【群馬県】の登山コースガイド
群馬県
検索結果71件中
21-40件
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巻機山(井戸尾根コース)
- 日帰り
- 10時間5分
- 15.7km
巻機山(井戸尾根コース)
- 日帰り
- 10時間5分
- 15.7km
六日町駅から終点の清水バス停がスタートです。下車後集落を見ながら行くと、まもなく右手の杉林の中へ近道があります。杉林を抜け山小屋の点在する雑木林の広い道を行くと、前方に頂稜が望め、左の沢筋に天狗岩が鋭く見えます。駐車場の料金所の前を過ぎ、米子沢の橋を渡ると桜坂です。林道の終点で駐車場になります。登山カードを出し出発しましょう。 少し歩くと沢コースの道標が左にあります。さらに進むと右に井戸尾根コースの道標が。雑木林の中をゆるく登れば三合目です。少し行くと井戸の壁と呼ばれる急坂です。雑木林の中のジグザグ道を汗をしぼりながら登ると展望が開け、五合目の焼松といわれる小平地に出ます。正面に米子沢のスラブと滝が連なって眺められます。雑木とブナの混成した檜穴ノ段の急坂を登り、尾根が広くゆるい坂になれば、六合目の展望台へ。ここはブナ林の一角が開け割引岳、天狗岩の展望が良好です。 井戸尾根を登りシャクナゲと灌木が現れだすと、少し視界が開けます。傾斜のゆるい坂を進みシャクナゲ、ハイマツ、チシマザサなどが高山の様相を呈してきます。ニセ巻機山への道が眼前に見えます。4月頃の白一色の雪原、春夏の緑、秋の紅葉と、このあたりから巻機山の素晴らしさが始まります。シャクナゲとチシマザサの道をピークまで行けば前巻機山(ニセ巻機)の頂上であり、前方に本峰巻機山の頂上がたおやかな姿を見せ待っています。近年、ニセ巻機山から山頂一帯の自然破壊が進んでいますが、ボランティアの手によって修復保護が行われています。 木道を鞍部へと下ると、巻機山避難小屋(無人)があります。水場は東へ少し下り米子沢源頭にあります。周りには花々が咲いているので足を踏み入れないように注意しましょう。小屋からゆるい坂を進みやや平坦になると、池塘が点在し目を楽しませます。さらに階段状の木道を花々を眺めながら稜線上に出ると巻機山の標識が。正面に越後三山、平ヶ岳などが見えます。緑のジュウタン状の草原と花々が安らぎを与えてくれます。夏はタテヤマリンドウ、ニッコウキスゲ、ハクサンコザクラ、イワイチョウなどが咲き競います。 池塘、花々が迎えてくれる巻機本山を経て牛ヶ岳へと向えば、眼下には利根川源流が望まれ、北へと向って延びる利根川分水嶺の、丹後山、大水上山、平ヶ岳が一望できます。余裕があれば、割引岳頂上を踏み往路を清水バス停へと下山します。沢ルートは危険なので、くれぐれも下山しないようにして下さい。六日町駅から終点の清水バス停がスタートです。下車後集落を見ながら行くと、まもなく右手の杉林の中へ近道があります。杉林を抜け山小屋の点在する雑木林の広い道を行くと、前方に頂稜が望め、左の沢筋に天狗岩が鋭く見えます。駐車場の料金所の前を過ぎ、米子沢の橋を渡ると桜坂です。林道の終点で駐車場になります。登山カードを出し出発しましょう。 少し歩くと沢コースの道標が左にあります。さらに進むと右に井戸尾根コースの道標が。雑木林の中をゆるく登れば三合目です。少し行くと井戸の壁と呼ばれる急坂です。雑木林の中のジグザグ道を汗をしぼりながら登ると展望が開け、五合目の焼松といわれる小平地に出ます。正面に米子沢のスラブと滝が連なって眺められます。雑木とブナの混成した檜穴ノ段の急坂を登り、尾根が広くゆるい坂になれば、六合目の展望台へ。ここはブナ林の一角が開け割引岳、天狗岩の展望が良好です。 井戸尾根を登りシャクナゲと灌木が現れだすと、少し視界が開けます。傾斜のゆるい坂を進みシャクナゲ、ハイマツ、チシマザサなどが高山の様相を呈してきます。ニセ巻機山への道が眼前に見えます。4月頃の白一色の雪原、春夏の緑、秋の紅葉と、このあたりから巻機山の素晴らしさが始まります。シャクナゲとチシマザサの道をピークまで行けば前巻機山(ニセ巻機)の頂上であり、前方に本峰巻機山の頂上がたおやかな姿を見せ待っています。近年、ニセ巻機山から山頂一帯の自然破壊が進んでいますが、ボランティアの手によって修復保護が行われています。 木道を鞍部へと下ると、巻機山避難小屋(無人)があります。水場は東へ少し下り米子沢源頭にあります。周りには花々が咲いているので足を踏み入れないように注意しましょう。小屋からゆるい坂を進みやや平坦になると、池塘が点在し目を楽しませます。さらに階段状の木道を花々を眺めながら稜線上に出ると巻機山の標識が。正面に越後三山、平ヶ岳などが見えます。緑のジュウタン状の草原と花々が安らぎを与えてくれます。夏はタテヤマリンドウ、ニッコウキスゲ、ハクサンコザクラ、イワイチョウなどが咲き競います。 池塘、花々が迎えてくれる巻機本山を経て牛ヶ岳へと向えば、眼下には利根川源流が望まれ、北へと向って延びる利根川分水嶺の、丹後山、大水上山、平ヶ岳が一望できます。余裕があれば、割引岳頂上を踏み往路を清水バス停へと下山します。沢ルートは危険なので、くれぐれも下山しないようにして下さい。 -
鷹ノ巣口から平ヶ岳へ
- 1泊2日
- 13時間0分
- 24.4km
鷹ノ巣口から平ヶ岳へ
- 1泊2日
- 13時間0分
- 24.4km
奥只見ダムのダムサイトから尾瀬口船着場まで奥只見湖の定期船に乗ります。予約制なので要注意です。下船後、徒歩かバスを利用して登山口まで向かいます。シーズン中は、平ヶ岳登山口経由沼山峠行きのバスがありますが、こちらも予約制です。 鷹ノ巣バス停には清四郎小屋の山小屋があります。鷹ノ巣から只見川沿いに福島県境に向かって行くと、登山口の看板が見えてきます。林道を下台倉沢を越えて行くと山道に。杉の植林帯の中をゆるく登り、視界が開ければ尾根になり、前坂までの急坂となります。岩と根のミックスした急坂は、最初から険しい傾斜です。 燧ヶ岳、鷹ノ巣山の奇岩を眺めながら、下台倉山までさらに厳しい急坂が続きますが、ところどころに鞍部があるので休憩しながら進みましょう。急坂が終わると下台倉山へ。ここから池ノ岳直下まではゆるやかで長い尾根道の登下降で、ぬかるんだところもありますが、ほどよいところに木道が敷かれています。雑木とクロベの林を抜けると台倉山です。ここには3等三角点があります。頂上までの距離はここで約半分くらいです。 ここで主稜は西に向きを変え、オオシラビソの原生林が出てくると台倉清水に到着します。渇水期は水をあてにできないので注意して下さい。この先の白沢清水には水があります。原生林の中の道が続き、視界が開け灌木の坂になると、池ノ岳への最後の急坂です。灌木と岩稜とハイマツ帯を過ぎオオシラビソの林を抜けると、姫ノ池の池塘群が現れます。平ヶ岳を背景に澄んだ池々が美しいです。日光連山、尾瀬、会津の山々など、360度の展望が楽しめます。 池ノ岳から頂上、玉子石方面一帯は、夏は高山植物が咲き乱れ、秋ともなれば山々は錦繍に染まり、山上の楽園となります。頂上へは南に向かいますが、すぐに玉子石に向かう分岐があります。そこを左に進むとツガ廊下と呼ばれるオオシラビソの林を通ります。木道を行けば、チシマザサと灌木の中に2等三角点のある平ヶ岳頂上へ。剱ヶ倉方面へ木道は続きますが行き止まりです。頂上への木道の途中にある分岐から北側へ下り、姫ノ池からの木道と合流し西に向かって草原と灌木の中を行けば、玉子石に到着します。 玉子石までの途中、中ノ岐林道からの登山道と合流します。しかしこちらのルートには平ヶ岳沢の渡渉があり、雨池橋までの林道の距離も長く、アクセスもありません。なお中ノ岐林道は一般車両は進入禁止です。 山頂一帯を心ゆくまで満喫し往路をたどり鷹ノ巣バス停へと下ります。