【日帰り】の登山コースガイド
日帰り
検索結果851件中
21-40件
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焼額山登山口から焼額山へ
- 日帰り
- 3時間5分
- 6.2km
焼額山登山口から焼額山へ
- 日帰り
- 3時間5分
- 6.2km
焼額スキー場のプリンスホテル西館前に登山者用の駐車スペースがあり、道標に従って進めばスキー場内の林道を少し歩いた先に焼額山登山口があります。焼額山はスキーリゾートで開発し尽くされた山のイメージがありますが、雑魚川源流域のイワナ原種保存区や樹齢800年のシナノキなど、残された貴重な自然は大切に保護されているようです。 焼額山登山道は伐採された後に落葉広葉樹などが自然に育って大きくなった二次林の森を登って行きます。ブナが目立ちます。しばらく進んでゲレンデを横断すると今度はカラマツの人工林が続きます。ネマガリダケに覆われた林床は展望がまったく利かないですが、秋になり一面黄色に染まると、なかなか美しい景色が楽しめます。またゲレンデに出て、今度はゲレンデの中の登りとなります。振り返れば、横手山から笠ヶ岳、坊寺山など志賀高原の山々が眼下に広がります。高度が上がるに従い寺子屋峰や岩菅山など景色が広がっていきます。山頂に近づくと、左のゲレンデ脇の針葉樹林帯に登山道があり、誘導する道標があります。ゲレンデをそのまま歩いてもゴンドラ山頂駅付近で合流します。 ゴンドラ山頂駅の前から、山頂の稚児池湿原まで木道の遊歩道が整備されています。コメツガやオオシラビソに覆われた針葉樹林帯を少し歩くと、広々とした稚児池湿原が目の前に大きく開けます。焼額山山頂には大きな案内板と立派な鳥居のある焼額神社があります。焼額山が火山だった名残りでもある高層湿原は、木道で一周できます。ワタスゲやヒメシャクナゲ、モウセンゴケ、コバイケイソウ、ウメバチソウ、リンドウなど様々な高山植物を見ることができます。また山頂部西側は、樹林が切れていて遮るものがないので、妙高連山や北アルプスの山並みが一望です。 下山は往路と反対側の奥志賀高原スキー場方面の道標に従って木道を歩きます。ほどなく奥志賀高原スキー場のゲレンデ上部に出ます。ここからはゲレンデ内の道標に従って下っていきます。正面には岩菅山の稜線や鳥甲山、苗場山などの大展望が楽しめます。奥志賀高原ゴンドラリフト山頂駅からは林道上の道になり、第3リフト乗り場からは大きく迂回する簡易舗装路を下っていきます。下山口の奥志賀高原ホテルまでもうひと頑張りです。奥志賀高原バス停から焼額山登山口に戻るバスの便は、1時間に1本の運行なので、事前に時刻表を調べておくとよいでしょう。焼額スキー場のプリンスホテル西館前に登山者用の駐車スペースがあり、道標に従って進めばスキー場内の林道を少し歩いた先に焼額山登山口があります。焼額山はスキーリゾートで開発し尽くされた山のイメージがありますが、雑魚川源流域のイワナ原種保存区や樹齢800年のシナノキなど、残された貴重な自然は大切に保護されているようです。 焼額山登山道は伐採された後に落葉広葉樹などが自然に育って大きくなった二次林の森を登って行きます。ブナが目立ちます。しばらく進んでゲレンデを横断すると今度はカラマツの人工林が続きます。ネマガリダケに覆われた林床は展望がまったく利かないですが、秋になり一面黄色に染まると、なかなか美しい景色が楽しめます。またゲレンデに出て、今度はゲレンデの中の登りとなります。振り返れば、横手山から笠ヶ岳、坊寺山など志賀高原の山々が眼下に広がります。高度が上がるに従い寺子屋峰や岩菅山など景色が広がっていきます。山頂に近づくと、左のゲレンデ脇の針葉樹林帯に登山道があり、誘導する道標があります。ゲレンデをそのまま歩いてもゴンドラ山頂駅付近で合流します。 ゴンドラ山頂駅の前から、山頂の稚児池湿原まで木道の遊歩道が整備されています。コメツガやオオシラビソに覆われた針葉樹林帯を少し歩くと、広々とした稚児池湿原が目の前に大きく開けます。焼額山山頂には大きな案内板と立派な鳥居のある焼額神社があります。焼額山が火山だった名残りでもある高層湿原は、木道で一周できます。ワタスゲやヒメシャクナゲ、モウセンゴケ、コバイケイソウ、ウメバチソウ、リンドウなど様々な高山植物を見ることができます。また山頂部西側は、樹林が切れていて遮るものがないので、妙高連山や北アルプスの山並みが一望です。 下山は往路と反対側の奥志賀高原スキー場方面の道標に従って木道を歩きます。ほどなく奥志賀高原スキー場のゲレンデ上部に出ます。ここからはゲレンデ内の道標に従って下っていきます。正面には岩菅山の稜線や鳥甲山、苗場山などの大展望が楽しめます。奥志賀高原ゴンドラリフト山頂駅からは林道上の道になり、第3リフト乗り場からは大きく迂回する簡易舗装路を下っていきます。下山口の奥志賀高原ホテルまでもうひと頑張りです。奥志賀高原バス停から焼額山登山口に戻るバスの便は、1時間に1本の運行なので、事前に時刻表を調べておくとよいでしょう。 -
カヤの平から八剣山へ
- 日帰り
- 2時間25分
- 6km
カヤの平から八剣山へ
- 日帰り
- 2時間25分
- 6km
カヤの平高原キャンプ場にある総合案内所前からロッヂへの道を進むと、登山道入口が二つあります。左が西コース、右が東コースと信州大学ブナ原生林教育園の入口です。右を選んで東コースへ。巨大ブナが林立する平坦な気持ち良い道が続きます。しばらく歩くとベンチのある広場に出ますが、ここは5方向の道が交わっている五差路なので注意が必要です。標識に従って進み、すぐに視界が開けると、7月にはニッコウキスゲで彩られる高層湿原の北ドブ湿原です。さらに沢の中の道をしばらく歩くと分岐があり、右の道を登って行きます。急坂の道が続き、ほどなく八剣山山頂です。 下山は先ほどの分岐まで戻ってカヤの平総合案内所コースに進みます。100mほど登るとまた分岐がありますが、ここは必ず左のカヤの平総合案内所コースを選びます。巨大ブナ林の中の気持ち良い小道を1kmほど歩くと、往路の時に通った五差路の広場に出ます。案内標識で西コースをしっかり確認しましょう。1.5kmほどでカヤの平高原ロッヂ前に出ます。カヤの平高原キャンプ場にある総合案内所前からロッヂへの道を進むと、登山道入口が二つあります。左が西コース、右が東コースと信州大学ブナ原生林教育園の入口です。右を選んで東コースへ。巨大ブナが林立する平坦な気持ち良い道が続きます。しばらく歩くとベンチのある広場に出ますが、ここは5方向の道が交わっている五差路なので注意が必要です。標識に従って進み、すぐに視界が開けると、7月にはニッコウキスゲで彩られる高層湿原の北ドブ湿原です。さらに沢の中の道をしばらく歩くと分岐があり、右の道を登って行きます。急坂の道が続き、ほどなく八剣山山頂です。 下山は先ほどの分岐まで戻ってカヤの平総合案内所コースに進みます。100mほど登るとまた分岐がありますが、ここは必ず左のカヤの平総合案内所コースを選びます。巨大ブナ林の中の気持ち良い小道を1kmほど歩くと、往路の時に通った五差路の広場に出ます。案内標識で西コースをしっかり確認しましょう。1.5kmほどでカヤの平高原ロッヂ前に出ます。 -
カヤの平から高標山へ
- 日帰り
- 3時間30分
- 7.6km
カヤの平から高標山へ
- 日帰り
- 3時間30分
- 7.6km
カヤの平高原キャンプ場にある総合案内所から林道を奥志賀方面に少し歩くと北志賀林道のゲートがあります。ここには高標山登山口の標識があり、数台の駐車スペースがあります。平坦な林道を800mほど歩くと、左手に高標山登山口があります。しばらくはカラマツの人工林が続きます。 カラマツ林がいつの間にか途切れると、巨大なブナが林立するようになり、足元の高山植物の花も、ツバメオモトやゴゼンタチバナ、ツマトリソウなどが可憐な花を咲かせています。斜面を登りきると道は平坦になり、高標山へと続く尾根上を歩きます。少しずつ展望が利くようになり、登り下りを過ぎて細尾根になってくると、山頂まであとわずかな登りです。 高標山山頂には古い石祠と三角点があり、新緑が始まる時期や紅葉の頃はほぼ360°近い展望が楽しめます。善光寺平や北アルプスの山並み、北信五岳、志賀高原や秋山郷の山々など、ゆっくりと景色を楽しみましょう。下山は往路をその通りに戻ります。カヤの平高原キャンプ場にある総合案内所から林道を奥志賀方面に少し歩くと北志賀林道のゲートがあります。ここには高標山登山口の標識があり、数台の駐車スペースがあります。平坦な林道を800mほど歩くと、左手に高標山登山口があります。しばらくはカラマツの人工林が続きます。 カラマツ林がいつの間にか途切れると、巨大なブナが林立するようになり、足元の高山植物の花も、ツバメオモトやゴゼンタチバナ、ツマトリソウなどが可憐な花を咲かせています。斜面を登りきると道は平坦になり、高標山へと続く尾根上を歩きます。少しずつ展望が利くようになり、登り下りを過ぎて細尾根になってくると、山頂まであとわずかな登りです。 高標山山頂には古い石祠と三角点があり、新緑が始まる時期や紅葉の頃はほぼ360°近い展望が楽しめます。善光寺平や北アルプスの山並み、北信五岳、志賀高原や秋山郷の山々など、ゆっくりと景色を楽しみましょう。下山は往路をその通りに戻ります。 -
ムジナ平から鳥甲山へ
- 日帰り
- 7時間45分
- 9.1km
ムジナ平から鳥甲山へ
- 日帰り
- 7時間45分
- 9.1km
