【日帰り】の登山コースガイド
日帰り
検索結果851件中
781-800件
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倉沢登山口から摩耶山へ
- 日帰り
- 8時間40分
- 13.7km
倉沢登山口から摩耶山へ
- 日帰り
- 8時間40分
- 13.7km
300名山にも選ばれている摩耶山は、登山者のほとんどが越沢登山口からの入山です。摩耶山の西側は深いブナ林の斜面で、中尾根コースは急な坂の連続ですが、初級者でも安心して利用できる関川コースと追分コースと共に足場は安定していて歩きやすいコースです。一方東側の倉沢コースは、全層雪崩によって形成されてきた荒々しい地形の野性味あふれるコースですが、登山道の管理は行き届いていてよく整備されています。連続するハシゴやクサリ場は、細心の注意を払って設置されています。利用する登山者が少ないため踏み跡が分かりづらい箇所が多数あり、判断力が求められます。またハシゴやロープはシーズン毎に設置と撤去をしていて、雪や豪雨での影響も受けやすいため、事前に情報を確認する必要があります。 上田沢集落の倉沢橋入口に大きな案内板があり、大鳥川を渡って森ノ腰集落を抜けると林道に入っていきます。道なりに進むと倉沢登山口があります。「御祓所」を過ぎると急な登りが始まり、「一ノ休」、「二ノ休」と続きます。「三ノ休」では木々の間から摩耶連峰のそそり立つ斜面を眺めることができます。「三ノ休」までは歩きやすい登山道ですが、ここからは険しさが増してきます。「慶月坂」を過ぎると、御宝前コースと中道コースの分岐に着きます。 分岐を右に下ると沢の中に降り立ちますが、足場は不安定でやや不明瞭です。大岩がごろごろしている落差の大きい沢の中を赤ペンキ印とクサリを頼りに登ります。沢を出て右岸の登山道に入り、何箇所もクサリ場を通過すると、「水月神」に到着します。水が染み出す大岩で振り返ると月山が展望できます。ハシゴ場を過ぎると「御宝前」、「結神」と岩場が続き、ソリクラコースに合流します。樹林帯の中を登って行き、ソリクラ直下のアバランチシュートをトラバースし、最後にロープを直登すると尾根に出ます。尾根道を進むとほどなく一等三角点のある摩耶山山頂です。山頂はあまり広くないので、展望を満喫したら先に進み中道コース分岐で休むと良いでしょう。 分岐から樹林帯の中の急な坂を下って行き、鞍部からは小さなガレ沢を下ると涸れ沢の中に降り立ちます。この辺りは足場がも悪く、確実なルートファインディングが必要です。しばらく沢の中を下りますが、右側に抜ける登山道を見失わないよう注意します。登り返すと、あとは尾根上の登山道になります。「賀須伊峰」、「掛図岩」、ソリクラコース分岐を通過すると御宝前コース分岐に至ります。ここで周回は終わり、往路を下っていきます。 御宝前コースとソリクラコースは下りでの利用は適していません。また不安がある場合には両コースへは立ち入らず、中道コースを往復することをお勧めします。倉沢コース入山に際しては、事前に情報を確認すること、天候を見極めること、熟練者と同行すること、この3点を守って安全に楽しんで下さい。300名山にも選ばれている摩耶山は、登山者のほとんどが越沢登山口からの入山です。摩耶山の西側は深いブナ林の斜面で、中尾根コースは急な坂の連続ですが、初級者でも安心して利用できる関川コースと追分コースと共に足場は安定していて歩きやすいコースです。一方東側の倉沢コースは、全層雪崩によって形成されてきた荒々しい地形の野性味あふれるコースですが、登山道の管理は行き届いていてよく整備されています。連続するハシゴやクサリ場は、細心の注意を払って設置されています。利用する登山者が少ないため踏み跡が分かりづらい箇所が多数あり、判断力が求められます。またハシゴやロープはシーズン毎に設置と撤去をしていて、雪や豪雨での影響も受けやすいため、事前に情報を確認する必要があります。 上田沢集落の倉沢橋入口に大きな案内板があり、大鳥川を渡って森ノ腰集落を抜けると林道に入っていきます。道なりに進むと倉沢登山口があります。「御祓所」を過ぎると急な登りが始まり、「一ノ休」、「二ノ休」と続きます。「三ノ休」では木々の間から摩耶連峰のそそり立つ斜面を眺めることができます。「三ノ休」までは歩きやすい登山道ですが、ここからは険しさが増してきます。「慶月坂」を過ぎると、御宝前コースと中道コースの分岐に着きます。 分岐を右に下ると沢の中に降り立ちますが、足場は不安定でやや不明瞭です。大岩がごろごろしている落差の大きい沢の中を赤ペンキ印とクサリを頼りに登ります。沢を出て右岸の登山道に入り、何箇所もクサリ場を通過すると、「水月神」に到着します。水が染み出す大岩で振り返ると月山が展望できます。ハシゴ場を過ぎると「御宝前」、「結神」と岩場が続き、ソリクラコースに合流します。樹林帯の中を登って行き、ソリクラ直下のアバランチシュートをトラバースし、最後にロープを直登すると尾根に出ます。尾根道を進むとほどなく一等三角点のある摩耶山山頂です。山頂はあまり広くないので、展望を満喫したら先に進み中道コース分岐で休むと良いでしょう。 分岐から樹林帯の中の急な坂を下って行き、鞍部からは小さなガレ沢を下ると涸れ沢の中に降り立ちます。この辺りは足場がも悪く、確実なルートファインディングが必要です。しばらく沢の中を下りますが、右側に抜ける登山道を見失わないよう注意します。登り返すと、あとは尾根上の登山道になります。「賀須伊峰」、「掛図岩」、ソリクラコース分岐を通過すると御宝前コース分岐に至ります。ここで周回は終わり、往路を下っていきます。 御宝前コースとソリクラコースは下りでの利用は適していません。また不安がある場合には両コースへは立ち入らず、中道コースを往復することをお勧めします。倉沢コース入山に際しては、事前に情報を確認すること、天候を見極めること、熟練者と同行すること、この3点を守って安全に楽しんで下さい。 -
葉山市民荘(畑)から葉山へ
- 日帰り
- 7時間30分
- 12.7km
葉山市民荘(畑)から葉山へ
- 日帰り
- 7時間30分
- 12.7km
高原大根の栽培が盛んな畑地区の葉山市民荘には、駐車場と長命水なる水場、シーズン中24時間使用できるトイレがあり、登山基地として賑わっています。15分ほど車道を登って行くと畑コース登山道入り口があります。 こいと分岐を過ぎ明るいブナ林の中高度を上げていくと、立岩コースとの合流点の「一服台」に着きます。さらに進むと、ブナ原生林の中の「聖仏平」、展望が開ける「大尊仏見晴台」と続き、稜線上の分岐に出ます。 ここからは展望の良い低灌木帯の尾根歩きになります。小さいが開けた湿地の草原「お花畑」の木道の奥に小僧森の登りが見えます。その先の大僧森のピークを過ぎると「大つぼ石」というテラス状のすこぶる展望の良い大岩があります。富並川の源流をぐるりと囲むように伸びている、大昔の爆裂火口壁の縁を歩いているのがよくわかります。笹の根っ子でやや歩きにくい斜面を横切り、登山道から少しだけ左に入ると、一等三角点のある葉山山頂に到着します。お月様のように丸みを帯びた月山がすぐ目の前に眺められます。平安時代頃までは、葉山も月山とともに出羽三山の一山に数えられていたこともあったのも頷けます。 葉山神社奥ノ院までは、一旦下ってからの登り返しで往復40分ほどかかります。馬蹄型の爆裂火口壁のど真ん中に位置しているので、両翼の展望がとても良い場所です。 「お花畑」の分岐まで戻ると、ここから先は岩野コースへと入っていきます。しばらくは眺めの良い尾根歩きが続きますが徐々に低灌木帯になり、「お田沼」の湿原まで下るとブナ林へと移っていきます。シャムコースとの分岐を過ぎると、ベニサラサドウタンの大木が点在する場所に入っていきます。特に風格のある大木が「100万ドルのドウタン」と呼ばれる名所になっていますが、樹勢が弱くなり、根っ子保護のため迂回路が設けられています。苔の付いた岩とドウタンの大木が続く景観は庭園のようでとても美しい場所です。 ドウタンエリアを過ぎると、今度はブナの巨木が整然と広がる一帯に入っていきます。思わず歓声を上げたくなる、心洗われる空間です。気分の良い下りは続きますが、杉の木が2本立っているかつて三宝荒神が祀られていた場所からは「八丁坂」と呼ばれる急な坂に入っていきます。少し平らになったところに姥様の石像が鎮座しています。信仰の山であることを感じられる場所です。さらに辛抱して下っていくと大円院跡に着きます。かつては宿坊もあった大寺院で、葉山修験の道場として大変賑わっていたそうです。今でも杉木立の中にひっそりと歴代法印(住職)の石塔婆が佇んでいます。旧境内の中を通り、石段と石畳の参道を通り抜けると、登山は終わりです。あとは車道を40分ほど歩いて葉山市民荘まで戻ります。高原大根の栽培が盛んな畑地区の葉山市民荘には、駐車場と長命水なる水場、シーズン中24時間使用できるトイレがあり、登山基地として賑わっています。15分ほど車道を登って行くと畑コース登山道入り口があります。 こいと分岐を過ぎ明るいブナ林の中高度を上げていくと、立岩コースとの合流点の「一服台」に着きます。さらに進むと、ブナ原生林の中の「聖仏平」、展望が開ける「大尊仏見晴台」と続き、稜線上の分岐に出ます。 ここからは展望の良い低灌木帯の尾根歩きになります。小さいが開けた湿地の草原「お花畑」の木道の奥に小僧森の登りが見えます。その先の大僧森のピークを過ぎると「大つぼ石」というテラス状のすこぶる展望の良い大岩があります。富並川の源流をぐるりと囲むように伸びている、大昔の爆裂火口壁の縁を歩いているのがよくわかります。笹の根っ子でやや歩きにくい斜面を横切り、登山道から少しだけ左に入ると、一等三角点のある葉山山頂に到着します。お月様のように丸みを帯びた月山がすぐ目の前に眺められます。平安時代頃までは、葉山も月山とともに出羽三山の一山に数えられていたこともあったのも頷けます。 葉山神社奥ノ院までは、一旦下ってからの登り返しで往復40分ほどかかります。馬蹄型の爆裂火口壁のど真ん中に位置しているので、両翼の展望がとても良い場所です。 「お花畑」の分岐まで戻ると、ここから先は岩野コースへと入っていきます。しばらくは眺めの良い尾根歩きが続きますが徐々に低灌木帯になり、「お田沼」の湿原まで下るとブナ林へと移っていきます。シャムコースとの分岐を過ぎると、ベニサラサドウタンの大木が点在する場所に入っていきます。特に風格のある大木が「100万ドルのドウタン」と呼ばれる名所になっていますが、樹勢が弱くなり、根っ子保護のため迂回路が設けられています。苔の付いた岩とドウタンの大木が続く景観は庭園のようでとても美しい場所です。 ドウタンエリアを過ぎると、今度はブナの巨木が整然と広がる一帯に入っていきます。思わず歓声を上げたくなる、心洗われる空間です。気分の良い下りは続きますが、杉の木が2本立っているかつて三宝荒神が祀られていた場所からは「八丁坂」と呼ばれる急な坂に入っていきます。少し平らになったところに姥様の石像が鎮座しています。信仰の山であることを感じられる場所です。さらに辛抱して下っていくと大円院跡に着きます。かつては宿坊もあった大寺院で、葉山修験の道場として大変賑わっていたそうです。今でも杉木立の中にひっそりと歴代法印(住職)の石塔婆が佇んでいます。旧境内の中を通り、石段と石畳の参道を通り抜けると、登山は終わりです。あとは車道を40分ほど歩いて葉山市民荘まで戻ります。 -
白鷹山高原放牧場から白鷹山へ
- 日帰り
- 2時間45分
- 6km
白鷹山高原放牧場から白鷹山へ
- 日帰り
- 2時間45分
- 6km
