日本全国の登山コースガイド
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検索結果1117件中
941-960件
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瓢箪崩山
- 4時間10分
瓢箪崩山
- 4時間10分
岩倉より瓢箪崩山、江文峠を経て大原に下るコースを紹介する。花園町バス停より北へ住宅街を抜け、林道を暫く行くと右手にトトギ池という貯水池がある。登山道は、そのはす向かいから始まる。ササの斜面をジグザグに登り尾根に出ると、道はゆるやかになる。植林地と雑木林が交互に現れる。登山道の東を流れる高野川との間に1本、平行して走る尾根があり、その尾根上にも踏み跡がある。その分岐点を過ぎると、すぐにお地蔵様が現れる。道はふたつに分かれ、上へ行くと瓢箪崩山山頂、左は山腹を巻いて寒谷峠へ直接抜ける道だ。山頂は樹木に囲まれ展望がきかない。山頂から寒谷峠に下る途中には、小さな岩場があり急なところがある。峠は明るく岩倉から大原井出町に抜ける道が交差している。尾根の右斜面に付けられた道を進むとやがて、井出町に下る枝道や岩倉長谷町に下る別の枝道が出てくる。2万5千分の1地形図の471m付近には大岩がふたつあり、岩の上から展望が良い。金毘羅山を木々の間から見ながら江文峠へ下る。峠は車道で寸断されて古道の面影は全くなくなってしまった。峠から東へ30mほど行くと旧道の入口がある。薄暗い杉林の中を下って行くと江文神社の下に出る。東海自然歩道の標識に従い、井出町を抜けて戸寺バス停を目指す。岩倉より瓢箪崩山、江文峠を経て大原に下るコースを紹介する。花園町バス停より北へ住宅街を抜け、林道を暫く行くと右手にトトギ池という貯水池がある。登山道は、そのはす向かいから始まる。ササの斜面をジグザグに登り尾根に出ると、道はゆるやかになる。植林地と雑木林が交互に現れる。登山道の東を流れる高野川との間に1本、平行して走る尾根があり、その尾根上にも踏み跡がある。その分岐点を過ぎると、すぐにお地蔵様が現れる。道はふたつに分かれ、上へ行くと瓢箪崩山山頂、左は山腹を巻いて寒谷峠へ直接抜ける道だ。山頂は樹木に囲まれ展望がきかない。山頂から寒谷峠に下る途中には、小さな岩場があり急なところがある。峠は明るく岩倉から大原井出町に抜ける道が交差している。尾根の右斜面に付けられた道を進むとやがて、井出町に下る枝道や岩倉長谷町に下る別の枝道が出てくる。2万5千分の1地形図の471m付近には大岩がふたつあり、岩の上から展望が良い。金毘羅山を木々の間から見ながら江文峠へ下る。峠は車道で寸断されて古道の面影は全くなくなってしまった。峠から東へ30mほど行くと旧道の入口がある。薄暗い杉林の中を下って行くと江文神社の下に出る。東海自然歩道の標識に従い、井出町を抜けて戸寺バス停を目指す。 -
金毘羅山
- 5時間10分
金毘羅山
- 5時間10分
大原盆地の西を囲む金毘羅山、翠黛山、焼杉山の大原三山を縦走するコースを紹介する。戸寺バス停より東海自然歩道の標識に従い、高野川に架る橋を渡って江文神社を目指す。大きな杉のある参道を登り、神社境内の左横から登山道に入る。右側の林道はロックゲレンデに通じる道だ。暗い杉林をジグザグに登り尾根に出たら北進する。しばらくすると琴平新宮社が現れる。神社右横から石段を登って稜線に出、左へ行く。山頂には金毘羅権現社、その手前には琴平神社奥宮、そして縦走路から外れるが南西の尾根を10分ほど行ったところに三角点があり、ここにも祠がある。琴平神社奥宮からは比叡山や京都方面の展望が良い。縦走路分岐まで戻り、雑木林の急斜面を下る。コブをひとつ越すと、樹木に被われた静かな翠黛山だ。寂光院へ直接下る道へは行かず、寂光院と天ヶ岳を繋ぐ寂光院道の峠へ下る。峠より杉林の尾根をそのまま北進して焼杉山を目指す。山頂からは北のナッチョや天ヶ岳方面の展望が開けている。岩が出ている急斜面を下ると、古知谷方面へ縦走する道と草生町へ延びる南尾根の道の分岐がある。右の草生町への道を下る。尾根は東から南にカーブし、大原中学校西側の車道に出る。ここから大原バス停までは5分、歩道を東へ行く。大原盆地の西を囲む金毘羅山、翠黛山、焼杉山の大原三山を縦走するコースを紹介する。戸寺バス停より東海自然歩道の標識に従い、高野川に架る橋を渡って江文神社を目指す。大きな杉のある参道を登り、神社境内の左横から登山道に入る。右側の林道はロックゲレンデに通じる道だ。暗い杉林をジグザグに登り尾根に出たら北進する。しばらくすると琴平新宮社が現れる。神社右横から石段を登って稜線に出、左へ行く。山頂には金毘羅権現社、その手前には琴平神社奥宮、そして縦走路から外れるが南西の尾根を10分ほど行ったところに三角点があり、ここにも祠がある。琴平神社奥宮からは比叡山や京都方面の展望が良い。縦走路分岐まで戻り、雑木林の急斜面を下る。コブをひとつ越すと、樹木に被われた静かな翠黛山だ。寂光院へ直接下る道へは行かず、寂光院と天ヶ岳を繋ぐ寂光院道の峠へ下る。峠より杉林の尾根をそのまま北進して焼杉山を目指す。山頂からは北のナッチョや天ヶ岳方面の展望が開けている。岩が出ている急斜面を下ると、古知谷方面へ縦走する道と草生町へ延びる南尾根の道の分岐がある。右の草生町への道を下る。尾根は東から南にカーブし、大原中学校西側の車道に出る。ここから大原バス停までは5分、歩道を東へ行く。 -
廃村八丁
- 5時間5分
廃村八丁
- 5時間5分
八丁は豊富な木材の産地であったゆえ、その利権をめぐり、弓削村と知井村との間で約600年にわたり境界紛争が続いた。明治に入り両村の和解が成立し、以前より山番であった5戸が住み、その後設けられた分教場には、多い時で8人の児童が在校したという。しかし時代の流れに取り残され、昭和9年の豪雪を期に全戸離村し廃村となった。 京都と若狭小浜を結ぶいわゆる「鯖街道」には多くのルートがあった。そのひとつが、京都上賀茂から八丁を越え若狭小浜に至る雲ケ畑街道である。八丁はそのほぼ中間点にあり、今なお残る立派な屋敷跡や石垣、又近隣の集落に移築された風格ある家々を見ると、決して辺境の寒村ではなかった事が見て取れる。 京都バス菅原バス停で下車。橋を渡りホトケ谷に入る。最後の民家を過ぎ左手に堰堤を見て谷川を渡るとすぐに谷は二分する。ここで道は左の尾根道と右の沢沿いの道に分かれるが、峠手前で合流するのでどちらをとっても良い。合流した後は杉の植林を一登りでダンノ峠である。 ダンノ峠は杉の植林と自然林に覆われ展望は無い。峠を越えると八丁川源流である。広い自然林の明るい谷を行く。右手奥に同志社大学の山小屋を過ぎると道は二分する。右は四郎五郎峠を越えて八丁に至る。刑部滝へは左のトラバース道を行く。支尾根を越えると奈良谷に下りる。この支尾根から刑部滝一帯はシャクナゲの群落であり、花期に競うように咲き誇る様子はみごとである。刑部滝を右に見て、近年の大雨で荒れた谷沿いを下っていくと四郎五郎谷に出合う。 出合から程なくで、屋敷跡が見え廃村八丁に入る。錆びたトタン小屋の右手が土蔵跡である。