鳥甲山は、万仏岩やカミソリ岩など細く切り立った岩稜のあるムジナ平側コースの方が険しく危険箇所も多いので、安全重視なら屋敷コースを往復するか、もしくはここで紹介するムジナ平から屋敷へ縦走するルートをおすすめします。また、登山道の崩壊が激しいので、登山前の情報収集や悪天時の天候判断をしっかり行う必要があります。 標高1020mのムジナ平登山口にはトイレはありませんが、入山ポストと10台くらいの駐車スペースがあります。登りはじめはブナ主体の広葉樹林の森を緩やかに歩いて行きますが、水場入口を過ぎるときつい急登が続きます。やがて両側が切り立つ細い尾根上を歩くようになるので、注意しながら進みます。 1437mの小水の頭(標識なし)を通過するとやがて難所の万仏岩が見えてきます。不安定なハシゴを使うより、ボルトで固定された真新しいクサリを頼りにして、慎重に登りましょう。細尾根の急登は白クラの頭まで続きます。高度を上げるに従って開けてくる360度の展望は、登りの苦労を十分に癒してくれるはずです。白クラの頭を過ぎると、やがて難所であるカミソリ岩です。ここも登山道の崩壊が進んでいます。危険箇所には必ずロープやクサリが整備されているので、コースを示す目印や標識を見過ごさないように注意が必要です。わずか数mですが両側がすっぱり切れ落ちている最後の難所カミソリの刀を過ぎ、屋敷方面からの登山道と合流する白砂分岐まで来れば、鳥甲山山頂はもうすぐそこです。 下山ルートの屋敷コースは、少し下った白砂分岐で左の赤クラの頭方向に進みます。右側がスッパリと切れ落ちた細尾根が続き、特にノゾキと呼ばれている場所は赤茶けたガレ沢が一気に落ち込んでいて足がすくむほどです。しかし、のびやかな山稜の苗場山や深く谷間の中津川渓谷にへばりつくようにある秋山郷を眼下に俯瞰しながらの稜線漫歩を楽しむことができます。 赤クラの頭や赤クラの肩などのピークを登り下りしながら屋敷山鞍部まで下ると、いよいよ樹林帯の急坂です。滑りやすいので注意が必要です。雪崩防止用の巨大なコンクリート壁がある場所まで下りてくれば、屋敷登山口までもうひとがんばりです。津南方面へのバス停は屋敷登山口からトンネルをくぐってすぐ左に下りていく道を20分ほど下っていきます。屋敷にはお店や自動販売機などがないので、屋敷バス停の待合所でトイレと飲料水が補給できるのは大変ありがたいです。鳥甲山は、万仏岩やカミソリ岩など細く切り立った岩稜のあるムジナ平側コースの方が険しく危険箇所も多いので、安全重視なら屋敷コースを往復するか、もしくはここで紹介するムジナ平から屋敷へ縦走するルートをおすすめします。また、登山道の崩壊が激しいので、登山前の情報収集や悪天時の天候判断をしっかり行う必要があります。 標高1020mのムジナ平登山口にはトイレはありませんが、入山ポストと10台くらいの駐車スペースがあります。登りはじめはブナ主体の広葉樹林の森を緩やかに歩いて行きますが、水場入口を過ぎるときつい急登が続きます。やがて両側が切り立つ細い尾根上を歩くようになるので、注意しながら進みます。 1437mの小水の頭(標識なし)を通過するとやがて難所の万仏岩が見えてきます。不安定なハシゴを使うより、ボルトで固定された真新しいクサリを頼りにして、慎重に登りましょう。細尾根の急登は白クラの頭まで続きます。高度を上げるに従って開けてくる360度の展望は、登りの苦労を十分に癒してくれるはずです。白クラの頭を過ぎると、やがて難所であるカミソリ岩です。ここも登山道の崩壊が進んでいます。危険箇所には必ずロープやクサリが整備されているので、コースを示す目印や標識を見過ごさないように注意が必要です。わずか数mですが両側がすっぱり切れ落ちている最後の難所カミソリの刀を過ぎ、屋敷方面からの登山道と合流する白砂分岐まで来れば、鳥甲山山頂はもうすぐそこです。 下山ルートの屋敷コースは、少し下った白砂分岐で左の赤クラの頭方向に進みます。右側がスッパリと切れ落ちた細尾根が続き、特にノゾキと呼ばれている場所は赤茶けたガレ沢が一気に落ち込んでいて足がすくむほどです。しかし、のびやかな山稜の苗場山や深く谷間の中津川渓谷にへばりつくようにある秋山郷を眼下に俯瞰しながらの稜線漫歩を楽しむことができます。 赤クラの頭や赤クラの肩などのピークを登り下りしながら屋敷山鞍部まで下ると、いよいよ樹林帯の急坂です。滑りやすいので注意が必要です。雪崩防止用の巨大なコンクリート壁がある場所まで下りてくれば、屋敷登山口までもうひとがんばりです。津南方面へのバス停は屋敷登山口からトンネルをくぐってすぐ左に下りていく道を20分ほど下っていきます。屋敷にはお店や自動販売機などがないので、屋敷バス停の待合所でトイレと飲料水が補給できるのは大変ありがたいです。 -
野反湖一周・八間山からエビ山へ
- 日帰り
- 5時間25分
- 11.5km
野反湖一周・八間山からエビ山へ
- 日帰り
- 5時間25分
- 11.5km
野反峠をスタートし、八間山登山口からイカ岩の肩まで急登が続きます。雪解けが終わる頃なら登山道脇にナエバキスミレの可憐な花が目を楽しませてくれます。イカ岩ノ肩からは展望の良い稜線歩きが続きます。高度を上げるごとに、野反湖が広がっていきます。イカ岩ノ頭を過ぎササ原の大斜面の登りでは、振り返ると草津白根山から浅間山までが見渡せる大展望が登りの苦労を癒してくれるでしょう。大斜面を登り上げれば山頂から続く樹林帯の稜線をもうひと頑張りです。広くて平らな八間山山頂は展望も素晴らしく、ゆっくり休むのに最適です。 池ノ峠方面へは、山頂を過ぎて白砂山へ続く稜線の登山道に入らずまっすぐ進みます。今までの陽当たりの良い登りとは正反対の、鬱蒼とした針葉樹林帯を縫うように下ります。残雪の多い年は、6月に入っても、ところどころ雪渓が残っていて道迷いしやすいので注意が必要です。上部の急な下りを過ぎると、後半は緩やかな下りとなり池ノ峠駐車場の前に出ます。ここから野反ダムの駐車場まで車道を歩いてもいいですが、池ノ峠経由の登山道を進めば最後に白砂山登山道と合流して野反ダム駐車場に出ます。 エビ山登山口は、ダムの堰堤を過ぎ、野反湖ビジターセンターの先の第二キャンプ場から登ります。ササ原の中の緩やかな登りを進むと、やがてコメツガやダケカンバの樹林の登りです。樹林を抜けて稜線上に出ると、「エビの見晴らし台」と書かれた道標があります。このあたりは、6月初旬頃ナエバキスミレがキジムシロとともに群生します。展望の良い稜線をしばらく歩けば、八間山よりさらに広くて平らな山頂のエビ山です。エビ山山頂から野反峠方面に下る道はわかりにくいので方向をよく確かめてから進みましょう。エビ平の緩やかな草原までは、急で滑りやすい下りが続きます。エビ平で三叉路に出ますが、左の湖畔道へと下る方向にはいかないで、そのまままっすぐ進んで緩やかな明るい林を登ります。すると再び三叉路があるので、右を選びます。道は右にある十二山を巻くように付けられていて、根広禿と昔から呼ばれているガレ場に出ます。根広へ下っていく根広古道の入口はここにあります。ガレ場の先には弁天山に続く道と弁天山山腹を巻く二つの道に分かれますが、どちらを選んでもゴールの野反峠です。弁天様が祀られている弁天山で最後の展望を楽しんで、ここからゴールの野反峠までは下りをもうひと頑張りです。野反峠をスタートし、八間山登山口からイカ岩の肩まで急登が続きます。雪解けが終わる頃なら登山道脇にナエバキスミレの可憐な花が目を楽しませてくれます。イカ岩ノ肩からは展望の良い稜線歩きが続きます。高度を上げるごとに、野反湖が広がっていきます。イカ岩ノ頭を過ぎササ原の大斜面の登りでは、振り返ると草津白根山から浅間山までが見渡せる大展望が登りの苦労を癒してくれるでしょう。大斜面を登り上げれば山頂から続く樹林帯の稜線をもうひと頑張りです。広くて平らな八間山山頂は展望も素晴らしく、ゆっくり休むのに最適です。 池ノ峠方面へは、山頂を過ぎて白砂山へ続く稜線の登山道に入らずまっすぐ進みます。今までの陽当たりの良い登りとは正反対の、鬱蒼とした針葉樹林帯を縫うように下ります。残雪の多い年は、6月に入っても、ところどころ雪渓が残っていて道迷いしやすいので注意が必要です。上部の急な下りを過ぎると、後半は緩やかな下りとなり池ノ峠駐車場の前に出ます。ここから野反ダムの駐車場まで車道を歩いてもいいですが、池ノ峠経由の登山道を進めば最後に白砂山登山道と合流して野反ダム駐車場に出ます。 エビ山登山口は、ダムの堰堤を過ぎ、野反湖ビジターセンターの先の第二キャンプ場から登ります。ササ原の中の緩やかな登りを進むと、やがてコメツガやダケカンバの樹林の登りです。樹林を抜けて稜線上に出ると、「エビの見晴らし台」と書かれた道標があります。このあたりは、6月初旬頃ナエバキスミレがキジムシロとともに群生します。展望の良い稜線をしばらく歩けば、八間山よりさらに広くて平らな山頂のエビ山です。エビ山山頂から野反峠方面に下る道はわかりにくいので方向をよく確かめてから進みましょう。エビ平の緩やかな草原までは、急で滑りやすい下りが続きます。エビ平で三叉路に出ますが、左の湖畔道へと下る方向にはいかないで、そのまままっすぐ進んで緩やかな明るい林を登ります。すると再び三叉路があるので、右を選びます。道は右にある十二山を巻くように付けられていて、根広禿と昔から呼ばれているガレ場に出ます。根広へ下っていく根広古道の入口はここにあります。ガレ場の先には弁天山に続く道と弁天山山腹を巻く二つの道に分かれますが、どちらを選んでもゴールの野反峠です。弁天様が祀られている弁天山で最後の展望を楽しんで、ここからゴールの野反峠までは下りをもうひと頑張りです。 -
開善学校から大高山を経て野反湖へ
- 日帰り
- 7時間10分
- 14km
開善学校から大高山を経て野反湖へ
- 日帰り
- 7時間10分
- 14km
登山口の白根開善学校の先にある小倉林道ゲートから歩きだします。ゲート付近には駐車場がないので、タクシーの利用をおすすめします。馬止登山口まで3km弱の林道歩きは、ケヤマハンノキやミズキ、カエデ、ミズナラなどの自然林の森の中を気持ち良く歩けます。時折樹林越しに、左に大きく切れ落ちたガラン渓谷をはさんで草津白根山や横手山が垣間見えるでしょう。 馬止登山口からいよいよ稜線上のオッタテ峠まで鷹巣尾根を登ります。標高差約550mありところどころ急登があるので、あせらずマイペースで登りましょう。一ッ石は浅間山や草津白根が一望できる展望台です。一ッ石からコメツガの森の中を登り下りすると、落人伝説のある天狗平が一望に俯瞰できる場所に出ます。ここまで来ればオッタテ峠はもうすぐそこです。 オッタテ峠は野反湖と志賀高原の赤石山を結ぶ縦走路の中間点にある三叉路です。針葉樹の鬱蒼とした森の中にありますが、野反湖方面に右折して少し進むと小高山へと続く明るいササ原の斜面が現れて視界が開けます。ここから大高山、さらにカモシカ平までの景色は、深山の雰囲気が色濃く漂う本コースのハイライトです。小高山を通過すると、再び視界が開けてササ原の中に目指す大高山へと続く一筋の登山道が見えます。小高山から大高山との鞍部へと下っていくと、五三郎小屋分岐に出ます。小屋まで150mほどの距離です。小屋は入口の戸がなく老朽化しています。小屋の前には水が流れているので喉を潤すことができます。この沢は昔から地元では茶釜沢と呼ばれています。大高山までは五三郎小屋分岐から標高差300mあまりの登りが続きます。気持ち良いササ原からトウヒなどの針葉樹の森を抜けると、大高山山頂手前で天狗平が眼下に眺められるビューポイントがあります。 