国道348号の境小滝トンネル出入口付近から旧道に入り、放牧場への案内標識に従って4kmほど林道を進むと白鷹山高原放牧場口の駐車場に着きます。牧場は使われなくなっているようですが、駐車場には簡素なトイレがあります。20mほど先に白鷹山遊歩道入口があり、広く緩やかな明るい道が林内へと伸びています。 ユキツバキの群生地を眺めながら進むと最初の分岐に着きます。分岐を右に登ると送電鉄塔の下が展望台になっていて、白鷹丘陵の山々と湖沼群を眺めることができます。 その後すぐに大平口への分岐に着きます。山頂方面へはここからは尾根ルートと巻き道ルートに分かれますが、行きは尾根ルートを進みます。表参道口と合流したら急な石段を直登し、白鷹山山頂に到着です。山頂部には虚空藏堂と休憩所、バイオトイレがあり広場になっています。 お堂の裏手から階段状の下り道があり白鷹山レーダー雨雪量観測所へと続きます。中山口からの分岐を過ぎ広く平らな尾根道を進み、管理車道に合流したら車道を通って観測所まで登ります。観測所の西側にパラグライダーの離陸する開けた斜面があり、特に右側の斜面からは月山から以東岳、大朝日岳、御影森山まで展望することができます。 観測所から白鷹山山頂までは来た道を戻ります。山頂から表参道口分岐までの石段は幅が狭く滑りやすいのでゆっくり慎重に下りましょう。ここからの復路は巻き道ルートを通ってみましょう。途中には、展望が開け蔵王連峰と山形市街地を眺められる絶好のポイントがあります。大平口への分岐を過ぎ送電鉄下展望台への分岐からは左の尾根ルートに入ります。祠のあるピークを過ぎて下っていくと電波塔が建つ登山口に出ます。ここからは牧場(跡地)内の道路を道なりに下って駐車場へと戻ります。開けた草地の向こうの蔵王連峰と吾妻連峰を眺めながら下ることができるコースです。国道348号の境小滝トンネル出入口付近から旧道に入り、放牧場への案内標識に従って4kmほど林道を進むと白鷹山高原放牧場口の駐車場に着きます。牧場は使われなくなっているようですが、駐車場には簡素なトイレがあります。20mほど先に白鷹山遊歩道入口があり、広く緩やかな明るい道が林内へと伸びています。 ユキツバキの群生地を眺めながら進むと最初の分岐に着きます。分岐を右に登ると送電鉄塔の下が展望台になっていて、白鷹丘陵の山々と湖沼群を眺めることができます。 その後すぐに大平口への分岐に着きます。山頂方面へはここからは尾根ルートと巻き道ルートに分かれますが、行きは尾根ルートを進みます。表参道口と合流したら急な石段を直登し、白鷹山山頂に到着です。山頂部には虚空藏堂と休憩所、バイオトイレがあり広場になっています。 お堂の裏手から階段状の下り道があり白鷹山レーダー雨雪量観測所へと続きます。中山口からの分岐を過ぎ広く平らな尾根道を進み、管理車道に合流したら車道を通って観測所まで登ります。観測所の西側にパラグライダーの離陸する開けた斜面があり、特に右側の斜面からは月山から以東岳、大朝日岳、御影森山まで展望することができます。 観測所から白鷹山山頂までは来た道を戻ります。山頂から表参道口分岐までの石段は幅が狭く滑りやすいのでゆっくり慎重に下りましょう。ここからの復路は巻き道ルートを通ってみましょう。途中には、展望が開け蔵王連峰と山形市街地を眺められる絶好のポイントがあります。大平口への分岐を過ぎ送電鉄下展望台への分岐からは左の尾根ルートに入ります。祠のあるピークを過ぎて下っていくと電波塔が建つ登山口に出ます。ここからは牧場(跡地)内の道路を道なりに下って駐車場へと戻ります。開けた草地の向こうの蔵王連峰と吾妻連峰を眺めながら下ることができるコースです。 -
縄文の里から鷲ヶ巣山へ
- 日帰り
- 7時間5分
- 10.9km
縄文の里から鷲ヶ巣山へ
- 日帰り
- 7時間5分
- 10.9km
縄文の里、朝日奥三面歴史交流館の駐車場の一角が登山者用の駐車スペースになっています。朝日スーパー林道入口手前から右の林道へ、ゲートを抜けて歩き始めると15分ほどで登山口があります。杉林の中を進み、沢を渡って九十九折りに登ると尾根に出ます。 避難小屋までは急坂の連続ですが、美しいブナの林とユキツバキの群生が随所に見られます。やや平らで一息入れたくなる場所までくると、避難小屋はもうすぐです。雨宿り程度は可能かと思われる小屋の前には水場があります。林床から染み出るような水です。 ここからはさらに急な登りとなります。ロープが何箇所にも設置されていますが、劣化が目立つものもありますので注意が必要です。やや緩やかな尾根道に出れば、三角点のある前ノ岳はもうすぐです。 前ノ岳から少し下り始めると前方の視界が開け、中ノ岳と山頂が見えます。まだまだ先は長いと感じるでしょう。高度をぐっと落としてから中ノ岳へと登り返していきます。この区間でもユキツバキの群生を見ることができます。さらに急な斜面を登って登山道との分岐から少しだけ進むと石祠のある中ノ岳に到着です。素晴らしい展望を楽しめます。中でも眼下に見下ろす三面ダムの静かな湖面が神秘的で美しいです。 中ノ岳からもう一段登り上げると大日如来尊があり、一時ほっとする平らな尾根歩きになりますが、すぐに再び高度を下げ、いよいよ最後の登りへと入っていきます。ピークかと思わせるような急な「だまかし坂」を登り終えるともうひと頑張りです。根っこをまたぎ岩の間を縫うようにしてさらに登ると、鷲ヶ巣山山頂部に到着です。 最初に鷲ヶ巣神社の石祠が現れ、次に大岩が、その先に二等三角点の広場があります。ご神体になりそうな大岩の上に乗ると、古くから行われていた鷲ヶ巣権現と十二の仏を拝んだ御山駆けを成就した気分に浸れます。山頂からの展望は、日本海と村上市街地や飯豊連峰はもちろんのこと、朝日連峰は祝瓶山から以東岳まですべて見渡せます。 復路もまた長く厳しい道のりが待っています。焦らずにいきましょう。このコースの全体的な注意点として、やや藪っぽいと感じる箇所があることと、設置してあるロープに劣化が見られることです。それだけに、体力と気力、正確な判断力なども問われるコースと言えそうです。縄文の里、朝日奥三面歴史交流館の駐車場の一角が登山者用の駐車スペースになっています。朝日スーパー林道入口手前から右の林道へ、ゲートを抜けて歩き始めると15分ほどで登山口があります。杉林の中を進み、沢を渡って九十九折りに登ると尾根に出ます。 避難小屋までは急坂の連続ですが、美しいブナの林とユキツバキの群生が随所に見られます。やや平らで一息入れたくなる場所までくると、避難小屋はもうすぐです。雨宿り程度は可能かと思われる小屋の前には水場があります。林床から染み出るような水です。 ここからはさらに急な登りとなります。ロープが何箇所にも設置されていますが、劣化が目立つものもありますので注意が必要です。やや緩やかな尾根道に出れば、三角点のある前ノ岳はもうすぐです。 前ノ岳から少し下り始めると前方の視界が開け、中ノ岳と山頂が見えます。まだまだ先は長いと感じるでしょう。高度をぐっと落としてから中ノ岳へと登り返していきます。この区間でもユキツバキの群生を見ることができます。さらに急な斜面を登って登山道との分岐から少しだけ進むと石祠のある中ノ岳に到着です。素晴らしい展望を楽しめます。中でも眼下に見下ろす三面ダムの静かな湖面が神秘的で美しいです。 中ノ岳からもう一段登り上げると大日如来尊があり、一時ほっとする平らな尾根歩きになりますが、すぐに再び高度を下げ、いよいよ最後の登りへと入っていきます。ピークかと思わせるような急な「だまかし坂」を登り終えるともうひと頑張りです。根っこをまたぎ岩の間を縫うようにしてさらに登ると、鷲ヶ巣山山頂部に到着です。 最初に鷲ヶ巣神社の石祠が現れ、次に大岩が、その先に二等三角点の広場があります。ご神体になりそうな大岩の上に乗ると、古くから行われていた鷲ヶ巣権現と十二の仏を拝んだ御山駆けを成就した気分に浸れます。山頂からの展望は、日本海と村上市街地や飯豊連峰はもちろんのこと、朝日連峰は祝瓶山から以東岳まですべて見渡せます。 復路もまた長く厳しい道のりが待っています。焦らずにいきましょう。このコースの全体的な注意点として、やや藪っぽいと感じる箇所があることと、設置してあるロープに劣化が見られることです。それだけに、体力と気力、正確な判断力なども問われるコースと言えそうです。 -
中束登山口から光兎山へ
- 日帰り
- 6時間30分
- 10.4km
中束登山口から光兎山へ
- 日帰り
- 6時間30分
- 10.4km
関川村の県道273号で宮前の光兎山神社を過ぎ、間もなく案内板が現れたら林道に入ります。舗装された道をしばらく進むと駐車スペースのある中束登山口に着きます。杉林からアカマツやカラマツの林になり徐々に広葉樹の林へと変わっていきますが、道幅はとても広く遊歩道のようで明るく開放的です。緩やかに登っていくと千刈コースとの分岐に出て、太いブナの木が両側に点在する尾根を登っていくと虚空藏峰に着きます。江戸時代の元号が刻まれた御神燈と虚空藏菩薩碑があります。 三角点を過ぎ、気持ちの良いブナ林の中を登り下りすると観音峰に着きます。お社の背後には山頂を望めることができる広場です。ここでゆっくり過ごして戻る楽しみ方もいいかもしれません。観音峰からはこれまでとは一転して険しさが増し、登山道らしくなっていきます。急な坂を下ると水場分岐に出ます。登山道から2分ほど下ると、水量豊富な水が湧いています。水場を後にして、南側が切れ落ちている尾根を進み急な坂を登りきると雷峰に到着します。眼前にそそり立つ山頂を眺めることができますが、まだもうひと踏ん張りです。一旦下り、登り返すと姥石という大岩があります。戦後間もなくまでは女人禁制の山で、信仰を感じることのできる場所です。ヨ平戻の頭まで登ると、全層雪崩によって形成される迫力ある岩場の地形を眺めることができ、高度感あるヤセ尾根が山頂へと延びています。雪の多さによって端麗な三角形が形成されていることを感じるこができます。またしても一旦下り、岩と根っこで足場がよくない鞍部を過ぎると、このコースのハイライト、最後の急坂へと入っていきます。ロープが設置してある箇所や段差が大きい箇所をいくつか超えます。この辺りは6月にはヒメサユリが咲きます。ヒメサユリに癒しと励ましを受けながら登り切ると、光兎山の山頂です。 光兎山神社のお社が建つ広い山頂で、飯豊連峰や朝日連峰、鷲ヶ巣山などをぐるりと展望することができます。景色を堪能したら復路を戻ります。山頂からのヤセ尾根の急な下りは慎重に下りましょう。関川村の県道273号で宮前の光兎山神社を過ぎ、間もなく案内板が現れたら林道に入ります。舗装された道をしばらく進むと駐車スペースのある中束登山口に着きます。杉林からアカマツやカラマツの林になり徐々に広葉樹の林へと変わっていきますが、道幅はとても広く遊歩道のようで明るく開放的です。緩やかに登っていくと千刈コースとの分岐に出て、太いブナの木が両側に点在する尾根を登っていくと虚空藏峰に着きます。江戸時代の元号が刻まれた御神燈と虚空藏菩薩碑があります。 三角点を過ぎ、気持ちの良いブナ林の中を登り下りすると観音峰に着きます。お社の背後には山頂を望めることができる広場です。ここでゆっくり過ごして戻る楽しみ方もいいかもしれません。観音峰からはこれまでとは一転して険しさが増し、登山道らしくなっていきます。急な坂を下ると水場分岐に出ます。登山道から2分ほど下ると、水量豊富な水が湧いています。水場を後にして、南側が切れ落ちている尾根を進み急な坂を登りきると雷峰に到着します。眼前にそそり立つ山頂を眺めることができますが、まだもうひと踏ん張りです。一旦下り、登り返すと姥石という大岩があります。戦後間もなくまでは女人禁制の山で、信仰を感じることのできる場所です。ヨ平戻の頭まで登ると、全層雪崩によって形成される迫力ある岩場の地形を眺めることができ、高度感あるヤセ尾根が山頂へと延びています。雪の多さによって端麗な三角形が形成されていることを感じるこができます。またしても一旦下り、岩と根っこで足場がよくない鞍部を過ぎると、このコースのハイライト、最後の急坂へと入っていきます。ロープが設置してある箇所や段差が大きい箇所をいくつか超えます。この辺りは6月にはヒメサユリが咲きます。ヒメサユリに癒しと励ましを受けながら登り切ると、光兎山の山頂です。 光兎山神社のお社が建つ広い山頂で、飯豊連峰や朝日連峰、鷲ヶ巣山などをぐるりと展望することができます。景色を堪能したら復路を戻ります。山頂からのヤセ尾根の急な下りは慎重に下りましょう。 -
