【日帰り】の登山コースガイド

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検索結果851件中  461-480件
  • 空沼登山口から空沼岳・札幌岳へ

    空沼登山口から空沼岳・札幌岳へ

    地下鉄真駒内駅から中央バスで空沼登山口行きに乗車、終点で下車します。夏期の土・日・祝以外は空沼二股が終点となり、約2kmが加わります。 空沼登山口バス停から採石場の横を通り、真駒内川に沿って広い道を進みます。林道は2014年の豪雨で一部損壊しましたが、約1.5km先まで四輪駆動車なら入ることができます。しかし、駐車場はありません。 入山ポスト小屋の先で林道と別れ、木道橋を渡って登山道へ。すぐ尾根に取り付き、林の一本道を進みます。1時間ほどで万計沢川の右岸に近づき、しだいに斜度もきつくなります。右岸から左岸へ万計沢川を渡って、ほどなく小さな滝に出ます。小滝の上が万計沼で、空沼小屋・万計山荘があります。 登山道は万計沼の北を回って、再び森の中に入ります。途中、緩急な繰り返しを経てしばらく進むと、ダケカンバに囲まれた真簾沼に到着します。標高約1000mの沼畔は夏でも涼しく、爽快です。沼の南側で、南左手の急登へ。振り返ると空沼が見えてきます。 ゆるやかな下り登りが続いた後、大きくうねった下りとなり、林の中の急登を経て稜線に出ます。右は札幌岳へ。空沼岳へは左へ向かい、まもなくハイマツに囲まれた空沼岳山頂に到着します。頂上からは、眼下に札幌市街と石狩湾。その向こうに増毛山地。西に札幌近郊の山々と羊蹄山が続きます。山頂南東方への道は廃道です。 空沼岳から札幌岳への縦走路は、標高1000m前後のハイマツ帯を行きます。1174m標高点の真簾沼分岐を過ぎると尾根は広がり、クマザサの繁茂で行く手を阻まれたり、歩道が不明瞭な所も多くなります。1197m標高点付近はルート方向が急変するので、特に要注意です。縦走路に左手より山の東出尾根が迫ると間もなく、クマザサを抜け、突然ヒョウタン沼に。ここは縦走路のちょうど中間です。ヒョウタン沼から先もダケカンバやハイマツの混生する尾根道で、時折クマザサで不明瞭となりますが、狭薄山方向の確認でルートファインディングを確実に。豊滝分岐まで来ると、歩道は明瞭となります。ここまで来れば札幌岳は目の前です。札幌岳からは北西へ、冷水小屋を経て、冷水登山口から豊平峡温泉へ(豊平峡から札幌岳・豊滝へ(コースガイド)参照)。
    地下鉄真駒内駅から中央バスで空沼登山口行きに乗車、終点で下車します。夏期の土・日・祝以外は空沼二股が終点となり、約2kmが加わります。 空沼登山口バス停から採石場の横を通り、真駒内川に沿って広い道を進みます。林道は2014年の豪雨で一部損壊しましたが、約1.5km先まで四輪駆動車なら入ることができます。しかし、駐車場はありません。 入山ポスト小屋の先で林道と別れ、木道橋を渡って登山道へ。すぐ尾根に取り付き、林の一本道を進みます。1時間ほどで万計沢川の右岸に近づき、しだいに斜度もきつくなります。右岸から左岸へ万計沢川を渡って、ほどなく小さな滝に出ます。小滝の上が万計沼で、空沼小屋・万計山荘があります。 登山道は万計沼の北を回って、再び森の中に入ります。途中、緩急な繰り返しを経てしばらく進むと、ダケカンバに囲まれた真簾沼に到着します。標高約1000mの沼畔は夏でも涼しく、爽快です。沼の南側で、南左手の急登へ。振り返ると空沼が見えてきます。 ゆるやかな下り登りが続いた後、大きくうねった下りとなり、林の中の急登を経て稜線に出ます。右は札幌岳へ。空沼岳へは左へ向かい、まもなくハイマツに囲まれた空沼岳山頂に到着します。頂上からは、眼下に札幌市街と石狩湾。その向こうに増毛山地。西に札幌近郊の山々と羊蹄山が続きます。山頂南東方への道は廃道です。 空沼岳から札幌岳への縦走路は、標高1000m前後のハイマツ帯を行きます。1174m標高点の真簾沼分岐を過ぎると尾根は広がり、クマザサの繁茂で行く手を阻まれたり、歩道が不明瞭な所も多くなります。1197m標高点付近はルート方向が急変するので、特に要注意です。縦走路に左手より山の東出尾根が迫ると間もなく、クマザサを抜け、突然ヒョウタン沼に。ここは縦走路のちょうど中間です。ヒョウタン沼から先もダケカンバやハイマツの混生する尾根道で、時折クマザサで不明瞭となりますが、狭薄山方向の確認でルートファインディングを確実に。豊滝分岐まで来ると、歩道は明瞭となります。ここまで来れば札幌岳は目の前です。札幌岳からは北西へ、冷水小屋を経て、冷水登山口から豊平峡温泉へ(豊平峡から札幌岳・豊滝へ(コースガイド)参照)。
  • 薄別から無意根山・豊羽元山へ

    薄別から無意根山・豊羽元山へ

    国道230号(定山渓国道)の薄別バス停が登山口です。小川(宝来沢)沿いに林道を2時間弱で宝来小屋(入林届け)に到着します。事前に石狩森林管理署に依頼すると第2ゲートまで入車が可能で、1時間ほど短縮できます。 宝来小屋(ポスト)から林道と分かれて、右手登山道へ。電光坂と呼ばれますが、それほど急でない坂を登ります。樹林帯を進むと、次第に視界が広がるようになり、小1時間で湿地帯となって大蛇ヶ原に。ミズバショウなど湿原植物が見事ですが、足元、そして初夏には蚊やブユの来襲に要注意です。 大蛇ヶ原を過ぎ西寄りに進むと、わずかな登りで無意根尻小屋へ。中には冷たくおいしい水が引かれています。 小屋から南西へ。小沢を渡り、急登をハシゴで登ります。登り切ると右手旧道と分かれ、左手へ廃道のような凹地状を進みます。標識テープや踏跡を慎重に進むと、再びハシゴの続く急登に出ます。これを登り切ると標高1200mの尾根に。手前が切り落ちた山頂が迫ります。ハイマツが出て来ると元山コースと合流です。あとは尾根状のゆるやかな登りを45分ほどで遭難碑のある最高点1464mへ。さらに250mで三角点のある無意根山旧山頂に到着です。 下りは北へ、山頂部の稜線を分岐まで戻り、左手元山コースへ。ヤセ尾根からは右手に赤い屋根の無意根尻小屋を、左手に青い大沼が時折顔を見せます。長尾山へと続く尾根を離れて左手へペーペナイ川方面へ。ダケカンバなどの疎林を下ると、突然東右手より小沢が現れます。 ここからは左緩斜面のトラバースが続きます。ほどなく休憩広場と呼ばれる「千尺高地」手前に着きますが、草木の繁茂で眺望はありません。ここから先、時々急な斜面や小ピークを経て、標高900m付近でごく緩い歩道となり、844m標高点手前でミズバショウの湿地帯へ出ます。ここからはダケカンバやトドマツの樹林帯の広い尾根を進み、多少のアップダウンはあるものの、緩やかな斜面となります。 元山登山口にあった無意根山荘は解体されて久しく、更地の駐車スペースも雑草が繁茂しています。元山コースに水場はありません。
    国道230号(定山渓国道)の薄別バス停が登山口です。小川(宝来沢)沿いに林道を2時間弱で宝来小屋(入林届け)に到着します。事前に石狩森林管理署に依頼すると第2ゲートまで入車が可能で、1時間ほど短縮できます。 宝来小屋(ポスト)から林道と分かれて、右手登山道へ。電光坂と呼ばれますが、それほど急でない坂を登ります。樹林帯を進むと、次第に視界が広がるようになり、小1時間で湿地帯となって大蛇ヶ原に。ミズバショウなど湿原植物が見事ですが、足元、そして初夏には蚊やブユの来襲に要注意です。 大蛇ヶ原を過ぎ西寄りに進むと、わずかな登りで無意根尻小屋へ。中には冷たくおいしい水が引かれています。 小屋から南西へ。小沢を渡り、急登をハシゴで登ります。登り切ると右手旧道と分かれ、左手へ廃道のような凹地状を進みます。標識テープや踏跡を慎重に進むと、再びハシゴの続く急登に出ます。これを登り切ると標高1200mの尾根に。手前が切り落ちた山頂が迫ります。ハイマツが出て来ると元山コースと合流です。あとは尾根状のゆるやかな登りを45分ほどで遭難碑のある最高点1464mへ。さらに250mで三角点のある無意根山旧山頂に到着です。 下りは北へ、山頂部の稜線を分岐まで戻り、左手元山コースへ。ヤセ尾根からは右手に赤い屋根の無意根尻小屋を、左手に青い大沼が時折顔を見せます。長尾山へと続く尾根を離れて左手へペーペナイ川方面へ。ダケカンバなどの疎林を下ると、突然東右手より小沢が現れます。 ここからは左緩斜面のトラバースが続きます。ほどなく休憩広場と呼ばれる「千尺高地」手前に着きますが、草木の繁茂で眺望はありません。ここから先、時々急な斜面や小ピークを経て、標高900m付近でごく緩い歩道となり、844m標高点手前でミズバショウの湿地帯へ出ます。ここからはダケカンバやトドマツの樹林帯の広い尾根を進み、多少のアップダウンはあるものの、緩やかな斜面となります。 元山登山口にあった無意根山荘は解体されて久しく、更地の駐車スペースも雑草が繁茂しています。元山コースに水場はありません。
  • キロロリゾートから余市岳へ

    キロロリゾートから余市岳へ

    小樽から車で国道393号を30km。赤井川村のキロロリゾートへ向かい、終点のキロロリゾート下車。登山道へは、ホテル右手の林道から入ります。入口ゲートに登山届があり、3.9kmは林道歩きとなります。登山口には水・トイレもないので、ホテルで準備を整えます。 真の登山口は、スキー場の朝里第1リフトです。スキー場を離れて小沢の右岸を10分も進むと崖崩れの跡に出ます。この岩礫地の先で徒渉すると、道はしっかりしてきます。1014m標高点を過ぎると本格的な登りとなります。 右手に余市岳を望みつつ、標高差200mを登り切ると広い尾根に出ます。間もなく見晴台でゴンドラの道と、続いて白井川コースと合流します。白井川コースはほとんどササに覆われた廃道で見落としがちです。 あとは標高差250m、最後の登りです。ハイマツ回廊の尾根は地形図に現れないアップダウンもあり、思いの外時間がかかります。傾斜が緩くなって、山頂高原のお花畑に出て、まもなく余市岳山頂に着きます。 夏期キロロゴンドラが運航されていれば、縦走も楽しめます。来た道を戻り、1239m標高点で白井川コースと、見晴台でキロロ余市川コースと別れ、北北東へササに覆われた広い台地を進みます。1500m等高線沿いに北へ向かい、「山頂から3km」の標識を見て西へ向きを変え、ほどなく展望小屋に着くと、ゴンドラ山頂駅は目前です。あとはゴンドラでスタート地点のキロロリゾートまで下れます。 逆ルートも可能で、登りが楽な分だけ時間も短縮できます。ゴンドラの運航日・時刻を事前に確認しましょう。 白井川コースは残雪期のみ利用可能ですが、高度なルートファインディングも要求され、ヒグマの活動も活発なため、経験豊富なリーダーの同行が必要です。
    小樽から車で国道393号を30km。赤井川村のキロロリゾートへ向かい、終点のキロロリゾート下車。登山道へは、ホテル右手の林道から入ります。入口ゲートに登山届があり、3.9kmは林道歩きとなります。登山口には水・トイレもないので、ホテルで準備を整えます。 真の登山口は、スキー場の朝里第1リフトです。スキー場を離れて小沢の右岸を10分も進むと崖崩れの跡に出ます。この岩礫地の先で徒渉すると、道はしっかりしてきます。1014m標高点を過ぎると本格的な登りとなります。 右手に余市岳を望みつつ、標高差200mを登り切ると広い尾根に出ます。間もなく見晴台でゴンドラの道と、続いて白井川コースと合流します。白井川コースはほとんどササに覆われた廃道で見落としがちです。 あとは標高差250m、最後の登りです。ハイマツ回廊の尾根は地形図に現れないアップダウンもあり、思いの外時間がかかります。傾斜が緩くなって、山頂高原のお花畑に出て、まもなく余市岳山頂に着きます。 夏期キロロゴンドラが運航されていれば、縦走も楽しめます。来た道を戻り、1239m標高点で白井川コースと、見晴台でキロロ余市川コースと別れ、北北東へササに覆われた広い台地を進みます。1500m等高線沿いに北へ向かい、「山頂から3km」の標識を見て西へ向きを変え、ほどなく展望小屋に着くと、ゴンドラ山頂駅は目前です。あとはゴンドラでスタート地点のキロロリゾートまで下れます。 逆ルートも可能で、登りが楽な分だけ時間も短縮できます。ゴンドラの運航日・時刻を事前に確認しましょう。 白井川コースは残雪期のみ利用可能ですが、高度なルートファインディングも要求され、ヒグマの活動も活発なため、経験豊富なリーダーの同行が必要です。
  • 七合目ヒュッテから樽前山・風不死岳・支笏湖へ