大高山からカモシカ平までは針葉樹の深い森のコースです。途中1965mの峰など緩いアップダウンを繰り返すと、気持ち良さそうなササ原の草原が広がるカモシカ平が眼下に広がります。初夏の頃はニッコウキスゲが咲き誇ります。カモシカ平の鞍部からは正一清水と昔から呼ばれている水場があり、ここでも水を補給することができます。カモシカ平から三壁山までの登りは、そろそろ縦走登山で疲れた体には試練かもしれません。高沢山分岐を過ぎてもまだ登りが続くので、焦らずマイペースで歩きましょう。三壁山からは急な下りが続きますが、バンガローが立ち並ぶ野反湖第一キャンプ場まで降りてくれば、ゴールの野反ダム駐車場までもうひと頑張りです。登山口の白根開善学校の先にある小倉林道ゲートから歩きだします。ゲート付近には駐車場がないので、タクシーの利用をおすすめします。馬止登山口まで3km弱の林道歩きは、ケヤマハンノキやミズキ、カエデ、ミズナラなどの自然林の森の中を気持ち良く歩けます。時折樹林越しに、左に大きく切れ落ちたガラン渓谷をはさんで草津白根山や横手山が垣間見えるでしょう。 馬止登山口からいよいよ稜線上のオッタテ峠まで鷹巣尾根を登ります。標高差約550mありところどころ急登があるので、あせらずマイペースで登りましょう。一ッ石は浅間山や草津白根が一望できる展望台です。一ッ石からコメツガの森の中を登り下りすると、落人伝説のある天狗平が一望に俯瞰できる場所に出ます。ここまで来ればオッタテ峠はもうすぐそこです。 オッタテ峠は野反湖と志賀高原の赤石山を結ぶ縦走路の中間点にある三叉路です。針葉樹の鬱蒼とした森の中にありますが、野反湖方面に右折して少し進むと小高山へと続く明るいササ原の斜面が現れて視界が開けます。ここから大高山、さらにカモシカ平までの景色は、深山の雰囲気が色濃く漂う本コースのハイライトです。小高山を通過すると、再び視界が開けてササ原の中に目指す大高山へと続く一筋の登山道が見えます。小高山から大高山との鞍部へと下っていくと、五三郎小屋分岐に出ます。小屋まで150mほどの距離です。小屋は入口の戸がなく老朽化しています。小屋の前には水が流れているので喉を潤すことができます。この沢は昔から地元では茶釜沢と呼ばれています。大高山までは五三郎小屋分岐から標高差300mあまりの登りが続きます。気持ち良いササ原からトウヒなどの針葉樹の森を抜けると、大高山山頂手前で天狗平が眼下に眺められるビューポイントがあります。 大高山からカモシカ平までは針葉樹の深い森のコースです。途中1965mの峰など緩いアップダウンを繰り返すと、気持ち良さそうなササ原の草原が広がるカモシカ平が眼下に広がります。初夏の頃はニッコウキスゲが咲き誇ります。カモシカ平の鞍部からは正一清水と昔から呼ばれている水場があり、ここでも水を補給することができます。カモシカ平から三壁山までの登りは、そろそろ縦走登山で疲れた体には試練かもしれません。高沢山分岐を過ぎてもまだ登りが続くので、焦らずマイペースで歩きましょう。三壁山からは急な下りが続きますが、バンガローが立ち並ぶ野反湖第一キャンプ場まで降りてくれば、ゴールの野反ダム駐車場までもうひと頑張りです。 -
八間山から白砂山へ
- 日帰り
- 7時間30分
- 13.2km
八間山から白砂山へ
- 日帰り
- 7時間30分
- 13.2km
野反峠から八間山までは、いくつかの急登がありますが、眼下に野反湖を眺めたり、登山道脇の可憐な高山植物が目を楽しませてくれます。イカ岩ノ頭を過ぎて、眼前に迫るササ原の大斜面を登れば八間山山頂はすぐそこです。広場になっている山頂からは赤城、榛名、妙義の上毛三山が一望に見渡せます。北北東に目を向ければこれから向かう白砂山がある国境稜線の山並みも望めます。山頂からすぐに野反ダム方面への道を左に分ければ、いよいよ白砂川源流を囲む山々を眺めながらの稜線漫歩が白砂山頂まで続きます。黒渋ノ頭や中尾根ノ頭、猟師ノ沢ノ頭など、小ピークをいくつも越えていきます。登山道の左側は常に針葉樹林に覆われていますが、時々岩菅山から烏帽子岳の迫力ある稜線が垣間見えたりもします。 堂岩山直下の堂岩分岐で野反湖ダムにある白砂山登山口からのコースと合流しますが、帰りはこちらのコースを選んで下山します。目指す白砂山は、まだまだ遥か稜線の先に見えます。ここからは、その日の体力と天候判断をしっかりと行い、心配な時はいつでも引き返す心のゆとりが大切です。そして、ハイマツ帯やガレ場が続きますので、木の根につまづいたりガレ場で滑って滑落しないよう要注意です。しかしながら、疑似高山帯の厳しい自然条件の中でたくましく根付いた希少な高山の花が目を楽しませてくれたりもします。最後の長い急坂を登ると、さらに一段高いピークが目の前に現れますが、白砂山山頂はそのすぐ先でもうひと頑張りです。360度開けた絶頂からは、天気に恵まれれば上信越国境の山々の大パノラマを堪能することができます。 下山は、堂岩山直下の堂岩分岐まで同じ道を戻り、分岐からは、わずかな急な登りで堂岩山頂です。山頂を過ぎると鬱蒼とした針葉樹林の中の急な下り坂になり、やがて窪状の道になりますが、ここは一番遅くまで雪渓が残るところで、道迷いしやすい要注意箇所です。残雪が多い時は踏み跡や目印テープを見逃さないことです。やがて小さな広場に出ると、そこが水場入口。枝道を2〜3分も歩けば北沢最源流の冷たい流れで、渇いた喉を癒すことができます。 水場から地蔵峠へと続く通称シラビソ尾根と呼ばれる道は、木の根や大きな段差での転倒に注意が必要です。地蔵峠の左の小道の奥には、その名の通り小さな石地蔵が安置された祠があります。地蔵峠からもさらに下り坂が続き、やがて簡素な木がかけられただけのハンノキ沢に出ます。ここは大雨時の増水に注意が必要です。最後の急登を頑張れば、やがてゴールの白砂山登山口の駐車場が下に見えてきます。野反峠から八間山までは、いくつかの急登がありますが、眼下に野反湖を眺めたり、登山道脇の可憐な高山植物が目を楽しませてくれます。イカ岩ノ頭を過ぎて、眼前に迫るササ原の大斜面を登れば八間山山頂はすぐそこです。広場になっている山頂からは赤城、榛名、妙義の上毛三山が一望に見渡せます。北北東に目を向ければこれから向かう白砂山がある国境稜線の山並みも望めます。山頂からすぐに野反ダム方面への道を左に分ければ、いよいよ白砂川源流を囲む山々を眺めながらの稜線漫歩が白砂山頂まで続きます。黒渋ノ頭や中尾根ノ頭、猟師ノ沢ノ頭など、小ピークをいくつも越えていきます。登山道の左側は常に針葉樹林に覆われていますが、時々岩菅山から烏帽子岳の迫力ある稜線が垣間見えたりもします。 堂岩山直下の堂岩分岐で野反湖ダムにある白砂山登山口からのコースと合流しますが、帰りはこちらのコースを選んで下山します。目指す白砂山は、まだまだ遥か稜線の先に見えます。ここからは、その日の体力と天候判断をしっかりと行い、心配な時はいつでも引き返す心のゆとりが大切です。そして、ハイマツ帯やガレ場が続きますので、木の根につまづいたりガレ場で滑って滑落しないよう要注意です。しかしながら、疑似高山帯の厳しい自然条件の中でたくましく根付いた希少な高山の花が目を楽しませてくれたりもします。最後の長い急坂を登ると、さらに一段高いピークが目の前に現れますが、白砂山山頂はそのすぐ先でもうひと頑張りです。360度開けた絶頂からは、天気に恵まれれば上信越国境の山々の大パノラマを堪能することができます。 下山は、堂岩山直下の堂岩分岐まで同じ道を戻り、分岐からは、わずかな急な登りで堂岩山頂です。山頂を過ぎると鬱蒼とした針葉樹林の中の急な下り坂になり、やがて窪状の道になりますが、ここは一番遅くまで雪渓が残るところで、道迷いしやすい要注意箇所です。残雪が多い時は踏み跡や目印テープを見逃さないことです。やがて小さな広場に出ると、そこが水場入口。枝道を2〜3分も歩けば北沢最源流の冷たい流れで、渇いた喉を癒すことができます。 水場から地蔵峠へと続く通称シラビソ尾根と呼ばれる道は、木の根や大きな段差での転倒に注意が必要です。地蔵峠の左の小道の奥には、その名の通り小さな石地蔵が安置された祠があります。地蔵峠からもさらに下り坂が続き、やがて簡素な木がかけられただけのハンノキ沢に出ます。ここは大雨時の増水に注意が必要です。最後の急登を頑張れば、やがてゴールの白砂山登山口の駐車場が下に見えてきます。 -
花敷温泉から野反湖キャンプ場へ
- 日帰り
- 4時間40分
- 11.4km
花敷温泉から野反湖キャンプ場へ
- 日帰り
- 4時間40分
- 11.4km
入口は、花敷温泉バス停前の旧パン屋さんと赤い屋根の建物との間です。民家の玄関先のようなところから切り立った山の斜面につづら折れの湯坂道がのびていきます。やがて平坦になり左からの車道を登ると根広集落の外れの町道に出ます。町道から右に折れて根広林道に入り、最初のヘアピンを過ぎてしばらく林道奥に進むと、右からの小さな沢と作業道、そしてカーブミラーのある場所に出ます。右手の作業道を登りすぐに左からの作業道が合流するので左へ曲がり、しばらく進むとまた左からの作業道があるのでさらに左に曲がると、最短で野反古道に出られます。しばらく進むと根広林道支線横断地点で、すぐ右手に再び古道の入口があります。ここからは根広禿と呼ばれている弁天山と十二山との間の鞍部まで、迷いようのない一本道になります。根広禿からは野反峠経由で、ニッコウキスゲなど色とりどりの花が楽しめる東側湖畔道を目指します。湖畔道が車道とぶつかる池ノ峠駐車場まで来れば、ゴールの野反ダム駐車場はもうすぐです。入口は、花敷温泉バス停前の旧パン屋さんと赤い屋根の建物との間です。民家の玄関先のようなところから切り立った山の斜面につづら折れの湯坂道がのびていきます。やがて平坦になり左からの車道を登ると根広集落の外れの町道に出ます。町道から右に折れて根広林道に入り、最初のヘアピンを過ぎてしばらく林道奥に進むと、右からの小さな沢と作業道、そしてカーブミラーのある場所に出ます。右手の作業道を登りすぐに左からの作業道が合流するので左へ曲がり、しばらく進むとまた左からの作業道があるのでさらに左に曲がると、最短で野反古道に出られます。しばらく進むと根広林道支線横断地点で、すぐ右手に再び古道の入口があります。ここからは根広禿と呼ばれている弁天山と十二山との間の鞍部まで、迷いようのない一本道になります。根広禿からは野反峠経由で、ニッコウキスゲなど色とりどりの花が楽しめる東側湖畔道を目指します。湖畔道が車道とぶつかる池ノ峠駐車場まで来れば、ゴールの野反ダム駐車場はもうすぐです。 -