大沼から黒檜山、駒ヶ岳
- 日帰り
- 4時間15分
- 5.8km
大沼から黒檜山、駒ヶ岳
- 日帰り
- 4時間15分
- 5.8km
巨大火山の赤城山には赤城山というピークはなく、最高峰は黒檜山です。黒檜山の西側には火口湖の大沼があり、ここから比較的短時間で登頂できます。登高差はありますが、ルートはよく整備されています。赤城山でも特に人気が高く、多くの登山者が登ります。マイカー利用の場合は黒檜山登山口や大沼あたりの駐車場を利用できます。 厳冬期以外は一般的な登山です。一部岩場や急坂のアップダウンもありますが危険な場所ではなく、体力さえあれば初心者でも登ることができます。ただし、天候が悪化すると、環境は急に厳しくなるので、気象条件には細心の注意が必要です。山頂より少し行った展望地から、富士山から浅間山、さらに北側の展望が広がります。春には谷川連峰の白銀の峰々を眺められるでしょう。 山麓では春たけなわですが、山頂付近ではまだ春浅い5月上~中旬には駒ヶ岳の岩尾根にアカヤシオが群生し、山肌をピンク色に染めます。その後はトウゴクミツバツツジも開花し、夏には花色の白いクサタチバナが咲き、秋には美しい紅葉が見られます。 赤城公園ビジターセンターから大沼に下り、赤城神社を左に見ながら車道を歩き、湖畔を回ります。湖岸周遊道路と赤城山北面に続く道路との分岐の近くが黒檜山登山口になります。 登山口から山道に入ると、すぐに勾配は急になります。しばらく登ると尾根になり、岩場も出てきます。右下に、青い大沼や赤城神社、地蔵岳の展望が開けます。樹林帯に入ると、あとは延々ときつく単調な登りです。勾配が少し緩むと尾根上の駒ヶ岳分岐に出て、少し楽になります。左にしばらく歩き黒檜山に到着します。 山頂は広場になっており、袈裟丸山の展望があります。さらに10分ほど北に尾根を進み展望地にまで足を延ばしましょう。足尾の山々、上州武尊山、浅間山、谷川岳、日光、尾瀬の山々まで、上信越、関東、南東北の山々のすばらしい展望が広がります。 展望地から山頂、さらに駒ヶ岳分岐へ戻り、そのまま尾根をしばらく行くと、黒檜大神の石碑があります。その先には花見ヶ原森林公園に下る登山道があるので、入らないように。分岐からは木の階段を一気に下ります。やっと勾配が緩むと、広々とした大タルミで、笹原に少し木が生えています。大タルミから駒ヶ岳までは緩やかな登りです。山頂は小さな広場になっています。 駒ヶ岳の山頂からは、最初は緩やかに尾根を下ります。鳥居峠への分岐から尾根を離れ、右へ激しく下ります。急坂の部分には、手すり付きの鉄製の階段があります。さらに林の中の急坂をジグザクに下っていくと、下に舗装道路が見え、やがて駒ヶ岳登山口に到着します。あとは車道を左へ少し戻れば、赤城公園ビジターセンターに到着です。時間があれば、覚満淵に立ち寄ってもいいでしょう。巨大火山の赤城山には赤城山というピークはなく、最高峰は黒檜山です。黒檜山の西側には火口湖の大沼があり、ここから比較的短時間で登頂できます。登高差はありますが、ルートはよく整備されています。赤城山でも特に人気が高く、多くの登山者が登ります。マイカー利用の場合は黒檜山登山口や大沼あたりの駐車場を利用できます。 厳冬期以外は一般的な登山です。一部岩場や急坂のアップダウンもありますが危険な場所ではなく、体力さえあれば初心者でも登ることができます。ただし、天候が悪化すると、環境は急に厳しくなるので、気象条件には細心の注意が必要です。山頂より少し行った展望地から、富士山から浅間山、さらに北側の展望が広がります。春には谷川連峰の白銀の峰々を眺められるでしょう。 山麓では春たけなわですが、山頂付近ではまだ春浅い5月上~中旬には駒ヶ岳の岩尾根にアカヤシオが群生し、山肌をピンク色に染めます。その後はトウゴクミツバツツジも開花し、夏には花色の白いクサタチバナが咲き、秋には美しい紅葉が見られます。 赤城公園ビジターセンターから大沼に下り、赤城神社を左に見ながら車道を歩き、湖畔を回ります。湖岸周遊道路と赤城山北面に続く道路との分岐の近くが黒檜山登山口になります。 登山口から山道に入ると、すぐに勾配は急になります。しばらく登ると尾根になり、岩場も出てきます。右下に、青い大沼や赤城神社、地蔵岳の展望が開けます。樹林帯に入ると、あとは延々ときつく単調な登りです。勾配が少し緩むと尾根上の駒ヶ岳分岐に出て、少し楽になります。左にしばらく歩き黒檜山に到着します。 山頂は広場になっており、袈裟丸山の展望があります。さらに10分ほど北に尾根を進み展望地にまで足を延ばしましょう。足尾の山々、上州武尊山、浅間山、谷川岳、日光、尾瀬の山々まで、上信越、関東、南東北の山々のすばらしい展望が広がります。 展望地から山頂、さらに駒ヶ岳分岐へ戻り、そのまま尾根をしばらく行くと、黒檜大神の石碑があります。その先には花見ヶ原森林公園に下る登山道があるので、入らないように。分岐からは木の階段を一気に下ります。やっと勾配が緩むと、広々とした大タルミで、笹原に少し木が生えています。大タルミから駒ヶ岳までは緩やかな登りです。山頂は小さな広場になっています。 駒ヶ岳の山頂からは、最初は緩やかに尾根を下ります。鳥居峠への分岐から尾根を離れ、右へ激しく下ります。急坂の部分には、手すり付きの鉄製の階段があります。さらに林の中の急坂をジグザクに下っていくと、下に舗装道路が見え、やがて駒ヶ岳登山口に到着します。あとは車道を左へ少し戻れば、赤城公園ビジターセンターに到着です。時間があれば、覚満淵に立ち寄ってもいいでしょう。 -
長七郎山から地蔵岳周遊
- 日帰り
- 3時間30分
- 6.8km
長七郎山から地蔵岳周遊
- 日帰り
- 3時間30分
- 6.8km
地蔵岳は山頂からの展望もよく、短時間で登れ、赤城山のなかでも人気の山です。地蔵岳に登頂するだけならば、八丁峠から往復するのが簡単です。それではちょっと物足りなく感じるなら、小沼を挟んで反対側にある長七郎山も合わせて登ると楽しいでしょう。ふたつの山と山上湖を結ぶ、変化の大きい山歩きが楽しめます。実は長七郎山はシロヤシオとトウゴクミツバツツジ、アカヤシオを同時に見ることができる日本有数のツツジの山でもあるのです。 スミレが咲きツツジの花が満開の春、新緑が美しくコメツツジやメギが咲く初夏、紅葉の秋、冬の霧氷の頃まで四季を通じて登山が楽しめます。それほど危険な場所もなく、初心者でもコースを選べば楽しめます。マイカーの場合は小沼スタートでもいいでしょう。 赤城公園ビジターセンターから歩きはじめ、まずは鳥居峠を目指します。春には、鳥居峠周辺にはアカヤシオの花が咲いています。 鳥居峠から斜面をトラバース気味に緩やかに登ります。小沼からの登山道と合流し、少し登っていくと、尾根の少し開けた場所に出て、左の分岐に入っていきます。ミズナラなどの林の中を少し登ると、展望がなく地味な山頂の小地蔵岳に到着します。分岐に戻りさらに進むと、左側は急斜面で、木々の間から赤城山の広がる裾野を見渡す気持ちのよい尾根道です。この林を抜けると、突然展望が広がり、地蔵岳をはじめ周囲の展望がある長七郎山の山頂に出ます。 長七郎山の山頂から、登ってきたのとは反対側の少し急なザレた山道を下っていくと、春にはシロヤシオやトウゴクミツバツツジの花が咲いています。少し広い場所に出て、右に緩やかに下り、小沼の湖畔に出ます。ここもシロヤシオの木が多い場所です。小沼は左に回ったほうが早いですが、右回りは長くても、湖畔を歩くよい雰囲気です。小沼から離れて少し登ると、車道に出ます。 しばらく歩くと八丁峠です。車道から外れ、少し行った場所から地蔵岳への山道に入っていきます。地蔵岳への登山者は多く、登山道はよく整備され、木製の階段が続きます。登り始めは林の中ですが、だんだん草原状になり、振り返ると小沼がはるか下に見えるでしょう。大きく右にトラバースするようになり、やがて山頂部に出ます。山頂は広く、花も多い草地になっており、展望もよいです。残念なのは山頂部の裏側にテレビ塔などの大きな人工物があることです。山頂からはいくつか下山ルートがあり、北側に降りるコースもあります。ここは、もと来た道を戻ります。八丁峠手前から左に行き、林の中をどんどん下ります。左側に明るいスキー場の草地が現れ、別荘地を抜けると車道に出て、赤城大洞バス停があります。車道を右に少し行くと、赤城公園ビジターセンターに到着します。地蔵岳は山頂からの展望もよく、短時間で登れ、赤城山のなかでも人気の山です。地蔵岳に登頂するだけならば、八丁峠から往復するのが簡単です。それではちょっと物足りなく感じるなら、小沼を挟んで反対側にある長七郎山も合わせて登ると楽しいでしょう。ふたつの山と山上湖を結ぶ、変化の大きい山歩きが楽しめます。実は長七郎山はシロヤシオとトウゴクミツバツツジ、アカヤシオを同時に見ることができる日本有数のツツジの山でもあるのです。 スミレが咲きツツジの花が満開の春、新緑が美しくコメツツジやメギが咲く初夏、紅葉の秋、冬の霧氷の頃まで四季を通じて登山が楽しめます。それほど危険な場所もなく、初心者でもコースを選べば楽しめます。マイカーの場合は小沼スタートでもいいでしょう。 赤城公園ビジターセンターから歩きはじめ、まずは鳥居峠を目指します。春には、鳥居峠周辺にはアカヤシオの花が咲いています。 鳥居峠から斜面をトラバース気味に緩やかに登ります。小沼からの登山道と合流し、少し登っていくと、尾根の少し開けた場所に出て、左の分岐に入っていきます。ミズナラなどの林の中を少し登ると、展望がなく地味な山頂の小地蔵岳に到着します。分岐に戻りさらに進むと、左側は急斜面で、木々の間から赤城山の広がる裾野を見渡す気持ちのよい尾根道です。この林を抜けると、突然展望が広がり、地蔵岳をはじめ周囲の展望がある長七郎山の山頂に出ます。 長七郎山の山頂から、登ってきたのとは反対側の少し急なザレた山道を下っていくと、春にはシロヤシオやトウゴクミツバツツジの花が咲いています。少し広い場所に出て、右に緩やかに下り、小沼の湖畔に出ます。ここもシロヤシオの木が多い場所です。小沼は左に回ったほうが早いですが、右回りは長くても、湖畔を歩くよい雰囲気です。小沼から離れて少し登ると、車道に出ます。 しばらく歩くと八丁峠です。車道から外れ、少し行った場所から地蔵岳への山道に入っていきます。地蔵岳への登山者は多く、登山道はよく整備され、木製の階段が続きます。登り始めは林の中ですが、だんだん草原状になり、振り返ると小沼がはるか下に見えるでしょう。大きく右にトラバースするようになり、やがて山頂部に出ます。山頂は広く、花も多い草地になっており、展望もよいです。残念なのは山頂部の裏側にテレビ塔などの大きな人工物があることです。山頂からはいくつか下山ルートがあり、北側に降りるコースもあります。ここは、もと来た道を戻ります。八丁峠手前から左に行き、林の中をどんどん下ります。左側に明るいスキー場の草地が現れ、別荘地を抜けると車道に出て、赤城大洞バス停があります。車道を右に少し行くと、赤城公園ビジターセンターに到着します。 -
鈴ヶ岳
- 日帰り
- 3時間10分
- 4.6km
鈴ヶ岳
- 日帰り
- 3時間10分
- 4.6km
