【栃木県】の登山コースガイド
栃木県
検索結果42件中
21-40件
-
古峯神社から中禅寺湖
- 日帰り
- 8時間55分
- 16.2km
古峯神社から中禅寺湖
- 日帰り
- 8時間55分
- 16.2km
このコースは禅頂行者の道と呼ばれ、奈良から平安時代にかけての僧で、日光開山の祖・勝道上人が修験道として行き来した道のりです。全長17kmを通り抜けるコースですが、マイカーの場合は鹿沼駅付近のコインパーキングに停めてバスで古峯神社に向かい、日光駅から鹿沼駅まで電車で移動すれば日帰りも可能です。この場合には行動時間が非常に長くなるので、鹿沼駅の始発バスに乗車したいところです。終点の古峯神社でバスを下車したらしばらく古峰ヶ原峠方面に車道を歩きます。15分ほど行けば右手にゲートがあり、これが古峰原林道の入口です。林道は幅広で歩きやすいですが、広場状になっている林道終点から先は少しずつ道が細くなっていきます。途中で沢沿いの道となり、左岸へと渡渉しますので、渡渉点を見失わないように目印をよく探して歩きましょう。渡渉した沢は水場としても使えますが、ニホンジカが多く生息していることから、水が不足している場合にとどめましょう。 カラマツ植林地を過ぎてひと登りすれば鞍部のハガタテ平です。ここから地蔵岳はわずかな距離ですが、かなりの急登なので十分に休憩をとりながら進みましょう。 石仏が祀られている地蔵岳から三ツ目までは25分ほどのなだらかな稜線歩きです。三ツ目の三叉路を右に向かっていったん稜線を下り、露岩の道のりをひと登りすれば夕日岳です。山頂から北側は男体山・大真名子山・女峰山が聳え、男体山の左手前にはこれから向かう茶ノ木平が遥か遠くに感じられます。展望を十分に楽しんだら来た道を三ツ目へ戻り、薬師岳へと進みましょう。この区間は小さなピークを何度も越えて歩きます。1381mの小ピークにある石祠と不動明王を過ぎると薬師岳まではわずかです。 薬師岳山頂から細尾峠へは、来た道を少し戻ってから分岐を右に進むので、山頂から大木戸山方面に迷い込まないようにしましょう。ザレ場の滑りやすい道を下れば細尾峠の林道と合流します。道路を横断すると向かい側に茶ノ木平方面への登山道が延びています。すぐに送電線と雨量観測所を過ぎ、2つめの送電線をくぐると傾斜を増していき、不動明王が載せられた篭石を通過すれば茶ノ木平・明智平分岐はすぐそこです。途中、茶ノ木平へショートカットできる昔の道がササに覆われていますが迷いやすいので、ここは西へ進んで狸山方面の登山道と合流してから右へ折れて茶ノ木平を目指しましょう。茶ノ木平の右手にある芝生の広場は、かつて中禅寺温泉からここまでを結んでいたロープウェイの山頂駅舎があった場所です。ここから男体山と中禅寺湖畔を眺めることが出来ます。 景色を堪能した後はつづら折れの階段や登山道を45分ほど下れば中禅寺温泉に到着です。このコースは禅頂行者の道と呼ばれ、奈良から平安時代にかけての僧で、日光開山の祖・勝道上人が修験道として行き来した道のりです。全長17kmを通り抜けるコースですが、マイカーの場合は鹿沼駅付近のコインパーキングに停めてバスで古峯神社に向かい、日光駅から鹿沼駅まで電車で移動すれば日帰りも可能です。この場合には行動時間が非常に長くなるので、鹿沼駅の始発バスに乗車したいところです。終点の古峯神社でバスを下車したらしばらく古峰ヶ原峠方面に車道を歩きます。15分ほど行けば右手にゲートがあり、これが古峰原林道の入口です。林道は幅広で歩きやすいですが、広場状になっている林道終点から先は少しずつ道が細くなっていきます。途中で沢沿いの道となり、左岸へと渡渉しますので、渡渉点を見失わないように目印をよく探して歩きましょう。渡渉した沢は水場としても使えますが、ニホンジカが多く生息していることから、水が不足している場合にとどめましょう。 カラマツ植林地を過ぎてひと登りすれば鞍部のハガタテ平です。ここから地蔵岳はわずかな距離ですが、かなりの急登なので十分に休憩をとりながら進みましょう。 石仏が祀られている地蔵岳から三ツ目までは25分ほどのなだらかな稜線歩きです。三ツ目の三叉路を右に向かっていったん稜線を下り、露岩の道のりをひと登りすれば夕日岳です。山頂から北側は男体山・大真名子山・女峰山が聳え、男体山の左手前にはこれから向かう茶ノ木平が遥か遠くに感じられます。展望を十分に楽しんだら来た道を三ツ目へ戻り、薬師岳へと進みましょう。この区間は小さなピークを何度も越えて歩きます。1381mの小ピークにある石祠と不動明王を過ぎると薬師岳まではわずかです。 薬師岳山頂から細尾峠へは、来た道を少し戻ってから分岐を右に進むので、山頂から大木戸山方面に迷い込まないようにしましょう。ザレ場の滑りやすい道を下れば細尾峠の林道と合流します。道路を横断すると向かい側に茶ノ木平方面への登山道が延びています。すぐに送電線と雨量観測所を過ぎ、2つめの送電線をくぐると傾斜を増していき、不動明王が載せられた篭石を通過すれば茶ノ木平・明智平分岐はすぐそこです。途中、茶ノ木平へショートカットできる昔の道がササに覆われていますが迷いやすいので、ここは西へ進んで狸山方面の登山道と合流してから右へ折れて茶ノ木平を目指しましょう。茶ノ木平の右手にある芝生の広場は、かつて中禅寺温泉からここまでを結んでいたロープウェイの山頂駅舎があった場所です。ここから男体山と中禅寺湖畔を眺めることが出来ます。 景色を堪能した後はつづら折れの階段や登山道を45分ほど下れば中禅寺温泉に到着です。 -
茶ノ木平から半月山へ
- 日帰り
- 5時間35分
- 12.6km
茶ノ木平から半月山へ
- 日帰り
- 5時間35分
- 12.6km
中禅寺温泉から茶ノ木平方面への登山道に入り込めば、静けさに包まれた登山が始まります。つづら折れの木製階段が続きますが、1時間10分ほどで茶ノ木平です。ここはかつてロープウェイ山頂駅があった場所で、芝地からは出発地の中禅寺温泉を見下ろすことができます。展望台までは自然散策路として整備された区間なので、のんびり歩くことができます。展望台からは男体山や中禅寺湖、白根山が望めます。車道を横断して、狸山へと向かいましょう。途中、アンテナ塔を過ぎて下れば車道沿いの中禅寺湖展望台です。駐車場の奥から半月山への登山道に入ると、南側には禅頂行者道や足尾の山々を望むことができます。半月山はコメツガに囲まれて展望がありませんが、すぐ先の半月山展望台からは、八丁出島が美しい中禅寺湖と男体山、奥には戦場ヶ原とその前後に竜頭滝・湯滝を見ることが出来ます。ここから阿世潟峠を経由して阿世潟へと下り、美しい湖畔の遊歩道を辿って中禅寺温泉に戻りましょう。中禅寺温泉から茶ノ木平方面への登山道に入り込めば、静けさに包まれた登山が始まります。つづら折れの木製階段が続きますが、1時間10分ほどで茶ノ木平です。ここはかつてロープウェイ山頂駅があった場所で、芝地からは出発地の中禅寺温泉を見下ろすことができます。展望台までは自然散策路として整備された区間なので、のんびり歩くことができます。展望台からは男体山や中禅寺湖、白根山が望めます。車道を横断して、狸山へと向かいましょう。途中、アンテナ塔を過ぎて下れば車道沿いの中禅寺湖展望台です。駐車場の奥から半月山への登山道に入ると、南側には禅頂行者道や足尾の山々を望むことができます。半月山はコメツガに囲まれて展望がありませんが、すぐ先の半月山展望台からは、八丁出島が美しい中禅寺湖と男体山、奥には戦場ヶ原とその前後に竜頭滝・湯滝を見ることが出来ます。ここから阿世潟峠を経由して阿世潟へと下り、美しい湖畔の遊歩道を辿って中禅寺温泉に戻りましょう。 -
高山
- 日帰り
- 3時間20分
- 7km
高山
- 日帰り
- 3時間20分
- 7km
本冊子では高山から中禅寺湖畔をめぐるコースを紹介しますが、戦場ヶ原方面から帰る事もできますので、自分なりにアレンジしてみましょう。滝上バス停で下車して竜頭の橋上から竜頭滝を見学したら、高山方面に向かって歩き出します。すぐにシカ柵があり、ドアをくぐればゆるやかな上りが始まります。高山までは適度な上りが続き歩きやすい道のりですが、倒木で道がふさがれている場合には、乗り越えた先で登山道を見失わないように注意しましょう。山頂が近づくと樹林越しに戦場ヶ原や中禅寺湖が見えます。1時間10分で高山山頂に着きますが展望はありません。シロヤシオやアカヤシオが見事なつづら折れを下ると熊窪分岐に着きます。ここから熊窪までは沢沿いに進みます。熊窪から赤岩を経由して竜頭滝までは、小さな登降を繰り返す道のりですが、トチやミズナラの巨木が点在して美しい湖畔を楽しむことができます。本冊子では高山から中禅寺湖畔をめぐるコースを紹介しますが、戦場ヶ原方面から帰る事もできますので、自分なりにアレンジしてみましょう。滝上バス停で下車して竜頭の橋上から竜頭滝を見学したら、高山方面に向かって歩き出します。すぐにシカ柵があり、ドアをくぐればゆるやかな上りが始まります。高山までは適度な上りが続き歩きやすい道のりですが、倒木で道がふさがれている場合には、乗り越えた先で登山道を見失わないように注意しましょう。山頂が近づくと樹林越しに戦場ヶ原や中禅寺湖が見えます。1時間10分で高山山頂に着きますが展望はありません。シロヤシオやアカヤシオが見事なつづら折れを下ると熊窪分岐に着きます。ここから熊窪までは沢沿いに進みます。熊窪から赤岩を経由して竜頭滝までは、小さな登降を繰り返す道のりですが、トチやミズナラの巨木が点在して美しい湖畔を楽しむことができます。 -
社山から黒檜岳へ
- 日帰り
- 8時間30分
- 15.1km
社山から黒檜岳へ
- 日帰り
- 8時間30分
- 15.1km
