【日帰り】の登山コースガイド

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検索結果851件中  301-320件
  • 山伏峠から菰釣山へ

    山伏峠から菰釣山へ

    菰釣山は丹沢山塊の西側、山梨県と神奈川県の境である甲相国境稜線上に位置します。かつては、甲斐と相模の領民が山に菰を吊るして、その領地を主張した事に菰釣山の山名は由来しています。紹介コースは甲相国境稜線を山伏峠から入山、稜線を縦走して道志の谷、道の駅どうしまで歩くルートです。入山地点の山伏峠は山中湖と道志の谷を結ぶ国道413号が走っているものの、ここまでのバスの便は少ないので山中湖旭ヶ丘か山中湖岸平野集落からのタクシーの利用も考えておきましょう。 山伏峠バス停で下車、山伏トンネルを抜けて道志に入った右手に大棚ノ頭方面への登山口があります。少し登ると道志の最高峰、御正体山が良く望めます。約30分の行程で三叉路状の稜線に到着。往復10分程で大棚ノ頭に行けますが、樹林に覆われ展望はありません。三叉路では左折、菰釣山方面に進みます。分岐から約30分でベンチのある石保土山。その先、大岩の横を縦走路が通る場所で、南側の展望が開けます。長い下りで西沢ノ頭に到着。 西沢ノ頭で直角に右に曲がり、樅ノ木沢の頭、油沢ノ頭とベンチのあるピークを通過します。このあたりは美しい林相ですが展望はありません。油沢ノ頭からも急な下りがあり、小さなアップダウンが続きます。次のピークはブナノ丸で、その名の通りブナの大木が目立つ様になります。菰釣山の北側のピークまでの両側は雰囲気の良いブナ林が続きます。ピークからは小さな吊尾根を渡って菰釣山の頂上に到着です。山頂からは富士山や山中湖、南アルプスの南部を望む事ができ、今まで歩いて来た甲相国境稜線と御正体山が見えます。菰釣山山頂もかつての鬱蒼とした頂上の感じが薄れてしまった様です。 山頂からは、城ヶ尾峠方面に降りていきます。15分程下ると菰釣避難小屋があり、小屋から約5分でブナ沢乗越が左側に現れます。「道の駅どうし」と書かれた看板が目印です。最初は薄暗いブナ沢を下り西沢を木橋で渡り、沢沿いに行くと林道に出会います。西沢沿いの林道を道志の森キャンプ場まで歩き、キャンプ場を右に見て車道を進みます。次の分かれ道を右に下って三ヶ瀬川を橋で渡れば、道志の谷のオアシス的存在「道の駅どうし」は、道志川を渡った対岸に見えます。
    菰釣山は丹沢山塊の西側、山梨県と神奈川県の境である甲相国境稜線上に位置します。かつては、甲斐と相模の領民が山に菰を吊るして、その領地を主張した事に菰釣山の山名は由来しています。紹介コースは甲相国境稜線を山伏峠から入山、稜線を縦走して道志の谷、道の駅どうしまで歩くルートです。入山地点の山伏峠は山中湖と道志の谷を結ぶ国道413号が走っているものの、ここまでのバスの便は少ないので山中湖旭ヶ丘か山中湖岸平野集落からのタクシーの利用も考えておきましょう。 山伏峠バス停で下車、山伏トンネルを抜けて道志に入った右手に大棚ノ頭方面への登山口があります。少し登ると道志の最高峰、御正体山が良く望めます。約30分の行程で三叉路状の稜線に到着。往復10分程で大棚ノ頭に行けますが、樹林に覆われ展望はありません。三叉路では左折、菰釣山方面に進みます。分岐から約30分でベンチのある石保土山。その先、大岩の横を縦走路が通る場所で、南側の展望が開けます。長い下りで西沢ノ頭に到着。 西沢ノ頭で直角に右に曲がり、樅ノ木沢の頭、油沢ノ頭とベンチのあるピークを通過します。このあたりは美しい林相ですが展望はありません。油沢ノ頭からも急な下りがあり、小さなアップダウンが続きます。次のピークはブナノ丸で、その名の通りブナの大木が目立つ様になります。菰釣山の北側のピークまでの両側は雰囲気の良いブナ林が続きます。ピークからは小さな吊尾根を渡って菰釣山の頂上に到着です。山頂からは富士山や山中湖、南アルプスの南部を望む事ができ、今まで歩いて来た甲相国境稜線と御正体山が見えます。菰釣山山頂もかつての鬱蒼とした頂上の感じが薄れてしまった様です。 山頂からは、城ヶ尾峠方面に降りていきます。15分程下ると菰釣避難小屋があり、小屋から約5分でブナ沢乗越が左側に現れます。「道の駅どうし」と書かれた看板が目印です。最初は薄暗いブナ沢を下り西沢を木橋で渡り、沢沿いに行くと林道に出会います。西沢沿いの林道を道志の森キャンプ場まで歩き、キャンプ場を右に見て車道を進みます。次の分かれ道を右に下って三ヶ瀬川を橋で渡れば、道志の谷のオアシス的存在「道の駅どうし」は、道志川を渡った対岸に見えます。
  • 西丹沢ビジターセンターから大室山へ

    西丹沢ビジターセンターから大室山へ

    大室山は大群山とも呼ばれ、八王子方面からはその巨体で富士山を隠す事から、「富士隠し」とも呼ばれる山です。見る角度によってその姿を変え、南側の西丹沢側からは東西に長い城壁の様にそびえ、北の道志側からは裾野の広い三角錐の形でどっしりとそびえ立つ山です。山頂付近は樹林に覆われて展望はないものの、初夏はツツジの白と赤、秋にはトリカブトの紫と色彩の変化に富んだ山でもあります。 ここでは、路線バスが通う神奈川県側の西丹沢ビジターセンターから、犬越路経由で大室山に登り、加入道山を通って白石峠から西丹沢ビジターセンターに戻るコースを紹介します。 西丹沢ビジターセンターまでは、小田急線新松田駅から富士急モビリティバスに乗ります。バスを降り車道を上流の用木沢出合まで歩き、出合から右に沢沿いに進み鉄製の橋を渡ります。登山道はここから用木沢沿いにのび、沢を何回か渡り返しながら上流に向かっていきます。しばらく歩くと道は左に曲がって沢から離れ、涸れ沢を登る道となります。まもなく大室山と檜洞丸との最低鞍部である避難小屋のある十字路、犬越路に到着です。 犬越路を左へと登り、目立たない大杉丸のピークを越え、大室山までは急な登りが続きます。稜線手前で東側の展望の良い場所があります。蛭ヶ岳と檜洞丸が並んで見える豪快な景色です。ベンチのある稜線に出たら右へ5分程で大室山に到着です。残念ながら樹林に囲まれて展望はありません。ここから北側に3本のルートがありますが、山頂付近の踏みあとが薄くやや分かりにくいです。 分岐まで戻り加入道山を目指します。しばらく行くと木道が現れます。このあたりはトリカブトが群生し、9月の開花期には美しい姿を見ることができます。破風口の鞍部まで下り前大室に登り返します。ここからは道志村馬場に下るルートがあります。避難小屋のある加入道山を越え白石峠まで下りますが、その手前にも道志の湯方面への道が分かれます。白石峠からはやや荒れた登山道を下って行き、途中で花崗岩の滝である白石の滝を見物、木立ち越しで滝の全容が見えないのが残念です。やがて沢沿いの道に出て程なく林道に出ます。ゲートを抜け、オートキャンプ場脇を通れば西丹沢ビジターセンターに到着です。
    大室山は大群山とも呼ばれ、八王子方面からはその巨体で富士山を隠す事から、「富士隠し」とも呼ばれる山です。見る角度によってその姿を変え、南側の西丹沢側からは東西に長い城壁の様にそびえ、北の道志側からは裾野の広い三角錐の形でどっしりとそびえ立つ山です。山頂付近は樹林に覆われて展望はないものの、初夏はツツジの白と赤、秋にはトリカブトの紫と色彩の変化に富んだ山でもあります。 ここでは、路線バスが通う神奈川県側の西丹沢ビジターセンターから、犬越路経由で大室山に登り、加入道山を通って白石峠から西丹沢ビジターセンターに戻るコースを紹介します。 西丹沢ビジターセンターまでは、小田急線新松田駅から富士急モビリティバスに乗ります。バスを降り車道を上流の用木沢出合まで歩き、出合から右に沢沿いに進み鉄製の橋を渡ります。登山道はここから用木沢沿いにのび、沢を何回か渡り返しながら上流に向かっていきます。しばらく歩くと道は左に曲がって沢から離れ、涸れ沢を登る道となります。まもなく大室山と檜洞丸との最低鞍部である避難小屋のある十字路、犬越路に到着です。 犬越路を左へと登り、目立たない大杉丸のピークを越え、大室山までは急な登りが続きます。稜線手前で東側の展望の良い場所があります。蛭ヶ岳と檜洞丸が並んで見える豪快な景色です。ベンチのある稜線に出たら右へ5分程で大室山に到着です。残念ながら樹林に囲まれて展望はありません。ここから北側に3本のルートがありますが、山頂付近の踏みあとが薄くやや分かりにくいです。 分岐まで戻り加入道山を目指します。しばらく行くと木道が現れます。このあたりはトリカブトが群生し、9月の開花期には美しい姿を見ることができます。破風口の鞍部まで下り前大室に登り返します。ここからは道志村馬場に下るルートがあります。避難小屋のある加入道山を越え白石峠まで下りますが、その手前にも道志の湯方面への道が分かれます。白石峠からはやや荒れた登山道を下って行き、途中で花崗岩の滝である白石の滝を見物、木立ち越しで滝の全容が見えないのが残念です。やがて沢沿いの道に出て程なく林道に出ます。ゲートを抜け、オートキャンプ場脇を通れば西丹沢ビジターセンターに到着です。
  • 西丹沢ビジターセンターから畦ヶ丸へ

