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検索結果1117件中  361-380件
  • 白山から順礼峠、日向山へ

    白山から順礼峠、日向山へ

    白山は、飯山観音の背後にある標高283.8mの山で、特に春の桜のシーズンは大勢の登山者や行楽客で賑わいを見せます。 飯山観音前でバスを降り、朱塗りの橋を渡って温泉旅館の前を通り飯山観音を目指します。山門をくぐり石段を登ると坂東第六番霊場である飯上山長谷寺に到着です。このあたりは「かながわの景勝50選」にも指定されています。御堂の裏手から入ると、道はすぐに男坂、女坂に分かれるので、尾根を直登する男坂を登り稜線に上がると、白山山頂です。稜線に出て右に行くと白山神社と白山の池があります。順礼峠へ行くには登山道を男坂分岐まで戻り、白山展望台のある女坂分岐を左側に見て進んでいきます。白山展望台に上がると大山や大山三峰の展望が良く厚木方面も望めます。 林間を小さく上下して貉坂峠、物見峠と越えていきます。物見峠から急な階段を下り七沢森林公園の看板を見てシカ柵をくぐり、少し下ると順礼峠に到着。順礼峠は坂東三十三観音霊場の飯山観音と日向薬師をつなぐ道中にあり、周辺は園地として整備されています。峠から西側に下っていくと、集落を抜けてバス通りに出るので、すぐ右側の横断歩道で反対側に渡り、その先の道に入ります。バス通りから離れてしばらく行くと左側に橋があるので渡り、旅館盛楽苑を右に曲がります。ほどなく道は二分するので、そこを右へ。七沢温泉福元館前のコンクリートの階段が日向山の一つ手前の山、見城山への入口です。見城山までは意外に急登でロープの張られたヤセ尾根もあるので注意して登りましょう。 見城山山頂は登り切った右手にあります。日向山へはいったん下りとなります。見城山との鞍部の十字路を右へ下ると往復20分位で大釜弁財天があるので時間があれば寄っていきましょう。鞍部から日向山へは距離400m程の登りです。山頂にある石祠には弁天様が祀られていたと伝えられています。さて、日向薬師に向かって降りていくと道はまた十字路となるので、ここは左に進みます。車道に出るのでこれを渡り日向薬師への道に入ります。日向薬師は源頼朝や妻の北条正子が参詣したと伝えられる古刹です。参道を降り山門を抜けると日向薬師バス停はすぐそこです。
    白山は、飯山観音の背後にある標高283.8mの山で、特に春の桜のシーズンは大勢の登山者や行楽客で賑わいを見せます。 飯山観音前でバスを降り、朱塗りの橋を渡って温泉旅館の前を通り飯山観音を目指します。山門をくぐり石段を登ると坂東第六番霊場である飯上山長谷寺に到着です。このあたりは「かながわの景勝50選」にも指定されています。御堂の裏手から入ると、道はすぐに男坂、女坂に分かれるので、尾根を直登する男坂を登り稜線に上がると、白山山頂です。稜線に出て右に行くと白山神社と白山の池があります。順礼峠へ行くには登山道を男坂分岐まで戻り、白山展望台のある女坂分岐を左側に見て進んでいきます。白山展望台に上がると大山や大山三峰の展望が良く厚木方面も望めます。 林間を小さく上下して貉坂峠、物見峠と越えていきます。物見峠から急な階段を下り七沢森林公園の看板を見てシカ柵をくぐり、少し下ると順礼峠に到着。順礼峠は坂東三十三観音霊場の飯山観音と日向薬師をつなぐ道中にあり、周辺は園地として整備されています。峠から西側に下っていくと、集落を抜けてバス通りに出るので、すぐ右側の横断歩道で反対側に渡り、その先の道に入ります。バス通りから離れてしばらく行くと左側に橋があるので渡り、旅館盛楽苑を右に曲がります。ほどなく道は二分するので、そこを右へ。七沢温泉福元館前のコンクリートの階段が日向山の一つ手前の山、見城山への入口です。見城山までは意外に急登でロープの張られたヤセ尾根もあるので注意して登りましょう。 見城山山頂は登り切った右手にあります。日向山へはいったん下りとなります。見城山との鞍部の十字路を右へ下ると往復20分位で大釜弁財天があるので時間があれば寄っていきましょう。鞍部から日向山へは距離400m程の登りです。山頂にある石祠には弁天様が祀られていたと伝えられています。さて、日向薬師に向かって降りていくと道はまた十字路となるので、ここは左に進みます。車道に出るのでこれを渡り日向薬師への道に入ります。日向薬師は源頼朝や妻の北条正子が参詣したと伝えられる古刹です。参道を降り山門を抜けると日向薬師バス停はすぐそこです。
  • 大山表参道から大山山頂見晴台へ

    大山表参道から大山山頂見晴台へ

    神奈川県のほぼ中央に位置する大山は、厚木、伊勢原、秦野の各市の境であり、丹沢山塊と共に丹沢大山国定公園に含まれています。江戸時代には、大山御師によって「大山講」が組織化され庶民は盛んに「大山参り」を行いました。大山山頂には、阿夫利神社上社、中腹には阿夫利神社下社と大山寺があり、阿夫利神社下社までケーブルカーが通るため多くの観光客が訪れます。また、阿夫利神社は雨乞いの神様として農業や消防関係者の厚い信仰を集めています。 小田急線伊勢原駅北口から大山ケーブル行きのバスに乗り終点で下車。土産物屋や豆腐料理屋が軒を連ねる石段の道を15分程登ると大山ケーブル駅です。大山ケーブル駅前を通り、すぐ上で男坂女坂に二分します。右側の男坂へ行き、石段の多い急登を登っていくと女坂が合流し、さらに登ると見晴台からの道が合わさります。ケーブルカー阿夫利神社駅入口や茶店の前を通り白い御影石の石段を上がれば、標高700mの阿夫利神社下社に到着です。神社にお参りして大山名水の御神水を水筒に詰めて出発します。拝殿左奥の急な石段が大山登山道入口です。登山道は下社を一丁目とし大山山頂が28丁目となっています。8丁目には夫婦杉が、展望の少し開ける14丁目付近にはぼたん岩という名前の岩があり、蓑毛からの裏参道が交わる16丁目には、石尊大権現と書かれた大きな追分の石柱があります。20丁目には富士見台があり、晴れていれば富士の雄姿を見ることができます。 さらに樹林帯を行くと25丁目でヤビツ峠からの道が合流します。27丁目で御中道を左に分け、銅製の鳥居をくぐるとまもなく28丁目の大山頂上に到着です。阿夫利神社の上社である奥ノ院が祀られている山頂からは、相模平野や新宿の高層ビル群、丹沢山や富士山などを見る事ができます。下りは見晴台方面へ向かいます。途中で不動尻への分岐を過ぎ、つづら折れの道を下って最後に少し登れば平らな見晴台です。 右に入りやや戻りながらしばらく歩きます。急斜面に付けられたトラバース道なので足元に注意しましょう。程なく二重滝に出ます。下社近道を右に分岐してまっすぐに行くと表参道と合流、表参道を下り女坂分岐を右側に下りていきます。途中で大山寺を通りしばらく行くと男坂と合流、大山ケーブル駅を過ぎて石段を下って行けば大山ケーブルバス停に到着です。
    神奈川県のほぼ中央に位置する大山は、厚木、伊勢原、秦野の各市の境であり、丹沢山塊と共に丹沢大山国定公園に含まれています。江戸時代には、大山御師によって「大山講」が組織化され庶民は盛んに「大山参り」を行いました。大山山頂には、阿夫利神社上社、中腹には阿夫利神社下社と大山寺があり、阿夫利神社下社までケーブルカーが通るため多くの観光客が訪れます。また、阿夫利神社は雨乞いの神様として農業や消防関係者の厚い信仰を集めています。 小田急線伊勢原駅北口から大山ケーブル行きのバスに乗り終点で下車。土産物屋や豆腐料理屋が軒を連ねる石段の道を15分程登ると大山ケーブル駅です。大山ケーブル駅前を通り、すぐ上で男坂女坂に二分します。右側の男坂へ行き、石段の多い急登を登っていくと女坂が合流し、さらに登ると見晴台からの道が合わさります。ケーブルカー阿夫利神社駅入口や茶店の前を通り白い御影石の石段を上がれば、標高700mの阿夫利神社下社に到着です。神社にお参りして大山名水の御神水を水筒に詰めて出発します。拝殿左奥の急な石段が大山登山道入口です。登山道は下社を一丁目とし大山山頂が28丁目となっています。8丁目には夫婦杉が、展望の少し開ける14丁目付近にはぼたん岩という名前の岩があり、蓑毛からの裏参道が交わる16丁目には、石尊大権現と書かれた大きな追分の石柱があります。20丁目には富士見台があり、晴れていれば富士の雄姿を見ることができます。 さらに樹林帯を行くと25丁目でヤビツ峠からの道が合流します。27丁目で御中道を左に分け、銅製の鳥居をくぐるとまもなく28丁目の大山頂上に到着です。阿夫利神社の上社である奥ノ院が祀られている山頂からは、相模平野や新宿の高層ビル群、丹沢山や富士山などを見る事ができます。下りは見晴台方面へ向かいます。途中で不動尻への分岐を過ぎ、つづら折れの道を下って最後に少し登れば平らな見晴台です。 右に入りやや戻りながらしばらく歩きます。急斜面に付けられたトラバース道なので足元に注意しましょう。程なく二重滝に出ます。下社近道を右に分岐してまっすぐに行くと表参道と合流、表参道を下り女坂分岐を右側に下りていきます。途中で大山寺を通りしばらく行くと男坂と合流、大山ケーブル駅を過ぎて石段を下って行けば大山ケーブルバス停に到着です。
  • 経ヶ岳、仏果山、高取山から宮ヶ瀬ダムへ

