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検索結果1117件中  701-720件
  • 鷲頭山から大平山へ

    鷲頭山から大平山へ

    志下公会堂前バス停を出発し、志下峠を目指します。志下峠からは、以前は直登していましたが植生保護と土壌流失防止のため左へ巻きながら登ります。中将石と言われる大岩の下に一体の石仏が祀られています。中将とは源平の戦いで敗れた三位中将重衡(平清盛の五男)のことで、捕らえられ伊豆のこの地に流されたといわれています。山麓には、重衡ゆかりの地名も残されています。歴史のロマンに触れられるのも里山の楽しみの一つです。 鷲頭山の登りは沼津アルプス最大の難所。ロープをたどり慎重に登ります。急登が緩やかになると小鷲頭山です。富士山と眼下の沼津の街と駿河湾の眺めは格別です。もうひと登りで沼津アルプスの最高峰鷲頭山山頂です。鷲頭神社の奥宮と桜の木が迎えてくれます。 展望を楽しんだら石灯篭の間を通ってアオキの茂る道を下ります。これから登る大平山のピラミダルな姿が望めます。滑りやすいので注意して下ると多比峠に到着。変則な峠を右上に登ります。この付近からウバメガシの林を行きます。途中の岩場から振り返ると鷲頭山が高くそびえて見えます。 多比口峠は十字路で、ここから右へ下山すると沼津駅行のバス停に出ることができます。さらに登ると大平山山頂です。ここから奥沼津アルプスに入ります。大平山までは要所に道標が整備されていますが、ここからはほぼ稜線づたいにテープなどの目印に注意しながら進みましょう。 かつての海底火山が隆起し侵食されたやせた岩稜が続きます。途中稜線コースと巻道コースに分かれますが先で合流します。はしごやロープがあるので慎重に行動しましょう。所々で左右の展望が開けます。左は田方平野が広がり富士山が望め、右は伊豆三山など伊豆の山々が連なって見えます。 新城分岐は三差路で大嵐山へは案内板を確認しながら右に進みます。小さなアップダウンを繰り返すと樹の間から大嵐山が目の前に高く望めます。ジグザクの急登を登ると柵が見え、狭い柵の間を抜けると望遠鏡やベンチのある大嵐山山頂に着きます。地元では麓の地名をとって日守山とも呼んでいます。正面に愛鷹山越しの富士山が大きく山裾を広げ、眼下には狩野川が蛇行して見え、右に箱根の山から伊豆スカイライン沿いの山々が望めます。 ここから下山し大平バス停から沼津駅行のバスを利用します。
    志下公会堂前バス停を出発し、志下峠を目指します。志下峠からは、以前は直登していましたが植生保護と土壌流失防止のため左へ巻きながら登ります。中将石と言われる大岩の下に一体の石仏が祀られています。中将とは源平の戦いで敗れた三位中将重衡(平清盛の五男)のことで、捕らえられ伊豆のこの地に流されたといわれています。山麓には、重衡ゆかりの地名も残されています。歴史のロマンに触れられるのも里山の楽しみの一つです。 鷲頭山の登りは沼津アルプス最大の難所。ロープをたどり慎重に登ります。急登が緩やかになると小鷲頭山です。富士山と眼下の沼津の街と駿河湾の眺めは格別です。もうひと登りで沼津アルプスの最高峰鷲頭山山頂です。鷲頭神社の奥宮と桜の木が迎えてくれます。 展望を楽しんだら石灯篭の間を通ってアオキの茂る道を下ります。これから登る大平山のピラミダルな姿が望めます。滑りやすいので注意して下ると多比峠に到着。変則な峠を右上に登ります。この付近からウバメガシの林を行きます。途中の岩場から振り返ると鷲頭山が高くそびえて見えます。 多比口峠は十字路で、ここから右へ下山すると沼津駅行のバス停に出ることができます。さらに登ると大平山山頂です。ここから奥沼津アルプスに入ります。大平山までは要所に道標が整備されていますが、ここからはほぼ稜線づたいにテープなどの目印に注意しながら進みましょう。 かつての海底火山が隆起し侵食されたやせた岩稜が続きます。途中稜線コースと巻道コースに分かれますが先で合流します。はしごやロープがあるので慎重に行動しましょう。所々で左右の展望が開けます。左は田方平野が広がり富士山が望め、右は伊豆三山など伊豆の山々が連なって見えます。 新城分岐は三差路で大嵐山へは案内板を確認しながら右に進みます。小さなアップダウンを繰り返すと樹の間から大嵐山が目の前に高く望めます。ジグザクの急登を登ると柵が見え、狭い柵の間を抜けると望遠鏡やベンチのある大嵐山山頂に着きます。地元では麓の地名をとって日守山とも呼んでいます。正面に愛鷹山越しの富士山が大きく山裾を広げ、眼下には狩野川が蛇行して見え、右に箱根の山から伊豆スカイライン沿いの山々が望めます。 ここから下山し大平バス停から沼津駅行のバスを利用します。
  • 伊豆三山を縦走し駿河湾の三津長浜へ

    伊豆三山を縦走し駿河湾の三津長浜へ

    三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り大仁駅で下車。改札口を出たところに城山の登山口への案内地図があるので確認し、注意しながら登山口を目指します。城山の南壁を見ながら行くと案内板のある登山口に着きます。ここから山道で途中南壁に入る道がありますが、落石などがあるためクライマー以外は立入らないこと。石仏とベンチのある城山峠に出たら城山を往復します。やせ尾根なので足元に注意をしながらウバメガシの林を過ぎると城山山頂に出ます。眼下に狩野川の流れ、富士山、箱根から天城山方面の展望が開けます。 峠まで戻り緩やかな道を行き、七つ岩と言われる巨石を過ぎると林道に出ます。少し左に葛城山への登り口があり杉や檜の緩やかな道が続きます。葛城山分岐から葛城山へは、途中舗装された林道を緩やかに下ると右に葛城山登山口の標識があります。ジグザクの急登を登ると山頂の一角に到着。伊豆長岡温泉からのロープウェイ山頂駅があり観光客で賑わっています。三角点のある葛城山山頂には展望台があり、富士山を始め天城山、駿河湾など360度の展望が楽しめます。源頼朝像、葛城神社、足湯もあり、初夏は花の公園になります。来た道を下ってもよいですが、下りはコースを変えて板状節理が見事な竜神岩のある巻き道から林道に出て葛城山分岐に戻ります。 分岐を右に登り発端丈山に向かい、杉や檜の林を過ぎると益山寺分岐。左に10分程で益山寺に着きます。修禅寺より古い寺とされ、境内には観音堂、三十三観音、県指定天然記念物の大カエデ、伊豆市指定の大イチョウがあり秋には紅葉・黄葉が見事です。 分岐に戻り発端丈山に向かいます。松林のきつい登りですが、桜の木も多くその季節には楽しめます。分岐から25分程で発端丈山の山頂に到着。正面には、富士山、東には先に登った葛城山が望め、西には駿河湾が光っています。展望を楽しんだら長浜へ下ります。山頂から少し下ると分岐。長浜へは左の急坂を下ります。下り始めるとさらに展望が開け、内浦湾に浮かぶ淡島の上、沼津の街越しに富士山が裾野を大きく広げ、このコース一番の絶景です。松の灌木が繁ったジグザグの道を下るとコンクリート製の展望台があるが、こちらは樹間に駿河湾と富士山がわずかに望める程度です。さらに下るとミカン畑に出て、住本寺を過ぎると長浜の集落、駿河湾沿いの県道に出ると左に長浜バス停があり、沼津駅行のバスが出ています。
    三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り大仁駅で下車。改札口を出たところに城山の登山口への案内地図があるので確認し、注意しながら登山口を目指します。城山の南壁を見ながら行くと案内板のある登山口に着きます。ここから山道で途中南壁に入る道がありますが、落石などがあるためクライマー以外は立入らないこと。石仏とベンチのある城山峠に出たら城山を往復します。やせ尾根なので足元に注意をしながらウバメガシの林を過ぎると城山山頂に出ます。眼下に狩野川の流れ、富士山、箱根から天城山方面の展望が開けます。 峠まで戻り緩やかな道を行き、七つ岩と言われる巨石を過ぎると林道に出ます。少し左に葛城山への登り口があり杉や檜の緩やかな道が続きます。葛城山分岐から葛城山へは、途中舗装された林道を緩やかに下ると右に葛城山登山口の標識があります。ジグザクの急登を登ると山頂の一角に到着。伊豆長岡温泉からのロープウェイ山頂駅があり観光客で賑わっています。三角点のある葛城山山頂には展望台があり、富士山を始め天城山、駿河湾など360度の展望が楽しめます。源頼朝像、葛城神社、足湯もあり、初夏は花の公園になります。来た道を下ってもよいですが、下りはコースを変えて板状節理が見事な竜神岩のある巻き道から林道に出て葛城山分岐に戻ります。 分岐を右に登り発端丈山に向かい、杉や檜の林を過ぎると益山寺分岐。左に10分程で益山寺に着きます。修禅寺より古い寺とされ、境内には観音堂、三十三観音、県指定天然記念物の大カエデ、伊豆市指定の大イチョウがあり秋には紅葉・黄葉が見事です。 分岐に戻り発端丈山に向かいます。松林のきつい登りですが、桜の木も多くその季節には楽しめます。分岐から25分程で発端丈山の山頂に到着。正面には、富士山、東には先に登った葛城山が望め、西には駿河湾が光っています。展望を楽しんだら長浜へ下ります。山頂から少し下ると分岐。長浜へは左の急坂を下ります。下り始めるとさらに展望が開け、内浦湾に浮かぶ淡島の上、沼津の街越しに富士山が裾野を大きく広げ、このコース一番の絶景です。松の灌木が繁ったジグザグの道を下るとコンクリート製の展望台があるが、こちらは樹間に駿河湾と富士山がわずかに望める程度です。さらに下るとミカン畑に出て、住本寺を過ぎると長浜の集落、駿河湾沿いの県道に出ると左に長浜バス停があり、沼津駅行のバスが出ています。
  • 伊東駅から馬場の平へ