白壁の土蔵は、草に覆われたわずかな盛土となってしまった。広場を過ぎた川を渡るとお地蔵さんが迎えてくれる。その先すぐ右手に八幡宮への社跡に登る石段がある。かつての石段は子供達の遊び場でもあったのであろう。 石段から杉の植林を進むと又すぐに川を渡る。番小屋跡や水田跡を右に見てソトバ峠へと向う。左手に墓地を過ぎ、川沿いにしばらく行くと左からのババ谷に出合うのでこれを行く。 杉林が自然林の明るい谷となり、傾斜が増しババ谷の水音が途絶えると林道に出合う。林道を横切り斜面を上がるとソトバ峠である。峠からは南に桟敷ヶ岳や城丹国境尾根が展望できる。峠から自然林の中を下っていくと右手にお地蔵さんを見る。杉林を下り東谷の流れを渡ると、後は林道を京北ふるさとバス小塩バス停に向かう。 なお、小塩バス停の便は少なく、井戸バス停までさらに約50分歩くと便数は増える。いずれにせよ利用の際は「京北ふるさとバス」に事前に確認されること。八丁は豊富な木材の産地であったゆえ、その利権をめぐり、弓削村と知井村との間で約600年にわたり境界紛争が続いた。明治に入り両村の和解が成立し、以前より山番であった5戸が住み、その後設けられた分教場には、多い時で8人の児童が在校したという。しかし時代の流れに取り残され、昭和9年の豪雪を期に全戸離村し廃村となった。 京都と若狭小浜を結ぶいわゆる「鯖街道」には多くのルートがあった。そのひとつが、京都上賀茂から八丁を越え若狭小浜に至る雲ケ畑街道である。八丁はそのほぼ中間点にあり、今なお残る立派な屋敷跡や石垣、又近隣の集落に移築された風格ある家々を見ると、決して辺境の寒村ではなかった事が見て取れる。 京都バス菅原バス停で下車。橋を渡りホトケ谷に入る。最後の民家を過ぎ左手に堰堤を見て谷川を渡るとすぐに谷は二分する。ここで道は左の尾根道と右の沢沿いの道に分かれるが、峠手前で合流するのでどちらをとっても良い。合流した後は杉の植林を一登りでダンノ峠である。 ダンノ峠は杉の植林と自然林に覆われ展望は無い。峠を越えると八丁川源流である。広い自然林の明るい谷を行く。右手奥に同志社大学の山小屋を過ぎると道は二分する。右は四郎五郎峠を越えて八丁に至る。刑部滝へは左のトラバース道を行く。支尾根を越えると奈良谷に下りる。この支尾根から刑部滝一帯はシャクナゲの群落であり、花期に競うように咲き誇る様子はみごとである。刑部滝を右に見て、近年の大雨で荒れた谷沿いを下っていくと四郎五郎谷に出合う。 出合から程なくで、屋敷跡が見え廃村八丁に入る。錆びたトタン小屋の右手が土蔵跡である。白壁の土蔵は、草に覆われたわずかな盛土となってしまった。広場を過ぎた川を渡るとお地蔵さんが迎えてくれる。その先すぐ右手に八幡宮への社跡に登る石段がある。かつての石段は子供達の遊び場でもあったのであろう。 石段から杉の植林を進むと又すぐに川を渡る。番小屋跡や水田跡を右に見てソトバ峠へと向う。左手に墓地を過ぎ、川沿いにしばらく行くと左からのババ谷に出合うのでこれを行く。 杉林が自然林の明るい谷となり、傾斜が増しババ谷の水音が途絶えると林道に出合う。林道を横切り斜面を上がるとソトバ峠である。峠からは南に桟敷ヶ岳や城丹国境尾根が展望できる。峠から自然林の中を下っていくと右手にお地蔵さんを見る。杉林を下り東谷の流れを渡ると、後は林道を京北ふるさとバス小塩バス停に向かう。 なお、小塩バス停の便は少なく、井戸バス停までさらに約50分歩くと便数は増える。いずれにせよ利用の際は「京北ふるさとバス」に事前に確認されること。 -
品谷山
- 2時間30分
品谷山
- 2時間30分
ダンノ峠から北に杉林の尾根を上る。すぐに自然林となり尾根が西に向きを変えると、北斜面から佐々里峠方面が展望できる。アップダウンを過ぎた佐々里峠分岐では、前方の樹間に品谷山が顔を出す。分岐を過ぎ866mのピークへ至る。 品谷山へは、さらにブナをはじめとしたなだらかな自然林の尾根道を行く。品谷山山頂は北から西方面に樹間の展望が開ける。 山頂から南西に下り鞍部を過ぎ、ひとつピークを越えると自然林の明るい品谷峠である。南に下りるスモモ谷をいくつかの炭焼窯跡を見ながら廃村八丁に至る。ダンノ峠から北に杉林の尾根を上る。すぐに自然林となり尾根が西に向きを変えると、北斜面から佐々里峠方面が展望できる。アップダウンを過ぎた佐々里峠分岐では、前方の樹間に品谷山が顔を出す。分岐を過ぎ866mのピークへ至る。 品谷山へは、さらにブナをはじめとしたなだらかな自然林の尾根道を行く。品谷山山頂は北から西方面に樹間の展望が開ける。 山頂から南西に下り鞍部を過ぎ、ひとつピークを越えると自然林の明るい品谷峠である。南に下りるスモモ谷をいくつかの炭焼窯跡を見ながら廃村八丁に至る。 -
天童山から桟敷ヶ岳へ
- 8時間30分
天童山から桟敷ヶ岳へ
- 8時間30分
天童山は、城丹国境尾根の西に位置し、台形状の頂をもつどっしりとした山容の山である。 京北ふるさとバス山国バス停で下車し、大堰川に架かる中江橋を渡り中江集落に着く。寺の横からが登山道。竹林の先の六地蔵を左に折れ、墓地を過ぎると京都一周トレイルの道標が立つ林道に出る。ここから竜ヶ坂までは、かつての小浜街道を歩く。ところどころ残る石垣や峠の石窟に祀られた石仏がその名残だ。竜ヶ坂の峠からは、天童山方面に延びるすぐそばの林道を行く。林道終点の基地からは北方の展望が開ける。尾根道をたどると、標識No.D3のある城丹国境尾根に出合う。 左に歩き杉林の急登を過ぎ天童山頂に着く。山頂は木々に囲まれ展望はない。飯森山へはいったん下った後登り返し、南方の展望が開ける消防局の反射板に出る。さらに関電の反射板を過ぎ、飯森山の急登にかかる。山頂は展望はないが雑木の明るい広場だ。山頂を越した鞍部が大谷峠。登り返してしばらく歩くと、左斜面が伐採され展望が開ける。左前方には遠く比良山系が望める。自然林の尾根歩きが続き、2本目の送電鉄塔をくぐると、右への道に入り城丹国境尾根を離れる。わずかなアップダウンを繰り返し、桟敷ヶ岳山頂に至る。山頂より雲ヶ畑の雲ケ畑岩屋橋バス停へは桟敷ヶ岳(コースガイド)を参照。天童山は、城丹国境尾根の西に位置し、台形状の頂をもつどっしりとした山容の山である。 京北ふるさとバス山国バス停で下車し、大堰川に架かる中江橋を渡り中江集落に着く。寺の横からが登山道。竹林の先の六地蔵を左に折れ、墓地を過ぎると京都一周トレイルの道標が立つ林道に出る。ここから竜ヶ坂までは、かつての小浜街道を歩く。ところどころ残る石垣や峠の石窟に祀られた石仏がその名残だ。竜ヶ坂の峠からは、天童山方面に延びるすぐそばの林道を行く。林道終点の基地からは北方の展望が開ける。尾根道をたどると、標識No.D3のある城丹国境尾根に出合う。 左に歩き杉林の急登を過ぎ天童山頂に着く。山頂は木々に囲まれ展望はない。飯森山へはいったん下った後登り返し、南方の展望が開ける消防局の反射板に出る。さらに関電の反射板を過ぎ、飯森山の急登にかかる。山頂は展望はないが雑木の明るい広場だ。山頂を越した鞍部が大谷峠。登り返してしばらく歩くと、左斜面が伐採され展望が開ける。左前方には遠く比良山系が望める。自然林の尾根歩きが続き、2本目の送電鉄塔をくぐると、右への道に入り城丹国境尾根を離れる。わずかなアップダウンを繰り返し、桟敷ヶ岳山頂に至る。山頂より雲ヶ畑の雲ケ畑岩屋橋バス停へは桟敷ヶ岳(コースガイド)を参照。 -
