【日帰り】の登山コースガイド
日帰り
検索結果851件中
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屯鶴峯から大和葛城山、金剛山へ
- 日帰り
- 10時間40分
- 23.1km
屯鶴峯から大和葛城山、金剛山へ
- 日帰り
- 10時間40分
- 23.1km
近鉄南大阪線二上山駅から北方向への車道をたどり、穴虫峠から起点碑のある屯鶴峯入口に出ます。奈良県指定の天然記念物、火山活動に起因する凝灰岩の奇岩群があり、風光明媚な名勝として知られています。 ダイトレ北入口は、さらに府道を進んだ道標が目印。左手に二上山・雄岳を眺めながら雑木林のアップダウンを繰り返し、万葉の森からの舗装路に合流すると、鞍部の馬ノ背を経てひと登りで、遠く近畿最高峰・大峰山脈まで見渡せる二上山・雌岳に到達します。 目指す大和葛城山、金剛山を遠望しつつ、岩屋峠から竹内峠に下り立ちます。国道を横断し舗装された林道を経ての人工林、春にはヤマザクラが散見される登山道を、分岐に注意しながら進むと平石峠、登山道脇には葛城第二十四経塚があり、役行者と不動明王が鎮座しています。左に奈良盆地、右に大阪平野を垣間見ながら、長い木段をいくつか喘ぎ登ると岩橋山山頂に出ます。展望のない地味な山頂ですが、奈良県側からは存在感のある容姿です。 木段を激下りし、十字路となる岩橋峠を過ぎると快適な登山道となり、着実に高度を稼いでゆきます。長かったルートも自然林に包まれるようになると、大和葛城山の山腹となります。北尾根への分岐を過ぎても連続の木段が容赦しませんが、弘川寺分岐に達すると急登は終わります。山頂部の無線中継所、キャンプ場、葛城ロープウェイのルートが合流し、一気に賑やかになります。白樺食堂脇から笹の斜面を登ると、ダイトレで随一の展望を誇る大和葛城山山頂です。 大阪都心のビル群や六甲山、明石海峡大橋の左手には淡路島、東には室生山群や高見山の尖峰、大峰山脈などの絶景が広がり、ゆっくりと眺望を楽しみたいところです。春は山肌を紅く染めるツツジ園、秋には揺らぐススキを愛でることができます。自然研究路は約4kmに渡り、ブナやミズナラの小道、カタクリやイカリソウの群落、樹木のトンネルなど、季節ごとの草花や野鳥に親しむことができます。金剛山より標高は低いものの、金剛山頂は奈良県に属しており、大阪府最高峰はこの大和葛城山となります。 大和葛城山から水越峠へは急な下り。特に登山口に近い石段では、スリップに注意してください。水越峠から続くガンドガコバ林道は傾斜があり、脚に負担がかかります。金剛の水でひと息入れましょう。屋根のあるカヤンボ休憩所からは、樹林帯のキツイ登りが待っています。越えてきた大和葛城山を振り返りつつ最後の木段を登りきり、郵便道と合流すると、すぐに金剛山の一の鳥居です。右に行けば最高地点の葛木神社と賑わう金剛山山頂広場、左に参道を進むと子どもたちの歓声が上がるちはや園地に至ります。近鉄南大阪線二上山駅から北方向への車道をたどり、穴虫峠から起点碑のある屯鶴峯入口に出ます。奈良県指定の天然記念物、火山活動に起因する凝灰岩の奇岩群があり、風光明媚な名勝として知られています。 ダイトレ北入口は、さらに府道を進んだ道標が目印。左手に二上山・雄岳を眺めながら雑木林のアップダウンを繰り返し、万葉の森からの舗装路に合流すると、鞍部の馬ノ背を経てひと登りで、遠く近畿最高峰・大峰山脈まで見渡せる二上山・雌岳に到達します。 目指す大和葛城山、金剛山を遠望しつつ、岩屋峠から竹内峠に下り立ちます。国道を横断し舗装された林道を経ての人工林、春にはヤマザクラが散見される登山道を、分岐に注意しながら進むと平石峠、登山道脇には葛城第二十四経塚があり、役行者と不動明王が鎮座しています。左に奈良盆地、右に大阪平野を垣間見ながら、長い木段をいくつか喘ぎ登ると岩橋山山頂に出ます。展望のない地味な山頂ですが、奈良県側からは存在感のある容姿です。 木段を激下りし、十字路となる岩橋峠を過ぎると快適な登山道となり、着実に高度を稼いでゆきます。長かったルートも自然林に包まれるようになると、大和葛城山の山腹となります。北尾根への分岐を過ぎても連続の木段が容赦しませんが、弘川寺分岐に達すると急登は終わります。山頂部の無線中継所、キャンプ場、葛城ロープウェイのルートが合流し、一気に賑やかになります。白樺食堂脇から笹の斜面を登ると、ダイトレで随一の展望を誇る大和葛城山山頂です。 大阪都心のビル群や六甲山、明石海峡大橋の左手には淡路島、東には室生山群や高見山の尖峰、大峰山脈などの絶景が広がり、ゆっくりと眺望を楽しみたいところです。春は山肌を紅く染めるツツジ園、秋には揺らぐススキを愛でることができます。自然研究路は約4kmに渡り、ブナやミズナラの小道、カタクリやイカリソウの群落、樹木のトンネルなど、季節ごとの草花や野鳥に親しむことができます。金剛山より標高は低いものの、金剛山頂は奈良県に属しており、大阪府最高峰はこの大和葛城山となります。 大和葛城山から水越峠へは急な下り。特に登山口に近い石段では、スリップに注意してください。水越峠から続くガンドガコバ林道は傾斜があり、脚に負担がかかります。金剛の水でひと息入れましょう。屋根のあるカヤンボ休憩所からは、樹林帯のキツイ登りが待っています。越えてきた大和葛城山を振り返りつつ最後の木段を登りきり、郵便道と合流すると、すぐに金剛山の一の鳥居です。右に行けば最高地点の葛木神社と賑わう金剛山山頂広場、左に参道を進むと子どもたちの歓声が上がるちはや園地に至ります。 -
金剛山から紀見峠へ
- 日帰り
- 4時間15分
- 10.7km
金剛山から紀見峠へ
- 日帰り
- 4時間15分
- 10.7km
起点となるちはや園地には、大きな広場や東屋があり、休憩や食事場所に適しています。園内にある「ちはや星と自然のミュージアム」では、さまざまな観察会が催されているほか「金剛山キャンプ場」では、バンガローやテント泊も可能です。 少し歩けば念仏坂、伏見道への分岐にもなる伏見峠。さらに進んで天ヶ滝道への分岐をやり過ごし、歩きやすい尾根を進むと、まもなく府下の山岳会が安全登山を祈念するために建立した地蔵祠に到着します。目の前の急な木の階段を下りると、すぐにロープウェイ前バス停に向かう道と久留野道への分岐、久留野峠に到着です。この先、急登の階段を一気に登り、再び尾根に出てササの草原を行けば、中葛城山の標識はすぐそこ。茂った木に眺望は遮られますが、息を整えるにはありがたい山頂です。しばらくは快適な尾根歩きが続きますが、高谷山を巻くとすぐに南に進路が変わり、丸太の階段が出現します。この階段を下りればすぐに千早峠です。ここにはベンチもあり、「天誅組行軍」の説明看板があるので、往時に思いを馳せながらゆっくり休むのも一興です。ここから池の川谷林道経由で府道705号線に出るルートもありますので、体力や天候に応じて、エスケープするのも良いでしょう。歩を進めること40分程で大阪50山の一つ「神福山」への標識が現れます。神福山経由でダイトレルートに戻っても10分もかかりません。神福山山頂は広く笹尾神社の小さな祠が祀られています。木々の間からの眺望を楽しみながら進んで行くと、行者杉に着きます。行者杉にはお堂と屋根のついた休憩所があり、少し広めの平地には、椅子にできる丸太が数個転がっています。春には山桜が疲れを癒やしてくれます。千早赤阪村と五條側への分岐にもなっていますが、どちらに行くにしてもバスの本数が少ないので、事前に時間を確認してください。さらに西進し、杉尾峠を過ぎると「タンボ山」の標識があります。山頂へは100mほど西にあるベンチ近くの赤テープが目印ですが、登る人は少なそうです。 次に目指すのは、小さな祠がある西ノ行者。南海高野線天見駅への分岐を通り過ぎ、行く手に立ちはだかる長い階段を下りきって道なりに進むと、「山ノ神」の看板が出てきます。北側の広めの登山道を行けば、国道371号と交わる紀見峠に出ます。ここにはきれいなトイレがありますが、手洗い用の水が出ないので注意してください。南側の細い道を取ると、すぐに小さな祠が見えます。南海高野線紀見峠駅へはこの道の方が近道ですが、民家の間を通るので配慮が必要です。続けて岩湧山を目指す場合は、北側の広い道を取りましょう。起点となるちはや園地には、大きな広場や東屋があり、休憩や食事場所に適しています。園内にある「ちはや星と自然のミュージアム」では、さまざまな観察会が催されているほか「金剛山キャンプ場」では、バンガローやテント泊も可能です。 少し歩けば念仏坂、伏見道への分岐にもなる伏見峠。さらに進んで天ヶ滝道への分岐をやり過ごし、歩きやすい尾根を進むと、まもなく府下の山岳会が安全登山を祈念するために建立した地蔵祠に到着します。目の前の急な木の階段を下りると、すぐにロープウェイ前バス停に向かう道と久留野道への分岐、久留野峠に到着です。この先、急登の階段を一気に登り、再び尾根に出てササの草原を行けば、中葛城山の標識はすぐそこ。茂った木に眺望は遮られますが、息を整えるにはありがたい山頂です。しばらくは快適な尾根歩きが続きますが、高谷山を巻くとすぐに南に進路が変わり、丸太の階段が出現します。この階段を下りればすぐに千早峠です。ここにはベンチもあり、「天誅組行軍」の説明看板があるので、往時に思いを馳せながらゆっくり休むのも一興です。ここから池の川谷林道経由で府道705号線に出るルートもありますので、体力や天候に応じて、エスケープするのも良いでしょう。歩を進めること40分程で大阪50山の一つ「神福山」への標識が現れます。神福山経由でダイトレルートに戻っても10分もかかりません。神福山山頂は広く笹尾神社の小さな祠が祀られています。木々の間からの眺望を楽しみながら進んで行くと、行者杉に着きます。行者杉にはお堂と屋根のついた休憩所があり、少し広めの平地には、椅子にできる丸太が数個転がっています。春には山桜が疲れを癒やしてくれます。千早赤阪村と五條側への分岐にもなっていますが、どちらに行くにしてもバスの本数が少ないので、事前に時間を確認してください。さらに西進し、杉尾峠を過ぎると「タンボ山」の標識があります。山頂へは100mほど西にあるベンチ近くの赤テープが目印ですが、登る人は少なそうです。 次に目指すのは、小さな祠がある西ノ行者。南海高野線天見駅への分岐を通り過ぎ、行く手に立ちはだかる長い階段を下りきって道なりに進むと、「山ノ神」の看板が出てきます。北側の広めの登山道を行けば、国道371号と交わる紀見峠に出ます。ここにはきれいなトイレがありますが、手洗い用の水が出ないので注意してください。南側の細い道を取ると、すぐに小さな祠が見えます。南海高野線紀見峠駅へはこの道の方が近道ですが、民家の間を通るので配慮が必要です。続けて岩湧山を目指す場合は、北側の広い道を取りましょう。 -
