【初心者向け】の登山コースガイド
初心者向け
検索結果343件中
61-80件
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天狗倉山・オチョボ岩
- 日帰り
- 6時間0分
- 10.1km
天狗倉山・オチョボ岩
- 日帰り
- 6時間0分
- 10.1km
JR尾鷲駅下車。尾鷲神社に立ち寄ったのち、大島元橋北詰へ。北浦町のコクボ谷沿いの路地をしばらく進むと岩屋堂参道入口に到着します。参道に入って、八畳岩に立ち寄ったのち、観音石像を祀る岩屋堂へ。大岩の下に西国三十三ヶ所の観音石像が整然と並べられています。岩屋堂を後に、支尾根の道に取り付くと、右下に尾鷲湾の眺望が開けてきます。覗岩を経て、急斜面を一気に登っていきます。やがて天狗倉山の東尾根の尾鷲トレイル道に突き当たります。まずは、尾鷲トレイル道を左にとって天狗倉山山頂へ。天狗岩に登ると、尾鷲湾をはじめ、大台ヶ原方面の大パノラマが開けています。 天狗倉山をあとに、尾鷲トレイル道を東にとってオチョボ岩へ。尾鷲湾を眼下に熊野灘の絶景が広がっています。尾鷲トレイル道を水地越峠を経て猪ノ鼻口方面に下っていきます。猪ノ鼻口を左にとって、JR相賀駅へと向かいます。JR尾鷲駅下車。尾鷲神社に立ち寄ったのち、大島元橋北詰へ。北浦町のコクボ谷沿いの路地をしばらく進むと岩屋堂参道入口に到着します。参道に入って、八畳岩に立ち寄ったのち、観音石像を祀る岩屋堂へ。大岩の下に西国三十三ヶ所の観音石像が整然と並べられています。岩屋堂を後に、支尾根の道に取り付くと、右下に尾鷲湾の眺望が開けてきます。覗岩を経て、急斜面を一気に登っていきます。やがて天狗倉山の東尾根の尾鷲トレイル道に突き当たります。まずは、尾鷲トレイル道を左にとって天狗倉山山頂へ。天狗岩に登ると、尾鷲湾をはじめ、大台ヶ原方面の大パノラマが開けています。 天狗倉山をあとに、尾鷲トレイル道を東にとってオチョボ岩へ。尾鷲湾を眼下に熊野灘の絶景が広がっています。尾鷲トレイル道を水地越峠を経て猪ノ鼻口方面に下っていきます。猪ノ鼻口を左にとって、JR相賀駅へと向かいます。 -
大山寺から大山山頂(弥山)へ
- 日帰り
- 6時間0分
- 7.6km
大山寺から大山山頂(弥山)へ
- 日帰り
- 6時間0分
- 7.6km
大山寺バス停を出発、坂道を大山寺方向に登っていきます。大山寺郵便局を過ぎ100mほど先を右に折れ、少し行くと大山寺橋に到着。これを渡り、南光河原駐車場の入り口を過ぎ、車道脇の歩道を100mほど行けば夏山登山口です。石段を登り、下山野営場方面からの登山道と合流して左に進みます。幅の広い石段を進むと、右手に阿弥陀如来を安置した重要文化財の阿弥陀堂があります。ここまで登る道の両側には、往時の寺院跡の古い石垣が栄枯の名残を見せています。三合目あたりから道は傾斜を増し苦しいところですが、このあたりは特にブナの原生林が美しい。五合目の少し上で元谷から上がってくる道(行者登山道)が合流し、さらに登ると視界が開け、わずかで六合目避難小屋に到着。 六~八合目では弓ヶ浜半島や日本海の眺望を満喫することができ、また、北壁の美しさも、その厳しさもこのあたりが一番に味わえるところです。丸木柱の草鳴社ケルンは七合目と八合目の中間地点で、往時の遭難を物語っています。ここを過ぎしばらくすると、道は木道となり、その上を歩いていきます。特別天然記念物の大山キャラボクの純林が一面に広がり、頂上も真近に見え、足取りも軽くなります。頂上(弥山)は標高1709mで、条件が良ければ南は遠く四国の山々、北は日本海の隠岐島も望むことができます。 帰りは小屋の下方で往路の木道を右に分け直進します。ダイセンキャラボクの中を少し下れば、石室に至ります。ここからわずかに登り返すと八合目と九合目の間の往路に戻ります。登山道は崩れやすいところもあるので、落石等起こさないよう気をつけて下りましょう。 五合目の少し上で行者登山道に入ります。丸太で整備されていますが、急なところが多いので滑りやすいときは特に注意します。やがて傾斜がなくなり、平たんな道を少し進むと石がごろごろする元谷の河原に出ます。右前方に見える元谷避難小屋は、積雪期の北壁登攀のベースとしてにぎわう場所です。小屋を右に見て河原を進むと、左にコンクリート製の大堰堤、右に堰堤と樹林帯、さらにその奥には荒々しい北壁を見ることができます。 河原を渡り切ると治山用の道路が付いていますが、そちらには進まず、道標に従い左手の登山道に下っていきます。左に河原を見て、樹林の中を進みます。河原から離れて少し進むと、下宝珠越への道を右に分け、なお進むと、大神山神社奥宮の裏手に至ります。ここから大山寺バス停までは20分ほどです。大山寺バス停を出発、坂道を大山寺方向に登っていきます。大山寺郵便局を過ぎ100mほど先を右に折れ、少し行くと大山寺橋に到着。これを渡り、南光河原駐車場の入り口を過ぎ、車道脇の歩道を100mほど行けば夏山登山口です。石段を登り、下山野営場方面からの登山道と合流して左に進みます。幅の広い石段を進むと、右手に阿弥陀如来を安置した重要文化財の阿弥陀堂があります。ここまで登る道の両側には、往時の寺院跡の古い石垣が栄枯の名残を見せています。三合目あたりから道は傾斜を増し苦しいところですが、このあたりは特にブナの原生林が美しい。五合目の少し上で元谷から上がってくる道(行者登山道)が合流し、さらに登ると視界が開け、わずかで六合目避難小屋に到着。 六~八合目では弓ヶ浜半島や日本海の眺望を満喫することができ、また、北壁の美しさも、その厳しさもこのあたりが一番に味わえるところです。丸木柱の草鳴社ケルンは七合目と八合目の中間地点で、往時の遭難を物語っています。ここを過ぎしばらくすると、道は木道となり、その上を歩いていきます。特別天然記念物の大山キャラボクの純林が一面に広がり、頂上も真近に見え、足取りも軽くなります。頂上(弥山)は標高1709mで、条件が良ければ南は遠く四国の山々、北は日本海の隠岐島も望むことができます。 帰りは小屋の下方で往路の木道を右に分け直進します。ダイセンキャラボクの中を少し下れば、石室に至ります。ここからわずかに登り返すと八合目と九合目の間の往路に戻ります。登山道は崩れやすいところもあるので、落石等起こさないよう気をつけて下りましょう。 五合目の少し上で行者登山道に入ります。丸太で整備されていますが、急なところが多いので滑りやすいときは特に注意します。やがて傾斜がなくなり、平たんな道を少し進むと石がごろごろする元谷の河原に出ます。右前方に見える元谷避難小屋は、積雪期の北壁登攀のベースとしてにぎわう場所です。小屋を右に見て河原を進むと、左にコンクリート製の大堰堤、右に堰堤と樹林帯、さらにその奥には荒々しい北壁を見ることができます。 河原を渡り切ると治山用の道路が付いていますが、そちらには進まず、道標に従い左手の登山道に下っていきます。左に河原を見て、樹林の中を進みます。河原から離れて少し進むと、下宝珠越への道を右に分け、なお進むと、大神山神社奥宮の裏手に至ります。ここから大山寺バス停までは20分ほどです。 -
大山寺からユートピア、親指ピークへ
- 日帰り
- 7時間5分
- 12.4km
大山寺からユートピア、親指ピークへ
- 日帰り
- 7時間5分
- 12.4km
大山寺バス停を出発、坂道を大山寺方向に登っていきます。大山寺の山門の手前を左に折れて石の鳥居をくぐり、石畳の道を進むと、大神山神社奥宮に到着。神社を右奥に回り込んだところから行者登山道に入り、杉の古木の下を少し進むと道標があり、左に曲がります。(まっすぐ進めば元谷方面)急な道をしばらく登り、治山工事用の道路を横切り、なお谷間の急坂を上っていけば、下宝珠越の尾根道に到着です。尾根を右に進み、小さなアップダウンを繰り返しながら登っていきます。中宝珠越の道標を過ぎ、この先は、右に峻険な北壁の断崖が眼前にそびえ、左は剣谷の向こうに三鈷峰の荒々しい岩場が迫り、見事な景観です。 砂礫に覆われた中宝珠山の右を巻いて登っていきますが、ここから上宝珠越の間はところどころ登山道が崩落しているので、通過には特に注意が必要です。道標のある上宝珠越を過ぎると、ここから左の斜面をトラバースし、ガレを何箇所か横切り、低木の間を通り過ぎると三鈷峰とユートピア避難小屋の分岐の稜線に出ます。(三鈷峰往復には20分程度かかります。頂上手前に崩落個所があり、通行には十分な注意が必要)分岐を右に進むと、わずかでユートピア避難小屋に到着。 少し先の、岩が積み重なった象ヶ鼻の手前を左に折れ尾根を下っていくと道標(さらにまっすぐ進み右に下ると振子沢)があり、ここから左に折れ、低木が茂る道を下っていきます。登り返して少し行くと大きな岩があり、振子山の頂上です。眼前にはこれから行く親指ピークがそそり立っています。いったん鞍部まで下り、親指ピークに取りつくが、親指ピーク一帯は崩壊が進んでおり、登り下りとも細心の注意が必要です。 この先は稜線を進み、野田ヶ山頂上を過ぎると右に大きく曲がり、樹林の中を下っていくと、大休峠避難小屋です。ここは十字路になっているが、左方向進み、中国自然歩道に入ります。ところどころ石畳の道となっており、濡れているときは滑りやすいので注意。何箇所か道標があり、川床までの距離を教えてくれます。香取分かれ、岩伏分かれを過ぎ、急な下りが終わると、阿弥陀川に架かる川床木地屋橋に出ます。(橋の手前を左に行けば阿弥陀滝)橋を渡り、わずかに行くと大山寺に通じる車道に出ます。ここから大山寺バス停までは、車道、ショートカットの登山道を行き、50分ほどです。大山寺バス停を出発、坂道を大山寺方向に登っていきます。大山寺の山門の手前を左に折れて石の鳥居をくぐり、石畳の道を進むと、大神山神社奥宮に到着。神社を右奥に回り込んだところから行者登山道に入り、杉の古木の下を少し進むと道標があり、左に曲がります。