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検索結果343件中  21-40件
  • 会津長野駅から斎藤山周遊

    会津長野駅から斎藤山周遊

    斎藤山登山の起点は会津長野町。雷神様コースと早生栗コースがあり、2コースは見晴らし台で合流して山頂へ至ります。2コースとも所要時間は同じ。ここでは雷神様コースで歩き始めます。 会津長野駅の駅前の通りを西へ向かい、長野林業研修センターの前から会津鉄道の踏切を越えると、左へ雷神様コースを分けて右へ早生栗コースが分かれます。左の雷神様コースヘ向かい、水田の中道を4~5分歩くと右へ折れて、突き当たりを右へ行くと斎藤山の標識があります。動物進入防止柵のネットを開閉して入ると山道となり、すぐに雷電神社前に着く。その先は一本道。小沢沿いの道から尾根へ取り付き、高度を増して行きます。樹林帯の道をジグザグに登ると、標高940mの見晴らし台に着き、右から早生栗コースが登ってきます。田島盆地が見渡せる見晴らし台は、休憩に最適です。見晴らし台からは緩やかな道となり、左からの林道と出合い、斎藤山登山口へ着きます。林道はあかまつ荘経由で登ってくるコースですが、荒々しい道で景色もよくありません。 斎藤山登山口からは急な尾根道になります。ブナやミズナラの林をどんどん登っていくと、無線電波塔が現れ、見晴らしがよいヘリポートの前へ着きます。斎藤山の頂上はそのすぐ先です。 下山は先ほどの見晴らし台まで戻り、早生栗コースを下ります。樹林帯の九十九折れの尾根道をひたすら下ると道が緩やかになり、枝ぶりが大きな栗の古木「早生栗」に着きます。緩い車道を下り、リンゴ園を見ながら会津長野駅へ向かいます。 ちなみに毎年10月第3日曜日に「斎藤山ふれあい登山」が行われます。詳しくは南会津町商工観光課へ。
    斎藤山登山の起点は会津長野町。雷神様コースと早生栗コースがあり、2コースは見晴らし台で合流して山頂へ至ります。2コースとも所要時間は同じ。ここでは雷神様コースで歩き始めます。 会津長野駅の駅前の通りを西へ向かい、長野林業研修センターの前から会津鉄道の踏切を越えると、左へ雷神様コースを分けて右へ早生栗コースが分かれます。左の雷神様コースヘ向かい、水田の中道を4~5分歩くと右へ折れて、突き当たりを右へ行くと斎藤山の標識があります。動物進入防止柵のネットを開閉して入ると山道となり、すぐに雷電神社前に着く。その先は一本道。小沢沿いの道から尾根へ取り付き、高度を増して行きます。樹林帯の道をジグザグに登ると、標高940mの見晴らし台に着き、右から早生栗コースが登ってきます。田島盆地が見渡せる見晴らし台は、休憩に最適です。見晴らし台からは緩やかな道となり、左からの林道と出合い、斎藤山登山口へ着きます。林道はあかまつ荘経由で登ってくるコースですが、荒々しい道で景色もよくありません。 斎藤山登山口からは急な尾根道になります。ブナやミズナラの林をどんどん登っていくと、無線電波塔が現れ、見晴らしがよいヘリポートの前へ着きます。斎藤山の頂上はそのすぐ先です。 下山は先ほどの見晴らし台まで戻り、早生栗コースを下ります。樹林帯の九十九折れの尾根道をひたすら下ると道が緩やかになり、枝ぶりが大きな栗の古木「早生栗」に着きます。緩い車道を下り、リンゴ園を見ながら会津長野駅へ向かいます。 ちなみに毎年10月第3日曜日に「斎藤山ふれあい登山」が行われます。詳しくは南会津町商工観光課へ。
  • ヨシ沼園地から前黒山へ

    ヨシ沼園地から前黒山へ

    前黒山の頂上には3等三角点が埋設されています。前黒山のすぐの東側には、前黒山の三角点よりも20mほど高い1700m峰があり、前者を前黒山三角点峰と呼び、それよりも高い後者を前黒山本峰とする文献などがあります。本書では三角点のある峰を前黒山と扱います。国土地理院の基準点名称も、ここを前黒山としてあります。 また、三角点峰から本峰へ至る道は整備されていません。 前黒山の出発地はヨシ沼園地の駐車場が便利です。ヨシ沼園地から車道を大沼園地へ向かって5分ほど歩くと、右手に未舗装の林道が分岐。入口に前黒山の標識があり、ここが前黒山の林道入口です。この林道は車の乗り入れ禁止。砂利道で荒れたところもある林道を緩やかに上っていくと、やがて前黒山取り付きで標識が現れます。それに導かれて右の登山道へ入ります。辺りは檜や杉の樹林帯ですが、明るい場所では初夏になるとワラビが摘めます。 しばらく登ると木々が低くなって林道跡のような広場に着きます。行く手に鹿除けの金網が設置されていますが、人が出入りできるように金網が途切れています。そこから尾根へ取り付くと、いきなりロープが張ってある急な尾根道がしばらく続きます。前黒山登山の最もキツイところですが、頑張って登りましょう。林床は低いササですが道はしっかりと付けられており、要所にはテープ類もあり、雪道でない限り迷わずに歩けます。ひとしきり汗をかくとダケカンバ林となり、標高1500m近くで尾根へ上がります。尾根道は岩っぽいところがいくつかありますが、テープ類を見失わずに進みましょう。辺りにはコメツガが目立つようになり、ヤシオツツジやムシカリなどが季節を彩ってくれます。さらに登ると左手に樹間から見える高い山が、いわゆる前黒山本峰です。傾斜が緩くなって歩きやすくなり、眼前にこんもりしたところが現れ、その先が前黒山頂上。小広い頂上からは、木々の間から釈迦ヶ岳や鶏頂山が、南西方向には女峰山や太郎山、日光白根山なども遠望できます。 頂上で休憩したら往路を下りますが、時間があればヨシ沼を訪ねてみましょう。ミツガシワやワタスゲ、レンゲツツジなどの植物が豊かで、木道の遊歩道が整備されています。さらには大沼も木道が整備されていて湿原植物が楽しめます。秋は紅葉の名所です。
    前黒山の頂上には3等三角点が埋設されています。前黒山のすぐの東側には、前黒山の三角点よりも20mほど高い1700m峰があり、前者を前黒山三角点峰と呼び、それよりも高い後者を前黒山本峰とする文献などがあります。本書では三角点のある峰を前黒山と扱います。国土地理院の基準点名称も、ここを前黒山としてあります。 また、三角点峰から本峰へ至る道は整備されていません。 前黒山の出発地はヨシ沼園地の駐車場が便利です。ヨシ沼園地から車道を大沼園地へ向かって5分ほど歩くと、右手に未舗装の林道が分岐。入口に前黒山の標識があり、ここが前黒山の林道入口です。この林道は車の乗り入れ禁止。砂利道で荒れたところもある林道を緩やかに上っていくと、やがて前黒山取り付きで標識が現れます。それに導かれて右の登山道へ入ります。辺りは檜や杉の樹林帯ですが、明るい場所では初夏になるとワラビが摘めます。 しばらく登ると木々が低くなって林道跡のような広場に着きます。行く手に鹿除けの金網が設置されていますが、人が出入りできるように金網が途切れています。そこから尾根へ取り付くと、いきなりロープが張ってある急な尾根道がしばらく続きます。前黒山登山の最もキツイところですが、頑張って登りましょう。林床は低いササですが道はしっかりと付けられており、要所にはテープ類もあり、雪道でない限り迷わずに歩けます。ひとしきり汗をかくとダケカンバ林となり、標高1500m近くで尾根へ上がります。尾根道は岩っぽいところがいくつかありますが、テープ類を見失わずに進みましょう。辺りにはコメツガが目立つようになり、ヤシオツツジやムシカリなどが季節を彩ってくれます。さらに登ると左手に樹間から見える高い山が、いわゆる前黒山本峰です。傾斜が緩くなって歩きやすくなり、眼前にこんもりしたところが現れ、その先が前黒山頂上。小広い頂上からは、木々の間から釈迦ヶ岳や鶏頂山が、南西方向には女峰山や太郎山、日光白根山なども遠望できます。 頂上で休憩したら往路を下りますが、時間があればヨシ沼を訪ねてみましょう。ミツガシワやワタスゲ、レンゲツツジなどの植物が豊かで、木道の遊歩道が整備されています。さらには大沼も木道が整備されていて湿原植物が楽しめます。秋は紅葉の名所です。
  • 日輪寺から八溝山、蛇穴(じゃけち)へ

    日輪寺から八溝山、蛇穴(じゃけち)へ

    八溝山は頂上まで車道が通じており、車でラクラク登山ができますが、名山の風情を楽しむには自分の足でのんびり登るのが一番です。水郡線の常陸大子駅から登山口の蛇穴までバスが通っていますが、本数が少ないため、ここでは日輪寺までタクシーで行き、八溝山を登って蛇穴へ下り、バスで常陸大子駅へ戻るというコースを紹介します。 スタートは日輪寺の本堂右手から。急勾配の広い道を登ると、まもなく山頂へ向かう県道八溝山公園線へ出ます。県道を横切り、標識に導かれて頂上を目指します。緩やかな登り道が続きますが、一帯は林床にクマザサが広がっています。ブナやミズナラの茂る心地よい樹林帯もあり、春の新緑と秋の紅葉が楽しめる場所です。ひたすら登ると八丁坂の分岐へ着きます。さらに頂上へ向かうと、銀性水への道を右に見送り、すぐに頂上直下の車道へ出ます。右手にある八溝嶺神社の鳥居を潜って登ると神社の本殿が建ち、左手に展望台があり、右手が八溝山の山頂です。展望台からは関東平野が洋々と広がり、那須連山や日光連山まで遠望できます。 大展望を楽しんだら、下山は八丁坂の分岐まで戻り、金性水を目指します。ブナや杉の大木のある八丁坂を下っていくと、やがて東屋の中で銀性水が湧いています。右の巻き道を行くと、岩間から湧水が流れ出る金性水に到着。先の銀性水に鉄水、龍毛水、白毛水を加えて「五水」と呼ばれ、水戸光圀の命名といわれます。五水は「八溝川湧水群」として、名水百選にも選ばれています。 金性水を味わった後、雑木林の歩きやすい道をどんどん下っていくと、旧参道入口の車道へ出て、車道をひたすら下ります。最後に八溝嶺神社の大鳥居を潜ると、右から車道と出合い、左へ300mほど行くと蛇穴バス停です。蛇穴から常陸大子駅行きのバスは、本数が少ないので、事前に調べておきましょう。
    八溝山は頂上まで車道が通じており、車でラクラク登山ができますが、名山の風情を楽しむには自分の足でのんびり登るのが一番です。水郡線の常陸大子駅から登山口の蛇穴までバスが通っていますが、本数が少ないため、ここでは日輪寺までタクシーで行き、八溝山を登って蛇穴へ下り、バスで常陸大子駅へ戻るというコースを紹介します。 スタートは日輪寺の本堂右手から。急勾配の広い道を登ると、まもなく山頂へ向かう県道八溝山公園線へ出ます。県道を横切り、標識に導かれて頂上を目指します。緩やかな登り道が続きますが、一帯は林床にクマザサが広がっています。ブナやミズナラの茂る心地よい樹林帯もあり、春の新緑と秋の紅葉が楽しめる場所です。ひたすら登ると八丁坂の分岐へ着きます。さらに頂上へ向かうと、銀性水への道を右に見送り、すぐに頂上直下の車道へ出ます。右手にある八溝嶺神社の鳥居を潜って登ると神社の本殿が建ち、左手に展望台があり、右手が八溝山の山頂です。展望台からは関東平野が洋々と広がり、那須連山や日光連山まで遠望できます。 大展望を楽しんだら、下山は八丁坂の分岐まで戻り、金性水を目指します。ブナや杉の大木のある八丁坂を下っていくと、やがて東屋の中で銀性水が湧いています。右の巻き道を行くと、岩間から湧水が流れ出る金性水に到着。先の銀性水に鉄水、龍毛水、白毛水を加えて「五水」と呼ばれ、水戸光圀の命名といわれます。五水は「八溝川湧水群」として、名水百選にも選ばれています。 金性水を味わった後、雑木林の歩きやすい道をどんどん下っていくと、旧参道入口の車道へ出て、車道をひたすら下ります。最後に八溝嶺神社の大鳥居を潜ると、右から車道と出合い、左へ300mほど行くと蛇穴バス停です。蛇穴から常陸大子駅行きのバスは、本数が少ないので、事前に調べておきましょう。
  • 峰の茶屋から小浅間山へ