    経ヶ岳、仏果山、高取山から宮ヶ瀬ダムへ

    小田急線本厚木駅から半原行きのバスに乗り、半僧坊前で下車(旧道とバイパスではバス停の位置が違うので注意)。少し車道を本厚木方面に戻り、平山坂下の信号の先で道路右側の側道に入ります。経ヶ岳、半原越ハイキングコースの道標に従って進み、堰堤や林道を通り過ぎて尾根に取り付きます。最初は急な登りですが少しの辛抱で経ヶ岳山頂に到着します。山頂からは、大山から蛭ヶ岳あたりまでの丹沢のパノラマが広がります。経ヶ岳から半原越に向かうと、すぐに経石という大きな岩が道の左側に現れます。その昔、弘法大師がこの岩の穴に経文を収めたことからこの名が付いたそうです。登山道はザレた急な下りになりミズナラ林を通って林道が横切る半原越に到着。林道を横断して反対側の道に入り、15分位登るとリッチランドへの道が左へ下っています。さらに進むと土山峠からの登山道が左から合わさり、この先の急な木の階段の道を頑張れば革籠石山です。登山道は少し先のベンチのあるあたりからヤセ尾根になります。登り着いた仏果山山頂は樹林に覆われていますが、展望塔に上がれば大山から丹沢にかけての素晴らしい展望を望むことができます。少し経ヶ岳方面へ戻り右下への急な下りとなり、宮ヶ瀬越で宮ヶ瀬湖への道が分岐します。高取山までの稜線は意外にやせた尾根ですが道はしっかりしています。 高取山からは愛川ふれあいの村へ下るコースと、今回たどる宮ヶ瀬ダムへの道が分かれ、北側に下ります。気持ちの良い自然林の中を進んでいくと送電鉄塔があり、その先で展望の良い場所に出ます。ベンチもあるので一休みして、宮ヶ瀬湖や丹沢最高峰の蛭ヶ岳を中心とした景色を楽しみましょう。 宮ヶ瀬ダムの見える尾根の末端からは急な階段が始まります。下り着いた宮ヶ瀬ダムサイトは宮ヶ瀬湖遊覧船も通う観光地です。船で宮ヶ瀬に出る事もできます。一般的にはダムサイトから無料のエレベーター、もしくは有料のインクラインでダムの下に行くことになりますが、どちらも最終便に乗り遅れないように注意。ダムの堰堤を渡り、あいかわ公園経由でバス停のある半原まで出る事も可能です。ダムの下から半原バス停へは中津川沿いに歩き半原の街並みを抜けますが、時間が合えば途中の愛川大橋バス停からバイパス経由の本厚木行きにも乗ることができます。
    小田急線本厚木駅から半原行きのバスに乗り、半僧坊前で下車(旧道とバイパスではバス停の位置が違うので注意)。少し車道を本厚木方面に戻り、平山坂下の信号の先で道路右側の側道に入ります。経ヶ岳、半原越ハイキングコースの道標に従って進み、堰堤や林道を通り過ぎて尾根に取り付きます。最初は急な登りですが少しの辛抱で経ヶ岳山頂に到着します。山頂からは、大山から蛭ヶ岳あたりまでの丹沢のパノラマが広がります。経ヶ岳から半原越に向かうと、すぐに経石という大きな岩が道の左側に現れます。その昔、弘法大師がこの岩の穴に経文を収めたことからこの名が付いたそうです。登山道はザレた急な下りになりミズナラ林を通って林道が横切る半原越に到着。林道を横断して反対側の道に入り、15分位登るとリッチランドへの道が左へ下っています。さらに進むと土山峠からの登山道が左から合わさり、この先の急な木の階段の道を頑張れば革籠石山です。登山道は少し先のベンチのあるあたりからヤセ尾根になります。登り着いた仏果山山頂は樹林に覆われていますが、展望塔に上がれば大山から丹沢にかけての素晴らしい展望を望むことができます。少し経ヶ岳方面へ戻り右下への急な下りとなり、宮ヶ瀬越で宮ヶ瀬湖への道が分岐します。高取山までの稜線は意外にやせた尾根ですが道はしっかりしています。 高取山からは愛川ふれあいの村へ下るコースと、今回たどる宮ヶ瀬ダムへの道が分かれ、北側に下ります。気持ちの良い自然林の中を進んでいくと送電鉄塔があり、その先で展望の良い場所に出ます。ベンチもあるので一休みして、宮ヶ瀬湖や丹沢最高峰の蛭ヶ岳を中心とした景色を楽しみましょう。 宮ヶ瀬ダムの見える尾根の末端からは急な階段が始まります。下り着いた宮ヶ瀬ダムサイトは宮ヶ瀬湖遊覧船も通う観光地です。船で宮ヶ瀬に出る事もできます。一般的にはダムサイトから無料のエレベーター、もしくは有料のインクラインでダムの下に行くことになりますが、どちらも最終便に乗り遅れないように注意。ダムの堰堤を渡り、あいかわ公園経由でバス停のある半原まで出る事も可能です。ダムの下から半原バス停へは中津川沿いに歩き半原の街並みを抜けますが、時間が合えば途中の愛川大橋バス停からバイパス経由の本厚木行きにも乗ることができます。
  • 鳥居原ふれあいの館から南山へ

    鳥居原ふれあいの館から南山へ

    相模川水系の中津川がせき止められて宮ヶ瀬湖が誕生し、宮ヶ瀬周辺は新しい観光名所になりました。湖の北側に位置する南山は標高544mの低山ですが、眼下の宮ヶ瀬湖を始め丹沢山塊や大山、仏果山群等が良く見え、展望は抜群です。このコースでは宮ヶ瀬湖北岸の鳥居原ふれあいの館からプチ縦走をして南山を越え、かつて生糸の撚糸で栄えた半原の町を目指します。 JR、あるいは京王線橋本駅から鳥居原ふれあいの館行きバスの終点で下車。鳥居原ふれあいの館は地元の農産品等も売る施設で、週末は観光客やツーリングを楽しむライダー達で賑わっています。バスを降り車道を宮ヶ瀬ダム方面へ向かいます。橋を渡り左手に道標がある所が登山道入口です。しばらくは展望のない樹林帯のアップダウンで、登り口から1時間程歩くと左側から北面遊歩道入口からの道が合流します。まもなく広く開けた権現平に到着。東屋やトイレが整備された園地は休憩するのに最適です。宮ヶ瀬湖側には展望デッキがあり眼下に宮ヶ瀬ダムから相模平野の広がりと、すぐそばに仏果山群や大山を望むことができます。権現平からは緩やかに下って行き、544mピークを過ぎて樹林帯を抜けた登山道を少し登ると南山山頂に到着です。山頂はそこまで広くはないですが、野外卓があり一息入れる事ができます。ここからの南側の展望は抜群で、宮ヶ瀬湖の上に大山から蛭ヶ岳あたりまでの丹沢核心部の素晴らしい眺めが広がります。特に冬、丹沢山塊に雪が付けば蛭ヶ岳の左側の尾根に山を駆け上る凛々しい白馬の雪形ができます。この山域は、冬の日だまりハイキングにもおすすめです。 南山からは長竹、韮尾根、あいかわ公園方面へ下ります。しばらく進むと左へ長竹方面の分岐が出できますがここはまっすぐに進みます。徐々に標高を下げながら歩いて行くと送電鉄塔の手前に東屋があり一息入れられます。東屋のすぐ下で登山道は二分するので、右側のあいかわ公園を目指します。この分岐からは階段の急な下りがしばらく続くので、足元に気を付けて降りましょう。さらに分岐があるので、右に折れて「花の森」方面へ下っていくと車道に降り立ちます。 車道をどちらに行ってもあいかわ公園に入る道がありますが、右側の車道を少し上がって行くと宮ヶ瀬ダムの堰堤上に出られます。その時はダムのエレベーターでダムの下に降りることも可能です。あいかわ公園内を通りダム方面からの道を合わせ、中津川沿いの旧道に出て半原の集落に入り、半原バス停から本厚木駅行きバスに乗ります。
    相模川水系の中津川がせき止められて宮ヶ瀬湖が誕生し、宮ヶ瀬周辺は新しい観光名所になりました。湖の北側に位置する南山は標高544mの低山ですが、眼下の宮ヶ瀬湖を始め丹沢山塊や大山、仏果山群等が良く見え、展望は抜群です。このコースでは宮ヶ瀬湖北岸の鳥居原ふれあいの館からプチ縦走をして南山を越え、かつて生糸の撚糸で栄えた半原の町を目指します。 JR、あるいは京王線橋本駅から鳥居原ふれあいの館行きバスの終点で下車。鳥居原ふれあいの館は地元の農産品等も売る施設で、週末は観光客やツーリングを楽しむライダー達で賑わっています。バスを降り車道を宮ヶ瀬ダム方面へ向かいます。橋を渡り左手に道標がある所が登山道入口です。しばらくは展望のない樹林帯のアップダウンで、登り口から1時間程歩くと左側から北面遊歩道入口からの道が合流します。まもなく広く開けた権現平に到着。東屋やトイレが整備された園地は休憩するのに最適です。宮ヶ瀬湖側には展望デッキがあり眼下に宮ヶ瀬ダムから相模平野の広がりと、すぐそばに仏果山群や大山を望むことができます。権現平からは緩やかに下って行き、544mピークを過ぎて樹林帯を抜けた登山道を少し登ると南山山頂に到着です。山頂はそこまで広くはないですが、野外卓があり一息入れる事ができます。ここからの南側の展望は抜群で、宮ヶ瀬湖の上に大山から蛭ヶ岳あたりまでの丹沢核心部の素晴らしい眺めが広がります。特に冬、丹沢山塊に雪が付けば蛭ヶ岳の左側の尾根に山を駆け上る凛々しい白馬の雪形ができます。この山域は、冬の日だまりハイキングにもおすすめです。 南山からは長竹、韮尾根、あいかわ公園方面へ下ります。しばらく進むと左へ長竹方面の分岐が出できますがここはまっすぐに進みます。徐々に標高を下げながら歩いて行くと送電鉄塔の手前に東屋があり一息入れられます。東屋のすぐ下で登山道は二分するので、右側のあいかわ公園を目指します。この分岐からは階段の急な下りがしばらく続くので、足元に気を付けて降りましょう。さらに分岐があるので、右に折れて「花の森」方面へ下っていくと車道に降り立ちます。 車道をどちらに行ってもあいかわ公園に入る道がありますが、右側の車道を少し上がって行くと宮ヶ瀬ダムの堰堤上に出られます。その時はダムのエレベーターでダムの下に降りることも可能です。あいかわ公園内を通りダム方面からの道を合わせ、中津川沿いの旧道に出て半原の集落に入り、半原バス停から本厚木駅行きバスに乗ります。
  • 丹沢表尾根(ヤビツ峠から大倉へ)

    丹沢表尾根(ヤビツ峠から大倉へ)

    東丹沢の主峰、塔ノ岳から南東に長くのびている丹沢表尾根は、いくつものピークを越えて歩くコースです。よく整備されているので首都圏からなら日帰り登山ができ、これから本格的に丹沢登山を始めようとする人には申し分のないコースといえます。ただし、意外にアップダウンが多く小さな岩場やヤセ尾根もあるので、それなりの装備で時間的にも余裕を持って行動して下さい。 登山口のヤビツ峠までは小田急線秦野駅北口からバスが出ています。平日は本数が少なく、冬場は運休する事もあるので注意が必要です。ヤビツ峠バス停でバスを降りたら峠を乗越している県道を北へ向かって歩きます。公衆トイレのある所で左折して菩提峠への車道に入ります。まっすぐ行けば護摩屋敷の水場があるので汲んで行くと良いでしょう。菩提峠の道を少し登っていくと右側に道標があります。ここが表尾根経由塔ノ岳の入口で、急な樹林帯の道を登り切れば二ノ塔です。二ノ塔から少し下り三ノ塔へ登り返します。三ノ塔頂上は南北に長く、中央に大きな休憩舎が建っています。三ノ塔山頂の北端から縦走路は左に折れてガレ場を急下降します。クサリが取り付けられている箇所もあるので慎重に下りましょう。鞍部から登り返したピークが烏尾山で山荘があります。さらに小さな登降を繰り返していくと行者ヶ岳です。少し先でクサリの付いた垂直の岩場があるので、ここは十分に注意して下りましょう。 この先、政次郎尾根の合流点までは、ヤセ尾根とガレ場の登りがあります。新大日で札掛への道を右に分け、ブナ林の中を進むと木ノ又大日です。小屋の脇を通り、目指す塔ノ岳はあと少し。最後の急登をこなせば塔ノ岳に到着です。広々とした山頂で北側に山小屋があります。山頂からの展望は丹沢随一で、相模湾から江の島、横浜や東京の大都会、西側には富士山や南アルプス、八ヶ岳まで見ることができます。展望を十分楽しんだら下山開始です。 山頂からは南に下ります。塔ノ岳から下山地点の大倉までの標高差は約1200mで、通称「バカ尾根」と呼ばれる登り下りどちらに取っても骨の折れる道を進みます。金冷シで鍋割山稜へのルートを分け左の大倉方面へ下っていきます。花立山荘辺りから木の階段が始まり、すべりやすい岩ゴロ道もあるので気を付けましょう。天神尾根、二俣への分岐をやり過ごしひたすら大倉を目指します。大倉バス停にたどり着く頃には、膝がガクガクしていることでしょう。
    東丹沢の主峰、塔ノ岳から南東に長くのびている丹沢表尾根は、いくつものピークを越えて歩くコースです。よく整備されているので首都圏からなら日帰り登山ができ、これから本格的に丹沢登山を始めようとする人には申し分のないコースといえます。ただし、意外にアップダウンが多く小さな岩場やヤセ尾根もあるので、それなりの装備で時間的にも余裕を持って行動して下さい。 登山口のヤビツ峠までは小田急線秦野駅北口からバスが出ています。平日は本数が少なく、冬場は運休する事もあるので注意が必要です。ヤビツ峠バス停でバスを降りたら峠を乗越している県道を北へ向かって歩きます。公衆トイレのある所で左折して菩提峠への車道に入ります。まっすぐ行けば護摩屋敷の水場があるので汲んで行くと良いでしょう。菩提峠の道を少し登っていくと右側に道標があります。ここが表尾根経由塔ノ岳の入口で、急な樹林帯の道を登り切れば二ノ塔です。二ノ塔から少し下り三ノ塔へ登り返します。三ノ塔頂上は南北に長く、中央に大きな休憩舎が建っています。三ノ塔山頂の北端から縦走路は左に折れてガレ場を急下降します。クサリが取り付けられている箇所もあるので慎重に下りましょう。鞍部から登り返したピークが烏尾山で山荘があります。さらに小さな登降を繰り返していくと行者ヶ岳です。少し先でクサリの付いた垂直の岩場があるので、ここは十分に注意して下りましょう。 この先、政次郎尾根の合流点までは、ヤセ尾根とガレ場の登りがあります。新大日で札掛への道を右に分け、ブナ林の中を進むと木ノ又大日です。小屋の脇を通り、目指す塔ノ岳はあと少し。最後の急登をこなせば塔ノ岳に到着です。広々とした山頂で北側に山小屋があります。山頂からの展望は丹沢随一で、相模湾から江の島、横浜や東京の大都会、西側には富士山や南アルプス、八ヶ岳まで見ることができます。展望を十分楽しんだら下山開始です。 山頂からは南に下ります。塔ノ岳から下山地点の大倉までの標高差は約1200mで、通称「バカ尾根」と呼ばれる登り下りどちらに取っても骨の折れる道を進みます。金冷シで鍋割山稜へのルートを分け左の大倉方面へ下っていきます。花立山荘辺りから木の階段が始まり、すべりやすい岩ゴロ道もあるので気を付けましょう。天神尾根、二俣への分岐をやり過ごしひたすら大倉を目指します。大倉バス停にたどり着く頃には、膝がガクガクしていることでしょう。
  • 寄から鍋割山へ