    西丹沢ビジターセンターから畦ヶ丸へ

    丹沢湖の奥、箒沢集落のさらに上流に一般的に西丹沢と呼ばれる地域があります。そこには、酒匂川の支流である河内川が南北に流れ、東西にそれぞれ東沢、西沢という沢が十字峡の様な地形を作っています。その西沢の上流部にあたるのが畦ヶ丸です。入下山とも沢沿いに登山道がある部分が多く、丸木橋で沢を渡ったりするので足元や増水時は注意しましょう。 スタートの西丹沢ビジターセンターへは小田急線新松田駅とJR御殿場線松田駅前からバスに乗り、終点の西丹沢ビジターセンターで下車、登山届を提出して出発します。吊橋で河内川を渡り西沢沿いに上流に向かいます。大きな堰堤は左側を階段で越えます。ここからは沢沿いのコースになり木橋で何回も沢を渡り返します。 しばらく行くと野外卓のある開けた場所に出ます。上流に進むと下棚入口があり、枝沢を奥に進むと落差40mの優美な下棚に出合います。入口まで戻り先へ進むと今度は本棚入口。分岐を奥に入ると落差60mの豪快な本棚が壁の様にそびえます。同角沢の遺言棚、早戸川の早戸大滝とともに丹沢三滝のうちの一角をなします。丹沢の名瀑を2本堪能したら登山道に戻り先へ進みます。 ここから本格的な登りになり、高度を上げて登り着いた場所が善六ノタワです。このあたりは花崗岩のザレた登山道が続きます。やがて稜線を行く様になりますが、一箇所長いハシゴがあり、その先からはブナなどの自然林の中を緩やかに登って畦ヶ丸山頂に到着です。ここは畦ヶ丸の北峰にあたります。白石峠補修記念碑が人待ち顔でたたずみます。 北峰から100m程進むと畦ヶ丸避難小屋のある南峰に着きます。南峰から右にのびる登山道はモロクボ沢ノ頭方面への道で、左側へ下りて進みます。しばらく下ると大滝峠上で登山道は左に曲がり大滝橋方面へ下りていきます。やがてステタロー沢沿いに歩く様になり一軒屋避難小屋に出ます。小屋の前の鬼石沢を渡り小尾根を切り通しで越え、斜面をトラバース気味に下って行くとマスキ嵐沢出合です。 ここからは大滝沢を沢沿いに下り林道に出ます。林道をしばらく歩くとバスの通る県道にぶつかり、そのすぐ右側が大滝橋バス停です。
    丹沢湖の奥、箒沢集落のさらに上流に一般的に西丹沢と呼ばれる地域があります。そこには、酒匂川の支流である河内川が南北に流れ、東西にそれぞれ東沢、西沢という沢が十字峡の様な地形を作っています。その西沢の上流部にあたるのが畦ヶ丸です。入下山とも沢沿いに登山道がある部分が多く、丸木橋で沢を渡ったりするので足元や増水時は注意しましょう。 スタートの西丹沢ビジターセンターへは小田急線新松田駅とJR御殿場線松田駅前からバスに乗り、終点の西丹沢ビジターセンターで下車、登山届を提出して出発します。吊橋で河内川を渡り西沢沿いに上流に向かいます。大きな堰堤は左側を階段で越えます。ここからは沢沿いのコースになり木橋で何回も沢を渡り返します。 しばらく行くと野外卓のある開けた場所に出ます。上流に進むと下棚入口があり、枝沢を奥に進むと落差40mの優美な下棚に出合います。入口まで戻り先へ進むと今度は本棚入口。分岐を奥に入ると落差60mの豪快な本棚が壁の様にそびえます。同角沢の遺言棚、早戸川の早戸大滝とともに丹沢三滝のうちの一角をなします。丹沢の名瀑を2本堪能したら登山道に戻り先へ進みます。 ここから本格的な登りになり、高度を上げて登り着いた場所が善六ノタワです。このあたりは花崗岩のザレた登山道が続きます。やがて稜線を行く様になりますが、一箇所長いハシゴがあり、その先からはブナなどの自然林の中を緩やかに登って畦ヶ丸山頂に到着です。ここは畦ヶ丸の北峰にあたります。白石峠補修記念碑が人待ち顔でたたずみます。 北峰から100m程進むと畦ヶ丸避難小屋のある南峰に着きます。南峰から右にのびる登山道はモロクボ沢ノ頭方面への道で、左側へ下りて進みます。しばらく下ると大滝峠上で登山道は左に曲がり大滝橋方面へ下りていきます。やがてステタロー沢沿いに歩く様になり一軒屋避難小屋に出ます。小屋の前の鬼石沢を渡り小尾根を切り通しで越え、斜面をトラバース気味に下って行くとマスキ嵐沢出合です。 ここからは大滝沢を沢沿いに下り林道に出ます。林道をしばらく歩くとバスの通る県道にぶつかり、そのすぐ右側が大滝橋バス停です。
  • 池めぐり自然探勝路から白鳥山へ

    池めぐり自然探勝路から白鳥山へ

    えびのエコミュージアムセンターから、池めぐり自然探勝路を進みます。橋を渡り三叉路を右折、整備された石段の同探勝路をしばらく登るとえびの展望台です。韓国岳から裾野に広がるえびの高原の全容が見渡せます。さらに石段を登り、アカマツ林を超えるとやがて平らな道になり白鳥山南登山口分岐に着きます。直進すると5分ほどで白紫池ですが、分岐を左に折れ山頂へ進みます。約15分ほど登ると白紫池や六観音御池、韓国岳を望める二湖パノラマ展望台に到着です。さらに樹林帯を進みガレ場となり視界が開けるとやがて白鳥山山頂で、目の前には韓国岳を望む絶景が広がります。ここからほぼ平坦な道となり白鳥山北展望台を過ぎ、下っていくと白鳥山北登山口の分岐に着きます。 帰りはえびのエコミュージアムセンターへ戻りますが、白鳥山北登山口から池めぐり深勝路を進み、六観音御池へ足を伸ばすのもおすすめです。
    えびのエコミュージアムセンターから、池めぐり自然探勝路を進みます。橋を渡り三叉路を右折、整備された石段の同探勝路をしばらく登るとえびの展望台です。韓国岳から裾野に広がるえびの高原の全容が見渡せます。さらに石段を登り、アカマツ林を超えるとやがて平らな道になり白鳥山南登山口分岐に着きます。直進すると5分ほどで白紫池ですが、分岐を左に折れ山頂へ進みます。約15分ほど登ると白紫池や六観音御池、韓国岳を望める二湖パノラマ展望台に到着です。さらに樹林帯を進みガレ場となり視界が開けるとやがて白鳥山山頂で、目の前には韓国岳を望む絶景が広がります。ここからほぼ平坦な道となり白鳥山北展望台を過ぎ、下っていくと白鳥山北登山口の分岐に着きます。 帰りはえびのエコミュージアムセンターへ戻りますが、白鳥山北登山口から池めぐり深勝路を進み、六観音御池へ足を伸ばすのもおすすめです。
  • 甑岳周回コース

    甑岳周回コース

    甑岳登山口(露天風呂跡地側)からの案内板に従い自然林の中を進みます。池めぐり自然探勝路からのコースと出会ったら、坂道を下って木橋を渡り、郷土の森入口の道標を直進します。付近はいくつもの尾根が重なり合う平地のため、ガスがかかると迷いやすいので要注意です。 やがて登りにさしかかると甑岳への取り付きです。ここからは獣道など多数あるので登山用目印の赤テープを見失わないように高度を稼ぎます。急坂を登りガレ場を抜けると甑岳山頂です。韓国岳が迫り、風向きによっては硫黄山の白煙や硫黄の匂いもします。 時間があれば火口縁(直径約600m)を周回してみましょう。初夏にはミヤマキリシマ、ミツバツツジ、ヤマツツジ。秋の木々の紅葉は登山客の目を楽しませてくれます。火口内はススキの草原で池塘と呼ばれる湿原があり、高山植物に加え、湿地帯特有の食虫植物のモウセンゴケなどを見る事が出来ます。帰りは往路を辿り甑岳登山口へ戻ります。
    甑岳登山口(露天風呂跡地側)からの案内板に従い自然林の中を進みます。池めぐり自然探勝路からのコースと出会ったら、坂道を下って木橋を渡り、郷土の森入口の道標を直進します。付近はいくつもの尾根が重なり合う平地のため、ガスがかかると迷いやすいので要注意です。 やがて登りにさしかかると甑岳への取り付きです。ここからは獣道など多数あるので登山用目印の赤テープを見失わないように高度を稼ぎます。急坂を登りガレ場を抜けると甑岳山頂です。韓国岳が迫り、風向きによっては硫黄山の白煙や硫黄の匂いもします。 時間があれば火口縁(直径約600m)を周回してみましょう。初夏にはミヤマキリシマ、ミツバツツジ、ヤマツツジ。秋の木々の紅葉は登山客の目を楽しませてくれます。火口内はススキの草原で池塘と呼ばれる湿原があり、高山植物に加え、湿地帯特有の食虫植物のモウセンゴケなどを見る事が出来ます。帰りは往路を辿り甑岳登山口へ戻ります。
  • えびのエコミュージアムセンターから韓国岳へ