奥只見ダムのダムサイトから尾瀬口船着場まで奥只見湖の定期船に乗ります。予約制なので要注意です。下船後、徒歩かバスを利用して登山口まで向かいます。シーズン中は、平ヶ岳登山口経由沼山峠行きのバスがありますが、こちらも予約制です。 鷹ノ巣バス停には清四郎小屋の山小屋があります。鷹ノ巣から只見川沿いに福島県境に向かって行くと、登山口の看板が見えてきます。林道を下台倉沢を越えて行くと山道に。杉の植林帯の中をゆるく登り、視界が開ければ尾根になり、前坂までの急坂となります。岩と根のミックスした急坂は、最初から険しい傾斜です。 燧ヶ岳、鷹ノ巣山の奇岩を眺めながら、下台倉山までさらに厳しい急坂が続きますが、ところどころに鞍部があるので休憩しながら進みましょう。急坂が終わると下台倉山へ。ここから池ノ岳直下まではゆるやかで長い尾根道の登下降で、ぬかるんだところもありますが、ほどよいところに木道が敷かれています。雑木とクロベの林を抜けると台倉山です。ここには3等三角点があります。頂上までの距離はここで約半分くらいです。 ここで主稜は西に向きを変え、オオシラビソの原生林が出てくると台倉清水に到着します。渇水期は水をあてにできないので注意して下さい。この先の白沢清水には水があります。原生林の中の道が続き、視界が開け灌木の坂になると、池ノ岳への最後の急坂です。灌木と岩稜とハイマツ帯を過ぎオオシラビソの林を抜けると、姫ノ池の池塘群が現れます。平ヶ岳を背景に澄んだ池々が美しいです。日光連山、尾瀬、会津の山々など、360度の展望が楽しめます。 池ノ岳から頂上、玉子石方面一帯は、夏は高山植物が咲き乱れ、秋ともなれば山々は錦繍に染まり、山上の楽園となります。頂上へは南に向かいますが、すぐに玉子石に向かう分岐があります。そこを左に進むとツガ廊下と呼ばれるオオシラビソの林を通ります。木道を行けば、チシマザサと灌木の中に2等三角点のある平ヶ岳頂上へ。剱ヶ倉方面へ木道は続きますが行き止まりです。頂上への木道の途中にある分岐から北側へ下り、姫ノ池からの木道と合流し西に向かって草原と灌木の中を行けば、玉子石に到着します。 玉子石までの途中、中ノ岐林道からの登山道と合流します。しかしこちらのルートには平ヶ岳沢の渡渉があり、雨池橋までの林道の距離も長く、アクセスもありません。なお中ノ岐林道は一般車両は進入禁止です。 山頂一帯を心ゆくまで満喫し往路をたどり鷹ノ巣バス停へと下ります。 -
湯元から白根山周遊
- 日帰り
- 9時間15分
- 11.9km
湯元から白根山周遊
- 日帰り
- 9時間15分
- 11.9km
本コースは単なる登頂だけでなく、存在感のある神秘的な湖・弥陀ヶ池、そして外輪山をめぐるという、白根山の魅力が満載されたコースです。その一方で湯元温泉(1480m)から標高差1100mというハードなアプローチや、中ツ曽根のササヤブなど奥日光の登山らしく、熟練者向けのコースになっています。 湯元温泉バス停で降りたら、日光湯元温泉スキー場の奥から林道を使ってゲレンデの最上部を目指します。最上部に着くころには、振り返ると大真名子山や女峰山などがひょっこりと頭を見せています。林道奥から左へ登山道に入り、しばらくは白根沢の堰堤を見て登ります。木の根があらわれた急登は足場が悪いので急がずに行きましょう。ひと汗もふた汗もかいて稜線に飛び出るとそこが外山鞍部です。ここからの道のりはダケカンバの疎林を行く明るい道のりで、夏にはハンゴンソウの群生地が広がります。少しずつ視界がひらけ、奥に白根山の溶岩ドームがぬっと顔を出してくると前白根山まではわずかです。ガレ場の稜線に標柱が立っていたらそこが前白根山山頂で、360度の大展望が望めます。特に白根山と手前の五色沼の組み合わせはこのエリアを代表する一級品の景色です。ここからガレ場を下れば五色沼避難小屋で、いよいよ白根山へのきつい上りが始まります。この辺りは落石が発生しやすいので特に先行者がいる場合は注意して通行しましょう。山頂付近は岩と草原の広場になっていて、お社の奥が白根山山頂です。山頂からの眺めは絶景で、日光連山から上越、北アルプスの山並みが手に取るようです。ここから弥陀ヶ池への下りも不安定なガレ場が続きます。弥陀ヶ池まで下りたら湖畔の広場で一息入れましょう。五色沼の手前に分岐があり、ここを左に登れば五色山ですが、時間に余裕があれば五色沼にも立ち寄ってみましょう。五色山への登りは最初が急ですが、すぐにゆるやかな道のりとなって頂上に至ります。五色山からの眺めも素晴らしく、先ほど立った頂と五色沼を振り返ることができます。ここから国境平までは眺めのいい稜線で、時おり湯元温泉を見下ろすことができます。国境平からはきつい急坂や大きな段差が続くので、膝を痛めないように気を付けましょう。本コースは単なる登頂だけでなく、存在感のある神秘的な湖・弥陀ヶ池、そして外輪山をめぐるという、白根山の魅力が満載されたコースです。その一方で湯元温泉(1480m)から標高差1100mというハードなアプローチや、中ツ曽根のササヤブなど奥日光の登山らしく、熟練者向けのコースになっています。 湯元温泉バス停で降りたら、日光湯元温泉スキー場の奥から林道を使ってゲレンデの最上部を目指します。最上部に着くころには、振り返ると大真名子山や女峰山などがひょっこりと頭を見せています。林道奥から左へ登山道に入り、しばらくは白根沢の堰堤を見て登ります。木の根があらわれた急登は足場が悪いので急がずに行きましょう。ひと汗もふた汗もかいて稜線に飛び出るとそこが外山鞍部です。ここからの道のりはダケカンバの疎林を行く明るい道のりで、夏にはハンゴンソウの群生地が広がります。少しずつ視界がひらけ、奥に白根山の溶岩ドームがぬっと顔を出してくると前白根山まではわずかです。ガレ場の稜線に標柱が立っていたらそこが前白根山山頂で、360度の大展望が望めます。特に白根山と手前の五色沼の組み合わせはこのエリアを代表する一級品の景色です。ここからガレ場を下れば五色沼避難小屋で、いよいよ白根山へのきつい上りが始まります。この辺りは落石が発生しやすいので特に先行者がいる場合は注意して通行しましょう。山頂付近は岩と草原の広場になっていて、お社の奥が白根山山頂です。山頂からの眺めは絶景で、日光連山から上越、北アルプスの山並みが手に取るようです。ここから弥陀ヶ池への下りも不安定なガレ場が続きます。弥陀ヶ池まで下りたら湖畔の広場で一息入れましょう。五色沼の手前に分岐があり、ここを左に登れば五色山ですが、時間に余裕があれば五色沼にも立ち寄ってみましょう。五色山への登りは最初が急ですが、すぐにゆるやかな道のりとなって頂上に至ります。五色山からの眺めも素晴らしく、先ほど立った頂と五色沼を振り返ることができます。ここから国境平までは眺めのいい稜線で、時おり湯元温泉を見下ろすことができます。国境平からはきつい急坂や大きな段差が続くので、膝を痛めないように気を付けましょう。 -
金精峠から白根山へ
- 日帰り
- 8時間20分
- 9.5km
金精峠から白根山へ
- 日帰り
- 8時間20分
- 9.5km
