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223件
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検索結果223件中  61-80件
  • 棒ノ折山から岩茸石山へ

    棒ノ折山から岩茸石山へ

    飯能駅からバスに乗り、棒ノ折山北麓のさわらびの湯バス停まで入ります。バス停から車道を歩いて有間ダムを南岸に渡ります。 名栗湖右岸の舗道を500mほど進み、白谷橋を渡った所が登山道入口です。ここから棒ノ折山山頂までは関東ふれあいの道「水源の道」となります。左に白谷沢を見下ろしながら鬱蒼とした杉林の中の山道を進むと、次第に白谷沢に近づき、左に藤懸ノ滝への道が分岐します。 この先は植林帯を抜け、明るく開けた沢の中を登るようになります。この先は小さなゴルジュと滝が連続し、クサリ場も現れます。降雨後で岩が濡れている時などは足元をよく確かめて通過しましょう。ゴルジュ帯の最後の白孔雀ノ滝を過ぎて左岸の雑木林に入り、丸太の階段を登って行くと舗装された林道が交差します。林道脇にはベンチがあります。 ここからは沢筋を離れ、白谷沢右岸の尾根の急登となります。登りが緩やかになって滝ノ平尾根に飛びだすと、左手に岩茸石と呼ばれる大岩が聳えています。ベンチがあるのでひと休みできます。滝ノ平尾根を登り詰めて権次入峠に出ると、左に黒山への道が分岐します。 権次入峠から西北西に500mほどの尾根歩きで、広々とした棒ノ折山山頂に出ます。北面の視界が開け、奥武蔵・秩父の山々が見渡せ、空気が澄んだ日には東に東京スカイツリー、北には奥日光や上州の山並みも望めます。 権次入峠まで戻り、白谷沢コースへの道と分かれて右に進みます。南南東へ緩やかに鞍部まで下り、登り返して黒山に着きます。山頂は雑木に囲まれて展望はききません。山頂から左は小沢峠への道、右は目指す岩茸石山への道が分岐します。 棒ノ折山から岩茸石山までの道は、関東ふれあいの道「山草の道」で、早春には多種のスミレが目を楽しませてくれます。アセビや雑木に囲まれた尾根道を、小さなアップダウンを繰り返しながら進みます。名坂峠の前後で東の上成木と西の大丹波を結ぶ峠道がややずれて交差しています。そのすぐ先の急坂をひと頑張りで岩茸石山に登り着きます。岩茸石山からは、南面を除いて180度の眺望が得られます。北には、たどってきた黒山、棒ノ折山や奥武蔵の山並みが望めます。 下山は名坂峠まで戻り、西の大丹波側に下ります。尾根から沢沿いに変わり、滑りやすい箇所を慎重にぐんぐん下ると、ようやく八桑バス停です。八桑からはバスで川井駅に出られます。
    飯能駅からバスに乗り、棒ノ折山北麓のさわらびの湯バス停まで入ります。バス停から車道を歩いて有間ダムを南岸に渡ります。 名栗湖右岸の舗道を500mほど進み、白谷橋を渡った所が登山道入口です。ここから棒ノ折山山頂までは関東ふれあいの道「水源の道」となります。左に白谷沢を見下ろしながら鬱蒼とした杉林の中の山道を進むと、次第に白谷沢に近づき、左に藤懸ノ滝への道が分岐します。 この先は植林帯を抜け、明るく開けた沢の中を登るようになります。この先は小さなゴルジュと滝が連続し、クサリ場も現れます。降雨後で岩が濡れている時などは足元をよく確かめて通過しましょう。ゴルジュ帯の最後の白孔雀ノ滝を過ぎて左岸の雑木林に入り、丸太の階段を登って行くと舗装された林道が交差します。林道脇にはベンチがあります。 ここからは沢筋を離れ、白谷沢右岸の尾根の急登となります。登りが緩やかになって滝ノ平尾根に飛びだすと、左手に岩茸石と呼ばれる大岩が聳えています。ベンチがあるのでひと休みできます。滝ノ平尾根を登り詰めて権次入峠に出ると、左に黒山への道が分岐します。 権次入峠から西北西に500mほどの尾根歩きで、広々とした棒ノ折山山頂に出ます。北面の視界が開け、奥武蔵・秩父の山々が見渡せ、空気が澄んだ日には東に東京スカイツリー、北には奥日光や上州の山並みも望めます。 権次入峠まで戻り、白谷沢コースへの道と分かれて右に進みます。南南東へ緩やかに鞍部まで下り、登り返して黒山に着きます。山頂は雑木に囲まれて展望はききません。山頂から左は小沢峠への道、右は目指す岩茸石山への道が分岐します。 棒ノ折山から岩茸石山までの道は、関東ふれあいの道「山草の道」で、早春には多種のスミレが目を楽しませてくれます。アセビや雑木に囲まれた尾根道を、小さなアップダウンを繰り返しながら進みます。名坂峠の前後で東の上成木と西の大丹波を結ぶ峠道がややずれて交差しています。そのすぐ先の急坂をひと頑張りで岩茸石山に登り着きます。岩茸石山からは、南面を除いて180度の眺望が得られます。北には、たどってきた黒山、棒ノ折山や奥武蔵の山並みが望めます。 下山は名坂峠まで戻り、西の大丹波側に下ります。尾根から沢沿いに変わり、滑りやすい箇所を慎重にぐんぐん下ると、ようやく八桑バス停です。八桑からはバスで川井駅に出られます。
  • 清東橋から蕎麦粒山へ

    清東橋から蕎麦粒山へ

    JR青梅線の川井駅前の坂を下って青梅街道に出ます。大丹波川にかかる橋を渡って信号のある交差点を直進すれば、すぐ先が川井駅バス停です。ここからバスに乗り、終点の清東橋バス停で下車します。バス停脇には休憩舎とトイレがあります。(上日向止まりのバスなら清東橋まで1kmほど歩きます。)しばらく車道歩きが続き、百軒茶屋、奥茶屋を過ぎた先で林道は左岸沿いに変わり、大丹波ヘリポートを通過すると左手に山道が分岐しています。 道標に従って山道に入り、大丹波川の流れに沿って進みます。渓流沿いの道は所々が露岩も出ていますが、コースを外さなければ特に危険はないでしょう。やがて左から曲ヶ谷沢が合流します。さらに本流沿いに進んで獅子口小屋跡の平坦地に出ると、左に横ヶ谷平を経て川苔山への道が分岐しています。ここには水場もあります。 ここから左に折れて南東に進み、尾根道を辿って川苔山から北に伸びる稜線上の横ヶ谷平という鞍部に出ます。稜線を北西に向かって緩やかに下って行くと、踊平と呼ばれる鞍部に出ます。真下を林道のトンネルが通っています。 踊平から北に進むと、すぐに左に巻き道が分岐していますが、ここは直進して尾根道を日向沢ノ峰に向かいます。登り着いたピークの先はY字路となり、右に棒ノ折山への道が分かれます。さらに北に進むと、すぐに有間山方面への道が右に分岐します。主稜線を進んで桂谷ノ峰を通り、急坂をぐいぐいと登って行くと、ぽっかりと開けた防火帯に飛びだします。ここが蕎麦粒山で、登り切った山頂には大きな岩が散在しています。これらの岩は火打石(燧石)とも呼ばれる珪石で、蕎麦粒山には火打石山という別名があります。蕎麦粒山という山名は遠くから見た山容が三角形のピラミッド状であることに由来し、同名の山は各地にあるようです。山頂は雑木に囲まれて展望には恵まれませんが、露岩に腰を下ろしてゆっくり休憩しましょう。 山頂からは稜線伝いに西北西の方角に下ります。仙元峠(峠と名がつく小ピーク)は南側を巻いて平坦な縦走路を進みます。1449mピークから南に延びる棒杭尾根の分岐を過ぎて30分ほどで一杯水の水場に着き、さらに5分ほどで右手に一杯水避難小屋が見えてきます。 小屋直下の十字路を左に折れて南に進み、ヨコスズ尾根を東日原へと下ります(ヨコスズ尾根コースについては東日原から天目山(三ツドッケ)へ(コースガイド)を参照してください)。
    JR青梅線の川井駅前の坂を下って青梅街道に出ます。大丹波川にかかる橋を渡って信号のある交差点を直進すれば、すぐ先が川井駅バス停です。ここからバスに乗り、終点の清東橋バス停で下車します。バス停脇には休憩舎とトイレがあります。(上日向止まりのバスなら清東橋まで1kmほど歩きます。)しばらく車道歩きが続き、百軒茶屋、奥茶屋を過ぎた先で林道は左岸沿いに変わり、大丹波ヘリポートを通過すると左手に山道が分岐しています。 道標に従って山道に入り、大丹波川の流れに沿って進みます。渓流沿いの道は所々が露岩も出ていますが、コースを外さなければ特に危険はないでしょう。やがて左から曲ヶ谷沢が合流します。さらに本流沿いに進んで獅子口小屋跡の平坦地に出ると、左に横ヶ谷平を経て川苔山への道が分岐しています。ここには水場もあります。 ここから左に折れて南東に進み、尾根道を辿って川苔山から北に伸びる稜線上の横ヶ谷平という鞍部に出ます。稜線を北西に向かって緩やかに下って行くと、踊平と呼ばれる鞍部に出ます。真下を林道のトンネルが通っています。 踊平から北に進むと、すぐに左に巻き道が分岐していますが、ここは直進して尾根道を日向沢ノ峰に向かいます。登り着いたピークの先はY字路となり、右に棒ノ折山への道が分かれます。さらに北に進むと、すぐに有間山方面への道が右に分岐します。主稜線を進んで桂谷ノ峰を通り、急坂をぐいぐいと登って行くと、ぽっかりと開けた防火帯に飛びだします。ここが蕎麦粒山で、登り切った山頂には大きな岩が散在しています。これらの岩は火打石(燧石)とも呼ばれる珪石で、蕎麦粒山には火打石山という別名があります。蕎麦粒山という山名は遠くから見た山容が三角形のピラミッド状であることに由来し、同名の山は各地にあるようです。山頂は雑木に囲まれて展望には恵まれませんが、露岩に腰を下ろしてゆっくり休憩しましょう。 山頂からは稜線伝いに西北西の方角に下ります。仙元峠(峠と名がつく小ピーク)は南側を巻いて平坦な縦走路を進みます。1449mピークから南に延びる棒杭尾根の分岐を過ぎて30分ほどで一杯水の水場に着き、さらに5分ほどで右手に一杯水避難小屋が見えてきます。 小屋直下の十字路を左に折れて南に進み、ヨコスズ尾根を東日原へと下ります(ヨコスズ尾根コースについては東日原から天目山(三ツドッケ)へ(コースガイド)を参照してください)。
  • 東日原から天目山(三ツドッケ)へ