桟敷ヶ岳
- 5時間10分
桟敷ヶ岳
- 5時間10分
王位継承争いに敗れ北山に隠棲した惟喬親王(844〜897年)が山頂付近に桟敷を作り、都を眺めて懐かしんだという伝説から桟敷ヶ岳の名が付けられたといわれている。雲ケ畑岩屋橋バス停前の橋を渡り、林道を30分登ると岩屋不動の駐車場に着く。ゴールデンウィークの頃は、岩屋不動のシャクナゲが見事に咲き誇る。駐車場脇から登山道に入り、沢沿いに登って行くと六体地蔵のある薬師峠。ここは、かつて雲ヶ畑と大森を結ぶ生活道であった。ここで右に曲がり、稜線伝いに北上する。岩茸山付近から美しい自然林となり、尾根は広くゆるやかで気持ちいい道が続く。途中、登山道を少し離れたところに大きな石がたくさんあるガレ場のような場所がある。都ながめの岩と昔から呼ばれている岩の位置は不明だが、このガレ場がそうなのかもしれない。送電線鉄塔付近は樹木が伐採されササ原となっており、東の花背峠方面と西の周山方面の展望が開けている。ここから巡視路をたどって下る道もある。鞍部を超えて少し登れば桟敷ヶ岳山頂だ。北東に位置する石仏峠方面の展望が開けている。杉林の中の急な坂道を下ると45分で林道に着く。祖父谷川沿いの林道をどんどん下って行けば、雲ケ畑岩屋橋バス停に戻る。王位継承争いに敗れ北山に隠棲した惟喬親王(844〜897年)が山頂付近に桟敷を作り、都を眺めて懐かしんだという伝説から桟敷ヶ岳の名が付けられたといわれている。雲ケ畑岩屋橋バス停前の橋を渡り、林道を30分登ると岩屋不動の駐車場に着く。ゴールデンウィークの頃は、岩屋不動のシャクナゲが見事に咲き誇る。駐車場脇から登山道に入り、沢沿いに登って行くと六体地蔵のある薬師峠。ここは、かつて雲ヶ畑と大森を結ぶ生活道であった。ここで右に曲がり、稜線伝いに北上する。岩茸山付近から美しい自然林となり、尾根は広くゆるやかで気持ちいい道が続く。途中、登山道を少し離れたところに大きな石がたくさんあるガレ場のような場所がある。都ながめの岩と昔から呼ばれている岩の位置は不明だが、このガレ場がそうなのかもしれない。送電線鉄塔付近は樹木が伐採されササ原となっており、東の花背峠方面と西の周山方面の展望が開けている。ここから巡視路をたどって下る道もある。鞍部を超えて少し登れば桟敷ヶ岳山頂だ。北東に位置する石仏峠方面の展望が開けている。杉林の中の急な坂道を下ると45分で林道に着く。祖父谷川沿いの林道をどんどん下って行けば、雲ケ畑岩屋橋バス停に戻る。 -
魚谷山
- 5時間45分
魚谷山
- 5時間45分
三条大橋から鴨川の上流に目をやると、たおやかな北山の山並みが遠望できる。その山並みのまんなか付近に位置するのが魚谷山である。雲ヶ畑の出合橋バス停より中津川沿いに林道を登って行くと松尾谷分岐がある。魚谷峠に続く松尾谷を見送り、そのまま登って行くと貴船山に続く滝谷峠と柳谷峠への分岐がある。その分岐のひとつ手前の沢が細ヶ谷で、ここにも登山道がある。この道は上述の分岐を左にとったアズキ坂経由の道といずれは合流するので、どちらを行ってもよい。森の中の岩に埋め込まれた今西錦司のレリーフを見、沢沿いにどんどん登って行くと柳谷峠に着く。クマザサと自然林に被われ、広く気持ちがいいところだ。ここで左に曲がり深いクマザサの中を登って行くと森に囲まれ展望がきかない魚谷山山頂に着く。魚谷峠は林道の交差点で、昔の本に記述されていた峠の趣はもうない。林道を横切り、登山道に入り831mの稜線伝いに狼峠をめざす。狼峠へは魚谷の林道を通ると早いが、この稜線は自然林が多く、気持ちの良い道が続く。狼峠は杉林に囲まれた平凡な峠だ。峠を左に曲がり、急坂を下って行くと桟敷ヶ岳との境を分ける祖父谷川に出る。飛び石伝いに沢を渡ると林道に合流する。この祖父谷林道をどんどん下って行くと雲ケ畑岩屋橋バス停に着く。三条大橋から鴨川の上流に目をやると、たおやかな北山の山並みが遠望できる。その山並みのまんなか付近に位置するのが魚谷山である。雲ヶ畑の出合橋バス停より中津川沿いに林道を登って行くと松尾谷分岐がある。魚谷峠に続く松尾谷を見送り、そのまま登って行くと貴船山に続く滝谷峠と柳谷峠への分岐がある。その分岐のひとつ手前の沢が細ヶ谷で、ここにも登山道がある。この道は上述の分岐を左にとったアズキ坂経由の道といずれは合流するので、どちらを行ってもよい。森の中の岩に埋め込まれた今西錦司のレリーフを見、沢沿いにどんどん登って行くと柳谷峠に着く。クマザサと自然林に被われ、広く気持ちがいいところだ。ここで左に曲がり深いクマザサの中を登って行くと森に囲まれ展望がきかない魚谷山山頂に着く。魚谷峠は林道の交差点で、昔の本に記述されていた峠の趣はもうない。林道を横切り、登山道に入り831mの稜線伝いに狼峠をめざす。狼峠へは魚谷の林道を通ると早いが、この稜線は自然林が多く、気持ちの良い道が続く。狼峠は杉林に囲まれた平凡な峠だ。峠を左に曲がり、急坂を下って行くと桟敷ヶ岳との境を分ける祖父谷川に出る。飛び石伝いに沢を渡ると林道に合流する。この祖父谷林道をどんどん下って行くと雲ケ畑岩屋橋バス停に着く。 -
雲取山
- 5時間0分
雲取山
- 5時間0分
花背高原前バス停から橋を渡り、旧小学校横の林道を登る。ススキ原のスキー場跡を左手に過ぎ、沢沿いの登山道を登る。傾斜がだんだん増したところで、道は直角に右に折れて山腹を巻くように進む。登りきったところが寺山峠で展望はない。杉、アスナロ林の中を下りると一ノ谷出合に出る。ゆるやかな谷を、目印に注意して登って行くと、広く明るい雲取峠に着く。フカンド峠とも呼ばれており、峠の東側は展望が開けている。北側はリョウブの純林で、夏には白い花を咲かせる。峠から武路谷に下る道は、一部荒れている。雲取山へは南西側へ続く稜線の右側をたどる。山腹を巻き終えてふたつ目のコブが雲取山である。山頂は狭く樹木に被われ展望はきかない。下りは南側の二ノ谷への道を取るが、西側の三ノ谷への道も山頂から出ているので間違えないように。二ノ谷へは急な下りで始まり、続いて高巻きも含めた沢沿いの道。立命ワンゲル小屋から先は、沢の中のゆるやかな道が一ノ谷出合まで続く。出合から造林地を下流に向かうとすぐに三ノ谷出合で林道に出る。勢竜天満宮、京見坂への林道を左にやり過ごせば、芹生の里。これより貴船バス停まで舗装道だが、芹生峠までの杉の美林、峠からの展望や貴船川の清流など北山らしさを感じさせてくれる。花背高原前バス停から橋を渡り、旧小学校横の林道を登る。ススキ原のスキー場跡を左手に過ぎ、沢沿いの登山道を登る。傾斜がだんだん増したところで、道は直角に右に折れて山腹を巻くように進む。登りきったところが寺山峠で展望はない。杉、アスナロ林の中を下りると一ノ谷出合に出る。ゆるやかな谷を、目印に注意して登って行くと、広く明るい雲取峠に着く。フカンド峠とも呼ばれており、峠の東側は展望が開けている。北側はリョウブの純林で、夏には白い花を咲かせる。峠から武路谷に下る道は、一部荒れている。雲取山へは南西側へ続く稜線の右側をたどる。山腹を巻き終えてふたつ目のコブが雲取山である。山頂は狭く樹木に被われ展望はきかない。下りは南側の二ノ谷への道を取るが、西側の三ノ谷への道も山頂から出ているので間違えないように。二ノ谷へは急な下りで始まり、続いて高巻きも含めた沢沿いの道。立命ワンゲル小屋から先は、沢の中のゆるやかな道が一ノ谷出合まで続く。出合から造林地を下流に向かうとすぐに三ノ谷出合で林道に出る。勢竜天満宮、京見坂への林道を左にやり過ごせば、芹生の里。これより貴船バス停まで舗装道だが、芹生峠までの杉の美林、峠からの展望や貴船川の清流など北山らしさを感じさせてくれる。 -