(まっすぐ進めば元谷方面)急な道をしばらく登り、治山工事用の道路を横切り、なお谷間の急坂を上っていけば、下宝珠越の尾根道に到着です。尾根を右に進み、小さなアップダウンを繰り返しながら登っていきます。中宝珠越の道標を過ぎ、この先は、右に峻険な北壁の断崖が眼前にそびえ、左は剣谷の向こうに三鈷峰の荒々しい岩場が迫り、見事な景観です。 砂礫に覆われた中宝珠山の右を巻いて登っていきますが、ここから上宝珠越の間はところどころ登山道が崩落しているので、通過には特に注意が必要です。道標のある上宝珠越を過ぎると、ここから左の斜面をトラバースし、ガレを何箇所か横切り、低木の間を通り過ぎると三鈷峰とユートピア避難小屋の分岐の稜線に出ます。(三鈷峰往復には20分程度かかります。頂上手前に崩落個所があり、通行には十分な注意が必要)分岐を右に進むと、わずかでユートピア避難小屋に到着。 少し先の、岩が積み重なった象ヶ鼻の手前を左に折れ尾根を下っていくと道標(さらにまっすぐ進み右に下ると振子沢)があり、ここから左に折れ、低木が茂る道を下っていきます。登り返して少し行くと大きな岩があり、振子山の頂上です。眼前にはこれから行く親指ピークがそそり立っています。いったん鞍部まで下り、親指ピークに取りつくが、親指ピーク一帯は崩壊が進んでおり、登り下りとも細心の注意が必要です。 この先は稜線を進み、野田ヶ山頂上を過ぎると右に大きく曲がり、樹林の中を下っていくと、大休峠避難小屋です。ここは十字路になっているが、左方向進み、中国自然歩道に入ります。ところどころ石畳の道となっており、濡れているときは滑りやすいので注意。何箇所か道標があり、川床までの距離を教えてくれます。香取分かれ、岩伏分かれを過ぎ、急な下りが終わると、阿弥陀川に架かる川床木地屋橋に出ます。(橋の手前を左に行けば阿弥陀滝)橋を渡り、わずかに行くと大山寺に通じる車道に出ます。ここから大山寺バス停までは、車道、ショートカットの登山道を行き、50分ほどです。 -
鏡ヶ成キャンプ場から烏ヶ山へ
- 日帰り
- 2時間45分
- 4.3km
鏡ヶ成キャンプ場から烏ヶ山へ
- 日帰り
- 2時間45分
- 4.3km
鏡ヶ成キャンプ場への入口からわずかに鏡ヶ成方向に行った道路の向かい側に登山口があります。登山道に入り少し行くと小さな沢があり、これを渡ります。 樹林・ササ原の中を緩やかに登っていきますが、15分ほどすると道は傾斜を増し、さらに登っていくと左右が谷状になり、尾根道となります。 この先は少し視界が開け、振り返れば鏡ヶ成が一望できます。この辺りはササが左右からせり出し道を覆っているが、よく見て行けば問題はありません。 前方にこんもりしたピークが見え、さらに進むと残置ロープのある岩っぽいところに出て、これを越えると前方に大きく崩落した箇所が出現します。左の崩落した箇所に近づかないように少し右を注意しながら進むと、道標のある新小屋峠方面との分岐に到着。 分岐から先も崩落個所があり慎重に進むと、細長い南峰のピークに至ります。一旦烏ヶ山との鞍部に下り、わずかに登り返すと大きな岩のある烏ヶ山頂上です。大山南壁、・東壁の荒々しい山肌が迫ってきます。 素晴らしい景色を楽しんだら、注意しながら分岐まで戻り、新小屋峠方向に進みます。道は最初、急な下りですが、少し行くと傾斜は緩くなり、尾根道を進みます。さらに進むと道は緩やかな登りになり、5分ほどで新小屋峠方向を示す道標に到着。 登山道はここから右に直角に曲がります。(道標の先に続く踏み跡を50mほど進むと三角点がある)道は最初だけ少し急な下りですが、すぐに緩くなり快適です。やがて傾斜がほとんどなくなると前方に車道が見え、新小屋峠に着きます。鏡ヶ成キャンプ場への入口からわずかに鏡ヶ成方向に行った道路の向かい側に登山口があります。登山道に入り少し行くと小さな沢があり、これを渡ります。 樹林・ササ原の中を緩やかに登っていきますが、15分ほどすると道は傾斜を増し、さらに登っていくと左右が谷状になり、尾根道となります。 この先は少し視界が開け、振り返れば鏡ヶ成が一望できます。この辺りはササが左右からせり出し道を覆っているが、よく見て行けば問題はありません。 前方にこんもりしたピークが見え、さらに進むと残置ロープのある岩っぽいところに出て、これを越えると前方に大きく崩落した箇所が出現します。左の崩落した箇所に近づかないように少し右を注意しながら進むと、道標のある新小屋峠方面との分岐に到着。 分岐から先も崩落個所があり慎重に進むと、細長い南峰のピークに至ります。一旦烏ヶ山との鞍部に下り、わずかに登り返すと大きな岩のある烏ヶ山頂上です。大山南壁、・東壁の荒々しい山肌が迫ってきます。 素晴らしい景色を楽しんだら、注意しながら分岐まで戻り、新小屋峠方向に進みます。道は最初、急な下りですが、少し行くと傾斜は緩くなり、尾根道を進みます。さらに進むと道は緩やかな登りになり、5分ほどで新小屋峠方向を示す道標に到着。 登山道はここから右に直角に曲がります。(道標の先に続く踏み跡を50mほど進むと三角点がある)道は最初だけ少し急な下りですが、すぐに緩くなり快適です。やがて傾斜がほとんどなくなると前方に車道が見え、新小屋峠に着きます。 -
犬挾峠から蒜山へ
- 日帰り
- 6時間0分
- 10.6km
犬挾峠から蒜山へ
- 日帰り
- 6時間0分
- 10.6km
下蒜山の登山口は犬挾峠と呼ばれ、国道313号のバイパスが完成するまでは、蒜山方面から倉吉、関金に通じる主要道路であったが、今は行き交う車の数もめっきり少なくなりました。 峠から登山道に入るとまもなく胸を突く急登が始まります。道は県境に沿ってほぼまっすぐにつけられていて、滑りやすいが要所要所には固定ロープが張られています。やがて六合目の雲居平に飛び出すと心地よい風が急登にあえいだ体を冷やしてくれます。なだらかな稜線は秋になるとマツムシソウのお花畑となります。一息ついたのもつかの間、下蒜山頂上まではもうひと踏ん張り急登があります。なだらかで細長い頂上に着くと、これから巡ろうとする中蒜山や上蒜山はもとより、遠く日本海や大山が望めます。ここから最低鞍部のフングリ乢近くまでは背丈の低い草原が続いて心地のよいところです。 やがてフングリ乢に下り着きますが、この峠は巨人がまたいで越した際にフングリをこすったという面白い伝説があります。最低鞍部から中蒜山まではササの葉をつかんでの急登が続くが、山頂が近づくと塩釜への道に出合います。ここから約5分で中蒜山山頂です。ここにはコンクリート製の避難小屋があり、雨の日や風の強いときなど、とてもありがたい。中蒜山の山頂から見る上蒜山はどっしりした姿で両肩を張って大きく見えます。 小屋の横を下るとすぐに林はなくなり、カヤトの広い尾根に出ます。すぐ目の前にある上蒜山がぐんぐん高くなるので、下るのがもったいない感じがしてきます。鞍部からはところどころクサリが張られた急な登りが待っています。左手からの尾根が近づいてくると、やっと傾斜も緩くなり、合流した尾根が下山路です。上蒜山山頂(三角点)は5分ほど先にあるが、ササが密生して道がとてもわかりにくい状態のため、今は分岐に「上蒜山頂上」の標柱が設置されています。はるばる犬挾峠からの道を振り返ると感慨も一入です。 分岐から、ブナ林の道を下って、少し登り返したところは槍ヶ峯と呼ばれるところで、眺めが素晴らしく、下蒜山からはあんなに遠かった大山もここまで来るととても大きく見えます。ここからは快適な下りが続き、スギ林を過ぎ、牧場に出ると、駐車場は真近です。下蒜山の登山口は犬挾峠と呼ばれ、国道313号のバイパスが完成するまでは、蒜山方面から倉吉、関金に通じる主要道路であったが、今は行き交う車の数もめっきり少なくなりました。 峠から登山道に入るとまもなく胸を突く急登が始まります。道は県境に沿ってほぼまっすぐにつけられていて、滑りやすいが要所要所には固定ロープが張られています。やがて六合目の雲居平に飛び出すと心地よい風が急登にあえいだ体を冷やしてくれます。なだらかな稜線は秋になるとマツムシソウのお花畑となります。一息ついたのもつかの間、下蒜山頂上まではもうひと踏ん張り急登があります。なだらかで細長い頂上に着くと、これから巡ろうとする中蒜山や上蒜山はもとより、遠く日本海や大山が望めます。ここから最低鞍部のフングリ乢近くまでは背丈の低い草原が続いて心地のよいところです。 やがてフングリ乢に下り着きますが、この峠は巨人がまたいで越した際にフングリをこすったという面白い伝説があります。最低鞍部から中蒜山まではササの葉をつかんでの急登が続くが、山頂が近づくと塩釜への道に出合います。ここから約5分で中蒜山山頂です。ここにはコンクリート製の避難小屋があり、雨の日や風の強いときなど、とてもありがたい。中蒜山の山頂から見る上蒜山はどっしりした姿で両肩を張って大きく見えます。 小屋の横を下るとすぐに林はなくなり、カヤトの広い尾根に出ます。すぐ目の前にある上蒜山がぐんぐん高くなるので、下るのがもったいない感じがしてきます。鞍部からはところどころクサリが張られた急な登りが待っています。左手からの尾根が近づいてくると、やっと傾斜も緩くなり、合流した尾根が下山路です。上蒜山山頂(三角点)は5分ほど先にあるが、ササが密生して道がとてもわかりにくい状態のため、今は分岐に「上蒜山頂上」の標柱が設置されています。はるばる犬挾峠からの道を振り返ると感慨も一入です。 分岐から、ブナ林の道を下って、少し登り返したところは槍ヶ峯と呼ばれるところで、眺めが素晴らしく、下蒜山からはあんなに遠かった大山もここまで来るととても大きく見えます。ここからは快適な下りが続き、スギ林を過ぎ、牧場に出ると、駐車場は真近です。 -
蒜山高原キャンプ場から皆ヶ山へ
- 日帰り
- 4時間20分
- 10.9km
蒜山高原キャンプ場から皆ヶ山へ
- 日帰り
- 4時間20分