赤城山で3番目に高い鈴ヶ岳は、赤城山の西側にある外輪山のひとつ。独特なドーム型の山容が美しく、深山的な雰囲気を持つ山です。鈴ヶ岳を構成する岩質は、赤城山の多くの部分をなす岩に比べると硬いため、長い年月をかけて雨などによって山の周囲を削られ、硬い部分だけが残り、山頂の周辺は断崖絶壁に囲まれた、ドーム型の山容になりました。登山ルートは展望に恵まれ、岩場の登り下り、雑木林の尾根歩き、明るいカラマツ林や、緑と紅葉の美しい落葉広葉樹林歩きなど、山歩きのさまざまな魅力を味わえます。 ほぼ一年中登れますが、この山に登るのは、5月末〜6月中旬がおすすめです。 登山口の白樺牧場から見晴山までの大地をレンゲツツジとヤマツツジが埋め尽くす絶景が見られるからです。ヤマツツジとレンゲツツジは有毒で牛が食べないために、牧場ではツツジの純林になりやすいのです。また、秋の紅葉もよいでしょう。 白樺牧場の脇にある、鈴ヶ岳登山口から登り始めます。白樺牧場を右に見ながらしばらく登ると尾根に出ます。ここからはダケカンバやヤマザクラが生える、明るい尾根歩きとなります。この尾根には踏み跡がいくつか分かれますが、また途中で合流するので、尾根を忠実にたどっていきましょう。小さなアップダウンを繰り返しながら、姥子峠、鍬柄峠と進んで行くと、急坂も出てきて、展望もだんだんとひらけてきます。右に黒檜山、大沼が、振り返ると地蔵岳が大きく見えます。岩場を登ると、南アルプス、富士山などの展望もあるでしょう。左に下る踏み跡には入らず、正面の尾根をたどると鍬柄山で、展望は最高潮に達します。 鍬柄山から急坂を下ると、ドーム型の山容の鈴ヶ岳が木々の間から見えてきます。下りきった、林の中に開けた草地の大ダオ(タルミ)からは急坂を登ることになります。急できついため、手を使わないと登りにくい岩場も数箇所現れます。登山道脇にはアカヤシオ、シロヤシオ、ヤマツツジなどのツツジが多く生えています。ぐんぐんと高度を稼ぎ、最後の岩場を登ると鈴ヶ岳に到着です。 山頂には、赤城神社の大きな石碑があります。明るい広場になっている周囲には、背があまり高くないものの木が生えていて、それほど展望がよいとは言えませんが、山頂のはずれに一部開けた場所があり、今度は今まで見えなかった、谷川岳や苗場山など北側の山々の展望がわずかにあります。 山頂からは、また岩場を下り、往路を鈴ヶ岳登山口に戻ります。体力と時間があれば、 大ダオから出張峠、大沼を回ってもよいでしょう。また、レンゲツツジやヤマツツジが咲く頃ならば白樺牧場を抜けて、見晴山に登るのも楽しいでしょう。赤城山で3番目に高い鈴ヶ岳は、赤城山の西側にある外輪山のひとつ。独特なドーム型の山容が美しく、深山的な雰囲気を持つ山です。鈴ヶ岳を構成する岩質は、赤城山の多くの部分をなす岩に比べると硬いため、長い年月をかけて雨などによって山の周囲を削られ、硬い部分だけが残り、山頂の周辺は断崖絶壁に囲まれた、ドーム型の山容になりました。登山ルートは展望に恵まれ、岩場の登り下り、雑木林の尾根歩き、明るいカラマツ林や、緑と紅葉の美しい落葉広葉樹林歩きなど、山歩きのさまざまな魅力を味わえます。 ほぼ一年中登れますが、この山に登るのは、5月末〜6月中旬がおすすめです。 登山口の白樺牧場から見晴山までの大地をレンゲツツジとヤマツツジが埋め尽くす絶景が見られるからです。ヤマツツジとレンゲツツジは有毒で牛が食べないために、牧場ではツツジの純林になりやすいのです。また、秋の紅葉もよいでしょう。 白樺牧場の脇にある、鈴ヶ岳登山口から登り始めます。白樺牧場を右に見ながらしばらく登ると尾根に出ます。ここからはダケカンバやヤマザクラが生える、明るい尾根歩きとなります。この尾根には踏み跡がいくつか分かれますが、また途中で合流するので、尾根を忠実にたどっていきましょう。小さなアップダウンを繰り返しながら、姥子峠、鍬柄峠と進んで行くと、急坂も出てきて、展望もだんだんとひらけてきます。右に黒檜山、大沼が、振り返ると地蔵岳が大きく見えます。岩場を登ると、南アルプス、富士山などの展望もあるでしょう。左に下る踏み跡には入らず、正面の尾根をたどると鍬柄山で、展望は最高潮に達します。 鍬柄山から急坂を下ると、ドーム型の山容の鈴ヶ岳が木々の間から見えてきます。下りきった、林の中に開けた草地の大ダオ(タルミ)からは急坂を登ることになります。急できついため、手を使わないと登りにくい岩場も数箇所現れます。登山道脇にはアカヤシオ、シロヤシオ、ヤマツツジなどのツツジが多く生えています。ぐんぐんと高度を稼ぎ、最後の岩場を登ると鈴ヶ岳に到着です。 山頂には、赤城神社の大きな石碑があります。明るい広場になっている周囲には、背があまり高くないものの木が生えていて、それほど展望がよいとは言えませんが、山頂のはずれに一部開けた場所があり、今度は今まで見えなかった、谷川岳や苗場山など北側の山々の展望がわずかにあります。 山頂からは、また岩場を下り、往路を鈴ヶ岳登山口に戻ります。体力と時間があれば、 大ダオから出張峠、大沼を回ってもよいでしょう。また、レンゲツツジやヤマツツジが咲く頃ならば白樺牧場を抜けて、見晴山に登るのも楽しいでしょう。 -
掃部ヶ岳
- 日帰り
- 2時間30分
- 3.3km
掃部ヶ岳
- 日帰り
- 2時間30分
- 3.3km
榛名山で最も標高が高い掃部ヶ岳は、円錐形の榛名富士や周囲が切り立った独特な形をした山容の烏帽子ヶ岳や相馬山ほど目立った特徴はありませんが、榛名湖畔にすっくとそびえる美しい山です。登山の対象としては意外と地味な山で、途中の硯岩と山頂以外は林の中を歩くため展望はありません。しかし、登山途中のミズナラやカラマツの林は美しく、趣があります。掃部ヶ岳だけだと簡単すぎると思われる場合は、足を伸ばして杖ノ神峠まで回る周遊コースを選ぶこともできます。 榛名湖畔にはいくつか駐車場があるので、県営駐車場か、県道沿いの小さな駐車場を利用します。榛名湖畔周遊道路との分岐から少し北に入ったあたりに道標があり、ここが登山口になります。始めは舗装路ですが、すぐに山道になります。ゆるやかな歩きやすい登り道です。途中の木々にはプレートがかけられ、木の名前を知ることができます。大きく右にカーブしながら登り、尾根に出ると硯岩の分岐です。分岐を右に行き、展望がよい硯岩を往復しましょう(往復10分)。分岐から急峻な坂道を登ると硯岩の上の展望台に到着します。突然、榛名湖がはるか下に見え、美しい円錐形の榛名富士を正面に、多くの榛名の山々の展望も広がります。足元は激しく切れ落ち、恐ろしいほどの高度感です。展望を楽しんだら、先ほど登ってきた急坂を下り、林の中の分岐に戻ります。 硯岩の分岐からは、右手には林の向こうに民家が見ながら緩やかに登りますが、次第に勾配は急になります。林床にはササが地面一帯に生えるミズナラ林をどんどん登っていきます。木の階段などで整備してありますが、ところどころ土が流出して歩きにくい場所もあります。とにかく同じような明るい林の中の斜面を登り続け、高度を稼いでいきます。細い尾根に出ると、榛名湖の別の登山口から登ってくる、もうひとつの登山道と合流します。尾根の急坂を登れば、途中左側に榛名湖や相馬山など榛名山の山々も見えてきます。ササの間の細い登山道をさらにもうひと登りすれば、掃部ヶ岳の山頂に到着します。山頂の北側には木が生えていて展望はありませんが、南西方面は大きく開け、天気がよければ南アルプスや富士山、関東北部の山々、関東平野など、はるか遠くまで見渡すことができる絶景が広がります。 下山は、山頂からしばらくは同じ尾根道を下ります。途中の分岐まで、登りと同じ道を下ります。分岐からは、尾根をそのまま下ります。勾配が急で、濡れると滑りやすい柔らかな土の道で、ミズナラの林の下草にササが茂った尾根が続きます。やがて、勾配が緩やかになると、遊歩道になっている巻き道にぶつかるので、左に行くと駐車場に戻ります。榛名山で最も標高が高い掃部ヶ岳は、円錐形の榛名富士や周囲が切り立った独特な形をした山容の烏帽子ヶ岳や相馬山ほど目立った特徴はありませんが、榛名湖畔にすっくとそびえる美しい山です。登山の対象としては意外と地味な山で、途中の硯岩と山頂以外は林の中を歩くため展望はありません。しかし、登山途中のミズナラやカラマツの林は美しく、趣があります。掃部ヶ岳だけだと簡単すぎると思われる場合は、足を伸ばして杖ノ神峠まで回る周遊コースを選ぶこともできます。 榛名湖畔にはいくつか駐車場があるので、県営駐車場か、県道沿いの小さな駐車場を利用します。榛名湖畔周遊道路との分岐から少し北に入ったあたりに道標があり、ここが登山口になります。始めは舗装路ですが、すぐに山道になります。ゆるやかな歩きやすい登り道です。途中の木々にはプレートがかけられ、木の名前を知ることができます。大きく右にカーブしながら登り、尾根に出ると硯岩の分岐です。分岐を右に行き、展望がよい硯岩を往復しましょう(往復10分)。分岐から急峻な坂道を登ると硯岩の上の展望台に到着します。突然、榛名湖がはるか下に見え、美しい円錐形の榛名富士を正面に、多くの榛名の山々の展望も広がります。足元は激しく切れ落ち、恐ろしいほどの高度感です。展望を楽しんだら、先ほど登ってきた急坂を下り、林の中の分岐に戻ります。 硯岩の分岐からは、右手には林の向こうに民家が見ながら緩やかに登りますが、次第に勾配は急になります。林床にはササが地面一帯に生えるミズナラ林をどんどん登っていきます。木の階段などで整備してありますが、ところどころ土が流出して歩きにくい場所もあります。とにかく同じような明るい林の中の斜面を登り続け、高度を稼いでいきます。細い尾根に出ると、榛名湖の別の登山口から登ってくる、もうひとつの登山道と合流します。尾根の急坂を登れば、途中左側に榛名湖や相馬山など榛名山の山々も見えてきます。ササの間の細い登山道をさらにもうひと登りすれば、掃部ヶ岳の山頂に到着します。山頂の北側には木が生えていて展望はありませんが、南西方面は大きく開け、天気がよければ南アルプスや富士山、関東北部の山々、関東平野など、はるか遠くまで見渡すことができる絶景が広がります。 下山は、山頂からしばらくは同じ尾根道を下ります。途中の分岐まで、登りと同じ道を下ります。分岐からは、尾根をそのまま下ります。勾配が急で、濡れると滑りやすい柔らかな土の道で、ミズナラの林の下草にササが茂った尾根が続きます。やがて、勾配が緩やかになると、遊歩道になっている巻き道にぶつかるので、左に行くと駐車場に戻ります。 -
相馬山から天目山へ
- 日帰り
- 3時間30分
- 6.8km
相馬山から天目山へ
- 日帰り
- 3時間30分
- 6.8km
関越自動車道を北に向かうと、大きく裾野を広げ、その上に多くのピークが林立する榛名山がよく見えます。なかでも鋭く切り立ち一番目立つピークが相馬山です。山麓から見ると登るのが大変そうですが、実際は急峻な岩場はあっても、積雪期以外は一般的な登山が可能な山です。初夏のヤマツツジが咲き乱れる頃は、相馬山が一番美しい季節です。紅葉の頃もいい季節です。 ヤセオネ峠から、新しい大きな赤い鳥居をくぐり、登山道に入ります。周囲は明るいミズナラやリョウブなどの広葉樹の林で、はじめはなだらかに登ります。少し登ると、相馬山分岐に出るので、左に向かいます。ここから山頂近くまでは、急峻な岩場が続き、長い鉄梯子や鎖場が連続する最大の難所で、緊張を強いられます。 岩場を抜けると、勾配も緩やかになります。小さな石の祠がある木に囲まれた山頂のような場所に出ますが、山頂はさらにその奥になります。ここからは明るい尾根歩きになり、相馬山はすぐです。 相馬山の山頂には、山小屋かなと思わせるほどしっかりした建物の黒髪神社があり、その前に小さな広場があります。南面の関東平野の展望はすばらしく、平野部まで標高差は1000m近くあり、高度感があります。振り返ると榛名山のピークも見えます。 山頂から往路を分岐まで戻ります。下りのほうが危険なので注意して歩いてください。分岐からは、木の階段を延々と下ります。しばらく歩くと、広場に出ますが、ここから振り返った相馬山の雄姿は迫力があります。尾根から少し離れて右に下ると、コンクリート製の階段を下ります。また、尾根をしばらく歩いていくと、東屋があり、相馬山の眺めがよい磨墨峠に到着します。少し先には分岐があり、「行人洞」「磨墨岩」へ、それぞれ往復する小道があります。磨墨岩は断崖絶壁に見えますが、多少岩登りの心得があれば、それほど難しくなく登れます。岩の上には烏天狗がまつられ、岩上からの沼の原や榛名富士の展望はすばらしいです。往復10分程度です。分岐に戻り、しばらく下って舗装路を渡り、また長い階段を登ります。七曲峠でまた舗装路を渡り、しばらく登ると、ベンチがあるだけで展望もない地味な天目山です。さらに尾根歩きを続け、また少し登ると、狭く木々に覆われた氷室山の山頂に到着します。