チャツボミゴケ公園から芳ヶ平湿原へ
- 日帰り
- 6時間45分
- 13.1km
チャツボミゴケ公園から芳ヶ平湿原へ
- 日帰り
- 6時間45分
- 13.1km
チャツボミゴケ公園の開園期間は4月下旬~11月までで、開館時間は8時45分~16時半[受付15時30分]までです(10月~11月は16時、受付は15時まで。冬期閉鎖期間は立入禁止)。管理事務所で入園料600円を払い受付を済ませます。管理事務所から遊歩道を歩けば穴地獄まで約30分です。約1km先の温泉大滝まで園内を往復する専用送迎バスの利用もできます。強酸性の温泉が流れる環境でしか生育できないチャツボミゴケの大群生地『穴地獄』は、一見の価値があります。レンゲツツジの花が咲く頃や秋の紅葉時期は、一際コケの緑が映えて鮮やかです。水池、大池への登山道は、右手遊歩道を進むとすぐに入口があります。カラマツの人工林の中をしばらく急な登りが続きますが、やがて平坦になると水池への標識があり左の小道を進みます。さらに森の奥深くへと分け入ると、ミズナラやダケカンバの自然林へと森の様子が変わっていき、大池が突然姿を現します。シャクナゲが咲く頃、池畔の樹上に白い泡状の物体が目につきますが、これはモリアオガエルの卵です。芳ヶ平湿原やさらに標高の高い渋峠付近まで分布していることが確認されていて、国内有数の高標高での集団繁地です。大池からまた登りになり、沢を一本越すと四つ角に出ます。洞がある古いミズナラが目印です。ここは真っ直ぐ進んで大蛇と娘の昔話が語り継がれている平兵衛池へ、そして八石山経由のコースで大平湿原に向かいます。八石山は草津温泉街が眼下に見下ろせる景色のいい場所です。大平湿原を横断すると、芳ヶ平湿原から流下する大沢川を渡渉します。(増水時に渡渉が困難な場合は無理せず2020年秋に開通したオムスビ山登山道をエスケープルートに使いましょう。)渡渉した先の横笹で長英坂と昔から呼ばれている草津温泉からの登山道と合流します。桜清水を過ぎ、やがて眺望が開けて白根レストハウスからの車道に出れば、赤い屋根が目印の芳ヶ平ヒュッテは大沢川の橋を渡ってすぐ目の前です。芳ヶ平湿原には木道の1周コースが整備されていて、ワタスゲの白い綿毛が緑の湿原に鮮やかに映えます。 帰路は短縮コースにもなるオムスビ山登山道を下山ルートに選びます。芳ヶ平野営場の入り口に左折の小さな案内板が立っています。草原の小道から尾根筋の森を抜けて笹原の大斜面を下っていきます。眼下に大平湿原が広がる展望の良いコースです。急坂を下って平らな大平湿原に出ます。さらに3池を巡るコースは戻らず長笹林道西山支線のチャツボミゴケ公園裏ゲートから穴地獄にもどるコースを選べば、より近道です。専用送迎バスの最終便は16時半(10~11月は16時)なので、乗り遅れないようにしましょう。チャツボミゴケ公園の開園期間は4月下旬~11月までで、開館時間は8時45分~16時半[受付15時30分]までです(10月~11月は16時、受付は15時まで。冬期閉鎖期間は立入禁止)。管理事務所で入園料600円を払い受付を済ませます。管理事務所から遊歩道を歩けば穴地獄まで約30分です。約1km先の温泉大滝まで園内を往復する専用送迎バスの利用もできます。強酸性の温泉が流れる環境でしか生育できないチャツボミゴケの大群生地『穴地獄』は、一見の価値があります。レンゲツツジの花が咲く頃や秋の紅葉時期は、一際コケの緑が映えて鮮やかです。水池、大池への登山道は、右手遊歩道を進むとすぐに入口があります。カラマツの人工林の中をしばらく急な登りが続きますが、やがて平坦になると水池への標識があり左の小道を進みます。さらに森の奥深くへと分け入ると、ミズナラやダケカンバの自然林へと森の様子が変わっていき、大池が突然姿を現します。シャクナゲが咲く頃、池畔の樹上に白い泡状の物体が目につきますが、これはモリアオガエルの卵です。芳ヶ平湿原やさらに標高の高い渋峠付近まで分布していることが確認されていて、国内有数の高標高での集団繁地です。大池からまた登りになり、沢を一本越すと四つ角に出ます。洞がある古いミズナラが目印です。ここは真っ直ぐ進んで大蛇と娘の昔話が語り継がれている平兵衛池へ、そして八石山経由のコースで大平湿原に向かいます。八石山は草津温泉街が眼下に見下ろせる景色のいい場所です。大平湿原を横断すると、芳ヶ平湿原から流下する大沢川を渡渉します。(増水時に渡渉が困難な場合は無理せず2020年秋に開通したオムスビ山登山道をエスケープルートに使いましょう。)渡渉した先の横笹で長英坂と昔から呼ばれている草津温泉からの登山道と合流します。桜清水を過ぎ、やがて眺望が開けて白根レストハウスからの車道に出れば、赤い屋根が目印の芳ヶ平ヒュッテは大沢川の橋を渡ってすぐ目の前です。芳ヶ平湿原には木道の1周コースが整備されていて、ワタスゲの白い綿毛が緑の湿原に鮮やかに映えます。 帰路は短縮コースにもなるオムスビ山登山道を下山ルートに選びます。芳ヶ平野営場の入り口に左折の小さな案内板が立っています。草原の小道から尾根筋の森を抜けて笹原の大斜面を下っていきます。眼下に大平湿原が広がる展望の良いコースです。急坂を下って平らな大平湿原に出ます。さらに3池を巡るコースは戻らず長笹林道西山支線のチャツボミゴケ公園裏ゲートから穴地獄にもどるコースを選べば、より近道です。専用送迎バスの最終便は16時半(10~11月は16時)なので、乗り遅れないようにしましょう。 -
菅平牧場から根子岳~四阿山縦走
- 日帰り
- 6時間25分
- 9.5km
菅平牧場から根子岳~四阿山縦走
- 日帰り
- 6時間25分
- 9.5km
根子岳登山道は、菅平牧場駐車場(入園料大人300円、小人100円)のすぐ上から牛が放牧されている牧柵に沿って登って行きます。北アルプスが一望できる展望台を過ぎると、しばらくダケカンバの林の中を歩きます。途中小さな広場が2箇所あり、休憩するのによいでしょう。林が切れると、やがて「根子岳山頂まであと500m」の標識があり、ここからは景色を遮るような大きな木はなくなってササ原の道となります。立派な石祠のある根子岳山頂は、360度の大展望です。 これから目指す四阿山への登山道は、右側の根子岳と四阿山との鞍部へと下っていきます。歩き始めは、右側が大明神沢源頭に深く切れ落ちているので、注意が必要です。行く手を阻むかのように剥き出しの溶岩が折り重なっているので左側を巻きます。いかにも真田十勇士の猿飛佐助が忍術の訓練をしそうな奇岩が続くこの場所は、鬼遊びの庭とも呼ばれています。鞍部から四阿山中尾根コース分岐までは、オオシラビソなどの針葉樹林帯を標高差約300mの急登が続きます。急登が終わるとガレ場の広場になっていて中尾根コースと合流します。ここからは山頂までもうひと頑張り。鳥居峠からの登山道が右から合流して木道を歩けば四阿山山頂です。 山頂には二つの祠があります。山頂少し手前にある祠は、群馬県側の水の流れを見守っているので、西宮または上州向き社といいます。石宮をはさんで一番奥の山頂にある祠は、長野県側の水の流れを見守っているので東宮または信州向き社といいます。両宮とも白山権現として讃えられる水分神が祀られています。山頂からは360度の展望が広がります。 菅平牧場へ下山する中尾根コースは、途中まで往路を戻ります。まずは鳥居峠コースの分岐があり、左ではなくまっすぐ進みます。次に広場のような根子岳分岐がありますが、迷わず菅平牧場方面の中尾根コースを下ります。さらに進むと、四阿高原コースの分岐があり、右を選びます。 急坂を下ってガレ場に出ると中四阿です。高山植物保護のため左に巻き道がついています。中四阿を過ぎ小四阿へと下っていくと、四阿高原コース上にある里宮への巻き道分岐があり右を選びます。登山道は徐々に緩やかになり、やがて大明神沢の瀬音が聴こえてきます。大明神沢の橋は老朽化で破損しているので、増水時は注意が必要です。すぐに菅平牧場の牧柵脇の道になり、車道に出たら右に進みます。ゴールの駐車場までもうひと頑張りです。根子岳登山道は、菅平牧場駐車場(入園料大人300円、小人100円)のすぐ上から牛が放牧されている牧柵に沿って登って行きます。北アルプスが一望できる展望台を過ぎると、しばらくダケカンバの林の中を歩きます。途中小さな広場が2箇所あり、休憩するのによいでしょう。林が切れると、やがて「根子岳山頂まであと500m」の標識があり、ここからは景色を遮るような大きな木はなくなってササ原の道となります。立派な石祠のある根子岳山頂は、360度の大展望です。 これから目指す四阿山への登山道は、右側の根子岳と四阿山との鞍部へと下っていきます。歩き始めは、右側が大明神沢源頭に深く切れ落ちているので、注意が必要です。行く手を阻むかのように剥き出しの溶岩が折り重なっているので左側を巻きます。いかにも真田十勇士の猿飛佐助が忍術の訓練をしそうな奇岩が続くこの場所は、鬼遊びの庭とも呼ばれています。鞍部から四阿山中尾根コース分岐までは、オオシラビソなどの針葉樹林帯を標高差約300mの急登が続きます。急登が終わるとガレ場の広場になっていて中尾根コースと合流します。ここからは山頂までもうひと頑張り。鳥居峠からの登山道が右から合流して木道を歩けば四阿山山頂です。 山頂には二つの祠があります。山頂少し手前にある祠は、群馬県側の水の流れを見守っているので、西宮または上州向き社といいます。石宮をはさんで一番奥の山頂にある祠は、長野県側の水の流れを見守っているので東宮または信州向き社といいます。両宮とも白山権現として讃えられる水分神が祀られています。山頂からは360度の展望が広がります。 菅平牧場へ下山する中尾根コースは、途中まで往路を戻ります。まずは鳥居峠コースの分岐があり、左ではなくまっすぐ進みます。次に広場のような根子岳分岐がありますが、迷わず菅平牧場方面の中尾根コースを下ります。さらに進むと、四阿高原コースの分岐があり、右を選びます。 急坂を下ってガレ場に出ると中四阿です。高山植物保護のため左に巻き道がついています。中四阿を過ぎ小四阿へと下っていくと、四阿高原コース上にある里宮への巻き道分岐があり右を選びます。登山道は徐々に緩やかになり、やがて大明神沢の瀬音が聴こえてきます。大明神沢の橋は老朽化で破損しているので、増水時は注意が必要です。すぐに菅平牧場の牧柵脇の道になり、車道に出たら右に進みます。ゴールの駐車場までもうひと頑張りです。 -
鳥居峠から四阿山へ
- 日帰り
- 4時間55分
- 7.9km
鳥居峠から四阿山へ
- 日帰り
- 4時間55分
