます。魚谷峠は林道が交差する地点で、かつての書物に記述されていたような峠の趣は、今ではあまり見られません。 林道を横切って登山道に入り、標高831メートルの稜線に沿って狼峠を目指します。狼峠へは魚谷の林道を利用すると早く着きますが、この稜線は自然林が多く、気持ちのよい歩行が楽しめる道です。 狼峠は杉林に囲まれた、平凡ながら静かな峠です。ここを左に曲がり、急な坂を下っていくと、桟敷ヶ岳との境界をなす祖父谷川に出ます。飛び石で沢を渡ると、林道に合流します。 この祖父谷林道をどんどん下っていくと、出発点である雲ケ畑岩屋橋バス停に到着します。
    三条大橋から鴨川の上流に目をやると、たおやかな北山の山並みが遠望できます。その山並みのまんなか付近に位置するのが魚谷山です。 雲ヶ畑の出合橋バス停から中津川沿いに林道を登っていくと、松尾谷への分岐があります。魚谷峠へと続く松尾谷を左に見送り、そのまま登っていくと、貴船山に続く滝谷峠と柳谷峠への分岐に差しかかります。この分岐のひとつ手前の沢が細ヶ谷で、ここにも登山道があります。細ヶ谷の道は、先述の分岐を左にとったアズキ坂経由の道といずれ合流するため、どちらを進んでも問題ありません。 道中では、森の中の岩に埋め込まれた今西錦司のレリーフを見ることができます。沢沿いにどんどん登っていくと、柳谷峠に到着します。クマザサと自然林に覆われた、広くて気持ちのよい場所です。 ここで左に曲がり、深いクマザサの中を登っていくと、森に囲まれて展望のない魚谷山の山頂に着きます。魚谷峠は林道が交差する地点で、かつての書物に記述されていたような峠の趣は、今ではあまり見られません。 林道を横切って登山道に入り、標高831メートルの稜線に沿って狼峠を目指します。狼峠へは魚谷の林道を利用すると早く着きますが、この稜線は自然林が多く、気持ちのよい歩行が楽しめる道です。 狼峠は杉林に囲まれた、平凡ながら静かな峠です。ここを左に曲がり、急な坂を下っていくと、桟敷ヶ岳との境界をなす祖父谷川に出ます。飛び石で沢を渡ると、林道に合流します。 この祖父谷林道をどんどん下っていくと、出発点である雲ケ畑岩屋橋バス停に到着します。
  • 雲取山

    • 5時間0分

    雲取山

    • 5時間0分
    花背高原前バス停で下車し、橋を渡って旧小学校の横を通る林道を登っていきます。左手にススキの原が広がるスキー場跡を見ながら、沢沿いの登山道を進みます。次第に傾斜が増していき、やがて道は直角に右へ折れ、山腹を巻くようにして進んでいきます。 登りきったところが寺山峠で、ここからの展望はありません。杉やアスナロの林の中を下っていくと、一ノ谷の出合に出ます。ここからは、ゆるやかな谷を目印に注意しながら登っていくと、広く明るい雲取峠に到着します。この峠は「フカンド峠」とも呼ばれており、東側は展望が開けていて、北側にはリョウブの純林が広がっています。夏には白い花が咲き誇り、爽やかな風景を楽しめます。 峠から武路谷に下る道は一部荒れているため、通行には注意が必要です。雲取山へは、南西側に続く稜線の右側をたどっていきます。山腹を巻き終え、ふたつ目の小さなピークが雲取山山頂です。山頂は狭く、樹木に覆われているため展望はききません。 下山は南側の二ノ谷への道を取りますが、西側の三ノ谷への道も山頂から分かれているため、道を間違えないよう注意が必要です。二ノ谷への下りは急坂から始まり、その後は高巻きも交えた沢沿いの道が続きます。立命館大学ワンダーフォーゲル部の山小屋を過ぎると、沢の中を進むゆるやかな道となり、一ノ谷出合まで続いていきます。 出合からは、造林地を下流に向かって歩いていくと、すぐに三ノ谷の出合に到着し、ここで林道に合流します。勢竜天満宮や京見坂への林道を左にやり過ごすと、芹生(せりょう)の里に着きます。 ここから貴船バス停までは舗装された道になりますが、芹生峠まで続く杉の美林や、峠からの展望、そして貴船川の清らかな流れなど、北山の魅力を感じられる心地よい道が続きます。
    花背高原前バス停で下車し、橋を渡って旧小学校の横を通る林道を登っていきます。左手にススキの原が広がるスキー場跡を見ながら、沢沿いの登山道を進みます。次第に傾斜が増していき、やがて道は直角に右へ折れ、山腹を巻くようにして進んでいきます。 登りきったところが寺山峠で、ここからの展望はありません。杉やアスナロの林の中を下っていくと、一ノ谷の出合に出ます。ここからは、ゆるやかな谷を目印に注意しながら登っていくと、広く明るい雲取峠に到着します。この峠は「フカンド峠」とも呼ばれており、東側は展望が開けていて、北側にはリョウブの純林が広がっています。夏には白い花が咲き誇り、爽やかな風景を楽しめます。 峠から武路谷に下る道は一部荒れているため、通行には注意が必要です。雲取山へは、南西側に続く稜線の右側をたどっていきます。山腹を巻き終え、ふたつ目の小さなピークが雲取山山頂です。山頂は狭く、樹木に覆われているため展望はききません。 下山は南側の二ノ谷への道を取りますが、西側の三ノ谷への道も山頂から分かれているため、道を間違えないよう注意が必要です。二ノ谷への下りは急坂から始まり、その後は高巻きも交えた沢沿いの道が続きます。立命館大学ワンダーフォーゲル部の山小屋を過ぎると、沢の中を進むゆるやかな道となり、一ノ谷出合まで続いていきます。 出合からは、造林地を下流に向かって歩いていくと、すぐに三ノ谷の出合に到着し、ここで林道に合流します。勢竜天満宮や京見坂への林道を左にやり過ごすと、芹生(せりょう)の里に着きます。 ここから貴船バス停までは舗装された道になりますが、芹生峠まで続く杉の美林や、峠からの展望、そして貴船川の清らかな流れなど、北山の魅力を感じられる心地よい道が続きます。
  • 桑谷山