桑谷山
- 5時間0分
桑谷山
- 5時間0分
桑谷山には、その南方に位置する大悲山峰定寺の経典が山頂に埋められたという伝説がある。それで、経塚山とも呼ばれている。登山道は関西電力の高圧線巡視路を使うのでよく整備され歩き易い。大悲山口バス停より峰定寺の方へ1kmほど行くと、左手に新しい家と橋がある。橋を渡り桑谷沿いの林道を30分ほど歩くと、右手に登山口の標識がある。急な尾根道を登って行くと標高600m付近に大きな芦生杉の群落が見られる。やがて、道は東隣の尾根へ斜面を巻くように行き、高圧線鉄塔に出る。片波山や雲取山、滝谷山など花背周辺の山々の展望が開ける。少し登って別の鉄塔の横に出、さらに尾根道を行くと桑谷山東峰に着く。桑谷山は東峰と西峰で双耳峰を成しており、3等三角点のある西峰へ往復する。頂上稜線の北側は伐採され、三国岳方面の展望が良い。稜線上には大きなブナやミズナラの木が見られる。東峰に戻り久多峠へ延びる尾根を下る。東峰のすぐ東側にある鉄塔の手前から、北に延びる尾根だ。道はだんだん急な下りとなり、やがて岩場や梯子が出てくるとシャクナゲが多く見られる。鞍部まで下り、再び登り返すと最後の鉄塔の横に出る。さらに尾根を下ると桑谷山の北東面がよく見えるところがある。久多峠からは舗装道を能見川沿いに下り、能見口バス停をめざす。桑谷山には、その南方に位置する大悲山峰定寺の経典が山頂に埋められたという伝説がある。それで、経塚山とも呼ばれている。登山道は関西電力の高圧線巡視路を使うのでよく整備され歩き易い。大悲山口バス停より峰定寺の方へ1kmほど行くと、左手に新しい家と橋がある。橋を渡り桑谷沿いの林道を30分ほど歩くと、右手に登山口の標識がある。急な尾根道を登って行くと標高600m付近に大きな芦生杉の群落が見られる。やがて、道は東隣の尾根へ斜面を巻くように行き、高圧線鉄塔に出る。片波山や雲取山、滝谷山など花背周辺の山々の展望が開ける。少し登って別の鉄塔の横に出、さらに尾根道を行くと桑谷山東峰に着く。桑谷山は東峰と西峰で双耳峰を成しており、3等三角点のある西峰へ往復する。頂上稜線の北側は伐採され、三国岳方面の展望が良い。稜線上には大きなブナやミズナラの木が見られる。東峰に戻り久多峠へ延びる尾根を下る。東峰のすぐ東側にある鉄塔の手前から、北に延びる尾根だ。道はだんだん急な下りとなり、やがて岩場や梯子が出てくるとシャクナゲが多く見られる。鞍部まで下り、再び登り返すと最後の鉄塔の横に出る。さらに尾根を下ると桑谷山の北東面がよく見えるところがある。久多峠からは舗装道を能見川沿いに下り、能見口バス停をめざす。 -
峰床山・八丁平
- 6時間20分
峰床山・八丁平
- 6時間20分
八丁平は関西では珍しい高層湿原である。その背後に 位置する峰床山と合わせて一帯は京都市山村都市交流の森として整備が進んでいる。葛川中村バス停から江賀谷沿いの林道に入り、終点の二俣で木橋を渡り右俣に入る。沢沿いの滑りやすい道を行くと道がふたつに分かれるが、左側の道は廃道だ。正面に巨岩が現れるところで、道は左側の山腹に取り付き、登り詰めたところが中村乗越だ。広く刈り開かれた道を下り、八丁平の周回路に降り立つ。周回路を反時計回りに半周してクラガリ谷口へ。クラガリ谷のサワグルミ林を登って鞍部に出る。北へ稜線をたどると小さな広場の峰床山山頂だ。 東から南方面の展望が良い。東へ広葉樹の尾根を下り、オグロ坂峠の祠の前に出る。ここは、かつて京都と小浜を結んだ最短距離の交易路鞍馬街道のほぼ中間地点で、オグロ坂峠から八丁平側は六尺道の名残が見られる。峠の北面で東側の鎌倉山へ続く道と分かれる。トチ、イヌブナ、ミズナラ、アスナロ等の大木が美しい。オグロ坂を下り、杉造林地に入れば、ひと息で林道に下り立つ。オグロ谷沿いに林道を下り、久多の里自然環境活用センター前の橋を渡る。そして、久多川沿いに車道を梅ノ木バス停まで歩く。車で入山する場合、江賀谷林道は入れるが、オグロ坂はゲートがある。八丁平は関西では珍しい高層湿原である。その背後に 位置する峰床山と合わせて一帯は京都市山村都市交流の森として整備が進んでいる。葛川中村バス停から江賀谷沿いの林道に入り、終点の二俣で木橋を渡り右俣に入る。沢沿いの滑りやすい道を行くと道がふたつに分かれるが、左側の道は廃道だ。正面に巨岩が現れるところで、道は左側の山腹に取り付き、登り詰めたところが中村乗越だ。広く刈り開かれた道を下り、八丁平の周回路に降り立つ。周回路を反時計回りに半周してクラガリ谷口へ。クラガリ谷のサワグルミ林を登って鞍部に出る。北へ稜線をたどると小さな広場の峰床山山頂だ。 東から南方面の展望が良い。東へ広葉樹の尾根を下り、オグロ坂峠の祠の前に出る。ここは、かつて京都と小浜を結んだ最短距離の交易路鞍馬街道のほぼ中間地点で、オグロ坂峠から八丁平側は六尺道の名残が見られる。峠の北面で東側の鎌倉山へ続く道と分かれる。トチ、イヌブナ、ミズナラ、アスナロ等の大木が美しい。オグロ坂を下り、杉造林地に入れば、ひと息で林道に下り立つ。オグロ谷沿いに林道を下り、久多の里自然環境活用センター前の橋を渡る。そして、久多川沿いに車道を梅ノ木バス停まで歩く。車で入山する場合、江賀谷林道は入れるが、オグロ坂はゲートがある。 -
皆子山
- 4時間40分
皆子山
- 4時間40分
京都府最高峰、皆子山の北面を流れるツボクリ谷から登り、南東側の寺谷へ下る横断コースを紹介する。新道足尾谷橋バス停から北に向かい安曇川沿いの旧国道を西に行き、作業道足尾谷線に入る。林道終点からは沢沿いを行く登山道となる。三度木橋を渡り、目印のテープが付けられたツボクリ谷出合に達する。一つ手前の沢にも踏み跡があるので、間違えないように。沢伝いに右岸左岸と渡りながらツボクリ谷を登る。小滝を固定ロープを頼りに高巻く箇所などあり、なかなかスリルがある。やがて、谷が開け大きなトチノキが現れる。お弁当にいい場所だ。そこから3分ほど登ると道は左に折れて、ツボクリ谷を離れ皆子山に突き上げる急な沢に取り付く。曲がるポイントの標識を見落とさないように。沢は、やがてクマザサのヤブ尾根に吸収されていく。傾斜が落ちてきたところで山頂に飛び出す。東側の展望が少し開けるが、展望は、下山ルート途中の頂上稜線から寺谷ルートへの下り口付近の方が良い。そこからは、比良の山々が目前に広がる。寺谷への下り口は、標識がなくわかりにくいので注意。ササヤブからやがて急斜面の杉林に変わる。