    七合目ヒュッテから樽前山・風不死岳・支笏湖へ

    樽前山は1667年以降20回もの噴火記録がある活火山なので注意が必要です。火山情報を事前に確認して下さい。 中央バスが新千歳空港から支笏湖まで運行しています。ベースとなる支笏湖温泉またはモラップキャンプ場から七合目登山口まで、それぞれ12km・8kmほどあるのでタクシーかレンタカー利用が現実的です。支笏湖畔から七合目まで車で約30分。標高670mの七合目ヒュッテまで入ることができます。ヒュッテは非常時以外使用不可です。駐車場とトイレがあります。 七合目からはガイドロープのある明瞭な歩道を南進します。幅広い歩道は次第に狭まります。1014m標高点を過ぎると本格的な登りとなり、ルートは崩れやすい砂礫地に変わるので足元に注意が必要です。七合目から約50分ほどで外輪山へ出て、東へ回り込んで東山(最高点)へ。途中、振り返ると眼下の勇払原野と支笏湖が見事です。ドーム周辺は入山禁止ですが、外輪山大回りは可能です。東山~西山はガレて道が不明瞭なので要注意です。 東山から北西へ外輪山を約1時間、西山への周遊道と分れて北へ。ヒュッテ分岐や932m峰への分岐をを過ぎると鞍部となります。ルートを慎重に確認して進みましょう。 ここから963m標高点など3つの岩峰を越えて、風不死岳山頂です。眺望は広く、眼下の支笏湖がすばらしい絵画のような風景です。 北尾根コースの下りは一本道ですが、谷頭浸食が進み、八合目までロープ場が続きます。足場には要注意です。七合目過ぎの807m標高点は見晴台です。これから先は樹林帯の一本道ですが、ヒグマには注意して下さい。六・五・四合目と次第に傾斜が緩みます。二合目で旧林道に出ると、湖岸は目前です。北尾根登山口には数台の駐車スペースと登山ポストがあるのみで、トイレ・水場はありません。 なお、ヒュッテから932m峰付近へ歩道があり、短絡路やエスケープルートとして利用できます。
    樽前山は1667年以降20回もの噴火記録がある活火山なので注意が必要です。火山情報を事前に確認して下さい。 中央バスが新千歳空港から支笏湖まで運行しています。ベースとなる支笏湖温泉またはモラップキャンプ場から七合目登山口まで、それぞれ12km・8kmほどあるのでタクシーかレンタカー利用が現実的です。支笏湖畔から七合目まで車で約30分。標高670mの七合目ヒュッテまで入ることができます。ヒュッテは非常時以外使用不可です。駐車場とトイレがあります。 七合目からはガイドロープのある明瞭な歩道を南進します。幅広い歩道は次第に狭まります。1014m標高点を過ぎると本格的な登りとなり、ルートは崩れやすい砂礫地に変わるので足元に注意が必要です。七合目から約50分ほどで外輪山へ出て、東へ回り込んで東山(最高点)へ。途中、振り返ると眼下の勇払原野と支笏湖が見事です。ドーム周辺は入山禁止ですが、外輪山大回りは可能です。東山~西山はガレて道が不明瞭なので要注意です。 東山から北西へ外輪山を約1時間、西山への周遊道と分れて北へ。ヒュッテ分岐や932m峰への分岐をを過ぎると鞍部となります。ルートを慎重に確認して進みましょう。 ここから963m標高点など3つの岩峰を越えて、風不死岳山頂です。眺望は広く、眼下の支笏湖がすばらしい絵画のような風景です。 北尾根コースの下りは一本道ですが、谷頭浸食が進み、八合目までロープ場が続きます。足場には要注意です。七合目過ぎの807m標高点は見晴台です。これから先は樹林帯の一本道ですが、ヒグマには注意して下さい。六・五・四合目と次第に傾斜が緩みます。二合目で旧林道に出ると、湖岸は目前です。北尾根登山口には数台の駐車スペースと登山ポストがあるのみで、トイレ・水場はありません。 なお、ヒュッテから932m峰付近へ歩道があり、短絡路やエスケープルートとして利用できます。
  • 蔵王中央高原から熊野岳へ

    蔵王中央高原から熊野岳へ

    蔵王温泉バスターミナルから蔵王中央ロープウェイを利用して温泉駅から蔵王中央高原の鳥兜駅へ。鳥兜駅から1分程の鳥兜山展望台からは、朝日連峰、月山をはじめ天気が良ければ飯豊山や鳥海山の眺望も楽しめます。紅葉峠付近のまだ若いブナのトンネルを歩き片貝沼へ。片貝沼は新緑、紅葉の時期、色付いた三宝荒神山が湖面に映り込み、息を呑むような美しさを魅せてくれます。 ここからは一部ゲレンデをたどる急登に変わります。ハクサンチドリやオヤマリンドウなど季節の花が元気づけてくれますので、ゆっくりと歩を進めましょう。急登を登り切るとザンゲ坂へ合流します。この付近は、中央高原の全容が見渡せるビューポイントです。ザンゲ坂の傾斜が緩くなると、まもなく蔵王ロープウェイの地蔵山頂駅に到着です。 山頂駅前の広場には2mほどの蔵王地蔵尊が鎮座し、「災難除け地蔵」として蔵王の山と人々を守り続けてきました。ここから道が二手に分かれ、地蔵山の山頂を踏む展望の良いコースと、東斜面の花々を楽しむコースがありますが、どちらを通っても大差なくワサ小屋跡に合流します。 ワサ小屋跡からは緩い登りになり、まもなく岩場の直登コースとの分岐になりますが、霧の時には道も迷いやすく、高山植物を踏み荒らしてしまう恐れもあるので、道がしっかりしている熊野岳避難小屋に続くルートを通りましょう。稜線に上がると、時期によりますが道脇には可憐なコマクサが咲き、眼下にはたどってきた山並みと、山形市内を一望できます。花や展望を楽しみながら熊野岳山頂に到着です。平坦で広い山頂には蔵王山神社があり、主祭神の須佐之男命が祀られています。 帰路はワサ小屋跡まで往路をたどり、分岐を左手の祓川コースへと進みます。このコースは蔵王温泉街からの元々の登拝道ですが、人通りも少なく蔵王本来の静かな山行が楽しめるコースです。 御田神様の分岐を左手に進み、アオモリトドマツの展望のない林を抜けるとイロハ沼に到着です。ここには大小数十個の池塘が点在し、ワタスゲ、サワラン、トキソウ、キンコウカなどの可愛らしい花々を鑑賞できます。またここから眺める熊野岳も、美しい稜線がのびた鋭鋒の様相でまた違った趣を楽しめます。ここからは見事な松が点在するその名の通りの「観松平」の散策路を歩き、風地良い風が吹くユートピアゲレンデを下れば、終点の蔵王ロープウェイ樹氷高原駅です。下山後は、開湯1900年の歴史を持ち「美人の湯」として親しまれてきた蔵王温泉で汗を流して帰るのも良いでしょう。
    蔵王温泉バスターミナルから蔵王中央ロープウェイを利用して温泉駅から蔵王中央高原の鳥兜駅へ。鳥兜駅から1分程の鳥兜山展望台からは、朝日連峰、月山をはじめ天気が良ければ飯豊山や鳥海山の眺望も楽しめます。紅葉峠付近のまだ若いブナのトンネルを歩き片貝沼へ。片貝沼は新緑、紅葉の時期、色付いた三宝荒神山が湖面に映り込み、息を呑むような美しさを魅せてくれます。 ここからは一部ゲレンデをたどる急登に変わります。ハクサンチドリやオヤマリンドウなど季節の花が元気づけてくれますので、ゆっくりと歩を進めましょう。急登を登り切るとザンゲ坂へ合流します。この付近は、中央高原の全容が見渡せるビューポイントです。ザンゲ坂の傾斜が緩くなると、まもなく蔵王ロープウェイの地蔵山頂駅に到着です。 山頂駅前の広場には2mほどの蔵王地蔵尊が鎮座し、「災難除け地蔵」として蔵王の山と人々を守り続けてきました。ここから道が二手に分かれ、地蔵山の山頂を踏む展望の良いコースと、東斜面の花々を楽しむコースがありますが、どちらを通っても大差なくワサ小屋跡に合流します。 ワサ小屋跡からは緩い登りになり、まもなく岩場の直登コースとの分岐になりますが、霧の時には道も迷いやすく、高山植物を踏み荒らしてしまう恐れもあるので、道がしっかりしている熊野岳避難小屋に続くルートを通りましょう。稜線に上がると、時期によりますが道脇には可憐なコマクサが咲き、眼下にはたどってきた山並みと、山形市内を一望できます。花や展望を楽しみながら熊野岳山頂に到着です。平坦で広い山頂には蔵王山神社があり、主祭神の須佐之男命が祀られています。 帰路はワサ小屋跡まで往路をたどり、分岐を左手の祓川コースへと進みます。このコースは蔵王温泉街からの元々の登拝道ですが、人通りも少なく蔵王本来の静かな山行が楽しめるコースです。 御田神様の分岐を左手に進み、アオモリトドマツの展望のない林を抜けるとイロハ沼に到着です。ここには大小数十個の池塘が点在し、ワタスゲ、サワラン、トキソウ、キンコウカなどの可愛らしい花々を鑑賞できます。またここから眺める熊野岳も、美しい稜線がのびた鋭鋒の様相でまた違った趣を楽しめます。ここからは見事な松が点在するその名の通りの「観松平」の散策路を歩き、風地良い風が吹くユートピアゲレンデを下れば、終点の蔵王ロープウェイ樹氷高原駅です。下山後は、開湯1900年の歴史を持ち「美人の湯」として親しまれてきた蔵王温泉で汗を流して帰るのも良いでしょう。
  • 峩々温泉から熊野岳へ