    • 5時間0分

    桑谷山

    • 5時間0分
    桑谷山(くわだにやま)には、その南に位置する大悲山峰定寺(みねじょうじ)の経典が山頂に埋められたという伝説があり、「経塚山(きょうづかやま)」とも呼ばれています。登山道は関西電力の高圧線巡視路を利用しているため、よく整備されており歩きやすくなっています。 大悲山口バス停で下車し、峰定寺の方へ約1kmほど歩くと、左手に新しい家と橋が見えてきます。その橋を渡り、桑谷沿いの林道を30分ほど進むと、右手に登山口の標識があります。ここから登山を開始します。 登山道は急な尾根道ですが、標高600m付近では見事な芦生杉の群落を目にすることができます。やがて道は斜面を巻いて東側の尾根に移り、高圧線の鉄塔に出ます。このあたりからは片波山や雲取山、滝谷山など、花背周辺の山々が一望できます。 少し登ると別の鉄塔があり、さらに尾根道を進んでいくと桑谷山の東峰に到着します。桑谷山は東峰と西峰からなる双耳峰で、三等三角点のある西峰まで往復します。頂上稜線の北側は伐採されており、三国岳方面への眺望が開けています。稜線には大きなブナやミズナラの木が点在し、自然林の美しさを堪能できます。 東峰に戻ったら、久多峠へと続く尾根道を下ります。東峰のすぐ東側にある鉄塔の手前から、北に延びる尾根へ進みます。道は次第に急な下りとなり、やがて岩場や梯子が現れ、シャクナゲが多く見られるエリアに入ります。 鞍部まで下りたのち、再び登り返すと最後の鉄塔の横に出ます。さらに尾根を下っていくと、桑谷山の北東面をよく見渡せる地点に出ます。やがて久多峠に到着し、ここからは舗装道路を能見川沿いに下っていくと、能見口バス停に到着します。 このルートでは、静かな自然林と眺望のバランスが楽しめ、京都北山の魅力を存分に味わえる山行となります。
    桑谷山(くわだにやま)には、その南に位置する大悲山峰定寺(みねじょうじ)の経典が山頂に埋められたという伝説があり、「経塚山(きょうづかやま)」とも呼ばれています。登山道は関西電力の高圧線巡視路を利用しているため、よく整備されており歩きやすくなっています。 大悲山口バス停で下車し、峰定寺の方へ約1kmほど歩くと、左手に新しい家と橋が見えてきます。その橋を渡り、桑谷沿いの林道を30分ほど進むと、右手に登山口の標識があります。ここから登山を開始します。 登山道は急な尾根道ですが、標高600m付近では見事な芦生杉の群落を目にすることができます。やがて道は斜面を巻いて東側の尾根に移り、高圧線の鉄塔に出ます。このあたりからは片波山や雲取山、滝谷山など、花背周辺の山々が一望できます。 少し登ると別の鉄塔があり、さらに尾根道を進んでいくと桑谷山の東峰に到着します。桑谷山は東峰と西峰からなる双耳峰で、三等三角点のある西峰まで往復します。頂上稜線の北側は伐採されており、三国岳方面への眺望が開けています。稜線には大きなブナやミズナラの木が点在し、自然林の美しさを堪能できます。 東峰に戻ったら、久多峠へと続く尾根道を下ります。東峰のすぐ東側にある鉄塔の手前から、北に延びる尾根へ進みます。道は次第に急な下りとなり、やがて岩場や梯子が現れ、シャクナゲが多く見られるエリアに入ります。 鞍部まで下りたのち、再び登り返すと最後の鉄塔の横に出ます。さらに尾根を下っていくと、桑谷山の北東面をよく見渡せる地点に出ます。やがて久多峠に到着し、ここからは舗装道路を能見川沿いに下っていくと、能見口バス停に到着します。 このルートでは、静かな自然林と眺望のバランスが楽しめ、京都北山の魅力を存分に味わえる山行となります。
  • 峰床山・八丁平

    • 6時間20分

    峰床山・八丁平

    • 6時間20分
    八丁平は、関西では珍しい高層湿原であり、その背後にそびえる峰床山(みねとこやま)とあわせて、一帯は「京都市山村都市交流の森」として整備が進められています。 登山は、葛川中村バス停からスタートします。江賀谷沿いの林道に入り、終点の二俣まで歩きます。そこから木橋を渡って右俣に入ります。沢沿いの道は滑りやすいため、足元に注意しながら進みましょう。途中、道が二手に分かれますが、左側は廃道なので正面の道を進みます。やがて巨岩が現れ、その手前から左手の山腹に取り付くと、登り詰めたところが中村乗越です。 中村乗越からは、広く刈り開かれた道を下っていくと、八丁平の周回路に降り立ちます。この周回路を反時計回りに半周し、クラガリ谷口へ向かいます。クラガリ谷では、サワグルミ林の中を進んでいき、やがて鞍部に到達します。ここから北方向へ稜線をたどると、小さな広場となっている峰床山の山頂に着きます。山頂からは、東から南方面にかけて素晴らしい展望が広がっています。 下山は、東側の広葉樹の尾根を下っていき、オグロ坂峠にある祠の前に出ます。オグロ坂峠は、かつて京都と小浜を結んだ最短の交易路「鞍馬街道」のほぼ中間地点にあたります。ここから八丁平側には、昔の六尺道の名残も見ることができます。 峠の北面で、東の鎌倉山方面に分かれる道がありますが、今回はオグロ坂をそのまま下ります。途中には、トチ、イヌブナ、ミズナラ、アスナロなどの大木が立ち並び、美しい自然林の中を歩くことができます。やがて杉の造林地に入り、そこからひと息で林道に下り立ちます。 最後はオグロ谷沿いの林道を下り、久多の里自然環境活用センター前の橋を渡ります。そして久多川沿いの舗装道路を歩いていくと、梅ノ木バス停に到着します。 なお、車で入山される場合は、江賀谷林道には車で入ることができますが、オグロ坂側にはゲートがあるため、通行はできませんのでご注意ください。 このルートは、高層湿原、原生林、展望、歴史道と、京都北山の魅力がぎゅっと詰まった、充実の山歩きが楽しめます。
    八丁平は、関西では珍しい高層湿原であり、その背後にそびえる峰床山(みねとこやま)とあわせて、一帯は「京都市山村都市交流の森」として整備が進められています。 登山は、葛川中村バス停からスタートします。江賀谷沿いの林道に入り、終点の二俣まで歩きます。そこから木橋を渡って右俣に入ります。沢沿いの道は滑りやすいため、足元に注意しながら進みましょう。途中、道が二手に分かれますが、左側は廃道なので正面の道を進みます。やがて巨岩が現れ、その手前から左手の山腹に取り付くと、登り詰めたところが中村乗越です。 中村乗越からは、広く刈り開かれた道を下っていくと、八丁平の周回路に降り立ちます。この周回路を反時計回りに半周し、クラガリ谷口へ向かいます。クラガリ谷では、サワグルミ林の中を進んでいき、やがて鞍部に到達します。ここから北方向へ稜線をたどると、小さな広場となっている峰床山の山頂に着きます。山頂からは、東から南方面にかけて素晴らしい展望が広がっています。 下山は、東側の広葉樹の尾根を下っていき、オグロ坂峠にある祠の前に出ます。オグロ坂峠は、かつて京都と小浜を結んだ最短の交易路「鞍馬街道」のほぼ中間地点にあたります。ここから八丁平側には、昔の六尺道の名残も見ることができます。 峠の北面で、東の鎌倉山方面に分かれる道がありますが、今回はオグロ坂をそのまま下ります。途中には、トチ、イヌブナ、ミズナラ、アスナロなどの大木が立ち並び、美しい自然林の中を歩くことができます。やがて杉の造林地に入り、そこからひと息で林道に下り立ちます。 最後はオグロ谷沿いの林道を下り、久多の里自然環境活用センター前の橋を渡ります。そして久多川沿いの舗装道路を歩いていくと、梅ノ木バス停に到着します。 なお、車で入山される場合は、江賀谷林道には車で入ることができますが、オグロ坂側にはゲートがあるため、通行はできませんのでご注意ください。 このルートは、高層湿原、原生林、展望、歴史道と、京都北山の魅力がぎゅっと詰まった、充実の山歩きが楽しめます。
  • 皆子山

