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検索結果1117件中
1041-1060件
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太平山から晃石山へ
- 日帰り
- 3時間10分
- 9.2km
太平山から晃石山へ
- 日帰り
- 3時間10分
- 9.2km
栃木市街から西に5Kmほど離れた場所に位置する太平山は、関東平野の北側に位置します。里山らしい自然はもちろん、すばらしい展望、神社などの歴史があり、途中の茶屋にはおいしいものもあり、色々な楽しみが可能な低山です。ほぼ一年中歩くことができますが、花咲く春や紅葉の秋、展望がよい冬がおすすめです。夏でも風のある稜線は少し涼しいです。 太平山の南にはJR両毛線の大平下と東武日光線の新大平下のふたつの駅があり、少し離れていますが、どちらも起点になります。 駅がある平野部の田んぼから歩き始めて、山麓部のブドウ畑を抜け、客人神社の脇の石段を登り始めます。暗い森を抜けると車道に出て駐車場があり、関東平野の展望が広がります。 車道をしばらく登ると、謙信平の茶屋街に出ます。越後の戦国武将、上杉謙信がここからの眺めに感動したという伝説が残っています。たくさんの茶屋が立ち並んでいます。椅子もたくさんあるので、ちょっと休憩してもよいでしょう。「だんご、焼き鳥、玉子焼」が太平山の三大名物です。暑い夏でもここはたいてい涼しい風が吹いています。 石段を登っていくと、昔から多くの人に祀られ続けられている、太平山神社に到着します。拝殿に向かって右側にある、「奥宮(太平山入口)」の矢印に導かれて山道を登ります。左に奥宮に行く分岐がありますが、奥宮の先ですぐに元のコースに合流します。このまま少し登ると、富士浅間神社がある太平山の山頂です。山頂は神社前の広場になっており、ベンチもありますが、樹林に囲まれて展望はありません。 少し急なすべりやすい坂を下っていくと、左手に車道を見ながら歩きます。車道を渡って、無線中継所の脇を通り、ぐみの木峠に下ります。さらに少し登ると、関東平野の展望がすばらしい展望所に出ます。駒形石を見て、もう一息で晃石山です。山頂は木々に囲まれていますが、北側の日光方面の展望があります。 山頂から急坂を下り晃石神社へ。山腹から谷を下っていくと、左手にパラグライダーのモノレールがあります。舗装された林道に出るので、ここを左へいくと、左にため池があります。車道を渡り左に少し行くと未舗装の林道があるので、その道に入ります。やがて車道に出て、しばらく歩くとJR大平下駅です。東武日光線新大平下駅まではさらに10分ほど歩きます。栃木市街から西に5Kmほど離れた場所に位置する太平山は、関東平野の北側に位置します。里山らしい自然はもちろん、すばらしい展望、神社などの歴史があり、途中の茶屋にはおいしいものもあり、色々な楽しみが可能な低山です。ほぼ一年中歩くことができますが、花咲く春や紅葉の秋、展望がよい冬がおすすめです。夏でも風のある稜線は少し涼しいです。 太平山の南にはJR両毛線の大平下と東武日光線の新大平下のふたつの駅があり、少し離れていますが、どちらも起点になります。 駅がある平野部の田んぼから歩き始めて、山麓部のブドウ畑を抜け、客人神社の脇の石段を登り始めます。暗い森を抜けると車道に出て駐車場があり、関東平野の展望が広がります。 車道をしばらく登ると、謙信平の茶屋街に出ます。越後の戦国武将、上杉謙信がここからの眺めに感動したという伝説が残っています。たくさんの茶屋が立ち並んでいます。椅子もたくさんあるので、ちょっと休憩してもよいでしょう。「だんご、焼き鳥、玉子焼」が太平山の三大名物です。暑い夏でもここはたいてい涼しい風が吹いています。 石段を登っていくと、昔から多くの人に祀られ続けられている、太平山神社に到着します。拝殿に向かって右側にある、「奥宮(太平山入口)」の矢印に導かれて山道を登ります。左に奥宮に行く分岐がありますが、奥宮の先ですぐに元のコースに合流します。このまま少し登ると、富士浅間神社がある太平山の山頂です。山頂は神社前の広場になっており、ベンチもありますが、樹林に囲まれて展望はありません。 少し急なすべりやすい坂を下っていくと、左手に車道を見ながら歩きます。車道を渡って、無線中継所の脇を通り、ぐみの木峠に下ります。さらに少し登ると、関東平野の展望がすばらしい展望所に出ます。駒形石を見て、もう一息で晃石山です。山頂は木々に囲まれていますが、北側の日光方面の展望があります。 山頂から急坂を下り晃石神社へ。山腹から谷を下っていくと、左手にパラグライダーのモノレールがあります。舗装された林道に出るので、ここを左へいくと、左にため池があります。車道を渡り左に少し行くと未舗装の林道があるので、その道に入ります。やがて車道に出て、しばらく歩くとJR大平下駅です。東武日光線新大平下駅まではさらに10分ほど歩きます。 -
鴨沢から雲取山へ
- 1泊2日
- 8時間55分
- 22.5km
鴨沢から雲取山へ
- 1泊2日
- 8時間55分
- 22.5km
鴨沢バス停からスタート。すぐ上に廃校となった学校跡地があります。この裏手の道を登りきったカーブより山道に入ります。樹林を抜けると舗装された小袖林道に出ます。右側は丹波山村営登山者駐車場になっていて、ここまでマイカーで来ることも出来ます。すぐ先で左へ所畑と杉奈久保への2本の林道を分けます。直進してまもなく左上へ登山道が始まります。 ここから登山道は尾根の東側を緩やかに登っていきます。かつての耕作地や廃屋を過ぎると、やがて展望の効かない杉の植林帯に入ります。しばらく辿ると水場を通過しますが、うっかりすると通り過ぎてしまうほど目立たない所です。やがて尾根上に出て小広く明るくなった所が堂所と呼ばれる地点です。アセビの木が目立つ所です。ここからは尾根の直下を左右に巻き、再び尾根上に出た所が、マムシ岩と呼ばれる石灰岩の露出した地点です。ここより急な登りが始まります。片倉谷源頭の橋を渡ると登りも一段落し、緩やかに七ッ石山の南斜面を巻いてブナ坂に至ります。カラマツ林の広々した尾根上です。なお七ッ石小屋経由の場合は橋の手前分岐から右(東)へと登っていきます。 ブナ坂から縦走路を左(北西)へ向かい、防火帯の尾根を登り下りすると中央にヘリポートがある広々した五十人平に着きます。そのすぐ先が奥多摩小屋跡です。天候が良ければ富士山、大菩薩の眺めが素晴らしいでしょう。幕営指定地からは除外されています。小雲取山の急登を終えると、右に野陣尾根の富田新道が分岐しています。小雲取山から平坦な尾根上をたどると行く手に雲取山の山頂が見えてきます。避難小屋の赤い屋根が目印です。鞍部に至ると右手に雲取山の東を巻いて雲取山荘に至る道が分岐します。広がる展望を楽しみながらまっすぐ尾根上の急登をたどり、登りきると避難小屋と簡易トイレのある雲取山山頂の一角です。山梨百名山の標柱がありますが、三角点は北へやや進んだ所にあります。東は奥多摩の山々と関東平野、南には富士山、西には奥秩父の山々と南アルプスを望むことができます。 山頂から北へ針葉樹林の中を下ると20分程で雲取山荘に降り立ちます。翌日は再び山頂を経て、往路を鴨沢バス停へ下ります。鴨沢バス停からスタート。すぐ上に廃校となった学校跡地があります。この裏手の道を登りきったカーブより山道に入ります。樹林を抜けると舗装された小袖林道に出ます。右側は丹波山村営登山者駐車場になっていて、ここまでマイカーで来ることも出来ます。すぐ先で左へ所畑と杉奈久保への2本の林道を分けます。直進してまもなく左上へ登山道が始まります。 ここから登山道は尾根の東側を緩やかに登っていきます。かつての耕作地や廃屋を過ぎると、やがて展望の効かない杉の植林帯に入ります。しばらく辿ると水場を通過しますが、うっかりすると通り過ぎてしまうほど目立たない所です。やがて尾根上に出て小広く明るくなった所が堂所と呼ばれる地点です。アセビの木が目立つ所です。ここからは尾根の直下を左右に巻き、再び尾根上に出た所が、マムシ岩と呼ばれる石灰岩の露出した地点です。ここより急な登りが始まります。片倉谷源頭の橋を渡ると登りも一段落し、緩やかに七ッ石山の南斜面を巻いてブナ坂に至ります。カラマツ林の広々した尾根上です。なお七ッ石小屋経由の場合は橋の手前分岐から右(東)へと登っていきます。 ブナ坂から縦走路を左(北西)へ向かい、防火帯の尾根を登り下りすると中央にヘリポートがある広々した五十人平に着きます。そのすぐ先が奥多摩小屋跡です。天候が良ければ富士山、大菩薩の眺めが素晴らしいでしょう。幕営指定地からは除外されています。小雲取山の急登を終えると、右に野陣尾根の富田新道が分岐しています。小雲取山から平坦な尾根上をたどると行く手に雲取山の山頂が見えてきます。避難小屋の赤い屋根が目印です。鞍部に至ると右手に雲取山の東を巻いて雲取山荘に至る道が分岐します。広がる展望を楽しみながらまっすぐ尾根上の急登をたどり、登りきると避難小屋と簡易トイレのある雲取山山頂の一角です。山梨百名山の標柱がありますが、三角点は北へやや進んだ所にあります。東は奥多摩の山々と関東平野、南には富士山、西には奥秩父の山々と南アルプスを望むことができます。 山頂から北へ針葉樹林の中を下ると20分程で雲取山荘に降り立ちます。翌日は再び山頂を経て、往路を鴨沢バス停へ下ります。 -
三峯神社から雲取山へ
- 1泊2日
- 9時間0分
- 21km
三峯神社から雲取山へ
- 1泊2日
- 9時間0分
- 21km
西武秩父駅からバスを利用して三峯神社へ。バス終点の三峰山頂駐車場から階段を上がるとビジターセンター前に出ます。右折してすぐ先から登山道に入ることができます。一方、左折して坂を上がった所には、博物館とその先に三峯神社があります。雲取山方面は食堂・土産物屋前から南へたどり、山道に入ると、鳥居のある登山口です。さらに進んで左手に白い鳥居の妙法ヶ岳分岐を分けます。再び妙法ヶ岳の分岐を分け、窯跡の残る炭焼平に着きます。なおも登った地蔵峠には赤い前掛けが似合うお地蔵様が立っています。霧藻ヶ峰を越えると休憩所があり、和名倉山など北西の展望が素晴らしい休憩ポイントです。 ここを下りきったお清平から、本コース中、最もきつい前白岩ヘの登りが始まります。所々に露岩があり、スリップに気をつけましょう。見返り地蔵を越え、やっとの思いで登りついた前白岩の肩は、展望も良くほっとひと息。さらにひと踏ん張りで前白岩を越え、わずかに下ると現在は使われていない白岩小屋(廃屋)です。すぐ上で展望のない白岩山に出ますが、昔はこのピークと次の芋ノ木ドッケをあわせて白岩山と呼んでいました。この白岩山と、妙法ヶ岳、雲取山の三山を総して「三峰」といわれています。 白岩山から下ると左手に都県境尾根(長沢背稜)への道を分け、芋ノ木ドッケの北西面を巻く道になります。この付近はツガの原生林が素晴らしく、原始からの息吹が漂うような雰囲気です。やがて芋ノ木ドッケ山頂からの道と合流し下りきったところが大ダワです。ここから雲取山荘まで、雲取ヒュッテ(閉鎖中)経由の男坂と東側のやや巻き道である女坂に分かれますが、緩やかな女坂へ。登り切ると雲取山荘です。 雲取山荘から原生林の中を30分ほどの急登で、雲取山山頂です。天気が良ければ南に富士山の絶景が広がります。 