紀見峠から槇尾山へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 14.4km
紀見峠から槇尾山へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 14.4km
かつて峠越えの人で賑わった紀見峠。九度山で隠棲していた真田幸村は、1614(慶長19)年にこの峠を越えて大阪城入城を果たしました。 岩湧山へは南海高野線紀見峠駅から根古川沿いの越ケ滝に入るルートもありますが、ダイヤモンドトレールは峠沿いの登山口が起点となります。アップダウンを繰り返しながらひっそりとしたボ谷ノ池を過ぎ、道標を確認しつつ、長い急登を経て岩湧山三合目へ進み、越ヶ滝からのルートと合流します。この先はしばらく道なりに進みます。右手に根古峰の分岐がありますが、ルートから外れるので訪れる人は少ない不遇の山です。 阿弥陀山前分岐へは自然林のルートもありますが、林道ルートは南葛城山方面への分岐があり、注意が必要です。沼地のある広場から登山道に戻り、錦明水の小さな流れで喉を潤して蛇行しながら北斜面を進めば五ツ辻に出ます。さらに岩湧寺に至るいわわきの道を分け、樹林帯を登っていくと岩湧の森(岩湧寺)からきゅうざかの道(兼松新道)の合流点があり、少し下ったトイレを過ぎると一気に展望が広がる岩湧山山頂です。大阪平野や淡路島、大峰山や高野山が望め、西に伸びる和泉山脈も手に取るように眺められます。また秋には、山頂一帯が黄金色のススキの穂で染め上げられます。山頂からは、左手に和泉山脈最高峰の南葛城山を眺めながら西斜面を下り、人工林の中の整備された登山道を歩きます。次第に高度を下げていき、カキザコで右折れして林道を横切ると、いったん滝畑ダムサイトに降り立ちます。週末にはバーベキューを楽しむ人で賑わうこの場所にはトイレや売店もあり、南海高野線河内長野駅前へ向かうバスも利用できます。 槇尾山へは石川に架かる橋を渡って民家の間を抜け、標識に注意しながら石段を上がって登山道に入ります。ここから先は昨今の大雨による倒木被害が大きいため、足元に注意しましょう。ボテ峠と、沢に絡むようにして番屋峠を過ぎると、追分からは遺構を垣間見ながら槇尾山、西国三十三所第四番札所の施福寺に登り詰めます。ダイヤモンドトレール起点碑を確認したら、越えてきた山々を振り返り、下山します。本堂脇から足場の良い参道を仁王門へ進み、さらに舗装路を下ると槇尾山バス停です。 槇尾山バス停からは乗り継ぎで南海本線泉大津駅、JR阪和線和泉府中駅、南海泉北線和泉中央駅へ通じていますが、本数が少ないので、紀見峠とつなぐ場合は逆ルートにして、帰路に紀見峠駅からの電車を利用するのが便利です。かつて峠越えの人で賑わった紀見峠。九度山で隠棲していた真田幸村は、1614(慶長19)年にこの峠を越えて大阪城入城を果たしました。 岩湧山へは南海高野線紀見峠駅から根古川沿いの越ケ滝に入るルートもありますが、ダイヤモンドトレールは峠沿いの登山口が起点となります。アップダウンを繰り返しながらひっそりとしたボ谷ノ池を過ぎ、道標を確認しつつ、長い急登を経て岩湧山三合目へ進み、越ヶ滝からのルートと合流します。この先はしばらく道なりに進みます。右手に根古峰の分岐がありますが、ルートから外れるので訪れる人は少ない不遇の山です。 阿弥陀山前分岐へは自然林のルートもありますが、林道ルートは南葛城山方面への分岐があり、注意が必要です。沼地のある広場から登山道に戻り、錦明水の小さな流れで喉を潤して蛇行しながら北斜面を進めば五ツ辻に出ます。さらに岩湧寺に至るいわわきの道を分け、樹林帯を登っていくと岩湧の森(岩湧寺)からきゅうざかの道(兼松新道)の合流点があり、少し下ったトイレを過ぎると一気に展望が広がる岩湧山山頂です。大阪平野や淡路島、大峰山や高野山が望め、西に伸びる和泉山脈も手に取るように眺められます。また秋には、山頂一帯が黄金色のススキの穂で染め上げられます。山頂からは、左手に和泉山脈最高峰の南葛城山を眺めながら西斜面を下り、人工林の中の整備された登山道を歩きます。次第に高度を下げていき、カキザコで右折れして林道を横切ると、いったん滝畑ダムサイトに降り立ちます。週末にはバーベキューを楽しむ人で賑わうこの場所にはトイレや売店もあり、南海高野線河内長野駅前へ向かうバスも利用できます。 槇尾山へは石川に架かる橋を渡って民家の間を抜け、標識に注意しながら石段を上がって登山道に入ります。ここから先は昨今の大雨による倒木被害が大きいため、足元に注意しましょう。ボテ峠と、沢に絡むようにして番屋峠を過ぎると、追分からは遺構を垣間見ながら槇尾山、西国三十三所第四番札所の施福寺に登り詰めます。ダイヤモンドトレール起点碑を確認したら、越えてきた山々を振り返り、下山します。本堂脇から足場の良い参道を仁王門へ進み、さらに舗装路を下ると槇尾山バス停です。 槇尾山バス停からは乗り継ぎで南海本線泉大津駅、JR阪和線和泉府中駅、南海泉北線和泉中央駅へ通じていますが、本数が少ないので、紀見峠とつなぐ場合は逆ルートにして、帰路に紀見峠駅からの電車を利用するのが便利です。 -
二上山駅から雄岳・雌岳を経て、当麻寺駅へ
- 日帰り
- 4時間20分
- 7.3km
二上山駅から雄岳・雌岳を経て、当麻寺駅へ
- 日帰り
- 4時間20分
- 7.3km
近鉄・二上山駅から登山口の上ノ池横登山口へ向かいます。途中には、見事な枝垂れ桜で華やぐ専称寺があり、花季には立ち寄ってみるのも良いでしょう。 登山口のフェンスをくぐると二つの池の畔の静かな登山道を進みます。川のせせらぎも楽しんだら案内板を左に進み急傾斜の階段を登れば6合目の展望スポット、奈良盆地の中に若草山を探してみましょう。二上山神社口の分岐から急傾斜のカーブを登ると細い鉄階段はコース上の良いアクセント、やがて大津皇女の墓、葛城二上神社、葛城第二十六経塚の先には木立の中の広場が雄岳山頂(517m)です。 雄岳からの階段状の登山道からは、春には山肌に咲く桜が愛でられます。鞍部の馬ノ背にはベンチとトイレがあり一息ついたら急階段を登って雌岳(474m)へ。日時計がある山頂広場はこのエリア随一の展望スポット、遠く大峰山まで見渡すことができ、ハイカー恰好の憩いの場として賑わっています。 雌岳から南の登山道を下るとダイヤモンドドレールと交差する岩屋峠です。少し下ると奈良時代に造られた石窟寺院・岩屋があり、石窟中央部の三重の石塔などが圧倒されるスケールに悠久の歴史を感じます。 岩屋峠からは水場のある植林道を下り祐泉寺から舗装路を進み当麻寺へ。弥勒仏、本堂、東塔、西塔、当麻曼荼羅厨子などの国宝指定物がある静かな古刹を詣でて近鉄・当麻寺駅へと向かいます。 【當麻寺に伝わる中将姫(ちゅうじょうひめ)の伝説】 天平時代(8世紀)、藤原南家の藤原豊成の娘・中将姫は美貌と才能に恵まれるが故に、父の後妻に妬まれ命を狙われ続けますが、極楽浄土へ召されることのみ祈り写経や読経を続けました。16才の時、二上山に沈む夕陽に阿弥陀如来を感得した姫は、現世の浄土を求めて都を離れ、観音さまに導かれるように西方浄土の入り口とされていた當麻寺にて出家し尼(法如)となりました。仏行に励んで、徳によって仏の助力を得て、極楽浄土の光景を蓮糸を染めて一晩で織りあげました。これが国宝・當麻曼荼羅と伝えられています。その輝きに心を救われた法如は、人々に現世浄土の教えを説き続け、29才の春、阿弥陀如来を始めとする二十五菩薩が来迎され不思議にもその身のまま極楽浄土へ旅立たれたとされています。近鉄・二上山駅から登山口の上ノ池横登山口へ向かいます。途中には、見事な枝垂れ桜で華やぐ専称寺があり、花季には立ち寄ってみるのも良いでしょう。 登山口のフェンスをくぐると二つの池の畔の静かな登山道を進みます。川のせせらぎも楽しんだら案内板を左に進み急傾斜の階段を登れば6合目の展望スポット、奈良盆地の中に若草山を探してみましょう。二上山神社口の分岐から急傾斜のカーブを登ると細い鉄階段はコース上の良いアクセント、やがて大津皇女の墓、葛城二上神社、葛城第二十六経塚の先には木立の中の広場が雄岳山頂(517m)です。 