【東京都】の登山コースガイド
東京都
検索結果27件中
1-20件
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鴨沢から雲取山へ
- 日帰り
- 9時間30分
- 23.2km
鴨沢から雲取山へ
- 日帰り
- 9時間30分
- 23.2km
鴨沢バス停横のY字路から山側の舗道を進み、学校跡の裏手に回り込んで舗装路がカーブする所から山道に入ります。しばらく行って再び小袖林道に出た所が小袖乗越で、ここには丹波山村営登山者用駐車場があります。林道を北に進み、左に所畑への林道が分かれた先で左手の登山道に入ります。 かつて民家や畑があった所を過ぎた後、しばらくは尾根の中腹を絡むように進みます。杉の植林帯の中を緩やかに登っていくと、登山道から左上に数m上がった所に水場があります。杉木立の中の水場は見落としやすいかも知れません。道は次第に山腹から稜線に出てきます。平坦な鞍部に出た先の広場が堂所と呼ばれる所です。この先は登り尾根の稜線の左右を縫うように進み、やがてマムシ岩と呼ばれる石灰岩の露岩に出ます。しばらく急登が続き、七ッ石小屋への分岐を過ぎた先で片倉谷源頭の木橋を渡ります。ここからは緩やかな登りがブナ坂まで続きます。 ブナ坂は七ッ石山山頂から北西に下った鞍部にある開けた平坦地です。ここから石尾根に切り開かれた防火帯の道を小さな起伏を越えながら北西に進むと、次第に左手の眺望も開けてきます。五十人平のヘリポートに飛び出すと、すぐ右上に奥多摩小屋跡(2019年3月末に閉鎖)が見えてきます。小屋跡から左に5分ほど下った所に水場があります。小屋跡を過ぎて草付の急斜面をヨモギノ頭に登り、小雲取山の南斜面を登り切れば雲取山山頂の勇姿が目に飛び込んできます。山頂直下には避難小屋とトイレが設置されています。1等三角点の置かれた雲取山山頂からは南西に展望が開け、奥多摩の山々はもちろん、大菩薩、奥秩父主脈の山々、富士山から南アルプスなどが遠望できます。 帰りは、往路をブナ坂まで戻り七ッ石山に登ります。急坂をひと登りで山頂に立って振り返ると、たどってきた石尾根縦走路の先に雲取山が望めます。東に下り七ッ石神社の下で七ッ石小屋への道を右に分けた後、再び七ッ石小屋からの道を右から合わせます。この先のY字路は右の巻き道を進み、千本ツツジの十字路を右に折れて、赤指尾根を下ります。長い下りを終えて峰の集落に出た後、峰谷バス停に着きます。(峰谷からのバス便は少ないので、注意してください。)鴨沢バス停横のY字路から山側の舗道を進み、学校跡の裏手に回り込んで舗装路がカーブする所から山道に入ります。しばらく行って再び小袖林道に出た所が小袖乗越で、ここには丹波山村営登山者用駐車場があります。林道を北に進み、左に所畑への林道が分かれた先で左手の登山道に入ります。 かつて民家や畑があった所を過ぎた後、しばらくは尾根の中腹を絡むように進みます。杉の植林帯の中を緩やかに登っていくと、登山道から左上に数m上がった所に水場があります。杉木立の中の水場は見落としやすいかも知れません。道は次第に山腹から稜線に出てきます。平坦な鞍部に出た先の広場が堂所と呼ばれる所です。この先は登り尾根の稜線の左右を縫うように進み、やがてマムシ岩と呼ばれる石灰岩の露岩に出ます。しばらく急登が続き、七ッ石小屋への分岐を過ぎた先で片倉谷源頭の木橋を渡ります。ここからは緩やかな登りがブナ坂まで続きます。 ブナ坂は七ッ石山山頂から北西に下った鞍部にある開けた平坦地です。ここから石尾根に切り開かれた防火帯の道を小さな起伏を越えながら北西に進むと、次第に左手の眺望も開けてきます。五十人平のヘリポートに飛び出すと、すぐ右上に奥多摩小屋跡(2019年3月末に閉鎖)が見えてきます。小屋跡から左に5分ほど下った所に水場があります。小屋跡を過ぎて草付の急斜面をヨモギノ頭に登り、小雲取山の南斜面を登り切れば雲取山山頂の勇姿が目に飛び込んできます。山頂直下には避難小屋とトイレが設置されています。1等三角点の置かれた雲取山山頂からは南西に展望が開け、奥多摩の山々はもちろん、大菩薩、奥秩父主脈の山々、富士山から南アルプスなどが遠望できます。 帰りは、往路をブナ坂まで戻り七ッ石山に登ります。急坂をひと登りで山頂に立って振り返ると、たどってきた石尾根縦走路の先に雲取山が望めます。東に下り七ッ石神社の下で七ッ石小屋への道を右に分けた後、再び七ッ石小屋からの道を右から合わせます。この先のY字路は右の巻き道を進み、千本ツツジの十字路を右に折れて、赤指尾根を下ります。長い下りを終えて峰の集落に出た後、峰谷バス停に着きます。(峰谷からのバス便は少ないので、注意してください。) -
三条の湯から雲取山へ
- 1泊2日
- 10時間10分
- 25.5km
三条の湯から雲取山へ
- 1泊2日
- 10時間10分
- 25.5km
奥多摩駅発丹波行きのバスをお祭で下車、バス停先のY字路を右折して後山林道に入ります。ここから林道終点まで延々10kmの道のりになります。舗装された林道はやがて未舗装のダートとなり、しばらくは薄暗い植林帯を進んで片倉谷橋を渡ります(この先は一般車通行止め)。 黒滝橋で右岸に渡った後、再び右岸に戻って塩沢橋を渡ります。次第に周囲は広葉樹林となって明るく開け、後山川の流れも近くなります。新緑や紅葉の頃には渓谷美が素晴らしい所です。林道終点から山道に入って青岩橋を渡り、三条沢左岸沿いに広葉樹林内の道を進みます。三条沢にかかる三条ノ大滝を左下に見て、兆子ノ滝の滝音を聞きながら緩やかに登っていくと、やがて三条の湯が見えてきます。この湯は沸かし湯ですが、この山域では貴重な湯宿で、立ち寄り入浴もできます。小屋の下には幕営地も設けられています。 三条の湯を後に急坂を登って三条沢を渡り、水無尾根に取り付きます。この先は桟道が多く、冬季には凍結して歩きにくくなり、軽アイゼンが必要な時もあります(下降時の事故も起きています)。尾根末端を回り込むように登って行くと、青岩鍾乳洞への道(現在通行止め)が右に分岐しています。このあたりはブナ、ミズナラ、カツラなどの広葉樹が美しいところです。尾根の東面を巻き気味に登っていくと、石灰岩の露岩が目につくようになります。水無尾根とはいえ、高度1600m付近で横切る沢で水を得られることもあります。木の間越しに雲取山や石尾根上部の稜線が見え始めると、明るく開けたカラマツ林となります。平坦な尾根道に出た所が三条ダルミと呼ばれる鞍部で、西にのびる道は奥秩父主脈の縦走路です。ここは南面が開けて雁ヶ腹摺山の右手に富士山が望めます。 東に進むと、左に雲取山西面の巻き道が分岐しています。右の尾根通しの道を急登していくと、ひょっこりと雲取山山頂の南端に飛びだします。避難小屋を回り込んで、北に登り詰めた所が雲取山山頂です。1等三角点や展望盤が設置された山頂で、ゆっくり休みましょう。南から西には、富士山、大菩薩、南アルプスのほぼ全山が並び、奥秩父主脈や和名倉山の大パノラマが広がります。 山頂を後にして避難小屋の前を左に進み、石尾根の縦走路を下ってブナ坂から鴨沢バス停に向かいます(山頂から鴨沢までの道については鴨沢から雲取山へ(コースガイド)をご参照ください)。奥多摩駅発丹波行きのバスをお祭で下車、バス停先のY字路を右折して後山林道に入ります。ここから林道終点まで延々10kmの道のりになります。舗装された林道はやがて未舗装のダートとなり、しばらくは薄暗い植林帯を進んで片倉谷橋を渡ります(この先は一般車通行止め)。 黒滝橋で右岸に渡った後、再び右岸に戻って塩沢橋を渡ります。次第に周囲は広葉樹林となって明るく開け、後山川の流れも近くなります。新緑や紅葉の頃には渓谷美が素晴らしい所です。林道終点から山道に入って青岩橋を渡り、三条沢左岸沿いに広葉樹林内の道を進みます。三条沢にかかる三条ノ大滝を左下に見て、兆子ノ滝の滝音を聞きながら緩やかに登っていくと、やがて三条の湯が見えてきます。この湯は沸かし湯ですが、この山域では貴重な湯宿で、立ち寄り入浴もできます。小屋の下には幕営地も設けられています。 三条の湯を後に急坂を登って三条沢を渡り、水無尾根に取り付きます。この先は桟道が多く、冬季には凍結して歩きにくくなり、軽アイゼンが必要な時もあります(下降時の事故も起きています)。尾根末端を回り込むように登って行くと、青岩鍾乳洞への道(現在通行止め)が右に分岐しています。このあたりはブナ、ミズナラ、カツラなどの広葉樹が美しいところです。尾根の東面を巻き気味に登っていくと、石灰岩の露岩が目につくようになります。水無尾根とはいえ、高度1600m付近で横切る沢で水を得られることもあります。木の間越しに雲取山や石尾根上部の稜線が見え始めると、明るく開けたカラマツ林となります。平坦な尾根道に出た所が三条ダルミと呼ばれる鞍部で、西にのびる道は奥秩父主脈の縦走路です。ここは南面が開けて雁ヶ腹摺山の右手に富士山が望めます。 東に進むと、左に雲取山西面の巻き道が分岐しています。右の尾根通しの道を急登していくと、ひょっこりと雲取山山頂の南端に飛びだします。避難小屋を回り込んで、北に登り詰めた所が雲取山山頂です。1等三角点や展望盤が設置された山頂で、ゆっくり休みましょう。南から西には、富士山、大菩薩、南アルプスのほぼ全山が並び、奥秩父主脈や和名倉山の大パノラマが広がります。 山頂を後にして避難小屋の前を左に進み、石尾根の縦走路を下ってブナ坂から鴨沢バス停に向かいます(山頂から鴨沢までの道については鴨沢から雲取山へ(コースガイド)をご参照ください)。 -
唐松谷から雲取山へ
- 日帰り
- 10時間50分
- 25.2km
唐松谷から雲取山へ
- 日帰り
- 10時間50分
- 25.2km
鍾乳洞バス停(土・休日は東日原まで)から歩き始め、小川谷橋を渡って左の日原林道に入ります。八丁橋を渡った先で天祖山登山口を右に見てゲートを越えた後も延々と林道歩きが続きます。 八丁橋から1時間20分ほどで唐松谷林道入口に着きます。日原林道を離れて左手の山道を下り、日原川にかかる吊橋を渡った所が唐松谷の出合です。吊橋から20分ほどで右手に富田新道が分岐します。唐松谷左岸の山腹を巻く道は、滝場の露岩を縫うように進んだり、桟橋を渡ったりしながら2kmほど続きます。源流の様相となった唐松谷を右岸に渡った後は沢筋を離れて斜面を南西方向に登るようになります。カラマツ林の中の道を登り詰めて七ッ石山北西の鞍部に出た所がブナ坂で、鴨沢コースと石尾根縦走路が交差する十字路になっています。右折して石尾根の防火帯を雲取山に向かいます。(ブナ坂から雲取山、雲取山から鴨沢バス停への下山については鴨沢から雲取山へ(コースガイド)を参照してください。)鍾乳洞バス停(土・休日は東日原まで)から歩き始め、小川谷橋を渡って左の日原林道に入ります。八丁橋を渡った先で天祖山登山口を右に見てゲートを越えた後も延々と林道歩きが続きます。 八丁橋から1時間20分ほどで唐松谷林道入口に着きます。日原林道を離れて左手の山道を下り、日原川にかかる吊橋を渡った所が唐松谷の出合です。吊橋から20分ほどで右手に富田新道が分岐します。唐松谷左岸の山腹を巻く道は、滝場の露岩を縫うように進んだり、桟橋を渡ったりしながら2kmほど続きます。源流の様相となった唐松谷を右岸に渡った後は沢筋を離れて斜面を南西方向に登るようになります。カラマツ林の中の道を登り詰めて七ッ石山北西の鞍部に出た所がブナ坂で、鴨沢コースと石尾根縦走路が交差する十字路になっています。右折して石尾根の防火帯を雲取山に向かいます。(ブナ坂から雲取山、雲取山から鴨沢バス停への下山については鴨沢から雲取山へ(コースガイド)を参照してください。) -