    • 4時間40分

    皆子山

    • 4時間40分
    皆子山(みなこやま)は京都府の最高峰であり、その雄大な自然は多くの登山者を魅了しています。今回は、皆子山の北側を流れるツボクリ谷から登り、南東側の寺谷へと下る横断ルートをご紹介します。 登山の出発点は新道足尾谷橋バス停です。ここから北へ向かい、安曇川沿いの旧国道を西へと進みます。やがて「作業道足尾谷線」の林道に入り、終点まで進むと、登山道は沢沿いの道に変わります。 ルート中では三度木橋を渡りながら進み、目印としてテープが付けられたツボクリ谷出合に到着します。ただし、一つ手前の沢にも踏み跡があるため、間違えないようご注意ください。ここからは、右岸・左岸を何度か渡渉しながらツボクリ谷を詰めていきます。 途中、小滝を高巻く際には固定ロープが設置されており、ややスリルのある箇所もあります。やがて谷が開けてきて、大きなトチノキが姿を見せます。ここは、お弁当を広げるのにぴったりな、開放感のある場所です。 さらに3分ほど登ると、道は左に折れてツボクリ谷を離れ、皆子山へと突き上げる急な沢に入ります。曲がる地点には標識がありますが、見落としやすいため注意が必要です。この沢はやがてクマザサの茂るヤブ尾根へと変わり、しばらくすると傾斜が緩み、皆子山の山頂に飛び出します。 山頂からは、東側にわずかな展望がありますが、より素晴らしい景色は、下山ルート途中の稜線上、寺谷ルートの分岐点付近で楽しめます。ここからは、比良の山並みが目の前に広がる絶景が望めます。 寺谷への下り口は標識がなく、分かりづらいので慎重に探してください。最初はクマザサの中を抜けていき、やがて急な杉林の斜面となります。途中には大きな岩や、壊れかけた小屋などが見られ、自然の中に人の営みの跡が感じられます。 そのまま寺谷沿いに下っていくと、安曇川との出合いに出ます。ここで丸木橋を渡ると林道に合流します。林道に出てからは、安曇川沿いを30分ほど下っていけば、平(たいら)バス停に到着します。 このコースは、京都府最高峰の山を越える縦走ルートで、沢の登りや尾根の展望、静かな谷の下りなど、変化に富んだ魅力あふれる登山が楽しめます。
    皆子山(みなこやま)は京都府の最高峰であり、その雄大な自然は多くの登山者を魅了しています。今回は、皆子山の北側を流れるツボクリ谷から登り、南東側の寺谷へと下る横断ルートをご紹介します。 登山の出発点は新道足尾谷橋バス停です。ここから北へ向かい、安曇川沿いの旧国道を西へと進みます。やがて「作業道足尾谷線」の林道に入り、終点まで進むと、登山道は沢沿いの道に変わります。 ルート中では三度木橋を渡りながら進み、目印としてテープが付けられたツボクリ谷出合に到着します。ただし、一つ手前の沢にも踏み跡があるため、間違えないようご注意ください。ここからは、右岸・左岸を何度か渡渉しながらツボクリ谷を詰めていきます。 途中、小滝を高巻く際には固定ロープが設置されており、ややスリルのある箇所もあります。やがて谷が開けてきて、大きなトチノキが姿を見せます。ここは、お弁当を広げるのにぴったりな、開放感のある場所です。 さらに3分ほど登ると、道は左に折れてツボクリ谷を離れ、皆子山へと突き上げる急な沢に入ります。曲がる地点には標識がありますが、見落としやすいため注意が必要です。この沢はやがてクマザサの茂るヤブ尾根へと変わり、しばらくすると傾斜が緩み、皆子山の山頂に飛び出します。 山頂からは、東側にわずかな展望がありますが、より素晴らしい景色は、下山ルート途中の稜線上、寺谷ルートの分岐点付近で楽しめます。ここからは、比良の山並みが目の前に広がる絶景が望めます。 寺谷への下り口は標識がなく、分かりづらいので慎重に探してください。最初はクマザサの中を抜けていき、やがて急な杉林の斜面となります。途中には大きな岩や、壊れかけた小屋などが見られ、自然の中に人の営みの跡が感じられます。 そのまま寺谷沿いに下っていくと、安曇川との出合いに出ます。ここで丸木橋を渡ると林道に合流します。林道に出てからは、安曇川沿いを30分ほど下っていけば、平(たいら)バス停に到着します。 このコースは、京都府最高峰の山を越える縦走ルートで、沢の登りや尾根の展望、静かな谷の下りなど、変化に富んだ魅力あふれる登山が楽しめます。
  • 天ヶ岳