下りは南東方向へ広い石尾根を降ります。防火帯の草原を小雲取山、奥多摩小屋跡、ブナ坂と進み、七ッ石小屋下を経て鴨沢バス停への長い道を下ります。(下りコースの詳細は鴨沢から雲取山へ(コースガイド)を参照してください)西武秩父駅からバスを利用して三峯神社へ。バス終点の三峰山頂駐車場から階段を上がるとビジターセンター前に出ます。右折してすぐ先から登山道に入ることができます。一方、左折して坂を上がった所には、博物館とその先に三峯神社があります。雲取山方面は食堂・土産物屋前から南へたどり、山道に入ると、鳥居のある登山口です。さらに進んで左手に白い鳥居の妙法ヶ岳分岐を分けます。再び妙法ヶ岳の分岐を分け、窯跡の残る炭焼平に着きます。なおも登った地蔵峠には赤い前掛けが似合うお地蔵様が立っています。霧藻ヶ峰を越えると休憩所があり、和名倉山など北西の展望が素晴らしい休憩ポイントです。 ここを下りきったお清平から、本コース中、最もきつい前白岩ヘの登りが始まります。所々に露岩があり、スリップに気をつけましょう。見返り地蔵を越え、やっとの思いで登りついた前白岩の肩は、展望も良くほっとひと息。さらにひと踏ん張りで前白岩を越え、わずかに下ると現在は使われていない白岩小屋(廃屋)です。すぐ上で展望のない白岩山に出ますが、昔はこのピークと次の芋ノ木ドッケをあわせて白岩山と呼んでいました。この白岩山と、妙法ヶ岳、雲取山の三山を総して「三峰」といわれています。 白岩山から下ると左手に都県境尾根(長沢背稜)への道を分け、芋ノ木ドッケの北西面を巻く道になります。この付近はツガの原生林が素晴らしく、原始からの息吹が漂うような雰囲気です。やがて芋ノ木ドッケ山頂からの道と合流し下りきったところが大ダワです。ここから雲取山荘まで、雲取ヒュッテ(閉鎖中)経由の男坂と東側のやや巻き道である女坂に分かれますが、緩やかな女坂へ。登り切ると雲取山荘です。 雲取山荘から原生林の中を30分ほどの急登で、雲取山山頂です。天気が良ければ南に富士山の絶景が広がります。 下りは南東方向へ広い石尾根を降ります。防火帯の草原を小雲取山、奥多摩小屋跡、ブナ坂と進み、七ッ石小屋下を経て鴨沢バス停への長い道を下ります。(下りコースの詳細は鴨沢から雲取山へ(コースガイド)を参照してください) -
三条の湯から雲取山へ
- 1泊2日
- 10時間10分
- 25.5km
三条の湯から雲取山へ
- 1泊2日
- 10時間10分
- 25.5km
JR奥多摩駅から丹波山村役場行きのバスに乗りお祭バス停で下車。そのまま丹波方面へ進むと、すぐに後山林道の分岐になります。入ってしばらくは樹林下の道で展望もありませんが、やがて広葉樹の自然林になると後山川の渓谷を楽しむ眺めになります。新緑、紅葉時期は特に素晴らしい眺めです。 長い林道歩きを終えると、林道終点から登山道に入ります。小さな橋で青岩谷を渡り、よく整備された道を緩やかに登っていきます。「やまなしの森林百選」にも選ばれた見事な広葉樹林が続きます。やがて対岸高みに見える立派な建物が三条の湯です。三条の湯は鹿の湯ともいわれ、その昔、傷ついた鹿がこの鉱泉に浸かっているのを猟師が見つけたことが開湯のきっかけと伝えられます。沸かし湯ですが山小屋で入浴できるのはありがたく、長い林道歩きの疲れも癒されることでしょう。 2日目は、小屋の前より谷沿い急斜面の道を進み、三条沢を渡り水無尾根の登りが始まります。三条の湯を樹間から見下ろす急な登りは、冬場にはアイスバーンとなりアイゼンが欲しくなる箇所です。特に下降時は要注意です。 少し先で青岩鍾乳洞への道を右に分けると傾斜はゆるくなり、所々石炭岩の露岩が混じる広葉樹林の尾根を巻きながら登っていきます。三条の湯から1時間ほどで見晴らしの良い尾根上に出ます。西に飛龍山がよく見えます。この先で尾根を離れ斜面を東に向かうと「迂回路」の表示があり、北へジグザグの登りとなります。土砂崩壊を避けて造られた新しい道です。尾根上に出て南側に下ると露岩の尾根から斜面の道になり、やがてカラマツ林の平坦な道になります。ほどなく三条ダルミに出ます。三条ダルミで左(西)に向かっている道は、奥秩父主脈縦走路を飛龍山方面に行く道で、雲取山へは東の尾根上を登ります。 尾根を山頂へと登り始めると、すぐ左手に雲取山荘への西面の巻き道が分岐します。やがて道は急登となり、息を弾ませながら、ひとがんばりで避難小屋のある雲取山山頂の一角に飛び出します。山梨百名山の標柱がありますが、三角点のある山頂は、少し北へ登った所にあります。 下山は、石尾根からブナ坂を経て、鴨沢バス停に下ります。(下りコースの詳細は鴨沢から雲取山へ(コースガイド)を参照してください)JR奥多摩駅から丹波山村役場行きのバスに乗りお祭バス停で下車。そのまま丹波方面へ進むと、すぐに後山林道の分岐になります。入ってしばらくは樹林下の道で展望もありませんが、やがて広葉樹の自然林になると後山川の渓谷を楽しむ眺めになります。新緑、紅葉時期は特に素晴らしい眺めです。 長い林道歩きを終えると、林道終点から登山道に入ります。小さな橋で青岩谷を渡り、よく整備された道を緩やかに登っていきます。「やまなしの森林百選」にも選ばれた見事な広葉樹林が続きます。やがて対岸高みに見える立派な建物が三条の湯です。三条の湯は鹿の湯ともいわれ、その昔、傷ついた鹿がこの鉱泉に浸かっているのを猟師が見つけたことが開湯のきっかけと伝えられます。沸かし湯ですが山小屋で入浴できるのはありがたく、長い林道歩きの疲れも癒されることでしょう。 2日目は、小屋の前より谷沿い急斜面の道を進み、三条沢を渡り水無尾根の登りが始まります。三条の湯を樹間から見下ろす急な登りは、冬場にはアイスバーンとなりアイゼンが欲しくなる箇所です。特に下降時は要注意です。 少し先で青岩鍾乳洞への道を右に分けると傾斜はゆるくなり、所々石炭岩の露岩が混じる広葉樹林の尾根を巻きながら登っていきます。三条の湯から1時間ほどで見晴らしの良い尾根上に出ます。西に飛龍山がよく見えます。この先で尾根を離れ斜面を東に向かうと「迂回路」の表示があり、北へジグザグの登りとなります。土砂崩壊を避けて造られた新しい道です。尾根上に出て南側に下ると露岩の尾根から斜面の道になり、やがてカラマツ林の平坦な道になります。ほどなく三条ダルミに出ます。三条ダルミで左(西)に向かっている道は、奥秩父主脈縦走路を飛龍山方面に行く道で、雲取山へは東の尾根上を登ります。 尾根を山頂へと登り始めると、すぐ左手に雲取山荘への西面の巻き道が分岐します。やがて道は急登となり、息を弾ませながら、ひとがんばりで避難小屋のある雲取山山頂の一角に飛び出します。山梨百名山の標柱がありますが、三角点のある山頂は、少し北へ登った所にあります。 下山は、石尾根からブナ坂を経て、鴨沢バス停に下ります。(下りコースの詳細は鴨沢から雲取山へ(コースガイド)を参照してください) -
雲取山から甲武信ヶ岳へ
- 3泊4日
- 26時間35分
- 49.2km
雲取山から甲武信ヶ岳へ
- 3泊4日
- 26時間35分
- 49.2km
1日目は鴨沢から雲取山まで、詳細は鴨沢から雲取山へ(コースガイド)を参照してください。 2日目は雲取山から笠取小屋へ。雲取山山頂から急坂を南西に下りきった三条ダルミで、三条の湯からの道を合わせます。右手尾根上の主脈縦走路を行くと、広々とした草原の狼平に着きます。尾根上を緩やかに登り、所々木製の桟道を踏んで三ッ山を巻くと、北天のタル。ここから飛龍山の東面を巻き小祠のある飛竜権現に着きます。飛龍山山頂へは右手斜面のやや不明瞭な踏み跡を往復します。 飛竜権現から直進するとすぐ左手に好展望の禿岩があるのでぜひ立ち寄りましょう。原生林の中を下り、岩清水を過ぎると大常木山との鞍部の大ダルで、ここから大常木山と竜喰山の南面を巻いて将監峠に着きます。すぐ下に将監小屋があります。山ノ神土で道が3本に分かれます。右は和名倉山、左は南面の巻き道ですが、尾根通しに行く中央の道を登り、展望のない唐松尾山に着きます。やがて水干と笠取山への分岐に出て、尾根に上がり、狭い笠取山山頂を踏んで、急坂を下ります。この先カラマツの植林と展望の開ける気持ちの良い道を歩けば、こぢんまりした笠取小屋に到着です。 3日目は笠取小屋から雁峠分岐まで登り返し、草原の道から林の中を下って雁峠へ。このあたりは、7月にはレンゲツツジが美しい所です。燕山から古礼山を過ぎるまでは、原生林の尾根の概ね北側を巻き気味に歩きます。雁坂小屋への道を分けて鞍部より少し登り返すと日本三大峠の1つ、展望の良い雁坂峠です。さらに雁坂嶺から縞枯れの樹林を過ぎ、再び急坂を登りきると破風山。風化した花崗岩塊とツガの灌木が相まって、日本庭園とも呼べる所です。急坂を下りきると、鞍部に破風山避難小屋が建っています。ここから最後の辛い登りを上りきった分岐から木賊山北面の巻き道を進むと、15分ほどでようやく甲武信小屋です。 4日目の最終日は、小屋から甲武信ヶ岳を往復します。晴れていれば富士山、南アルプスの眺めが素晴らしい山頂です。展望を満喫したら、木賊山を経て戸渡尾根を下ります。次第にツガの原生林帯の下りになります。1869m峰肩の分岐をまっすぐ南の徳ちゃん新道へ。道はシャクナゲのトンネルとなり6月の開花期には素晴らしいところです。急斜面の道を下り、周囲がカラマツ林になると新道入口に降り立ち、広い道を30分で西沢渓谷入口バス停です。1日目は鴨沢から雲取山まで、詳細は鴨沢から雲取山へ(コースガイド)を参照してください。 2日目は雲取山から笠取小屋へ。雲取山山頂から急坂を南西に下りきった三条ダルミで、三条の湯からの道を合わせます。右手尾根上の主脈縦走路を行くと、広々とした草原の狼平に着きます。尾根上を緩やかに登り、所々木製の桟道を踏んで三ッ山を巻くと、北天のタル。ここから飛龍山の東面を巻き小祠のある飛竜権現に着きます。飛龍山山頂へは右手斜面のやや不明瞭な踏み跡を往復します。 飛竜権現から直進するとすぐ左手に好展望の禿岩があるのでぜひ立ち寄りましょう。原生林の中を下り、岩清水を過ぎると大常木山との鞍部の大ダルで、ここから大常木山と竜喰山の南面を巻いて将監峠に着きます。すぐ下に将監小屋があります。山ノ神土で道が3本に分かれます。右は和名倉山、左は南面の巻き道ですが、尾根通しに行く中央の道を登り、展望のない唐松尾山に着きます。やがて水干と笠取山への分岐に出て、尾根に上がり、狭い笠取山山頂を踏んで、急坂を下ります。この先カラマツの植林と展望の開ける気持ちの良い道を歩けば、こぢんまりした笠取小屋に到着です。 3日目は笠取小屋から雁峠分岐まで登り返し、草原の道から林の中を下って雁峠へ。このあたりは、7月にはレンゲツツジが美しい所です。燕山から古礼山を過ぎるまでは、原生林の尾根の概ね北側を巻き気味に歩きます。雁坂小屋への道を分けて鞍部より少し登り返すと日本三大峠の1つ、展望の良い雁坂峠です。さらに雁坂嶺から縞枯れの樹林を過ぎ、再び急坂を登りきると破風山。風化した花崗岩塊とツガの灌木が相まって、日本庭園とも呼べる所です。急坂を下りきると、鞍部に破風山避難小屋が建っています。ここから最後の辛い登りを上りきった分岐から木賊山北面の巻き道を進むと、15分ほどでようやく甲武信小屋です。 4日目の最終日は、小屋から甲武信ヶ岳を往復します。晴れていれば富士山、南アルプスの眺めが素晴らしい山頂です。展望を満喫したら、木賊山を経て戸渡尾根を下ります。次第にツガの原生林帯の下りになります。1869m峰肩の分岐をまっすぐ南の徳ちゃん新道へ。道はシャクナゲのトンネルとなり6月の開花期には素晴らしいところです。急斜面の道を下り、周囲がカラマツ林になると新道入口に降り立ち、広い道を30分で西沢渓谷入口バス停です。 -