    峰の茶屋から小浅間山へ

    峰の茶屋でバスを下車、白い建物の東大火山観測所の左脇にある登山ポストで登山届を提出して、カラマツやアカマツ、ダケカンバ主体の雑木林の小道を歩きだします。土壌が火山礫や軽石なので、坂が急になるととても滑りやすくなり注意が必要です。やがて小浅間山の南側の裾野を巻くように道は続き、右に緩やかにカーブするように進むと約30分ほどで浅間山と小浅間山の鞍部(馬返し)です。小浅間山への案内標識があり、しっかりした踏み跡が小浅間山へ向かって続いています。浅間山本峰は現在火山規制によって登山禁止になっていて、登山道には立ち入り禁止の看板とロープが張ってあります。小浅間山頂までの火山礫や軽石の急坂は、気を抜くとスリップしやすいので注意が必要です。20分ほどで広々とした小浅間山頂(東峰)です。ここから眺める浅間山は絶景です。山頂部には小ピーク(西峰)をまわるコースなどがありますが、踏み跡が不明瞭なので、視界不良時は踏み込まない方が良いでしょう。下山は同じ道を峰の茶屋まで戻ります。
    峰の茶屋でバスを下車、白い建物の東大火山観測所の左脇にある登山ポストで登山届を提出して、カラマツやアカマツ、ダケカンバ主体の雑木林の小道を歩きだします。土壌が火山礫や軽石なので、坂が急になるととても滑りやすくなり注意が必要です。やがて小浅間山の南側の裾野を巻くように道は続き、右に緩やかにカーブするように進むと約30分ほどで浅間山と小浅間山の鞍部(馬返し)です。小浅間山への案内標識があり、しっかりした踏み跡が小浅間山へ向かって続いています。浅間山本峰は現在火山規制によって登山禁止になっていて、登山道には立ち入り禁止の看板とロープが張ってあります。小浅間山頂までの火山礫や軽石の急坂は、気を抜くとスリップしやすいので注意が必要です。20分ほどで広々とした小浅間山頂(東峰)です。ここから眺める浅間山は絶景です。山頂部には小ピーク(西峰)をまわるコースなどがありますが、踏み跡が不明瞭なので、視界不良時は踏み込まない方が良いでしょう。下山は同じ道を峰の茶屋まで戻ります。
  • 追分から石尊山へ

    追分から石尊山へ

    1000m林道にある登山口には駐車スペースがないので、マイカーの場合は追分宿にある無料駐車場が便利です。登山口から赤松林を切り開いた一本道を歩きます。馬飼の土手を過ぎ、2度林道を横断し、しばらく進むと3度目の林道で少し林道を歩いてから左に登山道入口があります。すぐに赤滝分岐の小さな広場に出ます。血の滝とも呼ばれる赤滝には修行窟があり不動明王二体が安置されています。石尊山への道は赤滝の上流の小さな橋を渡って森の中の小道を進むと、4度目の林道横断です。座禅窟へはこの林道を左へ約20分です。石尊山は林道を横断して森の奥へと続く道をさらに進み、やがて赤い小さな沢が現れるとすぐに三差路です。右はこの赤い沢の源泉で、さらに不明瞭な道が石尊平まで続いていますが現在通行止めです。左は、反時計回りで回り込むようなルートで石尊山へと続きます。おはぐろ池を過ぎて森の中の小道をしばらく登り上げると石尊平、さらに尾根状の急登をもうひと頑張りで石尊山山頂です。山頂から浅間山が絶景です。下山は往路を登山口まで戻ります。
    1000m林道にある登山口には駐車スペースがないので、マイカーの場合は追分宿にある無料駐車場が便利です。登山口から赤松林を切り開いた一本道を歩きます。馬飼の土手を過ぎ、2度林道を横断し、しばらく進むと3度目の林道で少し林道を歩いてから左に登山道入口があります。すぐに赤滝分岐の小さな広場に出ます。血の滝とも呼ばれる赤滝には修行窟があり不動明王二体が安置されています。石尊山への道は赤滝の上流の小さな橋を渡って森の中の小道を進むと、4度目の林道横断です。座禅窟へはこの林道を左へ約20分です。石尊山は林道を横断して森の奥へと続く道をさらに進み、やがて赤い小さな沢が現れるとすぐに三差路です。右はこの赤い沢の源泉で、さらに不明瞭な道が石尊平まで続いていますが現在通行止めです。左は、反時計回りで回り込むようなルートで石尊山へと続きます。おはぐろ池を過ぎて森の中の小道をしばらく登り上げると石尊平、さらに尾根状の急登をもうひと頑張りで石尊山山頂です。山頂から浅間山が絶景です。下山は往路を登山口まで戻ります。
  • 車坂峠から高峰温泉、篭ノ登山へ

    車坂峠から高峰温泉、篭ノ登山へ

    JR佐久平駅またはしなの鉄道小諸駅からの路線バスは今宵の宿である雲上の温泉・ランプの宿、高峰温泉までそのまま運んでくれますが、車坂峠から軽く高峯山へ登った後チェックインする計画なら高峰高原ホテル前で下車します。高峯山登山口は高峰高原ホテルの玄関前を通り過ぎ建物の北側の奥の鳥居から始まりますが、その前にビジターセンターで花の情報などをチェックしておくのもよいでしょう。鳥居をくぐりカラマツ林の中のゆるい上りを20分ほど歩けば明るい尾根道になり、花の百名山でもある高峯山が、色とりどりの高山植物の花で登山者をやさしく出迎えてくれます。高峯山へは粒ヶ平の分岐で左の道を片道約20分の往復コースです。山頂には高峯神社が祭られていて、小諸や佐久平が眼下に広がり遠く北アルプスも眺められる好展望台です。下山は粒ヶ平分岐まで戻ってそのまま真っ直ぐの道を選べば高峰温泉まで25分ほどです。2日目のコースは、高峰温泉の宿のすぐ前が登山口です。笹原に覆われたカラマツの林を気持ち良く登って行くと、うぐいす展望台という開けた高台にあるガレ場に出ます。道はいったん下っていよいよ水ノ塔山頂まで、小さな岩稜を交えての尾根歩きです。ルートには黄色いペンキの目印がありそれほど危険なところはないですが、スリップによる転倒など注意が必要です。1時間ほどで高峰高原や浅間山の絶景が広がる山頂です。山頂から篭ノ登山への登山道は、はじめはシャクナゲやコメツガが鬱蒼と茂る樹林帯の中をたどります。やがて左側が切れ落ちた稜線に出ますが、そこが赤ゾレです。覗けば高度感がありますが、北側が針葉樹林におおわれているので危険箇所もなく安心してシャクナゲやイワカガミなどの花を楽しみながら歩けます。赤ゾレが終わると樹林帯の中の登りになります。七千尺コースの古い看板が見つけられるかもしれません。水ノ塔山から約45分ほどで篭ノ登山山頂です。北アルプスや富士山、浅間山、草津白根山、四阿山など360度の展望は素晴らしいの一語です。わずかに標高が低い西篭ノ登山へは片道30分のピストンコースです。天気の良い日にはこちらにも足を延ばすハイカーも多いです。兎平への登山道は、広い山頂の南側のガレ場を下っていきます。針葉樹の森の中を約35分ほどで池の平湿原の登山口でもある兎平です。ここからたくさんの高山植物の花が咲き誇る池の平湿原を散策してくるのもいいでしょう。鏡池までなら約1時間で往復できます。 兎平から高峰温泉までは高低差の小さいほぼ平坦な湯の丸高峰林道を歩いて約1時間です。
    JR佐久平駅またはしなの鉄道小諸駅からの路線バスは今宵の宿である雲上の温泉・ランプの宿、高峰温泉までそのまま運んでくれますが、車坂峠から軽く高峯山へ登った後チェックインする計画なら高峰高原ホテル前で下車します。高峯山登山口は高峰高原ホテルの玄関前を通り過ぎ建物の北側の奥の鳥居から始まりますが、その前にビジターセンターで花の情報などをチェックしておくのもよいでしょう。鳥居をくぐりカラマツ林の中のゆるい上りを20分ほど歩けば明るい尾根道になり、花の百名山でもある高峯山が、色とりどりの高山植物の花で登山者をやさしく出迎えてくれます。高峯山へは粒ヶ平の分岐で左の道を片道約20分の往復コースです。山頂には高峯神社が祭られていて、小諸や佐久平が眼下に広がり遠く北アルプスも眺められる好展望台です。下山は粒ヶ平分岐まで戻ってそのまま真っ直ぐの道を選べば高峰温泉まで25分ほどです。2日目のコースは、高峰温泉の宿のすぐ前が登山口です。笹原に覆われたカラマツの林を気持ち良く登って行くと、うぐいす展望台という開けた高台にあるガレ場に出ます。道はいったん下っていよいよ水ノ塔山頂まで、小さな岩稜を交えての尾根歩きです。ルートには黄色いペンキの目印がありそれほど危険なところはないですが、スリップによる転倒など注意が必要です。1時間ほどで高峰高原や浅間山の絶景が広がる山頂です。山頂から篭ノ登山への登山道は、はじめはシャクナゲやコメツガが鬱蒼と茂る樹林帯の中をたどります。やがて左側が切れ落ちた稜線に出ますが、そこが赤ゾレです。覗けば高度感がありますが、北側が針葉樹林におおわれているので危険箇所もなく安心してシャクナゲやイワカガミなどの花を楽しみながら歩けます。赤ゾレが終わると樹林帯の中の登りになります。七千尺コースの古い看板が見つけられるかもしれません。水ノ塔山から約45分ほどで篭ノ登山山頂です。北アルプスや富士山、浅間山、草津白根山、四阿山など360度の展望は素晴らしいの一語です。わずかに標高が低い西篭ノ登山へは片道30分のピストンコースです。天気の良い日にはこちらにも足を延ばすハイカーも多いです。兎平への登山道は、広い山頂の南側のガレ場を下っていきます。針葉樹の森の中を約35分ほどで池の平湿原の登山口でもある兎平です。ここからたくさんの高山植物の花が咲き誇る池の平湿原を散策してくるのもいいでしょう。鏡池までなら約1時間で往復できます。 兎平から高峰温泉までは高低差の小さいほぼ平坦な湯の丸高峰林道を歩いて約1時間です。
  • 地蔵峠から池の平湿原周遊