- 10.9km
休暇村蒜山高原バス停で降り、牧草地の横にまっすぐ延びた車道を皆ヶ山を目指して進みます。栗色のジャージー牛がゆっくりと草をはんでいたり、ポプラ並木や牛舎を見ると、まるで北海道を歩いているような気分になります。 やがて蒜山高原キャンプ場に着きます。よく整備されたキャンプ場で、蒜山の眺めがすばらしい。皆ヶ山にはここから登り始めます。 キャンプ場を抜け、貯水槽の横を通って灌木の中を行くと、徐々に道は急になります。左手に植林帯が近づくと道標のある尾根に合流し、ここから二俣山までは直線的につくられた急登となるが、北には皆ヶ山やアゼチが眺められ、登りのつらさを忘れさせてくれます。二俣山山頂からは視界が開け、蒜山高原を望むことができます。 ここからいったん北へ下り、ネマガリタケの刈り払われた斜面を登り返します。皆ヶ山山頂はブナの原生林に覆われて細長く、一番奥まったところに三角点と道標があります。頂上からは、北に日本海、東に蒜山高原を望むことができます。下山はもときた道を蒜山高原バス停まで引き返しますが、下りの傾斜がきつく、また、滑りやすいので十分気をつけましょう。休暇村蒜山高原バス停で降り、牧草地の横にまっすぐ延びた車道を皆ヶ山を目指して進みます。栗色のジャージー牛がゆっくりと草をはんでいたり、ポプラ並木や牛舎を見ると、まるで北海道を歩いているような気分になります。 やがて蒜山高原キャンプ場に着きます。よく整備されたキャンプ場で、蒜山の眺めがすばらしい。皆ヶ山にはここから登り始めます。 キャンプ場を抜け、貯水槽の横を通って灌木の中を行くと、徐々に道は急になります。左手に植林帯が近づくと道標のある尾根に合流し、ここから二俣山までは直線的につくられた急登となるが、北には皆ヶ山やアゼチが眺められ、登りのつらさを忘れさせてくれます。二俣山山頂からは視界が開け、蒜山高原を望むことができます。 ここからいったん北へ下り、ネマガリタケの刈り払われた斜面を登り返します。皆ヶ山山頂はブナの原生林に覆われて細長く、一番奥まったところに三角点と道標があります。頂上からは、北に日本海、東に蒜山高原を望むことができます。下山はもときた道を蒜山高原バス停まで引き返しますが、下りの傾斜がきつく、また、滑りやすいので十分気をつけましょう。 -
毛無山山の家から三平山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 13.6km
毛無山山の家から三平山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 13.6km
毛無山山の家近くの駐車場に車を置き、舗装道路を進みます。スギ林の中を少し進むと右に白馬山への道を分け、土の道となり緩く登ります。スギに混じりブナ、ミズナラ、クリの木などが出てくる中、急な道を登ります。なおも高度を上げるとスギが少なくなり、ササ原にブナが立ち、鳥のさえずりが心地よい。各合目の道標が残りの道のりを教えてくれます。大岩の下に八合目の標柱があり、この上から道が広く、傾斜も緩くなります。九合目には休憩舎があり、ここから最後の急登で毛無山頂上に到着です。 登ってきた道と反対側の道に入ります。岡山県と鳥取県の境界柱が道に沿っています。緩い道で鳥取県側(俣野)の登山道との分岐になり、右に道をとり少し行くと急な下りとなります。登り返すと平坦な道となり、再度の下り登りで白馬山頂上です。毛無山と白馬山の間は随所にカタクリが群生し、例年であれば4月下旬に可憐な花を見せてくれます。 白馬山頂上から緩く下り、そのあとは、右に土用ダムを見ながら、小さなアップダウンを繰り返し、やがて金ヶ谷山への急登です。途中、右に金ヶ谷コースを分けます。急登を登り切れば、2等三角点のある金ヶ谷山頂上に到着。頂上から先はいったん急な下りとなり、そのあとはあまりアップダウンのない道を進み、ブナとササの中、緩く登ると展望塔のある朝鍋鷲ヶ山頂上です。塔に登れば目の前に三平山、その向こうには大山の南壁を見ることができます。 三平山方向にわずかに進むと、林道川上2号からの登山道が右から合流、そのまままっすぐ緩やかな尾根道をしばらく進むと急な下りとなり、やがて最低鞍部の穴ヶ乢に至ります。穴ヶ乢からは、これでもかというくらいの急登を最後のひと踏ん張りで登ると、道は草原の中を進むようになり、長い距離を歩いてきたご褒美のように、三平山頂上の向こうに、大山の南壁、烏ヶ山の雄大な景色を見ることができます。 三平山の登山口へは登ってきた道の反対方向へ進みます。この先、南北に連なる土塁(明治時代に陸軍軍馬育成場として放牧馬が外に出ないようにするため建設されたもの)を歩くことになります。幅は広くはないが、歩くのに困難はありません。しばらく行くと道は右に折れ、一面の草原の斜面、針葉樹の林と、よく整備された山腹を巻くような道を行きます。松林の中のつづら折れの道となれば、わずかで登山口の車道に出て、右に少し行けばトイレがあります。左に少し行けば、数台分の駐車スペースもあります。毛無山山の家近くの駐車場に車を置き、舗装道路を進みます。スギ林の中を少し進むと右に白馬山への道を分け、土の道となり緩く登ります。スギに混じりブナ、ミズナラ、クリの木などが出てくる中、急な道を登ります。なおも高度を上げるとスギが少なくなり、ササ原にブナが立ち、鳥のさえずりが心地よい。各合目の道標が残りの道のりを教えてくれます。大岩の下に八合目の標柱があり、この上から道が広く、傾斜も緩くなります。九合目には休憩舎があり、ここから最後の急登で毛無山頂上に到着です。 登ってきた道と反対側の道に入ります。岡山県と鳥取県の境界柱が道に沿っています。緩い道で鳥取県側(俣野)の登山道との分岐になり、右に道をとり少し行くと急な下りとなります。登り返すと平坦な道となり、再度の下り登りで白馬山頂上です。毛無山と白馬山の間は随所にカタクリが群生し、例年であれば4月下旬に可憐な花を見せてくれます。 白馬山頂上から緩く下り、そのあとは、右に土用ダムを見ながら、小さなアップダウンを繰り返し、やがて金ヶ谷山への急登です。途中、右に金ヶ谷コースを分けます。急登を登り切れば、2等三角点のある金ヶ谷山頂上に到着。頂上から先はいったん急な下りとなり、そのあとはあまりアップダウンのない道を進み、ブナとササの中、緩く登ると展望塔のある朝鍋鷲ヶ山頂上です。塔に登れば目の前に三平山、その向こうには大山の南壁を見ることができます。 三平山方向にわずかに進むと、林道川上2号からの登山道が右から合流、そのまままっすぐ緩やかな尾根道をしばらく進むと急な下りとなり、やがて最低鞍部の穴ヶ乢に至ります。穴ヶ乢からは、これでもかというくらいの急登を最後のひと踏ん張りで登ると、道は草原の中を進むようになり、長い距離を歩いてきたご褒美のように、三平山頂上の向こうに、大山の南壁、烏ヶ山の雄大な景色を見ることができます。 三平山の登山口へは登ってきた道の反対方向へ進みます。この先、南北に連なる土塁(明治時代に陸軍軍馬育成場として放牧馬が外に出ないようにするため建設されたもの)を歩くことになります。幅は広くはないが、歩くのに困難はありません。しばらく行くと道は右に折れ、一面の草原の斜面、針葉樹の林と、よく整備された山腹を巻くような道を行きます。松林の中のつづら折れの道となれば、わずかで登山口の車道に出て、右に少し行けばトイレがあります。左に少し行けば、数台分の駐車スペースもあります。 -
日野町役場から宝仏山へ
- 日帰り
- 3時間50分
- 7.8km
日野町役場から宝仏山へ
- 日帰り
- 3時間50分
- 7.8km
JR伯備線根雨駅前を右に折れて街中を進みます。車を利用の場合は、駅向かいの日野町役場駐車場に停めることができます。街はかつての宿場町で、静かなたたずまいが残っています。旧山陰合同銀行の一つ先の道を左に折れ、歴史資料館への路地に入っていきます。 その右脇から細い流れに沿って植林地の急斜面を登るとほどなく林道を横切ります。法面の階段からは再び植林が続くが、やがてアカマツの混じる明るい里山となり歩きやすくなります。雑木の下草がササ原に変わるとやがて小平と呼ばれるカヤトの原に出ます。 ここから道は左に折れ植林に沿っていったん下り、ジグザグに切られた道をゆっくりと登り返します。落ち葉のころであれば登ってきた根雨の街や日野川が小さく見下ろせます。打ち捨てられた植林に沿って左に回り込むとカヤトの窪みのような大平に到着。 登山道はこの先からだんだんと角度を増し、植林帯を抜け自然林に変わるとあとは稜線めがけて突き上げていきます。特に稜線の手前はズルズルと滑りそうで、雨のときなど下りは注意しましょう。稜線に出ると大山が大きな姿を見せます。ここから右に進み、三角点を過ぎ、さらに大きな岩の間を進むと宝仏山山頂です。たどり着いた山頂には太くてかわいいブナの巨木が一本立っています。 下山は往路を日野町役場まで戻ります。JR伯備線根雨駅前を右に折れて街中を進みます。車を利用の場合は、駅向かいの日野町役場駐車場に停めることができます。街はかつての宿場町で、静かなたたずまいが残っています。旧山陰合同銀行の一つ先の道を左に折れ、歴史資料館への路地に入っていきます。 その右脇から細い流れに沿って植林地の急斜面を登るとほどなく林道を横切ります。法面の階段からは再び植林が続くが、やがてアカマツの混じる明るい里山となり歩きやすくなります。雑木の下草がササ原に変わるとやがて小平と呼ばれるカヤトの原に出ます。 ここから道は左に折れ植林に沿っていったん下り、ジグザグに切られた道をゆっくりと登り返します。落ち葉のころであれば登ってきた根雨の街や日野川が小さく見下ろせます。打ち捨てられた植林に沿って左に回り込むとカヤトの窪みのような大平に到着。 登山道はこの先からだんだんと角度を増し、植林帯を抜け自然林に変わるとあとは稜線めがけて突き上げていきます。特に稜線の手前はズルズルと滑りそうで、雨のときなど下りは注意しましょう。稜線に出ると大山が大きな姿を見せます。ここから右に進み、三角点を過ぎ、さらに大きな岩の間を進むと宝仏山山頂です。たどり着いた山頂には太くてかわいいブナの巨木が一本立っています。 下山は往路を日野町役場まで戻ります。 -