    東日原から天目山(三ツドッケ)へ

    奥多摩駅から日原方面に向かうバスを東日原バス停で下車します(土曜・休日には東日原が終点となります)。バス停から東に少し戻ってY字路を左に進み、道標に従って舗装路から山道に入ります。しばらくは杉や檜の植林帯につけられたジグザグ道の急登が続きますが、やがて右手に金網を張り巡らしたフェンスが見えてきます。ヨコスズ尾根に乗ると傾斜は次第に緩やかになり、滝入ノ峰を右から巻くようにして進みます。この山域一帯は野生のニホンザルの生息地で、大きな群を見かけることもあります。右手がガレた急傾斜となった箇所では滑落事故も起きているので、とくに積雪のある時期などは慎重に通過しましょう。 やがてヨコスズ尾根の稜線を行くようになると、樹相はブナ、ミズナラやカエデの広葉樹林に変わり、石灰岩の露岩が点在する緩やかな尾根道となります。新緑や紅葉の季節などはとくに美しく気分爽快な所です。都県境尾根(長沢背稜)が同高度となってひょっこりと一杯水避難小屋前の十字路に飛びだします。小屋から右に5分ほど行ったところには一杯水と呼ばれる水場があります。倉沢塩地谷の源頭に当たる所ですが、水量は乏しく渇水期には涸れることもあります。本コースではほかに水場もないので、出発前に余裕を持って準備しておきましょう。避難小屋にはトイレがあり、小屋前の広場にはテーブルとベンチも置かれています。 避難小屋裏手の雑木林の中の小道をたどれば25分ほどで天目山山頂に登り着きます。天目山は東京側の呼称で、埼玉側では三ツドッケと呼ばれています。「三ツドッケ」とは三つの「トッケ」という意味ですが、「トッケ」は尖った山頂を表しているようです。同じ山域の西方には芋ノ木ドッケ(芋木のトッケ)というピークがあります。御坂山塊の三ツ峠の「トウゲ」も「トッケ」と同義だといわれています。 山頂直下の小岩峰からは南面に展望が開け、日原川南岸の石尾根の山々、その奥には奥多摩三山(大岳山・御前山・三頭山)を見渡すことができます。 山頂から西、大栗山手前で縦走路から左手に少し入ったところにこのエリア随一の好展望が得られるハナド岩があります。とくに晩秋には眼下の小川谷一帯の広葉樹が紅・黄葉して針葉樹の緑を彩り、時間があればぜひ立ち寄りたいところです。ただし、足元が切れ落ちているので転・滑落には十分注意してください。 天目山から一杯水避難小屋に戻り、往路のヨコスズ尾根を起点の東日原バス停へと下ります。
    奥多摩駅から日原方面に向かうバスを東日原バス停で下車します(土曜・休日には東日原が終点となります)。バス停から東に少し戻ってY字路を左に進み、道標に従って舗装路から山道に入ります。しばらくは杉や檜の植林帯につけられたジグザグ道の急登が続きますが、やがて右手に金網を張り巡らしたフェンスが見えてきます。ヨコスズ尾根に乗ると傾斜は次第に緩やかになり、滝入ノ峰を右から巻くようにして進みます。この山域一帯は野生のニホンザルの生息地で、大きな群を見かけることもあります。右手がガレた急傾斜となった箇所では滑落事故も起きているので、とくに積雪のある時期などは慎重に通過しましょう。 やがてヨコスズ尾根の稜線を行くようになると、樹相はブナ、ミズナラやカエデの広葉樹林に変わり、石灰岩の露岩が点在する緩やかな尾根道となります。新緑や紅葉の季節などはとくに美しく気分爽快な所です。都県境尾根(長沢背稜)が同高度となってひょっこりと一杯水避難小屋前の十字路に飛びだします。小屋から右に5分ほど行ったところには一杯水と呼ばれる水場があります。倉沢塩地谷の源頭に当たる所ですが、水量は乏しく渇水期には涸れることもあります。本コースではほかに水場もないので、出発前に余裕を持って準備しておきましょう。避難小屋にはトイレがあり、小屋前の広場にはテーブルとベンチも置かれています。 避難小屋裏手の雑木林の中の小道をたどれば25分ほどで天目山山頂に登り着きます。天目山は東京側の呼称で、埼玉側では三ツドッケと呼ばれています。「三ツドッケ」とは三つの「トッケ」という意味ですが、「トッケ」は尖った山頂を表しているようです。同じ山域の西方には芋ノ木ドッケ(芋木のトッケ)というピークがあります。御坂山塊の三ツ峠の「トウゲ」も「トッケ」と同義だといわれています。 山頂直下の小岩峰からは南面に展望が開け、日原川南岸の石尾根の山々、その奥には奥多摩三山(大岳山・御前山・三頭山)を見渡すことができます。 山頂から西、大栗山手前で縦走路から左手に少し入ったところにこのエリア随一の好展望が得られるハナド岩があります。とくに晩秋には眼下の小川谷一帯の広葉樹が紅・黄葉して針葉樹の緑を彩り、時間があればぜひ立ち寄りたいところです。ただし、足元が切れ落ちているので転・滑落には十分注意してください。 天目山から一杯水避難小屋に戻り、往路のヨコスズ尾根を起点の東日原バス停へと下ります。
  • 東日原から鷹ノ巣山・六ッ石山へ

    東日原から鷹ノ巣山・六ッ石山へ

    奥多摩駅から日原方面へのバスは平日は鍾乳洞バス停まで、土・休日は東日原までの運行となります。前者なら中日原で、後者なら終点の東日原バス停で下車してバス道を西に進みます。 道標に従って左手の山道を下り、日原川にかかる巳ノ戸橋を渡って巨岩の点在する巳ノ戸沢の左岸沿いに登っていきます。稲村岩を左前方に仰ぎながら進んで巳ノ戸林道(現在、崩壊のため通行禁止)を右に分けた先で左に折れて巳ノ戸沢右岸に渡ります。ここで沢筋を離れ、ジグザグに急登を繰り返して稲村岩直下の鞍部に出ます。稲村岩という名前は、日原から仰いだ姿形が稲藁を束ねた「イナブラ」に似ていることに由来するといわれます。 鞍部からは稲村岩尾根の本格的な登りが始まります。振り返れば木の間越しに天目山方面が望めます。やがてブナ林の中の小さな平坦地・ヒルメシクイノタワに出ます。この先は傾斜も緩やかになり、いったん尾根の右側に出て急坂を登り切れば鷹ノ巣山山頂の一角に飛びだします。 山頂の北面はダケカンバやカラマツが交じったブナ原生林に覆われていますが、南面は明るいカヤトの斜面が広がり榧ノ木尾根の向こうに奥多摩三山、右奥には富士山が秀麗な姿を見せます。実にのびやかで気分のいい山頂です。山頂から西に25分ほど下れば鷹ノ巣山避難小屋がありますが、ここでは南東に防火帯を下ります。水根山の手前で避難小屋方面からの巻き道を合わせ、水根山は右に巻いて行きます。やがて榧ノ木尾根や水根沢林道への道が右に分岐します。水根山から城山にかけて続く南面の巻き道と合流した先で将門馬場に出ます。 ここからいったん鞍部に下って登り返した所が六ッ石山分岐で、右に5分ほどで六ッ石山山頂に着きます。山頂はカラマツの疎林に囲まれた広々とした草原で、石尾根上部や奥多摩三山が木の間越しに望めます。分岐に戻って、狩倉山は右から巻いて防火帯の道をひたすら下ります。三ノ木戸山の北面を巻いて杉の植林帯の急坂を下り、稲荷神社の脇を通って三ノ木戸林道に出ます。 後は道標に従って舗装路と山道を交互に歩き、羽黒三田神社から奥多摩むかし道をたどって青梅街道に出れば左に500mほどで奥多摩駅に着きます。
    奥多摩駅から日原方面へのバスは平日は鍾乳洞バス停まで、土・休日は東日原までの運行となります。前者なら中日原で、後者なら終点の東日原バス停で下車してバス道を西に進みます。 道標に従って左手の山道を下り、日原川にかかる巳ノ戸橋を渡って巨岩の点在する巳ノ戸沢の左岸沿いに登っていきます。稲村岩を左前方に仰ぎながら進んで巳ノ戸林道(現在、崩壊のため通行禁止)を右に分けた先で左に折れて巳ノ戸沢右岸に渡ります。ここで沢筋を離れ、ジグザグに急登を繰り返して稲村岩直下の鞍部に出ます。稲村岩という名前は、日原から仰いだ姿形が稲藁を束ねた「イナブラ」に似ていることに由来するといわれます。 鞍部からは稲村岩尾根の本格的な登りが始まります。振り返れば木の間越しに天目山方面が望めます。やがてブナ林の中の小さな平坦地・ヒルメシクイノタワに出ます。この先は傾斜も緩やかになり、いったん尾根の右側に出て急坂を登り切れば鷹ノ巣山山頂の一角に飛びだします。 山頂の北面はダケカンバやカラマツが交じったブナ原生林に覆われていますが、南面は明るいカヤトの斜面が広がり榧ノ木尾根の向こうに奥多摩三山、右奥には富士山が秀麗な姿を見せます。実にのびやかで気分のいい山頂です。山頂から西に25分ほど下れば鷹ノ巣山避難小屋がありますが、ここでは南東に防火帯を下ります。水根山の手前で避難小屋方面からの巻き道を合わせ、水根山は右に巻いて行きます。やがて榧ノ木尾根や水根沢林道への道が右に分岐します。水根山から城山にかけて続く南面の巻き道と合流した先で将門馬場に出ます。 ここからいったん鞍部に下って登り返した所が六ッ石山分岐で、右に5分ほどで六ッ石山山頂に着きます。山頂はカラマツの疎林に囲まれた広々とした草原で、石尾根上部や奥多摩三山が木の間越しに望めます。分岐に戻って、狩倉山は右から巻いて防火帯の道をひたすら下ります。三ノ木戸山の北面を巻いて杉の植林帯の急坂を下り、稲荷神社の脇を通って三ノ木戸林道に出ます。 後は道標に従って舗装路と山道を交互に歩き、羽黒三田神社から奥多摩むかし道をたどって青梅街道に出れば左に500mほどで奥多摩駅に着きます。
  • 仲の平から笹尾根へ

    仲の平から笹尾根へ

    武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り、仲の平バス停で下車します。バス停から数馬寄りに少し進んだ所に三差路があり、西原峠への道標があります。 道標に従って左の道に入り、兜造りの民家や観音堂を左手に見て進み、民家の脇から山道に入ります。植林帯の道を登って尾根上に出ると、やがて右から数馬バス停からの道が合流します。雑木林の尾根道を登り詰めて笹尾根の稜線に出た所が西原峠で、上野原市郷原への道と笹尾根縦走路が交差する十字路になっています。右に少し登れば槇寄山です。本コースで最も標高の高いピークで、山頂にはベンチ・テーブルが置かれています。 山頂から西原峠に戻って笹尾根縦走路を南東に進み、数馬峠に向かいます。田和峠で田和への道を右に分け、40分ほどで数馬峠(上平峠)に着きます。峠からは北面に三頭山方面が見渡せます。ここで左に数馬への道が分かれています。峠にはベンチが置かれ、西面に展望が開けています。1121m峰を北から巻くように越え、30分ほどで笛吹峠に着きます。右に藤尾バス停、左に笛吹入口バス停への道が分岐します。ここからひと登りで丸山を越えて下った先が小棡峠で、ここからも左に笛吹入口への道が分かれています。あたりの植林帯の林床には背丈の低い笹が密生していて、笹尾根という名の由来となっています。 小さなアップダウンを繰り返して30分ほど進み、土俵岳に登り着きます。山頂からは木の間越しに富士山が望めます。さらに小さなアップダウンを繰り返して1時間ほどで浅間峠に着きます。広く開けた峠には杉の大樹の間に小さな祠が祀られ、東屋も建てられています。 右に下る道は猪丸の新山王橋バス停への道です。左折して北に下ると、しばらく行った先で右にトヤド浅間への細道が分岐しています。坂本沢右岸の尾根を次第に右に絡むように下って行くと、尾根の末端で甲武トンネルに通じる車道に飛び出します。しばらくは車道をたどって信号のある三差路に出ます。右に折れたすぐ先が上川乗バス停で、ここからバスで武蔵五日市駅に向かいます。
    武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り、仲の平バス停で下車します。バス停から数馬寄りに少し進んだ所に三差路があり、西原峠への道標があります。 道標に従って左の道に入り、兜造りの民家や観音堂を左手に見て進み、民家の脇から山道に入ります。植林帯の道を登って尾根上に出ると、やがて右から数馬バス停からの道が合流します。雑木林の尾根道を登り詰めて笹尾根の稜線に出た所が西原峠で、上野原市郷原への道と笹尾根縦走路が交差する十字路になっています。右に少し登れば槇寄山です。本コースで最も標高の高いピークで、山頂にはベンチ・テーブルが置かれています。 山頂から西原峠に戻って笹尾根縦走路を南東に進み、数馬峠に向かいます。田和峠で田和への道を右に分け、40分ほどで数馬峠(上平峠)に着きます。峠からは北面に三頭山方面が見渡せます。ここで左に数馬への道が分かれています。峠にはベンチが置かれ、西面に展望が開けています。1121m峰を北から巻くように越え、30分ほどで笛吹峠に着きます。右に藤尾バス停、左に笛吹入口バス停への道が分岐します。ここからひと登りで丸山を越えて下った先が小棡峠で、ここからも左に笛吹入口への道が分かれています。あたりの植林帯の林床には背丈の低い笹が密生していて、笹尾根という名の由来となっています。 小さなアップダウンを繰り返して30分ほど進み、土俵岳に登り着きます。山頂からは木の間越しに富士山が望めます。さらに小さなアップダウンを繰り返して1時間ほどで浅間峠に着きます。広く開けた峠には杉の大樹の間に小さな祠が祀られ、東屋も建てられています。 右に下る道は猪丸の新山王橋バス停への道です。左折して北に下ると、しばらく行った先で右にトヤド浅間への細道が分岐しています。坂本沢右岸の尾根を次第に右に絡むように下って行くと、尾根の末端で甲武トンネルに通じる車道に飛び出します。しばらくは車道をたどって信号のある三差路に出ます。右に折れたすぐ先が上川乗バス停で、ここからバスで武蔵五日市駅に向かいます。
  • 浅間尾根から浅間嶺へ