    寄から鍋割山へ

    鍋割山は、塔ノ岳から西にのびている鍋割山稜の西端に位置し、山頂は草原状で開けており、富士山や箱根連山の展望も良いたおやかな山です。また、鍋割山稜は東丹沢の中でもブナ林が良好な状態で残っている事でも知られています。 出発地点の寄までは小田急線新松田駅から富士急モビリティバスが通っており、付近には寄自然休養村管理センターがあります。 鍋割山へはバス通りを少し戻り、にぎやかな道標がある場所が登山道入口です。集落やお茶畑の間を抜け登っていくと、東屋のある土佐原集落との分岐に出ます。ここは左へ道を取り、シカ柵を2回くぐって進むと林道に出るので、この林道を渡り櫟山の斜面に取り付きます。50分程の登りで櫟山山頂に到着です。形の良い松があるカヤトの小広いピークで、三ノ塔や秦野市街地を見渡すことができます。櫟山から少し登ると栗ノ木洞で、ここからは後沢乗越に向かっての急下降が始まります。 下り着いた後沢乗越は、栗ノ木洞と鍋割山との鞍部です。休憩したいところですがやや狭く、西側はガケになっているため注意。鍋割山へは北側に向かう樹林帯の中の急な登りが続きます。一ノ萱、二ノ萱と呼ばれた小ピークを越えていき、木道が現れると、鍋割山はもうすぐ。鍋割山山頂は草原状の広い頂で、富士山や箱根、相模灘の広い海原を望む事ができます。一休みしてブナ林の残る鍋割山稜を塔ノ岳方面へと進みます。鍋割山頂から少し下ると檜洞丸から蛭ヶ岳、丹沢山の見晴しの良い所を通過しますが、稜線の北側がガレているので、足元に注意しつつ景色を楽しみましょう。 登山道は緩やかに自然林の中を上下しながら続いていきます。途中、振り返ると富士山を背景に鍋割山が良く見える場所があります。程なく小丸に到着。小丸から少し下り、登り返すと右側に入る二俣分岐が現れます。小丸尾根、もしくはかつて二俣に神奈川県の登山訓練所があった事から訓練所尾根と呼ばれるコースです。尾根に入ってすぐ展望が開け、三ノ塔、大山、渋沢や寄の街並みが良く見えます。登山道は、最初は細かなターンを繰り返しながら下っていき、松林が出てくると二俣まであと少しです。二俣では木橋で沢を渡り、西山林道を大倉バス停まで歩きます。
    鍋割山は、塔ノ岳から西にのびている鍋割山稜の西端に位置し、山頂は草原状で開けており、富士山や箱根連山の展望も良いたおやかな山です。また、鍋割山稜は東丹沢の中でもブナ林が良好な状態で残っている事でも知られています。 出発地点の寄までは小田急線新松田駅から富士急モビリティバスが通っており、付近には寄自然休養村管理センターがあります。 鍋割山へはバス通りを少し戻り、にぎやかな道標がある場所が登山道入口です。集落やお茶畑の間を抜け登っていくと、東屋のある土佐原集落との分岐に出ます。ここは左へ道を取り、シカ柵を2回くぐって進むと林道に出るので、この林道を渡り櫟山の斜面に取り付きます。50分程の登りで櫟山山頂に到着です。形の良い松があるカヤトの小広いピークで、三ノ塔や秦野市街地を見渡すことができます。櫟山から少し登ると栗ノ木洞で、ここからは後沢乗越に向かっての急下降が始まります。 下り着いた後沢乗越は、栗ノ木洞と鍋割山との鞍部です。休憩したいところですがやや狭く、西側はガケになっているため注意。鍋割山へは北側に向かう樹林帯の中の急な登りが続きます。一ノ萱、二ノ萱と呼ばれた小ピークを越えていき、木道が現れると、鍋割山はもうすぐ。鍋割山山頂は草原状の広い頂で、富士山や箱根、相模灘の広い海原を望む事ができます。一休みしてブナ林の残る鍋割山稜を塔ノ岳方面へと進みます。鍋割山頂から少し下ると檜洞丸から蛭ヶ岳、丹沢山の見晴しの良い所を通過しますが、稜線の北側がガレているので、足元に注意しつつ景色を楽しみましょう。 登山道は緩やかに自然林の中を上下しながら続いていきます。途中、振り返ると富士山を背景に鍋割山が良く見える場所があります。程なく小丸に到着。小丸から少し下り、登り返すと右側に入る二俣分岐が現れます。小丸尾根、もしくはかつて二俣に神奈川県の登山訓練所があった事から訓練所尾根と呼ばれるコースです。尾根に入ってすぐ展望が開け、三ノ塔、大山、渋沢や寄の街並みが良く見えます。登山道は、最初は細かなターンを繰り返しながら下っていき、松林が出てくると二俣まであと少しです。二俣では木橋で沢を渡り、西山林道を大倉バス停まで歩きます。
  • 大倉から丹沢三峰へ

    大倉から丹沢三峰へ

    丹沢三峰は、丹沢山から北東にのびる約11kmの長い尾根で、瀬戸沢、太礼、円山木、本間ノ頭の各ピークを越えて歩く登山道です。大倉から1200mの標高差を塔ノ岳まで登り、さらに丹沢山から丹沢三峰を登降して宮ヶ瀬まで歩く長いコースなので健脚者向き。自信の無い方は、塔ノ岳か丹沢山泊りで歩くのがおすすめです。 丹沢山塊の代表的な登山基地である大倉へは、小田急線渋沢駅からバスが頻繁に出ています。大倉で身支度をすませ歩き出します。しばらくは車道を行き右カーブの坂を登りつめた先で左側の登山道に入ります。大倉尾根は塔ノ岳までの標高差が大きく、階段の多い手強い登山道です。少し登ると道は二分、ここは右に進みます。雑事場ノ平、見晴茶屋を過ぎ階段の急な登りが始まります。階段を登り切ると道は緩やかな登りになり一本松跡の先まで続きます。ベンチからはしばらく平坦な道ですが、また急な階段が駒止茶屋まで続きます。次の堀山の家までは平で気持ちの良い登山道です。堀山の家から天神尾根分岐までは階段が続き、露岩帯と長い階段を登り切れば花立山荘に到着。花立ピーク、金冷シを過ぎれば塔ノ岳はすぐそこです。 塔ノ岳からは、日高、竜ヶ馬場を通り丹沢山まで歩きます。丹沢山からは核心部の丹沢三峰へと進みます。三峰最後のピークである本間ノ頭まで4つの峰のアップダウンが続きます。途中の円山木ノ頭と本間ノ頭の登りは最も急です。丹沢山から宮ヶ瀬方面へ進むと右へ天王寺尾根や塩水橋への分岐がありますが、三峰に向かってまっすぐに進みます。ブナ等の森の中を瀬戸沢ノ頭、太礼ノ頭と越えて行きます。円山木ノ頭の登りは長い階段の急登で一汗かくことでしょう。本間ノ頭からは長い下りが始まります。下りが一段落してからは、登山道は稜線の南側を巻くようにして続き、クサリの張ってある難所の金冷シを通過してからは、今度は稜線の北側をトラバースします。 巻道が終わると青宇治橋からの道が右側から合わさり、さらに少し先で高畑山への直登と巻道に分かれます。巻道の方は道幅が狭いので注意が必要です。高畑山山頂はカラマツ林とテンニンソウが多く展望はありません。御殿森ノ頭を過ぎて下って行くと車道に出ます。車道を左へわずかに進めば三叉路で、さらに車道を渡ると左側に本厚木行きの三叉路バス停があります。
    丹沢三峰は、丹沢山から北東にのびる約11kmの長い尾根で、瀬戸沢、太礼、円山木、本間ノ頭の各ピークを越えて歩く登山道です。大倉から1200mの標高差を塔ノ岳まで登り、さらに丹沢山から丹沢三峰を登降して宮ヶ瀬まで歩く長いコースなので健脚者向き。自信の無い方は、塔ノ岳か丹沢山泊りで歩くのがおすすめです。 丹沢山塊の代表的な登山基地である大倉へは、小田急線渋沢駅からバスが頻繁に出ています。大倉で身支度をすませ歩き出します。しばらくは車道を行き右カーブの坂を登りつめた先で左側の登山道に入ります。大倉尾根は塔ノ岳までの標高差が大きく、階段の多い手強い登山道です。少し登ると道は二分、ここは右に進みます。雑事場ノ平、見晴茶屋を過ぎ階段の急な登りが始まります。階段を登り切ると道は緩やかな登りになり一本松跡の先まで続きます。ベンチからはしばらく平坦な道ですが、また急な階段が駒止茶屋まで続きます。次の堀山の家までは平で気持ちの良い登山道です。堀山の家から天神尾根分岐までは階段が続き、露岩帯と長い階段を登り切れば花立山荘に到着。花立ピーク、金冷シを過ぎれば塔ノ岳はすぐそこです。 塔ノ岳からは、日高、竜ヶ馬場を通り丹沢山まで歩きます。丹沢山からは核心部の丹沢三峰へと進みます。三峰最後のピークである本間ノ頭まで4つの峰のアップダウンが続きます。途中の円山木ノ頭と本間ノ頭の登りは最も急です。丹沢山から宮ヶ瀬方面へ進むと右へ天王寺尾根や塩水橋への分岐がありますが、三峰に向かってまっすぐに進みます。ブナ等の森の中を瀬戸沢ノ頭、太礼ノ頭と越えて行きます。円山木ノ頭の登りは長い階段の急登で一汗かくことでしょう。本間ノ頭からは長い下りが始まります。下りが一段落してからは、登山道は稜線の南側を巻くようにして続き、クサリの張ってある難所の金冷シを通過してからは、今度は稜線の北側をトラバースします。 巻道が終わると青宇治橋からの道が右側から合わさり、さらに少し先で高畑山への直登と巻道に分かれます。巻道の方は道幅が狭いので注意が必要です。高畑山山頂はカラマツ林とテンニンソウが多く展望はありません。御殿森ノ頭を過ぎて下って行くと車道に出ます。車道を左へわずかに進めば三叉路で、さらに車道を渡ると左側に本厚木行きの三叉路バス停があります。
  • 丹沢主脈縦走