    伊東駅から馬場の平へ

    伊東駅より車道を、ホタルで知られている丸山公園まで行きます。ここから雑木林の歩道に入ります。昭和20年代の後半、パルプ材採取の目的で植えられ伐採されずに残っているユーカリの大木などを見ながら登ると程なく檜林に入り、さらに進むと江戸城築城石の看板があり、傍らに加賀藩前田家の印と言われる刻印がある大きな石があります。石に向かい左下を見ると矢穴を穿ち石を割った丁場跡があります。割った石は海岸まで下ろされ、海路江戸まで運ばれました。休憩ついでに見学し往時を偲ぶのも良いかもしれません。 ゆるやかな坂を登りきると健康回復公園大平の森からの分岐点に差しかかります。頂上は目の前ですが伊東市街を見下ろす展望のポイントです。大平山山頂は3等三角点が設置されていますが周りの樹木が大きいので景色は望めません。先に進むと北側が開け箱根山や富士山が望める展望ゾーンです。この辺りから樹齢50年は越すと思われる桜の大木が目立ちますが、これは花見のために植えられたものと考えられます。また、あまり広い範囲ではありませんが、関東地方以西に自生すると言われているヒメシャラも目に付きます。自然林と檜林が混ざる稜線を進むと四辻(柏峠)に到着。そのまま進むと東西の斜面が切り立った箇所があります。この下を明治時代に掘られた伊豆最古のトンネルと言われる柏トンネルが通っていますが、現在では崩落して西側の入口のみが残っています。柏峠道は伊東と中伊豆を結ぶ交通の要衝でした。断崖を避けた脇道を下ると旧柏峠です。 西側は県道59号へ通じていますが、直進し馬場の平へ向かいます。送電線の鉄塔がある辺りから歩道はなだらかになりほどなく車道へ出ます。車道をほぼ直角に折れ曲がり右斜面を登ると馬場の平です。馬場の平は火山噴火でできたなだらかな平原で、南西から東方向に天城連山、遠笠山、矢筈山、大室山、小室山から伊東市街まで望める素晴らしい眺望箇所です。北西の方角には一部ですが富士山の雄姿を見ることができます。 再び車道まで下り少し進み反対側の歩道へ入ると柏峰です。そのまま歩道を歩き檜林、雑木林を経て下ると車道へ出ます。しばらく下ると水道分岐です。ここで伊東駅へ行く道と分かれ南伊東駅へ向かいます。20分弱で南伊東駅に到着します。
    伊東駅より車道を、ホタルで知られている丸山公園まで行きます。ここから雑木林の歩道に入ります。昭和20年代の後半、パルプ材採取の目的で植えられ伐採されずに残っているユーカリの大木などを見ながら登ると程なく檜林に入り、さらに進むと江戸城築城石の看板があり、傍らに加賀藩前田家の印と言われる刻印がある大きな石があります。石に向かい左下を見ると矢穴を穿ち石を割った丁場跡があります。割った石は海岸まで下ろされ、海路江戸まで運ばれました。休憩ついでに見学し往時を偲ぶのも良いかもしれません。 ゆるやかな坂を登りきると健康回復公園大平の森からの分岐点に差しかかります。頂上は目の前ですが伊東市街を見下ろす展望のポイントです。大平山山頂は3等三角点が設置されていますが周りの樹木が大きいので景色は望めません。先に進むと北側が開け箱根山や富士山が望める展望ゾーンです。この辺りから樹齢50年は越すと思われる桜の大木が目立ちますが、これは花見のために植えられたものと考えられます。また、あまり広い範囲ではありませんが、関東地方以西に自生すると言われているヒメシャラも目に付きます。自然林と檜林が混ざる稜線を進むと四辻(柏峠)に到着。そのまま進むと東西の斜面が切り立った箇所があります。この下を明治時代に掘られた伊豆最古のトンネルと言われる柏トンネルが通っていますが、現在では崩落して西側の入口のみが残っています。柏峠道は伊東と中伊豆を結ぶ交通の要衝でした。断崖を避けた脇道を下ると旧柏峠です。 西側は県道59号へ通じていますが、直進し馬場の平へ向かいます。送電線の鉄塔がある辺りから歩道はなだらかになりほどなく車道へ出ます。車道をほぼ直角に折れ曲がり右斜面を登ると馬場の平です。馬場の平は火山噴火でできたなだらかな平原で、南西から東方向に天城連山、遠笠山、矢筈山、大室山、小室山から伊東市街まで望める素晴らしい眺望箇所です。北西の方角には一部ですが富士山の雄姿を見ることができます。 再び車道まで下り少し進み反対側の歩道へ入ると柏峰です。そのまま歩道を歩き檜林、雑木林を経て下ると車道へ出ます。しばらく下ると水道分岐です。ここで伊東駅へ行く道と分かれ南伊東駅へ向かいます。20分弱で南伊東駅に到着します。
  • 池代から長九郎山へ

    池代から長九郎山へ

    長九郎登山口バス停より左手の持草川に沿って池代林道を進みます。ルート上には番号入りの案内標柱があるので、確認しながら進みましょう。持草川にかかる御座木橋の右手前に3番標柱があります。ここから登山道が始まり、まず岩を削った階段を登り、炭焼窯跡や山神社の祠を過ぎたら石がゴロゴロしている急なジグザグ道を注意して進みます。登りきると先ほどの池代林道に出ます。この先、右に緩やかな林道歩き。滝や深く切れ込んだ渓谷を眺めながら安田橋を渡り、池代新橋の手前のゲートをくぐると左側に9番標柱が設置されています。 沢に沿って進み、わさび沢を左右に見ながら堰堤を越え、上流に向うと大きな岩(13番標柱)が行く手を遮ります。左に回り、対岸の14番標柱へは河床の大きな石を選んで渡って行きます。増水時には引き返すことも覚悟しておきましょう。 鎖の柵に沿って登り、80年程前の硫黄採掘土置場を過ぎ、人工林内を進むと急なルートは再び林道に出ます。林道を横断して直登するとカンス林道に出ます。右に進んで20番標柱を左、ここから長九郎シャクナゲ希少個体群保護林に入ります。沢の氾濫で転石が多いので足元に十分注意して進みましょう。人工林からブナやヒメシャラの林に変わり、明るい自然林の鞍部に出るとそこが三方平分岐(24番標柱)です。山頂へは左へ緩やかな登りで、山の神や石仏が安置されたルートを進み「長九郎山ふれあいの森」の看板を右へ、シャクナゲ林をくぐりながら直登すると長九郎山山頂に到着。 帰りは展望台の下から西の林間を下ります。頂上から30分程で長九郎林道と交差、八瀬峠(31番標柱)です。林道を横断して富貴野山・宝蔵院方向へは右斜めに登ります。 ガレた山肌を横切り、勾配の急な下り、その先は人工林内を出合(35番標柱)に向います。「富貴野山・宝蔵院450m」の道標からは平坦な人工林です。宝蔵院に近づくと霊場・古刹にふさわしい杉並木を下ります。境内には弘法大師の開基とされる古刹、開山堂や180体の石仏群が往時を物語っています。参道を出て左に進むと富貴野山駐車場です。交通手段が無いのでタクシーを予約しておくか、船田バス停まで門野地区を抜けて約2時間の車道歩きとなります。バスの運行については東海バス松崎営業所にお問い合わせください。
    長九郎登山口バス停より左手の持草川に沿って池代林道を進みます。ルート上には番号入りの案内標柱があるので、確認しながら進みましょう。持草川にかかる御座木橋の右手前に3番標柱があります。ここから登山道が始まり、まず岩を削った階段を登り、炭焼窯跡や山神社の祠を過ぎたら石がゴロゴロしている急なジグザグ道を注意して進みます。登りきると先ほどの池代林道に出ます。この先、右に緩やかな林道歩き。滝や深く切れ込んだ渓谷を眺めながら安田橋を渡り、池代新橋の手前のゲートをくぐると左側に9番標柱が設置されています。 沢に沿って進み、わさび沢を左右に見ながら堰堤を越え、上流に向うと大きな岩(13番標柱)が行く手を遮ります。左に回り、対岸の14番標柱へは河床の大きな石を選んで渡って行きます。増水時には引き返すことも覚悟しておきましょう。 鎖の柵に沿って登り、80年程前の硫黄採掘土置場を過ぎ、人工林内を進むと急なルートは再び林道に出ます。林道を横断して直登するとカンス林道に出ます。右に進んで20番標柱を左、ここから長九郎シャクナゲ希少個体群保護林に入ります。沢の氾濫で転石が多いので足元に十分注意して進みましょう。人工林からブナやヒメシャラの林に変わり、明るい自然林の鞍部に出るとそこが三方平分岐(24番標柱)です。山頂へは左へ緩やかな登りで、山の神や石仏が安置されたルートを進み「長九郎山ふれあいの森」の看板を右へ、シャクナゲ林をくぐりながら直登すると長九郎山山頂に到着。 帰りは展望台の下から西の林間を下ります。頂上から30分程で長九郎林道と交差、八瀬峠(31番標柱)です。林道を横断して富貴野山・宝蔵院方向へは右斜めに登ります。 ガレた山肌を横切り、勾配の急な下り、その先は人工林内を出合(35番標柱)に向います。「富貴野山・宝蔵院450m」の道標からは平坦な人工林です。宝蔵院に近づくと霊場・古刹にふさわしい杉並木を下ります。境内には弘法大師の開基とされる古刹、開山堂や180体の石仏群が往時を物語っています。参道を出て左に進むと富貴野山駐車場です。交通手段が無いのでタクシーを予約しておくか、船田バス停まで門野地区を抜けて約2時間の車道歩きとなります。バスの運行については東海バス松崎営業所にお問い合わせください。
  • 岩科学校から長者ヶ原へ

    岩科学校から長者ヶ原へ

    松崎バス停から八木山行きに乗り約9分、重文・岩科学校バス停で下車。重文・岩科学校は明治13年に建造されたもので、社寺風建築“なまこ壁”を活かした建物は全国的にも珍しいものです。 岩科川を上流に向って中野橋を渡り、左折して田んぼに沿って進みます。最初の農道を右折して数軒先の民家を過ぎると左側の高垣は清眼山真福寺です。舗装された農道の入口付近、右隅の石の祠に祀られている石仏2体は“イボ地蔵”と呼ばれています。舗装された勾配の緩い農道はゴロタ石が覆っていて歩きにくいため注意が必要です。舗装の終点近には炭焼き小屋があります。 この先は檜林内の石畳を登ります。急な切通を右折すると指川峠です。峠をすぎて常緑樹が繁る緩やかで広い古道をしばらく進むと、八木山からの舗装された林道に出ます。合流部手前の開けた広場からは西海岸と駿河湾越しの富士山が絶景です。その先、しばらく舗装された道を進むと、石畳の山道は静寂な人工林となります。丸太階段を急登すると大峠です。峠の祠には石仏1体が安置されています。 暗沢山へは左側の平坦な道を進み、舗装された管理用道路に出て、左折して登りあげアンテナ施設に向います。施設の間を10mほど進むと、そこが暗沢山山頂です。東方向に天城連山、北方向に富士山や南アルプスと眼下に松崎の街並みが望める絶景ポイントです。 来た道を大峠に戻ります。岩科からの道を右に見て直進してほどなく、長者ヶ原展望休憩所に到着します。この先、北西方向から南西方向に延びる山稜は蛇石火山(140~130万年前)の外輪部分を高通公園に向って進みます。平坦な山稜を15分程で石仏2体が安置される小峠です。山口と雲見への分岐点となっています。石部への分岐標柱を過ぎると歩経路は左に直角に曲がります。途中、尾根道を外さないように下ると、丸太階段が現れ、まもなく天神原からの町道に出ます。右折して国道136号に向かい国道を横断して高通山コースとの合流点、高通公園です。この先は、舗装された旧道を下り花沢園地から登りあげてオートキャンプ花沢より富士見農園バス停に向かいます。バスの本数が非常に少ないため、時間が合わなければ、35分程歩いて雲見入谷バス停を目指します。
    松崎バス停から八木山行きに乗り約9分、重文・岩科学校バス停で下車。重文・岩科学校は明治13年に建造されたもので、社寺風建築“なまこ壁”を活かした建物は全国的にも珍しいものです。 岩科川を上流に向って中野橋を渡り、左折して田んぼに沿って進みます。最初の農道を右折して数軒先の民家を過ぎると左側の高垣は清眼山真福寺です。舗装された農道の入口付近、右隅の石の祠に祀られている石仏2体は“イボ地蔵”と呼ばれています。舗装された勾配の緩い農道はゴロタ石が覆っていて歩きにくいため注意が必要です。舗装の終点近には炭焼き小屋があります。 この先は檜林内の石畳を登ります。急な切通を右折すると指川峠です。峠をすぎて常緑樹が繁る緩やかで広い古道をしばらく進むと、八木山からの舗装された林道に出ます。合流部手前の開けた広場からは西海岸と駿河湾越しの富士山が絶景です。その先、しばらく舗装された道を進むと、石畳の山道は静寂な人工林となります。丸太階段を急登すると大峠です。峠の祠には石仏1体が安置されています。 暗沢山へは左側の平坦な道を進み、舗装された管理用道路に出て、左折して登りあげアンテナ施設に向います。施設の間を10mほど進むと、そこが暗沢山山頂です。東方向に天城連山、北方向に富士山や南アルプスと眼下に松崎の街並みが望める絶景ポイントです。 来た道を大峠に戻ります。岩科からの道を右に見て直進してほどなく、長者ヶ原展望休憩所に到着します。この先、北西方向から南西方向に延びる山稜は蛇石火山(140~130万年前)の外輪部分を高通公園に向って進みます。平坦な山稜を15分程で石仏2体が安置される小峠です。山口と雲見への分岐点となっています。石部への分岐標柱を過ぎると歩経路は左に直角に曲がります。途中、尾根道を外さないように下ると、丸太階段が現れ、まもなく天神原からの町道に出ます。右折して国道136号に向かい国道を横断して高通山コースとの合流点、高通公園です。この先は、舗装された旧道を下り花沢園地から登りあげてオートキャンプ花沢より富士見農園バス停に向かいます。バスの本数が非常に少ないため、時間が合わなければ、35分程歩いて雲見入谷バス停を目指します。
  • 西伊豆歩道今山コース