    えびのエコミュージアムセンターから韓国岳へ

    えびのエコミュージアムセンターから遊歩道を伝って歩き出します。硫黄山から噴き出る硫黄の匂いや、噴気の轟音を聞きながら歩くと、3合目下分岐にて従来の硫黄山からの登山ルートに合流します。展望所からは硫黄山の噴気がはっきり確認でき、さらに進んでいくとやがて樹木も低くなり視界がひろがります。 緩やかな登りですが、ガレ場が多く足を取られるため、浮石には要注意です。眼下にえびの高原の建物やえびの岳、白鳥山、硫黄山の白煙、不動池などが見え始めると、やがて広々とした5合目に到着です。韓国岳登山道休憩所もあるので休憩をして体調を整えましょう。 6合目から先は石も小さくなり歩きやすくなるため、周囲の展望を楽しみながら進みます。登山道は火口側に柵、谷側にも柵やロープが張られ迷うことはありませんが、風が強いときは帽子など飛ばされないよう気を付けましょう。韓国岳山頂は広々とした岩稜で、左側が大きく口を開けた噴火口です。連山最高峰からの展望は素晴らしく、韓国岳から霧島山系の全山の風景とともに、眼下には大浪池が望めます。南東側には獅子戸岳や白煙を上げる新燃岳、ぽっかり口を開けた御鉢の火口や天を突きさすような高千穂峰、その先には志布志湾も見ることができます。南側には桜島や開聞岳、北側には宮崎県の市房山や石堂山、北西には長崎県の普賢岳も確認できます。 帰路は大浪池を目指します。ゴロゴロしたガレ場から木道の階段を一気に下ります。階段を下るとやがて大浪池周回コースとえびの高原への分岐点である韓国岳避難小屋に着きます。大浪池口へと向かいつつ大浪池外輪沿いを進んでいきます。えびの高原への分岐点から一時間弱歩くと大浪池口に出るので、そこから大浪池登山口バス停へ向かいます。 時間と体力に余裕があれば、韓国岳から東へ琵琶池を通って獅子戸岳まで行ってみましょう。韓国岳から琵琶池方面へ下るルートは2015年に整備され、ブナやミズナラの樹林帯を通るコースになっており歩きやすいです。また獅子戸岳山頂からの新燃岳は、火口を埋め尽くした溶岩や流れ出た噴出物が見られ、幾筋も立ち上る白煙を目前にすると自然の驚異に言葉を失います。以降は大幡山を経由してひなもり台へ下ります。なお新燃岳への登山道は立入規制がされています。
    えびのエコミュージアムセンターから遊歩道を伝って歩き出します。硫黄山から噴き出る硫黄の匂いや、噴気の轟音を聞きながら歩くと、3合目下分岐にて従来の硫黄山からの登山ルートに合流します。展望所からは硫黄山の噴気がはっきり確認でき、さらに進んでいくとやがて樹木も低くなり視界がひろがります。 緩やかな登りですが、ガレ場が多く足を取られるため、浮石には要注意です。眼下にえびの高原の建物やえびの岳、白鳥山、硫黄山の白煙、不動池などが見え始めると、やがて広々とした5合目に到着です。韓国岳登山道休憩所もあるので休憩をして体調を整えましょう。 6合目から先は石も小さくなり歩きやすくなるため、周囲の展望を楽しみながら進みます。登山道は火口側に柵、谷側にも柵やロープが張られ迷うことはありませんが、風が強いときは帽子など飛ばされないよう気を付けましょう。韓国岳山頂は広々とした岩稜で、左側が大きく口を開けた噴火口です。連山最高峰からの展望は素晴らしく、韓国岳から霧島山系の全山の風景とともに、眼下には大浪池が望めます。南東側には獅子戸岳や白煙を上げる新燃岳、ぽっかり口を開けた御鉢の火口や天を突きさすような高千穂峰、その先には志布志湾も見ることができます。南側には桜島や開聞岳、北側には宮崎県の市房山や石堂山、北西には長崎県の普賢岳も確認できます。 帰路は大浪池を目指します。ゴロゴロしたガレ場から木道の階段を一気に下ります。階段を下るとやがて大浪池周回コースとえびの高原への分岐点である韓国岳避難小屋に着きます。大浪池口へと向かいつつ大浪池外輪沿いを進んでいきます。えびの高原への分岐点から一時間弱歩くと大浪池口に出るので、そこから大浪池登山口バス停へ向かいます。 時間と体力に余裕があれば、韓国岳から東へ琵琶池を通って獅子戸岳まで行ってみましょう。韓国岳から琵琶池方面へ下るルートは2015年に整備され、ブナやミズナラの樹林帯を通るコースになっており歩きやすいです。また獅子戸岳山頂からの新燃岳は、火口を埋め尽くした溶岩や流れ出た噴出物が見られ、幾筋も立ち上る白煙を目前にすると自然の驚異に言葉を失います。以降は大幡山を経由してひなもり台へ下ります。なお新燃岳への登山道は立入規制がされています。
  • 大浪池周回コース

    大浪池周回コース

    大浪池登山口から入り、避難壕の左にある石畳で整備された階段を歩きます。登り始めると樹林帯に入り、アカマツ、モミ、ツガ、ヒメシャラなどの大木が登山道を覆います。登山道は整備されていますが、雨で濡れると滑りやすいので気を付けましょう。大浪池が近づくと石段に変わります。展望は大浪池口に着くまでの辛抱です。 登山口から約1時間足らずで大浪池園地休憩所に到着です。ここまで来ると大浪池はすぐなので一気に登ってしまいましょう。大浪池口に着くと大浪池が眼下に広がり、正面には韓国岳を捉えた雄大な景色が広がります。大浪池を堪能した後は、往路を戻ってもよいですが、時間と体力に余裕があれば、池を一周するのがおすすめです。 池の外輪を東(反時計回り)に行くと、毎年3月には霧島に春の訪れを告げるマンサクの花がトンネルを作り、5月はミヤマキリシマが咲き誇ります。秋の紅葉は池の周囲の木々が赤や黄色で染まり、池が空の青さとマッチして紅葉が一段と輝いて見えます。大浪池外輪の最高地付近からは霧島連山や新燃岳の火口が見え、南には鹿児島湾に浮かぶ桜島、遠く開聞岳まで望む事が出来ます。やがて低木帯を下ると韓国岳避難小屋に到着です。 ここは韓国岳へ向かう分岐ですが、分岐を直進するとほどなく大浪池とえびの高原への分岐に着きます。この分岐を直進するとえびの高原へ行くことになります。大浪池外輪へは分岐を左折し登っていきます。外輪に着くと大浪池口を正面に見ることができます。さらに平坦になった外輪を進むとやがて眺望も良くなり、えびの高原や栗野岳、白い蒸気を上げる大霧地熱発電所も近くに見えます。下りにかかるとほどなく大浪池口です。約50分ほど歩き、大浪池登山口へと向かいましょう。
    大浪池登山口から入り、避難壕の左にある石畳で整備された階段を歩きます。登り始めると樹林帯に入り、アカマツ、モミ、ツガ、ヒメシャラなどの大木が登山道を覆います。登山道は整備されていますが、雨で濡れると滑りやすいので気を付けましょう。大浪池が近づくと石段に変わります。展望は大浪池口に着くまでの辛抱です。 登山口から約1時間足らずで大浪池園地休憩所に到着です。ここまで来ると大浪池はすぐなので一気に登ってしまいましょう。大浪池口に着くと大浪池が眼下に広がり、正面には韓国岳を捉えた雄大な景色が広がります。大浪池を堪能した後は、往路を戻ってもよいですが、時間と体力に余裕があれば、池を一周するのがおすすめです。 池の外輪を東(反時計回り)に行くと、毎年3月には霧島に春の訪れを告げるマンサクの花がトンネルを作り、5月はミヤマキリシマが咲き誇ります。秋の紅葉は池の周囲の木々が赤や黄色で染まり、池が空の青さとマッチして紅葉が一段と輝いて見えます。大浪池外輪の最高地付近からは霧島連山や新燃岳の火口が見え、南には鹿児島湾に浮かぶ桜島、遠く開聞岳まで望む事が出来ます。やがて低木帯を下ると韓国岳避難小屋に到着です。 ここは韓国岳へ向かう分岐ですが、分岐を直進するとほどなく大浪池とえびの高原への分岐に着きます。この分岐を直進するとえびの高原へ行くことになります。大浪池外輪へは分岐を左折し登っていきます。外輪に着くと大浪池口を正面に見ることができます。さらに平坦になった外輪を進むとやがて眺望も良くなり、えびの高原や栗野岳、白い蒸気を上げる大霧地熱発電所も近くに見えます。下りにかかるとほどなく大浪池口です。約50分ほど歩き、大浪池登山口へと向かいましょう。
  • えびの高原からえびの岳へ

    えびの高原からえびの岳へ

    霧島連山の中でも比較的に古い山で、えびの高原の中にあり小高いなだらかな丘のように見えるのがえびの岳です。新燃岳や硫黄山の噴火レベル警戒情報が出る前は、知る人ぞ知る短時間で周回できる小さな山でしたが、最近は登山客や軽装の観光客が増えています。 本紹介コースは火口壁を1時間30分で周回するルートです。登山道はしっかりしていますが、なだらかなルートゆえに、霧が出ると道に迷いやすいので気を付けましょう。 えびのエコミュージアムセンターからスタートします。アカマツ林の中の比較的緩やかな登りを進んでいきます。倒木などが並べられた尾根上の道であるため間違わずに歩けるはずです。最初のピークを過ぎ、しばらく行くと火口の鞍部への下りになります。雨の日などは滑りやすいので注意しましょう。鞍部から登りきって巨岩を左側から回りこむと、えびの岳山頂です。 山頂からは韓国岳や硫黄山、鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ桜島や開聞岳を望む事ができ、近くには栗野岳がくっきりと見えます。春から初夏はノカイドウをはじめとしてキリシマミズキ、シロモジ、キブシ、ヒカゲツツジ、ミツバツツジ、ヤマツツジやハルリンドウなど多くの草花が登山道に咲き乱れます。秋はモミジや霧島に多いウリハダカエデ、ツタやシロモジの黄色や赤色の紅葉に酔いしれることができ、落ち葉を踏みながら歩く足音は下界の喧騒を癒してくれるはずです。 山頂から樹林帯を抜けて高木のアカマツ林の中を下ると、やがてえびの高原キャンプ村に到着です。
    霧島連山の中でも比較的に古い山で、えびの高原の中にあり小高いなだらかな丘のように見えるのがえびの岳です。新燃岳や硫黄山の噴火レベル警戒情報が出る前は、知る人ぞ知る短時間で周回できる小さな山でしたが、最近は登山客や軽装の観光客が増えています。 本紹介コースは火口壁を1時間30分で周回するルートです。登山道はしっかりしていますが、なだらかなルートゆえに、霧が出ると道に迷いやすいので気を付けましょう。 えびのエコミュージアムセンターからスタートします。アカマツ林の中の比較的緩やかな登りを進んでいきます。倒木などが並べられた尾根上の道であるため間違わずに歩けるはずです。最初のピークを過ぎ、しばらく行くと火口の鞍部への下りになります。雨の日などは滑りやすいので注意しましょう。鞍部から登りきって巨岩を左側から回りこむと、えびの岳山頂です。 山頂からは韓国岳や硫黄山、鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ桜島や開聞岳を望む事ができ、近くには栗野岳がくっきりと見えます。春から初夏はノカイドウをはじめとしてキリシマミズキ、シロモジ、キブシ、ヒカゲツツジ、ミツバツツジ、ヤマツツジやハルリンドウなど多くの草花が登山道に咲き乱れます。秋はモミジや霧島に多いウリハダカエデ、ツタやシロモジの黄色や赤色の紅葉に酔いしれることができ、落ち葉を踏みながら歩く足音は下界の喧騒を癒してくれるはずです。 山頂から樹林帯を抜けて高木のアカマツ林の中を下ると、やがてえびの高原キャンプ村に到着です。
  • 高千穂河原から中岳へ