    峩々温泉から熊野岳へ

    峩々温泉からスタート。濁川沿いに建つとても雰囲気のある一軒の温泉宿で、明治8年に開祖され昭和に入ってからは農閑期を迎えた農民たちが心身を癒しました。「峩々」とは、切り立ってゴツゴツとした様子を表すそうです。 登山口は峩々温泉入口に建つコース案内板の右側にあります。目立たないので注意しましょう。つづら折りの静かな雑木林の急な登山道を進み、いったん緩やかになり小さな沢を渡ると、また登りが続きます。しばらく進むと猫鼻の分岐になります。コースを左にとり、緩やかな登山道を進むと、ブナとミズナラの見事な巨木が林立するエリアが続き、その大きさに圧倒されます。 登山道は徐々に狭く所々でヤブ道になってくるので、ピンクリボン目印などを頼りに進みます。途中展望のきく所から、これから登る熊野岳も見えてきます。このコースにはダケカンバの見事な林があり、その大きさと広さは筆舌にしがたく、ここでしか見られない景色です。北蔵王縦走コースとの合流では右に進むとすぐに名号峰の山頂に着きます。展望を楽しみながらひと息入れましょう。 アップダウンの登山道を進むと、追分の分岐です。右は蔵王ダムへ、左は道が荒廃して通行不可になっているかもしか温泉跡へのコースです。ここを直進して行くと、アオモリトドマツやハイマツが広がる中に砂塵と岩の広場が現れ、まさに自然が作り上げた庭園のような自然園に到着します。ここからは大きな岩石にハイマツが生い茂る、迷いやすい道になります。マーキングを頼りに慎重に歩を進めましょう。とくにガスがかかっているときには要注意です。ひと登りすると登山道は砂塵の道となり、山頂までの道標も立っています。夏場だとこのあたりから可憐なコマクサが登山道の両脇に群落し、その美しさに疲れも吹き飛びます。展望もすばらしく、振り返ると北蔵王の山並みが見渡せ、天気が良ければ気持ちの良い尾根歩きが楽しめます。 熊野岳の避難小屋分岐から左の刈田岳方面に5分程下ると、エメラルドグリーンの御釜を見ることができます。熊野岳山頂手前には避難小屋と、須佐之男命を祀る蔵王山神社があります。熊野岳山頂からは山形市内や朝日連峰、月山まで望め、天気が良い時は沢山の登山者や観光客で賑わいます。 帰路は往路をそのまま戻ります。
    峩々温泉からスタート。濁川沿いに建つとても雰囲気のある一軒の温泉宿で、明治8年に開祖され昭和に入ってからは農閑期を迎えた農民たちが心身を癒しました。「峩々」とは、切り立ってゴツゴツとした様子を表すそうです。 登山口は峩々温泉入口に建つコース案内板の右側にあります。目立たないので注意しましょう。つづら折りの静かな雑木林の急な登山道を進み、いったん緩やかになり小さな沢を渡ると、また登りが続きます。しばらく進むと猫鼻の分岐になります。コースを左にとり、緩やかな登山道を進むと、ブナとミズナラの見事な巨木が林立するエリアが続き、その大きさに圧倒されます。 登山道は徐々に狭く所々でヤブ道になってくるので、ピンクリボン目印などを頼りに進みます。途中展望のきく所から、これから登る熊野岳も見えてきます。このコースにはダケカンバの見事な林があり、その大きさと広さは筆舌にしがたく、ここでしか見られない景色です。北蔵王縦走コースとの合流では右に進むとすぐに名号峰の山頂に着きます。展望を楽しみながらひと息入れましょう。 アップダウンの登山道を進むと、追分の分岐です。右は蔵王ダムへ、左は道が荒廃して通行不可になっているかもしか温泉跡へのコースです。ここを直進して行くと、アオモリトドマツやハイマツが広がる中に砂塵と岩の広場が現れ、まさに自然が作り上げた庭園のような自然園に到着します。ここからは大きな岩石にハイマツが生い茂る、迷いやすい道になります。マーキングを頼りに慎重に歩を進めましょう。とくにガスがかかっているときには要注意です。ひと登りすると登山道は砂塵の道となり、山頂までの道標も立っています。夏場だとこのあたりから可憐なコマクサが登山道の両脇に群落し、その美しさに疲れも吹き飛びます。展望もすばらしく、振り返ると北蔵王の山並みが見渡せ、天気が良ければ気持ちの良い尾根歩きが楽しめます。 熊野岳の避難小屋分岐から左の刈田岳方面に5分程下ると、エメラルドグリーンの御釜を見ることができます。熊野岳山頂手前には避難小屋と、須佐之男命を祀る蔵王山神社があります。熊野岳山頂からは山形市内や朝日連峰、月山まで望め、天気が良い時は沢山の登山者や観光客で賑わいます。 帰路は往路をそのまま戻ります。
  • 中丸山コースから熊野岳へ

    中丸山コースから熊野岳へ

    蔵王ライザワールドのゲレンデを少し登ると、ペンションTOOコットンの裏側に「お清水の森」のおいしい湧水があるので補給して行きましょう。 仙人沢方面に少し進むと、リフト降り場と案内標識があります。このあたりは道が入り組み、分かりづらい所があるので注意しましょう。つづら折りを下りきったところに立派な仙人橋があります。高さがあり揺れるので、一人一人慎重に渡りましょう。対岸に着くと急登になります。足を踏み外さないよう慎重に歩を進めましょう。仙人沢沿いにしばらく進むと、不動滝が見えるビューポイントに着きます。険しくも勇壮な滝を眺められます。美しいブナ林になり、鳥のさえずりを聞きながら気持ちよい道を歩きます。ブナ林から背の低いハイマツなどの灌木帯に入り、ようやく中丸山の肩に取りつくと、視界が一気に広がり、目前に中丸山の山頂が見えてきます。 木道になり快適な尾根歩きとなります。対岸にはエコーラインや刈田岳も見渡せ、振り返るとライザワールドスキー場が眼下に見えます。景色を眺めながら歩いていると程なく中丸山の山頂です。山頂からはこれから向かう熊野岳がどっしりと構えて見えます。熊野岳方面はアオモリトドマツの林が見事で、蔵王らしい景色です。 中丸山山頂から木道を下ると、アオモリトドマツの林の中に入り視界は閉ざされます。アオモリトドマツの林を抜け、再度視界が開けて尾根歩きになります。右手に仙人沢が見えてきて沢の音が近くなれば、高山植物を楽しめる緩やかな登り道になります。8月初旬頃はザオウアザミとタカネニガナが道一面に咲き、疲れた体を励ましてくれます。しばらく進むと再度木道が現れ熊野岳の赤い岩肌が近づいてきます。この木道周辺は6月中旬頃までは残雪で木道が隠れ、道に迷いやすい場所でもあります。 木道を過ぎ、灌木帯の登りになり森林限界の岩と砂礫の道へと変わってきます。眼下には蔵王温泉スキー場のユートピアゲレンデと青い屋根のトドマツヒュッテが見え、足元には愛らしいコマクサが道の両脇に咲いて、思わず足を止めて見入ってしまう光景です。展望のきく石の並べられた登山道を登って行くと、斎藤茂吉の歌碑が見えてきて程なく熊野岳の山頂です。休日であれば、多くの登山者で賑わいます。山頂からは朝日連峰、月山、吾妻連峰の景色を楽しめますが、刈田岳方面に少し移動して、南蔵王の峰々を眺めるのも良いものです。 帰りは往路を戻りますが、仙人橋上部の下りはとくに注意して下りましょう。
    蔵王ライザワールドのゲレンデを少し登ると、ペンションTOOコットンの裏側に「お清水の森」のおいしい湧水があるので補給して行きましょう。 仙人沢方面に少し進むと、リフト降り場と案内標識があります。このあたりは道が入り組み、分かりづらい所があるので注意しましょう。つづら折りを下りきったところに立派な仙人橋があります。高さがあり揺れるので、一人一人慎重に渡りましょう。対岸に着くと急登になります。足を踏み外さないよう慎重に歩を進めましょう。仙人沢沿いにしばらく進むと、不動滝が見えるビューポイントに着きます。険しくも勇壮な滝を眺められます。美しいブナ林になり、鳥のさえずりを聞きながら気持ちよい道を歩きます。ブナ林から背の低いハイマツなどの灌木帯に入り、ようやく中丸山の肩に取りつくと、視界が一気に広がり、目前に中丸山の山頂が見えてきます。 木道になり快適な尾根歩きとなります。対岸にはエコーラインや刈田岳も見渡せ、振り返るとライザワールドスキー場が眼下に見えます。景色を眺めながら歩いていると程なく中丸山の山頂です。山頂からはこれから向かう熊野岳がどっしりと構えて見えます。熊野岳方面はアオモリトドマツの林が見事で、蔵王らしい景色です。 中丸山山頂から木道を下ると、アオモリトドマツの林の中に入り視界は閉ざされます。アオモリトドマツの林を抜け、再度視界が開けて尾根歩きになります。右手に仙人沢が見えてきて沢の音が近くなれば、高山植物を楽しめる緩やかな登り道になります。8月初旬頃はザオウアザミとタカネニガナが道一面に咲き、疲れた体を励ましてくれます。しばらく進むと再度木道が現れ熊野岳の赤い岩肌が近づいてきます。この木道周辺は6月中旬頃までは残雪で木道が隠れ、道に迷いやすい場所でもあります。 木道を過ぎ、灌木帯の登りになり森林限界の岩と砂礫の道へと変わってきます。眼下には蔵王温泉スキー場のユートピアゲレンデと青い屋根のトドマツヒュッテが見え、足元には愛らしいコマクサが道の両脇に咲いて、思わず足を止めて見入ってしまう光景です。展望のきく石の並べられた登山道を登って行くと、斎藤茂吉の歌碑が見えてきて程なく熊野岳の山頂です。休日であれば、多くの登山者で賑わいます。山頂からは朝日連峰、月山、吾妻連峰の景色を楽しめますが、刈田岳方面に少し移動して、南蔵王の峰々を眺めるのも良いものです。 帰りは往路を戻りますが、仙人橋上部の下りはとくに注意して下りましょう。
  • 西蔵王から瀧山へ

    西蔵王から瀧山へ

    背後に中央蔵王の高峰を連ねる瀧山は、山形市のどこからも見える山容で、地元小学校の登山コースとしても使われており、市民から愛される山です。 土坂地蔵尊前バス停から車道をたどり、登山案内板のある西蔵王放牧場駐車場のある三百坊に着きます。その昔慈覚大師が瀧山を開山し、山麓に三百の僧坊を構えたことから、このあたりの呼称としてその名がついたそうです。駐車場から先のゲート脇を通過して、車道なりに牧場の真ん中を歩き、水神様が祀られている水場のうがい場に到着します。ここから登山道になり水場もここしかないので、水の補給をしておきましょう。ここで分岐する大滝コースは登山道が崩落して危険なため、今は通行止めになっています。分岐を左の姥神コースを牧場沿いに進み、牧場を離れると急な登りになります。急登を過ぎると道はなだらかになり、よく整備された広い登山道を快適に進みます。しばらく進んで岩肌に金属製の足場が組まれた場所を通過すると、土のえぐられたクサリ場が現れ急な登りになってきます。クサリ場を登り切った所に突然姥神様が鎮座していて、驚きます。 行程的には約半分になりますが、ここからが本格的な登りになるので、ひと息入れておきましょう。土がえぐられロープの張られた登りづらい急登をいくつか通過してグングンと高度を稼いでいきます。雑木林からブナ林へと変わってくると、大滝コースとの合流になります。ここからは尾根歩きとなりますが、まだ少し急登が続きます。このコースはほとんど展望のないコースですが、木々の合間から時折山形市内の街並みが見えてくると頂上はもう直ぐです。 周りの木々が途切れ、視界が一気に広がると待ちに待った瀧山の山頂になります。山頂からは、山形市内の街並みや、朝日連峰、月山、吾妻連峰、蔵王の温泉街と熊野岳を始めとした中央蔵王の山並み、雁戸山を始めとした北蔵王の山並みなど、360度のすばらしい展望を楽しめます。山頂には立派な瀧山神社が建ち、昔から変わらぬ佇まいが登山者を温かく迎えているようです。さらに山頂には山形が誇る歌人、斎藤茂吉が詠んだ歌「斎藤茂吉歌碑」があり、「山の峰たかみに低くなりゆきて笹谷峠は其處にあるはや」が碑に刻まれていて、笹谷峠の方角に碑が立っているのにも趣があります。 山頂でゆっくり休んだ後は、来た道を忠実にたどって下山します。大変滑りやすい急な下りとなるので、慎重に歩を進めましょう。
    背後に中央蔵王の高峰を連ねる瀧山は、山形市のどこからも見える山容で、地元小学校の登山コースとしても使われており、市民から愛される山です。 土坂地蔵尊前バス停から車道をたどり、登山案内板のある西蔵王放牧場駐車場のある三百坊に着きます。その昔慈覚大師が瀧山を開山し、山麓に三百の僧坊を構えたことから、このあたりの呼称としてその名がついたそうです。駐車場から先のゲート脇を通過して、車道なりに牧場の真ん中を歩き、水神様が祀られている水場のうがい場に到着します。ここから登山道になり水場もここしかないので、水の補給をしておきましょう。ここで分岐する大滝コースは登山道が崩落して危険なため、今は通行止めになっています。分岐を左の姥神コースを牧場沿いに進み、牧場を離れると急な登りになります。急登を過ぎると道はなだらかになり、よく整備された広い登山道を快適に進みます。しばらく進んで岩肌に金属製の足場が組まれた場所を通過すると、土のえぐられたクサリ場が現れ急な登りになってきます。クサリ場を登り切った所に突然姥神様が鎮座していて、驚きます。 行程的には約半分になりますが、ここからが本格的な登りになるので、ひと息入れておきましょう。土がえぐられロープの張られた登りづらい急登をいくつか通過してグングンと高度を稼いでいきます。雑木林からブナ林へと変わってくると、大滝コースとの合流になります。ここからは尾根歩きとなりますが、まだ少し急登が続きます。このコースはほとんど展望のないコースですが、木々の合間から時折山形市内の街並みが見えてくると頂上はもう直ぐです。 周りの木々が途切れ、視界が一気に広がると待ちに待った瀧山の山頂になります。山頂からは、山形市内の街並みや、朝日連峰、月山、吾妻連峰、蔵王の温泉街と熊野岳を始めとした中央蔵王の山並み、雁戸山を始めとした北蔵王の山並みなど、360度のすばらしい展望を楽しめます。山頂には立派な瀧山神社が建ち、昔から変わらぬ佇まいが登山者を温かく迎えているようです。さらに山頂には山形が誇る歌人、斎藤茂吉が詠んだ歌「斎藤茂吉歌碑」があり、「山の峰たかみに低くなりゆきて笹谷峠は其處にあるはや」が碑に刻まれていて、笹谷峠の方角に碑が立っているのにも趣があります。 山頂でゆっくり休んだ後は、来た道を忠実にたどって下山します。大変滑りやすい急な下りとなるので、慎重に歩を進めましょう。
  • 蔵王温泉から瀧山へ