富田新道から雲取山へ
- 日帰り
- 10時間10分
- 22.8km
富田新道から雲取山へ
- 日帰り
- 10時間10分
- 22.8km
鍾乳洞バス停から歩き始め、唐松谷出合の先で唐松谷林道と分かれて右に進みます(唐松谷林道入口までは唐松谷から雲取山へ(コースガイド)を参照してください)。ここから小雲取山までの尾根道は富田新道と呼ばれます。昭和20~30年代に雲取山荘の小屋主として名を馳せた富田治三郎氏の発案で拓かれたコースで、沢沿いの唐松谷林道に比べて路肩崩壊のリスクが少ない尾根伝いのコースです。 ブナ林内の急坂をジグザグに登って1400mを超えるあたりで野陣尾根に乗ると、サワラノ平と呼ばれる平坦地に出ます。この先は傾斜が緩やかになり、樹相もダケカンバやコメツガ等が目立つようになります。木の間越しに北の長沢山方面、南に石尾根の山々が望まれ、木々の幹にはニホンジカの角研ぎ痕やツキノワグマの爪痕も見られるでしょう。権衛ノ頭を越えると林相はカラマツ林となり、唐松ノ大クビレを経て小雲取山直下の三差路に出ます。石尾根縦走路の巻き道に合流して急坂を小雲取山へと登れば雲取山山頂は目前です。(鴨沢バス停への下山については鴨沢から雲取山へ(コースガイド)を参照してください。)鍾乳洞バス停から歩き始め、唐松谷出合の先で唐松谷林道と分かれて右に進みます(唐松谷林道入口までは唐松谷から雲取山へ(コースガイド)を参照してください)。ここから小雲取山までの尾根道は富田新道と呼ばれます。昭和20~30年代に雲取山荘の小屋主として名を馳せた富田治三郎氏の発案で拓かれたコースで、沢沿いの唐松谷林道に比べて路肩崩壊のリスクが少ない尾根伝いのコースです。 ブナ林内の急坂をジグザグに登って1400mを超えるあたりで野陣尾根に乗ると、サワラノ平と呼ばれる平坦地に出ます。この先は傾斜が緩やかになり、樹相もダケカンバやコメツガ等が目立つようになります。木の間越しに北の長沢山方面、南に石尾根の山々が望まれ、木々の幹にはニホンジカの角研ぎ痕やツキノワグマの爪痕も見られるでしょう。権衛ノ頭を越えると林相はカラマツ林となり、唐松ノ大クビレを経て小雲取山直下の三差路に出ます。石尾根縦走路の巻き道に合流して急坂を小雲取山へと登れば雲取山山頂は目前です。(鴨沢バス停への下山については鴨沢から雲取山へ(コースガイド)を参照してください。) -
御岳山から日の出山へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 14.7km
御岳山から日の出山へ
- 日帰り
- 4時間45分
- 14.7km
御嶽駅からバスでケーブルカー滝本駅のケーブル下バス停まで入ります。大鳥居をくぐって表参道に入り、杉並木の舗装路を登ります。この道は山上集落に住む人々の生活道路になっています。山頂に近づくと、ケーブルカー御岳山駅への道が分岐する三差路に出ます。道を左に進むとみやげ店街の中に再び三差路が現れ、左に日の出山への道が分岐します。 まずは右に進んで武蔵御嶽神社の鳥居をくぐり、神社境内にある御岳山山頂に登ります。神社には主神・櫛真知命のほかに大口真神(オオカミ信仰のオイヌ様)などが祀られています。登頂後は先ほどの三差路まで戻り、右に入って日の出山を目指します。時間に余裕があれば、神社から大岳山への道を少し進み、道標に従って南の養沢川に下ってロックガーデンに立ち寄り、七代の滝・天狗岩・綾広の滝や、花々を見ながら苔むした沢沿いの道を散策するのも良いでしょう。 日の出山に向かって杉・檜の植林帯の平坦な道を進みます。日の出山直下にあるトイレ左手の石段を登り切ると、日の出山山頂です。東屋や展望盤があり、眼前に青梅市街と遠く都心方面の展望が広がります。山名のとおり絶好のご来光スポットで、元旦には初日の出を拝むハイカーで大賑わいとなります。 日の出山を後にして金比羅尾根に向かいます。山頂のすぐ下の変則四差路を南に進んで金比羅尾根道に入ります。ここから東に道を下り、山道から舗装路に出てすぐのT字路を左に5分ほど行くとつるつる温泉です。 金比羅尾根は起伏の少ない植林帯の道で、麻生山を右から巻きタルクボ峰を過ぎて長い尾根道を進んでいくと、やがて登山道と林道が立体交差する橋を渡ります。橋から5分ほどで道標のある分岐点に出て、ここを右に入ると左手に高さ10mほどの大岩が見え、その先が琴平神社のある金比羅山です。周辺には東屋、トイレ、展望台があります。 さらに下り、五日市の町中を道標に従ってメインストリートに出れば武蔵五日市駅までは5分ほどです。御嶽駅からバスでケーブルカー滝本駅のケーブル下バス停まで入ります。大鳥居をくぐって表参道に入り、杉並木の舗装路を登ります。この道は山上集落に住む人々の生活道路になっています。山頂に近づくと、ケーブルカー御岳山駅への道が分岐する三差路に出ます。道を左に進むとみやげ店街の中に再び三差路が現れ、左に日の出山への道が分岐します。 まずは右に進んで武蔵御嶽神社の鳥居をくぐり、神社境内にある御岳山山頂に登ります。神社には主神・櫛真知命のほかに大口真神(オオカミ信仰のオイヌ様)などが祀られています。登頂後は先ほどの三差路まで戻り、右に入って日の出山を目指します。時間に余裕があれば、神社から大岳山への道を少し進み、道標に従って南の養沢川に下ってロックガーデンに立ち寄り、七代の滝・天狗岩・綾広の滝や、花々を見ながら苔むした沢沿いの道を散策するのも良いでしょう。 日の出山に向かって杉・檜の植林帯の平坦な道を進みます。日の出山直下にあるトイレ左手の石段を登り切ると、日の出山山頂です。東屋や展望盤があり、眼前に青梅市街と遠く都心方面の展望が広がります。山名のとおり絶好のご来光スポットで、元旦には初日の出を拝むハイカーで大賑わいとなります。 日の出山を後にして金比羅尾根に向かいます。山頂のすぐ下の変則四差路を南に進んで金比羅尾根道に入ります。ここから東に道を下り、山道から舗装路に出てすぐのT字路を左に5分ほど行くとつるつる温泉です。 金比羅尾根は起伏の少ない植林帯の道で、麻生山を右から巻きタルクボ峰を過ぎて長い尾根道を進んでいくと、やがて登山道と林道が立体交差する橋を渡ります。橋から5分ほどで道標のある分岐点に出て、ここを右に入ると左手に高さ10mほどの大岩が見え、その先が琴平神社のある金比羅山です。周辺には東屋、トイレ、展望台があります。 さらに下り、五日市の町中を道標に従ってメインストリートに出れば武蔵五日市駅までは5分ほどです。 -
軍畑から高水三山へ
- 日帰り
- 4時間0分
- 9km
軍畑から高水三山へ
- 日帰り
- 4時間0分
- 9km
JR青梅線の軍畑駅で下車し、左に線路沿いに進むと踏切を渡って旧鎌倉街道に出ます。平溝橋手前のY字路を左に入ってしばらく行くと右手に高源寺が見えてきます。高水山登山口の石碑を見て、平溝林道と分かれて右に折れ、車道を上がって行くと堰堤に出ます。ここから山道となって階段が堰堤の上まで続きます。 杉・檜の植林帯を登って行くと、四合目付近に2mほどの清浄ノ滝が現れます。ジグザグの登りを繰り返して尾根上に出ると明るい雑木林となり、上成木への道を右に分けた先で常福院の山門に出ます。常福院は真言宗の古刹で、本尊の浪切不動尊を祀る不動堂には可愛い狛犬像があります。お寺の裏手のトイレは利用させていただけますが、境内の居住区への立ち入りは慎みましょう。すぐに高水山山頂に着き、南面の御岳山や大岳山を眺めながらひと息入れます。 高水山直下は急坂となり、冬季の凍結時などは滑りやすく危険なので慎重に下りましょう。急下降の後はなだらかな稜線歩きとなり、左手に南面の巻き道を分けた後は、右手の急坂をひと頑張りで岩茸石山に着きます。高水三山の最高峰で、山頂は北面が開けて展望が良く、黒山から棒ノ折山への稜線の向こうに奥武蔵の山々が見渡せます。 山頂から南への下りは露岩を縫うような急下降で始まり、南面の巻き道を合わせた先からは緩やかな尾根道となります。馬仏峠と呼ばれる鞍部を過ぎると、しばらくで左に真名井天神への巻き道が分かれます。右手のチャートの露岩が目立つ急坂に取り付き、這い上がるように惣岳山に登り着きます。青渭神社奥の院が祀られた山頂は鬱蒼とした杉の巨木に囲まれて展望はききませんが、静寂に浸って休息をとるには最適です。5分ほど下って先の巻き道と出合うところに真名井の井戸があります。古くから霊泉として崇められている水場ですが、残念なことに水量は乏しくなっています。 次第に尾根道は溝のようにえぐれた急坂となり、二基の送電鉄塔を通過します。このあたりからは眼下に多摩川や青梅街道沿いの沢井の街並みが箱庭のように俯瞰できます。さらに急下降を続けると、やがて御岳の街並みが見えてきます。慈恩寺の横を通って青梅街道に出ればすぐ右が御嶽駅です。時間があれば御岳観光協会の案内所や関東ふれあいの道・御岳インフォメーションセンターに立ち寄ってもよいでしょう。JR青梅線の軍畑駅で下車し、左に線路沿いに進むと踏切を渡って旧鎌倉街道に出ます。平溝橋手前のY字路を左に入ってしばらく行くと右手に高源寺が見えてきます。高水山登山口の石碑を見て、平溝林道と分かれて右に折れ、車道を上がって行くと堰堤に出ます。ここから山道となって階段が堰堤の上まで続きます。 杉・檜の植林帯を登って行くと、四合目付近に2mほどの清浄ノ滝が現れます。ジグザグの登りを繰り返して尾根上に出ると明るい雑木林となり、上成木への道を右に分けた先で常福院の山門に出ます。常福院は真言宗の古刹で、本尊の浪切不動尊を祀る不動堂には可愛い狛犬像があります。お寺の裏手のトイレは利用させていただけますが、境内の居住区への立ち入りは慎みましょう。すぐに高水山山頂に着き、南面の御岳山や大岳山を眺めながらひと息入れます。 高水山直下は急坂となり、冬季の凍結時などは滑りやすく危険なので慎重に下りましょう。急下降の後はなだらかな稜線歩きとなり、左手に南面の巻き道を分けた後は、右手の急坂をひと頑張りで岩茸石山に着きます。高水三山の最高峰で、山頂は北面が開けて展望が良く、黒山から棒ノ折山への稜線の向こうに奥武蔵の山々が見渡せます。 山頂から南への下りは露岩を縫うような急下降で始まり、南面の巻き道を合わせた先からは緩やかな尾根道となります。馬仏峠と呼ばれる鞍部を過ぎると、しばらくで左に真名井天神への巻き道が分かれます。右手のチャートの露岩が目立つ急坂に取り付き、這い上がるように惣岳山に登り着きます。青渭神社奥の院が祀られた山頂は鬱蒼とした杉の巨木に囲まれて展望はききませんが、静寂に浸って休息をとるには最適です。5分ほど下って先の巻き道と出合うところに真名井の井戸があります。古くから霊泉として崇められている水場ですが、残念なことに水量は乏しくなっています。 次第に尾根道は溝のようにえぐれた急坂となり、二基の送電鉄塔を通過します。このあたりからは眼下に多摩川や青梅街道沿いの沢井の街並みが箱庭のように俯瞰できます。さらに急下降を続けると、やがて御岳の街並みが見えてきます。慈恩寺の横を通って青梅街道に出ればすぐ右が御嶽駅です。時間があれば御岳観光協会の案内所や関東ふれあいの道・御岳インフォメーションセンターに立ち寄ってもよいでしょう。 -