月見が丘駐車場から道後山へ
- 日帰り
- 2時間10分
- 5.7km
月見が丘駐車場から道後山へ
- 日帰り
- 2時間10分
- 5.7km
中国山地の真っただ中にひときわ大きく開けた草原の山で、そのなだらかな山容から家族連れやゆっくり花を楽しみたい方におすすめの山です。 無雪期の登山口は月見が丘駐車場で、キャンプ場やトイレも整備されています。正面に三角形の岩樋山を見て出発です。歩き始めは広くなだらかな道ですが、やがて露岩や石段の登山道に変わり山腹をジグザグに登ると展望の良い東屋にたどり着きます。東屋のすぐ先で道は二股となり右は道後山への近道ですが、左の岩樋山コースに進むと古い石塁が現れます。この石塁は岩樋山を越え道後山頂近くまで続く長大なもので、鳥取県と広島県境で牛の越境を防ぐために明治の頃に築かれたものと言われています。 石塁に沿ってカラマツやイチイの林を登ると急に視界が開け、ほどなく岩樋山山頂に出ます。道後山より僅かに高い山頂には季節の花々が咲き乱れ、まさに天空の楽園です。 目指す道後山へはいったん広い草原まで下ります。先ほど分かれた近道と合流し、しばらくは石塁に沿って登ります。この辺りはなだらかな地形を利用して放牧がおこなわれ両国牧場と言われていましたが、今は低木に覆われています。右に大池方面への分岐がありますがそのまま直進し道後山に向かいます。所々に石を積み上げたケルンがあり、霧の濃い日や残雪期にはありがたい目印となります。このあたり道は小さく数本に枝分かれますがやがて一つになります。 手前の山で県境を離れて広島県側に入って少し登り返すと道後山です。ササ原の山頂には一等三角点が置かれ、大山をはじめグルリと丸く広がる展望は最高です。北に目をやると中腹に東屋の建つ多里大山を望むことができます。持丸方面への登山道を辿り1時間程度で往復できますが、季節によっては登山道が笹で覆われてわかりにくいので注意が必要です。山頂には可愛い地蔵様が置かれ、堂々とした道後山を望むことが出来ます。 帰り道は高層湿原のある大池を経由するのがおすすめ。岩樋山の山腹を巻く近道を通って月見が丘駐車場まで戻ります。中国山地の真っただ中にひときわ大きく開けた草原の山で、そのなだらかな山容から家族連れやゆっくり花を楽しみたい方におすすめの山です。 無雪期の登山口は月見が丘駐車場で、キャンプ場やトイレも整備されています。正面に三角形の岩樋山を見て出発です。歩き始めは広くなだらかな道ですが、やがて露岩や石段の登山道に変わり山腹をジグザグに登ると展望の良い東屋にたどり着きます。東屋のすぐ先で道は二股となり右は道後山への近道ですが、左の岩樋山コースに進むと古い石塁が現れます。この石塁は岩樋山を越え道後山頂近くまで続く長大なもので、鳥取県と広島県境で牛の越境を防ぐために明治の頃に築かれたものと言われています。 石塁に沿ってカラマツやイチイの林を登ると急に視界が開け、ほどなく岩樋山山頂に出ます。道後山より僅かに高い山頂には季節の花々が咲き乱れ、まさに天空の楽園です。 目指す道後山へはいったん広い草原まで下ります。先ほど分かれた近道と合流し、しばらくは石塁に沿って登ります。この辺りはなだらかな地形を利用して放牧がおこなわれ両国牧場と言われていましたが、今は低木に覆われています。右に大池方面への分岐がありますがそのまま直進し道後山に向かいます。所々に石を積み上げたケルンがあり、霧の濃い日や残雪期にはありがたい目印となります。このあたり道は小さく数本に枝分かれますがやがて一つになります。 手前の山で県境を離れて広島県側に入って少し登り返すと道後山です。ササ原の山頂には一等三角点が置かれ、大山をはじめグルリと丸く広がる展望は最高です。北に目をやると中腹に東屋の建つ多里大山を望むことができます。持丸方面への登山道を辿り1時間程度で往復できますが、季節によっては登山道が笹で覆われてわかりにくいので注意が必要です。山頂には可愛い地蔵様が置かれ、堂々とした道後山を望むことが出来ます。 帰り道は高層湿原のある大池を経由するのがおすすめ。岩樋山の山腹を巻く近道を通って月見が丘駐車場まで戻ります。 -
広島県民の森公園センターから比婆山へ
- 日帰り
- 5時間10分
- 10.7km
広島県民の森公園センターから比婆山へ
- 日帰り
- 5時間10分
- 10.7km
比婆山系は広島県民の森公園センターを基地に、牛曳山から毛無山に連なる北稜と、烏帽子山から盟主比婆山を経て池ノ段、立烏帽子山が連なる西・南稜から成るが、1日で全山踏破は少し厳しいので、ここでは西・南稜をめぐるコースを紹介します。(なお、公園センターに1泊して2日間で全山をめぐるのもおすすめ) センター前の六の原橋を渡った先から右に広い遊歩道をしばらく辿り、辺りが平原状になってくると、まもなく広い草原の出雲峠に到着。烏帽子山へは、左の鬱蒼とした檜の林へ入って行きます。やがて谷の向こう側の尾根に取りつくようになり、右折して尾根上に上がります。ブナの林の中を少しずつ高度を上げていき、低木帯に変わると、まもなく広々とした草地の烏帽子山に到着。展望が良く、行く手にはこんもりとした比婆山が望めます。 南に向かって鞍部まで下ったら、ブナの純林の中を比婆山山頂まで緩く登り返し、少し下り気味になるとまもなくイチイの老大木と巨岩で囲まれた陵墓に至ります。ここが比婆山御陵です。展望はないがブナの原生林が見事です。 そのまま原生林や門栂の間をのんびり辿っていくと、やがて道は急下降するようになり、越原越に降り立ちます。振り返ると見事なブナの純林に目を奪われます。ここから左に下る道は公園センターへの近道なので体調がすぐれない時は避難路として役立つため覚えておきましょう。峠から再び登り返していくと尾根上を辿るようになり、やがて視界が開け、短いがジグザグの急登を頑張れば大草原の池ノ段が迎えてくれます。360°大展望の何とも気持ちの良い台地で、しばし時の流れを忘れさせてくれます。わずかの距離なので可憐な花の咲く南稜にも立ち寄りましょう。 存分に満喫したら山系最高峰の立烏帽子山に向かいます。展望の良い稜線を一旦下って登り返せば狭い頂上に立つが、展望はさほど良くありません。ここから足場の少し悪い急坂をジグザグに下ってトイレのある立烏帽子駐車場に下ります。 下山は車の鎖止めがしてある道に向かいます。小さなアップダウンのある尾根道から、西陽の映える気持ちの良い笹と林の尾根を辿り、やがて大きく左に折れると山腹をぐるっと巻くようにつけられた道を行き、まもなく管理道分岐から左に展望園地へと向かいます。正面に北稜の山並みが見られるので次回はこちらにも登ってみたくなることでしょう。ここから急坂を混じえながら下って行くと管理道に合流し、やがて広島県民の森公園センターの裏手に到着です。比婆山系は広島県民の森公園センターを基地に、牛曳山から毛無山に連なる北稜と、烏帽子山から盟主比婆山を経て池ノ段、立烏帽子山が連なる西・南稜から成るが、1日で全山踏破は少し厳しいので、ここでは西・南稜をめぐるコースを紹介します。(なお、公園センターに1泊して2日間で全山をめぐるのもおすすめ) センター前の六の原橋を渡った先から右に広い遊歩道をしばらく辿り、辺りが平原状になってくると、まもなく広い草原の出雲峠に到着。烏帽子山へは、左の鬱蒼とした檜の林へ入って行きます。やがて谷の向こう側の尾根に取りつくようになり、右折して尾根上に上がります。ブナの林の中を少しずつ高度を上げていき、低木帯に変わると、まもなく広々とした草地の烏帽子山に到着。展望が良く、行く手にはこんもりとした比婆山が望めます。 南に向かって鞍部まで下ったら、ブナの純林の中を比婆山山頂まで緩く登り返し、少し下り気味になるとまもなくイチイの老大木と巨岩で囲まれた陵墓に至ります。ここが比婆山御陵です。展望はないがブナの原生林が見事です。 そのまま原生林や門栂の間をのんびり辿っていくと、やがて道は急下降するようになり、越原越に降り立ちます。振り返ると見事なブナの純林に目を奪われます。ここから左に下る道は公園センターへの近道なので体調がすぐれない時は避難路として役立つため覚えておきましょう。峠から再び登り返していくと尾根上を辿るようになり、やがて視界が開け、短いがジグザグの急登を頑張れば大草原の池ノ段が迎えてくれます。360°大展望の何とも気持ちの良い台地で、しばし時の流れを忘れさせてくれます。わずかの距離なので可憐な花の咲く南稜にも立ち寄りましょう。 存分に満喫したら山系最高峰の立烏帽子山に向かいます。展望の良い稜線を一旦下って登り返せば狭い頂上に立つが、展望はさほど良くありません。ここから足場の少し悪い急坂をジグザグに下ってトイレのある立烏帽子駐車場に下ります。 下山は車の鎖止めがしてある道に向かいます。小さなアップダウンのある尾根道から、西陽の映える気持ちの良い笹と林の尾根を辿り、やがて大きく左に折れると山腹をぐるっと巻くようにつけられた道を行き、まもなく管理道分岐から左に展望園地へと向かいます。正面に北稜の山並みが見られるので次回はこちらにも登ってみたくなることでしょう。ここから急坂を混じえながら下って行くと管理道に合流し、やがて広島県民の森公園センターの裏手に到着です。 -
白谷雲水峡から太鼓岩へ
- 日帰り
- 4時間50分
- 5.5km
白谷雲水峡から太鼓岩へ
- 日帰り
- 4時間50分
- 5.5km