雄岳からの階段状の登山道からは、春には山肌に咲く桜が愛でられます。鞍部の馬ノ背にはベンチとトイレがあり一息ついたら急階段を登って雌岳(474m)へ。日時計がある山頂広場はこのエリア随一の展望スポット、遠く大峰山まで見渡すことができ、ハイカー恰好の憩いの場として賑わっています。 雌岳から南の登山道を下るとダイヤモンドドレールと交差する岩屋峠です。少し下ると奈良時代に造られた石窟寺院・岩屋があり、石窟中央部の三重の石塔などが圧倒されるスケールに悠久の歴史を感じます。 岩屋峠からは水場のある植林道を下り祐泉寺から舗装路を進み当麻寺へ。弥勒仏、本堂、東塔、西塔、当麻曼荼羅厨子などの国宝指定物がある静かな古刹を詣でて近鉄・当麻寺駅へと向かいます。 【當麻寺に伝わる中将姫(ちゅうじょうひめ)の伝説】 天平時代(8世紀)、藤原南家の藤原豊成の娘・中将姫は美貌と才能に恵まれるが故に、父の後妻に妬まれ命を狙われ続けますが、極楽浄土へ召されることのみ祈り写経や読経を続けました。16才の時、二上山に沈む夕陽に阿弥陀如来を感得した姫は、現世の浄土を求めて都を離れ、観音さまに導かれるように西方浄土の入り口とされていた當麻寺にて出家し尼(法如)となりました。仏行に励んで、徳によって仏の助力を得て、極楽浄土の光景を蓮糸を染めて一晩で織りあげました。これが国宝・當麻曼荼羅と伝えられています。その輝きに心を救われた法如は、人々に現世浄土の教えを説き続け、29才の春、阿弥陀如来を始めとする二十五菩薩が来迎され不思議にもその身のまま極楽浄土へ旅立たれたとされています。 -
千早本道から金剛山山頂を経て文殊尾を下る
- 日帰り
- 2時間40分
- 5.4km
千早本道から金剛山山頂を経て文殊尾を下る
- 日帰り
- 2時間40分
- 5.4km
千早本道は、登山道起点の辻堂から山上の金剛山転法輪寺に至るまでに13の石仏があり、一三仏信仰の対象となっています。登山道へは、金剛山登山口バス停から少し下った交差点を右折するのが一般的ですが、千早本道の起点となる辻堂は、そこを左折して坂を約7〜8分下った千早交差点にあります。 時間に余裕があれば、金剛登山口バス停の先にある長い石段を上り、楠木正成ゆかりの千早城跡を巡って歴史に思いを馳せながら千早本道に合流するのもよいでしょう。 全般に階段や手すりの整備された歩きやすい道ですので、石仏や合目表示を高さの目安に、息が上がらないようゆっくりしたペースで登るのがバテないコツです。五合目の、のろし台跡にはトイレやベンチがあるので、木陰で汗をぬぐい、ゆっくりと休みましょう。 その後、緩やかな傾斜地や階段が続きますが、夏はヤマボウシ、新緑と紅葉には美しいブナの樹など自然に癒されながら、高度を上げます。八合目の分岐は、景観の優れた新道(右)にとるほうがよいでしょう。北側(左)の道は寒くなると凍結の恐れがあるので注意が必要です。 金剛山山上には食堂や売店、トイレのほか、登山回数を記録する金剛錬成会の押印所や登拝回数掲示板が設けられています。広い山頂広場では、六甲の山並みや遠く淡路島などが一望できます。また、ライブカメラが一定時間ごとに撮影する静止画はホームページに掲載されています。疲れた体を休めたら、転法輪寺と最高峰の葛木岳(立入禁止)を神域とする葛木神社に立ち寄って心も休めましょう。 帰路は、葛木神社へ参った急坂を戻り、突き当たりを左に取ります。ほどなく「楠木正成も智略を授かり、入学や進学、勝利への道等にご利益がある」とされる岩屋文殊のある三叉路があり、文殊尾はその先を下ります。登山道はよく踏まれており、ブナ林の木漏れ日が気持ち良い広い尾根の稜線です。ところどころ木の根が出ているので、足を引っかけないように注意しましょう。大きなベンチがある広い分岐を左へ進むと、杉やヒノキの植林帯を縫う階段。右の尾根道に進むとその先にも分岐があり、左は百ヶ辻を経てロープウェイ前バス停に着きますが、右に進むとバス停より少し離れた馬場谷方面に下り、初心者には不向きです。 冬でも手軽に登れますが、凍結する箇所があるのでチェーンスパイクやアイゼンをお忘れなく。千早本道は、登山道起点の辻堂から山上の金剛山転法輪寺に至るまでに13の石仏があり、一三仏信仰の対象となっています。登山道へは、金剛山登山口バス停から少し下った交差点を右折するのが一般的ですが、千早本道の起点となる辻堂は、そこを左折して坂を約7〜8分下った千早交差点にあります。 時間に余裕があれば、金剛登山口バス停の先にある長い石段を上り、楠木正成ゆかりの千早城跡を巡って歴史に思いを馳せながら千早本道に合流するのもよいでしょう。 全般に階段や手すりの整備された歩きやすい道ですので、石仏や合目表示を高さの目安に、息が上がらないようゆっくりしたペースで登るのがバテないコツです。五合目の、のろし台跡にはトイレやベンチがあるので、木陰で汗をぬぐい、ゆっくりと休みましょう。 その後、緩やかな傾斜地や階段が続きますが、夏はヤマボウシ、新緑と紅葉には美しいブナの樹など自然に癒されながら、高度を上げます。八合目の分岐は、景観の優れた新道(右)にとるほうがよいでしょう。北側(左)の道は寒くなると凍結の恐れがあるので注意が必要です。 金剛山山上には食堂や売店、トイレのほか、登山回数を記録する金剛錬成会の押印所や登拝回数掲示板が設けられています。広い山頂広場では、六甲の山並みや遠く淡路島などが一望できます。また、ライブカメラが一定時間ごとに撮影する静止画はホームページに掲載されています。疲れた体を休めたら、転法輪寺と最高峰の葛木岳(立入禁止)を神域とする葛木神社に立ち寄って心も休めましょう。 帰路は、葛木神社へ参った急坂を戻り、突き当たりを左に取ります。ほどなく「楠木正成も智略を授かり、入学や進学、勝利への道等にご利益がある」とされる岩屋文殊のある三叉路があり、文殊尾はその先を下ります。登山道はよく踏まれており、ブナ林の木漏れ日が気持ち良い広い尾根の稜線です。ところどころ木の根が出ているので、足を引っかけないように注意しましょう。大きなベンチがある広い分岐を左へ進むと、杉やヒノキの植林帯を縫う階段。右の尾根道に進むとその先にも分岐があり、左は百ヶ辻を経てロープウェイ前バス停に着きますが、右に進むとバス停より少し離れた馬場谷方面に下り、初心者には不向きです。 冬でも手軽に登れますが、凍結する箇所があるのでチェーンスパイクやアイゼンをお忘れなく。 -
天ヶ滝道から伏見峠を経て金剛山へ
- 日帰り
- 7時間30分
- 15.8km
天ヶ滝道から伏見峠を経て金剛山へ
- 日帰り
- 7時間30分
- 15.8km
五條方面から金剛山に登る場合、最もよく歩かれているのが、天ヶ滝道から伏見峠を経由するコースです。天ヶ滝道はほとんどが尾根道で、標識もよく整備されています。JR北宇智駅または奈良交通住川バス停から、金剛の山並みを仰ぎ見ながら里の道路を1時間余り進んでいくと、10台余り停められる駐車場のある登山口にやってきます。傾斜が緩やかなため、あまり意識しませんが、北宇智駅から約200m登っており、標高は370mです。 登山口からは傾斜が少しきつい階段や道が続きますが、しばらく進むと傾斜は緩くなります。スギやヒノキの植林帯の中を徐々に標高を上げていくと、ベンチが設置された天ヶ滝への分岐にさしかかります。分岐には「0.1Km 天ヶ滝(行き止り)」の標識があり、細い道を5分ほど下れば、天ヶ滝に到着します。天ヶ滝は落差約17mで滝壺は小さいですが、2段になっているところが特徴です。時間に余裕があれば、寄り道してもいいでしょう。 天ヶ滝への分岐を出発後、尾根をはずれて山腹をトラバースして進み、やがて右側に木々の間から少しだけ視界が開けるところがあります。ここからは音羽三山や高見山が遠望できるとともに、奈良盆地南部が俯瞰できます。天ヶ滝道で唯一、眺望を楽しめる場所で、登山の疲れを癒してくれます。 さらに進むと、登山道の踊り場とも言える平坦な中ノ平に到着します。ここにはベンチがあり、登山口とダイヤモンドトレールとが交わる地点のほぼ中間に位置するため、休憩にちょうどいい場所です。 中ノ平から延々と続く植林帯をひたすら登っていくと、右斜面下の方に水場が見えます。この水場が新欽明水で、約5mの階段を下ると湧水を引いた水が流れ出ていて、コップが備えてあります。冷水で喉を潤したり、顔を洗ったりしてひと息つきましょう。新欽明水から山腹をトラバースして進むと、上の方が明るくなり稜線が見えてきます。ダイヤモンドトレールに合流したら、伏見峠を経てほどなくちはや園地、その後起伏のない山上をゆっくり散策しながら約40分~50分で山頂広場に到着です。 下りは縦横無尽にあるルートを選べます。ダイヤモンドトレールを伏見峠方面に進み、天ヶ滝道と谷を挟んで並行している石寺跡道は、中級者以上におすすめです。尚、大辯財天から南下する道は荒れている箇所がありわかりにくいので、遠回りでも県道261号(西佐味中之線)まで出るのが無難です。五條方面から金剛山に登る場合、最もよく歩かれているのが、天ヶ滝道から伏見峠を経由するコースです。天ヶ滝道はほとんどが尾根道で、標識もよく整備されています。JR北宇智駅または奈良交通住川バス停から、金剛の山並みを仰ぎ見ながら里の道路を1時間余り進んでいくと、10台余り停められる駐車場のある登山口にやってきます。