【中級者向け】の登山コースガイド

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検索結果603件中  261-280件
  • 猿倉から木賊温泉へ

    猿倉から木賊温泉へ

    本コースは入下山口が異なるため、マイカー利用の場合には1台を回送する必要があります。公共交通機関利用の場合でも麓の温泉宿に泊まっての利用が適しています。標高1430mにある猿倉登山口には駐車場があり、6月上旬から10月下旬まで会津高原尾瀬口駅とを結ぶシャトルタクシーも運行していて便利です。登山口からすぐ沢を渡り、大きな岩のある谷間を歩けば水場に到着します。コース唯一の水場なので、汲み忘れてしまった方はここで補給しましょう。 つづら折れに登って尾根へと取りつくと、道のりは森の中の急登に変わりますが、段差にはステップが置かれており歩きやすいです。そこから再び登ると1時間40分で小田代です。前方には田代山の台地がそびえて見えますが、ペースを保って急登を30分上れば田代山湿原の東端に着きます。これまで歩いた急登と、頂上一帯に広がる平坦な風景とのギャップの大きさに驚かされる瞬間です。すぐに左から避難小屋方面の木道が合流しますが、田代山湿原の木道は幅が狭く単線区間も多いため、反時計回りの一方通行というルールがあります。この分岐は直進しましょう。すぐに田代山の山名標識がありますが、ここは田代山湿原の最も低いところで、本当の山頂は左に15分歩いた田代山避難小屋が建つ辺りです。避難小屋の横には新しくなったトイレもあり休憩スペースも用意されています。木賊登山口方面は先ほどの山名標識に戻る必要がありますが、一方通行なので避難小屋を背に右側の木道をたどります。この辺りは湿原に入り込んだネズコやハイマツが日本庭園のように配されていて、周りの景色やチングルマの大群落が満喫できます。 山名標識に戻ったら北側へ延びる木道をたどって木賊方面へ向かいます。すぐにロボット雨量計小屋があり、登山道はゆるやかに下ります。1888mピークを右におれて傾斜を落としてゆくと、周りはコメツガの巨木の森へと変わり、深い山を歩いている雰囲気が強まります。標高1600m辺りから傾斜が増して谷へと吸い込まれるような急坂を下るようになりますが、張り出した木の根が落ち葉に隠れてつまづきやすいので要注意。特に標高1250mから谷へと下る区間では、急坂のつづら折れで、落石を発生させる危険もあるので慎重に歩きましょう。しだいに傾斜がゆるみ、草地が現れれば木賊登山口に到着です。ここから川衣ゲートまでは50分程度の林道歩きで、その先は舗装道路となり1時間ほどで木賊温泉に到着します。
    本コースは入下山口が異なるため、マイカー利用の場合には1台を回送する必要があります。公共交通機関利用の場合でも麓の温泉宿に泊まっての利用が適しています。標高1430mにある猿倉登山口には駐車場があり、6月上旬から10月下旬まで会津高原尾瀬口駅とを結ぶシャトルタクシーも運行していて便利です。登山口からすぐ沢を渡り、大きな岩のある谷間を歩けば水場に到着します。コース唯一の水場なので、汲み忘れてしまった方はここで補給しましょう。 つづら折れに登って尾根へと取りつくと、道のりは森の中の急登に変わりますが、段差にはステップが置かれており歩きやすいです。そこから再び登ると1時間40分で小田代です。前方には田代山の台地がそびえて見えますが、ペースを保って急登を30分上れば田代山湿原の東端に着きます。これまで歩いた急登と、頂上一帯に広がる平坦な風景とのギャップの大きさに驚かされる瞬間です。すぐに左から避難小屋方面の木道が合流しますが、田代山湿原の木道は幅が狭く単線区間も多いため、反時計回りの一方通行というルールがあります。この分岐は直進しましょう。すぐに田代山の山名標識がありますが、ここは田代山湿原の最も低いところで、本当の山頂は左に15分歩いた田代山避難小屋が建つ辺りです。避難小屋の横には新しくなったトイレもあり休憩スペースも用意されています。木賊登山口方面は先ほどの山名標識に戻る必要がありますが、一方通行なので避難小屋を背に右側の木道をたどります。この辺りは湿原に入り込んだネズコやハイマツが日本庭園のように配されていて、周りの景色やチングルマの大群落が満喫できます。 山名標識に戻ったら北側へ延びる木道をたどって木賊方面へ向かいます。すぐにロボット雨量計小屋があり、登山道はゆるやかに下ります。1888mピークを右におれて傾斜を落としてゆくと、周りはコメツガの巨木の森へと変わり、深い山を歩いている雰囲気が強まります。標高1600m辺りから傾斜が増して谷へと吸い込まれるような急坂を下るようになりますが、張り出した木の根が落ち葉に隠れてつまづきやすいので要注意。特に標高1250mから谷へと下る区間では、急坂のつづら折れで、落石を発生させる危険もあるので慎重に歩きましょう。しだいに傾斜がゆるみ、草地が現れれば木賊登山口に到着です。ここから川衣ゲートまでは50分程度の林道歩きで、その先は舗装道路となり1時間ほどで木賊温泉に到着します。
  • 猿倉から帝釈山へ