宮之浦集落からレンタカーもしくは路線バスを利用して約30〜35分の白谷雲水峡バス停で下車します。白谷雲水峡入口でトイレをすませ、渓谷を見下ろす整備された遊歩道を20分ほど歩くと原生林歩道と楠川歩道との歩道分岐に出ます(原生林歩道は渡渉点がいくつかあるため増水時は危険です)。まっすぐ進み原生林歩道にはいっていくと、5分ほどで二代大杉が出てきます。約350歳の二代大杉、切株上に育った杉は迫力があります。原生林歩道には、古い倒木や切株上に新しい杉が芽生えた三本足杉、びびんこ杉、三本槍杉など見所がたくさんあります。三本槍杉を過ぎてしばらく歩くと、推定樹齢2000年の奉行杉が現れます。傷ついた杉の梢が台風の強さを想像させます。奉行杉から沢を2つ渡るとコケが美しい湿地帯になります。道に迷いやすい場所なので注意が必要です。湿地帯を過ぎて二代くぐり杉をくぐると楠川歩道と合流します。右に登ってすぐのくぐり杉をくぐると右手側に白谷山荘が見えてきます。白谷山荘にはトイレがあり、避難小屋として利用可能です。 白谷山荘を出て右手に登って行くとすぐに推定樹齢2000年の七本杉がでてきます。杉の上部が複雑な枝分かれになっているところから名前が付いていますが、DNAの調査から1本の杉だということが分かっています。七本杉をすぎて5分ほど歩くと一番の見どころ、苔むす森に到着します。広がりがある苔むす風景に癒されます。観光客が多い場所なので、早朝以外はお弁当など食べないように配慮が必要です。また体力に自信がない場合は苔むす森で引き返し楠川歩道に降りるのも一つの方法です。苔むす森以降も苔の美しい森が続き30分ほど登ると辻峠に着きます。 左に折れて10分ほど急登を登り突然風景が開けると太鼓岩です。晴れると宮之浦岳をはじめ屋久島の奥岳が一望できます。辻峠と太鼓岩は周回ルートになっているため、下りは太鼓岩から右側に降りて行きます。 辻峠まで降り右手に降りると、白谷雲水峡入口へと続く楠川歩道ですが、左手に降りて行くとトロッコ道に行ってしまうので注意が必要です。辻峠から楠川歩道を降りて行き、白谷山荘を過ぎて原生林歩道との分かれをまっすぐ、楠川歩道へと下っていくと白谷川本流の渡渉点があります。増水時は危険です。渡渉点から30分ほど歩くとさつき吊橋への分岐点が見えてきます。橋を渡って歩道分岐を右に歩いて行くと20分ほどで白谷雲水峡バス停に到着します。宮之浦集落からレンタカーもしくは路線バスを利用して約30〜35分の白谷雲水峡バス停で下車します。白谷雲水峡入口でトイレをすませ、渓谷を見下ろす整備された遊歩道を20分ほど歩くと原生林歩道と楠川歩道との歩道分岐に出ます(原生林歩道は渡渉点がいくつかあるため増水時は危険です)。まっすぐ進み原生林歩道にはいっていくと、5分ほどで二代大杉が出てきます。約350歳の二代大杉、切株上に育った杉は迫力があります。原生林歩道には、古い倒木や切株上に新しい杉が芽生えた三本足杉、びびんこ杉、三本槍杉など見所がたくさんあります。三本槍杉を過ぎてしばらく歩くと、推定樹齢2000年の奉行杉が現れます。傷ついた杉の梢が台風の強さを想像させます。奉行杉から沢を2つ渡るとコケが美しい湿地帯になります。道に迷いやすい場所なので注意が必要です。湿地帯を過ぎて二代くぐり杉をくぐると楠川歩道と合流します。右に登ってすぐのくぐり杉をくぐると右手側に白谷山荘が見えてきます。白谷山荘にはトイレがあり、避難小屋として利用可能です。 白谷山荘を出て右手に登って行くとすぐに推定樹齢2000年の七本杉がでてきます。杉の上部が複雑な枝分かれになっているところから名前が付いていますが、DNAの調査から1本の杉だということが分かっています。七本杉をすぎて5分ほど歩くと一番の見どころ、苔むす森に到着します。広がりがある苔むす風景に癒されます。観光客が多い場所なので、早朝以外はお弁当など食べないように配慮が必要です。また体力に自信がない場合は苔むす森で引き返し楠川歩道に降りるのも一つの方法です。苔むす森以降も苔の美しい森が続き30分ほど登ると辻峠に着きます。 左に折れて10分ほど急登を登り突然風景が開けると太鼓岩です。晴れると宮之浦岳をはじめ屋久島の奥岳が一望できます。辻峠と太鼓岩は周回ルートになっているため、下りは太鼓岩から右側に降りて行きます。 辻峠まで降り右手に降りると、白谷雲水峡入口へと続く楠川歩道ですが、左手に降りて行くとトロッコ道に行ってしまうので注意が必要です。辻峠から楠川歩道を降りて行き、白谷山荘を過ぎて原生林歩道との分かれをまっすぐ、楠川歩道へと下っていくと白谷川本流の渡渉点があります。増水時は危険です。渡渉点から30分ほど歩くとさつき吊橋への分岐点が見えてきます。橋を渡って歩道分岐を右に歩いて行くと20分ほどで白谷雲水峡バス停に到着します。 -
ヤクスギランド周遊
- 日帰り
- 2時間20分
- 2.7km
ヤクスギランド周遊
- 日帰り
- 2時間20分
- 2.7km
ヤクスギランドは、白谷雲水峡とおなじく映画「もののけ姫」のモデルになっており、30分コース、50分コース、80分コース、150分コースと体力に応じてコースを選べます。また太忠岳や花之江河登山道の登山口にもなっています。入口は標高1000mに位置しており霧がよくかかる雲霧林で、屋久島のなかでも苔の観察に適している場所です。 ヤクスギランドへは安房集落からレンタカーもしくは路線バスを利用して約40分のヤクスギランドバス停で下車します。入口には森泉という建物がありトイレ、お土産や雨の日にお弁当を食べるスペースがあります。 入口でトイレをすまし歩き始めます。途中トイレがないので携帯トイレを準備すると安心です。歩きはじめて10分ほどで千年杉が出てきます。千年杉を過ぎて階段を登りきると左に30分コースの復路があります。さらに50分コースをまっすぐ5分ほど進むと、右に荒川橋、左に50分コースの復路が続いています。右に進み荒川橋を渡ると登山道の始まりです。荒川橋から5分ほど歩くと右に150分コースへ登る分かれがあります(太忠分れ)。80分コースをまっすぐ行くと苔の橋やつつじ河原などで沢におりることもできます。6月にはサツキが咲ききれいな場所です。 150分コースを登って行くと30分ほどで屋久杉ヒゲ長老につきます。このあたりは苔むした森が美しいです。小さい沢で水も汲む事ができます。ヒゲ長老から30mほど歩くと携帯トイレブースが右手にあります。さらに20mほど歩くと蛇紋杉(倒木)に到着です。ここには太忠岳登山道への分岐があります。小さな東屋があるので雨の日はお弁当を食べるのに便利です。蛇紋杉から20分ほど下ると天柱橋につきます。天柱橋までの下りの木道は雨天時滑りやすいので注意が必要です。天柱橋からは登り下りが続き天柱杉、母子杉、三根杉などの屋久杉を見る事ができます。15分ほど歩くと花之江河登山道入口に到着です。ここから5分ほど歩くと80分コースとの合流点につきます。道を間違えやすいので看板を確認して右手に登っていきます。荒川にかかる沢津橋を渡り15分ほど歩くと仏陀杉につきます。仏陀杉からは整備された道になります。 その後、くぐり杉、清涼橋と25分ほど歩くと出口につきます。ヤクスギランドの80分や150分コースは歩くだけで表示の時間がかかります。ゆっくり自然観察や写真撮影する場合は150分コースの場合、日程を1日とると十分に楽しむことができます。ヤクスギランドは、白谷雲水峡とおなじく映画「もののけ姫」のモデルになっており、30分コース、50分コース、80分コース、150分コースと体力に応じてコースを選べます。また太忠岳や花之江河登山道の登山口にもなっています。入口は標高1000mに位置しており霧がよくかかる雲霧林で、屋久島のなかでも苔の観察に適している場所です。 ヤクスギランドへは安房集落からレンタカーもしくは路線バスを利用して約40分のヤクスギランドバス停で下車します。入口には森泉という建物がありトイレ、お土産や雨の日にお弁当を食べるスペースがあります。 入口でトイレをすまし歩き始めます。途中トイレがないので携帯トイレを準備すると安心です。歩きはじめて10分ほどで千年杉が出てきます。千年杉を過ぎて階段を登りきると左に30分コースの復路があります。さらに50分コースをまっすぐ5分ほど進むと、右に荒川橋、左に50分コースの復路が続いています。右に進み荒川橋を渡ると登山道の始まりです。荒川橋から5分ほど歩くと右に150分コースへ登る分かれがあります(太忠分れ)。80分コースをまっすぐ行くと苔の橋やつつじ河原などで沢におりることもできます。6月にはサツキが咲ききれいな場所です。 150分コースを登って行くと30分ほどで屋久杉ヒゲ長老につきます。このあたりは苔むした森が美しいです。小さい沢で水も汲む事ができます。ヒゲ長老から30mほど歩くと携帯トイレブースが右手にあります。さらに20mほど歩くと蛇紋杉(倒木)に到着です。ここには太忠岳登山道への分岐があります。小さな東屋があるので雨の日はお弁当を食べるのに便利です。蛇紋杉から20分ほど下ると天柱橋につきます。天柱橋までの下りの木道は雨天時滑りやすいので注意が必要です。天柱橋からは登り下りが続き天柱杉、母子杉、三根杉などの屋久杉を見る事ができます。15分ほど歩くと花之江河登山道入口に到着です。ここから5分ほど歩くと80分コースとの合流点につきます。道を間違えやすいので看板を確認して右手に登っていきます。荒川にかかる沢津橋を渡り15分ほど歩くと仏陀杉につきます。仏陀杉からは整備された道になります。 その後、くぐり杉、清涼橋と25分ほど歩くと出口につきます。ヤクスギランドの80分や150分コースは歩くだけで表示の時間がかかります。ゆっくり自然観察や写真撮影する場合は150分コースの場合、日程を1日とると十分に楽しむことができます。 -
御池岳〜鈴北岳
- 4時間20分
御池岳〜鈴北岳
- 4時間20分
