【中級者向け】の登山コースガイド

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検索結果603件中  201-220件
  • 寄から鍋割山へ

    寄から鍋割山へ

    鍋割山は、塔ノ岳から西にのびている鍋割山稜の西端に位置し、山頂は草原状で開けており、富士山や箱根連山の展望も良いたおやかな山です。また、鍋割山稜は東丹沢の中でもブナ林が良好な状態で残っている事でも知られています。 出発地点の寄までは小田急線新松田駅から富士急モビリティバスが通っており、付近には寄自然休養村管理センターがあります。 鍋割山へはバス通りを少し戻り、にぎやかな道標がある場所が登山道入口です。集落やお茶畑の間を抜け登っていくと、東屋のある土佐原集落との分岐に出ます。ここは左へ道を取り、シカ柵を2回くぐって進むと林道に出るので、この林道を渡り櫟山の斜面に取り付きます。50分程の登りで櫟山山頂に到着です。形の良い松があるカヤトの小広いピークで、三ノ塔や秦野市街地を見渡すことができます。櫟山から少し登ると栗ノ木洞で、ここからは後沢乗越に向かっての急下降が始まります。 下り着いた後沢乗越は、栗ノ木洞と鍋割山との鞍部です。休憩したいところですがやや狭く、西側はガケになっているため注意。鍋割山へは北側に向かう樹林帯の中の急な登りが続きます。一ノ萱、二ノ萱と呼ばれた小ピークを越えていき、木道が現れると、鍋割山はもうすぐ。鍋割山山頂は草原状の広い頂で、富士山や箱根、相模灘の広い海原を望む事ができます。一休みしてブナ林の残る鍋割山稜を塔ノ岳方面へと進みます。鍋割山頂から少し下ると檜洞丸から蛭ヶ岳、丹沢山の見晴しの良い所を通過しますが、稜線の北側がガレているので、足元に注意しつつ景色を楽しみましょう。 登山道は緩やかに自然林の中を上下しながら続いていきます。途中、振り返ると富士山を背景に鍋割山が良く見える場所があります。程なく小丸に到着。小丸から少し下り、登り返すと右側に入る二俣分岐が現れます。小丸尾根、もしくはかつて二俣に神奈川県の登山訓練所があった事から訓練所尾根と呼ばれるコースです。尾根に入ってすぐ展望が開け、三ノ塔、大山、渋沢や寄の街並みが良く見えます。登山道は、最初は細かなターンを繰り返しながら下っていき、松林が出てくると二俣まであと少しです。二俣では木橋で沢を渡り、西山林道を大倉バス停まで歩きます。
    鍋割山は、塔ノ岳から西にのびている鍋割山稜の西端に位置し、山頂は草原状で開けており、富士山や箱根連山の展望も良いたおやかな山です。また、鍋割山稜は東丹沢の中でもブナ林が良好な状態で残っている事でも知られています。 出発地点の寄までは小田急線新松田駅から富士急モビリティバスが通っており、付近には寄自然休養村管理センターがあります。 鍋割山へはバス通りを少し戻り、にぎやかな道標がある場所が登山道入口です。集落やお茶畑の間を抜け登っていくと、東屋のある土佐原集落との分岐に出ます。ここは左へ道を取り、シカ柵を2回くぐって進むと林道に出るので、この林道を渡り櫟山の斜面に取り付きます。50分程の登りで櫟山山頂に到着です。形の良い松があるカヤトの小広いピークで、三ノ塔や秦野市街地を見渡すことができます。櫟山から少し登ると栗ノ木洞で、ここからは後沢乗越に向かっての急下降が始まります。 下り着いた後沢乗越は、栗ノ木洞と鍋割山との鞍部です。休憩したいところですがやや狭く、西側はガケになっているため注意。鍋割山へは北側に向かう樹林帯の中の急な登りが続きます。一ノ萱、二ノ萱と呼ばれた小ピークを越えていき、木道が現れると、鍋割山はもうすぐ。鍋割山山頂は草原状の広い頂で、富士山や箱根、相模灘の広い海原を望む事ができます。一休みしてブナ林の残る鍋割山稜を塔ノ岳方面へと進みます。鍋割山頂から少し下ると檜洞丸から蛭ヶ岳、丹沢山の見晴しの良い所を通過しますが、稜線の北側がガレているので、足元に注意しつつ景色を楽しみましょう。 登山道は緩やかに自然林の中を上下しながら続いていきます。途中、振り返ると富士山を背景に鍋割山が良く見える場所があります。程なく小丸に到着。小丸から少し下り、登り返すと右側に入る二俣分岐が現れます。小丸尾根、もしくはかつて二俣に神奈川県の登山訓練所があった事から訓練所尾根と呼ばれるコースです。尾根に入ってすぐ展望が開け、三ノ塔、大山、渋沢や寄の街並みが良く見えます。登山道は、最初は細かなターンを繰り返しながら下っていき、松林が出てくると二俣まであと少しです。二俣では木橋で沢を渡り、西山林道を大倉バス停まで歩きます。
  • 丹沢主脈縦走

    丹沢主脈縦走

    丹沢を南北に貫くポピュラーな縦走コースであり、山塊最高峰の蛭ヶ岳、東海自然歩道の最高地点である姫次を通るクラシックルートです。丹沢南麓の登山基地、大倉から入山し北上、山中に1泊宿をとり相模原市緑区の焼山登山口に下山する1泊2日のコースです。大倉から丹沢山までは、大倉から丹沢三峰へ(コースガイド)を参照して下さい。 丹沢山からはつるべ落としと呼ばれる急な道を不動ノ峰との鞍部まで下り、丹沢山塊第二位の標高を誇る不動ノ峰まで登り返します。不動ノ峰のピーク手前には不動峰休憩所があり、登山道を挟んで反対側に数分下ると水場もあります。不動ノ峰は、丹沢の中心部にあるため、ピークからは大山、丹沢山、塔ノ岳、あるいは蛭ヶ岳や西丹沢の檜洞丸など、四方をぐるりと見渡せる丹沢の名山で、ツツジ類も多く、草原状の気持ちの良い場所です。不動ノ峰から少し下って棚沢ノ頭まで登ります。ここからは、弁当沢ノ頭経由でユーシンへの道が通じています。このあたりから鬼ヶ岩ノ頭までは西側の展望に優れ、西丹沢の山並みと富士山を友としての快適な登山道が続きます。緩やかな登降を繰り返し進んでいくと鬼ヶ岩が現れます。鬼の角の様な2本の大岩で、目前にこれから登る蛭ヶ岳が迫力ある姿でそびえ立ちます。クサリのある鬼ヶ岩の岩場を慎重に通過、最低鞍部から蛭ヶ岳に登り返します。 蛭ヶ岳山頂には山小屋があるのでここに宿泊です。山頂からは、西丹沢の山々を前景に富士山や南アルプスの素晴らしい展望です。翌日、蛭ヶ岳からの景色を堪能したら山頂北側の姫次方面の登山道に入ります。最初は木の階段の多い急な下りですが下り切ってベンチのある所からは緩やかな道になります。このあたりから地蔵平、原小屋平、姫次にかけてはブナやカラマツ等の樹林帯の中を細かく上下する雰囲気の良いルートです。蛭ヶ岳から1時間半ほどで姫次に到着。折花姫の悲しい伝説の残る場所ですが、付近にはカラマツが多くあり、新緑や黄葉の頃にはひときわ美しい姿を見せてくれます。また、春は残雪、秋には新雪の富士山とカラマツというコンビネーションも一見の価値があります。 姫次からは八丁坂、青根、大平の各分岐を見送り、黍殻山を巻いて平丸分岐も左に見て通り越します。しばらく歩くと焼山に到着。展望塔(2024年10月現在、立入禁止)があり登れば宮ヶ瀬湖や仏果山を見ることができます。焼山から下っていくと尾根の末端で登山道は左右に分かれ、ここは右に進みます。林道に出てさらに行けば国道413号、右に歩けばようやく焼山登山口バス停に到着です。
    丹沢を南北に貫くポピュラーな縦走コースであり、山塊最高峰の蛭ヶ岳、東海自然歩道の最高地点である姫次を通るクラシックルートです。丹沢南麓の登山基地、大倉から入山し北上、山中に1泊宿をとり相模原市緑区の焼山登山口に下山する1泊2日のコースです。大倉から丹沢山までは、大倉から丹沢三峰へ(コースガイド)を参照して下さい。 丹沢山からはつるべ落としと呼ばれる急な道を不動ノ峰との鞍部まで下り、丹沢山塊第二位の標高を誇る不動ノ峰まで登り返します。不動ノ峰のピーク手前には不動峰休憩所があり、登山道を挟んで反対側に数分下ると水場もあります。不動ノ峰は、丹沢の中心部にあるため、ピークからは大山、丹沢山、塔ノ岳、あるいは蛭ヶ岳や西丹沢の檜洞丸など、四方をぐるりと見渡せる丹沢の名山で、ツツジ類も多く、草原状の気持ちの良い場所です。不動ノ峰から少し下って棚沢ノ頭まで登ります。ここからは、弁当沢ノ頭経由でユーシンへの道が通じています。このあたりから鬼ヶ岩ノ頭までは西側の展望に優れ、西丹沢の山並みと富士山を友としての快適な登山道が続きます。緩やかな登降を繰り返し進んでいくと鬼ヶ岩が現れます。鬼の角の様な2本の大岩で、目前にこれから登る蛭ヶ岳が迫力ある姿でそびえ立ちます。クサリのある鬼ヶ岩の岩場を慎重に通過、最低鞍部から蛭ヶ岳に登り返します。 蛭ヶ岳山頂には山小屋があるのでここに宿泊です。山頂からは、西丹沢の山々を前景に富士山や南アルプスの素晴らしい展望です。翌日、蛭ヶ岳からの景色を堪能したら山頂北側の姫次方面の登山道に入ります。最初は木の階段の多い急な下りですが下り切ってベンチのある所からは緩やかな道になります。このあたりから地蔵平、原小屋平、姫次にかけてはブナやカラマツ等の樹林帯の中を細かく上下する雰囲気の良いルートです。蛭ヶ岳から1時間半ほどで姫次に到着。折花姫の悲しい伝説の残る場所ですが、付近にはカラマツが多くあり、新緑や黄葉の頃にはひときわ美しい姿を見せてくれます。また、春は残雪、秋には新雪の富士山とカラマツというコンビネーションも一見の価値があります。 姫次からは八丁坂、青根、大平の各分岐を見送り、黍殻山を巻いて平丸分岐も左に見て通り越します。しばらく歩くと焼山に到着。展望塔(2024年10月現在、立入禁止)があり登れば宮ヶ瀬湖や仏果山を見ることができます。焼山から下っていくと尾根の末端で登山道は左右に分かれ、ここは右に進みます。林道に出てさらに行けば国道413号、右に歩けばようやく焼山登山口バス停に到着です。
  • 山伏峠から菰釣山へ