川苔山から鳩ノ巣へ
- 日帰り
- 5時間40分
- 12.5km
川苔山から鳩ノ巣へ
- 日帰り
- 5時間40分
- 12.5km
奥多摩駅から日原方面へのバスに乗り川乗橋バス停で下車します。川乗林道は一般車通行止めで入口ゲートは普段は閉まっています。ゲートの脇を抜けて川乗林道に入り、川乗谷右岸の道を進みます。竜王橋で対岸に渡り、細倉橋で再び右岸に戻った先が登山道の入口です。バイオマストイレが設置されています。 林道と分かれ、道標に従って右の山道に入ります。川乗谷に沿った道は水流とつかず離れず何度か木橋で渡り返しながら進みます。小滝や淵・釜を連ねた渓谷美を楽しみながら登っていくと、やがて道は左岸の岩尾根を絡むようになります。対岸は切り立った石灰岩の岩壁となり、その上に川乗林道が見えます。この先で登山道の左奥に百尋ノ滝が見えてきます。百尋(約180m)はありませんが、落差40mほどの優美な直瀑です。 登山道は百尋ノ滝の手前で折り返した後、しばらくはつづら折れとなります。転滑落に注意して進みましょう。次第に道は沢筋から離れて小尾根に取り付き、山腹を絡んでいきます。このあたりは、いろいろな道が交錯しています。こまめに読図をしてコースを確かめながら進みましょう。右手の展望が開けてきて、足毛岩の左に川苔山が仰ぎ見るようになります。火打石谷を横切り、横ヶ谷沢を渡ると道が二分しています。右はウスバ乗越への道ですが、ここは左に入って横ヶ谷の左岸沿いに進んで右手の小尾根に取り付きスズタケの急坂を登り、稜線鞍部の十字路に出ます。右に切り開きの道を登り詰めれば川苔山の山頂です。 広々とした山頂からはほぼ全方位に展望が開けます。西には鳥屋戸尾根の向こうにヨコスズ尾根、その奥には石尾根や都県境の山々が見渡せ、南には奥多摩三山を前景に富士山も遠望できます。 山頂から先ほどの十字路まで戻り、右に折れて南に向かいます。急坂を下っていく途中の右下には水場があります。舟井戸と呼ばれる二重山稜地形に出た先の分岐を左に入って杉の植林帯の道を南に進みます。 大根ノ山ノ神で杉ノ尾根からの道と林道が交差します。ここから尾根の西面を緩やかに下って、熊野神社の裏を通り正法院の脇で舗装路に出ます。棚沢の集落を通り抜け、踏切を渡って左折すれば鳩ノ巣駅です。奥多摩駅から日原方面へのバスに乗り川乗橋バス停で下車します。川乗林道は一般車通行止めで入口ゲートは普段は閉まっています。ゲートの脇を抜けて川乗林道に入り、川乗谷右岸の道を進みます。竜王橋で対岸に渡り、細倉橋で再び右岸に戻った先が登山道の入口です。バイオマストイレが設置されています。 林道と分かれ、道標に従って右の山道に入ります。川乗谷に沿った道は水流とつかず離れず何度か木橋で渡り返しながら進みます。小滝や淵・釜を連ねた渓谷美を楽しみながら登っていくと、やがて道は左岸の岩尾根を絡むようになります。対岸は切り立った石灰岩の岩壁となり、その上に川乗林道が見えます。この先で登山道の左奥に百尋ノ滝が見えてきます。百尋(約180m)はありませんが、落差40mほどの優美な直瀑です。 登山道は百尋ノ滝の手前で折り返した後、しばらくはつづら折れとなります。転滑落に注意して進みましょう。次第に道は沢筋から離れて小尾根に取り付き、山腹を絡んでいきます。このあたりは、いろいろな道が交錯しています。こまめに読図をしてコースを確かめながら進みましょう。右手の展望が開けてきて、足毛岩の左に川苔山が仰ぎ見るようになります。火打石谷を横切り、横ヶ谷沢を渡ると道が二分しています。右はウスバ乗越への道ですが、ここは左に入って横ヶ谷の左岸沿いに進んで右手の小尾根に取り付きスズタケの急坂を登り、稜線鞍部の十字路に出ます。右に切り開きの道を登り詰めれば川苔山の山頂です。 広々とした山頂からはほぼ全方位に展望が開けます。西には鳥屋戸尾根の向こうにヨコスズ尾根、その奥には石尾根や都県境の山々が見渡せ、南には奥多摩三山を前景に富士山も遠望できます。 山頂から先ほどの十字路まで戻り、右に折れて南に向かいます。急坂を下っていく途中の右下には水場があります。舟井戸と呼ばれる二重山稜地形に出た先の分岐を左に入って杉の植林帯の道を南に進みます。 大根ノ山ノ神で杉ノ尾根からの道と林道が交差します。ここから尾根の西面を緩やかに下って、熊野神社の裏を通り正法院の脇で舗装路に出ます。棚沢の集落を通り抜け、踏切を渡って左折すれば鳩ノ巣駅です。 -
奥多摩駅から大岳山へ
- 日帰り
- 5時間55分
- 12.5km
奥多摩駅から大岳山へ
- 日帰り
- 5時間55分
- 12.5km
奥多摩駅から車道を南に進み、青梅街道と交わる交差点を直進して昭和橋を渡ります。橋の先で右手の登計園地に入り、杉林の中を進んで187段の急な石段を愛宕山へと登ります。愛宕神社の脇を抜けて少し下ると登計峠に出て車道と交差します(峠まで、奥多摩消防署の横から車道をたどって来ることもできます)。 車道と分かれて山道に入り、しばらく緩やかに登っていきます。やがて傾斜が増してきて岩場も現れ、二体の天狗像が立つ天聖神社の小岩峰に出ます。この先は何箇所か鉄バシゴやクサリ場を越えて慎重に進み、露岩帯の急坂を登り詰めて1046.7mの三角点峰に出ます。ここから少し下った鞍部で右に大ダワへの道が分岐します。直進して急坂を登り返せば鋸山で、平坦な山頂には丸い河原石が散乱しています。 山頂から露岩の間の道を南に下り、再び大ダワへの道を右に分けて鋸尾根を進みます。次第に傾斜は緩やかになり快適に距離を稼げます。トバノ岩山を過ぎれば大岳山は間近となります。やがて大岳山西面の巻き道を右に分けて左手の急坂に取り付き、露岩を縫うように登って、大岳山山頂の一角に飛びだします。小さな岩が点在する山頂からは南〜西面に展望が開け、御前山、三頭山などの奥多摩の山々や、丹沢の山々の向こうに富士山が望めます。 展望を楽しんだら山頂からいったん東に向かって露岩帯の急坂を下り、大岳神社の裏手に出ます。神社の前で左に御岳山への道が分岐します。右に進んで先ほどの西面の巻き道と合流し、馬頭刈尾根を南へと下って行きます。やがてベンチが置かれた平坦地に出ると、南面には富士山が望めます。 白倉への道を右に分けた先のT字路を左に折れて北に下って行くと、大岳沢沿いの道となります。右手に大岳沢の大滝を見てから木橋を2つ渡り、林道大岳線の終点に出ます。林道を2kmほど歩いて三差路の大岳鍾乳洞入口バス停に着きます。さらに三差路を左に2分ほど歩けば始発の上養沢バス停です。奥多摩駅から車道を南に進み、青梅街道と交わる交差点を直進して昭和橋を渡ります。橋の先で右手の登計園地に入り、杉林の中を進んで187段の急な石段を愛宕山へと登ります。愛宕神社の脇を抜けて少し下ると登計峠に出て車道と交差します(峠まで、奥多摩消防署の横から車道をたどって来ることもできます)。 車道と分かれて山道に入り、しばらく緩やかに登っていきます。やがて傾斜が増してきて岩場も現れ、二体の天狗像が立つ天聖神社の小岩峰に出ます。この先は何箇所か鉄バシゴやクサリ場を越えて慎重に進み、露岩帯の急坂を登り詰めて1046.7mの三角点峰に出ます。ここから少し下った鞍部で右に大ダワへの道が分岐します。直進して急坂を登り返せば鋸山で、平坦な山頂には丸い河原石が散乱しています。 山頂から露岩の間の道を南に下り、再び大ダワへの道を右に分けて鋸尾根を進みます。次第に傾斜は緩やかになり快適に距離を稼げます。トバノ岩山を過ぎれば大岳山は間近となります。やがて大岳山西面の巻き道を右に分けて左手の急坂に取り付き、露岩を縫うように登って、大岳山山頂の一角に飛びだします。小さな岩が点在する山頂からは南〜西面に展望が開け、御前山、三頭山などの奥多摩の山々や、丹沢の山々の向こうに富士山が望めます。 展望を楽しんだら山頂からいったん東に向かって露岩帯の急坂を下り、大岳神社の裏手に出ます。神社の前で左に御岳山への道が分岐します。右に進んで先ほどの西面の巻き道と合流し、馬頭刈尾根を南へと下って行きます。やがてベンチが置かれた平坦地に出ると、南面には富士山が望めます。 白倉への道を右に分けた先のT字路を左に折れて北に下って行くと、大岳沢沿いの道となります。右手に大岳沢の大滝を見てから木橋を2つ渡り、林道大岳線の終点に出ます。林道を2kmほど歩いて三差路の大岳鍾乳洞入口バス停に着きます。さらに三差路を左に2分ほど歩けば始発の上養沢バス停です。 -
湯久保尾根から御前山へ
- 日帰り
- 5時間20分
- 12.4km
湯久保尾根から御前山へ
- 日帰り
- 5時間20分
- 12.4km