昔は静かで行きにくい山とされていたようだが、現在ではヤブの深かった複雑な頂上台地にも踏み跡ができるほどになっている。最も一般的なコースがコグルミ谷道で、春はカタクリを求めて登る人も多く、国道306号のコグルミ谷出合を基点として、御池岳の丸山から鈴北岳、鞍掛峠のコースは、車での登山では手軽に楽しめる周回コースである。また、静かなコースとしては滋賀県側の御池川からのT字尾根コースがおすすめだ。 ここで案内コースとして設定したコグルミ谷道は、マイカーを前提とした登山コースとしており、国道306号には鞍掛トンネル東口に駐車できるスペースがある。 コグルミ谷は出合あたりを除いて水はほぼ伏流している。最初は右岸側が杉の植林帯、左岸側が自然林で、15分ほど歩いたタテ谷道(廃道)分岐あたりから、すっぽりと自然林の中に包まれる。真っ直ぐに高く伸びたサワグルミが中心で、四季の色彩の変化の楽しい道だ。 コグルミ谷では近年大雨の土石流により、下流部がかなり荒れてしまった。国道から登り始める道も左岸から右岸に付け替わっている。カレンフェルトがごつごつ突き出す滑りやすい道も、さらに歩きにくくなったようだが、次第に落ち着きを取り戻している。長命水の水場まで登ると谷は浅く広がり、サワグルミやトチなどの自然林が多く気持ちのよい斜面が開けてくる。長命水からは谷通しに道は続いていたが、長命水の背後から登るように道は付け替えられている。斜面を登って行くと以前の道と合流し、やがて県境尾根の峠状となった天ヶ平に出る。 はっきりとした尾根道となり、しばらく登ると尾根の鼻を越えて、浅く広がる真ノ谷と出合う。右に真ノ谷を少し登ったところに、左に丸山への道が分かれており、いよいよ最後の登りとなる。長く広がる頂上台地への登りで、春は遅くまで雪が残る滑りやすい急な登りが続いている。登るにつれてごつごつと曲がりくねったオオイタヤメイゲツの覆う樹林帯となり、丸山とボタンブチとの分岐に飛び出す。ボタンブチは台地の西側の急崖となった岩場で、素晴らしい展望が眺められるので、ぜひ立ち寄ってみたい。 分岐を右に進めばすぐに御池岳の最高峰の丸山の頂上に着く。樹林の中で眺望はほとんどきかなかったが、近年は大きく伐り開かれた。昼にするなら天気さえ良ければボタンブチの方がいいだろう。 鈴北岳へはいったん真ノ谷に下るのだが、もと来た道を下ってもいいし、頂上から尾根を通って真ノ谷へと下る道がある。尾根通しに真ノ谷へと下ると広い原に出る。以前はササに覆われた迷いやすい場所だったのだが、火事によってすっかり見通しのきく原となった。台地の北西端のゆるやかな鈴北岳への斜面からは、樹林に包まれた丸山とササのなくなった広大な台地の大きな風景が広がっている。鈴北岳頂上から北へ広く刈り払われた県境尾根を下ると鞍掛峠で、右へと下ると三重県側のトンネル東口に着く。昔は静かで行きにくい山とされていたようだが、現在ではヤブの深かった複雑な頂上台地にも踏み跡ができるほどになっている。最も一般的なコースがコグルミ谷道で、春はカタクリを求めて登る人も多く、国道306号のコグルミ谷出合を基点として、御池岳の丸山から鈴北岳、鞍掛峠のコースは、車での登山では手軽に楽しめる周回コースである。また、静かなコースとしては滋賀県側の御池川からのT字尾根コースがおすすめだ。 ここで案内コースとして設定したコグルミ谷道は、マイカーを前提とした登山コースとしており、国道306号には鞍掛トンネル東口に駐車できるスペースがある。 コグルミ谷は出合あたりを除いて水はほぼ伏流している。最初は右岸側が杉の植林帯、左岸側が自然林で、15分ほど歩いたタテ谷道(廃道)分岐あたりから、すっぽりと自然林の中に包まれる。真っ直ぐに高く伸びたサワグルミが中心で、四季の色彩の変化の楽しい道だ。 コグルミ谷では近年大雨の土石流により、下流部がかなり荒れてしまった。国道から登り始める道も左岸から右岸に付け替わっている。カレンフェルトがごつごつ突き出す滑りやすい道も、さらに歩きにくくなったようだが、次第に落ち着きを取り戻している。長命水の水場まで登ると谷は浅く広がり、サワグルミやトチなどの自然林が多く気持ちのよい斜面が開けてくる。長命水からは谷通しに道は続いていたが、長命水の背後から登るように道は付け替えられている。斜面を登って行くと以前の道と合流し、やがて県境尾根の峠状となった天ヶ平に出る。 はっきりとした尾根道となり、しばらく登ると尾根の鼻を越えて、浅く広がる真ノ谷と出合う。右に真ノ谷を少し登ったところに、左に丸山への道が分かれており、いよいよ最後の登りとなる。長く広がる頂上台地への登りで、春は遅くまで雪が残る滑りやすい急な登りが続いている。登るにつれてごつごつと曲がりくねったオオイタヤメイゲツの覆う樹林帯となり、丸山とボタンブチとの分岐に飛び出す。ボタンブチは台地の西側の急崖となった岩場で、素晴らしい展望が眺められるので、ぜひ立ち寄ってみたい。 分岐を右に進めばすぐに御池岳の最高峰の丸山の頂上に着く。樹林の中で眺望はほとんどきかなかったが、近年は大きく伐り開かれた。昼にするなら天気さえ良ければボタンブチの方がいいだろう。 鈴北岳へはいったん真ノ谷に下るのだが、もと来た道を下ってもいいし、頂上から尾根を通って真ノ谷へと下る道がある。尾根通しに真ノ谷へと下ると広い原に出る。以前はササに覆われた迷いやすい場所だったのだが、火事によってすっかり見通しのきく原となった。台地の北西端のゆるやかな鈴北岳への斜面からは、樹林に包まれた丸山とササのなくなった広大な台地の大きな風景が広がっている。鈴北岳頂上から北へ広く刈り払われた県境尾根を下ると鞍掛峠で、右へと下ると三重県側のトンネル東口に着く。 -
八風峠道〜三池岳〜東尾根
- 3時間50分
八風峠道〜三池岳〜東尾根
- 3時間50分
古くより歩き続けられてきた八風峠道は、幾多の人々の足跡とそれを包み込んできた自然とが、見事にとけあった美しい道だ。心地よい風の吹き渡る八風峠、眺望広がる三池岳、静かにたたずむ御池、そこには目をひく風景はないが、落ち着いた山歩きを楽しめる。田光のバス停から往復すると、2時間以上のアプローチとなるので、できればマイカーでの登山が望ましい。 八風キャンプ場からもう少し林道を登ったところに数 台の駐車スペースがある。林道は滝ヶ谷出合で終わり、堰堤の上で流れを右岸に渡ってから谷沿いに登山道を登っていくが、豪雨によって道が荒れ一部迂回路が造られている。登るにつれ石畳が敷かれた旧街道の面影がしのばれる道となる。 谷沿いの道からやがて流れを渡ったところで尾根に取り付く。斜面を斜めに登るようになり、常緑樹林の中をジグザグに登って行く。しばらくで左に中峠への道が分かれるが、中峠への道はあまりよくない。 あたりが落葉樹に変わってくると、三体の石仏と出合う。登るにつれ道は深く踏み込まれ、昔の峠道の風情の残る、風格ある道だ。若葉の頃はライムグリーンに染まる明るい林が続き、ジグザグを切って高度を上げて行く。このあたりは道も歩きやすくて見通しがきき、峠道の美しさが際だっている。 少しなだらかな尾根上を歩くようになると稜線も近くなり、アカヤシオが点在する木々の背も低くなって左にガレが見えてくる。明るいガレが広がるコルに登り着くと鳥居が立っている。八風峠は風の吹き抜ける明るい気持ちのいい峠だ。滋賀県側へと越える峠道は県境尾根を少し北へ進んだところから下っているが、道はあまりよくない。 峠から北へ10分あまり歩くと三池岳がある。実際の三角点ピークはこの頂上から三重県側に少し入ったところにあるが、三角点峰よりこのピークのほうが頂上らしく、眺望も優れている。とくに西側が開け、神崎川に向けてゆったりと傾いた緑の斜面が大きく広がり、鈴鹿主脈の地形の対照が実感できる。 下山コースは東尾根を下る。三角点ピークを過ぎ雑木林を下って行くと左にガレがあって左斜面が開け、再び林の中に入ると御池に出合う。池が3つあるのではなく、御池という池への敬称であり、山名の三池は当て字だ。ほんの小さな静かな池で、初夏に訪れるとモリアオガエルの泡のような卵塊が樹林にいくつもぶら下がっている。 御池から少し下ると道標があり、直進する八風牧場跡のある東海自然歩道への道と、右に三池林道への道と分かれるが、右の三池林道への道を下る。八風牧場跡への道からは八風キャンプ場下流の切畑集落に出られるが、道はあまりよくない。 分岐からぐんぐんと下る道となり、最後は植林の中に入って、三池林道の堰堤の下に下り立つ。林道を下っていくと往路の林道と出合う。バスでの登山の場合は、田光バス停までさらに車道を1時間ほど歩かなければならない。古くより歩き続けられてきた八風峠道は、幾多の人々の足跡とそれを包み込んできた自然とが、見事にとけあった美しい道だ。心地よい風の吹き渡る八風峠、眺望広がる三池岳、静かにたたずむ御池、そこには目をひく風景はないが、落ち着いた山歩きを楽しめる。田光のバス停から往復すると、2時間以上のアプローチとなるので、できればマイカーでの登山が望ましい。 八風キャンプ場からもう少し林道を登ったところに数 台の駐車スペースがある。林道は滝ヶ谷出合で終わり、堰堤の上で流れを右岸に渡ってから谷沿いに登山道を登っていくが、豪雨によって道が荒れ一部迂回路が造られている。登るにつれ石畳が敷かれた旧街道の面影がしのばれる道となる。 谷沿いの道からやがて流れを渡ったところで尾根に取り付く。斜面を斜めに登るようになり、常緑樹林の中をジグザグに登って行く。しばらくで左に中峠への道が分かれるが、中峠への道はあまりよくない。 あたりが落葉樹に変わってくると、三体の石仏と出合う。登るにつれ道は深く踏み込まれ、昔の峠道の風情の残る、風格ある道だ。若葉の頃はライムグリーンに染まる明るい林が続き、ジグザグを切って高度を上げて行く。このあたりは道も歩きやすくて見通しがきき、峠道の美しさが際だっている。 少しなだらかな尾根上を歩くようになると稜線も近くなり、アカヤシオが点在する木々の背も低くなって左にガレが見えてくる。明るいガレが広がるコルに登り着くと鳥居が立っている。八風峠は風の吹き抜ける明るい気持ちのいい峠だ。滋賀県側へと越える峠道は県境尾根を少し北へ進んだところから下っているが、道はあまりよくない。 峠から北へ10分あまり歩くと三池岳がある。実際の三角点ピークはこの頂上から三重県側に少し入ったところにあるが、三角点峰よりこのピークのほうが頂上らしく、眺望も優れている。とくに西側が開け、神崎川に向けてゆったりと傾いた緑の斜面が大きく広がり、鈴鹿主脈の地形の対照が実感できる。 下山コースは東尾根を下る。三角点ピークを過ぎ雑木林を下って行くと左にガレがあって左斜面が開け、再び林の中に入ると御池に出合う。池が3つあるのではなく、御池という池への敬称であり、山名の三池は当て字だ。ほんの小さな静かな池で、初夏に訪れるとモリアオガエルの泡のような卵塊が樹林にいくつもぶら下がっている。 御池から少し下ると道標があり、直進する八風牧場跡のある東海自然歩道への道と、右に三池林道への道と分かれるが、右の三池林道への道を下る。八風牧場跡への道からは八風キャンプ場下流の切畑集落に出られるが、道はあまりよくない。 分岐からぐんぐんと下る道となり、最後は植林の中に入って、三池林道の堰堤の下に下り立つ。林道を下っていくと往路の林道と出合う。バスでの登山の場合は、田光バス停までさらに車道を1時間ほど歩かなければならない。 -