傾斜が緩やかなため、あまり意識しませんが、北宇智駅から約200m登っており、標高は370mです。 登山口からは傾斜が少しきつい階段や道が続きますが、しばらく進むと傾斜は緩くなります。スギやヒノキの植林帯の中を徐々に標高を上げていくと、ベンチが設置された天ヶ滝への分岐にさしかかります。分岐には「0.1Km 天ヶ滝(行き止り)」の標識があり、細い道を5分ほど下れば、天ヶ滝に到着します。天ヶ滝は落差約17mで滝壺は小さいですが、2段になっているところが特徴です。時間に余裕があれば、寄り道してもいいでしょう。 天ヶ滝への分岐を出発後、尾根をはずれて山腹をトラバースして進み、やがて右側に木々の間から少しだけ視界が開けるところがあります。ここからは音羽三山や高見山が遠望できるとともに、奈良盆地南部が俯瞰できます。天ヶ滝道で唯一、眺望を楽しめる場所で、登山の疲れを癒してくれます。 さらに進むと、登山道の踊り場とも言える平坦な中ノ平に到着します。ここにはベンチがあり、登山口とダイヤモンドトレールとが交わる地点のほぼ中間に位置するため、休憩にちょうどいい場所です。 中ノ平から延々と続く植林帯をひたすら登っていくと、右斜面下の方に水場が見えます。この水場が新欽明水で、約5mの階段を下ると湧水を引いた水が流れ出ていて、コップが備えてあります。冷水で喉を潤したり、顔を洗ったりしてひと息つきましょう。新欽明水から山腹をトラバースして進むと、上の方が明るくなり稜線が見えてきます。ダイヤモンドトレールに合流したら、伏見峠を経てほどなくちはや園地、その後起伏のない山上をゆっくり散策しながら約40分~50分で山頂広場に到着です。 下りは縦横無尽にあるルートを選べます。ダイヤモンドトレールを伏見峠方面に進み、天ヶ滝道と谷を挟んで並行している石寺跡道は、中級者以上におすすめです。尚、大辯財天から南下する道は荒れている箇所がありわかりにくいので、遠回りでも県道261号(西佐味中之線)まで出るのが無難です。 -
くしがきの里と南葛城山を巡る
- 日帰り
- 3時間35分
- 8.6km
くしがきの里と南葛城山を巡る
- 日帰り
- 3時間35分
- 8.6km
JR笠田駅前からかつらぎ町デマンド型乗合タクシー(平日のみ運行、事前要予約)に乗って、東谷へ向かいます。本数が少ないので、できれば朝一番の便に乗りましょう。秋になると東谷停留所周辺は「四郷串柿の里」の風景が眺められます。堀越観音への道を歩くと、斜面沿いに串柿を干す台がずらりと並び、串柿が秋の山肌を美しい朱色に染めます。 一面の串柿を眺めながら堀越観音へ向かっておよそ1時間弱歩くと、南葛城山登山口に出ます。堀越観音のすぐ近くに公衆トイレがあり、その脇の階段を上ると燈明岳展望台があります。往復しても1時間ほどですので、足を延ばしてみるのもいいでしょう。 堀越観音から30分ほど歩くと、蔵王峠に着きます。蔵王峠からは舗装路を離れ南葛城山へ取り付きます。ここから桃ノ木ダオまでの登山道は、モトクロスバイクが時折走り抜けていくので注意が必要です。野谷ノ峰まで登ると、抜ける風が心地よい林の尾根に出ます。ここで休憩するのもいいでしょう。息を整えた後は、桃ノ木ダオまでゆっくりと歩きます。桃ノ木ダオでは4方向へ分岐していますが、目の前に広がる南葛城山を目指します。ここまでくると山頂までは30分ほど。山頂には展望こそありませんが、切り開かれた広場があり、広大な笹原に杉の大木がそびえる様子はとてもさわやかです。 下山は、バス便の多い滝畑ダムに向かう場合、ノゾキ平までの関電道に歩きにくい箇所もありますが、そこからは林間歩道分岐、中ノ茶屋橋、どちらに向かっても植林地に囲まれた登山道です。滝畑ダムまで時間に差はありませんが、林間歩道分岐までの道はやや急坂で階段が多く、中ノ茶屋橋に下った場合、そこから滝畑ダムまでは舗装路となります。 串柿の里へ戻る場合、往路を辿ってもいいのですが、読図ができる方なら、野谷ノ峰から笹藪の中を尾根沿いに下山してもいいでしょう。往路のような騒々しさのない静寂な尾根道は、ところどころ不明瞭になりますが、基本的に同じ磁方位(南西約230度:偏角含む)の尾根に沿って歩きます。ピークを巻く所もありますが、方位を確認しながら進めば、道そのものが危険というわけではありません。蔵王峠から先は来た道を辿ります。 帰りの便まで時間があるようでしたら、道の駅「くしがきの里」まで歩くのもおすすめです。東谷から40分ほどの上広口停留所まで下ると、目の前にあります。乗合タクシーの時刻を確認し、かつらぎの里の農産物や特産品をおみやげとして購入したり、休憩を取ったりするのもいいでしょう。JR笠田駅前からかつらぎ町デマンド型乗合タクシー(平日のみ運行、事前要予約)に乗って、東谷へ向かいます。本数が少ないので、できれば朝一番の便に乗りましょう。秋になると東谷停留所周辺は「四郷串柿の里」の風景が眺められます。堀越観音への道を歩くと、斜面沿いに串柿を干す台がずらりと並び、串柿が秋の山肌を美しい朱色に染めます。 一面の串柿を眺めながら堀越観音へ向かっておよそ1時間弱歩くと、南葛城山登山口に出ます。堀越観音のすぐ近くに公衆トイレがあり、その脇の階段を上ると燈明岳展望台があります。往復しても1時間ほどですので、足を延ばしてみるのもいいでしょう。 堀越観音から30分ほど歩くと、蔵王峠に着きます。蔵王峠からは舗装路を離れ南葛城山へ取り付きます。ここから桃ノ木ダオまでの登山道は、モトクロスバイクが時折走り抜けていくので注意が必要です。野谷ノ峰まで登ると、抜ける風が心地よい林の尾根に出ます。ここで休憩するのもいいでしょう。息を整えた後は、桃ノ木ダオまでゆっくりと歩きます。桃ノ木ダオでは4方向へ分岐していますが、目の前に広がる南葛城山を目指します。ここまでくると山頂までは30分ほど。山頂には展望こそありませんが、切り開かれた広場があり、広大な笹原に杉の大木がそびえる様子はとてもさわやかです。 下山は、バス便の多い滝畑ダムに向かう場合、ノゾキ平までの関電道に歩きにくい箇所もありますが、そこからは林間歩道分岐、中ノ茶屋橋、どちらに向かっても植林地に囲まれた登山道です。滝畑ダムまで時間に差はありませんが、林間歩道分岐までの道はやや急坂で階段が多く、中ノ茶屋橋に下った場合、そこから滝畑ダムまでは舗装路となります。 串柿の里へ戻る場合、往路を辿ってもいいのですが、読図ができる方なら、野谷ノ峰から笹藪の中を尾根沿いに下山してもいいでしょう。往路のような騒々しさのない静寂な尾根道は、ところどころ不明瞭になりますが、基本的に同じ磁方位(南西約230度:偏角含む)の尾根に沿って歩きます。ピークを巻く所もありますが、方位を確認しながら進めば、道そのものが危険というわけではありません。蔵王峠から先は来た道を辿ります。 帰りの便まで時間があるようでしたら、道の駅「くしがきの里」まで歩くのもおすすめです。東谷から40分ほどの上広口停留所まで下ると、目の前にあります。乗合タクシーの時刻を確認し、かつらぎの里の農産物や特産品をおみやげとして購入したり、休憩を取ったりするのもいいでしょう。 -
槇尾山から和泉葛城山へ
- 日帰り
- 4時間30分
- 12.3km
槇尾山から和泉葛城山へ
- 日帰り
- 4時間30分
- 12.3km
槇尾山は西国四番札所・施福寺を中心に、モミジや桜の多い自然林の宝庫として有名です。南の三国山までは三番札所粉河寺を結ぶ巡礼古道で、桧原越とも称される植生と樹相が豊かな長い尾根道です。十五丁石地蔵や千本杉峠を経て、航空路監視レーダーや電波塔がある三国山に到着します。三角点は合流してきた林道の裏手にありますが、展望はありません。 車道を進み、昔の遍路の賑わいを茶所跡の石碑にしのぶ七越峠、経塚山への分岐を経て鍋谷峠へと至ります。 大石ヶ峰周辺はヤブや枝道に注意しながら樹林帯を進みます。岩雄山への難ルートを分け、和泉葛城山1等三角点に到達します。近くで南北からの林道と紀泉高原スカイラインが合流し、ライダーやマイカーで賑わい、一気に開放的になります。 和泉葛城山山頂の一角には巨石造りの葛城神社と龍王神社が背中合わせに鎮座しています。西側へ進むと円筒形の展望台、大阪平野や淡路島が近くに眺められ、目を転じれば大峰山まで遠望できます。 山頂の北側斜面にはブナの天然林が広がります。このブナ林は本州の南限に近く、龍王社の社寺林として伐採を禁じられ、都市近郊にも関わらず近代まで奇跡的に残っていたという理由で、1923(大正12)年に国指定天然記念物に指定されました。秋には見事に黄葉する貴重な木々を回廊で巡ります。槇尾山は西国四番札所・施福寺を中心に、モミジや桜の多い自然林の宝庫として有名です。南の三国山までは三番札所粉河寺を結ぶ巡礼古道で、桧原越とも称される植生と樹相が豊かな長い尾根道です。十五丁石地蔵や千本杉峠を経て、航空路監視レーダーや電波塔がある三国山に到着します。三角点は合流してきた林道の裏手にありますが、展望はありません。 車道を進み、昔の遍路の賑わいを茶所跡の石碑にしのぶ七越峠、経塚山への分岐を経て鍋谷峠へと至ります。 大石ヶ峰周辺はヤブや枝道に注意しながら樹林帯を進みます。岩雄山への難ルートを分け、和泉葛城山1等三角点に到達します。近くで南北からの林道と紀泉高原スカイラインが合流し、ライダーやマイカーで賑わい、一気に開放的になります。 和泉葛城山山頂の一角には巨石造りの葛城神社と龍王神社が背中合わせに鎮座しています。西側へ進むと円筒形の展望台、大阪平野や淡路島が近くに眺められ、目を転じれば大峰山まで遠望できます。 山頂の北側斜面にはブナの天然林が広がります。このブナ林は本州の南限に近く、龍王社の社寺林として伐採を禁じられ、都市近郊にも関わらず近代まで奇跡的に残っていたという理由で、1923(大正12)年に国指定天然記念物に指定されました。秋には見事に黄葉する貴重な木々を回廊で巡ります。 -