日向大谷から両神山へ(表参道)
- 日帰り
- 6時間0分
- 9.4km
日向大谷から両神山へ(表参道)
- 日帰り
- 6時間0分
- 9.4km
三峰口駅から小鹿野町営バスに乗り、終点日向大谷口で下車します。ここまでタクシーを利用することもできます。日向大谷には民宿両神山荘と4箇所の駐車場、登山口には公衆トイレもあります。社務所のある両神神社里宮へは、道標に従い車道を離れて右手へ登るとすぐです。神社の狛犬はいずれも山犬で、オオカミ信仰であったことがわかります。 車道終点、民宿の下から山畑を横切るように山道がつけられています。案内板や登山届ボックスもある所です。この道は表参道ともいわれ、歩き出すとすぐに鳥居と、その横にお堂があります。小さな石碑が次々に現れます。地名と祀った人の名前が刻まれており、信仰の山であったことがうかがえます。旧七滝沢コースとの分岐を左へ下り、木橋で沢を渡ります。会所と呼ばれる所です。尾根を回り込んで再び沢に下り、薄川沿いの道になります。4回ほど流れを左右に渡るため、雨天やその後の増水時は気をつけましょう。沢を離れてジグザグの登りになります。周囲は広葉樹林で新緑や紅葉の季節は格別です。石像がある八海山の標柱を過ぎ、さらに急登をひとがんばりで白藤の滝入口の道標があります。滝までは往復30分ほど(やや不明瞭な難路です)。さらに登ると弘法乃井戸という水場に出ます。ひと登りでログハウス風の清滝小屋です。現在避難小屋として開放されていますが、トイレは使用できます。水は水道から得られますが、冬場は凍結防止のため止められます。 両神山頂へは小屋の裏手からすぐに急登が始まります。鈴ヶ坂で旧七滝沢コースを合わすと、ほどなく産泰尾根に出ます。これから登る両神山頂が木の間越しに見える所です。この先、クサリ場を注意して登りましょう。ホウノキや杉の巨木が現れてきます。北面のため冬期は凍結箇所が多い所です。両神神社本社の鳥居横にはオオカミの石像があります。少し先にもう一軒神社がありますが、これは麓にある御岳神社の奥社です。この先から山頂直下まではほぼ尾根上を辿る山道です。山頂直前の露岩のクサリ場に気をつけて登れば両神山山頂の剣ヶ峰です。 山頂は360度の大展望で、晴れていれば南に奥秩父の主脈が大きく横たわり、北には浅間山、さらに遠く西に北アルプスも望むことが出来ます。しかし山頂は岩場で狭いため、長い休憩はほかの場所でとることをすすめます。下山は日向大谷口へ戻ります。三峰口駅から小鹿野町営バスに乗り、終点日向大谷口で下車します。ここまでタクシーを利用することもできます。日向大谷には民宿両神山荘と4箇所の駐車場、登山口には公衆トイレもあります。社務所のある両神神社里宮へは、道標に従い車道を離れて右手へ登るとすぐです。神社の狛犬はいずれも山犬で、オオカミ信仰であったことがわかります。 車道終点、民宿の下から山畑を横切るように山道がつけられています。案内板や登山届ボックスもある所です。この道は表参道ともいわれ、歩き出すとすぐに鳥居と、その横にお堂があります。小さな石碑が次々に現れます。地名と祀った人の名前が刻まれており、信仰の山であったことがうかがえます。旧七滝沢コースとの分岐を左へ下り、木橋で沢を渡ります。会所と呼ばれる所です。尾根を回り込んで再び沢に下り、薄川沿いの道になります。4回ほど流れを左右に渡るため、雨天やその後の増水時は気をつけましょう。沢を離れてジグザグの登りになります。周囲は広葉樹林で新緑や紅葉の季節は格別です。石像がある八海山の標柱を過ぎ、さらに急登をひとがんばりで白藤の滝入口の道標があります。滝までは往復30分ほど(やや不明瞭な難路です)。さらに登ると弘法乃井戸という水場に出ます。ひと登りでログハウス風の清滝小屋です。現在避難小屋として開放されていますが、トイレは使用できます。水は水道から得られますが、冬場は凍結防止のため止められます。 両神山頂へは小屋の裏手からすぐに急登が始まります。鈴ヶ坂で旧七滝沢コースを合わすと、ほどなく産泰尾根に出ます。これから登る両神山頂が木の間越しに見える所です。この先、クサリ場を注意して登りましょう。ホウノキや杉の巨木が現れてきます。北面のため冬期は凍結箇所が多い所です。両神神社本社の鳥居横にはオオカミの石像があります。少し先にもう一軒神社がありますが、これは麓にある御岳神社の奥社です。この先から山頂直下まではほぼ尾根上を辿る山道です。山頂直前の露岩のクサリ場に気をつけて登れば両神山山頂の剣ヶ峰です。 山頂は360度の大展望で、晴れていれば南に奥秩父の主脈が大きく横たわり、北には浅間山、さらに遠く西に北アルプスも望むことが出来ます。しかし山頂は岩場で狭いため、長い休憩はほかの場所でとることをすすめます。下山は日向大谷口へ戻ります。 -
八丁尾根から両神山へ
- 日帰り
- 6時間45分
- 5.5km
八丁尾根から両神山へ
- 日帰り
- 6時間45分
- 5.5km
本コースはクサリ場が多いため距離の割には時間がかかります。春秋の休日には行列もでき待ち時間も多くなります。アクセスが良くないため、マイカーかタクシー利用が便利です。国道299号の志賀坂トンネル入口直前を左折し林道金山・志賀坂線に入ります。6km余りで八丁トンネル登山口の駐車場に着きます。道標に従って登山道に入るとすぐに急登となり5分ほどで最初のクサリ場です。さらに見通しのきかない樹林帯を登ると山腹のトラバース地点に4箇所のクサリ場が続きます。その先、坂本からの山道を合わせると10分ほどで八丁峠に着きます。峠の東はベンチもある展望台になっていますが眺めは樹林に遮られています。 八丁峠から両神山までが八丁尾根と呼ばれるコースで、岩場、クサリ場が連続します。峠からいったん南面を巻くように下り始め、再び登って鉄柱跡に出て尾根歩きとなります。峠から10分ほどでクサリ場が始まり、行蔵坊の岩の上に立つと南西に金山方面がよく見えます。この先は露岩とクサリ場がさらに多くなります。気持ちを引き締め、注意して越えましょう。西岳は尾根上で一番といえる絶景の展望地です。 西岳と東岳の間がこのコースの核心部とも言え、クサリ場が17~18箇所あります。西岳から先はキレットと呼ばれる最低コルまで連続するクサリ場を下り、そこから岩混じりの登りで龍頭神社奥社の祠のあるピークに出ます。尾ノ内沢の急下降のコースヘ入らないように注意しましょう。再びクサリ場の続く尾根を進みます。次のピークが東岳です。東岳山頂にはテーブルとベンチがあり、歩いてきた険しい尾根を振り返るのに良い所です。岩場が少なくなり、樹林が多くなると最後のクサリ場です。灌木の中を慎重に越えると山頂のすぐ手前です。足元に注意して両神山山頂、剣ヶ峰の岩場に到着です。 下りは八丁トンネル登山口まで同じ道を戻りますが、登り以上に慎重に。また、誤って尾ノ内沢方面に下ってしまう事故も起きていますので注意してください。本コースはクサリ場が多いため距離の割には時間がかかります。春秋の休日には行列もでき待ち時間も多くなります。アクセスが良くないため、マイカーかタクシー利用が便利です。国道299号の志賀坂トンネル入口直前を左折し林道金山・志賀坂線に入ります。6km余りで八丁トンネル登山口の駐車場に着きます。道標に従って登山道に入るとすぐに急登となり5分ほどで最初のクサリ場です。さらに見通しのきかない樹林帯を登ると山腹のトラバース地点に4箇所のクサリ場が続きます。その先、坂本からの山道を合わせると10分ほどで八丁峠に着きます。峠の東はベンチもある展望台になっていますが眺めは樹林に遮られています。 八丁峠から両神山までが八丁尾根と呼ばれるコースで、岩場、クサリ場が連続します。峠からいったん南面を巻くように下り始め、再び登って鉄柱跡に出て尾根歩きとなります。峠から10分ほどでクサリ場が始まり、行蔵坊の岩の上に立つと南西に金山方面がよく見えます。この先は露岩とクサリ場がさらに多くなります。気持ちを引き締め、注意して越えましょう。西岳は尾根上で一番といえる絶景の展望地です。 西岳と東岳の間がこのコースの核心部とも言え、クサリ場が17~18箇所あります。西岳から先はキレットと呼ばれる最低コルまで連続するクサリ場を下り、そこから岩混じりの登りで龍頭神社奥社の祠のあるピークに出ます。尾ノ内沢の急下降のコースヘ入らないように注意しましょう。再びクサリ場の続く尾根を進みます。次のピークが東岳です。東岳山頂にはテーブルとベンチがあり、歩いてきた険しい尾根を振り返るのに良い所です。岩場が少なくなり、樹林が多くなると最後のクサリ場です。灌木の中を慎重に越えると山頂のすぐ手前です。足元に注意して両神山山頂、剣ヶ峰の岩場に到着です。 下りは八丁トンネル登山口まで同じ道を戻りますが、登り以上に慎重に。また、誤って尾ノ内沢方面に下ってしまう事故も起きていますので注意してください。 -
白井差新道から両神山へ
- 日帰り
- 6時間25分
- 10.7km
白井差新道から両神山へ
- 日帰り
- 6時間25分
- 10.7km
三峰口駅より小鹿野町営バスを利用し、小森で乗り換え、終点の白井差口まで入ります。バス停から林道を1時間ほど歩くと登山口の白井差です。現在は山中宅1軒のみの集落で、マイカーまたはタクシー利用の場合はここまで入れます。ゲート前には簡素なトイレもあります。 林道を終え山道になると谷が狭まり、正面に昇竜ノ滝が見えてきます。勢いよく一条に流れ落ちる見事な滝です。滝の左手を越えて進むと谷沿いの道になります。大又を過ぎると道は何度か流れを渡ります。木橋は慎重に歩きましょう。時折、上部を見ると、道沿いにはカツラ、サワグルミ、シオジなどが見られ、その樹高は驚くばかりです。オオドリ河原から沢を離れ尾根への登りになります。この付近には炭焼き窯の跡が見られ、煙突に使われた土管が周囲に残っています。小森川源流に広がる豊かな広葉樹林の中に、歩きやすい登山道が続きます。水晶坂と呼ばれる急な登りを終えて、やや緩い登りになるあたりがブナ平です。ブナの大木のほかにもミズナラやカエデも見られ、新緑や紅葉の頃は見事な森が広がり休憩に良い所です。 ここから次第に標高を上げ、谷を隔てて両神山特有の岩場を見上げる登りが続きます。秋には岩壁に紅葉と青空が映える景色になります。梵天尾根に達したらそのまま右(北東)へ登り、すぐに日向大谷からの登山道に合します。このあたりは帰路で迷いやすい所なので帰りは注意しましょう。5月頃にヤシオツツジの咲く尾根上を3分ほどでクサリ場となり、そこを越えて岩場を登ると両神山山頂の剣ヶ峰に着きます。山頂は岩場で狭いので、休憩場所やほかの登山者とのすれ違いには十分注意しましょう。展望は北側を除けばほぼすべて見渡すことが出来ます。北に浅間山、南東には雁坂峠から甲武信ヶ岳に連なる大きな奥秩父の主脈を眺めることが出来ます。天候が良ければ奥秩父主脈、八ヶ岳や北アルプスまで見えるでしょう。 下りは往路を戻ります。三峰口駅より小鹿野町営バスを利用し、小森で乗り換え、終点の白井差口まで入ります。バス停から林道を1時間ほど歩くと登山口の白井差です。