    西伊豆歩道今山コース

    浦上バス停下車。標識を確認して階段を下り、港の左側の広い道を進みます。藤高造船所入口を左方向に進み、田子5.45km標識が登山口です。人工林を過ぎて岩盤を削った石段を登ると網谷崎分岐の尾根に到着します。網谷崎へは右に進んで東屋を過ぎ、鎖の付いた急な階段を下り、丸太階段に変わるとゴロタ石の浜に到着します。この先はルート表示がなく、左側のハマボウ林をくぐり堰堤に沿って右手の白い灯台を目指します。今山へは、来たルートを網谷崎分岐まで戻り、大田子バス停方向に向かいましょう。右側に駿河湾を望みながら進むと緩やかな尾根に到着します。今山分岐を直進して大田子方向に向かいます。丸太階段を下ると東屋があり、田子湾を一望できます。水道施設が見えれば、まもなく舗装された道路に出ます。コースの終点大田子バス停までは30分の農道歩きです。
    浦上バス停下車。標識を確認して階段を下り、港の左側の広い道を進みます。藤高造船所入口を左方向に進み、田子5.45km標識が登山口です。人工林を過ぎて岩盤を削った石段を登ると網谷崎分岐の尾根に到着します。網谷崎へは右に進んで東屋を過ぎ、鎖の付いた急な階段を下り、丸太階段に変わるとゴロタ石の浜に到着します。この先はルート表示がなく、左側のハマボウ林をくぐり堰堤に沿って右手の白い灯台を目指します。今山へは、来たルートを網谷崎分岐まで戻り、大田子バス停方向に向かいましょう。右側に駿河湾を望みながら進むと緩やかな尾根に到着します。今山分岐を直進して大田子方向に向かいます。丸太階段を下ると東屋があり、田子湾を一望できます。水道施設が見えれば、まもなく舗装された道路に出ます。コースの終点大田子バス停までは30分の農道歩きです。
  • 西伊豆歩道燈明ヶ崎コース

    西伊豆歩道燈明ヶ崎コース

    田子バス停下車。田子港に向かい、左折して防潮堤に沿って進むと水産加工場があります。その先、トンネルを抜けると道は二股に分かれ、右折して進むと再びトンネルです。飯作造船所を迂回して瀬浜海水浴場を目指します。 遊歩道に入り、長い丸太の階段を登ると、その昔、燈明が焚かれたお堂の跡に今は休憩所があり、ここからは、堂ヶ島の島々、南アルプスを望む180度の絶景が楽しめます。 遊歩道は起伏を繰り返しながら10分程で鞍部に着きます。ここは直進して休憩所を目指します。休憩所からは急な階段を登ると、木々の間からは白い凝灰岩の断壁が屏風のように続き、波で開けられた洞窟は絶景の一言です。 浮島までは急な下り階段が続きます。注意しながら進みましょう。浸食された海蝕洞窟の岩場が見えたら浮島海岸です。民宿が点在する浮島を堂ヶ島方向に進みます。日帰り温泉「しおさいの湯」を過ぎたら直進して防災避難路を上がり、町道に取り付いて、国道136号との交差点を右に進むとほどなく田子入口バス停です。
    田子バス停下車。田子港に向かい、左折して防潮堤に沿って進むと水産加工場があります。その先、トンネルを抜けると道は二股に分かれ、右折して進むと再びトンネルです。飯作造船所を迂回して瀬浜海水浴場を目指します。 遊歩道に入り、長い丸太の階段を登ると、その昔、燈明が焚かれたお堂の跡に今は休憩所があり、ここからは、堂ヶ島の島々、南アルプスを望む180度の絶景が楽しめます。 遊歩道は起伏を繰り返しながら10分程で鞍部に着きます。ここは直進して休憩所を目指します。休憩所からは急な階段を登ると、木々の間からは白い凝灰岩の断壁が屏風のように続き、波で開けられた洞窟は絶景の一言です。 浮島までは急な下り階段が続きます。注意しながら進みましょう。浸食された海蝕洞窟の岩場が見えたら浮島海岸です。民宿が点在する浮島を堂ヶ島方向に進みます。日帰り温泉「しおさいの湯」を過ぎたら直進して防災避難路を上がり、町道に取り付いて、国道136号との交差点を右に進むとほどなく田子入口バス停です。
  • 雲見浜から高通山へ

    雲見浜から高通山へ

    雲見浜バス停下車。高通山へは国道をバスの終点雲見入谷に向かって進みます。バス停の先、入谷橋を渡って舗装された緩い登り勾配の道を40分ほどで雲見オートキャンプ場入口に到着、ここが高通山の登山口です。常緑樹の茂るこの道は昔の茅刈りに使った作業道で、ゴロタ石が多く急登が続きます。約40分ほどで大きな岩塊(猿岩)、さらにこの先10分ほどで山頂手前の北の展望台に到着します。海岸線と富士山の絶景ポイントです。 ここからは5分程度で高通山山頂です。ヤマザクラやヤマツツジに覆われた静かな山頂からは南伊豆の山並みが広がり、天気が良ければ伊豆諸島も望めます。下りは東に向かい、丸太階段を下り、途中視界が開けると長者ヶ原や暗沢山を望みながらクリーンピア松崎(焼却場)に出ます。ここから雲見入谷バス停を目指します。
    雲見浜バス停下車。高通山へは国道をバスの終点雲見入谷に向かって進みます。バス停の先、入谷橋を渡って舗装された緩い登り勾配の道を40分ほどで雲見オートキャンプ場入口に到着、ここが高通山の登山口です。常緑樹の茂るこの道は昔の茅刈りに使った作業道で、ゴロタ石が多く急登が続きます。約40分ほどで大きな岩塊(猿岩)、さらにこの先10分ほどで山頂手前の北の展望台に到着します。海岸線と富士山の絶景ポイントです。 ここからは5分程度で高通山山頂です。ヤマザクラやヤマツツジに覆われた静かな山頂からは南伊豆の山並みが広がり、天気が良ければ伊豆諸島も望めます。下りは東に向かい、丸太階段を下り、途中視界が開けると長者ヶ原や暗沢山を望みながらクリーンピア松崎(焼却場)に出ます。ここから雲見入谷バス停を目指します。
  • タライ岬遊歩道

    タライ岬遊歩道

    国民休暇村バス停より無料駐車場を抜け、弓ヶ浜から左へ向かう車道をしばらく進むと小島が点在する逢ヶ浜に到着します。さらに先へ進むと階段状の遊歩道が見え、ここよりタライ岬を目指します。坂道を登りきると健脚・らくらく各コースの分岐点となります。途中で合流するのでどちらを選んでもOKです。 トベラ、ウバメガシ、ヒメユズリハなどの樹林を抜けるとタライ(盥)岬の看板が現れ、その背後に紺碧の大海原が広がっています。看板左の遊歩道を下ると美しい半月型の洞窟が見えてきます。その右にある遠国島には古代祭祀跡が現存しているそうです。 船着き場跡らしき海岸を過ぎ木道を登っていくと丁字路となっているので右折し、田牛を目指します。ツバキの植栽地を過ぎしばらく進むと舗装車道となり素掘りのトンネルを抜けると田牛海岸へ出ます。田牛バス停からの路線バスは極めて少ないので吉佐美バス停まで歩きましょう。途中、竜宮窟、サンドスキー場、大浜海岸、大賀茂川ハマボウのマングローブ木道など見所が満載です。
    国民休暇村バス停より無料駐車場を抜け、弓ヶ浜から左へ向かう車道をしばらく進むと小島が点在する逢ヶ浜に到着します。さらに先へ進むと階段状の遊歩道が見え、ここよりタライ岬を目指します。坂道を登りきると健脚・らくらく各コースの分岐点となります。途中で合流するのでどちらを選んでもOKです。 トベラ、ウバメガシ、ヒメユズリハなどの樹林を抜けるとタライ(盥)岬の看板が現れ、その背後に紺碧の大海原が広がっています。看板左の遊歩道を下ると美しい半月型の洞窟が見えてきます。その右にある遠国島には古代祭祀跡が現存しているそうです。 船着き場跡らしき海岸を過ぎ木道を登っていくと丁字路となっているので右折し、田牛を目指します。ツバキの植栽地を過ぎしばらく進むと舗装車道となり素掘りのトンネルを抜けると田牛海岸へ出ます。田牛バス停からの路線バスは極めて少ないので吉佐美バス停まで歩きましょう。途中、竜宮窟、サンドスキー場、大浜海岸、大賀茂川ハマボウのマングローブ木道など見所が満載です。
  • 天城縦走登山口から天城峠へ(天城縦走路)

    天城縦走登山口から天城峠へ(天城縦走路)