    高千穂河原から中岳へ

    中岳山頂は、2011年1月に新燃岳が300年ぶりのマグマ噴火をして以来、2017年まで繰り返し噴煙を上げており登山規制が続いています。しかし中岳の中腹の約1230m地点あたりまで立入可能となっており(以降は立入禁止の看板が登山道に設置)、ミヤマキリシマなどの草花や景色は楽しめるようになりました。なお新燃岳が噴火する前は、ミヤマキリシマと言えば中岳山頂登山が代名詞で多くの登山客で賑わっていました。しかし今は火山灰に覆われ草木の姿すら見ることができません。一日も早い新燃岳の鎮静化と、緑多き中岳の勇姿がみられることを願うばかりです。 中岳中腹探勝路へは高千穂河原ビジターセンターからスタートします。高千穂河原ビジターセンター横の橋を渡り、石段が積み重ねられ比較的整備された登山道を登っていきます。およそ20分でつつじコースとの分岐となるもみじコース分岐にさしかかります。春はハルリンドウやクサボケ、初夏になるとミヤマキリシマ、秋はコミネカエデやウリハダカエデ、コハウチワカエデなどの紅葉が登山者の目を楽しませてくれます。 歩いていく中で探勝路の脇にくぼ地がありますが、これは2011年1月の新燃岳マグマ噴火で火山弾が衝突して出来たクレーターです。また、高千穂峰を目指す登山者たちが、御鉢を登っているのが肉眼で確認することもできます。コンクリートでできた椅子やテーブルなどの休憩場所もたくさん設置されているので、存分に散策を楽しみましょう。 帰りは往路を戻ります。 また一方で、高千穂河原にはビジターセンターや火山噴火時の避難壕があるので、時間に余裕があればそちらにも足を伸ばしてみましょう。ビジターセンターで得た、神宮の森散策路の草花の情報を持って歩くと一段と楽しいはず。初夏はミヤマキリシマが咲きセッコクやキリシマテンナンショウ、コガクウツギや野鳥の観察も可能です。秋は多くのカエデ類やツタ類が紅葉します。このように季節に合わせた森林浴を楽しみましょう。 二つのコースとも約1~2時間あれば軽装で楽しむことが出来ます。高千穂河原近くには、新燃岳の噴火による置き土産として20分ほどで行ける鹿ヶ原(2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」のオープニングで放映、撮影された場所)があり、春のミヤマキリシマの季節には多くの観光客が訪れ花々を満喫しています。
    中岳山頂は、2011年1月に新燃岳が300年ぶりのマグマ噴火をして以来、2017年まで繰り返し噴煙を上げており登山規制が続いています。しかし中岳の中腹の約1230m地点あたりまで立入可能となっており(以降は立入禁止の看板が登山道に設置)、ミヤマキリシマなどの草花や景色は楽しめるようになりました。なお新燃岳が噴火する前は、ミヤマキリシマと言えば中岳山頂登山が代名詞で多くの登山客で賑わっていました。しかし今は火山灰に覆われ草木の姿すら見ることができません。一日も早い新燃岳の鎮静化と、緑多き中岳の勇姿がみられることを願うばかりです。 中岳中腹探勝路へは高千穂河原ビジターセンターからスタートします。高千穂河原ビジターセンター横の橋を渡り、石段が積み重ねられ比較的整備された登山道を登っていきます。およそ20分でつつじコースとの分岐となるもみじコース分岐にさしかかります。春はハルリンドウやクサボケ、初夏になるとミヤマキリシマ、秋はコミネカエデやウリハダカエデ、コハウチワカエデなどの紅葉が登山者の目を楽しませてくれます。 歩いていく中で探勝路の脇にくぼ地がありますが、これは2011年1月の新燃岳マグマ噴火で火山弾が衝突して出来たクレーターです。また、高千穂峰を目指す登山者たちが、御鉢を登っているのが肉眼で確認することもできます。コンクリートでできた椅子やテーブルなどの休憩場所もたくさん設置されているので、存分に散策を楽しみましょう。 帰りは往路を戻ります。 また一方で、高千穂河原にはビジターセンターや火山噴火時の避難壕があるので、時間に余裕があればそちらにも足を伸ばしてみましょう。ビジターセンターで得た、神宮の森散策路の草花の情報を持って歩くと一段と楽しいはず。初夏はミヤマキリシマが咲きセッコクやキリシマテンナンショウ、コガクウツギや野鳥の観察も可能です。秋は多くのカエデ類やツタ類が紅葉します。このように季節に合わせた森林浴を楽しみましょう。 二つのコースとも約1~2時間あれば軽装で楽しむことが出来ます。高千穂河原近くには、新燃岳の噴火による置き土産として20分ほどで行ける鹿ヶ原(2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」のオープニングで放映、撮影された場所)があり、春のミヤマキリシマの季節には多くの観光客が訪れ花々を満喫しています。
  • 高千穂河原から高千穂峰へ

    高千穂河原から高千穂峰へ

    登山道は高千穂河原にある鳥居を抜け、しばらく進んだ霧島神宮古宮址の神宮の森散策路が起点になります。随所に解説板が設置されているので飽きることなく楽しめます。やがて神宮の森散策路を左折、登山道に入ると樹林帯を抜け視界が広がります。正面に赤茶けた山肌が見え、小石(ボラ石)だらけの勾配に入ると御鉢への直登が始まります。 御鉢の火口縁までは足元も不安定になり、踏ん張りが効かない急勾配が続きます。登山道は、岩に黄色ペンキで○印が付いているので道から外れないように歩きましょう。特に濃霧や雨天の日は登山道を見失わないよう要注意です。天気の良い日は後方に高千穂河原の駐車場や中岳、南に噴煙を上げる桜島などを望む事ができます。休憩も取り入れながら確実に高度を稼いでいきましょう。 霧島神宮古宮址から1時間ほど歩くと御鉢の縁に到着です。眼下には大きく口を開けた火口が顔を出します。ミヤマキリシマの季節には御鉢の火口縁まで花々が張り付き、登山者を癒してくれることでしょう。 ここまで登ると眺望も良くなり正面に尖った高千穂山頂、北西方向に中岳、新燃岳、大浪池、韓国岳などが見え、霧島連山のスケールに圧倒されること間違いなしです。 歩きやすくなった御鉢の縁が、馬の背です。赤茶けた溶岩の道で、道幅も狭く、風の強い日や積雪期などには、飛ばされたり滑ったりしないよう注意しながら進みます。道標を過ぎて下ると、背門丘にある霧島神宮元宮跡に到着です。目前の山頂へは約200mの直登が待っているので最後のひと踏ん張りです。ロープはあるものの、小石がざらざらしており踏ん張りが効かない、傾斜もかなりきつく息を弾ませながらの登高となります。ゆっくり確実に歩を進めましょう。30分もすると山頂の天ノ逆鉾に到着です。山頂は360度の展望があり、霧島連山の各山頂はもとより大隅の山々、桜島や遠く開聞岳を見る事が出来ます。毎年1月1日には、ご来光を求め多くの登山客で賑わいます。幕末期の坂本龍馬も、お龍と二人で山頂に立ったとされています。 帰りは往路をたどります。高千穂峰、御鉢ともに急傾斜の上に小石が多く、登りよりも神経を使うので、慎重に下山しましょう。 高千穂峰登山は、本コースで紹介した鹿児島県側の高千穂河原から往復が一般的です。宮崎県側の皇子原から登る天孫降臨コース、霧島東神社登山口から登る御池コース、御池小学校側からの夢ヶ丘コースもありますが、登る人は少ないです。
    登山道は高千穂河原にある鳥居を抜け、しばらく進んだ霧島神宮古宮址の神宮の森散策路が起点になります。随所に解説板が設置されているので飽きることなく楽しめます。やがて神宮の森散策路を左折、登山道に入ると樹林帯を抜け視界が広がります。正面に赤茶けた山肌が見え、小石(ボラ石)だらけの勾配に入ると御鉢への直登が始まります。 御鉢の火口縁までは足元も不安定になり、踏ん張りが効かない急勾配が続きます。登山道は、岩に黄色ペンキで○印が付いているので道から外れないように歩きましょう。特に濃霧や雨天の日は登山道を見失わないよう要注意です。天気の良い日は後方に高千穂河原の駐車場や中岳、南に噴煙を上げる桜島などを望む事ができます。休憩も取り入れながら確実に高度を稼いでいきましょう。 霧島神宮古宮址から1時間ほど歩くと御鉢の縁に到着です。眼下には大きく口を開けた火口が顔を出します。ミヤマキリシマの季節には御鉢の火口縁まで花々が張り付き、登山者を癒してくれることでしょう。 ここまで登ると眺望も良くなり正面に尖った高千穂山頂、北西方向に中岳、新燃岳、大浪池、韓国岳などが見え、霧島連山のスケールに圧倒されること間違いなしです。 歩きやすくなった御鉢の縁が、馬の背です。赤茶けた溶岩の道で、道幅も狭く、風の強い日や積雪期などには、飛ばされたり滑ったりしないよう注意しながら進みます。道標を過ぎて下ると、背門丘にある霧島神宮元宮跡に到着です。目前の山頂へは約200mの直登が待っているので最後のひと踏ん張りです。ロープはあるものの、小石がざらざらしており踏ん張りが効かない、傾斜もかなりきつく息を弾ませながらの登高となります。ゆっくり確実に歩を進めましょう。30分もすると山頂の天ノ逆鉾に到着です。山頂は360度の展望があり、霧島連山の各山頂はもとより大隅の山々、桜島や遠く開聞岳を見る事が出来ます。毎年1月1日には、ご来光を求め多くの登山客で賑わいます。幕末期の坂本龍馬も、お龍と二人で山頂に立ったとされています。 帰りは往路をたどります。高千穂峰、御鉢ともに急傾斜の上に小石が多く、登りよりも神経を使うので、慎重に下山しましょう。 高千穂峰登山は、本コースで紹介した鹿児島県側の高千穂河原から往復が一般的です。宮崎県側の皇子原から登る天孫降臨コース、霧島東神社登山口から登る御池コース、御池小学校側からの夢ヶ丘コースもありますが、登る人は少ないです。
  • 枕木登山口から栗野岳へ