    猿倉から帝釈山へ

    猿倉登山口から田代山までは猿倉から木賊温泉へ(コースガイド)を参照して下さい。 田代山避難小屋で休憩したら帝釈山の鞍部に向けて下ります。オサバグサの咲く6月中旬頃はこの辺りから白く可憐な花を楽しむことができます。すぐに下りの傾斜もゆるみ、小さな登降を繰り返しながら稜線を歩きます。6月であれば最低鞍部では残雪もありますが、誘導のテープが付けられており、稜線を忠実にたどれば迷う心配はありません。また雪解けが終わった後にはあちこちでぬかるみが多くなりますが、地元の方々やボランティアによってステップが置かれているので慌てずに進みましょう。 道のりが帝釈山への登りにさしかかる頃になるとオサバグサを多く見かけるようになります。この植物は背丈が15cm前後の白い釣り鐘のような花を咲かせる植物で、葉の形がシダ植物のようで機織りに使われる筬に似ていることからこの名前が付けられています。開花期が終わっても小さなシダ植物のような葉があればオサバグサの可能性があります。 帝釈山を目前にするころ、道のりは大きな岩を乗り越えて歩くようになります。ハシゴが取り付けられており安全に通行できますが、慌てずに行きましょう。やがて周りの景色が見えてくると山頂標識の立つ帝釈山に到着します。 帝釈山は福島県と栃木県の県境にそびえる山脈の盟主で、展望の山としても知られています。尾瀬方面には燧ヶ岳と至仏山を並んで望めるほかにも、隣の会津駒ヶ岳ののびやかな稜線や日光連山の特徴的な山並みなど、地図を片手に飽きない時間が過ごせます。 帝釈山の眺めを満喫したら下山にかかります。馬坂峠登山口まで下ることもでき、こちらの道はオサバグサの大群生地として有名なコースですが、交通の便がとても悪いので注意が必要です。 復路は同じ道を帰ることになりますが、復路は帝釈山を過ぎてすぐの岩場の下りに注意して通行しましょう。午後になればこの辺り一帯の稜線は人影もまばらになり、一気に深山の雰囲気が深まります。日の短い秋であれば帰りには日がかげる時間帯にさしかかりますが、田代山避難小屋から猿倉登山口の下りは慌てず安全に下山しましょう。
    猿倉登山口から田代山までは猿倉から木賊温泉へ(コースガイド)を参照して下さい。 田代山避難小屋で休憩したら帝釈山の鞍部に向けて下ります。オサバグサの咲く6月中旬頃はこの辺りから白く可憐な花を楽しむことができます。すぐに下りの傾斜もゆるみ、小さな登降を繰り返しながら稜線を歩きます。6月であれば最低鞍部では残雪もありますが、誘導のテープが付けられており、稜線を忠実にたどれば迷う心配はありません。また雪解けが終わった後にはあちこちでぬかるみが多くなりますが、地元の方々やボランティアによってステップが置かれているので慌てずに進みましょう。 道のりが帝釈山への登りにさしかかる頃になるとオサバグサを多く見かけるようになります。この植物は背丈が15cm前後の白い釣り鐘のような花を咲かせる植物で、葉の形がシダ植物のようで機織りに使われる筬に似ていることからこの名前が付けられています。開花期が終わっても小さなシダ植物のような葉があればオサバグサの可能性があります。 帝釈山を目前にするころ、道のりは大きな岩を乗り越えて歩くようになります。ハシゴが取り付けられており安全に通行できますが、慌てずに行きましょう。やがて周りの景色が見えてくると山頂標識の立つ帝釈山に到着します。 帝釈山は福島県と栃木県の県境にそびえる山脈の盟主で、展望の山としても知られています。尾瀬方面には燧ヶ岳と至仏山を並んで望めるほかにも、隣の会津駒ヶ岳ののびやかな稜線や日光連山の特徴的な山並みなど、地図を片手に飽きない時間が過ごせます。 帝釈山の眺めを満喫したら下山にかかります。馬坂峠登山口まで下ることもでき、こちらの道はオサバグサの大群生地として有名なコースですが、交通の便がとても悪いので注意が必要です。 復路は同じ道を帰ることになりますが、復路は帝釈山を過ぎてすぐの岩場の下りに注意して通行しましょう。午後になればこの辺り一帯の稜線は人影もまばらになり、一気に深山の雰囲気が深まります。日の短い秋であれば帰りには日がかげる時間帯にさしかかりますが、田代山避難小屋から猿倉登山口の下りは慌てず安全に下山しましょう。
  • 大清水から尾瀬沼を経て、鬼怒沼へ

    大清水から尾瀬沼を経て、鬼怒沼へ

    1日目は大清水から尾瀬沼ヒュッテへの約3時間の道のりです。一ノ瀬までの林道は6月中旬から10月中旬にかけて低公害車運行もあり、出発が遅れた場合には利用すると便利です。一ノ瀬には休憩所とトイレがあります。ここから登山道が始まり、木道や石階段を繰り返して標高をあげると岩清水に着きます。すぐに十二曲りのつづら折れとなり、12回目のカーブの後は尾根上に出ます。しばらく針葉樹に包まれた木道を行けば三平峠に着きます。三平峠から滑りやすい木道を15分下れば三平下です。ここからは尾瀬沼東岸から燧ヶ岳を望む道のりです。尾瀬沼ヒュッテに到着後、時間があれば大江湿原を散策してみましょう。 2日目はロングコースなので早朝出発しましょう。小淵沢田代へは尾瀬沼キャンプ場を抜けるコースと、小淵沢田代分岐からのコースがありますが、後者がなだらかなので、時間が許せばこちらをお勧めします。小淵沢田代は池溏のある小さな湿原で、日光連山や富士山も見える穴場です。湿原を抜けるとすぐにぬかるみの多い登山道が始まります。途中、小淵沢(ニゴリ沢)方面の分岐がありますが、直進するとササの刈り払われた送電線巡視路を横切ります。濃霧時は巡視路に迷い込まないよう注意しましょう。登山道は細いですが明瞭で通行の心配はありません。なだらかな稜線を進めば赤安清水の標識に到着です。 赤安山は登山道から少し外れたところにあるため、無理をして登ろうとせずに先へ進みましょう。黒岩山南側を大きく巻いて歩けば黒岩山分岐に着きます。ここから黒岩山は登り35分、下り20分と若干ヤブの濃い道ですが、3県境の高峰だけあって雄大な眺めを楽しむことができます。黒岩山分岐から鬼怒沼方面は道をふさぐような倒木が多く、またいだ先の道を見落としやすいので見定めて歩きましょう。小ピークの登降を繰り返すと小さな沢と広場に出ますが、これが小松湿原の水場です。 大きく崩壊した斜面を左に見て行けば鬼怒沼山分岐に着きます。ここから鬼怒沼山は登り20分、下り15分の急坂ですがあまり眺めはありません。分岐に戻ってなだらかに下れば鬼怒沼湿原です。鬼怒沼湿原は鬼怒川の源流部にあたり、南北約700m、東西約400mの広さに250個もの池溏が点在しています。日光連山の山並みを楽しんだら日光澤温泉への急坂をいっきに下ります。オロオソロシの滝展望台を過ぎれば日光澤温泉はもうすぐです。 3日目は奥鬼怒歩道をのんびりと行けば1時間45分ほどで女夫淵に到着です。
    1日目は大清水から尾瀬沼ヒュッテへの約3時間の道のりです。一ノ瀬までの林道は6月中旬から10月中旬にかけて低公害車運行もあり、出発が遅れた場合には利用すると便利です。一ノ瀬には休憩所とトイレがあります。ここから登山道が始まり、木道や石階段を繰り返して標高をあげると岩清水に着きます。すぐに十二曲りのつづら折れとなり、12回目のカーブの後は尾根上に出ます。しばらく針葉樹に包まれた木道を行けば三平峠に着きます。三平峠から滑りやすい木道を15分下れば三平下です。ここからは尾瀬沼東岸から燧ヶ岳を望む道のりです。尾瀬沼ヒュッテに到着後、時間があれば大江湿原を散策してみましょう。 2日目はロングコースなので早朝出発しましょう。小淵沢田代へは尾瀬沼キャンプ場を抜けるコースと、小淵沢田代分岐からのコースがありますが、後者がなだらかなので、時間が許せばこちらをお勧めします。小淵沢田代は池溏のある小さな湿原で、日光連山や富士山も見える穴場です。湿原を抜けるとすぐにぬかるみの多い登山道が始まります。途中、小淵沢(ニゴリ沢)方面の分岐がありますが、直進するとササの刈り払われた送電線巡視路を横切ります。濃霧時は巡視路に迷い込まないよう注意しましょう。登山道は細いですが明瞭で通行の心配はありません。なだらかな稜線を進めば赤安清水の標識に到着です。 赤安山は登山道から少し外れたところにあるため、無理をして登ろうとせずに先へ進みましょう。黒岩山南側を大きく巻いて歩けば黒岩山分岐に着きます。ここから黒岩山は登り35分、下り20分と若干ヤブの濃い道ですが、3県境の高峰だけあって雄大な眺めを楽しむことができます。黒岩山分岐から鬼怒沼方面は道をふさぐような倒木が多く、またいだ先の道を見落としやすいので見定めて歩きましょう。小ピークの登降を繰り返すと小さな沢と広場に出ますが、これが小松湿原の水場です。 大きく崩壊した斜面を左に見て行けば鬼怒沼山分岐に着きます。ここから鬼怒沼山は登り20分、下り15分の急坂ですがあまり眺めはありません。分岐に戻ってなだらかに下れば鬼怒沼湿原です。鬼怒沼湿原は鬼怒川の源流部にあたり、南北約700m、東西約400mの広さに250個もの池溏が点在しています。日光連山の山並みを楽しんだら日光澤温泉への急坂をいっきに下ります。オロオソロシの滝展望台を過ぎれば日光澤温泉はもうすぐです。 3日目は奥鬼怒歩道をのんびりと行けば1時間45分ほどで女夫淵に到着です。
  • 妙義神社から石門めぐりと中間道