    山伏峠から菰釣山へ

    菰釣山は丹沢山塊の西側、山梨県と神奈川県の境である甲相国境稜線上に位置します。かつては、甲斐と相模の領民が山に菰を吊るして、その領地を主張した事に菰釣山の山名は由来しています。紹介コースは甲相国境稜線を山伏峠から入山、稜線を縦走して道志の谷、道の駅どうしまで歩くルートです。入山地点の山伏峠は山中湖と道志の谷を結ぶ国道413号が走っているものの、ここまでのバスの便は少ないので山中湖旭ヶ丘か山中湖岸平野集落からのタクシーの利用も考えておきましょう。 山伏峠バス停で下車、山伏トンネルを抜けて道志に入った右手に大棚ノ頭方面への登山口があります。少し登ると道志の最高峰、御正体山が良く望めます。約30分の行程で三叉路状の稜線に到着。往復10分程で大棚ノ頭に行けますが、樹林に覆われ展望はありません。三叉路では左折、菰釣山方面に進みます。分岐から約30分でベンチのある石保土山。その先、大岩の横を縦走路が通る場所で、南側の展望が開けます。長い下りで西沢ノ頭に到着。 西沢ノ頭で直角に右に曲がり、樅ノ木沢の頭、油沢ノ頭とベンチのあるピークを通過します。このあたりは美しい林相ですが展望はありません。油沢ノ頭からも急な下りがあり、小さなアップダウンが続きます。次のピークはブナノ丸で、その名の通りブナの大木が目立つ様になります。菰釣山の北側のピークまでの両側は雰囲気の良いブナ林が続きます。ピークからは小さな吊尾根を渡って菰釣山の頂上に到着です。山頂からは富士山や山中湖、南アルプスの南部を望む事ができ、今まで歩いて来た甲相国境稜線と御正体山が見えます。菰釣山山頂もかつての鬱蒼とした頂上の感じが薄れてしまった様です。 山頂からは、城ヶ尾峠方面に降りていきます。15分程下ると菰釣避難小屋があり、小屋から約5分でブナ沢乗越が左側に現れます。「道の駅どうし」と書かれた看板が目印です。最初は薄暗いブナ沢を下り西沢を木橋で渡り、沢沿いに行くと林道に出会います。西沢沿いの林道を道志の森キャンプ場まで歩き、キャンプ場を右に見て車道を進みます。次の分かれ道を右に下って三ヶ瀬川を橋で渡れば、道志の谷のオアシス的存在「道の駅どうし」は、道志川を渡った対岸に見えます。
    菰釣山は丹沢山塊の西側、山梨県と神奈川県の境である甲相国境稜線上に位置します。かつては、甲斐と相模の領民が山に菰を吊るして、その領地を主張した事に菰釣山の山名は由来しています。紹介コースは甲相国境稜線を山伏峠から入山、稜線を縦走して道志の谷、道の駅どうしまで歩くルートです。入山地点の山伏峠は山中湖と道志の谷を結ぶ国道413号が走っているものの、ここまでのバスの便は少ないので山中湖旭ヶ丘か山中湖岸平野集落からのタクシーの利用も考えておきましょう。 山伏峠バス停で下車、山伏トンネルを抜けて道志に入った右手に大棚ノ頭方面への登山口があります。少し登ると道志の最高峰、御正体山が良く望めます。約30分の行程で三叉路状の稜線に到着。往復10分程で大棚ノ頭に行けますが、樹林に覆われ展望はありません。三叉路では左折、菰釣山方面に進みます。分岐から約30分でベンチのある石保土山。その先、大岩の横を縦走路が通る場所で、南側の展望が開けます。長い下りで西沢ノ頭に到着。 西沢ノ頭で直角に右に曲がり、樅ノ木沢の頭、油沢ノ頭とベンチのあるピークを通過します。このあたりは美しい林相ですが展望はありません。油沢ノ頭からも急な下りがあり、小さなアップダウンが続きます。次のピークはブナノ丸で、その名の通りブナの大木が目立つ様になります。菰釣山の北側のピークまでの両側は雰囲気の良いブナ林が続きます。ピークからは小さな吊尾根を渡って菰釣山の頂上に到着です。山頂からは富士山や山中湖、南アルプスの南部を望む事ができ、今まで歩いて来た甲相国境稜線と御正体山が見えます。菰釣山山頂もかつての鬱蒼とした頂上の感じが薄れてしまった様です。 山頂からは、城ヶ尾峠方面に降りていきます。15分程下ると菰釣避難小屋があり、小屋から約5分でブナ沢乗越が左側に現れます。「道の駅どうし」と書かれた看板が目印です。最初は薄暗いブナ沢を下り西沢を木橋で渡り、沢沿いに行くと林道に出会います。西沢沿いの林道を道志の森キャンプ場まで歩き、キャンプ場を右に見て車道を進みます。次の分かれ道を右に下って三ヶ瀬川を橋で渡れば、道志の谷のオアシス的存在「道の駅どうし」は、道志川を渡った対岸に見えます。
  • 西丹沢ビジターセンターから大室山へ

    西丹沢ビジターセンターから大室山へ

    大室山は大群山とも呼ばれ、八王子方面からはその巨体で富士山を隠す事から、「富士隠し」とも呼ばれる山です。見る角度によってその姿を変え、南側の西丹沢側からは東西に長い城壁の様にそびえ、北の道志側からは裾野の広い三角錐の形でどっしりとそびえ立つ山です。山頂付近は樹林に覆われて展望はないものの、初夏はツツジの白と赤、秋にはトリカブトの紫と色彩の変化に富んだ山でもあります。 ここでは、路線バスが通う神奈川県側の西丹沢ビジターセンターから、犬越路経由で大室山に登り、加入道山を通って白石峠から西丹沢ビジターセンターに戻るコースを紹介します。 西丹沢ビジターセンターまでは、小田急線新松田駅から富士急モビリティバスに乗ります。バスを降り車道を上流の用木沢出合まで歩き、出合から右に沢沿いに進み鉄製の橋を渡ります。登山道はここから用木沢沿いにのび、沢を何回か渡り返しながら上流に向かっていきます。しばらく歩くと道は左に曲がって沢から離れ、涸れ沢を登る道となります。まもなく大室山と檜洞丸との最低鞍部である避難小屋のある十字路、犬越路に到着です。 犬越路を左へと登り、目立たない大杉丸のピークを越え、大室山までは急な登りが続きます。稜線手前で東側の展望の良い場所があります。蛭ヶ岳と檜洞丸が並んで見える豪快な景色です。ベンチのある稜線に出たら右へ5分程で大室山に到着です。残念ながら樹林に囲まれて展望はありません。ここから北側に3本のルートがありますが、山頂付近の踏みあとが薄くやや分かりにくいです。 分岐まで戻り加入道山を目指します。しばらく行くと木道が現れます。このあたりはトリカブトが群生し、9月の開花期には美しい姿を見ることができます。破風口の鞍部まで下り前大室に登り返します。ここからは道志村馬場に下るルートがあります。避難小屋のある加入道山を越え白石峠まで下りますが、その手前にも道志の湯方面への道が分かれます。白石峠からはやや荒れた登山道を下って行き、途中で花崗岩の滝である白石の滝を見物、木立ち越しで滝の全容が見えないのが残念です。やがて沢沿いの道に出て程なく林道に出ます。ゲートを抜け、オートキャンプ場脇を通れば西丹沢ビジターセンターに到着です。
    大室山は大群山とも呼ばれ、八王子方面からはその巨体で富士山を隠す事から、「富士隠し」とも呼ばれる山です。見る角度によってその姿を変え、南側の西丹沢側からは東西に長い城壁の様にそびえ、北の道志側からは裾野の広い三角錐の形でどっしりとそびえ立つ山です。山頂付近は樹林に覆われて展望はないものの、初夏はツツジの白と赤、秋にはトリカブトの紫と色彩の変化に富んだ山でもあります。 ここでは、路線バスが通う神奈川県側の西丹沢ビジターセンターから、犬越路経由で大室山に登り、加入道山を通って白石峠から西丹沢ビジターセンターに戻るコースを紹介します。 西丹沢ビジターセンターまでは、小田急線新松田駅から富士急モビリティバスに乗ります。バスを降り車道を上流の用木沢出合まで歩き、出合から右に沢沿いに進み鉄製の橋を渡ります。登山道はここから用木沢沿いにのび、沢を何回か渡り返しながら上流に向かっていきます。しばらく歩くと道は左に曲がって沢から離れ、涸れ沢を登る道となります。まもなく大室山と檜洞丸との最低鞍部である避難小屋のある十字路、犬越路に到着です。 犬越路を左へと登り、目立たない大杉丸のピークを越え、大室山までは急な登りが続きます。稜線手前で東側の展望の良い場所があります。蛭ヶ岳と檜洞丸が並んで見える豪快な景色です。ベンチのある稜線に出たら右へ5分程で大室山に到着です。残念ながら樹林に囲まれて展望はありません。ここから北側に3本のルートがありますが、山頂付近の踏みあとが薄くやや分かりにくいです。 分岐まで戻り加入道山を目指します。しばらく行くと木道が現れます。このあたりはトリカブトが群生し、9月の開花期には美しい姿を見ることができます。破風口の鞍部まで下り前大室に登り返します。ここからは道志村馬場に下るルートがあります。避難小屋のある加入道山を越え白石峠まで下りますが、その手前にも道志の湯方面への道が分かれます。白石峠からはやや荒れた登山道を下って行き、途中で花崗岩の滝である白石の滝を見物、木立ち越しで滝の全容が見えないのが残念です。やがて沢沿いの道に出て程なく林道に出ます。ゲートを抜け、オートキャンプ場脇を通れば西丹沢ビジターセンターに到着です。
  • 西丹沢ビジターセンターから畦ヶ丸へ

    西丹沢ビジターセンターから畦ヶ丸へ

    丹沢湖の奥、箒沢集落のさらに上流に一般的に西丹沢と呼ばれる地域があります。そこには、酒匂川の支流である河内川が南北に流れ、東西にそれぞれ東沢、西沢という沢が十字峡の様な地形を作っています。その西沢の上流部にあたるのが畦ヶ丸です。入下山とも沢沿いに登山道がある部分が多く、丸木橋で沢を渡ったりするので足元や増水時は注意しましょう。 スタートの西丹沢ビジターセンターへは小田急線新松田駅とJR御殿場線松田駅前からバスに乗り、終点の西丹沢ビジターセンターで下車、登山届を提出して出発します。吊橋で河内川を渡り西沢沿いに上流に向かいます。大きな堰堤は左側を階段で越えます。ここからは沢沿いのコースになり木橋で何回も沢を渡り返します。 しばらく行くと野外卓のある開けた場所に出ます。上流に進むと下棚入口があり、枝沢を奥に進むと落差40mの優美な下棚に出合います。入口まで戻り先へ進むと今度は本棚入口。分岐を奥に入ると落差60mの豪快な本棚が壁の様にそびえます。同角沢の遺言棚、早戸川の早戸大滝とともに丹沢三滝のうちの一角をなします。丹沢の名瀑を2本堪能したら登山道に戻り先へ進みます。 ここから本格的な登りになり、高度を上げて登り着いた場所が善六ノタワです。このあたりは花崗岩のザレた登山道が続きます。やがて稜線を行く様になりますが、一箇所長いハシゴがあり、その先からはブナなどの自然林の中を緩やかに登って畦ヶ丸山頂に到着です。ここは畦ヶ丸の北峰にあたります。白石峠補修記念碑が人待ち顔でたたずみます。 北峰から100m程進むと畦ヶ丸避難小屋のある南峰に着きます。南峰から右にのびる登山道はモロクボ沢ノ頭方面への道で、左側へ下りて進みます。しばらく下ると大滝峠上で登山道は左に曲がり大滝橋方面へ下りていきます。やがてステタロー沢沿いに歩く様になり一軒屋避難小屋に出ます。小屋の前の鬼石沢を渡り小尾根を切り通しで越え、斜面をトラバース気味に下って行くとマスキ嵐沢出合です。 ここからは大滝沢を沢沿いに下り林道に出ます。林道をしばらく歩くとバスの通る県道にぶつかり、そのすぐ右側が大滝橋バス停です。
    丹沢湖の奥、箒沢集落のさらに上流に一般的に西丹沢と呼ばれる地域があります。そこには、酒匂川の支流である河内川が南北に流れ、東西にそれぞれ東沢、西沢という沢が十字峡の様な地形を作っています。その西沢の上流部にあたるのが畦ヶ丸です。入下山とも沢沿いに登山道がある部分が多く、丸木橋で沢を渡ったりするので足元や増水時は注意しましょう。 スタートの西丹沢ビジターセンターへは小田急線新松田駅とJR御殿場線松田駅前からバスに乗り、終点の西丹沢ビジターセンターで下車、登山届を提出して出発します。吊橋で河内川を渡り西沢沿いに上流に向かいます。大きな堰堤は左側を階段で越えます。ここからは沢沿いのコースになり木橋で何回も沢を渡り返します。 しばらく行くと野外卓のある開けた場所に出ます。上流に進むと下棚入口があり、枝沢を奥に進むと落差40mの優美な下棚に出合います。入口まで戻り先へ進むと今度は本棚入口。分岐を奥に入ると落差60mの豪快な本棚が壁の様にそびえます。同角沢の遺言棚、早戸川の早戸大滝とともに丹沢三滝のうちの一角をなします。丹沢の名瀑を2本堪能したら登山道に戻り先へ進みます。 ここから本格的な登りになり、高度を上げて登り着いた場所が善六ノタワです。このあたりは花崗岩のザレた登山道が続きます。やがて稜線を行く様になりますが、一箇所長いハシゴがあり、その先からはブナなどの自然林の中を緩やかに登って畦ヶ丸山頂に到着です。ここは畦ヶ丸の北峰にあたります。白石峠補修記念碑が人待ち顔でたたずみます。 北峰から100m程進むと畦ヶ丸避難小屋のある南峰に着きます。南峰から右にのびる登山道はモロクボ沢ノ頭方面への道で、左側へ下りて進みます。しばらく下ると大滝峠上で登山道は左に曲がり大滝橋方面へ下りていきます。やがてステタロー沢沿いに歩く様になり一軒屋避難小屋に出ます。小屋の前の鬼石沢を渡り小尾根を切り通しで越え、斜面をトラバース気味に下って行くとマスキ嵐沢出合です。 ここからは大滝沢を沢沿いに下り林道に出ます。林道をしばらく歩くとバスの通る県道にぶつかり、そのすぐ右側が大滝橋バス停です。
  • えびのエコミュージアムセンターから韓国岳へ