犬鳴山温泉から犬鳴山(天狗岳)へ
- 日帰り
- 3時間40分
- 4.4km
犬鳴山温泉から犬鳴山(天狗岳)へ
- 日帰り
- 3時間40分
- 4.4km
犬鳴山は不動谷渓谷の両岸に広がる七宝瀧寺の山号であり、犬鳴山という山頂はなく、渓谷を囲むように山々が鎮座しています。 古くは犬鳴山を含む金剛・和泉山系全体を「葛城」と呼び、その中でも犬鳴山は西の行場、東の行場を持つ葛城二十八宿修験道の根本道場です。JRと南海線から路線バスで犬鳴山バス停で下車、温泉街を抜けてすぐに不動谷渓谷を進みます。涼しげな遊歩道を大黒天岩や義犬の墓に足を止めながら、40分ほどで七宝瀧寺へ。不動明王像の横から登山道に入ります。樹林帯のつづら折りの急坂は踏み跡が明瞭で、童子を確認しながら分岐点まで登ればひと息つきます。右に折れて鳥居のある奥の院、ほどなくして経塚権現山に至ります。周囲に小ピークが連なる林の中、最後はロープの張られた急坂を登りつめると、天狗像が鎮座する天狗岳に到着します。山頂は展望は望めないものの、古来からの修験者に思いをはせてみるのも一興です。犬鳴山は不動谷渓谷の両岸に広がる七宝瀧寺の山号であり、犬鳴山という山頂はなく、渓谷を囲むように山々が鎮座しています。 古くは犬鳴山を含む金剛・和泉山系全体を「葛城」と呼び、その中でも犬鳴山は西の行場、東の行場を持つ葛城二十八宿修験道の根本道場です。JRと南海線から路線バスで犬鳴山バス停で下車、温泉街を抜けてすぐに不動谷渓谷を進みます。涼しげな遊歩道を大黒天岩や義犬の墓に足を止めながら、40分ほどで七宝瀧寺へ。不動明王像の横から登山道に入ります。樹林帯のつづら折りの急坂は踏み跡が明瞭で、童子を確認しながら分岐点まで登ればひと息つきます。右に折れて鳥居のある奥の院、ほどなくして経塚権現山に至ります。周囲に小ピークが連なる林の中、最後はロープの張られた急坂を登りつめると、天狗像が鎮座する天狗岳に到着します。山頂は展望は望めないものの、古来からの修験者に思いをはせてみるのも一興です。 -
七宝瀧寺から五本松へ
- 日帰り
- 2時間35分
- 5.7km
七宝瀧寺から五本松へ
- 日帰り
- 2時間35分
- 5.7km
高城山へは七宝瀧寺・本堂手前の舗装路を左に上がって犬鳴林道を右に進み、古津喜谷分岐から沢沿いの登山道に入ります。樹林帯を登るに従い大木地区からの林道に絡みながら再び樹林帯に入り、表行場と五本松への登山道交差地点からすぐの高城山に至ります。 高城山から並行する犬鳴東手川林道を見下ろす位置で樹林帯を東へ進み、五本松に至ります。近くには売店や展望台(有料)があり、紀ノ川越しの紀州富士・竜門山の存在は秀逸です。下りは近畿自然歩道、犬鳴隧道を経て、七宝瀧寺へは約30分です。高城山へは七宝瀧寺・本堂手前の舗装路を左に上がって犬鳴林道を右に進み、古津喜谷分岐から沢沿いの登山道に入ります。樹林帯を登るに従い大木地区からの林道に絡みながら再び樹林帯に入り、表行場と五本松への登山道交差地点からすぐの高城山に至ります。 高城山から並行する犬鳴東手川林道を見下ろす位置で樹林帯を東へ進み、五本松に至ります。近くには売店や展望台(有料)があり、紀ノ川越しの紀州富士・竜門山の存在は秀逸です。下りは近畿自然歩道、犬鳴隧道を経て、七宝瀧寺へは約30分です。 -
山中渓駅から雲山峰、俎石山・大福山へ
- 日帰り
- 6時間20分
- 15.8km
山中渓駅から雲山峰、俎石山・大福山へ
- 日帰り
- 6時間20分
- 15.8km
JR山中渓駅から縦走路の起点となる第一パノラマ展望台までは、銀ノ峰パノラマコースを経て約1時間。第二展望台を経由して比較的緩やかに登ると約70分です。展望台で汗をぬぐい、六甲の山並みや遠く明石海峡大橋などの景観を見てひと息ついたら、自然林に包まれた心地よい縦走路の始まりです。四ノ谷山をやり過ごして45分ほど歩くと、南側に連なった山並が見通せる露岩帯に出ます。今までとは雰囲気が変わり、抜ける風までが異なった香りを運んできます。 さらに進むと、北側に絶景ポイントがあります。大阪湾側の景色は、ここでいったん見納めとなります。そこから約15分、最後の急坂を登れば雲山峰山頂に出ます。三角点は山道の脇にあります。ここでお弁当など広げてもいいのですが、紀ノ川の景色を道連れに25分ほど下れば、和歌山県側の景観が一望できる広場がありますので、そこまで足を延ばしてはいかがでしょう。地蔵山分岐から紀伊駅方面に2〜3分ほどの場所に展望広場があり、その先に東屋があります。さて、展望広場から地蔵山分岐まで戻り、井関峠を目指す道中ではヤマモモやクリなどを記した銘板が楽しみを増してくれます。樹林帯を抜け、尾根から逸れるとまもなく井関峠。 今までの開放的な景色と違い、ひっそりとした山間の趣。足を休めていると、野鳥のさえずりに心が和みます。 ここから大福山までは約40分、ぜひ籤法ヶ嶽東峰、籤法ヶ嶽双方にも立ち寄りましょう。それぞれの山頂からは、異なった切り絵のような眺望が楽しめます。鉄塔を過ぎ、ひと登りすれば大福山。役行者葛城修験二十八宿の第三経塚跡が大切に祀られています。広い山頂にはベンチや机が配置され、眺望を楽しみながら木陰でくつろげます。和歌山県側の景色に別れを告げ、大阪府下で唯一、1等三角点を持つ俎石山を目指して北に向かいます。約15分で着く山頂は眺望こそありませんが、落ち着いた佇まいで静かな雰囲気を醸しています。その先にある展望所で、久々に眺める大阪湾の風景を楽しめば、ここから南海箱作駅まではあとひと踏ん張り。照葉樹林帯を尾根伝いに東進して徐々に高度を下げ、尾根から逸れて大きく進路を北に変えると、深い森の中へと道が誘います。林道に突き当たれば、そこから飯ノ峯川に沿いに、苔むしたコンクリート道をスリップに注意しながら下ります。15分ほど歩くと、大きな陸橋が横切っています。その陸橋を渡ると、桃の木台7丁目バス停(南海ウイングバス、電話:072-467-0601、1時間1〜3便運行)までは約10分。陸橋を渡らず先に進み、川に沿った遊歩道約40分で、東屋のある親水公園に到着です。箱作駅までは指呼の間。電車の時間までゆっくりと過ごし、一日を振り返るのも良いでしょう。JR山中渓駅から縦走路の起点となる第一パノラマ展望台までは、銀ノ峰パノラマコースを経て約1時間。第二展望台を経由して比較的緩やかに登ると約70分です。展望台で汗をぬぐい、六甲の山並みや遠く明石海峡大橋などの景観を見てひと息ついたら、自然林に包まれた心地よい縦走路の始まりです。四ノ谷山をやり過ごして45分ほど歩くと、南側に連なった山並が見通せる露岩帯に出ます。今までとは雰囲気が変わり、抜ける風までが異なった香りを運んできます。 さらに進むと、北側に絶景ポイントがあります。大阪湾側の景色は、ここでいったん見納めとなります。そこから約15分、最後の急坂を登れば雲山峰山頂に出ます。三角点は山道の脇にあります。ここでお弁当など広げてもいいのですが、紀ノ川の景色を道連れに25分ほど下れば、和歌山県側の景観が一望できる広場がありますので、そこまで足を延ばしてはいかがでしょう。地蔵山分岐から紀伊駅方面に2〜3分ほどの場所に展望広場があり、その先に東屋があります。さて、展望広場から地蔵山分岐まで戻り、井関峠を目指す道中ではヤマモモやクリなどを記した銘板が楽しみを増してくれます。樹林帯を抜け、尾根から逸れるとまもなく井関峠。 今までの開放的な景色と違い、ひっそりとした山間の趣。足を休めていると、野鳥のさえずりに心が和みます。 ここから大福山までは約40分、ぜひ籤法ヶ嶽東峰、籤法ヶ嶽双方にも立ち寄りましょう。それぞれの山頂からは、異なった切り絵のような眺望が楽しめます。鉄塔を過ぎ、ひと登りすれば大福山。役行者葛城修験二十八宿の第三経塚跡が大切に祀られています。広い山頂にはベンチや机が配置され、眺望を楽しみながら木陰でくつろげます。和歌山県側の景色に別れを告げ、大阪府下で唯一、1等三角点を持つ俎石山を目指して北に向かいます。約15分で着く山頂は眺望こそありませんが、落ち着いた佇まいで静かな雰囲気を醸しています。その先にある展望所で、久々に眺める大阪湾の風景を楽しめば、ここから南海箱作駅まではあとひと踏ん張り。照葉樹林帯を尾根伝いに東進して徐々に高度を下げ、尾根から逸れて大きく進路を北に変えると、深い森の中へと道が誘います。林道に突き当たれば、そこから飯ノ峯川に沿いに、苔むしたコンクリート道をスリップに注意しながら下ります。15分ほど歩くと、大きな陸橋が横切っています。その陸橋を渡ると、桃の木台7丁目バス停(南海ウイングバス、電話:072-467-0601、1時間1〜3便運行)までは約10分。陸橋を渡らず先に進み、川に沿った遊歩道約40分で、東屋のある親水公園に到着です。箱作駅までは指呼の間。電車の時間までゆっくりと過ごし、一日を振り返るのも良いでしょう。 -
紀伊駅から展望広場を経て六十谷駅へ
- 日帰り
- 3時間50分
- 9.9km
紀伊駅から展望広場を経て六十谷駅へ
- 日帰り
- 3時間50分
- 9.9km