    地蔵峠から池の平湿原周遊

    高山植物の宝庫、池の平湿原はたくさんの種類の花が咲き誇る三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原です。3000m級の稜線で咲くコマクサやミヤマモンキチョウ、ベニヒカゲなど貴重な動植物もみることができます。池の平湿原の玄関口である兎平駐車場まで車でアクセスすれば気軽に訪れることができますが、ここでは地蔵峠からの周遊コースで登山の楽しみも堪能できるコースを紹介します。佐久平駅と小諸駅から地蔵峠まではタクシーかジャンボタクシーとなります。地蔵峠の登山口には自然学習センターがあり、館内に池の平湿原の花の開花状況や登山道の情報等が得られるので、ぜひ出発前にトイレ休憩がてら寄ることをお勧めします。三方見晴歩道入口は、自然学習センター前の湯の丸高峰林道を進むとすぐ右脇に「三方ヶ峰・池の平」の古い案内標識の入口がありますが、歩道には入らずこのまま林道を歩きます。10分ほど進むと左手に「池の平」の古い案内標識がありますが、兎平から池の平歩道で下山してくるとここに出ます。さらに10分ほど林道を登って行くと右手に「三方ヶ峰」の古い案内板のある三方見晴歩道入口があり、ここからいよいよ登山道に入ります。斜度が急になり尾根上を歩くようになるといつのまにかカラマツからコメツガなどの原生林に変わります。途中様々な高山植物の花々が道端に咲いていて、急坂の苦労を癒してくれます。最後の急登をもうひと頑張りすれば標高2095mの見晴岳です。振り返れば湯ノ丸山や烏帽子岳、さらに北アルプスなど絶景が広がります。コマクサの時期なら真っ直ぐ三方ヶ峰経由で鏡池など湿原内を歩くコースが良いでしょう。忠治の隠岩広場から放開口方面の東歩道を歩けば湿原の生き物たちをより観察することができます。また、見晴岳から左に折れて見晴歩道方面に進めば、標高2110mの雲上の丘広場に出ます。ここからの360度のパノラマも素晴らしく、ゆっくりと池の平湿原の眺めを楽しみながらのランチ休憩もいいでしょう。さて、下山道の池の平歩道は、駐車場やトイレなどがある兎平からです。登山道入り口には地蔵峠歩道という古い案内標識があるだけなので、わからない場合は兎平の指導員詰所で確認しましょう。生命力を感じるカラマツの天然樹林や明るい笹原の道を抜けると、今度は神秘的な雰囲気いっぱいのコメツガ原生林を歩きます。しばらく下るといったん車道に出ますが、「地蔵峠」という案内標識から、また落葉松の植林帯の中の登山道に入ります。下りきると見覚えのある分岐に出ます。ゴールの地蔵峠はすぐそこです。
    高山植物の宝庫、池の平湿原はたくさんの種類の花が咲き誇る三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原です。3000m級の稜線で咲くコマクサやミヤマモンキチョウ、ベニヒカゲなど貴重な動植物もみることができます。池の平湿原の玄関口である兎平駐車場まで車でアクセスすれば気軽に訪れることができますが、ここでは地蔵峠からの周遊コースで登山の楽しみも堪能できるコースを紹介します。佐久平駅と小諸駅から地蔵峠まではタクシーかジャンボタクシーとなります。地蔵峠の登山口には自然学習センターがあり、館内に池の平湿原の花の開花状況や登山道の情報等が得られるので、ぜひ出発前にトイレ休憩がてら寄ることをお勧めします。三方見晴歩道入口は、自然学習センター前の湯の丸高峰林道を進むとすぐ右脇に「三方ヶ峰・池の平」の古い案内標識の入口がありますが、歩道には入らずこのまま林道を歩きます。10分ほど進むと左手に「池の平」の古い案内標識がありますが、兎平から池の平歩道で下山してくるとここに出ます。さらに10分ほど林道を登って行くと右手に「三方ヶ峰」の古い案内板のある三方見晴歩道入口があり、ここからいよいよ登山道に入ります。斜度が急になり尾根上を歩くようになるといつのまにかカラマツからコメツガなどの原生林に変わります。途中様々な高山植物の花々が道端に咲いていて、急坂の苦労を癒してくれます。最後の急登をもうひと頑張りすれば標高2095mの見晴岳です。振り返れば湯ノ丸山や烏帽子岳、さらに北アルプスなど絶景が広がります。コマクサの時期なら真っ直ぐ三方ヶ峰経由で鏡池など湿原内を歩くコースが良いでしょう。忠治の隠岩広場から放開口方面の東歩道を歩けば湿原の生き物たちをより観察することができます。また、見晴岳から左に折れて見晴歩道方面に進めば、標高2110mの雲上の丘広場に出ます。ここからの360度のパノラマも素晴らしく、ゆっくりと池の平湿原の眺めを楽しみながらのランチ休憩もいいでしょう。さて、下山道の池の平歩道は、駐車場やトイレなどがある兎平からです。登山道入り口には地蔵峠歩道という古い案内標識があるだけなので、わからない場合は兎平の指導員詰所で確認しましょう。生命力を感じるカラマツの天然樹林や明るい笹原の道を抜けると、今度は神秘的な雰囲気いっぱいのコメツガ原生林を歩きます。しばらく下るといったん車道に出ますが、「地蔵峠」という案内標識から、また落葉松の植林帯の中の登山道に入ります。下りきると見覚えのある分岐に出ます。ゴールの地蔵峠はすぐそこです。
  • 峰の茶屋から二つの滝を巡る信濃路自然歩道

    峰の茶屋から二つの滝を巡る信濃路自然歩道

    スタート地点の峰の茶屋までの移動は、軽井沢から草軽交通と西武観光バスが路線運行しているので大変便利です。マイカーで峰の茶屋に来る場合は、レストランで有料駐車場の受付をしています。峰の茶屋を起点にした場合、三笠までたどり着かなくても途中の小瀬や白糸の滝の路線バス停留所からバスで気軽に戻って来ることが出来るのがこのコースの利点です。GW前後からの新緑の時期や10月の紅葉のシーズンがおすすめです。積雪や残雪がある冬から春にかけては一般的ではないでしょう。 信濃路自然歩道の入口は、白糸の滝入口交差点のレストラン前の白糸ハイランドウェイの横断歩道を渡ったところにあります。歩き始めるとすぐに峰の茶屋の喧騒から離れて、カラマツやダケカンバなどの静かな森の中に自然歩道が続いていきます。クマの爪痕が樹肌に刻まれているのが見つかることもあります。熊鈴などを準備しておきましょう。 小鳥のさえずりを聞きながら小一時間歩くと、急坂の階段を下ります。今までの静けさから一変、次から次へとやってくる観光客でにぎわう白糸の滝に出ます。白糸の滝は浅間山からの伏流水が溶岩層から湧出しているもので、落差3m、幅200mの糸というよりは布のような美麗な滝です。白糸の滝見学後、売店左奥の急坂から信濃路自然歩道が始まります。白糸の滝を源流とする湯川の右岸斜面を上り下りしながらしばらく進むと、道路を横断して今度は左岸沿いの道になります。ハルニレなど渓畔林の気持ち良い森に癒されながら歩けます。竜返しの滝バス停付近でまた道路を横断して、20分ほど山道を歩くと竜返しの滝入口です。奥に進むと切り立った岩壁から流れ落ちる落差10mの竜返しの滝が現れます。東屋があるので休憩適地です。 竜返しの滝から平坦な道を15分ほどで閑静な小瀬温泉です。ここから小瀬林道を歩いて星野温泉トンボの湯に抜けることもできます。三笠へと続く信濃路自然歩道は、軽井沢レクの森入口の右脇に急坂の階段道をいったん上ります。新しくできたライジングフィールド軽井沢というキャンプ場の正面を横切っていきますが、ところどころ標識があるので迷うことはないでしょう。のどかで気持ち良い森の小道を進み、最後に急な丸太の階段を降りれば、東屋と案内板のある白糸ハイランドウェイ三笠料金所前に出ます。ゴール地点の三笠バス停まではお洒落な洋館の旧三笠ホテル(現在保存修復工事で休館中)を左に見ながら美しいカラマツ並木を10分ほどの距離です。ここから軽井沢駅までバスに乗車せず歩けば、旧軽井沢界隈を抜けて4~50分の距離です。
    スタート地点の峰の茶屋までの移動は、軽井沢から草軽交通と西武観光バスが路線運行しているので大変便利です。マイカーで峰の茶屋に来る場合は、レストランで有料駐車場の受付をしています。峰の茶屋を起点にした場合、三笠までたどり着かなくても途中の小瀬や白糸の滝の路線バス停留所からバスで気軽に戻って来ることが出来るのがこのコースの利点です。GW前後からの新緑の時期や10月の紅葉のシーズンがおすすめです。積雪や残雪がある冬から春にかけては一般的ではないでしょう。 信濃路自然歩道の入口は、白糸の滝入口交差点のレストラン前の白糸ハイランドウェイの横断歩道を渡ったところにあります。歩き始めるとすぐに峰の茶屋の喧騒から離れて、カラマツやダケカンバなどの静かな森の中に自然歩道が続いていきます。クマの爪痕が樹肌に刻まれているのが見つかることもあります。熊鈴などを準備しておきましょう。 小鳥のさえずりを聞きながら小一時間歩くと、急坂の階段を下ります。今までの静けさから一変、次から次へとやってくる観光客でにぎわう白糸の滝に出ます。白糸の滝は浅間山からの伏流水が溶岩層から湧出しているもので、落差3m、幅200mの糸というよりは布のような美麗な滝です。白糸の滝見学後、売店左奥の急坂から信濃路自然歩道が始まります。白糸の滝を源流とする湯川の右岸斜面を上り下りしながらしばらく進むと、道路を横断して今度は左岸沿いの道になります。ハルニレなど渓畔林の気持ち良い森に癒されながら歩けます。竜返しの滝バス停付近でまた道路を横断して、20分ほど山道を歩くと竜返しの滝入口です。奥に進むと切り立った岩壁から流れ落ちる落差10mの竜返しの滝が現れます。東屋があるので休憩適地です。 竜返しの滝から平坦な道を15分ほどで閑静な小瀬温泉です。ここから小瀬林道を歩いて星野温泉トンボの湯に抜けることもできます。三笠へと続く信濃路自然歩道は、軽井沢レクの森入口の右脇に急坂の階段道をいったん上ります。新しくできたライジングフィールド軽井沢というキャンプ場の正面を横切っていきますが、ところどころ標識があるので迷うことはないでしょう。のどかで気持ち良い森の小道を進み、最後に急な丸太の階段を降りれば、東屋と案内板のある白糸ハイランドウェイ三笠料金所前に出ます。ゴール地点の三笠バス停まではお洒落な洋館の旧三笠ホテル(現在保存修復工事で休館中)を左に見ながら美しいカラマツ並木を10分ほどの距離です。ここから軽井沢駅までバスに乗車せず歩けば、旧軽井沢界隈を抜けて4~50分の距離です。
  • 軽井沢から旧中山道を経て横川駅へ