    浅間尾根から浅間嶺へ

    武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り、浅間尾根登山口バス停で下車します。バス停から100mほど戻って南秋川にかかる一枚石橋を渡って林道に入ります。大きなカーブの先で民宿「浅間坂」の脇に上がる道が左に分かれています。道標に従ってこの道を進み、再び林道を横切った後は杉林の急坂を登ります。三頭山がよく見える展望台を過ぎて尾根道に出ると風張峠への道が左に分岐します。ここが数馬分岐で、すぐ先の大岩の下には馬頭観音が祀られています。かつて甲州塩山と五日市とを結ぶ、古甲州道や甲州中道と呼ばれる官道がこの尾根を通り、人馬が行き交っていた頃の名残です。 東に200mほど進むと、左手に猿石と呼ばれる大岩が見えてきます。929m標高点の南を通過すると藤原への道が左に分岐しています。さらに尾根道を進み、左上の小高いピーク、一本松の南面を巻いて行くあたりにも馬頭観音などの石仏が見られます。 この先は起伏の少ない尾根道となり、人里峠付近からは明るい雑木林の中を進みます。北には北秋川の対岸に御前山が、南には南秋川を隔てて笹尾根の山並みが見渡せます。尾根の北側を巻き気味に進むと立派な休憩舎とトイレが設置された浅間広場に出ます。周囲には桜が植えられ、花見の頃は大賑わいとなります。広場から南に上川乗バス停への道が分かれています。広場から東に登った展望台ピークからは、南に丹沢から富士山、北に大岳山から御前山の大パノラマが広がります。展望台ピークには「浅間嶺」と記した標柱が立っていますが、浅間嶺(小岩浅間とも呼ばれます)の山頂は、広場を隔てた西側の富士浅間神社の小祠の先の小高い903mの標高点ピークです。 広場から尾根の北面を東に進み、桜の疎林を下って行くと左に小岩への道が分岐しています。さらに東に進むと道は次第に尾根筋から離れてセト沢源流に出ます。峠の茶屋の脇を通って少し登り返せば林道の終点に出ます。目の前に大岳山がどっしりと聳えています。舗装された林道を10分ほど行くと石仏が何体も祀られた時坂峠に着きます。「とっさか」は「取り付き地点」を表すらしく、浅間尾根のターミナルポイントに相応しい地名と言えそうです。この先は道標に従って登山道を時坂の集落まで下り、再び車道を歩いて払沢の滝入口バス停に着きます。
    武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り、浅間尾根登山口バス停で下車します。バス停から100mほど戻って南秋川にかかる一枚石橋を渡って林道に入ります。大きなカーブの先で民宿「浅間坂」の脇に上がる道が左に分かれています。道標に従ってこの道を進み、再び林道を横切った後は杉林の急坂を登ります。三頭山がよく見える展望台を過ぎて尾根道に出ると風張峠への道が左に分岐します。ここが数馬分岐で、すぐ先の大岩の下には馬頭観音が祀られています。かつて甲州塩山と五日市とを結ぶ、古甲州道や甲州中道と呼ばれる官道がこの尾根を通り、人馬が行き交っていた頃の名残です。 東に200mほど進むと、左手に猿石と呼ばれる大岩が見えてきます。929m標高点の南を通過すると藤原への道が左に分岐しています。さらに尾根道を進み、左上の小高いピーク、一本松の南面を巻いて行くあたりにも馬頭観音などの石仏が見られます。 この先は起伏の少ない尾根道となり、人里峠付近からは明るい雑木林の中を進みます。北には北秋川の対岸に御前山が、南には南秋川を隔てて笹尾根の山並みが見渡せます。尾根の北側を巻き気味に進むと立派な休憩舎とトイレが設置された浅間広場に出ます。周囲には桜が植えられ、花見の頃は大賑わいとなります。広場から南に上川乗バス停への道が分かれています。広場から東に登った展望台ピークからは、南に丹沢から富士山、北に大岳山から御前山の大パノラマが広がります。展望台ピークには「浅間嶺」と記した標柱が立っていますが、浅間嶺(小岩浅間とも呼ばれます)の山頂は、広場を隔てた西側の富士浅間神社の小祠の先の小高い903mの標高点ピークです。 広場から尾根の北面を東に進み、桜の疎林を下って行くと左に小岩への道が分岐しています。さらに東に進むと道は次第に尾根筋から離れてセト沢源流に出ます。峠の茶屋の脇を通って少し登り返せば林道の終点に出ます。目の前に大岳山がどっしりと聳えています。舗装された林道を10分ほど行くと石仏が何体も祀られた時坂峠に着きます。「とっさか」は「取り付き地点」を表すらしく、浅間尾根のターミナルポイントに相応しい地名と言えそうです。この先は道標に従って登山道を時坂の集落まで下り、再び車道を歩いて払沢の滝入口バス停に着きます。
  • 戸倉三山縦走

    戸倉三山縦走

    戸倉三山は、奥多摩三山ほどの賑わいもなく標高も高くないので、静かな低山歩きが楽しめます。ただ、意外に時間がかかるので、余裕のある計画を立てましょう。 武蔵五日市駅からのバスを荷田子バス停で降り、バス道を檜原方向に少し進んで信号のある交差点を南に入ると、すぐに白い道標のある登山口に着きます。ここから杉の植林帯の急坂を一気に登り切った所が荷田子峠で、グミ尾根の登山道と峠越えの道が交差しています。右に進んでグミ尾根の北面を絡むように登っていくと、尾根上の小ピーク、グミの木山の下に「茱萸御前」と書かれた標石があります。この先は次第に尾根伝いの道となって、南面が伐採で開けてきます。急坂を登り切った所が臼杵山北峰で、臼杵神社の新旧二対の猫碑と呼ばれる石像が出迎えてくれます。臼杵山の北峰から南に200mほど行くと三角点の置かれた南峰、鹿ン丸に出ます。南峰で左折して南に進み、高度差100mほどの急坂を下った後、杉の植林帯を登り返します。ヨメトリ坂からの道を右から合わせた先が市道山です。「市道」という山名は、昔、南麓の恩方の人々が市の立つ日に山越えをして五日市へ往き来したことに由来するようです。 市道山で再び左折して急下降して行くと市歩地山に出ます。ここで陣馬山方面への吊尾根の道と分かれ、峰見通りの稜線を東へとたどります。小さなアップダウンを繰り返しながら2kmほど進み、弾左衛門ノ峰を北から巻いた先でトッキリ場の三差路を左折して北に下り、再び三差路に出て刈寄山に向かいなだらかな猪畑尾根上の道を進みます。送電鉄塔の下を通って旧入山峠に出ると左右に林道が見下ろせます。さらに進んで階段を下りたところが入山峠で、登山道を盆堀林道が横切っています。登山道を北に向かい、山火事跡の開けた斜面をぐいぐいと登って行くと刈寄山に出ます。東屋とベンチがある山頂からは南北に展望が開けています。入山峠の分岐点に戻って東に進み、緩やかな尾根道を下っていくと50分ほどで今熊山に着きます。山頂の今熊神社前の広場にはベンチとテーブルが置かれ、100mほど下った今熊園地にはトイレがあります。山頂を後に東に下り、稲荷神社で舗装路に出て20分ほど行くと今熊山登山口バス停に出ます。
    戸倉三山は、奥多摩三山ほどの賑わいもなく標高も高くないので、静かな低山歩きが楽しめます。ただ、意外に時間がかかるので、余裕のある計画を立てましょう。 武蔵五日市駅からのバスを荷田子バス停で降り、バス道を檜原方向に少し進んで信号のある交差点を南に入ると、すぐに白い道標のある登山口に着きます。ここから杉の植林帯の急坂を一気に登り切った所が荷田子峠で、グミ尾根の登山道と峠越えの道が交差しています。右に進んでグミ尾根の北面を絡むように登っていくと、尾根上の小ピーク、グミの木山の下に「茱萸御前」と書かれた標石があります。この先は次第に尾根伝いの道となって、南面が伐採で開けてきます。急坂を登り切った所が臼杵山北峰で、臼杵神社の新旧二対の猫碑と呼ばれる石像が出迎えてくれます。臼杵山の北峰から南に200mほど行くと三角点の置かれた南峰、鹿ン丸に出ます。南峰で左折して南に進み、高度差100mほどの急坂を下った後、杉の植林帯を登り返します。ヨメトリ坂からの道を右から合わせた先が市道山です。「市道」という山名は、昔、南麓の恩方の人々が市の立つ日に山越えをして五日市へ往き来したことに由来するようです。 市道山で再び左折して急下降して行くと市歩地山に出ます。ここで陣馬山方面への吊尾根の道と分かれ、峰見通りの稜線を東へとたどります。小さなアップダウンを繰り返しながら2kmほど進み、弾左衛門ノ峰を北から巻いた先でトッキリ場の三差路を左折して北に下り、再び三差路に出て刈寄山に向かいなだらかな猪畑尾根上の道を進みます。送電鉄塔の下を通って旧入山峠に出ると左右に林道が見下ろせます。さらに進んで階段を下りたところが入山峠で、登山道を盆堀林道が横切っています。登山道を北に向かい、山火事跡の開けた斜面をぐいぐいと登って行くと刈寄山に出ます。東屋とベンチがある山頂からは南北に展望が開けています。入山峠の分岐点に戻って東に進み、緩やかな尾根道を下っていくと50分ほどで今熊山に着きます。山頂の今熊神社前の広場にはベンチとテーブルが置かれ、100mほど下った今熊園地にはトイレがあります。山頂を後に東に下り、稲荷神社で舗装路に出て20分ほど行くと今熊山登山口バス停に出ます。
  • 大弛峠から甲武信ヶ岳へ