JR紀伊駅前の通りに出て、西側(和歌山寄り)にある右斜めに入る路地を進み、最初の三叉路を右折。道なりに進み、阪和道のトンネル先にあるスロープを上がって、さらにトンネルをくぐると、ようやく登山口のフェンスが現れます。最初は薄暗い竹藪の急登で、晴れた日でも不安になりますが、すぐに開けた場所に出るので頑張りましょう。その後は傾斜も緩みますが、苔むした岩や覆いかぶさるシダ、細く切れ落ちた箇所などが現れるので、滑らないように注意が必要です。木立の隙間から時折望む景観に思いを馳せながら30分ほど歩くと、山側(左)に三角点入り口を示す札があります。中級者以上の方なら3分ほどで辿れますが、初心者には不向きですので立ち入らないようにしましょう。ほどなく高圧線をくぐる辺りで振り返ると、田園や紀の川が眼下に広がり、登ってきた高さが実感できます。その後、落合方面の分岐、四ツ池道へショートカットする分岐を過ぎると、四ツ池道との三差路に着きます。 そこからは10分ほどで六角堂、指呼の間で展望広場に到着です。展望広場は広く、ウバメガシの木陰が心地よいウッドデッキやベンチなどがありますので、ゆったりとした時を過ごしましょう。地蔵山へは、その先にある雲山峰と井関峠の分岐を左に向かい、さらに現れる分岐の藪をかき分けながら進むと数分で着きますが、展望はなく、中級者向き。帰りは三差路まで戻り、役ノ行者堂方面に向かいます。 ほどなく現れる分岐は六十谷方面に直進し、5〜6分ほどで景観の良い鉄塔のある休憩所に出ます。 そこからしばらくは、温帯に茂る自然林の豊かさを感じられる、木漏れ日や吹き抜ける風が心地よい快適な空間が続きます。さらに45分ほどで、四ツ池コースと鉄塔コースの分岐に出ます。四ツ池コースは道が不安定で初心者には向きませんので、分岐を右にとって鉄塔コースを進みます。次の鉄塔をやりすごしてから15分ほどの分岐は、左の方が初心者向きです。平らになった樹林帯から細い谷筋の道に入ると7~8分ほどで下山しますが、ここからは自然災害の爪痕が残る、ところどころロープの張られた荒れた道となります。最後に、谷の左側にある土のうの階段を下りますが、ゆっくりと歩けば心配のない道なので、慎重に下りましょう。 千手川に出て護岸壁に沿って歩き、橋を渡ります。橋から下流方面に向かうと、約20~25分でJR六十谷駅です。付近に、10台ほどの駐車スペースあり。タクシー利用の際は、千手川大関橋先の駐車場と伝えて下さい。(南海アーバン交通☎073-461-9020)。JR紀伊駅前の通りに出て、西側(和歌山寄り)にある右斜めに入る路地を進み、最初の三叉路を右折。道なりに進み、阪和道のトンネル先にあるスロープを上がって、さらにトンネルをくぐると、ようやく登山口のフェンスが現れます。最初は薄暗い竹藪の急登で、晴れた日でも不安になりますが、すぐに開けた場所に出るので頑張りましょう。その後は傾斜も緩みますが、苔むした岩や覆いかぶさるシダ、細く切れ落ちた箇所などが現れるので、滑らないように注意が必要です。木立の隙間から時折望む景観に思いを馳せながら30分ほど歩くと、山側(左)に三角点入り口を示す札があります。中級者以上の方なら3分ほどで辿れますが、初心者には不向きですので立ち入らないようにしましょう。ほどなく高圧線をくぐる辺りで振り返ると、田園や紀の川が眼下に広がり、登ってきた高さが実感できます。その後、落合方面の分岐、四ツ池道へショートカットする分岐を過ぎると、四ツ池道との三差路に着きます。 そこからは10分ほどで六角堂、指呼の間で展望広場に到着です。展望広場は広く、ウバメガシの木陰が心地よいウッドデッキやベンチなどがありますので、ゆったりとした時を過ごしましょう。地蔵山へは、その先にある雲山峰と井関峠の分岐を左に向かい、さらに現れる分岐の藪をかき分けながら進むと数分で着きますが、展望はなく、中級者向き。帰りは三差路まで戻り、役ノ行者堂方面に向かいます。 ほどなく現れる分岐は六十谷方面に直進し、5〜6分ほどで景観の良い鉄塔のある休憩所に出ます。 そこからしばらくは、温帯に茂る自然林の豊かさを感じられる、木漏れ日や吹き抜ける風が心地よい快適な空間が続きます。さらに45分ほどで、四ツ池コースと鉄塔コースの分岐に出ます。四ツ池コースは道が不安定で初心者には向きませんので、分岐を右にとって鉄塔コースを進みます。次の鉄塔をやりすごしてから15分ほどの分岐は、左の方が初心者向きです。平らになった樹林帯から細い谷筋の道に入ると7~8分ほどで下山しますが、ここからは自然災害の爪痕が残る、ところどころロープの張られた荒れた道となります。最後に、谷の左側にある土のうの階段を下りますが、ゆっくりと歩けば心配のない道なので、慎重に下りましょう。 千手川に出て護岸壁に沿って歩き、橋を渡ります。橋から下流方面に向かうと、約20~25分でJR六十谷駅です。付近に、10台ほどの駐車スペースあり。タクシー利用の際は、千手川大関橋先の駐車場と伝えて下さい。(南海アーバン交通☎073-461-9020)。 -
鳴滝不動から岩神山へ
- 日帰り
- 2時間15分
- 4.8km
鳴滝不動から岩神山へ
- 日帰り
- 2時間15分
- 4.8km
南海和歌山市駅、JR和歌山駅から和歌山バスの鳴滝団地バス停で下車し、役の小角開創と伝わる鳴滝不動に向かいます。静寂に包まれた厳かな境内で心落ち着かせたのち一旦南下。すぐ左に現れる坂を北上し、鳴滝不動の広い境内を対岸に見ながらしばらく林道を歩きます。20分ほど進むと林道が分岐しますので山側に進路を取り、いよいよ岩神山に取付きます。道沿いに高度を上げ、分岐を山側に取って30分ほど進むと道も細くなり、トラロープのある急登にさしかかります。ただ、ここを登り切れば岩神山はすぐそこ。10分ほどで絶景を眼前にします。 岩神山は六十谷から和泉山脈を見上げた中腹にあり、往時の葛城修験道の行所であった歴史を偲ばせます。なお、小さなお堂に観音様が祀られている岩神観音は、山頂から10分ほどのところにあります。南海和歌山市駅、JR和歌山駅から和歌山バスの鳴滝団地バス停で下車し、役の小角開創と伝わる鳴滝不動に向かいます。静寂に包まれた厳かな境内で心落ち着かせたのち一旦南下。すぐ左に現れる坂を北上し、鳴滝不動の広い境内を対岸に見ながらしばらく林道を歩きます。20分ほど進むと林道が分岐しますので山側に進路を取り、いよいよ岩神山に取付きます。道沿いに高度を上げ、分岐を山側に取って30分ほど進むと道も細くなり、トラロープのある急登にさしかかります。ただ、ここを登り切れば岩神山はすぐそこ。10分ほどで絶景を眼前にします。 岩神山は六十谷から和泉山脈を見上げた中腹にあり、往時の葛城修験道の行所であった歴史を偲ばせます。なお、小さなお堂に観音様が祀られている岩神観音は、山頂から10分ほどのところにあります。 -
道の駅みさき「夢灯台」から飯盛山往復
- 日帰り
- 4時間10分
- 7km
道の駅みさき「夢灯台」から飯盛山往復
- 日帰り
- 4時間10分
- 7km
道の駅みさきへは、車はもちろんのこと、南海本線淡輪駅からコミュニティバスが出ています。(1日5便、岬町HPを参照。帰路はみさき公園駅行きになります) 道の駅からは、進入路脇にある稲荷山登山口を横目に国道26号バイパスの高架をくぐり、舗装路沿いに進んだ切れ目が登山口です。南に伸びる尾根はしばらくすると急坂となり、トラロープに沿ってザレた坂を滑らないよう登り切ると、ほっこりとしたピークに出ます。大阪湾方面の眺望に気も緩みますが、すぐ隣にもう一つのピークがあるので、汗を拭ったら続く急坂を伝い、目と鼻の先にある隣のピークに移りましょう。二つ目のピークで、紀泉アルプスの山並みと山麓に広がる集落に生活の温もりを感じながら一息つきます。 さて、ピークから樹林帯を進み30分もすると提灯講山からの登山道と合流するので、一旦北上して山頂を踏むのも良いでしょう。提灯講山から引き返して南下し、途中大曲山を経由して飯盛山到着です。十分に景色を堪能した後は、来た道を戻ります。道の駅みさきへは、車はもちろんのこと、南海本線淡輪駅からコミュニティバスが出ています。(1日5便、岬町HPを参照。帰路はみさき公園駅行きになります) 道の駅からは、進入路脇にある稲荷山登山口を横目に国道26号バイパスの高架をくぐり、舗装路沿いに進んだ切れ目が登山口です。南に伸びる尾根はしばらくすると急坂となり、トラロープに沿ってザレた坂を滑らないよう登り切ると、ほっこりとしたピークに出ます。大阪湾方面の眺望に気も緩みますが、すぐ隣にもう一つのピークがあるので、汗を拭ったら続く急坂を伝い、目と鼻の先にある隣のピークに移りましょう。二つ目のピークで、紀泉アルプスの山並みと山麓に広がる集落に生活の温もりを感じながら一息つきます。 さて、ピークから樹林帯を進み30分もすると提灯講山からの登山道と合流するので、一旦北上して山頂を踏むのも良いでしょう。提灯講山から引き返して南下し、途中大曲山を経由して飯盛山到着です。十分に景色を堪能した後は、来た道を戻ります。 -
姿見の池から旭岳
- 日帰り
- 7時間30分
- 11.3km
姿見の池から旭岳
- 日帰り
- 7時間30分
- 11.3km