    えびのエコミュージアムセンターから韓国岳へ

    えびのエコミュージアムセンターから遊歩道を伝って歩き出します。硫黄山から噴き出る硫黄の匂いや、噴気の轟音を聞きながら歩くと、3合目下分岐にて従来の硫黄山からの登山ルートに合流します。展望所からは硫黄山の噴気がはっきり確認でき、さらに進んでいくとやがて樹木も低くなり視界がひろがります。 緩やかな登りですが、ガレ場が多く足を取られるため、浮石には要注意です。眼下にえびの高原の建物やえびの岳、白鳥山、硫黄山の白煙、不動池などが見え始めると、やがて広々とした5合目に到着です。韓国岳登山道休憩所もあるので休憩をして体調を整えましょう。 6合目から先は石も小さくなり歩きやすくなるため、周囲の展望を楽しみながら進みます。登山道は火口側に柵、谷側にも柵やロープが張られ迷うことはありませんが、風が強いときは帽子など飛ばされないよう気を付けましょう。韓国岳山頂は広々とした岩稜で、左側が大きく口を開けた噴火口です。連山最高峰からの展望は素晴らしく、韓国岳から霧島山系の全山の風景とともに、眼下には大浪池が望めます。南東側には獅子戸岳や白煙を上げる新燃岳、ぽっかり口を開けた御鉢の火口や天を突きさすような高千穂峰、その先には志布志湾も見ることができます。南側には桜島や開聞岳、北側には宮崎県の市房山や石堂山、北西には長崎県の普賢岳も確認できます。 帰路は大浪池を目指します。ゴロゴロしたガレ場から木道の階段を一気に下ります。階段を下るとやがて大浪池周回コースとえびの高原への分岐点である韓国岳避難小屋に着きます。大浪池口へと向かいつつ大浪池外輪沿いを進んでいきます。えびの高原への分岐点から一時間弱歩くと大浪池口に出るので、そこから大浪池登山口バス停へ向かいます。 時間と体力に余裕があれば、韓国岳から東へ琵琶池を通って獅子戸岳まで行ってみましょう。韓国岳から琵琶池方面へ下るルートは2015年に整備され、ブナやミズナラの樹林帯を通るコースになっており歩きやすいです。また獅子戸岳山頂からの新燃岳は、火口を埋め尽くした溶岩や流れ出た噴出物が見られ、幾筋も立ち上る白煙を目前にすると自然の驚異に言葉を失います。以降は大幡山を経由してひなもり台へ下ります。なお新燃岳への登山道は立入規制がされています。
    えびのエコミュージアムセンターから遊歩道を伝って歩き出します。硫黄山から噴き出る硫黄の匂いや、噴気の轟音を聞きながら歩くと、3合目下分岐にて従来の硫黄山からの登山ルートに合流します。展望所からは硫黄山の噴気がはっきり確認でき、さらに進んでいくとやがて樹木も低くなり視界がひろがります。 緩やかな登りですが、ガレ場が多く足を取られるため、浮石には要注意です。眼下にえびの高原の建物やえびの岳、白鳥山、硫黄山の白煙、不動池などが見え始めると、やがて広々とした5合目に到着です。韓国岳登山道休憩所もあるので休憩をして体調を整えましょう。 6合目から先は石も小さくなり歩きやすくなるため、周囲の展望を楽しみながら進みます。登山道は火口側に柵、谷側にも柵やロープが張られ迷うことはありませんが、風が強いときは帽子など飛ばされないよう気を付けましょう。韓国岳山頂は広々とした岩稜で、左側が大きく口を開けた噴火口です。連山最高峰からの展望は素晴らしく、韓国岳から霧島山系の全山の風景とともに、眼下には大浪池が望めます。南東側には獅子戸岳や白煙を上げる新燃岳、ぽっかり口を開けた御鉢の火口や天を突きさすような高千穂峰、その先には志布志湾も見ることができます。南側には桜島や開聞岳、北側には宮崎県の市房山や石堂山、北西には長崎県の普賢岳も確認できます。 帰路は大浪池を目指します。ゴロゴロしたガレ場から木道の階段を一気に下ります。階段を下るとやがて大浪池周回コースとえびの高原への分岐点である韓国岳避難小屋に着きます。大浪池口へと向かいつつ大浪池外輪沿いを進んでいきます。えびの高原への分岐点から一時間弱歩くと大浪池口に出るので、そこから大浪池登山口バス停へ向かいます。 時間と体力に余裕があれば、韓国岳から東へ琵琶池を通って獅子戸岳まで行ってみましょう。韓国岳から琵琶池方面へ下るルートは2015年に整備され、ブナやミズナラの樹林帯を通るコースになっており歩きやすいです。また獅子戸岳山頂からの新燃岳は、火口を埋め尽くした溶岩や流れ出た噴出物が見られ、幾筋も立ち上る白煙を目前にすると自然の驚異に言葉を失います。以降は大幡山を経由してひなもり台へ下ります。なお新燃岳への登山道は立入規制がされています。
  • 高千穂河原から高千穂峰へ

    高千穂河原から高千穂峰へ

    登山道は高千穂河原にある鳥居を抜け、しばらく進んだ霧島神宮古宮址の神宮の森散策路が起点になります。随所に解説板が設置されているので飽きることなく楽しめます。やがて神宮の森散策路を左折、登山道に入ると樹林帯を抜け視界が広がります。正面に赤茶けた山肌が見え、小石(ボラ石)だらけの勾配に入ると御鉢への直登が始まります。 御鉢の火口縁までは足元も不安定になり、踏ん張りが効かない急勾配が続きます。登山道は、岩に黄色ペンキで○印が付いているので道から外れないように歩きましょう。特に濃霧や雨天の日は登山道を見失わないよう要注意です。天気の良い日は後方に高千穂河原の駐車場や中岳、南に噴煙を上げる桜島などを望む事ができます。休憩も取り入れながら確実に高度を稼いでいきましょう。 霧島神宮古宮址から1時間ほど歩くと御鉢の縁に到着です。眼下には大きく口を開けた火口が顔を出します。ミヤマキリシマの季節には御鉢の火口縁まで花々が張り付き、登山者を癒してくれることでしょう。 ここまで登ると眺望も良くなり正面に尖った高千穂山頂、北西方向に中岳、新燃岳、大浪池、韓国岳などが見え、霧島連山のスケールに圧倒されること間違いなしです。 歩きやすくなった御鉢の縁が、馬の背です。赤茶けた溶岩の道で、道幅も狭く、風の強い日や積雪期などには、飛ばされたり滑ったりしないよう注意しながら進みます。道標を過ぎて下ると、背門丘にある霧島神宮元宮跡に到着です。目前の山頂へは約200mの直登が待っているので最後のひと踏ん張りです。ロープはあるものの、小石がざらざらしており踏ん張りが効かない、傾斜もかなりきつく息を弾ませながらの登高となります。ゆっくり確実に歩を進めましょう。30分もすると山頂の天ノ逆鉾に到着です。山頂は360度の展望があり、霧島連山の各山頂はもとより大隅の山々、桜島や遠く開聞岳を見る事が出来ます。毎年1月1日には、ご来光を求め多くの登山客で賑わいます。幕末期の坂本龍馬も、お龍と二人で山頂に立ったとされています。 帰りは往路をたどります。高千穂峰、御鉢ともに急傾斜の上に小石が多く、登りよりも神経を使うので、慎重に下山しましょう。 高千穂峰登山は、本コースで紹介した鹿児島県側の高千穂河原から往復が一般的です。宮崎県側の皇子原から登る天孫降臨コース、霧島東神社登山口から登る御池コース、御池小学校側からの夢ヶ丘コースもありますが、登る人は少ないです。
    登山道は高千穂河原にある鳥居を抜け、しばらく進んだ霧島神宮古宮址の神宮の森散策路が起点になります。随所に解説板が設置されているので飽きることなく楽しめます。やがて神宮の森散策路を左折、登山道に入ると樹林帯を抜け視界が広がります。正面に赤茶けた山肌が見え、小石(ボラ石)だらけの勾配に入ると御鉢への直登が始まります。 御鉢の火口縁までは足元も不安定になり、踏ん張りが効かない急勾配が続きます。登山道は、岩に黄色ペンキで○印が付いているので道から外れないように歩きましょう。特に濃霧や雨天の日は登山道を見失わないよう要注意です。天気の良い日は後方に高千穂河原の駐車場や中岳、南に噴煙を上げる桜島などを望む事ができます。休憩も取り入れながら確実に高度を稼いでいきましょう。 霧島神宮古宮址から1時間ほど歩くと御鉢の縁に到着です。眼下には大きく口を開けた火口が顔を出します。ミヤマキリシマの季節には御鉢の火口縁まで花々が張り付き、登山者を癒してくれることでしょう。 ここまで登ると眺望も良くなり正面に尖った高千穂山頂、北西方向に中岳、新燃岳、大浪池、韓国岳などが見え、霧島連山のスケールに圧倒されること間違いなしです。 歩きやすくなった御鉢の縁が、馬の背です。赤茶けた溶岩の道で、道幅も狭く、風の強い日や積雪期などには、飛ばされたり滑ったりしないよう注意しながら進みます。道標を過ぎて下ると、背門丘にある霧島神宮元宮跡に到着です。目前の山頂へは約200mの直登が待っているので最後のひと踏ん張りです。ロープはあるものの、小石がざらざらしており踏ん張りが効かない、傾斜もかなりきつく息を弾ませながらの登高となります。ゆっくり確実に歩を進めましょう。30分もすると山頂の天ノ逆鉾に到着です。山頂は360度の展望があり、霧島連山の各山頂はもとより大隅の山々、桜島や遠く開聞岳を見る事が出来ます。毎年1月1日には、ご来光を求め多くの登山客で賑わいます。幕末期の坂本龍馬も、お龍と二人で山頂に立ったとされています。 帰りは往路をたどります。高千穂峰、御鉢ともに急傾斜の上に小石が多く、登りよりも神経を使うので、慎重に下山しましょう。 高千穂峰登山は、本コースで紹介した鹿児島県側の高千穂河原から往復が一般的です。宮崎県側の皇子原から登る天孫降臨コース、霧島東神社登山口から登る御池コース、御池小学校側からの夢ヶ丘コースもありますが、登る人は少ないです。
  • 枕木登山口から栗野岳へ