入道ヶ岳北尾根道〜二本松尾根
- 3時間50分
入道ヶ岳北尾根道〜二本松尾根
- 3時間50分
入道ヶ岳には、宮妻峡、椿大神社、小岐須渓谷の三方からの登山道があってコースには恵まれている。さらに県境尾根へと続くイワクラ尾根をたどればいっそうバリエーションが広がり、コース選定も多様になる。ここでは椿大神社から登る一番ポピュラーなコースを紹介している。 椿大神社横のキャンプ場への道を進むと、右に愛宕社への石段がある。ここが北尾根道の取り付きで、登山道は石段の左にジグザグの道が登っている。取り付きはかなり急登で、暗い檜の植林地の中を30分ほど登ると尾根の上に出る。ここからゆるやかに下ると鉄塔があり、このすぐ先で右に大久保へと下る道が分かれている。もう少し下りが続いてコルとなると、ここからまたきつい登りが始まる。木の根を掴んだり、張ってあるロープにたよりながらの登りとなる。 いったん少し下ってから先は、緩急があるものの登りが続くようになる。避難小屋を過ぎると樹相は変わり、短いササの下生えの明るい雑木林の道となる。明るい疎林の斜面の気持ちのいい道だが、やがてアセビの木が次第に増えてきて、アセビの純林と変わるほどになる。 樹林帯からアセビの群落がまだらに固まる原となると北の頭も近い。やがて右には水沢岳、鎌ヶ岳、御在所岳などを望める眺望が広がってくる。丸い北の頭に登りきるとさらに大きな展望が広がり、鞍部をへだててササ原の丸いピークの上に鳥居の立つ、入道ヶ岳の頂上が向かい合っている。ゆったりとしたササ原と黒いアセビの群落が散らばる中を5分ほど進むと頂上に着く。 頂上にはいつきてもグループの輪がいくつも広がり、賑やかな声が響き合っている。展望の良い山が多い鈴鹿だが、これだけ明るくおおらかな山も珍しい。県境の山々は言うに及ばず、眼下には平野が広がり、その先には伊勢の海が光っている。知多半島やその先に浮かぶ神島と、天気の良い日の眺望は見飽きることがない。 下山コースは椿大神社に戻るなら、北尾根、井戸谷道、二本松尾根のコースがあり、小岐須渓谷へと下るなら池ヶ谷道があるが、ここではよく歩かれている二本松尾根コースを紹介しよう。 頂上の鳥居の下から道が始まっている。ササ原からアセビの樹林の中の道となるが、上部は急な下りだ。ロープの張られている斜面を15分ほど下ると、道は落ちついてくる。ねじれ広がったアセビの純林は、下るにつれ雑木が混じる林となり、やがて二本松尾根避難小屋に出合う。 ここから少し下ったところが滝ヶ谷道との分岐で、右の滝ヶ谷道は小岐須渓谷へと下るので、左の椿大神社への道をとる。 左山の山腹道で大きな檜や杉の植林地の中を下って行く。鬱蒼とした針葉樹林の中の道は、谷道となったり、山腹道へと移ったりしながら、歩きやすい道に導かれる。最後は井戸谷の大きな堰堤の上の広い伏流した河原に飛び出す。谷は広く何段にも堰堤が続き、その上に入道ヶ岳の斜面が大きくのぞいている。渡ったところはアスファルト道で、もう椿大神社は近い。入道ヶ岳には、宮妻峡、椿大神社、小岐須渓谷の三方からの登山道があってコースには恵まれている。さらに県境尾根へと続くイワクラ尾根をたどればいっそうバリエーションが広がり、コース選定も多様になる。ここでは椿大神社から登る一番ポピュラーなコースを紹介している。 椿大神社横のキャンプ場への道を進むと、右に愛宕社への石段がある。ここが北尾根道の取り付きで、登山道は石段の左にジグザグの道が登っている。取り付きはかなり急登で、暗い檜の植林地の中を30分ほど登ると尾根の上に出る。ここからゆるやかに下ると鉄塔があり、このすぐ先で右に大久保へと下る道が分かれている。もう少し下りが続いてコルとなると、ここからまたきつい登りが始まる。木の根を掴んだり、張ってあるロープにたよりながらの登りとなる。 いったん少し下ってから先は、緩急があるものの登りが続くようになる。避難小屋を過ぎると樹相は変わり、短いササの下生えの明るい雑木林の道となる。明るい疎林の斜面の気持ちのいい道だが、やがてアセビの木が次第に増えてきて、アセビの純林と変わるほどになる。 樹林帯からアセビの群落がまだらに固まる原となると北の頭も近い。やがて右には水沢岳、鎌ヶ岳、御在所岳などを望める眺望が広がってくる。丸い北の頭に登りきるとさらに大きな展望が広がり、鞍部をへだててササ原の丸いピークの上に鳥居の立つ、入道ヶ岳の頂上が向かい合っている。ゆったりとしたササ原と黒いアセビの群落が散らばる中を5分ほど進むと頂上に着く。 頂上にはいつきてもグループの輪がいくつも広がり、賑やかな声が響き合っている。展望の良い山が多い鈴鹿だが、これだけ明るくおおらかな山も珍しい。県境の山々は言うに及ばず、眼下には平野が広がり、その先には伊勢の海が光っている。知多半島やその先に浮かぶ神島と、天気の良い日の眺望は見飽きることがない。 下山コースは椿大神社に戻るなら、北尾根、井戸谷道、二本松尾根のコースがあり、小岐須渓谷へと下るなら池ヶ谷道があるが、ここではよく歩かれている二本松尾根コースを紹介しよう。 頂上の鳥居の下から道が始まっている。ササ原からアセビの樹林の中の道となるが、上部は急な下りだ。ロープの張られている斜面を15分ほど下ると、道は落ちついてくる。ねじれ広がったアセビの純林は、下るにつれ雑木が混じる林となり、やがて二本松尾根避難小屋に出合う。 ここから少し下ったところが滝ヶ谷道との分岐で、右の滝ヶ谷道は小岐須渓谷へと下るので、左の椿大神社への道をとる。 左山の山腹道で大きな檜や杉の植林地の中を下って行く。鬱蒼とした針葉樹林の中の道は、谷道となったり、山腹道へと移ったりしながら、歩きやすい道に導かれる。最後は井戸谷の大きな堰堤の上の広い伏流した河原に飛び出す。谷は広く何段にも堰堤が続き、その上に入道ヶ岳の斜面が大きくのぞいている。渡ったところはアスファルト道で、もう椿大神社は近い。 -
正面登山道
- 3時間50分
正面登山道
- 3時間50分
伊吹山は本冊子紹介の正面登山道のほかに北尾根コース、岐阜県側の笹又コースがあるが、歩行禁止のドライブウェイに阻まれて山頂まで登ることはできず、正面登山道が山頂までの唯一の登山コースとなっている。 正面登山道は一合目から山頂まで草原と低灌木とが続く南斜面にあり、中腹の三合目からは頂上まで一望できる大パノラマが開けているが、まったく日陰がない夏は、帽子の着用と水分摂取といった暑さ対策が必要となる。 登山口で入山協力金300円を納め、植林地の中を登って行くと草地が開けた一合目に着く。ここから四合目まではスキー場跡の草原で、比較的緩やかな斜面が続いているが、五合目からは石が転がるジグザグ道となる。避難小屋のある六合目を過ぎると傾斜も強くなり、眼下の湖北の平野と琵琶湖、鈴鹿の山々の眺望が広がってくる。大きな木がないため高度感は抜群で、花が咲き乱れる夏の登山道は、中部山岳の3000m級の山を思わせる。 登るにつれ咲く花の種類も多く鮮やかになる。八合目あたりが最も急で、ジグザグを繰り返して、緩やかに広がる頂上台地の一角の九合目に登り着く。お花畑の中の道を登って行くと、夏の最盛期ならドライブウェイを登ってきた人たちの列と合流して、山頂に着く。 広々とした頂上一帯では、山小屋が営業する夏は多くの人でにぎわっている。山頂台地にはドライブウェイの駐車場と結んで、周遊路が設けられているので、時間が許せばお花畑を巡ってから往路を下ろう。伊吹山は本冊子紹介の正面登山道のほかに北尾根コース、岐阜県側の笹又コースがあるが、歩行禁止のドライブウェイに阻まれて山頂まで登ることはできず、正面登山道が山頂までの唯一の登山コースとなっている。 正面登山道は一合目から山頂まで草原と低灌木とが続く南斜面にあり、中腹の三合目からは頂上まで一望できる大パノラマが開けているが、まったく日陰がない夏は、帽子の着用と水分摂取といった暑さ対策が必要となる。 登山口で入山協力金300円を納め、植林地の中を登って行くと草地が開けた一合目に着く。ここから四合目まではスキー場跡の草原で、比較的緩やかな斜面が続いているが、五合目からは石が転がるジグザグ道となる。避難小屋のある六合目を過ぎると傾斜も強くなり、眼下の湖北の平野と琵琶湖、鈴鹿の山々の眺望が広がってくる。大きな木がないため高度感は抜群で、花が咲き乱れる夏の登山道は、中部山岳の3000m級の山を思わせる。 登るにつれ咲く花の種類も多く鮮やかになる。八合目あたりが最も急で、ジグザグを繰り返して、緩やかに広がる頂上台地の一角の九合目に登り着く。お花畑の中の道を登って行くと、夏の最盛期ならドライブウェイを登ってきた人たちの列と合流して、山頂に着く。 広々とした頂上一帯では、山小屋が営業する夏は多くの人でにぎわっている。山頂台地にはドライブウェイの駐車場と結んで、周遊路が設けられているので、時間が許せばお花畑を巡ってから往路を下ろう。 -