    軽井沢から旧中山道を経て横川駅へ

    軽井沢駅北口から北に向かう大通りを歩いて旧道ロータリーまでは、歩いても30分とかからない距離です。ここからいよいよ旧軽メインストリートともいえる商店街が立ち並ぶ賑やかな銀座通りです。避暑で賑わう夏期は交通規制も行われるほど混雑しますが、商店街が途切れて二手橋を過ぎ碓氷峠遊覧歩道に入れば、ようやく喧噪の世界から逃れることが出来ます。森の中の別荘地につけられた道はしだいに細く急になります。見晴台通りの車道を陸橋で横断して、ふたたび静かな森の小道を進むとやがて旧碓氷峠です。石畳みの道を右に進むと見晴台です。左の車道を行くと日本武尊ゆかりの熊野神社があります。見晴台には軽井沢ゆかりのタゴールの記念像や万葉歌碑があり、上毛三山や浅間山のパノラマが素晴らしいです。また熊野神社周辺には名物力餅が食べられる峠の茶屋が数件あります。旧中山道入口は、熊野神社を過ぎ碓氷峠水源を右に見て少し歩くと日本武尊の故事を歌った思婦石という碑があり、ここが入口になります。案内板に従って進むと、すぐに細い一本道の下りになります。随所に名所旧跡の案内板があり、当時の街道の様子を思い浮かべながら歩くことができます。陣場ヶ原分岐で霧積温泉方面からの御巡幸道と合流し、子持山の裾を下っていきます。山中茶屋跡は明治の初め頃までは13軒の茶屋と学校があるほど賑わっていた峠道の中心的な場所だったそうですが、今は残された遺物から当時の賑わいを想像するしかないほど静かな佇まいです。座頭転がしと呼ばれる急坂を下り、堀切跡を過ぎると、休憩適所な東屋のある碓井坂の関所跡(刎石山)です。さらに風穴や急坂の刎石坂を下ると、旧中山道分岐です。ここにも東屋があります。ここからは国道18号沿いに坂本の宿場町を抜けるコースの他に旧信越本線を利用したアプトの道遊歩道を歩くこともできます。碓氷関所跡を過ぎれば、信越本線横川駅までもうすぐです。ところで、アプトの道遊歩道というのは、横川駅から熊ノ平駅跡までの軌道跡を歩く全長約6kmのコースのことです。古いトンネルをいくつも抜けながら碓井湖やめがね橋、熊ノ平駅跡など、昔の鉄道の歴史を歩きながら気軽に楽しめるため、人気のコースです。横川駅までは、途中に天然温泉施設峠の湯があります。また土日には峠の湯と碓氷峠鉄道文化村までトロッコ列車が運行されているので、温泉で汗を流して列車に乗ってみるのも楽しい旅の想い出になるでしょう。
    軽井沢駅北口から北に向かう大通りを歩いて旧道ロータリーまでは、歩いても30分とかからない距離です。ここからいよいよ旧軽メインストリートともいえる商店街が立ち並ぶ賑やかな銀座通りです。避暑で賑わう夏期は交通規制も行われるほど混雑しますが、商店街が途切れて二手橋を過ぎ碓氷峠遊覧歩道に入れば、ようやく喧噪の世界から逃れることが出来ます。森の中の別荘地につけられた道はしだいに細く急になります。見晴台通りの車道を陸橋で横断して、ふたたび静かな森の小道を進むとやがて旧碓氷峠です。石畳みの道を右に進むと見晴台です。左の車道を行くと日本武尊ゆかりの熊野神社があります。見晴台には軽井沢ゆかりのタゴールの記念像や万葉歌碑があり、上毛三山や浅間山のパノラマが素晴らしいです。また熊野神社周辺には名物力餅が食べられる峠の茶屋が数件あります。旧中山道入口は、熊野神社を過ぎ碓氷峠水源を右に見て少し歩くと日本武尊の故事を歌った思婦石という碑があり、ここが入口になります。案内板に従って進むと、すぐに細い一本道の下りになります。随所に名所旧跡の案内板があり、当時の街道の様子を思い浮かべながら歩くことができます。陣場ヶ原分岐で霧積温泉方面からの御巡幸道と合流し、子持山の裾を下っていきます。山中茶屋跡は明治の初め頃までは13軒の茶屋と学校があるほど賑わっていた峠道の中心的な場所だったそうですが、今は残された遺物から当時の賑わいを想像するしかないほど静かな佇まいです。座頭転がしと呼ばれる急坂を下り、堀切跡を過ぎると、休憩適所な東屋のある碓井坂の関所跡(刎石山)です。さらに風穴や急坂の刎石坂を下ると、旧中山道分岐です。ここにも東屋があります。ここからは国道18号沿いに坂本の宿場町を抜けるコースの他に旧信越本線を利用したアプトの道遊歩道を歩くこともできます。碓氷関所跡を過ぎれば、信越本線横川駅までもうすぐです。ところで、アプトの道遊歩道というのは、横川駅から熊ノ平駅跡までの軌道跡を歩く全長約6kmのコースのことです。古いトンネルをいくつも抜けながら碓井湖やめがね橋、熊ノ平駅跡など、昔の鉄道の歴史を歩きながら気軽に楽しめるため、人気のコースです。横川駅までは、途中に天然温泉施設峠の湯があります。また土日には峠の湯と碓氷峠鉄道文化村までトロッコ列車が運行されているので、温泉で汗を流して列車に乗ってみるのも楽しい旅の想い出になるでしょう。
  • 道の駅八ッ場ふるさと館から王城山、高間山へ

    道の駅八ッ場ふるさと館から王城山、高間山へ

    道の駅八ッ場ふるさと館は、JR吾妻線川原湯温泉駅から歩いて20分ほどの距離です。途中に不動大滝があったり、吾妻川に新しく架けられた不動大橋からの絶景が楽しめたりもします。1合目登山口のある王城山神社は、道の駅八ッ場ふるさと館の前の大きな交差点を不動大橋からそのまま直進方向です。歩道を道なりに約10分ほど歩くと、右にカタクリの里0.3㎞と王城山2.3㎞の案内標識があり、ここから登山道が始まります。カタクリの花が見頃の4月中旬頃ならカタクリ群生地に寄ってからの登山がおすすめです。王城山へは、2合目(押手沢)、3合目(鳥屋坂)と案内標識にしたがって狭い車道を登って行きます。4合目(柴嶺)で西側の別コースからの登山道が合わさりますが、復路はこちらのコースで王城山神社に下山するのも良いでしょう。5合目(唐傘松)は広場になっていて古いベンチがあります。そして、いよいよ急坂が続く登山道になります。6合目(焙烙岩)付近は、露出した岩壁が剥がれ落ちた焙烙岩と呼ばれる岩が散乱している場所ですが、王城山神社にはこの焙烙岩を利用した手水鉢が設置されています。さらにその名の通り細い窪の急坂の道である7合目(船窪)を登り上げれば、8合目(中棚尾根)です。ここで道は二つに分かれますが、左の御籠岩ルートは登山道崩落で廃道になり通行禁止です。御籠岩や山頂下にある御手洗の池は日本武尊東征の駐屯の由来が言い伝えられています。山頂へは右の細尾根の急坂を登ります。120mの距離で三角点のある王城山古城跡です。そして古城跡からいったん下って10合目山頂尾根を過ぎて、すぐ登り返したところがもう一つの山頂である奥宮です。山頂奥から上り下りのある稜線をたどっていきます。所々に切れ落ちた細尾根を通過する箇所があるので、滑落には注意が必要です。やがて大きな広場に出ると、ここから砂利道の車道の上り坂です。切り開かれた笹原の高台に登り上げると高間山が眼前に現れます。車道をそのまましばらく進むと、舗装された林道吾嬬山線に出ます。高間山登山口は林道を横断した向かい側からで、笹原に覆われたカラマツ林の急坂を30分もかからずに高間山頂です。山頂からの展望はあまり良いとは言えませんが、高間山も古くから地元の信仰の山として登られていたようです。下山は往路を戻ります。王城山神社の前の林温泉かたくりの湯で疲れを癒してから帰るのもおすすめです。
    道の駅八ッ場ふるさと館は、JR吾妻線川原湯温泉駅から歩いて20分ほどの距離です。途中に不動大滝があったり、吾妻川に新しく架けられた不動大橋からの絶景が楽しめたりもします。1合目登山口のある王城山神社は、道の駅八ッ場ふるさと館の前の大きな交差点を不動大橋からそのまま直進方向です。歩道を道なりに約10分ほど歩くと、右にカタクリの里0.3㎞と王城山2.3㎞の案内標識があり、ここから登山道が始まります。カタクリの花が見頃の4月中旬頃ならカタクリ群生地に寄ってからの登山がおすすめです。王城山へは、2合目(押手沢)、3合目(鳥屋坂)と案内標識にしたがって狭い車道を登って行きます。4合目(柴嶺)で西側の別コースからの登山道が合わさりますが、復路はこちらのコースで王城山神社に下山するのも良いでしょう。5合目(唐傘松)は広場になっていて古いベンチがあります。そして、いよいよ急坂が続く登山道になります。6合目(焙烙岩)付近は、露出した岩壁が剥がれ落ちた焙烙岩と呼ばれる岩が散乱している場所ですが、王城山神社にはこの焙烙岩を利用した手水鉢が設置されています。さらにその名の通り細い窪の急坂の道である7合目(船窪)を登り上げれば、8合目(中棚尾根)です。ここで道は二つに分かれますが、左の御籠岩ルートは登山道崩落で廃道になり通行禁止です。御籠岩や山頂下にある御手洗の池は日本武尊東征の駐屯の由来が言い伝えられています。山頂へは右の細尾根の急坂を登ります。120mの距離で三角点のある王城山古城跡です。そして古城跡からいったん下って10合目山頂尾根を過ぎて、すぐ登り返したところがもう一つの山頂である奥宮です。山頂奥から上り下りのある稜線をたどっていきます。所々に切れ落ちた細尾根を通過する箇所があるので、滑落には注意が必要です。やがて大きな広場に出ると、ここから砂利道の車道の上り坂です。切り開かれた笹原の高台に登り上げると高間山が眼前に現れます。車道をそのまましばらく進むと、舗装された林道吾嬬山線に出ます。高間山登山口は林道を横断した向かい側からで、笹原に覆われたカラマツ林の急坂を30分もかからずに高間山頂です。山頂からの展望はあまり良いとは言えませんが、高間山も古くから地元の信仰の山として登られていたようです。下山は往路を戻ります。王城山神社の前の林温泉かたくりの湯で疲れを癒してから帰るのもおすすめです。
  • 須賀尾峠から丸岩と高ジョッキへ