    天城縦走路には宿泊のできる山小屋は無く、国立公園内のためテント泊も禁止です。縦走には概ね8時間かかるため、時間的に余裕のある計画を立てましょう。 天城縦走登山口バス停までは、伊東駅から天城高原ゴルフ場行のバスかタクシーを利用します。登山口〜万三郎岳下分岐点までのコースガイドは、天城シャクナゲコース(コースガイド)を参照して下さい。 万三郎岳下分岐の三差路を左の戸塚峠・八丁池方面への道をとり、ブナ林を15分ほど下ると鞍部の片瀬峠に出ます。登り返したピークが小岳です。平坦な山頂はブナの純林、また、山頂から西に広がる緩傾斜地にはブナやヒメシャラなどの美しい森が見られます。 ほどなく道は岩や石の転がる下り坂となり、岩場に付けられた補助ロープからは急な下りがしばらく続きます。歩経路沿いに付けられた黄色の標識テープとロープをたどって下りましょう。急坂が終わるとまもなく戸塚峠に到着。ここから八丁池までは、起伏も少なく歩きやすい道が4kmほど続きます。 ブナやヒメシャラにカエデなどが混じる原生的な森の中に、杉・檜の人工林が所々に現れます。戸塚峠から1.4km程進むと、縦走路のほぼ中間点にあたる白田峠です。その後も相変わらず樹林帯を進み、歩道が凹状に変わるとまもなく八丁池です。 湖畔を西に向かい下り御幸歩道入口を過ぎ、ひと登りでトイレのある見晴台入口に着きます。見晴台からはブナ林に囲まれた八丁池、天気に恵まれれば富士山や南アルプスの遠望が楽しめます。見晴台入口から40mほど下ると「上り御幸歩道入口」の道標があります。林道を道なりに下れば八丁池口へと続きますが、縦走路は右手の上り御幸歩道を下ります。アセビのトンネルからヒメシャラの混じるブナ林を下り、コマドリ歩道入口を過ぎると、程なく大見分岐点です。 大見分岐点を過ぎると山腹を巻くような平坦な道になり、藤ヶ沢からひと登りして下ると再び平坦な道に変わります。向峠の先で一度稜線に登り、天城最大級のヒメシャラの大木を右手に見ると下りになり、平坦な道に変わればほどなく天城峠に到着します。道はここから伊豆山稜線歩道となり西へ延びています。 峠からは右へ旧天城トンネルへ下り、トイレ脇の急坂を下れば新天城トンネル前の天城峠バス停に出ます。
    天城縦走路には宿泊のできる山小屋は無く、国立公園内のためテント泊も禁止です。縦走には概ね8時間かかるため、時間的に余裕のある計画を立てましょう。 天城縦走登山口バス停までは、伊東駅から天城高原ゴルフ場行のバスかタクシーを利用します。登山口〜万三郎岳下分岐点までのコースガイドは、天城シャクナゲコース(コースガイド)を参照して下さい。 万三郎岳下分岐の三差路を左の戸塚峠・八丁池方面への道をとり、ブナ林を15分ほど下ると鞍部の片瀬峠に出ます。登り返したピークが小岳です。平坦な山頂はブナの純林、また、山頂から西に広がる緩傾斜地にはブナやヒメシャラなどの美しい森が見られます。 ほどなく道は岩や石の転がる下り坂となり、岩場に付けられた補助ロープからは急な下りがしばらく続きます。歩経路沿いに付けられた黄色の標識テープとロープをたどって下りましょう。急坂が終わるとまもなく戸塚峠に到着。ここから八丁池までは、起伏も少なく歩きやすい道が4kmほど続きます。 ブナやヒメシャラにカエデなどが混じる原生的な森の中に、杉・檜の人工林が所々に現れます。戸塚峠から1.4km程進むと、縦走路のほぼ中間点にあたる白田峠です。その後も相変わらず樹林帯を進み、歩道が凹状に変わるとまもなく八丁池です。 湖畔を西に向かい下り御幸歩道入口を過ぎ、ひと登りでトイレのある見晴台入口に着きます。見晴台からはブナ林に囲まれた八丁池、天気に恵まれれば富士山や南アルプスの遠望が楽しめます。見晴台入口から40mほど下ると「上り御幸歩道入口」の道標があります。林道を道なりに下れば八丁池口へと続きますが、縦走路は右手の上り御幸歩道を下ります。アセビのトンネルからヒメシャラの混じるブナ林を下り、コマドリ歩道入口を過ぎると、程なく大見分岐点です。 大見分岐点を過ぎると山腹を巻くような平坦な道になり、藤ヶ沢からひと登りして下ると再び平坦な道に変わります。向峠の先で一度稜線に登り、天城最大級のヒメシャラの大木を右手に見ると下りになり、平坦な道に変わればほどなく天城峠に到着します。道はここから伊豆山稜線歩道となり西へ延びています。 峠からは右へ旧天城トンネルへ下り、トイレ脇の急坂を下れば新天城トンネル前の天城峠バス停に出ます。
  • 天城峠から仁科峠へ

    天城峠から仁科峠へ

    伊豆山稜線歩道は天城峠から修善寺公園もみじ林まで続く全長約43kmの道です。天城分水嶺トレイル(天城縦走登山口~だるま山高原レストハウス)の中では、この天城峠から仁科峠の間が、最も秘境の趣が残る場所です。 天城峠バス停から新天城トンネル左脇を入り、急坂を登ると旧天城トンネルに出ます。旧トンネル脇から登山道に入り、ジグザグの道を登りきるとブナの巨木がある天城峠です。伊豆山稜線歩道は峠の丁字路を右へ道をとります。稜線の北面を巻くほぼ平坦な道ですが、道幅が狭く危険な箇所があるので注意して歩きましょう。ブナやヒメシャラなどの自然林、檜などの人工林が混じる樹林帯を進むと1時間15分ほどで休憩舎のある二本杉峠(旧天城峠)に着きます。幕末、開国をめぐり吉田松陰やハリスなどが越えた峠です。 道はここから稜線の南面に変わり、滑沢峠を越えると再び稜線の北面に変わります。100mほど行くと崩落跡に歩道が付けられています。道幅が狭いので慎重に通り抜けましょう。ほどなく三蓋山への急登の階段が始まり、登りきるとこのコースを代表するブナ林が現れます。緩やかな登り坂を進むと山名標のある三蓋山に到着します。 三蓋山から尾根道を下り、平坦な道をしばらく進めばつげ峠です。道はここから稜線の南面に変わり、時折、左手の樹間から西伊豆方面の山が望めます。また、道すがらブナの巨木に何本も出会えます。相変わらず平坦な道が続き、50分ほどで猫越峠に着きます。峠を右に折れ、アセビ林などの中を緩やかに登って行くと猫越岳山頂に到着します。山頂から少し下った所を左手に30mほど入ると猫越岳山頂の池があります。モリアオガエルの産卵地で、初夏には枝先に産み付けられた卵塊が観察できます。 コースに戻り、急な階段を下ってひと山越え、登り返したピークが後藤山です。後藤山を越えると視界が開け、天城放牧場や稜線のササ原に続く分水嶺トレイルが見えます。道が平坦に変わるとまもなく放牧場の管理道路に出ます。道路を横断し、ササ原の中を登った所がナベ石と言われる巨石がある展望所です。分水嶺トレイルの中でも屈指の眺望を誇る場所です。眼下に仁科峠が見え、そこからササ原の道を5分ほど下れば仁科峠に到着します。
    伊豆山稜線歩道は天城峠から修善寺公園もみじ林まで続く全長約43kmの道です。天城分水嶺トレイル(天城縦走登山口~だるま山高原レストハウス)の中では、この天城峠から仁科峠の間が、最も秘境の趣が残る場所です。 天城峠バス停から新天城トンネル左脇を入り、急坂を登ると旧天城トンネルに出ます。旧トンネル脇から登山道に入り、ジグザグの道を登りきるとブナの巨木がある天城峠です。伊豆山稜線歩道は峠の丁字路を右へ道をとります。稜線の北面を巻くほぼ平坦な道ですが、道幅が狭く危険な箇所があるので注意して歩きましょう。ブナやヒメシャラなどの自然林、檜などの人工林が混じる樹林帯を進むと1時間15分ほどで休憩舎のある二本杉峠(旧天城峠)に着きます。幕末、開国をめぐり吉田松陰やハリスなどが越えた峠です。 道はここから稜線の南面に変わり、滑沢峠を越えると再び稜線の北面に変わります。100mほど行くと崩落跡に歩道が付けられています。道幅が狭いので慎重に通り抜けましょう。ほどなく三蓋山への急登の階段が始まり、登りきるとこのコースを代表するブナ林が現れます。緩やかな登り坂を進むと山名標のある三蓋山に到着します。 三蓋山から尾根道を下り、平坦な道をしばらく進めばつげ峠です。道はここから稜線の南面に変わり、時折、左手の樹間から西伊豆方面の山が望めます。また、道すがらブナの巨木に何本も出会えます。相変わらず平坦な道が続き、50分ほどで猫越峠に着きます。峠を右に折れ、アセビ林などの中を緩やかに登って行くと猫越岳山頂に到着します。山頂から少し下った所を左手に30mほど入ると猫越岳山頂の池があります。モリアオガエルの産卵地で、初夏には枝先に産み付けられた卵塊が観察できます。 コースに戻り、急な階段を下ってひと山越え、登り返したピークが後藤山です。後藤山を越えると視界が開け、天城放牧場や稜線のササ原に続く分水嶺トレイルが見えます。道が平坦に変わるとまもなく放牧場の管理道路に出ます。道路を横断し、ササ原の中を登った所がナベ石と言われる巨石がある展望所です。分水嶺トレイルの中でも屈指の眺望を誇る場所です。眼下に仁科峠が見え、そこからササ原の道を5分ほど下れば仁科峠に到着します。
  • 仁科峠からだるま山高原へ