大岩や壊れかけた小屋を見ながら寺谷沿いに下る。安曇川との出合いで、丸木橋を渡ると林道に出る。川沿いに林道を30分も下って行くと平バス停だ。京都府最高峰、皆子山の北面を流れるツボクリ谷から登り、南東側の寺谷へ下る横断コースを紹介する。新道足尾谷橋バス停から北に向かい安曇川沿いの旧国道を西に行き、作業道足尾谷線に入る。林道終点からは沢沿いを行く登山道となる。三度木橋を渡り、目印のテープが付けられたツボクリ谷出合に達する。一つ手前の沢にも踏み跡があるので、間違えないように。沢伝いに右岸左岸と渡りながらツボクリ谷を登る。小滝を固定ロープを頼りに高巻く箇所などあり、なかなかスリルがある。やがて、谷が開け大きなトチノキが現れる。お弁当にいい場所だ。そこから3分ほど登ると道は左に折れて、ツボクリ谷を離れ皆子山に突き上げる急な沢に取り付く。曲がるポイントの標識を見落とさないように。沢は、やがてクマザサのヤブ尾根に吸収されていく。傾斜が落ちてきたところで山頂に飛び出す。東側の展望が少し開けるが、展望は、下山ルート途中の頂上稜線から寺谷ルートへの下り口付近の方が良い。そこからは、比良の山々が目前に広がる。寺谷への下り口は、標識がなくわかりにくいので注意。ササヤブからやがて急斜面の杉林に変わる。大岩や壊れかけた小屋を見ながら寺谷沿いに下る。安曇川との出合いで、丸木橋を渡ると林道に出る。川沿いに林道を30分も下って行くと平バス停だ。 -
天ヶ岳
- 5時間25分
天ヶ岳
- 5時間25分
大原小出石よりシャクナゲ尾根を登り、鞍馬への尾根を下るコースを紹介する。小出石バス停より国道477号を百井方面に20分ほど歩くと、左手を流れる高谷川に架る橋から林道が延びている。橋を渡って50mほど行くと登山道の標識がある。杉林の急登で始まり、やがてゆるやかな尾根となる。登るにつれてシャクナゲが増え、高圧線鉄塔前後付近が最も多く、ゴールデンウィークの頃は見事である。尾根道はやがて百井峠と寂光院を繋ぐ寂光院道に合流する。右に曲がり、岩が多い雑木林の道をたどって天ヶ岳を目指す。山頂付近は地形が複雑、その上幾つか枝道があるので迷わないように。ササと杉林に囲まれた山頂は展望がきかない。南西に延びる尾根を下っていくと大きな赤松が混じった気持ちのよい雑木林になる。三又岳からは鞍馬山や貴船山の展望が良い。やがて杉林に入り静原へ下る水谷との分岐で右に曲がり、さらに524.8mの三角点で今度は左に曲がる。尾根がクランク状になっているのだ。経塚を見てどんどん下っていくと薬王坂に出る。古い石段が残るこの古道は、鞍馬と静原を結ぶだけでなく、敦賀街道と鞍馬街道を横に繋ぐ峠だ。かつて、鞍馬寺と比叡山延暦寺の僧たちが行き来した道でもある。旧街道筋の雰囲気が残る鞍馬の家並みを通って叡山電鉄鞍馬駅に下る。大原小出石よりシャクナゲ尾根を登り、鞍馬への尾根を下るコースを紹介する。小出石バス停より国道477号を百井方面に20分ほど歩くと、左手を流れる高谷川に架る橋から林道が延びている。橋を渡って50mほど行くと登山道の標識がある。杉林の急登で始まり、やがてゆるやかな尾根となる。登るにつれてシャクナゲが増え、高圧線鉄塔前後付近が最も多く、ゴールデンウィークの頃は見事である。尾根道はやがて百井峠と寂光院を繋ぐ寂光院道に合流する。右に曲がり、岩が多い雑木林の道をたどって天ヶ岳を目指す。山頂付近は地形が複雑、その上幾つか枝道があるので迷わないように。ササと杉林に囲まれた山頂は展望がきかない。南西に延びる尾根を下っていくと大きな赤松が混じった気持ちのよい雑木林になる。三又岳からは鞍馬山や貴船山の展望が良い。やがて杉林に入り静原へ下る水谷との分岐で右に曲がり、さらに524.8mの三角点で今度は左に曲がる。尾根がクランク状になっているのだ。経塚を見てどんどん下っていくと薬王坂に出る。古い石段が残るこの古道は、鞍馬と静原を結ぶだけでなく、敦賀街道と鞍馬街道を横に繋ぐ峠だ。かつて、鞍馬寺と比叡山延暦寺の僧たちが行き来した道でもある。旧街道筋の雰囲気が残る鞍馬の家並みを通って叡山電鉄鞍馬駅に下る。 -
天ヶ森(ナッチョ)
- 4時間10分
天ヶ森(ナッチョ)
- 4時間10分
天ヶ森は大原の北に位置する展望が良い山である。百井分れバス停より国道477号を通って百井峠を目指す。国道といっても林道のような道だ。峠の手前に地蔵堂があり、百井峠にも古い地蔵がある。京都市青少年村キャンプ場の跡を左に見て、隠れ山里の趣がある百井の集落に入り、三叉路を大原方面に行かずそのまま進む。小学校跡を30m過ぎたあたりに登山道の標識がある。百井川に架る橋を渡って川沿いに左へ畦道を進み、杉林を抜けると前ヶ畑峠から来た林道に合流する。林道を東に進むと2度分岐があり、道標に従う。途中、686mの峠越えの山道(目印がたくさん付いている)が枝分かれするが、林道をそのまま進む。やがて、つづら折りとなる林道を登ったところに登山道の道標がある。雑木林の中の登山道をしばらく行くと小出石に下る道の分岐があり、シカ除けの柵をくぐると展望が開けた造林地に出る。比叡山から途中越に続く山々、琵琶湖がよく見える。すぐそばの山頂よりここからの展望の方が良い。小出石への分岐に戻り、シカ除けの柵を二度ほどくぐり抜けて三谷へ下る作業道との分岐に出る。よく手入れされた杉林に囲まれ、広場になっており休憩するのにいいところだ。やがて、雑木林のなだらかな稜線から、南の尾根に道が折れると急な下りとなる。最後は小出石バス停まで国道を歩く。天ヶ森は大原の北に位置する展望が良い山である。百井分れバス停より国道477号を通って百井峠を目指す。国道といっても林道のような道だ。峠の手前に地蔵堂があり、百井峠にも古い地蔵がある。京都市青少年村キャンプ場の跡を左に見て、隠れ山里の趣がある百井の集落に入り、三叉路を大原方面に行かずそのまま進む。小学校跡を30m過ぎたあたりに登山道の標識がある。百井川に架る橋を渡って川沿いに左へ畦道を進み、杉林を抜けると前ヶ畑峠から来た林道に合流する。林道を東に進むと2度分岐があり、道標に従う。途中、686mの峠越えの山道(目印がたくさん付いている)が枝分かれするが、林道をそのまま進む。やがて、つづら折りとなる林道を登ったところに登山道の道標がある。雑木林の中の登山道をしばらく行くと小出石に下る道の分岐があり、シカ除けの柵をくぐると展望が開けた造林地に出る。比叡山から途中越に続く山々、琵琶湖がよく見える。すぐそばの山頂よりここからの展望の方が良い。小出石への分岐に戻り、シカ除けの柵を二度ほどくぐり抜けて三谷へ下る作業道との分岐に出る。よく手入れされた杉林に囲まれ、広場になっており休憩するのにいいところだ。やがて、雑木林のなだらかな稜線から、南の尾根に道が折れると急な下りとなる。最後は小出石バス停まで国道を歩く。 -
駒ヶ岳から桜谷山へ
- 6時間40分
駒ヶ岳から桜谷山へ
- 6時間40分