    須賀尾峠から丸岩と高ジョッキへ

    高ジョッキ登山口は長野原町横壁から東吾妻町の浅間隠温泉郷へ抜ける国道406号の須賀尾峠からです。はじめは広葉樹の気持ち良い森の中を緩やかに登って行きます。やがて大きな岩を登り上げると1172.9mの小ピークで新三角点が設置されています。ここから左側が吾妻渓谷にすっぱり切れ落ちた細尾根の稜線歩きです。樹木で覆われているので恐怖感はありません。所々岩稜を越えていきますが、ルートを見誤る場所があるのでテープの目印などを見落とさないよう注意が必要です。最後に岩尾根の急登を登り上げると高ジョッキ山頂です。山頂は狭くて大勢の人が一度に休めるスペースはないですが、展望が素晴らしいです。下山は往路を戻ります。次に丸岩往復です。丸岩登山口は峠から長野原町側へ国道を500mほど下ると、右側に案内標識があります。そこから登山道が始まります。はじめは踏み跡がはっきりしないわかりにくい道ですが、やがて登山道らしくなります。片斜面のガレ場を通過して尾根の急登を登り上げると丸岩です。下山は往路をそのまま戻ります。
    高ジョッキ登山口は長野原町横壁から東吾妻町の浅間隠温泉郷へ抜ける国道406号の須賀尾峠からです。はじめは広葉樹の気持ち良い森の中を緩やかに登って行きます。やがて大きな岩を登り上げると1172.9mの小ピークで新三角点が設置されています。ここから左側が吾妻渓谷にすっぱり切れ落ちた細尾根の稜線歩きです。樹木で覆われているので恐怖感はありません。所々岩稜を越えていきますが、ルートを見誤る場所があるのでテープの目印などを見落とさないよう注意が必要です。最後に岩尾根の急登を登り上げると高ジョッキ山頂です。山頂は狭くて大勢の人が一度に休めるスペースはないですが、展望が素晴らしいです。下山は往路を戻ります。次に丸岩往復です。丸岩登山口は峠から長野原町側へ国道を500mほど下ると、右側に案内標識があります。そこから登山道が始まります。はじめは踏み跡がはっきりしないわかりにくい道ですが、やがて登山道らしくなります。片斜面のガレ場を通過して尾根の急登を登り上げると丸岩です。下山は往路をそのまま戻ります。
  • 霊山と山城で知られる中之条町のシンボル嵩山

    霊山と山城で知られる中之条町のシンボル嵩山

    嵩山は標高がわずか789mの里山ですが、戦国時代に山城が築かれたというだけあって、天然の要塞のような迫力ある岩山です。嵩山の山頂部は三つの小ピークからなり、東から三角点のある最高地点の大天狗、さらに中天狗や小天狗へと続く三つの小ピークがあります。どのピークからも展望は抜群ですが、特に大天狗からの眺望は360度見渡すことができて秀逸です。山内には三十三観音やコウモリ穴、不動岩、胎内くぐり、弘法の筆跡、烏帽子岩などの史跡や怪石が点在していて、それらをゆっくり巡ればたっぷり半日コースの登山となります。親都神社登山口から時計回りのコースで歩くことをおすすめします。天狗の広場まで標高差約200mありますが、ジグザグに道が切られているので見た目よりも楽に登れます。展望の良い小天狗はすぐそこです。本丸があったのは実城の平で、中天狗と大天狗の間にあります。大天狗は実城の平の先の経塚から長い鎖場を伝って登ります。360度の大展望です。下山は、経塚から東側登山道を下ります。途中に骨穴や一升水、弥勒穴、休石があります。
    嵩山は標高がわずか789mの里山ですが、戦国時代に山城が築かれたというだけあって、天然の要塞のような迫力ある岩山です。嵩山の山頂部は三つの小ピークからなり、東から三角点のある最高地点の大天狗、さらに中天狗や小天狗へと続く三つの小ピークがあります。どのピークからも展望は抜群ですが、特に大天狗からの眺望は360度見渡すことができて秀逸です。山内には三十三観音やコウモリ穴、不動岩、胎内くぐり、弘法の筆跡、烏帽子岩などの史跡や怪石が点在していて、それらをゆっくり巡ればたっぷり半日コースの登山となります。親都神社登山口から時計回りのコースで歩くことをおすすめします。天狗の広場まで標高差約200mありますが、ジグザグに道が切られているので見た目よりも楽に登れます。展望の良い小天狗はすぐそこです。本丸があったのは実城の平で、中天狗と大天狗の間にあります。大天狗は実城の平の先の経塚から長い鎖場を伝って登ります。360度の大展望です。下山は、経塚から東側登山道を下ります。途中に骨穴や一升水、弥勒穴、休石があります。
  • 公時神社から金時山・乙女峠へ

    公時神社から金時山・乙女峠へ

    仙石バス停で下車したら、信号を渡り国道138号を御殿場方面へ進みます。金時神社入口を過ぎてしばらく行くと、右にゴルフ練習場が見えてきます。そこの駐車場を横切るようにして歩けば公時神社の駐車場に出ます。その上が神社です。 公時神社には金太郎のモデルになった平安時代の武将、坂田公時が祀られています。境内には金太郎がクマと相撲を取った土俵が造られ、マサカリが祀られています。本殿に登山の無事をお願いして登山道に入りましょう。 樹林帯にのびる道は良く整備されています。坂田公時の碑や金時手毬石などを見ながら歩きます。林道を渡ったところで公時神社奥の院に着きます。このあたりから少し登り勾配が強くなります。正面に大きく割れた大岩が見えてきます。金太郎が夜露をしのいだという金時宿り石です。この大岩の左脇を急登して岩の上に出ます。ここから少し平坦な道を進みジグザグに急登します。わずかな時間で公時神社分岐です。明神ヶ岳からの道が右から合流してきます。この分岐を左へ進みましょう。左に大涌谷が見えてきます。簡単な岩場を登って、ブナ林に入るとすぐに正面が開けます。そこが金時山山頂です。 金時山山頂は広く、岩がゴロゴロと転がり、2軒の茶店とトイレが建っています。山頂標識の左に富士山が見えています。好天なら富士山の右後ろに南アルプスの山並みが俯瞰できるはずです。大涌谷から富士山までの眺めを楽しみながらランチタイムにしましょう。 下山は乙女峠方面へ、西にのびる稜線を下ります。粘土質の道が続き、土がえぐれた箇所もあるので滑らないように注意が必要です。段差の大きいところにはロープが張られたり手すりが設置されていますので、頼りましょう。鞍部からゆるやかに登り返せば長尾山山頂です。 長尾山の山頂は平坦な小さな広場といった風情ですが、展望はありません。ここから乙女峠までは下りが続きます。土で滑りやすいので足元に注意しながら歩きましょう。乙女峠の展望櫓で富士山を眺め、樹林帯を下って乙女峠バス停まで行きます。ここから御殿場駅、または高速バスで新宿駅に戻りましょう。
    仙石バス停で下車したら、信号を渡り国道138号を御殿場方面へ進みます。金時神社入口を過ぎてしばらく行くと、右にゴルフ練習場が見えてきます。そこの駐車場を横切るようにして歩けば公時神社の駐車場に出ます。その上が神社です。 公時神社には金太郎のモデルになった平安時代の武将、坂田公時が祀られています。境内には金太郎がクマと相撲を取った土俵が造られ、マサカリが祀られています。本殿に登山の無事をお願いして登山道に入りましょう。 樹林帯にのびる道は良く整備されています。坂田公時の碑や金時手毬石などを見ながら歩きます。林道を渡ったところで公時神社奥の院に着きます。このあたりから少し登り勾配が強くなります。正面に大きく割れた大岩が見えてきます。金太郎が夜露をしのいだという金時宿り石です。この大岩の左脇を急登して岩の上に出ます。ここから少し平坦な道を進みジグザグに急登します。わずかな時間で公時神社分岐です。明神ヶ岳からの道が右から合流してきます。この分岐を左へ進みましょう。左に大涌谷が見えてきます。簡単な岩場を登って、ブナ林に入るとすぐに正面が開けます。そこが金時山山頂です。 金時山山頂は広く、岩がゴロゴロと転がり、2軒の茶店とトイレが建っています。山頂標識の左に富士山が見えています。好天なら富士山の右後ろに南アルプスの山並みが俯瞰できるはずです。大涌谷から富士山までの眺めを楽しみながらランチタイムにしましょう。 下山は乙女峠方面へ、西にのびる稜線を下ります。粘土質の道が続き、土がえぐれた箇所もあるので滑らないように注意が必要です。段差の大きいところにはロープが張られたり手すりが設置されていますので、頼りましょう。鞍部からゆるやかに登り返せば長尾山山頂です。 長尾山の山頂は平坦な小さな広場といった風情ですが、展望はありません。ここから乙女峠までは下りが続きます。土で滑りやすいので足元に注意しながら歩きましょう。乙女峠の展望櫓で富士山を眺め、樹林帯を下って乙女峠バス停まで行きます。ここから御殿場駅、または高速バスで新宿駅に戻りましょう。
  • 駒ヶ岳から神山・大涌谷へ