    仁科峠からだるま山高原へ

    全行程18.7kmと長く時間がかかるため、湯ヶ島温泉か宇久須に前泊し、スタートの仁科峠まで宿の車で送ってもらうかタクシーの利用となります。 開拓記念碑がある駐車スペースから県道を横断して牧柵の尾根道をたどり、ササ原を下ると風早峠です。尾根に沿って登り返すと休憩舎のある宇久須峠に着きます。小さな石仏を左に見て、丸太の階段を上がると広大なササ原に出ます。小さなピークを越えた先からは樹林帯に入り、右に折れると丸太階段の下りになります。十字路を過ぎ、長い階段を急登し、アセビ林を抜けると魂の山です。山頂からの下りは丸太の階段が続き、県道が近づいて来たら土肥峠の分岐です。右上のカルバートを潜ると左手に湯ヶ島温泉へ下る林道達原線が見えます。 土肥峠からは登り下りを繰り返してベンチのある南無妙峠に到着します。供養碑から緩やかな樹林帯を進むと古い石柱が残る吉奈峠、この先、急登の丸太階段を登りきると棚場山です。緩やかな林間を下り、旧国道と西伊豆スカイラインが交差する高架橋下が船原峠です。達磨山方面へは前方の橋脚擁壁の左側に沿った階段を上がります。灌木林を抜けて一旦車道に出ます。再び灌木林に入り、再び車道を50分ほど歩けば土肥駐車場に到着です。駐車場の端からササ原の歩道を登り、再び道路に出た所に伽藍山の標柱があります。しばらく道路沿いに進み、小土肥駐車場先の左手に道標がある歩道に入ります。風倒木の多いところを過ぎると下り坂、左側がガレたやせ尾根を進むと古稀山です。階段を下りると眼下に戸田港が望める駐車場に着きます。駐車場の端からササ原の緩やかな階段を20分ほど登ると達磨山山頂に到着です。 山頂を後にし、富士山に向かって長い丸太階段を下ります。いったん道路に出て再びササ原を登り、アセビやイヌツゲの林の小達磨山を下ると戸田峠です。バス停を横断して修善寺方面に進み、トンネル右手の鎖ゲートのある道路に入ります。7~8分で金冠山との分岐点、右折して日本一幅の広い遊歩道(防火帯)を東に進みます。この付近はマメザクラの群生地で、4月中・下旬は山肌がパッチワークのように彩られます。金冠山分岐から25分ほどでだるま山高原レストハウスに到着です。
    全行程18.7kmと長く時間がかかるため、湯ヶ島温泉か宇久須に前泊し、スタートの仁科峠まで宿の車で送ってもらうかタクシーの利用となります。 開拓記念碑がある駐車スペースから県道を横断して牧柵の尾根道をたどり、ササ原を下ると風早峠です。尾根に沿って登り返すと休憩舎のある宇久須峠に着きます。小さな石仏を左に見て、丸太の階段を上がると広大なササ原に出ます。小さなピークを越えた先からは樹林帯に入り、右に折れると丸太階段の下りになります。十字路を過ぎ、長い階段を急登し、アセビ林を抜けると魂の山です。山頂からの下りは丸太の階段が続き、県道が近づいて来たら土肥峠の分岐です。右上のカルバートを潜ると左手に湯ヶ島温泉へ下る林道達原線が見えます。 土肥峠からは登り下りを繰り返してベンチのある南無妙峠に到着します。供養碑から緩やかな樹林帯を進むと古い石柱が残る吉奈峠、この先、急登の丸太階段を登りきると棚場山です。緩やかな林間を下り、旧国道と西伊豆スカイラインが交差する高架橋下が船原峠です。達磨山方面へは前方の橋脚擁壁の左側に沿った階段を上がります。灌木林を抜けて一旦車道に出ます。再び灌木林に入り、再び車道を50分ほど歩けば土肥駐車場に到着です。駐車場の端からササ原の歩道を登り、再び道路に出た所に伽藍山の標柱があります。しばらく道路沿いに進み、小土肥駐車場先の左手に道標がある歩道に入ります。風倒木の多いところを過ぎると下り坂、左側がガレたやせ尾根を進むと古稀山です。階段を下りると眼下に戸田港が望める駐車場に着きます。駐車場の端からササ原の緩やかな階段を20分ほど登ると達磨山山頂に到着です。 山頂を後にし、富士山に向かって長い丸太階段を下ります。いったん道路に出て再びササ原を登り、アセビやイヌツゲの林の小達磨山を下ると戸田峠です。バス停を横断して修善寺方面に進み、トンネル右手の鎖ゲートのある道路に入ります。7~8分で金冠山との分岐点、右折して日本一幅の広い遊歩道(防火帯)を東に進みます。この付近はマメザクラの群生地で、4月中・下旬は山肌がパッチワークのように彩られます。金冠山分岐から25分ほどでだるま山高原レストハウスに到着です。
  • 八丁池口から下り八丁池歩道へ

    八丁池口から下り八丁池歩道へ

    本コースの起終点は八丁池口バス停です。帰りのバス時間を確認後スタートします。舗装された林道の杉・檜の林の中を緩やかに登っていくと途中から未舗装となり約20分程で野鳥の森、コルリ歩道入口です。ここから森の雰囲気が一変し、ブナとヒメシャラの自然林です。野鳥の森は年間を通して64種の野鳥が飛び交いさえずります。野鳥の森に作られた探索路は2.5kmあり、それぞれ野鳥の名前が付けられています。コルリ歩道を5〜6分登ると再び広い林道に出ます。すぐ右手がオオルリ歩道入口です。美しいブナ林の中の少しきつい登りですが、野鳥の声が賑やかな道です。 登り切ると展望所のある青スズ台に到着です。河津、下田方面の山並み、海に浮かぶ伊豆諸島を望みながらひと休みしたら青スズ台歩道に入り、万三郎岳が見え隠れする自然林の中の尾根をぐんぐん下ると再び広い林道にぶつかります。上り御幸歩道入口を左に見送って進めばトイレのある見晴台入口です。左に入ってすぐの鉄のやぐらに上がれば360度の絶景が待っています。八丁池上には富士山が頭を出し、新緑、紅葉の時期は素晴らしい眺めです。 入口に戻り八丁池に向かいます。10分程で湖畔に到着します。昭和天皇の行幸記念碑、龍がまとわりついた水神さんなどを探索後下り八丁池歩道に向かいましょう。左に斜面を少し登ると、後はブナ林の緩やかな下り一方になります。ここからは歩道沿いのロープと、木枝に結んだテープをしっかり見ながら歩きましょう。天城山でも有数のブナの巨木が見られる森です。岩尾林道分岐の道標を確認したらここから本谷歩道に入ります。左にカーブするように進みます。右に薄暗い人工林、左にブナ・ヒメシャラの自然林を見ながら歩くと20分程で下り八丁池歩道分岐に合流します。左に行くと下り御幸歩道を八丁池方面、右は水生地方面に出ますが、ここでは真っすぐに本谷歩道を大見分岐点方面に向かいます。登山道は整備されており安心して歩けます。右側には天城分水嶺の山並みの眺望も楽しめます。最後に小さな沢を渡ると水生地歩道と合流し、そのまま少し登ると上り御幸歩道の大見分岐点です。この一帯は天城の中でも有数の紅葉を楽しめる場所の一つでもあります。 大見分岐点からは左手の八丁池方面に向かいます。10分程で右手にコマドリ歩道入口の道標があります。 真っすぐ行くと八丁池方面ですが、ここは右に入りウグイス歩道に向かいます。いったん広い林道に出ますが、すぐにウグイス歩道入口の道標があります。ここまでくるとあと一息、ウグイス歩道の最後の急な木の階段を下りきると八丁池口バス停に到着です。
    本コースの起終点は八丁池口バス停です。帰りのバス時間を確認後スタートします。舗装された林道の杉・檜の林の中を緩やかに登っていくと途中から未舗装となり約20分程で野鳥の森、コルリ歩道入口です。ここから森の雰囲気が一変し、ブナとヒメシャラの自然林です。野鳥の森は年間を通して64種の野鳥が飛び交いさえずります。野鳥の森に作られた探索路は2.5kmあり、それぞれ野鳥の名前が付けられています。コルリ歩道を5〜6分登ると再び広い林道に出ます。すぐ右手がオオルリ歩道入口です。美しいブナ林の中の少しきつい登りですが、野鳥の声が賑やかな道です。 登り切ると展望所のある青スズ台に到着です。河津、下田方面の山並み、海に浮かぶ伊豆諸島を望みながらひと休みしたら青スズ台歩道に入り、万三郎岳が見え隠れする自然林の中の尾根をぐんぐん下ると再び広い林道にぶつかります。上り御幸歩道入口を左に見送って進めばトイレのある見晴台入口です。左に入ってすぐの鉄のやぐらに上がれば360度の絶景が待っています。八丁池上には富士山が頭を出し、新緑、紅葉の時期は素晴らしい眺めです。 入口に戻り八丁池に向かいます。10分程で湖畔に到着します。昭和天皇の行幸記念碑、龍がまとわりついた水神さんなどを探索後下り八丁池歩道に向かいましょう。左に斜面を少し登ると、後はブナ林の緩やかな下り一方になります。ここからは歩道沿いのロープと、木枝に結んだテープをしっかり見ながら歩きましょう。天城山でも有数のブナの巨木が見られる森です。岩尾林道分岐の道標を確認したらここから本谷歩道に入ります。左にカーブするように進みます。右に薄暗い人工林、左にブナ・ヒメシャラの自然林を見ながら歩くと20分程で下り八丁池歩道分岐に合流します。左に行くと下り御幸歩道を八丁池方面、右は水生地方面に出ますが、ここでは真っすぐに本谷歩道を大見分岐点方面に向かいます。登山道は整備されており安心して歩けます。右側には天城分水嶺の山並みの眺望も楽しめます。最後に小さな沢を渡ると水生地歩道と合流し、そのまま少し登ると上り御幸歩道の大見分岐点です。この一帯は天城の中でも有数の紅葉を楽しめる場所の一つでもあります。 大見分岐点からは左手の八丁池方面に向かいます。10分程で右手にコマドリ歩道入口の道標があります。 真っすぐ行くと八丁池方面ですが、ここは右に入りウグイス歩道に向かいます。いったん広い林道に出ますが、すぐにウグイス歩道入口の道標があります。ここまでくるとあと一息、ウグイス歩道の最後の急な木の階段を下りきると八丁池口バス停に到着です。
  • 水生地下から八丁池へ

    水生地下から八丁池へ

    水生地下バス停の横が国道414号天城新道と旧道の分岐になっており、国道を挟んだ反対側に水生地下駐車場があります。旧天城トンネルへ通じる旧道へ入り水生地を経て下り御幸歩道経由で八丁池を目指します。水生地までは国道414号の旧道、踊子歩道を歩きます。車道なので車の往来には注意しましょう。 水生地より左へ折れて林道へ入ります。この林道は一般車両通行禁止です。車止めがありますが、歩行者はくぐり抜けられます。 水生地歩道入口を過ぎるとまもなく下り御幸歩道起終点です。林道と離れ下り御幸歩道へ入ります。過去の台風で荒れた杉林を過ぎると林道を横切ります。東屋があり、休憩をとることもできます。ここから数分登ると十字路(下り八丁池歩道分岐)があります。左側は下り八丁池歩道、右側は本谷歩道ですが直進の下り御幸歩道を進みます。ブナの大木が目につくようになります。ブナ、ヒメシャラの混生している明るい林を通過します。しばらく進みアセビの林を過ぎるとまもなく上り御幸歩道にぶつかります。左へ曲がると八丁池はすぐそこです。 帰りは上り御幸歩道、水生地歩道を経由し水生地下駐車場へ向かいます。八丁池を出発して15分ほど歩くとトイレがあります。ここには脇道がありほんの1~2分で見晴台へ行くことができます。見通しがきくときは北の方角には八丁池越しの富士山、南アルプス、南方向には御蔵島、新島など伊豆諸島の一部が望めます。 ここから八丁池口バス停に通じる林道を40mほど進み、上り御幸歩道入口からコマドリ歩道入口方面へと下り、やがて大見分岐点に到着です。右折し本谷歩道、水生地歩道方面へ下ります。この付近は紅葉時期の見所ポイントのひとつです。普段は水のない沢がありますが、ここが直進の本谷歩道と左折水生地歩道の分岐です。沢を渡らず水生地歩道方面へ左折します。ほどなく沢を渡り檜林を進むと下の沢から水の流れる音がし始めます。本谷川の水源のひとつで狩野川の源流地域です。水量が多く音も大きくなるとまもなく水生地歩道入口です。 再び林道へ出て往路と同じ道を引き返します。水生地には昭和の中頃まで天然氷を製造した水槽と氷を貯蔵した氷室(復元)があります。時間に余裕があれば立ち寄りをお勧めします。ここから水生地下バス停まで徒歩約20分です。
    水生地下バス停の横が国道414号天城新道と旧道の分岐になっており、国道を挟んだ反対側に水生地下駐車場があります。旧天城トンネルへ通じる旧道へ入り水生地を経て下り御幸歩道経由で八丁池を目指します。水生地までは国道414号の旧道、踊子歩道を歩きます。車道なので車の往来には注意しましょう。 水生地より左へ折れて林道へ入ります。この林道は一般車両通行禁止です。車止めがありますが、歩行者はくぐり抜けられます。 水生地歩道入口を過ぎるとまもなく下り御幸歩道起終点です。林道と離れ下り御幸歩道へ入ります。過去の台風で荒れた杉林を過ぎると林道を横切ります。東屋があり、休憩をとることもできます。ここから数分登ると十字路(下り八丁池歩道分岐)があります。左側は下り八丁池歩道、右側は本谷歩道ですが直進の下り御幸歩道を進みます。ブナの大木が目につくようになります。ブナ、ヒメシャラの混生している明るい林を通過します。しばらく進みアセビの林を過ぎるとまもなく上り御幸歩道にぶつかります。左へ曲がると八丁池はすぐそこです。 帰りは上り御幸歩道、水生地歩道を経由し水生地下駐車場へ向かいます。八丁池を出発して15分ほど歩くとトイレがあります。ここには脇道がありほんの1~2分で見晴台へ行くことができます。見通しがきくときは北の方角には八丁池越しの富士山、南アルプス、南方向には御蔵島、新島など伊豆諸島の一部が望めます。 ここから八丁池口バス停に通じる林道を40mほど進み、上り御幸歩道入口からコマドリ歩道入口方面へと下り、やがて大見分岐点に到着です。右折し本谷歩道、水生地歩道方面へ下ります。この付近は紅葉時期の見所ポイントのひとつです。普段は水のない沢がありますが、ここが直進の本谷歩道と左折水生地歩道の分岐です。沢を渡らず水生地歩道方面へ左折します。ほどなく沢を渡り檜林を進むと下の沢から水の流れる音がし始めます。本谷川の水源のひとつで狩野川の源流地域です。水量が多く音も大きくなるとまもなく水生地歩道入口です。 再び林道へ出て往路と同じ道を引き返します。水生地には昭和の中頃まで天然氷を製造した水槽と氷を貯蔵した氷室(復元)があります。時間に余裕があれば立ち寄りをお勧めします。ここから水生地下バス停まで徒歩約20分です。
  • 筏場から皮子平へ