    • 5時間25分

    天ヶ岳

    • 5時間25分
    大原・小出石からシャクナゲ尾根を登り、鞍馬へと至る尾根を下るコースをご紹介します。 出発は小出石バス停です。ここから国道477号を百井方面へ向かって約20分歩くと、左手に流れる高谷川に架かる橋が見えてきます。その橋を渡ると林道が延びており、50メートルほど進んだところに登山道の標識があります。 登山道は杉林の急登から始まりますが、やがて傾斜が緩やかになり、尾根道に入ります。標高が上がるにつれてシャクナゲが増えていき、とくに高圧線鉄塔の前後では群生が見られます。ゴールデンウィークの時期には、華やかな花々が尾根を彩り、見事な景観が楽しめます。 尾根道を登っていくと、やがて百井峠と寂光院を結ぶ「寂光院道」に合流します。ここで右に曲がり、岩が多く雑木林の続く道を辿って天ヶ岳を目指します。山頂付近は地形が複雑で、いくつか枝道もあるため、道に迷わないように注意が必要です。 天ヶ岳の山頂はササと杉林に囲まれており、展望はありません。しかし、南西に続く尾根を下っていくと、大きなアカマツが混じる雑木林に入り、歩いていてとても気持ちの良い道が続きます。途中の三又岳からは、鞍馬山や貴船山の展望を楽しむことができます。 やがて杉林に入ると、静原へ下る水谷との分岐に差し掛かります。ここでは右へ曲がり、さらに進んで標高524.8メートルの三角点では左へ曲がります。このあたりの尾根はクランク状に曲がっているので、ルートを見失わないように気をつけてください。 経塚を過ぎてどんどん下っていくと、薬王坂に出ます。ここには古い石段が残っており、かつての峠道の風情を感じることができます。薬王坂は、鞍馬と静原を結ぶだけでなく、かつて敦賀街道と鞍馬街道を横に繋いでいた重要な道でもありました。鞍馬寺と比叡山延暦寺の僧たちが行き来した歴史あるルートでもあります。 最後に、旧街道の雰囲気を残す鞍馬の家並みを通り抜け、叡山電鉄の鞍馬駅へと下ります。 このコースは、春の花、初夏の緑、秋の紅葉と、四季折々の自然を楽しむことができる魅力的なルートです。ゆっくりと歴史と自然を感じながら、北山の尾根歩きを満喫してみてください。
    大原・小出石からシャクナゲ尾根を登り、鞍馬へと至る尾根を下るコースをご紹介します。 出発は小出石バス停です。ここから国道477号を百井方面へ向かって約20分歩くと、左手に流れる高谷川に架かる橋が見えてきます。その橋を渡ると林道が延びており、50メートルほど進んだところに登山道の標識があります。 登山道は杉林の急登から始まりますが、やがて傾斜が緩やかになり、尾根道に入ります。標高が上がるにつれてシャクナゲが増えていき、とくに高圧線鉄塔の前後では群生が見られます。ゴールデンウィークの時期には、華やかな花々が尾根を彩り、見事な景観が楽しめます。 尾根道を登っていくと、やがて百井峠と寂光院を結ぶ「寂光院道」に合流します。ここで右に曲がり、岩が多く雑木林の続く道を辿って天ヶ岳を目指します。山頂付近は地形が複雑で、いくつか枝道もあるため、道に迷わないように注意が必要です。 天ヶ岳の山頂はササと杉林に囲まれており、展望はありません。しかし、南西に続く尾根を下っていくと、大きなアカマツが混じる雑木林に入り、歩いていてとても気持ちの良い道が続きます。途中の三又岳からは、鞍馬山や貴船山の展望を楽しむことができます。 やがて杉林に入ると、静原へ下る水谷との分岐に差し掛かります。ここでは右へ曲がり、さらに進んで標高524.8メートルの三角点では左へ曲がります。このあたりの尾根はクランク状に曲がっているので、ルートを見失わないように気をつけてください。 経塚を過ぎてどんどん下っていくと、薬王坂に出ます。ここには古い石段が残っており、かつての峠道の風情を感じることができます。薬王坂は、鞍馬と静原を結ぶだけでなく、かつて敦賀街道と鞍馬街道を横に繋いでいた重要な道でもありました。鞍馬寺と比叡山延暦寺の僧たちが行き来した歴史あるルートでもあります。 最後に、旧街道の雰囲気を残す鞍馬の家並みを通り抜け、叡山電鉄の鞍馬駅へと下ります。 このコースは、春の花、初夏の緑、秋の紅葉と、四季折々の自然を楽しむことができる魅力的なルートです。ゆっくりと歴史と自然を感じながら、北山の尾根歩きを満喫してみてください。
  • 天ヶ森(ナッチョ)

    • 4時間10分

    天ヶ森(ナッチョ)

    • 4時間10分
    天ヶ森は大原の北に位置する展望の良い山です。百井分れバス停から国道477号を通って百井峠を目指します。国道とはいっても、林道のような道です。峠の手前には地蔵堂があり、百井峠にも古い地蔵があります。 京都市青少年村キャンプ場の跡を左手に見ながら、隠れ里の趣がある百井の集落に入ります。三叉路では大原方面へは行かず、そのまま進みます。小学校跡を30メートルほど過ぎたあたりに登山道の標識があります。 百井川に架かる橋を渡って川沿いに左の畦道を進み、杉林を抜けると、前ヶ畑峠から来る林道に合流します。林道を東へ進むと、2度の分岐があり、道標に従います。途中、686メートルの峠越えの山道(目印がたくさん付いています)が枝分かれしていますが、林道をそのまま進みます。 やがて、つづら折りとなる林道を登ったところに登山道の道標があります。雑木林の中の登山道をしばらく進むと、小出石に下る道の分岐があり、シカ除けの柵をくぐると、展望の開けた造林地に出ます。比叡山から途中越に続く山々や琵琶湖がよく見渡せます。すぐそばの山頂よりも、ここからの展望のほうが優れています。 小出石への分岐に戻り、シカ除けの柵を二度ほどくぐり抜けて、三谷へ下る作業道との分岐に出ます。よく手入れされた杉林に囲まれた広場になっており、休憩するのに良い場所です。 やがて、雑木林のなだらかな稜線から南の尾根に道が折れると、急な下り坂となります。最後は小出石バス停まで国道を歩いて戻ります。
    天ヶ森は大原の北に位置する展望の良い山です。百井分れバス停から国道477号を通って百井峠を目指します。国道とはいっても、林道のような道です。峠の手前には地蔵堂があり、百井峠にも古い地蔵があります。 京都市青少年村キャンプ場の跡を左手に見ながら、隠れ里の趣がある百井の集落に入ります。三叉路では大原方面へは行かず、そのまま進みます。小学校跡を30メートルほど過ぎたあたりに登山道の標識があります。 百井川に架かる橋を渡って川沿いに左の畦道を進み、杉林を抜けると、前ヶ畑峠から来る林道に合流します。林道を東へ進むと、2度の分岐があり、道標に従います。途中、686メートルの峠越えの山道(目印がたくさん付いています)が枝分かれしていますが、林道をそのまま進みます。 やがて、つづら折りとなる林道を登ったところに登山道の道標があります。雑木林の中の登山道をしばらく進むと、小出石に下る道の分岐があり、シカ除けの柵をくぐると、展望の開けた造林地に出ます。比叡山から途中越に続く山々や琵琶湖がよく見渡せます。すぐそばの山頂よりも、ここからの展望のほうが優れています。 小出石への分岐に戻り、シカ除けの柵を二度ほどくぐり抜けて、三谷へ下る作業道との分岐に出ます。よく手入れされた杉林に囲まれた広場になっており、休憩するのに良い場所です。 やがて、雑木林のなだらかな稜線から南の尾根に道が折れると、急な下り坂となります。最後は小出石バス停まで国道を歩いて戻ります。
  • 駒ヶ岳から桜谷山へ