    蔵王温泉から瀧山へ

    蔵王温泉は110年頃、吉備多賀由により発見されたと言われています。源泉には湯神様として酢川神社が祀られ、火の山と恐れられた山頂には噴火を鎮めるため、吉野の蔵王権現を祀って山の怒りを鎮めようとしました。このようにして山岳宗教が栄え、多くの修験者が蔵王に足を運び繫栄してきた歴史があります。めざす瀧山も851年に慈覚大師により開山されました。 蔵王温泉バスターミナルから温泉街を進み竜山ゲレンデへとたどります。竜山ゲレンデからは赤い岩肌を露出した瀧山が正面に鎮座しています。登山道入口が大変分かりづらいのですが、右側にスキージャンプ台が見えてきたら、ゲレンデの左側端に進むと登山道の入口が現れます。この入口を外しても左側をたどればほかにも標識は出てくるので、標識通りに進みましょう。登山道は良く整備されていて、つづら折りの道を快適に高度を稼いでいきます。瀧山の中腹までくると、屏風岩との分岐が現れます。屏風岩は登山道から外れ5分ほど進んだ所にあり、ここからの蔵王温泉の眺めは大変すばらしく、温泉街やゲレンデ、そして熊野岳と眺望できます。 道は快適なままブナとミズナラが混じった林になり、新緑、そして紅葉は見事な美しさを見せてくれます。最後の急登をひと踏ん張りすれば瀧山山頂です。展望を楽しんだ後は、中央高原までの尾根歩きになります。斎藤茂吉の碑が建っている急な登山道を下り少し進むと分岐になります。分岐を右にとり、さらに下った鞍部がコエド越えという宝沢との分岐になります。左が宝沢へ、右は蔵王温泉へたどる道です。分岐を直進してここからしばらく登りになります。小さなピークを右に巻くように進み、小さなアップダウンを繰り返します。生い茂った林の中には、清楚なチゴユリなども見られ、のんびりとした山歩きが楽しめるコースです。展望のきくピークに達すれば中央ゲレンデはもうすぐです。ゲレンデに合流して、ゲレンデ内を進んでいくと、蔵王スカイケーブルの中央高原駅に到着します。夏場は運行していない時もあるので、利用する際は運行状況を確認しておきましょう。 ゲレンデ内の舗装路をたどり、上の台から蔵王温泉バスターミナルに向かいます。登山後は、名湯の蔵王温泉で疲れた体をほぐしましょう。
    蔵王温泉は110年頃、吉備多賀由により発見されたと言われています。源泉には湯神様として酢川神社が祀られ、火の山と恐れられた山頂には噴火を鎮めるため、吉野の蔵王権現を祀って山の怒りを鎮めようとしました。このようにして山岳宗教が栄え、多くの修験者が蔵王に足を運び繫栄してきた歴史があります。めざす瀧山も851年に慈覚大師により開山されました。 蔵王温泉バスターミナルから温泉街を進み竜山ゲレンデへとたどります。竜山ゲレンデからは赤い岩肌を露出した瀧山が正面に鎮座しています。登山道入口が大変分かりづらいのですが、右側にスキージャンプ台が見えてきたら、ゲレンデの左側端に進むと登山道の入口が現れます。この入口を外しても左側をたどればほかにも標識は出てくるので、標識通りに進みましょう。登山道は良く整備されていて、つづら折りの道を快適に高度を稼いでいきます。瀧山の中腹までくると、屏風岩との分岐が現れます。屏風岩は登山道から外れ5分ほど進んだ所にあり、ここからの蔵王温泉の眺めは大変すばらしく、温泉街やゲレンデ、そして熊野岳と眺望できます。 道は快適なままブナとミズナラが混じった林になり、新緑、そして紅葉は見事な美しさを見せてくれます。最後の急登をひと踏ん張りすれば瀧山山頂です。展望を楽しんだ後は、中央高原までの尾根歩きになります。斎藤茂吉の碑が建っている急な登山道を下り少し進むと分岐になります。分岐を右にとり、さらに下った鞍部がコエド越えという宝沢との分岐になります。左が宝沢へ、右は蔵王温泉へたどる道です。分岐を直進してここからしばらく登りになります。小さなピークを右に巻くように進み、小さなアップダウンを繰り返します。生い茂った林の中には、清楚なチゴユリなども見られ、のんびりとした山歩きが楽しめるコースです。展望のきくピークに達すれば中央ゲレンデはもうすぐです。ゲレンデに合流して、ゲレンデ内を進んでいくと、蔵王スカイケーブルの中央高原駅に到着します。夏場は運行していない時もあるので、利用する際は運行状況を確認しておきましょう。 ゲレンデ内の舗装路をたどり、上の台から蔵王温泉バスターミナルに向かいます。登山後は、名湯の蔵王温泉で疲れた体をほぐしましょう。
  • 遠刈田温泉から屏風岳へ

    遠刈田温泉から屏風岳へ

    遠刈田温泉から、見事なヤマユリが咲く道を進んでえぼしペンション村に向かいます。登山口から小阿寺沢を左に沢音を聞きながら15分ほど進み小阿寺沢を渡渉して、今度は沢を右に見ながら徐々に高度を上げて行きます。ブナ、ミズナラ、カラマツの混生している林は、展望はないものの静かで、気持ちの良い山行が楽しめます。やがて登山道は巨岩がゴロゴロしている岩場を通過し、尾根に取り付きます。尾根道を進み、小さな鞍部の小さな沢を渡ると、ここから本格的な登りになります。きつい登りが1時間弱延々と続くのでじっくりと進みましょう。傾斜が緩くなり、登山道をトラバース気味に進むと前烏帽子岳へ到着です。山頂には大きな岩があり、休憩するのにちょうど良く平らになっていて、これから登る後烏帽子岳、屏風岳の展望が楽しめます。 前烏帽子岳からは、緩やかな尾根を進み小さな鞍部からまた急な登りになります。みやぎ蔵王えぼしスキー場への分岐が現れると後烏帽子岳の頂上はすぐそこです。山頂からは勇壮な屏風岳がさらに大きく正面に見え、眼下には樹海が延々と広がり、紅葉の時期には見事な絨毯絵巻を見せてくれるでしょう。右に目を向けると刈田岳の赤い山肌も見え、360度の展望が楽しめます。ここからの展望は南蔵王エリア随一です。 ここからは展望のきく尾根歩きになり、南蔵王自慢の高山植物を楽しみながら進みます。ミネウスユキソウやミヤマシャジンなどが清楚で美しい姿で励ましてくれます。少し歩きにくい灌木帯からダケカンバの林を進み、ろうづめ平の分岐に到着します。分岐を左に進み、登山道は緩やかな登りから、急な階段に変わります。トウゲブキの黄色い花に励まされながらじっくりと登ります。一部ガレ場を巻いたクサリ場を通過して、屏風岳の肩に上がります。植生はアオモリトドマツの林に変わり、緩やかな登山道を進んで小さな池塘のある湿地帯が現れてくると、南蔵王縦走コースとの合流点になります。南蔵王縦走コースは道も広く良く整備されていて歩きやすく、所々でたどってきた後烏帽子岳、前烏帽子岳のビューポイントがあり、快適な稜線歩きが楽しめます。展望がきくようになってから程なく屏風岳山頂へ到着です。山頂は広く平らで、ある程度大勢でも休憩できます。 帰路は来た道を忠実にたどりますが、後烏帽子岳からえぼしスキー場への周回コースや、後烏帽子岳から刈田岳に抜けるコースなど、体力に合わせルートを組み合わせてみるのも良いでしょう。
    遠刈田温泉から、見事なヤマユリが咲く道を進んでえぼしペンション村に向かいます。登山口から小阿寺沢を左に沢音を聞きながら15分ほど進み小阿寺沢を渡渉して、今度は沢を右に見ながら徐々に高度を上げて行きます。ブナ、ミズナラ、カラマツの混生している林は、展望はないものの静かで、気持ちの良い山行が楽しめます。やがて登山道は巨岩がゴロゴロしている岩場を通過し、尾根に取り付きます。尾根道を進み、小さな鞍部の小さな沢を渡ると、ここから本格的な登りになります。きつい登りが1時間弱延々と続くのでじっくりと進みましょう。傾斜が緩くなり、登山道をトラバース気味に進むと前烏帽子岳へ到着です。山頂には大きな岩があり、休憩するのにちょうど良く平らになっていて、これから登る後烏帽子岳、屏風岳の展望が楽しめます。 前烏帽子岳からは、緩やかな尾根を進み小さな鞍部からまた急な登りになります。みやぎ蔵王えぼしスキー場への分岐が現れると後烏帽子岳の頂上はすぐそこです。山頂からは勇壮な屏風岳がさらに大きく正面に見え、眼下には樹海が延々と広がり、紅葉の時期には見事な絨毯絵巻を見せてくれるでしょう。右に目を向けると刈田岳の赤い山肌も見え、360度の展望が楽しめます。ここからの展望は南蔵王エリア随一です。 ここからは展望のきく尾根歩きになり、南蔵王自慢の高山植物を楽しみながら進みます。ミネウスユキソウやミヤマシャジンなどが清楚で美しい姿で励ましてくれます。少し歩きにくい灌木帯からダケカンバの林を進み、ろうづめ平の分岐に到着します。分岐を左に進み、登山道は緩やかな登りから、急な階段に変わります。トウゲブキの黄色い花に励まされながらじっくりと登ります。一部ガレ場を巻いたクサリ場を通過して、屏風岳の肩に上がります。植生はアオモリトドマツの林に変わり、緩やかな登山道を進んで小さな池塘のある湿地帯が現れてくると、南蔵王縦走コースとの合流点になります。南蔵王縦走コースは道も広く良く整備されていて歩きやすく、所々でたどってきた後烏帽子岳、前烏帽子岳のビューポイントがあり、快適な稜線歩きが楽しめます。展望がきくようになってから程なく屏風岳山頂へ到着です。山頂は広く平らで、ある程度大勢でも休憩できます。 帰路は来た道を忠実にたどりますが、後烏帽子岳からえぼしスキー場への周回コースや、後烏帽子岳から刈田岳に抜けるコースなど、体力に合わせルートを組み合わせてみるのも良いでしょう。
  • 南蔵王縦走