    筏場から皮子平へ

    筏場新田バス停跡より県道59号を国士峠方面に歩き始めます。まもなくワサビ沢が見えてきます。大見川の最上流部で国内有数のワサビ栽培地です。県道と別れ筏場林道に入りワサビ栽培風景など見ながら登っていくと、鍵のかかったゲートがあります。傍らには江戸時代に植えられたと言われる杉の大木「御礼杉」とその説明看板があります。ゲートをくぐりさらに林道を進みます。 軽石林道支線に入り、辺りに露出している岩石を見ると灰色の軽石と黒っぽい黒曜石が多く見られます。これは、皮子平火山の溶岩流地帯に差し掛かったためです。この辺りは伊豆半島固有種のアマギツツジが多く見られます。 さらに軽石林道へと進みます。自然林、植林地を交互に進むと高度もだんだん上がってきます。 南西から北西方向が開け、数少ない富士山のビューポイントに差しかかるとまもなく筏場林道との合流点です。右に折れそのまま軽石林道を進むと、戸塚歩道入口の看板があります。林道と分かれ杉、檜の人工林が続く戸塚歩道へと入ります。溶岩は次第に苔に覆われるようになり、その上にフジシダが目立ち始めます。また、アマギシャクナゲの古木を所々に見ることができます。天城山縦走路のシャクナゲ群生地ほどの規模はありませんが、5月中旬には美しい花で楽しませてくれます。 モミの大木を傍らに見ながら歩くと「精英樹保護林」の看板が目に付きます。この辺り一帯には精英樹を含め杉、檜の人工林が続きます。これらを過ぎてサワグルミの大木が目立ち始めるとまもなく東皮子平三叉路です。直進すると戸塚峠、天城山縦走路方面へ続きますが一旦右折し西皮子平へ向かいます。すぐに皮子平一と言われる幹周4m強の「大ブナ」が現れます。ここから100m程進むと樹齢数百年のブナ林の中にヒメシャラが混在する「皮子平ブナ、ヒメシャラ保護林」があります。この辺りの溶岩風景が最も皮子平らしい景色を醸し出しています。天城山の秘境にふさわしい場所です。 15分程進むと西皮子平です。火口跡の直径1km程の平地で潅木の混ざった草原となっていますがシカ避けの金網柵を設置してあるので中には入れません。再び東皮子平三叉路へ戻り火口壁をジグザグに登るとまもなく戸塚峠です。ここから先の戸塚峠~八丁池間は天城縦走登山口から天城峠へ(天城縦走路)(コースガイド)を参照して下さい。 八丁池からは天城山縦走路を上り御幸歩道入口まで進み、八丁池口バス停まで途中コルリ歩道でショートカットし林道を下ります。
    筏場新田バス停跡より県道59号を国士峠方面に歩き始めます。まもなくワサビ沢が見えてきます。大見川の最上流部で国内有数のワサビ栽培地です。県道と別れ筏場林道に入りワサビ栽培風景など見ながら登っていくと、鍵のかかったゲートがあります。傍らには江戸時代に植えられたと言われる杉の大木「御礼杉」とその説明看板があります。ゲートをくぐりさらに林道を進みます。 軽石林道支線に入り、辺りに露出している岩石を見ると灰色の軽石と黒っぽい黒曜石が多く見られます。これは、皮子平火山の溶岩流地帯に差し掛かったためです。この辺りは伊豆半島固有種のアマギツツジが多く見られます。 さらに軽石林道へと進みます。自然林、植林地を交互に進むと高度もだんだん上がってきます。 南西から北西方向が開け、数少ない富士山のビューポイントに差しかかるとまもなく筏場林道との合流点です。右に折れそのまま軽石林道を進むと、戸塚歩道入口の看板があります。林道と分かれ杉、檜の人工林が続く戸塚歩道へと入ります。溶岩は次第に苔に覆われるようになり、その上にフジシダが目立ち始めます。また、アマギシャクナゲの古木を所々に見ることができます。天城山縦走路のシャクナゲ群生地ほどの規模はありませんが、5月中旬には美しい花で楽しませてくれます。 モミの大木を傍らに見ながら歩くと「精英樹保護林」の看板が目に付きます。この辺り一帯には精英樹を含め杉、檜の人工林が続きます。これらを過ぎてサワグルミの大木が目立ち始めるとまもなく東皮子平三叉路です。直進すると戸塚峠、天城山縦走路方面へ続きますが一旦右折し西皮子平へ向かいます。すぐに皮子平一と言われる幹周4m強の「大ブナ」が現れます。ここから100m程進むと樹齢数百年のブナ林の中にヒメシャラが混在する「皮子平ブナ、ヒメシャラ保護林」があります。この辺りの溶岩風景が最も皮子平らしい景色を醸し出しています。天城山の秘境にふさわしい場所です。 15分程進むと西皮子平です。火口跡の直径1km程の平地で潅木の混ざった草原となっていますがシカ避けの金網柵を設置してあるので中には入れません。再び東皮子平三叉路へ戻り火口壁をジグザグに登るとまもなく戸塚峠です。ここから先の戸塚峠~八丁池間は天城縦走登山口から天城峠へ(天城縦走路)(コースガイド)を参照して下さい。 八丁池からは天城山縦走路を上り御幸歩道入口まで進み、八丁池口バス停まで途中コルリ歩道でショートカットし林道を下ります。
  • 八丁池口から三筋山へ

    八丁池口から三筋山へ

    季節運行路線バス停の八丁池口を起点とし、三筋山へ下る尾根をたどる本コースは、近年、風力発電機の建設によりさらに良好な展望が得られるようになりました。にわかにクローズアップされている細野高原ススキ原など、より魅力的なコースに変貌しています。 八丁池口バス停を出発後10分ほどで八丁池方面へ向かう林道と本コースとの分岐点に出ます。東(右)へ向かう林道を進み、大きな地図看板設置地点より階段状の遊歩道となります。この付近はマメザクラやカエデ類などが点在し、さらに進むとアセビ群落の中に固有種アマギツツジを見ることができます。南側が開けた場所からは、これから向かう三筋山方面の風力発電機群が見え隠れしています。急坂となりこれを一気に登ると大ブナが立ち並ぶピークに到着します。ベンチが設置されているので、ゆっくり休憩できます。ここからしばらく美しいブナ林の下りが続いたあと、さらに下るとシカ防護柵設置付近で見事なヒメシャラの純林が現れます。 上佐ヶ野林道分岐にさしかかると風力発電機が至近距離に唐突と現れます。その異様とも思われる姿に驚きます。ここからしばらくは21基設置された風力発電機の管理道を歩くことになります。管理道には歩道区域として約1m幅の赤色ラインが引かれています。許可車両以外の進入はありませんがなるべくこのライン上を歩きましょう。ただし、展望所(現時点では展望が良いとは言えません)、小ピーク、三筋山山頂は、これまでの遊歩道を歩くようになっていますので、管理道から外れる指示標識をしっかり確認してください。管理道上からは右手に鉢ノ山や遠く南伊豆・西伊豆方面の山々が見え隠れします。また小ピーク付近からは、箒木山から万二郎岳、馬の背、万三郎岳と天城の主峰が手に取るようです。三筋山展望台からは、伊豆諸島が望め、ほぼ360度のパノラマとなります。 三筋山からの下山ルートは、細野高原経由伊豆稲取駅方面と、大池高原経由河津駅方面の2つがあります。 今回は前者のルートをメインとして紹介します。三筋山山頂からまず広大なススキ原の中を細野高原第一駐車場へ下ります。貴重植物が群生する湿原が4箇所あるので興味のある方は巡ってみるのも良いでしょう。駐車場からはひたすら国道135号へ向かって下り、稲取小学校前バス停を目指します。なお、細野高原はタクシーを呼ぶことができるので、非常時のエスケープルートとしても利用できます。 後者は風力発電機作業道を進み、途中大池方面へ向かう従来の遊歩道へ入ります。大池上部から林道となるのでひたすら下り、国道135号オレンヂヶ丘バス停を目指します。
    季節運行路線バス停の八丁池口を起点とし、三筋山へ下る尾根をたどる本コースは、近年、風力発電機の建設によりさらに良好な展望が得られるようになりました。にわかにクローズアップされている細野高原ススキ原など、より魅力的なコースに変貌しています。 八丁池口バス停を出発後10分ほどで八丁池方面へ向かう林道と本コースとの分岐点に出ます。東(右)へ向かう林道を進み、大きな地図看板設置地点より階段状の遊歩道となります。この付近はマメザクラやカエデ類などが点在し、さらに進むとアセビ群落の中に固有種アマギツツジを見ることができます。南側が開けた場所からは、これから向かう三筋山方面の風力発電機群が見え隠れしています。急坂となりこれを一気に登ると大ブナが立ち並ぶピークに到着します。ベンチが設置されているので、ゆっくり休憩できます。ここからしばらく美しいブナ林の下りが続いたあと、さらに下るとシカ防護柵設置付近で見事なヒメシャラの純林が現れます。 上佐ヶ野林道分岐にさしかかると風力発電機が至近距離に唐突と現れます。その異様とも思われる姿に驚きます。ここからしばらくは21基設置された風力発電機の管理道を歩くことになります。管理道には歩道区域として約1m幅の赤色ラインが引かれています。許可車両以外の進入はありませんがなるべくこのライン上を歩きましょう。ただし、展望所(現時点では展望が良いとは言えません)、小ピーク、三筋山山頂は、これまでの遊歩道を歩くようになっていますので、管理道から外れる指示標識をしっかり確認してください。管理道上からは右手に鉢ノ山や遠く南伊豆・西伊豆方面の山々が見え隠れします。また小ピーク付近からは、箒木山から万二郎岳、馬の背、万三郎岳と天城の主峰が手に取るようです。三筋山展望台からは、伊豆諸島が望め、ほぼ360度のパノラマとなります。 三筋山からの下山ルートは、細野高原経由伊豆稲取駅方面と、大池高原経由河津駅方面の2つがあります。 今回は前者のルートをメインとして紹介します。三筋山山頂からまず広大なススキ原の中を細野高原第一駐車場へ下ります。貴重植物が群生する湿原が4箇所あるので興味のある方は巡ってみるのも良いでしょう。駐車場からはひたすら国道135号へ向かって下り、稲取小学校前バス停を目指します。なお、細野高原はタクシーを呼ぶことができるので、非常時のエスケープルートとしても利用できます。 後者は風力発電機作業道を進み、途中大池方面へ向かう従来の遊歩道へ入ります。大池上部から林道となるのでひたすら下り、国道135号オレンヂヶ丘バス停を目指します。
  • 踊子歩道