現在は山中宅1軒のみの集落で、マイカーまたはタクシー利用の場合はここまで入れます。ゲート前には簡素なトイレもあります。 林道を終え山道になると谷が狭まり、正面に昇竜ノ滝が見えてきます。勢いよく一条に流れ落ちる見事な滝です。滝の左手を越えて進むと谷沿いの道になります。大又を過ぎると道は何度か流れを渡ります。木橋は慎重に歩きましょう。時折、上部を見ると、道沿いにはカツラ、サワグルミ、シオジなどが見られ、その樹高は驚くばかりです。オオドリ河原から沢を離れ尾根への登りになります。この付近には炭焼き窯の跡が見られ、煙突に使われた土管が周囲に残っています。小森川源流に広がる豊かな広葉樹林の中に、歩きやすい登山道が続きます。水晶坂と呼ばれる急な登りを終えて、やや緩い登りになるあたりがブナ平です。ブナの大木のほかにもミズナラやカエデも見られ、新緑や紅葉の頃は見事な森が広がり休憩に良い所です。 ここから次第に標高を上げ、谷を隔てて両神山特有の岩場を見上げる登りが続きます。秋には岩壁に紅葉と青空が映える景色になります。梵天尾根に達したらそのまま右(北東)へ登り、すぐに日向大谷からの登山道に合します。このあたりは帰路で迷いやすい所なので帰りは注意しましょう。5月頃にヤシオツツジの咲く尾根上を3分ほどでクサリ場となり、そこを越えて岩場を登ると両神山山頂の剣ヶ峰に着きます。山頂は岩場で狭いので、休憩場所やほかの登山者とのすれ違いには十分注意しましょう。展望は北側を除けばほぼすべて見渡すことが出来ます。北に浅間山、南東には雁坂峠から甲武信ヶ岳に連なる大きな奥秩父の主脈を眺めることが出来ます。天候が良ければ奥秩父主脈、八ヶ岳や北アルプスまで見えるでしょう。 下りは往路を戻ります。 -
作場平から笠取山へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 9.4km
作場平から笠取山へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 9.4km
山頂直下に多摩川の水源である水干(水神社)を持つ笠取山は、多摩川流域の最奥に位置します。一帯は東京都水道局水源林事務所によって管理され、自然状態も良く、山道も整備され歩きやすいエリアです。JR塩山駅からタクシーで、登山口の作場平に入るのが良いでしょう。駐車場、トイレも完備されています。 緩やかな本谷沿いの道を登って本谷橋を渡り、ひと登りでヤブ沢との一休坂分岐。右へ登って行き、ミズナラの大木のある一休十文字(一休坂)に出ます。「天然林の中の長い歩道」とされる中段林道が交差します。ここからは、ミズナラなどの広葉樹林帯の登りが続きます。春の新緑、秋の紅葉の季節は森林美が見事です。沢沿いの道になり、急な登りを頑張れば笠取小屋前の広場に出ます。南に大菩薩嶺の眺めが良く、休憩ポイントです。 ヤブ沢峠からの道を合わせ、北へカラマツ林の中、笠取山を目指します。防火帯の草原になり、雁峠分岐のすぐ上のピークが多摩川、富士川、荒川の分水嶺です。正面にとがった笠取山のピークが目立ってきます。「笠取山西」と記された分岐から水干への道を進むと、カラマツ林の中の平坦な道を約10分で水干に着きます。多摩川の最初の一滴がスタートする所で、すぐ上の急斜面には水神社の祠があります。水干から登り7~8分で水干尾根分岐点に着きます。 笠取山へはいったん唐松尾山への道に入り、すぐに左に折れて、東側を回り込むように登ります。登り切ると露岩のあるピークに飛び出します。ここから西へ、シャクナゲの多い尾根上の道をたどると笠取山の山頂です。標高点のある山頂と、すぐ西に山梨百名山の標識のある山頂があります。西の山頂からは大菩薩嶺や国師ヶ岳、黒金山、南アルプスの山々が見えます。 山頂から急斜面を降りきると、笠取山西の分岐点です。往路と同じ道を笠取小屋までたどり、やや広い道をヤブ沢峠に向かいます。峠から東への道を下ると次第に沢沿いの道になり、水源林にふさわしい小さな流れを何度か渡ると一休坂分岐に達します。ここからは往路と同じ道を作場平へ下ります。山頂直下に多摩川の水源である水干(水神社)を持つ笠取山は、多摩川流域の最奥に位置します。一帯は東京都水道局水源林事務所によって管理され、自然状態も良く、山道も整備され歩きやすいエリアです。JR塩山駅からタクシーで、登山口の作場平に入るのが良いでしょう。駐車場、トイレも完備されています。 緩やかな本谷沿いの道を登って本谷橋を渡り、ひと登りでヤブ沢との一休坂分岐。右へ登って行き、ミズナラの大木のある一休十文字(一休坂)に出ます。「天然林の中の長い歩道」とされる中段林道が交差します。ここからは、ミズナラなどの広葉樹林帯の登りが続きます。春の新緑、秋の紅葉の季節は森林美が見事です。沢沿いの道になり、急な登りを頑張れば笠取小屋前の広場に出ます。南に大菩薩嶺の眺めが良く、休憩ポイントです。 ヤブ沢峠からの道を合わせ、北へカラマツ林の中、笠取山を目指します。防火帯の草原になり、雁峠分岐のすぐ上のピークが多摩川、富士川、荒川の分水嶺です。正面にとがった笠取山のピークが目立ってきます。「笠取山西」と記された分岐から水干への道を進むと、カラマツ林の中の平坦な道を約10分で水干に着きます。多摩川の最初の一滴がスタートする所で、すぐ上の急斜面には水神社の祠があります。水干から登り7~8分で水干尾根分岐点に着きます。 笠取山へはいったん唐松尾山への道に入り、すぐに左に折れて、東側を回り込むように登ります。登り切ると露岩のあるピークに飛び出します。ここから西へ、シャクナゲの多い尾根上の道をたどると笠取山の山頂です。標高点のある山頂と、すぐ西に山梨百名山の標識のある山頂があります。西の山頂からは大菩薩嶺や国師ヶ岳、黒金山、南アルプスの山々が見えます。 山頂から急斜面を降りきると、笠取山西の分岐点です。往路と同じ道を笠取小屋までたどり、やや広い道をヤブ沢峠に向かいます。峠から東への道を下ると次第に沢沿いの道になり、水源林にふさわしい小さな流れを何度か渡ると一休坂分岐に達します。ここからは往路と同じ道を作場平へ下ります。 -
一ノ瀬高原から唐松尾山へ
- 日帰り
- 6時間20分
- 13.7km
一ノ瀬高原から唐松尾山へ
- 日帰り
- 6時間20分
- 13.7km
JR塩山駅からタクシーに乗車するか、マイカーを利用して三ノ瀬まで向かいます。駐車は、三ノ瀬の民宿「みはらし」を利用できます(有料)。この民宿のやや下(東)が登山口です。広い朝日谷沿いの道を40分ほどで牛王院下です。ここで将監峠への道を分け尾根上をたどります。登るにつれて、東に飛龍山、南には大菩薩嶺とそのすぐ右に富士山、遠く西には南アルプスが見えてきます。傾斜が緩くなると、ほどなく奥秩父主脈の稜線上である牛王院平で、防火帯の草原が刈り払われています。 山ノ神土は、ここから10分足らず、日当たりの良い笹原の分岐点です。道は三方向に分かれ、右は和名倉山へ左は南面を巻く水源巡視路です。ここでは中央の道、カラマツ林を北西に登っていきます。ガレ場を通過し、しばらく歩くと、西御殿岩への分岐(往復40分)です。展望の良い場所なので、時間に余裕があれば往復するとよいでしょう。ここを過ぎるとシャクナゲが多くなります。急な登りで尾根上の針葉樹林帯に出ると、唐松尾山山頂はすぐです。 山の大きさの割に山頂は狭く、樹木にプレートがあるだけです。この山頂から尾根上を北に数分歩くと眺めの良い露岩のピークに出ることができます。狭い頂ですが、そこまで往復しても良いでしょう。北に両神山、西に国師ヶ岳が見えます。よく見ると谷を隔てた北西の尾根上に雁坂小屋を見ることもできるでしょう。 黒槐山方向へは、頂上からほんの少し戻り、南西へ急下降します。針葉樹に覆われた原生林の尾根道は、山深い昔ながらの奥秩父の雰囲気を色濃くとどめています。露岩のあるピークを北寄りに巻く所が迷いやすい場所です。テープの印を良く見て下るようにしましょう。その先は小ピークをいくつか越えると尾根が広くなり、ピークの北側を進む箇所に出ます。向かって左(南西)の高見が黒槐ノ頭。西側へ下ると見通しの良いササ原に出ます。ここから緩やかに下り笠取山への分岐を経て、すぐに水干尾根分岐点に着きます。 南東へ下り、小沢を渡ると水源巡視路に出て、さらに東へとたどるとベンチのある平らな黒えんじゅ分岐点に着きます。ここから豊かな広葉樹林の中を南へ、馬止を経て中島川橋を渡る林道まで歩きやすい登山道が続きます。舗装林道を左(北)に進み20分ほどで三ノ瀬に戻ります。JR塩山駅からタクシーに乗車するか、マイカーを利用して三ノ瀬まで向かいます。駐車は、三ノ瀬の民宿「みはらし」を利用できます(有料)。この民宿のやや下(東)が登山口です。広い朝日谷沿いの道を40分ほどで牛王院下です。ここで将監峠への道を分け尾根上をたどります。登るにつれて、東に飛龍山、南には大菩薩嶺とそのすぐ右に富士山、遠く西には南アルプスが見えてきます。傾斜が緩くなると、ほどなく奥秩父主脈の稜線上である牛王院平で、防火帯の草原が刈り払われています。 山ノ神土は、ここから10分足らず、日当たりの良い笹原の分岐点です。道は三方向に分かれ、右は和名倉山へ左は南面を巻く水源巡視路です。ここでは中央の道、カラマツ林を北西に登っていきます。ガレ場を通過し、しばらく歩くと、西御殿岩への分岐(往復40分)です。展望の良い場所なので、時間に余裕があれば往復するとよいでしょう。ここを過ぎるとシャクナゲが多くなります。急な登りで尾根上の針葉樹林帯に出ると、唐松尾山山頂はすぐです。 山の大きさの割に山頂は狭く、樹木にプレートがあるだけです。この山頂から尾根上を北に数分歩くと眺めの良い露岩のピークに出ることができます。狭い頂ですが、そこまで往復しても良いでしょう。北に両神山、西に国師ヶ岳が見えます。よく見ると谷を隔てた北西の尾根上に雁坂小屋を見ることもできるでしょう。 黒槐山方向へは、頂上からほんの少し戻り、南西へ急下降します。針葉樹に覆われた原生林の尾根道は、山深い昔ながらの奥秩父の雰囲気を色濃くとどめています。露岩のあるピークを北寄りに巻く所が迷いやすい場所です。テープの印を良く見て下るようにしましょう。その先は小ピークをいくつか越えると尾根が広くなり、ピークの北側を進む箇所に出ます。向かって左(南西)の高見が黒槐ノ頭。西側へ下ると見通しの良いササ原に出ます。ここから緩やかに下り笠取山への分岐を経て、すぐに水干尾根分岐点に着きます。 南東へ下り、小沢を渡ると水源巡視路に出て、さらに東へとたどるとベンチのある平らな黒えんじゅ分岐点に着きます。ここから豊かな広葉樹林の中を南へ、馬止を経て中島川橋を渡る林道まで歩きやすい登山道が続きます。舗装林道を左(北)に進み20分ほどで三ノ瀬に戻ります。 -
三窪高原から倉掛山へ
- 日帰り
- 5時間25分
- 11.9km
三窪高原から倉掛山へ
- 日帰り
- 5時間25分
- 11.9km