    駒ヶ岳から神山・大涌谷へ

    箱根園から箱根駒ヶ岳ロープウェイを利用して駒ヶ岳山頂駅へ。駅舎を出たところがすでに山頂の一角。正面に見えているのが、駒ヶ岳山頂に建つ箱根元宮神社です。左の道が登山道ですが、せっかくなのでお参りしていきましょう。まっすぐにのびている道を下って軽く登り返せば神社脇に点在する巨岩の広場。その右手が神社です。登山の無事を祈願したら、巨岩の広場から登山道を下ります。足元がササに覆われていますので慎重に歩きましょう。 ロープウェイ駅舎からの登山道が左から合流します。足元の悪い林の中をジグザグに下ります。小さな広場を過ぎればすぐに防ヶ沢分岐。 防ヶ沢分岐は十字路になっています。道標の周りが少し広いので少し休憩したら直進します。相変わらずササの茂る道ですが、登り勾配になります。滑りやすい箇所も多くなるので注意しましょう。土が崩れたところやルートが分かりにくい箇所があるので、ちょっとだけルートを探す力が必要になります。踏み跡をたどるようにすればルートから外れる心配はありません。たいした苦労もなく小さな台地状の神山山頂に到着します。休憩に適した山頂ですが、樹木に囲まれ展望はありません。しかし、山頂からわずかに進んだ岩のあるところから箱根外輪山を望むことができます。しばし眺めを堪能しましょう。 樹林帯を縫うようにして小さな広場まで下り、そこからわずかに登れば冠ヶ岳分岐に着きます。紅葉の名所として知られる冠ヶ岳へは往復で15分ほど。紅葉期ならぜひ行ってみたい山頂です。仙石原方面から眺めると烏帽子のように見えるのが特徴です。 冠ヶ岳分岐まで戻ったら、大涌谷方面へ下ります。相変わらずの樹林帯の道です。大涌谷分岐まで下るとここで早雲山方面へ行く道が右に分岐します。ここは直進。岩混じりの下り道になります。足元に注意しながら下りましょう。すぐに噴煙を上げる大涌谷が見えてきます。遊歩道まで下り、ゲートをくぐると温泉黒玉子で有名な玉子茶屋の売店があります。帰路はここから小田原に向かうバスかロープウェイ、ケーブルカーを利用して強羅駅に下ります。
    箱根園から箱根駒ヶ岳ロープウェイを利用して駒ヶ岳山頂駅へ。駅舎を出たところがすでに山頂の一角。正面に見えているのが、駒ヶ岳山頂に建つ箱根元宮神社です。左の道が登山道ですが、せっかくなのでお参りしていきましょう。まっすぐにのびている道を下って軽く登り返せば神社脇に点在する巨岩の広場。その右手が神社です。登山の無事を祈願したら、巨岩の広場から登山道を下ります。足元がササに覆われていますので慎重に歩きましょう。 ロープウェイ駅舎からの登山道が左から合流します。足元の悪い林の中をジグザグに下ります。小さな広場を過ぎればすぐに防ヶ沢分岐。 防ヶ沢分岐は十字路になっています。道標の周りが少し広いので少し休憩したら直進します。相変わらずササの茂る道ですが、登り勾配になります。滑りやすい箇所も多くなるので注意しましょう。土が崩れたところやルートが分かりにくい箇所があるので、ちょっとだけルートを探す力が必要になります。踏み跡をたどるようにすればルートから外れる心配はありません。たいした苦労もなく小さな台地状の神山山頂に到着します。休憩に適した山頂ですが、樹木に囲まれ展望はありません。しかし、山頂からわずかに進んだ岩のあるところから箱根外輪山を望むことができます。しばし眺めを堪能しましょう。 樹林帯を縫うようにして小さな広場まで下り、そこからわずかに登れば冠ヶ岳分岐に着きます。紅葉の名所として知られる冠ヶ岳へは往復で15分ほど。紅葉期ならぜひ行ってみたい山頂です。仙石原方面から眺めると烏帽子のように見えるのが特徴です。 冠ヶ岳分岐まで戻ったら、大涌谷方面へ下ります。相変わらずの樹林帯の道です。大涌谷分岐まで下るとここで早雲山方面へ行く道が右に分岐します。ここは直進。岩混じりの下り道になります。足元に注意しながら下りましょう。すぐに噴煙を上げる大涌谷が見えてきます。遊歩道まで下り、ゲートをくぐると温泉黒玉子で有名な玉子茶屋の売店があります。帰路はここから小田原に向かうバスかロープウェイ、ケーブルカーを利用して強羅駅に下ります。
  • 小涌谷駅から浅間山・箱根湯本駅へ

    小涌谷駅から浅間山・箱根湯本駅へ

    小涌谷駅を出ると目の前に国道1号が走っています。ここを渡り、浅間山の道標に従い住宅街へ。その後は千条ノ滝の道標に従います。15分ほどで千条ノ滝に到着します。幾筋もの水が苔むした岩肌を伝い落ちる優美な滝です。観賞用のベンチが設置されています。しばらく流れを見学しましょう。 千条ノ滝から山道になります。観賞用のベンチ裏の小さな流れを渡ると登山道になります。鷹巣山への分岐を右に見送り直進。雑木林を登る道は急な箇所もあるので、ゆっくり進むようにしましょう。足元にササが目立つようになると勾配はゆるんできます。 小さな広場に出たところが宮ノ下分岐です。直進すると、箱根登山鉄道の宮ノ下駅に出ます。浅間山はこの分岐を右に曲がります。平坦な道を5分歩けば浅間山山頂です。 広く細長い山頂は草原になっています。テーブルが設置されているあたりが山頂ですが、気に入った場所で休憩しましょう。天気が良ければ昼寝が楽しめます。また、桜の頃はたくさんの花見客で混雑します。展望は二子山や駒ヶ岳が見える程度です。 山頂から湯坂路を歩きます。明るい尾根道を下ることになります。やわらかな土の感触を楽しみながら湯本方面へ。急な箇所はなく穏やかな歩きが続きます。下方の草地に十字路が見えてきたら、そこが大平台分岐です。ここで左に下れば箱根登山鉄道の大平台駅ですが、コースは直進です。道標の隣にあるのは防火用水置場です。このあたりの道は防火帯のように広いのが特徴です。 大平台分岐を過ぎると里山のような雰囲気が広がります。木々の葉が枯れた頃なら、相模湾が見えることもあります。30分ほどで湯本への道標が立つ地点を通過します。ここが湯坂山です。さらに開放的な道を進むとササに覆われた道になります。木の根が露出したところもあるので注意しましょう。石畳を歩くようになると湯坂城跡に到着です。進行方向右側に北条氏が整備した空堀や土塁の一部が残っています。ちょっと分かりにくいですが、見学していきましょう。 湯坂城跡から少し下ると岩混じりの道になります。下方に車道が見えたら国道1号に下ります。国道沿いに歩けば箱根湯本駅です。
    小涌谷駅を出ると目の前に国道1号が走っています。ここを渡り、浅間山の道標に従い住宅街へ。その後は千条ノ滝の道標に従います。15分ほどで千条ノ滝に到着します。幾筋もの水が苔むした岩肌を伝い落ちる優美な滝です。観賞用のベンチが設置されています。しばらく流れを見学しましょう。 千条ノ滝から山道になります。観賞用のベンチ裏の小さな流れを渡ると登山道になります。鷹巣山への分岐を右に見送り直進。雑木林を登る道は急な箇所もあるので、ゆっくり進むようにしましょう。足元にササが目立つようになると勾配はゆるんできます。 小さな広場に出たところが宮ノ下分岐です。直進すると、箱根登山鉄道の宮ノ下駅に出ます。浅間山はこの分岐を右に曲がります。平坦な道を5分歩けば浅間山山頂です。 広く細長い山頂は草原になっています。テーブルが設置されているあたりが山頂ですが、気に入った場所で休憩しましょう。天気が良ければ昼寝が楽しめます。また、桜の頃はたくさんの花見客で混雑します。展望は二子山や駒ヶ岳が見える程度です。 山頂から湯坂路を歩きます。明るい尾根道を下ることになります。やわらかな土の感触を楽しみながら湯本方面へ。急な箇所はなく穏やかな歩きが続きます。下方の草地に十字路が見えてきたら、そこが大平台分岐です。ここで左に下れば箱根登山鉄道の大平台駅ですが、コースは直進です。道標の隣にあるのは防火用水置場です。このあたりの道は防火帯のように広いのが特徴です。 大平台分岐を過ぎると里山のような雰囲気が広がります。木々の葉が枯れた頃なら、相模湾が見えることもあります。30分ほどで湯本への道標が立つ地点を通過します。ここが湯坂山です。さらに開放的な道を進むとササに覆われた道になります。木の根が露出したところもあるので注意しましょう。石畳を歩くようになると湯坂城跡に到着です。進行方向右側に北条氏が整備した空堀や土塁の一部が残っています。ちょっと分かりにくいですが、見学していきましょう。 湯坂城跡から少し下ると岩混じりの道になります。下方に車道が見えたら国道1号に下ります。国道沿いに歩けば箱根湯本駅です。
  • 乙女峠から丸岳・芦ノ湖展望公園へ