    妙義神社から石門めぐりと中間道

    妙義神社入口前より車道を進み金鶏橋から右へ登山道に入ります。大人場から七曲がりを登り振り返ると白雲山がそびえています。峠の一本杉から車道を進み、石門入口より第一石門をくぐり、「かにの横ばい」の先の鎖場で第二石門をくぐります。石門巡りの難所で慎重に通過します。第三石門を往復し第四石門下の石門広場は落石の危険があるため、立ち止まらず速やかに通過します。第四石門をくぐり分岐を右折すると大砲岩や天狗の評定等の奇岩の岩稜帯です。引き返して中間道を進みながら、大岩壁の岩根、岩庇の下、ヤセ岩稜の鉄階段等、次々と変化する登山道と風景が楽しめます。ホッキリ入口を経て「本読みの僧」脇を通り、タルワキ沢出合を過ぎると長い鉄階段が続きます。第二見晴からの展望を望み、大黒の滝を見て第一見晴から妙義神社南門につきます。妙義神社入口の樹齢500年の杉、壮麗な権現造りの本社の彫刻は一見の価値があります。
    妙義神社入口前より車道を進み金鶏橋から右へ登山道に入ります。大人場から七曲がりを登り振り返ると白雲山がそびえています。峠の一本杉から車道を進み、石門入口より第一石門をくぐり、「かにの横ばい」の先の鎖場で第二石門をくぐります。石門巡りの難所で慎重に通過します。第三石門を往復し第四石門下の石門広場は落石の危険があるため、立ち止まらず速やかに通過します。第四石門をくぐり分岐を右折すると大砲岩や天狗の評定等の奇岩の岩稜帯です。引き返して中間道を進みながら、大岩壁の岩根、岩庇の下、ヤセ岩稜の鉄階段等、次々と変化する登山道と風景が楽しめます。ホッキリ入口を経て「本読みの僧」脇を通り、タルワキ沢出合を過ぎると長い鉄階段が続きます。第二見晴からの展望を望み、大黒の滝を見て第一見晴から妙義神社南門につきます。妙義神社入口の樹齢500年の杉、壮麗な権現造りの本社の彫刻は一見の価値があります。
  • 物語山と阿唱念ノ滝

    物語山と阿唱念ノ滝

    興味をそそる山名と、印象的な山容のメンベ岩、更には財宝伝説となると、登山者の多くが登りたくなることでしょう。サンスポーツランド前バス停より荒廃した林道を登り、沢を渡って登山口より植林地に入ると小尾根を越えます。急斜面に九十九折りの道が続き、足元の散乱した瓦状の石片に滑らないように注意深く登り、鞍部より西峰へと登ると荒船山や浅間山の展望が開けます。西峰からの下りは滑りやすく、左手側の断崖に気を使いながら鞍部に戻ります。物語山本峰へと登りますが、山頂は狭く西峰ほど展望はよくありません。休憩は山頂南側の尾根上の円頂が最適です。来た道を戻り、阿唱念ノ滝へと向かいます。沢沿いの道は石段からはじまり、徐々に踏み跡が薄くなり露岩の沢を歩く場所もあり注意が必要です。石垣や石碑が現れるとすぐ奥に岩壁を滴る阿唱念ノ滝があり、周囲の岩下や岩壁の隙間に無数の石碑や石仏が安置されています。数の多さに思わず一礼をして往路を戻ります。
    興味をそそる山名と、印象的な山容のメンベ岩、更には財宝伝説となると、登山者の多くが登りたくなることでしょう。サンスポーツランド前バス停より荒廃した林道を登り、沢を渡って登山口より植林地に入ると小尾根を越えます。急斜面に九十九折りの道が続き、足元の散乱した瓦状の石片に滑らないように注意深く登り、鞍部より西峰へと登ると荒船山や浅間山の展望が開けます。西峰からの下りは滑りやすく、左手側の断崖に気を使いながら鞍部に戻ります。物語山本峰へと登りますが、山頂は狭く西峰ほど展望はよくありません。休憩は山頂南側の尾根上の円頂が最適です。来た道を戻り、阿唱念ノ滝へと向かいます。沢沿いの道は石段からはじまり、徐々に踏み跡が薄くなり露岩の沢を歩く場所もあり注意が必要です。石垣や石碑が現れるとすぐ奥に岩壁を滴る阿唱念ノ滝があり、周囲の岩下や岩壁の隙間に無数の石碑や石仏が安置されています。数の多さに思わず一礼をして往路を戻ります。
  • 荒船山(内山峠ルートから相沢ルートへ)

    荒船山(内山峠ルートから相沢ルートへ)

    荒船山の舳先である内山峠から、山腹道や稜線歩きを繰り返すと鋏岩修験道場跡に着きます。更に進み艫岩の根元には一杯水があり沢を橋で渡ります。岩場交じりの急登を登りきると、笹と雑木林の平坦な「甲板」上の道となり、艫岩展望台に着きます。艫岩から浅間山•妙義山•神津牧場方面が望めます。避難小屋兼東屋のある相沢分岐からすぐに沢を渡り、「皇朝最古修武之地」の石碑やクリンソウ群生地、石祠を横に見ながら平坦な広い道を進みます。経塚入口の分岐を左折、急登をひと登りで経塚山に到着です。来た道を引き返し艫岩手前の相沢分岐から相沢ルートへ進みますが、岩壁の根元までは木段で下り、胸突八丁までは急斜面が続きます。尾根の南面の山腹道を下り、大岩下の中ノ宮の祠を過ぎ、その先の涸れ沢を渡る付近は道が外傾斜で滑落に注意です。この先は尾根道や杉林の道となり相沢登山口から三ツ瀬バス停までは車道歩きです。
    荒船山の舳先である内山峠から、山腹道や稜線歩きを繰り返すと鋏岩修験道場跡に着きます。更に進み艫岩の根元には一杯水があり沢を橋で渡ります。岩場交じりの急登を登りきると、笹と雑木林の平坦な「甲板」上の道となり、艫岩展望台に着きます。艫岩から浅間山•妙義山•神津牧場方面が望めます。避難小屋兼東屋のある相沢分岐からすぐに沢を渡り、「皇朝最古修武之地」の石碑やクリンソウ群生地、石祠を横に見ながら平坦な広い道を進みます。経塚入口の分岐を左折、急登をひと登りで経塚山に到着です。来た道を引き返し艫岩手前の相沢分岐から相沢ルートへ進みますが、岩壁の根元までは木段で下り、胸突八丁までは急斜面が続きます。尾根の南面の山腹道を下り、大岩下の中ノ宮の祠を過ぎ、その先の涸れ沢を渡る付近は道が外傾斜で滑落に注意です。この先は尾根道や杉林の道となり相沢登山口から三ツ瀬バス停までは車道歩きです。
  • じいとばあと御堂山、雨宮山