このコースは全長15kmのロングコースで、道が不明瞭な区間も多く上級者向けなので、遅い時間帯や初心者だけでの入山は控えるようにしましょう。 中禅寺温泉から大鳥居で左折して、湖畔の道を阿世潟へと向かいます。この湖畔の道は何度訪れても美しく、特に阿世潟手前の白い砂浜から見る湖越しの男体山はひと目見ておきたい景色です。阿世潟から25分の上りで阿世潟峠に着いたら、社山への稜線はいきなり斜度を増して急登となります。 1550mピークの雨量計のある岩峰に着けば、社山への稜線がはっきりと見てとれます。この辺りからは中禅寺湖や男体山、太郎山などを見ながら歩く稜線なので、つらい急登も苦にはなりません。社山山頂からは南西側に足尾や皇海山などを望めます。 わずかな森区間を抜けるとすぐ先に稜線が見えますが、コースは右手のコメツガ林に入り込んで下るので、間違えないように注意しましょう。細いコメツガ林を目印のプレートを頼りに下りると、視界が開けて黒檜岳までの複雑な稜線が現れます。まずは快適な広い稜線をなだらかに登り、ササの濃い斜面を上ります。登り切ったら直角に左に折れて少し下れば、広々とした鞍部に出ます。シラカバ疎林のピンクリボンを目印に行きますが、濃霧時にはこのリボンを見失いやすいので要注意です。ここからひと登りすると1792mピークで、これから歩く稜線を望むことが出来ます。1816mピークへの稜線は南側の巻き道がいくつもありますが、心配であれば忠実に稜線を辿りましょう。1816mピークを過ぎるとなだらかな下りになり、ササの広場へと到着します。この先もササヤブが続きますが、大平山への稜線が派生する頃には苔むしたコメツガの深い森が始まります。黒檜岳への分岐標識が森の中でひっそりと立っているので、左へ折れて黒檜岳山頂を目指しましょう。これまでの苦労を考えれば山頂に立った満足感に満たされることでしょう。 先ほどの分岐に戻って千手ヶ浜への下山を始めます。1802mピークまでは歩きやすい道のりですが、その先は急激な下り坂です。途中、ゴヨウマツの巨木を過ぎれば尾根取付まではわずかで、さらに下れば水場があります。水場付近は足元が悪いので通行には注意しましょう。やがて傾斜が緩やかになれば黒檜岳登山口、その先の千手ヶ浜まではあと少しです。このコースは全長15kmのロングコースで、道が不明瞭な区間も多く上級者向けなので、遅い時間帯や初心者だけでの入山は控えるようにしましょう。 中禅寺温泉から大鳥居で左折して、湖畔の道を阿世潟へと向かいます。この湖畔の道は何度訪れても美しく、特に阿世潟手前の白い砂浜から見る湖越しの男体山はひと目見ておきたい景色です。阿世潟から25分の上りで阿世潟峠に着いたら、社山への稜線はいきなり斜度を増して急登となります。 1550mピークの雨量計のある岩峰に着けば、社山への稜線がはっきりと見てとれます。この辺りからは中禅寺湖や男体山、太郎山などを見ながら歩く稜線なので、つらい急登も苦にはなりません。社山山頂からは南西側に足尾や皇海山などを望めます。 わずかな森区間を抜けるとすぐ先に稜線が見えますが、コースは右手のコメツガ林に入り込んで下るので、間違えないように注意しましょう。細いコメツガ林を目印のプレートを頼りに下りると、視界が開けて黒檜岳までの複雑な稜線が現れます。まずは快適な広い稜線をなだらかに登り、ササの濃い斜面を上ります。登り切ったら直角に左に折れて少し下れば、広々とした鞍部に出ます。シラカバ疎林のピンクリボンを目印に行きますが、濃霧時にはこのリボンを見失いやすいので要注意です。ここからひと登りすると1792mピークで、これから歩く稜線を望むことが出来ます。1816mピークへの稜線は南側の巻き道がいくつもありますが、心配であれば忠実に稜線を辿りましょう。1816mピークを過ぎるとなだらかな下りになり、ササの広場へと到着します。この先もササヤブが続きますが、大平山への稜線が派生する頃には苔むしたコメツガの深い森が始まります。黒檜岳への分岐標識が森の中でひっそりと立っているので、左へ折れて黒檜岳山頂を目指しましょう。これまでの苦労を考えれば山頂に立った満足感に満たされることでしょう。 先ほどの分岐に戻って千手ヶ浜への下山を始めます。1802mピークまでは歩きやすい道のりですが、その先は急激な下り坂です。途中、ゴヨウマツの巨木を過ぎれば尾根取付まではわずかで、さらに下れば水場があります。水場付近は足元が悪いので通行には注意しましょう。やがて傾斜が緩やかになれば黒檜岳登山口、その先の千手ヶ浜まではあと少しです。 -
太郎山
- 日帰り
- 8時間25分
- 15.3km
太郎山
- 日帰り
- 8時間25分
- 15.3km
光徳温泉バス停から山王峠は木製階段が連続する登山道で、段差の大きな区間もあるのでマイペースで進みましょう。山王峠からはこれから向かう山王帽子山の姿が見えています。ここからは一旦、車道の山王峠へ出て、100mほど南に進むと太郎山登山口があります。入口付近はササヤブが深く、慌ててしまうかもしれませんが、すぐに明瞭な登山道が現れます。林内の急登をあえぎながら登るとやがて北側に南会津の山並みを見ることができます。 登り詰めた山王帽子山山頂に展望はありませんが、適度な休憩スペースがあるので一息入れて先へ進みましょう。行く先の小太郎山・太郎山が見えていますが、まずはササヤブの下り道です。下りきった鞍部から少し登り返すと右手にトラロープが張られたハガタテ薙分岐に着きます。分岐といってもハガタテ薙は崩落・落石の危険性があるため現在通行止です。小太郎山への登りもなかなかの急登ですが、振り返れば白根山が見え、元気をもらうことができます。 小太郎山山頂は日光連山や中禅寺湖、戦場ヶ原などの南側の展望が抜群です。ここから太郎山までは岩稜の尾根なので慎重に通過しましょう。 太郎山山頂は360度の大パノラマで、先ほどの小太郎山からは見えなかった北側の山並みもすっきりと見渡すことができます。 下山は来た道を少し戻り、左手に下りればお花畑の広場に到着します。この場所は太郎山の火口原で、かつては湿原があったと考えられていますが、現在はササ原へと遷移してお花もわずかに咲くだけとなっています。お花畑の真ん中を通過して反対側の端まで来たら、いよいよ新薙と呼ばれる崩落地の下りが始まります。 新薙は日光三険のひとつとされ、不安定で急なガレ場を下るため、複数人で通行する際には特に落石を起こさないように注意しましょう。林内に入ってもしばらくは崩落地に沿って下ることになりますが、少しずつ傾斜がゆるみ、シャクナゲが多くなります。この辺りからは太郎山を振り返ることができ、山肌に先ほど下った薙が見えます。 やがて林道出合に出て、ここから紅葉の美しい林道を進み、林道分岐で右折しておよそ1時間半で三本松に到着です。光徳温泉バス停から山王峠は木製階段が連続する登山道で、段差の大きな区間もあるのでマイペースで進みましょう。山王峠からはこれから向かう山王帽子山の姿が見えています。ここからは一旦、車道の山王峠へ出て、100mほど南に進むと太郎山登山口があります。入口付近はササヤブが深く、慌ててしまうかもしれませんが、すぐに明瞭な登山道が現れます。林内の急登をあえぎながら登るとやがて北側に南会津の山並みを見ることができます。 登り詰めた山王帽子山山頂に展望はありませんが、適度な休憩スペースがあるので一息入れて先へ進みましょう。行く先の小太郎山・太郎山が見えていますが、まずはササヤブの下り道です。下りきった鞍部から少し登り返すと右手にトラロープが張られたハガタテ薙分岐に着きます。分岐といってもハガタテ薙は崩落・落石の危険性があるため現在通行止です。小太郎山への登りもなかなかの急登ですが、振り返れば白根山が見え、元気をもらうことができます。 小太郎山山頂は日光連山や中禅寺湖、戦場ヶ原などの南側の展望が抜群です。ここから太郎山までは岩稜の尾根なので慎重に通過しましょう。 太郎山山頂は360度の大パノラマで、先ほどの小太郎山からは見えなかった北側の山並みもすっきりと見渡すことができます。 下山は来た道を少し戻り、左手に下りればお花畑の広場に到着します。この場所は太郎山の火口原で、かつては湿原があったと考えられていますが、現在はササ原へと遷移してお花もわずかに咲くだけとなっています。お花畑の真ん中を通過して反対側の端まで来たら、いよいよ新薙と呼ばれる崩落地の下りが始まります。 新薙は日光三険のひとつとされ、不安定で急なガレ場を下るため、複数人で通行する際には特に落石を起こさないように注意しましょう。林内に入ってもしばらくは崩落地に沿って下ることになりますが、少しずつ傾斜がゆるみ、シャクナゲが多くなります。この辺りからは太郎山を振り返ることができ、山肌に先ほど下った薙が見えます。 やがて林道出合に出て、ここから紅葉の美しい林道を進み、林道分岐で右折しておよそ1時間半で三本松に到着です。 -
湯元から白根山周遊
- 日帰り
- 9時間15分
- 11.9km
湯元から白根山周遊
- 日帰り
- 9時間15分
- 11.9km
本コースは単なる登頂だけでなく、存在感のある神秘的な湖・弥陀ヶ池、そして外輪山をめぐるという、白根山の魅力が満載されたコースです。その一方で湯元温泉(1480m)から標高差1100mというハードなアプローチや、中ツ曽根のササヤブなど奥日光の登山らしく、熟練者向けのコースになっています。 湯元温泉バス停で降りたら、日光湯元温泉スキー場の奥から林道を使ってゲレンデの最上部を目指します。最上部に着くころには、振り返ると大真名子山や女峰山などがひょっこりと頭を見せています。林道奥から左へ登山道に入り、しばらくは白根沢の堰堤を見て登ります。木の根があらわれた急登は足場が悪いので急がずに行きましょう。ひと汗もふた汗もかいて稜線に飛び出るとそこが外山鞍部です。ここからの道のりはダケカンバの疎林を行く明るい道のりで、夏にはハンゴンソウの群生地が広がります。少しずつ視界がひらけ、奥に白根山の溶岩ドームがぬっと顔を出してくると前白根山まではわずかです。ガレ場の稜線に標柱が立っていたらそこが前白根山山頂で、360度の大展望が望めます。特に白根山と手前の五色沼の組み合わせはこのエリアを代表する一級品の景色です。ここからガレ場を下れば五色沼避難小屋で、いよいよ白根山へのきつい上りが始まります。この辺りは落石が発生しやすいので特に先行者がいる場合は注意して通行しましょう。山頂付近は岩と草原の広場になっていて、お社の奥が白根山山頂です。山頂からの眺めは絶景で、日光連山から上越、北アルプスの山並みが手に取るようです。ここから弥陀ヶ池への下りも不安定なガレ場が続きます。弥陀ヶ池まで下りたら湖畔の広場で一息入れましょう。