    枕木登山口から栗野岳へ

    1988年に廃止された旧国鉄山野線の枕木で作られた枕木登山口から歩き始めます。駐車場も広く、トイレも設置されていますが水場はありません。枕木階段を登りつくと大きな木製の枕木展望台があり桜島、鹿児島空港、紫尾山、開聞岳や湧水町の町並み、冬場は川内川に沿って立ち上がる川霧を見る事が出来ます。 ここから登山道に入りゆっくりとした登りが続きます。秋のアケボノソウやマツカゼソウ、霧島に多いフモトスミレなどが登山者を迎え入れてくれます。しばらく歩くと麓の周遊ルートにぶつかるので分岐を山頂に向かいます。登山道はジグザグに蛇行はしているものの、もみじ群生地あたりまでほぼ直登で急斜面が続くのでゆっくり登りましょう。ピーク1029mの岩場あたりまで春はシキミやハイノキなどの白い花が咲き誇ります。秋は赤や黄色の色に染まったコシアブラ、シロモジやカエデの紅葉は実に美しく、登山者を包み込んでくれます。 もみじ群生地は霧島山系に多いコミネカエデ、イロハカエデ、コハウチワカエデなどのカエデの群生地。ここまで登ると後は平らで歩きやすい常緑樹の原生林に入ります。 周りの木々が低くなると、見晴台は目前です。山頂への分岐を直進するとほどなく視界が開け360度の展望がある見晴台に到着です。東に韓国岳、白煙を上げる硫黄山、えびの岳、白鳥山、遠く北東に市房山。南に桜島や開聞岳などが確認できます。ここからさらに山頂を目指し温泉側登山口への周回コースを辿ってみましょう。 見晴台から往路を下り始めると、ほどなく山頂への分岐に着きます。ここを右に折れ、しばらく歩いて鞍部を経由し、ここから急坂を登ると栗野岳第2峰に到着です。ここは見晴台より狭いものの標高が高いため、展望は最高です。 2峰からは視界のない常緑樹の中を進みますが、周りにはミヤマシキミ(春は白い花、秋は赤い実)や夏から秋はミカエリソウやフモトスミレ、ツルリンドウなどの花や実を見ることができます。約20分も歩くと、栗野岳山頂との分岐点。10分程度で栗野岳山頂に到着ですが、樹林帯の中で展望はありません。この分岐から西方向に延びる尾根を下り、第一展望台を過ぎると周りには赤褐色した木肌のヒメシャラの大木が目に飛び込んできます。急勾配で木の根が張った道をぐんぐん下ると雑木林からやがてヒノキ林に変わり、栗野岳八幡地獄から噴き出す硫黄の臭いがしてきます。さらに木の根に注意しながら高度を下げるとやがて県道が見え、温泉側登山口の車道に到着です。
    1988年に廃止された旧国鉄山野線の枕木で作られた枕木登山口から歩き始めます。駐車場も広く、トイレも設置されていますが水場はありません。枕木階段を登りつくと大きな木製の枕木展望台があり桜島、鹿児島空港、紫尾山、開聞岳や湧水町の町並み、冬場は川内川に沿って立ち上がる川霧を見る事が出来ます。 ここから登山道に入りゆっくりとした登りが続きます。秋のアケボノソウやマツカゼソウ、霧島に多いフモトスミレなどが登山者を迎え入れてくれます。しばらく歩くと麓の周遊ルートにぶつかるので分岐を山頂に向かいます。登山道はジグザグに蛇行はしているものの、もみじ群生地あたりまでほぼ直登で急斜面が続くのでゆっくり登りましょう。ピーク1029mの岩場あたりまで春はシキミやハイノキなどの白い花が咲き誇ります。秋は赤や黄色の色に染まったコシアブラ、シロモジやカエデの紅葉は実に美しく、登山者を包み込んでくれます。 もみじ群生地は霧島山系に多いコミネカエデ、イロハカエデ、コハウチワカエデなどのカエデの群生地。ここまで登ると後は平らで歩きやすい常緑樹の原生林に入ります。 周りの木々が低くなると、見晴台は目前です。山頂への分岐を直進するとほどなく視界が開け360度の展望がある見晴台に到着です。東に韓国岳、白煙を上げる硫黄山、えびの岳、白鳥山、遠く北東に市房山。南に桜島や開聞岳などが確認できます。ここからさらに山頂を目指し温泉側登山口への周回コースを辿ってみましょう。 見晴台から往路を下り始めると、ほどなく山頂への分岐に着きます。ここを右に折れ、しばらく歩いて鞍部を経由し、ここから急坂を登ると栗野岳第2峰に到着です。ここは見晴台より狭いものの標高が高いため、展望は最高です。 2峰からは視界のない常緑樹の中を進みますが、周りにはミヤマシキミ(春は白い花、秋は赤い実)や夏から秋はミカエリソウやフモトスミレ、ツルリンドウなどの花や実を見ることができます。約20分も歩くと、栗野岳山頂との分岐点。10分程度で栗野岳山頂に到着ですが、樹林帯の中で展望はありません。この分岐から西方向に延びる尾根を下り、第一展望台を過ぎると周りには赤褐色した木肌のヒメシャラの大木が目に飛び込んできます。急勾配で木の根が張った道をぐんぐん下ると雑木林からやがてヒノキ林に変わり、栗野岳八幡地獄から噴き出す硫黄の臭いがしてきます。さらに木の根に注意しながら高度を下げるとやがて県道が見え、温泉側登山口の車道に到着です。
  • 開聞岳登山口から開聞岳へ

    開聞岳登山口から開聞岳へ

    かいもん山麓ふれあい公園内にある、開聞岳登山口からスタートします。同公園には登山者用の広い駐車場とトイレも完備されており、管理棟内では有料で温水シャワーも利用可能です。登山コースでは水の補給はできないので、必ず準備をしていきましょう。管理棟から登山道表示板に従い公園内を進むと車道へと道が変わり、15分ほどで2合目に着きます。登山コースはここから一本道ですが、鬱蒼とした樹林帯は天候次第では昼間でも薄暗くなるので、午前中の登山行動が原則です。午後から入山すると、下山時に暗くて足場が見えにくくなり危険をともないます。ヘッドランプ(懐中電灯)は、登山時には必ず携行しましょう。歩き始めて約15分で2.5合目、開聞山麓自然公園からの林道と交差します。この付近からは火山礫や木の根などでスリップしやすいので注意しましょう。 螺旋状の緩やかな登りが右に巻きながら最後まで続きます。2.5合目から約45分で5合目の展望台に到着です。池田湖や長崎鼻方面から大隅の山々も展望でき、ベンチも置かれているので休憩していきましょう。足元の木の根や露岩に気遣いながら進むと7合目に到着。ここを過ぎると岩場歩きになります。雨の日や早朝の濡れた時などはスリップしないよう気を付けましょう。山伏たちの修行の場であったといわれる仙人洞が、重なり合った大きな岩の間に大きく口を開いています。次第に樹高も低くなり、東シナ海方面の展望が開けていきます。足元に目を移せば開聞岳が海からいきなり俊立している様子を実感できます。9合目付近になると巨岩があらわれ急坂の岩場が続きます。ロープが固定され、ハシゴも設置された岩場を通りすぎると、岩と木々の間に枚聞神社の奥宮である御嶽神社の小さな鳥居と祠があります。この鳥居をすぎると開聞岳山頂です。 山頂からの展望は苦しい登りを一瞬忘れさせてくれるほど素晴らしく、霧島山系や高隈山系、薩摩半島の野間岳、条件が良ければ南に屋久島や硫黄島も望めます。休息や昼食をとれる場所も十分あるので心ゆくまで景色を楽しみましょう。 帰りは岩場や火山礫などでスリップしないように注意しながら往路を引き返します。 開聞山麓には様々なレジャー施設や観光ポイントが整っているので、下山後に長崎鼻・池田湖などの景勝地やフラワーパーク見学、砂むし風呂を楽しむのも良いでしょう。
    かいもん山麓ふれあい公園内にある、開聞岳登山口からスタートします。同公園には登山者用の広い駐車場とトイレも完備されており、管理棟内では有料で温水シャワーも利用可能です。登山コースでは水の補給はできないので、必ず準備をしていきましょう。管理棟から登山道表示板に従い公園内を進むと車道へと道が変わり、15分ほどで2合目に着きます。登山コースはここから一本道ですが、鬱蒼とした樹林帯は天候次第では昼間でも薄暗くなるので、午前中の登山行動が原則です。午後から入山すると、下山時に暗くて足場が見えにくくなり危険をともないます。ヘッドランプ(懐中電灯)は、登山時には必ず携行しましょう。歩き始めて約15分で2.5合目、開聞山麓自然公園からの林道と交差します。この付近からは火山礫や木の根などでスリップしやすいので注意しましょう。 螺旋状の緩やかな登りが右に巻きながら最後まで続きます。2.5合目から約45分で5合目の展望台に到着です。池田湖や長崎鼻方面から大隅の山々も展望でき、ベンチも置かれているので休憩していきましょう。足元の木の根や露岩に気遣いながら進むと7合目に到着。ここを過ぎると岩場歩きになります。雨の日や早朝の濡れた時などはスリップしないよう気を付けましょう。山伏たちの修行の場であったといわれる仙人洞が、重なり合った大きな岩の間に大きく口を開いています。次第に樹高も低くなり、東シナ海方面の展望が開けていきます。足元に目を移せば開聞岳が海からいきなり俊立している様子を実感できます。9合目付近になると巨岩があらわれ急坂の岩場が続きます。ロープが固定され、ハシゴも設置された岩場を通りすぎると、岩と木々の間に枚聞神社の奥宮である御嶽神社の小さな鳥居と祠があります。この鳥居をすぎると開聞岳山頂です。 山頂からの展望は苦しい登りを一瞬忘れさせてくれるほど素晴らしく、霧島山系や高隈山系、薩摩半島の野間岳、条件が良ければ南に屋久島や硫黄島も望めます。休息や昼食をとれる場所も十分あるので心ゆくまで景色を楽しみましょう。 帰りは岩場や火山礫などでスリップしないように注意しながら往路を引き返します。 開聞山麓には様々なレジャー施設や観光ポイントが整っているので、下山後に長崎鼻・池田湖などの景勝地やフラワーパーク見学、砂むし風呂を楽しむのも良いでしょう。
  • 登山口から市房山へ