    じいとばあと御堂山、雨宮山

    御堂山入口から林道をたどり、ミノ滝右岸をロープで注意深く越え鞍部に達したら左折します。タンス岩の西面を巻くと奇岩のじいとばあが目の前にそびえ、荒船山の展望が広がります。引き返して鞍部から尾根に達し、東南尾根の踏み跡に入ると荒船山を背景としたじいとばあの展望となり、荒船を見送る老夫婦を彷彿させます。主ルートに戻り高石峠分岐からロープの続く急斜面を登ると御堂山山頂です。引き返し高石峠へ向かいますが、下宿分岐から下宿へ下る際はナノ沢の岩床が滑り易く要注意です。高石峠を経由した雨宮山山頂には元禄時代の石祠があります。山頂より南へ少々下れば伐採地より大展望が望めます。高石峠に戻って根小屋バス停までは作業道が入乱れ峠道が不明瞭ですが、沢沿いを下れば堰堤付近で峠道を見つけることができるでしょう。
    御堂山入口から林道をたどり、ミノ滝右岸をロープで注意深く越え鞍部に達したら左折します。タンス岩の西面を巻くと奇岩のじいとばあが目の前にそびえ、荒船山の展望が広がります。引き返して鞍部から尾根に達し、東南尾根の踏み跡に入ると荒船山を背景としたじいとばあの展望となり、荒船を見送る老夫婦を彷彿させます。主ルートに戻り高石峠分岐からロープの続く急斜面を登ると御堂山山頂です。引き返し高石峠へ向かいますが、下宿分岐から下宿へ下る際はナノ沢の岩床が滑り易く要注意です。高石峠を経由した雨宮山山頂には元禄時代の石祠があります。山頂より南へ少々下れば伐採地より大展望が望めます。高石峠に戻って根小屋バス停までは作業道が入乱れ峠道が不明瞭ですが、沢沿いを下れば堰堤付近で峠道を見つけることができるでしょう。
  • 神津牧場から物見岩、物見山、八風山

    神津牧場から物見岩、物見山、八風山

    神津牧場の駐車場から登山道に入り、笹の濃い細い道を登り車道を横切ると稜線に出ます。神津牧場下降点から左折してすぐに物見岩があり、岩の上からは八ケ岳や荒船山が望むことができます。引き返して北上し無線中継所展望台からも展望を望んだ後、車道に出て再び牧場西端の鉄条網に沿って登っていくと、広い山頂の物見山に到着です。その先も展望が続く稜線歩きで、再び車道を横切ると樹林中の道となり香坂峠に着きます。香坂峠からは広く歩きやすい道が続きます。矢川峠を過ぎ単調な山腹道が続きますが、鎖のトラバースもあります。旧T字路よりひと上りで三角点のある八風山に到着、軽井沢市街や浅間山、遠くは日光白根まで望めます。八風山から笹の斜面を下り八風山登山口から樹相の美しい大平林道を経て上発地バス停へ向かいます。
    神津牧場の駐車場から登山道に入り、笹の濃い細い道を登り車道を横切ると稜線に出ます。神津牧場下降点から左折してすぐに物見岩があり、岩の上からは八ケ岳や荒船山が望むことができます。引き返して北上し無線中継所展望台からも展望を望んだ後、車道に出て再び牧場西端の鉄条網に沿って登っていくと、広い山頂の物見山に到着です。その先も展望が続く稜線歩きで、再び車道を横切ると樹林中の道となり香坂峠に着きます。香坂峠からは広く歩きやすい道が続きます。矢川峠を過ぎ単調な山腹道が続きますが、鎖のトラバースもあります。旧T字路よりひと上りで三角点のある八風山に到着、軽井沢市街や浅間山、遠くは日光白根まで望めます。八風山から笹の斜面を下り八風山登山口から樹相の美しい大平林道を経て上発地バス停へ向かいます。
  • 底瀬から黒滝山、五老峰、九十九谷

    底瀬から黒滝山、五老峰、九十九谷

    黒滝山登山口より車道を進み、右手に底瀬の集落を眺めながら登ると細い作業道を経て五老峰入口を過ぎ、1675(延宝3)年に厄除け不動の霊場として開山された黒滝山不動寺に立寄ります。岩壁から滝しぶきの舞う不動堂等を散策すると、奥深い異境にいるような錯覚を覚えます。引き返して五老峰へ向かうと、左右切れている狭い岩稜に手すりや鉄階段、鎖が続く「馬の背」に緊張の連続です。尾根を進み小岩峰の見晴台を左から巻き、九十九谷への道を分けると五老峰の最高地点、観音岩に着きます。全方向展望を堪能したら、来た道を戻り九十九谷へと下ります。展望岩稜では右手の岩屏風の景色が楽しめますが、不安を感じる場合は左手岩稜付け根の巻きルート利用します。下底瀬と上底瀬との分岐地点を過ぎれば鷹ノ巣山に着き、ここでも展望が楽しめます。引き返し上底瀬への急斜面の道を下り、九十九谷を渡り九十九谷橋に出ます。
    黒滝山登山口より車道を進み、右手に底瀬の集落を眺めながら登ると細い作業道を経て五老峰入口を過ぎ、1675(延宝3)年に厄除け不動の霊場として開山された黒滝山不動寺に立寄ります。岩壁から滝しぶきの舞う不動堂等を散策すると、奥深い異境にいるような錯覚を覚えます。引き返して五老峰へ向かうと、左右切れている狭い岩稜に手すりや鉄階段、鎖が続く「馬の背」に緊張の連続です。尾根を進み小岩峰の見晴台を左から巻き、九十九谷への道を分けると五老峰の最高地点、観音岩に着きます。全方向展望を堪能したら、来た道を戻り九十九谷へと下ります。展望岩稜では右手の岩屏風の景色が楽しめますが、不安を感じる場合は左手岩稜付け根の巻きルート利用します。下底瀬と上底瀬との分岐地点を過ぎれば鷹ノ巣山に着き、ここでも展望が楽しめます。引き返し上底瀬への急斜面の道を下り、九十九谷を渡り九十九谷橋に出ます。
  • 四ッ又山と鹿岳周回