観光客で賑わう大雪山旭岳ロープウェイ姿見駅から遊歩道を歩いて姿見の池に到着します。いく筋も噴煙を上げる旭岳は大雪山系で最も若い火山の一つで今も活動を続けています。 姿見の池から先は登山道となります。植生はほとんど見られず、火山特有の荒々しさを感じながら登っていきます。右手遥か遠くに見えるトムラウシ山は、初めのうちは頭を出すだけですが、登るにつれてその姿がどんどんあらわになります。忠別川源流部を挟んで見るトムラウシ山は大雪山の雄大さを感じさせてくれます。9合目を越えニセ金庫岩・金庫岩のあたりで登山道がS字を描くと最後の登り。広い旭岳山頂に到着します。北海道最高峰、一等三角点の置かれた山頂は草木一本たりとも無く、景色を遮るものはありません。間近に表大雪北部が迫り、高根ヶ原からトムラウシ山にかけては伸びやかな台地状の尾根が続き、その一列後ろに東大雪の山、十勝連峰は遠くへと連なっていきます。条件が良ければ、道南を除く北海道の著名な山のほとんどを見られるので、じっくりと山座同定するのも良いでしょう。 景色を堪能したら裏旭野営指定地に向けて下ります。7月中は雪が残る急坂ですが、雪が無くなってからの方がざらざらと滑りやすいので一層の注意が必要です。裏旭野営指定地は旭岳・後旭岳・熊ヶ岳に囲まれた鞍部に位置します。どれも標高2200mを超え、順に北海道で1位・4位・5位の高峰です。熊ヶ岳の斜面を登り、間宮岳分岐に至ると、そこは御鉢平の縁。巨大な火口跡である御鉢平の対面には黒岳が、左右には北鎮岳・白雲岳が鎮座し、雄大な景色を見せてくれます。それぞれ北海道2位と3位の高峰なので、ここまでで標高ベスト5が出揃ったことになります。広く平らな地形なのであまり高度感がありませんが、確かに北海道の屋根とも呼ばれる高所の上を歩いているのです。分岐を左に進み間宮岳を越え、御鉢平の縁を下ります。この辺りの高山植物は広いお花畑を作るわけではありませんが、種類は豊富で見飽きることはありません。 中岳分岐を左に折れて中岳温泉へ。眼下に広がる平坦地が裾合平です。広大なグラウンドのような開けた場所で、チングルマを始めとする高山植物が群生します。7月には花が、9月には紅葉が一面を染め上げるので、遠くからでもその色がよくわかります。沢に向けて急坂を下ったら岸壁に挟まれた谷底に中岳温泉があります。石で囲った湯船があるだけの簡素な温泉ですが、湯が湧き出るのを間近に見ながら足湯が楽しめます。中岳温泉から沢沿いに進むと先ほど見下ろした裾合平に出ます。裾合分岐まではお花畑や紅葉を楽しむ散歩道。分岐からは旭岳の裾野を巻くように姿見駅に向かい、最高峰を巡る一周の完成となります。観光客で賑わう大雪山旭岳ロープウェイ姿見駅から遊歩道を歩いて姿見の池に到着します。いく筋も噴煙を上げる旭岳は大雪山系で最も若い火山の一つで今も活動を続けています。 姿見の池から先は登山道となります。植生はほとんど見られず、火山特有の荒々しさを感じながら登っていきます。右手遥か遠くに見えるトムラウシ山は、初めのうちは頭を出すだけですが、登るにつれてその姿がどんどんあらわになります。忠別川源流部を挟んで見るトムラウシ山は大雪山の雄大さを感じさせてくれます。9合目を越えニセ金庫岩・金庫岩のあたりで登山道がS字を描くと最後の登り。広い旭岳山頂に到着します。北海道最高峰、一等三角点の置かれた山頂は草木一本たりとも無く、景色を遮るものはありません。間近に表大雪北部が迫り、高根ヶ原からトムラウシ山にかけては伸びやかな台地状の尾根が続き、その一列後ろに東大雪の山、十勝連峰は遠くへと連なっていきます。条件が良ければ、道南を除く北海道の著名な山のほとんどを見られるので、じっくりと山座同定するのも良いでしょう。 景色を堪能したら裏旭野営指定地に向けて下ります。7月中は雪が残る急坂ですが、雪が無くなってからの方がざらざらと滑りやすいので一層の注意が必要です。裏旭野営指定地は旭岳・後旭岳・熊ヶ岳に囲まれた鞍部に位置します。どれも標高2200mを超え、順に北海道で1位・4位・5位の高峰です。熊ヶ岳の斜面を登り、間宮岳分岐に至ると、そこは御鉢平の縁。巨大な火口跡である御鉢平の対面には黒岳が、左右には北鎮岳・白雲岳が鎮座し、雄大な景色を見せてくれます。それぞれ北海道2位と3位の高峰なので、ここまでで標高ベスト5が出揃ったことになります。広く平らな地形なのであまり高度感がありませんが、確かに北海道の屋根とも呼ばれる高所の上を歩いているのです。分岐を左に進み間宮岳を越え、御鉢平の縁を下ります。この辺りの高山植物は広いお花畑を作るわけではありませんが、種類は豊富で見飽きることはありません。 中岳分岐を左に折れて中岳温泉へ。眼下に広がる平坦地が裾合平です。広大なグラウンドのような開けた場所で、チングルマを始めとする高山植物が群生します。7月には花が、9月には紅葉が一面を染め上げるので、遠くからでもその色がよくわかります。沢に向けて急坂を下ったら岸壁に挟まれた谷底に中岳温泉があります。石で囲った湯船があるだけの簡素な温泉ですが、湯が湧き出るのを間近に見ながら足湯が楽しめます。中岳温泉から沢沿いに進むと先ほど見下ろした裾合平に出ます。裾合分岐まではお花畑や紅葉を楽しむ散歩道。分岐からは旭岳の裾野を巻くように姿見駅に向かい、最高峰を巡る一周の完成となります。 -
層雲峡から黒岳、旭岳
- 日帰り
- 8時間15分
- 12.4km
層雲峡から黒岳、旭岳
- 日帰り
- 8時間15分
- 12.4km
層雲峡温泉からロープウェイとリフトを乗り継ぎ、七合目登山口から出発します。九十九折の道を進み、進行方向に「招き岩」が現れ、それを見下ろす高さまで登れば黒岳山頂はすぐそこ。わずか1時間強の登りで雄大な高山帯の只中に立つことができます。 黒岳石室まで緩やかに下り、十字路を直進すると山上とは思えないような広くて平らなお花畑が現れます。雲の平です。短い岩塊斜面を登ると御鉢平展望台。御鉢平は過去の噴火でできた直径約2kmの巨大な凹地で、表大雪らしい景色を作り出しています。ここから御鉢平の縁を半周します。 北鎮分岐手前の急坂は8月まで雪が残り、このコース唯一の難所といえます。北海道第二の高峰である北鎮岳は展望が良く寄り道する価値は十分あります。中岳分岐まで下り、ほぼ同じだけ登り返すと間宮岳。わずか先の間宮岳分岐からは御鉢平越しに黒岳、反対方向にトムラウシ山が眺められます。ここから旭岳を経由して姿見駅までは姿見の池から旭岳(コースガイド)を参照して下さい。層雲峡温泉からロープウェイとリフトを乗り継ぎ、七合目登山口から出発します。九十九折の道を進み、進行方向に「招き岩」が現れ、それを見下ろす高さまで登れば黒岳山頂はすぐそこ。わずか1時間強の登りで雄大な高山帯の只中に立つことができます。 黒岳石室まで緩やかに下り、十字路を直進すると山上とは思えないような広くて平らなお花畑が現れます。雲の平です。短い岩塊斜面を登ると御鉢平展望台。御鉢平は過去の噴火でできた直径約2kmの巨大な凹地で、表大雪らしい景色を作り出しています。ここから御鉢平の縁を半周します。 北鎮分岐手前の急坂は8月まで雪が残り、このコース唯一の難所といえます。北海道第二の高峰である北鎮岳は展望が良く寄り道する価値は十分あります。中岳分岐まで下り、ほぼ同じだけ登り返すと間宮岳。わずか先の間宮岳分岐からは御鉢平越しに黒岳、反対方向にトムラウシ山が眺められます。ここから旭岳を経由して姿見駅までは姿見の池から旭岳(コースガイド)を参照して下さい。 -
銀泉台から赤岳、白雲岳、緑岳
- 日帰り
- 8時間40分
- 13.3km
銀泉台から赤岳、白雲岳、緑岳
- 日帰り
- 8時間40分
- 13.3km
銀泉台からスタートします。標高はすでに1500m近くのため歩き始めてすぐに高山帯に出ます。 林の中をわずかに登ると最初の見どころ、見晴台です。紅葉の時期には斜面を染めるダケカンバの黄色とナナカマドの赤がお互いを引き立て合います。岩がちな急坂・第三雪渓のナナカマドは大雪山を代表する紅葉の一つです。山頂部は平坦でそこに飛び出た岩峰が赤岳です。表大雪の山々が間近に眺められます。 小泉分岐、白雲岳分岐と直進し、徐々に急になる斜面を登ると白雲岳です。北海道三番目の高峰からは旭岳方向の迫力ある景色を望めます。白雲岳分岐に引き返し、白雲岳避難小屋に向かいます。赤に塗られた白雲岳避難小屋と背後に広がる高根ヶ原、遠くに鎮座するトムラウシ山。この伸びやかさは、最も大雪山らしい景色と言えるかもしれません。小屋を過ぎて板垣新道経由で緑岳山頂へ。高原温泉の池沼群を眺めながら岩場を下ります。大雪高原温泉へと下り、早めに下山できたら登山口の温泉に入るのも良いでしょう。銀泉台からスタートします。標高はすでに1500m近くのため歩き始めてすぐに高山帯に出ます。 林の中をわずかに登ると最初の見どころ、見晴台です。紅葉の時期には斜面を染めるダケカンバの黄色とナナカマドの赤がお互いを引き立て合います。岩がちな急坂・第三雪渓のナナカマドは大雪山を代表する紅葉の一つです。山頂部は平坦でそこに飛び出た岩峰が赤岳です。表大雪の山々が間近に眺められます。 小泉分岐、白雲岳分岐と直進し、徐々に急になる斜面を登ると白雲岳です。北海道三番目の高峰からは旭岳方向の迫力ある景色を望めます。白雲岳分岐に引き返し、白雲岳避難小屋に向かいます。赤に塗られた白雲岳避難小屋と背後に広がる高根ヶ原、遠くに鎮座するトムラウシ山。この伸びやかさは、最も大雪山らしい景色と言えるかもしれません。小屋を過ぎて板垣新道経由で緑岳山頂へ。高原温泉の池沼群を眺めながら岩場を下ります。大雪高原温泉へと下り、早めに下山できたら登山口の温泉に入るのも良いでしょう。 -
トムラウシ短縮コース登山口からトムラウシ山