    枕木登山口から栗野岳へ

    1988年に廃止された旧国鉄山野線の枕木で作られた枕木登山口から歩き始めます。駐車場も広く、トイレも設置されていますが水場はありません。枕木階段を登りつくと大きな木製の枕木展望台があり桜島、鹿児島空港、紫尾山、開聞岳や湧水町の町並み、冬場は川内川に沿って立ち上がる川霧を見る事が出来ます。 ここから登山道に入りゆっくりとした登りが続きます。秋のアケボノソウやマツカゼソウ、霧島に多いフモトスミレなどが登山者を迎え入れてくれます。しばらく歩くと麓の周遊ルートにぶつかるので分岐を山頂に向かいます。登山道はジグザグに蛇行はしているものの、もみじ群生地あたりまでほぼ直登で急斜面が続くのでゆっくり登りましょう。ピーク1029mの岩場あたりまで春はシキミやハイノキなどの白い花が咲き誇ります。秋は赤や黄色の色に染まったコシアブラ、シロモジやカエデの紅葉は実に美しく、登山者を包み込んでくれます。 もみじ群生地は霧島山系に多いコミネカエデ、イロハカエデ、コハウチワカエデなどのカエデの群生地。ここまで登ると後は平らで歩きやすい常緑樹の原生林に入ります。 周りの木々が低くなると、見晴台は目前です。山頂への分岐を直進するとほどなく視界が開け360度の展望がある見晴台に到着です。東に韓国岳、白煙を上げる硫黄山、えびの岳、白鳥山、遠く北東に市房山。南に桜島や開聞岳などが確認できます。ここからさらに山頂を目指し温泉側登山口への周回コースを辿ってみましょう。 見晴台から往路を下り始めると、ほどなく山頂への分岐に着きます。ここを右に折れ、しばらく歩いて鞍部を経由し、ここから急坂を登ると栗野岳第2峰に到着です。ここは見晴台より狭いものの標高が高いため、展望は最高です。 2峰からは視界のない常緑樹の中を進みますが、周りにはミヤマシキミ(春は白い花、秋は赤い実)や夏から秋はミカエリソウやフモトスミレ、ツルリンドウなどの花や実を見ることができます。約20分も歩くと、栗野岳山頂との分岐点。10分程度で栗野岳山頂に到着ですが、樹林帯の中で展望はありません。この分岐から西方向に延びる尾根を下り、第一展望台を過ぎると周りには赤褐色した木肌のヒメシャラの大木が目に飛び込んできます。急勾配で木の根が張った道をぐんぐん下ると雑木林からやがてヒノキ林に変わり、栗野岳八幡地獄から噴き出す硫黄の臭いがしてきます。さらに木の根に注意しながら高度を下げるとやがて県道が見え、温泉側登山口の車道に到着です。
    1988年に廃止された旧国鉄山野線の枕木で作られた枕木登山口から歩き始めます。駐車場も広く、トイレも設置されていますが水場はありません。枕木階段を登りつくと大きな木製の枕木展望台があり桜島、鹿児島空港、紫尾山、開聞岳や湧水町の町並み、冬場は川内川に沿って立ち上がる川霧を見る事が出来ます。 ここから登山道に入りゆっくりとした登りが続きます。秋のアケボノソウやマツカゼソウ、霧島に多いフモトスミレなどが登山者を迎え入れてくれます。しばらく歩くと麓の周遊ルートにぶつかるので分岐を山頂に向かいます。登山道はジグザグに蛇行はしているものの、もみじ群生地あたりまでほぼ直登で急斜面が続くのでゆっくり登りましょう。ピーク1029mの岩場あたりまで春はシキミやハイノキなどの白い花が咲き誇ります。秋は赤や黄色の色に染まったコシアブラ、シロモジやカエデの紅葉は実に美しく、登山者を包み込んでくれます。 もみじ群生地は霧島山系に多いコミネカエデ、イロハカエデ、コハウチワカエデなどのカエデの群生地。ここまで登ると後は平らで歩きやすい常緑樹の原生林に入ります。 周りの木々が低くなると、見晴台は目前です。山頂への分岐を直進するとほどなく視界が開け360度の展望がある見晴台に到着です。東に韓国岳、白煙を上げる硫黄山、えびの岳、白鳥山、遠く北東に市房山。南に桜島や開聞岳などが確認できます。ここからさらに山頂を目指し温泉側登山口への周回コースを辿ってみましょう。 見晴台から往路を下り始めると、ほどなく山頂への分岐に着きます。ここを右に折れ、しばらく歩いて鞍部を経由し、ここから急坂を登ると栗野岳第2峰に到着です。ここは見晴台より狭いものの標高が高いため、展望は最高です。 2峰からは視界のない常緑樹の中を進みますが、周りにはミヤマシキミ(春は白い花、秋は赤い実)や夏から秋はミカエリソウやフモトスミレ、ツルリンドウなどの花や実を見ることができます。約20分も歩くと、栗野岳山頂との分岐点。10分程度で栗野岳山頂に到着ですが、樹林帯の中で展望はありません。この分岐から西方向に延びる尾根を下り、第一展望台を過ぎると周りには赤褐色した木肌のヒメシャラの大木が目に飛び込んできます。急勾配で木の根が張った道をぐんぐん下ると雑木林からやがてヒノキ林に変わり、栗野岳八幡地獄から噴き出す硫黄の臭いがしてきます。さらに木の根に注意しながら高度を下げるとやがて県道が見え、温泉側登山口の車道に到着です。
  • 開聞岳登山口から開聞岳へ

    開聞岳登山口から開聞岳へ

    かいもん山麓ふれあい公園内にある、開聞岳登山口からスタートします。同公園には登山者用の広い駐車場とトイレも完備されており、管理棟内では有料で温水シャワーも利用可能です。登山コースでは水の補給はできないので、必ず準備をしていきましょう。管理棟から登山道表示板に従い公園内を進むと車道へと道が変わり、15分ほどで2合目に着きます。登山コースはここから一本道ですが、鬱蒼とした樹林帯は天候次第では昼間でも薄暗くなるので、午前中の登山行動が原則です。午後から入山すると、下山時に暗くて足場が見えにくくなり危険をともないます。ヘッドランプ(懐中電灯)は、登山時には必ず携行しましょう。歩き始めて約15分で2.5合目、開聞山麓自然公園からの林道と交差します。この付近からは火山礫や木の根などでスリップしやすいので注意しましょう。 螺旋状の緩やかな登りが右に巻きながら最後まで続きます。2.5合目から約45分で5合目の展望台に到着です。池田湖や長崎鼻方面から大隅の山々も展望でき、ベンチも置かれているので休憩していきましょう。足元の木の根や露岩に気遣いながら進むと7合目に到着。ここを過ぎると岩場歩きになります。雨の日や早朝の濡れた時などはスリップしないよう気を付けましょう。山伏たちの修行の場であったといわれる仙人洞が、重なり合った大きな岩の間に大きく口を開いています。次第に樹高も低くなり、東シナ海方面の展望が開けていきます。足元に目を移せば開聞岳が海からいきなり俊立している様子を実感できます。9合目付近になると巨岩があらわれ急坂の岩場が続きます。ロープが固定され、ハシゴも設置された岩場を通りすぎると、岩と木々の間に枚聞神社の奥宮である御嶽神社の小さな鳥居と祠があります。この鳥居をすぎると開聞岳山頂です。 山頂からの展望は苦しい登りを一瞬忘れさせてくれるほど素晴らしく、霧島山系や高隈山系、薩摩半島の野間岳、条件が良ければ南に屋久島や硫黄島も望めます。休息や昼食をとれる場所も十分あるので心ゆくまで景色を楽しみましょう。 帰りは岩場や火山礫などでスリップしないように注意しながら往路を引き返します。 開聞山麓には様々なレジャー施設や観光ポイントが整っているので、下山後に長崎鼻・池田湖などの景勝地やフラワーパーク見学、砂むし風呂を楽しむのも良いでしょう。
    かいもん山麓ふれあい公園内にある、開聞岳登山口からスタートします。同公園には登山者用の広い駐車場とトイレも完備されており、管理棟内では有料で温水シャワーも利用可能です。登山コースでは水の補給はできないので、必ず準備をしていきましょう。管理棟から登山道表示板に従い公園内を進むと車道へと道が変わり、15分ほどで2合目に着きます。登山コースはここから一本道ですが、鬱蒼とした樹林帯は天候次第では昼間でも薄暗くなるので、午前中の登山行動が原則です。午後から入山すると、下山時に暗くて足場が見えにくくなり危険をともないます。ヘッドランプ(懐中電灯)は、登山時には必ず携行しましょう。歩き始めて約15分で2.5合目、開聞山麓自然公園からの林道と交差します。この付近からは火山礫や木の根などでスリップしやすいので注意しましょう。 螺旋状の緩やかな登りが右に巻きながら最後まで続きます。2.5合目から約45分で5合目の展望台に到着です。池田湖や長崎鼻方面から大隅の山々も展望でき、ベンチも置かれているので休憩していきましょう。足元の木の根や露岩に気遣いながら進むと7合目に到着。ここを過ぎると岩場歩きになります。雨の日や早朝の濡れた時などはスリップしないよう気を付けましょう。山伏たちの修行の場であったといわれる仙人洞が、重なり合った大きな岩の間に大きく口を開いています。次第に樹高も低くなり、東シナ海方面の展望が開けていきます。足元に目を移せば開聞岳が海からいきなり俊立している様子を実感できます。9合目付近になると巨岩があらわれ急坂の岩場が続きます。ロープが固定され、ハシゴも設置された岩場を通りすぎると、岩と木々の間に枚聞神社の奥宮である御嶽神社の小さな鳥居と祠があります。この鳥居をすぎると開聞岳山頂です。 山頂からの展望は苦しい登りを一瞬忘れさせてくれるほど素晴らしく、霧島山系や高隈山系、薩摩半島の野間岳、条件が良ければ南に屋久島や硫黄島も望めます。休息や昼食をとれる場所も十分あるので心ゆくまで景色を楽しみましょう。 帰りは岩場や火山礫などでスリップしないように注意しながら往路を引き返します。 開聞山麓には様々なレジャー施設や観光ポイントが整っているので、下山後に長崎鼻・池田湖などの景勝地やフラワーパーク見学、砂むし風呂を楽しむのも良いでしょう。
  • 登山口から市房山へ