日光連山から白根山方面を眺めると必ず目に入るのが、ひときわ尖った頂を持つ金精山です。金精トンネル東端にはマイカー駐車場がありますが、路線バスの場合には停留所がないため、現状では湯元温泉か群馬側の菅沼登山口からタクシーで移動する必要があります。駐車場右手から登山道が始まり、崩落跡の急登を登ります。眼前には金精山、振り返れば男体山や湯ノ湖が見える絶景ポイントなので、焦らずに金精峠を目指しましょう。金精峠には金精神社が建ち、その奥に金精山の尖峰が見えます。しばらく尾根道を歩き、金精山の本格的な登りが始まる直前でハシゴとロープが設置された崩落地を通過します。大きな危険個所ではありませんが、先行者の落石等に注意しましょう。金精山付近は登山道に亀裂が入っているため、あまり長居せずに行きましょう。急坂を下り、背丈の低いササの道をゆるやかに登れば国境平です。この先白根山までは湯元から白根山周遊(コースガイド)の逆ルートになります。日光連山から白根山方面を眺めると必ず目に入るのが、ひときわ尖った頂を持つ金精山です。金精トンネル東端にはマイカー駐車場がありますが、路線バスの場合には停留所がないため、現状では湯元温泉か群馬側の菅沼登山口からタクシーで移動する必要があります。駐車場右手から登山道が始まり、崩落跡の急登を登ります。眼前には金精山、振り返れば男体山や湯ノ湖が見える絶景ポイントなので、焦らずに金精峠を目指しましょう。金精峠には金精神社が建ち、その奥に金精山の尖峰が見えます。しばらく尾根道を歩き、金精山の本格的な登りが始まる直前でハシゴとロープが設置された崩落地を通過します。大きな危険個所ではありませんが、先行者の落石等に注意しましょう。金精山付近は登山道に亀裂が入っているため、あまり長居せずに行きましょう。急坂を下り、背丈の低いササの道をゆるやかに登れば国境平です。この先白根山までは湯元から白根山周遊(コースガイド)の逆ルートになります。 -
菅沼から白根山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 8.6km
菅沼から白根山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 8.6km
菅沼登山口からの白根山登山は、ロープウェイの運行時間に左右されずに早朝にスタートできるため、ゆっくりと時間を取って登山できるのが魅力です。菅沼登山口の奥にある駐車場から登山道が始まり、しばらくシラビソの深い森を淡々と登ります。急登区間もありますが、登山道はつづら折れに作られており、マイペースで行けば比較的テンポよく歩けます。座禅山直下の斜面を左から巻くようにして登り詰めると、いっきに視界が開けて弥陀ヶ池に飛び出ます。池ごしに白根山がボリュームのある山容を見せてくれます。座禅山の鞍部で左に折れると、急登の始まりです。この尾根はガレ場が連続しますが、周りの山々や、これまで登って来た道のりを見下ろすことができるので、時々振り返って見てみましょう。急峻な区間を抜けて広場に出ればわずかで白根山です。ここから五色沼避難小屋への下りは落石が起きやすいので通行に注意しましょう。避難小屋からわずかで五色沼。湖畔をめぐって緩やかな道を行けばすぐに弥陀ヶ池です。ここからは往路で使った道で登山口へ戻ります。菅沼登山口からの白根山登山は、ロープウェイの運行時間に左右されずに早朝にスタートできるため、ゆっくりと時間を取って登山できるのが魅力です。菅沼登山口の奥にある駐車場から登山道が始まり、しばらくシラビソの深い森を淡々と登ります。急登区間もありますが、登山道はつづら折れに作られており、マイペースで行けば比較的テンポよく歩けます。座禅山直下の斜面を左から巻くようにして登り詰めると、いっきに視界が開けて弥陀ヶ池に飛び出ます。池ごしに白根山がボリュームのある山容を見せてくれます。座禅山の鞍部で左に折れると、急登の始まりです。この尾根はガレ場が連続しますが、周りの山々や、これまで登って来た道のりを見下ろすことができるので、時々振り返って見てみましょう。急峻な区間を抜けて広場に出ればわずかで白根山です。ここから五色沼避難小屋への下りは落石が起きやすいので通行に注意しましょう。避難小屋からわずかで五色沼。湖畔をめぐって緩やかな道を行けばすぐに弥陀ヶ池です。ここからは往路で使った道で登山口へ戻ります。 -
丸沼高原から白根山周遊
- 日帰り
- 4時間20分
- 6km
丸沼高原から白根山周遊
- 日帰り
- 4時間20分
- 6km
本コースは丸沼高原スキー場のロープウェイで標高2000mから出発できるので、他のコースよりも短時間で登れるのが魅力です。また山頂南西側の岩稜帯では美しいお花畑を楽しむこともできるため、初めての白根山登山におススメしたいコースです。 まずは白根山登山者で賑わうロープウェイ乗り場からロープウェイに乗って標高2000mの山頂駅を目指しましょう。山頂駅を降りるとこれから目指す白根山が目の前にそそり立ちます。二荒山神社の鳥居と鹿フェンスをくぐれば、いよいよ登山スタートです。針葉樹に囲まれた道のりは歩きやすく、大きな不動岩や大日如来の石仏を過ぎると避難小屋との分岐に到着です。この分岐を直進すれば少しずつ道のりは険しくなり、大きな岩がゴロゴロと転がっている地獄ナギに着きます。古くはここから山頂への直登コースがありましたが、落石が多く現在は通行止めとなっています。さらに深い樹林帯を進めばこれまでの山腹を巻く道のりから一転して急登が始まります。 樹林帯のつづら折れの道はしだいに岩がゴロゴロした雰囲気に変わり、森林限界を過ぎればいっきにお花畑が広がります。大きな岩にイワヒゲが這い、シャクナゲやツガザクラ、トウヤクリンドウ、クルマユリなどが咲き、周囲に雄大な山々の景色が広がるさまは別世界です。お花畑を過ぎるとザレ場の登り区間が始まり、登り詰めれば目指す山頂の溶岩ドームが姿を現します。そこからわずかに下り、岩場をぬって歩けばすぐに白根山の頂上です。雄大な展望を満喫しましょう。 この先は弥陀ヶ池方面へ下りますが、ガレ場なのでスリップや落石に注意しましょう。下りきれば弥陀ヶ池との分岐です。時間に余裕があれば弥陀ヶ池にも立ち寄ってみましょう。針葉樹に囲まれた七色平への下りをいけば、避難小屋を経由して山頂駅へと戻ります。 (注意)文中の避難小屋は老朽化により2021年から使用禁止となっています。本コースは丸沼高原スキー場のロープウェイで標高2000mから出発できるので、他のコースよりも短時間で登れるのが魅力です。また山頂南西側の岩稜帯では美しいお花畑を楽しむこともできるため、初めての白根山登山におススメしたいコースです。 まずは白根山登山者で賑わうロープウェイ乗り場からロープウェイに乗って標高2000mの山頂駅を目指しましょう。山頂駅を降りるとこれから目指す白根山が目の前にそそり立ちます。二荒山神社の鳥居と鹿フェンスをくぐれば、いよいよ登山スタートです。針葉樹に囲まれた道のりは歩きやすく、大きな不動岩や大日如来の石仏を過ぎると避難小屋との分岐に到着です。この分岐を直進すれば少しずつ道のりは険しくなり、大きな岩がゴロゴロと転がっている地獄ナギに着きます。古くはここから山頂への直登コースがありましたが、落石が多く現在は通行止めとなっています。さらに深い樹林帯を進めばこれまでの山腹を巻く道のりから一転して急登が始まります。 樹林帯のつづら折れの道はしだいに岩がゴロゴロした雰囲気に変わり、森林限界を過ぎればいっきにお花畑が広がります。大きな岩にイワヒゲが這い、シャクナゲやツガザクラ、トウヤクリンドウ、クルマユリなどが咲き、周囲に雄大な山々の景色が広がるさまは別世界です。お花畑を過ぎるとザレ場の登り区間が始まり、登り詰めれば目指す山頂の溶岩ドームが姿を現します。そこからわずかに下り、岩場をぬって歩けばすぐに白根山の頂上です。雄大な展望を満喫しましょう。 この先は弥陀ヶ池方面へ下りますが、ガレ場なのでスリップや落石に注意しましょう。下りきれば弥陀ヶ池との分岐です。時間に余裕があれば弥陀ヶ池にも立ち寄ってみましょう。針葉樹に囲まれた七色平への下りをいけば、避難小屋を経由して山頂駅へと戻ります。 (注意)文中の避難小屋は老朽化により2021年から使用禁止となっています。 -
金精峠から根名草山・日光澤温泉へ
- 1泊2日
- 5時間55分
- 8.3km
金精峠から根名草山・日光澤温泉へ
- 1泊2日
- 5時間55分
- 8.3km