    四ッ又山と鹿岳周回

    大塩沢集会所の分岐が四ッ又山・鹿岳登山口で、滝坂と呼ばれる美しい滝が連なる渓流の西岸を進みます。山畑手前の分岐を右折して杉林の斜面を鞍部を目指して登れば天狗峠に着きます。天狗の石碑を過ぎれば雑木林の急登が続き、尾根に乗り上げ小ピークを越すと不動像がありP1への分岐はすぐです。石像のある四ッ又山山頂(P1)からは鹿岳や浅間山が望めます。引き返してロープの山腹道を過ぎ、P2~4を経由しますが、各ピークには賢者像や石祠等があり信仰の山であることを強く感じるでしょう。マメガタ峠まではロープ伝いの急斜面の下降が続き、以降も急斜面の上り返しが続きますが、途中の見晴らし台からは鹿岳の展望を望めます。尾根を西進するとアカヤシオの尾根となり、一ノ岳の岩壁に突き当れば右にロープで岩稜を超え、山腹道を過ぎれば鹿岳のコルに着きます。まずは南へ狭い岩尾根を登れば一ノ岳頂上ですが、更に南へ3分ほど下がった岩棚からは大展望が望めます。滑落事故も発生しているため、一歩引いて望みましょう。引き返して傾いた梯子と鎖で岩壁を登り、やせた岩稜を登れば鹿岳の最高点の二ノ岳頂上に着きます。こちらも南へ3分ほど進むと小岩峰がありこちらも展望が素晴らしいです。来た道を引き返し鹿岳のコルからは急斜面を下り、やがて沢沿いを経て鹿岳登山口に着きます。
    大塩沢集会所の分岐が四ッ又山・鹿岳登山口で、滝坂と呼ばれる美しい滝が連なる渓流の西岸を進みます。山畑手前の分岐を右折して杉林の斜面を鞍部を目指して登れば天狗峠に着きます。天狗の石碑を過ぎれば雑木林の急登が続き、尾根に乗り上げ小ピークを越すと不動像がありP1への分岐はすぐです。石像のある四ッ又山山頂(P1)からは鹿岳や浅間山が望めます。引き返してロープの山腹道を過ぎ、P2~4を経由しますが、各ピークには賢者像や石祠等があり信仰の山であることを強く感じるでしょう。マメガタ峠まではロープ伝いの急斜面の下降が続き、以降も急斜面の上り返しが続きますが、途中の見晴らし台からは鹿岳の展望を望めます。尾根を西進するとアカヤシオの尾根となり、一ノ岳の岩壁に突き当れば右にロープで岩稜を超え、山腹道を過ぎれば鹿岳のコルに着きます。まずは南へ狭い岩尾根を登れば一ノ岳頂上ですが、更に南へ3分ほど下がった岩棚からは大展望が望めます。滑落事故も発生しているため、一歩引いて望みましょう。引き返して傾いた梯子と鎖で岩壁を登り、やせた岩稜を登れば鹿岳の最高点の二ノ岳頂上に着きます。こちらも南へ3分ほど進むと小岩峰がありこちらも展望が素晴らしいです。来た道を引き返し鹿岳のコルからは急斜面を下り、やがて沢沿いを経て鹿岳登山口に着きます。
  • 線ヶ滝から立岩周回

    線ヶ滝から立岩周回

    線ヶ滝先の登山口から星尾峠道を分け直登コースに入ると立岩の根元までは美しい雑木林が続きます。ザレた沢を鎖で登ると岩壁につきあたり、右手へと鎖のJバンドを登れば立岩のコルに着きます。僅かな踏み跡の右手の東立岩は上級者向けです。西面が切れ落ちた稜線や沢源頭状の斜面を登れば、浅間山や行塚山が望める西立岩に到着です。北に下った西立岩の肩からも展望が広がり、ヒカゲツツジの大群生があります。西へ岩稜を鎖で下りジャンダルムは西側を巻きます。次の岩峰を7mの鎖で登り、岩稜が穏やかになると左折して威怒牟畿不動尊へと荒れた岩斜面を下っていきます。やがて岩壁から霧状に滝が落ちる威怒牟畿不動に着きますが、お堂は荒れてしまっています。植林の道を下ると往路に合流、直ぐに登山口に戻ります。登山口からすぐの細く美しい滝筋の線ヶ滝は必見です。
    線ヶ滝先の登山口から星尾峠道を分け直登コースに入ると立岩の根元までは美しい雑木林が続きます。ザレた沢を鎖で登ると岩壁につきあたり、右手へと鎖のJバンドを登れば立岩のコルに着きます。僅かな踏み跡の右手の東立岩は上級者向けです。西面が切れ落ちた稜線や沢源頭状の斜面を登れば、浅間山や行塚山が望める西立岩に到着です。北に下った西立岩の肩からも展望が広がり、ヒカゲツツジの大群生があります。西へ岩稜を鎖で下りジャンダルムは西側を巻きます。次の岩峰を7mの鎖で登り、岩稜が穏やかになると左折して威怒牟畿不動尊へと荒れた岩斜面を下っていきます。やがて岩壁から霧状に滝が落ちる威怒牟畿不動に着きますが、お堂は荒れてしまっています。植林の道を下ると往路に合流、直ぐに登山口に戻ります。登山口からすぐの細く美しい滝筋の線ヶ滝は必見です。
  • 蓼沼から大屋山

    蓼沼から大屋山

    山仲集落の上手橋を渡ると旧登山口があり廃モノラック(運搬用軌道)が蓼沼集落まで続いています。旧道は荒れているので車道を進みましょう。「桃源郷」と称された2軒の蓼沼集落も今は無住です。上の民家の入口が大屋山登山口で、玄関前を通り右手から家の背後にある荒廃した山畑跡の左上を目指して登り、沢を渡ると植林地となります。小尾根の先に水場を見て更に樹林の斜面を左手進めば明神宮の祀られる主稜線にでます。幽玄な雰囲気だった蓼沼も西側が伐採され神々しさが失われたのは残念です。北へ尾根を辿れば植林から雑木林になり、ヤセ尾根越えると大屋山山頂に到着です。北西の展望岩へ行けば、立岩や碧岩・大岩、毛無岩方面の大展望を望めます。展望を楽しんだ後は来た道を戻ります。
    山仲集落の上手橋を渡ると旧登山口があり廃モノラック(運搬用軌道)が蓼沼集落まで続いています。旧道は荒れているので車道を進みましょう。「桃源郷」と称された2軒の蓼沼集落も今は無住です。上の民家の入口が大屋山登山口で、玄関前を通り右手から家の背後にある荒廃した山畑跡の左上を目指して登り、沢を渡ると植林地となります。小尾根の先に水場を見て更に樹林の斜面を左手進めば明神宮の祀られる主稜線にでます。幽玄な雰囲気だった蓼沼も西側が伐採され神々しさが失われたのは残念です。北へ尾根を辿れば植林から雑木林になり、ヤセ尾根越えると大屋山山頂に到着です。北西の展望岩へ行けば、立岩や碧岩・大岩、毛無岩方面の大展望を望めます。展望を楽しんだ後は来た道を戻ります。
  • シラケ山から烏帽子岳

    シラケ山から烏帽子岳

    天狗岩登山口から渓流沿いを進み、休憩小屋の二俣で右折します。5月にはニリンソウが咲く斜面を登り、鞍部からルンゼ状の岩の間を登ると天狗岩です。その先の鉄橋を渡れば展望台で、西上州の山や浅間山、谷川連峰が一望です。シラケ山へは山腹道が小尾根を超える辺りで烏帽子岳分岐を右に登ります。南面の御座山や両神山、奥秩父の山々も望めます。シラケ山からは7つの小岩峰が連なる岩稜帯で、まさに西上州の醍醐味。アカヤシオの林を抜け次々と岩峰を越えていきます。P7の岩根のトラバースを越え横道と合流し、マルはピーク越えと巻き道のどちらかを進みます。烏帽子のコルからはロープで急登を登り、左からピークを回り込めば烏帽子岳に到着です。山頂からはたどってきた岩峰群と共に西上州の山々の展望が楽しめます。帰りの郡界尾根は登り基調の横道で岩稜帯やシラケ山を巻きます。縦走の場合は烏帽子のコルから滑りやすいロープの急斜面を下り三ッ岩岳登山口、大仁田集落へと下ります。
    天狗岩登山口から渓流沿いを進み、休憩小屋の二俣で右折します。5月にはニリンソウが咲く斜面を登り、鞍部からルンゼ状の岩の間を登ると天狗岩です。その先の鉄橋を渡れば展望台で、西上州の山や浅間山、谷川連峰が一望です。シラケ山へは山腹道が小尾根を超える辺りで烏帽子岳分岐を右に登ります。南面の御座山や両神山、奥秩父の山々も望めます。シラケ山からは7つの小岩峰が連なる岩稜帯で、まさに西上州の醍醐味。アカヤシオの林を抜け次々と岩峰を越えていきます。P7の岩根のトラバースを越え横道と合流し、マルはピーク越えと巻き道のどちらかを進みます。烏帽子のコルからはロープで急登を登り、左からピークを回り込めば烏帽子岳に到着です。山頂からはたどってきた岩峰群と共に西上州の山々の展望が楽しめます。帰りの郡界尾根は登り基調の横道で岩稜帯やシラケ山を巻きます。縦走の場合は烏帽子のコルから滑りやすいロープの急斜面を下り三ッ岩岳登山口、大仁田集落へと下ります。
  • 栗木平から赤久縄山周回