    登山口から市房山へ

    市房山キャンプ場前から川沿いに車道を歩き、祓川橋(令和2年豪雨により被災。現在は仮設道が設けられています。)を渡ると鳥居があり、市房神社参道を進むことになります。登山口には登山届用の箱が設置されているので、必ず記入してから出発しましょう。出発してから約10分ほどで沢に架けられた橋を渡り、緩やかな傾斜の道を進むと市房神社駐車場からの道と合流します。ここから杉の大木を見ながら進むと3合目(八丁坂登り口)です。大きな石段と木の根が階段状になった参道を約15分ほど登れば4合目の市房神社に到着です。市房神社の拝殿内部は避難小屋も兼ねています。神社の横に水場がありますが、雨量の少ない時期は涸れることもあるので、水はあらかじめ持参していきましょう。 市房神社の裏手を登っていくと、急傾斜道で丸太の階段と岩と木の根がむき出しになった歩きにくい道となり、梯子や残地ロープを使いながらの苦しい登りが延々と続きます。5合目の仏岩から6合目の馬ノ背の間はヤセ尾根で、道の両側とも崖なので十分気を付けて歩きましょう。市房神社から約1時間で6合目(馬ノ背展望台)です。巨岩があり眺めがいいので休憩には最適です。先へ進むとやがて傾斜は緩やかになり、ヒメシャラやブナの木がひときわ目立つ7合目を過ぎると道は歩きやすく見通しも良くなります。鹿の防御ネットも張られていますが、年々枯れ木が多く見られるようになりました。9合目を過ぎると展望も良くなり、山頂が近づくにつれこれまでの疲労が一気に吹き飛ぶはずです。いよいよ眼前に山頂が見えはじめると1等三角点の広大な市房山山頂です。眼下には湯山から市房ダム、東側に石堂山、南側に霧島山、北に九州山地の雄大な山容を眺めることができます。山頂からの下山は往路を戻ります。 なお心見ノ橋経由での二ツ岩への縦走路については、崩壊し危険のため立入禁止です。今にも崩壊しそうな岩稜を慎重に進むと、約3分ほどでチョックストーンが山肌に挟まった「心見ノ橋」と呼ばれる場所に行き着きますが、そこから先は登山道にロープが張られています。
    市房山キャンプ場前から川沿いに車道を歩き、祓川橋(令和2年豪雨により被災。現在は仮設道が設けられています。)を渡ると鳥居があり、市房神社参道を進むことになります。登山口には登山届用の箱が設置されているので、必ず記入してから出発しましょう。出発してから約10分ほどで沢に架けられた橋を渡り、緩やかな傾斜の道を進むと市房神社駐車場からの道と合流します。ここから杉の大木を見ながら進むと3合目(八丁坂登り口)です。大きな石段と木の根が階段状になった参道を約15分ほど登れば4合目の市房神社に到着です。市房神社の拝殿内部は避難小屋も兼ねています。神社の横に水場がありますが、雨量の少ない時期は涸れることもあるので、水はあらかじめ持参していきましょう。 市房神社の裏手を登っていくと、急傾斜道で丸太の階段と岩と木の根がむき出しになった歩きにくい道となり、梯子や残地ロープを使いながらの苦しい登りが延々と続きます。5合目の仏岩から6合目の馬ノ背の間はヤセ尾根で、道の両側とも崖なので十分気を付けて歩きましょう。市房神社から約1時間で6合目(馬ノ背展望台)です。巨岩があり眺めがいいので休憩には最適です。先へ進むとやがて傾斜は緩やかになり、ヒメシャラやブナの木がひときわ目立つ7合目を過ぎると道は歩きやすく見通しも良くなります。鹿の防御ネットも張られていますが、年々枯れ木が多く見られるようになりました。9合目を過ぎると展望も良くなり、山頂が近づくにつれこれまでの疲労が一気に吹き飛ぶはずです。いよいよ眼前に山頂が見えはじめると1等三角点の広大な市房山山頂です。眼下には湯山から市房ダム、東側に石堂山、南側に霧島山、北に九州山地の雄大な山容を眺めることができます。山頂からの下山は往路を戻ります。 なお心見ノ橋経由での二ツ岩への縦走路については、崩壊し危険のため立入禁止です。今にも崩壊しそうな岩稜を慎重に進むと、約3分ほどでチョックストーンが山肌に挟まった「心見ノ橋」と呼ばれる場所に行き着きますが、そこから先は登山道にロープが張られています。
  • 垂桜コース登山口から大篦柄岳へ

    垂桜コース登山口から大篦柄岳へ

    垂水市街地側から県道71号を大隅湖方向に進み、堀切峠の手前約2kmの田仕明バス停跡を右折し垂桜集落を経て、大野原林道を約4km進むと垂桜コース登山口に着きます。林道は荒れた個所もあるので車での走行の場合は注意して下さい。 登山口から照葉樹林帯の緩やかな尾根を歩きます。七岳分岐から登りにかかり、3合目を過ぎるとロープが設置された急坂となり、花崗岩で出来た5合目の展望台に出ます。展望台からの垂水市街地、鹿児島湾(錦江湾)と桜島、薩摩半島の眺めは素晴らしいです。 ここからさらに急坂を登ると、北東に延びる主稜線に出ます。ここには杖捨祠があり、「ここから先は杖を使うような急坂はない」という意味で、多くの杖が置かれています。スズタケが現れると、ほどなく大箆柄岳山頂です。山頂からは、美しい照葉樹林の稜線が連なる高隈山系、桜島と鹿児島湾(錦江湾)を挟んで鹿児島市街地から開聞岳、金峰山など南薩の山々から北薩の紫尾山や霧島連山まで、大パノラマが展開します。 帰りは往路を引き返しても良いですが、時間と体力の余裕があれば山頂からスズタケの中を南に小篦柄岳を目指しても良いでしょう。約25分ほどで小篦柄岳分岐に着くので、山頂まで往復しましょう。小篦柄岳山頂には洞が祀られています。ここからは南方向の妻岳や二子岳、御岳を望めます。 小篦柄岳分岐に引き返し、スズタケや照葉樹林帯を南に進むとスマン峠に着きます。樹林帯の中で展望はありませんが、ベンチがあり休憩できます。垂桜コース登山口から御岳方向への縦走路は九州自然歩道となっていますが、ここから西方向の一九坂を下っていきます。急坂が続くので転倒などに注意しましょう。途中に水場もあり、登りにこのコースを使う時は絶好の休憩地です。 傾斜が緩やかになると、ほどなくスマンコース登山口です。周辺の植生や風景を楽しみながら、平坦な林道を通って垂桜コース登山口に戻りましょう。
    垂水市街地側から県道71号を大隅湖方向に進み、堀切峠の手前約2kmの田仕明バス停跡を右折し垂桜集落を経て、大野原林道を約4km進むと垂桜コース登山口に着きます。林道は荒れた個所もあるので車での走行の場合は注意して下さい。 登山口から照葉樹林帯の緩やかな尾根を歩きます。七岳分岐から登りにかかり、3合目を過ぎるとロープが設置された急坂となり、花崗岩で出来た5合目の展望台に出ます。展望台からの垂水市街地、鹿児島湾(錦江湾)と桜島、薩摩半島の眺めは素晴らしいです。 ここからさらに急坂を登ると、北東に延びる主稜線に出ます。ここには杖捨祠があり、「ここから先は杖を使うような急坂はない」という意味で、多くの杖が置かれています。スズタケが現れると、ほどなく大箆柄岳山頂です。山頂からは、美しい照葉樹林の稜線が連なる高隈山系、桜島と鹿児島湾(錦江湾)を挟んで鹿児島市街地から開聞岳、金峰山など南薩の山々から北薩の紫尾山や霧島連山まで、大パノラマが展開します。 帰りは往路を引き返しても良いですが、時間と体力の余裕があれば山頂からスズタケの中を南に小篦柄岳を目指しても良いでしょう。約25分ほどで小篦柄岳分岐に着くので、山頂まで往復しましょう。小篦柄岳山頂には洞が祀られています。ここからは南方向の妻岳や二子岳、御岳を望めます。 小篦柄岳分岐に引き返し、スズタケや照葉樹林帯を南に進むとスマン峠に着きます。樹林帯の中で展望はありませんが、ベンチがあり休憩できます。垂桜コース登山口から御岳方向への縦走路は九州自然歩道となっていますが、ここから西方向の一九坂を下っていきます。急坂が続くので転倒などに注意しましょう。途中に水場もあり、登りにこのコースを使う時は絶好の休憩地です。 傾斜が緩やかになると、ほどなくスマンコース登山口です。周辺の植生や風景を楽しみながら、平坦な林道を通って垂桜コース登山口に戻りましょう。
  • 御岳登山口から御岳へ

    御岳登山口から御岳へ

    御岳は垂桜コース登山口から大箆柄岳を経て北から縦断している九州自然歩道の南端にあります。1等三角点のピラミッド型の美しい山容をしていて、高隈山系の中で最も気軽に登ることができる山でもあります。 鹿屋市営鳴之尾牧場を眼下に見下ろす御岳登山口からのコースを紹介します。 国道220号を垂水から鹿屋市方向へ進み、古江バイパスの途中から鳴之尾林道に入り鳴之尾牧場を目指します。牧場手前の三叉路に「御岳登山口」の道標があり、ここを右へ進みしばらく行くと、西側の眼下に赤い三角屋根の鳴之尾牧場が見えてきます。やがて登山口案内板のある5合目に着くので、この周辺に車を駐車してここから出発しましょう。林道終点からは手すりの付けられたコンクリートの階段で急坂の登りとなります。30分ほどでテレビ塔に到着です。テレビ塔の隣に934mの標点のある小さなピークで忠兵衛ヶ岳の山名の標石があります。春になるとこのあたりと9合目の北側斜面で、アケボノツツジの花を、秋になると高隈山系固有のタカクマホトトギスの黄色い花を楽しむことができます。一息入れて展望を楽しんだら、ここからいったん樹林の中を下ります。すぐに登りになり、途中の急坂では鎖やロープが数ヵ所に設置されています。振り返ると、東側に笠之原台地 が、南側には鹿屋市街地と大隅の山々を眺めることができます。8合目にある水場で喉を潤し、次第に平坦な稜線に出ると、9合目で上祓川からのコース(現在は廃道のため立ち入らない事)に到着です。御岳山頂を見ながら最後の急坂を登ると、高隈竜王大権現が祀られた石碑の立つ御岳山頂に到着です。眺望をさえぎるものはなく、360度の展望が広がっています。帰りは往路を引き返します。
    御岳は垂桜コース登山口から大箆柄岳を経て北から縦断している九州自然歩道の南端にあります。1等三角点のピラミッド型の美しい山容をしていて、高隈山系の中で最も気軽に登ることができる山でもあります。 鹿屋市営鳴之尾牧場を眼下に見下ろす御岳登山口からのコースを紹介します。 国道220号を垂水から鹿屋市方向へ進み、古江バイパスの途中から鳴之尾林道に入り鳴之尾牧場を目指します。牧場手前の三叉路に「御岳登山口」の道標があり、ここを右へ進みしばらく行くと、西側の眼下に赤い三角屋根の鳴之尾牧場が見えてきます。やがて登山口案内板のある5合目に着くので、この周辺に車を駐車してここから出発しましょう。林道終点からは手すりの付けられたコンクリートの階段で急坂の登りとなります。30分ほどでテレビ塔に到着です。テレビ塔の隣に934mの標点のある小さなピークで忠兵衛ヶ岳の山名の標石があります。春になるとこのあたりと9合目の北側斜面で、アケボノツツジの花を、秋になると高隈山系固有のタカクマホトトギスの黄色い花を楽しむことができます。一息入れて展望を楽しんだら、ここからいったん樹林の中を下ります。すぐに登りになり、途中の急坂では鎖やロープが数ヵ所に設置されています。振り返ると、東側に笠之原台地 が、南側には鹿屋市街地と大隅の山々を眺めることができます。8合目にある水場で喉を潤し、次第に平坦な稜線に出ると、9合目で上祓川からのコース(現在は廃道のため立ち入らない事)に到着です。御岳山頂を見ながら最後の急坂を登ると、高隈竜王大権現が祀られた石碑の立つ御岳山頂に到着です。眺望をさえぎるものはなく、360度の展望が広がっています。帰りは往路を引き返します。
  • 大隅青少年自然の家キャンプ場から横岳へ