日光連山が多くの登山者で賑わっている日でも、本コースは訪れる人が少ないため、静かな山旅を楽しみたい人におすすめです。ただし入山と下山が異なるため、マイカー利用の場合は日光澤温泉に宿泊して、翌日、湯沢峠を経由して丸沼に下山するプランにするとよいでしょう。いずれにしても歩行距離が長いコースなので、できるだけ早い時間に金精峠登山口を出発したいところです。 金精峠登山口から金精峠までは金精峠から白根山へ(コースガイド)を参照してください。温泉ヶ岳への登りはかなりの急登ですが、標高2200m付近でしだいに緩やかになって大展望が開けます。左手には菅沼や谷川岳、右手には戦場ヶ原や男体山、振り返れば白根山と、ここの景色は飽きることがありませんが、ロングコースなので先を急ぎましょう。シラビソの深い森を行くと温泉ヶ岳への分岐点があり、約15分で温泉ヶ岳に到着します。温泉ヶ岳山頂からは次に目指すシラビソに覆われた根名草山や念仏平避難小屋がよく見えます。分岐に戻って根名草山を目指しましょう。温泉ヶ岳山頂を東側から巻く道からの刈込・切込湖と女峰山の眺めも抜群です。この辺りはなだらかなアップダウンを繰り返す、気持ちよく歩ける区間で、あっという間に念仏平の水場に着きます。森に囲まれた落ち着いた雰囲気の念仏平避難小屋でしっかり休憩を取って先に進みましょう。避難小屋から先はなだらかな下りですが、一部滑りやすい黒土区間もあるので注意して歩きましょう。鞍部からは緩やかな登りが続き、わずかに展望の効く根名草山に到着します。ここから先は大嵐山のガレ場4箇所を通過しますので、落石に注意しながら通行しましょう。この辺りからは時々鬼怒沼が見え隠れします。日光沢・手白沢分岐までは歩きやすい林内の道ですが、展望はあまりありません。分岐からの下りはつづら折れの急坂です。降りきった場所に建つ日光澤温泉に泊まって、疲れを癒しましょう。日光連山が多くの登山者で賑わっている日でも、本コースは訪れる人が少ないため、静かな山旅を楽しみたい人におすすめです。ただし入山と下山が異なるため、マイカー利用の場合は日光澤温泉に宿泊して、翌日、湯沢峠を経由して丸沼に下山するプランにするとよいでしょう。いずれにしても歩行距離が長いコースなので、できるだけ早い時間に金精峠登山口を出発したいところです。 金精峠登山口から金精峠までは金精峠から白根山へ(コースガイド)を参照してください。温泉ヶ岳への登りはかなりの急登ですが、標高2200m付近でしだいに緩やかになって大展望が開けます。左手には菅沼や谷川岳、右手には戦場ヶ原や男体山、振り返れば白根山と、ここの景色は飽きることがありませんが、ロングコースなので先を急ぎましょう。シラビソの深い森を行くと温泉ヶ岳への分岐点があり、約15分で温泉ヶ岳に到着します。温泉ヶ岳山頂からは次に目指すシラビソに覆われた根名草山や念仏平避難小屋がよく見えます。分岐に戻って根名草山を目指しましょう。温泉ヶ岳山頂を東側から巻く道からの刈込・切込湖と女峰山の眺めも抜群です。この辺りはなだらかなアップダウンを繰り返す、気持ちよく歩ける区間で、あっという間に念仏平の水場に着きます。森に囲まれた落ち着いた雰囲気の念仏平避難小屋でしっかり休憩を取って先に進みましょう。避難小屋から先はなだらかな下りですが、一部滑りやすい黒土区間もあるので注意して歩きましょう。鞍部からは緩やかな登りが続き、わずかに展望の効く根名草山に到着します。ここから先は大嵐山のガレ場4箇所を通過しますので、落石に注意しながら通行しましょう。この辺りからは時々鬼怒沼が見え隠れします。日光沢・手白沢分岐までは歩きやすい林内の道ですが、展望はあまりありません。分岐からの下りはつづら折れの急坂です。降りきった場所に建つ日光澤温泉に泊まって、疲れを癒しましょう。 -
鳩待峠から至仏山へ
- 日帰り
- 6時間5分
- 10.3km
鳩待峠から至仏山へ
- 日帰り
- 6時間5分
- 10.3km
至仏山は山ノ鼻から山頂にかけて急峻な地形で、ここを下ると貴重な植物を踏み荒らしてしまうため「登り専用」となっています。鳩待峠から山ノ鼻は鳩待峠から尾瀬ヶ原へ(コースガイド)を参照して下さい。至仏山にはトイレがないので山ノ鼻で必ず済ませて出発しましょう。研究見本園の左手の入口を直進すればすぐに登山届のポストがあり、至仏山登山が始まります。石段や木道が交互に現れますが、木道や丸太は登りでも滑りやすいので注意しましょう。急登は高天ヶ原まで続くので、ペースを保って歩くことが大切です。30分ほどで最初のベンチがあるので休憩しましょう。ここから15分先にも左手に小さなベンチがありますが、この先からは尾瀬ヶ原の雄大な景色が見渡せるので飽きずに登れます。 登山道の途中には幅が広く、景色の良い場所がいくつかありますが、これらはかつてのお花畑があった場所です。登山者が踏み込んで休憩したことで土が流失してしまい、岩の広場と化しています。ロープ柵の外側では復元作業を行っているので立ち入らないようにしましょう。 山ノ鼻から1時間30分ほどで大きなベンチが2つ置かれた所に着きます。この辺りには7月上旬ころにユキワリソウが可憐に咲きます。この先は急な木製階段ですが、バテやすい区間なのでペースを保って歩きましょう。崖状の地形を登りきれば、傾斜はゆるみ、ホソバヒナウスユキソウやジョウシュウアズマギクなどが咲くお花畑に着きます。その先には両脇にベンチが置かれた高天ヶ原があります。高天ヶ原から30分ほど歩けば至仏山山頂です。360度の大眺望が広がり週末には大勢の登山者で賑わいます。 ここから小至仏山までは滑りやすい蛇紋岩を歩きます。蛇紋岩は柔らかく、登山靴でこすれて粉状になり、これが濡れると粘土に変わりヌルヌルと滑ります。行く手の尖った小至仏山は、稜線の左右で雰囲気が異なることが分かります。右手(西側)は常に厳しい風が稜線に叩きつけられ、真冬でも雪を吹き飛ばして左手(東側)へと運びます。このため右手は荒々しく、左手は多量の雪がお花畑を作るのです。 鞍部から10分ほどの登りで小至仏山に着きます。この先は長い下り階段がありますが、周辺にオゼソウが群生しているので確認して行きましょう。岩場を越えればベンチのあるお花畑となり、悪沢岳分岐を直進すればオヤマ沢田代が広がります。森の中を下る途中、小湿原を過ぎて1867mピークを右手から巻き、あとはひたすら下れば鳩待峠へ到着です。至仏山は山ノ鼻から山頂にかけて急峻な地形で、ここを下ると貴重な植物を踏み荒らしてしまうため「登り専用」となっています。鳩待峠から山ノ鼻は鳩待峠から尾瀬ヶ原へ(コースガイド)を参照して下さい。至仏山にはトイレがないので山ノ鼻で必ず済ませて出発しましょう。研究見本園の左手の入口を直進すればすぐに登山届のポストがあり、至仏山登山が始まります。石段や木道が交互に現れますが、木道や丸太は登りでも滑りやすいので注意しましょう。急登は高天ヶ原まで続くので、ペースを保って歩くことが大切です。30分ほどで最初のベンチがあるので休憩しましょう。ここから15分先にも左手に小さなベンチがありますが、この先からは尾瀬ヶ原の雄大な景色が見渡せるので飽きずに登れます。 登山道の途中には幅が広く、景色の良い場所がいくつかありますが、これらはかつてのお花畑があった場所です。登山者が踏み込んで休憩したことで土が流失してしまい、岩の広場と化しています。ロープ柵の外側では復元作業を行っているので立ち入らないようにしましょう。 山ノ鼻から1時間30分ほどで大きなベンチが2つ置かれた所に着きます。この辺りには7月上旬ころにユキワリソウが可憐に咲きます。この先は急な木製階段ですが、バテやすい区間なのでペースを保って歩きましょう。崖状の地形を登りきれば、傾斜はゆるみ、ホソバヒナウスユキソウやジョウシュウアズマギクなどが咲くお花畑に着きます。その先には両脇にベンチが置かれた高天ヶ原があります。高天ヶ原から30分ほど歩けば至仏山山頂です。360度の大眺望が広がり週末には大勢の登山者で賑わいます。 ここから小至仏山までは滑りやすい蛇紋岩を歩きます。蛇紋岩は柔らかく、登山靴でこすれて粉状になり、これが濡れると粘土に変わりヌルヌルと滑ります。行く手の尖った小至仏山は、稜線の左右で雰囲気が異なることが分かります。右手(西側)は常に厳しい風が稜線に叩きつけられ、真冬でも雪を吹き飛ばして左手(東側)へと運びます。このため右手は荒々しく、左手は多量の雪がお花畑を作るのです。 鞍部から10分ほどの登りで小至仏山に着きます。この先は長い下り階段がありますが、周辺にオゼソウが群生しているので確認して行きましょう。岩場を越えればベンチのあるお花畑となり、悪沢岳分岐を直進すればオヤマ沢田代が広がります。森の中を下る途中、小湿原を過ぎて1867mピークを右手から巻き、あとはひたすら下れば鳩待峠へ到着です。 -