    栗木平から赤久縄山周回

    赤久縄山栗木平登山口から美しい渓流沿いの道を登り、早滝分岐を左折して鎖場を越えると早滝が見えてきます。滝壷付近では夏は涼風、冬は氷瀑が楽しめます。早滝分岐に戻り白鳥岩沢沿いから植林地を交えて登ります。鉄塔のある尾根への巡視路との分岐は右手に進みます。尾根道となれば下に鉄塔を見て北に登りきり、主稜線直前を左へと巻き道を進むと展望の良い鉄塔下になります。目前の赤久縄山と、運が良ければ富士山を望めます。林道を経て東コースを進み、北コースを交えると広い草地の三角点のある赤久縄山山頂に到着です。山頂からは御荷鉾三山や富士山が望めます。西コース入口から南西へ廃作業道を下り、持倉分岐からの急斜面のトラバースは整備されたトレランルートです。安取峠からは消えかかる峠道を沢沿いに栗木平を目指しますが、自信のない人は赤久縄林道を下るのをお勧めします。
    赤久縄山栗木平登山口から美しい渓流沿いの道を登り、早滝分岐を左折して鎖場を越えると早滝が見えてきます。滝壷付近では夏は涼風、冬は氷瀑が楽しめます。早滝分岐に戻り白鳥岩沢沿いから植林地を交えて登ります。鉄塔のある尾根への巡視路との分岐は右手に進みます。尾根道となれば下に鉄塔を見て北に登りきり、主稜線直前を左へと巻き道を進むと展望の良い鉄塔下になります。目前の赤久縄山と、運が良ければ富士山を望めます。林道を経て東コースを進み、北コースを交えると広い草地の三角点のある赤久縄山山頂に到着です。山頂からは御荷鉾三山や富士山が望めます。西コース入口から南西へ廃作業道を下り、持倉分岐からの急斜面のトラバースは整備されたトレランルートです。安取峠からは消えかかる峠道を沢沿いに栗木平を目指しますが、自信のない人は赤久縄林道を下るのをお勧めします。
  • 住居附から笠丸山

    住居附から笠丸山

    新高畑橋から林道を経て沢沿いの道をたどり、2分する沢は左手へとたどります。急斜面を登ると作業道と接する地蔵峠に着き、作業道を少々西進すると笠丸山の西峰の岩峰が望めます。地蔵峠からアップダウンの尾根を進むと岩稜や木の根の急斜面が続き、ロープをひと登りすれば稜線のコルにでます。 右折して岩稜を進むと西峰に着き、両神山や上武国境の山々、御座山等ほぼ全方向の展望を楽しめます。引き返して東峰に向かいますが、稜線の左右は切れ落ちているので注意が必要です。標高は西峰のほうが高いのですが、東峰には木立に囲まれた祠と山頂の表示があります。東峰からは急斜面の下りが続き、木の根やロープを頼って慎重に進みます。樹相が植林になれば右手寄りに下り、登山口の石灯籠が昔からの参拝路の雰囲気を漂わせる住居附集落に着きます。春の住居附集落は様々な花に包まれます。
    新高畑橋から林道を経て沢沿いの道をたどり、2分する沢は左手へとたどります。急斜面を登ると作業道と接する地蔵峠に着き、作業道を少々西進すると笠丸山の西峰の岩峰が望めます。地蔵峠からアップダウンの尾根を進むと岩稜や木の根の急斜面が続き、ロープをひと登りすれば稜線のコルにでます。 右折して岩稜を進むと西峰に着き、両神山や上武国境の山々、御座山等ほぼ全方向の展望を楽しめます。引き返して東峰に向かいますが、稜線の左右は切れ落ちているので注意が必要です。標高は西峰のほうが高いのですが、東峰には木立に囲まれた祠と山頂の表示があります。東峰からは急斜面の下りが続き、木の根やロープを頼って慎重に進みます。樹相が植林になれば右手寄りに下り、登山口の石灯籠が昔からの参拝路の雰囲気を漂わせる住居附集落に着きます。春の住居附集落は様々な花に包まれます。
  • 諏訪山(楢原コースから浜平コースへ)

    諏訪山(楢原コースから浜平コースへ)

    学園入口バス停から橋ノ沢林道を登り、三笠山普寛堂が諏訪山楢原登山口です。まずは急登が続き、大江大権現堂からは尾根から外れトラバース道が続きます。登山道脇には御嶽信仰の祭祀物が次々と現れます。湯ノ沢の頭からは浜平ルートと合流し、よく踏まれた道になります。小屋跡を過ぎるとハシゴやロープの連続で、時々開ける展望を楽しみながら三笠山の岸壁の根元を右手へと回り込みます。最後の岩稜を登ると大展望の三笠山に着き、両神山、帳付山、御座山、西上州の山々が望めます。諏訪山へはロープの岩場を下り、木の根のはびこる斜面を登ると三角点のある諏訪山に到着です。樹林の小平地の山頂は休憩に最適です。湯ノ沢の頭まで往路を戻り、浜平ルートを下りますが、急斜面の九十九折りや荒れた沢沿いの道、滑りやすい沢床や桟橋が続き、雨天の際は注意が必要です。鉱泉設備を右手に見て森林軌道の跡を下ると諏訪山浜平登山口に到着です。
    学園入口バス停から橋ノ沢林道を登り、三笠山普寛堂が諏訪山楢原登山口です。まずは急登が続き、大江大権現堂からは尾根から外れトラバース道が続きます。登山道脇には御嶽信仰の祭祀物が次々と現れます。湯ノ沢の頭からは浜平ルートと合流し、よく踏まれた道になります。小屋跡を過ぎるとハシゴやロープの連続で、時々開ける展望を楽しみながら三笠山の岸壁の根元を右手へと回り込みます。最後の岩稜を登ると大展望の三笠山に着き、両神山、帳付山、御座山、西上州の山々が望めます。諏訪山へはロープの岩場を下り、木の根のはびこる斜面を登ると三角点のある諏訪山に到着です。樹林の小平地の山頂は休憩に最適です。湯ノ沢の頭まで往路を戻り、浜平ルートを下りますが、急斜面の九十九折りや荒れた沢沿いの道、滑りやすい沢床や桟橋が続き、雨天の際は注意が必要です。鉱泉設備を右手に見て森林軌道の跡を下ると諏訪山浜平登山口に到着です。
  • 御座山(栗生から長者の森へ)

    御座山(栗生から長者の森へ)