起点となる柳沢峠へのアクセスは、JR塩山駅よりタクシーまたはバスを使います。峠には駐車場もあるので、往復の行程ならマイカーでのアクセスも便利です。 駐車場から竹森林道を少し登り、道標に従って山道に入ります。登りきると柳沢ノ頭で、尾根通しに進むとやがて三窪高原中央の分岐点に着きます。レンゲツツジの群落が広く分布しているので、6月中旬の花咲くシーズンには、ここからハンゼノ頭あたりまで多くの人で賑わいます。ハンゼノ頭は富士山をはじめとした周辺の展望が素晴らしい所です。 ハンゼノ頭を越え、電波塔を経て尾根上をたどると、防火帯(森林火災の延焼拡大を防ぐために設けられた帯状の地域)の急な下りとなります。周辺にはソーラーパネルが多く設置されており、フェンスに沿って歩き、林道と合わさると、やがて板橋峠です。標識はなく、バイク進入禁止の案内板のフェンスを通り進みます。倉掛山へは、北へ防火帯沿いの山道を登っていきます。登りきると無線中継施設があり、すぐに広い防火帯と林道が分岐します。さらに防火帯沿いの山道を登り、見晴らしの良い尾根歩きが続きます。倉掛山頂上は、西側に三角点があるだけで少しわかりづらいのですが、山頂周辺では天候が良ければ富士山や笠取山などが見られるなど見晴らしは良いです。 倉掛山山頂から北へ下り、しばらくすると防火帯はいったん終わります。尾根通しでも行くことができますが(道はやや不明瞭)、右へスズタケの中を下るとすぐに林道に出ます。広葉樹やカラマツ林が広がり、新緑や紅葉の季節は気持ちがよいところです。ほどなくして白沢峠に着きます。 白沢峠には、荷台から木が突き出ていて印象的な廃トラックがあり、目印になります。白沢峠からは道標が「円川」、「天科」を示す西へ下ります。やや狭く、荒れ気味の道を下り、ほどなく小沢を渡ると、林道の終点に着きます。谷沿いの林道をたどり白沢橋で国道に出ます。 白沢橋より塩山の方へ10分ほど国道を下ると、JR山梨市駅行のバスが停車する芹沢入口バス停に着きます。この周辺は、JR山梨市駅行、JR塩山駅行のバスともに自由乗降区間です。あらかじめ運行日・時刻表を確認しておくとよいでしょう。起点となる柳沢峠へのアクセスは、JR塩山駅よりタクシーまたはバスを使います。峠には駐車場もあるので、往復の行程ならマイカーでのアクセスも便利です。 駐車場から竹森林道を少し登り、道標に従って山道に入ります。登りきると柳沢ノ頭で、尾根通しに進むとやがて三窪高原中央の分岐点に着きます。レンゲツツジの群落が広く分布しているので、6月中旬の花咲くシーズンには、ここからハンゼノ頭あたりまで多くの人で賑わいます。ハンゼノ頭は富士山をはじめとした周辺の展望が素晴らしい所です。 ハンゼノ頭を越え、電波塔を経て尾根上をたどると、防火帯(森林火災の延焼拡大を防ぐために設けられた帯状の地域)の急な下りとなります。周辺にはソーラーパネルが多く設置されており、フェンスに沿って歩き、林道と合わさると、やがて板橋峠です。標識はなく、バイク進入禁止の案内板のフェンスを通り進みます。倉掛山へは、北へ防火帯沿いの山道を登っていきます。登りきると無線中継施設があり、すぐに広い防火帯と林道が分岐します。さらに防火帯沿いの山道を登り、見晴らしの良い尾根歩きが続きます。倉掛山頂上は、西側に三角点があるだけで少しわかりづらいのですが、山頂周辺では天候が良ければ富士山や笠取山などが見られるなど見晴らしは良いです。 倉掛山山頂から北へ下り、しばらくすると防火帯はいったん終わります。尾根通しでも行くことができますが(道はやや不明瞭)、右へスズタケの中を下るとすぐに林道に出ます。広葉樹やカラマツ林が広がり、新緑や紅葉の季節は気持ちがよいところです。ほどなくして白沢峠に着きます。 白沢峠には、荷台から木が突き出ていて印象的な廃トラックがあり、目印になります。白沢峠からは道標が「円川」、「天科」を示す西へ下ります。やや狭く、荒れ気味の道を下り、ほどなく小沢を渡ると、林道の終点に着きます。谷沿いの林道をたどり白沢橋で国道に出ます。 白沢橋より塩山の方へ10分ほど国道を下ると、JR山梨市駅行のバスが停車する芹沢入口バス停に着きます。この周辺は、JR山梨市駅行、JR塩山駅行のバスともに自由乗降区間です。あらかじめ運行日・時刻表を確認しておくとよいでしょう。 -
三条の湯から飛龍山へ
- 1泊2日
- 11時間0分
- 23.7km
三条の湯から飛龍山へ
- 1泊2日
- 11時間0分
- 23.7km
お祭バス停から登山起点となる三条の湯までは、三条の湯から雲取山へ(コースガイド)を参照してください。 山のいで湯に一泊したら、翌日は早朝の出発としましょう。道標に従い小屋の裏手からジグザグの急登が始まります。登りが緩やかになり南へ進むと中ノ尾根を越えます。このあたりから北天のタルまで、山腹の緩い登りが続き、流れのある沢を2つ渡ります。丈の低いササに覆われた道になると南側の展望が次第に開け、北天のタルです。ここからの縦走路は、すべて主脈南面を巻き、飛龍山、笠取山方面への道を進みます。立派な桟道があり、約20分で山頂への近道(急なジグザグの登りで、踏み跡程度)が分岐します。さらに約20分で石の祠がある飛竜権現に着きます。道標があり、踏み跡に従い北へ登ります。足元がやや不明瞭な箇所があるので注意。山頂までの道はシャクナゲが多く、例年6月上旬に見頃となります。すぐに尾根上の道になり、次第に北から東向きに進みます。尾根を外れないように登ると、途中1箇所山頂と見誤る平地がありますが、さらに進んで三角点と山梨百名山の標識がある飛龍山山頂に着きます。南面のみ少し開けています。下山は、飛竜権現まで来た道を戻ります。飛竜権現から笠取山方面に3~4分ほど進むと左手に、禿岩という展望の良い岩場があり往復するのもよいでしょう。 権現から丹波へは南へ下ります。標識のない前飛龍のピークを越えるとすぐに、露岩の分岐に着きます。右は岩岳尾根の道であまり整備されていません。本コースは左のミサカ尾根をとります。最初は急下降ですが、次第になだらかな歩きやすい尾根道になります。熊倉山を過ぎると樹林の様子も変わり、小広いサオラ峠に着きます。峠からは南へ直接丹波へ下る道もありますが、本コースでは歩きやすい丹波天平への道を進みましょう。 広い尾根上の緩い登り下りが続きます。鹿の昼寝場所のような草原を左に見て、やや進むと丹波天平の分岐点です。ここから南へ下ります。途中1箇所、ザレた急斜面の下りがあるので慎重に。暗い杉林の中を忠実に下り、集落に近づきフェンスのゲートを通過すると学校の敷地内に出ます。左へ下って青梅街道に出ます。右へ5分ほどで丹波山村役場バス停に着きます。左へ5分で「のめこい湯」へ行くこともできます。お祭バス停から登山起点となる三条の湯までは、三条の湯から雲取山へ(コースガイド)を参照してください。 山のいで湯に一泊したら、翌日は早朝の出発としましょう。道標に従い小屋の裏手からジグザグの急登が始まります。登りが緩やかになり南へ進むと中ノ尾根を越えます。このあたりから北天のタルまで、山腹の緩い登りが続き、流れのある沢を2つ渡ります。丈の低いササに覆われた道になると南側の展望が次第に開け、北天のタルです。ここからの縦走路は、すべて主脈南面を巻き、飛龍山、笠取山方面への道を進みます。立派な桟道があり、約20分で山頂への近道(急なジグザグの登りで、踏み跡程度)が分岐します。さらに約20分で石の祠がある飛竜権現に着きます。道標があり、踏み跡に従い北へ登ります。足元がやや不明瞭な箇所があるので注意。山頂までの道はシャクナゲが多く、例年6月上旬に見頃となります。すぐに尾根上の道になり、次第に北から東向きに進みます。尾根を外れないように登ると、途中1箇所山頂と見誤る平地がありますが、さらに進んで三角点と山梨百名山の標識がある飛龍山山頂に着きます。南面のみ少し開けています。下山は、飛竜権現まで来た道を戻ります。飛竜権現から笠取山方面に3~4分ほど進むと左手に、禿岩という展望の良い岩場があり往復するのもよいでしょう。 権現から丹波へは南へ下ります。標識のない前飛龍のピークを越えるとすぐに、露岩の分岐に着きます。右は岩岳尾根の道であまり整備されていません。本コースは左のミサカ尾根をとります。最初は急下降ですが、次第になだらかな歩きやすい尾根道になります。熊倉山を過ぎると樹林の様子も変わり、小広いサオラ峠に着きます。峠からは南へ直接丹波へ下る道もありますが、本コースでは歩きやすい丹波天平への道を進みましょう。 広い尾根上の緩い登り下りが続きます。鹿の昼寝場所のような草原を左に見て、やや進むと丹波天平の分岐点です。ここから南へ下ります。途中1箇所、ザレた急斜面の下りがあるので慎重に。暗い杉林の中を忠実に下り、集落に近づきフェンスのゲートを通過すると学校の敷地内に出ます。左へ下って青梅街道に出ます。右へ5分ほどで丹波山村役場バス停に着きます。左へ5分で「のめこい湯」へ行くこともできます。 -
三ノ瀬から和名倉山(白石山)へ
- 1泊2日
- 10時間35分
- 23.2km
三ノ瀬から和名倉山(白石山)へ
- 1泊2日
- 10時間35分
- 23.2km
三ノ瀬から朝日谷沿いの道に入ります。この幅広の道は将監小屋まで続いています。広葉樹林の中を牛王院下、ムジナの巣の水場を登っていく歩きやすい道です。 2日目、将監小屋の出発は朝早くしましょう。急な草原を将監峠に上がり、牛王院平、山ノ神土を通り和名倉山へのコースに入ります。リンノ峰は西側の巻き道をたどり、露岩の西仙波を越えてササ原の中を東仙波へと登ります。山頂からは北へ樹林の中を下りますが、見通しの悪いときは北方へ尾根上を目指すように進めばよいでしょう。稜線上に降り立つと荒れた草地にカンバが点在し、牧場の一角の様な雰囲気となります。和名倉山は、昭和20年代から30年代にかけて伐採と山火事による荒廃がありましたが、今では回復して二次林の生育も進み、再びシカやイノシシなど野生動物たちの世界が拡がりつつあります。 東に雲取山の眺めが良い尾根道を行きます。赤い露岩の目立つ吹上からはやや西側を巻き気味にたどり、草地とダケカンバの八百平に着きます。ここから西側の樹林帯の中を巻き気味に下り、やや登ると川又分岐です。ここから二瀬分岐まで踏み跡は薄いですが、赤テープなどに気をつければ迷うことはないでしょう。やや登った樹林の小平地からは東へ水場への踏み跡が分かれています。 さらに登り、道標がなければ分かりづらい二瀬分岐に到着です。ここで直角に折れ、東へトラバース気味にたどって千代蔵休ン場とよばれるカラマツの幼樹が目立つ眺めの良い草原を横断し、疎林の傾斜地を登ると小さな平地に出ます。ここが山頂への分岐点。北へ赤テープを頼りに原生林の中を進めばほどなく和名倉山山頂です。小さな空き地状で何もなく、どこも見えない黒木の中の静かな山頂です。下りは往路を戻り、牛王院平から下りましょう。 ちなみに、和名倉山に登るコースとして秩父湖から二瀬尾根をたどるルートもありますが、山道は踏み跡程度で道標も少なく、地図読みの知識と経験が求められる上級コースです。三ノ瀬から朝日谷沿いの道に入ります。この幅広の道は将監小屋まで続いています。広葉樹林の中を牛王院下、ムジナの巣の水場を登っていく歩きやすい道です。 2日目、将監小屋の出発は朝早くしましょう。急な草原を将監峠に上がり、牛王院平、山ノ神土を通り和名倉山へのコースに入ります。リンノ峰は西側の巻き道をたどり、露岩の西仙波を越えてササ原の中を東仙波へと登ります。山頂からは北へ樹林の中を下りますが、見通しの悪いときは北方へ尾根上を目指すように進めばよいでしょう。稜線上に降り立つと荒れた草地にカンバが点在し、牧場の一角の様な雰囲気となります。和名倉山は、昭和20年代から30年代にかけて伐採と山火事による荒廃がありましたが、今では回復して二次林の生育も進み、再びシカやイノシシなど野生動物たちの世界が拡がりつつあります。 東に雲取山の眺めが良い尾根道を行きます。赤い露岩の目立つ吹上からはやや西側を巻き気味にたどり、草地とダケカンバの八百平に着きます。ここから西側の樹林帯の中を巻き気味に下り、やや登ると川又分岐です。ここから二瀬分岐まで踏み跡は薄いですが、赤テープなどに気をつければ迷うことはないでしょう。やや登った樹林の小平地からは東へ水場への踏み跡が分かれています。 さらに登り、道標がなければ分かりづらい二瀬分岐に到着です。ここで直角に折れ、東へトラバース気味にたどって千代蔵休ン場とよばれるカラマツの幼樹が目立つ眺めの良い草原を横断し、疎林の傾斜地を登ると小さな平地に出ます。ここが山頂への分岐点。北へ赤テープを頼りに原生林の中を進めばほどなく和名倉山山頂です。小さな空き地状で何もなく、どこも見えない黒木の中の静かな山頂です。下りは往路を戻り、牛王院平から下りましょう。 ちなみに、和名倉山に登るコースとして秩父湖から二瀬尾根をたどるルートもありますが、山道は踏み跡程度で道標も少なく、地図読みの知識と経験が求められる上級コースです。 -