- 7.9km
嬬恋村の管理のもと、例年5月から11月まで鳥居峠林道は登山者のために解放されるようになり、登山口になる林道終点ロータリーまで車(大型車不可)で入ることができます。林道終点ロータリーの広場には、車10台ほどの駐車スペースと案内板や登山ポスト、簡易トイレ(整備協力金200円)が設置されています。 ここから四阿山への登山道は二コースに分かれますが、今回は花童子の宮跡コースを登りルートにして、的岩コースを下山ルートに選びます。花童子の宮跡コースは、広場の右手から森の奥深くへと続く緩やかな小道です。手入れが行き届いたカラマツの人工林は清々しく、やがてミズナラや白樺の天然林の斜面を登ります。しばらくすると尾根上に出て、登山道は左に折れて登って行きます。道沿いはレンゲツツジなど灌木帯になり、明るい林の中を縫うように歩いて行きます。途中雨を避けて休憩できる東屋を通過し、さらに進んでいくと、花童子の宮跡に出ます。東屋がありゆっくり休憩ができます。ここまでいくつも発見することができた古い石の祠や花童子の宮跡は、四阿山がかつて山岳信仰の山として盛んだった頃の修験道の名残です。 さらに急な登りを頑張ると、やがて的岩コースと合流する古永井分岐です。東屋が設置してあるので、下山時にもゆっくり休めます。登山道は1本に合流し、ここからはコメツガなどの針葉樹の森やガレ場など変化のある尾根コースを歩きます。急坂には木の階段が設置されていますが、雨で濡れている時は、スリップによる転倒に要注意です。嬬恋清水分岐からは、四阿山頂が眼前に立ちはだかりますが、ここまでくれば急登をもうひと頑張りです。トウヒやオオシラビソの森を抜ければ、「四阿山頂まであと0.3km」の看板に出ます。山頂へは右の古い木の階段を選びます。老朽化で傾いていたり破損していたりするので、スリップや転倒に注意です。100mほどで四阿高原と菅平高原からのメインルートの登山道に合流すれば、四阿山山頂はもうすぐそこです。 下山は同じ道を戻りますが、古永井分岐から的岩コースを選びます。途中コメツガ原生林を通過する際には、道迷いしないようにトラロープが張ってあるので安心です。森の中に突然自然の城壁が現れますが、これが国の天然記念物にも指定され、源頼朝の伝説が残る的岩です。地中深くのマグマが冷えて固まってできた柱状節理が露出したもので、長さ約200m、高さは20mにも達します。この的岩でコースは左に折れます。あとは林道終点ロータリーまで森の中の一本道を下っていくだけです。嬬恋村の管理のもと、例年5月から11月まで鳥居峠林道は登山者のために解放されるようになり、登山口になる林道終点ロータリーまで車(大型車不可)で入ることができます。林道終点ロータリーの広場には、車10台ほどの駐車スペースと案内板や登山ポスト、簡易トイレ(整備協力金200円)が設置されています。 ここから四阿山への登山道は二コースに分かれますが、今回は花童子の宮跡コースを登りルートにして、的岩コースを下山ルートに選びます。花童子の宮跡コースは、広場の右手から森の奥深くへと続く緩やかな小道です。手入れが行き届いたカラマツの人工林は清々しく、やがてミズナラや白樺の天然林の斜面を登ります。しばらくすると尾根上に出て、登山道は左に折れて登って行きます。道沿いはレンゲツツジなど灌木帯になり、明るい林の中を縫うように歩いて行きます。途中雨を避けて休憩できる東屋を通過し、さらに進んでいくと、花童子の宮跡に出ます。東屋がありゆっくり休憩ができます。ここまでいくつも発見することができた古い石の祠や花童子の宮跡は、四阿山がかつて山岳信仰の山として盛んだった頃の修験道の名残です。 さらに急な登りを頑張ると、やがて的岩コースと合流する古永井分岐です。東屋が設置してあるので、下山時にもゆっくり休めます。登山道は1本に合流し、ここからはコメツガなどの針葉樹の森やガレ場など変化のある尾根コースを歩きます。急坂には木の階段が設置されていますが、雨で濡れている時は、スリップによる転倒に要注意です。嬬恋清水分岐からは、四阿山頂が眼前に立ちはだかりますが、ここまでくれば急登をもうひと頑張りです。トウヒやオオシラビソの森を抜ければ、「四阿山頂まであと0.3km」の看板に出ます。山頂へは右の古い木の階段を選びます。老朽化で傾いていたり破損していたりするので、スリップや転倒に注意です。100mほどで四阿高原と菅平高原からのメインルートの登山道に合流すれば、四阿山山頂はもうすぐそこです。 下山は同じ道を戻りますが、古永井分岐から的岩コースを選びます。途中コメツガ原生林を通過する際には、道迷いしないようにトラロープが張ってあるので安心です。森の中に突然自然の城壁が現れますが、これが国の天然記念物にも指定され、源頼朝の伝説が残る的岩です。地中深くのマグマが冷えて固まってできた柱状節理が露出したもので、長さ約200m、高さは20mにも達します。この的岩でコースは左に折れます。あとは林道終点ロータリーまで森の中の一本道を下っていくだけです。 -
破風岳と土鍋山と御飯岳の小串三山巡り
- 日帰り
- 5時間10分
- 9.8km
破風岳と土鍋山と御飯岳の小串三山巡り
- 日帰り
- 5時間10分
- 9.8km
登山口は毛無峠です。群馬県の万座温泉と長野県の高山村大字牧を結ぶ県道466号牧干俣線の県境付近に三差路があり、そこから分かれる県道112号大前須坂線を進んだ先です。ここからはかつて日本で2番目の硫黄採掘量を誇った小串鉱山跡の荒涼とした風景が眼下に広がっています。冬季は積雪が多く、毎年11月中旬から翌年の5月中旬くらいまで冬期閉鎖となります。また通行可能期間中も路線バスがないのでマイカー利用となります。 名前通り樹木がない草原地帯の毛無峠は、好天の日は愛好家が操縦するグライダーが大空を飛び交っています。そんなのどかな毛無峠を起点にまずは破風岳と土鍋山を目指します。破風岳は毛無峠からはピラミダルな山容で威圧的にそびえていますが、九十九折れの登山道で緩やかに登っていくことができます。足元には季節ごとに色とりどりの高山植物の花を愛でることができるでしょう。標高差も約180mほどなので、3~40分で破風岳山頂です。足下に小串鉱山跡から広い万座川の谷間が大きく広がって、浅間山から草津白根山が望見されます。 山頂からは五味池方面へ道が続いていますが、土鍋山はいったん戻って三差路を右に進みます。ここからはぬかるみの多い平坦な樹林帯の中を歩きます。15分ほどでまた五味池方面の道を右に分ける三差路があり直進です。山頂直下は足場の悪い急斜面の登りです。土鍋山山頂は台地の一端にありますが、三角点は四阿山方向に少し登山道を進んだところにあります。 次に目指す御飯岳は毛無峠まで往路を戻り、古い鉄塔が立つガレ場からスタートです。登山道らしきものは見当たりませんが、ガレ場の一番右側に見える鉄塔下まで登ると登山道が現れます。もう一度登山道が消えてガレ場の区間があるので、ガスで視界不良の時などは道迷いしないように注意しましょう。360度展望のある毛無山山頂までは20分ほどの登りです。 毛無山から御飯岳までは気持ちよさそうな笹原の草原が広がっています。緩やかに下って登り上げるとコメツガやオオシラビソなどの針葉樹の樹林帯を歩きます。登山道はよく整備されているので迷うことはないでしょう。いったん下ってもう一度登り上げると平坦になり、御飯岳山頂はわずかな距離です。山頂部も樹林帯の中なので展望はあまりよくないですが、樹林越しに横手山や草津白根山を垣間見ることができます。その後は毛無峠まで往路を戻ります。 ところでこのエリアでは、5月中旬の道路開通直後だとまだまだ残雪が豊富な年があります。土鍋山の山頂直下の急斜面も遅くまで残雪があるので、雪山歩きになれていない人は注意が必要です。登山口は毛無峠です。群馬県の万座温泉と長野県の高山村大字牧を結ぶ県道466号牧干俣線の県境付近に三差路があり、そこから分かれる県道112号大前須坂線を進んだ先です。ここからはかつて日本で2番目の硫黄採掘量を誇った小串鉱山跡の荒涼とした風景が眼下に広がっています。冬季は積雪が多く、毎年11月中旬から翌年の5月中旬くらいまで冬期閉鎖となります。また通行可能期間中も路線バスがないのでマイカー利用となります。 名前通り樹木がない草原地帯の毛無峠は、好天の日は愛好家が操縦するグライダーが大空を飛び交っています。そんなのどかな毛無峠を起点にまずは破風岳と土鍋山を目指します。破風岳は毛無峠からはピラミダルな山容で威圧的にそびえていますが、九十九折れの登山道で緩やかに登っていくことができます。足元には季節ごとに色とりどりの高山植物の花を愛でることができるでしょう。標高差も約180mほどなので、3~40分で破風岳山頂です。足下に小串鉱山跡から広い万座川の谷間が大きく広がって、浅間山から草津白根山が望見されます。 山頂からは五味池方面へ道が続いていますが、土鍋山はいったん戻って三差路を右に進みます。ここからはぬかるみの多い平坦な樹林帯の中を歩きます。15分ほどでまた五味池方面の道を右に分ける三差路があり直進です。山頂直下は足場の悪い急斜面の登りです。土鍋山山頂は台地の一端にありますが、三角点は四阿山方向に少し登山道を進んだところにあります。 次に目指す御飯岳は毛無峠まで往路を戻り、古い鉄塔が立つガレ場からスタートです。登山道らしきものは見当たりませんが、ガレ場の一番右側に見える鉄塔下まで登ると登山道が現れます。もう一度登山道が消えてガレ場の区間があるので、ガスで視界不良の時などは道迷いしないように注意しましょう。360度展望のある毛無山山頂までは20分ほどの登りです。 毛無山から御飯岳までは気持ちよさそうな笹原の草原が広がっています。緩やかに下って登り上げるとコメツガやオオシラビソなどの針葉樹の樹林帯を歩きます。登山道はよく整備されているので迷うことはないでしょう。いったん下ってもう一度登り上げると平坦になり、御飯岳山頂はわずかな距離です。山頂部も樹林帯の中なので展望はあまりよくないですが、樹林越しに横手山や草津白根山を垣間見ることができます。その後は毛無峠まで往路を戻ります。 ところでこのエリアでは、5月中旬の道路開通直後だとまだまだ残雪が豊富な年があります。土鍋山の山頂直下の急斜面も遅くまで残雪があるので、雪山歩きになれていない人は注意が必要です。 -
唐松尾根から大菩薩嶺へ
- 日帰り
- 3時間25分
- 7.2km
唐松尾根から大菩薩嶺へ
- 日帰り
- 3時間25分
- 7.2km