氷室山からは、急坂をまっすぐ榛名湖に向かって下る感じがすばらしいですが、すぐに左に曲がって林の中へ降りていきます。榛名神社の分岐から林道を歩き、少し下ったところが天神峠。榛名湖に向かって舗装路を少し下ると榛名湖バス停に到着します。 初夏~夏であれば、そのまま沼ノ原を散策しながら戻ってもいいでしょう。初夏にはレンゲツツジやヤマツツジ、夏にはユウスゲやマツムシソウがたくさん咲いています。関越自動車道を北に向かうと、大きく裾野を広げ、その上に多くのピークが林立する榛名山がよく見えます。なかでも鋭く切り立ち一番目立つピークが相馬山です。山麓から見ると登るのが大変そうですが、実際は急峻な岩場はあっても、積雪期以外は一般的な登山が可能な山です。初夏のヤマツツジが咲き乱れる頃は、相馬山が一番美しい季節です。紅葉の頃もいい季節です。 ヤセオネ峠から、新しい大きな赤い鳥居をくぐり、登山道に入ります。周囲は明るいミズナラやリョウブなどの広葉樹の林で、はじめはなだらかに登ります。少し登ると、相馬山分岐に出るので、左に向かいます。ここから山頂近くまでは、急峻な岩場が続き、長い鉄梯子や鎖場が連続する最大の難所で、緊張を強いられます。 岩場を抜けると、勾配も緩やかになります。小さな石の祠がある木に囲まれた山頂のような場所に出ますが、山頂はさらにその奥になります。ここからは明るい尾根歩きになり、相馬山はすぐです。 相馬山の山頂には、山小屋かなと思わせるほどしっかりした建物の黒髪神社があり、その前に小さな広場があります。南面の関東平野の展望はすばらしく、平野部まで標高差は1000m近くあり、高度感があります。振り返ると榛名山のピークも見えます。 山頂から往路を分岐まで戻ります。下りのほうが危険なので注意して歩いてください。分岐からは、木の階段を延々と下ります。しばらく歩くと、広場に出ますが、ここから振り返った相馬山の雄姿は迫力があります。尾根から少し離れて右に下ると、コンクリート製の階段を下ります。また、尾根をしばらく歩いていくと、東屋があり、相馬山の眺めがよい磨墨峠に到着します。少し先には分岐があり、「行人洞」「磨墨岩」へ、それぞれ往復する小道があります。磨墨岩は断崖絶壁に見えますが、多少岩登りの心得があれば、それほど難しくなく登れます。岩の上には烏天狗がまつられ、岩上からの沼の原や榛名富士の展望はすばらしいです。往復10分程度です。分岐に戻り、しばらく下って舗装路を渡り、また長い階段を登ります。七曲峠でまた舗装路を渡り、しばらく登ると、ベンチがあるだけで展望もない地味な天目山です。さらに尾根歩きを続け、また少し登ると、狭く木々に覆われた氷室山の山頂に到着します。氷室山からは、急坂をまっすぐ榛名湖に向かって下る感じがすばらしいですが、すぐに左に曲がって林の中へ降りていきます。榛名神社の分岐から林道を歩き、少し下ったところが天神峠。榛名湖に向かって舗装路を少し下ると榛名湖バス停に到着します。 初夏~夏であれば、そのまま沼ノ原を散策しながら戻ってもいいでしょう。初夏にはレンゲツツジやヤマツツジ、夏にはユウスゲやマツムシソウがたくさん咲いています。 -
十二ヶ岳から小野子山へ
- 日帰り
- 5時間0分
- 6.8km
十二ヶ岳から小野子山へ
- 日帰り
- 5時間0分
- 6.8km
赤城山と榛名山の間に位置する小野子山、中ノ岳、十二ヶ岳の小野子三山は、それほど有名ではないためか、登山者の少ない静かな山歩きが楽しめます。これらの山頂からは、北に谷川連峰から北アルプス、八ヶ岳、浅間山、南に榛名山など、抜群の展望を誇るすばらしい山々です。公共交通機関を使う場合、行動時間がかなり長くなり車道歩きが増えます。春のツツジの頃が人気です。秋から冬は空気が澄んで展望がすばらしい日が続きます。 暗く細い林道を車で走り、名水で知られる水場を横に見ると、ゲートがあり、その横が登山者駐車場です。ゲートを抜けて、林道を歩き出ししばらくすると、入道坊主の大岩が現れます。林道を歩いた場合は、すぐにT字路に出ます。これを左に行くと十二ヶ岳登山道入口です。林道を歩いてもすぐですが、入道坊主の左にはショートカットルートもあります。 道標に従い、林道から登山道に入ります。少しえぐれて、岩がゴロゴロした沢沿いの道です。さらに暗いスギ林を歩いていくと、勾配は急にきつくなります。冬に落ち葉が積もると、登山道が不明瞭なので気をつけましょう。美しい落葉広葉樹の自然林の間から左に十二ヶ岳が見えてきます。大岩の下を歩き、急坂を登りきると、中ノ岳と十二ヶ岳の分岐になっている鞍部に出ます。左に行くと、すぐに右に女坂、左に男坂に分かれる分岐です。男坂は勾配も急で、足場は悪く、木につかまってようやく登ることができる強烈な急坂です。天気が悪い時や、自信がない時は、回り込むように登る女坂を歩きましょう。男坂を登りきると、突然十二ヶ岳に飛び出します。 よく開けた山頂で、北には谷川連峰、西に浅間山や西上州の山々、その奥には北アルプスの槍・穂高連峰、さらには富士山、榛名山、赤城山、尾瀬の山々まで見渡すことができます。 山頂を後に、登ってきた反対側の尾根を女坂方面に向かいます。最初は少し急ですが、小野上温泉へ下る分岐から分かれて、右側の女坂に入ると男坂の緊張がうそのように快適な登山道です。美しい自然林の斜面を巻くように下ると、男坂との分岐に戻ります。すぐに登ってきた道との分岐がある鞍部に着きます。そのまま尾根を登ると、勾配はだんだんきつくなり、急勾配の斜面を直登していくと、中ノ岳山頂です。山頂はほぼ全体を木々に覆われています。中ノ岳を通り過ぎ、しばらくゆるやかに下ります。高山村へ下る分岐のある鞍部からは左側のカラマツ林を見ながらの急登になりますが、やがて小野子山に到着します。山頂には木も生えていますが、上州武尊山や上越の山、赤城山、浅間山などの展望がある小さな広場になっています。 下山は、往路を中ノ岳経由、十二ヶ岳の鞍部に戻り、さらに駐車場まで下ります。赤城山と榛名山の間に位置する小野子山、中ノ岳、十二ヶ岳の小野子三山は、それほど有名ではないためか、登山者の少ない静かな山歩きが楽しめます。これらの山頂からは、北に谷川連峰から北アルプス、八ヶ岳、浅間山、南に榛名山など、抜群の展望を誇るすばらしい山々です。公共交通機関を使う場合、行動時間がかなり長くなり車道歩きが増えます。春のツツジの頃が人気です。秋から冬は空気が澄んで展望がすばらしい日が続きます。 暗く細い林道を車で走り、名水で知られる水場を横に見ると、ゲートがあり、その横が登山者駐車場です。ゲートを抜けて、林道を歩き出ししばらくすると、入道坊主の大岩が現れます。林道を歩いた場合は、すぐにT字路に出ます。これを左に行くと十二ヶ岳登山道入口です。林道を歩いてもすぐですが、入道坊主の左にはショートカットルートもあります。 道標に従い、林道から登山道に入ります。少しえぐれて、岩がゴロゴロした沢沿いの道です。さらに暗いスギ林を歩いていくと、勾配は急にきつくなります。冬に落ち葉が積もると、登山道が不明瞭なので気をつけましょう。美しい落葉広葉樹の自然林の間から左に十二ヶ岳が見えてきます。大岩の下を歩き、急坂を登りきると、中ノ岳と十二ヶ岳の分岐になっている鞍部に出ます。左に行くと、すぐに右に女坂、左に男坂に分かれる分岐です。男坂は勾配も急で、足場は悪く、木につかまってようやく登ることができる強烈な急坂です。天気が悪い時や、自信がない時は、回り込むように登る女坂を歩きましょう。男坂を登りきると、突然十二ヶ岳に飛び出します。 よく開けた山頂で、北には谷川連峰、西に浅間山や西上州の山々、その奥には北アルプスの槍・穂高連峰、さらには富士山、榛名山、赤城山、尾瀬の山々まで見渡すことができます。 山頂を後に、登ってきた反対側の尾根を女坂方面に向かいます。最初は少し急ですが、小野上温泉へ下る分岐から分かれて、右側の女坂に入ると男坂の緊張がうそのように快適な登山道です。美しい自然林の斜面を巻くように下ると、男坂との分岐に戻ります。すぐに登ってきた道との分岐がある鞍部に着きます。そのまま尾根を登ると、勾配はだんだんきつくなり、急勾配の斜面を直登していくと、中ノ岳山頂です。山頂はほぼ全体を木々に覆われています。中ノ岳を通り過ぎ、しばらくゆるやかに下ります。高山村へ下る分岐のある鞍部からは左側のカラマツ林を見ながらの急登になりますが、やがて小野子山に到着します。山頂には木も生えていますが、上州武尊山や上越の山、赤城山、浅間山などの展望がある小さな広場になっています。 下山は、往路を中ノ岳経由、十二ヶ岳の鞍部に戻り、さらに駐車場まで下ります。 -
獅子岩(大黒岩)から子持山
- 日帰り
- 5時間30分
- 6km
獅子岩(大黒岩)から子持山
- 日帰り
- 5時間30分
- 6km
古い火山である子持山は、ダイナミックな火山地形がみられるなど、地質学上貴重な山です。関越道を車で走っていると、子持山のシャープな山容と、鋭く尖った獅子岩(大黒岩)の姿を見ることができます。山頂付近からの展望もよい山で、信仰の山でもあります。ルートはいくつもありますが日帰り登山としてはややきつく岩場もある、子持山登山らしい周遊コースを紹介します。 6号橋より奥は車は通行止めになります(最新の状況については要確認)。 6号橋を過ぎると、次が7号橋、さらに少し歩くと登山口です。広い木道を登ると、左は屏風岩の絶壁が頭の上にかぶさってくるかのようです。子持神社の奥ノ院を過ぎ、さらに沢沿いに登ると、この辺りから勾配が急になってきます。何度も沢を渡渉することになりますが、ルートはペンキで示されているので注意して歩きましょう。やがて流れがなくなり、暗いスギ林を進み、沢をつめるとカエデなどの自然林となり、勾配のきつい広い谷をジグザクに登ります。 やがて斜面をトラバースするようになると、6号橋からの登山道と合流し、ついに稜線に出ます。しばらく登ると獅子岩(大黒岩)への分岐があるので、獅子岩に登ってみましょう。梯子や鎖場をよじった岩上は、目も眩むほどの断崖絶壁に囲まれます。大昔、地中から登ってきたマグマが煙突状の火道でそのまま固くなった岩が残り、非常に硬いために他の部分が浸食されても、その部分だけが残ってできた珍しい火山地形です。 分岐に戻り、急勾配の尾根を登ります。振り返ると塔のような獅子岩を見ることができます。さらに少し登ると柳木ヶ峰です。ここで大タルミからのコースと合流し、岩場の急坂を登ると日光、赤城、上越の山々などの展望がよい子持山山頂に到着します。 山頂から柳木ヶ峰に戻り、大タルミに向かいます。しばらくは滑りやすい急坂なので注意しましょう。勾配が緩み、尾根を下ると大タルミ。6号橋への分岐をそのまま下ると、石に開けられた穴が顔のように見える牛十二の石祠です。木々に囲まれた浅間を過ぎ、尾根を下り、仏岩への分岐から、一気に5号橋に向かって滑りやすい急坂を下り始めます。やがて勾配が緩やかになり、アカマツが生える尾根歩きになります。少し登って尾根をまた右に下ります。最後に急坂を下れば5号橋に到着するので、そこから6号橋はすぐです。古い火山である子持山は、ダイナミックな火山地形がみられるなど、地質学上貴重な山です。関越道を車で走っていると、子持山のシャープな山容と、鋭く尖った獅子岩(大黒岩)の姿を見ることができます。山頂付近からの展望もよい山で、信仰の山でもあります。ルートはいくつもありますが日帰り登山としてはややきつく岩場もある、子持山登山らしい周遊コースを紹介します。 6号橋より奥は車は通行止めになります(最新の状況については要確認)。 6号橋を過ぎると、次が7号橋、さらに少し歩くと登山口です。広い木道を登ると、左は屏風岩の絶壁が頭の上にかぶさってくるかのようです。子持神社の奥ノ院を過ぎ、さらに沢沿いに登ると、この辺りから勾配が急になってきます。何度も沢を渡渉することになりますが、ルートはペンキで示されているので注意して歩きましょう。やがて流れがなくなり、暗いスギ林を進み、沢をつめるとカエデなどの自然林となり、勾配のきつい広い谷をジグザクに登ります。 やがて斜面をトラバースするようになると、6号橋からの登山道と合流し、ついに稜線に出ます。しばらく登ると獅子岩(大黒岩)への分岐があるので、獅子岩に登ってみましょう。梯子や鎖場をよじった岩上は、目も眩むほどの断崖絶壁に囲まれます。大昔、地中から登ってきたマグマが煙突状の火道でそのまま固くなった岩が残り、非常に硬いために他の部分が浸食されても、その部分だけが残ってできた珍しい火山地形です。 分岐に戻り、急勾配の尾根を登ります。振り返ると塔のような獅子岩を見ることができます。さらに少し登ると柳木ヶ峰です。ここで大タルミからのコースと合流し、岩場の急坂を登ると日光、赤城、上越の山々などの展望がよい子持山山頂に到着します。 山頂から柳木ヶ峰に戻り、大タルミに向かいます。しばらくは滑りやすい急坂なので注意しましょう。勾配が緩み、尾根を下ると大タルミ。6号橋への分岐をそのまま下ると、石に開けられた穴が顔のように見える牛十二の石祠です。木々に囲まれた浅間を過ぎ、尾根を下り、仏岩への分岐から、一気に5号橋に向かって滑りやすい急坂を下り始めます。やがて勾配が緩やかになり、アカマツが生える尾根歩きになります。少し登って尾根をまた右に下ります。最後に急坂を下れば5号橋に到着するので、そこから6号橋はすぐです。 -