    踊子歩道

    踊子歩道は交通アクセスが良く軽装で気軽に歩けるため、四季を通じてたいへん多くのハイカーが訪れています。コース全体に道標は完備されていますが、見落としやすい箇所がいくつかあり注意が必要です。 浄蓮の滝バス停付近の踊子歩道起点を示す道標から旧下田街道へ。この付近からしばらく文学碑が点在しており文人たちの聖地であったことがうかがえます。天皇陛下「お手植え杉」を過ぎてしばらく進むと道の駅天城越えに到着します。 道の駅駐車場の端から庭園を通り抜け、下田街道等の説明看板を見ながら進むと天城遊々の森(旧大川端キャンプ場)に出ます。ここを通過してさらに上流へ向かい国道414号天城大橋と交差し、急な階段を上がると旧道へ出ます。 旧道を進むと川端康成レリーフと「伊豆の踊子」冒頭の名文が刻まれた文学碑があります。このあたりからブナ・ケヤキ・カエデ類などの原生的な自然林が水生地まで続き、さらに進むと国の重要文化財に指定されている旧天城トンネルに到着します。トンネルを越え、寒天橋、二階滝と旧道を下ると、国道と交差する地点へ出ます。この付近で道標を見落とさないよう注意しましょう。平滑の滝に寄った後、わさび沢を通過し林道へ出て、その後さらに下るとモミの巨木と石仏が見られ、近くには宗太郎園地の休憩舎があります。 中世の時代にタイムスリップしたかのような美しい宗太郎杉並木を過ぎ、しばらく進むと猿田淵遊歩道看板が見えますのでこの木製階段を下ると、河津七滝巡りが始まります。猿田淵・河津七滝は登り尾南火山からの溶岩流に河川の浸食が加わり変化に富んだ景観を見せてくれます。七滝見学後、河津七滝ループ橋の橋脚を過ぎた地点(旅館青木の坂、横)の旧道へ誘導する看板がわかりづらいので注意です。以後、旧下田街道ルートでもあるので石碑・石仏などが随所に見られます。民家沿いでは道標を確認しながら進みます。 吊橋、源頼朝ゆかりの小鍋神社、旧下田街道小鍋峠越分岐を過ぎ、湯ヶ野温泉へ向かいます。石畳の歩道「湯坂」へ入ると「踊子ゆかりの宿・福田家」が河津川対岸に見えてきます。そのまま湯坂を登ると湯ヶ野バス停に到着。湯ヶ野無料駐車場はバス停付近の信号を渡たり30mほど坂を登った左側にあります。
    踊子歩道は交通アクセスが良く軽装で気軽に歩けるため、四季を通じてたいへん多くのハイカーが訪れています。コース全体に道標は完備されていますが、見落としやすい箇所がいくつかあり注意が必要です。 浄蓮の滝バス停付近の踊子歩道起点を示す道標から旧下田街道へ。この付近からしばらく文学碑が点在しており文人たちの聖地であったことがうかがえます。天皇陛下「お手植え杉」を過ぎてしばらく進むと道の駅天城越えに到着します。 道の駅駐車場の端から庭園を通り抜け、下田街道等の説明看板を見ながら進むと天城遊々の森(旧大川端キャンプ場)に出ます。ここを通過してさらに上流へ向かい国道414号天城大橋と交差し、急な階段を上がると旧道へ出ます。 旧道を進むと川端康成レリーフと「伊豆の踊子」冒頭の名文が刻まれた文学碑があります。このあたりからブナ・ケヤキ・カエデ類などの原生的な自然林が水生地まで続き、さらに進むと国の重要文化財に指定されている旧天城トンネルに到着します。トンネルを越え、寒天橋、二階滝と旧道を下ると、国道と交差する地点へ出ます。この付近で道標を見落とさないよう注意しましょう。平滑の滝に寄った後、わさび沢を通過し林道へ出て、その後さらに下るとモミの巨木と石仏が見られ、近くには宗太郎園地の休憩舎があります。 中世の時代にタイムスリップしたかのような美しい宗太郎杉並木を過ぎ、しばらく進むと猿田淵遊歩道看板が見えますのでこの木製階段を下ると、河津七滝巡りが始まります。猿田淵・河津七滝は登り尾南火山からの溶岩流に河川の浸食が加わり変化に富んだ景観を見せてくれます。七滝見学後、河津七滝ループ橋の橋脚を過ぎた地点(旅館青木の坂、横)の旧道へ誘導する看板がわかりづらいので注意です。以後、旧下田街道ルートでもあるので石碑・石仏などが随所に見られます。民家沿いでは道標を確認しながら進みます。 吊橋、源頼朝ゆかりの小鍋神社、旧下田街道小鍋峠越分岐を過ぎ、湯ヶ野温泉へ向かいます。石畳の歩道「湯坂」へ入ると「踊子ゆかりの宿・福田家」が河津川対岸に見えてきます。そのまま湯坂を登ると湯ヶ野バス停に到着。湯ヶ野無料駐車場はバス停付近の信号を渡たり30mほど坂を登った左側にあります。
  • 天城シャクナゲコース

    天城シャクナゲコース

    自家用車の場合は天城高原ハイカー専用駐車場(無料・普通車88台・バス5台駐車可能)を利用、バスは伊東駅から天城高原ゴルフ場行を利用します。帰りの時間を必ず確認しておきましょう。 ハイカー専用駐車場から天城縦走登山口の案内板を見て杉・檜の林に入り20分ほど歩くと四辻(万二郎岳登山口)の三差路、「万二郎岳55分」の道標があります。シャクナゲコースは、ここから万二郎岳~万三郎岳~万三郎岳下分岐~涸沢分岐~四辻(万二郎岳登山口)と周遊コースなので、どちら周りでもかまいません。ここでは四辻から万二郎岳へと向かいます。 コース全体で道標が整備されていますが、ガレ場や急な登り、急な長い下りがあるので足元には十分注意が必要です。ブナやヒメシャラが目立つ自然林の中を行くと5月頃にはトウゴクミツバツツジ、6月下旬から7月上旬にはアマギツツジが見られます。 少し急になったジグザグの岩の多い道を登ると万二郎岳山頂に到着です。山頂は樹木に覆われ見晴らしは悪いですが、万三郎岳へ向かう岩場の多い急斜面を下ると、ひときわ展望の良い岩場に出ます。東伊豆から南伊豆に延びた海岸線、正面にはこれから向かう馬の背、その肩に万三郎岳を望み、晴天時は北側に富士山も望めます。 ぐんと下がって登り返すと馬の背です。長いアセビのトンネルを抜けると荒れた急な下りが始まります。岩場にかかるハシゴもあるので十分注意して下りましょう。下りきると石楠立です。この付近からアマギシャクナゲの群落が始まります。シャクナゲの花を愛でながら登り切ると万三郎岳山頂に着きます。案内看板の前には1等三角点があります。 山頂から小岳に向かって5分程歩いた先に万三郎岳下分岐があります。左は小岳(天城縦走路)方面ですが、ここは右にとり涸沢分岐点方面に向かいます。500段余りの木の長い階段を下ります。十分注意しましょう。この付近にもアマギシャクナゲが見られます。長い下りの階段を過ぎたあたりから、ヒメシャラとブナの林に変わり道が緩やかになり涸沢分岐点に着きます。このまま万三郎岳の裾を巻くように斜面の緩やかな登り下りを繰り返します。左側が切れ落ちた斜面で道幅も狭く岩場も多く滑りやすいので要注意の場所です。このあたりでもアマギシャクナゲが見られます。 道なりに進んで101石柱、そして四辻(万二郎岳登山口)に戻ってきます。ここから左に進み天城縦走登山口に戻ります。
    自家用車の場合は天城高原ハイカー専用駐車場(無料・普通車88台・バス5台駐車可能)を利用、バスは伊東駅から天城高原ゴルフ場行を利用します。帰りの時間を必ず確認しておきましょう。 ハイカー専用駐車場から天城縦走登山口の案内板を見て杉・檜の林に入り20分ほど歩くと四辻(万二郎岳登山口)の三差路、「万二郎岳55分」の道標があります。シャクナゲコースは、ここから万二郎岳~万三郎岳~万三郎岳下分岐~涸沢分岐~四辻(万二郎岳登山口)と周遊コースなので、どちら周りでもかまいません。ここでは四辻から万二郎岳へと向かいます。 コース全体で道標が整備されていますが、ガレ場や急な登り、急な長い下りがあるので足元には十分注意が必要です。ブナやヒメシャラが目立つ自然林の中を行くと5月頃にはトウゴクミツバツツジ、6月下旬から7月上旬にはアマギツツジが見られます。 少し急になったジグザグの岩の多い道を登ると万二郎岳山頂に到着です。山頂は樹木に覆われ見晴らしは悪いですが、万三郎岳へ向かう岩場の多い急斜面を下ると、ひときわ展望の良い岩場に出ます。東伊豆から南伊豆に延びた海岸線、正面にはこれから向かう馬の背、その肩に万三郎岳を望み、晴天時は北側に富士山も望めます。 ぐんと下がって登り返すと馬の背です。長いアセビのトンネルを抜けると荒れた急な下りが始まります。岩場にかかるハシゴもあるので十分注意して下りましょう。下りきると石楠立です。この付近からアマギシャクナゲの群落が始まります。シャクナゲの花を愛でながら登り切ると万三郎岳山頂に着きます。案内看板の前には1等三角点があります。 山頂から小岳に向かって5分程歩いた先に万三郎岳下分岐があります。左は小岳(天城縦走路)方面ですが、ここは右にとり涸沢分岐点方面に向かいます。500段余りの木の長い階段を下ります。十分注意しましょう。この付近にもアマギシャクナゲが見られます。長い下りの階段を過ぎたあたりから、ヒメシャラとブナの林に変わり道が緩やかになり涸沢分岐点に着きます。このまま万三郎岳の裾を巻くように斜面の緩やかな登り下りを繰り返します。左側が切れ落ちた斜面で道幅も狭く岩場も多く滑りやすいので要注意の場所です。このあたりでもアマギシャクナゲが見られます。 道なりに進んで101石柱、そして四辻(万二郎岳登山口)に戻ってきます。ここから左に進み天城縦走登山口に戻ります。
  • 大雪渓から白馬岳