    • 6時間40分

    駒ヶ岳から桜谷山へ

    • 6時間40分
    山と高原地図「京都北山」の最北部に位置する、江若国境尾根の駒ヶ岳から桜谷山へ縦走するコースをご紹介します。このコースは高島トレイルに指定されているため、登山道は整備されており、京都北山の中ではおそらく最も広く美しいブナ林が見られます。 麻生川上流の木地山バス停からスタートします。自家用車をご利用の方は、バス停前のスペースに駐車することができます。登山口に標識はありませんが、バス停の真向かいに架かる小さな橋を渡り、畑地を通って焼尾谷に入ります。焼尾西谷出合を過ぎると、駒ヶ岳西尾根へ上がる尾根道の分岐があります。 焼尾東谷に沿って登り、大きな桂の木があるオユキ谷出合を過ぎます。しばらく進んで、標識に従って焼尾東谷へ右から入ってくる支流を登っていきます。地図上ではルートが逆U字に曲がる地点です。道は沢からやがて右側の尾根に取り付きます。麻生川の対岸には百里ヶ岳が見え、登り詰めたところが駒ヶ岳南尾根です。周囲には美しいブナの純林が広がる、ゆるやかな尾根が続いています。 寄り道にはなりますが、時間と体力に余裕があれば、南に20分ほど歩くと美しい駒ヶ池が稜線の脇の凹地に見られます。 ブナ林が続く駒ヶ岳南尾根を北へ進み、駒ヶ岳を目指します。かつて木地山と若狭の河内を結んだ峠越えの駒ヶ越を過ぎると、駒ヶ岳の山頂に着きます。山頂からの展望は素晴らしく、北東方向には武奈ヶ嶽や三重嶽など野坂山地の山々が見えます。さらに南を見ると琵琶湖が広がり、その向こうには金糞岳、伊吹山、そして鈴鹿の山々の連なりが望めます。 続いて西に向かって縦走を続けます。20分ほどで674mピークを経て、木地山へ下る尾根の分岐に出ます。時間や体力に余裕がない方は、ここから下山するという選択肢もあります。少し進むと、縦走路の南側に並行して走る林道が現れますが、これは木地山へ下る林道ですので入らないようにしましょう。 ゆるやかな与助谷山を越えて、池ノ河内越に出ます。ここはかつて、木地山と若狭の池ノ河内を結んだ古い峠道でしたが、現在は当時の面影がなく、自然に帰りつつあります。そのため、峠の位置もはっきりとはわかりません。765mピークを越えると広い窪地があり、そこはヌタ場となっています。 その先は二重山稜になっているため、積雪期などにはルートがわかりにくくなることが予想されます。今回の最高地点である桜谷山からの展望は見事で、歩いてきた駒ヶ岳からの稜線や、その向こうに見える野坂山地の山々、朽木の池蔵谷峰、白倉岳、そしてさらに遠くに比良山地の山々を一望できます。 桜谷山からの下りでは、迷いやすい箇所があります。山頂からはなだらかな北西尾根が続いており、そちらに入り込みやすいですが、登山道は木地山峠へと南西の急斜面を下ることになります。踏み跡もはっきりしないため、注意が必要です。南西の尾根にうまく乗ることができれば、その後は迷うことなく、お地蔵様のある木地山峠に着くことができるでしょう。 木地山峠は、木地山と上根来を結ぶ古い峠道です。峠からは麻生川源流の大谷の道を下りますが、急な谷の斜面に沿って道が付けられているため、十分に注意しながら下りましょう。林道に出たら、木地山バス停まではもうひと頑張りです。
    山と高原地図「京都北山」の最北部に位置する、江若国境尾根の駒ヶ岳から桜谷山へ縦走するコースをご紹介します。このコースは高島トレイルに指定されているため、登山道は整備されており、京都北山の中ではおそらく最も広く美しいブナ林が見られます。 麻生川上流の木地山バス停からスタートします。自家用車をご利用の方は、バス停前のスペースに駐車することができます。登山口に標識はありませんが、バス停の真向かいに架かる小さな橋を渡り、畑地を通って焼尾谷に入ります。焼尾西谷出合を過ぎると、駒ヶ岳西尾根へ上がる尾根道の分岐があります。 焼尾東谷に沿って登り、大きな桂の木があるオユキ谷出合を過ぎます。しばらく進んで、標識に従って焼尾東谷へ右から入ってくる支流を登っていきます。地図上ではルートが逆U字に曲がる地点です。道は沢からやがて右側の尾根に取り付きます。麻生川の対岸には百里ヶ岳が見え、登り詰めたところが駒ヶ岳南尾根です。周囲には美しいブナの純林が広がる、ゆるやかな尾根が続いています。 寄り道にはなりますが、時間と体力に余裕があれば、南に20分ほど歩くと美しい駒ヶ池が稜線の脇の凹地に見られます。 ブナ林が続く駒ヶ岳南尾根を北へ進み、駒ヶ岳を目指します。かつて木地山と若狭の河内を結んだ峠越えの駒ヶ越を過ぎると、駒ヶ岳の山頂に着きます。山頂からの展望は素晴らしく、北東方向には武奈ヶ嶽や三重嶽など野坂山地の山々が見えます。さらに南を見ると琵琶湖が広がり、その向こうには金糞岳、伊吹山、そして鈴鹿の山々の連なりが望めます。 続いて西に向かって縦走を続けます。20分ほどで674mピークを経て、木地山へ下る尾根の分岐に出ます。時間や体力に余裕がない方は、ここから下山するという選択肢もあります。少し進むと、縦走路の南側に並行して走る林道が現れますが、これは木地山へ下る林道ですので入らないようにしましょう。 ゆるやかな与助谷山を越えて、池ノ河内越に出ます。ここはかつて、木地山と若狭の池ノ河内を結んだ古い峠道でしたが、現在は当時の面影がなく、自然に帰りつつあります。そのため、峠の位置もはっきりとはわかりません。765mピークを越えると広い窪地があり、そこはヌタ場となっています。 その先は二重山稜になっているため、積雪期などにはルートがわかりにくくなることが予想されます。今回の最高地点である桜谷山からの展望は見事で、歩いてきた駒ヶ岳からの稜線や、その向こうに見える野坂山地の山々、朽木の池蔵谷峰、白倉岳、そしてさらに遠くに比良山地の山々を一望できます。 桜谷山からの下りでは、迷いやすい箇所があります。山頂からはなだらかな北西尾根が続いており、そちらに入り込みやすいですが、登山道は木地山峠へと南西の急斜面を下ることになります。踏み跡もはっきりしないため、注意が必要です。南西の尾根にうまく乗ることができれば、その後は迷うことなく、お地蔵様のある木地山峠に着くことができるでしょう。 木地山峠は、木地山と上根来を結ぶ古い峠道です。峠からは麻生川源流の大谷の道を下りますが、急な谷の斜面に沿って道が付けられているため、十分に注意しながら下りましょう。林道に出たら、木地山バス停まではもうひと頑張りです。
  • 百里ヶ岳