庚申山とお山めぐり
- 日帰り
- 8時間30分
- 14.6km
庚申山とお山めぐり
- 日帰り
- 8時間30分
- 14.6km
庚申山登山の歴史は古く、開山は1200年前という歴史を持つ山です。庚申講登山が盛大に行われていた山で、なかでも庚申山中の奇岩奇石をめぐる「お山めぐり」コースが宗教登山の対象として歩かれました。 この周辺にしか分布しない固有種の食虫植物のコウシンソウが生えているため、6月中旬~7月初旬にはこの花を目当てに、多くの花好きが訪れます。コウシンソウはお山めぐりコースなどに生えています。コウシンソウを採るのは犯罪です。同じころ、サクラソウ科のユキワリソウも可憐な花を咲かせています。この付近は落葉広葉樹が多いので、秋の紅葉のころもすばらしいです。日帰り登山で登られることが多い山ですが、行動時間が長いので、途中にある無人小屋の庚申山荘(使用不可)に泊まって、翌日登ることもできます。 登山口の銀山平までは公共交通機関がなく、登山口まではマイカー利用か、わたらせ渓谷鐵道通洞駅からタクシーで銀山平に向かいます。銀山平には温泉の「四季の彩りに風薫る足尾の宿かじか」があり、道路の先に車止めのゲートがあります。しばらくは丸石沢沿いに歩き、そのまま庚申川沿いに林道を長く歩きます。滝など迫力ある渓谷風景を眺めながら緩やかに登っていくと、一の鳥居に到着します。 ここから山道になり、しばらくすると鏡岩が現れ、勾配はだんだん急になっていきます。敷石の道になると猿田彦神社跡に入ります。石段を上がり、社務所があった広場に出ます。左に行くと、登山道は左右に分かれ、左は庚申山荘(使用不可)に行く道なので、右へ向かいます。しばらく鎖や鉄はしごが連続する緊張を伴う岩場が続きますが、庚申講が盛んだったころの行場があり、仏像が安置され、昔の雰囲気を感じることができます。裏見の滝を見、奇石をくぐりながら登ります。やがてお山めぐりとの分岐を過ぎ、深い森の中に入ります。ところどころ視界が開け、袈裟丸などの眺めがすばらしい急坂や岩場を登っていきます。やっと急登も終わり、勾配が緩やかになってくると、庚申山に到着です。山頂から少し奥に行くと、視界が開けた場所があり、皇海山や日光の山も並んで見える広場があります。周囲にはアズマシャクナゲが生え、6月下旬に花が咲きます。 山頂から往路の急坂を下ります。時間と体力に余裕があればお山めぐりを歩いてみましょう。お山めぐりへの分岐に戻り、岩穴をくぐると開けた場所に出ます。さらに鉄梯子や鉄橋が続き、きびしい岩場を通過していくと、眼下の眺めがすばらしくなります。下の沢まで一気に下り、メガネ岩を通り抜け、さらにアップダウンを繰り返すと、猿田彦神社跡に出るので、来た道を銀山平まで下山します。庚申山登山の歴史は古く、開山は1200年前という歴史を持つ山です。庚申講登山が盛大に行われていた山で、なかでも庚申山中の奇岩奇石をめぐる「お山めぐり」コースが宗教登山の対象として歩かれました。 この周辺にしか分布しない固有種の食虫植物のコウシンソウが生えているため、6月中旬~7月初旬にはこの花を目当てに、多くの花好きが訪れます。コウシンソウはお山めぐりコースなどに生えています。コウシンソウを採るのは犯罪です。同じころ、サクラソウ科のユキワリソウも可憐な花を咲かせています。この付近は落葉広葉樹が多いので、秋の紅葉のころもすばらしいです。日帰り登山で登られることが多い山ですが、行動時間が長いので、途中にある無人小屋の庚申山荘(使用不可)に泊まって、翌日登ることもできます。 登山口の銀山平までは公共交通機関がなく、登山口まではマイカー利用か、わたらせ渓谷鐵道通洞駅からタクシーで銀山平に向かいます。銀山平には温泉の「四季の彩りに風薫る足尾の宿かじか」があり、道路の先に車止めのゲートがあります。しばらくは丸石沢沿いに歩き、そのまま庚申川沿いに林道を長く歩きます。滝など迫力ある渓谷風景を眺めながら緩やかに登っていくと、一の鳥居に到着します。 ここから山道になり、しばらくすると鏡岩が現れ、勾配はだんだん急になっていきます。敷石の道になると猿田彦神社跡に入ります。石段を上がり、社務所があった広場に出ます。左に行くと、登山道は左右に分かれ、左は庚申山荘(使用不可)に行く道なので、右へ向かいます。しばらく鎖や鉄はしごが連続する緊張を伴う岩場が続きますが、庚申講が盛んだったころの行場があり、仏像が安置され、昔の雰囲気を感じることができます。裏見の滝を見、奇石をくぐりながら登ります。やがてお山めぐりとの分岐を過ぎ、深い森の中に入ります。ところどころ視界が開け、袈裟丸などの眺めがすばらしい急坂や岩場を登っていきます。やっと急登も終わり、勾配が緩やかになってくると、庚申山に到着です。山頂から少し奥に行くと、視界が開けた場所があり、皇海山や日光の山も並んで見える広場があります。周囲にはアズマシャクナゲが生え、6月下旬に花が咲きます。 山頂から往路の急坂を下ります。時間と体力に余裕があればお山めぐりを歩いてみましょう。お山めぐりへの分岐に戻り、岩穴をくぐると開けた場所に出ます。さらに鉄梯子や鉄橋が続き、きびしい岩場を通過していくと、眼下の眺めがすばらしくなります。下の沢まで一気に下り、メガネ岩を通り抜け、さらにアップダウンを繰り返すと、猿田彦神社跡に出るので、来た道を銀山平まで下山します。 -
郡界尾根から後袈裟丸山
- 日帰り
- 5時間20分
- 8.3km
郡界尾根から後袈裟丸山
- 日帰り
- 5時間20分
- 8.3km
袈裟丸山は皇海山から南に連なるピークで、奥袈裟丸山、後袈裟丸山、前袈裟丸山、中袈裟丸山からなる稜線上にあり、最高点は奥袈裟丸山です。登山としては前袈裟丸山と後袈裟丸山が人気です。 後袈裟丸山の登山は、日帰り登山としては少し長く高低差のある山ですが、特に危険な場所もなく登ることができます。また深山の雰囲気もあり展望もよい山です。花が多く新緑が美しい5月中旬からはアカヤシオ、トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ、ヤマツツジ、アズマシャクナゲなど、ツツジの花が尾根を彩ります。本来これらのツツジは季節を変えて咲くのですが、後袈裟丸山の登山は標高差があるため、一度に多くの種類のツツジが見られるのが特長です。山には落葉広葉樹が多く、10月上旬に紅葉します。登山口までのアプローチは細く曲がりくねった舗装路の走行が長くなります。なお、後袈裟丸と前袈裟丸の間の鞍部の八反張は通行止めになっています。 郡界尾根登山口には駐車場があり、向かいの斜面に登山口の看板があります。登山口からは、いきなり急な木の階段を上ります。この辺りはヤマツツジ、トウゴクミツバツツジが多い支尾根で、かなり急勾配で、短いはしごなども設置してあります。しばらく登ると大きな尾根に出ます。この開けた尾根が八重樺原と呼ばれています。ここからは勾配が緩やかになります。カラマツやダケカンバの木々が生える明るい林に囲まれた尾根です。1415mの三角点など、いくつかの小ピークを越えながら歩いていきます。 やがて東側が草地になって大きく展望が開け、前袈裟丸山からの尾根がよく見えてきます。この奥には谷川連峰や上州武尊山などの展望があります。後袈裟丸山までの登山道は、まだ長く続きます。 この辺りからシロヤシオとトウゴクミツバツツジの木が目立ちます。なだらかなアップダウンが長く続きます。つつじ岩の看板を見て、また樹林帯に入り、アズマシャクナゲのトンネルを抜けると、樹林の中に小さな石祠が現れます。細い尾根になると、赤城山が見え、今度はアカヤシオの木が増えてきます。やがて深いコメツガの森に入り、急勾配を登っていきます。尾根にとりつくと、傾斜が緩やかになり、明るい林になります。林にはアズマシャクナゲが多く生えています。山頂直下の急勾配の岩場を抜けて後袈裟丸山山頂に到着します。 山頂の周囲はアズマシャクナゲが多く、林に囲まれあまり展望もないですが、正面に前袈裟丸山が見える、開けた小さな山頂です。 下山は往路を戻ります。袈裟丸山は皇海山から南に連なるピークで、奥袈裟丸山、後袈裟丸山、前袈裟丸山、中袈裟丸山からなる稜線上にあり、最高点は奥袈裟丸山です。登山としては前袈裟丸山と後袈裟丸山が人気です。 後袈裟丸山の登山は、日帰り登山としては少し長く高低差のある山ですが、特に危険な場所もなく登ることができます。また深山の雰囲気もあり展望もよい山です。花が多く新緑が美しい5月中旬からはアカヤシオ、トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ、ヤマツツジ、アズマシャクナゲなど、ツツジの花が尾根を彩ります。本来これらのツツジは季節を変えて咲くのですが、後袈裟丸山の登山は標高差があるため、一度に多くの種類のツツジが見られるのが特長です。山には落葉広葉樹が多く、10月上旬に紅葉します。登山口までのアプローチは細く曲がりくねった舗装路の走行が長くなります。なお、後袈裟丸と前袈裟丸の間の鞍部の八反張は通行止めになっています。 郡界尾根登山口には駐車場があり、向かいの斜面に登山口の看板があります。登山口からは、いきなり急な木の階段を上ります。この辺りはヤマツツジ、トウゴクミツバツツジが多い支尾根で、かなり急勾配で、短いはしごなども設置してあります。しばらく登ると大きな尾根に出ます。この開けた尾根が八重樺原と呼ばれています。ここからは勾配が緩やかになります。カラマツやダケカンバの木々が生える明るい林に囲まれた尾根です。1415mの三角点など、いくつかの小ピークを越えながら歩いていきます。 やがて東側が草地になって大きく展望が開け、前袈裟丸山からの尾根がよく見えてきます。この奥には谷川連峰や上州武尊山などの展望があります。後袈裟丸山までの登山道は、まだ長く続きます。 この辺りからシロヤシオとトウゴクミツバツツジの木が目立ちます。なだらかなアップダウンが長く続きます。つつじ岩の看板を見て、また樹林帯に入り、アズマシャクナゲのトンネルを抜けると、樹林の中に小さな石祠が現れます。細い尾根になると、赤城山が見え、今度はアカヤシオの木が増えてきます。やがて深いコメツガの森に入り、急勾配を登っていきます。尾根にとりつくと、傾斜が緩やかになり、明るい林になります。林にはアズマシャクナゲが多く生えています。山頂直下の急勾配の岩場を抜けて後袈裟丸山山頂に到着します。 山頂の周囲はアズマシャクナゲが多く、林に囲まれあまり展望もないですが、正面に前袈裟丸山が見える、開けた小さな山頂です。 下山は往路を戻ります。 -
三枚石と方塞山
- 日帰り
- 2時間50分
- 8.9km
三枚石と方塞山
- 日帰り
- 2時間50分
- 8.9km