    丹沢主脈縦走

    丹沢を南北に貫くポピュラーな縦走コースであり、山塊最高峰の蛭ヶ岳、東海自然歩道の最高地点である姫次を通るクラシックルートです。丹沢南麓の登山基地、大倉から入山し北上、山中に1泊宿をとり相模原市緑区の焼山登山口に下山する1泊2日のコースです。大倉から丹沢山までは、大倉から丹沢三峰へ(コースガイド)を参照して下さい。 丹沢山からはつるべ落としと呼ばれる急な道を不動ノ峰との鞍部まで下り、丹沢山塊第二位の標高を誇る不動ノ峰まで登り返します。不動ノ峰のピーク手前には不動峰休憩所があり、登山道を挟んで反対側に数分下ると水場もあります。不動ノ峰は、丹沢の中心部にあるため、ピークからは大山、丹沢山、塔ノ岳、あるいは蛭ヶ岳や西丹沢の檜洞丸など、四方をぐるりと見渡せる丹沢の名山で、ツツジ類も多く、草原状の気持ちの良い場所です。不動ノ峰から少し下って棚沢ノ頭まで登ります。ここからは、弁当沢ノ頭経由でユーシンへの道が通じています。このあたりから鬼ヶ岩ノ頭までは西側の展望に優れ、西丹沢の山並みと富士山を友としての快適な登山道が続きます。緩やかな登降を繰り返し進んでいくと鬼ヶ岩が現れます。鬼の角の様な2本の大岩で、目前にこれから登る蛭ヶ岳が迫力ある姿でそびえ立ちます。クサリのある鬼ヶ岩の岩場を慎重に通過、最低鞍部から蛭ヶ岳に登り返します。 蛭ヶ岳山頂には山小屋があるのでここに宿泊です。山頂からは、西丹沢の山々を前景に富士山や南アルプスの素晴らしい展望です。翌日、蛭ヶ岳からの景色を堪能したら山頂北側の姫次方面の登山道に入ります。最初は木の階段の多い急な下りですが下り切ってベンチのある所からは緩やかな道になります。このあたりから地蔵平、原小屋平、姫次にかけてはブナやカラマツ等の樹林帯の中を細かく上下する雰囲気の良いルートです。蛭ヶ岳から1時間半ほどで姫次に到着。折花姫の悲しい伝説の残る場所ですが、付近にはカラマツが多くあり、新緑や黄葉の頃にはひときわ美しい姿を見せてくれます。また、春は残雪、秋には新雪の富士山とカラマツというコンビネーションも一見の価値があります。 姫次からは八丁坂、青根、大平の各分岐を見送り、黍殻山を巻いて平丸分岐も左に見て通り越します。しばらく歩くと焼山に到着。展望塔(2024年10月現在、立入禁止)があり登れば宮ヶ瀬湖や仏果山を見ることができます。焼山から下っていくと尾根の末端で登山道は左右に分かれ、ここは右に進みます。林道に出てさらに行けば国道413号、右に歩けばようやく焼山登山口バス停に到着です。
    丹沢を南北に貫くポピュラーな縦走コースであり、山塊最高峰の蛭ヶ岳、東海自然歩道の最高地点である姫次を通るクラシックルートです。丹沢南麓の登山基地、大倉から入山し北上、山中に1泊宿をとり相模原市緑区の焼山登山口に下山する1泊2日のコースです。大倉から丹沢山までは、大倉から丹沢三峰へ(コースガイド)を参照して下さい。 丹沢山からはつるべ落としと呼ばれる急な道を不動ノ峰との鞍部まで下り、丹沢山塊第二位の標高を誇る不動ノ峰まで登り返します。不動ノ峰のピーク手前には不動峰休憩所があり、登山道を挟んで反対側に数分下ると水場もあります。不動ノ峰は、丹沢の中心部にあるため、ピークからは大山、丹沢山、塔ノ岳、あるいは蛭ヶ岳や西丹沢の檜洞丸など、四方をぐるりと見渡せる丹沢の名山で、ツツジ類も多く、草原状の気持ちの良い場所です。不動ノ峰から少し下って棚沢ノ頭まで登ります。ここからは、弁当沢ノ頭経由でユーシンへの道が通じています。このあたりから鬼ヶ岩ノ頭までは西側の展望に優れ、西丹沢の山並みと富士山を友としての快適な登山道が続きます。緩やかな登降を繰り返し進んでいくと鬼ヶ岩が現れます。鬼の角の様な2本の大岩で、目前にこれから登る蛭ヶ岳が迫力ある姿でそびえ立ちます。クサリのある鬼ヶ岩の岩場を慎重に通過、最低鞍部から蛭ヶ岳に登り返します。 蛭ヶ岳山頂には山小屋があるのでここに宿泊です。山頂からは、西丹沢の山々を前景に富士山や南アルプスの素晴らしい展望です。翌日、蛭ヶ岳からの景色を堪能したら山頂北側の姫次方面の登山道に入ります。最初は木の階段の多い急な下りですが下り切ってベンチのある所からは緩やかな道になります。このあたりから地蔵平、原小屋平、姫次にかけてはブナやカラマツ等の樹林帯の中を細かく上下する雰囲気の良いルートです。蛭ヶ岳から1時間半ほどで姫次に到着。折花姫の悲しい伝説の残る場所ですが、付近にはカラマツが多くあり、新緑や黄葉の頃にはひときわ美しい姿を見せてくれます。また、春は残雪、秋には新雪の富士山とカラマツというコンビネーションも一見の価値があります。 姫次からは八丁坂、青根、大平の各分岐を見送り、黍殻山を巻いて平丸分岐も左に見て通り越します。しばらく歩くと焼山に到着。展望塔(2024年10月現在、立入禁止)があり登れば宮ヶ瀬湖や仏果山を見ることができます。焼山から下っていくと尾根の末端で登山道は左右に分かれ、ここは右に進みます。林道に出てさらに行けば国道413号、右に歩けばようやく焼山登山口バス停に到着です。
  • 丹沢主稜縦走(西丹沢ビジターセンターから大倉へ)

    丹沢主稜縦走(西丹沢ビジターセンターから大倉へ)

    丹沢主稜とは、丹沢を南北に通る丹沢主脈縦走路の最高峰である蛭ヶ岳から西丹沢の雄峰、檜洞丸の間を指します。ここでは、西丹沢からツツジ新道を登って檜洞丸で1泊、翌日は丹沢主稜核心部を歩いて蛭ヶ岳に至り、そこから縦走路を南下して大倉に下山する1泊2日のロングコースを紹介します。 出発地点の西丹沢ビジターセンターへは、小田急線新松田駅から富士急モビリティバスで1時間15分程。西丹沢ビジターセンターで身支度をし、登山届を出して出発します。河内川沿いの車道を上流に向かって進むと車道右側に檜洞丸への登山道入口が現れます。少し沢の中を歩きジグザグの道に取り付きます。所々桟道が架かっているので注意して歩きましょう。小尾根を回り込んでからは水平な道がゴーラ沢出合まで続きます。ゴーラ沢出合では、東沢の本流とゴーラ沢とを飛び石伝いに渡りますが、増水時には十分に注意しましょう。ここからはツツジ新道と呼ばれる急な尾根が始まります。いきなりコンクリートの階段とクサリのある登山道を登り、1時間弱で展望園地に到着です。この先は登山道の左側がガレている所が続くので注意して歩きましょう。ブナの大木の中を登って行けばやがて稜線に出ます。 ツツジ新道上部はその名の通りシロヤシオツツジやトウゴクミツバツツジが群生しています。稜線に出たら左折し、木道を渡ってひと登りすれば檜洞丸山頂に到着です。山頂から蛭ヶ岳方面へ少し降りた所に山小屋がありここに泊まります。 翌日は金山谷乗越までの長い下りで始まります。最低鞍部手前で左へ神ノ川広河原への道を分け、ガレの縁を通って桟道を渡ります。少し登って降りると、右側に数分で水場のある神ノ川乗越です。神ノ川乗越から臼ヶ岳へはブナやヒコサンヒメシャラの林の中を登ります。臼ヶ岳から下って登り返せばミカゲ沢ノ頭、ここからわずかに下りいよいよ蛭ヶ岳への急登です。ジグザグの登りで高度を稼ぐもののクサリが張ってある急斜面やガレ場が多いので慎重に。尾根の中段で西丹沢の展望が開け、ここからひと踏ん張りで待望の蛭ヶ岳山頂です。山頂からの展望は素晴らしく、深い熊木沢の谷や富士山の手前に行儀よく収まった檜洞丸が印象的です。 一休みして、途中の鬼ヶ岩の岩場を慎重に越えれば不動ノ峰までは快適な稜線歩きが続きます。不動ノ峰からは大きく下り丹沢山に登り返して竜ヶ馬場、塔ノ岳を通り、塔ノ岳山頂から大倉バス停までは、約2時間半の道のりです。
    丹沢主稜とは、丹沢を南北に通る丹沢主脈縦走路の最高峰である蛭ヶ岳から西丹沢の雄峰、檜洞丸の間を指します。ここでは、西丹沢からツツジ新道を登って檜洞丸で1泊、翌日は丹沢主稜核心部を歩いて蛭ヶ岳に至り、そこから縦走路を南下して大倉に下山する1泊2日のロングコースを紹介します。 出発地点の西丹沢ビジターセンターへは、小田急線新松田駅から富士急モビリティバスで1時間15分程。西丹沢ビジターセンターで身支度をし、登山届を出して出発します。河内川沿いの車道を上流に向かって進むと車道右側に檜洞丸への登山道入口が現れます。少し沢の中を歩きジグザグの道に取り付きます。所々桟道が架かっているので注意して歩きましょう。小尾根を回り込んでからは水平な道がゴーラ沢出合まで続きます。ゴーラ沢出合では、東沢の本流とゴーラ沢とを飛び石伝いに渡りますが、増水時には十分に注意しましょう。ここからはツツジ新道と呼ばれる急な尾根が始まります。いきなりコンクリートの階段とクサリのある登山道を登り、1時間弱で展望園地に到着です。この先は登山道の左側がガレている所が続くので注意して歩きましょう。ブナの大木の中を登って行けばやがて稜線に出ます。 ツツジ新道上部はその名の通りシロヤシオツツジやトウゴクミツバツツジが群生しています。稜線に出たら左折し、木道を渡ってひと登りすれば檜洞丸山頂に到着です。山頂から蛭ヶ岳方面へ少し降りた所に山小屋がありここに泊まります。 翌日は金山谷乗越までの長い下りで始まります。最低鞍部手前で左へ神ノ川広河原への道を分け、ガレの縁を通って桟道を渡ります。少し登って降りると、右側に数分で水場のある神ノ川乗越です。神ノ川乗越から臼ヶ岳へはブナやヒコサンヒメシャラの林の中を登ります。臼ヶ岳から下って登り返せばミカゲ沢ノ頭、ここからわずかに下りいよいよ蛭ヶ岳への急登です。ジグザグの登りで高度を稼ぐもののクサリが張ってある急斜面やガレ場が多いので慎重に。尾根の中段で西丹沢の展望が開け、ここからひと踏ん張りで待望の蛭ヶ岳山頂です。山頂からの展望は素晴らしく、深い熊木沢の谷や富士山の手前に行儀よく収まった檜洞丸が印象的です。 一休みして、途中の鬼ヶ岩の岩場を慎重に越えれば不動ノ峰までは快適な稜線歩きが続きます。不動ノ峰からは大きく下り丹沢山に登り返して竜ヶ馬場、塔ノ岳を通り、塔ノ岳山頂から大倉バス停までは、約2時間半の道のりです。
  • 高松山から松田山ハーブガーデンへ