五色沼の手前に分岐があり、ここを左に登れば五色山ですが、時間に余裕があれば五色沼にも立ち寄ってみましょう。五色山への登りは最初が急ですが、すぐにゆるやかな道のりとなって頂上に至ります。五色山からの眺めも素晴らしく、先ほど立った頂と五色沼を振り返ることができます。ここから国境平までは眺めのいい稜線で、時おり湯元温泉を見下ろすことができます。国境平からはきつい急坂や大きな段差が続くので、膝を痛めないように気を付けましょう。本コースは単なる登頂だけでなく、存在感のある神秘的な湖・弥陀ヶ池、そして外輪山をめぐるという、白根山の魅力が満載されたコースです。その一方で湯元温泉(1480m)から標高差1100mというハードなアプローチや、中ツ曽根のササヤブなど奥日光の登山らしく、熟練者向けのコースになっています。 湯元温泉バス停で降りたら、日光湯元温泉スキー場の奥から林道を使ってゲレンデの最上部を目指します。最上部に着くころには、振り返ると大真名子山や女峰山などがひょっこりと頭を見せています。林道奥から左へ登山道に入り、しばらくは白根沢の堰堤を見て登ります。木の根があらわれた急登は足場が悪いので急がずに行きましょう。ひと汗もふた汗もかいて稜線に飛び出るとそこが外山鞍部です。ここからの道のりはダケカンバの疎林を行く明るい道のりで、夏にはハンゴンソウの群生地が広がります。少しずつ視界がひらけ、奥に白根山の溶岩ドームがぬっと顔を出してくると前白根山まではわずかです。ガレ場の稜線に標柱が立っていたらそこが前白根山山頂で、360度の大展望が望めます。特に白根山と手前の五色沼の組み合わせはこのエリアを代表する一級品の景色です。ここからガレ場を下れば五色沼避難小屋で、いよいよ白根山へのきつい上りが始まります。この辺りは落石が発生しやすいので特に先行者がいる場合は注意して通行しましょう。山頂付近は岩と草原の広場になっていて、お社の奥が白根山山頂です。山頂からの眺めは絶景で、日光連山から上越、北アルプスの山並みが手に取るようです。ここから弥陀ヶ池への下りも不安定なガレ場が続きます。弥陀ヶ池まで下りたら湖畔の広場で一息入れましょう。五色沼の手前に分岐があり、ここを左に登れば五色山ですが、時間に余裕があれば五色沼にも立ち寄ってみましょう。五色山への登りは最初が急ですが、すぐにゆるやかな道のりとなって頂上に至ります。五色山からの眺めも素晴らしく、先ほど立った頂と五色沼を振り返ることができます。ここから国境平までは眺めのいい稜線で、時おり湯元温泉を見下ろすことができます。国境平からはきつい急坂や大きな段差が続くので、膝を痛めないように気を付けましょう。 -
金精峠から白根山へ
- 日帰り
- 8時間20分
- 9.5km
金精峠から白根山へ
- 日帰り
- 8時間20分
- 9.5km
日光連山から白根山方面を眺めると必ず目に入るのが、ひときわ尖った頂を持つ金精山です。金精トンネル東端にはマイカー駐車場がありますが、路線バスの場合には停留所がないため、現状では湯元温泉か群馬側の菅沼登山口からタクシーで移動する必要があります。駐車場右手から登山道が始まり、崩落跡の急登を登ります。眼前には金精山、振り返れば男体山や湯ノ湖が見える絶景ポイントなので、焦らずに金精峠を目指しましょう。金精峠には金精神社が建ち、その奥に金精山の尖峰が見えます。しばらく尾根道を歩き、金精山の本格的な登りが始まる直前でハシゴとロープが設置された崩落地を通過します。大きな危険個所ではありませんが、先行者の落石等に注意しましょう。金精山付近は登山道に亀裂が入っているため、あまり長居せずに行きましょう。急坂を下り、背丈の低いササの道をゆるやかに登れば国境平です。この先白根山までは湯元から白根山周遊(コースガイド)の逆ルートになります。日光連山から白根山方面を眺めると必ず目に入るのが、ひときわ尖った頂を持つ金精山です。金精トンネル東端にはマイカー駐車場がありますが、路線バスの場合には停留所がないため、現状では湯元温泉か群馬側の菅沼登山口からタクシーで移動する必要があります。駐車場右手から登山道が始まり、崩落跡の急登を登ります。眼前には金精山、振り返れば男体山や湯ノ湖が見える絶景ポイントなので、焦らずに金精峠を目指しましょう。金精峠には金精神社が建ち、その奥に金精山の尖峰が見えます。しばらく尾根道を歩き、金精山の本格的な登りが始まる直前でハシゴとロープが設置された崩落地を通過します。大きな危険個所ではありませんが、先行者の落石等に注意しましょう。金精山付近は登山道に亀裂が入っているため、あまり長居せずに行きましょう。急坂を下り、背丈の低いササの道をゆるやかに登れば国境平です。この先白根山までは湯元から白根山周遊(コースガイド)の逆ルートになります。 -
菅沼から白根山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 8.6km
菅沼から白根山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 8.6km
菅沼登山口からの白根山登山は、ロープウェイの運行時間に左右されずに早朝にスタートできるため、ゆっくりと時間を取って登山できるのが魅力です。菅沼登山口の奥にある駐車場から登山道が始まり、しばらくシラビソの深い森を淡々と登ります。急登区間もありますが、登山道はつづら折れに作られており、マイペースで行けば比較的テンポよく歩けます。座禅山直下の斜面を左から巻くようにして登り詰めると、いっきに視界が開けて弥陀ヶ池に飛び出ます。池ごしに白根山がボリュームのある山容を見せてくれます。座禅山の鞍部で左に折れると、急登の始まりです。この尾根はガレ場が連続しますが、周りの山々や、これまで登って来た道のりを見下ろすことができるので、時々振り返って見てみましょう。急峻な区間を抜けて広場に出ればわずかで白根山です。ここから五色沼避難小屋への下りは落石が起きやすいので通行に注意しましょう。避難小屋からわずかで五色沼。湖畔をめぐって緩やかな道を行けばすぐに弥陀ヶ池です。ここからは往路で使った道で登山口へ戻ります。菅沼登山口からの白根山登山は、ロープウェイの運行時間に左右されずに早朝にスタートできるため、ゆっくりと時間を取って登山できるのが魅力です。菅沼登山口の奥にある駐車場から登山道が始まり、しばらくシラビソの深い森を淡々と登ります。急登区間もありますが、登山道はつづら折れに作られており、マイペースで行けば比較的テンポよく歩けます。座禅山直下の斜面を左から巻くようにして登り詰めると、いっきに視界が開けて弥陀ヶ池に飛び出ます。池ごしに白根山がボリュームのある山容を見せてくれます。座禅山の鞍部で左に折れると、急登の始まりです。この尾根はガレ場が連続しますが、周りの山々や、これまで登って来た道のりを見下ろすことができるので、時々振り返って見てみましょう。急峻な区間を抜けて広場に出ればわずかで白根山です。ここから五色沼避難小屋への下りは落石が起きやすいので通行に注意しましょう。避難小屋からわずかで五色沼。湖畔をめぐって緩やかな道を行けばすぐに弥陀ヶ池です。ここからは往路で使った道で登山口へ戻ります。 -
丸沼高原から白根山周遊
- 日帰り
- 4時間20分
- 6km
丸沼高原から白根山周遊
- 日帰り
- 4時間20分
- 6km
本コースは丸沼高原スキー場のロープウェイで標高2000mから出発できるので、他のコースよりも短時間で登れるのが魅力です。また山頂南西側の岩稜帯では美しいお花畑を楽しむこともできるため、初めての白根山登山におススメしたいコースです。 まずは白根山登山者で賑わうロープウェイ乗り場からロープウェイに乗って標高2000mの山頂駅を目指しましょう。山頂駅を降りるとこれから目指す白根山が目の前にそそり立ちます。二荒山神社の鳥居と鹿フェンスをくぐれば、いよいよ登山スタートです。針葉樹に囲まれた道のりは歩きやすく、大きな不動岩や大日如来の石仏を過ぎると避難小屋との分岐に到着です。この分岐を直進すれば少しずつ道のりは険しくなり、大きな岩がゴロゴロと転がっている地獄ナギに着きます。古くはここから山頂への直登コースがありましたが、落石が多く現在は通行止めとなっています。さらに深い樹林帯を進めばこれまでの山腹を巻く道のりから一転して急登が始まります。 樹林帯のつづら折れの道はしだいに岩がゴロゴロした雰囲気に変わり、森林限界を過ぎればいっきにお花畑が広がります。大きな岩にイワヒゲが這い、シャクナゲやツガザクラ、トウヤクリンドウ、クルマユリなどが咲き、周囲に雄大な山々の景色が広がるさまは別世界です。お花畑を過ぎるとザレ場の登り区間が始まり、登り詰めれば目指す山頂の溶岩ドームが姿を現します。そこからわずかに下り、岩場をぬって歩けばすぐに白根山の頂上です。雄大な展望を満喫しましょう。 この先は弥陀ヶ池方面へ下りますが、ガレ場なのでスリップや落石に注意しましょう。下りきれば弥陀ヶ池との分岐です。時間に余裕があれば弥陀ヶ池にも立ち寄ってみましょう。針葉樹に囲まれた七色平への下りをいけば、避難小屋を経由して山頂駅へと戻ります。 (注意)文中の避難小屋は老朽化により2021年から使用禁止となっています。本コースは丸沼高原スキー場のロープウェイで標高2000mから出発できるので、他のコースよりも短時間で登れるのが魅力です。また山頂南西側の岩稜帯では美しいお花畑を楽しむこともできるため、初めての白根山登山におススメしたいコースです。 まずは白根山登山者で賑わうロープウェイ乗り場からロープウェイに乗って標高2000mの山頂駅を目指しましょう。山頂駅を降りるとこれから目指す白根山が目の前にそそり立ちます。二荒山神社の鳥居と鹿フェンスをくぐれば、いよいよ登山スタートです。針葉樹に囲まれた道のりは歩きやすく、大きな不動岩や大日如来の石仏を過ぎると避難小屋との分岐に到着です。この分岐を直進すれば少しずつ道のりは険しくなり、大きな岩がゴロゴロと転がっている地獄ナギに着きます。古くはここから山頂への直登コースがありましたが、落石が多く現在は通行止めとなっています。さらに深い樹林帯を進めばこれまでの山腹を巻く道のりから一転して急登が始まります。 樹林帯のつづら折れの道はしだいに岩がゴロゴロした雰囲気に変わり、森林限界を過ぎればいっきにお花畑が広がります。大きな岩にイワヒゲが這い、シャクナゲやツガザクラ、トウヤクリンドウ、クルマユリなどが咲き、周囲に雄大な山々の景色が広がるさまは別世界です。お花畑を過ぎるとザレ場の登り区間が始まり、登り詰めれば目指す山頂の溶岩ドームが姿を現します。そこからわずかに下り、岩場をぬって歩けばすぐに白根山の頂上です。雄大な展望を満喫しましょう。 この先は弥陀ヶ池方面へ下りますが、ガレ場なのでスリップや落石に注意しましょう。下りきれば弥陀ヶ池との分岐です。時間に余裕があれば弥陀ヶ池にも立ち寄ってみましょう。針葉樹に囲まれた七色平への下りをいけば、避難小屋を経由して山頂駅へと戻ります。 (注意)文中の避難小屋は老朽化により2021年から使用禁止となっています。 -