    南蔵王縦走

    吉沼バス停から舗装路を25分ほど歩くと不忘山への登山口があります。 ここから不忘山への長い登りになりますが、急登の後に平坦な道の繰り返しが続くので、長い距離を感じさせない快適な登りを楽しめます。展望のきかない登りですが、森林限界を越えると岩と砂礫のエリアとなり、高山植物の宝庫に変わります。ウスユキソウやシャジンの花々が群生しています。左手に不忘山を見ながらトラバース気味に進むと、小さなピークに取り付きます。少し下って登り返すと、不忘の碑とカエル岩がある白石スキー場への分岐です。ここからの展望も見事で、比較的手軽に入れる山でありながら深山の雰囲気を楽しめるエリアです。程なくして不忘山に到着。360度の景色が楽しめ、特に西吾妻、飯豊連峰の勇壮な山々が目に飛び込んできます。 不忘山からは稜線歩きとなります。南屏風岳への下りは高山植物が豊富で花々に見入ってしまいますが、道の狭い岩稜帯なので十分注意しましょう。下りきってから南屏風岳への登りになります。ガレ場、クサリ場があるので、じっくりと取り組みましょう。南屏風岳からはこれから向かう刈田岳やエコーラインが見えてきます。屏風岳へはなだらかな展望の良い稜線歩きになります。緩やかな下りから登りに差しかかると、程なく水引入道への分岐です。 分岐から程なく屏風岳の山頂で、ここからは東側だけの展望となります。屏風岳から平坦な道が少し続き、後は石の階段の下りになります。後烏帽子岳への分岐を過ぎると、石の階段が崩れて所々で道も悪くなっているので、注意しながら下りましょう。下りきった所が芝草平です。 道は木道に変わると両側には池塘の湿地帯が広がり、雪解け後のチングルマや晩夏のキンコウカ、ワタスゲなどが見事です。ベンチや花の案内板があるのでここでゆっくり休憩できます。ここから杉ヶ峰までは山頂付近まで木道が続き、湿地帯もあり、高山植物を楽しみながらの登りになります。 杉ヶ峰山頂からは、刈田岳が目前に迫って見えてきます。杉ヶ峰から前山への下り始めはガレ場になっているので、集中力を切らさないよう注意したい所です。前山から最後の下りで展望のきかない樹林帯に入ります。平坦な道から緩やかな登りに変わり、小さな橋を渡った後の急登を登りきると、蔵王エコーラインの道路に出ます。ここからさらに刈田岳にはエコーラインを縫うように直登して30分弱で到着できるので、余裕があれば足をのばしても良いでしょう。
    吉沼バス停から舗装路を25分ほど歩くと不忘山への登山口があります。 ここから不忘山への長い登りになりますが、急登の後に平坦な道の繰り返しが続くので、長い距離を感じさせない快適な登りを楽しめます。展望のきかない登りですが、森林限界を越えると岩と砂礫のエリアとなり、高山植物の宝庫に変わります。ウスユキソウやシャジンの花々が群生しています。左手に不忘山を見ながらトラバース気味に進むと、小さなピークに取り付きます。少し下って登り返すと、不忘の碑とカエル岩がある白石スキー場への分岐です。ここからの展望も見事で、比較的手軽に入れる山でありながら深山の雰囲気を楽しめるエリアです。程なくして不忘山に到着。360度の景色が楽しめ、特に西吾妻、飯豊連峰の勇壮な山々が目に飛び込んできます。 不忘山からは稜線歩きとなります。南屏風岳への下りは高山植物が豊富で花々に見入ってしまいますが、道の狭い岩稜帯なので十分注意しましょう。下りきってから南屏風岳への登りになります。ガレ場、クサリ場があるので、じっくりと取り組みましょう。南屏風岳からはこれから向かう刈田岳やエコーラインが見えてきます。屏風岳へはなだらかな展望の良い稜線歩きになります。緩やかな下りから登りに差しかかると、程なく水引入道への分岐です。 分岐から程なく屏風岳の山頂で、ここからは東側だけの展望となります。屏風岳から平坦な道が少し続き、後は石の階段の下りになります。後烏帽子岳への分岐を過ぎると、石の階段が崩れて所々で道も悪くなっているので、注意しながら下りましょう。下りきった所が芝草平です。 道は木道に変わると両側には池塘の湿地帯が広がり、雪解け後のチングルマや晩夏のキンコウカ、ワタスゲなどが見事です。ベンチや花の案内板があるのでここでゆっくり休憩できます。ここから杉ヶ峰までは山頂付近まで木道が続き、湿地帯もあり、高山植物を楽しみながらの登りになります。 杉ヶ峰山頂からは、刈田岳が目前に迫って見えてきます。杉ヶ峰から前山への下り始めはガレ場になっているので、集中力を切らさないよう注意したい所です。前山から最後の下りで展望のきかない樹林帯に入ります。平坦な道から緩やかな登りに変わり、小さな橋を渡った後の急登を登りきると、蔵王エコーラインの道路に出ます。ここからさらに刈田岳にはエコーラインを縫うように直登して30分弱で到着できるので、余裕があれば足をのばしても良いでしょう。
  • みやぎ蔵王白石スキー場から不忘山へ

    みやぎ蔵王白石スキー場から不忘山へ

    不忘山は別名御前岳とも呼ばれます。不忘山が人に知られるようになった歴史は古く、清少納言の枕草子でも歌枕として登場しているほどです。 みやぎ蔵王白石スキー場の広い駐車場から舗装路を進み、つきあたりを左手が不忘山への直登コースになり、右手にこれからたどる水引入道経由の道になります。ゲレンデの中を通らずに道を標識に沿って進み、リフト降り場付近からゲレンデを横切ってしばらく進むと登山道の入口になります。 日当たりの良いスキー場から、ブナ林の木陰に入りコガ沢に向かって緩やかに下って行き、沢に出合ってからしばらく沢沿いに進みます。沢から離れアップダウンや足場の悪いクサリ場を越えて再び沢に近づいてくると、小さな沢が現れて水場に着きます。 水場から少し行きクサリ場を降りると権現沢です。対岸に渡ってさらに沢沿いの崩れやすい細道をロープ伝いに歩き、最後にもう一箇所渡渉するという、このコース一番の難所に差し掛かります。増水時には足をすくわれやすいので十分注意しましょう。 ここからかなりの急登になるので、焦らず進みます。森林限界に入り展望が一気に広がると登山道も緩やかになり、まもなくジャンボリーコースとの分岐です。大日向の分岐からは快適な尾根歩きで、ハクサンチドリやゴゼンタチバナなど高山植物や、池塘にはモリアオガエルの卵が見られます。水引平を過ぎて急登を登りきると南蔵王縦走コースと合流し、左に進路をとり南屏風岳を過ぎると、下りに差しかかります。しっかりした登山道から砂礫へと変わり、徐々に斜度も増しクサリ場やガレ場を通過し鞍部へ来れば、不忘山への最後の登りになります。山頂手前の祠に手を合わせ、30mほど進むと立派な石碑が建つ不忘山山頂です。展望は素晴らしく、たどってきた水引入道や山麓の白石市や蔵王町の開拓地が一望できます。 ゆっくり展望を楽しんだ後は、白石スキー場に向けての下りになります。山頂から10分弱下った所に、かつてB29爆撃機が不忘山に墜落し、搭乗員慰霊のために建てられた「不忘の碑」があります。ここで左に進路をとり、後は延々の下りとなります。上部は登山道が粘土質のため大変滑りやすく、とくに雨の日は十分注意しましょう。中腹からは敷石など登山道の整備も進められ、歩きやすくなってきます。また、枝道がいくつか出てくるため、注意しながら標識に従い登山道をたどるようにしましょう。白石女子高小屋跡からはゲレンデを下り、出発地点のみやぎ蔵王白石スキー場に到着します。
    不忘山は別名御前岳とも呼ばれます。不忘山が人に知られるようになった歴史は古く、清少納言の枕草子でも歌枕として登場しているほどです。 みやぎ蔵王白石スキー場の広い駐車場から舗装路を進み、つきあたりを左手が不忘山への直登コースになり、右手にこれからたどる水引入道経由の道になります。ゲレンデの中を通らずに道を標識に沿って進み、リフト降り場付近からゲレンデを横切ってしばらく進むと登山道の入口になります。 日当たりの良いスキー場から、ブナ林の木陰に入りコガ沢に向かって緩やかに下って行き、沢に出合ってからしばらく沢沿いに進みます。沢から離れアップダウンや足場の悪いクサリ場を越えて再び沢に近づいてくると、小さな沢が現れて水場に着きます。 水場から少し行きクサリ場を降りると権現沢です。対岸に渡ってさらに沢沿いの崩れやすい細道をロープ伝いに歩き、最後にもう一箇所渡渉するという、このコース一番の難所に差し掛かります。増水時には足をすくわれやすいので十分注意しましょう。 ここからかなりの急登になるので、焦らず進みます。森林限界に入り展望が一気に広がると登山道も緩やかになり、まもなくジャンボリーコースとの分岐です。大日向の分岐からは快適な尾根歩きで、ハクサンチドリやゴゼンタチバナなど高山植物や、池塘にはモリアオガエルの卵が見られます。水引平を過ぎて急登を登りきると南蔵王縦走コースと合流し、左に進路をとり南屏風岳を過ぎると、下りに差しかかります。しっかりした登山道から砂礫へと変わり、徐々に斜度も増しクサリ場やガレ場を通過し鞍部へ来れば、不忘山への最後の登りになります。山頂手前の祠に手を合わせ、30mほど進むと立派な石碑が建つ不忘山山頂です。展望は素晴らしく、たどってきた水引入道や山麓の白石市や蔵王町の開拓地が一望できます。 ゆっくり展望を楽しんだ後は、白石スキー場に向けての下りになります。山頂から10分弱下った所に、かつてB29爆撃機が不忘山に墜落し、搭乗員慰霊のために建てられた「不忘の碑」があります。ここで左に進路をとり、後は延々の下りとなります。上部は登山道が粘土質のため大変滑りやすく、とくに雨の日は十分注意しましょう。中腹からは敷石など登山道の整備も進められ、歩きやすくなってきます。また、枝道がいくつか出てくるため、注意しながら標識に従い登山道をたどるようにしましょう。白石女子高小屋跡からはゲレンデを下り、出発地点のみやぎ蔵王白石スキー場に到着します。
  • 笹雁新道から雁戸山へ

    笹雁新道から雁戸山へ

    国道286号を仙台方面から笹谷峠方面向かい、右手に湯元一乃湯の向かい、林道入口が笹雁新道入口になります。入口には案内板があり、2台程度の駐車スペースがあります。林道終点にも3~4台の駐車スペースはありますが、道自体も狭く荒れているのでおすすめはできません。麓のるぽぽ川崎オートキャンプ場の隣にあるセントメリースキー場第3駐車場に駐車すると良いでしょう。 舗装路から砂利の林道へと変わり道なりに進むと、やがて林道終点となります。さらに荒廃した林道跡を進みます。一部山腹を横切る場所では大きな落石もあり、注意して越えて行きます。道が歩きやすくなったころ左手に「象ヶ沢」の標識が見えてきます。象ヶ沢噴水は登山道からすぐの所にあり、湧水というよりまさに噴水で、小さな沢ほどの水量があります。 象ヶ沢の先の堰堤を過ぎると、いよいよ本格的な登山道になります。水無沢沿いにブナ林の道を抜け、視界が少し開けしばらく緩い登りが続き、沢から外れつづら折りの登りになって高度を稼いでいきます。途中大きなガレ場があり、登山道が分かりづらくなっています。ガレ場の右側を意識すると登山道が出てくるので注意しましょう。さらにひと登りすると視界が広がり、仙台方面の展望が楽しめる尾根に上がってきます。 ここから先は低灌木帯の道で、背丈ほどの枝が張り出し、時には背を屈めてやり過ごすなど、厄介な道が尾根沿いに続きます。一方でこの尾根沿いのコースでは高山植物も楽しめ、アズマシャクナゲやシラネアオイ、秋口にはオヤマリンドウが道脇に咲いています。 さらに小さな尾根をひと登りすると、いよいよ対岸に勇壮な雁戸山が見えてきます。ここから見る雁戸山は、普段お目にかかれない表情を持っていて、朝日連峰や飯豊山地を彷彿とさせる山深さを感じさせてくれます。 雁戸山を右手にしばらく道の良い尾根を進むと、1410mピークです。ここから急な下り坂を降りて、雁戸山への急登になるので、慎重にじっくりと進みます。北蔵王縦走路と合流し、右手すぐが目的地の雁戸山になります。 雁戸山山頂は20人ほどがゆったりと休める広さがあり、熊野岳や三宝荒神山、眼下には蔵王ダム、北側にはカケスガ峰からの急峻な尾根沿いにのびる登山道が見渡せます。遠方には山形市内や月山、朝日連峰の展望も楽しめます。 帰路は来た道を忠実に戻ります。帰りは麓の温泉で汗を流すのも良いでしょう。
    国道286号を仙台方面から笹谷峠方面向かい、右手に湯元一乃湯の向かい、林道入口が笹雁新道入口になります。入口には案内板があり、2台程度の駐車スペースがあります。林道終点にも3~4台の駐車スペースはありますが、道自体も狭く荒れているのでおすすめはできません。麓のるぽぽ川崎オートキャンプ場の隣にあるセントメリースキー場第3駐車場に駐車すると良いでしょう。 舗装路から砂利の林道へと変わり道なりに進むと、やがて林道終点となります。さらに荒廃した林道跡を進みます。一部山腹を横切る場所では大きな落石もあり、注意して越えて行きます。道が歩きやすくなったころ左手に「象ヶ沢」の標識が見えてきます。象ヶ沢噴水は登山道からすぐの所にあり、湧水というよりまさに噴水で、小さな沢ほどの水量があります。 象ヶ沢の先の堰堤を過ぎると、いよいよ本格的な登山道になります。水無沢沿いにブナ林の道を抜け、視界が少し開けしばらく緩い登りが続き、沢から外れつづら折りの登りになって高度を稼いでいきます。途中大きなガレ場があり、登山道が分かりづらくなっています。ガレ場の右側を意識すると登山道が出てくるので注意しましょう。さらにひと登りすると視界が広がり、仙台方面の展望が楽しめる尾根に上がってきます。 ここから先は低灌木帯の道で、背丈ほどの枝が張り出し、時には背を屈めてやり過ごすなど、厄介な道が尾根沿いに続きます。一方でこの尾根沿いのコースでは高山植物も楽しめ、アズマシャクナゲやシラネアオイ、秋口にはオヤマリンドウが道脇に咲いています。 さらに小さな尾根をひと登りすると、いよいよ対岸に勇壮な雁戸山が見えてきます。ここから見る雁戸山は、普段お目にかかれない表情を持っていて、朝日連峰や飯豊山地を彷彿とさせる山深さを感じさせてくれます。 雁戸山を右手にしばらく道の良い尾根を進むと、1410mピークです。ここから急な下り坂を降りて、雁戸山への急登になるので、慎重にじっくりと進みます。北蔵王縦走路と合流し、右手すぐが目的地の雁戸山になります。 雁戸山山頂は20人ほどがゆったりと休める広さがあり、熊野岳や三宝荒神山、眼下には蔵王ダム、北側にはカケスガ峰からの急峻な尾根沿いにのびる登山道が見渡せます。遠方には山形市内や月山、朝日連峰の展望も楽しめます。 帰路は来た道を忠実に戻ります。帰りは麓の温泉で汗を流すのも良いでしょう。
  • 北蔵王縦走