山と高原地図「京都北山」の最北部に位置する、江若国境尾根の駒ヶ岳から桜谷山へ縦走するコースを紹介する。このコースは高島トレイルに指定されているので、登山道は整備されており、京都北山の中ではおそらく最も広く美しいブナ林が見られる。 麻生川上流の木地山バス停よりスタートする。自家用車の人はバス停前のスペースに駐車したい。登山口に標識はないがバス停の真ん前に架かる小さな橋を渡り、畑地を通って焼尾谷に入る。焼尾西谷出合を過ぎると駒ヶ岳西尾根へ上がる尾根道の分岐がある。 焼尾東谷に沿って登り、大きな桂の木があるオユキ谷出合を過ぎる。しばらく進んで、標識に導かれて焼尾東谷へ右から入ってくる支流を登る。地図上ではルートが逆U字に曲がるところだ。道は沢からやがて右の尾根に取り付く。百里ヶ岳が麻生川対岸に見え、登り詰めたところが駒ヶ岳南尾根だ。周りは美しいブナ純林のゆるやかな尾根が続いている。寄り道になるが、時間と体力に余裕があれば、南に20分ほど歩くと美しい駒ヶ池が稜線の脇の凹地にあるのが見られる。 ブナ林が続く駒ヶ岳南尾根を北へ進み駒ヶ岳をめざす。かつて木地山と若狭の河内を結んだ峠越えの駒ヶ越を過ぎ、駒ヶ岳に着く。山頂からの展望は良い。北東を見ると武奈ヶ嶽や三重嶽など、野坂山地の山々が見える。さらに南に目をやると琵琶湖が広がり、その向こうに金糞岳や伊吹山、そして鈴鹿の峰々の連なりが見渡せる。 西に向かって縦走を続けよう。20分ほどで674mピークを経て木地山へ下る尾根の分岐に出る。時間または体力的に余裕がない人はここから下山する選択肢がある。少し行くと縦走路の南側に平行して走る林道が出てくるが、それは木地山へ下る林道なので入らないように。 ゆるやかな与助谷山を越えて、池ノ河内越に出る。かつて、ここは木地山と若狭の池ノ河内を結んだ古くからの峠道だが、今はその頃の面影はなく自然に帰りつつある状態で、それがどこであるのかも判然としない。765mピークを越えると広い窪地があり、そこはヌタ場となっている。その先は二重山稜になっているので、積雪期などはルートがわかり難いと思われる。今回の最高地点桜谷山からの展望は素晴らしい。歩いてきた駒ヶ岳からの稜線とその向こうに野坂山地の山々、朽木の池蔵谷峰や白倉岳、その向こうに比良山地の山々が見渡せる。 桜谷山からの下りでは、迷いやすいところがある。山頂からなだらかな北西尾根が続き、そちらへ入り込みやすい。ところが、登山道は木地山峠へ南西の急斜面の山腹を下ることになり、踏み跡もはっきりしない。南西の尾根にうまく乗ることができた後は、迷うことはなくお地蔵様がある木地山峠に着くことができるだろう。 木地山峠は、木地山と上根来を結ぶ古い峠道だ。峠から麻生川源流の大谷の道を下って行くが、急な谷の斜面をへつるように付けられた道なので気をつけて下ろう。木地山バス停まで、林道に出たらもうひとがんばりだ。山と高原地図「京都北山」の最北部に位置する、江若国境尾根の駒ヶ岳から桜谷山へ縦走するコースを紹介する。このコースは高島トレイルに指定されているので、登山道は整備されており、京都北山の中ではおそらく最も広く美しいブナ林が見られる。 麻生川上流の木地山バス停よりスタートする。自家用車の人はバス停前のスペースに駐車したい。登山口に標識はないがバス停の真ん前に架かる小さな橋を渡り、畑地を通って焼尾谷に入る。焼尾西谷出合を過ぎると駒ヶ岳西尾根へ上がる尾根道の分岐がある。 焼尾東谷に沿って登り、大きな桂の木があるオユキ谷出合を過ぎる。しばらく進んで、標識に導かれて焼尾東谷へ右から入ってくる支流を登る。地図上ではルートが逆U字に曲がるところだ。道は沢からやがて右の尾根に取り付く。百里ヶ岳が麻生川対岸に見え、登り詰めたところが駒ヶ岳南尾根だ。周りは美しいブナ純林のゆるやかな尾根が続いている。寄り道になるが、時間と体力に余裕があれば、南に20分ほど歩くと美しい駒ヶ池が稜線の脇の凹地にあるのが見られる。 ブナ林が続く駒ヶ岳南尾根を北へ進み駒ヶ岳をめざす。かつて木地山と若狭の河内を結んだ峠越えの駒ヶ越を過ぎ、駒ヶ岳に着く。山頂からの展望は良い。北東を見ると武奈ヶ嶽や三重嶽など、野坂山地の山々が見える。さらに南に目をやると琵琶湖が広がり、その向こうに金糞岳や伊吹山、そして鈴鹿の峰々の連なりが見渡せる。 西に向かって縦走を続けよう。20分ほどで674mピークを経て木地山へ下る尾根の分岐に出る。時間または体力的に余裕がない人はここから下山する選択肢がある。少し行くと縦走路の南側に平行して走る林道が出てくるが、それは木地山へ下る林道なので入らないように。 ゆるやかな与助谷山を越えて、池ノ河内越に出る。かつて、ここは木地山と若狭の池ノ河内を結んだ古くからの峠道だが、今はその頃の面影はなく自然に帰りつつある状態で、それがどこであるのかも判然としない。765mピークを越えると広い窪地があり、そこはヌタ場となっている。その先は二重山稜になっているので、積雪期などはルートがわかり難いと思われる。今回の最高地点桜谷山からの展望は素晴らしい。歩いてきた駒ヶ岳からの稜線とその向こうに野坂山地の山々、朽木の池蔵谷峰や白倉岳、その向こうに比良山地の山々が見渡せる。 桜谷山からの下りでは、迷いやすいところがある。山頂からなだらかな北西尾根が続き、そちらへ入り込みやすい。ところが、登山道は木地山峠へ南西の急斜面の山腹を下ることになり、踏み跡もはっきりしない。南西の尾根にうまく乗ることができた後は、迷うことはなくお地蔵様がある木地山峠に着くことができるだろう。 木地山峠は、木地山と上根来を結ぶ古い峠道だ。峠から麻生川源流の大谷の道を下って行くが、急な谷の斜面をへつるように付けられた道なので気をつけて下ろう。木地山バス停まで、林道に出たらもうひとがんばりだ。 -
百里ヶ岳
- 6時間40分
百里ヶ岳
- 6時間40分
百里四方見渡せることから百里ヶ岳と名付けられた。展望と山頂一帯のブナ林は見事。小入谷バス停から進み針畑川にかかる橋を渡り、標識に従って畑の脇から山道を登る。マイカー利用の人は、駐車スペースがある小入谷越まで、車道を通って車で行ける。小入谷越が百里新道の登山口となる。広葉樹の明るい森が続く、ほどよい勾配の気持ちよい尾根道だ。シチグレ峠の200mほど手前には展望が開けるところがあり、天気が良けれ南谷を挟んで百里ヶ岳がそびえる姿が望める。シチグレ峠で一旦下った後は登りが続く。県境尾根に出たら右に曲がる。左に行けば、鞍馬街道の根来坂峠へ至る。しばらく杉林が続くが、ブナ林の急登を登りきると山頂だ。山頂からは、若狭湾や奥琵琶湖の展望が良い。数年前まで木が生え混んで見渡せなかったが、地元山岳会の努力により元の展望が得られるようになった。下山は県境尾根を北進し、木地山峠を目指す。ブナの純林からミズナラやカエデの広葉樹、そして杉の植林地に入る。やがて、お地蔵様が祭られている木地山峠に着く。昔はこの峠を越えて、若狭側の上根来と朽木側の木地山の往来があった。峠からは右手の大谷に踏み跡を注意してたどる。沢を何度か渡り、やがて林道に合流。木地山の集落には、木地山バス停がある。百里四方見渡せることから百里ヶ岳と名付けられた。展望と山頂一帯のブナ林は見事。小入谷バス停から進み針畑川にかかる橋を渡り、標識に従って畑の脇から山道を登る。マイカー利用の人は、駐車スペースがある小入谷越まで、車道を通って車で行ける。小入谷越が百里新道の登山口となる。広葉樹の明るい森が続く、ほどよい勾配の気持ちよい尾根道だ。シチグレ峠の200mほど手前には展望が開けるところがあり、天気が良けれ南谷を挟んで百里ヶ岳がそびえる姿が望める。シチグレ峠で一旦下った後は登りが続く。県境尾根に出たら右に曲がる。左に行けば、鞍馬街道の根来坂峠へ至る。しばらく杉林が続くが、ブナ林の急登を登りきると山頂だ。山頂からは、若狭湾や奥琵琶湖の展望が良い。数年前まで木が生え混んで見渡せなかったが、地元山岳会の努力により元の展望が得られるようになった。下山は県境尾根を北進し、木地山峠を目指す。ブナの純林からミズナラやカエデの広葉樹、そして杉の植林地に入る。やがて、お地蔵様が祭られている木地山峠に着く。昔はこの峠を越えて、若狭側の上根来と朽木側の木地山の往来があった。峠からは右手の大谷に踏み跡を注意してたどる。沢を何度か渡り、やがて林道に合流。木地山の集落には、木地山バス停がある。 -