    登山口から市房山へ

    市房山キャンプ場前から川沿いに車道を歩き、祓川橋(令和2年豪雨により被災。現在は仮設道が設けられています。)を渡ると鳥居があり、市房神社参道を進むことになります。登山口には登山届用の箱が設置されているので、必ず記入してから出発しましょう。出発してから約10分ほどで沢に架けられた橋を渡り、緩やかな傾斜の道を進むと市房神社駐車場からの道と合流します。ここから杉の大木を見ながら進むと3合目(八丁坂登り口)です。大きな石段と木の根が階段状になった参道を約15分ほど登れば4合目の市房神社に到着です。市房神社の拝殿内部は避難小屋も兼ねています。神社の横に水場がありますが、雨量の少ない時期は涸れることもあるので、水はあらかじめ持参していきましょう。 市房神社の裏手を登っていくと、急傾斜道で丸太の階段と岩と木の根がむき出しになった歩きにくい道となり、梯子や残地ロープを使いながらの苦しい登りが延々と続きます。5合目の仏岩から6合目の馬ノ背の間はヤセ尾根で、道の両側とも崖なので十分気を付けて歩きましょう。市房神社から約1時間で6合目(馬ノ背展望台)です。巨岩があり眺めがいいので休憩には最適です。先へ進むとやがて傾斜は緩やかになり、ヒメシャラやブナの木がひときわ目立つ7合目を過ぎると道は歩きやすく見通しも良くなります。鹿の防御ネットも張られていますが、年々枯れ木が多く見られるようになりました。9合目を過ぎると展望も良くなり、山頂が近づくにつれこれまでの疲労が一気に吹き飛ぶはずです。いよいよ眼前に山頂が見えはじめると1等三角点の広大な市房山山頂です。眼下には湯山から市房ダム、東側に石堂山、南側に霧島山、北に九州山地の雄大な山容を眺めることができます。山頂からの下山は往路を戻ります。 なお心見ノ橋経由での二ツ岩への縦走路については、崩壊し危険のため立入禁止です。今にも崩壊しそうな岩稜を慎重に進むと、約3分ほどでチョックストーンが山肌に挟まった「心見ノ橋」と呼ばれる場所に行き着きますが、そこから先は登山道にロープが張られています。
    市房山キャンプ場前から川沿いに車道を歩き、祓川橋(令和2年豪雨により被災。現在は仮設道が設けられています。)を渡ると鳥居があり、市房神社参道を進むことになります。登山口には登山届用の箱が設置されているので、必ず記入してから出発しましょう。出発してから約10分ほどで沢に架けられた橋を渡り、緩やかな傾斜の道を進むと市房神社駐車場からの道と合流します。ここから杉の大木を見ながら進むと3合目(八丁坂登り口)です。大きな石段と木の根が階段状になった参道を約15分ほど登れば4合目の市房神社に到着です。市房神社の拝殿内部は避難小屋も兼ねています。神社の横に水場がありますが、雨量の少ない時期は涸れることもあるので、水はあらかじめ持参していきましょう。 市房神社の裏手を登っていくと、急傾斜道で丸太の階段と岩と木の根がむき出しになった歩きにくい道となり、梯子や残地ロープを使いながらの苦しい登りが延々と続きます。5合目の仏岩から6合目の馬ノ背の間はヤセ尾根で、道の両側とも崖なので十分気を付けて歩きましょう。市房神社から約1時間で6合目(馬ノ背展望台)です。巨岩があり眺めがいいので休憩には最適です。先へ進むとやがて傾斜は緩やかになり、ヒメシャラやブナの木がひときわ目立つ7合目を過ぎると道は歩きやすく見通しも良くなります。鹿の防御ネットも張られていますが、年々枯れ木が多く見られるようになりました。9合目を過ぎると展望も良くなり、山頂が近づくにつれこれまでの疲労が一気に吹き飛ぶはずです。いよいよ眼前に山頂が見えはじめると1等三角点の広大な市房山山頂です。眼下には湯山から市房ダム、東側に石堂山、南側に霧島山、北に九州山地の雄大な山容を眺めることができます。山頂からの下山は往路を戻ります。 なお心見ノ橋経由での二ツ岩への縦走路については、崩壊し危険のため立入禁止です。今にも崩壊しそうな岩稜を慎重に進むと、約3分ほどでチョックストーンが山肌に挟まった「心見ノ橋」と呼ばれる場所に行き着きますが、そこから先は登山道にロープが張られています。
  • 垂桜コース登山口から大篦柄岳へ

    垂桜コース登山口から大篦柄岳へ

    垂水市街地側から県道71号を大隅湖方向に進み、堀切峠の手前約2kmの田仕明バス停跡を右折し垂桜集落を経て、大野原林道を約4km進むと垂桜コース登山口に着きます。林道は荒れた個所もあるので車での走行の場合は注意して下さい。 登山口から照葉樹林帯の緩やかな尾根を歩きます。七岳分岐から登りにかかり、3合目を過ぎるとロープが設置された急坂となり、花崗岩で出来た5合目の展望台に出ます。展望台からの垂水市街地、鹿児島湾(錦江湾)と桜島、薩摩半島の眺めは素晴らしいです。 ここからさらに急坂を登ると、北東に延びる主稜線に出ます。ここには杖捨祠があり、「ここから先は杖を使うような急坂はない」という意味で、多くの杖が置かれています。スズタケが現れると、ほどなく大箆柄岳山頂です。山頂からは、美しい照葉樹林の稜線が連なる高隈山系、桜島と鹿児島湾(錦江湾)を挟んで鹿児島市街地から開聞岳、金峰山など南薩の山々から北薩の紫尾山や霧島連山まで、大パノラマが展開します。 帰りは往路を引き返しても良いですが、時間と体力の余裕があれば山頂からスズタケの中を南に小篦柄岳を目指しても良いでしょう。約25分ほどで小篦柄岳分岐に着くので、山頂まで往復しましょう。小篦柄岳山頂には洞が祀られています。ここからは南方向の妻岳や二子岳、御岳を望めます。 小篦柄岳分岐に引き返し、スズタケや照葉樹林帯を南に進むとスマン峠に着きます。樹林帯の中で展望はありませんが、ベンチがあり休憩できます。垂桜コース登山口から御岳方向への縦走路は九州自然歩道となっていますが、ここから西方向の一九坂を下っていきます。急坂が続くので転倒などに注意しましょう。途中に水場もあり、登りにこのコースを使う時は絶好の休憩地です。 傾斜が緩やかになると、ほどなくスマンコース登山口です。周辺の植生や風景を楽しみながら、平坦な林道を通って垂桜コース登山口に戻りましょう。
    垂水市街地側から県道71号を大隅湖方向に進み、堀切峠の手前約2kmの田仕明バス停跡を右折し垂桜集落を経て、大野原林道を約4km進むと垂桜コース登山口に着きます。林道は荒れた個所もあるので車での走行の場合は注意して下さい。 登山口から照葉樹林帯の緩やかな尾根を歩きます。七岳分岐から登りにかかり、3合目を過ぎるとロープが設置された急坂となり、花崗岩で出来た5合目の展望台に出ます。展望台からの垂水市街地、鹿児島湾(錦江湾)と桜島、薩摩半島の眺めは素晴らしいです。 ここからさらに急坂を登ると、北東に延びる主稜線に出ます。ここには杖捨祠があり、「ここから先は杖を使うような急坂はない」という意味で、多くの杖が置かれています。スズタケが現れると、ほどなく大箆柄岳山頂です。山頂からは、美しい照葉樹林の稜線が連なる高隈山系、桜島と鹿児島湾(錦江湾)を挟んで鹿児島市街地から開聞岳、金峰山など南薩の山々から北薩の紫尾山や霧島連山まで、大パノラマが展開します。 帰りは往路を引き返しても良いですが、時間と体力の余裕があれば山頂からスズタケの中を南に小篦柄岳を目指しても良いでしょう。約25分ほどで小篦柄岳分岐に着くので、山頂まで往復しましょう。小篦柄岳山頂には洞が祀られています。ここからは南方向の妻岳や二子岳、御岳を望めます。 小篦柄岳分岐に引き返し、スズタケや照葉樹林帯を南に進むとスマン峠に着きます。樹林帯の中で展望はありませんが、ベンチがあり休憩できます。垂桜コース登山口から御岳方向への縦走路は九州自然歩道となっていますが、ここから西方向の一九坂を下っていきます。急坂が続くので転倒などに注意しましょう。途中に水場もあり、登りにこのコースを使う時は絶好の休憩地です。 傾斜が緩やかになると、ほどなくスマンコース登山口です。周辺の植生や風景を楽しみながら、平坦な林道を通って垂桜コース登山口に戻りましょう。
  • 大隅青少年自然の家キャンプ場から横岳へ

    大隅青少年自然の家キャンプ場から横岳へ

    垂水市から国道220号を鹿屋市方向に向かい、古江バイバス途中の交差点を左折します。国立大隅育少年自然の家への道標に従って大隅青少年自然の家キャンプ場へ向かいます。キャンプ場の駐車場から50mほど先の炊事横が登山口です。 登山口から、とんがり山への直登ルートと、南西側を巻くルートがありますが、時間的に大差はありません。直登ルートの急坂を超え、少し下ると横岳と万滝への五差路の分岐点に着くので、ここから固定されたローブを利用しながら横岳へ急坂を登っていきます。30分ほどで629mピークに着くので、尾根道から草の生い茂った急坂を登っていくと、白山林道に出会います。 林道から尾根に取り付くと、所々に取り付けられたロープを頼りに急坂を登っていきます。照葉樹林帯の中で展望はありません。しばらく行くと、白山神社と横岳方面を結ぶ稜線の分岐点に合流します。樹林帯の中ではあるものの広くて休態には最適な場所です。ここ周辺にはヤブツバキやミカエリソウなどが多く見られ、時期によって花々を楽しむ事が出来ます。山頂へは緩やかな稜線のピークを2つ越します。急坂の先が横岳山頂です。山頂には大きな祠とアセビの木があります。高隈の山々が展望できて、これまでの疲れを癒してくれることでしょう。 横岳からの下りは急傾斜で、取り付けられたロープや立木にぶら下がりながら下ることになります。雨の日などは滑りやすいので転倒には充分気を付けて進みましょう。 平岳への分岐点(鞍部)から南方向に樹林帯を下ると白山林道に出会います。林道を左方向へ進むと、高須川上流の水場に着きます。ここから500mくらい先が万滝への万滝下降口です。万滝へは急坂の登山道を一気に下ることになりますが、雑草などで足元の見えにくい箇所もあるので慎重に進みます。落差54mの万滝に圧倒されながら、降り注ぐマイナスイオンを浴びて休憩をしましょう。 滝を眺めたら、右岸に渡り高須川沿いの小道を下ります。途中花里集落への分岐点がありますが、そのまま山腹を右に巻きながら、木製の梯子を登り、小さな起伏を登り下りしながら進むと五差路に到着です。とんがり山を直登か南西側を巻くルートを使い大隅青少年自然の家キャンプ場に戻ります。
    垂水市から国道220号を鹿屋市方向に向かい、古江バイバス途中の交差点を左折します。国立大隅育少年自然の家への道標に従って大隅青少年自然の家キャンプ場へ向かいます。キャンプ場の駐車場から50mほど先の炊事横が登山口です。 登山口から、とんがり山への直登ルートと、南西側を巻くルートがありますが、時間的に大差はありません。直登ルートの急坂を超え、少し下ると横岳と万滝への五差路の分岐点に着くので、ここから固定されたローブを利用しながら横岳へ急坂を登っていきます。30分ほどで629mピークに着くので、尾根道から草の生い茂った急坂を登っていくと、白山林道に出会います。 林道から尾根に取り付くと、所々に取り付けられたロープを頼りに急坂を登っていきます。照葉樹林帯の中で展望はありません。しばらく行くと、白山神社と横岳方面を結ぶ稜線の分岐点に合流します。樹林帯の中ではあるものの広くて休態には最適な場所です。ここ周辺にはヤブツバキやミカエリソウなどが多く見られ、時期によって花々を楽しむ事が出来ます。山頂へは緩やかな稜線のピークを2つ越します。急坂の先が横岳山頂です。山頂には大きな祠とアセビの木があります。高隈の山々が展望できて、これまでの疲れを癒してくれることでしょう。 横岳からの下りは急傾斜で、取り付けられたロープや立木にぶら下がりながら下ることになります。雨の日などは滑りやすいので転倒には充分気を付けて進みましょう。 平岳への分岐点(鞍部)から南方向に樹林帯を下ると白山林道に出会います。林道を左方向へ進むと、高須川上流の水場に着きます。ここから500mくらい先が万滝への万滝下降口です。万滝へは急坂の登山道を一気に下ることになりますが、雑草などで足元の見えにくい箇所もあるので慎重に進みます。落差54mの万滝に圧倒されながら、降り注ぐマイナスイオンを浴びて休憩をしましょう。 滝を眺めたら、右岸に渡り高須川沿いの小道を下ります。途中花里集落への分岐点がありますが、そのまま山腹を右に巻きながら、木製の梯子を登り、小さな起伏を登り下りしながら進むと五差路に到着です。とんがり山を直登か南西側を巻くルートを使い大隅青少年自然の家キャンプ場に戻ります。
  • 旧猿ヶ城渓谷キャンプ場から刀剣山へ