    大弛峠から甲武信ヶ岳へ

    登山の起点となる大弛峠へは塩山駅北口から季節運行の乗合タクシーが運行されています。峠には駐車場とトイレがあります。大弛小屋は東側の林の中にあり、予約により宿泊・幕営も可能です(有料)。 国師ヶ岳へは、峠の小屋横の水場から登山道を登って行きます。10分ほどで、夢の庭園への道が分かれ、やがて尾根通しの道と合流。しばらくの急登で前国師、さらに少し下って三繋平に着きます。縦走路を外れて右に進むと、奥秩父最高峰の北奥千丈岳に至ります。分岐から往復30分足らずの道のりです。三繋平から直進して、樹林帯を抜けた所が国師ヶ岳山頂です。 国師ヶ岳から頂稜をなだらかに下ると、10分ほどで天狗尾根を分けます。縦走路は左へ直角に曲がって急下降し、三つほどコブを越えると最低鞍部の国師のタルに着きます。 タルから小さなコブを越えて緩やかに登り、1峰過ぎてようやく東梓。コメツガやシャクナゲ越しに国師ヶ岳が見えますが、展望はあまり良くないところです。東梓から大木のコメツガの樹林帯を下ってシダの茂る鞍部を過ぎ、ひとコブ越えると尾根が広く穏やかになります。右手の梢越しに両門ノ頭の岩壁が見えます。 両門ノ頭は山梨県側が絶壁をなし、本コース中最も展望が良いところ。足元の東沢の谷筋が1本1本はっきり見えます。再び樹林帯の中を進み登り詰めると富士見です。名前通りにはいかず、展望はありません。ここは北に向って五郎山に至る長大な支稜の分岐峰です。正確には富士見は、この支稜が起こす最初のピークで、この分岐峰より20m高いのです。 ここから縦走路は直角に右折します。枝尾根に踏み込まないようロープが張ってあります。雨水で溝状になった縦走路を下ると、枯木立の中に入り、立ちはだかるように水師が見えます。水師へは一直線の登りとなり、やがて右に尾根筋を外れて巻くように登ると水師に着きます。ここも展望はありません。 水師からシラベの中を下ると、右手にガレ場が現れ、甲武信ヶ岳と木賊山が目前に迫ります。まもなく千曲川源流コースの分岐です。この分岐から縦走路は格段に良く踏まれており、まもなく幅広いガレ状の尾根筋の急登となります。見上げると甲武信ヶ岳山頂の標柱が見えます。もうひと踏ん張りで頂上に着きます。甲武信小屋へは急坂を15分で下れますが、右側がガレているので要注意。 下りは戸渡尾根をたどって西沢渓谷入口へ向かいます。
    登山の起点となる大弛峠へは塩山駅北口から季節運行の乗合タクシーが運行されています。峠には駐車場とトイレがあります。大弛小屋は東側の林の中にあり、予約により宿泊・幕営も可能です(有料)。 国師ヶ岳へは、峠の小屋横の水場から登山道を登って行きます。10分ほどで、夢の庭園への道が分かれ、やがて尾根通しの道と合流。しばらくの急登で前国師、さらに少し下って三繋平に着きます。縦走路を外れて右に進むと、奥秩父最高峰の北奥千丈岳に至ります。分岐から往復30分足らずの道のりです。三繋平から直進して、樹林帯を抜けた所が国師ヶ岳山頂です。 国師ヶ岳から頂稜をなだらかに下ると、10分ほどで天狗尾根を分けます。縦走路は左へ直角に曲がって急下降し、三つほどコブを越えると最低鞍部の国師のタルに着きます。 タルから小さなコブを越えて緩やかに登り、1峰過ぎてようやく東梓。コメツガやシャクナゲ越しに国師ヶ岳が見えますが、展望はあまり良くないところです。東梓から大木のコメツガの樹林帯を下ってシダの茂る鞍部を過ぎ、ひとコブ越えると尾根が広く穏やかになります。右手の梢越しに両門ノ頭の岩壁が見えます。 両門ノ頭は山梨県側が絶壁をなし、本コース中最も展望が良いところ。足元の東沢の谷筋が1本1本はっきり見えます。再び樹林帯の中を進み登り詰めると富士見です。名前通りにはいかず、展望はありません。ここは北に向って五郎山に至る長大な支稜の分岐峰です。正確には富士見は、この支稜が起こす最初のピークで、この分岐峰より20m高いのです。 ここから縦走路は直角に右折します。枝尾根に踏み込まないようロープが張ってあります。雨水で溝状になった縦走路を下ると、枯木立の中に入り、立ちはだかるように水師が見えます。水師へは一直線の登りとなり、やがて右に尾根筋を外れて巻くように登ると水師に着きます。ここも展望はありません。 水師からシラベの中を下ると、右手にガレ場が現れ、甲武信ヶ岳と木賊山が目前に迫ります。まもなく千曲川源流コースの分岐です。この分岐から縦走路は格段に良く踏まれており、まもなく幅広いガレ状の尾根筋の急登となります。見上げると甲武信ヶ岳山頂の標柱が見えます。もうひと踏ん張りで頂上に着きます。甲武信小屋へは急坂を15分で下れますが、右側がガレているので要注意。 下りは戸渡尾根をたどって西沢渓谷入口へ向かいます。
  • 千曲川から甲武信ヶ岳・十文字峠へ

    千曲川から甲武信ヶ岳・十文字峠へ

    近年、河川の水源を訪ねる山旅が人気を呼んでいます。千曲川を遡って甲武信ヶ岳に登るコースは、まさにうってつけであり、甲武信ヶ岳への最短路でもあります。ここでは、千曲川源流をたどって甲武信ヶ岳に登り、十文字峠に向かって毛木平に戻る周回コースを紹介します。毛木平を早立ちすれば日帰りも可能ですが道中の山小屋に1泊してゆったりと歩くのがおすすめです。 毛木平までタクシー利用が一般的です。駐車場は広く、トイレがあります。ゲートを抜けてしばらく行き、左に十文字峠の道と分かれて沢沿いに進みます。大山祇神社を過ぎると、道は山腹を巻くように右側に大きくカーブします。振り返ると大山の岩峰が見えます。ザレた沢を横切り、本流の沢べりに下ると、このコース唯一の滝であるナメ滝に至ります。 左岸を高巻き、ガレ場の再生林を過ぎると、ぐっと水量が減った本流を何回も渡り返すようになります。木橋はしっかりしており、いかにも源流の雰囲気が漂っています。やがて左から枝沢が合流し、苔むした坂道になって、信濃川水源地標に着きます。そこは小広く切り開かれており、近くに水飲み場もあります。 水源地標から樹林帯の中を急登して主脈縦走路に出ます。東に進んでガレ場を急登すると、甲武信ヶ岳山頂に着きます。甲武信小屋に下って1泊し、翌日巻き道を通って三宝山に向かうのがおすすめです。日帰りの場合は、山頂から北へ三宝山に向かうと、ひと下りで小屋からの巻き道と一緒になります。 三宝山との鞍部に出て登り返して行くと、三宝石への枝道があります。三宝石は奥秩父主脈の眺めがすばらしいので、時間があれば寄っていきましょう。すぐに三宝山の平らな山頂に着きます。木立に囲まれ展望は得られないのが残念。鞍部に下ると、尻岩という丸みを帯びた二つの大岩があります。 三宝山を下ると、前方に武信白岩山の岩峰が見えます。クサリ場を過ぎると、その山頂直下に着きます。危険防止のロープが張られています。長野県側を巻き、大山の岩頭に登り着きます。あまり広くないものの、展望の良い山頂です。 大山のクサリ場を急下降して十文字峠に近づくと、シャクナゲが群生しており、近くに十文字小屋があります。 峠から十文字山を巻いて下り、八丁坂ノ頭から急坂になります。五里観音を過ぎると千曲川東沢を渡り、登りに通った林道に出て毛木平に戻ります。
    近年、河川の水源を訪ねる山旅が人気を呼んでいます。千曲川を遡って甲武信ヶ岳に登るコースは、まさにうってつけであり、甲武信ヶ岳への最短路でもあります。ここでは、千曲川源流をたどって甲武信ヶ岳に登り、十文字峠に向かって毛木平に戻る周回コースを紹介します。毛木平を早立ちすれば日帰りも可能ですが道中の山小屋に1泊してゆったりと歩くのがおすすめです。 毛木平までタクシー利用が一般的です。駐車場は広く、トイレがあります。ゲートを抜けてしばらく行き、左に十文字峠の道と分かれて沢沿いに進みます。大山祇神社を過ぎると、道は山腹を巻くように右側に大きくカーブします。振り返ると大山の岩峰が見えます。ザレた沢を横切り、本流の沢べりに下ると、このコース唯一の滝であるナメ滝に至ります。 左岸を高巻き、ガレ場の再生林を過ぎると、ぐっと水量が減った本流を何回も渡り返すようになります。木橋はしっかりしており、いかにも源流の雰囲気が漂っています。やがて左から枝沢が合流し、苔むした坂道になって、信濃川水源地標に着きます。そこは小広く切り開かれており、近くに水飲み場もあります。 水源地標から樹林帯の中を急登して主脈縦走路に出ます。東に進んでガレ場を急登すると、甲武信ヶ岳山頂に着きます。甲武信小屋に下って1泊し、翌日巻き道を通って三宝山に向かうのがおすすめです。日帰りの場合は、山頂から北へ三宝山に向かうと、ひと下りで小屋からの巻き道と一緒になります。 三宝山との鞍部に出て登り返して行くと、三宝石への枝道があります。三宝石は奥秩父主脈の眺めがすばらしいので、時間があれば寄っていきましょう。すぐに三宝山の平らな山頂に着きます。木立に囲まれ展望は得られないのが残念。鞍部に下ると、尻岩という丸みを帯びた二つの大岩があります。 三宝山を下ると、前方に武信白岩山の岩峰が見えます。クサリ場を過ぎると、その山頂直下に着きます。危険防止のロープが張られています。長野県側を巻き、大山の岩頭に登り着きます。あまり広くないものの、展望の良い山頂です。 大山のクサリ場を急下降して十文字峠に近づくと、シャクナゲが群生しており、近くに十文字小屋があります。 峠から十文字山を巻いて下り、八丁坂ノ頭から急坂になります。五里観音を過ぎると千曲川東沢を渡り、登りに通った林道に出て毛木平に戻ります。
  • 雁坂峠から甲武信ヶ岳・戸渡尾根へ

    雁坂峠から甲武信ヶ岳・戸渡尾根へ

    本コースは、数ある甲武信ヶ岳の登路のうち最も交通の便が良く、効率的に歩くことができると人気です。 西沢渓谷行のバスで道の駅みとみで下車。国道を少し戻って久渡沢に出て車道を行くと、鶏冠山大橋の下をくぐって雁坂トンネル料金所の東側に出ます。タクシーはここまで入れます。 登山コースは林道終点まで進みます。なおこの林道は私設につき一般車両は乗り入れ禁止。終点の沓切沢橋を渡って、従来の峠道に取り付きます。急坂を登ってなだらかに下るとナメラ沢の標識。やがてクッキリ沢を渡ると、すぐ久渡沢本流の川原に出ます。しばらく川原を歩いて、右岸の山道に入ります。沢筋を離れて樹林帯を登ると、やがて峠直下の急登になります。カヤトの斜面をジグザグに登り切ると、開けた雁坂峠に着きます。この峠は、日本三大峠のひとつに数えられています。 縦走路を北西に進み、草原から樹林に入れば雁坂嶺。小広く穏やかな山頂です。雁坂嶺からゆるやかな樹林帯を下ったあと、東破風山への急登にさしかかります。その頂上から岩だらけの尾根道を少し下り、登り返せば破風山(西破風山)。 破風山の頂稜にはシャクナゲが群生しています。山頂を過ぎた先、尾根が急に落ち込む地点に来ると、視界が開けて、木賊山・甲武信ヶ岳・三宝山・金峰山が一望できます。露岩が重なり合った尾根を下り切ると、避難小屋が建っている笹平。水場は南斜面を下ること20分のヌク沢源頭にあります。 笹平から木賊山へは長い登りで、賽ノ河原でひと息ついて、いくらか平らになった先で道が分かれます。左は木賊山を越える尾根通しの道、右は巻き道。甲武信ヶ岳にはその日のうちに往復するのも良いし、翌日でもかまわないでしょう。 甲武信小屋に宿泊した翌日、木賊山を越えて下山にかかります。すぐ鶏冠尾根への入口がありますが危険防止のため進入禁止の標識があります。さらに少し下ると、戸渡尾根分岐。戸渡尾根に入って山腹の左手を巻き気味に下ると、次第に尾根道らしくなります。しばらくはシラベやコメツガが密生して歩きにくい道が続きます。まもなく鶏冠尾根が一望できるようになると、道は樹林帯を急下降します。あたりはシャクナゲの群生地。やがて新道分岐です。右は徳ちゃん新道、左はヌク沢を渡る近丸新道です。近年は前者を通る人が多いようです。これを下りきると、西沢山荘の脇に出ます。 そこからは、西沢渓谷の遊歩道歩き。西沢渓谷入口バス停から山梨市駅または塩山駅行バスの便があるので、利用するとよいでしょう。
    本コースは、数ある甲武信ヶ岳の登路のうち最も交通の便が良く、効率的に歩くことができると人気です。 西沢渓谷行のバスで道の駅みとみで下車。国道を少し戻って久渡沢に出て車道を行くと、鶏冠山大橋の下をくぐって雁坂トンネル料金所の東側に出ます。タクシーはここまで入れます。 登山コースは林道終点まで進みます。なおこの林道は私設につき一般車両は乗り入れ禁止。終点の沓切沢橋を渡って、従来の峠道に取り付きます。急坂を登ってなだらかに下るとナメラ沢の標識。やがてクッキリ沢を渡ると、すぐ久渡沢本流の川原に出ます。しばらく川原を歩いて、右岸の山道に入ります。沢筋を離れて樹林帯を登ると、やがて峠直下の急登になります。カヤトの斜面をジグザグに登り切ると、開けた雁坂峠に着きます。この峠は、日本三大峠のひとつに数えられています。 縦走路を北西に進み、草原から樹林に入れば雁坂嶺。小広く穏やかな山頂です。雁坂嶺からゆるやかな樹林帯を下ったあと、東破風山への急登にさしかかります。その頂上から岩だらけの尾根道を少し下り、登り返せば破風山(西破風山)。 破風山の頂稜にはシャクナゲが群生しています。山頂を過ぎた先、尾根が急に落ち込む地点に来ると、視界が開けて、木賊山・甲武信ヶ岳・三宝山・金峰山が一望できます。露岩が重なり合った尾根を下り切ると、避難小屋が建っている笹平。水場は南斜面を下ること20分のヌク沢源頭にあります。 笹平から木賊山へは長い登りで、賽ノ河原でひと息ついて、いくらか平らになった先で道が分かれます。左は木賊山を越える尾根通しの道、右は巻き道。甲武信ヶ岳にはその日のうちに往復するのも良いし、翌日でもかまわないでしょう。 甲武信小屋に宿泊した翌日、木賊山を越えて下山にかかります。すぐ鶏冠尾根への入口がありますが危険防止のため進入禁止の標識があります。さらに少し下ると、戸渡尾根分岐。戸渡尾根に入って山腹の左手を巻き気味に下ると、次第に尾根道らしくなります。しばらくはシラベやコメツガが密生して歩きにくい道が続きます。まもなく鶏冠尾根が一望できるようになると、道は樹林帯を急下降します。あたりはシャクナゲの群生地。やがて新道分岐です。右は徳ちゃん新道、左はヌク沢を渡る近丸新道です。近年は前者を通る人が多いようです。これを下りきると、西沢山荘の脇に出ます。 そこからは、西沢渓谷の遊歩道歩き。西沢渓谷入口バス停から山梨市駅または塩山駅行バスの便があるので、利用するとよいでしょう。
  • 稲荷山コースから高尾山へ