毛木平から十文字峠を越えて栃本へ
- 1泊2日
- 8時間45分
- 18.6km
毛木平から十文字峠を越えて栃本へ
- 1泊2日
- 8時間45分
- 18.6km
ここで紹介する峠道は大正の末ごろまで、三峯神社や秩父札所にお参りする人々や生活物資を運ぶ人々が往来していたと伝えられています。JR信濃川上駅または野辺山駅からタクシー(要予約)を利用して毛木平に向かいます。カラマツ、シラカバの林に囲まれた毛木平から10分程で、千曲川源流へ向かう道と分かれます。左に千曲川の流れを渡り、尾根を回り込むと小沢に沿った道になり、すぐ左側に五里観音が見られます。 沢を離れ、八丁坂と呼ばれる急坂を登り切ると尾根上に出て、「小屋へ25分」と記された道標があります。ここからコメツガ、シラベなどの樹林の中を緩い傾斜の道が続きます。十文字峠からは南東へ、シャクナゲの目立つ道をわずかで十文字小屋です。 栃本までの道程が長いので、2日目はできるだけ朝早い出発を心がけましょう。小屋から約3分で甲武信ヶ岳方面への道と分かれ、原生林の中をさらに15分で栃本分岐に着きます。栃本方向へやや下った所に四里観音があり、さらに30分程下った地点に四里観音避難小屋があります。登山道の分岐からやや南へ降りた所にあり、小さいもののしっかりした小屋です。水場も近く、トイレもあります。 地図上の大山付近は、岩場の多い南面の道です。道幅が広くなった所が奥秩父林道の終点ですが、現在は樹木に覆われており車の通行は全く不可能な道です。この林道が北側へ下る地点で再び尾根上の山道に入ります。北方へ大きな尾根を分け、下りきってやや登った地点に三里観音があります。尾根が広くなり、北面を巻くように進んでいきます。赤沢山を回り込むあたりは、コメツガ、シラビソ、トウヒなどの典型的な奥秩父の原生林帯です。南東向きの尾根を越えて下り終えた後、大きな露岩の間を縫う様に登ると白泰山避難小屋の前に出ます。晴れていれば南側の「のぞき岩」からの眺めが良いでしょう。谷を隔てた正面に雁坂峠から甲武信ヶ岳に続く奥秩父の主脈が大きく横たわって望めます。 白泰山の北を巻き、明瞭な道をひたすら下ります。一里観音を過ぎ、樹林も檜の植林が多くなり、ようやく人里の近さを感じます。林道に出て横断し、十二天尾根休憩所、両面神社を経て下りきるとアスファルトの車道に降り立ちます。左方向へ約20分で栃本関所跡バス停に到着です。ここで紹介する峠道は大正の末ごろまで、三峯神社や秩父札所にお参りする人々や生活物資を運ぶ人々が往来していたと伝えられています。JR信濃川上駅または野辺山駅からタクシー(要予約)を利用して毛木平に向かいます。カラマツ、シラカバの林に囲まれた毛木平から10分程で、千曲川源流へ向かう道と分かれます。左に千曲川の流れを渡り、尾根を回り込むと小沢に沿った道になり、すぐ左側に五里観音が見られます。 沢を離れ、八丁坂と呼ばれる急坂を登り切ると尾根上に出て、「小屋へ25分」と記された道標があります。ここからコメツガ、シラベなどの樹林の中を緩い傾斜の道が続きます。十文字峠からは南東へ、シャクナゲの目立つ道をわずかで十文字小屋です。 栃本までの道程が長いので、2日目はできるだけ朝早い出発を心がけましょう。小屋から約3分で甲武信ヶ岳方面への道と分かれ、原生林の中をさらに15分で栃本分岐に着きます。栃本方向へやや下った所に四里観音があり、さらに30分程下った地点に四里観音避難小屋があります。登山道の分岐からやや南へ降りた所にあり、小さいもののしっかりした小屋です。水場も近く、トイレもあります。 地図上の大山付近は、岩場の多い南面の道です。道幅が広くなった所が奥秩父林道の終点ですが、現在は樹木に覆われており車の通行は全く不可能な道です。この林道が北側へ下る地点で再び尾根上の山道に入ります。北方へ大きな尾根を分け、下りきってやや登った地点に三里観音があります。尾根が広くなり、北面を巻くように進んでいきます。赤沢山を回り込むあたりは、コメツガ、シラビソ、トウヒなどの典型的な奥秩父の原生林帯です。南東向きの尾根を越えて下り終えた後、大きな露岩の間を縫う様に登ると白泰山避難小屋の前に出ます。晴れていれば南側の「のぞき岩」からの眺めが良いでしょう。谷を隔てた正面に雁坂峠から甲武信ヶ岳に続く奥秩父の主脈が大きく横たわって望めます。 白泰山の北を巻き、明瞭な道をひたすら下ります。一里観音を過ぎ、樹林も檜の植林が多くなり、ようやく人里の近さを感じます。林道に出て横断し、十二天尾根休憩所、両面神社を経て下りきるとアスファルトの車道に降り立ちます。左方向へ約20分で栃本関所跡バス停に到着です。 -
十文字峠から股ノ沢歩道へ
- 1泊2日
- 9時間30分
- 17.9km
十文字峠から股ノ沢歩道へ
- 1泊2日
- 9時間30分
- 17.9km
1日目の毛木平から十文字峠までは毛木平から十文字峠を越えて栃本へ(コースガイド)を参照してください。 2日目は十文字小屋を早朝に出発。甲武信ヶ岳へ向かう道を分け、15分ほどで栃本分岐に着きます。右が股ノ沢歩道です。道は途端に心細い踏み跡程度になり、樹木につけられた赤布やテープに注意して進むようにします。 源流のガレや小沢を渡りながら下って行くと次第に傾斜が緩くなり、股ノ沢本流のすぐ協をたどる道となります。豊かな自然林と股ノ沢の流れに沿った道は、奥秩父の持つ魅力を存分に味わうことができます。注意して谷側を見ると、作業場跡には歯車の錆びた機械がそのまま残っています。ここは武田信玄の時代、金山が開かれた所で千軒平と呼ばれていました。明治、大正の頃までは手堀の鉱山があったのです。この先は本流から離れ、沢を渡り尾根を越しの繰り返しですが、新緑や紅葉の季節なら森林の豊かさに足を止めてしまう眺めが随所に現れます。沢を渡る地点では、その手前に差し掛かったら必ず対岸をじっくり観察してルートを確かめるようにしましょう。小尾根を越える地点に山の神の祠が見えたら柳避難小屋はもうすぐ。下りの傾斜がきつくなり股ノ沢近くに降り立つとすぐに真ノ沢吊橋(古い床板に注意)です。その先は右岸を流れに沿って進むと10分程で柳避難小屋前の吊橋に出ます。小屋は無人ですがよく手入れされており、緊急時には頼りになります。 柳避難小屋を出て5分ほどは流れに沿って進みます。入川の谷から道は次第に離れ、赤沢吊橋付近までは山の中腹をたどる道が続きます。ガレや小沢を渡る箇所は道が崩れていたりして緊張します。ロープが張られているところもありますが、慎重にルートを確かめるようにしましょう。標識のある大きな尾根を越え、赤沢谷側に下ると落葉時などやや道が不明瞭になります。旧軌道跡に出てしばらく緩く下り、行き止まり手前を左に急下降すると赤沢吊橋。さらに下った赤沢谷出合にはベンチや案内板もあり、ほっとする所です。 ここからは森林軌道跡を残して整備された歩道が入川の車道まで続きます。青い水をたっぷりたたえた入川渓谷の流れを見つつ入川渓流観光釣場までのんびり歩き、さらに車道を30分ほどで川又バス停です。 川又からのバス便は西武観光バスと秩父市営バスの2系統ありますが、本数が少ないので事前に時刻を調べておきましょう。1日目の毛木平から十文字峠までは毛木平から十文字峠を越えて栃本へ(コースガイド)を参照してください。 2日目は十文字小屋を早朝に出発。甲武信ヶ岳へ向かう道を分け、15分ほどで栃本分岐に着きます。右が股ノ沢歩道です。道は途端に心細い踏み跡程度になり、樹木につけられた赤布やテープに注意して進むようにします。 源流のガレや小沢を渡りながら下って行くと次第に傾斜が緩くなり、股ノ沢本流のすぐ協をたどる道となります。豊かな自然林と股ノ沢の流れに沿った道は、奥秩父の持つ魅力を存分に味わうことができます。注意して谷側を見ると、作業場跡には歯車の錆びた機械がそのまま残っています。ここは武田信玄の時代、金山が開かれた所で千軒平と呼ばれていました。明治、大正の頃までは手堀の鉱山があったのです。この先は本流から離れ、沢を渡り尾根を越しの繰り返しですが、新緑や紅葉の季節なら森林の豊かさに足を止めてしまう眺めが随所に現れます。沢を渡る地点では、その手前に差し掛かったら必ず対岸をじっくり観察してルートを確かめるようにしましょう。小尾根を越える地点に山の神の祠が見えたら柳避難小屋はもうすぐ。下りの傾斜がきつくなり股ノ沢近くに降り立つとすぐに真ノ沢吊橋(古い床板に注意)です。その先は右岸を流れに沿って進むと10分程で柳避難小屋前の吊橋に出ます。小屋は無人ですがよく手入れされており、緊急時には頼りになります。 柳避難小屋を出て5分ほどは流れに沿って進みます。入川の谷から道は次第に離れ、赤沢吊橋付近までは山の中腹をたどる道が続きます。ガレや小沢を渡る箇所は道が崩れていたりして緊張します。ロープが張られているところもありますが、慎重にルートを確かめるようにしましょう。標識のある大きな尾根を越え、赤沢谷側に下ると落葉時などやや道が不明瞭になります。旧軌道跡に出てしばらく緩く下り、行き止まり手前を左に急下降すると赤沢吊橋。さらに下った赤沢谷出合にはベンチや案内板もあり、ほっとする所です。 ここからは森林軌道跡を残して整備された歩道が入川の車道まで続きます。青い水をたっぷりたたえた入川渓谷の流れを見つつ入川渓流観光釣場までのんびり歩き、さらに車道を30分ほどで川又バス停です。 川又からのバス便は西武観光バスと秩父市営バスの2系統ありますが、本数が少ないので事前に時刻を調べておきましょう。 -
桜本コースから四阿屋山へ
- 日帰り
- 3時間30分
- 5km
桜本コースから四阿屋山へ
- 日帰り
- 3時間30分
- 5km