三枚石登山口となる古峰原湿原脇にある古峰ヶ原峠からスタート。あずま屋の横から斜面を登り始めると、すぐに一ノ鳥居をくぐります。登山道は雨で削られ、歩きにくいですが、やがて石や木の階段で整備されます。二ノ鳥居をくぐると尾根は右に曲がり、緩やかに登っていきます。苔むした大岩が日本庭園のような天狗の庭を抜け、1378mのピークを巻くと、三枚石に到着します。三枚石は古峯神社の奥の院でもあり、神社の建物もあり広場になっています。 三枚石からアップダウンを繰り返しながら少し行くと、ツツジ平と呼ばれるヤマツツジやレンゲツツジの多い平らな場所に出ます。さらにひと登りすると突然視界が広がり、テレビ塔や牧場の柵など人工物が出てくると、ベンチがある方塞山の山頂です。ここから引き返すハイカーがほとんどです。前日光牧場の柵沿いに、このまま木の階段を下っていくと前日光牧場手前で車道に出て、前日光牧場まではあと少しです。古峰原湿原には車道を延々と歩き、途中から史跡・深山巴の宿へ立ち寄り、古峰原湿原横を通りながら避難小屋の古峰ヶ原高原ヒュッテを左に見て、古峰ヶ原峠に戻ります。三枚石登山口となる古峰原湿原脇にある古峰ヶ原峠からスタート。あずま屋の横から斜面を登り始めると、すぐに一ノ鳥居をくぐります。登山道は雨で削られ、歩きにくいですが、やがて石や木の階段で整備されます。二ノ鳥居をくぐると尾根は右に曲がり、緩やかに登っていきます。苔むした大岩が日本庭園のような天狗の庭を抜け、1378mのピークを巻くと、三枚石に到着します。三枚石は古峯神社の奥の院でもあり、神社の建物もあり広場になっています。 三枚石からアップダウンを繰り返しながら少し行くと、ツツジ平と呼ばれるヤマツツジやレンゲツツジの多い平らな場所に出ます。さらにひと登りすると突然視界が広がり、テレビ塔や牧場の柵など人工物が出てくると、ベンチがある方塞山の山頂です。ここから引き返すハイカーがほとんどです。前日光牧場の柵沿いに、このまま木の階段を下っていくと前日光牧場手前で車道に出て、前日光牧場まではあと少しです。古峰原湿原には車道を延々と歩き、途中から史跡・深山巴の宿へ立ち寄り、古峰原湿原横を通りながら避難小屋の古峰ヶ原高原ヒュッテを左に見て、古峰ヶ原峠に戻ります。 -
横根山から井戸湿原
- 日帰り
- 2時間20分
- 4.5km
横根山から井戸湿原
- 日帰り
- 2時間20分
- 4.5km
前日光牧場の駐車場から出発します。登山口の道標に「象の鼻、井戸湿原」と書かれていますが、横根山にも行くコースです。斜面をトラバースしながらアップダウンを繰り返し、一度車道に出て、また山道に入りますが、わかりにくいので道標をよく確認しましょう。明るい林を登り、ヤマツツジの群生の間の長く続く木の階段を上ると、横根山です。周囲を木々に囲まれ展望はありませんが、あずまやがあります。 横根山から木の階段を下り、中継局の白塔の横を通ります。しばらく下ると広場になり、あずま屋やベンチがあり、井戸湿原の展望があります。井戸湿原の分岐から左に曲がり、五段ノ滝方面に井戸湿原を時計回りに半周し、木道を渡り分岐に戻ります。分岐を左に曲がり、仏像のような自然石の仏岩へ。今度は展望がよい象の鼻展望台を目指します。この後は、牧場の中の広い道を前日光牧場に戻るとよいでしょう。前日光牧場の駐車場から出発します。登山口の道標に「象の鼻、井戸湿原」と書かれていますが、横根山にも行くコースです。斜面をトラバースしながらアップダウンを繰り返し、一度車道に出て、また山道に入りますが、わかりにくいので道標をよく確認しましょう。明るい林を登り、ヤマツツジの群生の間の長く続く木の階段を上ると、横根山です。周囲を木々に囲まれ展望はありませんが、あずまやがあります。 横根山から木の階段を下り、中継局の白塔の横を通ります。しばらく下ると広場になり、あずま屋やベンチがあり、井戸湿原の展望があります。井戸湿原の分岐から左に曲がり、五段ノ滝方面に井戸湿原を時計回りに半周し、木道を渡り分岐に戻ります。分岐を左に曲がり、仏像のような自然石の仏岩へ。今度は展望がよい象の鼻展望台を目指します。この後は、牧場の中の広い道を前日光牧場に戻るとよいでしょう。 -
鳴神山、大滝登山口から周遊
- 日帰り
- 3時間20分
- 5.3km
鳴神山、大滝登山口から周遊
- 日帰り
- 3時間20分
- 5.3km
鳴神山は山頂からの展望もよく、登山コースも多く、花の名山でもあり、多くの登山者に愛されている山です。春の鳴神山は花登山になります。4月中旬にはナルカミスミレが咲き、その後アカヤシオが咲き始め、5月に入るとカッコソウも咲きます。しかし近年シカによる食害の影響が大きく、ヤマブキソウなどの花が数年前に比べると、大きく減っているのが気がかりです。花の時期が終っても、秋の紅葉も美しい山です。 鳴神山は南北に長い尾根があり、南は吾妻山を通り、桐生市街まで続きます。鳴神山の山頂には眺めがよい桐生嶽と木々に囲まれた仁田嶽のふたつがあります。 細い舗装路の林道から、大滝登山口にある鳥居をくぐります。暗いスギ林の中を通り、沢沿いに少し荒れた林道部分もある山道を登っていきます。水場を過ぎて、大岩を乗り越え、岩がガラガラとして足場が悪い急斜面を、赤テープなどで登山道を確認しながら登ります。急な斜面を詰めていくと、また暗いスギ林になり、柵に囲まれて保護されているカッコソウの移植地が現れます。春になるとサクラソウ科の植物らしいピンク色の美しい花が見られるでしょう。さらに少し登り、鞍部に出ます。ここは広場のようになっており、鳴神神社と、最近作られた避難小屋があります。歴史を感じさせる狛犬の間を通り急坂を登り、分岐を右に行きさらに岩場を登ると、たくさんの石の祠がある鳴神山桐生嶽の山頂です。展望はすばらしく、遠く関東平野の向こうに富士山が見えることもあります。北側には足尾山地の山並みが見えます。 桐生嶽から岩場を分岐に戻り、尾根上を木に覆われて展望がなく小さな祠がある仁田嶽に向かいます。この先には南側の展望が開く展望地もあります。尾根を北に進み、急坂の尾根を下ります。左右は岩場で、切れ落ちる急斜面にはアカヤシオが多く、春にはピンク色のトンネルになります。斜面を降り、少し行ったところが椚田峠と呼ばれる十字路です。 椚田峠から、右に曲がり暗いスギ林を少し下ったところにも、カッコソウの保護地があり、春にはピンクの花が咲いています。ここからはスギやヒノキの植林地を単調に下ります。登山道は単調ですが、ヤマブキソウやフタバアオイ、ヒイラギソウなどの植物が生えて、目を楽しませてくれます。 しばらく下ると、沢には流れが出てきます。数回流れを渡りながら下っていくと、小さな道標があるコツナギ橋登山口に出ますので、細い舗装路を下っていくと大滝登山口に到着します。鳴神山は山頂からの展望もよく、登山コースも多く、花の名山でもあり、多くの登山者に愛されている山です。春の鳴神山は花登山になります。4月中旬にはナルカミスミレが咲き、その後アカヤシオが咲き始め、5月に入るとカッコソウも咲きます。しかし近年シカによる食害の影響が大きく、ヤマブキソウなどの花が数年前に比べると、大きく減っているのが気がかりです。花の時期が終っても、秋の紅葉も美しい山です。 鳴神山は南北に長い尾根があり、南は吾妻山を通り、桐生市街まで続きます。鳴神山の山頂には眺めがよい桐生嶽と木々に囲まれた仁田嶽のふたつがあります。 細い舗装路の林道から、大滝登山口にある鳥居をくぐります。暗いスギ林の中を通り、沢沿いに少し荒れた林道部分もある山道を登っていきます。水場を過ぎて、大岩を乗り越え、岩がガラガラとして足場が悪い急斜面を、赤テープなどで登山道を確認しながら登ります。急な斜面を詰めていくと、また暗いスギ林になり、柵に囲まれて保護されているカッコソウの移植地が現れます。春になるとサクラソウ科の植物らしいピンク色の美しい花が見られるでしょう。さらに少し登り、鞍部に出ます。ここは広場のようになっており、鳴神神社と、最近作られた避難小屋があります。歴史を感じさせる狛犬の間を通り急坂を登り、分岐を右に行きさらに岩場を登ると、たくさんの石の祠がある鳴神山桐生嶽の山頂です。展望はすばらしく、遠く関東平野の向こうに富士山が見えることもあります。北側には足尾山地の山並みが見えます。 桐生嶽から岩場を分岐に戻り、尾根上を木に覆われて展望がなく小さな祠がある仁田嶽に向かいます。この先には南側の展望が開く展望地もあります。尾根を北に進み、急坂の尾根を下ります。左右は岩場で、切れ落ちる急斜面にはアカヤシオが多く、春にはピンク色のトンネルになります。斜面を降り、少し行ったところが椚田峠と呼ばれる十字路です。 椚田峠から、右に曲がり暗いスギ林を少し下ったところにも、カッコソウの保護地があり、春にはピンクの花が咲いています。ここからはスギやヒノキの植林地を単調に下ります。登山道は単調ですが、ヤマブキソウやフタバアオイ、ヒイラギソウなどの植物が生えて、目を楽しませてくれます。 しばらく下ると、沢には流れが出てきます。数回流れを渡りながら下っていくと、小さな道標があるコツナギ橋登山口に出ますので、細い舗装路を下っていくと大滝登山口に到着します。 -
根本山から熊鷹山へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 9.6km
根本山から熊鷹山へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 9.6km
日帰り低山歩きでも登高差が大きく、稜線も長く、長時間の山歩きになります。ルートには最低限の道標はあるものの、細かい分岐が多く、登山道は分かりにくく、登山者は少なく、中級者以上の方におすすめのコースです。季節的には春のアカヤシオの咲く季節がおすすめですが、新緑の頃も美しく、紅葉もすばらしいです。 桐生市街から車で石鴨林道の奥にある、不死熊橋の少し手前の三境林道入口にある駐車場へ。ここから少し林道を歩くと不死熊橋で、山を説明した看板などがあります。さらに林道を歩くと、左右に分かれる分岐があり、右は熊鷹山から下山する林道なので、分岐は左へ、しばらく行くと道標があり、ここから山道に入っていきます。 広い尾根の暗いヒノキの樹林帯の中、ジグザグにつけられている登山道をたどります。標高を稼いていると、左が明るい落葉広葉樹林になります。尾根は細くなり、だんだん急坂になっていき、ところどころ岩場も出てきます。この付近から密度はそれほど濃くないものの、早春にはたくさんのアカヤシオの花が現れてきます。 さらに尾根の登りが続きます。早春であればアカヤシオの花が咲きます。小さく下ったり、崖下を右へトラバースしたりする箇所がありますが、尾根を目標に登れば問題ありません。モミの巨木が出てくると、左側に三境山の尾根も見えてきます。再びヒノキの樹林帯に入ると、中尾十字路です。右は十二山への巻き道なので、ここから急勾配をまっすぐ登り、尾根を右に進むと小さな祠があって、その奥のピークが根本山です。地味な山頂で、木々に囲まれて展望はないものの、木々の間からちらりと山を見ることはできます。 山頂から道標に従いかなり急な尾根を下ると、巻き道と合流します。すぐに大きなお社があった十二山根本山神社です。今は石祠があるだけの簡素なものですが、神聖な雰囲気はそのままです。 神社からしばらくは林の中、尾根の南面を巻いていきます。明るい尾根の鞍部に出て、最後に少し登ると、小さな看板があるだけで木々に囲まれた十二山の山頂です。ここから熊鷹山まではのびやかで美しい尾根が続き、ミズナラやカラマツの明るい林が続き、低山とは思えない美しい稜線歩きが楽しめます。最後に少し登ると、小さな展望台がある熊鷹山の山頂です。展望台からの景色はすばらしく、日光など北関東の山々を見渡すことができます。山頂付近はシロヤシオやヤマツツジなどのツツジが生えています。 熊鷹山から反対側の急坂をまっすぐ下ります。左に分岐が2回ありますが、尾根に忠実に下ります。突然一度右に巻き、また尾根を下り、最後に左に大きく巻くように下ると林道に出ます。