    稲荷山コースから高尾山へ

    高尾山口駅から右に進んでケーブルの清滝駅に出ます。駅の左の車道に入るとすぐ左に稲荷山コースの登山口があります。 しばらくは急な階段の登山道を登ると旭稲荷の小社を過ぎて、尾根上をたどって行くと稲荷山に着きます。ここには東屋があり東側に八王子市街から都心にかけての展望が開けます。小さく下って尾根上を行くと、右側の木の間越しに薬王院周辺の大きな杉並木など、豊かな森林を観察できます。いったん傾斜が緩くなって右に6号路、左に高尾林道から森林ふれあいの館への道を分けて正面の尾根をさらに登って行くと、高尾山頂を周回する5号路に出合います。ここから最後の階段の急登を頑張ると、多くの人で賑わう高尾山山頂です。 山頂からは西側の展望が開け、晴れていれば丹沢山地と中央本線沿線の山々の向こうに雄大な富士山を眺めることができます。また、名物のとろろそばなどを味わえる茶店があり、休日は大盛況となります。また、山頂にあるビジターセンターでは、高尾山の自然や歴史を展示で学べ、周辺のガイドウォークなども開催されているので、高尾山の自然をより深く味わえます。 山頂から下山を始めると樹林帯の中に入り、尾根上を行くと奥の院不動堂に出ます。ここからは急な階段を下って、権現堂から薬王院本堂を過ぎてお守りの授与所やみやげものの売店などが並ぶ賑やかな境内を進みます。大勢の参拝者や観光客に混じって杉苗の奉納板と杉並木を見ながら下ります。浄心門を出て右にタコ杉、サル園などを過ぎて霞台園地になり、分岐を左に行けばケーブルカーの高尾山駅です。正面の広い舗装路を下っていくと、すぐ右にエコーリフトの乗り場があるので、体調や時間によってはリフトを使って市街地を見下ろしながらの楽しい下山も良いでしょう。 さらに下って平坦になったところで、直進する金比羅台園地への道を分けて右に大きく折れて、急坂を沢に向かって下ります。沢に着いたら左折して沢に沿って下るようになり、ケーブルカー清滝駅を右に見て高尾山口駅に戻ります。 駅の裏には、日帰りの京王高尾山温泉極楽湯があるので、立ち寄って汗を流すこともできます。
    高尾山口駅から右に進んでケーブルの清滝駅に出ます。駅の左の車道に入るとすぐ左に稲荷山コースの登山口があります。 しばらくは急な階段の登山道を登ると旭稲荷の小社を過ぎて、尾根上をたどって行くと稲荷山に着きます。ここには東屋があり東側に八王子市街から都心にかけての展望が開けます。小さく下って尾根上を行くと、右側の木の間越しに薬王院周辺の大きな杉並木など、豊かな森林を観察できます。いったん傾斜が緩くなって右に6号路、左に高尾林道から森林ふれあいの館への道を分けて正面の尾根をさらに登って行くと、高尾山頂を周回する5号路に出合います。ここから最後の階段の急登を頑張ると、多くの人で賑わう高尾山山頂です。 山頂からは西側の展望が開け、晴れていれば丹沢山地と中央本線沿線の山々の向こうに雄大な富士山を眺めることができます。また、名物のとろろそばなどを味わえる茶店があり、休日は大盛況となります。また、山頂にあるビジターセンターでは、高尾山の自然や歴史を展示で学べ、周辺のガイドウォークなども開催されているので、高尾山の自然をより深く味わえます。 山頂から下山を始めると樹林帯の中に入り、尾根上を行くと奥の院不動堂に出ます。ここからは急な階段を下って、権現堂から薬王院本堂を過ぎてお守りの授与所やみやげものの売店などが並ぶ賑やかな境内を進みます。大勢の参拝者や観光客に混じって杉苗の奉納板と杉並木を見ながら下ります。浄心門を出て右にタコ杉、サル園などを過ぎて霞台園地になり、分岐を左に行けばケーブルカーの高尾山駅です。正面の広い舗装路を下っていくと、すぐ右にエコーリフトの乗り場があるので、体調や時間によってはリフトを使って市街地を見下ろしながらの楽しい下山も良いでしょう。 さらに下って平坦になったところで、直進する金比羅台園地への道を分けて右に大きく折れて、急坂を沢に向かって下ります。沢に着いたら左折して沢に沿って下るようになり、ケーブルカー清滝駅を右に見て高尾山口駅に戻ります。 駅の裏には、日帰りの京王高尾山温泉極楽湯があるので、立ち寄って汗を流すこともできます。
  • 高尾山から城山へ

    高尾山から城山へ

    高尾山口駅から右にケーブルの清滝駅前へ向かいます。ケーブル駅の左から沢に沿ってたどる6号路(森と水コース)に入ると、道端に石仏などが現れて宗教的な雰囲気があります。右にケーブルカーの線路を見上げながら登って東京高尾病院を正面見て、妙音橋で左の山道に入って行きます。春にはニリンソウなどの花、6月頃には珍しい着生ランのセッコクなどが観察できます。右側に岩屋大師の岩窟をみるとすぐに琵琶滝の水行道場の建物があります。右に1号路へ登る道を分けますが、この道は急傾斜で岩混じりの道なので注意して下さい。左の道に入って琵琶滝の周りの金網に沿って登って行きます。深い森の中の道にはところどころにベンチなどもあり、ゆっくり沢沿いの道を楽しめます。大山橋で右に沢を渡り登って行き、沢の中にある飛び石を伝って行きます。飛び石を過ぎると沢から離れ、右の尾根に出て階段を登ってメインの1号路に合流すると左側が高尾山山頂です。 城山への道は、高尾山頂の西の端、展望台の右から階段を下って始まります。高尾山頂を廻る5号路の横切る鞍部に降りますが、ここで左右に巻き道を分けます。どちらも先でいっしょになります。尾根を行く登山道は整備されていて、快適に尾根を行くともみじ台で新緑・紅葉の美しいところです。左に遠く富士山を見ながら鞍部に降りて、左に大垂水峠への学習の歩道、右に北斜面を巻いていく道を分けます。ここからひと登りで広い一丁平園地に到着します。のんびりと休憩していきたいところです。一丁平の先には展望デッキもあって設置された展望図を参考に富士山方面を見ていきましょう。登山道を外さずに登っていくと右に山頂を巻いて山頂に向かう道を分けて城山に着きます。 山頂には他の山から眺めた時にランドマークとなる大きなアンテナがあり、たくさんのテーブルも設置されています。高尾山から城山の稜線も眺めることができ、茶店を利用して多くの人がくつろいでいます。その茶店の脇から眼下に見える相模湖に向けて尾根を下り始めます。途中で送電線鉄塔を過ぎて下り続けると尾根を左に外して竹林が現れて茶店に着きます。さらに国道を横断して眼下に見える吊橋の弁天橋に向かって下ります。相模川を渡ってキャンプ場の間を登り返して車道に出たら右に向かって嵐山登山口を通り過ぎ、相模湖大橋を渡ります。国道から相模湖公園の横を通るか、正面の近道をとって相模湖駅まで登ります。
    高尾山口駅から右にケーブルの清滝駅前へ向かいます。ケーブル駅の左から沢に沿ってたどる6号路(森と水コース)に入ると、道端に石仏などが現れて宗教的な雰囲気があります。右にケーブルカーの線路を見上げながら登って東京高尾病院を正面見て、妙音橋で左の山道に入って行きます。春にはニリンソウなどの花、6月頃には珍しい着生ランのセッコクなどが観察できます。右側に岩屋大師の岩窟をみるとすぐに琵琶滝の水行道場の建物があります。右に1号路へ登る道を分けますが、この道は急傾斜で岩混じりの道なので注意して下さい。左の道に入って琵琶滝の周りの金網に沿って登って行きます。深い森の中の道にはところどころにベンチなどもあり、ゆっくり沢沿いの道を楽しめます。大山橋で右に沢を渡り登って行き、沢の中にある飛び石を伝って行きます。飛び石を過ぎると沢から離れ、右の尾根に出て階段を登ってメインの1号路に合流すると左側が高尾山山頂です。 城山への道は、高尾山頂の西の端、展望台の右から階段を下って始まります。高尾山頂を廻る5号路の横切る鞍部に降りますが、ここで左右に巻き道を分けます。どちらも先でいっしょになります。尾根を行く登山道は整備されていて、快適に尾根を行くともみじ台で新緑・紅葉の美しいところです。左に遠く富士山を見ながら鞍部に降りて、左に大垂水峠への学習の歩道、右に北斜面を巻いていく道を分けます。ここからひと登りで広い一丁平園地に到着します。のんびりと休憩していきたいところです。一丁平の先には展望デッキもあって設置された展望図を参考に富士山方面を見ていきましょう。登山道を外さずに登っていくと右に山頂を巻いて山頂に向かう道を分けて城山に着きます。 山頂には他の山から眺めた時にランドマークとなる大きなアンテナがあり、たくさんのテーブルも設置されています。高尾山から城山の稜線も眺めることができ、茶店を利用して多くの人がくつろいでいます。その茶店の脇から眼下に見える相模湖に向けて尾根を下り始めます。途中で送電線鉄塔を過ぎて下り続けると尾根を左に外して竹林が現れて茶店に着きます。さらに国道を横断して眼下に見える吊橋の弁天橋に向かって下ります。相模川を渡ってキャンプ場の間を登り返して車道に出たら右に向かって嵐山登山口を通り過ぎ、相模湖大橋を渡ります。国道から相模湖公園の横を通るか、正面の近道をとって相模湖駅まで登ります。
  • 景信山から相模湖へ