甲斐大和駅から栄和交通バスに乗車して登山口となる上日川峠へ向かいます。塩山駅から甲州市民バスで大菩薩峠登山口まで行き、そこから乗合タクシーを利用することもできます。 上日川峠は、いくつかの登山ルートの基点となっています。まず福ちゃん荘を目指すルートを確認して出発します。ロッヂ長兵衛の右脇から舗装された車道を歩き始めますが、すぐ左側に歩道が分岐します。そのまま車道を行ってもよいですが、歩道へ入りましょう。どちらを経由しても、福ちゃん荘までの時間は大差ありません。 福ちゃん荘では、これから登る唐松尾根登山道と、後に降りてくることになる大菩薩峠へ通じる道が分岐します。唐松尾根は、その名のとおり下部はカラマツ林で、秋には黄葉が楽しめます。登るにつれて傾斜が強まり、上部はかなりの急登となります。展望が開けてくるので、楽しみながらゆっくりと登りましょう。登り着いた所が雷岩で、高さ数mの岩塊が盛りあがっています。ルート中随一の展望が開けた所で、晴れて遠望が得られれば、富士山をはじめ、箱根、伊豆から南アルプスの山並みと、大パノラマが展開します。 頂上へ至る道は、今までとは雰囲気がガラリと変わって鬱蒼とした針葉樹林の中に続き、標高の高い深山に来たことを思わせます。大菩薩嶺山頂は樹林に囲まれ、展望はありません。 雷岩まで戻り、南東方向へそのまま尾根上の道を進みます。このあたりから介山荘の建つ大菩薩峠までの間は、一番の見所です。尾根上には草地が広がり、右側南西方向の展望がずっと開けます。雷岩から見た景色が、歩くとともに少しずつ変化していく様子を楽しみましょう。前方に見えるピーク、妙見ノ頭の右側を巻いて、旧大菩薩峠であった賽ノ河原まで緩い下りが続きます。賽ノ河原からわずかに登り返した所が親不知ノ頭です。振り返れば、雷岩から歩いてきた尾根を全部見渡せます。介山荘が建つ大菩薩峠はもう足元。富士山は峠まで下ると見えないので、ここで見納めとなります。 大菩薩峠で尾根歩きは終了です。介山荘を過ぎた所で右へ曲がり、福ちゃん荘へ向けて下山しましょう。幅広い道を、山腹を巻きながら緩く下っていきます。大菩薩峠から40分ほどで、行きで通過した福ちゃん荘に着き、上日川峠まで往路を戻ります。甲斐大和駅から栄和交通バスに乗車して登山口となる上日川峠へ向かいます。塩山駅から甲州市民バスで大菩薩峠登山口まで行き、そこから乗合タクシーを利用することもできます。 上日川峠は、いくつかの登山ルートの基点となっています。まず福ちゃん荘を目指すルートを確認して出発します。ロッヂ長兵衛の右脇から舗装された車道を歩き始めますが、すぐ左側に歩道が分岐します。そのまま車道を行ってもよいですが、歩道へ入りましょう。どちらを経由しても、福ちゃん荘までの時間は大差ありません。 福ちゃん荘では、これから登る唐松尾根登山道と、後に降りてくることになる大菩薩峠へ通じる道が分岐します。唐松尾根は、その名のとおり下部はカラマツ林で、秋には黄葉が楽しめます。登るにつれて傾斜が強まり、上部はかなりの急登となります。展望が開けてくるので、楽しみながらゆっくりと登りましょう。登り着いた所が雷岩で、高さ数mの岩塊が盛りあがっています。ルート中随一の展望が開けた所で、晴れて遠望が得られれば、富士山をはじめ、箱根、伊豆から南アルプスの山並みと、大パノラマが展開します。 頂上へ至る道は、今までとは雰囲気がガラリと変わって鬱蒼とした針葉樹林の中に続き、標高の高い深山に来たことを思わせます。大菩薩嶺山頂は樹林に囲まれ、展望はありません。 雷岩まで戻り、南東方向へそのまま尾根上の道を進みます。このあたりから介山荘の建つ大菩薩峠までの間は、一番の見所です。尾根上には草地が広がり、右側南西方向の展望がずっと開けます。雷岩から見た景色が、歩くとともに少しずつ変化していく様子を楽しみましょう。前方に見えるピーク、妙見ノ頭の右側を巻いて、旧大菩薩峠であった賽ノ河原まで緩い下りが続きます。賽ノ河原からわずかに登り返した所が親不知ノ頭です。振り返れば、雷岩から歩いてきた尾根を全部見渡せます。介山荘が建つ大菩薩峠はもう足元。富士山は峠まで下ると見えないので、ここで見納めとなります。 大菩薩峠で尾根歩きは終了です。介山荘を過ぎた所で右へ曲がり、福ちゃん荘へ向けて下山しましょう。幅広い道を、山腹を巻きながら緩く下っていきます。大菩薩峠から40分ほどで、行きで通過した福ちゃん荘に着き、上日川峠まで往路を戻ります。 -
丸川峠から大菩薩嶺へ
- 日帰り
- 7時間50分
- 14.7km
丸川峠から大菩薩嶺へ
- 日帰り
- 7時間50分
- 14.7km
塩山駅から甲州市民バスに乗り裂石の大菩薩峠登山口で下車、上日川峠へ続く舗装路を歩き始めます。25分で左側に丸川峠方面の入口があるので、見落とさないよう注意してください。 入口は駐車場になっています。作業道の終点近くから山道へ入り、すぐ尾根に乗ります。登るにつれて傾斜が増し、上部は段差のある箇所も出てきます。たどり着いた丸川峠は山に挟まれた草原で、谷間にひっそりと丸川荘が建っています。 丸川峠から大菩薩嶺までの間は、針葉樹林が続き、林床がコケで覆われて緑の絨毯を敷き詰めたような美しい場所もあります。登りつめた大菩薩嶺山頂は針葉樹に囲まれ、展望はありません。 大菩薩嶺山頂から少し下ると雷岩に着きます。晴れていればここで一気に視界が開けて、富士山から南アルプス連峰まで一望できます。雷岩は高さ数mほどの岩塊で、自然が用意してくれた展望台です。一休みして、存分にこの景観を楽しみましょう。 福ちゃん荘へ下る唐松尾根の道を見送り、雷岩から南東方向へのびる尾根上を進みます。尾根の右側は草原状で視界を遮る物がなく、展望の良い道が続きます。賽ノ河原までおだやかに下り、親不知ノ頭を越えると介山荘の建つ大菩薩峠に着きます。 大菩薩峠で丹波、小菅村方面と上日川峠方面の道を分け、さらに南へ尾根道を進みます。再び薄暗い針葉樹林に入り登りとなりますが、長くは続きません。熊沢山の直下を巻いて林を抜ければ明るい笹原が開けて、下りきった所が石丸峠です。 ここから尾根道を離れて上日川峠方面へ向けて下山しましょう。途中でいったん林道に降り立ち、右へ150mほど進むと左に登山道の降り口があります。次に車道と交差した所は小屋平で、ここから甲斐大和駅行きのバスに乗車することもできます。さらに登山道を下って、沢を渡渉してから登りぎみの道をたどり上日川峠に着きます。 上日川峠から登山道を歩いて出発点である裂石の大菩薩峠登山口へ戻ります。この道は、昔から大菩薩峠越えに使われていたもので、人の往来や雨などによる侵食で背丈を越えるほど深くえぐれた箇所もあり、長い歴史を物語ります。千石平で舗装路に接続しますが、歩道の近道を通りまもなく裂石の大菩薩峠登山口に着きます。塩山駅から甲州市民バスに乗り裂石の大菩薩峠登山口で下車、上日川峠へ続く舗装路を歩き始めます。25分で左側に丸川峠方面の入口があるので、見落とさないよう注意してください。 入口は駐車場になっています。作業道の終点近くから山道へ入り、すぐ尾根に乗ります。登るにつれて傾斜が増し、上部は段差のある箇所も出てきます。たどり着いた丸川峠は山に挟まれた草原で、谷間にひっそりと丸川荘が建っています。 丸川峠から大菩薩嶺までの間は、針葉樹林が続き、林床がコケで覆われて緑の絨毯を敷き詰めたような美しい場所もあります。登りつめた大菩薩嶺山頂は針葉樹に囲まれ、展望はありません。 大菩薩嶺山頂から少し下ると雷岩に着きます。晴れていればここで一気に視界が開けて、富士山から南アルプス連峰まで一望できます。雷岩は高さ数mほどの岩塊で、自然が用意してくれた展望台です。一休みして、存分にこの景観を楽しみましょう。 福ちゃん荘へ下る唐松尾根の道を見送り、雷岩から南東方向へのびる尾根上を進みます。尾根の右側は草原状で視界を遮る物がなく、展望の良い道が続きます。賽ノ河原までおだやかに下り、親不知ノ頭を越えると介山荘の建つ大菩薩峠に着きます。 大菩薩峠で丹波、小菅村方面と上日川峠方面の道を分け、さらに南へ尾根道を進みます。再び薄暗い針葉樹林に入り登りとなりますが、長くは続きません。熊沢山の直下を巻いて林を抜ければ明るい笹原が開けて、下りきった所が石丸峠です。 ここから尾根道を離れて上日川峠方面へ向けて下山しましょう。途中でいったん林道に降り立ち、右へ150mほど進むと左に登山道の降り口があります。次に車道と交差した所は小屋平で、ここから甲斐大和駅行きのバスに乗車することもできます。さらに登山道を下って、沢を渡渉してから登りぎみの道をたどり上日川峠に着きます。 上日川峠から登山道を歩いて出発点である裂石の大菩薩峠登山口へ戻ります。この道は、昔から大菩薩峠越えに使われていたもので、人の往来や雨などによる侵食で背丈を越えるほど深くえぐれた箇所もあり、長い歴史を物語ります。千石平で舗装路に接続しますが、歩道の近道を通りまもなく裂石の大菩薩峠登山口に着きます。 -
大菩薩峠から小金沢山へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 9.7km
大菩薩峠から小金沢山へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 9.7km