武蔵五日市駅から小岩・藤倉方面へのバスに乗り小沢バス停で下車します。バス停から少し戻って北秋川の橋を渡って右折し、次に左折して道標に従って登山道に入ります。杉・檜の植林帯を登って行くと左手に鳥居が見え、右手の高台に伊勢清峯神社がひっそりとたたずんでいます。次第に傾斜は緩やかになり、尾根上に出ると左手に民家と畑が現れます。その先で、うとう岩と呼ばれる灰色がかったチャートの露岩帯を縫うように登ると、林相は広葉樹林とカラマツの植林に変わります。左に湯久保への道が分岐する鞍部を過ぎると右手に10mを超える石灰岩の巨岩が見えてきます。仏岩ノ頭の三角点峰は西から巻いて行きます。 このあたりから木の間越しに左手に浅間尾根、笹尾根の向こうに富士山が、右手後方には大岳山が望まれます。この先、湯久保山は東面を巻いて通り過ぎ、杉の植林帯を登り詰めて大ダワからの主脈縦走路に合流します。ここは変形十字路となっていて、左折してすぐに右に避難小屋を経て栃寄に下る道が分岐します。急坂を10分ほど登れば御前山です。広々とした山頂にはベンチやテーブルが置かれ、北面に石尾根の山並みが望まれます。南面は雑木に覆われて見通せませんが、少し下った西の肩からの切り開きからは丹沢~道志の山々と富士山の展望が得られます。4月後半~5月連休頃には山頂周辺にカタクリが咲き競い、バスツアーが組まれるほどの人出で賑わいます。登山道の両脇に柵やロープが張りめぐらされる光景は興ざめですが、心ない踏み荒らしが後を絶たない現状では止むを得ない保護策なのでしょう。 山頂を後にして先ほどの変形十字路まで戻り、今度は左に向かいます。すぐにガラス張りログハウス造りの御前山避難小屋の前に出ます。小屋脇に水場があります。カラマツ混じりの雑木林の中を下っていくと、「体験の道」と呼ばれる散策路が何度も登山道と交差します。御前山北面の栃寄沢流域一帯は奥多摩都民の森として整備されています。「湧水の広場」の標示の脇には名前の通り湧水の水場があります。道標に従って沢筋の道を下ると東屋のある林道終点に出ます。この先は林道を進み、栃寄森の家を右に見て舗道を下っていきます。青梅街道に出て、多摩川にかかる境橋の対岸寄りに行った所が境橋バス停です。ここで奥多摩駅行きのバスに乗ります。武蔵五日市駅から小岩・藤倉方面へのバスに乗り小沢バス停で下車します。バス停から少し戻って北秋川の橋を渡って右折し、次に左折して道標に従って登山道に入ります。杉・檜の植林帯を登って行くと左手に鳥居が見え、右手の高台に伊勢清峯神社がひっそりとたたずんでいます。次第に傾斜は緩やかになり、尾根上に出ると左手に民家と畑が現れます。その先で、うとう岩と呼ばれる灰色がかったチャートの露岩帯を縫うように登ると、林相は広葉樹林とカラマツの植林に変わります。左に湯久保への道が分岐する鞍部を過ぎると右手に10mを超える石灰岩の巨岩が見えてきます。仏岩ノ頭の三角点峰は西から巻いて行きます。 このあたりから木の間越しに左手に浅間尾根、笹尾根の向こうに富士山が、右手後方には大岳山が望まれます。この先、湯久保山は東面を巻いて通り過ぎ、杉の植林帯を登り詰めて大ダワからの主脈縦走路に合流します。ここは変形十字路となっていて、左折してすぐに右に避難小屋を経て栃寄に下る道が分岐します。急坂を10分ほど登れば御前山です。広々とした山頂にはベンチやテーブルが置かれ、北面に石尾根の山並みが望まれます。南面は雑木に覆われて見通せませんが、少し下った西の肩からの切り開きからは丹沢~道志の山々と富士山の展望が得られます。4月後半~5月連休頃には山頂周辺にカタクリが咲き競い、バスツアーが組まれるほどの人出で賑わいます。登山道の両脇に柵やロープが張りめぐらされる光景は興ざめですが、心ない踏み荒らしが後を絶たない現状では止むを得ない保護策なのでしょう。 山頂を後にして先ほどの変形十字路まで戻り、今度は左に向かいます。すぐにガラス張りログハウス造りの御前山避難小屋の前に出ます。小屋脇に水場があります。カラマツ混じりの雑木林の中を下っていくと、「体験の道」と呼ばれる散策路が何度も登山道と交差します。御前山北面の栃寄沢流域一帯は奥多摩都民の森として整備されています。「湧水の広場」の標示の脇には名前の通り湧水の水場があります。道標に従って沢筋の道を下ると東屋のある林道終点に出ます。この先は林道を進み、栃寄森の家を右に見て舗道を下っていきます。青梅街道に出て、多摩川にかかる境橋の対岸寄りに行った所が境橋バス停です。ここで奥多摩駅行きのバスに乗ります。 -
奥多摩湖から三頭山へ
- 日帰り
- 5時間15分
- 8.7km
奥多摩湖から三頭山へ
- 日帰り
- 5時間15分
- 8.7km
奥多摩駅から丹波または小菅方面行きのバスに乗り小河内神社バス停で下車します。峰谷行きのバスなら峰谷橋で降りて峰谷橋を渡りトンネルをくぐって小河内神社まで歩きます。バス停下の奥多摩湖に浮かぶ麦山の浮き橋(かつての「ドラム缶橋」。渇水時等に取り外されることあり)を渡り、湖岸の細道を左に大きく迂回して奥多摩周遊道路に出ます。 周遊道路を西に900mほど進むと、左手に三頭山への登山口が見えてきます。山腹を絡むように登っていくと、やがて尾根上に出て眼下に先ほどの浮き橋や峰谷橋が見下ろせます。イヨ山を越え、少し下ってから登り返しとなって1時間ほどでヌカザス山に着きます。この先はアップダウンを繰り返しながらオツネノ泣坂と呼ばれる急坂に出ます。滑りやすい急坂には道沿いにロープも張られています。休猟区標識のある入小沢ノ峰を過ぎ、鶴峠への道を右に分けて大岩の間を通り抜けると、道は尾根の左側を巻くように進んで、鞘口峠方面からの縦走路にひょっこりと飛びだします。ここが御堂峠の十字路で、道標が完備しているので迷うことはないでしょう。左は三頭山中央峰、展望台への道で、右に折れて木枠の階段を登れば三頭山西峰に出られます。 西峰からは南北に展望が開け、南には道志山塊を前衛に富士山がそびえ、北には奥多摩湖を隔てて石尾根の山並みが広がります。 下山は展望台ピークからまっすぐ東にのびる尾根を鞘口峠へと下って都民の森に出るのが最短コースですが、ここでは西峰からムシカリ峠経由のコースを行きます。西峰から南へ笹尾根を500mほど下るとムシカリ峠の三差路に着きます。峠のすぐ南には三頭山避難小屋が建てられています。 三差路を左に折れて三頭沢沿いに下る道は、檜原都民の森の「ブナの路」として整備された散策路にもなっています。峠から少し下ると右手に水場があります。 右から大沢山経由の道が合流した先には三頭大滝があり、そばに大滝休憩小屋とトイレがあります。滝見橋からは大滝の勇姿を間近に眺められます。「大滝の路」と名づけられた散策路を緩やかに進み、ケヤキの巨樹の間を通り抜けて20分ほど行くと、都民の森の森林館に出ます。ここから「出会いの路」を下れば都民の森バス停です。奥多摩駅から丹波または小菅方面行きのバスに乗り小河内神社バス停で下車します。峰谷行きのバスなら峰谷橋で降りて峰谷橋を渡りトンネルをくぐって小河内神社まで歩きます。バス停下の奥多摩湖に浮かぶ麦山の浮き橋(かつての「ドラム缶橋」。渇水時等に取り外されることあり)を渡り、湖岸の細道を左に大きく迂回して奥多摩周遊道路に出ます。 周遊道路を西に900mほど進むと、左手に三頭山への登山口が見えてきます。山腹を絡むように登っていくと、やがて尾根上に出て眼下に先ほどの浮き橋や峰谷橋が見下ろせます。イヨ山を越え、少し下ってから登り返しとなって1時間ほどでヌカザス山に着きます。この先はアップダウンを繰り返しながらオツネノ泣坂と呼ばれる急坂に出ます。滑りやすい急坂には道沿いにロープも張られています。休猟区標識のある入小沢ノ峰を過ぎ、鶴峠への道を右に分けて大岩の間を通り抜けると、道は尾根の左側を巻くように進んで、鞘口峠方面からの縦走路にひょっこりと飛びだします。ここが御堂峠の十字路で、道標が完備しているので迷うことはないでしょう。左は三頭山中央峰、展望台への道で、右に折れて木枠の階段を登れば三頭山西峰に出られます。 西峰からは南北に展望が開け、南には道志山塊を前衛に富士山がそびえ、北には奥多摩湖を隔てて石尾根の山並みが広がります。 下山は展望台ピークからまっすぐ東にのびる尾根を鞘口峠へと下って都民の森に出るのが最短コースですが、ここでは西峰からムシカリ峠経由のコースを行きます。西峰から南へ笹尾根を500mほど下るとムシカリ峠の三差路に着きます。峠のすぐ南には三頭山避難小屋が建てられています。 三差路を左に折れて三頭沢沿いに下る道は、檜原都民の森の「ブナの路」として整備された散策路にもなっています。峠から少し下ると右手に水場があります。 右から大沢山経由の道が合流した先には三頭大滝があり、そばに大滝休憩小屋とトイレがあります。滝見橋からは大滝の勇姿を間近に眺められます。「大滝の路」と名づけられた散策路を緩やかに進み、ケヤキの巨樹の間を通り抜けて20分ほど行くと、都民の森の森林館に出ます。ここから「出会いの路」を下れば都民の森バス停です。 -
棒ノ折山から岩茸石山へ
- 日帰り
- 5時間15分
- 10.2km
棒ノ折山から岩茸石山へ
- 日帰り
- 5時間15分
- 10.2km
飯能駅からバスに乗り、棒ノ折山北麓のさわらびの湯バス停まで入ります。バス停から車道を歩いて有間ダムを南岸に渡ります。 名栗湖右岸の舗道を500mほど進み、白谷橋を渡った所が登山道入口です。ここから棒ノ折山山頂までは関東ふれあいの道「水源の道」となります。左に白谷沢を見下ろしながら鬱蒼とした杉林の中の山道を進むと、次第に白谷沢に近づき、左に藤懸ノ滝への道が分岐します。 この先は植林帯を抜け、明るく開けた沢の中を登るようになります。この先は小さなゴルジュと滝が連続し、クサリ場も現れます。降雨後で岩が濡れている時などは足元をよく確かめて通過しましょう。ゴルジュ帯の最後の白孔雀ノ滝を過ぎて左岸の雑木林に入り、丸太の階段を登って行くと舗装された林道が交差します。林道脇にはベンチがあります。 ここからは沢筋を離れ、白谷沢右岸の尾根の急登となります。登りが緩やかになって滝ノ平尾根に飛びだすと、左手に岩茸石と呼ばれる大岩が聳えています。ベンチがあるのでひと休みできます。滝ノ平尾根を登り詰めて権次入峠に出ると、左に黒山への道が分岐します。 権次入峠から西北西に500mほどの尾根歩きで、広々とした棒ノ折山山頂に出ます。北面の視界が開け、奥武蔵・秩父の山々が見渡せ、空気が澄んだ日には東に東京スカイツリー、北には奥日光や上州の山並みも望めます。 権次入峠まで戻り、白谷沢コースへの道と分かれて右に進みます。南南東へ緩やかに鞍部まで下り、登り返して黒山に着きます。山頂は雑木に囲まれて展望はききません。山頂から左は小沢峠への道、右は目指す岩茸石山への道が分岐します。 棒ノ折山から岩茸石山までの道は、関東ふれあいの道「山草の道」で、早春には多種のスミレが目を楽しませてくれます。アセビや雑木に囲まれた尾根道を、小さなアップダウンを繰り返しながら進みます。名坂峠の前後で東の上成木と西の大丹波を結ぶ峠道がややずれて交差しています。そのすぐ先の急坂をひと頑張りで岩茸石山に登り着きます。岩茸石山からは、南面を除いて180度の眺望が得られます。北には、たどってきた黒山、棒ノ折山や奥武蔵の山並みが望めます。 下山は名坂峠まで戻り、西の大丹波側に下ります。尾根から沢沿いに変わり、滑りやすい箇所を慎重にぐんぐん下ると、ようやく八桑バス停です。八桑からはバスで川井駅に出られます。飯能駅からバスに乗り、棒ノ折山北麓のさわらびの湯バス停まで入ります。バス停から車道を歩いて有間ダムを南岸に渡ります。 名栗湖右岸の舗道を500mほど進み、白谷橋を渡った所が登山道入口です。ここから棒ノ折山山頂までは関東ふれあいの道「水源の道」となります。左に白谷沢を見下ろしながら鬱蒼とした杉林の中の山道を進むと、次第に白谷沢に近づき、左に藤懸ノ滝への道が分岐します。 この先は植林帯を抜け、明るく開けた沢の中を登るようになります。この先は小さなゴルジュと滝が連続し、クサリ場も現れます。降雨後で岩が濡れている時などは足元をよく確かめて通過しましょう。ゴルジュ帯の最後の白孔雀ノ滝を過ぎて左岸の雑木林に入り、丸太の階段を登って行くと舗装された林道が交差します。林道脇にはベンチがあります。 ここからは沢筋を離れ、白谷沢右岸の尾根の急登となります。登りが緩やかになって滝ノ平尾根に飛びだすと、左手に岩茸石と呼ばれる大岩が聳えています。ベンチがあるのでひと休みできます。滝ノ平尾根を登り詰めて権次入峠に出ると、左に黒山への道が分岐します。 権次入峠から西北西に500mほどの尾根歩きで、広々とした棒ノ折山山頂に出ます。北面の視界が開け、奥武蔵・秩父の山々が見渡せ、空気が澄んだ日には東に東京スカイツリー、北には奥日光や上州の山並みも望めます。 権次入峠まで戻り、白谷沢コースへの道と分かれて右に進みます。南南東へ緩やかに鞍部まで下り、登り返して黒山に着きます。山頂は雑木に囲まれて展望はききません。山頂から左は小沢峠への道、右は目指す岩茸石山への道が分岐します。 棒ノ折山から岩茸石山までの道は、関東ふれあいの道「山草の道」で、早春には多種のスミレが目を楽しませてくれます。アセビや雑木に囲まれた尾根道を、小さなアップダウンを繰り返しながら進みます。名坂峠の前後で東の上成木と西の大丹波を結ぶ峠道がややずれて交差しています。そのすぐ先の急坂をひと頑張りで岩茸石山に登り着きます。岩茸石山からは、南面を除いて180度の眺望が得られます。北には、たどってきた黒山、棒ノ折山や奥武蔵の山並みが望めます。 下山は名坂峠まで戻り、西の大丹波側に下ります。尾根から沢沿いに変わり、滑りやすい箇所を慎重にぐんぐん下ると、ようやく八桑バス停です。八桑からはバスで川井駅に出られます。 -