獅子ヶ鼻湿原周遊
- 日帰り
- 2時間25分
- 5.4km
獅子ヶ鼻湿原周遊
- 日帰り
- 2時間25分
- 5.4km
中島台レクリエーションの森入口を起点に湿原探索に入ってみましょう。入口には広い駐車場、トイレが完備され、大きなミズナラのある広場があります。 ここで身体をほぐし、管理棟を左手に見ながら進み、シナノキの大木を過ぎると掲示板が見えてきます。ここからは木道が敷設されているので、ゆっくりと周囲のブナの森を観察しながら進みましょう。赤川にかかる木橋を渡り、川沿いにしばらく進むと大王分岐に出ます。ブナの巨木アガリコ大王を往復しましょう。その姿は圧巻で、まさに森の王様のようです。 分岐に戻ってさらに次の分岐から出壺方面に向かいます。周遊コースを右回りにいき、湧水の出壺、鳥海マリモとめぐりながら分岐に戻ります。 帰路は散策を楽しみながら来た道をたどり、中島台レクリエーションの森入口に戻ります。中島台レクリエーションの森入口を起点に湿原探索に入ってみましょう。入口には広い駐車場、トイレが完備され、大きなミズナラのある広場があります。 ここで身体をほぐし、管理棟を左手に見ながら進み、シナノキの大木を過ぎると掲示板が見えてきます。ここからは木道が敷設されているので、ゆっくりと周囲のブナの森を観察しながら進みましょう。赤川にかかる木橋を渡り、川沿いにしばらく進むと大王分岐に出ます。ブナの巨木アガリコ大王を往復しましょう。その姿は圧巻で、まさに森の王様のようです。 分岐に戻ってさらに次の分岐から出壺方面に向かいます。周遊コースを右回りにいき、湧水の出壺、鳥海マリモとめぐりながら分岐に戻ります。 帰路は散策を楽しみながら来た道をたどり、中島台レクリエーションの森入口に戻ります。 -
荒木沢から鶴間池へ
- 日帰り
- 1時間20分
- 2.3km
荒木沢から鶴間池へ
- 日帰り
- 1時間20分
- 2.3km
荒木沢、のぞき、どちらからも鶴間池に落ち込むガケ道をたどって行けますが、ここでは荒木沢からのコースを紹介します。 車道に出て荒木橋を渡ると、右手に鶴間池への表示があり、道はブナの森へと入っていきます。森の中を流れる沢を渡り、起伏のある道を行くと、やがてガケの上部に出ます。ブナの稜線からこのガケを一気に下降して池沢の右岸に出ます。 ここからは、さわやかな森の道を渓流の音を聞きながら上流を目指します。渓流の対岸、ブナの森の中にかわいい鶴間池小屋が見えてきたら鶴間池はまもなくです。小屋に荷物を置いて、静寂に包まれた時間を楽しみましょう。 帰路は勘助坂を登り詰めて分岐に出ます。直進して車道に出て荒木橋に戻るのもいいですが、右折して、下方に鶴間池を望みながらのぞきに出て、パーキング帯で寛いで車道を下りるのもおすすめです。残雪期は夏道が隠れるので経験者の同行が必要です。総じてブナの森はクマの生息地です。生息地に分け入るという気持ち、お互いにパニックにならないようにゆっくりと歩きます。荒木沢、のぞき、どちらからも鶴間池に落ち込むガケ道をたどって行けますが、ここでは荒木沢からのコースを紹介します。 車道に出て荒木橋を渡ると、右手に鶴間池への表示があり、道はブナの森へと入っていきます。森の中を流れる沢を渡り、起伏のある道を行くと、やがてガケの上部に出ます。ブナの稜線からこのガケを一気に下降して池沢の右岸に出ます。 ここからは、さわやかな森の道を渓流の音を聞きながら上流を目指します。渓流の対岸、ブナの森の中にかわいい鶴間池小屋が見えてきたら鶴間池はまもなくです。小屋に荷物を置いて、静寂に包まれた時間を楽しみましょう。 帰路は勘助坂を登り詰めて分岐に出ます。直進して車道に出て荒木橋に戻るのもいいですが、右折して、下方に鶴間池を望みながらのぞきに出て、パーキング帯で寛いで車道を下りるのもおすすめです。残雪期は夏道が隠れるので経験者の同行が必要です。総じてブナの森はクマの生息地です。生息地に分け入るという気持ち、お互いにパニックにならないようにゆっくりと歩きます。 -
山ノ神から高瀬峡へ
- 日帰り
- 1時間40分
- 3.2km
山ノ神から高瀬峡へ
- 日帰り
- 1時間40分
- 3.2km
鳥海山南麓、標高約350m。鳥海火山溶岩流の末端部には複雑に湧き出す湧水が見られます。その湧水をめぐりながら、最深部に位置する大滝を目指してみましょう。 駐車スペースのある山ノ神からスタートです。ここは長坂道を経て笙ヶ岳に向かう登山口でもあります。歩き出してまもなく、湧水があり、水汲みに来る人もいます。ここで喉を潤し湧水の水に触れて行くのもいいでしょう。登山道に戻り、長坂道への分岐を右にみて進みます。渓流「ヒノソ」の水音が聞こえる広葉樹の森を過ぎて、左手に屏風岩のある一つ目の吊り橋「渡戸橋」を渡ります。杉林の道になり、二ツ沢の水音が聞こえて来ます。苔に覆われた湧水沿いに進みます。ここではやわらかな水音を楽しみましょう。蔭ノ滝への分岐を過ぎ、気持ちの良い山道を進みます。下り道になって、バンバ沢に架かる二つ目の吊り橋「婆々沢橋」を渡って登ると尾根分岐に出ます。左手に進み、眺めの良い根堀峠でひと息入れましょう。ここから下り道になり、カラ沢に出て、渓流沿いに進みます。サワグルミの巨木のわきを抜け、大滝の手前で沢を渡ります。板を渡してありますが、横に置いてあるときもあります。その場合は石飛びで、あるいは裸足で渡るか、ほんの短い徒渉ですが、慎重に行動します。大滝を前に、しばしのときを楽しみましょう。帰路は往路を戻ります。帰路に蔭ノ滝往復も入れてみることをお勧めします。滝口では静かに見つめ、渓流沿いではゆっくりと歩く、するとどこかでイワナの姿に出会えることもあります。自然探索にもってこいの道です。吊り橋に渡されている板は紅葉の時期が終わり11月に入ると外されます。鳥海山南麓、標高約350m。鳥海火山溶岩流の末端部には複雑に湧き出す湧水が見られます。その湧水をめぐりながら、最深部に位置する大滝を目指してみましょう。 駐車スペースのある山ノ神からスタートです。ここは長坂道を経て笙ヶ岳に向かう登山口でもあります。歩き出してまもなく、湧水があり、水汲みに来る人もいます。ここで喉を潤し湧水の水に触れて行くのもいいでしょう。登山道に戻り、長坂道への分岐を右にみて進みます。渓流「ヒノソ」の水音が聞こえる広葉樹の森を過ぎて、左手に屏風岩のある一つ目の吊り橋「渡戸橋」を渡ります。杉林の道になり、二ツ沢の水音が聞こえて来ます。苔に覆われた湧水沿いに進みます。ここではやわらかな水音を楽しみましょう。蔭ノ滝への分岐を過ぎ、気持ちの良い山道を進みます。下り道になって、バンバ沢に架かる二つ目の吊り橋「婆々沢橋」を渡って登ると尾根分岐に出ます。左手に進み、眺めの良い根堀峠でひと息入れましょう。ここから下り道になり、カラ沢に出て、渓流沿いに進みます。サワグルミの巨木のわきを抜け、大滝の手前で沢を渡ります。板を渡してありますが、横に置いてあるときもあります。その場合は石飛びで、あるいは裸足で渡るか、ほんの短い徒渉ですが、慎重に行動します。大滝を前に、しばしのときを楽しみましょう。帰路は往路を戻ります。帰路に蔭ノ滝往復も入れてみることをお勧めします。滝口では静かに見つめ、渓流沿いではゆっくりと歩く、するとどこかでイワナの姿に出会えることもあります。自然探索にもってこいの道です。吊り橋に渡されている板は紅葉の時期が終わり11月に入ると外されます。 -
国宝五重塔をめぐり羽黒山頂へ
- 日帰り
- 2時間45分
- 7.1km
国宝五重塔をめぐり羽黒山頂へ
- 日帰り
- 2時間45分
- 7.1km
鶴岡からの定期バスは宿坊の建ち並ぶ手向の集落を抜け、社務所のある羽黒センターに着きます。往来の激しい入口から出羽三山神社の随身門をくぐって一歩入ると、ここからは杉木立に包まれた静かな道になります。苔むした道を下り橋を渡り進むと、左手、玉石の先に五重塔が建っています。近くには樹齢1000年を超えるといわれる爺杉があります。この谷の底から長い石畳の登り坂の参道となります。 一ノ坂を過ぎ二ノ坂を登ると左手に茶店が現れ、力餅などが食べられます。平坦な杉木立の中を行き、三ノ坂にかかる手前に南谷分岐があります。右に進むと南谷別院跡があり、広大な庭園から往時の面影を感じることができます。10分ほどたどれば着けるので、往復してみるのもいいでしょう。三ノ坂を登り切り、左手に斎館の道を見て進むと広々とした羽黒山頂に出ます。帰路は山頂部のバスターミナルに出て有料道路と平行するように荒沢寺への参道を下ります。荒沢寺からは山麓を周遊するようにして林道をたどり、起点の羽黒センターに出ます。鶴岡からの定期バスは宿坊の建ち並ぶ手向の集落を抜け、社務所のある羽黒センターに着きます。往来の激しい入口から出羽三山神社の随身門をくぐって一歩入ると、ここからは杉木立に包まれた静かな道になります。苔むした道を下り橋を渡り進むと、左手、玉石の先に五重塔が建っています。近くには樹齢1000年を超えるといわれる爺杉があります。この谷の底から長い石畳の登り坂の参道となります。 一ノ坂を過ぎ二ノ坂を登ると左手に茶店が現れ、力餅などが食べられます。平坦な杉木立の中を行き、三ノ坂にかかる手前に南谷分岐があります。右に進むと南谷別院跡があり、広大な庭園から往時の面影を感じることができます。10分ほどたどれば着けるので、往復してみるのもいいでしょう。三ノ坂を登り切り、左手に斎館の道を見て進むと広々とした羽黒山頂に出ます。帰路は山頂部のバスターミナルに出て有料道路と平行するように荒沢寺への参道を下ります。荒沢寺からは山麓を周遊するようにして林道をたどり、起点の羽黒センターに出ます。