小金沢山は、大菩薩山域の中でも山深い存在でしたが、最近はバス路線の運行により交通の便が良くなりました。 甲斐大和駅から栄和交通の上日川峠行きバスに乗車し、終点で下車。上日川峠から福ちゃん荘の前を通り、大菩薩峠へ。峠から主稜線の南下を開始です。 まず熊沢山を越えて石丸峠を目指します。石丸峠で上日川峠方面の道を分け、5分ほど進むと牛ノ寝通りの分岐があります。分岐から尾根に沿ってわずかに登れば天狗棚のピークに着きます。このあたりは東側にも展望が開け、奥多摩や丹沢から富士山、南北アルプスの山脈まで、広い範囲で山並みを眺めることができます。行く先には狼平と呼ばれるササ原が広がっています。ササ原を過ぎると、木が密集した薄暗い針葉樹の林へ入っていきます。林の中はやや道が悪く、足元には朽ち果てた倒木や露岩が転がっていたり、木の根が張り出したりしています。これらを避けようとして登山道から外れないよう注意しましょう。 三角点が設置された小金沢山は、大菩薩連嶺の石丸峠以南では最高点ですが、以前は山名が定かではなかったようです。別名の「雨沢ノ頭」は南肩の峰を指すともいわれます。今は「小金沢山」の名称が定着しています。山頂は立木が多いものの、富士山など眺めることができます。 小金沢山から牛奥ノ雁ヶ腹摺山まで、緩く起伏した尾根が続きます。主に林の中を歩きますが、所々にさわやかなササ原が点在します。ササ原には鹿道が多いので、入り込まないよう注意してください。牛奥ノ雁ヶ腹摺山の山頂からは、富士山を中心に据えた風景が楽しめます。 下山路は山頂から南西に広がるササ原にあります。上部はササが被っていますが、下るに従って道は明瞭になってきます。途中、道端には樹齢を重ねた巨樹も見られるので探してみるのも良いでしょう。伐採跡に出て視界が開け、日川林道に出たら右へ数十m進むと登山道の続きがあります。再度林道に降りて、林道をしばらくたどります。標高1470m付近、林道が西から東へ大きく向きを変えるところで、また登山道に入ります。分岐を見落とさないよう注意してください。もう一度林道を横断すれば、すぐすずらん昆虫館前バス停に着きます。バスに乗車して、甲斐大和駅へ戻ります。小金沢山は、大菩薩山域の中でも山深い存在でしたが、最近はバス路線の運行により交通の便が良くなりました。 甲斐大和駅から栄和交通の上日川峠行きバスに乗車し、終点で下車。上日川峠から福ちゃん荘の前を通り、大菩薩峠へ。峠から主稜線の南下を開始です。 まず熊沢山を越えて石丸峠を目指します。石丸峠で上日川峠方面の道を分け、5分ほど進むと牛ノ寝通りの分岐があります。分岐から尾根に沿ってわずかに登れば天狗棚のピークに着きます。このあたりは東側にも展望が開け、奥多摩や丹沢から富士山、南北アルプスの山脈まで、広い範囲で山並みを眺めることができます。行く先には狼平と呼ばれるササ原が広がっています。ササ原を過ぎると、木が密集した薄暗い針葉樹の林へ入っていきます。林の中はやや道が悪く、足元には朽ち果てた倒木や露岩が転がっていたり、木の根が張り出したりしています。これらを避けようとして登山道から外れないよう注意しましょう。 三角点が設置された小金沢山は、大菩薩連嶺の石丸峠以南では最高点ですが、以前は山名が定かではなかったようです。別名の「雨沢ノ頭」は南肩の峰を指すともいわれます。今は「小金沢山」の名称が定着しています。山頂は立木が多いものの、富士山など眺めることができます。 小金沢山から牛奥ノ雁ヶ腹摺山まで、緩く起伏した尾根が続きます。主に林の中を歩きますが、所々にさわやかなササ原が点在します。ササ原には鹿道が多いので、入り込まないよう注意してください。牛奥ノ雁ヶ腹摺山の山頂からは、富士山を中心に据えた風景が楽しめます。 下山路は山頂から南西に広がるササ原にあります。上部はササが被っていますが、下るに従って道は明瞭になってきます。途中、道端には樹齢を重ねた巨樹も見られるので探してみるのも良いでしょう。伐採跡に出て視界が開け、日川林道に出たら右へ数十m進むと登山道の続きがあります。再度林道に降りて、林道をしばらくたどります。標高1470m付近、林道が西から東へ大きく向きを変えるところで、また登山道に入ります。分岐を見落とさないよう注意してください。もう一度林道を横断すれば、すぐすずらん昆虫館前バス停に着きます。バスに乗車して、甲斐大和駅へ戻ります。 -
湯ノ沢峠から大谷ヶ丸へ
- 日帰り
- 4時間25分
- 10.4km
湯ノ沢峠から大谷ヶ丸へ
- 日帰り
- 4時間25分
- 10.4km
湯ノ沢峠は、大菩薩主稜線を二分する大きく落ち込んだ峠で、ここから南側は南大菩薩と呼ばれています。緩い起伏が続く中に広葉樹林と草原が交互に現れ、穏やかで優しい雰囲気のエリアです。 甲斐大和駅から事前に予約しておいたタクシーで湯ノ沢峠へ向かいます。焼山沢真木林道の終点でタクシーを下車、広場の奥から山道へ入り、1~2分も歩けば湯ノ沢峠に着きます。 峠から尾根に沿って南へ向かいます。周囲は林床にササが生える広葉樹林ですが、20mほど標高を上げると最初の草原が広がり、春から秋にかけて、様々な草花を見ることができます。草原が荒らされないように獣避けの柵が張られているので、出入の際に開けた扉は必ず閉じておきましょう。草原の先に盛り上がって見える山は大蔵高丸です。この山の山頂も草原になっています。ルート中の最高地点で、周囲の見晴らしがとても良いところです。 大蔵高丸から先は、穏やかに起伏した尾根が続きます。広葉樹林の中に様々な草地が次々と繰り返し現れ、変化を楽しめます。ハマイバ丸は広葉樹に囲まれた山頂で、越えてから少し下った所にハマイバと呼ばれる岩塊の散在した荒地があります。その後、背丈を越えるササヤブ、灌木帯、また草原と通過していくうちに、巨大なタケノコのように地面から突き出た天下石と呼ばれる大岩が現れます。天下石を過ぎたら、一気に100m近く標高を下げて米背負峠(米背負のタル)に着きます。この峠からは、やまと天目山温泉方面へ下る道が分岐しています。峠へ下った分を取り戻すように登り返すと、滝子山方面の分岐を過ぎて大谷ヶ丸の山頂です。 大谷ヶ丸から滝子山へ縦走を続けることもできますが、田野方面へ下山します。大谷ヶ丸からの下りは、やや傾斜が急で滑りやすく、足元に気をつけてください。さらにこの先、落ち葉の堆積で踏み跡が薄いところもあるので道迷いにも注意です。 曲り沢峠で笹子駅方面の道を左へ分け、オッ立を右へ巻きます。再び尾根に戻ると、すぐ田野方面の分岐点があるので右へ曲り、田野集落までのびる尾根上をたどります。尾根末端近くでコンクリート壁と手すりに挟まれた細い道には入らないように。正しい道は左へ曲がっています。やがて、舗装路のT字路に降り立ちます。正面の道を進み、錬成館を左に見て景徳院の境内を抜けて県道に出ます。道路を横断した先の駐車場に景徳院入口バス停がありますが、甲斐大和駅まで歩いても30分ほどです。湯ノ沢峠は、大菩薩主稜線を二分する大きく落ち込んだ峠で、ここから南側は南大菩薩と呼ばれています。緩い起伏が続く中に広葉樹林と草原が交互に現れ、穏やかで優しい雰囲気のエリアです。 甲斐大和駅から事前に予約しておいたタクシーで湯ノ沢峠へ向かいます。焼山沢真木林道の終点でタクシーを下車、広場の奥から山道へ入り、1~2分も歩けば湯ノ沢峠に着きます。 峠から尾根に沿って南へ向かいます。周囲は林床にササが生える広葉樹林ですが、20mほど標高を上げると最初の草原が広がり、春から秋にかけて、様々な草花を見ることができます。草原が荒らされないように獣避けの柵が張られているので、出入の際に開けた扉は必ず閉じておきましょう。草原の先に盛り上がって見える山は大蔵高丸です。この山の山頂も草原になっています。ルート中の最高地点で、周囲の見晴らしがとても良いところです。 大蔵高丸から先は、穏やかに起伏した尾根が続きます。広葉樹林の中に様々な草地が次々と繰り返し現れ、変化を楽しめます。ハマイバ丸は広葉樹に囲まれた山頂で、越えてから少し下った所にハマイバと呼ばれる岩塊の散在した荒地があります。その後、背丈を越えるササヤブ、灌木帯、また草原と通過していくうちに、巨大なタケノコのように地面から突き出た天下石と呼ばれる大岩が現れます。天下石を過ぎたら、一気に100m近く標高を下げて米背負峠(米背負のタル)に着きます。この峠からは、やまと天目山温泉方面へ下る道が分岐しています。峠へ下った分を取り戻すように登り返すと、滝子山方面の分岐を過ぎて大谷ヶ丸の山頂です。 大谷ヶ丸から滝子山へ縦走を続けることもできますが、田野方面へ下山します。大谷ヶ丸からの下りは、やや傾斜が急で滑りやすく、足元に気をつけてください。さらにこの先、落ち葉の堆積で踏み跡が薄いところもあるので道迷いにも注意です。 曲り沢峠で笹子駅方面の道を左へ分け、オッ立を右へ巻きます。再び尾根に戻ると、すぐ田野方面の分岐点があるので右へ曲り、田野集落までのびる尾根上をたどります。尾根末端近くでコンクリート壁と手すりに挟まれた細い道には入らないように。正しい道は左へ曲がっています。やがて、舗装路のT字路に降り立ちます。正面の道を進み、錬成館を左に見て景徳院の境内を抜けて県道に出ます。道路を横断した先の駐車場に景徳院入口バス停がありますが、甲斐大和駅まで歩いても30分ほどです。 -
笹子駅から滝子山へ
- 日帰り
- 6時間10分
- 14.7km
笹子駅から滝子山へ
- 日帰り
- 6時間10分
- 14.7km
滝子山は、大菩薩主稜線の南端にあり、周囲に高い山がないのでとても視界が良く、特に富士山の展望に優れた人気の山です。 笹子駅から国道20号に沿って大月方面へ進みます。20分ほど歩いた吉久保入口バス停で、国道を離れて集落へと向かいます。集落内の分岐を道標に従って抜け、中央自動車道の陸橋を渡ったら、しばらく道なりに進みます。道証地蔵の分岐には、その名のとおり地蔵が置かれ、ここから山道へ入ります。 すぐ沢に降りて橋で対岸に渡り、対岸の山腹を横に巻きながら植林帯を登っていきます。いつしか遠くなっていた沢音が大きくなってきたら、再び沢を渡ります。右手の沢筋にモチガ滝を見て、少し登ったところに分岐があります。右は沢沿いを滝子山へ向かう道ですが、道が悪いので左の迂回路へ進みましょう。15分ほど登ると、曲り沢峠から滝子山方面へほぼ水平に巻く道に出ます。右が滝子山方面です。左側に土がむきだしになった崩壊地を見てすぐ、先ほど分かれた沢沿いを登ってきた道と合流します。 沢の流れがだいぶ細くなる頃、尾根に上がると、すぐ大谷ヶ丸方面の作業道が分岐します。尾根上は防火帯になっていて、広く樹木が伐採されています。途中、後ろを振り返れば、大谷ヶ丸が望めます。その大谷ヶ丸からの道を左から合わせると、まもなく道端に祠を見ます。鎮西ヶ池です。祠の脇には小さな池があり、水が湧き出しています。ここから山頂まではあと少し。三角点峰との分岐を過ぎて、ひと登りで滝子山の頂上です。 滝子山の山頂は展望に恵まれ、西側の一部を除き、ほぼ360度見渡たすことができます。特に南側正面に見える富士山の眺めに誰もが目をひかれることでしょう。 下山は初狩駅方面に下ります。登ってきた道を引き返し、鎮西ヶ池への道を見送り三角点峰を越えます。この先、檜平まではツツジ類の木が多く、開花時期の6月上旬は道端が彩り豊かになります。檜平の手前で道が男坂と女坂に道が分かれますが、また合流します。檜平は南側に視界が開け、富士山はここが見納めとなります。 檜平からしばらく下った頃、道が分かれます。尾根通しの立河原方面は歩きにくい箇所があります。左へ折れて藤沢方面へ向かいましょう。まもなく水の流れる谷に下りて、以後この谷沿いに進みます。谷を抜けて林道に出て、舗装路へ変わり、藤沢集落を過ぎて国道20号を渡れば、まもなく初狩駅に到着します。滝子山は、大菩薩主稜線の南端にあり、周囲に高い山がないのでとても視界が良く、特に富士山の展望に優れた人気の山です。 