鷹ヶ峰から白倉岳へ
- 5時間50分
鷹ヶ峰から白倉岳へ
- 5時間50分
滋賀県朽木の鷹ヶ峰から烏帽子岳、白倉岳を縦走する自然林が美しいコースを紹介しよう。桑野橋バス停から桑野橋を渡ったところに登山口がある。杉林の道を安曇川上流側へ進み、イバリ谷を渡って急な尾根道に取り付く。548m三角点の手前あたりは、尾根が広くゆるやかで迷いやすいところがあるので注意しよう。鷹ヶ峰の山頂では、存在感が強い大きなブナが1本静かにたたずんでいる。ヌタ場がある823mの東のピーク手前で尾根は右(北西側)に曲がる。823m付近からは烏帽子岳や白倉岳の山容がよく見える。 高圧線巡視路への分岐を右に見送り、ゆるやかな尾根道を行くとやがて村井からの登山道と出合う。烏帽子岳付近からは、蛇谷ヶ峰がよく見える。朽木小川への道が分かれる烏帽子峠を過ぎると、白い岩が山腹に見える。おそらく、この岩が白倉岳の名の由来であろう。三角点の白倉岳山頂もいいが、見事な芦生杉の巨木が山頂にある中岳がおすすめ。南岳山頂にはブナの巨木がある。この縦走登山では見応えある樹木との出会いが楽しい。 主稜線を10分ほど南下した後、直角に左折して東からの尾根を下る。上部は自然林だが、下るにつれて杉林に変わる。岩が出ている急なところがあるので注意しよう。栃生橋を渡ったところに朽木栃生バス停がある。滋賀県朽木の鷹ヶ峰から烏帽子岳、白倉岳を縦走する自然林が美しいコースを紹介しよう。桑野橋バス停から桑野橋を渡ったところに登山口がある。杉林の道を安曇川上流側へ進み、イバリ谷を渡って急な尾根道に取り付く。548m三角点の手前あたりは、尾根が広くゆるやかで迷いやすいところがあるので注意しよう。鷹ヶ峰の山頂では、存在感が強い大きなブナが1本静かにたたずんでいる。ヌタ場がある823mの東のピーク手前で尾根は右(北西側)に曲がる。823m付近からは烏帽子岳や白倉岳の山容がよく見える。 高圧線巡視路への分岐を右に見送り、ゆるやかな尾根道を行くとやがて村井からの登山道と出合う。烏帽子岳付近からは、蛇谷ヶ峰がよく見える。朽木小川への道が分かれる烏帽子峠を過ぎると、白い岩が山腹に見える。おそらく、この岩が白倉岳の名の由来であろう。三角点の白倉岳山頂もいいが、見事な芦生杉の巨木が山頂にある中岳がおすすめ。南岳山頂にはブナの巨木がある。この縦走登山では見応えある樹木との出会いが楽しい。 主稜線を10分ほど南下した後、直角に左折して東からの尾根を下る。上部は自然林だが、下るにつれて杉林に変わる。岩が出ている急なところがあるので注意しよう。栃生橋を渡ったところに朽木栃生バス停がある。 -
経ヶ岳から三国岳へ
- 6時間40分
経ヶ岳から三国岳へ
- 6時間40分
昔の峠道、丹波越を通って経ヶ岳に登り、近江、山城、丹波国境に位置する三国岳へ縦走するコースを紹介する。針畑川の桑原橋バス停より橋を渡り、お堂の裏手の桧林から登山道が始まる。まっすぐに付けられた尾根道をどんどん登って行くと、稜線手前で道が右手の小沢に吸収されるところがある。ここが丹波越の茶屋跡といわれている。丹波越は近江の桑原と丹波の久多を繋ぐ山越えの道であるが、久多側はどこを道が通っていたのか不明であるということだ。稜線に出てから50分ほどで経ヶ岳山頂に着く。風化した経塚が、杉の木の下にひっそりと納められている。稜線を戻り、縦走路を三国岳へと向かう。三叉路で左に道を取ると、約10分で縦走路から外れたところに位置する三国岳山頂だ。山頂からは東側のみ展望がきく。ブナの大木まで戻り、岩谷峠をめざす。ここより針畑側へ下る尾根道もある。自然林に被われた稜線をしばらく行くと岩場があり、百里ヶ岳方面の展望が良いところがある。かつて古屋の人々が生活道として使っていた岩谷峠。そこより少し古屋側に下ったところには、石塔が立っている。シャクナゲが多い尾根道から沢に下り、保谷沿いの林道に合流して40分ほどで古屋郵便局前バス停に出る。昔の峠道、丹波越を通って経ヶ岳に登り、近江、山城、丹波国境に位置する三国岳へ縦走するコースを紹介する。針畑川の桑原橋バス停より橋を渡り、お堂の裏手の桧林から登山道が始まる。まっすぐに付けられた尾根道をどんどん登って行くと、稜線手前で道が右手の小沢に吸収されるところがある。ここが丹波越の茶屋跡といわれている。丹波越は近江の桑原と丹波の久多を繋ぐ山越えの道であるが、久多側はどこを道が通っていたのか不明であるということだ。稜線に出てから50分ほどで経ヶ岳山頂に着く。風化した経塚が、杉の木の下にひっそりと納められている。稜線を戻り、縦走路を三国岳へと向かう。三叉路で左に道を取ると、約10分で縦走路から外れたところに位置する三国岳山頂だ。山頂からは東側のみ展望がきく。ブナの大木まで戻り、岩谷峠をめざす。ここより針畑側へ下る尾根道もある。自然林に被われた稜線をしばらく行くと岩場があり、百里ヶ岳方面の展望が良いところがある。かつて古屋の人々が生活道として使っていた岩谷峠。そこより少し古屋側に下ったところには、石塔が立っている。シャクナゲが多い尾根道から沢に下り、保谷沿いの林道に合流して40分ほどで古屋郵便局前バス停に出る。 -
三国峠
- 7時間30分
三国峠
- 7時間30分