    乙女峠から丸岳・芦ノ湖展望公園へ

    乙女口バス停から道標に従って乙女峠に登ります。樹林帯にのびるジグザグの道を40分頑張れば乙女峠です。展望櫓があるので好天なら富士山の眺めを堪能しましょう。峠を右に登る道は金時山への尾根道。丸岳は尾根を左へ向かいます。 ハコネザサが茂る道を進みます。20分ほどで小さなピークを越え、ツクバネウツギやアブラチャン、マメザクラなどの低木の間を軽くアップダウンして進みます。 正面にパラボラアンテナが見えたら、そこが丸岳山頂エリア。大きく下って丸太の階段を登れば山頂です。富士山が見えるのはこのパラボラアンテナ付近。山頂からは芦ノ湖や大涌谷が見えています。ベンチが設置された山頂は明るく開放的。乙女峠方面の稜線を眺めてみましょう。最も高く見えるのが金時山です。 丸岳からは左下に芦ノ湖を眺めながら進むようになります。左下に見えるゴルフ場がまるで箱庭のように見えています。登山道の両側にはササが茂り時折視界が遮られますが、上空は大きく広がっています。いったん下って、水平に歩くようになると右に富士見台という展望櫓があります。名前の通り、富士山の好展望が得られるところです。 富士山の展望を満喫して先に進みましょう。樹林帯からシノダケに覆われた中を歩くようになると、すぐに長尾峠に到着します。シノダケに囲まれ、狭く展望はありません。ここから仙石原方面に下る道がありますが直進します。 道は次第に下るようになり、箱根スカイラインの駐車場脇に出ます。このあたりから箱根スカイラインに沿ってアップダウンするようになります。丸太の階段を登ると富士山の展望が素晴らしい富士見公園に出ます。草原状のところなので気に入った場所に座って眺めを楽しみましょう。富士見公園から小さくアップダウンして湖尻水門の道標が立つ分岐へ行きます。ここを右へ行けば芦ノ湖展望公園です。東に芦ノ湖、北西に富士山が見えています。 下山は湖尻水門の道標が立つ分岐から芦ノ湖に下ります。展望のない樹林帯を抜ければ湖尻水門。箱根湯本、小田原、御殿場方面のバスが発着する桃源台バス停までは15分です。
    乙女口バス停から道標に従って乙女峠に登ります。樹林帯にのびるジグザグの道を40分頑張れば乙女峠です。展望櫓があるので好天なら富士山の眺めを堪能しましょう。峠を右に登る道は金時山への尾根道。丸岳は尾根を左へ向かいます。 ハコネザサが茂る道を進みます。20分ほどで小さなピークを越え、ツクバネウツギやアブラチャン、マメザクラなどの低木の間を軽くアップダウンして進みます。 正面にパラボラアンテナが見えたら、そこが丸岳山頂エリア。大きく下って丸太の階段を登れば山頂です。富士山が見えるのはこのパラボラアンテナ付近。山頂からは芦ノ湖や大涌谷が見えています。ベンチが設置された山頂は明るく開放的。乙女峠方面の稜線を眺めてみましょう。最も高く見えるのが金時山です。 丸岳からは左下に芦ノ湖を眺めながら進むようになります。左下に見えるゴルフ場がまるで箱庭のように見えています。登山道の両側にはササが茂り時折視界が遮られますが、上空は大きく広がっています。いったん下って、水平に歩くようになると右に富士見台という展望櫓があります。名前の通り、富士山の好展望が得られるところです。 富士山の展望を満喫して先に進みましょう。樹林帯からシノダケに覆われた中を歩くようになると、すぐに長尾峠に到着します。シノダケに囲まれ、狭く展望はありません。ここから仙石原方面に下る道がありますが直進します。 道は次第に下るようになり、箱根スカイラインの駐車場脇に出ます。このあたりから箱根スカイラインに沿ってアップダウンするようになります。丸太の階段を登ると富士山の展望が素晴らしい富士見公園に出ます。草原状のところなので気に入った場所に座って眺めを楽しみましょう。富士見公園から小さくアップダウンして湖尻水門の道標が立つ分岐へ行きます。ここを右へ行けば芦ノ湖展望公園です。東に芦ノ湖、北西に富士山が見えています。 下山は湖尻水門の道標が立つ分岐から芦ノ湖に下ります。展望のない樹林帯を抜ければ湖尻水門。箱根湯本、小田原、御殿場方面のバスが発着する桃源台バス停までは15分です。
  • 箱根町から桃源台へ(芦ノ湖西岸歩道)

    箱根町から桃源台へ(芦ノ湖西岸歩道)

    箱根町バス停から箱根峠方面へ。芦川入口バス停前で右へ入り、さらに二俣を右へ進んでやすらぎの森に入ります。正面に駒ヶ岳の見える展望地を経て白浜へ向かいます。車止めのゲートを越えて遊歩道へ。すぐに白浜で、このコースの出発地点になります。コース上のポイントになる地点には次のポイントまでの距離表示を示す立派な道標が立てられています。白浜にはコースで最も大きな砂浜があります。ここに下りて対岸の駒ヶ岳や湖面を優雅に走る観光船などを眺めながら、のんびりしていきましょう。観光客の姿も多く見かける場所です。 遊歩道に戻ります。単調ですが起伏は少なく湖畔沿いなので開放感にあふれています。芦ノ湖の展望がきれいな箒ヶ鼻を過ぎてしばらく行くと、1930(昭和5)年に起きた豆相大震災の供養塔が立っています。苔むした塔ですが、たびたび手を合わせる人の姿を見かける場所です。百貫ノ鼻を過ぎ真田浜へ向かいます。ここの砂浜にも下りることができます。打ち上げられた流木に座ってランチを楽しんだり、駒ヶ岳から神山にかけての展望を満喫しましょう。小杉鼻から立岩にかけては、天然林と植林の杉が混在し世代交代が行われているようです。亀ヶ崎からは道幅が広がり対岸にゴール地点の桃源台が見えます。しばらく歩けば深良水門です。 深良水門は、静岡県深良村(現裾野市)の名主大庭源之丞と江戸の町人友野与右衛門が中心になり、1666(寛文6)年から4年の歳月をかけて掘削したものだといわれます。現在でも、芦ノ湖の水は静岡県側の灌漑に利用されています。水門の脇には小さな公園があります。 深良水門からさらに北上して広い道を歩きます。森林浴並木と命名された遊歩道で、ところどころにベンチが設置されています。湖尻水門で湖尻新橋を渡り桃源台を目指します。右側を見ると三国山や歩いてきた道が見えています。キャンプ村の南側を進めば桃源台バス停に到着。帰路はバスのほか、ロープウェイを利用するのも楽しいでしょう。
    箱根町バス停から箱根峠方面へ。芦川入口バス停前で右へ入り、さらに二俣を右へ進んでやすらぎの森に入ります。正面に駒ヶ岳の見える展望地を経て白浜へ向かいます。車止めのゲートを越えて遊歩道へ。すぐに白浜で、このコースの出発地点になります。コース上のポイントになる地点には次のポイントまでの距離表示を示す立派な道標が立てられています。白浜にはコースで最も大きな砂浜があります。ここに下りて対岸の駒ヶ岳や湖面を優雅に走る観光船などを眺めながら、のんびりしていきましょう。観光客の姿も多く見かける場所です。 遊歩道に戻ります。単調ですが起伏は少なく湖畔沿いなので開放感にあふれています。芦ノ湖の展望がきれいな箒ヶ鼻を過ぎてしばらく行くと、1930(昭和5)年に起きた豆相大震災の供養塔が立っています。苔むした塔ですが、たびたび手を合わせる人の姿を見かける場所です。百貫ノ鼻を過ぎ真田浜へ向かいます。ここの砂浜にも下りることができます。打ち上げられた流木に座ってランチを楽しんだり、駒ヶ岳から神山にかけての展望を満喫しましょう。小杉鼻から立岩にかけては、天然林と植林の杉が混在し世代交代が行われているようです。亀ヶ崎からは道幅が広がり対岸にゴール地点の桃源台が見えます。しばらく歩けば深良水門です。 深良水門は、静岡県深良村(現裾野市)の名主大庭源之丞と江戸の町人友野与右衛門が中心になり、1666(寛文6)年から4年の歳月をかけて掘削したものだといわれます。現在でも、芦ノ湖の水は静岡県側の灌漑に利用されています。水門の脇には小さな公園があります。 深良水門からさらに北上して広い道を歩きます。森林浴並木と命名された遊歩道で、ところどころにベンチが設置されています。湖尻水門で湖尻新橋を渡り桃源台を目指します。右側を見ると三国山や歩いてきた道が見えています。キャンプ村の南側を進めば桃源台バス停に到着。帰路はバスのほか、ロープウェイを利用するのも楽しいでしょう。
  • 箱根湯本駅から畑宿・元箱根へ

    箱根湯本駅から畑宿・元箱根へ

    箱根湯本駅からのコースをガイドしますが、遊歩道が始まる須雲川自然探勝歩道入口まで車道を歩くことになります。そのため、箱根湯本駅から須雲川バス停まで上畑宿方面行きのバスを利用するのもいいでしょう。 箱根湯本駅の改札口を出たらすぐに左へ進み国道1号を陸橋で渡ります。さらに早川にかかるあじさい橋を渡り湯本富士屋ホテル前を右へ歩きます。早川沿いの道から早雲公園を抜け、北条氏綱が建立した早雲寺から旧街道に出ます。温泉旅館が建ち並ぶバス通りです。ここをまっすぐに進みます。 温泉旅館街を抜け、登り勾配になってくると奥湯本入口バス停に出ます。ここで箱根湯本駅から玉簾ノ滝方面を経由する道と合流します。こちらを経由しても時間的に大差はありませんので、大型の温泉旅館が並ぶ道を行くのもおすすめです。 車の通行に注意しながらさらに進みます。少し登り勾配が強いですが、息が上がらないスピードで歩くことを心がけましょう。 須雲川自然探勝歩道入口から遊歩道に入ります。すぐに東京電力の畑宿発電所が見えてきます。ここで右へ下り、小橋を渡ります。車道に出ると目の前に遊歩道の入口があるのでここに入ります。すぐに石畳になります。距離は短いですが、部分的に江戸時代の石が再利用されています。コース上にはこうした箇所がいくつかあります。10分ほどで車道を渡り、箱根旧街道の道標に従い山道に入ります。小さな橋を渡り石畳の大沢坂を登ります。車道に出たところが畑宿です。 寄木細工の店が並ぶ畑宿を抜け、旧街道一里塚の石柱前から石畳を進みましょう。小さな歩道橋で箱根新道を渡ると西海子坂の急坂登りが始まります。ここを登りきると七曲がりの車道歩きになります。歩道が確保されていますので、そこを歩きましょう。 橿の木坂バス停の先で急な階段を登り、見晴橋の分岐を左へ進むと平坦な石畳の道になります。山根橋、猿すべり坂を過ぎて車道に出たら、目の前にある階段を登ります。左下に車道を眺めながら進みます。追込坂に入るとまもなく甘酒茶屋の裏に出ます。 早朝から日没まで営業する甘酒茶屋でたっぷり休憩したら、遊歩道に戻ります。車道を横断してケンペル・バーニー碑の前で階段を下ります。寺院の脇を抜ければ国道1号です。ここを左へ行けば箱根湯本、御殿場方面へのバスが発着する元箱根港バス停です。
    箱根湯本駅からのコースをガイドしますが、遊歩道が始まる須雲川自然探勝歩道入口まで車道を歩くことになります。そのため、箱根湯本駅から須雲川バス停まで上畑宿方面行きのバスを利用するのもいいでしょう。 箱根湯本駅の改札口を出たらすぐに左へ進み国道1号を陸橋で渡ります。さらに早川にかかるあじさい橋を渡り湯本富士屋ホテル前を右へ歩きます。早川沿いの道から早雲公園を抜け、北条氏綱が建立した早雲寺から旧街道に出ます。温泉旅館が建ち並ぶバス通りです。ここをまっすぐに進みます。 温泉旅館街を抜け、登り勾配になってくると奥湯本入口バス停に出ます。ここで箱根湯本駅から玉簾ノ滝方面を経由する道と合流します。こちらを経由しても時間的に大差はありませんので、大型の温泉旅館が並ぶ道を行くのもおすすめです。 車の通行に注意しながらさらに進みます。少し登り勾配が強いですが、息が上がらないスピードで歩くことを心がけましょう。 須雲川自然探勝歩道入口から遊歩道に入ります。すぐに東京電力の畑宿発電所が見えてきます。ここで右へ下り、小橋を渡ります。車道に出ると目の前に遊歩道の入口があるのでここに入ります。すぐに石畳になります。距離は短いですが、部分的に江戸時代の石が再利用されています。コース上にはこうした箇所がいくつかあります。10分ほどで車道を渡り、箱根旧街道の道標に従い山道に入ります。小さな橋を渡り石畳の大沢坂を登ります。車道に出たところが畑宿です。 寄木細工の店が並ぶ畑宿を抜け、旧街道一里塚の石柱前から石畳を進みましょう。小さな歩道橋で箱根新道を渡ると西海子坂の急坂登りが始まります。ここを登りきると七曲がりの車道歩きになります。歩道が確保されていますので、そこを歩きましょう。 橿の木坂バス停の先で急な階段を登り、見晴橋の分岐を左へ進むと平坦な石畳の道になります。山根橋、猿すべり坂を過ぎて車道に出たら、目の前にある階段を登ります。左下に車道を眺めながら進みます。追込坂に入るとまもなく甘酒茶屋の裏に出ます。 早朝から日没まで営業する甘酒茶屋でたっぷり休憩したら、遊歩道に戻ります。車道を横断してケンペル・バーニー碑の前で階段を下ります。寺院の脇を抜ければ国道1号です。ここを左へ行けば箱根湯本、御殿場方面へのバスが発着する元箱根港バス停です。
  • お玉ヶ池から箱根石仏群・鷹巣山へ