笹子駅から国道20号に沿って大月方面へ進みます。20分ほど歩いた吉久保入口バス停で、国道を離れて集落へと向かいます。集落内の分岐を道標に従って抜け、中央自動車道の陸橋を渡ったら、しばらく道なりに進みます。道証地蔵の分岐には、その名のとおり地蔵が置かれ、ここから山道へ入ります。 すぐ沢に降りて橋で対岸に渡り、対岸の山腹を横に巻きながら植林帯を登っていきます。いつしか遠くなっていた沢音が大きくなってきたら、再び沢を渡ります。右手の沢筋にモチガ滝を見て、少し登ったところに分岐があります。右は沢沿いを滝子山へ向かう道ですが、道が悪いので左の迂回路へ進みましょう。15分ほど登ると、曲り沢峠から滝子山方面へほぼ水平に巻く道に出ます。右が滝子山方面です。左側に土がむきだしになった崩壊地を見てすぐ、先ほど分かれた沢沿いを登ってきた道と合流します。 沢の流れがだいぶ細くなる頃、尾根に上がると、すぐ大谷ヶ丸方面の作業道が分岐します。尾根上は防火帯になっていて、広く樹木が伐採されています。途中、後ろを振り返れば、大谷ヶ丸が望めます。その大谷ヶ丸からの道を左から合わせると、まもなく道端に祠を見ます。鎮西ヶ池です。祠の脇には小さな池があり、水が湧き出しています。ここから山頂まではあと少し。三角点峰との分岐を過ぎて、ひと登りで滝子山の頂上です。 滝子山の山頂は展望に恵まれ、西側の一部を除き、ほぼ360度見渡たすことができます。特に南側正面に見える富士山の眺めに誰もが目をひかれることでしょう。 下山は初狩駅方面に下ります。登ってきた道を引き返し、鎮西ヶ池への道を見送り三角点峰を越えます。この先、檜平まではツツジ類の木が多く、開花時期の6月上旬は道端が彩り豊かになります。檜平の手前で道が男坂と女坂に道が分かれますが、また合流します。檜平は南側に視界が開け、富士山はここが見納めとなります。 檜平からしばらく下った頃、道が分かれます。尾根通しの立河原方面は歩きにくい箇所があります。左へ折れて藤沢方面へ向かいましょう。まもなく水の流れる谷に下りて、以後この谷沿いに進みます。谷を抜けて林道に出て、舗装路へ変わり、藤沢集落を過ぎて国道20号を渡れば、まもなく初狩駅に到着します。 -
落合から鶏冠山へ
- 日帰り
- 3時間40分
- 8.6km
落合から鶏冠山へ
- 日帰り
- 3時間40分
- 8.6km
鶏冠山は以前は交通が不便な山でしたが、冬期を除く土曜、休日にはバスが使えるようになり、訪れやすくなりました。 塩山駅から落合行きの甲州市民バスに乗車します。落合の鶏冠山登山口にバス停はありませんが、自由乗降区間なので運転手に告げれば降ろしてくれるでしょう。柳沢川を渡り、数軒の集落をぬけて山道へ入ります。 尾根沿いを巻きながら登り、傾斜が緩く歩きやすい道です。しばらく登ると鶏冠山と横手山峠の分岐となり、鶏冠山方面へ入ります。黒川山北面を横切る道は、荒れた感じのある自然林を通過しますが、緑のコケで覆われた美しく心安らぐ所もあります。 鶏冠山西側の分岐に来たら、鶏冠山を往復しましょう。わずかの間ですが、岩場があるので慎重に行動を。1つピークを越えた先で、突然足元が切れ落ちた断崖の上に出ます。鶏冠山山頂です。右手の高みに鶏冠神社の祠が設置されています。南側に高く大きく大菩薩嶺が見えます。 続いて見晴台にも寄ってみましょう。鶏冠山西側の分岐まで戻り、柳沢峠方面へ進むと、1~2分歩いたところに見晴台分岐があります。北側の尾根に登り、数分歩くと見晴台です。ちょっとした岩塊の盛り上がりで、南アルプスや奥秩父、多摩川源流域の山々が間近に見られます。見晴台へ行く途中で、黒川山山頂に寄ることもできます。 見晴台分岐に戻り柳沢峠方面へ向かいます。緩い下りが横手山峠まで続き、その後平坦な道を歩くうちに泉水横手山林道に出ます。林道を左に数十m進んだところからまた山道に入ります。ここへ来てまた登りになりますが、長くは続かず、まもなく六本木峠に着きます。 六本木峠では、丸川峠へ続く道が分岐しています。鶏冠山から丸川峠を経て大菩薩嶺へとつなぐルートもとれますが、ここでは柳沢峠へ下山します。道は梅ノ木尾根分岐から先は、東京都水道局の「水源地ふれあいのみち」になっています。梅ノ木尾根分岐からブナ坂方面へ1分ほど行った所に、多摩川源流域を望む展望台があるので、寄ってみるのも良いでしょう。遊歩道の道端には名称プレートが付けられた木もあります。 柳沢峠から塩山行きのバスに乗車しますが、午後には1便だけなので、乗り遅れないよう下山時間には注意しましょう。鶏冠山は以前は交通が不便な山でしたが、冬期を除く土曜、休日にはバスが使えるようになり、訪れやすくなりました。 塩山駅から落合行きの甲州市民バスに乗車します。落合の鶏冠山登山口にバス停はありませんが、自由乗降区間なので運転手に告げれば降ろしてくれるでしょう。柳沢川を渡り、数軒の集落をぬけて山道へ入ります。 尾根沿いを巻きながら登り、傾斜が緩く歩きやすい道です。しばらく登ると鶏冠山と横手山峠の分岐となり、鶏冠山方面へ入ります。黒川山北面を横切る道は、荒れた感じのある自然林を通過しますが、緑のコケで覆われた美しく心安らぐ所もあります。 鶏冠山西側の分岐に来たら、鶏冠山を往復しましょう。わずかの間ですが、岩場があるので慎重に行動を。1つピークを越えた先で、突然足元が切れ落ちた断崖の上に出ます。鶏冠山山頂です。右手の高みに鶏冠神社の祠が設置されています。南側に高く大きく大菩薩嶺が見えます。 続いて見晴台にも寄ってみましょう。鶏冠山西側の分岐まで戻り、柳沢峠方面へ進むと、1~2分歩いたところに見晴台分岐があります。北側の尾根に登り、数分歩くと見晴台です。ちょっとした岩塊の盛り上がりで、南アルプスや奥秩父、多摩川源流域の山々が間近に見られます。見晴台へ行く途中で、黒川山山頂に寄ることもできます。 見晴台分岐に戻り柳沢峠方面へ向かいます。緩い下りが横手山峠まで続き、その後平坦な道を歩くうちに泉水横手山林道に出ます。林道を左に数十m進んだところからまた山道に入ります。ここへ来てまた登りになりますが、長くは続かず、まもなく六本木峠に着きます。 六本木峠では、丸川峠へ続く道が分岐しています。鶏冠山から丸川峠を経て大菩薩嶺へとつなぐルートもとれますが、ここでは柳沢峠へ下山します。道は梅ノ木尾根分岐から先は、東京都水道局の「水源地ふれあいのみち」になっています。梅ノ木尾根分岐からブナ坂方面へ1分ほど行った所に、多摩川源流域を望む展望台があるので、寄ってみるのも良いでしょう。遊歩道の道端には名称プレートが付けられた木もあります。 柳沢峠から塩山行きのバスに乗車しますが、午後には1便だけなので、乗り遅れないよう下山時間には注意しましょう。 -
丹波大菩薩道
- 日帰り
- 5時間30分
- 14.1km
丹波大菩薩道
- 日帰り
- 5時間30分
- 14.1km
甲斐大和駅から栄和交通の上日川峠行きバスに乗車し、終点で下車します。上日川峠から福ちゃん荘の前を通り、大菩薩峠へ登ります。峠に建つ介山荘の北側から、東へ丹波・小菅大菩薩道が分岐します。峠の西側に比べて人通りは少なくなり、落ち着いて静かな山歩きが楽しめます。林の中を歩くうち、周囲の樹木が伐採されて急に明るく開けた場所に出たらフルコンバに到着です。ここで小菅大菩薩道が右へ分岐します。丹波方面へ進み、再び同じような伐採地に着いたらノーメダワです。その後追分まで目立った登り下りはなく、楽に歩けるでしょう。ただし、途中で数箇所小菅村方面(右)へ仕事道が分岐しているので、入らないよう注意してください。 追分で尾根を北側に乗っ越し、沢の源流部へ降ります。流れを数回渡り返した後に沢を離れ、沢音が聞こえなくなる頃、藤タワに着きます。正面に高尾天平が立ち塞がりますが、数分登れば道は平らになります。越ダワへ下り、車道を北へ向かえば丹波小学校バス停に着きます。丹波山温泉のめこい湯まで、わずかな距離です。甲斐大和駅から栄和交通の上日川峠行きバスに乗車し、終点で下車します。上日川峠から福ちゃん荘の前を通り、大菩薩峠へ登ります。峠に建つ介山荘の北側から、東へ丹波・小菅大菩薩道が分岐します。峠の西側に比べて人通りは少なくなり、落ち着いて静かな山歩きが楽しめます。林の中を歩くうち、周囲の樹木が伐採されて急に明るく開けた場所に出たらフルコンバに到着です。ここで小菅大菩薩道が右へ分岐します。丹波方面へ進み、再び同じような伐採地に着いたらノーメダワです。その後追分まで目立った登り下りはなく、楽に歩けるでしょう。ただし、途中で数箇所小菅村方面(右)へ仕事道が分岐しているので、入らないよう注意してください。 追分で尾根を北側に乗っ越し、沢の源流部へ降ります。流れを数回渡り返した後に沢を離れ、沢音が聞こえなくなる頃、藤タワに着きます。正面に高尾天平が立ち塞がりますが、数分登れば道は平らになります。越ダワへ下り、車道を北へ向かえば丹波小学校バス停に着きます。丹波山温泉のめこい湯まで、わずかな距離です。 -
小菅大菩薩道
- 日帰り
- 4時間45分
- 13.5km
小菅大菩薩道
- 日帰り
- 4時間45分
- 13.5km
上日川峠からフルコンバまでは丹波大菩薩道(コースガイド)を参照してください。フルコンバで丹波大菩薩道を左に見送り、小菅川の流れる谷へと降りていきます。山腹を緩く巻きながら下る、とても歩きやすい道です。 だいぶ降りた頃、日向沢登山口方面が右後方鋭角に分岐します。その後1回谷を横切り、2回目の谷が赤沢です。水流を渡り対岸を下流へ向かうとすぐ林道に出ます。大菩薩峠登山口です。林道を小菅村へ行く途中には白糸の滝があるので、時間があれば寄るのも良いでしょう。 小菅村集落内に入ったら、橋立上から村営バス、または大菩薩峠東口(橋立下)から、いったん小菅の湯へ向かいます。小菅の湯からは、奥多摩駅、上野原駅、大月駅行きバスが運行されています。上日川峠からフルコンバまでは丹波大菩薩道(コースガイド)を参照してください。フルコンバで丹波大菩薩道を左に見送り、小菅川の流れる谷へと降りていきます。山腹を緩く巻きながら下る、とても歩きやすい道です。 だいぶ降りた頃、日向沢登山口方面が右後方鋭角に分岐します。その後1回谷を横切り、2回目の谷が赤沢です。水流を渡り対岸を下流へ向かうとすぐ林道に出ます。大菩薩峠登山口です。林道を小菅村へ行く途中には白糸の滝があるので、時間があれば寄るのも良いでしょう。 小菅村集落内に入ったら、橋立上から村営バス、または大菩薩峠東口(橋立下)から、いったん小菅の湯へ向かいます。小菅の湯からは、奥多摩駅、上野原駅、大月駅行きバスが運行されています。