    景信山から相模湖へ

    高尾駅北口からバスに乗って終点の小仏バス停で下車します。余裕があれば小仏関所跡などを見ながら旧甲州街道を歩いてみるのも良いでしょう。車道を登り始めると右上の中央自動車道から聞こえる車の音が少々気になるところです。左側に大きな樹木に囲まれた小佛山寶珠寺を通り過ぎ、右側の高速道路のコンクリート壁に息苦しさを感じながらも、小仏川のせせらぎを聞きながら舗装路を登って行きます。傾斜がきつくなって2つ目のヘアピンカーブを曲がると右側に登山口があります。車道をそのままたどれば、ヤゴ沢作業道入口から山道となって小仏峠に導かれます。 気持ちの良い広葉樹林の中にジグザグを繰り返して行くと植生保護のための迂回路もありますが、ほとんど尾根上を登って行きます。杉林に入って左に斜めに登るようになると東尾根上に出て、砂利窪からの道を合わせます。左に山頂を目指して尾根を登り続けます。木の根などで滑らないように注意しながら尾根筋を進んで行くと、やがて明るいカヤなどの草地になります。わずかで左にトイレを見て3分ほどで景信山山頂です。 山頂には茶店があります。東側は切り開かれ、遠く都心の高層ビル群など関東平野の絶景が、手前には高尾山の豊かな森林が眺められます。 小仏峠へは茶店の間から下ります。始めは滑りやすい急な下りですが、左からヤゴ沢コースの道を合わせて尾根をまっすぐに進んで行きます。平坦になると左側の展望が開けます。高尾山の山腹を貫く圏央道なども見えてきます。多くの登山者やトレイルランナーとすれ違いますがお互いに譲り合いを忘れずに。 平坦な小仏峠に降り立つと左から登山口で分かれた旧甲州街道が水平に合流します。峠には壊れそうな茶店が残っていて少々陰気な感じもしています。平地の南西の端から旧甲州街道に入ると、人の気配が急に少なくなります。1888(明治21)年に大垂水峠に甲州街道が開設されるまでは、この峠道を甲州の絹糸などの産物が行き来してにぎやかだったと思われます。古い峠道だけに、無理のないほぼ一定の傾斜で下って行きます。やがて送電鉄塔を過ぎると、中央道を走る車の轟音が大きくなり車道に出ます。50〜60mで右に折り返して、中央自動車道の下を通ります。美女谷橋で桂林寺からの道を合わせて底沢バス停に出ます。 相模湖駅に向かって歩きますが、5分ほどで小原宿本陣と資料を展示した小原の里があるので立ち寄って、小原からバスを利用してもよいでしょう。
    高尾駅北口からバスに乗って終点の小仏バス停で下車します。余裕があれば小仏関所跡などを見ながら旧甲州街道を歩いてみるのも良いでしょう。車道を登り始めると右上の中央自動車道から聞こえる車の音が少々気になるところです。左側に大きな樹木に囲まれた小佛山寶珠寺を通り過ぎ、右側の高速道路のコンクリート壁に息苦しさを感じながらも、小仏川のせせらぎを聞きながら舗装路を登って行きます。傾斜がきつくなって2つ目のヘアピンカーブを曲がると右側に登山口があります。車道をそのままたどれば、ヤゴ沢作業道入口から山道となって小仏峠に導かれます。 気持ちの良い広葉樹林の中にジグザグを繰り返して行くと植生保護のための迂回路もありますが、ほとんど尾根上を登って行きます。杉林に入って左に斜めに登るようになると東尾根上に出て、砂利窪からの道を合わせます。左に山頂を目指して尾根を登り続けます。木の根などで滑らないように注意しながら尾根筋を進んで行くと、やがて明るいカヤなどの草地になります。わずかで左にトイレを見て3分ほどで景信山山頂です。 山頂には茶店があります。東側は切り開かれ、遠く都心の高層ビル群など関東平野の絶景が、手前には高尾山の豊かな森林が眺められます。 小仏峠へは茶店の間から下ります。始めは滑りやすい急な下りですが、左からヤゴ沢コースの道を合わせて尾根をまっすぐに進んで行きます。平坦になると左側の展望が開けます。高尾山の山腹を貫く圏央道なども見えてきます。多くの登山者やトレイルランナーとすれ違いますがお互いに譲り合いを忘れずに。 平坦な小仏峠に降り立つと左から登山口で分かれた旧甲州街道が水平に合流します。峠には壊れそうな茶店が残っていて少々陰気な感じもしています。平地の南西の端から旧甲州街道に入ると、人の気配が急に少なくなります。1888(明治21)年に大垂水峠に甲州街道が開設されるまでは、この峠道を甲州の絹糸などの産物が行き来してにぎやかだったと思われます。古い峠道だけに、無理のないほぼ一定の傾斜で下って行きます。やがて送電鉄塔を過ぎると、中央道を走る車の轟音が大きくなり車道に出ます。50〜60mで右に折り返して、中央自動車道の下を通ります。美女谷橋で桂林寺からの道を合わせて底沢バス停に出ます。 相模湖駅に向かって歩きますが、5分ほどで小原宿本陣と資料を展示した小原の里があるので立ち寄って、小原からバスを利用してもよいでしょう。
  • 陣馬高原下から陣馬山へ

    陣馬高原下から陣馬山へ

    高尾駅北口からバスに乗って終点の陣馬高原下バス停で下車します。ここには、トイレもあります。和田峠を示す道標に従って右に橋を渡り案下川に沿って舗装された道を登り始めます。狭い陣馬街道は時折車が通るので、注意して下さい。人家が無くなり左に林道南郷線の橋を分けるとすぐに登山道入口となります。 登山道は沢を右岸に渡り、しばらく沢に沿って進んで左の小さな沢に入ります。この沢が急になり始めるところから右の小尾根上に上がって、この尾根を忠実に登っていきます。薄暗い檜林から右の大きい尾根をあわせると右側が広葉樹林となり、気分の良い尾根をいきます。やがて尾根を行く道から右に入り、山腹をほぼ水平に進んで和田峠から山腹を巻いてくる道に合流します。左に進むとすぐ左に昔「陣馬山の家」のあった広場があります。さらにひと登りで白馬像が目立つ陣馬山山頂に到着します。 山頂からの展望は360度さえぎる物もなく、大菩薩連嶺、奥多摩、丹沢山地まで申し分ありません。冬の空気の澄んだ時には、南アルプスや都心方面のビル群まで見ることができます。「藤野町十五名山」「かながわの景勝50景」などの石碑なども建っていて開放的な雰囲気です。また、山頂には茶店もあり軽食や飲み物を売っています。 下山は少々長いですが傾斜の緩い一ノ尾尾根を下ります。茶店の脇から一度急に下ると、傾斜が緩んで幅広い尾根歩きとなります。右に和田への道を2回分けますが、和田バス停へは2つ目の分岐の方が近くなります。 尾根は緩く左に曲がるようになり、右に藤野北小前バス停への道を分けていったん急に下って傾斜が緩むと右に上沢井への分岐となります。さらに下ると左側が開けて畑が現れると車道となります。人家も現れて舗装された道を下ると県道に出ます。右に170mのカーブの所にトイレがあります。 県道を左に進むとわずかで陣馬登山口バス停です。ちょうど良い時間のバスがなければ、藤野駅まで30分ほどなので歩いてもよいでしょう。
    高尾駅北口からバスに乗って終点の陣馬高原下バス停で下車します。ここには、トイレもあります。和田峠を示す道標に従って右に橋を渡り案下川に沿って舗装された道を登り始めます。狭い陣馬街道は時折車が通るので、注意して下さい。人家が無くなり左に林道南郷線の橋を分けるとすぐに登山道入口となります。 登山道は沢を右岸に渡り、しばらく沢に沿って進んで左の小さな沢に入ります。この沢が急になり始めるところから右の小尾根上に上がって、この尾根を忠実に登っていきます。薄暗い檜林から右の大きい尾根をあわせると右側が広葉樹林となり、気分の良い尾根をいきます。やがて尾根を行く道から右に入り、山腹をほぼ水平に進んで和田峠から山腹を巻いてくる道に合流します。左に進むとすぐ左に昔「陣馬山の家」のあった広場があります。さらにひと登りで白馬像が目立つ陣馬山山頂に到着します。 山頂からの展望は360度さえぎる物もなく、大菩薩連嶺、奥多摩、丹沢山地まで申し分ありません。冬の空気の澄んだ時には、南アルプスや都心方面のビル群まで見ることができます。「藤野町十五名山」「かながわの景勝50景」などの石碑なども建っていて開放的な雰囲気です。また、山頂には茶店もあり軽食や飲み物を売っています。 下山は少々長いですが傾斜の緩い一ノ尾尾根を下ります。茶店の脇から一度急に下ると、傾斜が緩んで幅広い尾根歩きとなります。右に和田への道を2回分けますが、和田バス停へは2つ目の分岐の方が近くなります。 尾根は緩く左に曲がるようになり、右に藤野北小前バス停への道を分けていったん急に下って傾斜が緩むと右に上沢井への分岐となります。さらに下ると左側が開けて畑が現れると車道となります。人家も現れて舗装された道を下ると県道に出ます。右に170mのカーブの所にトイレがあります。 県道を左に進むとわずかで陣馬登山口バス停です。ちょうど良い時間のバスがなければ、藤野駅まで30分ほどなので歩いてもよいでしょう。
  • 生藤山から醍醐峠へ

    生藤山から醍醐峠へ

    和田バス停から上流に向かい、「やさか茶屋」の手前で佐野川を渡って車道を鎌沢集落へ向けて登り始めます。斜面に作られた茶畑が青々と美しい曲線を描いています。連行沢に沿って車道を登って行くと右側に10台程停められる駐車場があります。さらに車道を行くと急に左折して沢から離れて急な車道を登るようになります。やがて東に開けた登里の集落に着きます。鎌沢休憩舎とトイレがあるので、陣馬山の大きな姿を見ながら休憩します。だいぶ車道で登ってきたことが分かります。 すぐに生藤山・三国山登山口の石標があり山道となります。斜めに登って行くと尾根上で左に上岩方面への道を分けて傾斜の緩い尾根を進んでいきます。桜並木があり、4月下旬の頃には花を愛でながらの登りになります。軍刀利神社を過ぎて平坦な尾根を行くと佐野川峠に着き、石楯尾神社前バス停からの道を合わせます。登り続けるとやがてベンチなどがある平坦地に着きます。富士山を遠くに眺められ、休憩に良い場所です。右に尾根を離れて2~3分で、日本武尊伝説の残る甘草水があります。水は出ていますが飲用には適しません。 尾根を登り続けると軍刀利神社の奥の院へ下る道を分けます。さらに登ると、右に生藤山への巻き道を分けて、甲州、武州、相州の三国の境の三国山に着きます。ここは西の扇山や権現山の方向が開けて気持ちの良い場所。ゆっくり休憩したら右に下って先ほど分かれた巻き道を合わせて、すぐに生藤山の北を巻く道を分けて尾根を急登すると生藤山に着きます。2等三角点がポツンとある山頂からは、南西北向にわずかに展望があります。 東に向かって岩のある急な尾根を下り、山頂を巻いてきた道を合わせて北側を巻く所で左に矢沢林道へ下る踏み跡を分けます。右に巻き道を分けて再び登り返すと茅丸のピークに着きます。さらに東に向かって気持ちの良い広葉樹の幅広い尾根を進んで行くと連行峰です。左に柏木野への峠道が下っています。幅広い尾根道を快適に下り、途中の山の神から右に和田への道を分けて大蔵里山から登り返します。さらにひとつピークを越えて醍醐丸に着きます。醍醐丸からは左に市道山への道が分かれます。右に曲がって下ると平坦な醍醐峠に出ます。 右の斜面から下って沢沿いの道となり、和田浄水場の脇から陣馬街道に出ます。車道を下り、和田集落のたたずまいなど見ながら和田バス停に戻ります。
    和田バス停から上流に向かい、「やさか茶屋」の手前で佐野川を渡って車道を鎌沢集落へ向けて登り始めます。斜面に作られた茶畑が青々と美しい曲線を描いています。連行沢に沿って車道を登って行くと右側に10台程停められる駐車場があります。さらに車道を行くと急に左折して沢から離れて急な車道を登るようになります。やがて東に開けた登里の集落に着きます。鎌沢休憩舎とトイレがあるので、陣馬山の大きな姿を見ながら休憩します。だいぶ車道で登ってきたことが分かります。 すぐに生藤山・三国山登山口の石標があり山道となります。斜めに登って行くと尾根上で左に上岩方面への道を分けて傾斜の緩い尾根を進んでいきます。桜並木があり、4月下旬の頃には花を愛でながらの登りになります。軍刀利神社を過ぎて平坦な尾根を行くと佐野川峠に着き、石楯尾神社前バス停からの道を合わせます。登り続けるとやがてベンチなどがある平坦地に着きます。富士山を遠くに眺められ、休憩に良い場所です。右に尾根を離れて2~3分で、日本武尊伝説の残る甘草水があります。水は出ていますが飲用には適しません。 尾根を登り続けると軍刀利神社の奥の院へ下る道を分けます。さらに登ると、右に生藤山への巻き道を分けて、甲州、武州、相州の三国の境の三国山に着きます。ここは西の扇山や権現山の方向が開けて気持ちの良い場所。ゆっくり休憩したら右に下って先ほど分かれた巻き道を合わせて、すぐに生藤山の北を巻く道を分けて尾根を急登すると生藤山に着きます。2等三角点がポツンとある山頂からは、南西北向にわずかに展望があります。 東に向かって岩のある急な尾根を下り、山頂を巻いてきた道を合わせて北側を巻く所で左に矢沢林道へ下る踏み跡を分けます。右に巻き道を分けて再び登り返すと茅丸のピークに着きます。さらに東に向かって気持ちの良い広葉樹の幅広い尾根を進んで行くと連行峰です。左に柏木野への峠道が下っています。幅広い尾根道を快適に下り、途中の山の神から右に和田への道を分けて大蔵里山から登り返します。さらにひとつピークを越えて醍醐丸に着きます。醍醐丸からは左に市道山への道が分かれます。右に曲がって下ると平坦な醍醐峠に出ます。 右の斜面から下って沢沿いの道となり、和田浄水場の脇から陣馬街道に出ます。車道を下り、和田集落のたたずまいなど見ながら和田バス停に戻ります。
  • 顕鏡寺から石老山へ