鳩待峠から笠ヶ岳・湯の小屋へ
- 日帰り
- 7時間55分
- 15.7km
鳩待峠から笠ヶ岳・湯の小屋へ
- 日帰り
- 7時間55分
- 15.7km
このコースは1日かけて歩く長大なコースで、湯の小屋温泉からの最終バスが16時台と早いため、場合によっては片品村で前泊するか、下山した湯の小屋温泉で宿泊する必要があります。 至仏山同様に登山道にトイレがないので鳩待峠で済ませて出発しましょう。しばらくは至仏山登山道をたどり、オヤマ沢田代を過ぎて悪沢岳分岐を左に進みます。すぐに悪沢岳の山頂標識がありますが、ここを過ぎると目指す笠ヶ岳への稜線がのびやかに見えます。ぬかるみのひどい針葉樹の道を進むと1時間ほどで小笠の標識に着きます。小笠は山頂への登山道がないため踏み込まないようにしましょう。ピラミッドのような笠ヶ岳が近づくと、森林限界となり草原が広がります。いったん山腹の南側を巻いて歩きます。分岐点から山頂へは登り25分、下り15分の道のりで、短いが急な岩場です。足元にはキンロバイやミヤマムラサキといった希少な高山植物が咲きほこります。 笠ヶ岳山頂からは360度の大展望が広がり、普段は見ることの少ない至仏山西面の荒々しい姿がそびえます。燧ヶ岳と隣り合って見える風景からは尾瀬の最西端にいることを感じさせます。 山頂からの急な下りを分岐へ戻り、湯の小屋方面へ進むとすぐに片藤沼に着きます。片品村とみなかみ町藤原との境界にある事からこの名前が付けられていますが、ぬかるみに注意してほとりまで行くと、澄み切った水面にイトトンボたちが飛ぶ楽園のような世界が広がっています。森に囲まれた1962mピークを越えれば急な下りの始まりです。ぬかるみも多いので注意して下りましょう。途中、2本の小沢がありますが、どうしても水が無い時には汲んでおきましょう。 小沢から25分ほどで咲倉沢頭避難小屋に着きます。避難小屋は風雨をしのぐには十分ですが、老朽して入口ドアが壊れており、水場やトイレがないので宿泊目的には使わない方がいいでしょう。ここからはクロベの森の急坂を一気に下りますが、地面に張り出した根に転倒しないよう気を付けましょう。森が明るくなる頃には古い林道と合流し、すぐに林道から外れて尾根上の登山道を歩きます。ここはブナの巨木が多く気持ちよく歩くことができます。いきなりゲートの閉じた車道へ出ますが、十字路なので地図や道標と照らし合わせて間違えないように進みましょう。最後の1018mピークへ登る分岐点は入口に道標があるので見落とさないように気を付けましょう。下り途中で車道を横断して少し行けば湯の小屋に到着です。このコースは1日かけて歩く長大なコースで、湯の小屋温泉からの最終バスが16時台と早いため、場合によっては片品村で前泊するか、下山した湯の小屋温泉で宿泊する必要があります。 至仏山同様に登山道にトイレがないので鳩待峠で済ませて出発しましょう。しばらくは至仏山登山道をたどり、オヤマ沢田代を過ぎて悪沢岳分岐を左に進みます。すぐに悪沢岳の山頂標識がありますが、ここを過ぎると目指す笠ヶ岳への稜線がのびやかに見えます。ぬかるみのひどい針葉樹の道を進むと1時間ほどで小笠の標識に着きます。小笠は山頂への登山道がないため踏み込まないようにしましょう。ピラミッドのような笠ヶ岳が近づくと、森林限界となり草原が広がります。いったん山腹の南側を巻いて歩きます。分岐点から山頂へは登り25分、下り15分の道のりで、短いが急な岩場です。足元にはキンロバイやミヤマムラサキといった希少な高山植物が咲きほこります。 笠ヶ岳山頂からは360度の大展望が広がり、普段は見ることの少ない至仏山西面の荒々しい姿がそびえます。燧ヶ岳と隣り合って見える風景からは尾瀬の最西端にいることを感じさせます。 山頂からの急な下りを分岐へ戻り、湯の小屋方面へ進むとすぐに片藤沼に着きます。片品村とみなかみ町藤原との境界にある事からこの名前が付けられていますが、ぬかるみに注意してほとりまで行くと、澄み切った水面にイトトンボたちが飛ぶ楽園のような世界が広がっています。森に囲まれた1962mピークを越えれば急な下りの始まりです。ぬかるみも多いので注意して下りましょう。途中、2本の小沢がありますが、どうしても水が無い時には汲んでおきましょう。 小沢から25分ほどで咲倉沢頭避難小屋に着きます。避難小屋は風雨をしのぐには十分ですが、老朽して入口ドアが壊れており、水場やトイレがないので宿泊目的には使わない方がいいでしょう。ここからはクロベの森の急坂を一気に下りますが、地面に張り出した根に転倒しないよう気を付けましょう。森が明るくなる頃には古い林道と合流し、すぐに林道から外れて尾根上の登山道を歩きます。ここはブナの巨木が多く気持ちよく歩くことができます。いきなりゲートの閉じた車道へ出ますが、十字路なので地図や道標と照らし合わせて間違えないように進みましょう。最後の1018mピークへ登る分岐点は入口に道標があるので見落とさないように気を付けましょう。下り途中で車道を横断して少し行けば湯の小屋に到着です。 -
大清水から尾瀬沼を経て、鬼怒沼へ
- 2泊3日
- 16時間50分
- 32.6km
大清水から尾瀬沼を経て、鬼怒沼へ
- 2泊3日
- 16時間50分
- 32.6km
1日目は大清水から尾瀬沼ヒュッテへの約3時間の道のりです。一ノ瀬までの林道は6月中旬から10月中旬にかけて低公害車運行もあり、出発が遅れた場合には利用すると便利です。一ノ瀬には休憩所とトイレがあります。ここから登山道が始まり、木道や石階段を繰り返して標高をあげると岩清水に着きます。すぐに十二曲りのつづら折れとなり、12回目のカーブの後は尾根上に出ます。しばらく針葉樹に包まれた木道を行けば三平峠に着きます。三平峠から滑りやすい木道を15分下れば三平下です。ここからは尾瀬沼東岸から燧ヶ岳を望む道のりです。尾瀬沼ヒュッテに到着後、時間があれば大江湿原を散策してみましょう。 2日目はロングコースなので早朝出発しましょう。小淵沢田代へは尾瀬沼キャンプ場を抜けるコースと、小淵沢田代分岐からのコースがありますが、後者がなだらかなので、時間が許せばこちらをお勧めします。小淵沢田代は池溏のある小さな湿原で、日光連山や富士山も見える穴場です。湿原を抜けるとすぐにぬかるみの多い登山道が始まります。途中、小淵沢(ニゴリ沢)方面の分岐がありますが、直進するとササの刈り払われた送電線巡視路を横切ります。濃霧時は巡視路に迷い込まないよう注意しましょう。登山道は細いですが明瞭で通行の心配はありません。なだらかな稜線を進めば赤安清水の標識に到着です。 赤安山は登山道から少し外れたところにあるため、無理をして登ろうとせずに先へ進みましょう。黒岩山南側を大きく巻いて歩けば黒岩山分岐に着きます。ここから黒岩山は登り35分、下り20分と若干ヤブの濃い道ですが、3県境の高峰だけあって雄大な眺めを楽しむことができます。