    北蔵王縦走

    まずは蔵王刈田山頂バス停から刈田岳に登り、右手に御釜を見ながら、御釜を巻くように馬の背を進みます。熊野岳避難小屋手前の分岐から左に進むと熊野岳です。熊野岳避難小屋に向かい進んでいきます。稜線からはこれからたどる北蔵王の峰々が一望できます。大きな岩にハイマツが混在する道を下ると追分の分岐に到着です。 直進して峩々温泉への分岐を過ぎると、すぐに名号峰です。名号峰からはブナの樹林帯の下りになります。ブナに食い込んだ標識も見られます。登山道が緩やかになり突然視界が開けると、大規模なガレ場になります。ここからは登山道も平坦な道に変わり、しばらく進むと、右手に八方平避難小屋が現れてきます。トイレもあるので、ここで小休止しましょう。 登山道は灌木帯になり、小枝があたり難儀する道が続きます。灌木帯を抜けると視界が開け、南雁戸山への登りになります。程なく山頂に到着し、これまでたどってきた名号峰、熊野岳の蔵王の峰々や八方平避難小屋などが見え随分と遠くに感じます。 南雁戸山からは雁戸山との鞍部に向かっての急な下りになります。岩場の下りになるので、両手を使用して慎重に下りましょう。鞍部から雁戸山へは急登になるので、慌てずじっくりと取り組みましょう。ようやく急な登りを終えると笹雁新道との分岐です。ここから眺める南雁戸山は勇壮でとても美しい印象です。分岐を左に進むとすぐ雁戸山山頂です。山頂からは360度の展望が楽しめます。 雁戸山からは、気の抜けない下りが続きます。雁戸山直下のクサリ場は滑りやすい砂塵の場所が数箇所あり、蟻ノ戸渡りも道の狭い岩場の下りになるので、慎重に下りましょう。滑川コースの分岐まで来れば、岩場の下りは終了です。分岐を右に進み、しばらくクマザサと樹木の道をトラバースしながら行くと、展望の良いカケスガ峰に到着します。カケスガ峰は草地の高原で、ハクサンフウロの群生地です。花をつぶさないよう注意しましょう。 カケスガ峰からは左の山形県側と右の宮城県側がありますが、左のコースをたどります。ここからの道はしっかりしていますが粘土質の道のため、ひと雨降ると大変滑りやすく難儀します。関沢コースの分岐を右手に進むと、ようやく道も緩やかになり、樹林帯から草地に変わると、頭上に大きな送電線が現れてきます。砂利が敷かれた林道をまっすぐに下ると笹谷峠に到着です。
    まずは蔵王刈田山頂バス停から刈田岳に登り、右手に御釜を見ながら、御釜を巻くように馬の背を進みます。熊野岳避難小屋手前の分岐から左に進むと熊野岳です。熊野岳避難小屋に向かい進んでいきます。稜線からはこれからたどる北蔵王の峰々が一望できます。大きな岩にハイマツが混在する道を下ると追分の分岐に到着です。 直進して峩々温泉への分岐を過ぎると、すぐに名号峰です。名号峰からはブナの樹林帯の下りになります。ブナに食い込んだ標識も見られます。登山道が緩やかになり突然視界が開けると、大規模なガレ場になります。ここからは登山道も平坦な道に変わり、しばらく進むと、右手に八方平避難小屋が現れてきます。トイレもあるので、ここで小休止しましょう。 登山道は灌木帯になり、小枝があたり難儀する道が続きます。灌木帯を抜けると視界が開け、南雁戸山への登りになります。程なく山頂に到着し、これまでたどってきた名号峰、熊野岳の蔵王の峰々や八方平避難小屋などが見え随分と遠くに感じます。 南雁戸山からは雁戸山との鞍部に向かっての急な下りになります。岩場の下りになるので、両手を使用して慎重に下りましょう。鞍部から雁戸山へは急登になるので、慌てずじっくりと取り組みましょう。ようやく急な登りを終えると笹雁新道との分岐です。ここから眺める南雁戸山は勇壮でとても美しい印象です。分岐を左に進むとすぐ雁戸山山頂です。山頂からは360度の展望が楽しめます。 雁戸山からは、気の抜けない下りが続きます。雁戸山直下のクサリ場は滑りやすい砂塵の場所が数箇所あり、蟻ノ戸渡りも道の狭い岩場の下りになるので、慎重に下りましょう。滑川コースの分岐まで来れば、岩場の下りは終了です。分岐を右に進み、しばらくクマザサと樹木の道をトラバースしながら行くと、展望の良いカケスガ峰に到着します。カケスガ峰は草地の高原で、ハクサンフウロの群生地です。花をつぶさないよう注意しましょう。 カケスガ峰からは左の山形県側と右の宮城県側がありますが、左のコースをたどります。ここからの道はしっかりしていますが粘土質の道のため、ひと雨降ると大変滑りやすく難儀します。関沢コースの分岐を右手に進むと、ようやく道も緩やかになり、樹林帯から草地に変わると、頭上に大きな送電線が現れてきます。砂利が敷かれた林道をまっすぐに下ると笹谷峠に到着です。
  • 笹谷峠から神室岳へ

    笹谷峠から神室岳へ

    登山口となる笹谷峠には、山形県と宮城県を結ぶ古くからの街道が通り、この道は有耶無耶の関や阿古耶姫の悲恋伝説など、平安の歌枕にも詠まれた歴史のある道でもあります。 駐車場とトイレがある笹谷峠を出発して、なだらかなつづら折れのよく踏まれた登山道を登って行きます。このエリアは強風の吹く風の通り道で、大きな樹木が育たないため視界が良く、熊野岳や蔵王スキー場、月山・朝日連峰を眺めながら登れます。 ほどなく稜線に上がるとこれから向かうトンガリ山・山形神室・神室岳の三山が見えるポイントに着きます。ここからもうひと登りするとハマグリ山の山頂です。なだらかなピークに三角点がありますが、山頂が分かりづらく、そこから牧歌的な草原をしばらく進んだ先にハマグリ貝を張り付けた山頂標識があります。ここから一度鞍部に向かっての下りとなりますが、このコース唯一の難所の岩場の下りとなるので、慎重に歩を進めましょう。目の前の三角の鋭鋒が名前の通りのトンガリ山で、ほぼ直登の登りになり、最後に少し斜度がきつくなりますが、気持ちの良い登りです。 トンガリ山を過ぎると、高山植物を楽しみながらの歩きになります。山形神室までは展望もきいて全体的になだらかながら適度に岩場があり、またほど良い歩行時間のため、初心者に人気があります。山形神室は山頂が広く山形市内を一望でき、なだらかで大らかなとても存在感のある山容で山形市民の馴染みの山でもあります。 山形神室から5分程進むとこのコース初の分岐になります。左に進むと清水峠方面、ここは分岐を右手に進みます。コースはダンゴ平までの下りになります。ダンゴ平でも仙人沢方面の分岐がありますが、道なりにまっすぐ進みます。ダンゴ平からひと登りして、しばらくなだらかな尾根を進みます。幹が細くひと回りコンパクトな美しいブナの樹林帯を抜けると、最後の急登になります。この急登は登山道のえぐられ方がひどく、特に滑りやすい所にはクサリ場もありますが、一歩一歩慎重にじっくり取り組みましょう。 急登を登り終えると緩やかになり、すぐに神室岳の山頂です。山頂からは、たどってきた山形神室やトンガリ山の峰々をはじめ、大東岳を中心とした二口山塊の峰々の眺めを楽しめます。 帰りは往路を戻ります。
    登山口となる笹谷峠には、山形県と宮城県を結ぶ古くからの街道が通り、この道は有耶無耶の関や阿古耶姫の悲恋伝説など、平安の歌枕にも詠まれた歴史のある道でもあります。 駐車場とトイレがある笹谷峠を出発して、なだらかなつづら折れのよく踏まれた登山道を登って行きます。このエリアは強風の吹く風の通り道で、大きな樹木が育たないため視界が良く、熊野岳や蔵王スキー場、月山・朝日連峰を眺めながら登れます。 ほどなく稜線に上がるとこれから向かうトンガリ山・山形神室・神室岳の三山が見えるポイントに着きます。ここからもうひと登りするとハマグリ山の山頂です。なだらかなピークに三角点がありますが、山頂が分かりづらく、そこから牧歌的な草原をしばらく進んだ先にハマグリ貝を張り付けた山頂標識があります。ここから一度鞍部に向かっての下りとなりますが、このコース唯一の難所の岩場の下りとなるので、慎重に歩を進めましょう。目の前の三角の鋭鋒が名前の通りのトンガリ山で、ほぼ直登の登りになり、最後に少し斜度がきつくなりますが、気持ちの良い登りです。 トンガリ山を過ぎると、高山植物を楽しみながらの歩きになります。山形神室までは展望もきいて全体的になだらかながら適度に岩場があり、またほど良い歩行時間のため、初心者に人気があります。山形神室は山頂が広く山形市内を一望でき、なだらかで大らかなとても存在感のある山容で山形市民の馴染みの山でもあります。 山形神室から5分程進むとこのコース初の分岐になります。左に進むと清水峠方面、ここは分岐を右手に進みます。コースはダンゴ平までの下りになります。ダンゴ平でも仙人沢方面の分岐がありますが、道なりにまっすぐ進みます。ダンゴ平からひと登りして、しばらくなだらかな尾根を進みます。幹が細くひと回りコンパクトな美しいブナの樹林帯を抜けると、最後の急登になります。この急登は登山道のえぐられ方がひどく、特に滑りやすい所にはクサリ場もありますが、一歩一歩慎重にじっくり取り組みましょう。 急登を登り終えると緩やかになり、すぐに神室岳の山頂です。山頂からは、たどってきた山形神室やトンガリ山の峰々をはじめ、大東岳を中心とした二口山塊の峰々の眺めを楽しめます。 帰りは往路を戻ります。
  • 二口から大東岳へ