    高松山から松田山ハーブガーデンへ

    高松山は、不老山、大野山と共に丹沢の南西の前衛に位置します。ここでは河津桜で人気の松田山と高松山をつなぐコースを紹介します。高松山南側の高松山入口から入り、途中にある最明寺史跡公園を通り、河津桜と菜の花のコントラストが美しい松田山(西平畑公園)に抜け、最後に小田急線新松田駅とJR御殿場線松田駅のある松田町に下りる順路です。 登山口の高松山入口へは、小田急線新松田駅から西丹沢行きバスに乗り高松山入口で降りるか、JR御殿場線の山北駅から徒歩で約25分歩くかのどちらかの方法で向かいます。高松山入口からは、尺里集落の中を通り東名高速道路の下をくぐります。すぐに道が二分しますが尺里沢沿いにまっすぐ行っても左に曲がって東名高速道路沿いに登っても道は後で合流します。尺里沢沿いに直進した場合には少し歩き道標のある所で左へ農道に入ります。尺里集落を見下ろしながら登って行くと三叉路になり左側から先ほど分岐した道が合流します。三叉路を右に進みミカン畑の農道を行くと送電線鉄塔に到着します。途中で林道を横切り約40分で、馬頭観音や石仏のあるビリ堂に到着。 ビリ堂から高松山の間の登山道は水害で荒れていましたが、道が尾根側に付け替えられ歩きやすくなり、登り着いた高松山も山頂の木々が伐採され展望の良い山となりました。草原状の山頂で富士山や箱根の景色を楽しんで一息入れたら尺里峠へ向かいます。降り立った尺里峠は車道が乗越している十字路です。ここは最明寺、JR松田駅方面へまっすぐに進みます。しばらく歩くとまた車道が横切りますがここも直進です。今度は大きな十字路が現れます。やや複雑ですが、最明寺史跡公園方面へまっすぐに進みます。所々にある道標に導かれて、池のある最明寺史跡公園に到着。その昔は大きな寺があったといわれていますが、今はその面影はありません。 史跡公園からは西平畑公園方面へ車道を歩き、しばらく行くと東屋が現れます。大きな自然館と書かれた看板を左に入り、シカ柵を越え、農道に出た所で左に曲がり「西平畑公園自然館」方面へ進みます。松田町を見下ろしながらミカン畑を行けば、河津桜の咲く松田山ハーブガーデン(西平畑公園)に到着。河津桜の咲く2月下旬から3月上旬は大変な賑わいで、神奈川県西部の新名所となっています。ここからは、河津桜と菜の花のお花畑の中をジグザグに下り、JR松田駅を通り、小田急線新松田駅まで歩きます。
    高松山は、不老山、大野山と共に丹沢の南西の前衛に位置します。ここでは河津桜で人気の松田山と高松山をつなぐコースを紹介します。高松山南側の高松山入口から入り、途中にある最明寺史跡公園を通り、河津桜と菜の花のコントラストが美しい松田山(西平畑公園)に抜け、最後に小田急線新松田駅とJR御殿場線松田駅のある松田町に下りる順路です。 登山口の高松山入口へは、小田急線新松田駅から西丹沢行きバスに乗り高松山入口で降りるか、JR御殿場線の山北駅から徒歩で約25分歩くかのどちらかの方法で向かいます。高松山入口からは、尺里集落の中を通り東名高速道路の下をくぐります。すぐに道が二分しますが尺里沢沿いにまっすぐ行っても左に曲がって東名高速道路沿いに登っても道は後で合流します。尺里沢沿いに直進した場合には少し歩き道標のある所で左へ農道に入ります。尺里集落を見下ろしながら登って行くと三叉路になり左側から先ほど分岐した道が合流します。三叉路を右に進みミカン畑の農道を行くと送電線鉄塔に到着します。途中で林道を横切り約40分で、馬頭観音や石仏のあるビリ堂に到着。 ビリ堂から高松山の間の登山道は水害で荒れていましたが、道が尾根側に付け替えられ歩きやすくなり、登り着いた高松山も山頂の木々が伐採され展望の良い山となりました。草原状の山頂で富士山や箱根の景色を楽しんで一息入れたら尺里峠へ向かいます。降り立った尺里峠は車道が乗越している十字路です。ここは最明寺、JR松田駅方面へまっすぐに進みます。しばらく歩くとまた車道が横切りますがここも直進です。今度は大きな十字路が現れます。やや複雑ですが、最明寺史跡公園方面へまっすぐに進みます。所々にある道標に導かれて、池のある最明寺史跡公園に到着。その昔は大きな寺があったといわれていますが、今はその面影はありません。 史跡公園からは西平畑公園方面へ車道を歩き、しばらく行くと東屋が現れます。大きな自然館と書かれた看板を左に入り、シカ柵を越え、農道に出た所で左に曲がり「西平畑公園自然館」方面へ進みます。松田町を見下ろしながらミカン畑を行けば、河津桜の咲く松田山ハーブガーデン(西平畑公園)に到着。河津桜の咲く2月下旬から3月上旬は大変な賑わいで、神奈川県西部の新名所となっています。ここからは、河津桜と菜の花のお花畑の中をジグザグに下り、JR松田駅を通り、小田急線新松田駅まで歩きます。
  • 大野山登山口から大野山へ

    大野山登山口から大野山へ

    大野山は、丹沢山塊の南側に位置する標高722.8mの山で、山頂付近は神奈川県の乳牛育成牧場になっています。丹沢湖を眼下に望み、蛭ヶ岳や檜洞丸、大室山等の丹沢中央部の山々の展望に優れています。紹介コースは、南側の大野山登山口から入り大野山山頂を踏んだ後、南側のJR御殿場線の谷峨駅に降りるルートです。 大野山登山口へはJR御殿場線の山北駅から歩くことも可能ですが、ここでは小田急線新松田駅から西丹沢ビジターセンター行きの富士急モビリティバスに乗り、大野山入口で下車、旧道トンネル手前の車道を左側に登っていきます。東名高速道路の巨大な橋梁の下を通り抜けて進んでいくとボクシングジムがあります。ジム手前の右側に旧共和小学校経由の大野山方面の道標があるのでこの道を登っていきます。鍛冶屋敷集落の中の急な道をしばらく進むと風情ある山村風景を見下ろせます。5月上旬であればシャガの花が美しい道です。古宿集落を抜け旧共和小学校を回り込んで突き当りを右折して車道を進みます。 二俣の車道を左に進むと、大野山登山地蔵岩コースの道標があるのでここから右側の登山道に入ります。登り始めてすぐの地蔵岩のトラバース道は右側がガケになっています。手すりがあるのでこれを頼りに越えますが、子ども連れの場合は注意が必要です。樹林に囲まれ展望のない登山道をしばらく進むと、大野山の斜面に造られた牧場が見えてきます。ここからは急な階段が始まり、一汗かくと大野山稜線の車道に出ます。箱根方面の展望の良い車道を左に少し登って行くと車道が左右に分岐します。このあたりはイヌクビリと呼ばれているそうです。大野山へはまっすぐに進みます。車止めを越えると山頂はすぐそこです。広々とした大野山山頂からは真下に丹沢湖と、丹沢山塊や富士山の美しい眺めです。大野山では毎年4月下旬に山開きがあり、山頂でイベントや農産物の販売もあるのでそれに合わせて登るのもおすすめです。 下山ルートは、東西に長い山頂の西の端からとなります。富士山や箱根の展望の良い下山ルートで、牧場の中を柵沿いに下りていきます。牧草地が終わると自然林の道になり車道を2回横切ります。最後に嵐集落を通り、車道に出て数回ターンして下り、下り切ると酒匂川沿いの道に出るので左に進みます。吊橋で酒匂川を渡ると谷峨駅はもうすぐです。
    大野山は、丹沢山塊の南側に位置する標高722.8mの山で、山頂付近は神奈川県の乳牛育成牧場になっています。丹沢湖を眼下に望み、蛭ヶ岳や檜洞丸、大室山等の丹沢中央部の山々の展望に優れています。紹介コースは、南側の大野山登山口から入り大野山山頂を踏んだ後、南側のJR御殿場線の谷峨駅に降りるルートです。 大野山登山口へはJR御殿場線の山北駅から歩くことも可能ですが、ここでは小田急線新松田駅から西丹沢ビジターセンター行きの富士急モビリティバスに乗り、大野山入口で下車、旧道トンネル手前の車道を左側に登っていきます。東名高速道路の巨大な橋梁の下を通り抜けて進んでいくとボクシングジムがあります。ジム手前の右側に旧共和小学校経由の大野山方面の道標があるのでこの道を登っていきます。鍛冶屋敷集落の中の急な道をしばらく進むと風情ある山村風景を見下ろせます。5月上旬であればシャガの花が美しい道です。古宿集落を抜け旧共和小学校を回り込んで突き当りを右折して車道を進みます。 二俣の車道を左に進むと、大野山登山地蔵岩コースの道標があるのでここから右側の登山道に入ります。登り始めてすぐの地蔵岩のトラバース道は右側がガケになっています。手すりがあるのでこれを頼りに越えますが、子ども連れの場合は注意が必要です。樹林に囲まれ展望のない登山道をしばらく進むと、大野山の斜面に造られた牧場が見えてきます。ここからは急な階段が始まり、一汗かくと大野山稜線の車道に出ます。箱根方面の展望の良い車道を左に少し登って行くと車道が左右に分岐します。このあたりはイヌクビリと呼ばれているそうです。大野山へはまっすぐに進みます。車止めを越えると山頂はすぐそこです。広々とした大野山山頂からは真下に丹沢湖と、丹沢山塊や富士山の美しい眺めです。大野山では毎年4月下旬に山開きがあり、山頂でイベントや農産物の販売もあるのでそれに合わせて登るのもおすすめです。 下山ルートは、東西に長い山頂の西の端からとなります。富士山や箱根の展望の良い下山ルートで、牧場の中を柵沿いに下りていきます。牧草地が終わると自然林の道になり車道を2回横切ります。最後に嵐集落を通り、車道に出て数回ターンして下り、下り切ると酒匂川沿いの道に出るので左に進みます。吊橋で酒匂川を渡ると谷峨駅はもうすぐです。
  • 明神峠から不老山へ