- 日帰り
- 11時間50分
- 17.2km
トムラウシ短縮コース登山口からトムラウシ山
- 日帰り
- 11時間50分
- 17.2km
長い林道の奥に位置するトムラウシ温泉から、さらに林道を進みトムラウシ短縮コース登山口に至ります。トムラウシ温泉から歩き始めるのと比べて標高300m以上も高くから出発できるので、今では多くの登山者がこちらを利用し、元の登山道を歩く人は稀です。登山口の駐車場は広く、立派なバイオトイレが設置されています。 トムラウシ温泉からの登山道と合流するまでは緩やかな道のりです。合流後は急登と平坦な箇所を何度か繰り返しカムイ天上に到着。木々の間から目指すトムラウシ山山頂が遠くに見えます。カムイ天上からコマドリ沢までは、かつてカムイサンケナイ川沿いの登山道が使われていましたが、増水などの危険があり遭難事故も起きたため、尾根上に笹の刈り分け道が新設されました。この新道は開削数年のうちにひどいぬかるみ状態になり、通行に苦労する箇所でした。近年、木道の設置などが進みかなり歩きやすくなっています。木々の間から時折トムラウシ山を眺め尾根を進み、カムイサンケナイ川まで急な斜面を下り、少し上流に進むとコマドリ沢分岐です。 コマドリ沢の登りは7月中は雪渓歩きで、さほど斜度はありません。コマドリ沢から離れると大きな岩が積み重なる岩塊斜面が現れます。その下部を横切ったのち、右側の縁を伝いぐんぐん登っていきます。コース中一番の急登です。登っているうちに高木がなくなり高山植物が増えてきます。岩の間からナキウサギの声がよく聞こえる所でもあります。登り切って平坦な場所が前トム平。トムラウシ山がだいぶ近く見えるようになってきます。 前トム平からひと登り、右手にニペソツ山を望みながら岩場を通過し、トムラウシ公園に向けて下りとなります。この下り斜面から見るトムラウシ山は雄大の一言。初夏には大きな雪田を纏い、秋には紅葉が山肌を染めます。トムラウシ公園からの登り返しは7月上旬くらいまでは雪で埋まっており、雪が解けるとお花畑になっていきます。その後トラバースで南沼野営指定地に出ます。水場と携帯トイレ用ブースがあるので、多くの登山者が休憩を取るところです。 山頂への最後の登りは大きな岩を踏みながら30分ほど。長い道のりの果てにたどり着いたトムラウシ山山頂からは、旭岳を盟主とする表大雪北部の山々、武利岳を擁する北大雪、音更山から石狩岳へと繋がる東大雪、オプタテシケ山がよく目立つ十勝連峰と、大雪山系の山の全てを望むことができます。帰りは往路を戻ります。長い林道の奥に位置するトムラウシ温泉から、さらに林道を進みトムラウシ短縮コース登山口に至ります。トムラウシ温泉から歩き始めるのと比べて標高300m以上も高くから出発できるので、今では多くの登山者がこちらを利用し、元の登山道を歩く人は稀です。登山口の駐車場は広く、立派なバイオトイレが設置されています。 トムラウシ温泉からの登山道と合流するまでは緩やかな道のりです。合流後は急登と平坦な箇所を何度か繰り返しカムイ天上に到着。木々の間から目指すトムラウシ山山頂が遠くに見えます。カムイ天上からコマドリ沢までは、かつてカムイサンケナイ川沿いの登山道が使われていましたが、増水などの危険があり遭難事故も起きたため、尾根上に笹の刈り分け道が新設されました。この新道は開削数年のうちにひどいぬかるみ状態になり、通行に苦労する箇所でした。近年、木道の設置などが進みかなり歩きやすくなっています。木々の間から時折トムラウシ山を眺め尾根を進み、カムイサンケナイ川まで急な斜面を下り、少し上流に進むとコマドリ沢分岐です。 コマドリ沢の登りは7月中は雪渓歩きで、さほど斜度はありません。コマドリ沢から離れると大きな岩が積み重なる岩塊斜面が現れます。その下部を横切ったのち、右側の縁を伝いぐんぐん登っていきます。コース中一番の急登です。登っているうちに高木がなくなり高山植物が増えてきます。岩の間からナキウサギの声がよく聞こえる所でもあります。登り切って平坦な場所が前トム平。トムラウシ山がだいぶ近く見えるようになってきます。 前トム平からひと登り、右手にニペソツ山を望みながら岩場を通過し、トムラウシ公園に向けて下りとなります。この下り斜面から見るトムラウシ山は雄大の一言。初夏には大きな雪田を纏い、秋には紅葉が山肌を染めます。トムラウシ公園からの登り返しは7月上旬くらいまでは雪で埋まっており、雪が解けるとお花畑になっていきます。その後トラバースで南沼野営指定地に出ます。水場と携帯トイレ用ブースがあるので、多くの登山者が休憩を取るところです。 山頂への最後の登りは大きな岩を踏みながら30分ほど。長い道のりの果てにたどり着いたトムラウシ山山頂からは、旭岳を盟主とする表大雪北部の山々、武利岳を擁する北大雪、音更山から石狩岳へと繋がる東大雪、オプタテシケ山がよく目立つ十勝連峰と、大雪山系の山の全てを望むことができます。帰りは往路を戻ります。 -
石狩岳(シュナイダーコース)
- 日帰り
- 9時間50分
- 9.6km
石狩岳(シュナイダーコース)
- 日帰り
- 9時間50分
- 9.6km
シュナイダーコース登山口から北向きの支流に沿って進んでいきます。一度渡渉があり、すぐに尾根に取付きます。取付きの手前にコース開削25周年の看板が置かれています。元々石狩岳までは音更山を経る長い道のりでしたが、このコースのおかげで直接往復できるようになりました。 取付きを終えるとしばらく馬の背状の尾根が続きます。標高1300mあたりから登山道が斜度を増し、稜線上の分岐まで標高差500mほどを登ります。かくれんぼ岩が現れると急登も半ば。大きな一枚岩をロープを使って攀じ登ります。稜線上の分岐に至ると、進行方向に石狩岳が迎えてくれます。山頂までは小一時間ほどの登りです。 大雪山系はどの山頂も展望が良いのですが、中でも石狩岳は群を抜いています。トムラウシ山を中心に北、表大雪・十勝連峰と山並みが続き、一目では入り切らないほどです。なお最高点は標識の置かれている山頂ではなく、南の1967mピーク。片道5分ほどで、大雪山系では珍しい細尾根歩きを楽しめます。帰りは往路を戻ります。シュナイダーコース登山口から北向きの支流に沿って進んでいきます。一度渡渉があり、すぐに尾根に取付きます。取付きの手前にコース開削25周年の看板が置かれています。元々石狩岳までは音更山を経る長い道のりでしたが、このコースのおかげで直接往復できるようになりました。 取付きを終えるとしばらく馬の背状の尾根が続きます。標高1300mあたりから登山道が斜度を増し、稜線上の分岐まで標高差500mほどを登ります。かくれんぼ岩が現れると急登も半ば。大きな一枚岩をロープを使って攀じ登ります。稜線上の分岐に至ると、進行方向に石狩岳が迎えてくれます。山頂までは小一時間ほどの登りです。 大雪山系はどの山頂も展望が良いのですが、中でも石狩岳は群を抜いています。トムラウシ山を中心に北、表大雪・十勝連峰と山並みが続き、一目では入り切らないほどです。なお最高点は標識の置かれている山頂ではなく、南の1967mピーク。片道5分ほどで、大雪山系では珍しい細尾根歩きを楽しめます。帰りは往路を戻ります。 -
ニペソツ山(幌加温泉コース)
- 日帰り
- 14時間0分
- 22.5km
ニペソツ山(幌加温泉コース)
- 日帰り
- 14時間0分
- 22.5km
廃道状態だった幌加温泉コースですが2016年の台風被害で十六の沢コースが使えなくなり、代替コースとして整備が行われました。 登山口は幌加温泉手前の林道ゲート。ゲート開放時は注意書きに従い進むと一番奥に駐車場があり、2kmの歩行を短縮できます。ぬかるんだ道を進み三条沼を経てシャクナゲ尾根への急登に取り付きます。尾根は徐々に狭くなり、標高点1662mのピークに立つと、前天狗・天狗岳・ニペソツ山が連なって見えます。 登り切って岩がちな道を進むと前天狗です。天狗平の先にはニペソツ山の三角錐が聳えており、天狗岳を越えた下り始めあたりが絶好の展望所です。大雪山系でこれだけ山岳的な荒々しさを見せる山は他にありません。ここから大きく下って登り返し。岩の斜面に取り付き右から回り込むようにニペソツ山山頂に立てば、全方向に展望が広がります。横長の山容が特徴のウペペサンケ山、南北へ連なる長大な大雪の山々も見事。天狗岳・前天狗の尾根も岩のツノを生やしたような異容を示しています。帰りは往路を戻ります。廃道状態だった幌加温泉コースですが2016年の台風被害で十六の沢コースが使えなくなり、代替コースとして整備が行われました。 登山口は幌加温泉手前の林道ゲート。ゲート開放時は注意書きに従い進むと一番奥に駐車場があり、2kmの歩行を短縮できます。ぬかるんだ道を進み三条沼を経てシャクナゲ尾根への急登に取り付きます。尾根は徐々に狭くなり、標高点1662mのピークに立つと、前天狗・天狗岳・ニペソツ山が連なって見えます。 登り切って岩がちな道を進むと前天狗です。天狗平の先にはニペソツ山の三角錐が聳えており、天狗岳を越えた下り始めあたりが絶好の展望所です。大雪山系でこれだけ山岳的な荒々しさを見せる山は他にありません。ここから大きく下って登り返し。岩の斜面に取り付き右から回り込むようにニペソツ山山頂に立てば、全方向に展望が広がります。横長の山容が特徴のウペペサンケ山、南北へ連なる長大な大雪の山々も見事。天狗岳・前天狗の尾根も岩のツノを生やしたような異容を示しています。帰りは往路を戻ります。