    二口から大東岳へ

    二口山塊近辺には日本の滝100選にも指定されている秋保大滝や、巨大な凝灰岩の岩壁で国の名勝に指定されている磐司岩などの名勝名瀑があり、二口渓谷沿いの二口キャンプ場やビジターセンターがあるなど、仙台市民の憩いのエリアとなっています。 二口の秋保ビジターセンターから舗装路を少し歩くと、右手に案内板と登山届ボックスが現れて、その先に建つ「大東岳表コース」の標識が登山口になります。登山口が少し分かりづらく、標識のある杉林に入るのではなく、砂利道をそのまま進めば登山口となるので、間違えないように注意しましょう。 よく整備された杉林の道を行くと、左手に立石沢が見え最初の渡渉があります。この川を渡ると立派な「一合目」という石標が現れます。この石標はこの先山頂まで続き、休憩の良い目安になります。 しばらく沢沿いに歩を進めると、二度目の渡渉が出てきます。中州を歩く箇所も出てくるので、増水時には十分注意しましょう。 植林された杉林から雑木林に変わると、新緑の頃は若葉で色付き、エゾハルゼミも賑やかな声を聴かせてくれます。 立石沢を右手に見ながらしばらく進むと、立石沢の標識が建つ立石沢広場が現れます。立石沢広場からすぐに三度目の渡渉があり、ここから徐々に傾斜のあるつづら折りの道へと変わってきます。雑木林から二口山塊特有の美しいブナ林へと変わり、展望はきかないものの、新緑や黄色の紅葉の美しさが疲れた体を癒してくれます。 五合目の尾根に取り付いてからは、登りもいよいよ本格的になり、右手に垣間見える仙台市や太平洋の景色でひと息入れながら、歩を進めましょう。1027m標識を過ぎて平坦な道が続くと、こぶし平に着きます。このあたりは見事な幹のブナの樹林帯で、上部には東清水という湧水があります。登山道から5分くらいの所ですが、道が悪いのと時期により涸れることもあるので、あくまで補助的な水場と思っておいた方が良いでましょう。 こぶし平を抜けると、いよいよ最後の難関急登の鼻こすりです。登り下りとも土がえぐられた大変滑りやすい所があるので、じっくりと取り組みましょう。鼻こすりから徐々に傾斜も緩くなり、背丈ほどの笹が生い茂る道が続き、時折トンネルのような道を抜けて視界が開けると、ようやく大東岳山頂です。山頂は大きな広場で、目の前の南面白山や月山、船形山、泉ヶ岳の展望が楽しめます。山頂西側には小さな祠があり、春には隣に薄紫の可愛いシラネアオイが出迎えてくれるでしょう。 山頂で十分楽しんだ後は、登ってきた道を戻ります。
    二口山塊近辺には日本の滝100選にも指定されている秋保大滝や、巨大な凝灰岩の岩壁で国の名勝に指定されている磐司岩などの名勝名瀑があり、二口渓谷沿いの二口キャンプ場やビジターセンターがあるなど、仙台市民の憩いのエリアとなっています。 二口の秋保ビジターセンターから舗装路を少し歩くと、右手に案内板と登山届ボックスが現れて、その先に建つ「大東岳表コース」の標識が登山口になります。登山口が少し分かりづらく、標識のある杉林に入るのではなく、砂利道をそのまま進めば登山口となるので、間違えないように注意しましょう。 よく整備された杉林の道を行くと、左手に立石沢が見え最初の渡渉があります。この川を渡ると立派な「一合目」という石標が現れます。この石標はこの先山頂まで続き、休憩の良い目安になります。 しばらく沢沿いに歩を進めると、二度目の渡渉が出てきます。中州を歩く箇所も出てくるので、増水時には十分注意しましょう。 植林された杉林から雑木林に変わると、新緑の頃は若葉で色付き、エゾハルゼミも賑やかな声を聴かせてくれます。 立石沢を右手に見ながらしばらく進むと、立石沢の標識が建つ立石沢広場が現れます。立石沢広場からすぐに三度目の渡渉があり、ここから徐々に傾斜のあるつづら折りの道へと変わってきます。雑木林から二口山塊特有の美しいブナ林へと変わり、展望はきかないものの、新緑や黄色の紅葉の美しさが疲れた体を癒してくれます。 五合目の尾根に取り付いてからは、登りもいよいよ本格的になり、右手に垣間見える仙台市や太平洋の景色でひと息入れながら、歩を進めましょう。1027m標識を過ぎて平坦な道が続くと、こぶし平に着きます。このあたりは見事な幹のブナの樹林帯で、上部には東清水という湧水があります。登山道から5分くらいの所ですが、道が悪いのと時期により涸れることもあるので、あくまで補助的な水場と思っておいた方が良いでましょう。 こぶし平を抜けると、いよいよ最後の難関急登の鼻こすりです。登り下りとも土がえぐられた大変滑りやすい所があるので、じっくりと取り組みましょう。鼻こすりから徐々に傾斜も緩くなり、背丈ほどの笹が生い茂る道が続き、時折トンネルのような道を抜けて視界が開けると、ようやく大東岳山頂です。山頂は大きな広場で、目の前の南面白山や月山、船形山、泉ヶ岳の展望が楽しめます。山頂西側には小さな祠があり、春には隣に薄紫の可愛いシラネアオイが出迎えてくれるでしょう。 山頂で十分楽しんだ後は、登ってきた道を戻ります。
  • 面白山高原駅から面白山へ

    面白山高原駅から面白山へ

    面白山高原駅のホームから階段を登ると右手にトイレがあり、すぐ左手に登山道の入口があります。 しばらくは紅葉川の右岸を行きますが、谷間の急峻な場所の道だけに所々で小規模な崩落も見られるので、十分注意しながら進みましょう。長左衛門平分岐を左手に進み、まもなく戸洞滝が眼下に現れます。15mほどのなかなか立派な滝で、涼を与えてくれます。 奥新川峠分岐を過ぎた頃から、美しいブナ林の道に変わってきます。小沢を越え、しばらく進むと登山道すぐそばに湧水があります。 急な坂道が続きますが、相変わらず美しいブナ林に癒されながら、ほどなく長左衛門道と合流します。ここで右手に進むと、すぐに草原が広がる長左衛門平です。このあたりには、夏になるとヤマユリが咲き誇ります。 ここからは急斜面を中面白山目指してじっくり登っていきます。左の尾根筋に上がりそのまま進めば、展望の広がる中面白山です。正面にはこれから向かう面白山が独特のスカイラインを描いてそびえています。いったん樹林帯の鞍部に下り、忠実に尾根を登っていきます。かもしかコースと合流して、右手に進むとすぐに面白山大権現の石碑がある面白山山頂に着きます。ちょっとした広場になっているので、昼食をとるのに最適です。展望にも恵まれており、船形山や大東岳をはじめとして、朝日連峰や月山などが一望できます。下りは西尾根コースをたどり、周遊コースを楽しみます。 三沢山までは急な下り坂が続き、道がえぐれている所もあるので、慎重に歩を進めましょう。三沢山から振り返ると、面白山全容を仰ぐことができます。雑木林のつづら折りの道を下り左手に水の流れが見えてくると長命水で、のどを潤せます。 ここからは平坦な道となり、道なりに進むと真新しい天童高原のキャンプ場に着きます。綺麗なトイレもあるので、小休止できます。 ここから面白山高原駅へは、看板がないため分かりづらいですが、トイレの南側に登っていくところが登山道です。所々急な下り坂は、疲れた体に堪えるところですが、慌てず慎重に歩を進めましょう。 舗装路に合流してかもしかコースの登山道入口を過ぎると、面白山高原駅はすぐです。
    面白山高原駅のホームから階段を登ると右手にトイレがあり、すぐ左手に登山道の入口があります。 しばらくは紅葉川の右岸を行きますが、谷間の急峻な場所の道だけに所々で小規模な崩落も見られるので、十分注意しながら進みましょう。長左衛門平分岐を左手に進み、まもなく戸洞滝が眼下に現れます。15mほどのなかなか立派な滝で、涼を与えてくれます。 奥新川峠分岐を過ぎた頃から、美しいブナ林の道に変わってきます。小沢を越え、しばらく進むと登山道すぐそばに湧水があります。 急な坂道が続きますが、相変わらず美しいブナ林に癒されながら、ほどなく長左衛門道と合流します。ここで右手に進むと、すぐに草原が広がる長左衛門平です。このあたりには、夏になるとヤマユリが咲き誇ります。 ここからは急斜面を中面白山目指してじっくり登っていきます。左の尾根筋に上がりそのまま進めば、展望の広がる中面白山です。正面にはこれから向かう面白山が独特のスカイラインを描いてそびえています。いったん樹林帯の鞍部に下り、忠実に尾根を登っていきます。かもしかコースと合流して、右手に進むとすぐに面白山大権現の石碑がある面白山山頂に着きます。ちょっとした広場になっているので、昼食をとるのに最適です。展望にも恵まれており、船形山や大東岳をはじめとして、朝日連峰や月山などが一望できます。下りは西尾根コースをたどり、周遊コースを楽しみます。 三沢山までは急な下り坂が続き、道がえぐれている所もあるので、慎重に歩を進めましょう。三沢山から振り返ると、面白山全容を仰ぐことができます。雑木林のつづら折りの道を下り左手に水の流れが見えてくると長命水で、のどを潤せます。 ここからは平坦な道となり、道なりに進むと真新しい天童高原のキャンプ場に着きます。綺麗なトイレもあるので、小休止できます。 ここから面白山高原駅へは、看板がないため分かりづらいですが、トイレの南側に登っていくところが登山道です。所々急な下り坂は、疲れた体に堪えるところですが、慌てず慎重に歩を進めましょう。 舗装路に合流してかもしかコースの登山道入口を過ぎると、面白山高原駅はすぐです。
  • 面白山高原駅から南面白山へ