    明神峠から不老山へ

    不老山は、丹沢の南西部、神奈川県と静岡県の境に位置します。ここでは、神奈川と静岡の県境の峠、明神峠から入山し、東に不老山まで縦走、南の生土集落まで降りるルートを紹介します。明神峠までは、JR御殿場線駿河小山駅からのバスがありますが、4月下旬〜12月上旬土日祝日運行の1本のみです。駿河小山駅ないし御殿場駅からのタクシー利用も考えたほうが良いでしょう。 明神峠でバスを降りたら、車道北側の登山道に入ります。このあたりは小山町が富士箱根トレイルと銘打って、富士山の須走口五合目から箱根の金時山までを指定し、整備しています。道標の上に金太郎の人形が乗っているのが可愛らしいです。少し行くと送電鉄塔がありこの下を通ります。まもなく明神山です。明神山から1時間弱で湯船山。この付近にはブナの大木が残っておりしっとりとした森の中を歩けるのが嬉しいです。次のピーク白クラノ頭を過ぎると植林の中の下り道となります。植林帯を抜けると南側が開けた尾根の縁を歩く様になり、箱根方面の展望も開けてきます。行く手遥かに不老山が見え、峰坂峠、悪沢峠と越えてサンショウバラの丘に到着です。ここまで来ると不老山も大きく見え、北側の甲相国境尾根や南側の伊豆箱根あたりも良く見えます。休憩におすすめです。 丘から緩やかに下ると林道が通っている世附峠に出ます。十字路になっていて、かつては北に丹沢湖の浅瀬方面、南は柳島方面に歩く事ができましたが、水害のために通行止めになっています。ここはまっすぐ不老山を目指します。不老山までは登り坂が続きます。登り切った西側のピークからは駿河小山駅方面の登山道が分岐しています。ここから標高928mの不老山山頂である東側のピークまではわずかな距離です。山頂にもサンショウバラがあり6月の花の開花期には大輪の花をつけます。 下山はまず、西側のピークまで戻ります。富士山が望めます。神奈川と静岡の県境尾根を南に下り、生土集落を通って駅を目指します。下り始めてすぐに分岐があるので左へ入り、50分程歩けば生土山分岐に到着。 ルートを左に取りJR御殿場線駿河小山駅方面に向かいます。尾根の末端で右に曲がり、長い階段を下り生土集落に入ります。不老山の大きな看板の所で車道を右折すれば駅はすぐ近くです。
    不老山は、丹沢の南西部、神奈川県と静岡県の境に位置します。ここでは、神奈川と静岡の県境の峠、明神峠から入山し、東に不老山まで縦走、南の生土集落まで降りるルートを紹介します。明神峠までは、JR御殿場線駿河小山駅からのバスがありますが、4月下旬〜12月上旬土日祝日運行の1本のみです。駿河小山駅ないし御殿場駅からのタクシー利用も考えたほうが良いでしょう。 明神峠でバスを降りたら、車道北側の登山道に入ります。このあたりは小山町が富士箱根トレイルと銘打って、富士山の須走口五合目から箱根の金時山までを指定し、整備しています。道標の上に金太郎の人形が乗っているのが可愛らしいです。少し行くと送電鉄塔がありこの下を通ります。まもなく明神山です。明神山から1時間弱で湯船山。この付近にはブナの大木が残っておりしっとりとした森の中を歩けるのが嬉しいです。次のピーク白クラノ頭を過ぎると植林の中の下り道となります。植林帯を抜けると南側が開けた尾根の縁を歩く様になり、箱根方面の展望も開けてきます。行く手遥かに不老山が見え、峰坂峠、悪沢峠と越えてサンショウバラの丘に到着です。ここまで来ると不老山も大きく見え、北側の甲相国境尾根や南側の伊豆箱根あたりも良く見えます。休憩におすすめです。 丘から緩やかに下ると林道が通っている世附峠に出ます。十字路になっていて、かつては北に丹沢湖の浅瀬方面、南は柳島方面に歩く事ができましたが、水害のために通行止めになっています。ここはまっすぐ不老山を目指します。不老山までは登り坂が続きます。登り切った西側のピークからは駿河小山駅方面の登山道が分岐しています。ここから標高928mの不老山山頂である東側のピークまではわずかな距離です。山頂にもサンショウバラがあり6月の花の開花期には大輪の花をつけます。 下山はまず、西側のピークまで戻ります。富士山が望めます。神奈川と静岡の県境尾根を南に下り、生土集落を通って駅を目指します。下り始めてすぐに分岐があるので左へ入り、50分程歩けば生土山分岐に到着。 ルートを左に取りJR御殿場線駿河小山駅方面に向かいます。尾根の末端で右に曲がり、長い階段を下り生土集落に入ります。不老山の大きな看板の所で車道を右折すれば駅はすぐ近くです。
  • 山伏峠から菰釣山へ

    山伏峠から菰釣山へ

    菰釣山は丹沢山塊の西側、山梨県と神奈川県の境である甲相国境稜線上に位置します。かつては、甲斐と相模の領民が山に菰を吊るして、その領地を主張した事に菰釣山の山名は由来しています。紹介コースは甲相国境稜線を山伏峠から入山、稜線を縦走して道志の谷、道の駅どうしまで歩くルートです。入山地点の山伏峠は山中湖と道志の谷を結ぶ国道413号が走っているものの、ここまでのバスの便は少ないので山中湖旭ヶ丘か山中湖岸平野集落からのタクシーの利用も考えておきましょう。 山伏峠バス停で下車、山伏トンネルを抜けて道志に入った右手に大棚ノ頭方面への登山口があります。少し登ると道志の最高峰、御正体山が良く望めます。約30分の行程で三叉路状の稜線に到着。往復10分程で大棚ノ頭に行けますが、樹林に覆われ展望はありません。三叉路では左折、菰釣山方面に進みます。分岐から約30分でベンチのある石保土山。その先、大岩の横を縦走路が通る場所で、南側の展望が開けます。長い下りで西沢ノ頭に到着。 西沢ノ頭で直角に右に曲がり、樅ノ木沢の頭、油沢ノ頭とベンチのあるピークを通過します。このあたりは美しい林相ですが展望はありません。油沢ノ頭からも急な下りがあり、小さなアップダウンが続きます。次のピークはブナノ丸で、その名の通りブナの大木が目立つ様になります。菰釣山の北側のピークまでの両側は雰囲気の良いブナ林が続きます。ピークからは小さな吊尾根を渡って菰釣山の頂上に到着です。山頂からは富士山や山中湖、南アルプスの南部を望む事ができ、今まで歩いて来た甲相国境稜線と御正体山が見えます。菰釣山山頂もかつての鬱蒼とした頂上の感じが薄れてしまった様です。 山頂からは、城ヶ尾峠方面に降りていきます。15分程下ると菰釣避難小屋があり、小屋から約5分でブナ沢乗越が左側に現れます。「道の駅どうし」と書かれた看板が目印です。最初は薄暗いブナ沢を下り西沢を木橋で渡り、沢沿いに行くと林道に出会います。西沢沿いの林道を道志の森キャンプ場まで歩き、キャンプ場を右に見て車道を進みます。次の分かれ道を右に下って三ヶ瀬川を橋で渡れば、道志の谷のオアシス的存在「道の駅どうし」は、道志川を渡った対岸に見えます。
    菰釣山は丹沢山塊の西側、山梨県と神奈川県の境である甲相国境稜線上に位置します。かつては、甲斐と相模の領民が山に菰を吊るして、その領地を主張した事に菰釣山の山名は由来しています。紹介コースは甲相国境稜線を山伏峠から入山、稜線を縦走して道志の谷、道の駅どうしまで歩くルートです。入山地点の山伏峠は山中湖と道志の谷を結ぶ国道413号が走っているものの、ここまでのバスの便は少ないので山中湖旭ヶ丘か山中湖岸平野集落からのタクシーの利用も考えておきましょう。 山伏峠バス停で下車、山伏トンネルを抜けて道志に入った右手に大棚ノ頭方面への登山口があります。少し登ると道志の最高峰、御正体山が良く望めます。約30分の行程で三叉路状の稜線に到着。往復10分程で大棚ノ頭に行けますが、樹林に覆われ展望はありません。三叉路では左折、菰釣山方面に進みます。分岐から約30分でベンチのある石保土山。その先、大岩の横を縦走路が通る場所で、南側の展望が開けます。長い下りで西沢ノ頭に到着。 西沢ノ頭で直角に右に曲がり、樅ノ木沢の頭、油沢ノ頭とベンチのあるピークを通過します。このあたりは美しい林相ですが展望はありません。油沢ノ頭からも急な下りがあり、小さなアップダウンが続きます。次のピークはブナノ丸で、その名の通りブナの大木が目立つ様になります。菰釣山の北側のピークまでの両側は雰囲気の良いブナ林が続きます。ピークからは小さな吊尾根を渡って菰釣山の頂上に到着です。山頂からは富士山や山中湖、南アルプスの南部を望む事ができ、今まで歩いて来た甲相国境稜線と御正体山が見えます。菰釣山山頂もかつての鬱蒼とした頂上の感じが薄れてしまった様です。 山頂からは、城ヶ尾峠方面に降りていきます。15分程下ると菰釣避難小屋があり、小屋から約5分でブナ沢乗越が左側に現れます。「道の駅どうし」と書かれた看板が目印です。最初は薄暗いブナ沢を下り西沢を木橋で渡り、沢沿いに行くと林道に出会います。西沢沿いの林道を道志の森キャンプ場まで歩き、キャンプ場を右に見て車道を進みます。次の分かれ道を右に下って三ヶ瀬川を橋で渡れば、道志の谷のオアシス的存在「道の駅どうし」は、道志川を渡った対岸に見えます。
  • 西丹沢ビジターセンターから大室山へ

    西丹沢ビジターセンターから大室山へ

    大室山は大群山とも呼ばれ、八王子方面からはその巨体で富士山を隠す事から、「富士隠し」とも呼ばれる山です。見る角度によってその姿を変え、南側の西丹沢側からは東西に長い城壁の様にそびえ、北の道志側からは裾野の広い三角錐の形でどっしりとそびえ立つ山です。山頂付近は樹林に覆われて展望はないものの、初夏はツツジの白と赤、秋にはトリカブトの紫と色彩の変化に富んだ山でもあります。 ここでは、路線バスが通う神奈川県側の西丹沢ビジターセンターから、犬越路経由で大室山に登り、加入道山を通って白石峠から西丹沢ビジターセンターに戻るコースを紹介します。 西丹沢ビジターセンターまでは、小田急線新松田駅から富士急モビリティバスに乗ります。バスを降り車道を上流の用木沢出合まで歩き、出合から右に沢沿いに進み鉄製の橋を渡ります。登山道はここから用木沢沿いにのび、沢を何回か渡り返しながら上流に向かっていきます。しばらく歩くと道は左に曲がって沢から離れ、涸れ沢を登る道となります。まもなく大室山と檜洞丸との最低鞍部である避難小屋のある十字路、犬越路に到着です。 犬越路を左へと登り、目立たない大杉丸のピークを越え、大室山までは急な登りが続きます。稜線手前で東側の展望の良い場所があります。蛭ヶ岳と檜洞丸が並んで見える豪快な景色です。ベンチのある稜線に出たら右へ5分程で大室山に到着です。残念ながら樹林に囲まれて展望はありません。ここから北側に3本のルートがありますが、山頂付近の踏みあとが薄くやや分かりにくいです。 分岐まで戻り加入道山を目指します。しばらく行くと木道が現れます。このあたりはトリカブトが群生し、9月の開花期には美しい姿を見ることができます。破風口の鞍部まで下り前大室に登り返します。ここからは道志村馬場に下るルートがあります。避難小屋のある加入道山を越え白石峠まで下りますが、その手前にも道志の湯方面への道が分かれます。白石峠からはやや荒れた登山道を下って行き、途中で花崗岩の滝である白石の滝を見物、木立ち越しで滝の全容が見えないのが残念です。やがて沢沿いの道に出て程なく林道に出ます。ゲートを抜け、オートキャンプ場脇を通れば西丹沢ビジターセンターに到着です。
    大室山は大群山とも呼ばれ、八王子方面からはその巨体で富士山を隠す事から、「富士隠し」とも呼ばれる山です。見る角度によってその姿を変え、南側の西丹沢側からは東西に長い城壁の様にそびえ、北の道志側からは裾野の広い三角錐の形でどっしりとそびえ立つ山です。山頂付近は樹林に覆われて展望はないものの、初夏はツツジの白と赤、秋にはトリカブトの紫と色彩の変化に富んだ山でもあります。 ここでは、路線バスが通う神奈川県側の西丹沢ビジターセンターから、犬越路経由で大室山に登り、加入道山を通って白石峠から西丹沢ビジターセンターに戻るコースを紹介します。 西丹沢ビジターセンターまでは、小田急線新松田駅から富士急モビリティバスに乗ります。バスを降り車道を上流の用木沢出合まで歩き、出合から右に沢沿いに進み鉄製の橋を渡ります。登山道はここから用木沢沿いにのび、沢を何回か渡り返しながら上流に向かっていきます。しばらく歩くと道は左に曲がって沢から離れ、涸れ沢を登る道となります。まもなく大室山と檜洞丸との最低鞍部である避難小屋のある十字路、犬越路に到着です。 犬越路を左へと登り、目立たない大杉丸のピークを越え、大室山までは急な登りが続きます。稜線手前で東側の展望の良い場所があります。蛭ヶ岳と檜洞丸が並んで見える豪快な景色です。ベンチのある稜線に出たら右へ5分程で大室山に到着です。残念ながら樹林に囲まれて展望はありません。ここから北側に3本のルートがありますが、山頂付近の踏みあとが薄くやや分かりにくいです。 分岐まで戻り加入道山を目指します。しばらく行くと木道が現れます。このあたりはトリカブトが群生し、9月の開花期には美しい姿を見ることができます。破風口の鞍部まで下り前大室に登り返します。ここからは道志村馬場に下るルートがあります。避難小屋のある加入道山を越え白石峠まで下りますが、その手前にも道志の湯方面への道が分かれます。白石峠からはやや荒れた登山道を下って行き、途中で花崗岩の滝である白石の滝を見物、木立ち越しで滝の全容が見えないのが残念です。やがて沢沿いの道に出て程なく林道に出ます。ゲートを抜け、オートキャンプ場脇を通れば西丹沢ビジターセンターに到着です。
  • 西丹沢ビジターセンターから畦ヶ丸へ