    • 6時間40分

    百里ヶ岳

    • 6時間40分
    百里四方見渡せることから百里ヶ岳と名付けられた。展望と山頂一帯のブナ林は見事。小入谷バス停から進み針畑川にかかる橋を渡り、標識に従って畑の脇から山道を登る。マイカー利用の人は、駐車スペースがある小入谷越まで、車道を通って車で行ける。小入谷越が百里新道の登山口となる。広葉樹の明るい森が続く、ほどよい勾配の気持ちよい尾根道だ。シチグレ峠の200mほど手前には展望が開けるところがあり、天気が良けれ南谷を挟んで百里ヶ岳がそびえる姿が望める。シチグレ峠で一旦下った後は登りが続く。県境尾根に出たら右に曲がる。左に行けば、鞍馬街道の根来坂峠へ至る。しばらく杉林が続くが、ブナ林の急登を登りきると山頂だ。山頂からは、若狭湾や奥琵琶湖の展望が良い。数年前まで木が生え混んで見渡せなかったが、地元山岳会の努力により元の展望が得られるようになった。下山は県境尾根を北進し、木地山峠を目指す。ブナの純林からミズナラやカエデの広葉樹、そして杉の植林地に入る。やがて、お地蔵様が祭られている木地山峠に着く。昔はこの峠を越えて、若狭側の上根来と朽木側の木地山の往来があった。峠からは右手の大谷に踏み跡を注意してたどる。沢を何度か渡り、やがて林道に合流。木地山の集落には、木地山バス停がある。
    百里四方見渡せることから百里ヶ岳と名付けられた。展望と山頂一帯のブナ林は見事。小入谷バス停から進み針畑川にかかる橋を渡り、標識に従って畑の脇から山道を登る。マイカー利用の人は、駐車スペースがある小入谷越まで、車道を通って車で行ける。小入谷越が百里新道の登山口となる。広葉樹の明るい森が続く、ほどよい勾配の気持ちよい尾根道だ。シチグレ峠の200mほど手前には展望が開けるところがあり、天気が良けれ南谷を挟んで百里ヶ岳がそびえる姿が望める。シチグレ峠で一旦下った後は登りが続く。県境尾根に出たら右に曲がる。左に行けば、鞍馬街道の根来坂峠へ至る。しばらく杉林が続くが、ブナ林の急登を登りきると山頂だ。山頂からは、若狭湾や奥琵琶湖の展望が良い。数年前まで木が生え混んで見渡せなかったが、地元山岳会の努力により元の展望が得られるようになった。下山は県境尾根を北進し、木地山峠を目指す。ブナの純林からミズナラやカエデの広葉樹、そして杉の植林地に入る。やがて、お地蔵様が祭られている木地山峠に着く。昔はこの峠を越えて、若狭側の上根来と朽木側の木地山の往来があった。峠からは右手の大谷に踏み跡を注意してたどる。沢を何度か渡り、やがて林道に合流。木地山の集落には、木地山バス停がある。
  • 鷹ヶ峰から白倉岳へ

    • 5時間50分

    鷹ヶ峰から白倉岳へ

    • 5時間50分
    滋賀県朽木の鷹ヶ峰から烏帽子岳、白倉岳を縦走する自然林が美しいコースを紹介しよう。桑野橋バス停から桑野橋を渡ったところに登山口がある。杉林の道を安曇川上流側へ進み、イバリ谷を渡って急な尾根道に取り付く。548m三角点の手前あたりは、尾根が広くゆるやかで迷いやすいところがあるので注意しよう。鷹ヶ峰の山頂では、存在感が強い大きなブナが1本静かにたたずんでいる。ヌタ場がある823mの東のピーク手前で尾根は右(北西側)に曲がる。823m付近からは烏帽子岳や白倉岳の山容がよく見える。 高圧線巡視路への分岐を右に見送り、ゆるやかな尾根道を行くとやがて村井からの登山道と出合う。烏帽子岳付近からは、蛇谷ヶ峰がよく見える。朽木小川への道が分かれる烏帽子峠を過ぎると、白い岩が山腹に見える。おそらく、この岩が白倉岳の名の由来であろう。三角点の白倉岳山頂もいいが、見事な芦生杉の巨木が山頂にある中岳がおすすめ。南岳山頂にはブナの巨木がある。この縦走登山では見応えある樹木との出会いが楽しい。 主稜線を10分ほど南下した後、直角に左折して東からの尾根を下る。上部は自然林だが、下るにつれて杉林に変わる。岩が出ている急なところがあるので注意しよう。栃生橋を渡ったところに朽木栃生バス停がある。
    滋賀県朽木の鷹ヶ峰から烏帽子岳、白倉岳を縦走する自然林が美しいコースを紹介しよう。桑野橋バス停から桑野橋を渡ったところに登山口がある。杉林の道を安曇川上流側へ進み、イバリ谷を渡って急な尾根道に取り付く。548m三角点の手前あたりは、尾根が広くゆるやかで迷いやすいところがあるので注意しよう。鷹ヶ峰の山頂では、存在感が強い大きなブナが1本静かにたたずんでいる。ヌタ場がある823mの東のピーク手前で尾根は右(北西側)に曲がる。823m付近からは烏帽子岳や白倉岳の山容がよく見える。 高圧線巡視路への分岐を右に見送り、ゆるやかな尾根道を行くとやがて村井からの登山道と出合う。烏帽子岳付近からは、蛇谷ヶ峰がよく見える。朽木小川への道が分かれる烏帽子峠を過ぎると、白い岩が山腹に見える。おそらく、この岩が白倉岳の名の由来であろう。三角点の白倉岳山頂もいいが、見事な芦生杉の巨木が山頂にある中岳がおすすめ。南岳山頂にはブナの巨木がある。この縦走登山では見応えある樹木との出会いが楽しい。 主稜線を10分ほど南下した後、直角に左折して東からの尾根を下る。上部は自然林だが、下るにつれて杉林に変わる。岩が出ている急なところがあるので注意しよう。栃生橋を渡ったところに朽木栃生バス停がある。
  • 経ヶ岳から三国岳へ