金精峠から根名草山・日光澤温泉へ
- 1泊2日
- 5時間55分
- 8.3km
金精峠から根名草山・日光澤温泉へ
- 1泊2日
- 5時間55分
- 8.3km
日光連山が多くの登山者で賑わっている日でも、本コースは訪れる人が少ないため、静かな山旅を楽しみたい人におすすめです。ただし入山と下山が異なるため、マイカー利用の場合は日光澤温泉に宿泊して、翌日、湯沢峠を経由して丸沼に下山するプランにするとよいでしょう。いずれにしても歩行距離が長いコースなので、できるだけ早い時間に金精峠登山口を出発したいところです。 金精峠登山口から金精峠までは金精峠から白根山へ(コースガイド)を参照してください。温泉ヶ岳への登りはかなりの急登ですが、標高2200m付近でしだいに緩やかになって大展望が開けます。左手には菅沼や谷川岳、右手には戦場ヶ原や男体山、振り返れば白根山と、ここの景色は飽きることがありませんが、ロングコースなので先を急ぎましょう。シラビソの深い森を行くと温泉ヶ岳への分岐点があり、約15分で温泉ヶ岳に到着します。温泉ヶ岳山頂からは次に目指すシラビソに覆われた根名草山や念仏平避難小屋がよく見えます。分岐に戻って根名草山を目指しましょう。温泉ヶ岳山頂を東側から巻く道からの刈込・切込湖と女峰山の眺めも抜群です。この辺りはなだらかなアップダウンを繰り返す、気持ちよく歩ける区間で、あっという間に念仏平の水場に着きます。森に囲まれた落ち着いた雰囲気の念仏平避難小屋でしっかり休憩を取って先に進みましょう。避難小屋から先はなだらかな下りですが、一部滑りやすい黒土区間もあるので注意して歩きましょう。鞍部からは緩やかな登りが続き、わずかに展望の効く根名草山に到着します。ここから先は大嵐山のガレ場4箇所を通過しますので、落石に注意しながら通行しましょう。この辺りからは時々鬼怒沼が見え隠れします。日光沢・手白沢分岐までは歩きやすい林内の道ですが、展望はあまりありません。分岐からの下りはつづら折れの急坂です。降りきった場所に建つ日光澤温泉に泊まって、疲れを癒しましょう。日光連山が多くの登山者で賑わっている日でも、本コースは訪れる人が少ないため、静かな山旅を楽しみたい人におすすめです。ただし入山と下山が異なるため、マイカー利用の場合は日光澤温泉に宿泊して、翌日、湯沢峠を経由して丸沼に下山するプランにするとよいでしょう。いずれにしても歩行距離が長いコースなので、できるだけ早い時間に金精峠登山口を出発したいところです。 金精峠登山口から金精峠までは金精峠から白根山へ(コースガイド)を参照してください。温泉ヶ岳への登りはかなりの急登ですが、標高2200m付近でしだいに緩やかになって大展望が開けます。左手には菅沼や谷川岳、右手には戦場ヶ原や男体山、振り返れば白根山と、ここの景色は飽きることがありませんが、ロングコースなので先を急ぎましょう。シラビソの深い森を行くと温泉ヶ岳への分岐点があり、約15分で温泉ヶ岳に到着します。温泉ヶ岳山頂からは次に目指すシラビソに覆われた根名草山や念仏平避難小屋がよく見えます。分岐に戻って根名草山を目指しましょう。温泉ヶ岳山頂を東側から巻く道からの刈込・切込湖と女峰山の眺めも抜群です。この辺りはなだらかなアップダウンを繰り返す、気持ちよく歩ける区間で、あっという間に念仏平の水場に着きます。森に囲まれた落ち着いた雰囲気の念仏平避難小屋でしっかり休憩を取って先に進みましょう。避難小屋から先はなだらかな下りですが、一部滑りやすい黒土区間もあるので注意して歩きましょう。鞍部からは緩やかな登りが続き、わずかに展望の効く根名草山に到着します。ここから先は大嵐山のガレ場4箇所を通過しますので、落石に注意しながら通行しましょう。この辺りからは時々鬼怒沼が見え隠れします。日光沢・手白沢分岐までは歩きやすい林内の道ですが、展望はあまりありません。分岐からの下りはつづら折れの急坂です。降りきった場所に建つ日光澤温泉に泊まって、疲れを癒しましょう。 -
猿倉から木賊温泉へ
- 日帰り
- 7時間10分
- 13.8km
猿倉から木賊温泉へ
- 日帰り
- 7時間10分
- 13.8km
本コースは入下山口が異なるため、マイカー利用の場合には1台を回送する必要があります。公共交通機関利用の場合でも麓の温泉宿に泊まっての利用が適しています。標高1430mにある猿倉登山口には駐車場があり、6月上旬から10月下旬まで会津高原尾瀬口駅とを結ぶシャトルタクシーも運行していて便利です。登山口からすぐ沢を渡り、大きな岩のある谷間を歩けば水場に到着します。コース唯一の水場なので、汲み忘れてしまった方はここで補給しましょう。 つづら折れに登って尾根へと取りつくと、道のりは森の中の急登に変わりますが、段差にはステップが置かれており歩きやすいです。そこから再び登ると1時間40分で小田代です。前方には田代山の台地がそびえて見えますが、ペースを保って急登を30分上れば田代山湿原の東端に着きます。これまで歩いた急登と、頂上一帯に広がる平坦な風景とのギャップの大きさに驚かされる瞬間です。すぐに左から避難小屋方面の木道が合流しますが、田代山湿原の木道は幅が狭く単線区間も多いため、反時計回りの一方通行というルールがあります。この分岐は直進しましょう。すぐに田代山の山名標識がありますが、ここは田代山湿原の最も低いところで、本当の山頂は左に15分歩いた田代山避難小屋が建つ辺りです。避難小屋の横には新しくなったトイレもあり休憩スペースも用意されています。木賊登山口方面は先ほどの山名標識に戻る必要がありますが、一方通行なので避難小屋を背に右側の木道をたどります。この辺りは湿原に入り込んだネズコやハイマツが日本庭園のように配されていて、周りの景色やチングルマの大群落が満喫できます。 山名標識に戻ったら北側へ延びる木道をたどって木賊方面へ向かいます。すぐにロボット雨量計小屋があり、登山道はゆるやかに下ります。1888mピークを右におれて傾斜を落としてゆくと、周りはコメツガの巨木の森へと変わり、深い山を歩いている雰囲気が強まります。標高1600m辺りから傾斜が増して谷へと吸い込まれるような急坂を下るようになりますが、張り出した木の根が落ち葉に隠れてつまづきやすいので要注意。特に標高1250mから谷へと下る区間では、急坂のつづら折れで、落石を発生させる危険もあるので慎重に歩きましょう。しだいに傾斜がゆるみ、草地が現れれば木賊登山口に到着です。ここから川衣ゲートまでは50分程度の林道歩きで、その先は舗装道路となり1時間ほどで木賊温泉に到着します。本コースは入下山口が異なるため、マイカー利用の場合には1台を回送する必要があります。公共交通機関利用の場合でも麓の温泉宿に泊まっての利用が適しています。標高1430mにある猿倉登山口には駐車場があり、6月上旬から10月下旬まで会津高原尾瀬口駅とを結ぶシャトルタクシーも運行していて便利です。登山口からすぐ沢を渡り、大きな岩のある谷間を歩けば水場に到着します。コース唯一の水場なので、汲み忘れてしまった方はここで補給しましょう。 つづら折れに登って尾根へと取りつくと、道のりは森の中の急登に変わりますが、段差にはステップが置かれており歩きやすいです。そこから再び登ると1時間40分で小田代です。前方には田代山の台地がそびえて見えますが、ペースを保って急登を30分上れば田代山湿原の東端に着きます。これまで歩いた急登と、頂上一帯に広がる平坦な風景とのギャップの大きさに驚かされる瞬間です。すぐに左から避難小屋方面の木道が合流しますが、田代山湿原の木道は幅が狭く単線区間も多いため、反時計回りの一方通行というルールがあります。この分岐は直進しましょう。すぐに田代山の山名標識がありますが、ここは田代山湿原の最も低いところで、本当の山頂は左に15分歩いた田代山避難小屋が建つ辺りです。避難小屋の横には新しくなったトイレもあり休憩スペースも用意されています。木賊登山口方面は先ほどの山名標識に戻る必要がありますが、一方通行なので避難小屋を背に右側の木道をたどります。この辺りは湿原に入り込んだネズコやハイマツが日本庭園のように配されていて、周りの景色やチングルマの大群落が満喫できます。 山名標識に戻ったら北側へ延びる木道をたどって木賊方面へ向かいます。すぐにロボット雨量計小屋があり、登山道はゆるやかに下ります。1888mピークを右におれて傾斜を落としてゆくと、周りはコメツガの巨木の森へと変わり、深い山を歩いている雰囲気が強まります。標高1600m辺りから傾斜が増して谷へと吸い込まれるような急坂を下るようになりますが、張り出した木の根が落ち葉に隠れてつまづきやすいので要注意。特に標高1250mから谷へと下る区間では、急坂のつづら折れで、落石を発生させる危険もあるので慎重に歩きましょう。しだいに傾斜がゆるみ、草地が現れれば木賊登山口に到着です。ここから川衣ゲートまでは50分程度の林道歩きで、その先は舗装道路となり1時間ほどで木賊温泉に到着します。 -
猿倉から帝釈山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 8.7km
猿倉から帝釈山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 8.7km