    面白山高原駅から南面白山へ

    面白山高原駅から道標を通り過ぎ、舗装路を面白山スキー場跡に向かって歩いていきます。スキー場跡には、秋には「コスモスベルグ」という一面色とりどりのコスモス畑が広がり、観光名所にもなっています。 登山道はこのコスモス畑の真ん中を通り、途中から左に折れて古い林道へと合流して、スキー場中腹のつづら折りの道に入ります。スキー場中腹までは道も入り組み迷いやすいため、慎重に進みましょう。樹林帯の登山道から開けた場所に出ると、古い林道跡のような両側にススキが生い茂る広い道をしばらく道なりに進みます。左手に案内標識があり南面白山への登山口です。 登山道に入ってすぐ、ほかのブナ林と異なり背丈が高く色の白い見事なブナ林が現れて、あまりの美しさに見惚れてしまうほどです。 美しいブナ林を抜けて少し下りきると、いよいよ本格的な登りに入ります。樹林帯を登って行くと、突然大きな岩が転がる岩場が出てきます。岩に示された印を頼りにトラバース気味にたどり、その後足場の悪い急な岩道を登っていきます。この急登はしばらく続くので、じっくりと登りましょう。 視界も開け、クマザサの生い茂る緩やかな尾根に取り付くと、山頂はもうすぐです。南面白山山頂からは南東に大きく存在感を示す大東岳や小東岳から南面白山へ続く縦走路などが見られ、北方面には面白山をはじめとした付近のエリア全体が見渡せます。 山頂で休んだ後は権現様峠への長い下りになります。快適な登山道を下って行くと、ブナの幹は徐々に太くなり、やがて平坦な道のアップダウンになって行きます。この付近は、紅葉の時期にはまるで絵葉書の中にいるような感覚になります。 権現様峠の分岐から左手のコースは、急峻な山腹の細い道をたどる気の抜けないコースが続き特に下りは十分注意が必要ですが、権現様峠から面白山高原駅方面に100mほど下ると、広い平坦なブナの原生林の中に「面白山大権現」の石碑が祀られ、神聖な気分になれます。ここから奥新川峠までは快適な尾根歩きで、小さな登り下りを繰り返し、背丈ほどの笹ヤブが広がっているところが奥新川峠になります。 奥新川峠からは左手に進路を取り、面白山高原駅方面に下りて行きます。道はさらによく整備され、昔このあたりで盛んだった炭焼き跡も見ながら、いくつかの小さな渡渉を越えて、長左衛門平からのコースと合流します。さらに2回の渡渉を繰り返し長左衛門平分岐へ、後は道なりに進めば面白山高原駅に到着となります。
    面白山高原駅から道標を通り過ぎ、舗装路を面白山スキー場跡に向かって歩いていきます。スキー場跡には、秋には「コスモスベルグ」という一面色とりどりのコスモス畑が広がり、観光名所にもなっています。 登山道はこのコスモス畑の真ん中を通り、途中から左に折れて古い林道へと合流して、スキー場中腹のつづら折りの道に入ります。スキー場中腹までは道も入り組み迷いやすいため、慎重に進みましょう。樹林帯の登山道から開けた場所に出ると、古い林道跡のような両側にススキが生い茂る広い道をしばらく道なりに進みます。左手に案内標識があり南面白山への登山口です。 登山道に入ってすぐ、ほかのブナ林と異なり背丈が高く色の白い見事なブナ林が現れて、あまりの美しさに見惚れてしまうほどです。 美しいブナ林を抜けて少し下りきると、いよいよ本格的な登りに入ります。樹林帯を登って行くと、突然大きな岩が転がる岩場が出てきます。岩に示された印を頼りにトラバース気味にたどり、その後足場の悪い急な岩道を登っていきます。この急登はしばらく続くので、じっくりと登りましょう。 視界も開け、クマザサの生い茂る緩やかな尾根に取り付くと、山頂はもうすぐです。南面白山山頂からは南東に大きく存在感を示す大東岳や小東岳から南面白山へ続く縦走路などが見られ、北方面には面白山をはじめとした付近のエリア全体が見渡せます。 山頂で休んだ後は権現様峠への長い下りになります。快適な登山道を下って行くと、ブナの幹は徐々に太くなり、やがて平坦な道のアップダウンになって行きます。この付近は、紅葉の時期にはまるで絵葉書の中にいるような感覚になります。 権現様峠の分岐から左手のコースは、急峻な山腹の細い道をたどる気の抜けないコースが続き特に下りは十分注意が必要ですが、権現様峠から面白山高原駅方面に100mほど下ると、広い平坦なブナの原生林の中に「面白山大権現」の石碑が祀られ、神聖な気分になれます。ここから奥新川峠までは快適な尾根歩きで、小さな登り下りを繰り返し、背丈ほどの笹ヤブが広がっているところが奥新川峠になります。 奥新川峠からは左手に進路を取り、面白山高原駅方面に下りて行きます。道はさらによく整備され、昔このあたりで盛んだった炭焼き跡も見ながら、いくつかの小さな渡渉を越えて、長左衛門平からのコースと合流します。さらに2回の渡渉を繰り返し長左衛門平分岐へ、後は道なりに進めば面白山高原駅に到着となります。
  • 黒伏高原から船形山へ

    黒伏高原から船形山へ

    黒伏高原のスキー場から先の林道終点に車が20台ほど停められるスペースがあり、ここが観音寺コースの登山口になります。歩き始めると少し変わった形のブナの巨木たちが出迎えてくれます。 神聖な雰囲気のブナ林を進み、緩やかに谷に向かって下り、そこからまた緩やかな登りになります。このあたりの若いブナ林は新緑、紅葉の時期に見事な美しさを見せてくれます。木々の間から時折顔を出す最上カゴを左手に見ながら進むと、粟畑の分岐です。左は最上カゴ、右は白髪山から寒風山方面になります。この分岐は直進して、仙台カゴを左に巻くように進みます。 この付近から、目指す船形山が見えてきます。まさに船の底のような山容です。ここから定義分岐点跡までは延々の下りになりますが、いくつかトラバース箇所や倒木などもあるので、慎重に進みましょう。 登山道を下りきると平坦な場所が少し続き定義分岐点跡の標識が現れます。ここがこのコースのほぼ中間になり、休憩ポイントです。定義分岐点跡からすぐに分岐があり、左手が水場、右手が登山道になるので、間違えないように注意しましょう。 定義分岐点跡からは一転して登りになり、相変わらずの気持ちの良いブナの登山道を進みます。高度を上げて行くと「御所山山頂まで0.9K」の案内標識が出てきます。ここからが厳しい急登になります。徐々に道はえぐられ、木々も低くなり、さらにその低木が登山道に覆い被さり難儀を強いられます。ようやく森林限界の域に達し、山頂部と避難小屋が見えてくれば山頂までもう少しです。展望の良い登山道を進むと、升沢コースとの分岐になります。分岐を右に行くと升沢コース、左が船形山山頂です。このあたりには白く可憐なハクサンシャクナゲ、ウスユキソウ、ミヤマキンバイなどの高山植物が見られ、疲れた体と心を癒してくれます。分岐から程なくして船形山山頂に到着です。 山頂からは360度の展望が楽しめます。紅葉時には山頂から眺める絨毯のように色付いた山並みが一面に広がり、とても素晴らしい光景です。 帰路は往路を戻りますが、山頂直下の下りが、道がえぐられ大変滑りやすいので、十分注意しながら下山しましょう。
    黒伏高原のスキー場から先の林道終点に車が20台ほど停められるスペースがあり、ここが観音寺コースの登山口になります。歩き始めると少し変わった形のブナの巨木たちが出迎えてくれます。 神聖な雰囲気のブナ林を進み、緩やかに谷に向かって下り、そこからまた緩やかな登りになります。このあたりの若いブナ林は新緑、紅葉の時期に見事な美しさを見せてくれます。木々の間から時折顔を出す最上カゴを左手に見ながら進むと、粟畑の分岐です。左は最上カゴ、右は白髪山から寒風山方面になります。この分岐は直進して、仙台カゴを左に巻くように進みます。 この付近から、目指す船形山が見えてきます。まさに船の底のような山容です。ここから定義分岐点跡までは延々の下りになりますが、いくつかトラバース箇所や倒木などもあるので、慎重に進みましょう。 登山道を下りきると平坦な場所が少し続き定義分岐点跡の標識が現れます。ここがこのコースのほぼ中間になり、休憩ポイントです。定義分岐点跡からすぐに分岐があり、左手が水場、右手が登山道になるので、間違えないように注意しましょう。 定義分岐点跡からは一転して登りになり、相変わらずの気持ちの良いブナの登山道を進みます。高度を上げて行くと「御所山山頂まで0.9K」の案内標識が出てきます。ここからが厳しい急登になります。徐々に道はえぐられ、木々も低くなり、さらにその低木が登山道に覆い被さり難儀を強いられます。ようやく森林限界の域に達し、山頂部と避難小屋が見えてくれば山頂までもう少しです。展望の良い登山道を進むと、升沢コースとの分岐になります。分岐を右に行くと升沢コース、左が船形山山頂です。このあたりには白く可憐なハクサンシャクナゲ、ウスユキソウ、ミヤマキンバイなどの高山植物が見られ、疲れた体と心を癒してくれます。分岐から程なくして船形山山頂に到着です。 山頂からは360度の展望が楽しめます。紅葉時には山頂から眺める絨毯のように色付いた山並みが一面に広がり、とても素晴らしい光景です。 帰路は往路を戻りますが、山頂直下の下りが、道がえぐられ大変滑りやすいので、十分注意しながら下山しましょう。
  • 升沢コースから船形山へ

    升沢コースから船形山へ

    起点となる旗坂キャンプ場の駐車場から林道を少し歩くと、右手に登山道入口の標識と、「30番」と書かれた標識があります。広く整備された緩やかな登山道がしばらく続き、旗坂平の大きなミズナラや所々で見事な幹のブナにも出会え、気持ちの良い山歩きです。 展望のきかない道を一群平、鳴清水とたどり、本コースのほぼ中間となる三光の宮へ。登山道から外れて2分ほど歩くと視界が開けた岩場があり、大和町や仙台市内の眺望と、船形山山頂方面の眺望が楽しめます。またここには「日」「月」「星」を司る三光の石碑が建ち、神聖な雰囲気を醸し出しています。 三光の宮からすぐ小栗山コースへの分岐になります。左手にコースを取り少し低くなったブナ林を進んで不動岩から緩やかな下りとなり、瓶石沢に降り立ちます。沢を渡るとすぐに瓶石沢の分岐で、左手は帰路のコースでたどる蛇ヶ岳への道になります。 分岐を右手に取り、道の両脇にマイズルソウの群生を見ながら、2箇所ほど小さな沢を越え、背丈ほどの笹ヤブが出てくると、赤い屋根の立派な升沢小屋が見えてきます。 升沢小屋から先は沢歩きのコースになり、延々と沢を詰めていく道になります。マーキングもありますが、道が分かりづらいところもありますので、慎重に進みましょう。徐々に沢は細く斜度も急になり、登り切って尾根に出たところが千畳敷分岐の升沢小屋分岐になります。分岐を右手に進み、すばらしい展望と高山植物を楽しみながらの尾根歩きになります。 山頂部は広く、水神様を祀る船形山御所神社の小さな祠の先に大きな山頂標識が建ち、ここが船形山山頂となります。山頂からは黒伏山や月山、鳥海山など360度の眺望が楽しめます。船形山頂避難小屋もあります。 下山は、蛇ヶ岳経由のルートをたどります。千畳敷分岐を右手に進み、最初は快適な見晴らしの良い尾根道が続きますが、徐々に灌木帯や背丈ほどの笹が覆い被さる、少々難儀な道になります。 蛇ヶ岳山頂からすぐの分岐を左手に進むと、まもなく小さな池塘が現れてきます。さらに進むと、開けた「草原」という場所に着きます。コイワカガミが群生していて、絶好の休憩ポイントです。 ここからまもなくで瓶石分岐となり、分岐を右手に進み、後は登ってきたルートを旗坂キャンプ場まで下ります。 ※升沢小屋上部の箇所は、増水で歩行が難しくなることがあるため、降雨時は蛇ヶ岳経由での登頂をおすすめします。
    起点となる旗坂キャンプ場の駐車場から林道を少し歩くと、右手に登山道入口の標識と、「30番」と書かれた標識があります。広く整備された緩やかな登山道がしばらく続き、旗坂平の大きなミズナラや所々で見事な幹のブナにも出会え、気持ちの良い山歩きです。 展望のきかない道を一群平、鳴清水とたどり、本コースのほぼ中間となる三光の宮へ。登山道から外れて2分ほど歩くと視界が開けた岩場があり、大和町や仙台市内の眺望と、船形山山頂方面の眺望が楽しめます。またここには「日」「月」「星」を司る三光の石碑が建ち、神聖な雰囲気を醸し出しています。 三光の宮からすぐ小栗山コースへの分岐になります。左手にコースを取り少し低くなったブナ林を進んで不動岩から緩やかな下りとなり、瓶石沢に降り立ちます。沢を渡るとすぐに瓶石沢の分岐で、左手は帰路のコースでたどる蛇ヶ岳への道になります。 分岐を右手に取り、道の両脇にマイズルソウの群生を見ながら、2箇所ほど小さな沢を越え、背丈ほどの笹ヤブが出てくると、赤い屋根の立派な升沢小屋が見えてきます。 升沢小屋から先は沢歩きのコースになり、延々と沢を詰めていく道になります。マーキングもありますが、道が分かりづらいところもありますので、慎重に進みましょう。徐々に沢は細く斜度も急になり、登り切って尾根に出たところが千畳敷分岐の升沢小屋分岐になります。分岐を右手に進み、すばらしい展望と高山植物を楽しみながらの尾根歩きになります。 山頂部は広く、水神様を祀る船形山御所神社の小さな祠の先に大きな山頂標識が建ち、ここが船形山山頂となります。山頂からは黒伏山や月山、鳥海山など360度の眺望が楽しめます。船形山頂避難小屋もあります。 下山は、蛇ヶ岳経由のルートをたどります。千畳敷分岐を右手に進み、最初は快適な見晴らしの良い尾根道が続きますが、徐々に灌木帯や背丈ほどの笹が覆い被さる、少々難儀な道になります。 蛇ヶ岳山頂からすぐの分岐を左手に進むと、まもなく小さな池塘が現れてきます。さらに進むと、開けた「草原」という場所に着きます。コイワカガミが群生していて、絶好の休憩ポイントです。 ここからまもなくで瓶石分岐となり、分岐を右手に進み、後は登ってきたルートを旗坂キャンプ場まで下ります。 ※升沢小屋上部の箇所は、増水で歩行が難しくなることがあるため、降雨時は蛇ヶ岳経由での登頂をおすすめします。