清東橋から蕎麦粒山へ
- 日帰り
- 7時間20分
- 16.7km
清東橋から蕎麦粒山へ
- 日帰り
- 7時間20分
- 16.7km
JR青梅線の川井駅前の坂を下って青梅街道に出ます。大丹波川にかかる橋を渡って信号のある交差点を直進すれば、すぐ先が川井駅バス停です。ここからバスに乗り、終点の清東橋バス停で下車します。バス停脇には休憩舎とトイレがあります。(上日向止まりのバスなら清東橋まで1kmほど歩きます。)しばらく車道歩きが続き、百軒茶屋、奥茶屋を過ぎた先で林道は左岸沿いに変わり、大丹波ヘリポートを通過すると左手に山道が分岐しています。 道標に従って山道に入り、大丹波川の流れに沿って進みます。渓流沿いの道は所々が露岩も出ていますが、コースを外さなければ特に危険はないでしょう。やがて左から曲ヶ谷沢が合流します。さらに本流沿いに進んで獅子口小屋跡の平坦地に出ると、左に横ヶ谷平を経て川苔山への道が分岐しています。ここには水場もあります。 ここから左に折れて南東に進み、尾根道を辿って川苔山から北に伸びる稜線上の横ヶ谷平という鞍部に出ます。稜線を北西に向かって緩やかに下って行くと、踊平と呼ばれる鞍部に出ます。真下を林道のトンネルが通っています。 踊平から北に進むと、すぐに左に巻き道が分岐していますが、ここは直進して尾根道を日向沢ノ峰に向かいます。登り着いたピークの先はY字路となり、右に棒ノ折山への道が分かれます。さらに北に進むと、すぐに有間山方面への道が右に分岐します。主稜線を進んで桂谷ノ峰を通り、急坂をぐいぐいと登って行くと、ぽっかりと開けた防火帯に飛びだします。ここが蕎麦粒山で、登り切った山頂には大きな岩が散在しています。これらの岩は火打石(燧石)とも呼ばれる珪石で、蕎麦粒山には火打石山という別名があります。蕎麦粒山という山名は遠くから見た山容が三角形のピラミッド状であることに由来し、同名の山は各地にあるようです。山頂は雑木に囲まれて展望には恵まれませんが、露岩に腰を下ろしてゆっくり休憩しましょう。 山頂からは稜線伝いに西北西の方角に下ります。仙元峠(峠と名がつく小ピーク)は南側を巻いて平坦な縦走路を進みます。1449mピークから南に延びる棒杭尾根の分岐を過ぎて30分ほどで一杯水の水場に着き、さらに5分ほどで右手に一杯水避難小屋が見えてきます。 小屋直下の十字路を左に折れて南に進み、ヨコスズ尾根を東日原へと下ります(ヨコスズ尾根コースについては東日原から天目山(三ツドッケ)へ(コースガイド)を参照してください)。JR青梅線の川井駅前の坂を下って青梅街道に出ます。大丹波川にかかる橋を渡って信号のある交差点を直進すれば、すぐ先が川井駅バス停です。ここからバスに乗り、終点の清東橋バス停で下車します。バス停脇には休憩舎とトイレがあります。(上日向止まりのバスなら清東橋まで1kmほど歩きます。)しばらく車道歩きが続き、百軒茶屋、奥茶屋を過ぎた先で林道は左岸沿いに変わり、大丹波ヘリポートを通過すると左手に山道が分岐しています。 道標に従って山道に入り、大丹波川の流れに沿って進みます。渓流沿いの道は所々が露岩も出ていますが、コースを外さなければ特に危険はないでしょう。やがて左から曲ヶ谷沢が合流します。さらに本流沿いに進んで獅子口小屋跡の平坦地に出ると、左に横ヶ谷平を経て川苔山への道が分岐しています。ここには水場もあります。 ここから左に折れて南東に進み、尾根道を辿って川苔山から北に伸びる稜線上の横ヶ谷平という鞍部に出ます。稜線を北西に向かって緩やかに下って行くと、踊平と呼ばれる鞍部に出ます。真下を林道のトンネルが通っています。 踊平から北に進むと、すぐに左に巻き道が分岐していますが、ここは直進して尾根道を日向沢ノ峰に向かいます。登り着いたピークの先はY字路となり、右に棒ノ折山への道が分かれます。さらに北に進むと、すぐに有間山方面への道が右に分岐します。主稜線を進んで桂谷ノ峰を通り、急坂をぐいぐいと登って行くと、ぽっかりと開けた防火帯に飛びだします。ここが蕎麦粒山で、登り切った山頂には大きな岩が散在しています。これらの岩は火打石(燧石)とも呼ばれる珪石で、蕎麦粒山には火打石山という別名があります。蕎麦粒山という山名は遠くから見た山容が三角形のピラミッド状であることに由来し、同名の山は各地にあるようです。山頂は雑木に囲まれて展望には恵まれませんが、露岩に腰を下ろしてゆっくり休憩しましょう。 山頂からは稜線伝いに西北西の方角に下ります。仙元峠(峠と名がつく小ピーク)は南側を巻いて平坦な縦走路を進みます。1449mピークから南に延びる棒杭尾根の分岐を過ぎて30分ほどで一杯水の水場に着き、さらに5分ほどで右手に一杯水避難小屋が見えてきます。 小屋直下の十字路を左に折れて南に進み、ヨコスズ尾根を東日原へと下ります(ヨコスズ尾根コースについては東日原から天目山(三ツドッケ)へ(コースガイド)を参照してください)。 -
東日原から天目山(三ツドッケ)へ
- 日帰り
- 5時間15分
- 10.6km
東日原から天目山(三ツドッケ)へ
- 日帰り
- 5時間15分
- 10.6km
奥多摩駅から日原方面に向かうバスを東日原バス停で下車します(土曜・休日には東日原が終点となります)。バス停から東に少し戻ってY字路を左に進み、道標に従って舗装路から山道に入ります。しばらくは杉や檜の植林帯につけられたジグザグ道の急登が続きますが、やがて右手に金網を張り巡らしたフェンスが見えてきます。ヨコスズ尾根に乗ると傾斜は次第に緩やかになり、滝入ノ峰を右から巻くようにして進みます。この山域一帯は野生のニホンザルの生息地で、大きな群を見かけることもあります。右手がガレた急傾斜となった箇所では滑落事故も起きているので、とくに積雪のある時期などは慎重に通過しましょう。 やがてヨコスズ尾根の稜線を行くようになると、樹相はブナ、ミズナラやカエデの広葉樹林に変わり、石灰岩の露岩が点在する緩やかな尾根道となります。新緑や紅葉の季節などはとくに美しく気分爽快な所です。都県境尾根(長沢背稜)が同高度となってひょっこりと一杯水避難小屋前の十字路に飛びだします。小屋から右に5分ほど行ったところには一杯水と呼ばれる水場があります。倉沢塩地谷の源頭に当たる所ですが、水量は乏しく渇水期には涸れることもあります。本コースではほかに水場もないので、出発前に余裕を持って準備しておきましょう。避難小屋にはトイレがあり、小屋前の広場にはテーブルとベンチも置かれています。 避難小屋裏手の雑木林の中の小道をたどれば25分ほどで天目山山頂に登り着きます。天目山は東京側の呼称で、埼玉側では三ツドッケと呼ばれています。「三ツドッケ」とは三つの「トッケ」という意味ですが、「トッケ」は尖った山頂を表しているようです。同じ山域の西方には芋ノ木ドッケ(芋木のトッケ)というピークがあります。御坂山塊の三ツ峠の「トウゲ」も「トッケ」と同義だといわれています。 山頂直下の小岩峰からは南面に展望が開け、日原川南岸の石尾根の山々、その奥には奥多摩三山(大岳山・御前山・三頭山)を見渡すことができます。 山頂から西、大栗山手前で縦走路から左手に少し入ったところにこのエリア随一の好展望が得られるハナド岩があります。とくに晩秋には眼下の小川谷一帯の広葉樹が紅・黄葉して針葉樹の緑を彩り、時間があればぜひ立ち寄りたいところです。ただし、足元が切れ落ちているので転・滑落には十分注意してください。 天目山から一杯水避難小屋に戻り、往路のヨコスズ尾根を起点の東日原バス停へと下ります。奥多摩駅から日原方面に向かうバスを東日原バス停で下車します(土曜・休日には東日原が終点となります)。バス停から東に少し戻ってY字路を左に進み、道標に従って舗装路から山道に入ります。しばらくは杉や檜の植林帯につけられたジグザグ道の急登が続きますが、やがて右手に金網を張り巡らしたフェンスが見えてきます。ヨコスズ尾根に乗ると傾斜は次第に緩やかになり、滝入ノ峰を右から巻くようにして進みます。この山域一帯は野生のニホンザルの生息地で、大きな群を見かけることもあります。右手がガレた急傾斜となった箇所では滑落事故も起きているので、とくに積雪のある時期などは慎重に通過しましょう。 やがてヨコスズ尾根の稜線を行くようになると、樹相はブナ、ミズナラやカエデの広葉樹林に変わり、石灰岩の露岩が点在する緩やかな尾根道となります。新緑や紅葉の季節などはとくに美しく気分爽快な所です。都県境尾根(長沢背稜)が同高度となってひょっこりと一杯水避難小屋前の十字路に飛びだします。小屋から右に5分ほど行ったところには一杯水と呼ばれる水場があります。倉沢塩地谷の源頭に当たる所ですが、水量は乏しく渇水期には涸れることもあります。本コースではほかに水場もないので、出発前に余裕を持って準備しておきましょう。避難小屋にはトイレがあり、小屋前の広場にはテーブルとベンチも置かれています。 避難小屋裏手の雑木林の中の小道をたどれば25分ほどで天目山山頂に登り着きます。天目山は東京側の呼称で、埼玉側では三ツドッケと呼ばれています。「三ツドッケ」とは三つの「トッケ」という意味ですが、「トッケ」は尖った山頂を表しているようです。同じ山域の西方には芋ノ木ドッケ(芋木のトッケ)というピークがあります。御坂山塊の三ツ峠の「トウゲ」も「トッケ」と同義だといわれています。 山頂直下の小岩峰からは南面に展望が開け、日原川南岸の石尾根の山々、その奥には奥多摩三山(大岳山・御前山・三頭山)を見渡すことができます。 山頂から西、大栗山手前で縦走路から左手に少し入ったところにこのエリア随一の好展望が得られるハナド岩があります。とくに晩秋には眼下の小川谷一帯の広葉樹が紅・黄葉して針葉樹の緑を彩り、時間があればぜひ立ち寄りたいところです。ただし、足元が切れ落ちているので転・滑落には十分注意してください。 天目山から一杯水避難小屋に戻り、往路のヨコスズ尾根を起点の東日原バス停へと下ります。 -