猿倉登山口から田代山までは猿倉から木賊温泉へ(コースガイド)を参照して下さい。 田代山避難小屋で休憩したら帝釈山の鞍部に向けて下ります。オサバグサの咲く6月中旬頃はこの辺りから白く可憐な花を楽しむことができます。すぐに下りの傾斜もゆるみ、小さな登降を繰り返しながら稜線を歩きます。6月であれば最低鞍部では残雪もありますが、誘導のテープが付けられており、稜線を忠実にたどれば迷う心配はありません。また雪解けが終わった後にはあちこちでぬかるみが多くなりますが、地元の方々やボランティアによってステップが置かれているので慌てずに進みましょう。 道のりが帝釈山への登りにさしかかる頃になるとオサバグサを多く見かけるようになります。この植物は背丈が15cm前後の白い釣り鐘のような花を咲かせる植物で、葉の形がシダ植物のようで機織りに使われる筬に似ていることからこの名前が付けられています。開花期が終わっても小さなシダ植物のような葉があればオサバグサの可能性があります。 帝釈山を目前にするころ、道のりは大きな岩を乗り越えて歩くようになります。ハシゴが取り付けられており安全に通行できますが、慌てずに行きましょう。やがて周りの景色が見えてくると山頂標識の立つ帝釈山に到着します。 帝釈山は福島県と栃木県の県境にそびえる山脈の盟主で、展望の山としても知られています。尾瀬方面には燧ヶ岳と至仏山を並んで望めるほかにも、隣の会津駒ヶ岳ののびやかな稜線や日光連山の特徴的な山並みなど、地図を片手に飽きない時間が過ごせます。 帝釈山の眺めを満喫したら下山にかかります。馬坂峠登山口まで下ることもでき、こちらの道はオサバグサの大群生地として有名なコースですが、交通の便がとても悪いので注意が必要です。 復路は同じ道を帰ることになりますが、復路は帝釈山を過ぎてすぐの岩場の下りに注意して通行しましょう。午後になればこの辺り一帯の稜線は人影もまばらになり、一気に深山の雰囲気が深まります。日の短い秋であれば帰りには日がかげる時間帯にさしかかりますが、田代山避難小屋から猿倉登山口の下りは慌てず安全に下山しましょう。猿倉登山口から田代山までは猿倉から木賊温泉へ(コースガイド)を参照して下さい。 田代山避難小屋で休憩したら帝釈山の鞍部に向けて下ります。オサバグサの咲く6月中旬頃はこの辺りから白く可憐な花を楽しむことができます。すぐに下りの傾斜もゆるみ、小さな登降を繰り返しながら稜線を歩きます。6月であれば最低鞍部では残雪もありますが、誘導のテープが付けられており、稜線を忠実にたどれば迷う心配はありません。また雪解けが終わった後にはあちこちでぬかるみが多くなりますが、地元の方々やボランティアによってステップが置かれているので慌てずに進みましょう。 道のりが帝釈山への登りにさしかかる頃になるとオサバグサを多く見かけるようになります。この植物は背丈が15cm前後の白い釣り鐘のような花を咲かせる植物で、葉の形がシダ植物のようで機織りに使われる筬に似ていることからこの名前が付けられています。開花期が終わっても小さなシダ植物のような葉があればオサバグサの可能性があります。 帝釈山を目前にするころ、道のりは大きな岩を乗り越えて歩くようになります。ハシゴが取り付けられており安全に通行できますが、慌てずに行きましょう。やがて周りの景色が見えてくると山頂標識の立つ帝釈山に到着します。 帝釈山は福島県と栃木県の県境にそびえる山脈の盟主で、展望の山としても知られています。尾瀬方面には燧ヶ岳と至仏山を並んで望めるほかにも、隣の会津駒ヶ岳ののびやかな稜線や日光連山の特徴的な山並みなど、地図を片手に飽きない時間が過ごせます。 帝釈山の眺めを満喫したら下山にかかります。馬坂峠登山口まで下ることもでき、こちらの道はオサバグサの大群生地として有名なコースですが、交通の便がとても悪いので注意が必要です。 復路は同じ道を帰ることになりますが、復路は帝釈山を過ぎてすぐの岩場の下りに注意して通行しましょう。午後になればこの辺り一帯の稜線は人影もまばらになり、一気に深山の雰囲気が深まります。日の短い秋であれば帰りには日がかげる時間帯にさしかかりますが、田代山避難小屋から猿倉登山口の下りは慌てず安全に下山しましょう。 -
大清水から尾瀬沼を経て、鬼怒沼へ
- 2泊3日
- 16時間50分
- 32.6km
大清水から尾瀬沼を経て、鬼怒沼へ
- 2泊3日
- 16時間50分
- 32.6km
1日目は大清水から尾瀬沼ヒュッテへの約3時間の道のりです。一ノ瀬までの林道は6月中旬から10月中旬にかけて低公害車運行もあり、出発が遅れた場合には利用すると便利です。一ノ瀬には休憩所とトイレがあります。ここから登山道が始まり、木道や石階段を繰り返して標高をあげると岩清水に着きます。すぐに十二曲りのつづら折れとなり、12回目のカーブの後は尾根上に出ます。しばらく針葉樹に包まれた木道を行けば三平峠に着きます。三平峠から滑りやすい木道を15分下れば三平下です。ここからは尾瀬沼東岸から燧ヶ岳を望む道のりです。尾瀬沼ヒュッテに到着後、時間があれば大江湿原を散策してみましょう。 2日目はロングコースなので早朝出発しましょう。小淵沢田代へは尾瀬沼キャンプ場を抜けるコースと、小淵沢田代分岐からのコースがありますが、後者がなだらかなので、時間が許せばこちらをお勧めします。小淵沢田代は池溏のある小さな湿原で、日光連山や富士山も見える穴場です。湿原を抜けるとすぐにぬかるみの多い登山道が始まります。途中、小淵沢(ニゴリ沢)方面の分岐がありますが、直進するとササの刈り払われた送電線巡視路を横切ります。濃霧時は巡視路に迷い込まないよう注意しましょう。登山道は細いですが明瞭で通行の心配はありません。なだらかな稜線を進めば赤安清水の標識に到着です。 赤安山は登山道から少し外れたところにあるため、無理をして登ろうとせずに先へ進みましょう。黒岩山南側を大きく巻いて歩けば黒岩山分岐に着きます。ここから黒岩山は登り35分、下り20分と若干ヤブの濃い道ですが、3県境の高峰だけあって雄大な眺めを楽しむことができます。黒岩山分岐から鬼怒沼方面は道をふさぐような倒木が多く、またいだ先の道を見落としやすいので見定めて歩きましょう。小ピークの登降を繰り返すと小さな沢と広場に出ますが、これが小松湿原の水場です。 大きく崩壊した斜面を左に見て行けば鬼怒沼山分岐に着きます。ここから鬼怒沼山は登り20分、下り15分の急坂ですがあまり眺めはありません。分岐に戻ってなだらかに下れば鬼怒沼湿原です。鬼怒沼湿原は鬼怒川の源流部にあたり、南北約700m、東西約400mの広さに250個もの池溏が点在しています。日光連山の山並みを楽しんだら日光澤温泉への急坂をいっきに下ります。オロオソロシの滝展望台を過ぎれば日光澤温泉はもうすぐです。 3日目は奥鬼怒歩道をのんびりと行けば1時間45分ほどで女夫淵に到着です。1日目は大清水から尾瀬沼ヒュッテへの約3時間の道のりです。一ノ瀬までの林道は6月中旬から10月中旬にかけて低公害車運行もあり、出発が遅れた場合には利用すると便利です。一ノ瀬には休憩所とトイレがあります。ここから登山道が始まり、木道や石階段を繰り返して標高をあげると岩清水に着きます。すぐに十二曲りのつづら折れとなり、12回目のカーブの後は尾根上に出ます。しばらく針葉樹に包まれた木道を行けば三平峠に着きます。三平峠から滑りやすい木道を15分下れば三平下です。ここからは尾瀬沼東岸から燧ヶ岳を望む道のりです。尾瀬沼ヒュッテに到着後、時間があれば大江湿原を散策してみましょう。 2日目はロングコースなので早朝出発しましょう。小淵沢田代へは尾瀬沼キャンプ場を抜けるコースと、小淵沢田代分岐からのコースがありますが、後者がなだらかなので、時間が許せばこちらをお勧めします。小淵沢田代は池溏のある小さな湿原で、日光連山や富士山も見える穴場です。湿原を抜けるとすぐにぬかるみの多い登山道が始まります。途中、小淵沢(ニゴリ沢)方面の分岐がありますが、直進するとササの刈り払われた送電線巡視路を横切ります。濃霧時は巡視路に迷い込まないよう注意しましょう。登山道は細いですが明瞭で通行の心配はありません。なだらかな稜線を進めば赤安清水の標識に到着です。 赤安山は登山道から少し外れたところにあるため、無理をして登ろうとせずに先へ進みましょう。黒岩山南側を大きく巻いて歩けば黒岩山分岐に着きます。ここから黒岩山は登り35分、下り20分と若干ヤブの濃い道ですが、3県境の高峰だけあって雄大な眺めを楽しむことができます。黒岩山分岐から鬼怒沼方面は道をふさぐような倒木が多く、またいだ先の道を見落としやすいので見定めて歩きましょう。小ピークの登降を繰り返すと小さな沢と広場に出ますが、これが小松湿原の水場です。 大きく崩壊した斜面を左に見て行けば鬼怒沼山分岐に着きます。ここから鬼怒沼山は登り20分、下り15分の急坂ですがあまり眺めはありません。分岐に戻ってなだらかに下れば鬼怒沼湿原です。鬼怒沼湿原は鬼怒川の源流部にあたり、南北約700m、東西約400mの広さに250個もの池溏が点在しています。日光連山の山並みを楽しんだら日光澤温泉への急坂をいっきに下ります。オロオソロシの滝展望台を過ぎれば日光澤温泉はもうすぐです。 3日目は奥鬼怒歩道をのんびりと行けば1時間45分ほどで女夫淵に到着です。 -
楞厳寺から仏頂山、高峰へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 13.6km
楞厳寺から仏頂山、高峰へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 13.6km