四阿屋山は、麓から2時間足らずで山頂に立つことができ、春から秋にかけて、手軽に登れる山です。セツブンソウ、ハナショウブ、ロウバイ、フクジュソウと季節によりさまざまな花を楽しむことができます。 登山口の小森、薬師堂近くには国民宿舎両神荘、道の駅両神温泉薬師の湯などがあり、一帯が両神国民休養地となっています。四阿屋山は薬師堂からのコースが一般的ですが、ここでは比較的静かに歩ける桜本コース、下山には鳥居山コースを紹介します。 小森バス停より県道を北へ少し歩き、桜本コース入口を左折して歩き出すと、お地蔵様に迎えられ民家の脇を通ります。山道をたどると次第に山里を下に見渡すようになります。疎林広場の横に出て、さらに登りきると駐車場に出ます。マイカーで、薬師堂交差点から公園管理道路をここまで上がってくることもできます。ここにはトイレ、水道もあります。 山居の民家を下に見て舗装道を西へ進むと、車止めの先に休憩舎があります。この上一帯が山居広場となっており、早春にはフクジュソウやロウバイがきれいな所です。右手の道を登ると公園内のため展望台への道など次々と分岐が現れます。両神神社奥社へは男坂とされる急な階段を登ります。杉林に囲まれた神社からやや南側を回り込むと、本格的な登山道になりますので注意が必要です。冬期、初心者だけの場合は神社から引き返しましょう。クサリ場の多い急な道を登りきると四阿屋山頂上です。西の両神山方面の展望はありますが、頂上は非常に狭く、休憩場所には向いていません。 両神神社奥社まで戻り、柏沢・薬師堂方面の道を北へ下ります。15分ほど下ると鳥居山コースの分岐になり直角に右へ入ります。その先は尾根伝いに進みますが、静かな樹林の中で展望はありません。ようやく里近くになった頃、突然派手な中華風の建物が前方に現れます。見晴らしの良い観景亭です。ここから折り返すようにやや下ると車道に出ます。道の下一帯は花しょうぶ園になっています。花期は例年6月中旬から下旬です。 ここから5分ほどで薬師堂に着きます。バス停もありますが、県道を南へ3分程で「道の駅両神温泉薬師の湯」に行くことができます。日帰り入浴施設、農林産物直売所、食堂があるので立ち寄るのもよいでしょう。四阿屋山は、麓から2時間足らずで山頂に立つことができ、春から秋にかけて、手軽に登れる山です。セツブンソウ、ハナショウブ、ロウバイ、フクジュソウと季節によりさまざまな花を楽しむことができます。 登山口の小森、薬師堂近くには国民宿舎両神荘、道の駅両神温泉薬師の湯などがあり、一帯が両神国民休養地となっています。四阿屋山は薬師堂からのコースが一般的ですが、ここでは比較的静かに歩ける桜本コース、下山には鳥居山コースを紹介します。 小森バス停より県道を北へ少し歩き、桜本コース入口を左折して歩き出すと、お地蔵様に迎えられ民家の脇を通ります。山道をたどると次第に山里を下に見渡すようになります。疎林広場の横に出て、さらに登りきると駐車場に出ます。マイカーで、薬師堂交差点から公園管理道路をここまで上がってくることもできます。ここにはトイレ、水道もあります。 山居の民家を下に見て舗装道を西へ進むと、車止めの先に休憩舎があります。この上一帯が山居広場となっており、早春にはフクジュソウやロウバイがきれいな所です。右手の道を登ると公園内のため展望台への道など次々と分岐が現れます。両神神社奥社へは男坂とされる急な階段を登ります。杉林に囲まれた神社からやや南側を回り込むと、本格的な登山道になりますので注意が必要です。冬期、初心者だけの場合は神社から引き返しましょう。クサリ場の多い急な道を登りきると四阿屋山頂上です。西の両神山方面の展望はありますが、頂上は非常に狭く、休憩場所には向いていません。 両神神社奥社まで戻り、柏沢・薬師堂方面の道を北へ下ります。15分ほど下ると鳥居山コースの分岐になり直角に右へ入ります。その先は尾根伝いに進みますが、静かな樹林の中で展望はありません。ようやく里近くになった頃、突然派手な中華風の建物が前方に現れます。見晴らしの良い観景亭です。ここから折り返すようにやや下ると車道に出ます。道の下一帯は花しょうぶ園になっています。花期は例年6月中旬から下旬です。 ここから5分ほどで薬師堂に着きます。バス停もありますが、県道を南へ3分程で「道の駅両神温泉薬師の湯」に行くことができます。日帰り入浴施設、農林産物直売所、食堂があるので立ち寄るのもよいでしょう。 -
古池から秩父御岳山へ
- 日帰り
- 5時間30分
- 9.8km
古池から秩父御岳山へ
- 日帰り
- 5時間30分
- 9.8km
秩父御岳山は、麓の落合を故郷に持ち木曽の御嶽山を開いた普寛上人によって開山されました。 三峰口駅から町営バスに乗り、古池バス停で下車します。バスが来た道をわずかに戻り、「猪狩山御岳山登山口」という標識に従って登り始めます。猪狩神社を過ぎると急な登りです。補助ロープのついている箇所があります。道幅が狭く歩きにくい箇所もあるので慎重に登ります。やがて祠のあるピークに着きます。ここから約30分で猪狩山(鞍掛山)山頂です。樹林の中で眺望はほとんどありません。 ここからタツミチまで稜線歩きとなり、途中林道を横切り道標に従って進みます。強石方面との分岐を経てほどなく秩父御岳山の山頂です。 狭いですが立派な石の祠があり、二子山、両神山、和名倉山など周囲の眺めが良い山頂です。 下山は来た道を少し戻り、分岐より杉ノ峠・強石方面へ下ります。下り始めると、次第に雑木林が多くなり尾根の幅も狭くなります。露岩が多く、緊張するクサリ場も数箇所あります。左右は切れ落ちており、慎重に歩くようにしましょう。所々、樹林の間から西に秩父湖や滝沢ダムの奥秩父もみじ湖が眺められます。 途中、林道を横切りますが登山道は明瞭です。杉・檜の植林帯になると尾根西側には作業道が並行しますが、登山道をそのまま利用します。眺めの良い送電線鉄柱下を過ぎるとほどなく杉ノ峠です。杉の大木の下には小さな祠があります。 峠から右は落合へ、左は強石へ下る道です。強石への道は、はじめは山腹の緩い下りが続きます。谷沿いの急な下りの後、林道に接する地点で右に折れると民家の上で歩きやすい車道に出ます。 そのまま車道をたどれば強石バス停に着きますが、わかるようであれば、近道となる山道を利用してもよいでしょう。強石から三峰口駅までは国道を歩いても着きますが、万年橋を渡り、荒川の右岸をたどる道が歩きやすいでしょう。また、杉ノ峠から落合へ下り、落合バス停から三峰口方面に10分ほど歩くと、「道の駅大滝温泉」があります。日帰り入浴施設もあるので、時間に余裕があれば落合に下るのもよいでしょう。山頂から普寛トンネルの前を通り、王滝沢沿いに落合へ下ることもできます。秩父御岳山は、麓の落合を故郷に持ち木曽の御嶽山を開いた普寛上人によって開山されました。 三峰口駅から町営バスに乗り、古池バス停で下車します。バスが来た道をわずかに戻り、「猪狩山御岳山登山口」という標識に従って登り始めます。猪狩神社を過ぎると急な登りです。補助ロープのついている箇所があります。道幅が狭く歩きにくい箇所もあるので慎重に登ります。やがて祠のあるピークに着きます。ここから約30分で猪狩山(鞍掛山)山頂です。樹林の中で眺望はほとんどありません。 ここからタツミチまで稜線歩きとなり、途中林道を横切り道標に従って進みます。強石方面との分岐を経てほどなく秩父御岳山の山頂です。 狭いですが立派な石の祠があり、二子山、両神山、和名倉山など周囲の眺めが良い山頂です。 下山は来た道を少し戻り、分岐より杉ノ峠・強石方面へ下ります。下り始めると、次第に雑木林が多くなり尾根の幅も狭くなります。露岩が多く、緊張するクサリ場も数箇所あります。左右は切れ落ちており、慎重に歩くようにしましょう。所々、樹林の間から西に秩父湖や滝沢ダムの奥秩父もみじ湖が眺められます。 途中、林道を横切りますが登山道は明瞭です。杉・檜の植林帯になると尾根西側には作業道が並行しますが、登山道をそのまま利用します。眺めの良い送電線鉄柱下を過ぎるとほどなく杉ノ峠です。杉の大木の下には小さな祠があります。 峠から右は落合へ、左は強石へ下る道です。強石への道は、はじめは山腹の緩い下りが続きます。谷沿いの急な下りの後、林道に接する地点で右に折れると民家の上で歩きやすい車道に出ます。 そのまま車道をたどれば強石バス停に着きますが、わかるようであれば、近道となる山道を利用してもよいでしょう。強石から三峰口駅までは国道を歩いても着きますが、万年橋を渡り、荒川の右岸をたどる道が歩きやすいでしょう。また、杉ノ峠から落合へ下り、落合バス停から三峰口方面に10分ほど歩くと、「道の駅大滝温泉」があります。日帰り入浴施設もあるので、時間に余裕があれば落合に下るのもよいでしょう。山頂から普寛トンネルの前を通り、王滝沢沿いに落合へ下ることもできます。 -
坂本から二子山へ
- 日帰り
- 5時間15分
- 6.5km
坂本から二子山へ
- 日帰り
- 5時間15分
- 6.5km
二子山は、その名の通り双耳峰で、石灰岩の岩峰はロッククライミングのゲレンデとしても有名です。 西武秩父駅から西武観光バスに乗車。小鹿野町役場で乗り換え、坂本バス停で下車します。バスの本数が少ないので、帰りも含めて事前に確認しておきましょう。バス停から少し戻って脇道に入り、仁平川沿いに進み、20分ほどで国道に出ます。登山道入口で右に折れると、案内表示やバイオトイレが設置されています。車道を少し歩くと左側に二子山への登山口の道標があります。 登り始めは杉の暗い植林帯で、沢沿いになると明るくなります。やや道が不明瞭なので、沢から離れないように登ります。つづら折りの急な登りとなり、ローソク岩への道標を過ぎるとすぐに股峠に出ます。このあたりは、4月下旬から5月上旬頃に咲くニリンソウの群生地となっています。 東岳へは右へ踏み跡をたどり、北面からクサリ場のある岩場を登り稜線伝いに進むと東岳山頂です。やや難しく一般登山者向きではないので注意してください。 股峠には西岳への案内図があり、一般コースと正面の岩稜を登る上級コースが書かれていますが、ここでは、一般コースを行きます。西岳の北側の裾を巻くように進み、両手を使っての急な登りで一気に稜線まで登ります。高度感があり、スリップしないよう注意してください。上級コースと稜線上で合流すると西岳山頂はすぐです。360度の展望で、両神山、群馬県境の山々、御荷鉾山方面まで望むことができます。稜線の先には、石灰岩採掘のため山頂が削られ白く痛々しい叶山が見えます。 両側が切れて高度感のある稜線を慎重に進みます。登攀中のクライマーもいるので落石にも十分注意を。稜線を外れて左へ下ると、金属製の足場がつけられたクサリ場となります。植林帯を抜けるとローソク岩分岐です。志賀坂峠、ローソク岩の道標が現われ、志賀坂方面に進むと坂本への分岐となります。鹿除けのネットを2箇所通過するので開け放しにしないよう出入口の通過には注意しましょう。下山途中、鉄塔下付近から二子山が良く見えます。 国道に出て坂本方面へ10分ほど下り、登山道入口に出て往路と同じ沢沿いの道を坂本バス停に下ります。二子山は、その名の通り双耳峰で、石灰岩の岩峰はロッククライミングのゲレンデとしても有名です。 西武秩父駅から西武観光バスに乗車。小鹿野町役場で乗り換え、坂本バス停で下車します。バスの本数が少ないので、帰りも含めて事前に確認しておきましょう。バス停から少し戻って脇道に入り、仁平川沿いに進み、20分ほどで国道に出ます。登山道入口で右に折れると、案内表示やバイオトイレが設置されています。車道を少し歩くと左側に二子山への登山口の道標があります。 登り始めは杉の暗い植林帯で、沢沿いになると明るくなります。やや道が不明瞭なので、沢から離れないように登ります。つづら折りの急な登りとなり、ローソク岩への道標を過ぎるとすぐに股峠に出ます。このあたりは、4月下旬から5月上旬頃に咲くニリンソウの群生地となっています。 東岳へは右へ踏み跡をたどり、北面からクサリ場のある岩場を登り稜線伝いに進むと東岳山頂です。やや難しく一般登山者向きではないので注意してください。 股峠には西岳への案内図があり、一般コースと正面の岩稜を登る上級コースが書かれていますが、ここでは、一般コースを行きます。西岳の北側の裾を巻くように進み、両手を使っての急な登りで一気に稜線まで登ります。高度感があり、スリップしないよう注意してください。上級コースと稜線上で合流すると西岳山頂はすぐです。360度の展望で、両神山、群馬県境の山々、御荷鉾山方面まで望むことができます。稜線の先には、石灰岩採掘のため山頂が削られ白く痛々しい叶山が見えます。 両側が切れて高度感のある稜線を慎重に進みます。登攀中のクライマーもいるので落石にも十分注意を。稜線を外れて左へ下ると、金属製の足場がつけられたクサリ場となります。植林帯を抜けるとローソク岩分岐です。志賀坂峠、ローソク岩の道標が現われ、志賀坂方面に進むと坂本への分岐となります。鹿除けのネットを2箇所通過するので開け放しにしないよう出入口の通過には注意しましょう。下山途中、鉄塔下付近から二子山が良く見えます。 国道に出て坂本方面へ10分ほど下り、登山道入口に出て往路と同じ沢沿いの道を坂本バス停に下ります。 -