    顕鏡寺から石老山へ

    相模湖駅からバスで、相模湖を回って石老山入口バス停で下車。大きな標識に従って車道を登って行き、車道から右に、相模湖病院の前を通って山道に入ります。少しジメジメしたような登山道を登って行くと、仁王岩や駒立岩など様々な名前が付けられた奇岩が現れてきます。それらを鑑賞しながら登ると顕鏡寺前に出ます。本堂の下の駐車場の脇にはトイレもあるので一安心。 顕鏡寺の大イチョウの脇から登山道に入りますが、岩窟などの宗教的な雰囲気が漂います。蓮華岩・大天狗岩を過ぎるとまもなく右に展望のよい桜山展望台を通るコースに入ります。右に斜めに登って行くと右側が刈払われて津久井城山の向こうに相模原市街方面の展望が開けます。小尾根を回り込んだところに展望台の表示があり、左に曲がって登って行くと先ほど分かれた登山道と合流します。少し薄暗い檜林の中を登って行くと融合平見晴台。北側の陣馬山や生藤山を結ぶ尾根が、相模湖を眼下によく見えます。 融合平見晴台から幅広い尾根を斜め左に登って行くと尾根がはっきりして、危険なところもなく順調に歩を進めていきます。小さなピークを右から巻くように登り、ひと頑張りで石老山に着きます。山頂から富士山の方向が刈払われて丹沢山地が高く険しく見えます。三角点は山頂ではなく、篠原への分岐付近の道端にあります。 下山は北側に向かって一段下ると、左に篠原への道を分けます。小さなコブをいくつか越えると右に大明神の小さな赤い社があり、その先が大明神展望台です。鉄骨で一段高く作られた展望台からは、相模湖方面をすっきりと見ることができます。展望台を後に下り続け、杉林の中の急な下りとなります。沢筋に降りて進むと幅広い道となり、左に関川公衆トイレがあります。すぐにキャンプ場の中を進む道となって、夏などは大勢の人がキャンプを楽しんでいます。 キャンプ場の管理棟を過ぎると箕石橋で車道に出ます。車の通行が多いので注意します。畑などが現れ人家の間を進んで、さがみ湖MORIMORI前バス停に着きます。途中に相模湖の渡し舟の標識があり、みの石の入江から相模湖駅下まで約10分で結んでいるので、営業していれば左の湖畔まで降りて舟(定員8名)で相模湖を渡って対岸の公園まで利用しても良いでしょう。
    相模湖駅からバスで、相模湖を回って石老山入口バス停で下車。大きな標識に従って車道を登って行き、車道から右に、相模湖病院の前を通って山道に入ります。少しジメジメしたような登山道を登って行くと、仁王岩や駒立岩など様々な名前が付けられた奇岩が現れてきます。それらを鑑賞しながら登ると顕鏡寺前に出ます。本堂の下の駐車場の脇にはトイレもあるので一安心。 顕鏡寺の大イチョウの脇から登山道に入りますが、岩窟などの宗教的な雰囲気が漂います。蓮華岩・大天狗岩を過ぎるとまもなく右に展望のよい桜山展望台を通るコースに入ります。右に斜めに登って行くと右側が刈払われて津久井城山の向こうに相模原市街方面の展望が開けます。小尾根を回り込んだところに展望台の表示があり、左に曲がって登って行くと先ほど分かれた登山道と合流します。少し薄暗い檜林の中を登って行くと融合平見晴台。北側の陣馬山や生藤山を結ぶ尾根が、相模湖を眼下によく見えます。 融合平見晴台から幅広い尾根を斜め左に登って行くと尾根がはっきりして、危険なところもなく順調に歩を進めていきます。小さなピークを右から巻くように登り、ひと頑張りで石老山に着きます。山頂から富士山の方向が刈払われて丹沢山地が高く険しく見えます。三角点は山頂ではなく、篠原への分岐付近の道端にあります。 下山は北側に向かって一段下ると、左に篠原への道を分けます。小さなコブをいくつか越えると右に大明神の小さな赤い社があり、その先が大明神展望台です。鉄骨で一段高く作られた展望台からは、相模湖方面をすっきりと見ることができます。展望台を後に下り続け、杉林の中の急な下りとなります。沢筋に降りて進むと幅広い道となり、左に関川公衆トイレがあります。すぐにキャンプ場の中を進む道となって、夏などは大勢の人がキャンプを楽しんでいます。 キャンプ場の管理棟を過ぎると箕石橋で車道に出ます。車の通行が多いので注意します。畑などが現れ人家の間を進んで、さがみ湖MORIMORI前バス停に着きます。途中に相模湖の渡し舟の標識があり、みの石の入江から相模湖駅下まで約10分で結んでいるので、営業していれば左の湖畔まで降りて舟(定員8名)で相模湖を渡って対岸の公園まで利用しても良いでしょう。
  • 秦野駅から権現山、弘法山、吾妻山へ

    秦野駅から権現山、弘法山、吾妻山へ

    秦野市街地の東部にある弘法山と権現山は、南側を通る小田急線と北側を走る国道246号との間に挟まれている丘陵地帯です。 弘法山は浅間山、権現山、弘法山の三山を含む地域で弘法山公園を構成しており、神奈川の景勝50選や、花の名所100選に指定されています。さらに吾妻山とつながるハイキングコースになっており、弘法山周辺が桜の名所という事もあって、年間を通じて多くのハイカーや家族連れなどが訪れる場所です。 小田急小田原線秦野駅で下車し北口に出て水無川沿いの道を右折。途中に丹沢に降った雨の伏流水が湧き出ている弘法の清水があるので、立ち寄るのも良いでしょう。スーパーの所で水無川を左に渡り右折して川沿いに進みます。県道71号を渡って左側に少し行くと弘法山公園入口の大きなサインが出てくるのでわかりやすいです。小川を渡りしばらくはジグザクの登りですが、意外な急登で一汗かいて、登りついた浅間山には桜の木が多くあり、東屋もあるので一息入れたいところですが権現山まで頑張りましょう。途中で車道を横切り階段を登っていくと権現山は近いです。 権現山は千畳敷と呼ばれるほど山頂が広く、展望台に上がれば秦野盆地を前景に富士や箱根、東丹沢の展望が素晴らしく関東の富士見100景にも選ばれています。階段を緩やかに下って弘法山へ向かいます。権現山と弘法山の間に続く平らな道は馬場道と呼ばれ、かつては周辺の農民が草競馬を楽しんだ所だと伝わっています。桜のトンネルを抜け階段を上がると弘法山山頂です。弘法山は弘法大師が山頂で修業をしたことからその名前がついた伝説があり、弘法大師を祀っている釈迦堂や鐘楼があります。 吾妻山へは釈迦堂の裏手から鶴巻温泉方面へと進みます。登山道は雑木林の中をアップダウンしながら、やがて善波峠の分岐に出ます。道標の大山方面へ左側にわずかに進むと大山の参詣路としても利用されていた矢倉沢往還が通る旧善波峠が現れ、石仏が数体あります。峠からは元の道へ戻り吾妻山を目指します。途中で東海大学方面や、矢倉沢道への分岐がありますが道はまっすぐです。ミズナラ等の雑木林で、新緑や紅葉の頃は特に美しく気持ちが良い道です。やがて日本武尊が詩を詠んだとされる吾妻山に到着。 吾妻山からは緩やかに下って行き石の道標のある尾根の末端で右へ曲がり、住宅地を通ります。東名高速道路の下をトンネルでくぐり道標に従って温泉街を抜けると、右手に日帰り温泉の「弘法の里湯」が現れるので汗を流していくのもよいでしょう。鶴巻温泉駅へは「弘法の里湯」前の車道の突きあたりで左に行けばすぐです。
    秦野市街地の東部にある弘法山と権現山は、南側を通る小田急線と北側を走る国道246号との間に挟まれている丘陵地帯です。 弘法山は浅間山、権現山、弘法山の三山を含む地域で弘法山公園を構成しており、神奈川の景勝50選や、花の名所100選に指定されています。さらに吾妻山とつながるハイキングコースになっており、弘法山周辺が桜の名所という事もあって、年間を通じて多くのハイカーや家族連れなどが訪れる場所です。 小田急小田原線秦野駅で下車し北口に出て水無川沿いの道を右折。途中に丹沢に降った雨の伏流水が湧き出ている弘法の清水があるので、立ち寄るのも良いでしょう。スーパーの所で水無川を左に渡り右折して川沿いに進みます。県道71号を渡って左側に少し行くと弘法山公園入口の大きなサインが出てくるのでわかりやすいです。小川を渡りしばらくはジグザクの登りですが、意外な急登で一汗かいて、登りついた浅間山には桜の木が多くあり、東屋もあるので一息入れたいところですが権現山まで頑張りましょう。途中で車道を横切り階段を登っていくと権現山は近いです。 権現山は千畳敷と呼ばれるほど山頂が広く、展望台に上がれば秦野盆地を前景に富士や箱根、東丹沢の展望が素晴らしく関東の富士見100景にも選ばれています。階段を緩やかに下って弘法山へ向かいます。権現山と弘法山の間に続く平らな道は馬場道と呼ばれ、かつては周辺の農民が草競馬を楽しんだ所だと伝わっています。桜のトンネルを抜け階段を上がると弘法山山頂です。弘法山は弘法大師が山頂で修業をしたことからその名前がついた伝説があり、弘法大師を祀っている釈迦堂や鐘楼があります。 吾妻山へは釈迦堂の裏手から鶴巻温泉方面へと進みます。登山道は雑木林の中をアップダウンしながら、やがて善波峠の分岐に出ます。道標の大山方面へ左側にわずかに進むと大山の参詣路としても利用されていた矢倉沢往還が通る旧善波峠が現れ、石仏が数体あります。峠からは元の道へ戻り吾妻山を目指します。途中で東海大学方面や、矢倉沢道への分岐がありますが道はまっすぐです。ミズナラ等の雑木林で、新緑や紅葉の頃は特に美しく気持ちが良い道です。やがて日本武尊が詩を詠んだとされる吾妻山に到着。 吾妻山からは緩やかに下って行き石の道標のある尾根の末端で右へ曲がり、住宅地を通ります。東名高速道路の下をトンネルでくぐり道標に従って温泉街を抜けると、右手に日帰り温泉の「弘法の里湯」が現れるので汗を流していくのもよいでしょう。鶴巻温泉駅へは「弘法の里湯」前の車道の突きあたりで左に行けばすぐです。
  • 震生湖から頭高山へ