    • 6時間40分

    経ヶ岳から三国岳へ

    • 6時間40分
    昔の峠道、丹波越を通って経ヶ岳に登り、近江、山城、丹波国境に位置する三国岳へ縦走するコースを紹介する。針畑川の桑原橋バス停より橋を渡り、お堂の裏手の桧林から登山道が始まる。まっすぐに付けられた尾根道をどんどん登って行くと、稜線手前で道が右手の小沢に吸収されるところがある。ここが丹波越の茶屋跡といわれている。丹波越は近江の桑原と丹波の久多を繋ぐ山越えの道であるが、久多側はどこを道が通っていたのか不明であるということだ。稜線に出てから50分ほどで経ヶ岳山頂に着く。風化した経塚が、杉の木の下にひっそりと納められている。稜線を戻り、縦走路を三国岳へと向かう。三叉路で左に道を取ると、約10分で縦走路から外れたところに位置する三国岳山頂だ。山頂からは東側のみ展望がきく。ブナの大木まで戻り、岩谷峠をめざす。ここより針畑側へ下る尾根道もある。自然林に被われた稜線をしばらく行くと岩場があり、百里ヶ岳方面の展望が良いところがある。かつて古屋の人々が生活道として使っていた岩谷峠。そこより少し古屋側に下ったところには、石塔が立っている。シャクナゲが多い尾根道から沢に下り、保谷沿いの林道に合流して40分ほどで古屋郵便局前バス停に出る。
    昔の峠道、丹波越を通って経ヶ岳に登り、近江、山城、丹波国境に位置する三国岳へ縦走するコースを紹介する。針畑川の桑原橋バス停より橋を渡り、お堂の裏手の桧林から登山道が始まる。まっすぐに付けられた尾根道をどんどん登って行くと、稜線手前で道が右手の小沢に吸収されるところがある。ここが丹波越の茶屋跡といわれている。丹波越は近江の桑原と丹波の久多を繋ぐ山越えの道であるが、久多側はどこを道が通っていたのか不明であるということだ。稜線に出てから50分ほどで経ヶ岳山頂に着く。風化した経塚が、杉の木の下にひっそりと納められている。稜線を戻り、縦走路を三国岳へと向かう。三叉路で左に道を取ると、約10分で縦走路から外れたところに位置する三国岳山頂だ。山頂からは東側のみ展望がきく。ブナの大木まで戻り、岩谷峠をめざす。ここより針畑側へ下る尾根道もある。自然林に被われた稜線をしばらく行くと岩場があり、百里ヶ岳方面の展望が良いところがある。かつて古屋の人々が生活道として使っていた岩谷峠。そこより少し古屋側に下ったところには、石塔が立っている。シャクナゲが多い尾根道から沢に下り、保谷沿いの林道に合流して40分ほどで古屋郵便局前バス停に出る。
  • 三国峠

    • 7時間30分

    三国峠

    • 7時間30分
    京都、福井、滋賀の県境にある三国峠を北のクチクボ峠から南の岩谷峠まで縦走するコースを紹介する。生杉バス停より生杉集落を抜けて若走路谷の登山口へ。自家用車はここまで来ることができる。杉林を登り詰めて稜線に出たところがクチクボ峠だ。ここは、朽木一帯の村と久田川沿いの村を繋いだ、江若国境尾根上の古い峠である。峠の一角に「○経墓」と刻まれた石塔が佇んでいる。ここから自然林に覆われた歩きやすい尾根が三国峠へ続く。三国峠山頂からは、百里ヶ岳や地蔵谷峰など東の展望が開け、山頂直下には長池という湿地がある。 生杉ブナ原生林方面へ少し進んだ後、すぐに地蔵峠への道が分かれる。地蔵峠は生杉から続く林道が来ており、石塔が斜面を削った穴の中に安置されている。 林道を横断し、ブナやカエデ、芦生杉などの自然林が続くゆるやかで歩きやすい尾根道をカベヨシヘ。カベヨシには山頂の標識がなく展望がきかないので、うっかりしていると見落としてしまう。岩谷峠から少し下ったところには「○般若心経 延命地蔵経 一石一字塔」と彫られた石塔が立っている。地蔵峠の石塔も同じ文字が刻まれているが、こちらの方がずっと大きく立派だ。尾根道を下って行くと、やがて保谷沿いの林道に出合う。針畑川に合流すると古屋郵便局前バス停は近い。
    京都、福井、滋賀の県境にある三国峠を北のクチクボ峠から南の岩谷峠まで縦走するコースを紹介する。生杉バス停より生杉集落を抜けて若走路谷の登山口へ。自家用車はここまで来ることができる。杉林を登り詰めて稜線に出たところがクチクボ峠だ。ここは、朽木一帯の村と久田川沿いの村を繋いだ、江若国境尾根上の古い峠である。峠の一角に「○経墓」と刻まれた石塔が佇んでいる。ここから自然林に覆われた歩きやすい尾根が三国峠へ続く。三国峠山頂からは、百里ヶ岳や地蔵谷峰など東の展望が開け、山頂直下には長池という湿地がある。 生杉ブナ原生林方面へ少し進んだ後、すぐに地蔵峠への道が分かれる。地蔵峠は生杉から続く林道が来ており、石塔が斜面を削った穴の中に安置されている。 林道を横断し、ブナやカエデ、芦生杉などの自然林が続くゆるやかで歩きやすい尾根道をカベヨシヘ。カベヨシには山頂の標識がなく展望がきかないので、うっかりしていると見落としてしまう。岩谷峠から少し下ったところには「○般若心経 延命地蔵経 一石一字塔」と彫られた石塔が立っている。地蔵峠の石塔も同じ文字が刻まれているが、こちらの方がずっと大きく立派だ。尾根道を下って行くと、やがて保谷沿いの林道に出合う。針畑川に合流すると古屋郵便局前バス停は近い。
  • 白尾山・鉢ヶ峰