東日原から鷹ノ巣山・六ッ石山へ
- 日帰り
- 7時間10分
- 14.6km
東日原から鷹ノ巣山・六ッ石山へ
- 日帰り
- 7時間10分
- 14.6km
奥多摩駅から日原方面へのバスは平日は鍾乳洞バス停まで、土・休日は東日原までの運行となります。前者なら中日原で、後者なら終点の東日原バス停で下車してバス道を西に進みます。 道標に従って左手の山道を下り、日原川にかかる巳ノ戸橋を渡って巨岩の点在する巳ノ戸沢の左岸沿いに登っていきます。稲村岩を左前方に仰ぎながら進んで巳ノ戸林道(現在、崩壊のため通行禁止)を右に分けた先で左に折れて巳ノ戸沢右岸に渡ります。ここで沢筋を離れ、ジグザグに急登を繰り返して稲村岩直下の鞍部に出ます。稲村岩という名前は、日原から仰いだ姿形が稲藁を束ねた「イナブラ」に似ていることに由来するといわれます。 鞍部からは稲村岩尾根の本格的な登りが始まります。振り返れば木の間越しに天目山方面が望めます。やがてブナ林の中の小さな平坦地・ヒルメシクイノタワに出ます。この先は傾斜も緩やかになり、いったん尾根の右側に出て急坂を登り切れば鷹ノ巣山山頂の一角に飛びだします。 山頂の北面はダケカンバやカラマツが交じったブナ原生林に覆われていますが、南面は明るいカヤトの斜面が広がり榧ノ木尾根の向こうに奥多摩三山、右奥には富士山が秀麗な姿を見せます。実にのびやかで気分のいい山頂です。山頂から西に25分ほど下れば鷹ノ巣山避難小屋がありますが、ここでは南東に防火帯を下ります。水根山の手前で避難小屋方面からの巻き道を合わせ、水根山は右に巻いて行きます。やがて榧ノ木尾根や水根沢林道への道が右に分岐します。水根山から城山にかけて続く南面の巻き道と合流した先で将門馬場に出ます。 ここからいったん鞍部に下って登り返した所が六ッ石山分岐で、右に5分ほどで六ッ石山山頂に着きます。山頂はカラマツの疎林に囲まれた広々とした草原で、石尾根上部や奥多摩三山が木の間越しに望めます。分岐に戻って、狩倉山は右から巻いて防火帯の道をひたすら下ります。三ノ木戸山の北面を巻いて杉の植林帯の急坂を下り、稲荷神社の脇を通って三ノ木戸林道に出ます。 後は道標に従って舗装路と山道を交互に歩き、羽黒三田神社から奥多摩むかし道をたどって青梅街道に出れば左に500mほどで奥多摩駅に着きます。奥多摩駅から日原方面へのバスは平日は鍾乳洞バス停まで、土・休日は東日原までの運行となります。前者なら中日原で、後者なら終点の東日原バス停で下車してバス道を西に進みます。 道標に従って左手の山道を下り、日原川にかかる巳ノ戸橋を渡って巨岩の点在する巳ノ戸沢の左岸沿いに登っていきます。稲村岩を左前方に仰ぎながら進んで巳ノ戸林道(現在、崩壊のため通行禁止)を右に分けた先で左に折れて巳ノ戸沢右岸に渡ります。ここで沢筋を離れ、ジグザグに急登を繰り返して稲村岩直下の鞍部に出ます。稲村岩という名前は、日原から仰いだ姿形が稲藁を束ねた「イナブラ」に似ていることに由来するといわれます。 鞍部からは稲村岩尾根の本格的な登りが始まります。振り返れば木の間越しに天目山方面が望めます。やがてブナ林の中の小さな平坦地・ヒルメシクイノタワに出ます。この先は傾斜も緩やかになり、いったん尾根の右側に出て急坂を登り切れば鷹ノ巣山山頂の一角に飛びだします。 山頂の北面はダケカンバやカラマツが交じったブナ原生林に覆われていますが、南面は明るいカヤトの斜面が広がり榧ノ木尾根の向こうに奥多摩三山、右奥には富士山が秀麗な姿を見せます。実にのびやかで気分のいい山頂です。山頂から西に25分ほど下れば鷹ノ巣山避難小屋がありますが、ここでは南東に防火帯を下ります。水根山の手前で避難小屋方面からの巻き道を合わせ、水根山は右に巻いて行きます。やがて榧ノ木尾根や水根沢林道への道が右に分岐します。水根山から城山にかけて続く南面の巻き道と合流した先で将門馬場に出ます。 ここからいったん鞍部に下って登り返した所が六ッ石山分岐で、右に5分ほどで六ッ石山山頂に着きます。山頂はカラマツの疎林に囲まれた広々とした草原で、石尾根上部や奥多摩三山が木の間越しに望めます。分岐に戻って、狩倉山は右から巻いて防火帯の道をひたすら下ります。三ノ木戸山の北面を巻いて杉の植林帯の急坂を下り、稲荷神社の脇を通って三ノ木戸林道に出ます。 後は道標に従って舗装路と山道を交互に歩き、羽黒三田神社から奥多摩むかし道をたどって青梅街道に出れば左に500mほどで奥多摩駅に着きます。 -
仲の平から笹尾根へ
- 日帰り
- 5時間35分
- 13.7km
仲の平から笹尾根へ
- 日帰り
- 5時間35分
- 13.7km
武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り、仲の平バス停で下車します。バス停から数馬寄りに少し進んだ所に三差路があり、西原峠への道標があります。 道標に従って左の道に入り、兜造りの民家や観音堂を左手に見て進み、民家の脇から山道に入ります。植林帯の道を登って尾根上に出ると、やがて右から数馬バス停からの道が合流します。雑木林の尾根道を登り詰めて笹尾根の稜線に出た所が西原峠で、上野原市郷原への道と笹尾根縦走路が交差する十字路になっています。右に少し登れば槇寄山です。本コースで最も標高の高いピークで、山頂にはベンチ・テーブルが置かれています。 山頂から西原峠に戻って笹尾根縦走路を南東に進み、数馬峠に向かいます。田和峠で田和への道を右に分け、40分ほどで数馬峠(上平峠)に着きます。峠からは北面に三頭山方面が見渡せます。ここで左に数馬への道が分かれています。峠にはベンチが置かれ、西面に展望が開けています。1121m峰を北から巻くように越え、30分ほどで笛吹峠に着きます。右に藤尾バス停、左に笛吹入口バス停への道が分岐します。ここからひと登りで丸山を越えて下った先が小棡峠で、ここからも左に笛吹入口への道が分かれています。あたりの植林帯の林床には背丈の低い笹が密生していて、笹尾根という名の由来となっています。 小さなアップダウンを繰り返して30分ほど進み、土俵岳に登り着きます。山頂からは木の間越しに富士山が望めます。さらに小さなアップダウンを繰り返して1時間ほどで浅間峠に着きます。広く開けた峠には杉の大樹の間に小さな祠が祀られ、東屋も建てられています。 右に下る道は猪丸の新山王橋バス停への道です。左折して北に下ると、しばらく行った先で右にトヤド浅間への細道が分岐しています。坂本沢右岸の尾根を次第に右に絡むように下って行くと、尾根の末端で甲武トンネルに通じる車道に飛び出します。しばらくは車道をたどって信号のある三差路に出ます。右に折れたすぐ先が上川乗バス停で、ここからバスで武蔵五日市駅に向かいます。武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り、仲の平バス停で下車します。バス停から数馬寄りに少し進んだ所に三差路があり、西原峠への道標があります。 道標に従って左の道に入り、兜造りの民家や観音堂を左手に見て進み、民家の脇から山道に入ります。植林帯の道を登って尾根上に出ると、やがて右から数馬バス停からの道が合流します。雑木林の尾根道を登り詰めて笹尾根の稜線に出た所が西原峠で、上野原市郷原への道と笹尾根縦走路が交差する十字路になっています。右に少し登れば槇寄山です。本コースで最も標高の高いピークで、山頂にはベンチ・テーブルが置かれています。 山頂から西原峠に戻って笹尾根縦走路を南東に進み、数馬峠に向かいます。田和峠で田和への道を右に分け、40分ほどで数馬峠(上平峠)に着きます。峠からは北面に三頭山方面が見渡せます。ここで左に数馬への道が分かれています。峠にはベンチが置かれ、西面に展望が開けています。1121m峰を北から巻くように越え、30分ほどで笛吹峠に着きます。右に藤尾バス停、左に笛吹入口バス停への道が分岐します。ここからひと登りで丸山を越えて下った先が小棡峠で、ここからも左に笛吹入口への道が分かれています。あたりの植林帯の林床には背丈の低い笹が密生していて、笹尾根という名の由来となっています。 小さなアップダウンを繰り返して30分ほど進み、土俵岳に登り着きます。山頂からは木の間越しに富士山が望めます。さらに小さなアップダウンを繰り返して1時間ほどで浅間峠に着きます。広く開けた峠には杉の大樹の間に小さな祠が祀られ、東屋も建てられています。 右に下る道は猪丸の新山王橋バス停への道です。左折して北に下ると、しばらく行った先で右にトヤド浅間への細道が分岐しています。坂本沢右岸の尾根を次第に右に絡むように下って行くと、尾根の末端で甲武トンネルに通じる車道に飛び出します。しばらくは車道をたどって信号のある三差路に出ます。右に折れたすぐ先が上川乗バス停で、ここからバスで武蔵五日市駅に向かいます。 -
浅間尾根から浅間嶺へ
- 日帰り
- 4時間30分
- 9.9km
浅間尾根から浅間嶺へ
- 日帰り
- 4時間30分
- 9.9km