黒岩山分岐から鬼怒沼方面は道をふさぐような倒木が多く、またいだ先の道を見落としやすいので見定めて歩きましょう。小ピークの登降を繰り返すと小さな沢と広場に出ますが、これが小松湿原の水場です。 大きく崩壊した斜面を左に見て行けば鬼怒沼山分岐に着きます。ここから鬼怒沼山は登り20分、下り15分の急坂ですがあまり眺めはありません。分岐に戻ってなだらかに下れば鬼怒沼湿原です。鬼怒沼湿原は鬼怒川の源流部にあたり、南北約700m、東西約400mの広さに250個もの池溏が点在しています。日光連山の山並みを楽しんだら日光澤温泉への急坂をいっきに下ります。オロオソロシの滝展望台を過ぎれば日光澤温泉はもうすぐです。 3日目は奥鬼怒歩道をのんびりと行けば1時間45分ほどで女夫淵に到着です。1日目は大清水から尾瀬沼ヒュッテへの約3時間の道のりです。一ノ瀬までの林道は6月中旬から10月中旬にかけて低公害車運行もあり、出発が遅れた場合には利用すると便利です。一ノ瀬には休憩所とトイレがあります。ここから登山道が始まり、木道や石階段を繰り返して標高をあげると岩清水に着きます。すぐに十二曲りのつづら折れとなり、12回目のカーブの後は尾根上に出ます。しばらく針葉樹に包まれた木道を行けば三平峠に着きます。三平峠から滑りやすい木道を15分下れば三平下です。ここからは尾瀬沼東岸から燧ヶ岳を望む道のりです。尾瀬沼ヒュッテに到着後、時間があれば大江湿原を散策してみましょう。 2日目はロングコースなので早朝出発しましょう。小淵沢田代へは尾瀬沼キャンプ場を抜けるコースと、小淵沢田代分岐からのコースがありますが、後者がなだらかなので、時間が許せばこちらをお勧めします。小淵沢田代は池溏のある小さな湿原で、日光連山や富士山も見える穴場です。湿原を抜けるとすぐにぬかるみの多い登山道が始まります。途中、小淵沢(ニゴリ沢)方面の分岐がありますが、直進するとササの刈り払われた送電線巡視路を横切ります。濃霧時は巡視路に迷い込まないよう注意しましょう。登山道は細いですが明瞭で通行の心配はありません。なだらかな稜線を進めば赤安清水の標識に到着です。 赤安山は登山道から少し外れたところにあるため、無理をして登ろうとせずに先へ進みましょう。黒岩山南側を大きく巻いて歩けば黒岩山分岐に着きます。ここから黒岩山は登り35分、下り20分と若干ヤブの濃い道ですが、3県境の高峰だけあって雄大な眺めを楽しむことができます。黒岩山分岐から鬼怒沼方面は道をふさぐような倒木が多く、またいだ先の道を見落としやすいので見定めて歩きましょう。小ピークの登降を繰り返すと小さな沢と広場に出ますが、これが小松湿原の水場です。 大きく崩壊した斜面を左に見て行けば鬼怒沼山分岐に着きます。ここから鬼怒沼山は登り20分、下り15分の急坂ですがあまり眺めはありません。分岐に戻ってなだらかに下れば鬼怒沼湿原です。鬼怒沼湿原は鬼怒川の源流部にあたり、南北約700m、東西約400mの広さに250個もの池溏が点在しています。日光連山の山並みを楽しんだら日光澤温泉への急坂をいっきに下ります。オロオソロシの滝展望台を過ぎれば日光澤温泉はもうすぐです。 3日目は奥鬼怒歩道をのんびりと行けば1時間45分ほどで女夫淵に到着です。 -
中之嶽神社から金洞山縦走
- 日帰り
- 5時間40分
- 3.8km
中之嶽神社から金洞山縦走
- 日帰り
- 5時間40分
- 3.8km
中之嶽神社の石段を登り、轟岩下の右手石段の登山道を登ると見晴台で、石門広場が一望できます。石門分岐より中間道を経由してホッキリへ向かいます。尾根を西進し鎖8mの外傾バンドを登り、湿潤した滑りやすい岩壁トラバース、女坂分岐を過ぎると目前に鷹戻しの絶壁が迫ります。絶壁下を回り込み最初の鎖を越えるといよいよ鷹戻しです。ほぼ直立の梯子を越え数段の鎖、小岩稜を跨ぎ鎖トラバースと難所が続きます。鷹戻しの頭は大休止に最適で星穴と星穴岳の展望が印象的です。次の難所25mルンゼ内二段の鎖の下降は鎖が振られやすく慎重に下ります。第四石門への避難路を分け、岩稜を進むと全方向展望の東岳に着きます。この先中ノ岳まではヤセ岩稜やこぶ岩を鎖で越えますが、両脇は絶壁で高度感抜群です。中ノ岳からの下りは2段の急な鎖や鎖のない急斜面が続き、主稜のコルで気持ちが和らぎますが、最後まで緊張感をもって中之嶽神社へと戻ります。中之嶽神社の石段を登り、轟岩下の右手石段の登山道を登ると見晴台で、石門広場が一望できます。石門分岐より中間道を経由してホッキリへ向かいます。尾根を西進し鎖8mの外傾バンドを登り、湿潤した滑りやすい岩壁トラバース、女坂分岐を過ぎると目前に鷹戻しの絶壁が迫ります。絶壁下を回り込み最初の鎖を越えるといよいよ鷹戻しです。ほぼ直立の梯子を越え数段の鎖、小岩稜を跨ぎ鎖トラバースと難所が続きます。鷹戻しの頭は大休止に最適で星穴と星穴岳の展望が印象的です。次の難所25mルンゼ内二段の鎖の下降は鎖が振られやすく慎重に下ります。第四石門への避難路を分け、岩稜を進むと全方向展望の東岳に着きます。この先中ノ岳まではヤセ岩稜やこぶ岩を鎖で越えますが、両脇は絶壁で高度感抜群です。中ノ岳からの下りは2段の急な鎖や鎖のない急斜面が続き、主稜のコルで気持ちが和らぎますが、最後まで緊張感をもって中之嶽神社へと戻ります。 -
国民宿舎跡から相馬岳、茨尾根、女坂コースへ
- 日帰り
- 6時間5分
- 6.4km
国民宿舎跡から相馬岳、茨尾根、女坂コースへ
- 日帰り
- 6時間5分
- 6.4km
国民宿舎跡から伐採地の作業道をたどり尾根に取り付きます。岩屋脇の鎖を上り尾根を進めば見晴に到着で、丁須岩、ハサミ岩等の奇岩と裏妙義の岩峰群の展望が圧巻です。岩稜を巻き鎖で登れば奇景の「窓穴」からの展望を楽しみ、連続する鎖場や鉄杭のトラバース等、妙義らしいスリルも味わえます。鎖場を登り左へと進むと主稜線に出ます。国民宿舎跡分岐を左に進めば金洞山が一望の相馬岳に到着です。引き返して茨尾根への下りはスラブや木の根が露出しザレた場所ではスリップに要注意です。茨尾根は登降の連続で、茨尾根のピーク(気付かずに通り過ぎに注意!)では全方向展望が楽しめます。 ホッキリを過ぎて鎖8mの外傾バンドを登り、岩壁トラバースを過ぎると女坂分岐です。まず支尾根を下り岩峰手前を左下へ下降、「女坂」とは思えぬ急斜面をロープで下ります。沢沿いの道は外傾斜で狭い場所もあるので滑落に注意しながら下り星穴沢橋に出たら国民宿舎跡に戻ります。国民宿舎跡から伐採地の作業道をたどり尾根に取り付きます。岩屋脇の鎖を上り尾根を進めば見晴に到着で、丁須岩、ハサミ岩等の奇岩と裏妙義の岩峰群の展望が圧巻です。岩稜を巻き鎖で登れば奇景の「窓穴」からの展望を楽しみ、連続する鎖場や鉄杭のトラバース等、妙義らしいスリルも味わえます。鎖場を登り左へと進むと主稜線に出ます。国民宿舎跡分岐を左に進めば金洞山が一望の相馬岳に到着です。引き返して茨尾根への下りはスラブや木の根が露出しザレた場所ではスリップに要注意です。茨尾根は登降の連続で、茨尾根のピーク(気付かずに通り過ぎに注意!)では全方向展望が楽しめます。 ホッキリを過ぎて鎖8mの外傾バンドを登り、岩壁トラバースを過ぎると女坂分岐です。まず支尾根を下り岩峰手前を左下へ下降、「女坂」とは思えぬ急斜面をロープで下ります。沢沿いの道は外傾斜で狭い場所もあるので滑落に注意しながら下り星穴沢橋に出たら国民宿舎跡に戻ります。 -
横川駅より御岳コース、丁須の頭、鍵沢コース
- 日帰り
- 7時間15分
- 8.2km
横川駅より御岳コース、丁須の頭、鍵沢コース
- 日帰り
- 7時間15分
- 8.2km