    大隅青少年自然の家キャンプ場から横岳へ

    垂水市から国道220号を鹿屋市方向に向かい、古江バイバス途中の交差点を左折します。国立大隅育少年自然の家への道標に従って大隅青少年自然の家キャンプ場へ向かいます。キャンプ場の駐車場から50mほど先の炊事横が登山口です。 登山口から、とんがり山への直登ルートと、南西側を巻くルートがありますが、時間的に大差はありません。直登ルートの急坂を超え、少し下ると横岳と万滝への五差路の分岐点に着くので、ここから固定されたローブを利用しながら横岳へ急坂を登っていきます。30分ほどで629mピークに着くので、尾根道から草の生い茂った急坂を登っていくと、白山林道に出会います。 林道から尾根に取り付くと、所々に取り付けられたロープを頼りに急坂を登っていきます。照葉樹林帯の中で展望はありません。しばらく行くと、白山神社と横岳方面を結ぶ稜線の分岐点に合流します。樹林帯の中ではあるものの広くて休態には最適な場所です。ここ周辺にはヤブツバキやミカエリソウなどが多く見られ、時期によって花々を楽しむ事が出来ます。山頂へは緩やかな稜線のピークを2つ越します。急坂の先が横岳山頂です。山頂には大きな祠とアセビの木があります。高隈の山々が展望できて、これまでの疲れを癒してくれることでしょう。 横岳からの下りは急傾斜で、取り付けられたロープや立木にぶら下がりながら下ることになります。雨の日などは滑りやすいので転倒には充分気を付けて進みましょう。 平岳への分岐点(鞍部)から南方向に樹林帯を下ると白山林道に出会います。林道を左方向へ進むと、高須川上流の水場に着きます。ここから500mくらい先が万滝への万滝下降口です。万滝へは急坂の登山道を一気に下ることになりますが、雑草などで足元の見えにくい箇所もあるので慎重に進みます。落差54mの万滝に圧倒されながら、降り注ぐマイナスイオンを浴びて休憩をしましょう。 滝を眺めたら、右岸に渡り高須川沿いの小道を下ります。途中花里集落への分岐点がありますが、そのまま山腹を右に巻きながら、木製の梯子を登り、小さな起伏を登り下りしながら進むと五差路に到着です。とんがり山を直登か南西側を巻くルートを使い大隅青少年自然の家キャンプ場に戻ります。
    垂水市から国道220号を鹿屋市方向に向かい、古江バイバス途中の交差点を左折します。国立大隅育少年自然の家への道標に従って大隅青少年自然の家キャンプ場へ向かいます。キャンプ場の駐車場から50mほど先の炊事横が登山口です。 登山口から、とんがり山への直登ルートと、南西側を巻くルートがありますが、時間的に大差はありません。直登ルートの急坂を超え、少し下ると横岳と万滝への五差路の分岐点に着くので、ここから固定されたローブを利用しながら横岳へ急坂を登っていきます。30分ほどで629mピークに着くので、尾根道から草の生い茂った急坂を登っていくと、白山林道に出会います。 林道から尾根に取り付くと、所々に取り付けられたロープを頼りに急坂を登っていきます。照葉樹林帯の中で展望はありません。しばらく行くと、白山神社と横岳方面を結ぶ稜線の分岐点に合流します。樹林帯の中ではあるものの広くて休態には最適な場所です。ここ周辺にはヤブツバキやミカエリソウなどが多く見られ、時期によって花々を楽しむ事が出来ます。山頂へは緩やかな稜線のピークを2つ越します。急坂の先が横岳山頂です。山頂には大きな祠とアセビの木があります。高隈の山々が展望できて、これまでの疲れを癒してくれることでしょう。 横岳からの下りは急傾斜で、取り付けられたロープや立木にぶら下がりながら下ることになります。雨の日などは滑りやすいので転倒には充分気を付けて進みましょう。 平岳への分岐点(鞍部)から南方向に樹林帯を下ると白山林道に出会います。林道を左方向へ進むと、高須川上流の水場に着きます。ここから500mくらい先が万滝への万滝下降口です。万滝へは急坂の登山道を一気に下ることになりますが、雑草などで足元の見えにくい箇所もあるので慎重に進みます。落差54mの万滝に圧倒されながら、降り注ぐマイナスイオンを浴びて休憩をしましょう。 滝を眺めたら、右岸に渡り高須川沿いの小道を下ります。途中花里集落への分岐点がありますが、そのまま山腹を右に巻きながら、木製の梯子を登り、小さな起伏を登り下りしながら進むと五差路に到着です。とんがり山を直登か南西側を巻くルートを使い大隅青少年自然の家キャンプ場に戻ります。
  • 旧猿ヶ城渓谷キャンプ場から刀剣山へ

    旧猿ヶ城渓谷キャンプ場から刀剣山へ

    刀剣山という名称は、高隈山の地形図には記されていません。垂水市街地から一番手前に見える白い花崗岩の岩峰群のことを指します。 刀剣山は横岳への登山途中の山でもありましたが、一時期登山道は荒廃して利用者がなくなり廃道状態になっていました。地元のボランティアグループ「フロンティア刀剣山」の尽力で登山道の整備が行われ、旧猿ヶ城渓谷キャンプ場から刀剣山を経て、猿ヶ城渓谷への周回コースも整備されました。なお周回コースは、橋脚流失や遊歩道の吊り橋が壊れたりしており、体力、知識、読図などが必要のため初心者だけでの行動は避けましょう。 本城川の中流にある旧猿ヶ城渓谷キャンプ場が登山口です。駐車場から本城川の右岸の遊歩道を進み、「ますヶ淵」で左岸に渡って上流へしばらく登ると分岐に着きます。登山道はスギの植林地となり、丸太などで作られた階段状の急登がはじまります。スダジイの巨木(現在は倒木)のあった第4休憩所をすぎ、尾根に出るとヤッコソウの群生地があり、ここを過ぎると第5休憩所に到着です。ここからの刀剣山の岩峰群は、山水画を見ているような感覚で素晴らしいです。 ここからは緩やかな登りとなり第6休憩所に向かいます。ここは刀剣山と巨岩の丘の分岐点になっています。刀剣山へと樹林帯の中を緩やかに登って行くと、巨岩の丘からのコースとの合流地点である沢に出会います。小さな沢の中をしばらく進みその後、右岸の急勾配を登っていきます。再び沢に戻りしばらく進むと、左岸に鎖が付けられた岩場の斜面が現れます。鎖を頼りに慎重に登り、更に右岸に架けられた5mの梯子を登ります。あちこちにロープの張られた急坂を登り詰めると、刀剣山2峰と刀剣山3峰の分かれ目である刀剣山分岐に着きます。 分岐から15分ほどで刀剣山3峰山頂を経て刀剣山展望所に到着します。ここからは刀剣山の白い岩峰群、垂水市街地、錦江湾から桜島などの眺望が素晴らしいです。ミツバツツジ、ドウダンツツジやアケボノツツジも時期により楽しむことができます。刀剣山分岐に戻り刀剣山2峰に向かいます。2峰のピーク付近から右へとスギ林の中を下ると、急坂の登りに変わります。梯子やロープ、立木を頼りに登り切ると目の前に大きな花崗岩が現れます。岩を巻いて裏側から登った上が刀剣山1峰山頂であり、展望所でもあります。刀剣山一帯の絶景を楽しんだら往路を引き返します。落石や岩場でのスリップには充分に気を付けて戻りましょう。
    刀剣山という名称は、高隈山の地形図には記されていません。垂水市街地から一番手前に見える白い花崗岩の岩峰群のことを指します。 刀剣山は横岳への登山途中の山でもありましたが、一時期登山道は荒廃して利用者がなくなり廃道状態になっていました。地元のボランティアグループ「フロンティア刀剣山」の尽力で登山道の整備が行われ、旧猿ヶ城渓谷キャンプ場から刀剣山を経て、猿ヶ城渓谷への周回コースも整備されました。なお周回コースは、橋脚流失や遊歩道の吊り橋が壊れたりしており、体力、知識、読図などが必要のため初心者だけでの行動は避けましょう。 本城川の中流にある旧猿ヶ城渓谷キャンプ場が登山口です。駐車場から本城川の右岸の遊歩道を進み、「ますヶ淵」で左岸に渡って上流へしばらく登ると分岐に着きます。登山道はスギの植林地となり、丸太などで作られた階段状の急登がはじまります。スダジイの巨木(現在は倒木)のあった第4休憩所をすぎ、尾根に出るとヤッコソウの群生地があり、ここを過ぎると第5休憩所に到着です。ここからの刀剣山の岩峰群は、山水画を見ているような感覚で素晴らしいです。 ここからは緩やかな登りとなり第6休憩所に向かいます。ここは刀剣山と巨岩の丘の分岐点になっています。刀剣山へと樹林帯の中を緩やかに登って行くと、巨岩の丘からのコースとの合流地点である沢に出会います。小さな沢の中をしばらく進みその後、右岸の急勾配を登っていきます。再び沢に戻りしばらく進むと、左岸に鎖が付けられた岩場の斜面が現れます。鎖を頼りに慎重に登り、更に右岸に架けられた5mの梯子を登ります。あちこちにロープの張られた急坂を登り詰めると、刀剣山2峰と刀剣山3峰の分かれ目である刀剣山分岐に着きます。 分岐から15分ほどで刀剣山3峰山頂を経て刀剣山展望所に到着します。ここからは刀剣山の白い岩峰群、垂水市街地、錦江湾から桜島などの眺望が素晴らしいです。ミツバツツジ、ドウダンツツジやアケボノツツジも時期により楽しむことができます。刀剣山分岐に戻り刀剣山2峰に向かいます。2峰のピーク付近から右へとスギ林の中を下ると、急坂の登りに変わります。梯子やロープ、立木を頼りに登り切ると目の前に大きな花崗岩が現れます。岩を巻いて裏側から登った上が刀剣山1峰山頂であり、展望所でもあります。刀剣山一帯の絶景を楽しんだら往路を引き返します。落石や岩場でのスリップには充分に気を付けて戻りましょう。
  • 奥入瀬渓流(焼山~石ヶ戸~子ノ口)