武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り、浅間尾根登山口バス停で下車します。バス停から100mほど戻って南秋川にかかる一枚石橋を渡って林道に入ります。大きなカーブの先で民宿「浅間坂」の脇に上がる道が左に分かれています。道標に従ってこの道を進み、再び林道を横切った後は杉林の急坂を登ります。三頭山がよく見える展望台を過ぎて尾根道に出ると風張峠への道が左に分岐します。ここが数馬分岐で、すぐ先の大岩の下には馬頭観音が祀られています。かつて甲州塩山と五日市とを結ぶ、古甲州道や甲州中道と呼ばれる官道がこの尾根を通り、人馬が行き交っていた頃の名残です。 東に200mほど進むと、左手に猿石と呼ばれる大岩が見えてきます。929m標高点の南を通過すると藤原への道が左に分岐しています。さらに尾根道を進み、左上の小高いピーク、一本松の南面を巻いて行くあたりにも馬頭観音などの石仏が見られます。 この先は起伏の少ない尾根道となり、人里峠付近からは明るい雑木林の中を進みます。北には北秋川の対岸に御前山が、南には南秋川を隔てて笹尾根の山並みが見渡せます。尾根の北側を巻き気味に進むと立派な休憩舎とトイレが設置された浅間広場に出ます。周囲には桜が植えられ、花見の頃は大賑わいとなります。広場から南に上川乗バス停への道が分かれています。広場から東に登った展望台ピークからは、南に丹沢から富士山、北に大岳山から御前山の大パノラマが広がります。展望台ピークには「浅間嶺」と記した標柱が立っていますが、浅間嶺(小岩浅間とも呼ばれます)の山頂は、広場を隔てた西側の富士浅間神社の小祠の先の小高い903mの標高点ピークです。 広場から尾根の北面を東に進み、桜の疎林を下って行くと左に小岩への道が分岐しています。さらに東に進むと道は次第に尾根筋から離れてセト沢源流に出ます。峠の茶屋の脇を通って少し登り返せば林道の終点に出ます。目の前に大岳山がどっしりと聳えています。舗装された林道を10分ほど行くと石仏が何体も祀られた時坂峠に着きます。「とっさか」は「取り付き地点」を表すらしく、浅間尾根のターミナルポイントに相応しい地名と言えそうです。この先は道標に従って登山道を時坂の集落まで下り、再び車道を歩いて払沢の滝入口バス停に着きます。武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り、浅間尾根登山口バス停で下車します。バス停から100mほど戻って南秋川にかかる一枚石橋を渡って林道に入ります。大きなカーブの先で民宿「浅間坂」の脇に上がる道が左に分かれています。道標に従ってこの道を進み、再び林道を横切った後は杉林の急坂を登ります。三頭山がよく見える展望台を過ぎて尾根道に出ると風張峠への道が左に分岐します。ここが数馬分岐で、すぐ先の大岩の下には馬頭観音が祀られています。かつて甲州塩山と五日市とを結ぶ、古甲州道や甲州中道と呼ばれる官道がこの尾根を通り、人馬が行き交っていた頃の名残です。 東に200mほど進むと、左手に猿石と呼ばれる大岩が見えてきます。929m標高点の南を通過すると藤原への道が左に分岐しています。さらに尾根道を進み、左上の小高いピーク、一本松の南面を巻いて行くあたりにも馬頭観音などの石仏が見られます。 この先は起伏の少ない尾根道となり、人里峠付近からは明るい雑木林の中を進みます。北には北秋川の対岸に御前山が、南には南秋川を隔てて笹尾根の山並みが見渡せます。尾根の北側を巻き気味に進むと立派な休憩舎とトイレが設置された浅間広場に出ます。周囲には桜が植えられ、花見の頃は大賑わいとなります。広場から南に上川乗バス停への道が分かれています。広場から東に登った展望台ピークからは、南に丹沢から富士山、北に大岳山から御前山の大パノラマが広がります。展望台ピークには「浅間嶺」と記した標柱が立っていますが、浅間嶺(小岩浅間とも呼ばれます)の山頂は、広場を隔てた西側の富士浅間神社の小祠の先の小高い903mの標高点ピークです。 広場から尾根の北面を東に進み、桜の疎林を下って行くと左に小岩への道が分岐しています。さらに東に進むと道は次第に尾根筋から離れてセト沢源流に出ます。峠の茶屋の脇を通って少し登り返せば林道の終点に出ます。目の前に大岳山がどっしりと聳えています。舗装された林道を10分ほど行くと石仏が何体も祀られた時坂峠に着きます。「とっさか」は「取り付き地点」を表すらしく、浅間尾根のターミナルポイントに相応しい地名と言えそうです。この先は道標に従って登山道を時坂の集落まで下り、再び車道を歩いて払沢の滝入口バス停に着きます。 -
戸倉三山縦走
- 日帰り
- 7時間35分
- 14.8km
戸倉三山縦走
- 日帰り
- 7時間35分
- 14.8km
戸倉三山は、奥多摩三山ほどの賑わいもなく標高も高くないので、静かな低山歩きが楽しめます。ただ、意外に時間がかかるので、余裕のある計画を立てましょう。 武蔵五日市駅からのバスを荷田子バス停で降り、バス道を檜原方向に少し進んで信号のある交差点を南に入ると、すぐに白い道標のある登山口に着きます。ここから杉の植林帯の急坂を一気に登り切った所が荷田子峠で、グミ尾根の登山道と峠越えの道が交差しています。右に進んでグミ尾根の北面を絡むように登っていくと、尾根上の小ピーク、グミの木山の下に「茱萸御前」と書かれた標石があります。この先は次第に尾根伝いの道となって、南面が伐採で開けてきます。急坂を登り切った所が臼杵山北峰で、臼杵神社の新旧二対の猫碑と呼ばれる石像が出迎えてくれます。臼杵山の北峰から南に200mほど行くと三角点の置かれた南峰、鹿ン丸に出ます。南峰で左折して南に進み、高度差100mほどの急坂を下った後、杉の植林帯を登り返します。ヨメトリ坂からの道を右から合わせた先が市道山です。「市道」という山名は、昔、南麓の恩方の人々が市の立つ日に山越えをして五日市へ往き来したことに由来するようです。 市道山で再び左折して急下降して行くと市歩地山に出ます。ここで陣馬山方面への吊尾根の道と分かれ、峰見通りの稜線を東へとたどります。小さなアップダウンを繰り返しながら2kmほど進み、弾左衛門ノ峰を北から巻いた先でトッキリ場の三差路を左折して北に下り、再び三差路に出て刈寄山に向かいなだらかな猪畑尾根上の道を進みます。送電鉄塔の下を通って旧入山峠に出ると左右に林道が見下ろせます。さらに進んで階段を下りたところが入山峠で、登山道を盆堀林道が横切っています。登山道を北に向かい、山火事跡の開けた斜面をぐいぐいと登って行くと刈寄山に出ます。東屋とベンチがある山頂からは南北に展望が開けています。入山峠の分岐点に戻って東に進み、緩やかな尾根道を下っていくと50分ほどで今熊山に着きます。山頂の今熊神社前の広場にはベンチとテーブルが置かれ、100mほど下った今熊園地にはトイレがあります。山頂を後に東に下り、稲荷神社で舗装路に出て20分ほど行くと今熊山登山口バス停に出ます。戸倉三山は、奥多摩三山ほどの賑わいもなく標高も高くないので、静かな低山歩きが楽しめます。ただ、意外に時間がかかるので、余裕のある計画を立てましょう。 武蔵五日市駅からのバスを荷田子バス停で降り、バス道を檜原方向に少し進んで信号のある交差点を南に入ると、すぐに白い道標のある登山口に着きます。ここから杉の植林帯の急坂を一気に登り切った所が荷田子峠で、グミ尾根の登山道と峠越えの道が交差しています。右に進んでグミ尾根の北面を絡むように登っていくと、尾根上の小ピーク、グミの木山の下に「茱萸御前」と書かれた標石があります。この先は次第に尾根伝いの道となって、南面が伐採で開けてきます。急坂を登り切った所が臼杵山北峰で、臼杵神社の新旧二対の猫碑と呼ばれる石像が出迎えてくれます。臼杵山の北峰から南に200mほど行くと三角点の置かれた南峰、鹿ン丸に出ます。南峰で左折して南に進み、高度差100mほどの急坂を下った後、杉の植林帯を登り返します。ヨメトリ坂からの道を右から合わせた先が市道山です。「市道」という山名は、昔、南麓の恩方の人々が市の立つ日に山越えをして五日市へ往き来したことに由来するようです。 市道山で再び左折して急下降して行くと市歩地山に出ます。ここで陣馬山方面への吊尾根の道と分かれ、峰見通りの稜線を東へとたどります。小さなアップダウンを繰り返しながら2kmほど進み、弾左衛門ノ峰を北から巻いた先でトッキリ場の三差路を左折して北に下り、再び三差路に出て刈寄山に向かいなだらかな猪畑尾根上の道を進みます。送電鉄塔の下を通って旧入山峠に出ると左右に林道が見下ろせます。さらに進んで階段を下りたところが入山峠で、登山道を盆堀林道が横切っています。登山道を北に向かい、山火事跡の開けた斜面をぐいぐいと登って行くと刈寄山に出ます。東屋とベンチがある山頂からは南北に展望が開けています。入山峠の分岐点に戻って東に進み、緩やかな尾根道を下っていくと50分ほどで今熊山に着きます。山頂の今熊神社前の広場にはベンチとテーブルが置かれ、100mほど下った今熊園地にはトイレがあります。山頂を後に東に下り、稲荷神社で舗装路に出て20分ほど行くと今熊山登山口バス停に出ます。 -
稲荷山コースから高尾山へ
- 日帰り
- 3時間25分
- 7.5km
稲荷山コースから高尾山へ
- 日帰り
- 3時間25分
- 7.5km
高尾山口駅から右に進んでケーブルの清滝駅に出ます。駅の左の車道に入るとすぐ左に稲荷山コースの登山口があります。 しばらくは急な階段の登山道を登ると旭稲荷の小社を過ぎて、尾根上をたどって行くと稲荷山に着きます。ここには東屋があり東側に八王子市街から都心にかけての展望が開けます。小さく下って尾根上を行くと、右側の木の間越しに薬王院周辺の大きな杉並木など、豊かな森林を観察できます。いったん傾斜が緩くなって右に6号路、左に高尾林道から森林ふれあいの館への道を分けて正面の尾根をさらに登って行くと、高尾山頂を周回する5号路に出合います。ここから最後の階段の急登を頑張ると、多くの人で賑わう高尾山山頂です。 山頂からは西側の展望が開け、晴れていれば丹沢山地と中央本線沿線の山々の向こうに雄大な富士山を眺めることができます。また、名物のとろろそばなどを味わえる茶店があり、休日は大盛況となります。また、山頂にあるビジターセンターでは、高尾山の自然や歴史を展示で学べ、周辺のガイドウォークなども開催されているので、高尾山の自然をより深く味わえます。 山頂から下山を始めると樹林帯の中に入り、尾根上を行くと奥の院不動堂に出ます。ここからは急な階段を下って、権現堂から薬王院本堂を過ぎてお守りの授与所やみやげものの売店などが並ぶ賑やかな境内を進みます。大勢の参拝者や観光客に混じって杉苗の奉納板と杉並木を見ながら下ります。浄心門を出て右にタコ杉、サル園などを過ぎて霞台園地になり、分岐を左に行けばケーブルカーの高尾山駅です。正面の広い舗装路を下っていくと、すぐ右にエコーリフトの乗り場があるので、体調や時間によってはリフトを使って市街地を見下ろしながらの楽しい下山も良いでしょう。 さらに下って平坦になったところで、直進する金比羅台園地への道を分けて右に大きく折れて、急坂を沢に向かって下ります。沢に着いたら左折して沢に沿って下るようになり、ケーブルカー清滝駅を右に見て高尾山口駅に戻ります。 駅の裏には、日帰りの京王高尾山温泉極楽湯があるので、立ち寄って汗を流すこともできます。高尾山口駅から右に進んでケーブルの清滝駅に出ます。駅の左の車道に入るとすぐ左に稲荷山コースの登山口があります。 しばらくは急な階段の登山道を登ると旭稲荷の小社を過ぎて、尾根上をたどって行くと稲荷山に着きます。ここには東屋があり東側に八王子市街から都心にかけての展望が開けます。小さく下って尾根上を行くと、右側の木の間越しに薬王院周辺の大きな杉並木など、豊かな森林を観察できます。いったん傾斜が緩くなって右に6号路、左に高尾林道から森林ふれあいの館への道を分けて正面の尾根をさらに登って行くと、高尾山頂を周回する5号路に出合います。ここから最後の階段の急登を頑張ると、多くの人で賑わう高尾山山頂です。 山頂からは西側の展望が開け、晴れていれば丹沢山地と中央本線沿線の山々の向こうに雄大な富士山を眺めることができます。また、名物のとろろそばなどを味わえる茶店があり、休日は大盛況となります。また、山頂にあるビジターセンターでは、高尾山の自然や歴史を展示で学べ、周辺のガイドウォークなども開催されているので、高尾山の自然をより深く味わえます。 山頂から下山を始めると樹林帯の中に入り、尾根上を行くと奥の院不動堂に出ます。ここからは急な階段を下って、権現堂から薬王院本堂を過ぎてお守りの授与所やみやげものの売店などが並ぶ賑やかな境内を進みます。大勢の参拝者や観光客に混じって杉苗の奉納板と杉並木を見ながら下ります。浄心門を出て右にタコ杉、サル園などを過ぎて霞台園地になり、分岐を左に行けばケーブルカーの高尾山駅です。正面の広い舗装路を下っていくと、すぐ右にエコーリフトの乗り場があるので、体調や時間によってはリフトを使って市街地を見下ろしながらの楽しい下山も良いでしょう。 さらに下って平坦になったところで、直進する金比羅台園地への道を分けて右に大きく折れて、急坂を沢に向かって下ります。沢に着いたら左折して沢に沿って下るようになり、ケーブルカー清滝駅を右に見て高尾山口駅に戻ります。 駅の裏には、日帰りの京王高尾山温泉極楽湯があるので、立ち寄って汗を流すこともできます。 -