仏頂山は笠間市と栃木との県境の山です。その最寄り駅のJR水戸線笠間駅からのバス便は無いのでタクシーで登山口の楞厳寺山門に向かいます。少し手前の国指定重要文化財「楞厳寺山門」はぜひ見学して行きましょう。登山道は楞厳寺本堂への石段手前を「遊歩道入口」の看板に従って入ります。所々に「関東ふれあいの道」の指導標が出てきますが、ここで紹介する仏頂山から高峯への縦走路は、その大部分が関東ふれあいの道と重なっています。沢底の様な道から尾根に上がりルートを右に取ります。山頂の手前には手すりのある木の階段が続きなかなか手強いです。台地上の山頂の端にたどり着き平らな道をテーブルとベンチのある山頂まで進みますが、仏頂山山頂は樹木が生い茂っていて展望は無いです。山頂からは栃木県茂木町への分岐もあります。仏頂山山頂からは枕木の階段が長く続きます。しばらく歩くと稜線の北側が伐採され展望の良い所を通ります。この先の登山道の傍らに桃太郎がすっぱりと割った様な桃太郎石があります。また木の階段が現れ下っていくと奈良駄峠に着きます。この峠では関東ふれあいの道の小さな石柱があり、茂木町上小貫への分岐があります。次の南飯田分岐では関東ふれあいの道が池亀から南飯田方面に下っています。 ここからは高峯の山頂付近を木立越しに見ながら雑木林の中を緩やかに登って行きます。高峯の山頂手前で登山道は直角に左に曲がります。ここにも北側に上小貫分岐があります。間もなく高峯の山頂ですが樹林にさえぎられて展望はありません。高峯の山頂からは西側に進みます。高峯の南麓にある「五大力堂」へ下る場合は手製の小さな指導標が道の左側にあるだけなので見落とさない様にしてください。パラグライダー離陸場からは南側の展望が良く、筑波山、加波山、吾国山等を望むことができます。登山道を歩き林道に下りたところが高峯登山道入口です。ここからは林道を南側に歩きますが程なく駐車場とトイレのある平沢峠です。峠からは林道を平沢集落に下りますが、途中には「だいだら坊背負い石」と伝説の残る巨大な岩があります。平沢地区で道が二分するので右手に行くと「大神駅家跡」があります。駅家とは奈良・平安時代の官道に三十里ごとに置かれた交通施設です。ここからはJR水戸線の羽黒駅を目指しますが、指導標が無く分りづらいです。香取神社のある十字路で県道257号に入り月山寺の脇を通り真っ直ぐ行くと羽黒駅です。仏頂山は笠間市と栃木との県境の山です。その最寄り駅のJR水戸線笠間駅からのバス便は無いのでタクシーで登山口の楞厳寺山門に向かいます。少し手前の国指定重要文化財「楞厳寺山門」はぜひ見学して行きましょう。登山道は楞厳寺本堂への石段手前を「遊歩道入口」の看板に従って入ります。所々に「関東ふれあいの道」の指導標が出てきますが、ここで紹介する仏頂山から高峯への縦走路は、その大部分が関東ふれあいの道と重なっています。沢底の様な道から尾根に上がりルートを右に取ります。山頂の手前には手すりのある木の階段が続きなかなか手強いです。台地上の山頂の端にたどり着き平らな道をテーブルとベンチのある山頂まで進みますが、仏頂山山頂は樹木が生い茂っていて展望は無いです。山頂からは栃木県茂木町への分岐もあります。仏頂山山頂からは枕木の階段が長く続きます。しばらく歩くと稜線の北側が伐採され展望の良い所を通ります。この先の登山道の傍らに桃太郎がすっぱりと割った様な桃太郎石があります。また木の階段が現れ下っていくと奈良駄峠に着きます。この峠では関東ふれあいの道の小さな石柱があり、茂木町上小貫への分岐があります。次の南飯田分岐では関東ふれあいの道が池亀から南飯田方面に下っています。 ここからは高峯の山頂付近を木立越しに見ながら雑木林の中を緩やかに登って行きます。高峯の山頂手前で登山道は直角に左に曲がります。ここにも北側に上小貫分岐があります。間もなく高峯の山頂ですが樹林にさえぎられて展望はありません。高峯の山頂からは西側に進みます。高峯の南麓にある「五大力堂」へ下る場合は手製の小さな指導標が道の左側にあるだけなので見落とさない様にしてください。パラグライダー離陸場からは南側の展望が良く、筑波山、加波山、吾国山等を望むことができます。登山道を歩き林道に下りたところが高峯登山道入口です。ここからは林道を南側に歩きますが程なく駐車場とトイレのある平沢峠です。峠からは林道を平沢集落に下りますが、途中には「だいだら坊背負い石」と伝説の残る巨大な岩があります。平沢地区で道が二分するので右手に行くと「大神駅家跡」があります。駅家とは奈良・平安時代の官道に三十里ごとに置かれた交通施設です。ここからはJR水戸線の羽黒駅を目指しますが、指導標が無く分りづらいです。香取神社のある十字路で県道257号に入り月山寺の脇を通り真っ直ぐ行くと羽黒駅です。 -
庚申山から皇海山へ
- 1泊2日
- 14時間40分
- 25.3km
庚申山から皇海山へ
- 1泊2日
- 14時間40分
- 25.3km
皇海山の名の由来は、ドーム型に近い台形の山容を、髪を留めるかんざし(こうがい)に見立て、「こうがいさん」と呼んでいたものが、「こうがい」の漢字に「皇海」を当て字し、さらにその漢字の読みが「すかい」に変化したという複雑なものです。中級山岳である皇海山の登山ルートは、大きな登高差、避難小屋で1泊する必要、危険な岩場の連続、長い行動時間、エスケープルートがないことなど、様々な要素が重なり、ハードな登山となります。ここでは、往路は庚申山を経由して岩場を縦走し、帰路は庚申山の山腹を巻く1泊2日のコースを紹介しますが、かなりハードなので2泊3日で登ることも多いです。関東の山とは思えないような、山深さをたっぷり味わえる山です。山頂は針葉樹の原生林に覆われ展望はありませんが、ルートのところどころでは展望が広がります。春5月には残雪があり、11月になると降雪の可能性があります。登山口の銀山平には「四季の彩りに風薫る足尾の宿かじか」があります。 1日目。皇海山登山1日目は避難小屋である庚申山荘(使用不可)に宿泊します。庚申山荘(使用不可)、庚申山までは庚申山とお山めぐり(コースガイド)をください。 2日目。行動時間が長いので、できるだけ庚申山荘(使用不可)を早立ちし、また水場が登山後半までないので、多めに水を準備しましょう。 いきなり鎖やはしごを使って急登し、最後に緩やかに歩くと、庚申山山頂です。山頂は展望がありませんが、さらに2~3分、奥まで歩くと展望地があり、皇海山、日光連山や袈裟丸山などが見られます。ここから先は急に登山者が少なくなり、何度も激しいアップダウンや、ハシゴがある岩場が連続する、ハードな部分に差し掛かります。尾根筋を外さないように歩きましょう。一気に下り、また登り返し、これが延々と続きます。さらに地蔵岳など、ピークをいくつも超えて、展望のよい薬師岳に至ります。蔵王岳への急登を終えると、さらにハシゴ、鎖、ロープなどを使って歩く、緊張が強いられる岩場の急坂です。さらに鋸山まで鎖がある岩場が続きますが、鋸山からは、皇海山、日光の山々や谷川連峰などの展望も広がります。不動沢のコルまで尾根を丁寧にたどりましょう。このコルは以前、群馬県側からの登山道がありました。不動沢のコルからは倒木が多く歩きにくい深い針葉樹林の中、標高差350mを登ります。最後の坂を登ると皇海山山頂です。往路を鋸山へ戻ります。ここで、往路と分かれ、庚申山への分岐を見てそのまま尾根を注意深く女山に向かいます。女山を過ぎて笹原を行くと六林班峠に出ます。峠から庚申山荘(使用不可)までは、沢をいくつか渡りながら、庚申山の山腹を巻いていきます。くねくねと何度も尾根を巻いていくので、とても長く感じられます。それでも樺平を過ぎれば、庚申山荘(使用不可)はもう少しです。庚申山荘(使用不可)からは、往路を下り、銀山平に戻ります。皇海山の名の由来は、ドーム型に近い台形の山容を、髪を留めるかんざし(こうがい)に見立て、「こうがいさん」と呼んでいたものが、「こうがい」の漢字に「皇海」を当て字し、さらにその漢字の読みが「すかい」に変化したという複雑なものです。中級山岳である皇海山の登山ルートは、大きな登高差、避難小屋で1泊する必要、危険な岩場の連続、長い行動時間、エスケープルートがないことなど、様々な要素が重なり、ハードな登山となります。ここでは、往路は庚申山を経由して岩場を縦走し、帰路は庚申山の山腹を巻く1泊2日のコースを紹介しますが、かなりハードなので2泊3日で登ることも多いです。関東の山とは思えないような、山深さをたっぷり味わえる山です。山頂は針葉樹の原生林に覆われ展望はありませんが、ルートのところどころでは展望が広がります。春5月には残雪があり、11月になると降雪の可能性があります。登山口の銀山平には「四季の彩りに風薫る足尾の宿かじか」があります。 1日目。皇海山登山1日目は避難小屋である庚申山荘(使用不可)に宿泊します。庚申山荘(使用不可)、庚申山までは庚申山とお山めぐり(コースガイド)をください。 2日目。行動時間が長いので、できるだけ庚申山荘(使用不可)を早立ちし、また水場が登山後半までないので、多めに水を準備しましょう。 いきなり鎖やはしごを使って急登し、最後に緩やかに歩くと、庚申山山頂です。山頂は展望がありませんが、さらに2~3分、奥まで歩くと展望地があり、皇海山、日光連山や袈裟丸山などが見られます。ここから先は急に登山者が少なくなり、何度も激しいアップダウンや、ハシゴがある岩場が連続する、ハードな部分に差し掛かります。尾根筋を外さないように歩きましょう。一気に下り、また登り返し、これが延々と続きます。さらに地蔵岳など、ピークをいくつも超えて、展望のよい薬師岳に至ります。蔵王岳への急登を終えると、さらにハシゴ、鎖、ロープなどを使って歩く、緊張が強いられる岩場の急坂です。さらに鋸山まで鎖がある岩場が続きますが、鋸山からは、皇海山、日光の山々や谷川連峰などの展望も広がります。不動沢のコルまで尾根を丁寧にたどりましょう。このコルは以前、群馬県側からの登山道がありました。不動沢のコルからは倒木が多く歩きにくい深い針葉樹林の中、標高差350mを登ります。最後の坂を登ると皇海山山頂です。往路を鋸山へ戻ります。ここで、往路と分かれ、庚申山への分岐を見てそのまま尾根を注意深く女山に向かいます。女山を過ぎて笹原を行くと六林班峠に出ます。峠から庚申山荘(使用不可)までは、沢をいくつか渡りながら、庚申山の山腹を巻いていきます。くねくねと何度も尾根を巻いていくので、とても長く感じられます。それでも樺平を過ぎれば、庚申山荘(使用不可)はもう少しです。庚申山荘(使用不可)からは、往路を下り、銀山平に戻ります。 -
庚申山とお山めぐり
- 日帰り
- 8時間30分
- 14.6km
庚申山とお山めぐり
- 日帰り
- 8時間30分
- 14.6km