    旧猿ヶ城渓谷キャンプ場から刀剣山へ

    刀剣山という名称は、高隈山の地形図には記されていません。垂水市街地から一番手前に見える白い花崗岩の岩峰群のことを指します。 刀剣山は横岳への登山途中の山でもありましたが、一時期登山道は荒廃して利用者がなくなり廃道状態になっていました。地元のボランティアグループ「フロンティア刀剣山」の尽力で登山道の整備が行われ、旧猿ヶ城渓谷キャンプ場から刀剣山を経て、猿ヶ城渓谷への周回コースも整備されました。なお周回コースは、橋脚流失や遊歩道の吊り橋が壊れたりしており、体力、知識、読図などが必要のため初心者だけでの行動は避けましょう。 本城川の中流にある旧猿ヶ城渓谷キャンプ場が登山口です。駐車場から本城川の右岸の遊歩道を進み、「ますヶ淵」で左岸に渡って上流へしばらく登ると分岐に着きます。登山道はスギの植林地となり、丸太などで作られた階段状の急登がはじまります。スダジイの巨木(現在は倒木)のあった第4休憩所をすぎ、尾根に出るとヤッコソウの群生地があり、ここを過ぎると第5休憩所に到着です。ここからの刀剣山の岩峰群は、山水画を見ているような感覚で素晴らしいです。 ここからは緩やかな登りとなり第6休憩所に向かいます。ここは刀剣山と巨岩の丘の分岐点になっています。刀剣山へと樹林帯の中を緩やかに登って行くと、巨岩の丘からのコースとの合流地点である沢に出会います。小さな沢の中をしばらく進みその後、右岸の急勾配を登っていきます。再び沢に戻りしばらく進むと、左岸に鎖が付けられた岩場の斜面が現れます。鎖を頼りに慎重に登り、更に右岸に架けられた5mの梯子を登ります。あちこちにロープの張られた急坂を登り詰めると、刀剣山2峰と刀剣山3峰の分かれ目である刀剣山分岐に着きます。 分岐から15分ほどで刀剣山3峰山頂を経て刀剣山展望所に到着します。ここからは刀剣山の白い岩峰群、垂水市街地、錦江湾から桜島などの眺望が素晴らしいです。ミツバツツジ、ドウダンツツジやアケボノツツジも時期により楽しむことができます。刀剣山分岐に戻り刀剣山2峰に向かいます。2峰のピーク付近から右へとスギ林の中を下ると、急坂の登りに変わります。梯子やロープ、立木を頼りに登り切ると目の前に大きな花崗岩が現れます。岩を巻いて裏側から登った上が刀剣山1峰山頂であり、展望所でもあります。刀剣山一帯の絶景を楽しんだら往路を引き返します。落石や岩場でのスリップには充分に気を付けて戻りましょう。
    刀剣山という名称は、高隈山の地形図には記されていません。垂水市街地から一番手前に見える白い花崗岩の岩峰群のことを指します。 刀剣山は横岳への登山途中の山でもありましたが、一時期登山道は荒廃して利用者がなくなり廃道状態になっていました。地元のボランティアグループ「フロンティア刀剣山」の尽力で登山道の整備が行われ、旧猿ヶ城渓谷キャンプ場から刀剣山を経て、猿ヶ城渓谷への周回コースも整備されました。なお周回コースは、橋脚流失や遊歩道の吊り橋が壊れたりしており、体力、知識、読図などが必要のため初心者だけでの行動は避けましょう。 本城川の中流にある旧猿ヶ城渓谷キャンプ場が登山口です。駐車場から本城川の右岸の遊歩道を進み、「ますヶ淵」で左岸に渡って上流へしばらく登ると分岐に着きます。登山道はスギの植林地となり、丸太などで作られた階段状の急登がはじまります。スダジイの巨木(現在は倒木)のあった第4休憩所をすぎ、尾根に出るとヤッコソウの群生地があり、ここを過ぎると第5休憩所に到着です。ここからの刀剣山の岩峰群は、山水画を見ているような感覚で素晴らしいです。 ここからは緩やかな登りとなり第6休憩所に向かいます。ここは刀剣山と巨岩の丘の分岐点になっています。刀剣山へと樹林帯の中を緩やかに登って行くと、巨岩の丘からのコースとの合流地点である沢に出会います。小さな沢の中をしばらく進みその後、右岸の急勾配を登っていきます。再び沢に戻りしばらく進むと、左岸に鎖が付けられた岩場の斜面が現れます。鎖を頼りに慎重に登り、更に右岸に架けられた5mの梯子を登ります。あちこちにロープの張られた急坂を登り詰めると、刀剣山2峰と刀剣山3峰の分かれ目である刀剣山分岐に着きます。 分岐から15分ほどで刀剣山3峰山頂を経て刀剣山展望所に到着します。ここからは刀剣山の白い岩峰群、垂水市街地、錦江湾から桜島などの眺望が素晴らしいです。ミツバツツジ、ドウダンツツジやアケボノツツジも時期により楽しむことができます。刀剣山分岐に戻り刀剣山2峰に向かいます。2峰のピーク付近から右へとスギ林の中を下ると、急坂の登りに変わります。梯子やロープ、立木を頼りに登り切ると目の前に大きな花崗岩が現れます。岩を巻いて裏側から登った上が刀剣山1峰山頂であり、展望所でもあります。刀剣山一帯の絶景を楽しんだら往路を引き返します。落石や岩場でのスリップには充分に気を付けて戻りましょう。
  • 酸ヶ湯温泉から大岳周遊

    酸ヶ湯温泉から大岳周遊

    酸ヶ湯温泉の上部駐車場にインフォメーションセンターがあり、国道103号をはさんだ北側にある小さな鳥居が登山口です。 登山口から山道を登っていきます。600mほどで道の両側に立ち枯れのササや木々がある広場になります。硫化水素ガスが発生している恐れがあるので、風のない日は気をつけましょう。八甲田山は今も火山活動が続いている山なのです。登山道は一本道なので迷うことなく細いブナ、ダケカンバの中を進んでいきます。右手に南八甲田の山々がちらちらと見えてきます。 アオモリトドマツが両側に出てきて硫黄の臭いがしてくると地獄湯の沢です。沢を渡りガレ場を登り、何度か沢を渡り返すと平坦になります。木道が敷かれている仙人岱湿原の西端です。湿原の中央には八甲田清水が湧きだしています(夏場は涸れることもあります)。湿原南の小高い場所に仙人岱避難小屋が建っています。清水から北へ伸びる木道を進むと、小岳分岐です。分岐からさらに進むと湿原の北端で、初夏から夏にかけて雪消えを待って高山植物が咲き乱れます。 道なりに進んでアオモリトドマツ林を抜けると、森林限界になります。蛇篭で補強された火山礫の道を登りきると小さな沼、鏡沼があります。八甲田火山の噴火口に水がたまったもので、クロサンショウウオ、モリアオガエルなどが生息しています。さらにひと登りで360度の展望がある大岳山頂です。東は噴火口越しに小岳、高田大岳、雛岳が、西に岩木山、南に南八甲田の山並み、北には井戸岳、赤倉岳などの展望が得られます。展望を楽しんだら、北の井戸岳へ向かって火山灰の道を下ります。20分ほどで井戸岳との鞍部です。大岳避難小屋があり、ベンチもあるので休憩にちょうど良いでしょう。 西へのびる道を下り、アオモリトドマツ林を抜けると宮様分岐です。ここからは湿原に敷かれた木道をスリップに注意しながら進んでいきます。上毛無岱展望所で景色を楽しんでひと休みしたら、先に進みましょう。急な階段を足元に注意しながら下ります。眼下に広がる池塘群などが素晴らしいのひと言です。秋には錦の屏風といわれる風景に変わり、多くの登山者であふれます。 下毛無岱展望所で再び休んで、木道を進んで樹林帯に入り、下っていきます。城ヶ倉分岐を見送り、視界がパッと開けると湯坂で酸ヶ湯温泉が足元にあります。急な岩場や階段の道を下ると酸ヶ湯温泉に出ます。
    酸ヶ湯温泉の上部駐車場にインフォメーションセンターがあり、国道103号をはさんだ北側にある小さな鳥居が登山口です。 登山口から山道を登っていきます。600mほどで道の両側に立ち枯れのササや木々がある広場になります。硫化水素ガスが発生している恐れがあるので、風のない日は気をつけましょう。八甲田山は今も火山活動が続いている山なのです。登山道は一本道なので迷うことなく細いブナ、ダケカンバの中を進んでいきます。右手に南八甲田の山々がちらちらと見えてきます。 アオモリトドマツが両側に出てきて硫黄の臭いがしてくると地獄湯の沢です。沢を渡りガレ場を登り、何度か沢を渡り返すと平坦になります。木道が敷かれている仙人岱湿原の西端です。湿原の中央には八甲田清水が湧きだしています(夏場は涸れることもあります)。湿原南の小高い場所に仙人岱避難小屋が建っています。清水から北へ伸びる木道を進むと、小岳分岐です。分岐からさらに進むと湿原の北端で、初夏から夏にかけて雪消えを待って高山植物が咲き乱れます。 道なりに進んでアオモリトドマツ林を抜けると、森林限界になります。蛇篭で補強された火山礫の道を登りきると小さな沼、鏡沼があります。八甲田火山の噴火口に水がたまったもので、クロサンショウウオ、モリアオガエルなどが生息しています。さらにひと登りで360度の展望がある大岳山頂です。東は噴火口越しに小岳、高田大岳、雛岳が、西に岩木山、南に南八甲田の山並み、北には井戸岳、赤倉岳などの展望が得られます。展望を楽しんだら、北の井戸岳へ向かって火山灰の道を下ります。20分ほどで井戸岳との鞍部です。大岳避難小屋があり、ベンチもあるので休憩にちょうど良いでしょう。 西へのびる道を下り、アオモリトドマツ林を抜けると宮様分岐です。ここからは湿原に敷かれた木道をスリップに注意しながら進んでいきます。上毛無岱展望所で景色を楽しんでひと休みしたら、先に進みましょう。急な階段を足元に注意しながら下ります。眼下に広がる池塘群などが素晴らしいのひと言です。秋には錦の屏風といわれる風景に変わり、多くの登山者であふれます。 下毛無岱展望所で再び休んで、木道を進んで樹林帯に入り、下っていきます。城ヶ倉分岐を見送り、視界がパッと開けると湯坂で酸ヶ湯温泉が足元にあります。急な岩場や階段の道を下ると酸ヶ湯温泉に出ます。
  • 八甲田ロープウェーから大岳へ