高尾山から城山へ
- 日帰り
- 4時間35分
- 10.8km
高尾山から城山へ
- 日帰り
- 4時間35分
- 10.8km
高尾山口駅から右にケーブルの清滝駅前へ向かいます。ケーブル駅の左から沢に沿ってたどる6号路(森と水コース)に入ると、道端に石仏などが現れて宗教的な雰囲気があります。右にケーブルカーの線路を見上げながら登って東京高尾病院を正面見て、妙音橋で左の山道に入って行きます。春にはニリンソウなどの花、6月頃には珍しい着生ランのセッコクなどが観察できます。右側に岩屋大師の岩窟をみるとすぐに琵琶滝の水行道場の建物があります。右に1号路へ登る道を分けますが、この道は急傾斜で岩混じりの道なので注意して下さい。左の道に入って琵琶滝の周りの金網に沿って登って行きます。深い森の中の道にはところどころにベンチなどもあり、ゆっくり沢沿いの道を楽しめます。大山橋で右に沢を渡り登って行き、沢の中にある飛び石を伝って行きます。飛び石を過ぎると沢から離れ、右の尾根に出て階段を登ってメインの1号路に合流すると左側が高尾山山頂です。 城山への道は、高尾山頂の西の端、展望台の右から階段を下って始まります。高尾山頂を廻る5号路の横切る鞍部に降りますが、ここで左右に巻き道を分けます。どちらも先でいっしょになります。尾根を行く登山道は整備されていて、快適に尾根を行くともみじ台で新緑・紅葉の美しいところです。左に遠く富士山を見ながら鞍部に降りて、左に大垂水峠への学習の歩道、右に北斜面を巻いていく道を分けます。ここからひと登りで広い一丁平園地に到着します。のんびりと休憩していきたいところです。一丁平の先には展望デッキもあって設置された展望図を参考に富士山方面を見ていきましょう。登山道を外さずに登っていくと右に山頂を巻いて山頂に向かう道を分けて城山に着きます。 山頂には他の山から眺めた時にランドマークとなる大きなアンテナがあり、たくさんのテーブルも設置されています。高尾山から城山の稜線も眺めることができ、茶店を利用して多くの人がくつろいでいます。その茶店の脇から眼下に見える相模湖に向けて尾根を下り始めます。途中で送電線鉄塔を過ぎて下り続けると尾根を左に外して竹林が現れて茶店に着きます。さらに国道を横断して眼下に見える吊橋の弁天橋に向かって下ります。相模川を渡ってキャンプ場の間を登り返して車道に出たら右に向かって嵐山登山口を通り過ぎ、相模湖大橋を渡ります。国道から相模湖公園の横を通るか、正面の近道をとって相模湖駅まで登ります。高尾山口駅から右にケーブルの清滝駅前へ向かいます。ケーブル駅の左から沢に沿ってたどる6号路(森と水コース)に入ると、道端に石仏などが現れて宗教的な雰囲気があります。右にケーブルカーの線路を見上げながら登って東京高尾病院を正面見て、妙音橋で左の山道に入って行きます。春にはニリンソウなどの花、6月頃には珍しい着生ランのセッコクなどが観察できます。右側に岩屋大師の岩窟をみるとすぐに琵琶滝の水行道場の建物があります。右に1号路へ登る道を分けますが、この道は急傾斜で岩混じりの道なので注意して下さい。左の道に入って琵琶滝の周りの金網に沿って登って行きます。深い森の中の道にはところどころにベンチなどもあり、ゆっくり沢沿いの道を楽しめます。大山橋で右に沢を渡り登って行き、沢の中にある飛び石を伝って行きます。飛び石を過ぎると沢から離れ、右の尾根に出て階段を登ってメインの1号路に合流すると左側が高尾山山頂です。 城山への道は、高尾山頂の西の端、展望台の右から階段を下って始まります。高尾山頂を廻る5号路の横切る鞍部に降りますが、ここで左右に巻き道を分けます。どちらも先でいっしょになります。尾根を行く登山道は整備されていて、快適に尾根を行くともみじ台で新緑・紅葉の美しいところです。左に遠く富士山を見ながら鞍部に降りて、左に大垂水峠への学習の歩道、右に北斜面を巻いていく道を分けます。ここからひと登りで広い一丁平園地に到着します。のんびりと休憩していきたいところです。一丁平の先には展望デッキもあって設置された展望図を参考に富士山方面を見ていきましょう。登山道を外さずに登っていくと右に山頂を巻いて山頂に向かう道を分けて城山に着きます。 山頂には他の山から眺めた時にランドマークとなる大きなアンテナがあり、たくさんのテーブルも設置されています。高尾山から城山の稜線も眺めることができ、茶店を利用して多くの人がくつろいでいます。その茶店の脇から眼下に見える相模湖に向けて尾根を下り始めます。途中で送電線鉄塔を過ぎて下り続けると尾根を左に外して竹林が現れて茶店に着きます。さらに国道を横断して眼下に見える吊橋の弁天橋に向かって下ります。相模川を渡ってキャンプ場の間を登り返して車道に出たら右に向かって嵐山登山口を通り過ぎ、相模湖大橋を渡ります。国道から相模湖公園の横を通るか、正面の近道をとって相模湖駅まで登ります。 -
景信山から相模湖へ
- 日帰り
- 3時間10分
- 8km
景信山から相模湖へ
- 日帰り
- 3時間10分
- 8km
高尾駅北口からバスに乗って終点の小仏バス停で下車します。余裕があれば小仏関所跡などを見ながら旧甲州街道を歩いてみるのも良いでしょう。車道を登り始めると右上の中央自動車道から聞こえる車の音が少々気になるところです。左側に大きな樹木に囲まれた小佛山寶珠寺を通り過ぎ、右側の高速道路のコンクリート壁に息苦しさを感じながらも、小仏川のせせらぎを聞きながら舗装路を登って行きます。傾斜がきつくなって2つ目のヘアピンカーブを曲がると右側に登山口があります。車道をそのままたどれば、ヤゴ沢作業道入口から山道となって小仏峠に導かれます。 気持ちの良い広葉樹林の中にジグザグを繰り返して行くと植生保護のための迂回路もありますが、ほとんど尾根上を登って行きます。杉林に入って左に斜めに登るようになると東尾根上に出て、砂利窪からの道を合わせます。左に山頂を目指して尾根を登り続けます。木の根などで滑らないように注意しながら尾根筋を進んで行くと、やがて明るいカヤなどの草地になります。わずかで左にトイレを見て3分ほどで景信山山頂です。 山頂には茶店があります。東側は切り開かれ、遠く都心の高層ビル群など関東平野の絶景が、手前には高尾山の豊かな森林が眺められます。 小仏峠へは茶店の間から下ります。始めは滑りやすい急な下りですが、左からヤゴ沢コースの道を合わせて尾根をまっすぐに進んで行きます。平坦になると左側の展望が開けます。高尾山の山腹を貫く圏央道なども見えてきます。多くの登山者やトレイルランナーとすれ違いますがお互いに譲り合いを忘れずに。 平坦な小仏峠に降り立つと左から登山口で分かれた旧甲州街道が水平に合流します。峠には壊れそうな茶店が残っていて少々陰気な感じもしています。平地の南西の端から旧甲州街道に入ると、人の気配が急に少なくなります。1888(明治21)年に大垂水峠に甲州街道が開設されるまでは、この峠道を甲州の絹糸などの産物が行き来してにぎやかだったと思われます。古い峠道だけに、無理のないほぼ一定の傾斜で下って行きます。やがて送電鉄塔を過ぎると、中央道を走る車の轟音が大きくなり車道に出ます。50〜60mで右に折り返して、中央自動車道の下を通ります。美女谷橋で桂林寺からの道を合わせて底沢バス停に出ます。 相模湖駅に向かって歩きますが、5分ほどで小原宿本陣と資料を展示した小原の里があるので立ち寄って、小原からバスを利用してもよいでしょう。高尾駅北口からバスに乗って終点の小仏バス停で下車します。余裕があれば小仏関所跡などを見ながら旧甲州街道を歩いてみるのも良いでしょう。車道を登り始めると右上の中央自動車道から聞こえる車の音が少々気になるところです。左側に大きな樹木に囲まれた小佛山寶珠寺を通り過ぎ、右側の高速道路のコンクリート壁に息苦しさを感じながらも、小仏川のせせらぎを聞きながら舗装路を登って行きます。傾斜がきつくなって2つ目のヘアピンカーブを曲がると右側に登山口があります。車道をそのままたどれば、ヤゴ沢作業道入口から山道となって小仏峠に導かれます。 気持ちの良い広葉樹林の中にジグザグを繰り返して行くと植生保護のための迂回路もありますが、ほとんど尾根上を登って行きます。杉林に入って左に斜めに登るようになると東尾根上に出て、砂利窪からの道を合わせます。左に山頂を目指して尾根を登り続けます。木の根などで滑らないように注意しながら尾根筋を進んで行くと、やがて明るいカヤなどの草地になります。わずかで左にトイレを見て3分ほどで景信山山頂です。 山頂には茶店があります。東側は切り開かれ、遠く都心の高層ビル群など関東平野の絶景が、手前には高尾山の豊かな森林が眺められます。 小仏峠へは茶店の間から下ります。始めは滑りやすい急な下りですが、左からヤゴ沢コースの道を合わせて尾根をまっすぐに進んで行きます。平坦になると左側の展望が開けます。高尾山の山腹を貫く圏央道なども見えてきます。多くの登山者やトレイルランナーとすれ違いますがお互いに譲り合いを忘れずに。 平坦な小仏峠に降り立つと左から登山口で分かれた旧甲州街道が水平に合流します。峠には壊れそうな茶店が残っていて少々陰気な感じもしています。平地の南西の端から旧甲州街道に入ると、人の気配が急に少なくなります。1888(明治21)年に大垂水峠に甲州街道が開設されるまでは、この峠道を甲州の絹糸などの産物が行き来してにぎやかだったと思われます。古い峠道だけに、無理のないほぼ一定の傾斜で下って行きます。やがて送電鉄塔を過ぎると、中央道を走る車の轟音が大きくなり車道に出ます。50〜60mで右に折り返して、中央自動車道の下を通ります。美女谷橋で桂林寺からの道を合わせて底沢バス停に出ます。 相模湖駅に向かって歩きますが、5分ほどで小原宿本陣と資料を展示した小原の里があるので立ち寄って、小原からバスを利用してもよいでしょう。