庚申山登山の歴史は古く、開山は1200年前という歴史を持つ山です。庚申講登山が盛大に行われていた山で、なかでも庚申山中の奇岩奇石をめぐる「お山めぐり」コースが宗教登山の対象として歩かれました。 この周辺にしか分布しない固有種の食虫植物のコウシンソウが生えているため、6月中旬~7月初旬にはこの花を目当てに、多くの花好きが訪れます。コウシンソウはお山めぐりコースなどに生えています。コウシンソウを採るのは犯罪です。同じころ、サクラソウ科のユキワリソウも可憐な花を咲かせています。この付近は落葉広葉樹が多いので、秋の紅葉のころもすばらしいです。日帰り登山で登られることが多い山ですが、行動時間が長いので、途中にある無人小屋の庚申山荘(使用不可)に泊まって、翌日登ることもできます。 登山口の銀山平までは公共交通機関がなく、登山口まではマイカー利用か、わたらせ渓谷鐵道通洞駅からタクシーで銀山平に向かいます。銀山平には温泉の「四季の彩りに風薫る足尾の宿かじか」があり、道路の先に車止めのゲートがあります。しばらくは丸石沢沿いに歩き、そのまま庚申川沿いに林道を長く歩きます。滝など迫力ある渓谷風景を眺めながら緩やかに登っていくと、一の鳥居に到着します。 ここから山道になり、しばらくすると鏡岩が現れ、勾配はだんだん急になっていきます。敷石の道になると猿田彦神社跡に入ります。石段を上がり、社務所があった広場に出ます。左に行くと、登山道は左右に分かれ、左は庚申山荘(使用不可)に行く道なので、右へ向かいます。しばらく鎖や鉄はしごが連続する緊張を伴う岩場が続きますが、庚申講が盛んだったころの行場があり、仏像が安置され、昔の雰囲気を感じることができます。裏見の滝を見、奇石をくぐりながら登ります。やがてお山めぐりとの分岐を過ぎ、深い森の中に入ります。ところどころ視界が開け、袈裟丸などの眺めがすばらしい急坂や岩場を登っていきます。やっと急登も終わり、勾配が緩やかになってくると、庚申山に到着です。山頂から少し奥に行くと、視界が開けた場所があり、皇海山や日光の山も並んで見える広場があります。周囲にはアズマシャクナゲが生え、6月下旬に花が咲きます。 山頂から往路の急坂を下ります。時間と体力に余裕があればお山めぐりを歩いてみましょう。お山めぐりへの分岐に戻り、岩穴をくぐると開けた場所に出ます。さらに鉄梯子や鉄橋が続き、きびしい岩場を通過していくと、眼下の眺めがすばらしくなります。下の沢まで一気に下り、メガネ岩を通り抜け、さらにアップダウンを繰り返すと、猿田彦神社跡に出るので、来た道を銀山平まで下山します。庚申山登山の歴史は古く、開山は1200年前という歴史を持つ山です。庚申講登山が盛大に行われていた山で、なかでも庚申山中の奇岩奇石をめぐる「お山めぐり」コースが宗教登山の対象として歩かれました。 この周辺にしか分布しない固有種の食虫植物のコウシンソウが生えているため、6月中旬~7月初旬にはこの花を目当てに、多くの花好きが訪れます。コウシンソウはお山めぐりコースなどに生えています。コウシンソウを採るのは犯罪です。同じころ、サクラソウ科のユキワリソウも可憐な花を咲かせています。この付近は落葉広葉樹が多いので、秋の紅葉のころもすばらしいです。日帰り登山で登られることが多い山ですが、行動時間が長いので、途中にある無人小屋の庚申山荘(使用不可)に泊まって、翌日登ることもできます。 登山口の銀山平までは公共交通機関がなく、登山口まではマイカー利用か、わたらせ渓谷鐵道通洞駅からタクシーで銀山平に向かいます。銀山平には温泉の「四季の彩りに風薫る足尾の宿かじか」があり、道路の先に車止めのゲートがあります。しばらくは丸石沢沿いに歩き、そのまま庚申川沿いに林道を長く歩きます。滝など迫力ある渓谷風景を眺めながら緩やかに登っていくと、一の鳥居に到着します。 ここから山道になり、しばらくすると鏡岩が現れ、勾配はだんだん急になっていきます。敷石の道になると猿田彦神社跡に入ります。石段を上がり、社務所があった広場に出ます。左に行くと、登山道は左右に分かれ、左は庚申山荘(使用不可)に行く道なので、右へ向かいます。しばらく鎖や鉄はしごが連続する緊張を伴う岩場が続きますが、庚申講が盛んだったころの行場があり、仏像が安置され、昔の雰囲気を感じることができます。裏見の滝を見、奇石をくぐりながら登ります。やがてお山めぐりとの分岐を過ぎ、深い森の中に入ります。ところどころ視界が開け、袈裟丸などの眺めがすばらしい急坂や岩場を登っていきます。やっと急登も終わり、勾配が緩やかになってくると、庚申山に到着です。山頂から少し奥に行くと、視界が開けた場所があり、皇海山や日光の山も並んで見える広場があります。周囲にはアズマシャクナゲが生え、6月下旬に花が咲きます。 山頂から往路の急坂を下ります。時間と体力に余裕があればお山めぐりを歩いてみましょう。お山めぐりへの分岐に戻り、岩穴をくぐると開けた場所に出ます。さらに鉄梯子や鉄橋が続き、きびしい岩場を通過していくと、眼下の眺めがすばらしくなります。下の沢まで一気に下り、メガネ岩を通り抜け、さらにアップダウンを繰り返すと、猿田彦神社跡に出るので、来た道を銀山平まで下山します。 -
郡界尾根から後袈裟丸山
- 日帰り
- 5時間20分
- 8.3km
郡界尾根から後袈裟丸山
- 日帰り
- 5時間20分
- 8.3km
袈裟丸山は皇海山から南に連なるピークで、奥袈裟丸山、後袈裟丸山、前袈裟丸山、中袈裟丸山からなる稜線上にあり、最高点は奥袈裟丸山です。登山としては前袈裟丸山と後袈裟丸山が人気です。 後袈裟丸山の登山は、日帰り登山としては少し長く高低差のある山ですが、特に危険な場所もなく登ることができます。また深山の雰囲気もあり展望もよい山です。花が多く新緑が美しい5月中旬からはアカヤシオ、トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ、ヤマツツジ、アズマシャクナゲなど、ツツジの花が尾根を彩ります。本来これらのツツジは季節を変えて咲くのですが、後袈裟丸山の登山は標高差があるため、一度に多くの種類のツツジが見られるのが特長です。山には落葉広葉樹が多く、10月上旬に紅葉します。登山口までのアプローチは細く曲がりくねった舗装路の走行が長くなります。なお、後袈裟丸と前袈裟丸の間の鞍部の八反張は通行止めになっています。 郡界尾根登山口には駐車場があり、向かいの斜面に登山口の看板があります。登山口からは、いきなり急な木の階段を上ります。この辺りはヤマツツジ、トウゴクミツバツツジが多い支尾根で、かなり急勾配で、短いはしごなども設置してあります。しばらく登ると大きな尾根に出ます。この開けた尾根が八重樺原と呼ばれています。ここからは勾配が緩やかになります。カラマツやダケカンバの木々が生える明るい林に囲まれた尾根です。1415mの三角点など、いくつかの小ピークを越えながら歩いていきます。 やがて東側が草地になって大きく展望が開け、前袈裟丸山からの尾根がよく見えてきます。この奥には谷川連峰や上州武尊山などの展望があります。後袈裟丸山までの登山道は、まだ長く続きます。 この辺りからシロヤシオとトウゴクミツバツツジの木が目立ちます。なだらかなアップダウンが長く続きます。つつじ岩の看板を見て、また樹林帯に入り、アズマシャクナゲのトンネルを抜けると、樹林の中に小さな石祠が現れます。細い尾根になると、赤城山が見え、今度はアカヤシオの木が増えてきます。やがて深いコメツガの森に入り、急勾配を登っていきます。尾根にとりつくと、傾斜が緩やかになり、明るい林になります。林にはアズマシャクナゲが多く生えています。山頂直下の急勾配の岩場を抜けて後袈裟丸山山頂に到着します。 山頂の周囲はアズマシャクナゲが多く、林に囲まれあまり展望もないですが、正面に前袈裟丸山が見える、開けた小さな山頂です。 下山は往路を戻ります。袈裟丸山は皇海山から南に連なるピークで、奥袈裟丸山、後袈裟丸山、前袈裟丸山、中袈裟丸山からなる稜線上にあり、最高点は奥袈裟丸山です。登山としては前袈裟丸山と後袈裟丸山が人気です。 後袈裟丸山の登山は、日帰り登山としては少し長く高低差のある山ですが、特に危険な場所もなく登ることができます。また深山の雰囲気もあり展望もよい山です。花が多く新緑が美しい5月中旬からはアカヤシオ、トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ、ヤマツツジ、アズマシャクナゲなど、ツツジの花が尾根を彩ります。本来これらのツツジは季節を変えて咲くのですが、後袈裟丸山の登山は標高差があるため、一度に多くの種類のツツジが見られるのが特長です。山には落葉広葉樹が多く、10月上旬に紅葉します。登山口までのアプローチは細く曲がりくねった舗装路の走行が長くなります。なお、後袈裟丸と前袈裟丸の間の鞍部の八反張は通行止めになっています。 郡界尾根登山口には駐車場があり、向かいの斜面に登山口の看板があります。登山口からは、いきなり急な木の階段を上ります。この辺りはヤマツツジ、トウゴクミツバツツジが多い支尾根で、かなり急勾配で、短いはしごなども設置してあります。しばらく登ると大きな尾根に出ます。この開けた尾根が八重樺原と呼ばれています。ここからは勾配が緩やかになります。カラマツやダケカンバの木々が生える明るい林に囲まれた尾根です。1415mの三角点など、いくつかの小ピークを越えながら歩いていきます。 やがて東側が草地になって大きく展望が開け、前袈裟丸山からの尾根がよく見えてきます。この奥には谷川連峰や上州武尊山などの展望があります。後袈裟丸山までの登山道は、まだ長く続きます。 この辺りからシロヤシオとトウゴクミツバツツジの木が目立ちます。なだらかなアップダウンが長く続きます。つつじ岩の看板を見て、また樹林帯に入り、アズマシャクナゲのトンネルを抜けると、樹林の中に小さな石祠が現れます。細い尾根になると、赤城山が見え、今度はアカヤシオの木が増えてきます。やがて深いコメツガの森に入り、急勾配を登っていきます。尾根にとりつくと、傾斜が緩やかになり、明るい林になります。林にはアズマシャクナゲが多く生えています。山頂直下の急勾配の岩場を抜けて後袈裟丸山山頂に到着します。 山頂の周囲はアズマシャクナゲが多く、林に囲まれあまり展望もないですが、正面に前袈裟丸山が見える、開けた小さな山頂です。 下山は往路を戻ります。 -