    八甲田ロープウェーから大岳へ

    八甲田ロープウェー山麓駅から乗車してわずか10分で、標高1305mの山頂公園駅です。駅舎を出ると右端に展望台があるので寄ってみましょう。津軽富士と呼ばれる岩木山などの展望が眼前に広がっています。 駅舎からはまっすぐな道と、左手無線塔のある方向へと向かう2本の道がのびています。2本の道は8の字形になっていて、どちらを行っても少し先で交差します。交差点に案内板がありそれを見て進むと三山(赤倉岳、井戸岳、大岳)展望所で、これから登る山が池塘に映り込んでいます。展望所を後に歩を進めると赤倉岳とロープウェーに戻る道とが分岐します。赤倉岳へとコースを取り進むと宮様コース分岐があります(宮様コースは荒れています)。標識に従って赤倉岳へと進みます。 アオモリトドマツの樹林帯を二度抜けると森林限界で、後方を振り返ると青森市内や陸奥湾などの展望が良いです。山道は少し荒れていて、急登が続きます。やがて赤倉岳断崖に出ます。ひと息ついてから緩く断崖に沿った道を登ると小祠が建っています。後ろの断崖を見ると土が何層にも見える五色岩です。もう少し先の小高いピークに赤倉岳標柱があります。 井戸岳へは尾根を進み、噴火口縁に出ると山頂標柱が立っています。井戸岳からは大岳が目前に迫って見えます。対岸の岩場が山頂ですが、植物保護のため立入禁止です。 噴火口縁に沿って半周し、下ると大岳避難小屋です。ここからは荒れた山道になり、急登をゆっくり登っていきます。頑張って登ると、柵で囲まれた大岳の山頂に着きます。 展望はすばらしく、噴火口の向こうには雛岳、高田大岳、小岳の三山が並んでいます。展望を楽しんだ後、荒れた道に気をつけながら、大岳避難小屋へと下り、往路へと戻っていきます。
    八甲田ロープウェー山麓駅から乗車してわずか10分で、標高1305mの山頂公園駅です。駅舎を出ると右端に展望台があるので寄ってみましょう。津軽富士と呼ばれる岩木山などの展望が眼前に広がっています。 駅舎からはまっすぐな道と、左手無線塔のある方向へと向かう2本の道がのびています。2本の道は8の字形になっていて、どちらを行っても少し先で交差します。交差点に案内板がありそれを見て進むと三山(赤倉岳、井戸岳、大岳)展望所で、これから登る山が池塘に映り込んでいます。展望所を後に歩を進めると赤倉岳とロープウェーに戻る道とが分岐します。赤倉岳へとコースを取り進むと宮様コース分岐があります(宮様コースは荒れています)。標識に従って赤倉岳へと進みます。 アオモリトドマツの樹林帯を二度抜けると森林限界で、後方を振り返ると青森市内や陸奥湾などの展望が良いです。山道は少し荒れていて、急登が続きます。やがて赤倉岳断崖に出ます。ひと息ついてから緩く断崖に沿った道を登ると小祠が建っています。後ろの断崖を見ると土が何層にも見える五色岩です。もう少し先の小高いピークに赤倉岳標柱があります。 井戸岳へは尾根を進み、噴火口縁に出ると山頂標柱が立っています。井戸岳からは大岳が目前に迫って見えます。対岸の岩場が山頂ですが、植物保護のため立入禁止です。 噴火口縁に沿って半周し、下ると大岳避難小屋です。ここからは荒れた山道になり、急登をゆっくり登っていきます。頑張って登ると、柵で囲まれた大岳の山頂に着きます。 展望はすばらしく、噴火口の向こうには雛岳、高田大岳、小岳の三山が並んでいます。展望を楽しんだ後、荒れた道に気をつけながら、大岳避難小屋へと下り、往路へと戻っていきます。
  • 谷地温泉から大岳へ

    谷地温泉から大岳へ

    谷地温泉は、谷地温泉バス停から300mほど西に入った所にあるひなびた温泉宿です。温泉前にある展望台に登ると谷地湿原が広がっています。 標柱に従って登り出します。2016〜2017年にようやくササの刈払いが行なわれ、登りやすくなりました。道は一本道なので迷う心配はありません。標識が所々にあるのでそれにしたがって進みます。以前は泥道を右左に避けて歩かれた踏み跡が沢山あり、温泉近くで道迷いが多く発生していましたが、今後は解消されるでしょう。 ブナ林の中を登っていくと木々が太くなってきます。974mピークは知らない間に通過してしまうかもしれません。上部からの流水で泥道も少しは解消されましたが、山頂近くまで直登が続きます。以前は道の段差で泣かされたものです。 展望のよい岩場、天狗の踊場(1386m)で一休みしましょう。森林限界を超えると後方の展望が素晴らしいです。前方右に石積された祠が間近になってきます。石積(東峰)で一息ついたら西に110mほど進むと高田大岳山頂です。大岳をはじめとする山並みが見事です。ここから急降下していきます。道は最初はザレ、洗掘と荒れている中をゆっくりと下ります。鞍部には田代(箒場岱)への分岐標柱が建って、ここだけに木道が少し敷かれています。湿原にのびる道を直進していくと洗掘された道が待っています。頑張って登り続けると小岳山頂に着きます。 大岳、井戸岳、赤倉岳が座しています。展望を楽しんでハイマツからアオモリトドマツ帯に入り、抜けると仙人岱湿原の北端にある小岳分岐に出ます。大岳へは右(北)へ向かいますが疲労が激しければここから左に向かい酸ヶ湯温泉に下りましょう。 大岳に登ったら帰路はもと来た道をいったん戻り、小岳への分岐を右に折れて仙人岱避難小屋への分岐に出ます。そのまままっすぐに進んで荒れた地獄湯の沢を下っていき、樹林帯に入ります。両側が立ち枯れた場所を通過し、小さな鳥居をくぐると大駐車場を左に見ながら200mほどで酸ヶ湯温泉に着きます。
    谷地温泉は、谷地温泉バス停から300mほど西に入った所にあるひなびた温泉宿です。温泉前にある展望台に登ると谷地湿原が広がっています。 標柱に従って登り出します。2016〜2017年にようやくササの刈払いが行なわれ、登りやすくなりました。道は一本道なので迷う心配はありません。標識が所々にあるのでそれにしたがって進みます。以前は泥道を右左に避けて歩かれた踏み跡が沢山あり、温泉近くで道迷いが多く発生していましたが、今後は解消されるでしょう。 ブナ林の中を登っていくと木々が太くなってきます。974mピークは知らない間に通過してしまうかもしれません。上部からの流水で泥道も少しは解消されましたが、山頂近くまで直登が続きます。以前は道の段差で泣かされたものです。 展望のよい岩場、天狗の踊場(1386m)で一休みしましょう。森林限界を超えると後方の展望が素晴らしいです。前方右に石積された祠が間近になってきます。石積(東峰)で一息ついたら西に110mほど進むと高田大岳山頂です。大岳をはじめとする山並みが見事です。ここから急降下していきます。道は最初はザレ、洗掘と荒れている中をゆっくりと下ります。鞍部には田代(箒場岱)への分岐標柱が建って、ここだけに木道が少し敷かれています。湿原にのびる道を直進していくと洗掘された道が待っています。頑張って登り続けると小岳山頂に着きます。 大岳、井戸岳、赤倉岳が座しています。展望を楽しんでハイマツからアオモリトドマツ帯に入り、抜けると仙人岱湿原の北端にある小岳分岐に出ます。大岳へは右(北)へ向かいますが疲労が激しければここから左に向かい酸ヶ湯温泉に下りましょう。 大岳に登ったら帰路はもと来た道をいったん戻り、小岳への分岐を右に折れて仙人岱避難小屋への分岐に出ます。そのまままっすぐに進んで荒れた地獄湯の沢を下っていき、樹林帯に入ります。両側が立ち枯れた場所を通過し、小さな鳥居をくぐると大駐車場を左に見ながら200mほどで酸ヶ湯温泉に着きます。
  • 白地山

    白地山

    鉛山峠登山口の看板から登り始めます。階段の道を登るとすぐに鉛山峠で道は二分し、左の木道が敷かれた道を進んでいきます。木道は敷かれてから年月が経ち、苔が生えて滑るので要注意です。本コースは十和田湖外輪山を延々とたどるため、羊の腸のごとく長く長く歩いていきます。山頂と登山口の標高差で200m弱です。 木道が切れると東屋のある白雲亭展望台に着きます。次にミソナゲ峠を見て、さらに進んでいきます。少し登りになったなと思う箇所もありますが、すぐに下降して、再び登りになります。 やがて997mピークで、前方からの大川岱コースの道と左手(西)からの道、山頂へ向かうコースとの合流点です。眼下に十和田湖があり、いつもとは違った眺めの湖があります。展望がいいのでひと休みしてから、山頂へ向かいます。 997mピークからは湿地帯になり、高山植物が咲き乱れてきます。木道が敷かれているので、足元が埋まることはありません。ただ木道のスリップには注意していきましょう。碇ヶ関コースとの合流点が湿原三叉路です。山頂へは直進し、木道が途切れてから、ひと登りで白地山山頂に着きます。ベンチがあるのでひと休みしましょう。目の高さに樹林やササがあるので、展望が良いとはいえませんが、北に南八甲田、南には奥羽の山並みが見えます。帰りは登ってきた道を延々と下ります。 ※本コースは登り下りの標高差の少ないコースだけに入山者も多めですが、荒天時は無理な入山は避けましょう。また、碇ヶ関コースは湿原三叉路からの下部、ササが茂って歩行困難です。一方大川岱からのコースは、沢の中を歩いたりしますが、アプローチや帰路が万全であれば、一周するのも良いでしょう。
    鉛山峠登山口の看板から登り始めます。階段の道を登るとすぐに鉛山峠で道は二分し、左の木道が敷かれた道を進んでいきます。木道は敷かれてから年月が経ち、苔が生えて滑るので要注意です。本コースは十和田湖外輪山を延々とたどるため、羊の腸のごとく長く長く歩いていきます。山頂と登山口の標高差で200m弱です。 木道が切れると東屋のある白雲亭展望台に着きます。次にミソナゲ峠を見て、さらに進んでいきます。少し登りになったなと思う箇所もありますが、すぐに下降して、再び登りになります。 やがて997mピークで、前方からの大川岱コースの道と左手(西)からの道、山頂へ向かうコースとの合流点です。眼下に十和田湖があり、いつもとは違った眺めの湖があります。展望がいいのでひと休みしてから、山頂へ向かいます。 997mピークからは湿地帯になり、高山植物が咲き乱れてきます。木道が敷かれているので、足元が埋まることはありません。ただ木道のスリップには注意していきましょう。碇ヶ関コースとの合流点が湿原三叉路です。山頂へは直進し、木道が途切れてから、ひと登りで白地山山頂に着きます。ベンチがあるのでひと休みしましょう。目の高さに樹林やササがあるので、展望が良いとはいえませんが、北に南八甲田、南には奥羽の山並みが見えます。帰りは登ってきた道を延々と下ります。 ※本コースは登り下りの標高差の少ないコースだけに入山者も多めですが、荒天時は無理な入山は避けましょう。また、碇ヶ関コースは湿原三叉路からの下部、ササが茂って歩行困難です。一方大川岱からのコースは、沢の中を歩いたりしますが、アプローチや帰路が万全であれば、一周するのも良いでしょう。
  • 戸来岳