横川駅からあさお吊橋、御岳登山口を過ぎ麻苧の滝自然公園を経て、小さい滝の側壁の鎖場が手がかり少なく緊張します。鎖のトラバースや急登を登りきると、ザンゲ岩より鉄道文化むらを望めます。尾根道の上下を繰り返し産泰山を過ぎたら、ルンゼ内の急登や岩壁下の鎖場等を越えます。東稜との合流地点の石祠のピークを過ぎると御岳です。御岳から先は展望の良い岩稜帯や、3段の鎖やリッジ上の鎖を注意深く越えます。籠沢のコルを経て岩壁下を北巻きに回り込み鎖を登れば丁須の頭の基部です。丁須の頭は登攀技術と装備が必須で、中初級者は挑戦せずに中間峰で展望を楽しみましょう。鍵沢のコルからは、鎖でU字溝状や滑り台状な岩場のトラバースを慎重に下降、落葉が堆積した場所も滑らぬよう注意深く下ります。第2不動滝を過ぎ、植林帯になり山の神の石祠の曲りを過ぎるとやがて残置ロープと梯子の滑りやすい急斜面を経て、鍵沢登山口に着きます。横川駅からあさお吊橋、御岳登山口を過ぎ麻苧の滝自然公園を経て、小さい滝の側壁の鎖場が手がかり少なく緊張します。鎖のトラバースや急登を登りきると、ザンゲ岩より鉄道文化むらを望めます。尾根道の上下を繰り返し産泰山を過ぎたら、ルンゼ内の急登や岩壁下の鎖場等を越えます。東稜との合流地点の石祠のピークを過ぎると御岳です。御岳から先は展望の良い岩稜帯や、3段の鎖やリッジ上の鎖を注意深く越えます。籠沢のコルを経て岩壁下を北巻きに回り込み鎖を登れば丁須の頭の基部です。丁須の頭は登攀技術と装備が必須で、中初級者は挑戦せずに中間峰で展望を楽しみましょう。鍵沢のコルからは、鎖でU字溝状や滑り台状な岩場のトラバースを慎重に下降、落葉が堆積した場所も滑らぬよう注意深く下ります。第2不動滝を過ぎ、植林帯になり山の神の石祠の曲りを過ぎるとやがて残置ロープと梯子の滑りやすい急斜面を経て、鍵沢登山口に着きます。 -
国民宿舎跡から女道を経て谷急山
- 日帰り
- 7時間35分
- 9.7km
国民宿舎跡から女道を経て谷急山
- 日帰り
- 7時間35分
- 9.7km
国民宿舎跡から林道を歩き、女道入口より急登で尾根に登り、沢に接すると徒渉を繰り返します。谷急沢分岐からは急斜面を登り、木立の尾根道を進み女道分岐を経て、谷急山へ向かいます。まずは急登でP1、尾根道も徐々に岩交じりとなりP2の肩からは妙義全体の展望が望めます。砲弾型のP2までは岩場の狭い道や足場の少ない鎖場が続き、いったん下ると左手にV字キレットを見送り、再び登ればP3に着きます。この先は岩稜帯を上下して高度を上げると谷急山に到着です。山頂からは浅間山をバックに上越国境の山々、妙義全体の展望が素晴らしいです。山頂から岩稜が続く北西尾根にも踏み跡がありますが、帰路は女道分岐へ戻り、大遠見峠を経て三方境へと進みます。国民宿舎跡へは巡視路を下りますが、並木沢コースへ進む場合、踏み跡が薄い場所が多く、沢上の外傾斜の道からの滑落に注意に必要です。国民宿舎跡から林道を歩き、女道入口より急登で尾根に登り、沢に接すると徒渉を繰り返します。谷急沢分岐からは急斜面を登り、木立の尾根道を進み女道分岐を経て、谷急山へ向かいます。まずは急登でP1、尾根道も徐々に岩交じりとなりP2の肩からは妙義全体の展望が望めます。砲弾型のP2までは岩場の狭い道や足場の少ない鎖場が続き、いったん下ると左手にV字キレットを見送り、再び登ればP3に着きます。この先は岩稜帯を上下して高度を上げると谷急山に到着です。山頂からは浅間山をバックに上越国境の山々、妙義全体の展望が素晴らしいです。山頂から岩稜が続く北西尾根にも踏み跡がありますが、帰路は女道分岐へ戻り、大遠見峠を経て三方境へと進みます。国民宿舎跡へは巡視路を下りますが、並木沢コースへ進む場合、踏み跡が薄い場所が多く、沢上の外傾斜の道からの滑落に注意に必要です。 -
物語山と阿唱念ノ滝
- 日帰り
- 5時間30分
- 7.8km
物語山と阿唱念ノ滝
- 日帰り
- 5時間30分
- 7.8km
興味をそそる山名と、印象的な山容のメンベ岩、更には財宝伝説となると、登山者の多くが登りたくなることでしょう。サンスポーツランド前バス停より荒廃した林道を登り、沢を渡って登山口より植林地に入ると小尾根を越えます。急斜面に九十九折りの道が続き、足元の散乱した瓦状の石片に滑らないように注意深く登り、鞍部より西峰へと登ると荒船山や浅間山の展望が開けます。西峰からの下りは滑りやすく、左手側の断崖に気を使いながら鞍部に戻ります。物語山本峰へと登りますが、山頂は狭く西峰ほど展望はよくありません。休憩は山頂南側の尾根上の円頂が最適です。来た道を戻り、阿唱念ノ滝へと向かいます。沢沿いの道は石段からはじまり、徐々に踏み跡が薄くなり露岩の沢を歩く場所もあり注意が必要です。石垣や石碑が現れるとすぐ奥に岩壁を滴る阿唱念ノ滝があり、周囲の岩下や岩壁の隙間に無数の石碑や石仏が安置されています。数の多さに思わず一礼をして往路を戻ります。興味をそそる山名と、印象的な山容のメンベ岩、更には財宝伝説となると、登山者の多くが登りたくなることでしょう。サンスポーツランド前バス停より荒廃した林道を登り、沢を渡って登山口より植林地に入ると小尾根を越えます。急斜面に九十九折りの道が続き、足元の散乱した瓦状の石片に滑らないように注意深く登り、鞍部より西峰へと登ると荒船山や浅間山の展望が開けます。西峰からの下りは滑りやすく、左手側の断崖に気を使いながら鞍部に戻ります。物語山本峰へと登りますが、山頂は狭く西峰ほど展望はよくありません。休憩は山頂南側の尾根上の円頂が最適です。来た道を戻り、阿唱念ノ滝へと向かいます。沢沿いの道は石段からはじまり、徐々に踏み跡が薄くなり露岩の沢を歩く場所もあり注意が必要です。石垣や石碑が現れるとすぐ奥に岩壁を滴る阿唱念ノ滝があり、周囲の岩下や岩壁の隙間に無数の石碑や石仏が安置されています。数の多さに思わず一礼をして往路を戻ります。 -
じいとばあと御堂山、雨宮山
- 日帰り
- 4時間20分
- 6.9km
じいとばあと御堂山、雨宮山
- 日帰り
- 4時間20分
- 6.9km
御堂山入口から林道をたどり、ミノ滝右岸をロープで注意深く越え鞍部に達したら左折します。タンス岩の西面を巻くと奇岩のじいとばあが目の前にそびえ、荒船山の展望が広がります。引き返して鞍部から尾根に達し、東南尾根の踏み跡に入ると荒船山を背景としたじいとばあの展望となり、荒船を見送る老夫婦を彷彿させます。主ルートに戻り高石峠分岐からロープの続く急斜面を登ると御堂山山頂です。引き返し高石峠へ向かいますが、下宿分岐から下宿へ下る際はナノ沢の岩床が滑り易く要注意です。高石峠を経由した雨宮山山頂には元禄時代の石祠があります。山頂より南へ少々下れば伐採地より大展望が望めます。高石峠に戻って根小屋バス停までは作業道が入乱れ峠道が不明瞭ですが、沢沿いを下れば堰堤付近で峠道を見つけることができるでしょう。御堂山入口から林道をたどり、ミノ滝右岸をロープで注意深く越え鞍部に達したら左折します。タンス岩の西面を巻くと奇岩のじいとばあが目の前にそびえ、荒船山の展望が広がります。引き返して鞍部から尾根に達し、東南尾根の踏み跡に入ると荒船山を背景としたじいとばあの展望となり、荒船を見送る老夫婦を彷彿させます。主ルートに戻り高石峠分岐からロープの続く急斜面を登ると御堂山山頂です。引き返し高石峠へ向かいますが、下宿分岐から下宿へ下る際はナノ沢の岩床が滑り易く要注意です。高石峠を経由した雨宮山山頂には元禄時代の石祠があります。山頂より南へ少々下れば伐採地より大展望が望めます。高石峠に戻って根小屋バス停までは作業道が入乱れ峠道が不明瞭ですが、沢沿いを下れば堰堤付近で峠道を見つけることができるでしょう。 -
神津牧場から物見岩、物見山、八風山
- 日帰り
- 4時間45分
- 11.6km
神津牧場から物見岩、物見山、八風山
- 日帰り
- 4時間45分
- 11.6km