    • 5時間40分

    白尾山・鉢ヶ峰

    • 5時間40分
    茅葺きの里として有名な美山町北地区の北西にある、白尾山と鉢ヶ峰を縦走するコースを紹介する。大内バス停前の細い車道を北に向かい、由良川にかかる橋を渡る。マイカーの人は橋の手前に駐車スペースがある。橋を渡って林道分岐を左に取る。沢の左岸の林道へ行かないように。林道終点で左の沢を行き、標識に従って右から来る沢沿いの道を登ると、植林地を抜けて自然林の尾根道に出る。597m地点まで登ると新設された林道のすぐ横に出る。展望が開け西に長老ヶ岳が見える。白尾山の山頂からは、南のホサビ山と北東の八ヶ峰方面の展望が良い。 北に延びる主稜線を下り鞍部をめざす。705mピークの少し北で尾根が分かれて、北へ延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部から先は、左が檜の植林で右が自然林の尾根道が続く。692mピークで尾根が左に直角に曲がり、少し下って登り詰めると鉢ヶ峰頂上だ。桧に囲まれて展望はきかない。山頂からすぐの下りでは、南西に延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部に戻り、津ノ本谷川沿いの登山道を下る。道が浸食されて不明瞭なところがあるから気を付けよう。小滝と大岩があるところまで下れば林道はすぐだ。もしも、林道ゲートに鍵がかかっていたらヨイショ!と乗り越える必要がある。北バス停までは、もうひとがんばりだ。
    茅葺きの里として有名な美山町北地区の北西にある、白尾山と鉢ヶ峰を縦走するコースを紹介する。大内バス停前の細い車道を北に向かい、由良川にかかる橋を渡る。マイカーの人は橋の手前に駐車スペースがある。橋を渡って林道分岐を左に取る。沢の左岸の林道へ行かないように。林道終点で左の沢を行き、標識に従って右から来る沢沿いの道を登ると、植林地を抜けて自然林の尾根道に出る。597m地点まで登ると新設された林道のすぐ横に出る。展望が開け西に長老ヶ岳が見える。白尾山の山頂からは、南のホサビ山と北東の八ヶ峰方面の展望が良い。 北に延びる主稜線を下り鞍部をめざす。705mピークの少し北で尾根が分かれて、北へ延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部から先は、左が檜の植林で右が自然林の尾根道が続く。692mピークで尾根が左に直角に曲がり、少し下って登り詰めると鉢ヶ峰頂上だ。桧に囲まれて展望はきかない。山頂からすぐの下りでは、南西に延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部に戻り、津ノ本谷川沿いの登山道を下る。道が浸食されて不明瞭なところがあるから気を付けよう。小滝と大岩があるところまで下れば林道はすぐだ。もしも、林道ゲートに鍵がかかっていたらヨイショ!と乗り越える必要がある。北バス停までは、もうひとがんばりだ。
  • 八ヶ峰

    • 4時間30分

    八ヶ峰

    • 4時間30分
    八ヶ峰は、山頂より八つの国(能登、越前、近江、丹波、丹後、山城、若狭、加賀)が見渡せる展望の良さからその名が付いた。福井側の染ヶ谷から登り若丹国境尾根を縦走するコースを紹介する。登山口の八ヶ峰家族旅行村までバスの便がないので、マイカーかタクシーを使う。 木工実習館左横の林道の終点から登山道が始まる。杉林の尾根道は、やがて自然林となる。途中、林道を横断する箇所がある。登山口より50分ぐらいで、作業小屋やベンチがあるところに出る。このあたりより尾根はゆるやかになる。国境稜線に出てからは西に進路を取る。ひとつピークを越えて約30分で山頂に達する。山頂からの展望は素晴らしく、若狭湾や青葉山が良く見える。国境稜線を引き返して五波峠まで縦走する。ここは森林浴の森日本百選に選定されている森でブナ、カエデ、ミズナラなどの落葉広葉樹が美しい。ゆるやかな6つのピークを越えて峠を目指す。五波峠は昔の若狭街道のひとつである雲ヶ畑街道だが、今ではおおい町と南丹市美山町を結ぶ車道「遊車道ビレッジライン」が通っている。峠付近は広く駐車スペースがあるので、複数で登山に来た場合は車をここに回しておけば便利だ。徒歩の場合、旅行村あるいは南丹市美山町田歌まで、どちらも約6km、1時間半の車道歩きとなる。
    八ヶ峰は、山頂より八つの国(能登、越前、近江、丹波、丹後、山城、若狭、加賀)が見渡せる展望の良さからその名が付いた。福井側の染ヶ谷から登り若丹国境尾根を縦走するコースを紹介する。登山口の八ヶ峰家族旅行村までバスの便がないので、マイカーかタクシーを使う。 木工実習館左横の林道の終点から登山道が始まる。杉林の尾根道は、やがて自然林となる。途中、林道を横断する箇所がある。登山口より50分ぐらいで、作業小屋やベンチがあるところに出る。このあたりより尾根はゆるやかになる。国境稜線に出てからは西に進路を取る。ひとつピークを越えて約30分で山頂に達する。山頂からの展望は素晴らしく、若狭湾や青葉山が良く見える。国境稜線を引き返して五波峠まで縦走する。ここは森林浴の森日本百選に選定されている森でブナ、カエデ、ミズナラなどの落葉広葉樹が美しい。ゆるやかな6つのピークを越えて峠を目指す。五波峠は昔の若狭街道のひとつである雲ヶ畑街道だが、今ではおおい町と南丹市美山町を結ぶ車道「遊車道ビレッジライン」が通っている。峠付近は広く駐車スペースがあるので、複数で登山に来た場合は車をここに回しておけば便利だ。徒歩の場合、旅行村あるいは南丹市美山町田歌まで、どちらも約6km、1時間半の車道歩きとなる。