    西丹沢ビジターセンターから畦ヶ丸へ

    丹沢湖の奥、箒沢集落のさらに上流に一般的に西丹沢と呼ばれる地域があります。そこには、酒匂川の支流である河内川が南北に流れ、東西にそれぞれ東沢、西沢という沢が十字峡の様な地形を作っています。その西沢の上流部にあたるのが畦ヶ丸です。入下山とも沢沿いに登山道がある部分が多く、丸木橋で沢を渡ったりするので足元や増水時は注意しましょう。 スタートの西丹沢ビジターセンターへは小田急線新松田駅とJR御殿場線松田駅前からバスに乗り、終点の西丹沢ビジターセンターで下車、登山届を提出して出発します。吊橋で河内川を渡り西沢沿いに上流に向かいます。大きな堰堤は左側を階段で越えます。ここからは沢沿いのコースになり木橋で何回も沢を渡り返します。 しばらく行くと野外卓のある開けた場所に出ます。上流に進むと下棚入口があり、枝沢を奥に進むと落差40mの優美な下棚に出合います。入口まで戻り先へ進むと今度は本棚入口。分岐を奥に入ると落差60mの豪快な本棚が壁の様にそびえます。同角沢の遺言棚、早戸川の早戸大滝とともに丹沢三滝のうちの一角をなします。丹沢の名瀑を2本堪能したら登山道に戻り先へ進みます。 ここから本格的な登りになり、高度を上げて登り着いた場所が善六ノタワです。このあたりは花崗岩のザレた登山道が続きます。やがて稜線を行く様になりますが、一箇所長いハシゴがあり、その先からはブナなどの自然林の中を緩やかに登って畦ヶ丸山頂に到着です。ここは畦ヶ丸の北峰にあたります。白石峠補修記念碑が人待ち顔でたたずみます。 北峰から100m程進むと畦ヶ丸避難小屋のある南峰に着きます。南峰から右にのびる登山道はモロクボ沢ノ頭方面への道で、左側へ下りて進みます。しばらく下ると大滝峠上で登山道は左に曲がり大滝橋方面へ下りていきます。やがてステタロー沢沿いに歩く様になり一軒屋避難小屋に出ます。小屋の前の鬼石沢を渡り小尾根を切り通しで越え、斜面をトラバース気味に下って行くとマスキ嵐沢出合です。 ここからは大滝沢を沢沿いに下り林道に出ます。林道をしばらく歩くとバスの通る県道にぶつかり、そのすぐ右側が大滝橋バス停です。
    丹沢湖の奥、箒沢集落のさらに上流に一般的に西丹沢と呼ばれる地域があります。そこには、酒匂川の支流である河内川が南北に流れ、東西にそれぞれ東沢、西沢という沢が十字峡の様な地形を作っています。その西沢の上流部にあたるのが畦ヶ丸です。入下山とも沢沿いに登山道がある部分が多く、丸木橋で沢を渡ったりするので足元や増水時は注意しましょう。 スタートの西丹沢ビジターセンターへは小田急線新松田駅とJR御殿場線松田駅前からバスに乗り、終点の西丹沢ビジターセンターで下車、登山届を提出して出発します。吊橋で河内川を渡り西沢沿いに上流に向かいます。大きな堰堤は左側を階段で越えます。ここからは沢沿いのコースになり木橋で何回も沢を渡り返します。 しばらく行くと野外卓のある開けた場所に出ます。上流に進むと下棚入口があり、枝沢を奥に進むと落差40mの優美な下棚に出合います。入口まで戻り先へ進むと今度は本棚入口。分岐を奥に入ると落差60mの豪快な本棚が壁の様にそびえます。同角沢の遺言棚、早戸川の早戸大滝とともに丹沢三滝のうちの一角をなします。丹沢の名瀑を2本堪能したら登山道に戻り先へ進みます。 ここから本格的な登りになり、高度を上げて登り着いた場所が善六ノタワです。このあたりは花崗岩のザレた登山道が続きます。やがて稜線を行く様になりますが、一箇所長いハシゴがあり、その先からはブナなどの自然林の中を緩やかに登って畦ヶ丸山頂に到着です。ここは畦ヶ丸の北峰にあたります。白石峠補修記念碑が人待ち顔でたたずみます。 北峰から100m程進むと畦ヶ丸避難小屋のある南峰に着きます。南峰から右にのびる登山道はモロクボ沢ノ頭方面への道で、左側へ下りて進みます。しばらく下ると大滝峠上で登山道は左に曲がり大滝橋方面へ下りていきます。やがてステタロー沢沿いに歩く様になり一軒屋避難小屋に出ます。小屋の前の鬼石沢を渡り小尾根を切り通しで越え、斜面をトラバース気味に下って行くとマスキ嵐沢出合です。 ここからは大滝沢を沢沿いに下り林道に出ます。林道をしばらく歩くとバスの通る県道にぶつかり、そのすぐ右側が大滝橋バス停です。
  • 池めぐり自然探勝路から白鳥山へ

    池めぐり自然探勝路から白鳥山へ

    えびのエコミュージアムセンターから、池めぐり自然探勝路を進みます。橋を渡り三叉路を右折、整備された石段の同探勝路をしばらく登るとえびの展望台です。韓国岳から裾野に広がるえびの高原の全容が見渡せます。さらに石段を登り、アカマツ林を超えるとやがて平らな道になり白鳥山南登山口分岐に着きます。直進すると5分ほどで白紫池ですが、分岐を左に折れ山頂へ進みます。約15分ほど登ると白紫池や六観音御池、韓国岳を望める二湖パノラマ展望台に到着です。さらに樹林帯を進みガレ場となり視界が開けるとやがて白鳥山山頂で、目の前には韓国岳を望む絶景が広がります。ここからほぼ平坦な道となり白鳥山北展望台を過ぎ、下っていくと白鳥山北登山口の分岐に着きます。 帰りはえびのエコミュージアムセンターへ戻りますが、白鳥山北登山口から池めぐり深勝路を進み、六観音御池へ足を伸ばすのもおすすめです。
    えびのエコミュージアムセンターから、池めぐり自然探勝路を進みます。橋を渡り三叉路を右折、整備された石段の同探勝路をしばらく登るとえびの展望台です。韓国岳から裾野に広がるえびの高原の全容が見渡せます。さらに石段を登り、アカマツ林を超えるとやがて平らな道になり白鳥山南登山口分岐に着きます。直進すると5分ほどで白紫池ですが、分岐を左に折れ山頂へ進みます。約15分ほど登ると白紫池や六観音御池、韓国岳を望める二湖パノラマ展望台に到着です。さらに樹林帯を進みガレ場となり視界が開けるとやがて白鳥山山頂で、目の前には韓国岳を望む絶景が広がります。ここからほぼ平坦な道となり白鳥山北展望台を過ぎ、下っていくと白鳥山北登山口の分岐に着きます。 帰りはえびのエコミュージアムセンターへ戻りますが、白鳥山北登山口から池めぐり深勝路を進み、六観音御池へ足を伸ばすのもおすすめです。
  • 甑岳周回コース

    甑岳周回コース

    甑岳登山口(露天風呂跡地側)からの案内板に従い自然林の中を進みます。池めぐり自然探勝路からのコースと出会ったら、坂道を下って木橋を渡り、郷土の森入口の道標を直進します。付近はいくつもの尾根が重なり合う平地のため、ガスがかかると迷いやすいので要注意です。 やがて登りにさしかかると甑岳への取り付きです。ここからは獣道など多数あるので登山用目印の赤テープを見失わないように高度を稼ぎます。急坂を登りガレ場を抜けると甑岳山頂です。韓国岳が迫り、風向きによっては硫黄山の白煙や硫黄の匂いもします。 時間があれば火口縁(直径約600m)を周回してみましょう。初夏にはミヤマキリシマ、ミツバツツジ、ヤマツツジ。秋の木々の紅葉は登山客の目を楽しませてくれます。火口内はススキの草原で池塘と呼ばれる湿原があり、高山植物に加え、湿地帯特有の食虫植物のモウセンゴケなどを見る事が出来ます。帰りは往路を辿り甑岳登山口へ戻ります。
    甑岳登山口(露天風呂跡地側)からの案内板に従い自然林の中を進みます。池めぐり自然探勝路からのコースと出会ったら、坂道を下って木橋を渡り、郷土の森入口の道標を直進します。付近はいくつもの尾根が重なり合う平地のため、ガスがかかると迷いやすいので要注意です。 やがて登りにさしかかると甑岳への取り付きです。ここからは獣道など多数あるので登山用目印の赤テープを見失わないように高度を稼ぎます。急坂を登りガレ場を抜けると甑岳山頂です。韓国岳が迫り、風向きによっては硫黄山の白煙や硫黄の匂いもします。 時間があれば火口縁(直径約600m)を周回してみましょう。初夏にはミヤマキリシマ、ミツバツツジ、ヤマツツジ。秋の木々の紅葉は登山客の目を楽しませてくれます。火口内はススキの草原で池塘と呼ばれる湿原があり、高山植物に加え、湿地帯特有の食虫植物のモウセンゴケなどを見る事が出来ます。帰りは往路を辿り甑岳登山口へ戻ります。
  • えびのエコミュージアムセンターから韓国岳へ