    戸来岳

    平子沢登山口から登り出します。日本アルプスを世に紹介したウォルター・ウエストンもこの地に来ていて、登山口のキャンプ場には「ウォルター・ウエストン謝恩碑」があります。 登り出すとすぐに道は二分しますが、左の道を進んでいきます。伐採道の道でもあり、幅が広く歩きやすいです。土砂崩れで道幅が狭くなる中を進んでいくと林道にポンと出ます。長漕地区から「大石神ピラミッド」経由でここまで出ることも可能です。 林道を左手に20mほど進むと、青森県自然環境保全地区の看板が立っています。道標に従って林道から山道へ入ります。すぐに左手からの作業道と一緒になります。 少しの区間ですが、幅の広い道をたどります。太いブナが出てくると山道になり細くなってきます。朽ちかけ苔むした階段が出てくると急坂になります。ここは濡れていると滑りやすいので、ゆっくり登りましょう。大駒ヶ岳への急登の途中に、「日本一のダケカンバ」の木が立っています。 登るに従って傾斜も緩くなり、オンコ(イチイ)の木が目の高さより少し高く見られるようになると大駒ヶ岳山頂です。西側に三角形の三ッ岳が見えます。ひと休みした後、三ッ岳まで足をのばしましょう。 ミネザクラやコメツツジの多い急斜面を下って鞍部から急登すると、戸来岳の最高峰三ッ岳山頂です。十和田湖、八甲田の山並みが遠望できます。休憩して大駒ヶ岳へ戻る途中、右手に十和利山への道が分岐しますが、今はササの道になっています。 大駒ヶ岳へ戻り、大休息してから、ゆっくり下ることにしましょう。 ※日本アルプスを世に紹介したウェストンは、1903(明治36)年に戸来村(現新郷村)を訪れ、青森飢饉で困窮する村民に救いの手(米・みそ・毛布)を差し延べたと言われています。
    平子沢登山口から登り出します。日本アルプスを世に紹介したウォルター・ウエストンもこの地に来ていて、登山口のキャンプ場には「ウォルター・ウエストン謝恩碑」があります。 登り出すとすぐに道は二分しますが、左の道を進んでいきます。伐採道の道でもあり、幅が広く歩きやすいです。土砂崩れで道幅が狭くなる中を進んでいくと林道にポンと出ます。長漕地区から「大石神ピラミッド」経由でここまで出ることも可能です。 林道を左手に20mほど進むと、青森県自然環境保全地区の看板が立っています。道標に従って林道から山道へ入ります。すぐに左手からの作業道と一緒になります。 少しの区間ですが、幅の広い道をたどります。太いブナが出てくると山道になり細くなってきます。朽ちかけ苔むした階段が出てくると急坂になります。ここは濡れていると滑りやすいので、ゆっくり登りましょう。大駒ヶ岳への急登の途中に、「日本一のダケカンバ」の木が立っています。 登るに従って傾斜も緩くなり、オンコ(イチイ)の木が目の高さより少し高く見られるようになると大駒ヶ岳山頂です。西側に三角形の三ッ岳が見えます。ひと休みした後、三ッ岳まで足をのばしましょう。 ミネザクラやコメツツジの多い急斜面を下って鞍部から急登すると、戸来岳の最高峰三ッ岳山頂です。十和田湖、八甲田の山並みが遠望できます。休憩して大駒ヶ岳へ戻る途中、右手に十和利山への道が分岐しますが、今はササの道になっています。 大駒ヶ岳へ戻り、大休息してから、ゆっくり下ることにしましょう。 ※日本アルプスを世に紹介したウェストンは、1903(明治36)年に戸来村(現新郷村)を訪れ、青森飢饉で困窮する村民に救いの手(米・みそ・毛布)を差し延べたと言われています。
  • 嶽温泉コース

    嶽温泉コース

    嶽温泉広場の山手にあった「山のホテル」跡の左手に鳥居が建っていて、ここが登山口になります。 登り始めるとすぐに稲荷神社が右に建っているので、安全登山を願って手を合わせていきましょう。登山道はまっすぐにのびていて、湯ノ沢分岐などを過ぎて、ひたすら登りつつけていきます。 1時間も登ると左手に巨木の森への分岐が出てきますが、ササが茂っています。ここでひと休みしてから再び登ります。 ブナ林の中をひたすら登り続け、右手に急角度に道が曲がるあたりから、傾斜も急になってきます。ブナの木の根が階段上になり、やがて左側から津軽岩木スカイラインを走る車の音が聞こえてくると、スカイライン八合目のリフト乗り場の角に着きます。九合目へは、リフト乗り場の発電機室の方に回り込んで進みます。 さらに小灌木の中を登っていきます。パッと視界が開けると、鳥ノ海噴火口に着きます。ここから左手に回って岩場を登り、鳳鳴ヒュッテに出ます。ここからは岩場の急坂になります。鼻こぐりと言われる急斜面、大きな岩を手足を総動員してゆっくり登っていきます。以前この急斜面ではスリップと落石による死亡事故が起きているので慎重に進みましょう。 二の御坂を登ると少しの平坦地になり、ひと休みしてさらに三の御坂を登ると岩木山神社奥宮のある岩木山の山頂に到着です。大きな岩の間に三角点があり、安全の鐘があります。 展望はすばらしく、八甲田、白神山地、八幡平、岩手山、秋田駒ヶ岳、鳥海山までもが一望できます。 下りはスカイライン八合目まで下りますが、三の御坂、二の御坂はスリップに注意して下さい。 スカイライン八合目からはバスを利用して嶽温泉に戻りますが、事前に最終バスの時刻を確認しておきましょう。
    嶽温泉広場の山手にあった「山のホテル」跡の左手に鳥居が建っていて、ここが登山口になります。 登り始めるとすぐに稲荷神社が右に建っているので、安全登山を願って手を合わせていきましょう。登山道はまっすぐにのびていて、湯ノ沢分岐などを過ぎて、ひたすら登りつつけていきます。 1時間も登ると左手に巨木の森への分岐が出てきますが、ササが茂っています。ここでひと休みしてから再び登ります。 ブナ林の中をひたすら登り続け、右手に急角度に道が曲がるあたりから、傾斜も急になってきます。ブナの木の根が階段上になり、やがて左側から津軽岩木スカイラインを走る車の音が聞こえてくると、スカイライン八合目のリフト乗り場の角に着きます。九合目へは、リフト乗り場の発電機室の方に回り込んで進みます。 さらに小灌木の中を登っていきます。パッと視界が開けると、鳥ノ海噴火口に着きます。ここから左手に回って岩場を登り、鳳鳴ヒュッテに出ます。ここからは岩場の急坂になります。鼻こぐりと言われる急斜面、大きな岩を手足を総動員してゆっくり登っていきます。以前この急斜面ではスリップと落石による死亡事故が起きているので慎重に進みましょう。 二の御坂を登ると少しの平坦地になり、ひと休みしてさらに三の御坂を登ると岩木山神社奥宮のある岩木山の山頂に到着です。大きな岩の間に三角点があり、安全の鐘があります。 展望はすばらしく、八甲田、白神山地、八幡平、岩手山、秋田駒ヶ岳、鳥海山までもが一望できます。 下りはスカイライン八合目まで下りますが、三の御坂、二の御坂はスリップに注意して下さい。 スカイライン八合目からはバスを利用して嶽温泉に戻りますが、事前に最終バスの時刻を確認しておきましょう。
  • 百沢コース

    百沢コース

    岩木山神社前バス停から歩き、岩木山神社大鳥居で一礼し登り始めます。石畳の参道を拝殿前の楼門を左に折れ、杉林を進むと桜林公園に出ます。さらに進むとスキー場に出て、そのまま進んで登山口に着きます。ここから樹林帯に入っていきます。 小沢を渡ると急な登りになる。ここが七曲です。徐々に高度を上げていくとカラスの休場、更に展望のない道を登っていくと鼻コクリに着く。再び登っていくと大きな石があります。姥石です。展望のない樹林帯はまだ続き、道が右手にカーブすると焼止まりヒュッテが建っています。ここから山道は大沢に入り、沢底を右に左へと渡りながら登っていきますが、沢が荒れているので注意が必要です。また、この付近は7月下旬まで雪渓が残ります。 とくに6月中頃は、雪渓の中央部を歩いているとボッと穴に落ちることが多々あるため、なるべく雪渓の端の方を歩くなど十分注意が必要です。また雪渓歩きに慣れていない人は、軽アイゼンの使用をおすすめします。雪消えを待ってミチノクコザクラのピンク色の花が登山者を迎えてくれます。 坊主ころがしの急登を終え、沢音が聞こえてくると錫杖清水です。冷水でのどを潤して登ると直径20mほどの池がある種蒔苗代です。ここから第一の御坂の急坂を登ると登山リフト方面の道が合流する鳳鳴ヒュッテ前に着きます。 二の御坂、三の御坂と岩場の急坂を登り終えると岩木山神社奥宮のある岩木山山頂に到着です。奥宮に参拝してひと息つきましょう。 下山は計画や体力に合わせて、登った山道を戻るのも良いですし、登山リフトで八合目駐車場へ下りて、バスを利用して嶽温泉へ向かうのも良いでしょう。下山後は、嶽温泉でひと風呂浴びて帰るのがおすすめです。
    岩木山神社前バス停から歩き、岩木山神社大鳥居で一礼し登り始めます。石畳の参道を拝殿前の楼門を左に折れ、杉林を進むと桜林公園に出ます。さらに進むとスキー場に出て、そのまま進んで登山口に着きます。ここから樹林帯に入っていきます。 小沢を渡ると急な登りになる。ここが七曲です。徐々に高度を上げていくとカラスの休場、更に展望のない道を登っていくと鼻コクリに着く。再び登っていくと大きな石があります。姥石です。展望のない樹林帯はまだ続き、道が右手にカーブすると焼止まりヒュッテが建っています。ここから山道は大沢に入り、沢底を右に左へと渡りながら登っていきますが、沢が荒れているので注意が必要です。また、この付近は7月下旬まで雪渓が残ります。 とくに6月中頃は、雪渓の中央部を歩いているとボッと穴に落ちることが多々あるため、なるべく雪渓の端の方を歩くなど十分注意が必要です。また雪渓歩きに慣れていない人は、軽アイゼンの使用をおすすめします。雪消えを待ってミチノクコザクラのピンク色の花が登山者を迎えてくれます。 坊主ころがしの急登を終え、沢音が聞こえてくると錫杖清水です。冷水でのどを潤して登ると直径20mほどの池がある種蒔苗代です。ここから第一の御坂の急坂を登ると登山リフト方面の道が合流する鳳鳴ヒュッテ前に着きます。 二の御坂、三の御坂と岩場の急坂を登り終えると岩木山神社奥宮のある岩木山山頂に到着です。奥宮に参拝してひと息つきましょう。 下山は計画や体力に合わせて、登った山道を戻るのも良いですし、登山リフトで八合目駐車場へ下りて、バスを利用して嶽温泉へ向かうのも良いでしょう。下山後は、嶽温泉でひと風呂浴びて帰るのがおすすめです。