あとは延々と続く長い林道歩きで、不死熊橋に到着し、さらにしばらく林道を歩くと三境林道入口に到着します。日帰り低山歩きでも登高差が大きく、稜線も長く、長時間の山歩きになります。ルートには最低限の道標はあるものの、細かい分岐が多く、登山道は分かりにくく、登山者は少なく、中級者以上の方におすすめのコースです。季節的には春のアカヤシオの咲く季節がおすすめですが、新緑の頃も美しく、紅葉もすばらしいです。 桐生市街から車で石鴨林道の奥にある、不死熊橋の少し手前の三境林道入口にある駐車場へ。ここから少し林道を歩くと不死熊橋で、山を説明した看板などがあります。さらに林道を歩くと、左右に分かれる分岐があり、右は熊鷹山から下山する林道なので、分岐は左へ、しばらく行くと道標があり、ここから山道に入っていきます。 広い尾根の暗いヒノキの樹林帯の中、ジグザグにつけられている登山道をたどります。標高を稼いていると、左が明るい落葉広葉樹林になります。尾根は細くなり、だんだん急坂になっていき、ところどころ岩場も出てきます。この付近から密度はそれほど濃くないものの、早春にはたくさんのアカヤシオの花が現れてきます。 さらに尾根の登りが続きます。早春であればアカヤシオの花が咲きます。小さく下ったり、崖下を右へトラバースしたりする箇所がありますが、尾根を目標に登れば問題ありません。モミの巨木が出てくると、左側に三境山の尾根も見えてきます。再びヒノキの樹林帯に入ると、中尾十字路です。右は十二山への巻き道なので、ここから急勾配をまっすぐ登り、尾根を右に進むと小さな祠があって、その奥のピークが根本山です。地味な山頂で、木々に囲まれて展望はないものの、木々の間からちらりと山を見ることはできます。 山頂から道標に従いかなり急な尾根を下ると、巻き道と合流します。すぐに大きなお社があった十二山根本山神社です。今は石祠があるだけの簡素なものですが、神聖な雰囲気はそのままです。 神社からしばらくは林の中、尾根の南面を巻いていきます。明るい尾根の鞍部に出て、最後に少し登ると、小さな看板があるだけで木々に囲まれた十二山の山頂です。ここから熊鷹山まではのびやかで美しい尾根が続き、ミズナラやカラマツの明るい林が続き、低山とは思えない美しい稜線歩きが楽しめます。最後に少し登ると、小さな展望台がある熊鷹山の山頂です。展望台からの景色はすばらしく、日光など北関東の山々を見渡すことができます。山頂付近はシロヤシオやヤマツツジなどのツツジが生えています。 熊鷹山から反対側の急坂をまっすぐ下ります。左に分岐が2回ありますが、尾根に忠実に下ります。突然一度右に巻き、また尾根を下り、最後に左に大きく巻くように下ると林道に出ます。あとは延々と続く長い林道歩きで、不死熊橋に到着し、さらにしばらく林道を歩くと三境林道入口に到着します。 -
両崖山から天狗山へ
- 日帰り
- 3時間35分
- 8km
両崖山から天狗山へ
- 日帰り
- 3時間35分
- 8km
東武伊勢崎線足利市駅からもJR足利駅からも歩くことができ、足利市駅からは歩く距離は長くなります。駅からのハイキングではありますが、岩場があったり、展望のよい場所があったり、コンパクトながらバラエティに富んだハイキングが楽しめます。関東平野の北端に位置する低山のため、関東平野の展望もよく、市街地に近いのになんとなく深山の雰囲気がある不思議な山です。 トウゴクミツバツツジやヤマツツジが咲く春、紅葉の秋から展望のよい冬がおすすめのシーズン。足利市には足利学校などの観光地があり、足利名物の和菓子古印最中がおいしくお土産に最適です。都心からは、東武鉄道の特急を利用すると便利です。 JR足利駅北口から広場を抜け中央通りを左へ向かいます。しばらく街中を歩くと、交差点の右奥に赤い欄干や鳥居がたくさんある織姫神社が見えてきます。きつい石段を上がり、織姫神社の拝殿へ。この先は織姫公園となり、いくつも分岐がありますが、数多くの道標があるので、「関東ふれあいの道」の「両崖山」の道標を確認しながら歩くとよいでしょう。岩場を越えて、アップダウンを繰り返しながら、トウゴクミツバツツジの多い尾根道を進むと、だんだん両崖山が近づいてきます。広い尾根上にある見晴らしテラスに出ると、急に視界が開け、足利の町や関東平野が広く見渡せます。ここからしばらく登り、東屋を見て、石段を登ると両崖山の山頂です。両崖山には神社がありタブノキの自生地もあります。展望はありません。 両崖山から天狗山に向かいます。尾根を歩くと、左側に紫山への分岐がありますので、ベンチがある小さなピークの紫山を往復してもよいでしょう。さらに鞍部まで下り、急峻な岩場をひと登りで天狗山の山頂です。山頂はベンチが置かれ、天狗の面が飾られ、木々の間からの関東平野などの眺めがよく、気持ちのよい山頂です。 山頂から先ほど登ってきたのとは反対側の尾根道を下ります。途中、富士見岩と呼ばれている展望地に立ち寄っていくのもよいでしょう。尾根はアップダウンがあり、ゴジラ岩と呼ばれている岩もあります。須永山、観音山と小さなピークを越え、子安観音を経て、常念寺に出てきます。ここから中央通りを行くと、織姫神社を横に見て、JR足利駅に到着します。東武伊勢崎線足利市駅からもJR足利駅からも歩くことができ、足利市駅からは歩く距離は長くなります。駅からのハイキングではありますが、岩場があったり、展望のよい場所があったり、コンパクトながらバラエティに富んだハイキングが楽しめます。関東平野の北端に位置する低山のため、関東平野の展望もよく、市街地に近いのになんとなく深山の雰囲気がある不思議な山です。 トウゴクミツバツツジやヤマツツジが咲く春、紅葉の秋から展望のよい冬がおすすめのシーズン。足利市には足利学校などの観光地があり、足利名物の和菓子古印最中がおいしくお土産に最適です。都心からは、東武鉄道の特急を利用すると便利です。 JR足利駅北口から広場を抜け中央通りを左へ向かいます。しばらく街中を歩くと、交差点の右奥に赤い欄干や鳥居がたくさんある織姫神社が見えてきます。きつい石段を上がり、織姫神社の拝殿へ。この先は織姫公園となり、いくつも分岐がありますが、数多くの道標があるので、「関東ふれあいの道」の「両崖山」の道標を確認しながら歩くとよいでしょう。岩場を越えて、アップダウンを繰り返しながら、トウゴクミツバツツジの多い尾根道を進むと、だんだん両崖山が近づいてきます。広い尾根上にある見晴らしテラスに出ると、急に視界が開け、足利の町や関東平野が広く見渡せます。ここからしばらく登り、東屋を見て、石段を登ると両崖山の山頂です。両崖山には神社がありタブノキの自生地もあります。展望はありません。 両崖山から天狗山に向かいます。尾根を歩くと、左側に紫山への分岐がありますので、ベンチがある小さなピークの紫山を往復してもよいでしょう。さらに鞍部まで下り、急峻な岩場をひと登りで天狗山の山頂です。山頂はベンチが置かれ、天狗の面が飾られ、木々の間からの関東平野などの眺めがよく、気持ちのよい山頂です。 山頂から先ほど登ってきたのとは反対側の尾根道を下ります。途中、富士見岩と呼ばれている展望地に立ち寄っていくのもよいでしょう。尾根はアップダウンがあり、ゴジラ岩と呼ばれている岩もあります。須永山、観音山と小さなピークを越え、子安観音を経て、常念寺に出てきます。ここから中央通りを行くと、織姫神社を横に見て、JR足利駅に到着します。 -
太平山から晃石山へ
- 日帰り
- 3時間10分
- 9.2km
太平山から晃石山へ
- 日帰り
- 3時間10分
- 9.2km
栃木市街から西に5Kmほど離れた場所に位置する太平山は、関東平野の北側に位置します。里山らしい自然はもちろん、すばらしい展望、神社などの歴史があり、途中の茶屋にはおいしいものもあり、色々な楽しみが可能な低山です。ほぼ一年中歩くことができますが、花咲く春や紅葉の秋、展望がよい冬がおすすめです。夏でも風のある稜線は少し涼しいです。 太平山の南にはJR両毛線の大平下と東武日光線の新大平下のふたつの駅があり、少し離れていますが、どちらも起点になります。 駅がある平野部の田んぼから歩き始めて、山麓部のブドウ畑を抜け、客人神社の脇の石段を登り始めます。暗い森を抜けると車道に出て駐車場があり、関東平野の展望が広がります。 車道をしばらく登ると、謙信平の茶屋街に出ます。越後の戦国武将、上杉謙信がここからの眺めに感動したという伝説が残っています。たくさんの茶屋が立ち並んでいます。椅子もたくさんあるので、ちょっと休憩してもよいでしょう。「だんご、焼き鳥、玉子焼」が太平山の三大名物です。暑い夏でもここはたいてい涼しい風が吹いています。 石段を登っていくと、昔から多くの人に祀られ続けられている、太平山神社に到着します。拝殿に向かって右側にある、「奥宮(太平山入口)」の矢印に導かれて山道を登ります。左に奥宮に行く分岐がありますが、奥宮の先ですぐに元のコースに合流します。このまま少し登ると、富士浅間神社がある太平山の山頂です。山頂は神社前の広場になっており、ベンチもありますが、樹林に囲まれて展望はありません。 少し急なすべりやすい坂を下っていくと、左手に車道を見ながら歩きます。車道を渡って、無線中継所の脇を通り、ぐみの木峠に下ります。さらに少し登ると、関東平野の展望がすばらしい展望所に出ます。駒形石を見て、もう一息で晃石山です。山頂は木々に囲まれていますが、北側の日光方面の展望があります。 山頂から急坂を下り晃石神社へ。山腹から谷を下っていくと、左手にパラグライダーのモノレールがあります。舗装された林道に出るので、ここを左へいくと、左にため池があります。車道を渡り左に少し行くと未舗装の林道があるので、その道に入ります。やがて車道に出て、しばらく歩くとJR大平下駅です。東武日光線新大平下駅まではさらに10分ほど歩きます。栃木市街から西に5Kmほど離れた場所に位置する太平山は、関東平野の北側に位置します。里山らしい自然はもちろん、すばらしい展望、神社などの歴史があり、途中の茶屋にはおいしいものもあり、色々な楽しみが可能な低山です。ほぼ一年中歩くことができますが、花咲く春や紅葉の秋、展望がよい冬がおすすめです。夏でも風のある稜線は少し涼しいです。 太平山の南にはJR両毛線の大平下と東武日光線の新大平下のふたつの駅があり、少し離れていますが、どちらも起点になります。 駅がある平野部の田んぼから歩き始めて、山麓部のブドウ畑を抜け、客人神社の脇の石段を登り始めます。暗い森を抜けると車道に出て駐車場があり、関東平野の展望が広がります。 車道をしばらく登ると、謙信平の茶屋街に出ます。越後の戦国武将、上杉謙信がここからの眺めに感動したという伝説が残っています。たくさんの茶屋が立ち並んでいます。椅子もたくさんあるので、ちょっと休憩してもよいでしょう。「だんご、焼き鳥、玉子焼」が太平山の三大名物です。暑い夏でもここはたいてい涼しい風が吹いています。 石段を登っていくと、昔から多くの人に祀られ続けられている、太平山神社に到着します。拝殿に向かって右側にある、「奥宮(太平山入口)」の矢印に導かれて山道を登ります。左に奥宮に行く分岐がありますが、奥宮の先ですぐに元のコースに合流します。このまま少し登ると、富士浅間神社がある太平山の山頂です。山頂は神社前の広場になっており、ベンチもありますが、樹林に囲まれて展望はありません。 少し急なすべりやすい坂を下っていくと、左手に車道を見ながら歩きます。車道を渡って、無線中継所の脇を通り、ぐみの木峠に下ります。さらに少し登ると、関東平野の展望がすばらしい展望所に出ます。駒形石を見て、もう一息で晃石山です。山頂は木々に囲まれていますが、北側の日光方面の展望があります。 山頂から急坂を下り晃石神社へ。山腹から谷を下っていくと、左手にパラグライダーのモノレールがあります。舗装された林道に出るので、ここを左へいくと、左にため池があります。車道を渡り左に少し行くと未舗装の林道があるので、その道に入ります。やがて車道に出て、しばらく歩くとJR大平下駅です。東武日光線新大平下駅まではさらに10分ほど歩きます。