    えびのエコミュージアムセンターから韓国岳へ

    えびのエコミュージアムセンターから遊歩道を伝って歩き出します。硫黄山から噴き出る硫黄の匂いや、噴気の轟音を聞きながら歩くと、3合目下分岐にて従来の硫黄山からの登山ルートに合流します。展望所からは硫黄山の噴気がはっきり確認でき、さらに進んでいくとやがて樹木も低くなり視界がひろがります。 緩やかな登りですが、ガレ場が多く足を取られるため、浮石には要注意です。眼下にえびの高原の建物やえびの岳、白鳥山、硫黄山の白煙、不動池などが見え始めると、やがて広々とした5合目に到着です。韓国岳登山道休憩所もあるので休憩をして体調を整えましょう。 6合目から先は石も小さくなり歩きやすくなるため、周囲の展望を楽しみながら進みます。登山道は火口側に柵、谷側にも柵やロープが張られ迷うことはありませんが、風が強いときは帽子など飛ばされないよう気を付けましょう。韓国岳山頂は広々とした岩稜で、左側が大きく口を開けた噴火口です。連山最高峰からの展望は素晴らしく、韓国岳から霧島山系の全山の風景とともに、眼下には大浪池が望めます。南東側には獅子戸岳や白煙を上げる新燃岳、ぽっかり口を開けた御鉢の火口や天を突きさすような高千穂峰、その先には志布志湾も見ることができます。南側には桜島や開聞岳、北側には宮崎県の市房山や石堂山、北西には長崎県の普賢岳も確認できます。 帰路は大浪池を目指します。ゴロゴロしたガレ場から木道の階段を一気に下ります。階段を下るとやがて大浪池周回コースとえびの高原への分岐点である韓国岳避難小屋に着きます。大浪池口へと向かいつつ大浪池外輪沿いを進んでいきます。えびの高原への分岐点から一時間弱歩くと大浪池口に出るので、そこから大浪池登山口バス停へ向かいます。 時間と体力に余裕があれば、韓国岳から東へ琵琶池を通って獅子戸岳まで行ってみましょう。韓国岳から琵琶池方面へ下るルートは2015年に整備され、ブナやミズナラの樹林帯を通るコースになっており歩きやすいです。また獅子戸岳山頂からの新燃岳は、火口を埋め尽くした溶岩や流れ出た噴出物が見られ、幾筋も立ち上る白煙を目前にすると自然の驚異に言葉を失います。以降は大幡山を経由してひなもり台へ下ります。なお新燃岳への登山道は立入規制がされています。
    えびのエコミュージアムセンターから遊歩道を伝って歩き出します。硫黄山から噴き出る硫黄の匂いや、噴気の轟音を聞きながら歩くと、3合目下分岐にて従来の硫黄山からの登山ルートに合流します。展望所からは硫黄山の噴気がはっきり確認でき、さらに進んでいくとやがて樹木も低くなり視界がひろがります。 緩やかな登りですが、ガレ場が多く足を取られるため、浮石には要注意です。眼下にえびの高原の建物やえびの岳、白鳥山、硫黄山の白煙、不動池などが見え始めると、やがて広々とした5合目に到着です。韓国岳登山道休憩所もあるので休憩をして体調を整えましょう。 6合目から先は石も小さくなり歩きやすくなるため、周囲の展望を楽しみながら進みます。登山道は火口側に柵、谷側にも柵やロープが張られ迷うことはありませんが、風が強いときは帽子など飛ばされないよう気を付けましょう。韓国岳山頂は広々とした岩稜で、左側が大きく口を開けた噴火口です。連山最高峰からの展望は素晴らしく、韓国岳から霧島山系の全山の風景とともに、眼下には大浪池が望めます。南東側には獅子戸岳や白煙を上げる新燃岳、ぽっかり口を開けた御鉢の火口や天を突きさすような高千穂峰、その先には志布志湾も見ることができます。南側には桜島や開聞岳、北側には宮崎県の市房山や石堂山、北西には長崎県の普賢岳も確認できます。 帰路は大浪池を目指します。ゴロゴロしたガレ場から木道の階段を一気に下ります。階段を下るとやがて大浪池周回コースとえびの高原への分岐点である韓国岳避難小屋に着きます。大浪池口へと向かいつつ大浪池外輪沿いを進んでいきます。えびの高原への分岐点から一時間弱歩くと大浪池口に出るので、そこから大浪池登山口バス停へ向かいます。 時間と体力に余裕があれば、韓国岳から東へ琵琶池を通って獅子戸岳まで行ってみましょう。韓国岳から琵琶池方面へ下るルートは2015年に整備され、ブナやミズナラの樹林帯を通るコースになっており歩きやすいです。また獅子戸岳山頂からの新燃岳は、火口を埋め尽くした溶岩や流れ出た噴出物が見られ、幾筋も立ち上る白煙を目前にすると自然の驚異に言葉を失います。以降は大幡山を経由してひなもり台へ下ります。なお新燃岳への登山道は立入規制がされています。
  • 大浪池周回コース

    大浪池周回コース

    大浪池登山口から入り、避難壕の左にある石畳で整備された階段を歩きます。登り始めると樹林帯に入り、アカマツ、モミ、ツガ、ヒメシャラなどの大木が登山道を覆います。登山道は整備されていますが、雨で濡れると滑りやすいので気を付けましょう。大浪池が近づくと石段に変わります。展望は大浪池口に着くまでの辛抱です。 登山口から約1時間足らずで大浪池園地休憩所に到着です。ここまで来ると大浪池はすぐなので一気に登ってしまいましょう。大浪池口に着くと大浪池が眼下に広がり、正面には韓国岳を捉えた雄大な景色が広がります。大浪池を堪能した後は、往路を戻ってもよいですが、時間と体力に余裕があれば、池を一周するのがおすすめです。 池の外輪を東(反時計回り)に行くと、毎年3月には霧島に春の訪れを告げるマンサクの花がトンネルを作り、5月はミヤマキリシマが咲き誇ります。秋の紅葉は池の周囲の木々が赤や黄色で染まり、池が空の青さとマッチして紅葉が一段と輝いて見えます。大浪池外輪の最高地付近からは霧島連山や新燃岳の火口が見え、南には鹿児島湾に浮かぶ桜島、遠く開聞岳まで望む事が出来ます。やがて低木帯を下ると韓国岳避難小屋に到着です。 ここは韓国岳へ向かう分岐ですが、分岐を直進するとほどなく大浪池とえびの高原への分岐に着きます。この分岐を直進するとえびの高原へ行くことになります。大浪池外輪へは分岐を左折し登っていきます。外輪に着くと大浪池口を正面に見ることができます。さらに平坦になった外輪を進むとやがて眺望も良くなり、えびの高原や栗野岳、白い蒸気を上げる大霧地熱発電所も近くに見えます。下りにかかるとほどなく大浪池口です。約50分ほど歩き、大浪池登山口へと向かいましょう。
    大浪池登山口から入り、避難壕の左にある石畳で整備された階段を歩きます。登り始めると樹林帯に入り、アカマツ、モミ、ツガ、ヒメシャラなどの大木が登山道を覆います。登山道は整備されていますが、雨で濡れると滑りやすいので気を付けましょう。大浪池が近づくと石段に変わります。展望は大浪池口に着くまでの辛抱です。 登山口から約1時間足らずで大浪池園地休憩所に到着です。ここまで来ると大浪池はすぐなので一気に登ってしまいましょう。大浪池口に着くと大浪池が眼下に広がり、正面には韓国岳を捉えた雄大な景色が広がります。大浪池を堪能した後は、往路を戻ってもよいですが、時間と体力に余裕があれば、池を一周するのがおすすめです。 池の外輪を東(反時計回り)に行くと、毎年3月には霧島に春の訪れを告げるマンサクの花がトンネルを作り、5月はミヤマキリシマが咲き誇ります。秋の紅葉は池の周囲の木々が赤や黄色で染まり、池が空の青さとマッチして紅葉が一段と輝いて見えます。大浪池外輪の最高地付近からは霧島連山や新燃岳の火口が見え、南には鹿児島湾に浮かぶ桜島、遠く開聞岳まで望む事が出来ます。やがて低木帯を下ると韓国岳避難小屋に到着です。 ここは韓国岳へ向かう分岐ですが、分岐を直進するとほどなく大浪池とえびの高原への分岐に着きます。この分岐を直進するとえびの高原へ行くことになります。大浪池外輪へは分岐を左折し登っていきます。外輪に着くと大浪池口を正面に見ることができます。さらに平坦になった外輪を進むとやがて眺望も良くなり、えびの高原や栗野岳、白い蒸気を上げる大霧地熱発電所も近くに見えます。下りにかかるとほどなく大浪池口です。約50分ほど歩き、大浪池登山口へと向かいましょう。
  • えびの高原からえびの岳へ

    えびの高原からえびの岳へ

    霧島連山の中でも比較的に古い山で、えびの高原の中にあり小高いなだらかな丘のように見えるのがえびの岳です。新燃岳や硫黄山の噴火レベル警戒情報が出る前は、知る人ぞ知る短時間で周回できる小さな山でしたが、最近は登山客や軽装の観光客が増えています。 本紹介コースは火口壁を1時間30分で周回するルートです。登山道はしっかりしていますが、なだらかなルートゆえに、霧が出ると道に迷いやすいので気を付けましょう。 えびのエコミュージアムセンターからスタートします。アカマツ林の中の比較的緩やかな登りを進んでいきます。倒木などが並べられた尾根上の道であるため間違わずに歩けるはずです。最初のピークを過ぎ、しばらく行くと火口の鞍部への下りになります。雨の日などは滑りやすいので注意しましょう。鞍部から登りきって巨岩を左側から回りこむと、えびの岳山頂です。 山頂からは韓国岳や硫黄山、鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ桜島や開聞岳を望む事ができ、近くには栗野岳がくっきりと見えます。春から初夏はノカイドウをはじめとしてキリシマミズキ、シロモジ、キブシ、ヒカゲツツジ、ミツバツツジ、ヤマツツジやハルリンドウなど多くの草花が登山道に咲き乱れます。秋はモミジや霧島に多いウリハダカエデ、ツタやシロモジの黄色や赤色の紅葉に酔いしれることができ、落ち葉を踏みながら歩く足音は下界の喧騒を癒してくれるはずです。 山頂から樹林帯を抜けて高木のアカマツ林の中を下ると、やがてえびの高原キャンプ村に到着です。
    霧島連山の中でも比較的に古い山で、えびの高原の中にあり小高いなだらかな丘のように見えるのがえびの岳です。新燃岳や硫黄山の噴火レベル警戒情報が出る前は、知る人ぞ知る短時間で周回できる小さな山でしたが、最近は登山客や軽装の観光客が増えています。 本紹介コースは火口壁を1時間30分で周回するルートです。登山道はしっかりしていますが、なだらかなルートゆえに、霧が出ると道に迷いやすいので気を付けましょう。 えびのエコミュージアムセンターからスタートします。アカマツ林の中の比較的緩やかな登りを進んでいきます。倒木などが並べられた尾根上の道であるため間違わずに歩けるはずです。最初のピークを過ぎ、しばらく行くと火口の鞍部への下りになります。雨の日などは滑りやすいので注意しましょう。鞍部から登りきって巨岩を左側から回りこむと、えびの岳山頂です。 山頂からは韓国岳や硫黄山、鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ桜島や開聞岳を望む事ができ、近くには栗野岳がくっきりと見えます。春から初夏はノカイドウをはじめとしてキリシマミズキ、シロモジ、キブシ、ヒカゲツツジ、ミツバツツジ、ヤマツツジやハルリンドウなど多くの草花が登山道に咲き乱れます。秋はモミジや霧島に多いウリハダカエデ、ツタやシロモジの黄色や赤色の紅葉に酔いしれることができ、落ち葉を踏みながら歩く足音は下界の喧騒を癒してくれるはずです。 山頂から樹林帯を抜けて高木のアカマツ林の中を下ると、やがてえびの高原キャンプ村に到着です。