砂防新道から御前峰・観光新道下山
- 1泊2日
- 8時間50分
- 13.1km
砂防新道から御前峰・観光新道下山
- 1泊2日
- 8時間50分
- 13.1km
起点となる別当出合へのバスは、時期や曜日によって運行されない日もあり、またマイカーの場合は7~10月中旬の週末を中心に交通規制が行われ、市ノ瀬でシャトルバスに乗り換えとなるので、事前によく確認しておきましょう。 別当出合休憩舎から吊橋を渡って行くと、登り専用の急な石段があり、転倒しないよう注意が必要です。中飯場、別当覗を経て、樹木がまばらになり別山方面を眺めるようになると、甚之助避難小屋です。前後の広場にもベンチがあり登山者で賑わいます。 小屋からは花も多くなり、南竜道分岐に着きます。ここからはエコーライン(P10)経由も魅力的ですが、初めての人はそのまま登るのがよいでしょう。最短で水も得られ、十二曲り一帯のお花畑は見所の一つです。延命水で喉を潤せば、まもなく別山などの眺めが良い黒ボコ岩で観光新道に合流します。弥陀ヶ原からは、御前峰を仰ぎながら木道を進み、五葉坂をひとふんばりで室堂に着きます。 翌朝、日の出の1時間ほど前に白山比咩神社祈祷殿の太鼓が鳴らされます。防寒着とヘッドランプを付けた登山者が列をなして御前峰を目指します。山頂には奥宮の社が鎮座し、神職の万歳で日の出を迎えます。北アルプス連峰や乗鞍岳・御嶽山をはじめ、遠く八ヶ岳や南アルプス連峰までの大展望が楽しめます。 山頂からは、お池めぐりコースで室堂に戻るのがおすすめ。夏場は自然解説員のガイドも行われます。神秘的な水の色の翠ヶ池や秋まで雪が残る伝説の千蛇ヶ池など、火口湖や火山地形、高山植物を満喫できます。千蛇ヶ池分岐から室堂へは、通称「近道」と西の巻き道があります。 下山は、五葉坂を下り、黒ボコ岩から観光新道に入ります。この道は、832(天長9)年には開かれていたとされる三禅定道の一つ、越前禅定道の一部です。景観に優れ、下山に使われることが多い道ですが、ガレ場や急坂があり、悪天候のときは避けるのが賢明です。 蛇塚を過ぎたあたりからお花畑が広がり、タカネマツムシソウやハクサンシャジンなどが混生する馬のたてがみ・真砂坂一帯は、この道ならではの美観です。殿ヶ池避難小屋を過ぎたやせ尾根の岩場に咲くハクサンオミナエシやツガザクラも砂防新道では見ない花です。別当坂分岐から急な沢状の道となり、落石や転倒に注意しながら下ります。ブナ林を抜けると別当出合に着きます。 また、中級者向けですが、別当坂分岐から禅定道をたどって市ノ瀬に下山すれば、信仰の道をより実感できることでしょう。起点となる別当出合へのバスは、時期や曜日によって運行されない日もあり、またマイカーの場合は7~10月中旬の週末を中心に交通規制が行われ、市ノ瀬でシャトルバスに乗り換えとなるので、事前によく確認しておきましょう。 別当出合休憩舎から吊橋を渡って行くと、登り専用の急な石段があり、転倒しないよう注意が必要です。中飯場、別当覗を経て、樹木がまばらになり別山方面を眺めるようになると、甚之助避難小屋です。前後の広場にもベンチがあり登山者で賑わいます。 小屋からは花も多くなり、南竜道分岐に着きます。ここからはエコーライン(P10)経由も魅力的ですが、初めての人はそのまま登るのがよいでしょう。最短で水も得られ、十二曲り一帯のお花畑は見所の一つです。延命水で喉を潤せば、まもなく別山などの眺めが良い黒ボコ岩で観光新道に合流します。弥陀ヶ原からは、御前峰を仰ぎながら木道を進み、五葉坂をひとふんばりで室堂に着きます。 翌朝、日の出の1時間ほど前に白山比咩神社祈祷殿の太鼓が鳴らされます。防寒着とヘッドランプを付けた登山者が列をなして御前峰を目指します。山頂には奥宮の社が鎮座し、神職の万歳で日の出を迎えます。北アルプス連峰や乗鞍岳・御嶽山をはじめ、遠く八ヶ岳や南アルプス連峰までの大展望が楽しめます。 山頂からは、お池めぐりコースで室堂に戻るのがおすすめ。夏場は自然解説員のガイドも行われます。神秘的な水の色の翠ヶ池や秋まで雪が残る伝説の千蛇ヶ池など、火口湖や火山地形、高山植物を満喫できます。千蛇ヶ池分岐から室堂へは、通称「近道」と西の巻き道があります。 下山は、五葉坂を下り、黒ボコ岩から観光新道に入ります。この道は、832(天長9)年には開かれていたとされる三禅定道の一つ、越前禅定道の一部です。景観に優れ、下山に使われることが多い道ですが、ガレ場や急坂があり、悪天候のときは避けるのが賢明です。 蛇塚を過ぎたあたりからお花畑が広がり、タカネマツムシソウやハクサンシャジンなどが混生する馬のたてがみ・真砂坂一帯は、この道ならではの美観です。殿ヶ池避難小屋を過ぎたやせ尾根の岩場に咲くハクサンオミナエシやツガザクラも砂防新道では見ない花です。別当坂分岐から急な沢状の道となり、落石や転倒に注意しながら下ります。ブナ林を抜けると別当出合に着きます。 また、中級者向けですが、別当坂分岐から禅定道をたどって市ノ瀬に下山すれば、信仰の道をより実感できることでしょう。 -
南竜ヶ馬場から別山・市ノ瀬道へ
- 1泊2日
- 9時間20分
- 16.8km
南竜ヶ馬場から別山・市ノ瀬道へ
- 1泊2日
- 9時間20分
- 16.8km
このコースは様々なお花畑が次々と出現し、別山まで白山や北アルプスなどを眺めながら、チブリ尾根に入ってからは別山や白山を振り返りながらの下り道です。白山でも有数のブナ林があり、市ノ瀬からブナ林を訪ねたり別山まで日帰りする人も多い道です。 別当出合から南竜ヶ馬場までは砂防新道から御前峰・観光新道下山(コースガイド)を参照してください。南竜山荘から、川にかかる橋を渡った所で道標に従い右へ行くか、キャンプ場を通過して最奥のケビンのところから右へ下って行きます。すぐにイワイチョウやハクサンコザクラの咲く湿原の木道歩きとなり、やがて赤谷への下りで例年7月中旬ころまでは急な雪渓が道を隠していて滑落注意です。赤谷では水が得られ、油坂の登りに控えて休憩したいところです。油坂は浮石のある所や、残雪期は途中から急な雪渓歩きがあり要注意となります。 油坂の頭はニッコウキスゲ・ハクサンフウロ・カライトソウなどのお花畑で、これから行く御舎利山への尾根が見え、振り返ると御前峰がどっしりと山裾を広げています。少し行くと六兵衛室跡で、石積みと天池があり、雪解け後はシナノキンバイやハクサンイチゲなどのお花畑となっています。ガレが谷底まで続く場所を足元に注意しながら登って行くと小さな池塘があり、尾根の東側を歩くようになると再びお花畑が現れ、やがて道標のある御舎利山分岐に着きます。ここから別山までは約10分なので、天気がよければ行ってみましょう。石積みで囲まれた別山神社の祠があり、山頂は360度の展望台で南方には石徹白道の山々などが連なっています。 御舎利山分岐まで戻り、緩やかに登るとすぐに御舎利山の山頂で、背の低いハイマツ・コケモモ・ガンコウランなど高山帯の植生です。白山を眺めながら背の低いハイマツ林のジグザグの道を下り、あまり背の高くないダケカンバやオオシラビソの林を行くと、やがて下方にチブリ尾根避難小屋が見えるようになります。避難小屋は尾根筋の高みにあり、白山や別山の眺めが素晴らしい所です。 しばらく行くと背の低いササ原の中にササユリ・ニッコウキスゲ・ハクサンシャジンなどのお花畑があり、尾根を巻いて下って行くとダケカンバやオオシラビソの高木林から、やがてブナ林へと植生が変化していきます。白山でも有数のブナ林で数箇所に水が流れ、カツラやトチノキの大木が続くようになるとやがて猿壁登山口です。ドロノキなどの林下の道を行き、最後は車道歩きで市ノ瀬に着きます。このコースは様々なお花畑が次々と出現し、別山まで白山や北アルプスなどを眺めながら、チブリ尾根に入ってからは別山や白山を振り返りながらの下り道です。白山でも有数のブナ林があり、市ノ瀬からブナ林を訪ねたり別山まで日帰りする人も多い道です。 別当出合から南竜ヶ馬場までは砂防新道から御前峰・観光新道下山(コースガイド)を参照してください。南竜山荘から、川にかかる橋を渡った所で道標に従い右へ行くか、キャンプ場を通過して最奥のケビンのところから右へ下って行きます。すぐにイワイチョウやハクサンコザクラの咲く湿原の木道歩きとなり、やがて赤谷への下りで例年7月中旬ころまでは急な雪渓が道を隠していて滑落注意です。赤谷では水が得られ、油坂の登りに控えて休憩したいところです。油坂は浮石のある所や、残雪期は途中から急な雪渓歩きがあり要注意となります。 油坂の頭はニッコウキスゲ・ハクサンフウロ・カライトソウなどのお花畑で、これから行く御舎利山への尾根が見え、振り返ると御前峰がどっしりと山裾を広げています。少し行くと六兵衛室跡で、石積みと天池があり、雪解け後はシナノキンバイやハクサンイチゲなどのお花畑となっています。ガレが谷底まで続く場所を足元に注意しながら登って行くと小さな池塘があり、尾根の東側を歩くようになると再びお花畑が現れ、やがて道標のある御舎利山分岐に着きます。ここから別山までは約10分なので、天気がよければ行ってみましょう。石積みで囲まれた別山神社の祠があり、山頂は360度の展望台で南方には石徹白道の山々などが連なっています。 御舎利山分岐まで戻り、緩やかに登るとすぐに御舎利山の山頂で、背の低いハイマツ・コケモモ・ガンコウランなど高山帯の植生です。白山を眺めながら背の低いハイマツ林のジグザグの道を下り、あまり背の高くないダケカンバやオオシラビソの林を行くと、やがて下方にチブリ尾根避難小屋が見えるようになります。避難小屋は尾根筋の高みにあり、白山や別山の眺めが素晴らしい所です。 しばらく行くと背の低いササ原の中にササユリ・ニッコウキスゲ・ハクサンシャジンなどのお花畑があり、尾根を巻いて下って行くとダケカンバやオオシラビソの高木林から、やがてブナ林へと植生が変化していきます。白山でも有数のブナ林で数箇所に水が流れ、カツラやトチノキの大木が続くようになるとやがて猿壁登山口です。ドロノキなどの林下の道を行き、最後は車道歩きで市ノ瀬に着きます。