    奥入瀬渓流(焼山~石ヶ戸~子ノ口)

    奥入瀬渓流ホテル前にある焼山バス停からのスタートです。14km余りの自然散策路は、渓流沿いに東北自然歩道として整備されており膝に優しく変化に富んだ渓流の眺めや、小鳥の声を聞き、涼風を感じながら楽しく歩くことができます。 国道に沿って歩き出すとすぐに奥入瀬の自然を紹介する奥入瀬渓流館があるので、時間があれば寄って行きましょう(無料)。建物が見えなくなるとすぐ、文化財指定の石碑が立つ紫明渓のゆるやかな流れが待っています。さらに進んでいくと三乱の流れにさしかかります。この流れの岩上には5月にヤマツツジやムラサキヤシオツツジなどが咲き乱れます。ほどなく石ヶ戸に着きます。トイレ、休憩所、駐車場があるので体力に自信のない人はここからスタートしても良いでしょう。 馬門岩を越え、馬門橋を渡れば有名な阿修羅の流れです。その男性的な流れは奥入瀬を代表する景色で、休日ともなれば人が絶えません。すぐに穏やかで箱庭のような九十九島と、文字通り昭和にできた昭和池を過ぎ、しばらく行けば水量豊かな雲井ノ滝です。本流からは少し離れていて、以前は本流の近くにあったものが、長い年月の間に後退したものです。さらにこの滝の上流に向かって山道を15分ほど行くと、二条に落ちる美しい双竜ノ滝があります。一方本流をはさんだ左岸には白布ノ滝、それをはさむように両側に天狗岩があり、訪れる者の目を楽しませてくれます。 白銀の流れ、岩菅ノ滝を見送ると静かな流れが続き、しばらく歩くと玉簾ノ滝が右岸から流れ落ちています。そして左岸から白絹ノ滝、白糸ノ滝、不老ノ滝、右岸の岩壁から双白髪ノ滝が流れています。白糸ノ滝の前あたりに立つと両眼に一度に四つの滝が入り、これを一目四滝と呼びます。姉妹ノ滝を見て対岸に渡ると、九段ノ滝があります。段数をきちんと数えると九段が数えられます。流れを渡り返すと有名な銚子大滝です。高さ7m、幅20mの滝は、渓流の本流にかかる唯一の滝でもあります。 なごり惜しいですが、滝の左端にある木階段を登って進みましょう。神明橋を渡って少し先の橋は百両橋と呼ばれ、左岸の小さな滝が五両ノ滝で、千両岩、万両の流れがあります。百両橋の上に立つと「一万一千百五両の眺め」が得られます。 渓流の水を調節する子ノ口水門を過ぎてT字路へ。左折すると休屋方面へ続きますが、右折して橋を渡ると子ノ口でトイレとバス停、売店が並んでいるほか、遊覧船乗り場があります。
    奥入瀬渓流ホテル前にある焼山バス停からのスタートです。14km余りの自然散策路は、渓流沿いに東北自然歩道として整備されており膝に優しく変化に富んだ渓流の眺めや、小鳥の声を聞き、涼風を感じながら楽しく歩くことができます。 国道に沿って歩き出すとすぐに奥入瀬の自然を紹介する奥入瀬渓流館があるので、時間があれば寄って行きましょう(無料)。建物が見えなくなるとすぐ、文化財指定の石碑が立つ紫明渓のゆるやかな流れが待っています。さらに進んでいくと三乱の流れにさしかかります。この流れの岩上には5月にヤマツツジやムラサキヤシオツツジなどが咲き乱れます。ほどなく石ヶ戸に着きます。トイレ、休憩所、駐車場があるので体力に自信のない人はここからスタートしても良いでしょう。 馬門岩を越え、馬門橋を渡れば有名な阿修羅の流れです。その男性的な流れは奥入瀬を代表する景色で、休日ともなれば人が絶えません。すぐに穏やかで箱庭のような九十九島と、文字通り昭和にできた昭和池を過ぎ、しばらく行けば水量豊かな雲井ノ滝です。本流からは少し離れていて、以前は本流の近くにあったものが、長い年月の間に後退したものです。さらにこの滝の上流に向かって山道を15分ほど行くと、二条に落ちる美しい双竜ノ滝があります。一方本流をはさんだ左岸には白布ノ滝、それをはさむように両側に天狗岩があり、訪れる者の目を楽しませてくれます。 白銀の流れ、岩菅ノ滝を見送ると静かな流れが続き、しばらく歩くと玉簾ノ滝が右岸から流れ落ちています。そして左岸から白絹ノ滝、白糸ノ滝、不老ノ滝、右岸の岩壁から双白髪ノ滝が流れています。白糸ノ滝の前あたりに立つと両眼に一度に四つの滝が入り、これを一目四滝と呼びます。姉妹ノ滝を見て対岸に渡ると、九段ノ滝があります。段数をきちんと数えると九段が数えられます。流れを渡り返すと有名な銚子大滝です。高さ7m、幅20mの滝は、渓流の本流にかかる唯一の滝でもあります。 なごり惜しいですが、滝の左端にある木階段を登って進みましょう。神明橋を渡って少し先の橋は百両橋と呼ばれ、左岸の小さな滝が五両ノ滝で、千両岩、万両の流れがあります。百両橋の上に立つと「一万一千百五両の眺め」が得られます。 渓流の水を調節する子ノ口水門を過ぎてT字路へ。左折すると休屋方面へ続きますが、右折して橋を渡ると子ノ口でトイレとバス停、売店が並んでいるほか、遊覧船乗り場があります。
  • 蔦六沼散策

    蔦六沼散策

    大町桂月の陶像近くにあるミニビジターセンターからスタート。小さな橋を渡ると蔦沼尻から流れる太い流れで、沼面に投影されたブナの姿が美しいです。 蔦沼に出ると対岸には赤倉岳がそびえ、絶好の撮影ポイントでもあります。ゆっくりと登って行くと、右手に小さな鏡沼が見え、すぐに月沼です。案内板のある赤沼への分岐を過ぎると、長沼が見えてきます。名前の通り長い沼ですが、長く見えるのは春先の雪解け時期だけで、夏秋は春の半分から3分の1程になってしまいます。 蔦沼入口からここまでで蔦自然研究路のちょうど半分ほどの距離です。ここからは少し下りになります。しばらく行くと左手に小さな滝があり、蔦温泉の水源です。さらに下っていき、平坦になると菅沼の沼尻です。木々の間から、沼面がキラキラ輝いています。新緑、紅葉時には、その場にたたずんでしまうほどの美しさです。少し石段を登ると再び平坦な道になり、さらに緩く下って行くと視界が開け、瓢箪沼に出て、蔦温泉バス停に出ます。
    大町桂月の陶像近くにあるミニビジターセンターからスタート。小さな橋を渡ると蔦沼尻から流れる太い流れで、沼面に投影されたブナの姿が美しいです。 蔦沼に出ると対岸には赤倉岳がそびえ、絶好の撮影ポイントでもあります。ゆっくりと登って行くと、右手に小さな鏡沼が見え、すぐに月沼です。案内板のある赤沼への分岐を過ぎると、長沼が見えてきます。名前の通り長い沼ですが、長く見えるのは春先の雪解け時期だけで、夏秋は春の半分から3分の1程になってしまいます。 蔦沼入口からここまでで蔦自然研究路のちょうど半分ほどの距離です。ここからは少し下りになります。しばらく行くと左手に小さな滝があり、蔦温泉の水源です。さらに下っていき、平坦になると菅沼の沼尻です。木々の間から、沼面がキラキラ輝いています。新緑、紅葉時には、その場にたたずんでしまうほどの美しさです。少し石段を登ると再び平坦な道になり、さらに緩く下って行くと視界が開け、瓢箪沼に出て、蔦温泉バス停に出ます。
  • 十二湖散策

    十二湖散策

    森の物産館キョロロを後に歩きだすとすぐにT字路になり、右手に折れて進みます。再び道はY字路になり、左の舗装路を進みます。 鶏頭場ノ池畔を見ながら進みやがて池の端でT字路になります。左は崩山を経て白神岳と続く登山道です。右に折れると神秘の色、ブルー一色の青池が見える展望台です。展望台からブナの巨木に囲まれた広場に出ると東屋などが建っています。まっすぐ進んでいくとY字路になり、右に折れて少し進むと左に沸壷の池があります。ここでも展望台から池をのぞき込むことができます。 緩く下っていくと、舗装道にポンと出ます。左角には十二湖庵があります(営業日は要確認)。舗装道を右に進みY字路をさらに右に折れると森の物産館キョロロに戻ります。
    森の物産館キョロロを後に歩きだすとすぐにT字路になり、右手に折れて進みます。再び道はY字路になり、左の舗装路を進みます。 鶏頭場ノ池畔を見ながら進みやがて池の端でT字路になります。左は崩山を経て白神岳と続く登山道です。右に折れると神秘の色、ブルー一色の青池が見える展望台です。展望台からブナの巨木に囲まれた広場に出ると東屋などが建っています。まっすぐ進んでいくとY字路になり、右に折れて少し進むと左に沸壷の池があります。ここでも展望台から池をのぞき込むことができます。 緩く下っていくと、舗装道にポンと出ます。左角には十二湖庵があります(営業日は要確認)。舗装道を右に進みY字路をさらに右に折れると森の物産館キョロロに戻ります。