京都、福井、滋賀の県境にある三国峠を北のクチクボ峠から南の岩谷峠まで縦走するコースを紹介する。生杉バス停より生杉集落を抜けて若走路谷の登山口へ。自家用車はここまで来ることができる。杉林を登り詰めて稜線に出たところがクチクボ峠だ。ここは、朽木一帯の村と久田川沿いの村を繋いだ、江若国境尾根上の古い峠である。峠の一角に「○経墓」と刻まれた石塔が佇んでいる。ここから自然林に覆われた歩きやすい尾根が三国峠へ続く。三国峠山頂からは、百里ヶ岳や地蔵谷峰など東の展望が開け、山頂直下には長池という湿地がある。 生杉ブナ原生林方面へ少し進んだ後、すぐに地蔵峠への道が分かれる。地蔵峠は生杉から続く林道が来ており、石塔が斜面を削った穴の中に安置されている。 林道を横断し、ブナやカエデ、芦生杉などの自然林が続くゆるやかで歩きやすい尾根道をカベヨシヘ。カベヨシには山頂の標識がなく展望がきかないので、うっかりしていると見落としてしまう。岩谷峠から少し下ったところには「○般若心経 延命地蔵経 一石一字塔」と彫られた石塔が立っている。地蔵峠の石塔も同じ文字が刻まれているが、こちらの方がずっと大きく立派だ。尾根道を下って行くと、やがて保谷沿いの林道に出合う。針畑川に合流すると古屋郵便局前バス停は近い。京都、福井、滋賀の県境にある三国峠を北のクチクボ峠から南の岩谷峠まで縦走するコースを紹介する。生杉バス停より生杉集落を抜けて若走路谷の登山口へ。自家用車はここまで来ることができる。杉林を登り詰めて稜線に出たところがクチクボ峠だ。ここは、朽木一帯の村と久田川沿いの村を繋いだ、江若国境尾根上の古い峠である。峠の一角に「○経墓」と刻まれた石塔が佇んでいる。ここから自然林に覆われた歩きやすい尾根が三国峠へ続く。三国峠山頂からは、百里ヶ岳や地蔵谷峰など東の展望が開け、山頂直下には長池という湿地がある。 生杉ブナ原生林方面へ少し進んだ後、すぐに地蔵峠への道が分かれる。地蔵峠は生杉から続く林道が来ており、石塔が斜面を削った穴の中に安置されている。 林道を横断し、ブナやカエデ、芦生杉などの自然林が続くゆるやかで歩きやすい尾根道をカベヨシヘ。カベヨシには山頂の標識がなく展望がきかないので、うっかりしていると見落としてしまう。岩谷峠から少し下ったところには「○般若心経 延命地蔵経 一石一字塔」と彫られた石塔が立っている。地蔵峠の石塔も同じ文字が刻まれているが、こちらの方がずっと大きく立派だ。尾根道を下って行くと、やがて保谷沿いの林道に出合う。針畑川に合流すると古屋郵便局前バス停は近い。 -
白尾山・鉢ヶ峰
- 5時間40分
白尾山・鉢ヶ峰
- 5時間40分
茅葺きの里として有名な美山町北地区の北西にある、白尾山と鉢ヶ峰を縦走するコースを紹介する。大内バス停前の細い車道を北に向かい、由良川にかかる橋を渡る。マイカーの人は橋の手前に駐車スペースがある。橋を渡って林道分岐を左に取る。沢の左岸の林道へ行かないように。林道終点で左の沢を行き、標識に従って右から来る沢沿いの道を登ると、植林地を抜けて自然林の尾根道に出る。597m地点まで登ると新設された林道のすぐ横に出る。展望が開け西に長老ヶ岳が見える。白尾山の山頂からは、南のホサビ山と北東の八ヶ峰方面の展望が良い。 北に延びる主稜線を下り鞍部をめざす。705mピークの少し北で尾根が分かれて、北へ延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部から先は、左が檜の植林で右が自然林の尾根道が続く。692mピークで尾根が左に直角に曲がり、少し下って登り詰めると鉢ヶ峰頂上だ。桧に囲まれて展望はきかない。山頂からすぐの下りでは、南西に延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部に戻り、津ノ本谷川沿いの登山道を下る。道が浸食されて不明瞭なところがあるから気を付けよう。小滝と大岩があるところまで下れば林道はすぐだ。もしも、林道ゲートに鍵がかかっていたらヨイショ!と乗り越える必要がある。北バス停までは、もうひとがんばりだ。茅葺きの里として有名な美山町北地区の北西にある、白尾山と鉢ヶ峰を縦走するコースを紹介する。大内バス停前の細い車道を北に向かい、由良川にかかる橋を渡る。マイカーの人は橋の手前に駐車スペースがある。橋を渡って林道分岐を左に取る。沢の左岸の林道へ行かないように。林道終点で左の沢を行き、標識に従って右から来る沢沿いの道を登ると、植林地を抜けて自然林の尾根道に出る。597m地点まで登ると新設された林道のすぐ横に出る。展望が開け西に長老ヶ岳が見える。白尾山の山頂からは、南のホサビ山と北東の八ヶ峰方面の展望が良い。 北に延びる主稜線を下り鞍部をめざす。705mピークの少し北で尾根が分かれて、北へ延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部から先は、左が檜の植林で右が自然林の尾根道が続く。692mピークで尾根が左に直角に曲がり、少し下って登り詰めると鉢ヶ峰頂上だ。桧に囲まれて展望はきかない。山頂からすぐの下りでは、南西に延びる尾根に迷い込みやすいので注意しよう。鞍部に戻り、津ノ本谷川沿いの登山道を下る。道が浸食されて不明瞭なところがあるから気を付けよう。小滝と大岩があるところまで下れば林道はすぐだ。もしも、林道ゲートに鍵がかかっていたらヨイショ!と乗り越える必要がある。北バス停までは、もうひとがんばりだ。 -
八ヶ峰
- 4時間30分
八ヶ峰
- 4時間30分
八ヶ峰は、山頂より八つの国(能登、越前、近江、丹波、丹後、山城、若狭、加賀)が見渡せる展望の良さからその名が付いた。福井側の染ヶ谷から登り若丹国境尾根を縦走するコースを紹介する。登山口の八ヶ峰家族旅行村までバスの便がないので、マイカーかタクシーを使う。 木工実習館左横の林道の終点から登山道が始まる。杉林の尾根道は、やがて自然林となる。途中、林道を横断する箇所がある。登山口より50分ぐらいで、作業小屋やベンチがあるところに出る。このあたりより尾根はゆるやかになる。国境稜線に出てからは西に進路を取る。ひとつピークを越えて約30分で山頂に達する。山頂からの展望は素晴らしく、若狭湾や青葉山が良く見える。国境稜線を引き返して五波峠まで縦走する。ここは森林浴の森日本百選に選定されている森でブナ、カエデ、ミズナラなどの落葉広葉樹が美しい。ゆるやかな6つのピークを越えて峠を目指す。五波峠は昔の若狭街道のひとつである雲ヶ畑街道だが、今ではおおい町と南丹市美山町を結ぶ車道「遊車道ビレッジライン」が通っている。峠付近は広く駐車スペースがあるので、複数で登山に来た場合は車をここに回しておけば便利だ。徒歩の場合、旅行村あるいは南丹市美山町田歌まで、どちらも約6km、1時間半の車道歩きとなる。八ヶ峰は、山頂より八つの国(能登、越前、近江、丹波、丹後、山城、若狭、加賀)が見渡せる展望の良さからその名が付いた。福井側の染ヶ谷から登り若丹国境尾根を縦走するコースを紹介する。登山口の八ヶ峰家族旅行村までバスの便がないので、マイカーかタクシーを使う。 木工実習館左横の林道の終点から登山道が始まる。杉林の尾根道は、やがて自然林となる。途中、林道を横断する箇所がある。登山口より50分ぐらいで、作業小屋やベンチがあるところに出る。このあたりより尾根はゆるやかになる。国境稜線に出てからは西に進路を取る。ひとつピークを越えて約30分で山頂に達する。山頂からの展望は素晴らしく、若狭湾や青葉山が良く見える。国境稜線を引き返して五波峠まで縦走する。ここは森林浴の森日本百選に選定されている森でブナ、カエデ、ミズナラなどの落葉広葉樹が美しい。ゆるやかな6つのピークを越えて峠を目指す。五波峠は昔の若狭街道のひとつである雲ヶ畑街道だが、今ではおおい町と南丹市美山町を結ぶ車道「遊車道ビレッジライン」が通っている。峠付近は広く駐車スペースがあるので、複数で登山に来た場合は車をここに回しておけば便利だ。徒歩の場合、旅行村あるいは南丹市美山町田歌まで、どちらも約6km、1時間半の車道歩きとなる。