三枚石と方塞山
- 日帰り
- 2時間50分
- 8.9km
三枚石と方塞山
- 日帰り
- 2時間50分
- 8.9km
三枚石登山口となる古峰原湿原脇にある古峰ヶ原峠からスタート。あずま屋の横から斜面を登り始めると、すぐに一ノ鳥居をくぐります。登山道は雨で削られ、歩きにくいですが、やがて石や木の階段で整備されます。二ノ鳥居をくぐると尾根は右に曲がり、緩やかに登っていきます。苔むした大岩が日本庭園のような天狗の庭を抜け、1378mのピークを巻くと、三枚石に到着します。三枚石は古峯神社の奥の院でもあり、神社の建物もあり広場になっています。 三枚石からアップダウンを繰り返しながら少し行くと、ツツジ平と呼ばれるヤマツツジやレンゲツツジの多い平らな場所に出ます。さらにひと登りすると突然視界が広がり、テレビ塔や牧場の柵など人工物が出てくると、ベンチがある方塞山の山頂です。ここから引き返すハイカーがほとんどです。前日光牧場の柵沿いに、このまま木の階段を下っていくと前日光牧場手前で車道に出て、前日光牧場まではあと少しです。古峰原湿原には車道を延々と歩き、途中から史跡・深山巴の宿へ立ち寄り、古峰原湿原横を通りながら避難小屋の古峰ヶ原高原ヒュッテを左に見て、古峰ヶ原峠に戻ります。三枚石登山口となる古峰原湿原脇にある古峰ヶ原峠からスタート。あずま屋の横から斜面を登り始めると、すぐに一ノ鳥居をくぐります。登山道は雨で削られ、歩きにくいですが、やがて石や木の階段で整備されます。二ノ鳥居をくぐると尾根は右に曲がり、緩やかに登っていきます。苔むした大岩が日本庭園のような天狗の庭を抜け、1378mのピークを巻くと、三枚石に到着します。三枚石は古峯神社の奥の院でもあり、神社の建物もあり広場になっています。 三枚石からアップダウンを繰り返しながら少し行くと、ツツジ平と呼ばれるヤマツツジやレンゲツツジの多い平らな場所に出ます。さらにひと登りすると突然視界が広がり、テレビ塔や牧場の柵など人工物が出てくると、ベンチがある方塞山の山頂です。ここから引き返すハイカーがほとんどです。前日光牧場の柵沿いに、このまま木の階段を下っていくと前日光牧場手前で車道に出て、前日光牧場まではあと少しです。古峰原湿原には車道を延々と歩き、途中から史跡・深山巴の宿へ立ち寄り、古峰原湿原横を通りながら避難小屋の古峰ヶ原高原ヒュッテを左に見て、古峰ヶ原峠に戻ります。 -
横根山から井戸湿原
- 日帰り
- 2時間20分
- 4.5km
横根山から井戸湿原
- 日帰り
- 2時間20分
- 4.5km
前日光牧場の駐車場から出発します。登山口の道標に「象の鼻、井戸湿原」と書かれていますが、横根山にも行くコースです。斜面をトラバースしながらアップダウンを繰り返し、一度車道に出て、また山道に入りますが、わかりにくいので道標をよく確認しましょう。明るい林を登り、ヤマツツジの群生の間の長く続く木の階段を上ると、横根山です。周囲を木々に囲まれ展望はありませんが、あずまやがあります。 横根山から木の階段を下り、中継局の白塔の横を通ります。しばらく下ると広場になり、あずま屋やベンチがあり、井戸湿原の展望があります。井戸湿原の分岐から左に曲がり、五段ノ滝方面に井戸湿原を時計回りに半周し、木道を渡り分岐に戻ります。分岐を左に曲がり、仏像のような自然石の仏岩へ。今度は展望がよい象の鼻展望台を目指します。この後は、牧場の中の広い道を前日光牧場に戻るとよいでしょう。前日光牧場の駐車場から出発します。登山口の道標に「象の鼻、井戸湿原」と書かれていますが、横根山にも行くコースです。斜面をトラバースしながらアップダウンを繰り返し、一度車道に出て、また山道に入りますが、わかりにくいので道標をよく確認しましょう。明るい林を登り、ヤマツツジの群生の間の長く続く木の階段を上ると、横根山です。周囲を木々に囲まれ展望はありませんが、あずまやがあります。 横根山から木の階段を下り、中継局の白塔の横を通ります。しばらく下ると広場になり、あずま屋やベンチがあり、井戸湿原の展望があります。井戸湿原の分岐から左に曲がり、五段ノ滝方面に井戸湿原を時計回りに半周し、木道を渡り分岐に戻ります。分岐を左に曲がり、仏像のような自然石の仏岩へ。今度は展望がよい象の鼻展望台を目指します。この後は、牧場の中の広い道を前日光牧場に戻るとよいでしょう。 -
根本山から熊鷹山へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 9.6km
根本山から熊鷹山へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 9.6km
日帰り低山歩きでも登高差が大きく、稜線も長く、長時間の山歩きになります。ルートには最低限の道標はあるものの、細かい分岐が多く、登山道は分かりにくく、登山者は少なく、中級者以上の方におすすめのコースです。季節的には春のアカヤシオの咲く季節がおすすめですが、新緑の頃も美しく、紅葉もすばらしいです。 桐生市街から車で石鴨林道の奥にある、不死熊橋の少し手前の三境林道入口にある駐車場へ。ここから少し林道を歩くと不死熊橋で、山を説明した看板などがあります。さらに林道を歩くと、左右に分かれる分岐があり、右は熊鷹山から下山する林道なので、分岐は左へ、しばらく行くと道標があり、ここから山道に入っていきます。 広い尾根の暗いヒノキの樹林帯の中、ジグザグにつけられている登山道をたどります。標高を稼いていると、左が明るい落葉広葉樹林になります。尾根は細くなり、だんだん急坂になっていき、ところどころ岩場も出てきます。この付近から密度はそれほど濃くないものの、早春にはたくさんのアカヤシオの花が現れてきます。 さらに尾根の登りが続きます。早春であればアカヤシオの花が咲きます。小さく下ったり、崖下を右へトラバースしたりする箇所がありますが、尾根を目標に登れば問題ありません。モミの巨木が出てくると、左側に三境山の尾根も見えてきます。再びヒノキの樹林帯に入ると、中尾十字路です。右は十二山への巻き道なので、ここから急勾配をまっすぐ登り、尾根を右に進むと小さな祠があって、その奥のピークが根本山です。地味な山頂で、木々に囲まれて展望はないものの、木々の間からちらりと山を見ることはできます。 山頂から道標に従いかなり急な尾根を下ると、巻き道と合流します。すぐに大きなお社があった十二山根本山神社です。今は石祠があるだけの簡素なものですが、神聖な雰囲気はそのままです。 神社からしばらくは林の中、尾根の南面を巻いていきます。明るい尾根の鞍部に出て、最後に少し登ると、小さな看板があるだけで木々に囲まれた十二山の山頂です。ここから熊鷹山まではのびやかで美しい尾根が続き、ミズナラやカラマツの明るい林が続き、低山とは思えない美しい稜線歩きが楽しめます。最後に少し登ると、小さな展望台がある熊鷹山の山頂です。展望台からの景色はすばらしく、日光など北関東の山々を見渡すことができます。山頂付近はシロヤシオやヤマツツジなどのツツジが生えています。 熊鷹山から反対側の急坂をまっすぐ下ります。左に分岐が2回ありますが、尾根に忠実に下ります。突然一度右に巻き、また尾根を下り、最後に左に大きく巻くように下ると林道に出ます。あとは延々と続く長い林道歩きで、不死熊橋に到着し、さらにしばらく林道を歩くと三境林道入口に到着します。日帰り低山歩きでも登高差が大きく、稜線も長く、長時間の山歩きになります。ルートには最低限の道標はあるものの、細かい分岐が多く、登山道は分かりにくく、登山者は少なく、中級者以上の方におすすめのコースです。季節的には春のアカヤシオの咲く季節がおすすめですが、新緑の頃も美しく、紅葉もすばらしいです。 桐生市街から車で石鴨林道の奥にある、不死熊橋の少し手前の三境林道入口にある駐車場へ。ここから少し林道を歩くと不死熊橋で、山を説明した看板などがあります。さらに林道を歩くと、左右に分かれる分岐があり、右は熊鷹山から下山する林道なので、分岐は左へ、しばらく行くと道標があり、ここから山道に入っていきます。 広い尾根の暗いヒノキの樹林帯の中、ジグザグにつけられている登山道をたどります。標高を稼いていると、左が明るい落葉広葉樹林になります。尾根は細くなり、だんだん急坂になっていき、ところどころ岩場も出てきます。この付近から密度はそれほど濃くないものの、早春にはたくさんのアカヤシオの花が現れてきます。 さらに尾根の登りが続きます。早春であればアカヤシオの花が咲きます。小さく下ったり、崖下を右へトラバースしたりする箇所がありますが、尾根を目標に登れば問題ありません。モミの巨木が出てくると、左側に三境山の尾根も見えてきます。再びヒノキの樹林帯に入ると、中尾十字路です。右は十二山への巻き道なので、ここから急勾配をまっすぐ登り、尾根を右に進むと小さな祠があって、その奥のピークが根本山です。地味な山頂で、木々に囲まれて展望はないものの、木々の間からちらりと山を見ることはできます。 山頂から道標に従いかなり急な尾根を下ると、巻き道と合流します。すぐに大きなお社があった十二山根本山神社です。今は石祠があるだけの簡素なものですが、神聖な雰囲気はそのままです。 神社からしばらくは林の中、尾根の南面を巻いていきます。明るい尾根の鞍部に出て、最後に少し登ると、小さな看板があるだけで木々に囲まれた十二山の山頂です。ここから熊鷹山まではのびやかで美しい尾根が続き、ミズナラやカラマツの明るい林が続き、低山とは思えない美しい稜線歩きが楽しめます。最後に少し登ると、小さな展望台がある熊鷹山の山頂です。展望台からの景色はすばらしく、日光など北関東の山々を見渡すことができます。山頂付近はシロヤシオやヤマツツジなどのツツジが生えています。 熊鷹山から反対側の急坂をまっすぐ下ります。左に分岐が2回ありますが、尾根に忠実に下ります。突然一度右に巻き、また尾根を下り、最後に左に大きく巻くように下ると林道に出ます。あとは延々と続く長い林道歩きで、不死熊橋に到着し、さらにしばらく林道を歩くと三境林道入口に到着します。