    お玉ヶ池から箱根石仏群・鷹巣山へ

    元箱根港バス停からバス通りを戻り、元箱根バス停脇の小道を興福院へ向かい箱根旧街道の権現坂を登ります。六道地蔵菩薩・二十五菩薩と彫られた石塔で左に曲がります。バス通りに出たらここを横断して遊歩道を進みます。お玉ヶ池の南側を通って六道地蔵に向かいましょう。 檜が広がる林道から国道に出たところが精進池です。池畔に建つのが石仏・石塔群保存整備記念館(9時〜17時、無料)です。石仏を見学する前に事前学習していきましょう。 精進池に沿った遊歩道を歩き始めます。すぐにトンネルがあります。ここを抜けて国道の反対側に出ます。目の前にあるのが巨岩に彫られた3mの六道地蔵。1300(正安2)年の銘が確認できます。トンネルを戻り、遊歩道をさらに進みます。火焚地蔵という磨崖仏と、処女のまま800歳まで生きたといわれる八百比丘尼の墓の前を通ります。その先にあるのが高さ3mの大岩に阿弥陀如来像などが彫られた二十五菩薩です。 さらに進んで2本目のトンネルを抜けましょう。そこにあるのが曽我兄弟と虎御前の墓。曽我兄弟は父親の仇を討ったものの、相手が頼朝に寵愛されていたため、仇討ち直後に頼朝の部下に殺された悲運の兄弟です。その兄の愛人が虎御前。兄弟が処刑された直後に出家したといわれる人物です。 ここから林を抜けて国道1号を歩きます。芦之湯フラワーセンター前を左に入ったところが東光庵・熊野権現旧跡。江戸時代、多くの文人が訪れた場所です。 国道に戻って湯坂路入口バス停の先で山道に入ります。30mほどで道が左右に分かれます。ここを左へ。ゆるい勾配の坂道を15分登ると鷹巣山です。二子山や神山、金時山などが見えます。 鷹巣山から往路を戻り、先ほどの分岐を左へ下ります。階段の道が終わると飛龍ノ滝分岐に着きます。展望テラスから雄大な流れを堪能しましょう。 登山道に戻り畑宿まで下山します。山道から舗装道路に出る手前に畑宿夫婦桜の木があり、ゴールの畑宿バス停はすぐです。ここから箱根湯本駅までバスを利用しましょう。
    元箱根港バス停からバス通りを戻り、元箱根バス停脇の小道を興福院へ向かい箱根旧街道の権現坂を登ります。六道地蔵菩薩・二十五菩薩と彫られた石塔で左に曲がります。バス通りに出たらここを横断して遊歩道を進みます。お玉ヶ池の南側を通って六道地蔵に向かいましょう。 檜が広がる林道から国道に出たところが精進池です。池畔に建つのが石仏・石塔群保存整備記念館(9時〜17時、無料)です。石仏を見学する前に事前学習していきましょう。 精進池に沿った遊歩道を歩き始めます。すぐにトンネルがあります。ここを抜けて国道の反対側に出ます。目の前にあるのが巨岩に彫られた3mの六道地蔵。1300(正安2)年の銘が確認できます。トンネルを戻り、遊歩道をさらに進みます。火焚地蔵という磨崖仏と、処女のまま800歳まで生きたといわれる八百比丘尼の墓の前を通ります。その先にあるのが高さ3mの大岩に阿弥陀如来像などが彫られた二十五菩薩です。 さらに進んで2本目のトンネルを抜けましょう。そこにあるのが曽我兄弟と虎御前の墓。曽我兄弟は父親の仇を討ったものの、相手が頼朝に寵愛されていたため、仇討ち直後に頼朝の部下に殺された悲運の兄弟です。その兄の愛人が虎御前。兄弟が処刑された直後に出家したといわれる人物です。 ここから林を抜けて国道1号を歩きます。芦之湯フラワーセンター前を左に入ったところが東光庵・熊野権現旧跡。江戸時代、多くの文人が訪れた場所です。 国道に戻って湯坂路入口バス停の先で山道に入ります。30mほどで道が左右に分かれます。ここを左へ。ゆるい勾配の坂道を15分登ると鷹巣山です。二子山や神山、金時山などが見えます。 鷹巣山から往路を戻り、先ほどの分岐を左へ下ります。階段の道が終わると飛龍ノ滝分岐に着きます。展望テラスから雄大な流れを堪能しましょう。 登山道に戻り畑宿まで下山します。山道から舗装道路に出る手前に畑宿夫婦桜の木があり、ゴールの畑宿バス停はすぐです。ここから箱根湯本駅までバスを利用しましょう。
  • 矢倉沢から矢倉岳・万葉公園へ

    矢倉沢から矢倉岳・万葉公園へ

    大雄山駅からバスに乗り、矢倉沢バス停で下車して右の車道を進みます。5分ほどで矢倉沢公民館の前に出ます。隣接してトイレがあります。ここから舗装された道を歩き山里の静かな集落を歩いて行くと、登山口の案内看板が立つ分岐があります。ここを右に入りミカン畑や茶畑の間を登り、道路幅が狭くなると山道になります。 杉や檜の混在する道を登ります。ここを抜けるとクヌギやミズキ、イタヤカエデなどの樹木が茂る林をジグザグに急登。30分ほどでいったん平坦になりますが、すぐに再び急登が始まります。5月ならツツジがきれいなところです。ジュウニヒトエやスミレなどの山野草も見られます。少しずつ勾配が落ち着いてくれば矢倉岳山頂に到着します。矢倉岳の山頂は小広い草原状のところです。周りに山がないため展望は良く、富士山や金時山、明神ヶ岳、神山などが見えていますが、東側はヤブが深く展望は中々得られません。日当たりも良いので、気に入った場所でランチを楽しみましょう。 下山は足柄万葉公園方面へ行きます。山頂から北西に下る登山道を進みます。滑りやすい箇所もあるのでゆっくり下りましょう。 下り着いたところがT字路になった山伏平です。右は21世紀の森につながる気持ちの良い道です。 足柄万葉公園は左へ。山腹を巻くようにして進みます。軽いアップダウンはありますが、息が上ががってしまうような道ではありませんのでゆっくり進みましょう。 左に大きく曲がると右上に足柄万葉公園が広がっています。万葉集に足柄古道が多く詠まれたことに由来して整備された公園で、梅の名所として知られています。園内には東屋が建てられています。 直進して足柄峠まで行ってみましょう。すぐに車道に下りるので、そのまま道なりに進みます。左から足柄古道が合流してきます。その先が足柄之関跡。足柄峠に出没する強盗団を取り締まるため、というのが起源のようです。足柄峠は駿河国と相模国の国境の峠です。古くから交通の要所であったところです。茶屋とトイレがあります。 足柄峠からわずかに往路を戻り、足柄古道から地蔵堂バス停まで行きましょう。石畳や丸太の階段下りがありますが、金時山や明神ヶ岳が眺められます。地蔵堂バス停からは大雄山駅まで戻ります。
    大雄山駅からバスに乗り、矢倉沢バス停で下車して右の車道を進みます。5分ほどで矢倉沢公民館の前に出ます。隣接してトイレがあります。ここから舗装された道を歩き山里の静かな集落を歩いて行くと、登山口の案内看板が立つ分岐があります。ここを右に入りミカン畑や茶畑の間を登り、道路幅が狭くなると山道になります。 杉や檜の混在する道を登ります。ここを抜けるとクヌギやミズキ、イタヤカエデなどの樹木が茂る林をジグザグに急登。30分ほどでいったん平坦になりますが、すぐに再び急登が始まります。5月ならツツジがきれいなところです。ジュウニヒトエやスミレなどの山野草も見られます。少しずつ勾配が落ち着いてくれば矢倉岳山頂に到着します。矢倉岳の山頂は小広い草原状のところです。周りに山がないため展望は良く、富士山や金時山、明神ヶ岳、神山などが見えていますが、東側はヤブが深く展望は中々得られません。日当たりも良いので、気に入った場所でランチを楽しみましょう。 下山は足柄万葉公園方面へ行きます。山頂から北西に下る登山道を進みます。滑りやすい箇所もあるのでゆっくり下りましょう。 下り着いたところがT字路になった山伏平です。右は21世紀の森につながる気持ちの良い道です。 足柄万葉公園は左へ。山腹を巻くようにして進みます。軽いアップダウンはありますが、息が上ががってしまうような道ではありませんのでゆっくり進みましょう。 左に大きく曲がると右上に足柄万葉公園が広がっています。万葉集に足柄古道が多く詠まれたことに由来して整備された公園で、梅の名所として知られています。園内には東屋が建てられています。 直進して足柄峠まで行ってみましょう。すぐに車道に下りるので、そのまま道なりに進みます。左から足柄古道が合流してきます。その先が足柄之関跡。足柄峠に出没する強盗団を取り締まるため、というのが起源のようです。足柄峠は駿河国と相模国の国境の峠です。古くから交通の要所であったところです。茶屋とトイレがあります。 足柄峠からわずかに往路を戻り、足柄古道から地蔵堂バス停まで行きましょう。石畳や丸太の階段下りがありますが、金時山や明神ヶ岳が眺められます。地蔵堂バス停からは大雄山駅まで戻ります。