    御座山は各登山口から単純往復で登る登山者がほとんどですが、小海駅や登山口を起点に路線バス利用による縦走も可能です。また登山道は山口コースを除き、登山道も明瞭で良く整備されています。 栗生バス停から林道で栗生コース登山口へ向かいます。登山口から荒れた沢を高巻きして新しい代替路を登り不動の滝へ着きます。不動の滝右手側の斜面の九十九折りの登りを経て、岩壁下を右に回って鎖場を登ると中段の岩棚から展望が開け金峰山方面が望めます。斜度が緩くなり御岳神社の祠のあるピークを超え、ロープで下ると山口コースと合流します。山頂はすぐ目の前、岩壁沿いをひと登りで避難小屋、細長い岩稜を注意深く進めば素晴らしい展望の御座山に着きます。山頂からは八ケ岳、北・南アルプス、妙義山をはじめ西上州の山々の大展望が楽しめます。 長者の森へは避難小屋から針葉樹林の尾根を下ります。急斜面を下り、うだの沢のトーミには下新井への道標がありますが、ルートは消失しています。前衛峰付近の登山道脇にはシャクナゲの数が多くなり花の時期の楽しみのひとつです。見晴台で展望を眺めながら一休み、その先から急斜面の下りとなり小尾根を乗越すと傾斜が緩やかとなり快適な尾根歩きとなります。合流点で白岩コースを左手に分け鉄塔下を通過、長い最後の下りをこなせば長者の森コース登山口に到着です。三寸木バス停まではもうひと歩きです。
    御座山は各登山口から単純往復で登る登山者がほとんどですが、小海駅や登山口を起点に路線バス利用による縦走も可能です。また登山道は山口コースを除き、登山道も明瞭で良く整備されています。 栗生バス停から林道で栗生コース登山口へ向かいます。登山口から荒れた沢を高巻きして新しい代替路を登り不動の滝へ着きます。不動の滝右手側の斜面の九十九折りの登りを経て、岩壁下を右に回って鎖場を登ると中段の岩棚から展望が開け金峰山方面が望めます。斜度が緩くなり御岳神社の祠のあるピークを超え、ロープで下ると山口コースと合流します。山頂はすぐ目の前、岩壁沿いをひと登りで避難小屋、細長い岩稜を注意深く進めば素晴らしい展望の御座山に着きます。山頂からは八ケ岳、北・南アルプス、妙義山をはじめ西上州の山々の大展望が楽しめます。 長者の森へは避難小屋から針葉樹林の尾根を下ります。急斜面を下り、うだの沢のトーミには下新井への道標がありますが、ルートは消失しています。前衛峰付近の登山道脇にはシャクナゲの数が多くなり花の時期の楽しみのひとつです。見晴台で展望を眺めながら一休み、その先から急斜面の下りとなり小尾根を乗越すと傾斜が緩やかとなり快適な尾根歩きとなります。合流点で白岩コースを左手に分け鉄塔下を通過、長い最後の下りをこなせば長者の森コース登山口に到着です。三寸木バス停まではもうひと歩きです。
  • 千平駅から鍬柄岳、大桁山を経て虻田へ

    千平駅から鍬柄岳、大桁山を経て虻田へ

    千平駅から車道を進み、鍬柄岳登山口から杉林を経て阿夫利神社の裏手の急登を登ります。作業道に達したら右上へと進み岩峰の付け根を目指します。左に大桁山へのルートを分けるといよいよ岩棚の鎖場の連続です。鎖場としては足場も広く難易度は高くありませんが、高度感があるため慎重に進みます。細長い稜線に出て東端から西端へと岩稜帯を進むと山頂からの大展望が広がります。下りも鎖に沿って注意深く進み大桁山への短絡ルートを岩峰下を進みます。尾根道になり作業道が横切りますが、擁壁のハシゴを登ると傾斜が増し杉林になります。やがて右手から川後石峠からの広い登山道と合流、幾つかの屈曲を経て主尾根に達すると大桁山山頂は直ぐです。稜線を西進し虻田バス停へと下りますが、作業道の分岐でのルートミスには注意が必要です。早春ならフクジュソウの里に立寄るのもお勧めですが、6~9月には大桁山付近はヤマビルの活動が非常に活発なので注意しましょう。
    千平駅から車道を進み、鍬柄岳登山口から杉林を経て阿夫利神社の裏手の急登を登ります。作業道に達したら右上へと進み岩峰の付け根を目指します。左に大桁山へのルートを分けるといよいよ岩棚の鎖場の連続です。鎖場としては足場も広く難易度は高くありませんが、高度感があるため慎重に進みます。細長い稜線に出て東端から西端へと岩稜帯を進むと山頂からの大展望が広がります。下りも鎖に沿って注意深く進み大桁山への短絡ルートを岩峰下を進みます。尾根道になり作業道が横切りますが、擁壁のハシゴを登ると傾斜が増し杉林になります。やがて右手から川後石峠からの広い登山道と合流、幾つかの屈曲を経て主尾根に達すると大桁山山頂は直ぐです。稜線を西進し虻田バス停へと下りますが、作業道の分岐でのルートミスには注意が必要です。早春ならフクジュソウの里に立寄るのもお勧めですが、6~9月には大桁山付近はヤマビルの活動が非常に活発なので注意しましょう。
  • 日和田山から物見山へ