神津牧場の駐車場から登山道に入り、笹の濃い細い道を登り車道を横切ると稜線に出ます。神津牧場下降点から左折してすぐに物見岩があり、岩の上からは八ケ岳や荒船山が望むことができます。引き返して北上し無線中継所展望台からも展望を望んだ後、車道に出て再び牧場西端の鉄条網に沿って登っていくと、広い山頂の物見山に到着です。その先も展望が続く稜線歩きで、再び車道を横切ると樹林中の道となり香坂峠に着きます。香坂峠からは広く歩きやすい道が続きます。矢川峠を過ぎ単調な山腹道が続きますが、鎖のトラバースもあります。旧T字路よりひと上りで三角点のある八風山に到着、軽井沢市街や浅間山、遠くは日光白根まで望めます。八風山から笹の斜面を下り八風山登山口から樹相の美しい大平林道を経て上発地バス停へ向かいます。神津牧場の駐車場から登山道に入り、笹の濃い細い道を登り車道を横切ると稜線に出ます。神津牧場下降点から左折してすぐに物見岩があり、岩の上からは八ケ岳や荒船山が望むことができます。引き返して北上し無線中継所展望台からも展望を望んだ後、車道に出て再び牧場西端の鉄条網に沿って登っていくと、広い山頂の物見山に到着です。その先も展望が続く稜線歩きで、再び車道を横切ると樹林中の道となり香坂峠に着きます。香坂峠からは広く歩きやすい道が続きます。矢川峠を過ぎ単調な山腹道が続きますが、鎖のトラバースもあります。旧T字路よりひと上りで三角点のある八風山に到着、軽井沢市街や浅間山、遠くは日光白根まで望めます。八風山から笹の斜面を下り八風山登山口から樹相の美しい大平林道を経て上発地バス停へ向かいます。 -
三ッ岩岳
- 日帰り
- 2時間45分
- 2.3km
三ッ岩岳
- 日帰り
- 2時間45分
- 2.3km
大仁田ダムを見上げる竜王の里宮が三ッ岩岳登山口です。沢沿いを登り直ぐに右折し、竜王大権現へと急斜面の九十九折りを登ります。大権現を過ぎて稜線沿いになると岩稜と共にアカヤシオの樹勢が増し、岩場を過ぎ南西からのルートと合わさればアカヤシオの林中の三ッ岩岳山頂に到着です。山頂からは妙義・鹿岳・立岩等、西上州の山々の展望が開けます。「三ッ岩」の名のごとく山頂は本峰・中岩・北岩の3つの岩峰で構成され、中岩の首のない御嶽大神の神像が望めます。下りは南西尾根をロープで下り、植林と雑木林の境のいくつかのピークを越えると南西鞍部、ここから左に折れて斜面を下ると作業道を交えて沢沿いの道になり三ッ岩岳登山口に戻ります。大仁田ダムを見上げる竜王の里宮が三ッ岩岳登山口です。沢沿いを登り直ぐに右折し、竜王大権現へと急斜面の九十九折りを登ります。大権現を過ぎて稜線沿いになると岩稜と共にアカヤシオの樹勢が増し、岩場を過ぎ南西からのルートと合わさればアカヤシオの林中の三ッ岩岳山頂に到着です。山頂からは妙義・鹿岳・立岩等、西上州の山々の展望が開けます。「三ッ岩」の名のごとく山頂は本峰・中岩・北岩の3つの岩峰で構成され、中岩の首のない御嶽大神の神像が望めます。下りは南西尾根をロープで下り、植林と雑木林の境のいくつかのピークを越えると南西鞍部、ここから左に折れて斜面を下ると作業道を交えて沢沿いの道になり三ッ岩岳登山口に戻ります。 -
底瀬から黒滝山、五老峰、九十九谷
- 日帰り
- 3時間10分
- 3.8km
底瀬から黒滝山、五老峰、九十九谷
- 日帰り
- 3時間10分
- 3.8km
黒滝山登山口より車道を進み、右手に底瀬の集落を眺めながら登ると細い作業道を経て五老峰入口を過ぎ、1675(延宝3)年に厄除け不動の霊場として開山された黒滝山不動寺に立寄ります。岩壁から滝しぶきの舞う不動堂等を散策すると、奥深い異境にいるような錯覚を覚えます。引き返して五老峰へ向かうと、左右切れている狭い岩稜に手すりや鉄階段、鎖が続く「馬の背」に緊張の連続です。尾根を進み小岩峰の見晴台を左から巻き、九十九谷への道を分けると五老峰の最高地点、観音岩に着きます。全方向展望を堪能したら、来た道を戻り九十九谷へと下ります。展望岩稜では右手の岩屏風の景色が楽しめますが、不安を感じる場合は左手岩稜付け根の巻きルート利用します。下底瀬と上底瀬との分岐地点を過ぎれば鷹ノ巣山に着き、ここでも展望が楽しめます。引き返し上底瀬への急斜面の道を下り、九十九谷を渡り九十九谷橋に出ます。黒滝山登山口より車道を進み、右手に底瀬の集落を眺めながら登ると細い作業道を経て五老峰入口を過ぎ、1675(延宝3)年に厄除け不動の霊場として開山された黒滝山不動寺に立寄ります。岩壁から滝しぶきの舞う不動堂等を散策すると、奥深い異境にいるような錯覚を覚えます。引き返して五老峰へ向かうと、左右切れている狭い岩稜に手すりや鉄階段、鎖が続く「馬の背」に緊張の連続です。尾根を進み小岩峰の見晴台を左から巻き、九十九谷への道を分けると五老峰の最高地点、観音岩に着きます。全方向展望を堪能したら、来た道を戻り九十九谷へと下ります。展望岩稜では右手の岩屏風の景色が楽しめますが、不安を感じる場合は左手岩稜付け根の巻きルート利用します。下底瀬と上底瀬との分岐地点を過ぎれば鷹ノ巣山に着き、ここでも展望が楽しめます。引き返し上底瀬への急斜面の道を下り、九十九谷を渡り九十九谷橋に出ます。 -
四ッ又山と鹿岳周回
- 日帰り
- 5時間25分
- 4.8km
四ッ又山と鹿岳周回
- 日帰り
- 5時間25分
- 4.8km
大塩沢集会所の分岐が四ッ又山・鹿岳登山口で、滝坂と呼ばれる美しい滝が連なる渓流の西岸を進みます。山畑手前の分岐を右折して杉林の斜面を鞍部を目指して登れば天狗峠に着きます。天狗の石碑を過ぎれば雑木林の急登が続き、尾根に乗り上げ小ピークを越すと不動像がありP1への分岐はすぐです。石像のある四ッ又山山頂(P1)からは鹿岳や浅間山が望めます。引き返してロープの山腹道を過ぎ、P2~4を経由しますが、各ピークには賢者像や石祠等があり信仰の山であることを強く感じるでしょう。マメガタ峠まではロープ伝いの急斜面の下降が続き、以降も急斜面の上り返しが続きますが、途中の見晴らし台からは鹿岳の展望を望めます。尾根を西進するとアカヤシオの尾根となり、一ノ岳の岩壁に突き当れば右にロープで岩稜を超え、山腹道を過ぎれば鹿岳のコルに着きます。まずは南へ狭い岩尾根を登れば一ノ岳頂上ですが、更に南へ3分ほど下がった岩棚からは大展望が望めます。滑落事故も発生しているため、一歩引いて望みましょう。引き返して傾いた梯子と鎖で岩壁を登り、やせた岩稜を登れば鹿岳の最高点の二ノ岳頂上に着きます。こちらも南へ3分ほど進むと小岩峰がありこちらも展望が素晴らしいです。来た道を引き返し鹿岳のコルからは急斜面を下り、やがて沢沿いを経て鹿岳登山口に着きます。大塩沢集会所の分岐が四ッ又山・鹿岳登山口で、滝坂と呼ばれる美しい滝が連なる渓流の西岸を進みます。山畑手前の分岐を右折して杉林の斜面を鞍部を目指して登れば天狗峠に着きます。天狗の石碑を過ぎれば雑木林の急登が続き、尾根に乗り上げ小ピークを越すと不動像がありP1への分岐はすぐです。石像のある四ッ又山山頂(P1)からは鹿岳や浅間山が望めます。引き返してロープの山腹道を過ぎ、P2~4を経由しますが、各ピークには賢者像や石祠等があり信仰の山であることを強く感じるでしょう。マメガタ峠まではロープ伝いの急斜面の下降が続き、以降も急斜面の上り返しが続きますが、途中の見晴らし台からは鹿岳の展望を望めます。尾根を西進するとアカヤシオの尾根となり、一ノ岳の岩壁に突き当れば右にロープで岩稜を超え、山腹道を過ぎれば鹿岳のコルに着きます。まずは南へ狭い岩尾根を登れば一ノ岳頂上ですが、更に南へ3分ほど下がった岩棚からは大展望が望めます。滑落事故も発生しているため、一歩引いて望みましょう。引き返して傾いた梯子と鎖で岩壁を登り、やせた岩稜を登れば鹿岳の最高点の二ノ岳頂上に着きます。こちらも南へ3分ほど進むと小岩峰がありこちらも展望が素晴らしいです。来た道を引き返し鹿岳のコルからは急斜面を下り、やがて沢沿いを経て鹿岳登山口に着きます。