    震生湖から頭高山へ

    秦野市街地の南側に位置する渋沢丘陵は標高300mあまりですが、秦野盆地を隔てて相対する大山や丹沢の雄大なパノラマを望む事のできる素晴らしいハイキングコースです。 小田急線秦野駅南口がスタートで車道をまっすぐに歩いて住宅地に入り、震生湖のガイドに従って今泉湧水池の横を通ります。この池は丹沢に降った雨が地下を通り湧き出してできた池で、周辺は今泉名水桜公園として整備されていて桜も多くあります。小学校を過ぎて左折、左手に白笹稲荷入口で大鳥居を見て進み車道を横断。ここから緩やかな登りで丘陵上の車道に出ます。丘陵上では大山から丹沢のパノラマが広がります。三叉路を右折して西に向かって少し歩くと左側に震生湖に下る道があります。震生湖は大正12年の関東大震災の地震によってできた湖で、周囲1kmのひょうたん型のかわいらしい湖です。湖畔の遊歩道で弁財天の脇を通りひと登りすれば丘陵上の震生湖バス停。バス停の少し先で道標に従って右に入り、畑や雑木林の混じる道を緩やかに登降して行くと車道と合流し、栃窪集落に到着します。 車道は栃窪会館の横を右折して渋沢駅方面に下っていますが、左側の頭高山近道へ。栃窪神社の分岐を過ぎしばらく行くと林道に出ます。左へ林道をたどると渋沢丘陵の最高地点、八国見山があるので往復するのもおすすめです。林道沿いに歩き途中の分岐はまっすぐに進みます。南側が開けて気持ちの良い展望が広がります。道標に導かれて頭高山方面へ右に進み、しばらく行くと頭高山と彫られた石碑のある頭高山入口に着きます。八重桜が多く開花期には美しい姿を見ることができます。左へ登ると祈りの丘です。合掌した手をかたどった巨大なモニュメントがありベンチもあるので休憩ポイントです。さらに行くと道の左側に東屋とトイレのある八重桜の里に出ます。この先でコースは男坂、女坂の二手に分かれます。左側の男坂の方が頭高山山頂にいくらか近いです。 頭高山は樹林に囲まれた山頂ですが西側の展望が得られ、箱根の山並みや松田町、四十八瀬川などを望めます。帰路は八重桜の里まで戻り、その先の林道を左へ、次の分岐も左へ進みます。左手に寺のあるT字路を左折します。千村集落を抜けて配水場の所で右折して渋沢駅へと向かいます。
    秦野市街地の南側に位置する渋沢丘陵は標高300mあまりですが、秦野盆地を隔てて相対する大山や丹沢の雄大なパノラマを望む事のできる素晴らしいハイキングコースです。 小田急線秦野駅南口がスタートで車道をまっすぐに歩いて住宅地に入り、震生湖のガイドに従って今泉湧水池の横を通ります。この池は丹沢に降った雨が地下を通り湧き出してできた池で、周辺は今泉名水桜公園として整備されていて桜も多くあります。小学校を過ぎて左折、左手に白笹稲荷入口で大鳥居を見て進み車道を横断。ここから緩やかな登りで丘陵上の車道に出ます。丘陵上では大山から丹沢のパノラマが広がります。三叉路を右折して西に向かって少し歩くと左側に震生湖に下る道があります。震生湖は大正12年の関東大震災の地震によってできた湖で、周囲1kmのひょうたん型のかわいらしい湖です。湖畔の遊歩道で弁財天の脇を通りひと登りすれば丘陵上の震生湖バス停。バス停の少し先で道標に従って右に入り、畑や雑木林の混じる道を緩やかに登降して行くと車道と合流し、栃窪集落に到着します。 車道は栃窪会館の横を右折して渋沢駅方面に下っていますが、左側の頭高山近道へ。栃窪神社の分岐を過ぎしばらく行くと林道に出ます。左へ林道をたどると渋沢丘陵の最高地点、八国見山があるので往復するのもおすすめです。林道沿いに歩き途中の分岐はまっすぐに進みます。南側が開けて気持ちの良い展望が広がります。道標に導かれて頭高山方面へ右に進み、しばらく行くと頭高山と彫られた石碑のある頭高山入口に着きます。八重桜が多く開花期には美しい姿を見ることができます。左へ登ると祈りの丘です。合掌した手をかたどった巨大なモニュメントがありベンチもあるので休憩ポイントです。さらに行くと道の左側に東屋とトイレのある八重桜の里に出ます。この先でコースは男坂、女坂の二手に分かれます。左側の男坂の方が頭高山山頂にいくらか近いです。 頭高山は樹林に囲まれた山頂ですが西側の展望が得られ、箱根の山並みや松田町、四十八瀬川などを望めます。帰路は八重桜の里まで戻り、その先の林道を左へ、次の分岐も左へ進みます。左手に寺のあるT字路を左折します。千村集落を抜けて配水場の所で右折して渋沢駅へと向かいます。
  • 白山から順礼峠、日向山へ

    白山から順礼峠、日向山へ

    白山は、飯山観音の背後にある標高283.8mの山で、特に春の桜のシーズンは大勢の登山者や行楽客で賑わいを見せます。 飯山観音前でバスを降り、朱塗りの橋を渡って温泉旅館の前を通り飯山観音を目指します。山門をくぐり石段を登ると坂東第六番霊場である飯上山長谷寺に到着です。このあたりは「かながわの景勝50選」にも指定されています。御堂の裏手から入ると、道はすぐに男坂、女坂に分かれるので、尾根を直登する男坂を登り稜線に上がると、白山山頂です。稜線に出て右に行くと白山神社と白山の池があります。順礼峠へ行くには登山道を男坂分岐まで戻り、白山展望台のある女坂分岐を左側に見て進んでいきます。白山展望台に上がると大山や大山三峰の展望が良く厚木方面も望めます。 林間を小さく上下して貉坂峠、物見峠と越えていきます。物見峠から急な階段を下り七沢森林公園の看板を見てシカ柵をくぐり、少し下ると順礼峠に到着。順礼峠は坂東三十三観音霊場の飯山観音と日向薬師をつなぐ道中にあり、周辺は園地として整備されています。峠から西側に下っていくと、集落を抜けてバス通りに出るので、すぐ右側の横断歩道で反対側に渡り、その先の道に入ります。バス通りから離れてしばらく行くと左側に橋があるので渡り、旅館盛楽苑を右に曲がります。ほどなく道は二分するので、そこを右へ。七沢温泉福元館前のコンクリートの階段が日向山の一つ手前の山、見城山への入口です。見城山までは意外に急登でロープの張られたヤセ尾根もあるので注意して登りましょう。 見城山山頂は登り切った右手にあります。日向山へはいったん下りとなります。見城山との鞍部の十字路を右へ下ると往復20分位で大釜弁財天があるので時間があれば寄っていきましょう。鞍部から日向山へは距離400m程の登りです。山頂にある石祠には弁天様が祀られていたと伝えられています。さて、日向薬師に向かって降りていくと道はまた十字路となるので、ここは左に進みます。車道に出るのでこれを渡り日向薬師への道に入ります。日向薬師は源頼朝や妻の北条正子が参詣したと伝えられる古刹です。参道を降り山門を抜けると日向薬師バス停はすぐそこです。
    白山は、飯山観音の背後にある標高283.8mの山で、特に春の桜のシーズンは大勢の登山者や行楽客で賑わいを見せます。 飯山観音前でバスを降り、朱塗りの橋を渡って温泉旅館の前を通り飯山観音を目指します。山門をくぐり石段を登ると坂東第六番霊場である飯上山長谷寺に到着です。このあたりは「かながわの景勝50選」にも指定されています。御堂の裏手から入ると、道はすぐに男坂、女坂に分かれるので、尾根を直登する男坂を登り稜線に上がると、白山山頂です。稜線に出て右に行くと白山神社と白山の池があります。順礼峠へ行くには登山道を男坂分岐まで戻り、白山展望台のある女坂分岐を左側に見て進んでいきます。白山展望台に上がると大山や大山三峰の展望が良く厚木方面も望めます。 林間を小さく上下して貉坂峠、物見峠と越えていきます。物見峠から急な階段を下り七沢森林公園の看板を見てシカ柵をくぐり、少し下ると順礼峠に到着。順礼峠は坂東三十三観音霊場の飯山観音と日向薬師をつなぐ道中にあり、周辺は園地として整備されています。峠から西側に下っていくと、集落を抜けてバス通りに出るので、すぐ右側の横断歩道で反対側に渡り、その先の道に入ります。バス通りから離れてしばらく行くと左側に橋があるので渡り、旅館盛楽苑を右に曲がります。ほどなく道は二分するので、そこを右へ。七沢温泉福元館前のコンクリートの階段が日向山の一つ手前の山、見城山への入口です。見城山までは意外に急登でロープの張られたヤセ尾根もあるので注意して登りましょう。 見城山山頂は登り切った右手にあります。日向山へはいったん下りとなります。見城山との鞍部の十字路を右へ下ると往復20分位で大釜弁財天があるので時間があれば寄っていきましょう。鞍部から日向山へは距離400m程の登りです。山頂にある石祠には弁天様が祀られていたと伝えられています。さて、日向薬師に向かって降りていくと道はまた十字路となるので、ここは左に進みます。車道に出るのでこれを渡り日向薬師への道に入ります。日向薬師は源頼朝や妻の北条正子が参詣したと伝えられる古刹です。参道を降り山門を抜けると日向薬師バス停はすぐそこです。
  • 大山表参道から大山山頂見晴台へ

    大山表参道から大山山頂見晴台へ

    神奈川県のほぼ中央に位置する大山は、厚木、伊勢原、秦野の各市の境であり、丹沢山塊と共に丹沢大山国定公園に含まれています。江戸時代には、大山御師によって「大山講」が組織化され庶民は盛んに「大山参り」を行いました。大山山頂には、阿夫利神社上社、中腹には阿夫利神社下社と大山寺があり、阿夫利神社下社までケーブルカーが通るため多くの観光客が訪れます。また、阿夫利神社は雨乞いの神様として農業や消防関係者の厚い信仰を集めています。 小田急線伊勢原駅北口から大山ケーブル行きのバスに乗り終点で下車。土産物屋や豆腐料理屋が軒を連ねる石段の道を15分程登ると大山ケーブル駅です。大山ケーブル駅前を通り、すぐ上で男坂女坂に二分します。右側の男坂へ行き、石段の多い急登を登っていくと女坂が合流し、さらに登ると見晴台からの道が合わさります。ケーブルカー阿夫利神社駅入口や茶店の前を通り白い御影石の石段を上がれば、標高700mの阿夫利神社下社に到着です。神社にお参りして大山名水の御神水を水筒に詰めて出発します。拝殿左奥の急な石段が大山登山道入口です。登山道は下社を一丁目とし大山山頂が28丁目となっています。8丁目には夫婦杉が、展望の少し開ける14丁目付近にはぼたん岩という名前の岩があり、蓑毛からの裏参道が交わる16丁目には、石尊大権現と書かれた大きな追分の石柱があります。20丁目には富士見台があり、晴れていれば富士の雄姿を見ることができます。 さらに樹林帯を行くと25丁目でヤビツ峠からの道が合流します。27丁目で御中道を左に分け、銅製の鳥居をくぐるとまもなく28丁目の大山頂上に到着です。阿夫利神社の上社である奥ノ院が祀られている山頂からは、相模平野や新宿の高層ビル群、丹沢山や富士山などを見る事ができます。下りは見晴台方面へ向かいます。途中で不動尻への分岐を過ぎ、つづら折れの道を下って最後に少し登れば平らな見晴台です。 右に入りやや戻りながらしばらく歩きます。急斜面に付けられたトラバース道なので足元に注意しましょう。程なく二重滝に出ます。下社近道を右に分岐してまっすぐに行くと表参道と合流、表参道を下り女坂分岐を右側に下りていきます。途中で大山寺を通りしばらく行くと男坂と合流、大山ケーブル駅を過ぎて石段を下って行けば大山ケーブルバス停に到着です。
    神奈川県のほぼ中央に位置する大山は、厚木、伊勢原、秦野の各市の境であり、丹沢山塊と共に丹沢大山国定公園に含まれています。江戸時代には、大山御師によって「大山講」が組織化され庶民は盛んに「大山参り」を行いました。大山山頂には、阿夫利神社上社、中腹には阿夫利神社下社と大山寺があり、阿夫利神社下社までケーブルカーが通るため多くの観光客が訪れます。また、阿夫利神社は雨乞いの神様として農業や消防関係者の厚い信仰を集めています。 小田急線伊勢原駅北口から大山ケーブル行きのバスに乗り終点で下車。土産物屋や豆腐料理屋が軒を連ねる石段の道を15分程登ると大山ケーブル駅です。大山ケーブル駅前を通り、すぐ上で男坂女坂に二分します。右側の男坂へ行き、石段の多い急登を登っていくと女坂が合流し、さらに登ると見晴台からの道が合わさります。ケーブルカー阿夫利神社駅入口や茶店の前を通り白い御影石の石段を上がれば、標高700mの阿夫利神社下社に到着です。神社にお参りして大山名水の御神水を水筒に詰めて出発します。拝殿左奥の急な石段が大山登山道入口です。登山道は下社を一丁目とし大山山頂が28丁目となっています。8丁目には夫婦杉が、展望の少し開ける14丁目付近にはぼたん岩という名前の岩があり、蓑毛からの裏参道が交わる16丁目には、石尊大権現と書かれた大きな追分の石柱があります。20丁目には富士見台があり、晴れていれば富士の雄姿を見ることができます。 さらに樹林帯を行くと25丁目でヤビツ峠からの道が合流します。27丁目で御中道を左に分け、銅製の鳥居をくぐるとまもなく28丁目の大山頂上に到着です。阿夫利神社の上社である奥ノ院が祀られている山頂からは、相模平野や新宿の高層ビル群、丹沢山や富士山などを見る事ができます。下りは見晴台方面へ向かいます。途中で不動尻への分岐を過ぎ、つづら折れの道を下って最後に少し登れば平らな見晴台です。 右に入りやや戻りながらしばらく歩きます。急斜面に付けられたトラバース道なので足元に注意しましょう。程なく二重滝に出ます。下社近道を右に分岐してまっすぐに行くと表参道と合流、表参道を下り女坂分岐を右側に下りていきます。途中で大山寺を通りしばらく行くと男坂と合流、大山ケーブル駅を過ぎて石段を下って行けば大山ケーブルバス停に到着です。