    日和田山から物見山へ

    朝鮮様式の魔除け「将軍標」をシンボルとする高麗駅で下車して線路を渡ると台の交差点。そこから「台の高札場跡」を右折して道なりに進むと鹿台橋に出ます。橋を渡った高麗本郷の交差点が、曼珠沙華で有名な巾着田の入口です。時間があれば、あわせて高麗神社や聖天院などの高麗王若光ゆかりの地を訪ねてみるのも良いでしょう。 交差点を左折して進むと日和田山登山道となり、金刀比羅神社の石造りの大鳥居に迎えられます。すぐに道は二分し、男坂と女坂に分かれます。女坂は緩やかな道ですが、男坂は急な岩場があるので、雨天の際には控えましょう。岩場の上部には金刀比羅神社があり、巾着田が一望できる良い展望台となっています。まさに巾着のように流れる高麗川の遠望を楽しんだ後、ひと登りすれば宝篋印塔の建立された日和田山山頂です。日高市の市街地が一望できる山頂で休憩したら、次の高指山に向かいます。 高指山の山名標柱に立ち寄った後、程なくして明るく開けた雰囲気の良い山上集落、駒高集落に着きます。そして路傍の道標に従って山道に入ると、やがて1等三角点のある物見山です。ベンチなどもありますが、周辺の木々が伸びて眺望はまったくありません。山頂から続く尾根をさらに下ると、すぐにヤセオネ峠の分岐へ出ます。ここからは宿谷の滝へ向かうこともできますが、さらに植林の中の整備された道を進みます。 やがて林道の切通しを越えて緩やかに登っていくと小さなお堂が見えてきます。このお堂の石仏は「権現堂の岩舟地蔵」で、一般的には北向地蔵として知られています。また、この地蔵尊から鎌北湖方面に下っていくと、かつてこの旧権現堂村を開発した織部氏の名が、路傍の「開祖織部手植松」の碑に残されています。北向地蔵からエビガ坂方面に足をのばすこともできますが、ここはユガテ集落に続く山道を歩きます。やがて古い道標のある辻に出て、この分岐を土山集落へと向かえば明るく開けた民家の脇に出ます。 土山集落の愛宕地蔵から下っていき、中野集落から来た道を合わせて進んでいくと小さな「将軍標」が現れます。毛呂山町と日高市の境界です。さらに下ると道路脇に五常の滝があり、五條に流れ落ちる美しい滝の傍らには滝不動尊も祀られているのですが、現在は私有地となっており見学する場合は受付で拝観料を支払う必要があります。そして清流沿いに歩いて行けば、程なく国道299号とぶつかり武蔵横手駅に着きます。
    朝鮮様式の魔除け「将軍標」をシンボルとする高麗駅で下車して線路を渡ると台の交差点。そこから「台の高札場跡」を右折して道なりに進むと鹿台橋に出ます。橋を渡った高麗本郷の交差点が、曼珠沙華で有名な巾着田の入口です。時間があれば、あわせて高麗神社や聖天院などの高麗王若光ゆかりの地を訪ねてみるのも良いでしょう。 交差点を左折して進むと日和田山登山道となり、金刀比羅神社の石造りの大鳥居に迎えられます。すぐに道は二分し、男坂と女坂に分かれます。女坂は緩やかな道ですが、男坂は急な岩場があるので、雨天の際には控えましょう。岩場の上部には金刀比羅神社があり、巾着田が一望できる良い展望台となっています。まさに巾着のように流れる高麗川の遠望を楽しんだ後、ひと登りすれば宝篋印塔の建立された日和田山山頂です。日高市の市街地が一望できる山頂で休憩したら、次の高指山に向かいます。 高指山の山名標柱に立ち寄った後、程なくして明るく開けた雰囲気の良い山上集落、駒高集落に着きます。そして路傍の道標に従って山道に入ると、やがて1等三角点のある物見山です。ベンチなどもありますが、周辺の木々が伸びて眺望はまったくありません。山頂から続く尾根をさらに下ると、すぐにヤセオネ峠の分岐へ出ます。ここからは宿谷の滝へ向かうこともできますが、さらに植林の中の整備された道を進みます。 やがて林道の切通しを越えて緩やかに登っていくと小さなお堂が見えてきます。このお堂の石仏は「権現堂の岩舟地蔵」で、一般的には北向地蔵として知られています。また、この地蔵尊から鎌北湖方面に下っていくと、かつてこの旧権現堂村を開発した織部氏の名が、路傍の「開祖織部手植松」の碑に残されています。北向地蔵からエビガ坂方面に足をのばすこともできますが、ここはユガテ集落に続く山道を歩きます。やがて古い道標のある辻に出て、この分岐を土山集落へと向かえば明るく開けた民家の脇に出ます。 土山集落の愛宕地蔵から下っていき、中野集落から来た道を合わせて進んでいくと小さな「将軍標」が現れます。毛呂山町と日高市の境界です。さらに下ると道路脇に五常の滝があり、五條に流れ落ちる美しい滝の傍らには滝不動尊も祀られているのですが、現在は私有地となっており見学する場合は受付で拝観料を支払う必要があります。そして清流沿いに歩いて行けば、程なく国道299号とぶつかり武蔵横手駅に着きます。
  • 吾野から顔振峠・越上山へ

    吾野から顔振峠・越上山へ

    吾野駅横の階段を下り車道へ出ます。右へ10分ほどで旧宿場の吾野宿を抜け吾野橋を渡り左に向かいます。すぐに国道299号吾野トンネル付近の交差点を横切り借宿神社で高山不動方面への道と分かれ、右の梅沢沿いの緩い車道を登って行きます。車道が急にカーブするあたりで右の登山道に入ります。登山道と作業道が並行していてどちらも歩けます。西川材の杉や檜の植林帯が続きます。木立の中を一気に登り車道を横切れば風影集落の民家が点在する斜面に出ます。このあたりは、その昔、源義経が奥州落ちの折、顔を振り振り眺望したという伝説が残り、格別素晴らしい展望です。 左から丹沢連峰、大岳山の右奥に富士山、さらに川苔山から大持山、武川岳、そして右端に武甲山の山並みを楽しめます。顔振峠はすぐで、茶屋裏手の旧峠上には馬頭観音や供養塔などが寂しくたたずみ、昔の面影を残しています。右手尾根を少し登れば見晴台(雨乞塚)があります。 峠からは奥武蔵グリーンラインを東に進みます。道標に従い、左へ山腹を巻く参道を歩くと阿寺諏訪神社です。秋には紅葉が社殿に彩りを添えます。 広場左手の崖地脇から左に巻きぎみに行くと越上山分岐で、右手金毘羅様周辺はイワウチワが群生し美事です。越上山へは直前に岩稜があり、注意して歩きます。静寂に包まれた山頂は樹木が伸び、展望がないのが少々残念です。分岐まで戻り、東に派生する尾根の右側をからむ道を進み、車道の切通しに出ます。三差路の車道から尾根を登り、左に一本杉峠分岐、十二曲りの切通し、五六峠、茶之岳山を経由する小さなアップダウンの尾根道を歩き続けます。 ようやくエビガ坂の峠分岐に出てひと安心です。右に道標に従ってユガテに着きます。パッと開けた山上集落は、一年を通じて桃源郷の雰囲気をかもし出していて、いつ訪れても楽しめます。 ユガテからは尾根道をたどり東吾野駅へ向かいます。地元の地域振興で整備された「飛脚道」を行きます。橋本山の先で右折し、国指定重文の福徳寺阿弥陀堂のある里に出ます。そして左に車道を行くとすぐに東吾野駅です。
    吾野駅横の階段を下り車道へ出ます。右へ10分ほどで旧宿場の吾野宿を抜け吾野橋を渡り左に向かいます。すぐに国道299号吾野トンネル付近の交差点を横切り借宿神社で高山不動方面への道と分かれ、右の梅沢沿いの緩い車道を登って行きます。車道が急にカーブするあたりで右の登山道に入ります。登山道と作業道が並行していてどちらも歩けます。西川材の杉や檜の植林帯が続きます。木立の中を一気に登り車道を横切れば風影集落の民家が点在する斜面に出ます。このあたりは、その昔、源義経が奥州落ちの折、顔を振り振り眺望したという伝説が残り、格別素晴らしい展望です。 左から丹沢連峰、大岳山の右奥に富士山、さらに川苔山から大持山、武川岳、そして右端に武甲山の山並みを楽しめます。顔振峠はすぐで、茶屋裏手の旧峠上には馬頭観音や供養塔などが寂しくたたずみ、昔の面影を残しています。右手尾根を少し登れば見晴台(雨乞塚)があります。 峠からは奥武蔵グリーンラインを東に進みます。道標に従い、左へ山腹を巻く参道を歩くと阿寺諏訪神社です。秋には紅葉が社殿に彩りを添えます。 広場左手の崖地脇から左に巻きぎみに行くと越上山分岐で、右手金毘羅様周辺はイワウチワが群生し美事です。越上山へは直前に岩稜があり、注意して歩きます。静寂に包まれた山頂は樹木が伸び、展望がないのが少々残念です。分岐まで戻り、東に派生する尾根の右側をからむ道を進み、車道の切通しに出ます。三差路の車道から尾根を登り、左に一本杉峠分岐、十二曲りの切通し、五六峠、茶之岳山を経由する小さなアップダウンの尾根道を歩き続けます。 ようやくエビガ坂の峠分岐に出てひと安心です。右に道標に従ってユガテに着きます。パッと開けた山上集落は、一年を通じて桃源郷の雰囲気をかもし出していて、いつ訪れても楽しめます。 ユガテからは尾根道をたどり東吾野駅へ向かいます。地元の地域振興で整備された「飛脚道」を行きます。橋本山の先で右折し、国指定重文の福徳寺阿弥陀堂のある里に出ます。そして左に車道を行くとすぐに東吾野駅です。