    大雪渓から白馬岳

    白馬大雪渓から白馬岳を目指すコースは白馬周辺でも最もポピュラーで、シーズンには大勢の登山者で賑わいます。簡単なコースとみなされがちですが、雪渓の登降には十分な注意が必要です。 猿倉山荘手前より登山道に入ると、10分ほどで工事用林道に出ます。途中、鑓温泉への道を左にみて長走沢の木橋を渡ると、前方に白馬岳から小蓮華山への稜線が見えます。やがて山道に入り、シラネアオイやキヌガサソウなどがみられるようになると白馬尻に到着です。水やトイレがあるので身仕度していきましょう。 小屋の前から灌木帯を少し登ると広い台地に出ると、ケルンが立っています。このあたりから、いよいよ大雪渓に取り付きますが、午後2時以降は大雪渓から白馬岳への入山が禁止されているので要注意。見上げれば、シーズンなら雪渓に登山者が長い列をなして登って行く様子を見ることができます。雪渓ではコース沿いに紅ガラの赤い筋が引かれているので、ガスで視界が悪い時などはこれを目印に歩きます。また、雪上の落石は音をたてずに転がるので、視界が悪い時にはとくに注意が必要です。止まっている岩でも自然に転がりだす時があるので、うっかり岩に腰掛けたりするのは禁物です。上方に常に気を配りながら、マイペースで登りましょう。 ゆるやかな斜面がだんだんきつくなり、ひと息入れるころ、上方に葱平が見えてきます。最後に胸を突くような急斜面を登りきって葱平に到着です。葱平の登りは慣れない雪渓で疲れた足にはきつい斜面ですが、近年は道が整備され歩きやすくなりました。とはいえ、もろい地質なので、人工落石には十分注意して進みましょう。8月初旬頃まで、道は葱平の上部で小雪渓をトラバースします。足場は切ってあるものの、急斜面なので、慎重にゆっくり歩きましょう。やがてお花畑の中を進みます。お花畑は最盛期にはシナノキンバイやミヤマキンポウゲで黄色いジュウタンを敷き詰めたような光景を見ることができます。 稜線に頂上宿舎が見えてくるころ、左手に赤い巨岩があるのですが、その岩肌についた擦痕は氷河の名残といわれています。このあたりは、のんびり花など愛でながら歩きたいところ。 やがて頂上宿舎に出ます。ここから白馬山荘を経て30分あまりで、白馬岳頂上です。360度の大展望を存分に楽しみましょう。
    白馬大雪渓から白馬岳を目指すコースは白馬周辺でも最もポピュラーで、シーズンには大勢の登山者で賑わいます。簡単なコースとみなされがちですが、雪渓の登降には十分な注意が必要です。 猿倉山荘手前より登山道に入ると、10分ほどで工事用林道に出ます。途中、鑓温泉への道を左にみて長走沢の木橋を渡ると、前方に白馬岳から小蓮華山への稜線が見えます。やがて山道に入り、シラネアオイやキヌガサソウなどがみられるようになると白馬尻に到着です。水やトイレがあるので身仕度していきましょう。 小屋の前から灌木帯を少し登ると広い台地に出ると、ケルンが立っています。このあたりから、いよいよ大雪渓に取り付きますが、午後2時以降は大雪渓から白馬岳への入山が禁止されているので要注意。見上げれば、シーズンなら雪渓に登山者が長い列をなして登って行く様子を見ることができます。雪渓ではコース沿いに紅ガラの赤い筋が引かれているので、ガスで視界が悪い時などはこれを目印に歩きます。また、雪上の落石は音をたてずに転がるので、視界が悪い時にはとくに注意が必要です。止まっている岩でも自然に転がりだす時があるので、うっかり岩に腰掛けたりするのは禁物です。上方に常に気を配りながら、マイペースで登りましょう。 ゆるやかな斜面がだんだんきつくなり、ひと息入れるころ、上方に葱平が見えてきます。最後に胸を突くような急斜面を登りきって葱平に到着です。葱平の登りは慣れない雪渓で疲れた足にはきつい斜面ですが、近年は道が整備され歩きやすくなりました。とはいえ、もろい地質なので、人工落石には十分注意して進みましょう。8月初旬頃まで、道は葱平の上部で小雪渓をトラバースします。足場は切ってあるものの、急斜面なので、慎重にゆっくり歩きましょう。やがてお花畑の中を進みます。お花畑は最盛期にはシナノキンバイやミヤマキンポウゲで黄色いジュウタンを敷き詰めたような光景を見ることができます。 稜線に頂上宿舎が見えてくるころ、左手に赤い巨岩があるのですが、その岩肌についた擦痕は氷河の名残といわれています。このあたりは、のんびり花など愛でながら歩きたいところ。 やがて頂上宿舎に出ます。ここから白馬山荘を経て30分あまりで、白馬岳頂上です。360度の大展望を存分に楽しみましょう。
  • 栂池自然園から白馬岳

    栂池自然園から白馬岳

    栂池高原からゴンドラリフトイヴと栂池ロープウェイを乗り継いで栂池自然園駅に着きます。天狗原への登山道は、自然園への案内板に従って舗装された道を登り、ビジターセンターの手前から指導標に従い登山道に入ります。なお、ビジターセンターは自然園の入園料を兼ねて有料です。 登山道は、すぐに階段状の急な斜面を登り始めます。ネマガリダケが両側に密生し、水はけの悪いドロの道をひたすら登ると、次第に視界が開けてきます。清水が湧き出る水場に着けば、天狗原は間近です。天狗原では木道を歩きます。湿原の池塘には、ワタスゲやヒオウギアヤメが咲いており見事です。 やがて風吹大池に行く木道を右に見送り、乗鞍岳への登りになります。安山岩の積み重なる急登ですが、シーズンの初め頃は雪渓になっており、ロープが張ってあります。斜面を登りきり、右側の雪渓を登り詰めると、乗鞍岳の広い台地に出ます。ペンキマークに従い進みますが、ガスで視界が悪い時には注意が必要です。大きなケルンのある場所が山頂で、ここからは自馬大池へ下りますが、ゴロゴロした岩の上を行くので慣れないと結構なアルバイトです。眼下に広がる白馬大池をゆっくり眺めながら、慎重に行きましょう。 白馬大池は、風吹大池に次ぐ北アルプスで二番目に大きい山上湖で、池の北側には白馬大池山荘があります。小屋の前はキャンプ指定地で、周囲はハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、チングルマの大群生地。まさに山上の別天地というにふさわしいムードが漂っています。白馬岳への道は、蓮華温泉の分岐を右に見てお花畑の中を登り、ハイマツ帯を抜けると、雷鳥坂の広い尾根に出ます。この辺りから、コマクサの可憐な姿がみられるようになります。 ザクザクとした広い斜面をゆっくり登り、やがて船越ノ頭に出ます。ここからは、小蓮華山、白馬岳へと続く縦走路で、山歩きの醍醐昧が十分味わうことができます。花や展望に心を奪われながら小登降をいくつか繰り返すと、小蓮華山に到着です。小蓮華山頂上には鉄剣が立てられ、地蔵が祀られていますが、頭が欠けています。 さらに同じような道を登ると三国境です。そこでは新潟、富山、長野の県境が接しています。ここから朝日岳への道が分岐しますが、前方に鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳と並ぶ姿はゆったりとおおらかです。白馬岳への道の右側斜面はコマクサの大群生地ですが、こういう場所には花を傷めないためにも絶対に立ち入らないこと。さらに馬ノ背と呼ばれるヤセ尾根を通り白馬岳をめざしますが、特に危険な箇所もなく、2932mの白馬岳頂上に至ります。
    栂池高原からゴンドラリフトイヴと栂池ロープウェイを乗り継いで栂池自然園駅に着きます。天狗原への登山道は、自然園への案内板に従って舗装された道を登り、ビジターセンターの手前から指導標に従い登山道に入ります。なお、ビジターセンターは自然園の入園料を兼ねて有料です。 登山道は、すぐに階段状の急な斜面を登り始めます。ネマガリダケが両側に密生し、水はけの悪いドロの道をひたすら登ると、次第に視界が開けてきます。清水が湧き出る水場に着けば、天狗原は間近です。天狗原では木道を歩きます。湿原の池塘には、ワタスゲやヒオウギアヤメが咲いており見事です。 やがて風吹大池に行く木道を右に見送り、乗鞍岳への登りになります。安山岩の積み重なる急登ですが、シーズンの初め頃は雪渓になっており、ロープが張ってあります。斜面を登りきり、右側の雪渓を登り詰めると、乗鞍岳の広い台地に出ます。ペンキマークに従い進みますが、ガスで視界が悪い時には注意が必要です。大きなケルンのある場所が山頂で、ここからは自馬大池へ下りますが、ゴロゴロした岩の上を行くので慣れないと結構なアルバイトです。眼下に広がる白馬大池をゆっくり眺めながら、慎重に行きましょう。 白馬大池は、風吹大池に次ぐ北アルプスで二番目に大きい山上湖で、池の北側には白馬大池山荘があります。小屋の前はキャンプ指定地で、周囲はハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、チングルマの大群生地。まさに山上の別天地というにふさわしいムードが漂っています。白馬岳への道は、蓮華温泉の分岐を右に見てお花畑の中を登り、ハイマツ帯を抜けると、雷鳥坂の広い尾根に出ます。この辺りから、コマクサの可憐な姿がみられるようになります。 ザクザクとした広い斜面をゆっくり登り、やがて船越ノ頭に出ます。ここからは、小蓮華山、白馬岳へと続く縦走路で、山歩きの醍醐昧が十分味わうことができます。花や展望に心を奪われながら小登降をいくつか繰り返すと、小蓮華山に到着です。小蓮華山頂上には鉄剣が立てられ、地蔵が祀られていますが、頭が欠けています。 さらに同じような道を登ると三国境です。そこでは新潟、富山、長野の県境が接しています。ここから朝日岳への道が分岐しますが、前方に鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳と並ぶ姿はゆったりとおおらかです。白馬岳への道の右側斜面はコマクサの大群生地ですが、こういう場所には花を傷めないためにも絶対に立ち入らないこと。さらに馬ノ背と呼ばれるヤセ尾根を通り白馬岳をめざしますが、特に危険な箇所もなく、2932mの白馬岳頂上に至ります。